JP2001138919A - 手押し作業車 - Google Patents

手押し作業車

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JP2001138919A
JP2001138919A JP35784499A JP35784499A JP2001138919A JP 2001138919 A JP2001138919 A JP 2001138919A JP 35784499 A JP35784499 A JP 35784499A JP 35784499 A JP35784499 A JP 35784499A JP 2001138919 A JP2001138919 A JP 2001138919A
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handle
arms
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Toru Itanami
徹 伊多波
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OSAKA KIKAI KK
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OSAKA KIKAI KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】取手等を操作することにより、運搬対象となる
荷物等を掴んだり持ち上げたりすることが可能となり、
荷物等の運搬作業を容易に行える手押し作業車の提供を
目的としている。 【解決手段】下部に車輪を回動自在に取り付けた本体を
有し、本体に連結された一対のアームを有し、該アーム
の片方又は両方は本体に対して可動可能に連結されてお
り、本体に対して回動可能となる様に取り付けられた左
右一対の取手を有し、本体に対して一対の取手が左右対
称に回動する様に設けられた取手対称動作機構を有し、
一対となる取手の開閉動作をアームの片方又は両方に伝
達し、一対のアーム間の位置関係が変化する様に動作さ
せるアーム動作機構を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、取手等を操作する
ことにより、アーム部にて荷物等を掴んだり乗せたりし
て、運搬や昇降等を行う手押し作業車に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の手押し作業車としては、図5のよ
うなものがあり、荷物等を乗せる荷台となる本体1の下
部に車輪2を具備し、本体端部に取手3を取り付けてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の手押し作業車に
て荷物等を運搬する場合、荷物等を荷台に積み降ろす機
構が無い為、まず荷物を荷台となる本体に乗せねばなら
ず、運搬移動後は荷台から荷物を降ろすことも必要であ
り、手間がかかるという問題があった。
【0004】本発明では、取手等を操作することによ
り、運搬対象となる荷物等を掴んだり持ち上げたりする
ことが可能となり、荷物等の運搬作業を容易に行える手
押し作業車の提供を目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の手押し作業車
は、下部に車輪を回動自在に取り付けた本体を有し、本
体に連結された一対のアームを有し、該アームの片方又
は両方は本体に対して可動可能に連結されており、本体
に対して回動可能となる様に取り付けられた左右一対の
取手を有し、本体に対して一対の取手が左右対称に回動
する様に設けられた取手対称動作機構を有し、一対とな
る取手の開閉動作をアームの片方又は両方に伝達し、一
対のアーム間の位置関係が変化する様に動作させるアー
ム動作機構を有するものである。
【0006】請求項2の手押し作業車は、下部に車輪を
回動自在に取り付けた本体を有し、本体に連結された一
対のアームを有し、該アームの片方又は両方は本体に対
して可動可能に連結されており、本体に対して可動可能
となる様に取り付けられた左右一対の取手を有し、本体
に対して一対の取手が左右対称に回動する様に設けられ
た取手対称動作機構を有し、本体に対する取手の上下動
作がアームの上下方向の動作となる様に動作を伝達する
アーム上下動作伝達機構を有し、一対となる取手の開閉
動作をアームの片方又は両方に伝達し、一対のアーム間
の位置関係が変化する様に動作させるアーム動作機構を
有するものである。
【0007】請求項3の手押し作業車は、本体に対して
往復動作可能に取り付けられたレバーを有し、該レバー
の往復動作がアームの上下方向の動作となる様に動作を
伝達するアーム上下動作伝達機構を有するものである。
【0008】請求項4の手押し作業車は、左右の取手の
開閉動作からアームへの動作伝達に関し、取手の開閉動
作をアームへ伝達する第1伝達機構を有し、該第1伝達
機構は途中にバネを介しており、外的拘束によりアーム
の動作が抑制されると取手の動作を受けて該バネが変形
することにより該第1伝達機構は取手の動作をアームへ
伝達しないものとし、更に取手の開閉動作をアームへ伝
達する第2伝達機構を有し、該第2伝達機構は第1伝達
機構が取手の動作をアームへ伝達しなくなる状態におい
て取手の動作をアームへ伝達するものとし、取手の動作
移動量を分母としアームの動作移動量を分子とする比率
は、第1伝達機構のほうが第2伝達機構より大きいこと
を特徴とするものである。
【0009】請求項5の手押し作業車は、アームと取手
は一体のものとして連結されているものである。
【0010】
【作用】上記のように構成された手押し作業車による荷
物等の運搬において、取手の操作に応じたアームの動作
は、運搬対象となる荷物等をアームにて掴んだり乗せた
りする様に働く。また該アームと本体や取手が連結して
いることは、取手を操作することにより、荷物等を持ち
上げる様に働く。更に取手が左右対称に回動する機構
は、取手を持つ作業者が荷物等を掴んだり持ち上げたり
しながら、手押し作業車の向きを変えたり移動させたり
することを容易にする様に働く。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面に基
づき説明する。図1は、本発明の手押し作業車の上面
図、図2は側面図を示している。図1、図2及び以降の
図において、分かり易くする為、一部の構成部材は図示
を省略している。
【0012】本体1の下部に取り付けられた車軸11
に、回動自在に車輪2が取り付けられている。アーム1
2は、本体1に立設された軸13に対して回動自在に取
り付けられている。取手3は、本体1に立設された軸1
4に対して回動自在に取り付けられており、軸14の両
側にピン15、15、16、16を設け、左右一対の取
手のこれらピンどうしを交差させるように、リンク1
7、17で結合している。これらリンク17、17の拘
束により、取手3を開閉させると取手3どうしは本体1
に対して常に左右対称に回動する。なおリンク17、1
7は一対の例を示しているが、リンクが剛体であればリ
ンクは片方だけでも構わない。
【0013】アーム12は軸13の近くにピン18を設
け、アーム12のピン18と取手3のピン15を、リン
ク19、19で結合している。これらより、左右の取手
3を内側へ閉じる方向に動作させると、アーム12どう
しも先端部が内側へ閉じるように動作し、取手3を逆方
向の外側へ開けると、アーム12どうしも先端部が外側
へ開くように動作する。
【0014】アーム12の先端近くには、把持部材20
がピン21にて回動自在に取り付けられており、アーム
と並んで平行リンク22が、本体1に立設された軸23
と、把持部材20に設けられたピン24を結合してい
る。アーム12が軸13を回転中心として回動すると、
平行リンク22の拘束により、左右の把持部材20、2
0どうしは互いに同じ方向を向いて動作する。これによ
り、アーム12、12が開閉すると把持部材20、20
によって、移動対象となる荷物等を容易に把持すること
ができる。
【0015】なおアーム12、12を本体1に取り付け
ている軸13、13と、取手3、3を本体1に取り付け
ている軸14、14を共通とし、片方の軸14に片方の
アーム12と取手3を各々回動自在に取り付け、他方の
軸14に他方のアーム12と取手3を各々回動自在に取
り付けるようにしても良い。
【0016】アーム12の先端部において、把持部材2
0の代わりに、草刈り鎌の刃の様なものを取り付けるこ
とにより、取手3の開閉動作で植物等を刈ることもでき
る。
【0017】側面に山型突起を連続して複数個備えるロ
ック板30は、取手3の片方に回動自在に取り付けられ
ている。他方の取手3には、該ロック板30をスライド
自在に保持するロックベース31を回動自在に取り付け
ている。該ロックベース31には、ロック板30の山型
突起と係合する爪32を回動自在に取り付けており、該
爪32はバネ33によって常にロック板30と係合する
様に付勢されている。ロック板30と爪32の係合方向
関係としては、取手3、3を内側へ閉じるように動かす
と、爪32はロック板30の山型突起を順次乗り越えな
がらスライドし、取手3、3を外側へ開く方向に動かす
と、爪32はロック板30の山型突起に係合してロック
状態となるような方向であるとする。爪32は、バネ3
3に対向する方向に向かって解放ワイヤ34と結合さ
れ、該解放ワイヤ34は取手3の端に取り付けられた解
放レバー35とも結合され、該解放レバー35を操作す
ることにより、爪32はロック板30の山型突起と係合
しなくなり、ロック状態は解放される。
【0018】これらにより、本手押し作業車の基本的な
操作及び動作としては、以下となる。操作者は、まず取
手3を左右に開く。するとリンク17、17を介してア
ーム12も開く。操作者は、移動対象となる荷物等を把
持部材20で挟めるように手押し作業車の位置を調節し
た後、取手3を閉じると、アーム12も閉じ、把持部材
20によって荷物等が把持される。この場合、爪32は
ロック板30の山型突起を順次乗り越えながらスライド
し、荷物等を把持して取手の動作が止まった位置におい
て、爪32とロック板30の山型突起は係合してロック
状態となる。
【0019】操作者は、車輪2を支点として取手3を押
し下げると、アーム12先端部は上昇し、荷物等も持ち
上がる。この時、ロック状態になっているので、取手3
を閉じるように力を加え続けなくても荷物等は把持状態
のままとなる。この状態で、所望する移動目的地に移動
し、取手3を押し上げると、荷物等は接地する。操作者
が、解放レバー35を操作することにより、爪32とロ
ック板30の係合が外れてロック状態は解放され、取手
3を開けられるようになる。取手3、3を開くことによ
り、アーム12、12も開いて、荷物等は把持されない
状態に戻る。
【0020】なお、図1の実施例ではアーム12のピン
18と、取手3のピン15をリンク19、19が互いに
交差する様に結合したが、図3の実施例においては、ア
ーム12の軸13の近くに設けたピン40と、取手3の
軸14の近くに設けたピン41を、リンク42、42が
互いに結ぶ様に結合している。これらにより、左右の取
手3を内側へ閉じる方向に動作させると、アーム12ど
うしも先端部が外側へ開くように動作し、取手3を逆方
向の外側へ開けると、アーム12どうしも先端部が内側
へ閉じるように動作する。従って、アーム先端の把持部
材20を、図1と逆方向に取り付けることにより、荷物
等を内側から外側へ向かった方向に把持可能となる。
【0021】なお図1の実施例では、アーム12が地面
に対してほぼ水平な平面内で左右に開閉する場合を示し
たが、アーム12が上下方向に開閉する場合を図4、図
5にて示す。図4は上面図、図5は側面図である。
【0022】アーム12、12はピン50、50によっ
て本体1に対して、上下方向に回動自在に軸支されてい
る。取手3は、本体1に立設された軸14に対して回動
自在に取り付けられている。取手3に設けられたピン5
1、51によって、リンク52、52がスライドピン5
3と連結されている。スライドピン53は、本体1の上
下の板に設けられた長溝54、54内に嵌入されてお
り、長溝54に沿って本体1の前後方向にスライド可能
とする。スライドピン53に取り付けられたコネクタ5
5に設けられたピン56には、リンク57、57が連結
され、リンク57、57はピン58、58によってアー
ム12、12と連結されている。
【0023】上記の構成により、取手3、3を内側へ閉
じる様に操作すると、リンク52、52が押されてスラ
イドピン53が長溝54に沿って前進し、コネクタ55
及びリンク57、57を介して、ピン58、58が前方
に押し出されるので、アーム12、12はピン50、5
0を支点として上下に閉じるように動作し、荷物等を上
下方向に把持できる。また、取手3、3を外側へ開く様
に操作すると、各部材は逆方向に動作するので、アーム
12、12は上下に開くように動作する。なお、取手
3、3は、リンク57、57を介して連結されたスライ
ドピン53が、本体1の中央部の長溝54、54内に拘
束されているので、左右対称に開閉動作する。
【0024】アーム先端において、荷物等を掬うショベ
ル部を備える場合の実施例を、主に図6に基づいて説明
する。図6は側面図であり、取手からリンク57、57
に至る動作機構は、図4、図5と同様である。リンク5
7はピン60によってカム61と連結され、カム61は
ピン62によって本体1に対して回動自在に取り付けら
れ、カム61においてはピン60と反対側に設けたピン
63によって、アーム12aと連結される。他方のアー
ム12bは、本体1に対して固定されている。アーム1
2a、12bの先端に設けられたピン64a、64bに
よって、ショベル部65がアームに連結されている。
【0025】図4、図5の実施例の場合と同様、取手
3、3を内側へ閉じる様に操作すると、リンク57を介
してピン60が前方に押し出され、カム61がピン62
を中心として回転し、アーム12aはピン63の方へ後
退し、ショベル部65は先端が上方へ引き起こされるよ
うに動作する。こうして、荷物や土砂等をショベル部に
掬い上げることができる。また、取手3、3を外側へ開
く様に操作すると、各部材は逆方向に動作し、ショベル
部65は先端が下方へ向くように動作するので、掬い上
げた荷物や土砂等をショベル部から降ろすことができ
る。
【0026】取手の上下動作により、アームが上下方向
にも動作する場合の実施例を、図に基づいて示す。図7
は上面図、図8は側面図、図9は上下動作伝達機構図で
ある。
【0027】取手3、3は軸70、70に対して回動自
在に取り付けられており、各々の軸70、70は取手軸
71に対して直交して取り付けられており、取手軸71
は本体1に対して回動自在に取り付けられている。取手
3、3どうしは、リンク17とピン15、15によって
結合されており、リンク17は取手軸71と交差する様
に構成されている。
【0028】アーム12、12は軸72、72に対して
回動自在に取り付けられており、各々の軸72、72は
アーム軸73に対して直交して取り付けられており、ア
ーム軸73は本体1に対して回動自在に取り付けられて
いる。アーム12、12どうしは、リンク74とピン7
5、75によって結合されており、リンク74はアーム
軸73と交差する様に構成されている。これらにより、
取手3、3及びアーム12、12は、各々開閉方向と上
下方向の2つの方向の動作が可となる。
【0029】取手3、3にはピン77、77により取手
シリンダ76が取り付けられており、アーム12、12
にはピン79、79によりアームシリンダ78が取り付
けられ、取手シリンダ76からアームシリンダ78へ
は、変形自在な流路80により結ばれている。
【0030】取手軸71の動作をアーム軸73へ伝達す
る上下動作伝達機構部90は、図9に模式的に示す。取
手軸71と同軸上に、取手軸71とは独立して回動自在
に歯車91を取り付け、取手軸71と軸結合された爪レ
バー95上には、爪96が可動可能に取り付けられてい
る。爪96はバネ97によって歯車91に一方向に向か
うように係合させられている。また本体1に対して爪9
8が可動可能に取り付けられ、バネ99によって、爪9
6と同様に、歯車91に一方向に向かうように係合させ
られている。歯車91に噛合するように歯車92を設
け、歯車92はクラッチ100、歯車93を介して歯車
94に回転を伝達し、歯車94はアーム軸73と軸結合
されている。クラッチ100は、取手3に取り付けられ
た降下レバー101の操作により、伝達分離状態になる
ものとする。
【0031】これらの構成によれば、操作者が取手3、
3を開閉させると、取手シリンダ76が作動させられ、
シリンダ内の流体の圧力変化に応じてアームシリンダ7
8が作動し、アーム12、12は軸72、72を回動中
心として開閉動作する。ここで取手3、3とアーム1
2、12は、各々リンク17及びリンク74にて結合さ
れているので、左右対称に開閉動作する。
【0032】操作者が取手3、3を上下させると、取手
軸71が回転し、爪レバー95上の爪96との係合関係
により、歯車91は一方向に回転し、クラッチ100や
歯車92、93、94を介して、アーム軸73が一方向
に回転する。ここでアーム軸73の回転方向は、アーム
12の先端が上昇する方向であるものとする。これよ
り、アーム軸73に結合されたアーム12が上昇する。
荷物等を持ち上げる場合、アーム12、12が下降する
方向の力を受けるが、歯車91と一方向に係合する爪9
8により、各歯車は逆方向には回転せず、アームは自然
降下しない。操作者が降下レバー101を操作するとク
ラッチ100が伝達分離状態になり、アームを降下させ
ることができる。上記構成より自明であるが、取手の開
閉によるアームの開閉動作と、取手の上下によるアーム
の上下動作は独立している。
【0033】レバーの往復動作により、アームが上下方
向に動作する場合の実施例を、図に基づいて示す。図1
0は上面図、図11は側面図、図12は上下動作伝達機
構図である。また前述の図の場合と同様の構成や動作に
ついては説明を省略する。
【0034】取手3、3は、本体1に対して立設された
軸14、14に対して回動自在に取り付けられている。
レバー110は、本体1に回動自在に取り付けられた
軸111に対して取り付けられている。本体1に対して
立設された上下ネジ112、112は、本体1に対して
回動自在であるものとし、ナットプレート113は、2
本の該上下ネジ112、112と2カ所で螺合してい
る。該ナットプレート113に設けられた軸114、1
14に対して、アーム12、12が回動自在に取り付け
れている。
【0035】レバー110の動作を上下ネジへ伝達する
上下動作伝達機構部115は、図12に模式的に示す。
レバー110が取り付けれている軸111と同軸上に、
軸111とは独立して回動自在に歯車91を取り付け、
軸111と軸結合された爪レバー109上には、爪96
が可動可能に取り付けられている。図9の場合と同様
に、歯車91の回転は歯車92、クラッチ100を介し
て歯車93に伝達される。歯車93は、上下ネジ11
2、112と軸結合している歯車116、116に噛合
している。この図の例では、上下ネジ112、112は
各々逆方向のねじが切られているものとする。
【0036】これらの構成によれば、操作者がレバー1
10を上下に往復動作させると、前述した場合と同様
に、歯車91が一方向に回転して、歯車116、116
が回転する。ここで歯車116、116の回転方向は、
各々が結合している上下ネジ112、112に対して螺
合しているナットプレート113が上昇する方向である
ものとする。これにより、ナットプレート113が上昇
し、該ナットプレートに結合されたアーム12、12も
上昇する。アームの降下動作についても、前述の場合と
同様である。
【0037】取手3、3の開閉からアーム12、12の
開閉への動作伝達において、2段階の伝達機構を備える
場合を、主に図13に基づき説明する。軸14、14を
回動中心とする取手3、3において、軸120から回動
自在にロッド121が取り付けられている。ロッド12
1はピストン2 122に結合し、ピストン2 122
はシリンダ2 123内を摺動するものとし、シリンダ
2 123の解放端近くにはストッパ124が固着さ
れ、ストッパ124とピストン2 122の間には圧縮
バネ125が挿入されている。
【0038】シリンダ2 123は解放端にてピストン
1 126と結合し、ピストン1126はシリンダ1
127内を摺動する。シリンダ1 127は、流路80
にてアームを開閉するアームシリンダ78へと結ばれて
いる。シリンダ1 127にはロッド128が結合さ
れ、ロッド128は取手3に対し、軸129にて回動自
在に取り付けられている。
【0039】これらの構成により、まずアーム12、1
2が何も把持していない場合においては、アームは小さ
な力で動くため、アームシリンダ78も比較的小さな力
で動作し、アームシリンダ78と流路80によって結ば
れているシリンダ1 127内のピストン1 126
も、小さな力で動作させることができる。ここで、取手
3、3を閉じると、ロッド121によりシリンダ2 1
23内部へ向かってピストン2 122が押されるが、
圧縮バネ125の抗力により、ピストン2 122はシ
リンダ2 123にたいしてはあまり動かず、主に、シ
リンダ2 123と結合したピストン1 126がシリ
ンダ1 127に対して動く。これより圧縮バネ12
5、シリンダ1 127及びピストン1 126からな
る第1伝達機構によって、取手3、3の動作が、アーム
シリンダ78を介してアーム12、12を開閉させる。
【0040】次にアーム12、12が荷物等を把持して
いる場合においては、アーム12、12はほとんど動か
ない。アームの把持力を増加させる為には、アームシリ
ンダ78と結ばれているシリンダ1 127内の圧力
を、比較的大きくさせる必要がある。ここで取手3、3
を閉じようとすると、ロッド121により、ピストン2
122が押されるが、シリンダ1 127内はすぐに高
い圧力となり、ピストン1 126はシリンダ1 12
7内からの荷重を受けて動作しにくくなる。すると圧縮
バネ125は圧縮方向に変形する為、ロッド121の押
す力は、ピストン1 126及びシリンダ1 127か
らは伝達されにくくなる。一方、圧縮バネ125の変形
により、ロッド121の押す力を受け、ピストン2 1
22はシリンダ2 123に対して、相対的に圧縮方向
に動く。これは、ピストン1、ピストン2へ加わる力が
同じでも、ピストン2の方が受圧面積が小さい為、流体
を圧縮させる圧力がより大きいことによる。これより、
シリンダ2 123及びピストン2 122からなる第
2伝達機構によって、取手3、3の閉じようとする動作
が、アームシリンダ78を介して、アーム12、12に
伝達される。
【0041】図より明らかであるが、第1伝達機構にお
けるピストン1の受圧面積の方が、第2伝達機構におけ
るピストン2の受圧面積より大きい。すなわち、取手の
ある一定の動作移動量に対して、アームの動作移動量
は、受圧面積が大きく流体の吐出量の多いピストン1に
よる第1伝達機構による方が、第2伝達機構によるより
も大きくなる。これより、アームが何も把持していない
状態においては、第1伝達機構が有効となり、取手の小
さい動作で、アームが大きく動作する。アームが荷物等
を把持した状態になると、第2伝達機構が有効となり、
取手の動作に対するアーム動作量が相対的に小さくな
り、強い力で把持可能となる。
【0042】なお、上記と同様にバネを介し、2段階の
伝達機構を備える構造は、アームと取手を接続する部材
やラチェット等によっても実現できる。一方の取手にお
いて、取手の回転中心軸から離れたところにピンT1を
設け、また、一方のアームにおいてもアームの回転中心
軸から離れたところにピンA1を設け、これらのピンど
うしを結ぶものを第1伝達機構とする。該第1伝達機構
においては、途中に圧縮バネを介し、取手の回転動作を
ピンT1から、アームのピンA1に伝達するものとす
る。また、他方の取手において、取手の回転中心軸から
離れたところにピンT2を設け、また、他方のアームに
おいてはアームと結合したラチェットを設け、該ラチェ
ットの回転中心はアームの回転中心軸と同軸上であるも
のとし、アームの回転中心軸と同軸上に回動自在の爪レ
バーを設け、図9と同様、該爪レバー上に可動可能な爪
を設け、該爪はラチェットに対して一方向にのみ係合す
るものとし(ピンT2からラチェットを押すように係合
する方向)、該爪レバーにピンA2を設け、これらピン
T2、A2どうしをリンクで結合するものとし、この機
構を第2伝達機構とする。第1伝達機構における、取手
の回転中心軸とピンT1の距離を分子として、アームの
回転中心軸とピンA1の距離を分母とする比は、第2伝
達機構における、取手の回転中心軸とピンT2の距離を
分子として、アームの回転中心軸とピンA2の距離を分
母とする比、より大きいものとする。
【0043】アームが何も把持していない場合、アーム
は小さな力で動くため、圧縮バネはあまり変形せず、第
1伝達機構により、取手の動きはアームへ伝達される。
この時、アームと共にラチェットも回転するので、爪レ
バー上の爪はラチェットに係合せず、第2伝達機構によ
る取手動作の伝達は行われない。一方、アームが荷物等
を把持している場合、取手を閉じようとする力を加えて
も、第1伝達機構においては、圧縮バネが変形するので
アームへはあまり力を伝達しない。アームと共にラチェ
ットも動かないため、爪レバー上の爪がラチェットに係
合し、取手を閉じようとする力は、第2伝達機構により
アームへ伝達される。これらにより、前述の実施例と同
様、アームが何も把持していない状態においては、第1
伝達機構が有効となり、取手の小さい動作で、アームが
大きく動作する。アームが荷物等を把持した状態になる
と、第2伝達機構が有効となり、取手の動作に対するア
ーム動作量が相対的に小さくなり、強い力で把持可能と
なる。
【0044】取手とアームが一体のものとして連結され
ている場合の実施例を図14に基づいて説明する。取手
アーム140、140は、取手とアームが一体のものと
して連結されたものであり、取手部141、141とア
ーム部142、142から成る。該取手アーム140、
140は、本体1に立設された軸14、14に対して回
動自在に取り付けられ、軸14、14の近くの軸15、
15を互いにリンク17で結合している。前述の各種実
施例及び本図の構成から明らかな様に、操作者が取手部
141、141を開閉すると、リンク17によって取手
部は左右対称に動作し、その動作を受けて、アーム部1
42、142も開閉するので、荷物等を把持できる。
【0045】
【発明の効果】以上の実施例から明らかなように、本発
明では、下部に車輪を備えた本体を有し、本体に連結さ
れた一対の可動可能なアームを有し、左右対称に回動可
能に取り付けられた左右一対の取手を有し、一対の取手
の開閉動作によりアームを動作させて、運搬対象となる
荷物を掴んだり持ち上げたり可能とすることにより、荷
物等の運搬作業を容易にするという効果がある。
【0046】取手の上下動作やレバーの往復動作を、ア
ームの上下方向の動作となるように伝達可能とすること
により、高さの異なる各種荷物等の把持が容易になる。
また、本体の下の車輪の接地面と、高低差がある位置の
荷物等の上げ降ろしも容易になる。
【0047】取手の開閉動作をアームへ伝達する第1・
第2の伝達機構を有し、取手の動作移動量に対するアー
ムの動作移動量が第1・第2の伝達機構で異なる構成と
することにより、アームが何も把持していない状態にお
いては、取手の少ない動作量でアームが大きく動作し、
アームが荷物等を把持した状態になると、取手の動作に
対するアーム動作量が相対的に小さくなって強い力で把
持可能となり、これらにより取手操作が容易になると共
に、荷物等の把持が確実に行える。
【0048】アームと取手が一体のものとして連結され
ている構成にすることにより、取手からアームへの動作
伝達機構が省略され、構造が簡単になり、製作が容易に
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による手押し作業車の構成を
示す上面図である。
【図2】図1の手押し作業車の側面図である。
【図3】取手の動作に対するアームの動作方向が、図1
の手押し作業車と逆方向になる場合の部分説明図であ
る。
【図4】図1の手押し作業車に対し、アームが上下方向
に開閉する場合の上面図である。
【図5】図4の手押し作業車の側面図である。
【図6】図1の手押し作業車に対し、アーム先端にショ
ベル部を備える場合の側面図である。
【図7】取手の上下動作によりアームが上下方向にも動
作する手押し作業車の構成を示す上面図である。
【図8】図7の手押し作業車の側面図である。
【図9】図7の手押し作業車の上下動作伝達機構図であ
る。
【図10】レバーの往復動作によりアームが上下方向に
も動作する手押し作業車の構成を示す上面図である。
【図11】図10の手押し作業車の側面図である。
【図12】図10の手押し作業車の上下動作伝達機構図
である。
【図13】取手の開閉からアームの開閉への動作伝達に
おいて、2段階の伝達機構を備える手押し作業車の機構
説明図である。
【図14】アームと取手が一体のものとして連結されて
いる手押し作業車の上面図である。
【図15】従来の手押し作業車の例である。
【符号の説明】
1 本体 2 車輪 3 取手 12 アーム 14 軸 17 リンク 19 リンク
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年11月24日(1999.11.
24)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0042
【補正方法】変更
【補正内容】
【0042】なお、上記と同様にバネを介し、2段階の
伝達機構を備える構造は、アームと取手を接続する部材
やラチェット等によっても実現可能であり、図16に基
づいて説明する。一方の取手において、取手の回転
中心軸14から離れたところにピン150を設け、ま
た、一方のアーム12においてもアームの回転中心軸
から離れたところにピン151を設け、これらのピン
どうしをリンク158a、158bで結び、これらの機
構を第1伝達機構とする。該第1伝達機構においては、
途中に圧縮バネ152を介し、取手の回転動作をピン
150から、アーム12のピン151に伝達するものと
する。また、他方の取手において、取手の回転中心
14から離れたところにピン153を設け、また、他
方のアーム12においてはアーム12と結合したラチェ
ット154を設け、該ラチェット154の回転中心はア
ームの回転中心軸13と同軸上であるものとし、アーム
の回転中心軸13と同軸上に回動自在の爪レバー155
を設け、該爪レバー155上に可動可能な爪156を設
け、該爪156バネ152によってラチェット154
に対して一方向にのみ係合するものとし(ピン153
らラチェット154を押すように係合する方向)、該爪
レバー155にピン157を設け、これらピン153、
157どうしをリンク159で結合するものとし、こ
の機構を第2伝達機構とする。第1伝達機構におけ
る、取手の回転中心軸14とピン150の距離を分子
として、アーム12の回転中心軸13とピン151の距
離を分母とする比は、第2伝達機構における、取手
回転中心軸14とピン153の距離を分子として、アー
12の回転中心軸13とピン157の距離を分母とす
る比、より大きいものとする。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0043
【補正方法】変更
【補正内容】
【0043】アーム12、12が何も把持していない場
合、アーム12、12は小さな力で動くため、圧縮バネ
152はあまり変形せず、第1伝達機構により、取手
3、3の動きはアーム12、12へ伝達される。この
時、アーム12と共にラチェット154も回転するの
で、爪レバー155上の爪156はラチェット154
係合せず、第2伝達機構による取手動作の伝達は行われ
ない。一方、アーム12、12が荷物等を把持している
場合、取手3、3を閉じようとする力を加えても、第1
伝達機構においては、圧縮バネ152が変形するのでア
ーム12へはあまり力を伝達しない。アーム12と共に
ラチェット154も動かないため、爪レバー155上の
156がラチェット154に係合し、取手を閉じよ
うとする力は、第2伝達機構によりアーム12へ伝達さ
れる。これらにより、前述の実施例と同様、アームが何
も把持していない状態においては、第1伝達機構が有効
となり、取手の小さい動作で、アームが大きく動作す
る。アームが荷物等を把持した状態になると、第2伝達
機構が有効となり、取手の動作に対するアーム動作量が
相対的に小さくなり、強い力で把持可能となる。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図16
【補正方法】追加
【補正内容】
【図16】取手の開閉からアームの開閉への動作伝達に
おいて、2段階の伝達機構を備える手押し作業車の上面
図である。
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図16
【補正方法】追加
【補正内容】
【図16】

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下部に車輪を回動自在に取り付けた本体を
    有し、本体に連結された一対のアームを有し、該アーム
    の片方又は両方は本体に対して可動可能に連結されてお
    り、本体に対して回動可能となる様に取り付けられた左
    右一対の取手を有し、本体に対して一対の取手が左右対
    称に回動する様に設けられた取手対称動作機構を有し、
    一対となる取手の開閉動作をアームの片方又は両方に伝
    達し、一対のアーム間の位置関係が変化する様に動作さ
    せるアーム動作機構を有することを特徴とする手押し作
    業車。
  2. 【請求項2】下部に車輪を回動自在に取り付けた本体を
    有し、本体に連結された一対のアームを有し、該アーム
    の片方又は両方は本体に対して可動可能に連結されてお
    り、本体に対して可動可能となる様に取り付けられた左
    右一対の取手を有し、本体に対して一対の取手が左右対
    称に回動する様に設けられた取手対称動作機構を有し、
    本体に対する取手の上下動作がアームの上下方向の動作
    となる様に動作を伝達するアーム上下動作伝達機構を有
    し、一対となる取手の開閉動作をアームの片方又は両方
    に伝達し、一対のアーム間の位置関係が変化する様に動
    作させるアーム動作機構を有することを特徴とする手押
    し作業車。
  3. 【請求項3】本体に対して往復動作可能に取り付けられ
    たレバーを有し、該レバーの往復動作がアームの上下方
    向の動作となる様に動作を伝達するアーム上下動作伝達
    機構を有することを特徴とする請求項1の手押し作業
    車。
  4. 【請求項4】左右の取手の開閉動作からアームへの動作
    伝達に関し、取手の開閉動作をアームへ伝達する第1伝
    達機構を有し、該第1伝達機構は途中にバネを介してお
    り、外的拘束によりアームの動作が抑制されると取手の
    動作を受けて該バネが変形することにより該第1伝達機
    構は取手の動作をアームへ伝達しないものとし、更に取
    手の開閉動作をアームへ伝達する第2伝達機構を有し、
    該第2伝達機構は第1伝達機構が取手の動作をアームへ
    伝達しなくなる状態において取手の動作をアームへ伝達
    するものとし、取手の動作移動量を分母としアームの動
    作移動量を分子とする比率は、第1伝達機構のほうが第
    2伝達機構より大きいことを特徴とする請求項1または
    請求項2または請求項3の手押し作業車。
  5. 【請求項5】アームと取手は一体のものとして連結され
    ていることを特徴とする請求項1の手押し作業車。
JP35784499A 1999-11-11 1999-11-11 手押し作業車 Pending JP2001138919A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013043630A (ja) * 2011-08-24 2013-03-04 Seiji Kurosu 四輪台車のグリップと車輪の位置関係

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