JP2001138812A - 車両用ミラーの角度制御装置 - Google Patents

車両用ミラーの角度制御装置

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JP2001138812A JP32535499A JP32535499A JP2001138812A JP 2001138812 A JP2001138812 A JP 2001138812A JP 32535499 A JP32535499 A JP 32535499A JP 32535499 A JP32535499 A JP 32535499A JP 2001138812 A JP2001138812 A JP 2001138812A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 リバースギヤと連動してミラー角度を傾動さ
せた場合に、ミラー角度のずれの発生を防止することの
できる車両用ミラーの角度制御装置を提供することが課
題である。 【解決手段】 上下用モータM2を正転させてミラー角
度を設定位置に移動させる際に、惰性により該設定位置
を越えて回転した分に対応する高周波信号のパルス数の
カウント値を超過カウント値として超過カウント値記憶
部13cに記憶する。そして、次回上下用モータM2を
逆転させてミラーを定常位置へ戻す際には、予め設定し
た基準カウント値に超過カウント値を加算したカウント
値となるように、上下用モータM2を逆転させる。この
ような操作により、ミラー角度のずれが補正されるの
で、リバース信号と連動したミラー角度制御を複数回繰
り返した場合でも、ミラー角度がずれることがなく、常
に好適な角度とすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ドアミラーやフェ
ンダーミラー等の車両用ミラーの傾斜角度を、リモコン
操作で制御する車両用ミラーの角度制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、乗用車、ワゴン車及びトラック
等の車両は、後方の安全を確認するために、ドアミラー
やフェンダーミラー等のバックミラーが搭載されてい
る。このようなバックミラーでは、運転者に合った位置
に鏡面角度を設定できるように、リモコンによる角度調
節用アクチェータを具備しており、運転者は、運転席で
リモコン操作することにより鏡面角度を好適な位置に設
定することができる。
【0003】また、車庫入れ時等、車両を後退させる際
には、運転者は車両の後輪部近傍を視界に入れることが
望ましい。しかし、上記の角度調節用アクチェータで
は、鏡面角度を下方向に傾斜させて後輪近傍を視野範囲
に入れるためには、その都度運転者がミラー角度調整用
のボタンを押して操作する必要があり、また、元の角度
に戻す場合も同様に操作する必要があるので、利便性が
悪いという欠点がある。
【0004】そこで、従来より、例えば実開平4−95
846号CD−ROM(以下、従来例1という)に記載
されているように、車両のシフトレバーをリバースギヤ
に入れたことを検出して自動的に所望の傾動位置までミ
ラー角度を変化させるように構成したミラー装置が提案
され、実用に供されている。
【0005】該従来例1では、オートマチック式シフト
レバーをリバースギヤに入れたことが検出されると、こ
の検出信号により、自動的にバックミラーの傾斜角度を
下方向に所定量傾斜させて車両の後輪部近傍が視野に入
るようにし、リバースギヤが解除された場合には、元の
角度に復帰させることができる内容について記載されて
いる。更に、シフトレバーのリバースギヤを通過させる
場合(例えば、パーキングからドライブに切り換える場
合)等、瞬時的にリバースギヤへの投入が検出された場
合には、これに反応してミラー角度が下方向に傾動しな
いように、遅延タイマー回路を具備している。そして、
このような構成によれば、車両後退時には、自動的にミ
ラー角度が傾動するので、運転者は面倒な操作が無く、
操作性が向上するという利点がある。
【0006】ところが、このような構成では、リバース
ギヤと連動したミラーの傾動操作を複数回繰り返すと、
ミラー位置が徐々にずれるという問題が発生する。以
下、これについて詳細に説明する。なお、以下ではミラ
ーが通常の後方視認位置にある場合を「定常位置」、ミ
ラーが車両の後輪近傍を映す位置にある場合を「設定位
置」といい、且つ、定常位置から設定位置へと傾動用モ
ータを回転させる場合を「正転」、この反対を「逆転」
ということにする。
【0007】シフトレバーがリバースギヤに入れられる
と、この信号を受けてミラーは正転し、定常位置から設
定位置へと移動する。このとき、ミラーは設定位置にて
正確に停止するわけではなく、実際には、傾動用モータ
への電圧供給を停止した後も該傾動用モータは惰性によ
り若干回転し、ミラーは若干傾動する。一方、この位置
でリバースギヤが解除されと、ミラーは設定位置から定
常位置へ逆転する。この際、正転時と同様に、ミラーは
定常位置にて正確に停止するわけではなく、傾動用モー
タへの電圧の供給を停止した後も該傾動用モータは惰性
により若干回転し、ミラーは若干傾動する。
【0008】そして、惰性による回転量は、正転時と逆
転時とでは相違することが多いので、正転、逆転を複数
回繰り返すと、惰性による回転量の相違による誤差が累
積されて、ミラーの傾斜角度が徐々にずれてしまうとい
う問題が発生する。
【0009】他方において、例えば車両運転中にて高速
道路に侵入する際には、安全確認のために右側の側方の
視野範囲を広くすることが望まれる。しかし、高速道路
侵入時に上記の角度調節用アクチェータを調節して鏡面
の視野範囲を変更することは容易ではなく、従来より、
例えば、実開昭58−29540号マイクロフィルム
(以下、従来例2という)に記載されているように、ウ
インカーのスイッチがオンとされたときの信号を検出し
て、自動的にバックミラーの鏡面角度を左右方向に傾斜
させるものが知られている。ところが、この従来例2の
場合においても上記した従来例1と同様に、傾動用モー
タの正転、逆転を複数回繰り返すと、ミラーの傾斜角度
が徐々にずれてしまうという問題が発生する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上記したように、従来
におけるミラー角度の制御装置では、リバースギヤと連
動してミラー角度を下方向(後方車輪視認位置)へ傾動
させるものや、ウインカーと連動して、ミラー角度を横
方向に傾動させるように動作するものが提案されている
が、このような従来のミラー角度の制御装置では、リバ
ースギヤ或いはウインカーと連動させてミラー角度を傾
動させる操作を複数回繰り返すと、徐々にミラー角度が
ずれてしまうという欠点があった。
【0011】この発明はこのような従来の課題を解決す
るためになされたものであり、その目的とするところ
は、リバースギヤ或いはウインカー等の外部信号と連動
してミラー角度を傾動させた場合において、ミラー角度
のずれを補正することのできる車両用ミラーの角度制御
装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本願請求項1に記載の発明は、直流ブラシモータで
構成される傾動用モータに対し、手動操作で電源電圧を
印加することにより、当該傾動用モータを回転させてミ
ラー角度を調整可能とし、且つ、外部信号の供給に連動
して前記傾動用モータを正転させてミラーを所望の設定
位置に傾動させると共に、外部信号の供給停止に連動し
て前記傾動用モータを逆転させてミラーを定常位置に復
帰させるように制御する車両用ミラーの角度制御装置に
おいて、前記傾動用モータ回転時の、ブラシ切換時に発
生する高周波信号を検出し、該高周波信号のパルス数を
カウントする手段と、前記傾動用モータを正転または逆
転させてミラー角度を設定位置または定常位置とする際
に、惰性により当該設定位置または定常位置を越えた分
の傾動用モータの回転に対応する高周波信号のパルス数
を超過カウント値として検出し、次回傾動用モータを逆
転または正転させてミラー角度を定常位置または設定位
置とする際に、当該超過カウント値に基づいて逆転時ま
たは正転時の回転角度を補正する手段と、を具備したこ
とが特徴である。
【0013】また、請求項2に記載の発明は、直流ブラ
シモータで構成される傾動用モータに対し、手動操作で
電源電圧を印加することにより、当該傾動用モータを回
転させてミラー角度を調整可能とし、且つ、外部信号の
供給に連動して前記傾動用モータを正転させてミラーを
所望の設定位置に傾動させると共に、外部信号の供給停
止に連動して前記傾動用モータを逆転させてミラーを定
常位置に復帰させるように制御する車両用ミラーの角度
制御装置において、前記傾動用モータ回転時の、ブラシ
切換時に発生する高周波信号を検出する高周波信号検出
手段と、前記高周波信号検出手段で検出された高周波信
号をカウントするパルス数カウント手段と、前記傾動用
モータを正転または逆転させてミラー角度を設定位置ま
たは定常位置に移動する際の、前記高周波信号のパルス
数のカウント値を基準カウント値として設定する基準カ
ウント値設定手段と、前記傾動用モータを正転または逆
転させてミラー角度を設定位置または定常位置とする際
に、惰性により当該設定位置または定常位置を越えた分
の傾動用モータの回転に対応する高周波信号のパルス数
を超過カウント値として記憶する超過カウント値記憶手
段と、次回傾動用モータを逆転または正転させてミラー
角度を定常位置または設定位置とする際に、逆転時また
は正転時に発生する高周波信号のパルス数が、前記基準
カウント値に前記超過カウント値を加算したパルス数と
なるように前記傾動用モータを逆転または正転させるべ
く駆動制御信号を出力する駆動制御手段と、前記駆動制
御信号に基づいて、前記傾動用モータを正転または逆転
させるモータ駆動手段と、を具備したことを特徴とす
る。
【0014】請求項3に記載の発明は、当該車両のイグ
ニッションと連動してオン、オフ動作するイグニッショ
ンスイッチを有し、前記駆動制御手段は、前記ミラー角
度が設定位置にあるときに前記イグニッションスイッチ
がオフとなったときには、前記傾動用モータを逆転させ
てミラー角度を定常位置に移動させるべく制御信号を出
力することを特徴とする。
【0015】請求項4に記載の発明は、前記モータ駆動
手段に供給する電圧信号を安定化させるモータ用安定化
電源回路を具備したことを特徴とする。請求項5に記載
の発明は、前記イグニッションスイッチがオンのときに
は、前記モータ用安定化電源回路をオンとし、前記イグ
ニッションスイッチがオフのときには、前記モータ用安
定化電源回路をオフとする電源制御手段を具備したこと
を特徴とする。
【0016】請求項6に記載の発明は、前記高周波信号
検出手段で検出された高周波信号を波形整形して、1回
のブラシ切換に対応する一纏まりの矩形波を生成する波
形整形手段を具備し、且つ、前記一纏まりの矩形波の発
生のタイミングに同期して一定時間オンとなる矩形波を
生成する矩形波生成手段を有し、前記パルス数カウント
手段は、前記波形整形手段の出力信号と、前記矩形波生
成手段の出力信号と、の論理演算に基づいて得られるパ
ルス信号のパルス数をカウントすることを特徴とする。
【0017】請求項7に記載の発明は、前記傾動用モー
タの回転開始から一定時間内に発生する高周波信号の発
生タイミングに基づいて前記傾動用モータの回転速度を
検出する速度検出手段を有し、且つ、該速度検出手段に
て検出された回転速度に応じて前記矩形波生成手段にて
生成される矩形波のオン時間を制御するオン時間制御手
段を具備したことを特徴とする。
【0018】請求項8に記載の発明は、前記オン時間制
御手段は、モータの回転開始から所定時間経過した後の
一定時間内に、前記速度検出手段にて検出された回転速
度に基づいて前記傾動用モータの回転速度を検出するこ
とを特徴とする。
【0019】上述の如く構成された本発明によれば、傾
動用モータを正転させてミラー角度を設定位置に移動さ
せる際に、惰性により該設定位置を越えて回転した分に
対応する高周波信号のパルス数のカウント値を超過カウ
ント値として記憶する。そして、次回傾動用モータを逆
転させてミラーを定常位置へ戻す際には、予め設定した
基準カウント値に超過カウント値を加算したカウント値
となるように、傾動用モータを逆転させる。
【0020】そして、同様に、傾動用モータを逆転させ
て定常位置に戻す際に、惰性によりこの定常位置を越え
て回転した分に対応する高周波信号のパルス数のカウン
ト値を超過カウント値として記憶し、次回傾動用モータ
を正転させてミラー角度を設定位置とする際には、この
超過カウント値を基準カウント値に加算して傾動用モー
タを正転させる。
【0021】このような操作によれば、ミラー角度のず
れがその都度補正されるので、外部信号と連動したミラ
ー角度制御を複数回繰り返した場合でも、ミラー角度が
ずれることがなく、常に好適な角度とすることができ
る。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。図1は、本発明の一実施形態にかか
るミラー角度制御装置1及びバックミラー2の構成を示
すブロック図、図2は、その具体的な構成を示す回路図
である。同図に示すように、このミラー角度制御装置1
は、バックミラー2に搭載される左右用モータM1及び
上下用モータM2の回転を手動操作により可逆的に制御
して、バックミラー2の傾斜角度を所望の角度に調整す
る。
【0023】更に、車両のシフトレバーがリバースギヤ
(後退ギヤ)に投入された際に出力されるリバース信号
(外部信号)が与えられた際には、上下方向用モータM
2を正転させてミラーを自動的に所望の設定位置まで傾
動させて、車両後方の車輪近傍を視認することができる
ようにし、且つ、リバース信号が解除された際には、上
下用モータM2を逆転させてミラーを元の位置(定常位
置)に復帰させるように動作するものである。なお、以
下では、外部信号としてリバース信号を例に説明する
が、本発明はこれに限定されるものではない。
【0024】図1に示すように、このミラー角度制御装
置1は、直流電源としてのバッテリ3と、左右用モータ
M1及び上下用モータM2に手動操作でバッテリ3より
の電圧を供給し、ミラーが所望の角度となるように回転
させるためのミラースイッチ4と、通常時にはミラース
イッチ4による操作で左右用モータM1及び上下用モー
タM2を回転駆動させると共に、リバース信号S1が与
えられたときには、当該リバース信号S1と連動して上
下用モータM2の回転を制御する連動制御手段5と、を
有している。左右用モータM1及び上下用モータM2
は、それぞれ直流ブラシモータで構成されている。
【0025】連動制御手段5は、手動操作及び連動操作
を切り換える切換部6と、上下用モータM2回転時の、
ブラシ切換時に発生する高周波信号を検出する検出部
(高周波信号検出手段)7と、上下用モータM2に対し
て極性を切換可能に電圧を供給することにより、該上下
用モータM2の正転、逆転を制御するモータ駆動回路
(モータ駆動手段)8と、検出部7にて検出される高周
波信号のパルス数に応じて上下用モータM2の回転数を
制御する制御回路9と、モータ駆動回路8に供給する電
圧を安定化させるモータ用安定化電源回路10と、制御
回路9に供給する電圧を安定化させる回路用安定化電源
回路11と、を具備している。
【0026】また、ミラースイッチ4とバッテリ3との
間には、車両のイグニッションと連動してオン、オフ動
作するイグニッションスイッチSW1が設置されてお
り、該イグニッションスイッチSW1のオン、オフ検知
信号S2は、制御回路9に供給される。
【0027】図2に示すように、モータ駆動回路8は、
トランジスタ制御部12と、4つのトランジスタQ1〜
Q4から構成されており、このうち、トランジスタQ
1、Q3はPNP型とされ、トランジスタQ2、Q4は
NPN型とされている。そして、トランジスタ制御部1
2は、上下用モータM2を正転させる際には、トランジ
スタQ1,Q4を導通させ、逆転させる際には、トラン
ジスタQ2,Q3を導通させるように制御する。
【0028】切換部6は、スイッチング用のトランジス
タQ5と、抵抗R9と、リレーコイルRC1と、該リレ
ーコイルRC1と連動する3つのリレー接点RY1〜R
Y3とから構成されている。各リレー接点RY1〜RY
3の端子RY1b、RY2b、RY3bはそれぞれミラ
ースイッチ4に連結されており、端子RY1cは左右用
モータM1の一端に接続され、端子RY2cは左右用モ
ータM1の他端、及び上下用モータM2の一端に接続さ
れ、更に、端子RY3cは上下用モータM2の他端に接
続されている。また、端子RY2a及び端子RY3a
は、検出部7に接続されている。
【0029】検出部7は、上下用モータM2に流れる電
流に含まれる高周波信号の成分を取り出すための、2つ
のピックアップコイルL1、L2を具備しており、各ピ
ックアップコイルL1、L2の一端は切換部6及び制御
回路9に接続され、他端はモータ駆動回路8に接続され
ている。即ち、ピックアップコイルL1の一端P1はリ
レー接点RY3の端子RY3aに接続され、ピックアッ
プコイルL2の一端P2は、リレー接点RY2の端子R
Y2aに接続されている。更に、点P1、P2は制御回
路9に接続されている。
【0030】制御回路9は、主制御部13、波形整形部
14、及び各種の回路素子から構成されている。波形整
形部14は、ピックアップコイルL1,L2で検出され
た高周波信号の数をカウントするための矩形波を生成す
るものであり、交流パス用コンデンサC3と、インバー
タ回路NOT1、NOT2と、ナンド回路NA1との直
列接続回路と、交流パス用コンデンサC4と、インバー
タ回路NOT3、NOT4と、ナンド回路NA2の直列
接続回路とを有している。
【0031】そして、交流パス用コンデンサC3の入力
側はピックアップコイルL1の一端P1と接続され、ナ
ンド回路NA1の出力側は、主制御部13の入力端子I
N2に接続されている。また、交流パス用コンデンサC
4の入力側はピックアップコイルL2の一端P2と接続
され、ナンド回路NA2の出力側は、主制御部13の入
力端子IN3に接続されている。更に、2つのナンド回
路NA1,NA2の、一方の入力端子には、主制御部1
3より出力される矩形波信号(後述)が供給されるよう
になっている。
【0032】また、交流パス用コンデンサC3とインバ
ータ回路NOT1との接続点は、抵抗R5を介して電源
電位に接続されると共に、抵抗R6を介してグランド電
位に接続されている。同様に、交流パス用コンデンサC
4とインバータ回路NOT3との接続点は、抵抗R7を
介して電源電位に接続されると共に、抵抗R8を介して
グランド電位に接続されている。
【0033】主制御部13は、入力端子IN1〜IN4
と、出力端子OUT1〜OUT3を有しており、リバー
ス信号S1は、ダイオードD1、抵抗R1、ツェナーダ
イオードZD1、コンデンサC1、抵抗R2を介して入
力端子IN1に供給される。また、イグニッションの検
知信号S2は、抵抗R3、ツェナーダイオードZD2、
コンデンサC2、抵抗R4を介して入力端子IN4に供
給される。
【0034】出力端子OUT1は、抵抗R9を介してト
ランジスタQ5のベースに接続され、出力端子OUT2
は、モータ用安定化電源回路10に接続され、出力端子
OUT3は、トランジスタ制御部12に接続されてい
る。
【0035】図3は、主制御部13の内部構成を示すブ
ロック図である。図示のように、主制御部13は、上下
用モータM2を正転させて定常位置から設定位置とする
とき、或いは、逆転させて設定位置から定常位置とする
ときに発生する高周波信号のパルス数を基準カウント値
として予め設定する基準カウント値設定部13aと、波
形整形部14より与えられるパルス信号に基づいて、上
下用モータM2正転時、逆転時のパルス数をカウントす
るパルス数カウント部13bと、上下用モータM2が停
止位置(正転の場合は設定位置、逆転の場合は定常位
置)に達した後、惰性により回転したときの高周波信号
のパルス数を超過カウント値として記憶する超過カウン
ト値記憶部13cを具備している。
【0036】また、イグニッションの検出信号S2が与
えられた際に、モータ用安定化電源回路10をオンと
し、検出信号S2の供給が停止した際には、該モータ用
安定化電源回路10をオフとする制御を行う電源制御部
13dと、リバース信号(外部信号)が与えられた際に
はトランジスタQ5のベースに駆動用信号を出力すると
共に、リバース信号の供給が停止し、且つ、ミラー角度
が定常位置に復帰した後にこの駆動用信号の出力を停止
させるように制御するリレー制御部13eと、トランジ
スタ制御部12にモータ駆動用の信号を出力するモータ
駆動制御部13fを有している。
【0037】更に、波形整形回路14より与えられるパ
ルス信号に基づいて、上下用モータM2の回転速度を検
出する回転速度検出部13gと、ナンド回路NA1,N
A2の入力端子に供給するための矩形波信号を生成する
矩形波生成部13hと、回転速度検出部13gで検出さ
れた速度に応じて矩形波生成部13hより出力する矩形
波のオン時間を変更するオン時間制御部13iと、を有
している。
【0038】図4は、左右用モータM1、及び上下用モ
ータM2として用いられる3極の直流ブラシモータ21
の構成を示す説明図であり、同図に示すように、該直流
ブラシモータ21は、中央部にブラシ21aを有してい
る。従って、モータの回転に伴い、モータ1回転で6回
ブラシが切り換えられることになり、これにより、モー
タ1回転当たり6回の高周波信号が発生する。なお、本
発明は、3極の直流ブラシモータに限定されるものでは
なく、他の極数のブラシモータを使用することも可能で
ある。
【0039】次に、上記のように構成された本実施形態
の動作を図5に示すフローチャートを参照しながら説明
する。まず、初期設定として、運転者は、図3に示す基
準カウント値設定部13aに、ミラー角度が定常位置か
ら設定位置に達するまでに発生する高周波信号のパルス
数を基準カウント値として設定する。即ち、ミラー角度
が定常位置から設定位置に達するまでの、上下用モータ
M2の回転数を予め算出し、これに対応するパルスカウ
ント値(3極モータの場合はモータ1回転につき6パル
ス)を基準カウント値として、基準カウント値設定部1
3aに設定する。
【0040】車両のイグニッションがオンとなると、イ
グニッションスイッチSW1が導通し、ミラースイッチ
4にバッテリ3よりの電源電圧が供給される。このと
き、切換部6のリレーコイルRC1は励磁されていない
ので、各リレー接点RY1〜RY3はそれぞれ、端子R
Y1b〜RY3b側に接続されている。
【0041】従って、ミラースイッチ4を操作すること
により、左右用モータM1、及び上下用モータM2に対
して可逆的に電圧を印加し、正転、逆転させることがで
きる。即ち、ミラーの傾斜角度を任意に設定することが
できる。
【0042】ここで、運転者がシフトレバーをリバース
ギヤ(後退ギヤ)に入れると、これと連動してリバース
信号S1が与えられる(図5のステップST1でYE
S)。このリバース信号S1は、ツェナーダイオードZ
D1及びコンデンサC1により安定化されて主制御部1
3の入力端子IN1に供給される。
【0043】図3に示すリレー制御部13eは、リバー
ス信号S1の供給を受けて、トランジスタQ5のベース
に駆動用信号を出力する。これにより、該トランジスタ
Q5のコレクタ、エミッタ間が導通されるので、リレー
コイルRC1が励磁され、各リレー接点RY1〜RY3
の接続が切り換えられる。即ち、端子RY1a〜RY3
a側に接続される。
【0044】次いで、パルス数カウント部13bは、基
準カウント値設定部13aに設定されている基準カウン
ト値を読み込み(ステップST2)、且つ、モータ駆動
制御部13fは、トランジスタ制御部12にモータ駆動
制御信号を出力する。これを受けて、トランジスタ制御
部12では、トランジスタQ1,Q4のベースに駆動用
信号を出力する。これにより、トランジスタQ1,Q4
は導通状態とされるので、モータ用安定化電源回路10
より出力される電圧が上下用モータM2に対して順方向
に印加される。即ち、モータ用安定化電源回路10、ト
ランジスタQ1、ピックアップコイルL2、リレー接点
RY2、上下用モータM2、リレー接点RY3、ピック
アップコイルL1、トランジスタQ4、グランド、の経
路を介して電流が流れることになる。従って、上下用モ
ータM2には順方向に電流が流れるので、該上下用モー
タM2は正転し、ミラーを定常位置(通常運転時に後方
を視認する位置)から設定位置(車両後輪部の近傍を視
認可能とする位置)へと移動させる(ステップST
3)。
【0045】上下用モータM2が回転駆動すると、当該
上下用モータM2の回転に伴うブラシ切換時に高周波信
号が発生し、この高周波信号が上下用モータM2に流れ
る電流に重畳される。そして、この高周波信号は、ピッ
クアップコイルL1により検出され、交流パスコンデン
サC3により直流成分が除去され、更に、抵抗R5,R
6の分圧比に応じて直流成分が重畳される。これによ
り、交流パス用コンデンサC3の出力点(点P3)の信
号波形は、図6(a)に示すように、略一定の時間間隔
で高周波信号が発生する波形となる。
【0046】次いで、この信号波形(点P3の信号波
形)は、2個のインバータ回路NOT1,NOT2を通
過することにより波形整形され、点P4の信号波形は、
図6(b)に示すよう矩形波状となる。また、図3に示
す矩形波生成部13hでは、常時「H」レベルとなる信
号を出力しており、この信号(点P5の信号)はナンド
回路NA1に供給されている。従って、該ナンド回路N
A1の出力信号(点P6)は、点P4の信号波形が
「H」レベルから「L」レベルに切り換わったときに、
「L」レベルから「H」レベルへと切り換えられる。
【0047】そして、矩形波生成部13hでは、点P6
の信号が「H」レベルとなったときから所定時間t1だ
け、オン信号(「L」レベル信号)を出力するように動
作する。従って、点P5における信号波形は、図6
(c)に示すように、ブラシ切換時の高周波信号が発生
する度に、時間t1だけオン(「L」レベル)となるよ
うに変化する矩形波となる。これにより、ナンド回路N
A1の出力信号(点P6)は、図6(d)に示すよう
に、高周波パルス信号が発生する度に1回のパルスが立
ち上がる矩形波信号となる。
【0048】図3に示すパルス数カウント部13bで
は、このパルス数(点P6に発生するパルス数)をカウ
ントし、このカウント値が基準カウント値設定部13a
に設定されている基準カウント値となった時点で(実際
には、基準カウント値に前回の超過カウント値を加算し
た値であるが、ここではその説明を省略する)、モータ
駆動制御部13fに、上下用モータM2の回転を停止さ
せるべき制御信号を出力する(ステップST4でYE
S、ステップST5)。これにより、トランジスタ制御
部12は、トランジスタQ1,Q4を駆動させる信号出
力を停止するので、上下用モータM2は停止し、ミラー
角度は設定位置となる。
【0049】このとき、上下用モータM2は、パルス数
のカウント値が基準カウント値となったところで丁度停
止するわけではなく、実際には惰性により、電圧の供給
を停止した後にも若干角度回転する。そして、図3に示
す超過カウント値記憶部13cでは、基準カウント値を
越えてカウントされた値を超過カウント値として記憶す
る(ステップST6)。
【0050】次いで、運転者がシフトレバーをリバース
ギヤから他のポジション(例えば、ドライブギヤ)に移
動させると、リバース信号S1の供給が停止される(ス
テップST7でYES)。すると、トランジスタ制御部
12は、トランジスタQ2,Q3のベースに駆動用の信
号を供給し、当該トランジスタQ2,Q3が導通状態と
なる。従って、モータ用安定化電源回路10より出力さ
れる電圧は、トランジスタQ3,Q2を介して上下用モ
ータM2に対して逆方向に印加されることになる。即
ち、モータ用安定化電源回路10、トランジスタQ3、
ピックアップコイルL1、リレー接点RY3、上下用モ
ータM2、リレー接点RY2、ピックアップ用コイルL
2、トランジスタQ2、グランド、の順に電流が流れる
ことになり、上下用モータM2は逆転を開始する(ステ
ップST8)。なお、イグニッションスイッチSW1が
オフすることにより、リバースギヤの供給が停止した場
合においても同様に、上下用モータM2は逆転を開始す
る。
【0051】上下用モータM2の回転(逆転)に伴って
発生する高周波信号は、ピックアップコイルL2により
検出され、正転時と同様に、波形整形回路14により波
形整形されるので、図3に示すパルス数カウント部13
bでは、高周波信号のパルス数がカウントされる。そし
て、超過カウント値記憶部13cには、前回正転したと
きの、超過カウント値が記憶されているので、この超過
カウント値と基準カウント値設定部13aに設定されて
いる基準カウント値とを加算し、この加算値となるまで
モータ駆動制御部13fは、上下用モータM2を逆転さ
せるべき制御信号を出力する(ステップST9)。
【0052】そして、カウント値が基準カウント値と超
過カウント値との加算値に達したとところで(ステップ
ST9でYES)、上下用モータM2の回転(逆転)を
停止させるべき制御信号を出力する。これにより、トラ
ンジスタQ2,Q3のベースへの駆動用信号の供給が停
止され、上下用モータM2の回転が停止される(ステッ
プST10)。また、この際、惰性により回転した分の
カウント値を新たな超過カウント値として超過カウント
値記憶部13cに記憶する(ステップST11)。この
超過カウント値は、次回上下用モータM2を正転させる
際に、基準カウント値に加算する。
【0053】図11は、ミラー角度と上下用モータM2
の回転数との関係を模式的に示す説明図であり、同図を
基に上下用モータM2の回転動作をより詳細に説明す
る。同図において、下方向の矢印は正転、上方向の矢印
は逆転を示し、rは基準カウント値、p1、p2、・・
は正転時の超過カウント値、q1、q2、・・は逆転時
の超過カウント値を示す。
【0054】まず、1回目の動作で、ミラーを定常位置
としている上下用モータM2を、基準カウント値rとな
るまで正転させると、ミラーは設定位置に達し、更に、
惰性により超過カウント値p1だけ回転して停止する。
そして、この停止位置から上下用モータM2を逆転させ
て定常位置に戻す場合には、基準カウント値rと超過カ
ウント値p1とを加算したカウント値(r+p1)とな
るまで上下用モータM2を逆転させる。その結果、ミラ
ーは定常位置に達し、更に、惰性により超過カウント値
q1だけ回転して停止する。
【0055】次いで、2回目の動作では、基準カウント
値rと超過カウント値q1とを加算したカウント値(r
+q1)となるまで上下用モータM2を正転させる。そ
して、このような手順で上下用モータM2の回転動作を
制御すれば、正転、逆転の動作を複数回繰り返しても、
惰性回転による位置ずれが累積することがなく、1回の
惰性による回転分だけずれることになる。この1回分の
ずれは極めて小さいので、運転者にとって大きな問題と
ならない。
【0056】こうして、上下用モータM2を正転させる
際には、基準カウント値に前回逆転させたときの超過カ
ウント値を加算したカウント値となるまで回転させ、上
下用モータM2を逆転させる際には、基準カウント値に
前回正転させたときの超過カウント値を加算したカウン
ト値となるまで回転させるので、ミラー角度のずれを防
止することができるのである。
【0057】また、車両のバッテリ3より供給される電
圧は、周囲環境や運転状況により大きく変動する。例え
ば、気温の低い早朝は電圧値が低くなっており、反対
に、高速運転の直後には、電圧値は高くなる。そして、
上下用モータM2への供給電圧が小さくなると、回転速
度が低下し、ピックアップコイルL1(またはL2)で
検出される高周波信号は、図7(a)に示すように、信
号の発生している時間帯Tdが長くなる。そして、この
時間帯Tdが、図3に示す矩形波生成部13hより出力
される矩形波信号のオン時間(「L」レベルとなる時
間)t1よりも長くなると、図7(c)の「A」に示す
ように、1回の高周波信号であるにも関わらず、2回分
のオン信号が出力され、これにより、同図(d)に示す
ように、点P6に発生するパルス数が実際の高周波信号
のパルス数よりも多くなってしまう。このため、正確な
高周波信号のパルス数のカウントができなくなってしま
う。
【0058】本実施形態では、モータ用安定化電源回路
10を搭載することにより、バッテリ3の出力電圧が変
動した場合でも、上下用モータM2には常時安定した電
圧を供給できるようにしており、電圧変動に起因するカ
ウントエラーの発生を防止ししている。
【0059】また、実際には、電圧変動のみならず、周
囲温度に起因して上下用モータM2の回転速度が変化す
る。即ち、たとえ供給する電圧値が同一であっても、周
囲温度が低い場合には、回転速度が遅く、反対に、周囲
温度が高い場合には、回転速度が速くなる。従って、回
転速度が遅い場合には、図7(c)の「A」に示す如く
の、カウントエラーが発生することがある。この問題を
解決するためには、予め、矩形波信号生成部13hより
出力される矩形波信号のオン時間を長く設定する方法が
考えられる。
【0060】即ち、図8(c)に示すように、矩形波信
号生成部13hより出力される矩形波信号のオン時間を
t2(t2>t1)とすれば、高周波信号の発生する時
間帯が長くなっても、1回の高周波信号に対して2回カ
ウントする等の問題は発生せず、精度良く高周波信号の
パルス数をカウントすることができる。しかし、上下用
モータM2の回転速度が速くなり、図9(a)に示すよ
うに、短い間隔で高周波信号が発生すると、同図(c)
の「B」に示すように、実際には2回の高周波信号が発
生したにも関わらず、これを1回としてカウントしてし
まい、カウントエラーが発生してしまう。つまり、上下
用モータM2の回転速度が速い場合には、矩形波信号生
成部13hより出力される矩形波のオン時間をt1とし
た方が都合が良い。
【0061】そこで、本実施形態では、上下用モータM
2の初期的な回転速度を検出し、該回転数に基づいて、
矩形波信号生成部13hより出力される矩形波のオン時
間を変更する制御を実施する。図10は、図2に示す点
P6で得られるパルス信号の発生タイミングを示す説明
図であり、図3に示す回転速度検出部13gでは、上下
用モータM2が回転(正転または逆転)した場合に、回
転開始から時間T1の間に発生するパルス数をカウント
して、回転速度を検出する。つまり、一定時間(T1)
内のパルス数が多い場合には、回転速度が速いと判断
し、一定時間(T1)内のパルス数が少ない場合には、
回転速度が遅いと判断する。
【0062】そして、オン時間制御部13iでは、上記
回転速度検出部13gにて回転速度が速いと判断された
場合には、図6(c)に示したように、矩形波のオン時
間をt1に設定する。また、回転速度が遅いと判断され
た場合には、図8(c)に示したように、矩形波のオン
時間をt2(t2>t1)に設定する。こうすることに
より、外気温度の高低により上下用モータM2の回転速
度が変動した場合でも、精度良く高周波信号のパルス数
をカウントすることができる。
【0063】また、上記では、回転速度検出部13gに
て上下用モータM2の回転の初期回転時(即ち、図10
に示す時間T1)のパルス数に基づいて、上下用モータ
M2の回転速度を検出するようにしたが、回転開始時に
は回転数が安定しないことが多いので、回転開始から一
定時間T2経過した後の所定時間T3(図10参照)の
間に発生するパルス数に基づいて、上下用モータM2の
回転速度を検出するようにしても良い。
【0064】また、図3に示す電源制御部13dは、イ
グニッションスイッチSW1がオンとされたときには、
モータ用安定化電源回路10をオンとし、イグニッショ
ンスイッチSW1がオフとされた場合には、モータ用安
定化電源回路10をオフとする。また、イグニッション
スイッチSW1がオフとされたときに、ミラーが設定位
置にある場合には、上下用モータM2を逆転させてミラ
ーが定常位置に達した後にモータ用安定化電源回路10
をオフするように制御する。従って、バッテリ3の電力
消費を低減することができる。
【0065】このようにして、本実施形態では、上下用
モータM2の回転に伴って発生する高周波信号を検出
し、このパルス数をカウントし、このカウント値が予め
設定した基準カウント値に達するまで上下用モータM2
を正転、或いは逆転させることにより、ミラーを設定位
置、或いは定常位置へ移動させるようにしている。更
に、上下用モータM2の正転時にて、惰性により基準カ
ウント値を越えてカウントされた超過カウント値を記憶
し、次回逆転させる際には、この超過カウント値を基準
カウント値に加算し、同様に、逆転時にて、惰性により
基準カウント値を越えてカウントされた超過カウント値
を記憶し、次回正転させる際には、この超過カウント値
を基準カウント値に加算している。
【0066】従って、正転時と逆転時とで、惰性による
回転量が異なる場合であっても、このずれを補正するこ
とができ、リバースギヤと連動させてミラー角度を設定
位置に傾動させる操作を複数回繰り返した場合でも、ミ
ラー角度が徐々にずれることは無く、ミラー角度を常時
好適な角度に保持することができる。
【0067】また、モータ用安定化電源回路10を備え
ているので、バッテリ3の出力電圧が変動した場合にお
いても、この影響を受けることがない。更に、回転速度
検出部13g、及びオン時間制御部13iを備えている
ので、周囲温度により上下用モータM2の回転速度が変
化した場合においても、この回転速度の変化に追従して
矩形波信号生成部13hより出力される矩形波信号のオ
ン時間を変更することができ、高周波信号のパルス数を
常に高精度にカウントすることができる。
【0068】また、ミラーが設定位置にあるときに、イ
グニッションがオフとなった場合においても、上下用モ
ータM2が逆転してミラーが定常位置に戻されるので、
次回運転を開始するときには、ミラーは定常位置となっ
ており、再度運転を開始する際に不具合は発生しない。
【0069】更に、基準カウント値設定部13aにて、
任意の基準カウント値を設定することができるので、運
転者にとって最適となるように、設定位置を決めること
ができる。
【0070】また、リバースギヤと連動していない既存
の車両用ミラーに対して、図2に示す連動制御手段5を
取り付ければ、本実施形態の角度制御装置を構成するこ
とができるので、容易に後付することができ、汎用性に
富む。更に、設定位置へ傾動させるための特別な機構
や、ミラー角度を検出するための位置検出手段等を用い
ないので、構成が簡単であり、且つ安価となる。
【0071】なお、上記した実施形態では、外部信号と
してシフトレバーをリバースギヤに入れたときに得られ
るリバース信号を例とし、また、外部信号と連動して動
作する傾動用モータとして上下用モータM2を例に説明
したが、本発明はこれに限定されるものではなく、その
他の外部信号と連動させることも可能であり、また、外
部信号と連動して動作する傾動用モータを左右用モータ
M1とすることも可能である。例えば、外部信号とし
て、ウインカー信号を用い、これと連動して左右用モー
タM1を傾動させるように構成することも可能である。
【0072】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の車両用ミ
ラーの角度制御装置では、傾動用モータを回転させてミ
ラー角度を設定位置、或いは定常位置に移動させる際
に、惰性により設定位置、定常位置を越えて回転した分
を、次回回転時に加算することにより、惰性の回転によ
るずれを補正しているので、外部信号と連動した回転操
作を複数回繰り返した場合においても、ミラー角度にず
れが発生することがなく、常に好適な角度とすることが
できる。
【0073】また、ミラー角度が設定位置(例えば、車
両の後輪部近傍を映す位置)にある場合にイグニッショ
ンがオフとされた場合には、ミラー角度が定常位置に戻
されるように動作するので、再度イグニッションをオン
として運転を開始する際に不具合が発生することはな
い。
【0074】更に、モータ用安定化電源回路を具備して
いるので、外部信号と連動してミラーを傾動させる際に
は、傾動用モータに供給する電圧値を略一定に保持する
ことができ、電源電圧(バッテリ電圧)が変動した場合
でもカウントエラーの発生を防止することができる。ま
た、該モータ用安定化電源回路は、イグニッションがオ
ンとされたときに、オンとされるので、消費電力を低減
することができる。
【0075】更に、速度検出手段で傾動用モータ回転開
始時の回転速度を検出し、この回転速度に応じて矩形波
生成手段にて生成される矩形波のオン時間を制御すれ
ば、傾動用モータの回転速度が変化した場合でも、これ
に合わせることができ、高精度なパルス数のカウントが
可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る車両用ミラーの角度
制御装置、及びバックミラーの構成を示すブロック図で
ある。
【図2】図1に示した車両用ミラーの角度制御装置、及
びバックミラーの、具体的な回路構成を示す説明図であ
る。
【図3】主制御部の内部構成を示す機能ブロック図であ
る。
【図4】直流ブラシモータの構成を示す説明図である。
【図5】本発明の一実施形態に係る車両用ミラーの角度
制御装置の動作を示すフローチャートである。
【図6】波形整形回路の各点における波形図であり、
(a)は点P3、(b)は点P4、(c)は点P5、及
び(d)は点P6の信号波形をそれぞれ示す。
【図7】モータの回転速度が遅くなったときの、波形整
形回路の各点における波形図であり、(a)は点P3、
(b)は点P4、(c)は点P5、及び(d)は点P6
の信号波形をそれぞれ示す。
【図8】モータの回転速度が遅くなり、且つ、点P5に
おける矩形波のオン時間を長くしたときの、波形整形回
路の各点における波形図であり、(a)は点P3、
(b)は点P4、(c)は点P5、及び(d)は点P6
の信号波形をそれぞれ示す。
【図9】モータの回転速度が速くなり、且つ、点P5に
おける矩形波のオン時間を長くしたときの、波形整形回
路の各点における波形図であり、(a)は点P3、
(b)は点P4、(c)は点P5、及び(d)は点P6
の信号波形をそれぞれ示す。
【図10】上下用モータの回転開始時における、点P6
に発生するパルス数を示す説明図である。
【図11】ミラー角度と上下用モータの回転数との関係
を模式的に示す説明図である。
【符号の説明】
1 ミラー角度制御装置 2 バックミラー 3 バッテリ 4 ミラースイッチ 5 連動制御手段 6 切換部 7 検出部(高周波信号検出手段) 8 モータ駆動回路(モータ駆動手段) 9 制御回路 10 モータ用安定化電源回路 11 回路用安定化電源回路 12 トランジスタ制御部 13 主制御部 13a 基準カウント値設定部(基準カウント値設定手
段) 13b パルス数カウント部(パルス数カウント手段) 13c 超過カウント値記憶部(超過カウント値記憶手
段) 13d 電源制御部(電源制御手段) 13e リレー制御部 13f モータ駆動制御部(駆動制御手段) 13g 回転速度検出部(速度検出手段) 13h 矩形波生成部(矩形波生成手段) 13i オン時間制御部(オン時間制御手段) 14 波形整形部(波形整形手段) 21 直流ブラシモータ 21a ブラシ M1 左右用モータ M2 上下用モータ(傾動用モータ) SW1 イグニッションスイッチ Q1〜Q4 トランジスタ Q5 リレー用トランジスタ L1,L2 ピックアップコイル C3,C4 交流パス用コンデンサ NA1,NA2 ナンド回路 NOT1〜NOT4 インバータ回路 RC リレーコイル RY1〜RY3 リレー接点 S1 リバース信号 S2 イグニッション検知信号
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3D053 FF03 GG05 GG06 HH18 KK14 LL02 MM02 5H571 AA03 BB02 BB07 CC04 EE02 FF09 GG02 GG10 HA04 HA08 HA16 HD02 JJ02 JJ13 JJ17 JJ18 JJ25 LL01 LL21

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直流ブラシモータで構成される傾動用モ
    ータに対し、手動操作で電源電圧を印加することによ
    り、当該傾動用モータを回転させてミラー角度を調整可
    能とし、且つ、外部信号の供給に連動して前記傾動用モ
    ータを正転させてミラーを所望の設定位置に傾動させる
    と共に、外部信号の供給停止に連動して前記傾動用モー
    タを逆転させてミラーを定常位置に復帰させるように制
    御する車両用ミラーの角度制御装置において、 前記傾動用モータ回転時の、ブラシ切換時に発生する高
    周波信号を検出し、該高周波信号のパルス数をカウント
    する手段と、 前記傾動用モータを正転または逆転させてミラー角度を
    設定位置または定常位置とする際に、惰性により当該設
    定位置または定常位置を越えた分の傾動用モータの回転
    に対応する高周波信号のパルス数を超過カウント値とし
    て検出し、次回傾動用モータを逆転または正転させてミ
    ラー角度を定常位置または設定位置とする際に、当該超
    過カウント値に基づいて逆転時または正転時の回転角度
    を補正する手段と、 を具備したことを特徴とする車両用ミラーの角度制御装
    置。
  2. 【請求項2】 直流ブラシモータで構成される傾動用モ
    ータに対し、手動操作で電源電圧を印加することによ
    り、当該傾動用モータを回転させてミラー角度を調整可
    能とし、且つ、外部信号の供給に連動して前記傾動用モ
    ータを正転させてミラーを所望の設定位置に傾動させる
    と共に、外部信号の供給停止に連動して前記傾動用モー
    タを逆転させてミラーを定常位置に復帰させるように制
    御する車両用ミラーの角度制御装置において、 前記傾動用モータ回転時の、ブラシ切換時に発生する高
    周波信号を検出する高周波信号検出手段と、 前記高周波信号検出手段で検出された高周波信号をカウ
    ントするパルス数カウント手段と、 前記傾動用モータを正転または逆転させてミラー角度を
    設定位置または定常位置に移動する際の、前記高周波信
    号のパルス数のカウント値を基準カウント値として設定
    する基準カウント値設定手段と、 前記傾動用モータを正転または逆転させてミラー角度を
    設定位置または定常位置とする際に、惰性により当該設
    定位置または定常位置を越えた分の傾動用モータの回転
    に対応する高周波信号のパルス数を超過カウント値とし
    て記憶する超過カウント値記憶手段と、 次回傾動用モータを逆転または正転させてミラー角度を
    定常位置または設定位置とする際に、逆転時または正転
    時に発生する高周波信号のパルス数が、前記基準カウン
    ト値に前記超過カウント値を加算したパルス数となるよ
    うに前記傾動用モータを逆転または正転させるべく駆動
    制御信号を出力する駆動制御手段と、 前記駆動制御信号に基づいて、前記傾動用モータを正転
    または逆転させるモータ駆動手段と、 を具備したことを特徴とする車両用ミラーの角度制御装
    置。
  3. 【請求項3】 当該車両のイグニッションと連動してオ
    ン、オフ動作するイグニッションスイッチを有し、前記
    駆動制御手段は、 前記ミラー角度が設定位置にあるときに前記イグニッシ
    ョンスイッチがオフとなったときには、前記傾動用モー
    タを逆転させてミラー角度を定常位置に移動させるべく
    制御信号を出力することを特徴とする請求項2に記載の
    車両用ミラーの角度制御装置。
  4. 【請求項4】 前記モータ駆動手段に供給する電圧信号
    を安定化させるモータ用安定化電源回路を具備したこと
    を特徴とする請求項2または請求項3のいずれかに記載
    の車両用ミラーの角度制御装置。
  5. 【請求項5】 前記イグニッションスイッチがオンのと
    きには、前記モータ用安定化電源回路をオンとし、前記
    イグニッションスイッチがオフのときには、前記モータ
    用安定化電源回路をオフとする電源制御手段を具備した
    ことを特徴とする請求項4に記載の車両用ミラーの角度
    制御装置。
  6. 【請求項6】 前記高周波信号検出手段で検出された高
    周波信号を波形整形して、1回のブラシ切換に対応する
    一纏まりの矩形波を生成する波形整形手段を具備し、且
    つ、前記一纏まりの矩形波の発生のタイミングに同期し
    て一定時間オンとなる矩形波を生成する矩形波生成手段
    を有し、 前記パルス数カウント手段は、前記波形整形手段の出力
    信号と、前記矩形波生成手段の出力信号と、の論理演算
    に基づいて得られるパルス信号のパルス数をカウントす
    ることを特徴とする請求項2〜請求項5のいずれか1項
    に記載の車両用ミラーの角度制御装置。
  7. 【請求項7】 前記傾動用モータの回転開始から一定時
    間内に発生する高周波信号の発生タイミングに基づいて
    前記傾動用モータの回転速度を検出する速度検出手段を
    有し、且つ、該速度検出手段にて検出された回転速度に
    応じて前記矩形波生成手段にて生成される矩形波のオン
    時間を制御するオン時間制御手段を具備したことを特徴
    とする請求項6に記載の車両用ミラーの角度制御装置。
  8. 【請求項8】 前記オン時間制御手段は、モータの回転
    開始から所定時間経過した後の一定時間内に、前記速度
    検出手段にて検出された回転速度に基づいて前記傾動用
    モータの回転速度を検出することを特徴とする請求項7
    に記載の車両用ミラーの角度制御装置。
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