JP2001139850A - 耐光性賦与剤、記録液、記録シート及び画像変退色防止方法 - Google Patents

耐光性賦与剤、記録液、記録シート及び画像変退色防止方法

Info

Publication number
JP2001139850A
JP2001139850A JP31987299A JP31987299A JP2001139850A JP 2001139850 A JP2001139850 A JP 2001139850A JP 31987299 A JP31987299 A JP 31987299A JP 31987299 A JP31987299 A JP 31987299A JP 2001139850 A JP2001139850 A JP 2001139850A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
recording
recording sheet
imparting agent
liquid
image
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP31987299A
Other languages
English (en)
Inventor
Yuji Ito
祐司 伊藤
Nobuo Uotani
信夫 魚谷
Hiroshi Takahashi
浩 高橋
Toshio Koshikawa
敏男 越川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Resonac Holdings Corp
Original Assignee
Showa Denko KK
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Showa Denko KK, Seiko Epson Corp filed Critical Showa Denko KK
Priority to JP31987299A priority Critical patent/JP2001139850A/ja
Publication of JP2001139850A publication Critical patent/JP2001139850A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Ink Jet (AREA)
  • Ink Jet Recording Methods And Recording Media Thereof (AREA)
  • Inks, Pencil-Leads, Or Crayons (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 印刷等により形成した画像の変色、退色
(変退色)を防止し、安定的に画質を維持することがで
きる耐光性賦与剤、記録液、記録シート及び画像変退色
防止方法を提供すること。 【解決手段】 印刷等により形成した画像、特にインク
ジェット印刷により形成した画像と、フェノール性水酸
基を有する配糖体である化合物を含有させることによ
り、画像の変退色が改善されることを見出した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、耐光性賦与剤、記
録液、記録シート及び画像変退色防止方法、特に、イン
クジェット印刷法による画像の変退色防止に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】インクジェットプリンタは、機器自体の
廉価、低ランニングコスト、カラー記録が容易であるな
どの特徴を有しており、コンピュータ、デジタルカメラ
等からのデジタル信号の出力機器として近年急速に普及
している。インクジェットプリンタに用いられる記録液
は、染料を水性媒体、もしくは非水性媒体に溶解させた
インク、あるいは顔料を水性、もしくは油性媒体中に分
散させた記録液、あるいは熱融溶可能な固体記録材など
の記録液が提案されている。中でも水性記録液はその材
料の生体及び環境に対する安全性が高いこと、並びにプ
リンタの消費エネルギーが比較的少ないことなどから地
球環境の持続という社会的要請にもっとも適合するもの
と思われる。一般にインクジェットプリンタ用記録液
は、上記に示した安全性等に優れることから水性記録液
が主流である。この水性記録液には記録剤として、水を
主体とする水性媒体への溶解安定性が高いなどの理由か
ら水性染料が用いられ、主に直接染料や酸性染料および
それらの類似化合物である。特に近年は手軽にカラー印
刷できることからインクジェットプリンタが普及し、画
質も銀塩写真に迫るものが開発されている。しかし直接
染料や酸性染料およびそれらの類似化合物は耐光性、耐
酸化性に劣るため、銀塩写真と比較して保存安定性が劣
り、経時的に画質、色相が劣化するという問題がある。
したがって、インクジェット記録画像の保存安定性を向
上することが望まれている。その解決方法として様々な
解決方法が提案されている。記録液としては、例えば特
公平01-14954号公報には、水溶性染料,湿潤剤及び水を
主成分とする水性ジエツトインク組成物において,更
に,水溶性酸化防止剤(ヒドロキノン及び/またはメチ
ルヒドロキノンなど)と,水溶性消光物質(ヨウ化カリ
ウム,臭化カリウム,硫酸銅,硫酸コバルト,チオシア
ン酸カリウムなど)とを含有させる事が提案されている
が、耐光性が不十分であったり、保存中に変色する問題
点がある。また、フェノール性水酸基を有する化合物の
添加については、記録液中の溶存酸素除去を目的として
例えば、特開昭57-102970号公報、特開昭57-102971号公
報、特開昭57-207659号公報で提案されているが、耐光
性向上効果についてはなんら開示されておらず、ヒドロ
キノン等の例示されている化合物では記録液の保存中に
変色する問題点がある。硝酸塩の添加については、特公
昭56-18151号公報に、水溶性染料,湿潤剤及び水を主成
分とする水性ジェットインク組成物において、更に水溶
性紫外線吸収剤と,Na,KまたはLiの炭酸塩,珪酸
塩,酢酸塩,硝酸塩,リン酸塩,塩化物から選ばれた少
なくとも1種の化合物を含有させる事が提案されている
が、フェノール性水酸基を有する配糖体である水溶性化
合物との併用については開示されていない。
【0003】糖類の添加については記録液中の溶存酸素
除去を目的として、特開昭56-24472号公報に水,アルコ
ール類,水溶性染料を主成分とするインクに,酸素吸収
剤として,還元能を有する糖(D−グルコース等),有
機酸(水溶性塩)(L−アスコルビン酸,エリソルビン
酸ソ−ダ等)を1種以上含有して目的のインクを得る事
が提案されているが、耐光性向上効果についてはなんら
開示されておらず、フェノール性水酸基を有する配糖体
である化合物についても開示されていない。ヒドロキノ
ン誘導体を含有するインクは特開平02-238067号公報に
記載されているが、フェノール性水酸基を有する配糖体
である化合物について開示されていない。配糖体を添加
したインクジェットインクは、例えば、特開平08-32595
8号公報で提案されているが、パッド染色や一段階捺
染、抜染やインクジェット捺染用の助剤として尿素に代
わる助剤として配糖体を使用するものである。インクの
記録剤としては、繊維反応性染料を用いており、プリン
タによる印刷を対象とする本発明における記録液と本質
的に異なる組成物であり、また、耐光性向上効果につい
てはなんら開示されていない。特開昭62-106971号公報
には、水溶性染料,紫外線吸収剤及び/または酸化防止
剤及び液媒体からなる記録液において,液のpHを8以
上にしたインクが提案されている。しかし、一般に酸化
防止剤や紫外線吸収剤の多くはフェノール性水酸基を有
しているが、記録液への溶解性が不十分であったり、液
保存中に着色する等の問題点がある。インクジェット記
録画像形成法としては例えば、特公昭62-26319号公報
に、水溶性の酸性または直接染料を着色成分とするイン
クを用いて,フェノール誘導体を含有する記録シートに
印刷するインクジェット記録画像形成方法が提案されて
いるが、フェノール性水酸基を有する配糖体である化合
物については開示されていない。記録シートとしては、
例えば、特公平03-21356号公報に、酸化防止剤(ヒドロ
キノン,p−t−ブチルフェノール等)を,好ましくは
PVA系バインダー,白色填料(炭酸カルシウム等)等
の表面サイジング剤,塗布用バインダー剤と共に上質紙
等に塗布する記録シートが提案されているが、フェノー
ル性水酸基を有する配糖体である化合物については開示
されておらず、また、ヒドロキノンを使用した場合、変
色する問題点がある。以上様々な提案がなされている
が、記録液への溶解性や安定性、記録シート作成時の溶
解性や安定性、また耐光性が十分に向上したものは得ら
れていない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、形成される
画像の変色、退色(本発明では「変退色」という。)を
防止し、安定的に画質を維持することができる耐光性賦
与剤、記録液、記録シート、画像変退色防止方法を提供
することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】従来技術に伴う問題点を
解決するために、本発明者らは鋭意研究を行った結果、
特に、インクジェットプリンタによって記録することに
より形成された画像と、特定の化合物を含有させること
により、変退色が著しく改善されることを見出した。
【0006】すなわち、本発明は次の事項を含む。 1)フェノール性水酸基を有する配糖体である化合物を
含むことを特徴とする耐光性賦与剤、 2)更に、リン酸化合物、アミン化合物、硝酸塩よりな
る群から選ばれる少なくとも1つの化合物を含むことを
特徴とする前記1)に記載の耐光性賦与剤、 3)フェノール性水酸基を有する配糖体の水に対する溶
解性が25℃で3質量%以上であることを特徴とする前
記1)または2)に記載の耐光性賦与剤、 4)フェノール性水酸基を有する配糖体がヒドロキノン
誘導体であることを特徴とする前記1)乃至3)のいず
れかに記載の耐光性賦与剤、 5)フェノール性水酸基を有する配糖体が、単糖類、還
元性二糖類または還元性オリゴ糖類よりなる群から選ば
れる糖類のヘミアセタール性水酸基とヒドロキノンの水
酸基の一つとエーテル結合した化合物であることを特徴
とする前記4)に記載の耐光性賦与剤、 6)硝酸塩が硝酸アルミニウム、硝酸カルシウム、硝酸
ジルコニウム、硝酸ナトリウム、硝酸マグネシウム、硝
酸リチウムよりなる群から選ばれる1種以上であること
を特徴とする前記2)に記載の耐光性賦与剤、 7)画像を形成する記録剤、該記録剤を溶解もしくは分
散する液媒体と前記1)乃至6)のいずれかに記載の耐
光性賦与剤を含むことを特徴とする記録液、 8)記録剤が直接染料、酸性染料及びその類似化合物よ
りなる群から選ばれる少なくとも1つの水溶性染料を含
むことを特徴とする前記7)に記載の記録液、 9)記録剤が構造中に少なくともアゾ基をもつ水溶性染
料である前記7)または8)に記載の記録液、 10)耐光性賦与剤の含有量が0.1〜10質量%であ
ることを特徴とする前記7)乃至9)のいずれかに記載
の記録液、 11)リン酸化合物、アミン化合物、硝酸塩よりなる群
から選ばれる少なくとも1つの化合物の含有量が0.1
〜10質量%であることを特徴とする前記7)乃至1
0)のいずれかに記載の記録液、 12)記録剤の含有量が0.1〜10質量%であること
を特徴とする前記7)乃至11)のいずれかに記載の記
録液、 13)pHが7〜13の範囲であることを特徴とする前
記7)乃至12)のいずれかに記載の記録液、 14)インクジェット記録用である前記7)乃至13)
のいずれかに記載の記録液、 15)画像が形成される部分に、(i)無機微粒子と親
水性高分子バインダー成分とから形成される多孔質層お
よび(ii)親水性高分子層の中から選ばれた少なくと
も一種の層からなるインク受理層において、前記1)乃
至6)のいずれかに記載の耐光性賦与剤を含むことを特
徴とする記録シート、 16)多孔質層(i)を構成する無機微粒子がシリカ、
アルミナ、擬ベーマイトまたはそれらの表面を改質した
粒子よりなる群から選ばれる少なくとも1種であり、親
水性高分子バインダー成分がポリビニルアルコール、ポ
リアクリルアミド、ポリN−ビニルピロリドン、ポリN
−ビニルホルムアミド、ポリN−ビニルアセトアミドお
よびそれらの変性物および共重合体の中から選ばれる少
なくとも1種である前記15)に記載の記録シート、 17)親水性高分子層(ii)がポリビニルアルコー
ル、ポリアクリルアミド、ポリN−ビニルピロリドン、
ポリN−ビニルホルムアミド、ポリN−ビニルアセトア
ミドおよびそれらの変性物および共重合体の中から選ば
れる少なくとも1種からなる前記15)に記載の記録シ
ート、 18)pHが8以下であること特徴とする前記15)乃
至17)のいずれかに記載の記録シート、 19)インクジェット記録用である前記15)乃至1
8)のいずれかに記載の記録シート、 20)記録液および/または記録シートに前記1)乃至
6)のいずれかに記載の耐光性賦与剤を含むことを特徴
とする画像変退色防止方法、 21)記録液または記録シートに前記1)乃至6)のい
ずれかに記載の耐光性賦与剤を含み、かつ該耐光性賦与
剤を含有しない記録液または記録シートに、リン酸化合
物、アミン化合物、硝酸塩よりなる群から選ばれる少な
くとも1つの化合物を含むことを特徴とする画像変退色
防止方法、 22)前記1)乃至6)のいずれかに記載の耐光性賦与
剤と、それを溶解もしくは分散する液媒体からなる液組
成物を、画像を形成する前あるいは形成する後に、記録
シートに塗布することを特徴とする画像変退色防止方
法、 23)形成された画像に前記1)乃至6)のいずれかに
記載の耐光性賦与剤を含有させることを特徴とする画像
変退色防止方法、 24)記録液および/または記録シートに界面活性剤を
含有する前記7)乃至19)のいずれかに記載の記録
液、記録シート及びそれらを用いる画像変退色防止方
法、 25)界面活性剤が陰イオン性界面活性剤であることを
特徴とする前記24)に記載の記録液、記録シート及び
それらを用いる画像変退色防止方法、 26)界面活性剤がアルキル硫酸一置換エステル塩およ
び/またはアルキルアリールスルホン酸塩であることを
特徴とする前記24)または25)のいずれかに記載の
記録液、記録シート及び画像変退色防止方法、および 27)インクジェット記録法により形成された画像に用
いる前記20)乃至26)のいずれかに記載の画像変退
色防止方法。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
【0008】(耐光性賦与剤)本発明の耐光性賦与剤
は、フェノール性水酸基を有する配糖体である化合物を
含むことを特徴とするものである。フェノール性水酸基
を有する配糖体とは、糖類のヘミアセタール性水酸基と
フェノールの作用基との間に、エーテル結合をもつ化合
物である。例えば、ヒドロキノン−β−D−グルコシド
(アルブチン:Arbutin)、フロレチン−6’−グルコ
シド(フロリジン:Phloridzin)、エスクレチン−6−
D−グルコシド(エスクリン:Esculin)、アピニゲン
−7−D−グルコシド(アピイン:Apiin)、ダイゼイ
ン−7−D−グルコシド(ダイジン:Daidzin)、クエ
ルセチン−3−ラムノシド(クエルシトリン:Quercitr
in)、クエルセチン−3−ルチノシド(ルチン:Ruti
n)、クエルセチン−7−グルコシド(クエルシメルト
リン:Quercimeritin)、ヘスペレチン−7−ルチノシ
ド(ヘスペリジン:Hesperidin)、ナリンゲニン−7−
ルチノシド(ナリンギン:Naringin)、ペラルギニジン
クロリド−3,5−ジグルコシド(ペラルゴニン:Pela
rgonin)、シアニジンクロリド−3,5−ジグルコシド
(シアニン:Cyanin)、シアニジンクロリド−3−ガラ
クトシド(イデイン:Idein)、シアニジンクロリド−
3−グルコシド(クリサンテミン:Chrysanthemin)、
シアニジンクロリド−3−ルチノシド(ケラシアニン:
Keracyanin)、シアニジンクロリド−3−ゲンチオビオ
シド(メコシアニン:Mecocyanin)、シアニジンクロリ
ド−3−プリメベロシド(リコリシアニン:Lycoricyan
in)、デルフィニジンクロリド−3,5−ジグルコシド
(デルフィン:Delphin)、アリザリン−2−プリメベ
ロキシド(ルベリトリン酸:Ruberythric Acid)、ラポ
ンチゲニン−3−グルコシド(ラポンチシン;Rhaponti
cin)、マルビジン−3−ガラクトシド(プリムリン:P
rimulin)、フロレチン−7−グルコシド(フェムラム
リン;Phellamurin)、ダフネチン−7−β−D−グル
コシド(ダフニン;Daphnin)、ミリセチン−ガラクト
シド(アルブスクリン:Arbusculin)、ミリセチン−3
−ラムノシド(ミリシトリン:Myricitrin)、ラムネチ
ン−3−ラムノシド(キサントラムニン;Xanthorhamni
n)等が挙げられる。
【0009】フェノール性水酸基を有する配糖体である
化合物は好ましくはヒドロキノン誘導体であり、さらに
好ましくは、単糖類、還元性二糖類または還元性オリゴ
糖類から選ばれる糖類のヘミアセタール性水酸基とヒド
ロキノンの水酸基の一つとがエーテル結合した化合物が
よい。具体的には、ヒドロキノン−β−D−グルコシド
(アルブチン)、ヒドロキノン−β−D−ガラクトシ
ド、ヒドロキノン−β−D−フルクトシド、ヒドロキノ
ン−β−D−ルチノシド、ヒドロキノン−β−L−ラム
ノシド、ヒドロキノン−β−D−マルトシド、ヒドロキ
ノン−β−D−セロビオシド、ヒドロキノン−β−D−
ゲンチオビオシド、ヒドロキノン−β−D−マルトトリ
シド等が例示できる。最も好ましい化合物としてヒドロ
キノン−β−D−グルコシドが挙げられる。該化合物の
水溶解性は、約1質量%(質量百分率)以上であること
が好ましく、更には約3質量%以上であることが好まし
い。これらの化合物は単独あるいは2種以上を任意の割
合で組み合わせて使用しても良い。耐光性賦与剤とし
て、上記化合物のみでも、耐光性が向上するが、必要に
応じて、リン酸化合物、アミン化合物、硝酸塩から選ば
れる1種以上を併用しても良い。リン酸化合物の例とし
ては、オルトリン酸、リン酸水素一ナトリウム、リン酸
水素一カリウム、リン酸水素一アンモニウム、リン酸水
素二ナトリウム、リン酸水素二カリウム、リン酸水素二
アンモニウム、リン酸三ナトリウム、リン酸三カリウ
ム、リン酸三アンモニウム、二リン酸、二リン酸塩、メ
タリン酸、メタリン酸塩、ヘキサメタリン酸、ヘキサメ
タリン酸塩、ポリリン酸、ポリリン酸塩、アスコルビン
酸-2-リン酸、アスコルビン酸-2-リン酸ナトリウム、
アスコルビン酸-2-リン酸カリウム、アスコルビン酸-
2-リン酸マグネシウム、アスコルビン酸-2-リン酸カ
ルシウム、アスコルビン酸-2-リン酸亜鉛、アスコルビ
ン酸-2-ピロリン酸ナトリウム、アスコルビン酸-2-ト
リリン酸、アスコルビン酸-2-ポリリン酸、アスコルビ
ン酸-3-リン酸ナトリウム、アスコルビン酸-3-リン酸
カリウム、アスコルビン酸-3-リン酸マグネシウムなど
が挙げられる。アミン化合物の例としては、アンモニ
ア、メチルアミン、ジメチルアミン、トリメチルアミ
ン、エチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミ
ン、ジメチルエタノールアミン、トリエタノールアミ
ン、ピリジン、アニリン、ジメチルアニリン、4-ヒドロ
キシ-2,2,6,6-テトラメチルピペリジン N-オ
キシル、5,5−ジメチル−1−ピロリン N−オキサ
イド、3,3,5,5−テトラメチル−1−ピロリン
N−オキサイド、2−(4−カルボキシフェニル)−
4,4,5,5−テトラメチルイミダゾリン−1−オキ
シル 3−オキサイド、2−(4−カルボキシフェニ
ル)−4,4,5,5−テトラメチルイミダゾリン−1
−オキシル−3−オキサイド ナトリウム塩、2−(4
−カルボキシフェニル)−4,4,5,5−テトラメチ
ルイミダゾリン−1−オキシル−3−オキサイドカリウ
ム塩、4−アミノ−2,2,6,6−テトラメチルピペ
リジン N−オキシル、4−アセトアミド−2,2,
6,6−テトラメチルピペリジン N−オキシル、4−
マレイミド−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン
N−オキシル、4−オキソ−2,2,6,6−テトラ
メチルピペリジン N−オキシル、2,2,6,6−テ
トラメチルピペリジン N−オキシル、5−ドキシル−
ステアリン酸メチルエステル、7−ドキシル−ステアリ
ン酸メチルエステル、12−ドキシル−ステアリン酸メ
チルエステル、16−ドキシル−ステアリン酸メチルエ
ステル、ジ−t−ブチルニトロキサイド、3−カルバモ
イル−プロキシル、3β−ドキシル−5α−コレスタ
ン、5−ドキシル−デカン、3−ドキシル−17β−ヒ
ドロキシ−5α−アンドロスタン、10−ドキシル−ノ
ナデカン、3−カルバモイル−2,2,5,5,−テト
ラメチルピロリン−1−イルオキシルなどが挙げられ
る。硝酸塩の例としては、硝酸アルミニウム、硝酸カル
シウム、硝酸ジルコニウム、硝酸ナトリウム、硝酸マグ
ネシウム、硝酸リチウム等が挙げられる。これらの化合
物の1種以上を、前記配糖体と任意の割合で組み合わせ
て使用しても良い。
【0010】耐光性賦与剤としての利用形態には特に限
定はない。結果的に画像あるいは記録物に上記耐光性賦
与剤が含有していればよい。利用形態の例としては、あ
らかじめ記録液に含有させる方法;作成時に含有させた
記録シートを用いる方法;記録シートに塗工し含有させ
た後に印刷する方法;印刷後に該耐光性賦与剤を画像あ
るいは印刷物に添加するあるいは塗布する方法;耐光性
賦与剤と、それを溶解もしくは分散する液媒体からなる
液組成物を、記録液での記録前と記録後、あるいはその
いずれか一方で記録シートに塗布する方法等が挙げられ
る。これらの方法はそれぞれ任意の方法を組み合わせて
実施しても構わない。この際、耐光性賦与剤は記録液あ
るいは記録シートのいずれか一方、あるいは両方に含有
しても良いし、また、耐光性賦与剤の組成物を2種以上
に分けて添加しても良い。例えば、組成物のうち上記配
糖体を記録液に添加し、残りの組成物のうちリン酸化合
物、アミン化合物、硝酸塩のいずれか1種以上を記録シ
ートに添加する方法やその逆にする方法等が挙げられ
る。
【0011】(記録液)本発明による記録液は、画像を
形成する記録剤、該記録剤を溶解もしくは分散する液媒
体とを少なくとも含んでなる組成物である。例として
は、水性インク、油性インク、液体トナー、塗料などが
ある。耐光性賦与剤が含有されていない記録シートを用
いて印刷する場合には、記録液に耐光性賦与剤を含有す
る必要がある。その場合には上記組成に耐光性賦与剤を
含んでなる組成物となる。このとき使用する液媒体は耐
光性賦与剤を溶解するものが好ましい。フェノール性水
酸基を有する配糖体である化合物を含有している記録シ
ートを用いて印刷する場合、記録液に該配糖体を含んで
いなくても構わない。このときにリン酸化合物、アミン
化合物、硝酸塩から選ばれる1種以上を記録液に含有す
る事が好ましい。また、リン酸化合物、アミン化合物、
硝酸塩から選ばれる1種以上を含有する記録シート、あ
るいは耐光性賦与剤を含有していない記録紙シートを用
いて印刷する場合、記録液に少なくともフェノール性水
酸基を有する配糖体である化合物を含まなければならな
い。耐光性賦与剤の添加量は耐光性向上効果が得られる
範囲で適宜決定されてよいが、記録液中に約0.1〜約
10質量%程度が好ましく、より好ましくは約0.5〜
約6質量%程度である。画像を形成する記録剤は、アル
カリ性の媒体、たとえばアルカリ性水、アルカリ性水溶
性有機溶剤、あるいはそれらの混合物に溶解する事が好
ましい。なお、記録剤はアルカリ可溶性であれば、中
性、酸性で溶解する着色剤であっても使用できる。
【0012】アルカリ可溶性の記録剤としては、分子内
にアニオン性基を含有する染料や、いくつかの金属錯塩
色素のようにアニオン性基を含有しないが色素分子がア
ニオン性を示す染料の他に、分子構造にアニオン性基を
導入して水溶性を付与した顔料や油溶性染料及び、アニ
オン性基を持つ分散助剤により水性媒体中に分散した顔
料や油溶性染料も含まれる。ここでアニオン性基は、ス
ルホン酸基、カルボキシル基、リン酸基及びこれらの塩
(無機塩基との塩、有機塩基との塩、アンモニアとの塩
を含む)あるいは、これらの置換体を示す事ができる。
更に好ましくは、例えばカラーインデックス(Colour I
ndex)に記載されている直接染料、酸性染料、食品用染
料等が挙げられる。さらに具体的に挙げると、直接染料
としては、例えば、C.I.Direct Yello
w(ダイレクトイエロー)1、4、7、8、9、11、
12、24、26、27、28、33、39、44、5
0、58、59、62、85、86、87、88、8
9、98、100、110等;C.I.Direct
Orange(ダイレクト オレンジ)1、6、8、1
0、26、29、31、39、41、49、51、5
7、102、107等;C.I.Direct Red
(ダイレクト レッド)1、2、4、9、11、13、
17、20、23、24、28、31、33、37、3
9、44、46、62、63、75、79、80、8
1、83、84、89、95、99、113、197、
201、218、220、224、225、226、2
27、228、229、230、231等;C.I.D
irect Violet(ダイレクト バイオレッ
ト)1、7、9、12、22、35、47、48、5
1、63、90、94、98等;C.I.Direct
Blue(ダイレクト ブルー)1、2、6、8、1
4、15、22、25、41、53、71、76、7
7、78、80、86、90、98、106、108、
120、123、158、160、163、165、1
68、192、193、194、195、196、19
9、200、201、202、203、207、22
5、226、236、237、246、248、249
等;C.I.Direct Green(ダイレクト
グリーン)1、6、8、28、30、31、33、3
7、59、63、64、74等;C.I.Direct
Brown(ダイレクトブラウン)1A、2、6、2
5、27、44、58、59、95、100、101、
106、112、170、173、194、195、2
09、210、211等;C.I.Direct Bl
ack(ダイレクト ブラック)17、19、22、3
2、38、51、56、62、71、74、75、7
7、94、105、106、107、108、112、
113、117、118、132、133、146等が
挙げられる。
【0013】酸性染料としては、例えば、C.I.Ac
id Yellow(アシッド イエロー)1、3、
7、9、11、17、19、23、25、29、34、
36、38、40、42、44、49、54、59、6
1、65、70、72、73、75、76、78、7
9、98、99、110、111、112、114、1
16、118、119、127、128、131、13
5、141、142、161、162、163、16
4、165、186等;C.I.Acid Orang
e(アシッド オレンジ)1、5、6、7、8、10、
12、19、20、24、28、33、41、43、4
5、51、52、56、63、64、65、67、7
4、80、82、85、86、87、88、95、12
2、123、124等;C.I.Acid Red(ア
シッド レッド)1、2、4、6、8、9、13、1
4、17、18、26、27、29、32、35、3
7、42、44、50、51、52、57、60、6
6、73、75、77、80、82、83、85、8
7、88、89、91、92、94、97、103、1
06、111、112、114、115、117、11
8、119、129、130、131、133、13
4、138、143、145、150、151、15
4、155、158、168、176、180、18
3、184、186、194、198、199、20
9、211、215、216、217、219、24
9、252、254、256、257、262、26
5、266、274、276、282、283、28
9、303、317、318、320、321、322
等;C.I.Acid Violet(アシッド バイ
オレット)5、7、9、11、15、17、19、3
1、34、35、41、43、47、48、49、5
1、54、66、68、75、78、97、106等;
C.I.Acid Blue(アシッド ブルー)1、
3、7、9、15、20、22、23、25、27、2
9、40、41、43、45、54、59、60、6
2、72、74、78、80、82、83、90、9
2、93、100、102、103、104、110、
112、113、117、120、126、127、1
29、130、131、138、140、142、14
3、147、151、154、158、161、16
6、167、168、170、171、175、18
2、183、184、187、192、199、20
3、204、205、229、234、236等;C.
I.Acid Green(アシッド グリーン)1、
3、5、7、9、12、16、19、20、25、2
7、28、35、36、40、41、43、44、4
8、50、56、57、60、61、65、73、7
5、76、78、79等;C.I.Acid Brow
n(アシッド ブラウン)2、4、13、14、19、
20、27、28、30、31、39、44、45、4
6、48、53、92、100、101、103、10
4、106、160、161、165、188、22
4、225、226、231、232、236、24
7、256、257、266、268、276、27
7、282、289、294、295、296、29
7、299、300、301、302等;C.I.Ac
idBlack(アシッド ブラック)1、2、7、2
4、26、29、31、44、48、50、51、5
2、58、60、62、63、64、67、72、7
6、77、94、107、108、109、110、1
12、115、118、119、121、122、13
1、132、139、140、155、156、15
7、158、159、191等が挙げられる。
【0014】食品用染料としては、例えば、C.I.F
ood Yellow(フード イエロー)3、4等;
C.I.Food Red(フード レッド)7、9、
14、87、92等;C.I.Food Violet
(フード バイオレット)2等;C.I.Food B
lue(フード ブルー)1、2等;C.I.Food
Green(フード グリーン)2等;C.I.Foo
d Black(フード ブラック)2等が挙げられ
る。
【0015】本発明に係る耐光性賦与剤は、一般に耐光
性の比較的低いとされている、分子構造中に少なくとも
アゾ基を有する記録剤に対しても耐光性向上効果が高い
ので、アゾ基を持つ化合物であるアゾ系染料を記録剤と
して好適に用いる事ができる。例えば、C.I.アシッ
ドブラック1,21,24,26,41,48,52,
60,63,84,94,123;C.I.アシッドブ
ルー1,7,9,15,25,27,43,45,4
7,59,62,69,77,78,83,90,9
2,102,104,113,120,158,16
1,193;C.I.アシッドブラウン 6,8,1
4,17,20,102,105;C.I.アシッドグ
リーン 3,5,9,12,19,20,25,35,
95;C.I.アシッドオレンジ 1,6,7,8,1
0,14,19,20,24,28,33,51,5
2,61,63,67,74,92,125,127,
156;C.I.アシッドレッド 1,2,13,1
4,18,27,32,33,35,37,42,5
2,73,85,87,88,89,97,99,10
1,106,111,114,128,134,13
8,145,151,154,161,179,18
0,183,186,214,248,249,26
6,288,296,337,351;C.I.アシッ
ドバイオレット 1,7,9,17,56,58;C.
I.アシッドイエロー 7,9,11,17,19,2
3,25,29,36,38,40,42,44,4
9,56,59,62,65,72,76,99,11
8,121,129,135,161,162,17
1,183,199,201;C.I.ダイレクトブラ
ック 4,17,19,22,32,38,80,9
1,122,154;C.I.ダイレクトブルー 1,
2,6,10,14,15,22,25,71,76,
78,80,95,98,159,218; C.I.
ダイレクトブラウン 2,27,31,52,95,1
00,222;C.I.ダイレクトグリーン 1,6,
26,28,33,59;C.I.ダイレクトオレンジ
6,26,29,32,39,40,46,102;
C.I.ダイレクトレッド 2,4,23,24,2
6,31,37,39,54,62,75,76,7
9,80,81,83,99,111,113,22
0,234;C.I.ダイレクトバイオレット 7,
9,35,47,48,51,66;C.I.ダイレク
トイエロー 4,8,11,12,22,26,27,
29,33,44,50,106;
【0016】また、上記カラーインデックス(Colour I
ndex)に記載されていない記録剤であっても、アニオン
性を示しアルカリ可溶性であれば直接染料、酸性染料の
類似化合物として用いることが出来る。例えば、C.
I.(カラーインデックス)に掲載されていないアゾ系
染料としては、CAS(ケミカルアブストラクツサービ
ス)番号で、103571-38-6,103977-11-3,103977-13-
5,104008-60-8,106414-14-6,111953-70-9,111953-7
1-0,111953-72-1,111953-73-2,112363-27-6,121538
-22-5,122302-90-3,123458-20-8,123458-21-9,1234
58-26-4,123458-27-5,124953-15-7,124998-48-7,12
4998-49-8,124998-51-2,125604-93-5,126488-46-8,
126488-48-0,126514-13-4,126560-69-8,126817-18-
3,135322-33-7,136821-11-9,136821-12-0,136987-8
4-3,136987-85-4,143784-31-0,145081-06-7,145268
-49-1,149598-26-5,149598-27-6,149598-30-1,1495
98-31-2,149598-34-5,149632-22-4,14987-86-1,151
407-65-7,151407-82-8,168075-44-3,169762-48-5,1
70344-61-3,173062-58-3,173062-61-8,173062-64-
1,173062-65-2,173062-66-3,173398-80-6,173584-0
0-4,173659-42-2,174366-15-5,174366-16-6,174366
-19-9,183130-96-3,186795-55-1,190852-00-7,1908
52-01-8,190852-04-1,201987-02-2,201987-06-6,20
5580-23-0,205580-24-1,211935-63-6,219806-58-3,
27601-28-1,37790-31-1,37790-35-5,37790-37-7,37
790-40-2,37790-41-3,37790-52-6,52238-67-2,6233
1-58-2,62331-60-6,76544-02-0,83045-89-0,83738-
91-4,90375-37-4,90375-42-1,90375-47-6,96384-79
-1,96384-85-9,96841-16-6,105985-32-8,105985-33
-9,105985-35-1,105985-48-6,106206-11-5,106610-
72-4,106643-99-6,121538-27-0,141028-15-1,14102
8-16-2,149598-24-3,149598-25-4,149598-28-7,149
598-29-8,149598-35-6,151407-79-3,151407-83-9,1
51408-13-8,159637-52-2,159637-54-4,159637-55-
5,159637-59-9,163966-02-7,173062-59-4,173062-6
0-7,173062-62-9,173062-63-0,179868-96-3,179868
-98-5,179869-00-2,179869-01-3,184889-97-2,1908
52-03-0,193486-82-7,195325-89-4,200138-09-6,20
0138-10-9,202394-62-5,202394-63-6,211935-64-7,
211935-66-9,211935-68-1,211935-70-5,213399-53-
2,213399-54-3,213399-55-4,213399-56-5,213399-5
7-6,213399-58-7,213399-59-8,213399-60-1,215462
-79-6,218281-61-9,220611-17-6,220611-19-8,2206
11-22-3,220622-03-7等が挙げられる。これらの化合物
は単独あるいは2種以上を任意の割合で組み合わせて使
用することができる。アゾ染料の合成方法は、周知の方
法によって製造することができる。例えば、CAS番号
186795−55−1の染料は、2−アミノ安息香酸
を亜硝酸ナトリウムと塩酸によりアゾ化し、1−アミノ
−8−ヒドロキシ−3,6−ナフタレンジスルホン酸と
カップリングすることで、モノアゾ化合物を合成する。
得られたモノアゾ化合物を塩化シアヌル酸と反応させ、
さらに2−アミノ安息香酸と反応させる。アルカリによ
る加水分解後、塩析することによりCAS番号1867
95−55−1の染料を得ることができる。また上記染
料の構造にスルホン酸やカルボン酸などのアニオン性基
が含有している場合、酸であってもその塩であってもよ
い。あるいはその複合体であってもよい。塩の種類は同
一でもあるいは異なっていてもよい。同様に、染料の構
造中にアミンなどの塩基が含有している場合、塩基型で
あってもその塩であってもよい。あるいはその複合体で
あってもよい。塩の種類は同一でもあるいは異なってい
てもよい。記録剤の含有量としては、記録液組成物全質
量に対して約0.01〜約15質量%の範囲、好ましく
は約0.1〜約10質量%の範囲が挙げられる。また2
種以上の記録剤を併用してもよい。
【0017】該記録剤を溶解もしくは分散する液媒体は
特に限定はないが、その例として、水;アルコール類
(メタノール、エタノール、1−プロパノール、2−プ
ロパノール、1−ブタノール、2−ブタノール、イソブ
チルアルコール、tert−ブチルアルコール、2−ブ
テン−1,4−ジオール、グリセリン、2−エチル−2
−ヒドロキシメチル−1,3−プロパンジオール、1,
2,6−ヘキサントリオール、フルフリルアルコール、
テトラヒドロフルフリルアルコール、4−ヒドロキシ−
4−メチル−2−ペンタノン等);ケトン類(アセト
ン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シ
クロヘキサノン等);エーテル類(ジエチルエーテル、
1、4−ジオキサン、テトラヒドロフラン、テトラヒド
ロピラン、1,2−ジメトキシエタン、1,2−ジエト
キシエタン、ジエチレングリコールジメチルエーテル、
ジエチレングリコールジエチルエーテル、1,2−メチ
レングリセリン、1,3−メチレングリセリン、1,2
−エチリデングリセリン、1,3−エチリデングリセリ
ン等);窒素含有の水溶性有機溶媒類(アセトニトリ
ル、N−メチルホルムアミド、N,N−ジメチルホルム
アミド、N−メチルプロピオンアミド、N,N−ジエチ
ルホルムアミド、アセトアミド、N−メチルアセトアミ
ド、N,N−ジメチルアセトアミド、1−メチル−2−
ピロリジノン、2−ピロリジノン、ε−カプロラクタ
ム、トリエチルアミン、トリエタノールアミン、ジエタ
ノールアミン、トリプロパノールアミン、ピリジン、N
−エチルピロリドン、モルホリン、N−メチルモルホリ
ン、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン等);硫
黄含有の水溶性有機溶媒類(ジメチルスルホキシド、ス
ルホラン、チオジグリコール等);エステル類(γ−ブ
チロラクトン、ジアセチン、炭酸エチレン、炭酸プロピ
レン、リン酸トリエチル等);芳香族炭化水素類(ベン
ゼン、トルエン、キシレン等);脂肪族炭化水素類(n
−ペンタン、n−ヘキサン、シクロヘキサン等);グリ
コール類(エチレングリコール、プロピレングリコー
ル、1,3−プロパンジオール、1,4−ブタンジオー
ル、1,3−ブタンジオール、、2,3−ブタンジオー
ル、1,5−ペンタンジオール、2−メチル−2,4−
ペンタンジオール、2−エチル−1,3−ヘキサンジオ
ール、1,6−ヘキサンジオール、ジエチレングリコー
ル、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコー
ル、ポリエチレングリコール<例えば#200、#30
0、#400、#600>、ジプロピレングリコール、
トリプロピレングリコール等);グリコールエーテル類
(2−メトキシエタノール、2−エトキシエタノール、
2−(メトキシメトキシ)エタノール、2−イソプロポ
キシエタノール、2−ブトキシエタノール、2−イソペ
ンチルオキシエタノール、2−フェノキシエタノール、
ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレン
グリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコール
モノブチルエーテル、トリエチレングリコールモノメチ
ルエーテル、トリエチレングリコールモノエチルエーテ
ル、1−メトキシ−2−プロパノール、1−エトキシ−
2−プロパノール、プロピレングリコール−t−ブチル
エーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテ
ル、ジプロピレングリコールモノエチルエーテル、トリ
プロピレングリコールモノメチルエーテル、3−メトキ
シ−1−メチル−1−ブタノール等)が挙げられる。こ
れらの液媒体は、該記録液組成物が均一に分散、溶解す
る限りにおいて自由に選択使用でき、また、2種以上を
混合して使用してもよい。また、水より沸点の高い溶剤
は、ノズル先端での記録液の乾燥防止のために湿潤剤と
しての機能を有するものがあり、例えば、グリセリンや
2−ピロリジノンは好適な溶剤として挙げられる。ま
た、インクジェット印刷用記録液は水性であることが望
ましいので、水を含有することが好ましい。液媒体の使
用量は、記録液中の総含有量が約50〜約98質量%の
範囲であることが好ましい。
【0018】この記録液組成に目的とする性能を損なわ
ない範囲で、防腐・防かび剤(例えばデヒドロ酢酸ナト
リウム)、キレート試薬(例えばエチレンジアミン四酢
酸ナトリウム)、防錆剤(例えばチオグリコール酸アン
モン)、酸素吸収剤(例えば亜硫酸ナトリウム)、ノズ
ル乾燥防止剤(例えばグルコノラクトン、ソルビトー
ル、尿素、チオ尿素及びその誘導体)、pH調整剤、消
泡剤、粘度調整剤(例えばポリビニルアルコール等の水
溶性樹脂)、浸透剤、界面活性剤(陽イオン性界面活性
剤、陰イオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤、両
性界面活性剤)、酸化防止剤、紫外線吸収剤などの各種
添加剤を加えてもよい。界面活性剤は、陰イオン性界面
活性剤が好ましく、より好ましくは、アルキル硫酸一置
換エステル塩またはアルキルアリールスルホン酸塩であ
る。下記一般式(1)または(2)で示す化合物から選
ばれる1種以上であることが更に好ましい。 CH3−(CH2n−OSO3M (1) CH3−(CH2m−C64SO3M (2) (但し、n、mは5〜50、Mはアルカリ金属を表
す。) n、mのより好ましい範囲は5〜25で、Mのより好ま
しい例は、Li、Na、Kのいずれかである。添加を必
要とする場合、界面活性剤の添加量は約0.01〜約1
5質量%の範囲が好ましい。また、尿素、チオ尿素及び
その誘導体の添加は記録剤溶解性向上等の効果があるの
で添加するのが好ましい。尿素誘導体は例えば、N−メ
チル尿素、N,N−ジメチル尿素、1,3−ジメチル尿
素、テトラメチル尿素等が挙げられる。チオ尿素誘導体
は例えば、N−メチルチオ尿素、N,N−ジメチルチオ
尿素、1,3−ジメチルチオ尿素、テトラメチルチオ尿
素等が挙げられる。添加する場合は、添加量は約0.0
1〜約15質量%の範囲が好ましい。耐光性賦与剤を記
録液に添加する場合は、添加量は約0.01〜約15質
量%の範囲が好ましい。更に、好ましくは、約0.1〜
約10質量%の範囲である。その添加方法は特に限定は
ないが、記録液に直接、添加してもよいし、液媒体に溶
解、あるいは分散後、記録液に混合してもよい。記録液
の調製方法は、特に限定はない。このとき溶解速度をあ
げるため、溶液を約30〜約90℃に加熱する場合もあ
る。また、溶解後、不純物等の不溶物を取り除くため、
ろ過などをすることが好ましい。取り除く方法に特に限
定はない。記録液組成物のpHは記録剤、耐光性賦与剤
などの安定性から、pH6〜14の範囲が好ましく、p
H7〜13が更に好ましい。pHを調整する方法は特に
限定はない。公知の酸性物質、塩基性物質から適宜選択
して使用できる。
【0019】以上記録液の調製を述べたが、市販されて
いるインクジェットプリンター用等の記録液に本発明の
耐光性賦与剤を添加し、溶解または分散させても、耐光
性に優れた記録液を得ることができる。市販されている
インクジェットプリンター用インク組成物としては例え
ば、ヒューレット・パッカード(株)社製プリントカー
トリッジ黒(製品番号51626A等)あるいはプリン
トカートリッジカラー(製品番号51625Aあるいは
51641A等)に含まれるインク組成物;キャノン
(株)社製ブラックBJカートリッジBC−80、BC
−60、BC−31、BC−30、BC−20、BC−
10、BC−02、インクカートリッジBCI−21ブ
ラックBCI−3Bk、BJI 201BkHC、ある
いはBC−81、BC−82フォト、BJI 201
C、BJI 201M、BJI 201Y、BC−6
1、BC−62eフォト、BC−22eフォト、BCI
−21カラー等に含まれるインク組成物;セイコーエプ
ソン(株)社製インクカートリッジ(型番IC1BK0
5、IC1BK03、MJIC7、MJIC4、MJI
C2等)、カラーインクカートリッジ(型番IC5CL
05、IC5CL06、IC5CL02、PMIC1
C、MJIC7,MJIC4、MJIC2等)に含まれ
るインク組成物等が挙げられる。市販されているインク
ジェットプリンター用インク組成物等への添加方法は、
特に限定はないが、耐光性賦与剤あるいはその水溶液に
インク組成物を攪拌しながら加えるのが好ましい。イン
クに溶解速度をあげるため約30〜約90℃に加熱する
場合もある。
【0020】耐光性賦与剤の利用形態として、耐光性賦
与剤と、それを溶解もしくは分散する液媒体からなる液
組成物を、記録液での記録前と記録後、あるいはそのい
ずれか一方で記録シートに塗布する方法を用いる場合の
液媒体の調製は、記録剤を含有しない事を除けば前記記
録液と同様に調製する事が出来る。この液組成物は、無
着色であることが望ましいが、印刷した画像が実質的に
変色しなければ着色していても構わない。また、性能を
損なわない範囲で硝酸アルミニウム等の多価金属塩や陽
イオン界面活性剤、ジアリルジメチルアンモニウムクロ
ライド重合体、アリルアミン重合体及びそれらの酢酸塩
や塩酸塩などカチオン性化合物を添加しても構わない。
また、記録シートへの塗布する方法は特に限定しない
が、スプレーする、インクジェット法で塗布する等の方
法をとれる。
【0021】(記録シート調製法1:耐光性賦与剤塗布
法)記録シートとは、記録剤によって形成する画像を保
持する媒体であり、用いられる支持体は紙、紙の両面を
ポリエチレンなどの疎水性樹脂をコーティングした紙支
持体、紙の表面に白色顔料と親水性バインダーを塗布し
たアート紙やキャストコート紙等の各種のコート紙、ポ
リエチレンテレフタレート、ポリスチレンなどの合成樹
脂支持体などが挙げられる。当該耐光性賦与剤を含有さ
せてなる記録シートにおいて、当該耐光性賦与剤は特に
限定はなく、前記耐光性賦与剤で例示した化合物と同様
で、単独あるいは2種以上を任意の割合で組み合わせて
使用することができる。また、インクジェット印刷法に
よって形成した画像に、結果的に該耐光性賦与剤を含有
させてなる記録シートであればよく、含有させる方法に
特に限定はない。例えば、耐光性賦与剤とそれを溶解も
しくは分散する液媒体からなる液組成物を記録シートに
塗布、乾燥する方法;記録シート作成時に耐光性賦与剤
を含有した組成物を用いる方法等が挙げられる。耐光性
賦与剤含有液組成物を記録シートに塗布する方法につい
て、記録シートに特に限定はないが、記録剤を保持する
ことができるものが好ましい、例えば、普通紙や上質紙
等が挙げられる。また、市販されているインクジェット
プリンター用専用用紙を使用しても良い。例えば、ヒュ
ーレット・パッカード(株)社製プレミアム・インクジ
ェット専用紙、プレミアム・フォト用紙等;セイコーエ
プソン(株)社製PM写真用紙、フォト・プリント紙
2、スーパーファイン専用紙、スーパーファイン専用光
沢フィルム、上質普通紙等;キャノン(株)社製プロフ
ェッショナルフォトペーパー、フォト光沢紙、フォト光
沢フィルム、カラーBJ高品位専用紙、カラーBJ用普
通紙などが挙げられる。記録シートに含有させる方法は
特に限定はないが、溶液あるいは分散液として含有させ
るのが好ましい。有機媒体の揮発による環境負荷、人体
へ影響などを考えると水や水となじみやすい水溶性有機
溶剤の混合媒体で溶解あるいは分散させて含有させるこ
とが望ましい。分散させる場合は分散剤(例えば縮合ナ
フタレンスルホン酸ナトリウム、イオン性界面活性剤、
水溶性樹脂、非イオン性界面活性剤)を使用してもよ
い。液媒体で含有させる場合、添加物の濃度は約0.1
〜約40質量%の範囲が好ましい。また、性能を損なわ
ない範囲で硝酸アルミニウム等の多価金属塩や陽イオン
界面活性剤、ジアリルジメチルアンモニウムクロライド
重合体、アリルアミン重合体及びそれらの酢酸塩や塩酸
塩などカチオン性化合物を添加しても構わない。記録シ
ートに塗布する方法は、特に限定はないが、該耐光性賦
与剤の溶液あるいは分散液を用いたバーコート法、サイ
ズプレス法、ロールコーター法、スピンコート法、スプ
レー法などが挙げられる。記録シートへの含有量として
は、記録シートの種類にもよるが、約0.001〜約1
0g/m2の範囲が好ましい。
【0022】(記録シート調製法:作成時含有方法)記
録シート作成時に耐光性賦与剤を含有した組成物を用い
る方法について、耐光性賦与剤をパルプスラリー等の紙
の原料と混合して抄紙する方法、紙や樹脂フィルム等の
基材上に耐光性賦与剤を含有したインク受理層を設ける
方法等がある。インクジェット用に使用する場合には、
印字画像品位を向上するために、無機微粒子と親水性高
分子バインダー成分による多孔質層および/または親水
性高分子層からなるインク受理層であることがより好ま
しい。該無機微粒子はシリカ、アルミナ、擬ベーマイト
またはそれらの表面を改質した粒子が好ましい、親水性
高分子バインダー成分は1種以上からなり、ポリビニル
アルコール、ポリエチレングリコール、ゼラチン、デン
プン、ポリN−ビニルアセトアミド、ポリアクリルアミ
ド、ポリN−ビニルホルムアミド、ポリN−ビニルピロ
リドン等またはそれらの変成体、共重合体等を用いるこ
とができる。被記録面形成方法は特に限定しないが、無
機微粒子と親水性高分子バインダー成分による多孔質層
は、無機微粒子を水に分散し、親水性高分子バインダー
成分と耐光性賦与剤を加え、必要に応じてpH調製剤、
架橋剤、界面活性剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、尿
素、チオ尿素及びその誘導体等の添加剤を混合してイン
ク受理層溶液を作成し、バーコーター、ロールコータ
ー、エアナイフコーター、ブレードコーター、ロッドコ
ーター等の塗工装置を使用して、基材状に塗布乾燥する
ことにより作成することができる。親水性高分子層から
なるインク受理層は、前記方法から無機微粒子を除いた
方法で作成できる。基材としては、ポリエチレンテレフ
タレート等のポリエステルフィルム、ポリエチレンフィ
ルム等のプラスチックフィルムや紙を使用することがで
き、これらの基材にインク受理層の密着性を向上するた
めにコロナ放電処理やアンダーコート等を施してもかま
わない。耐光性賦与剤の添加量はインク受理層中約0.
1〜約10質量%が好ましい。また、性能を損なわない
範囲で硝酸アルミニウム等の多価金属塩や陽イオン界面
活性剤、ジアリルジメチルアンモニウムクロライド重合
体、アリルアミン重合体及びそれらの酢酸塩や塩酸塩な
どカチオン性化合物を添加しても構わない。
【0023】画像形成後に該耐光性賦与剤を記録シート
や画像に添加する場合、添加する方法に特に制限はない
が、該耐光性賦与剤の溶液あるいは分散液により添加す
る方法が好ましい。有機溶剤の揮発による環境負荷、人
体へ影響などを考えると水または水と水溶性有機溶剤の
混合媒体で溶解あるいは分散させて含有させることが望
ましい。添加方法としては、特に限定はないが、該耐光
性賦与剤の溶液あるいは分散液を用いたスプレー法など
が挙げられる。溶液あるいは分散液で含有させる場合、
添加剤の濃度は約0.1〜約40質量%の範囲が好まし
い。含有量としては、記録液の種類や記録シートの種類
にもよるが、約0.001〜約10g/m2の範囲が好
ましい。また、性能を損なわない範囲で硝酸アルミニウ
ム等の多価金属塩や陽イオン界面活性剤、ジアリルジメ
チルアンモニウムクロライド重合体、アリルアミン重合
体及びそれらの酢酸塩や塩酸塩などカチオン性化合物を
添加しても構わない。また本発明は、該耐光性賦与剤を
用いた記録、特にインクジェット印刷に関する変退色防
止方法である。前記耐光性賦与剤の使用方法については
特に限定されないが、前述した利用形態の組合せを用い
る事ができる。本発明の耐光性賦与剤、記録液、記録シ
ート及び画像変退色防止方法は、特に、インクジェット
印刷法において、画像の劣化、変退色が少なく、保存安
定性に優れた画像を提供する。
【0024】
【実施例】以下、本発明を実施例、比較例により更に詳
細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものでは
ない。
【0025】(溶液の調製)温度計、攪拌装置、窒素導
入管および還流冷却管を取付けたフラスコに記録剤(下
記に記載。)3g、グリセリン10g、トリエチレング
リコールモノブチルエーテル10g、チオジグリコール
5gを入れ、合計が70gになるように水を加え、窒素
雰囲気下にて攪拌しながら昇温し60℃で溶液が均一に
なるまで攪拌を続け、室温まで冷却した後、孔径0.8
μmのメンブランフィルターを用いて濾過を行い、溶液
を調製した。上記記録剤として、C.I.アシッド ブ
ルー9を用いた溶液をCI1、同様に、C.I.ダイレ
クト ブルー199を用いた溶液をCI2、C.I.ア
シッド イエロー23を用いた溶液をYI1、C.I.
ダイレクト イエロー86を用いた溶液をYI2、C.
I.アシッド レッド52を用いた溶液をMI1、C.
I.アシッド レッド289を用いた溶液をMI2、
C.I.ダイレクト レッド227を用いた溶液をMI
3とした。
【0026】(記録液1)温度計、攪拌装置、窒素導入
管および還流冷却管を取付けたフラスコに、ヒドロキノ
ン−β−D−グルコシド(東京化成工業(株)製)4
g、水26gを加え、そこに溶液CI1を70g加え、
窒素雰囲気下にて攪拌しながら昇温し60℃で溶液が均
一になるまで攪拌を続け、室温まで冷却した後、孔径
0.8μmのメンブランフィルターを用いて濾過を行
い、シアン記録液を調製した。同様に、溶液CI1の代
わりにCI2、YI1、YI2、MI1、MI2または
MI3を用いてシアン(2種類)、イエロー(2種
類)、マゼンタ(3種類)の計7種類の記録液を調製
し、これらを記録液1とした。 (記録液2)記録液1の調製において使用した水26g
を硝酸ナトリウム2g、水24gに代えた他は、記録液
1と同様にインク組成物を調製した。 (記録液3)記録液1の調製において使用した水26g
を硝酸ナトリウム2g、リン酸二水素ナトリウム3g、
ジメチルエタノールアミン2g、水19gに代えた他
は、記録液1と同様にインク組成物を調製した。 (記録液4)記録液1の調製において使用した水26g
を硝酸ナトリウム2g、リン酸二水素ナトリウム3g、
ジメチルエタノールアミン2g、ドデシル硫酸ナトリウ
ム2g、水17gに代えた他は、記録液1と同様にイン
ク組成物を調製した。 (記録液5)記録液1の調製において使用した水26g
をリン酸二水素ナトリウム3g、ジメチルエタノールア
ミン2g、水21gに代えた他は、記録液1と同様にイ
ンク組成物を調製した。 (記録液6)記録液1の調製において使用した水26g
をリン酸二水素ナトリウム3g、ジメチルエタノールア
ミン2g、ドデシル硫酸ナトリウム2g、水19gに代
えた他は、記録液1と同様にインク組成物を調製した。
【0027】(記録液7)記録液1の調製において使用
した水26gをドデシル硫酸ナトリウム2g、水24g
に代えた他は、記録液1と同様にインク組成物を調製し
た。 (記録液8)記録液1の調製において使用した水26g
をドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム2g、水24
gに代えた他は、記録液1と同様にインク組成物を調製
した。 (記録液9)記録液1の調製において使用した水26g
をドデシル硫酸ナトリウム2g、尿素5g、水19gに
代えた他は、記録液1と同様にインク組成物を調製し
た。 (記録液10)記録液1の調製において使用した水26
gを尿素5g、水21gに代えた他は、記録液1と同様
にインク組成物を調製した。 (記録液11)記録液1の調製において使用したヒドロ
キノン−β−D−グルコシド4g、水26gを硝酸ナト
リウム4g、ドデシル硫酸ナトリウム2g、尿素5g、
水19gに代えた他は、記録液1と同様にインク組成物
を調製した。 (記録液12)記録液1の調製において使用したヒドロ
キノン−β−D−グルコシド4g、水26gをリン酸二
水素ナトリウム3g、ジメチルエタノールアミン2g、
ドデシル硫酸ナトリウム2g、尿素5g、水18gに代
えた他は、記録液1と同様にインク組成物を調製した。 (記録液13)記録液1の調製において使用したヒドロ
キノン−β−D−グルコシド4g、水26gをドデシル
硫酸ナトリウム2g、尿素5g、水23gに代えた他
は、記録液1と同様にインク組成物を調製した。 (記録液14)無添加品 記録液1の調製において使用したヒドロキノン−β−D
−グルコシド4g、水26gを水30gに代えた他は、
記録液1と同様にインク組成物を調製した。
【0028】(液組成物の調製)温度計、攪拌装置、窒
素導入管および還流冷却管を取付けたフラスコにグリセ
リン10g、トリエチレングリコールモノブチルエーテ
ル10g仕込み、合計が70gになるように水を加え、
窒素雰囲気下にて攪拌し溶液が均一になるまで攪拌を続
け、液組成物Aを調製した。
【0029】(液組成物1)温度計、攪拌装置、窒素導
入管および還流冷却管を取付けたフラスコに、ヒドロキ
ノン−β−D−グルコシド4g、水26gを仕込み、そ
こに液組成物Aを70g加え、窒素雰囲気下にて攪拌し
ながら昇温し60℃で溶液が均一になるまで攪拌を続
け、室温まで冷却した後、孔径0.8μmのメンブラン
フィルターを用いて濾過を行い、液組成物1を調製し
た。 (液組成物2)液組成物1の水26gを硝酸ナトリウム
2g、水24gに代えた他は、液組成物1と同様に液組
成物を調製した。 (液組成物3)液組成物1の水26gをドデシル硫酸ナ
トリウム2g、尿素5g、水19gに代えた他は、液組
成物1と同様に液組成物を調製した。
【0030】(記録シートの調製) (記録シート1)沈殿法シリカ(トクヤマ(株)製ファ
インシールX−37B)36gを水324gに分散しス
ラリーを得る。このスラリーにあらかじめ10質量%に
調製したポリビニルアルコール水溶液(クラレ(株)製
PVA−217)110g、ベイコート20(日本軽金
属(株)製)1g、ヒドロキノン−β−D−グルコシド
3g、水27gを加え攪拌してインク受理層塗工液を得
る。この塗工液を上質紙(王子製紙(株)製サンフラワ
ー180Kg)に乾燥膜厚が30μmになるようにバー
コートで塗布する。50℃30分乾燥した後、140℃
のオーブンに30秒間入れ、記録シートを得た。 (記録シート2)ゲル法シリカ(富士シリシア(株)製
サイリシア350)30gと純水270gに分散しスラ
リーを得る。このスラリーにあらかじめ10質量%に調
製したポリビニルアルコール水溶液(クラレ(株)製P
VA−217)170g、ベイコート20(日本軽金属
(株)製)1g、ヒドロキノン−β−D−グルコシド3
g、水27gを加え攪拌してインク受理層塗工液を得
る。記録シート1と同様の方法で塗布、乾燥し記録シー
トを得た。 (記録シート3)気相法シリカ(日本アエロジル(株)
製アエロジル380)41gと純水369gに分散しス
ラリーを得る。このスラリーにあらかじめ10質量%に
調製したポリビニルアルコール水溶液(クラレ(株)製
PVA−217)60g、ベイコート20(日本軽金属
(株)製)1g、ヒドロキノン−β−D−グルコシド3
g、水27gを加え攪拌してインク受理層塗工液を得
る。記録シート1と同様の方法で塗布、乾燥し記録シー
トを得た。 (記録シート4)ポリビニルアルコール水溶液の代わり
に10質量%ポリN−ビニルアセトアミド(昭和電工製
GE−192L)水溶液88gと10質量%ポリビニル
アルコール水溶液(クラレ(株)製PVA−217)2
2gを用いた他は記録シート1と同様の方法で記録シー
トを得た。 (記録シート5)10質量%ポリN−ビニルアセトアミ
ド共重合体(昭和電工製GE−167L)水溶液470
gに、ヒドロキノン−β−D−グルコシド3g、水27
g、デナコールEX−614Bを5g加え攪拌してイン
ク受理層塗工液を得る。記録シート1と同様の方法で塗
布、乾燥し記録シートを得た。
【0031】(記録シート6)記録シート3のヒドロキ
ノン−β−D−グルコシド3gを、ヒドロキノン−β−
D−グルコシド1.5g、ドデシル硫酸ナトリウム1.
5gに代えた他は記録シート1と同様の方法で記録シー
トを得た。 (記録シート7)記録シート3のヒドロキノン−β−D
−グルコシド3gを、ヒドロキノン−β−D?−グルコ
シド1.5g、尿素1.5gに代えた他は記録シート1
と同様の方法で記録シートを得た。 (記録シート8)記録シート3のヒドロキノン−β−D
−グルコシド3gを硝酸ナトリウム3gに代えた他は記
録シート1と同様の方法で記録シートを得た。 (記録シート9)記録シート3のヒドロキノン−β−D
−グルコシド3gをドデシル硫酸ナトリウム3gに代え
た他は記録シート1と同様の方法で記録シートを得た。 (記録シート10)記録シート3のヒドロキノン−β−
D−グルコシド3gをドデシル硫酸ナトリウム1.5
g、尿素1.5gに代えた他は記録シート1と同様の方
法で記録シートを得た。 (記録シート11)無添加品 記録シート3のヒドロキノン−β−D−グルコシド3
g、水27gをあらかじめ10質量%に調製したポリビ
ニルアルコール水溶液(クラレ(株)製PVA−21
7)30gに代えた他は記録シート1と同様の方法で記
録シートを得た。 (記録シート12)ガラス棒を用いて前記液組成物1を
記録シート11に塗布、50℃30分乾燥し記録シート
を得た。 (記録シート13)液組成物1を液組成物2に代えた他
は記録シート12と同様の方法で記録シートを得た。 (記録シート14)液組成物1を液組成物3に代えた他
は記録シート12と同様の方法で記録シートを得た。 (記録シート15)ガラス棒を用いて前記液組成物3を
普通紙(再生紙・中性紙、(株)NBSリコー製NBS
PAPER)に塗布、50℃30分乾燥し記録シート
を得た。
【0032】(印刷評価) (実施例1)記録液1の各色(シアン(2種類)、イエ
ロー(2種類)、マゼンタ(3種類))それぞれをHP
51625Aカートリッジ(ヒューレットパッカード
(株)社製)に詰め替え、インクジェットプリンター
(デスクライター550C、ヒューレットパッカード
(株)社製)を用いてインクジェット印刷を行った。記
録シートは普通紙(再生紙・中性紙、(株)NBSリコ
ー製NBS PAPER)及び記録シート1〜15を用
いた。印刷は3cm×3cmの範囲を各色ベタで塗りつ
ぶし、一種類の記録シートについてそれぞれ記録剤の異
なる7個の耐光試験用サンプルを用意した。 (実施例2)記録液1を記録液2に代えた他は実施例1
と同様の方法で印刷した。 (実施例3)記録液1を記録液3に代えた他は実施例1
と同様の方法で印刷した。 (実施例4)記録液1を記録液4に代えた他は実施例1
と同様の方法で印刷した。 (実施例5)記録液1を記録液5に代えた他は実施例1
と同様の方法で印刷した。 (実施例6)記録液1を記録液6に代えた他は実施例1
と同様の方法で印刷した。 (実施例7)記録液1を記録液7に代えた他は実施例1
と同様の方法で印刷した。 (実施例8)記録液1を記録液8に代えた他は実施例1
と同様の方法で印刷した。 (実施例9)記録液1を記録液9に代えた他は実施例1
と同様の方法で印刷した。 (実施例10)記録液1を記録液10に代えた他は実施
例1と同様の方法で印刷した。
【0033】(実施例11)記録液11の各色それぞれ
をHP51625Aカートリッジ(ヒューレットパッカ
ード(株)社製)に詰め替え、インクジェットプリンタ
ー(デスクライター550C、ヒューレットパッカード
(株)社製)を用いてインクジェット印刷を行った。記
録シートは記録シート1〜7及び記録シート12〜15
を用いた。印刷は3cm×3cmの範囲を各色ベタで塗
りつぶし、一種類の記録シートについてそれぞれ記録剤
の異なる7個の耐光試験用サンプルを用意した。 (実施例12)記録液11を記録液12に代えた他は実
施例11と同様の方法で印刷した。 (実施例13)記録液11を記録液13に代えた他は実
施例11と同様の方法で印刷した。 (実施例14)記録液11を記録液14に代えた他は実
施例11と同様の方法で印刷した。
【0034】(実施例15)液組成物3をHP5162
5Aカートリッジ(ヒューレットパッカード(株)社
製)に詰め替え、インクジェットプリンター(デスクラ
イター550C、ヒューレットパッカード(株)社製)
を用いて、7枚の記録シート14それぞれに10cm×
14cmの範囲をインクジェット印刷した。引き続い
て、HP51625Aカートリッジに詰め替えた記録液
1を用いて、上記液組成物で印刷した範囲の中心部分に
インクジェット印刷を行った。3cm×3cmの範囲を
各色ベタで塗りつぶし、7個の耐光試験用サンプルを用
意した。 (実施例16)記録液1を記録液14に代えた他は実施
例15と同様の方法で印刷した。
【0035】(比較例) (比較記録液1)ヒドロキノン−β−D−グルコシド4
gをヒドロキノン4gに代えた他は、記録液1と同様に
インク組成物を調製した。 (比較記録液1)ヒドロキノン−β−D−グルコシド4
gをヒドロキノンスルホン酸カリウム4gに代えた他
は、記録液1と同様にインク組成物を調製した。 (比較記録シート1)ヒドロキノン−β−D−グルコシ
ド3gをヒドロキノン3gに代えた他は、記録シート3
と同様の方法で記録シートを得た。 (比較記録シート2)ヒドロキノン−β−D−グルコシ
ド3gをヒドロキノンスルホン酸カリウム3gに代えた
他は、記録シート3と同様の方法で記録シートを得た。
【0036】(比較例1)記録液14の各色それぞれを
HP51625Aカートリッジ(ヒューレットパッカー
ド(株)社製)に詰め替え、インクジェットプリンター
(デスクライター550C、ヒューレットパッカード
(株)社製)を用いてインクジェット印刷を行った。記
録シートは普通紙(再生紙・中性紙、(株)NBSリコ
ー製NBS PAPER)、記録シート11及び比較記
録シート1、2を用いた。印刷は3cm×3cmの範囲
を各色ベタで塗りつぶし、一種類の記録シートについて
それぞれ記録剤の異なる7個の耐光試験用サンプルを用
意した。 (比較例2)記録液14を比較記録液1に代えた他は比
較例1と同様の方法で印刷した。 (比較例3)記録液14を比較記録液2に代えた他は比
較例1と同様の方法で印刷した。
【0037】(効果例1)本発明の該化合物の効果を確
認するため、変退色試験の方法は、キセノンアークラン
プによる48時間促進耐光性試験にて行った。この方法
は日本工業規格(JIS) L0843−1971「キ
セノンアーク燈光に対する染色堅ろう度試験方法」を参
考に行った。評価方法はベタ印刷部分は濃度計を用いて
光学濃度を測定し、次式の計算結果を光学濃度残存率と
した。 光学濃度残存率(%)=(D/D0)×100 D…耐光性促進試験後(32時間後)の光学濃度 D0…耐光性促進試験前の光学濃度 また、印刷せずに耐光性促進試験を行った部分について
色彩計を用いて、試験前後の色差ΔEを測定した。判断
基準は光学濃度残存率(%)では、85%以上を○、8
5%未満を×とし、色差ΔEでは2未満を○、2以上を
×とした。結果を表1に示す。
【0038】
【表1】
【0039】耐光性賦与剤が印刷画像にない場合(比較
例1〜3)と比較して、耐光性賦与剤が印刷画像に含有
している場合(実施例1〜16)は光学濃度残存率
(%)および色差ΔEでの評価から耐光性が向上してい
ることが判った。各色(シアン(2種類)、イエロー
(2種類)、マゼンタ(3種類))において、効果が確
認できた。
【0040】
【発明の効果】本発明のフェノール性水酸基を有する配
糖体である化合物を含むことを特徴とする耐光性賦与
剤、これを用いた記録液、記録シート及び画像変退色防
止方法によって、印刷等により形成された画像の変退色
防止に優れた効果を発揮し、画像の保存安定性を向上す
ることができる。フェノール性水酸基を有する配糖体で
ある化合物、更に、リン酸化合物、アミン化合物、硝酸
塩よりなる群から選ばれる少なくとも1つの化合物を含
むことを特徴とする耐光性賦与剤、これを用いた記録
液、記録シート及び画像変退色防止方法によって、印刷
等により形成された画像の変退色防止に優れた効果を発
揮し、画像の保存安定性を向上することができる。特
に、本発明の耐光性賦与剤、これを用いた記録液、記録
シート及び画像変退色防止方法はインクジェット印刷に
より形成された画像の変退色防止に優れた効果を発揮
し、画像の保存安定性を向上することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 魚谷 信夫 千葉県千葉市緑区大野台一丁目1番1号 昭和電工株式会社総合研究所内 (72)発明者 高橋 浩 千葉県千葉市緑区大野台一丁目1番1号 昭和電工株式会社総合研究所内 (72)発明者 越川 敏男 千葉県千葉市緑区大野台一丁目1番1号 昭和電工株式会社総合研究所内 Fターム(参考) 2C056 EA13 FC02 2H086 BA05 BA15 BA31 BA33 BA38 BA53 BA56 BA57 BA59 BA60 BA62 4J039 AB01 AF07 BA17 BA19 BA29 BA30 BA32 BC07 BC12 BC16 BC29 BC31 BC33 BC36 BC39 BC50 BC51 BC56 BE03 BE04 BE06 BE24 EA15 EA16 EA17 EA19 EA20 EA21 EA35 GA24

Claims (27)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】フェノール性水酸基を有する配糖体である
    化合物を含むことを特徴とする耐光性賦与剤。
  2. 【請求項2】更に、リン酸化合物、アミン化合物、硝酸
    塩よりなる群から選ばれる少なくとも1つの化合物を含
    むことを特徴とする請求項1に記載の耐光性賦与剤。
  3. 【請求項3】フェノール性水酸基を有する配糖体の水に
    対する溶解性が25℃で3質量%以上であることを特徴
    とする請求項1または2に記載の耐光性賦与剤。
  4. 【請求項4】フェノール性水酸基を有する配糖体がヒド
    ロキノン誘導体であることを特徴とする請求項1乃至3
    のいずれかに記載の耐光性賦与剤。
  5. 【請求項5】フェノール性水酸基を有する配糖体が、単
    糖類、還元性二糖類または還元性オリゴ糖類よりなる群
    から選ばれる糖類のヘミアセタール性水酸基とヒドロキ
    ノンの水酸基の一つとエーテル結合した化合物であるこ
    とを特徴とする請求項4に記載の耐光性賦与剤。
  6. 【請求項6】硝酸塩が硝酸アルミニウム、硝酸カルシウ
    ム、硝酸ジルコニウム、硝酸ナトリウム、硝酸マグネシ
    ウム、硝酸リチウムよりなる群から選ばれる1種以上で
    あることを特徴とする請求項2に記載の耐光性賦与剤。
  7. 【請求項7】画像を形成する記録剤、該記録剤を溶解も
    しくは分散する液媒体と請求項1乃至6のいずれかに記
    載の耐光性賦与剤を含むことを特徴とする記録液。
  8. 【請求項8】記録剤が直接染料、酸性染料及びその類似
    化合物よりなる群から選ばれる少なくとも1つの水溶性
    染料を含むことを特徴とする請求項7に記載の記録液。
  9. 【請求項9】記録剤が構造中に少なくともアゾ基をもつ
    水溶性染料である請求項7または8に記載の記録液。
  10. 【請求項10】耐光性賦与剤の含有量が0.1〜10質
    量%であることを特徴とする請求項7乃至9のいずれか
    に記載の記録液。
  11. 【請求項11】リン酸化合物、アミン化合物、硝酸塩よ
    りなる群から選ばれる少なくとも1つの化合物の含有量
    が0.1〜10質量%であることを特徴とする請求項7
    乃至10のいずれかに記載の記録液。
  12. 【請求項12】記録剤の含有量が0.1〜10質量%で
    あることを特徴とする請求項7乃至11のいずれかに記
    載の記録液。
  13. 【請求項13】pHが7〜13の範囲であることを特徴
    とする請求項7乃至12のいずれかに記載の記録液。
  14. 【請求項14】インクジェット記録用である請求項7乃
    至13のいずれかに記載の記録液。
  15. 【請求項15】画像が形成される部分に、(i)無機微
    粒子と親水性高分子バインダー成分とから形成される多
    孔質層および(ii)親水性高分子層の中から選ばれた
    少なくとも一種の層からなるインク受理層において、請
    求項1乃至6のいずれかに記載の耐光性賦与剤を含むこ
    とを特徴とする記録シート。
  16. 【請求項16】多孔質層(i)を構成する無機微粒子が
    シリカ、アルミナ、擬ベーマイトまたはそれらの表面を
    改質した粒子よりなる群から選ばれる少なくとも1種で
    あり、親水性高分子バインダー成分がポリビニルアルコ
    ール、ポリアクリルアミド、ポリN−ビニルピロリド
    ン、ポリN−ビニルホルムアミド、ポリN−ビニルアセ
    トアミドおよびそれらの変性物および共重合体の中から
    選ばれる少なくとも1種である請求項15に記載の記録
    シート。
  17. 【請求項17】親水性高分子層(ii)がポリビニルア
    ルコール、ポリアクリルアミド、ポリN−ビニルピロリ
    ドン、ポリN−ビニルホルムアミド、ポリN−ビニルア
    セトアミドおよびそれらの変性物および共重合体の中か
    ら選ばれる少なくとも1種からなる請求項15に記載の
    記録シート。
  18. 【請求項18】pHが8以下であること特徴とする請求
    項15乃至17のいずれかに記載の記録シート。
  19. 【請求項19】インクジェット記録用である請求項15
    乃至18のいずれかに記載の記録シート。
  20. 【請求項20】記録液および/または記録シートに請求
    項1乃至6のいずれかに記載の耐光性賦与剤を含むこと
    を特徴とする画像変退色防止方法。
  21. 【請求項21】記録液または記録シートに請求項1乃至
    6のいずれかに記載の耐光性賦与剤を含み、かつ該耐光
    性賦与剤を含有しない記録液または記録シートに、リン
    酸化合物、アミン化合物、硝酸塩よりなる群から選ばれ
    る少なくとも1つの化合物を含むことを特徴とする画像
    変退色防止方法。
  22. 【請求項22】請求項1乃至6のいずれかに記載の耐光
    性賦与剤と、それを溶解もしくは分散する液媒体からな
    る液組成物を、画像を形成する前あるいは形成する後
    に、記録シートに塗布することを特徴とする画像変退色
    防止方法。
  23. 【請求項23】形成された画像に請求項1乃至6のいず
    れかに記載の耐光性賦与剤を含有させることを特徴とす
    る画像変退色防止方法。
  24. 【請求項24】記録液および/または記録シートに界面
    活性剤を含有する請求項7乃至19のいずれかに記載の
    記録液、記録シート及びそれらを用いる画像変退色防止
    方法。
  25. 【請求項25】界面活性剤が陰イオン性界面活性剤であ
    ることを特徴とする請求項24に記載の記録液、記録シ
    ート及びそれらを用いる画像変退色防止方法。
  26. 【請求項26】界面活性剤がアルキル硫酸一置換エステ
    ル塩および/またはアルキルアリールスルホン酸塩であ
    ることを特徴とする請求項24または25のいずれかに
    記載の記録液、記録シート及び画像変退色防止方法。
  27. 【請求項27】インクジェット記録法により形成された
    画像に用いる請求項20乃至26のいずれかに記載の画
    像変退色防止方法。
JP31987299A 1999-11-10 1999-11-10 耐光性賦与剤、記録液、記録シート及び画像変退色防止方法 Pending JP2001139850A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31987299A JP2001139850A (ja) 1999-11-10 1999-11-10 耐光性賦与剤、記録液、記録シート及び画像変退色防止方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31987299A JP2001139850A (ja) 1999-11-10 1999-11-10 耐光性賦与剤、記録液、記録シート及び画像変退色防止方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001139850A true JP2001139850A (ja) 2001-05-22

Family

ID=18115185

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP31987299A Pending JP2001139850A (ja) 1999-11-10 1999-11-10 耐光性賦与剤、記録液、記録シート及び画像変退色防止方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001139850A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7601779B2 (en) 2005-02-25 2009-10-13 Canon Finetech Inc. Polymer compound and recording medium
US7868121B2 (en) 2004-04-30 2011-01-11 Canon Finetech Inc. Antioxidants and recording media by using the same
US8241414B2 (en) 2009-03-26 2012-08-14 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Water-based ink for ink-jet recording, ink cartridge, and ink-jet recording apparatus

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7868121B2 (en) 2004-04-30 2011-01-11 Canon Finetech Inc. Antioxidants and recording media by using the same
US7601779B2 (en) 2005-02-25 2009-10-13 Canon Finetech Inc. Polymer compound and recording medium
US8241414B2 (en) 2009-03-26 2012-08-14 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Water-based ink for ink-jet recording, ink cartridge, and ink-jet recording apparatus

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6261349B1 (en) Image recording method image recording apparatus and image recording acceleration liquid
JP3176444B2 (ja) 水性インク及びこれを用いた記録方法
CN101479354B (zh) 黄色墨液组合物、墨液组、墨盒、喷墨记录方法以及记录物
BR102013000712B1 (pt) método de formação de imagem
JP2000219832A (ja) 優れた耐汚れ堅牢性を有し且つにじみ性及び吸収乾燥時間が低減されたインク組成物
JPH02202964A (ja) インク及び記録方法
CN103108924B (zh) 油墨组合物、喷墨记录方法及着色体
EP1134087B1 (en) Image forming method and recorded matter using same
JP3580957B2 (ja) 水性インク及びこれを用いたインクジェット記録方法
JP2000178490A (ja) 水性インク及びインクジェット記録装置
JP2001139850A (ja) 耐光性賦与剤、記録液、記録シート及び画像変退色防止方法
WO2006129823A1 (ja) 画像退色防止剤、画像形成要素、被記録媒体、画像形成方法、及び画像
JPH0439365A (ja) インクジェット記録方法及び記録液
JP2001254036A (ja) インク及びそれを用いた記録方法
JPH10226763A (ja) 記録用インクおよび記録方法
JP4029508B2 (ja) インクジェット印刷用添加剤、記録液
JPH0632047A (ja) 水性インクを用いた記録方法
JP3513352B2 (ja) インクジェット用記録媒体、その製造方法、これを用いた画像形成方法及び分散液
JP3227259B2 (ja) 水性インク及びこれを用いた記録方法
JP2002046349A (ja) 記録媒体及び水系記録インク
JP2956187B2 (ja) 記録液及びインクジェット記録方法
JP2015034208A (ja) インク組成物、これを用いるインクジェット記録方法、及び着色体
JPH1053740A (ja) 記録用インク及びこれを用いた記録方法
JPH11131003A (ja) 記録用インクおよび記録方法
JP2001302952A (ja) インクジェット記録用インク組成物及びインクジェット記録方法