JP2001138148A - 管部材の連結装置及びその方法 - Google Patents

管部材の連結装置及びその方法

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JP2001138148A JP32022499A JP32022499A JP2001138148A JP 2001138148 A JP2001138148 A JP 2001138148A JP 32022499 A JP32022499 A JP 32022499A JP 32022499 A JP32022499 A JP 32022499A JP 2001138148 A JP2001138148 A JP 2001138148A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 掘削溝内に作業者が降り立って作業すること
なく地上からの操作のみで円滑、かつ確実に管部材どう
しを連結接続させる管部材の連結装置及びその方法を提
供する。 【構成】 第1管部材100を把持離脱自在に把持する
第1把持機構12と、第1把持機構12に対して直線状
に近接離間方向に移動自在に設けられ既に掘削溝内に設
置された第2管部材102を把持離脱自在に把持する第
2把持機構14と、第1、第2把持機構12、14の近
接離間移動を駆動させる第1駆動手段16と、各管部材
100、102に対する第1、第2把持機構12、14
の把持離脱を駆動させる第2駆動手段18と、第1、第
2把持機構12、14の近接離間方向への相対的な直線
移動を支持する直線移動支持機構20と、を備えてなる
管部材の連結装置10から構成される。直線移動を支持
されながら近接移動する第1、第2の把持機構を有する
ことで一方側の把持機構で管部材を把持し、溝内に下降
させて他の把持機構で他の管部材を把持し連結接続させ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、管部材の連結装置
及びその方法に係り、特に掘削溝内に作業者が降り立っ
て作業することなく地上からの操作により管部材どうし
を連結接続させる管部材の連結装置及びその方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近時、景観の保持や情報の大量高速伝送
の確保のための光ケーブルの採用等により通信用伝送路
としての通信ケーブルを地下に埋設させた管路内に収納
保護させて布設するものが知られている。また、地上の
電柱を廃して地下に送電用電力線を布設させる場合もあ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の地下埋設ケ
ーブル等を収納させる管路の地下埋設作業に際し、例え
ば中口径管路の埋設接続作業では、予め設計された掘削
溝の掘削を行ないつつ、小型クレーン等により玉掛けし
て掘削溝内に接続すべき管路を降ろし、接続部分の管口
を位置合わせして作業者が溝内に入り、玉掛け解除を行
ない、接続すべき両管路に両端を締結させてチェーンブ
ロックのような荷締め機で手作業により接続させてい
た。そして、必要に応じて溝内の作業者が接続後の荷締
め機を地上に上げるための補助作業等を必要としてい
た。このように従来の掘削溝内での管路の接続作業にお
いては、作業者が溝内に入る作業であり、労働上の安全
の点から溝の掘削幅を広く確保し、かつ、土留めを堅固
にする必要があり、そのぶん作業全体のコスト高、全体
の作業時間の長時間化となるばかりでなく、作業者が溝
内に入ることから人的災害を完全に回避させることが困
難であった。
【0004】本発明は上記従来の問題点に鑑みてなされ
たものであり、その目的は、掘削溝内に作業者が降り立
って作業することなく地上からの操作のみで円滑、かつ
確実に管部材どうしを連結接続させる管部材の連結装置
及びその方法を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、掘削溝G内に設置された管部材に他の管
部材を連結接続させるための管部材の連結装置であっ
て、既に掘削溝G内に設置された第2管部材102に接
続される第1管部材100を把持離脱自在に把持する第
1把持機構12と、第1把持機構12に対して直線状に
近接離間方向に移動自在に設けられ既に掘削溝内に設置
された第2管部材102を把持離脱自在に把持する第2
把持機構14と、第1、第2把持機構12、14の近接
離間移動を駆動させる第1駆動手段16と、各管部材1
00、102に対する第1、第2把持機構12、14の
把持離脱を駆動させる第2駆動手段18と、第1、第2
把持機構12、14の近接離間方向への相対的な直線移
動を支持する直線移動支持機構20と、を備えてなる管
部材の連結装置10から構成される。
【0006】また、第1、第2把持機構12、14は、
中間に管部材100、102の挟持間隙を形成するよう
に対向状に配置され、第2駆動手段18により管部材1
00、102を把持離脱させるように駆動され、さらに
中間部を直線移動支持機構20に連係された支持体(2
2、24、46)により自由回動可能に枢支された2個
の円弧状把持板34、54を含むこととしてもよい。
【0007】また、支持体(22、24、46)は、下
面が開口し内部に把持すべき管部材(100、102)
を受け入れ円弧状把持板34、54の狭持間隙と略同心
状となる受容間隙Sを備えた枠体22、24、46であ
ることとしてもよい。
【0008】また、直線移動支持機構は、第1把持機構
の支持体に連結された第1ロッドと、第2把持機構の支
持体に連結された第2ロッドと、第2ロッドの他端側に
連結され、第1ロッドに係合しつつ第1ロッドに沿って
スライド移動するリード体と、を含むこととしてもよ
い。
【0009】また、本発明の管部材の連結方法の発明に
おいては、掘削溝G内に設置された第2管部材102に
第1管部材100を連結接続させるための管部材の連結
方法であって、直線状に近接離間方向に駆動され、管部
材の把持離脱機構を有する第1把機構12、と第2把持
機構14を直線移動支持機構20を介して一体的に設け
た管部材の連結装置10を用い、第1把持機構12のみ
で接続すべき第1管部材100を把持させた状態で吊支
手段により掘削溝G内に該第1管部材100を配置させ
て既に掘削溝G内に設置された第2管部材102に位置
合わせし、第1把持機構12と第2把持機構14でそれ
ぞれの管部材100、102を把持させた状態で同第1
把持機構12と第2把持機構14を相対的に近接方向に
駆動させて第1、第2管部材100、102を連結接続
させてなる管部材の連結方法から構成される。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の管部材の連結装置は、既
に掘削溝内に設置された第2管部材に接続される第1管
部材を把持離脱自在に把持する第1把持機構と、第1把
持機構に対して直線状に近接離間方向に移動自在に設け
られ既に掘削溝内に設置された第2管部材を把持離脱自
在に把持する第2把持機構と、第1、第2把持機構の近
接離間移動を駆動させる第1駆動手段と、各管部材に対
する第1、第2把持機構の把持離脱を駆動させる第2駆
動手段と、第1、第2把持機構の近接離間方向への相対
的な直線移動を支持する直線移動支持機構と、を備えた
構成であり、直線移動支持機構を介して第1、第2の把
持機構を一体構造的に連結させ、例えば第1把持機構で
第1管部材のみを把持させて第2把持機構を非把持状態
とし、この状態で掘削溝内に降下させ、第2把持機構で
第2管部材を把持動作させ、この状態で第1駆動手段に
より第1、第2把持機構を近接移動させることにより第
1、第2管部材を溝内で作業者による作業を必要とする
ことなく機械力のみで連結させる。
【0011】第1、第2把持機構は、コ字状の枠の縦脚
側を横方向スライド自在とし、これによって管部材を把
持するような構造のものでも良い。好適には、支持体に
レバー部材を軸支させ、その上端側を横方向に開閉駆動
させるようにし、同レバー部材に実施例のような内壁面
が円弧状の円弧状把持板を自由回動可能に軸支させた構
成とする方が好ましい。
【0012】第1、第2把持機構の具体的な把持部分、
すなわち、実施例構成のように円弧状把持板による管部
材の挟着構成は、それぞれ1個のみ設けてもよいし、複
数個設けることとしてもよい。
【0013】直線移動支持機構の具体的な移動構成は、
例えばラック・ピニオン構成としてもよい。その他の任
意構成を採用してもよい。
【0014】本発明は、例えば、1個または複数の支持
体を第1ロッドにより直交方向に連結させた第1フレー
ム体と、1個又は複数の他の支持体を第2ロッドにより
直交方向に連結させた第2フレーム体と、を有し、第1
及び第2のフレーム体にはそれぞれ駆動手段により管部
材を把持動作する第1、第2の把持機構が設けられ、第
1ロッド及び第2ロッドを差し違え状にスライド移動可
能に支持する直線移動支持機構を備えた構成としてもよ
い。
【0015】
【実施例】以下、添付図面に基づき、本発明の好適な実
施例を説明する。図1ないし図6は本発明の実施例に係
る管部材の連結装置10を示しており、図1において、
この管部材の連結装置(以下「連結装置」という)10
は、例えば、予め設計された溝掘削区画に溝Gを掘削用
機器により掘削し、例えば通信線を格納させる管路とし
ての管部材どうしを溝内で連結接続させるものである。
実施例において、図5、図6に示すように装置10は、
小型クレーン等の図示しない吊支装置により吊支させつ
つ掘削溝G内に第2管部材102を吊り降ろし、接続用
管口部分102aを残して第2管部材部分の溝を埋め戻
し、さらに接続すべき他の管部材としての第1管部材1
00を装置本体に把持させた状態で吊支装置のワイヤW
で吊り降ろして管部材100と102を外部駆動力によ
り連結接続させ、作業後、接続させた管部材100の管
口部分を残して次の接続すべき管部材を吊り降ろし、順
次、この作業を行ないつつ管部材の連結接続を行なうよ
うになっている。
【0016】図1、図2において、連結装置10は、第
1管部材100を把持離脱自在に把持する第1把持機構
12と、第1把持機構に対して直線状に進退移動自在に
設けられ第2管部材102を把持離脱自在に把持する第
2把持機構14と、第1、第2把持機構12、14の相
対的な進退移動を駆動させる第1駆動手段16と、第
1、第2把持機構の把持離脱を駆動させる第2駆動手段
18と、第1、第2把持機構12、14の近接離間方向
への相対的な直線移動を支持する直線移動支持機構20
と、を備えている。
【0017】図3において、下面が開口した支持体とし
てのコ字状の3個の枠体22、23、24が門形に配置
された状態で間隔をおいて平行に配置された2個の第1
ロッド26a、26bにより同心かつ直列状に間隔をお
いて連結固定されて第1フレーム体28を構成してい
る。3個の枠体22、23、24は第1ロッド26a、
26bに対して直交するするように配置され、コ字状の
本体の上部両側の略同じ位置を第1ロッド26a、26
bにより貫通される方向に配置されて固定されている。
枠体22...は、図4に示すように中間に空隙を有す
る下面が開口したコ字形であり、上端どうしを連設板2
9により一体的に連結され空隙を挟んで対向する縦脚3
0を備えている。コ字形の枠体の内部は把持すべき管部
材の外形輪郭である円に外接するような複数の内辺を有
する一部切欠多角形状に形成されており、コ字形の中間
の空隙が把持すべき管部材を受け入れて保持する受容間
隙Sとされる。そして、枠体の内部側の複数箇所には把
持すべき管部材を受容させるときの当り片32が突設さ
れている。後述するように、これらの各枠体22...
は、円弧状把持板の直列方向と同心状に位置合わせされ
て直列状に配置固定されている。
【0018】図1ないし図3において、3個の枠体のう
ちの両端側の枠体22、24には直接的に管部材を把持
離脱させる内壁面を円弧状とした2個一対の円弧状把持
板34が取り付け支持されている。図5において、枠体
22、24の連設板29の離隔位置には軸36を介して
2個の長板部材38が左右対向してやや上端寄り側を回
動自在に軸支されている。そして、これらの長板部材3
8の軸36よりも下側には軸40を介してそれぞれに円
弧状把持板34がその略円弧の中央位置を自由回動可能
に枢支されている。したがって、管部材を把持させない
状態では、この円弧状把持板34は、対向する内側の円
弧端よりも少なくとも外側の円弧端34aを外方に張り
出している。これらの円弧状把持板34は、長板部材3
8を介して中間に管部材の挟持間隙を形成するように対
向状に配置されている。すなわち、枠体22、24に対
して円弧状把持板34は、同枠体22、24のコ字形の
内部の受容間隙Sと円弧状把持板34の狭持間隙とが中
央の枠体23も含めて略同心状となるように支持されて
いる。第1把持機構12は、既に掘削溝G内に設置され
た第2管部材102に接続される第1管部材100を把
持離脱自在に把持するものであり、実施例において、第
1把持機構12は、枠体22、24と、それらの枠体に
回動自在に軸支された長板部材38に回動枢支された各
々2個の円弧状把持板34と、を含む。
【0019】さらに、図において、長板部材38の軸3
6よりも上側、すなわち、長板部材の上端側どうしをロ
ッドとシリンダにより連結させた例えば油圧駆動による
第2駆動手段としてのシリンダ装置42が介設されてい
る。また、44は、長板部材の上端どうしの間に張設さ
れ長板部材38の上端側をそれぞれの軸36回りに互い
に近接する方向に付勢する付勢バネである。これによ
り、常時は付勢バネ44の付勢力により長板部材38の
軸36より下側はその上側よりも外方に開いた状態に保
持されるとともに、シリンダ装置42が駆動してそのロ
ッドを伸長させると軸36回りに長板部材38が回動
し、長板部材の軸36の下部側を互いに近接する方向に
回動させることとなる。
【0020】一方、図3において、下面が開口した支持
体としてのコ字状の枠体46が門形に配置された状態で
間隔をおいて平行に配置された4個の第2ロッド48
a、48b、48c、48dの一端が同第2ロッドに直
交するように連結固定されて第2フレーム体50を構成
している。第2フレーム体50の枠体46は前記した枠
体22、23、24と同一の構成からなり、かつ、それ
らの枠体22、23、24と同心あるいは直線的に同じ
門形の配置となるように位置合わせされて設けられてい
る。さらに、この枠体46にも前記したと同一構成の長
板部材52及び円弧状把持板54が同一の取り付け支持
構成で支持されている。さらに、この第2フレーム体5
0の長板部材52の上端側には前記したと同一構成のシ
リンダ装置56が介設されており、同様の作用を行なう
ようになっている。枠体46は、第1フレーム体28の
端部側の枠体(図1上、左端側)22に対向するように
配置されている。
【0021】実施例において、第2把持機構14は、枠
体46と、枠体46に回動自在に軸支された長板部材5
2に回動枢支された各々2個の円弧状把持板54と、を
含むものであり、既に掘削溝内に設置された第2管部材
102の例えば管口近くの部分を把持離脱自在に把持す
る。この第2把持機構14は、前記した第1把持機構1
2に対して直線状に近接離間方向に移動自在となってい
る。この第2フレーム体50側に設けられたシリンダ装
置56もまた、第2駆動手段に含まれる。
【0022】図2ないし図5において、4個の第2ロッ
ド48a、48b、48c、48dは、それぞれ所要の
間隙をおいて第2フレーム体50から、第1フレーム体
28の枠体22の連設板29に設けられた孔を貫通して
直交方向に伸びている。そして、各第2ロッド48a、
48b、48c、48dは、連設板29の孔を貫通方向
に自在に進退移動し得るようになっている。そして、こ
れらの第2ロッド2ロッド48a、48b、48cの先
端側すなわち、他端側はリード体としての角棒部材58
に連結固定されている。
【0023】一方、この角棒部材58の両端寄り位置に
は2個の貫通孔が穿孔され、第1フレーム体28の枠体
22と23の間の第1ロッド部分である案内ロッド部2
7がこれらの貫通孔を貫通し、角棒部材58はこの案内
ロッド部27に沿って自由に進退移動し得るようになっ
ている。第2ロッド48a、48b、48c、48d
は、スライドロッドとして機能するものであり、スライ
ドロッド装置60はこれらの第2ロッド48a、48
b、48c、48dとリード体、すなわち実施例におけ
る角棒部材58を含む。実施例において直線移動支持機
構20は、第1把持機構の支持体に連結された第1ロッ
ドと、第2把持機構の支持体に連結された第2ロッド
と、第2ロッドの他端側に連結され、第1ロッドに係合
しつつ第1ロッドに沿ってスライド移動するリード体
と、含む。これによって、第1、第2把持機構12、1
4の近接離間方向への相対的な直線移動を案内しつつこ
れらを一体的な構造として支持する。
【0024】また、第1フレーム体28の枠体22と角
棒部材58との間には連結用シリンダ装置62が介装さ
れており、シリンダに内装されたロッド64を伸長駆動
させ、角棒部材58を枠体22から離隔する方向に押動
させることによりこれに連結された第2ロッド48a、
48b、48c、48dを同じ方向に移動させ、第2把
持機構14側の枠体46を枠体22側に引き寄せる結
果、各把持機構12、14により把持させた第1、第2
管部材100、102を連結接続させることとなる。ま
た、連結用シリンンダ装置62を縮長駆動させるとロッ
ド64が退縮し、各棒部材58を枠体22側に近接移動
させることにより、第2ロッドを介して第2把持機構側
の枠体46を枠体22から離隔する方向へも駆動させる
ことができるようになっている。なお、図示しないが、
第1、第2駆動手段としての油圧シリンダ装置42、5
6、62には油圧ホースと電磁弁駆動用の電線が配線さ
れて地上側に配置させた制御盤に接続されており、弁開
閉を行なって油圧駆動させるようになっている。なお、
図1中、66はワイヤ吊支用のシャックルを受ける孔を
有する吊支受け部材である。
【0025】次に、実施例に係る管部材の連結装置10
の作用について図6、7をも参照しつつ説明すると、連
結装置10あるいは小型クレーン等の任意の吊支装置を
用いて掘削された溝G内に管部材102が配置されてい
る。そこで、地上側において、第1フレーム体28側の
第1把持機構12の円弧状把持板34を接続すべき管部
材100の上面に載置させて当てがうと、それぞれの円
弧状把持板34の挟持間隙内に管部材100が位置し、
管部材の円形の外形に沿って各枠体22、24の円弧状
把持板34が自由回動し、同円形の外形に沿って略ハ字
状に回動変位する。そして、第2駆動手段のそれぞれの
シリンダ装置42を駆動させて長板部材38を軸36回
りに図5上、(イ)方向に同時に強制的に回動させると
円弧状把持板34の内壁円弧部が管部材100の外形円
周に沿って密着し、同管部材100をわずかに引きあげ
るようにしてコ字状の枠体22、23、24の当り片3
2に当着することにより、第1把持機構12によって管
部材100を把持する。
【0026】各枠体22、23、24は、門形に配置さ
れた状態で平行に配置された2個の第1ロッド26a、
26bにより同心かつ直列状に、すなわち第1ロッドと
直交する平面において同位相位置にそれぞれ固定され、
さらに、円弧状把持板の直列方向と同心状に位置合わせ
されて配置固定されているから、シリンダ装置42を介
して円弧状把持板34により第1管部材100を挟着し
駆動させるだけで簡単に円弧状把持板の挟持間隙に第1
管部材100を挟装させさらにこの挟装間隙に同心状と
なる受容間隙S内に位置決め収容させる。
【0027】このとき、第1フレーム体28側、すなわ
ち、第1把持機構12において最も第2把持機構14側
に位置する枠体22に支持された円弧状把持板34に第
1管部材100の接続側管口を第2把持機構14側に若
干突出させた状態で把持させ、第2フレーム体50側の
第2把持機構には何も把持させることなく、把持待機あ
るいは非把持状態としておく。
【0028】この状態で、例えば第1フレーム体28側
にワイヤWで玉掛け吊支し、図示しない吊支装置で吊支
しつつ掘削溝G内に吊り降ろす。この際、第1管部材1
00の接続側管口と既に溝内に配置されている第2管部
材102の管口部分を位置合わせさせるように降ろして
行く。そして、非把持状態の第2把持機構14の門形の
枠体46の開口からその受容間隙S側に導入させるよう
に降ろしていくと、前記した第1把持機構12の場合と
同様に、第2フレーム体50側の第2把持機構14の円
弧状把持板54の各対向内端側が第2管部材102の上
面に載置され、それぞれの円弧状把持板34の挟持間隙
内に管部材100が挿入され、管部材102の円形の外
形に沿って枠体46の円弧状把持板54が対向内端側が
持ち上がり、外端側が下降するように自由回動し、同円
形の外形に沿って略ハ字状に回動変位する。円弧状把持
板54(第1把持機構側の円弧状把持板34も含めて)
は長板部材52(38)に自由回動可能の状態で軸支さ
せているから枠体を下降させると自然に円弧状把持板5
4の対向端側が回動し、結局、略90度程度回って縦方
向に把持板が収束する。よって、溝幅方向となる装置1
0の幅方向長さを小さなものとでき、また、軽量化を実
現する。また、把持板による把持動作は中央部を軸支さ
れたレバーである長板部材の軸回り回動によらしめてい
るから、幅方向への直線的な開閉移動形式の把持構成に
比較して把持動作後の狭持間隙あるいは受容間隙内での
位置決めが簡単でかつ確実に行える。
【0029】そして、第2駆動手段のシリンダ装置56
を駆動させて長板部材52を軸36回りに同時に強制的
に回動させると円弧状把持板54の内壁円弧部が管部材
102の外形円周に沿って密着し、同管部材102をわ
ずかに引きあげるようにしてコ字状の枠体46の当り片
32に当着することにより、第1把持機構12によって
把持されている管部材100と直線状となる位置に確実
に位置合わせされる。
【0030】この状態で、地上側の制御盤を操作して連
結用シリンダ装置62を駆動させると、ロッドが伸長し
て枠体22から離隔する方向に角棒部材58を押動させ
る。これによってスライドロッドとしての第2ロッド4
8a、48b、48c、48dを介して第2フレーム体
50全体、すなわち第2管部材102を把持した状態の
第2把持機構14を第1フレーム体28側、すなわち第
1管部材100を把持した状態の第1把持機構12側に
向けて引き寄せ動作を行なう結果、相対的に第1フレー
ム体28側が第2フレーム体、すなわち第2把持機構側
に近接移動する。そして、両管部材100、102の管
口部分が衝合した状態で停止し、管部材どうしの連結を
終了する。この後、第2駆動手段のシリンダ装置42、
56の油圧を解除し、付勢バネ44で長板部材を上記と
逆方向に回動させ、各管部材の把持を解除して吊支装置
で装置10全体を吊り上げ、第1管部材100の次の接
続用管口部分のみを残して溝を埋め戻し、次の接続すべ
き管部材との溝内での連結接続を順次繰り返して行なう
こととなる。
【0031】この装置10を用いれば、作業者は掘削溝
内に全く入ることなく、すべて地上側での作業と、操作
のみで掘削溝内での管部材の連結を行なえ、溝内での人
的災害を完全に防止できるとともに、掘削溝構造の土留
めをそれほど完璧に堅固に行なわなくとも良く、また、
余掘りが不要となり、作業全体のコストも低廉に維持で
き、しかも作業時間の大幅な短縮を図れる。
【0032】また、本発明の管部材の連結方法において
は、掘削溝G内に設置された第2管部材102に第1管
部材100を連結接続させるための管部材の連結方法で
あって、直線状に近接離間方向に駆動され、管部材の把
持離脱機構を有する第1把機構12と第2把持機構14
を直線移動支持機構20を介して一体的に設けた管部材
の連結装置を用い、第1把持機構12のみで接続すべき
第1管部材100を把持させた状態で吊支手段により掘
削溝G内に該第1管部材100を配置させて既に掘削溝
内に設置された第2管部材102に位置合わせし、第1
把持機構12と第2把持機構14でそれぞれの管部材1
00、102を把持させた状態で同第1把持機構12と
第2把持機構14を相対的に近接方向に駆動させて第
1、第2管部材100、102を連結接続させてなる管
部材の連結方法から構成される。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の管部材の
連結装置によれば、掘削溝内に設置された管部材に他の
管部材を連結接続させるための管部材の連結装置であっ
て、既に掘削溝内に設置された第2管部材に接続される
第1管部材を把持離脱自在に把持する第1把持機構と、
第1把持機構に対して直線状に近接離間方向に移動自在
に設けられ既に掘削溝内に設置された第2管部材を把持
離脱自在に把持する第2把持機構と、第1、第2把持機
構の近接離間移動を駆動させる第1駆動手段と、各管部
材に対する第1、第2把持機構の把持離脱を駆動させる
第2駆動手段と、第1、第2把持機構の近接離間方向へ
の相対的な直線移動を支持する直線移動支持機構と、を
備えた構成であるから、掘削溝内に作業者が降り立って
作業することなく地上からの操作のみで掘削溝内での管
部材の連結を行なえ、溝内での人的災害を完全に防止で
きるとともに、掘削溝構造の土留めをそれほど完璧に堅
固に行なわなくとも良く、また、余掘りが不要となり、
作業全体のコストも低廉に維持でき、しかも作業時間の
大幅な短縮を図ることが可能である。
【0034】また、第1、第2把持機構は、中間に管部
材の挟持間隙を形成するように対向状に配置され、第2
駆動手段により管部材を把持離脱させるように駆動さ
れ、さらに中間部を直線移動支持機構に連係された枠体
により自由回動可能に枢支された2個の円弧状把持板を
各々含む構成とすることにより、把持動作の必要なとき
に把持板が縦方向に回動し、円滑確実な把持動作を行な
え、それ以外のときには自由回動構成により任意に幅方
向について把持板の縦方向への収束ができ、把持機構の
構成を簡単にし得るとともに、溝幅方向についての装置
全体の大きさを小さなものとして小型、軽量化を達成で
きる。
【0035】また、支持体は、下面が開口し内部に把持
すべき管部材を受け入れ円弧状把持板の狭持間隙と略同
心状となる受容間隙を備えた枠体である構成とすること
により、複数の円弧状把持板により管部材を把持させて
第1把持機構により把持させるときに装置に対する管部
材の直線状の位置決めを確実に行なえ、接続すべき他の
管部材との連結接続を円滑に行なわせると同時に円弧状
把持板の把持離脱を確実に支持させることができる。
【0036】また、直線移動支持機構は、第1把持機構
の支持体に連結された第1ロッドと、第2把持機構の支
持体に連結された第2ロッドと、第2ロッドの他端側に
連結され、第1ロッドに係合しつつ第1ロッドに沿って
スライド移動するリード体と、を含む構成とすることに
より、第1、第2把持機構の直線移動を確実に支持しつ
つ両者を一体構成とし、第1把持機構のみで第1管部材
を把持し、吊支、下降させて第2管部材に連結接続させ
る一連の作業を円滑に実現させることができる。
【0037】さらに、本発明の管部材の連結方法によれ
ば、掘削溝内に設置された第2管部材に第1管部材を連
結接続させるための管部材の連結方法であって、直線状
に近接離間方向に駆動され、管部材の把持離脱機構を有
する第1把機構と第2把持機構を直線移動支持機構を介
して一体的に設けた管部材の連結装置を用い、第1把持
機構のみで接続すべき第1管部材を把持させた状態で吊
支手段により掘削溝内に該第1管部材を配置させて既に
掘削溝内に設置された第2管部材に位置合わせし、第1
把持機構と第2把持機構でそれぞれの管部材を把持させ
た状態で同第1把持機構と第2把持機構を相対的に近接
方向に駆動させて第1、第2管部材を連結接続させてな
る構成であるから、掘削溝内に作業者が降り立って作業
することなく地上からの操作のみで掘削溝内での管部材
の連結を行なえ、溝内での人的災害を完全に防止できる
とともに、掘削溝構造の土留めをそれほど完璧に堅固に
行なわなくとも良く、また、余掘りが不要となり、作業
全体のコストも低廉に維持でき、しかも作業時間の大幅
な短縮を図ることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る管部材の連結装置の正面
図である。
【図2】その平面図である。
【図3】長板部材部分を省略した装置全体構成の斜視図
である。
【図4】図1のA−A線矢示図である。
【図5】図1のB−B線矢示図である。
【図6】本装置を用いて第1管部材を地上側から掘削溝
内に下降させる状態を示す一部構成を省略した作用説明
図である。
【図7】同溝内での第1、第2管部材の連結作業状態を
示す一部構成を省略した説明図である。
【符号の説明】
10 管部材の連結装置 12 第1把持機構 14 第2把持機構 16 第1駆動手段 18 第2駆動手段 20 直線移動支持機構 22 枠体 26a,26b 第1ロッド 28 第1フレーム体 34 円弧状把持板 38 長板部材 42 シリンダ装置 46 枠体 48a,48b,48c,48d 第2ロッド 50 第2フレーム体 52 長板部材 54 円弧状把持板 56 シリンダ装置 60 スライドロッド装置 62 連結用シリンダ装置 G 掘削溝 S 受容空間
【手続補正書】
【提出日】平成12年6月22日(2000.6.2
2)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 管部材の連結装置及びその方法
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、管部材の連結装置
及びその方法に係り、特に掘削溝内に作業者が降り立っ
て作業することなく地上からの操作により管部材どうし
を連結接続させる管部材の連結装置及びその方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近時、景観の保持や情報の大量高速伝送
の確保のための光ケーブルの採用等により通信用伝送路
としての通信ケーブルを地下に埋設させた管路内に収納
保護させて布設するものが知られている。また、地上の
電柱を廃して地下に送電用電力線を布設させる場合もあ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の地下埋設ケ
ーブル等を収納させる管路の地下埋設作業に際し、例え
ば中口径管路の埋設接続作業では、予め設計された掘削
溝の掘削を行ないつつ、小型クレーン等により玉掛けし
て掘削溝内に接続すべき管路を降ろし、接続部分の管口
を位置合わせして作業者が溝内に入り、玉掛け解除を行
ない、接続すべき両管路に両端を締結させてチェーンブ
ロックのような荷締め機で手作業により接続させてい
た。そして、必要に応じて溝内の作業者が接続後の荷締
め機を地上に上げるための補助作業等を必要としてい
た。このように従来の掘削溝内での管路の接続作業にお
いては、作業者が溝内に入る作業であり、労働上の安全
の点から溝の掘削幅を広く確保し、かつ、土留めを堅固
にする必要があり、そのぶん作業全体のコスト高、全体
の作業時間の長時間化となるばかりでなく、作業者が溝
内に入ることから人的災害を完全に回避させることが困
難であった。
【0004】本発明は上記従来の問題点に鑑みてなされ
たものであり、その目的は、掘削溝内に作業者が降り立
って作業することなく地上からの操作のみで円滑、かつ
確実に管部材どうしを連結接続させる管部材の連結装置
及びその方法を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、掘削溝G内に設置された管部材に他の管
部材を連結接続させるための管部材の連結装置であっ
て、この管部材の連結装置はワイヤ等の吊支手段によっ
て吊支され、既に掘削溝G内に設置された第2管部材1
02に接続される第1管部材100を地上側で把持する
第1把持機構12と、第1把持機構12に対して直線状
に近接離間方向に移動自在に設けられ、第1把持機構1
2で第1管部材100を把持した状態で掘削溝G内に吊
り降ろし、その状態で既に掘削溝内に設置された第2管
部材102を把持離脱自在に把持する第2把持機構14
と、第1、第2把持機構12、14の近接離間移動を地
上側から制御駆動しうる第1駆動手段16と、各管部材
100、102に対する第1、第2把持機構12、14
の把持離脱を地上側から制御駆動しうる第2駆動手段1
8と、第1、第2把持機構12、14の近接離間方向へ
の相対的な直線移動を支持する直線移動支持機構20
と、を一体的に組み付けて管部材の連結装置を構成し、
第1、第2把持機構12、14は、中間に管部材10
0、102の挟持間隙を形成するように対向状に配置さ
れ、第2駆動手段18により管部材100、102を把
持離脱させるように駆動され、さらに中間部を直線移動
支持機構20に連係された支持体(22、24、46)
により自由回動可能に枢支された2個の把持板34、5
4を各々含み、支持体(22、24、46)は、下面が
開口し内部に把持すべき管部材100、102を受け入
れ把持板の狭持間隙と略同心状となる受容間隙Sを備え
た門形の枠体(22、24、46)である管部材の連結
装置10から構成される。
【0006】また、第1、第2把持機構12、14は、
中間に管部材100、102の挟持間隙を形成するよう
に対向状に配置され、第2駆動手段18により管部材1
00、102を把持離脱させるように駆動され、さらに
中間部を直線移動支持機構20に連係された支持体(2
2、24、46)により自由回動可能に枢支された2個
の円弧状把持板34、54を含むこととしてもよい。
【0007】また、支持体(22、24、46)は、下
面が開口し内部に把持すべき管部材(100、102)
を受け入れ円弧状把持板34、54の狭持間隙と略同心
状となる受容間隙Sを備えた枠体22、24、46であ
ることとしてもよい。
【0008】また、直線移動支持機構は、第1把持機構
の支持体に連結された第1ロッドと、第2把持機構の支
持体に連結された第2ロッドと、第2ロッドの他端側に
連結され、第1ロッドに係合しつつ第1ロッドに沿って
スライド移動するリード体と、を含むこととしてもよ
い。
【0009】また、本発明の管部材の連結方法の発明に
おいては、掘削溝G内に設置された第2管部材102に
第1管部材100を連結接続させるための管部材の連結
方法であって、直線状に近接離間方向に駆動され、管部
材の把持離脱機構を有する第1把機構12と、下面が開
口し内部に把持すべき管部材を受け入れる門形の枠体4
6に支持された第2把持機構14と、第1、第2把持機
構12、14の近接離間方向への相対的な直線移動を支
持する直線移動支持機構20と、を含み、これらを一体
的に組み付けて第1、第2把持機構の近接離間方向の移
動及び管部材の把持離脱が地上側から制御しうる管部材
の連結装置10を構成し、第1把持機構12のみで接続
すべき第1管部材100を把持させ第2把持機構14は
非把持状態にさせてクレーン等のブームに取り付けたワ
イヤ等の吊支手段により掘削溝G内に該第1管部材10
0を配置させて既に掘削溝G内に設置された第2管部材
102に第2把持機構の門形の枠体46を載せかけ、第
1把持機構12と第2把持機構14でそれぞれの管部材
100、102を把持させた状態で同第1把持機構12
と第2把持機構14を直線移動支持機構20を介して相
対的に近接方向に駆動させて第1、第2管部材100、
102を連結接続させてなる管部材の連結方法から構成
される。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の管部材の連結装置は、既
に掘削溝内に設置された第2管部材に接続される第1管
部材を把持離脱自在に把持する第1把持機構と、第1把
持機構に対して直線状に近接離間方向に移動自在に設け
られ既に掘削溝内に設置された第2管部材を把持離脱自
在に把持する第2把持機構と、第1、第2把持機構の近
接離間移動を駆動させる第1駆動手段と、各管部材に対
する第1、第2把持機構の把持離脱を駆動させる第2駆
動手段と、第1、第2把持機構の近接離間方向への相対
的な直線移動を支持する直線移動支持機構と、を備えた
構成であり、直線移動支持機構を介して第1、第2の把
持機構を一体構造的に連結させ、例えば第1把持機構で
第1管部材のみを把持させて第2把持機構を非把持状態
とし、この状態で掘削溝内に降下させ、第2把持機構で
第2管部材を把持動作させ、この状態で第1駆動手段に
より第1、第2把持機構を近接移動させることにより第
1、第2管部材を溝内で作業者による作業を必要とする
ことなく機械力のみで連結させる。
【0011】第1、第2把持機構は、コ字状の枠の縦脚
側を横方向スライド自在とし、これによって管部材を把
持するような構造のものでも良い。好適には、支持体に
レバー部材を軸支させ、その上端側を横方向に開閉駆動
させるようにし、同レバー部材に実施例のような内壁面
が円弧状の円弧状把持板を自由回動可能に軸支させた構
成とする方が好ましい。
【0012】第1、第2把持機構の具体的な把持部分、
すなわち、実施例構成のように円弧状把持板による管部
材の挟着構成は、それぞれ1個のみ設けてもよいし、複
数個設けることとしてもよい。
【0013】直線移動支持機構の具体的な移動構成は、
例えばラック・ピニオン構成としてもよい。その他の任
意構成を採用してもよい。
【0014】本発明は、例えば、1個または複数の支持
体を第1ロッドにより直交方向に連結させた第1フレー
ム体と、1個又は複数の他の支持体を第2ロッドにより
直交方向に連結させた第2フレーム体と、を有し、第1
及び第2のフレーム体にはそれぞれ駆動手段により管部
材を把持動作する第1、第2の把持機構が設けられ、第
1ロッド及び第2ロッドを差し違え状にスライド移動可
能に支持する直線移動支持機構を備えた構成としてもよ
い。
【0015】
【実施例】以下、添付図面に基づき、本発明の好適な実
施例を説明する。図1ないし図6は本発明の実施例に係
る管部材の連結装置10を示しており、図1において、
この管部材の連結装置(以下「連結装置」という)10
は、例えば、予め設計された溝掘削区画に溝Gを掘削用
機器により掘削し、例えば通信線を格納させる管路とし
ての管部材どうしを溝内で連結接続させるものである。
実施例において、図5、図6に示すように装置10は、
小型クレーン等の図示しない吊支装置により吊支させつ
つ掘削溝G内に第2管部材102を吊り降ろし、接続用
管口部分102aを残して第2管部材部分の溝を埋め戻
し、さらに接続すべき他の管部材としての第1管部材1
00を装置本体に把持させた状態で吊支装置のワイヤW
で吊り降ろして管部材100と102を外部駆動力によ
り連結接続させ、作業後、接続させた管部材100の管
口部分を残して次の接続すべき管部材を吊り降ろし、順
次、この作業を行ないつつ管部材の連結接続を行なうよ
うになっている。
【0016】図1、図2において、連結装置10は、第
1管部材100を把持離脱自在に把持する第1把持機構
12と、第1把持機構に対して直線状に進退移動自在に
設けられ第2管部材102を把持離脱自在に把持する第
2把持機構14と、第1、第2把持機構12、14の相
対的な進退移動を駆動させる第1駆動手段16と、第
1、第2把持機構の把持離脱を駆動させる第2駆動手段
18と、第1、第2把持機構12、14の近接離間方向
への相対的な直線移動を支持する直線移動支持機構20
と、を備えている。
【0017】図3において、下面が開口した支持体とし
てのコ字状の3個の枠体22、23、24が門形に配置
された状態で間隔をおいて平行に配置された2個の第1
ロッド26a、26bにより同心かつ直列状に間隔をお
いて連結固定されて第1フレーム体28を構成してい
る。3個の枠体22、23、24は第1ロッド26a、
26bに対して直交するするように配置され、コ字状の
本体の上部両側の略同じ位置を第1ロッド26a、26
bにより貫通される方向に配置されて固定されている。
枠体22...は、図4に示すように中間に空隙を有す
る下面が開口したコ字形であり、上端どうしを連設板2
9により一体的に連結され空隙を挟んで対向する縦脚3
0を備えている。コ字形の枠体の内部は把持すべき管部
材の外形輪郭である円に外接するような複数の内辺を有
する一部切欠多角形状に形成されており、コ字形の中間
の空隙が把持すべき管部材を受け入れて保持する受容間
隙Sとされる。そして、枠体の内部側の複数箇所には把
持すべき管部材を受容させるときの当り片32が突設さ
れている。後述するように、これらの各枠体22...
は、円弧状把持板の直列方向と同心状に位置合わせされ
て直列状に配置固定されている。
【0018】図1ないし図3において、3個の枠体のう
ちの両端側の枠体22、24には直接的に管部材を把持
離脱させる内壁面を円弧状とした2個一対の円弧状把持
板34が取り付け支持されている。図5において、枠体
22、24の連設板29の離隔位置には軸36を介して
2個の長板部材38が左右対向してやや上端寄り側を回
動自在に軸支されている。そして、これらの長板部材3
8の軸36よりも下側には軸40を介してそれぞれに円
弧状把持板34がその略円弧の中央位置を自由回動可能
に枢支されている。したがって、管部材を把持させない
状態では、この円弧状把持板34は、対向する内側の円
弧端よりも少なくとも外側の円弧端34aを外方に張り
出している。これらの円弧状把持板34は、長板部材3
8を介して中間に管部材の挟持間隙を形成するように対
向状に配置されている。すなわち、枠体22、24に対
して円弧状把持板34は、同枠体22、24のコ字形の
内部の受容間隙Sと円弧状把持板34の狭持間隙とが中
央の枠体23も含めて略同心状となるように支持されて
いる。第1把持機構12は、既に掘削溝G内に設置され
た第2管部材102に接続される第1管部材100を把
持離脱自在に把持するものであり、実施例において、第
1把持機構12は、枠体22、24と、それらの枠体に
回動自在に軸支された長板部材38に回動枢支された各
々2個の円弧状把持板34と、を含む。
【0019】さらに、図において、長板部材38の軸3
6よりも上側、すなわち、長板部材の上端側どうしをロ
ッドとシリンダにより連結させた例えば油圧駆動による
第2駆動手段としてのシリンダ装置42が介設されてい
る。また、44は、長板部材の上端どうしの間に張設さ
れ長板部材38の上端側をそれぞれの軸36回りに互い
に近接する方向に付勢する付勢バネである。これによ
り、常時は付勢バネ44の付勢力により長板部材38の
軸36より下側はその上側よりも外方に開いた状態に保
持されるとともに、シリンダ装置42が駆動してそのロ
ッドを伸長させると軸36回りに長板部材38が回動
し、長板部材の軸36の下部側を互いに近接する方向に
回動させることとなる。
【0020】一方、図3において、下面が開口した支持
体としてのコ字状の枠体46が門形に配置された状態で
間隔をおいて平行に配置された4個の第2ロッド48
a、48b、48c、48dの一端が同第2ロッドに直
交するように連結固定されて第2フレーム体50を構成
している。第2フレーム体50の枠体46は前記した枠
体22、23、24と同一の構成からなり、かつ、それ
らの枠体22、23、24と同心あるいは直線的に同じ
門形の配置となるように位置合わせされて設けられてい
る。さらに、この枠体46にも前記したと同一構成の長
板部材52及び円弧状把持板54が同一の取り付け支持
構成で支持されている。さらに、この第2フレーム体5
0の長板部材52の上端側には前記したと同一構成のシ
リンダ装置56が介設されており、同様の作用を行なう
ようになっている。枠体46は、第1フレーム体28の
端部側の枠体(図1上、左端側)22に対向するように
配置されている。
【0021】実施例において、第2把持機構14は、枠
体46と、枠体46に回動自在に軸支された長板部材5
2に回動枢支された各々2個の円弧状把持板54と、を
含むものであり、既に掘削溝内に設置された第2管部材
102の例えば管口近くの部分を把持離脱自在に把持す
る。この第2把持機構14は、前記した第1把持機構1
2に対して直線状に近接離間方向に移動自在となってい
る。この第2フレーム体50側に設けられたシリンダ装
置56もまた、第2駆動手段に含まれる。
【0022】図2ないし図5において、4個の第2ロッ
ド48a、48b、48c、48dは、それぞれ所要の
間隙をおいて第2フレーム体50から、第1フレーム体
28の枠体22の連設板29に設けられた孔を貫通して
直交方向に伸びている。そして、各第2ロッド48a、
48b、48c、48dは、連設板29の孔を貫通方向
に自在に進退移動し得るようになっている。そして、こ
れらの第2ロッド48a、48b、48c、48dの先
端側すなわち、他端側はリード体としての角棒部材58
に連結固定されている。
【0023】一方、この角棒部材58の両端寄り位置に
は2個の貫通孔が穿孔され、第1フレーム体28の枠体
22と23の間の第1ロッド部分である案内ロッド部2
7がこれらの貫通孔を貫通し、角棒部材58はこの案内
ロッド部27に沿って自由に進退移動し得るようになっ
ている。第2ロッド48a、48b、48c、48d
は、スライドロッドとして機能するものであり、スライ
ドロッド装置60はこれらの第2ロッド48a、48
b、48c、48dとリード体、すなわち実施例におけ
る角棒部材58を含む。実施例において直線移動支持機
構20は、第1把持機構の支持体に連結された第1ロッ
ドと、第2把持機構の支持体に連結された第2ロッド
と、第2ロッドの他端側に連結され、第1ロッドに係合
しつつ第1ロッドに沿ってスライド移動するリード体
と、含む。これによって、第1、第2把持機構12、1
4の近接離間方向への相対的な直線移動を案内しつつこ
れらを一体的な構造として支持する。
【0024】また、第1フレーム体28の枠体22と角
棒部材58との間には連結用シリンダ装置62が介装さ
れており、シリンダに内装されたロッド64を伸長駆動
させ、角棒部材58を枠体22から離隔する方向に押動
させることによりこれに連結された第2ロッド48a、
48b、48c、48dを同じ方向に移動させ、第2把
持機構14側の枠体46を枠体22側に引き寄せる結
果、各把持機構12、14により把持させた第1、第2
管部材100、102を連結接続させることとなる。ま
た、連結用シリンンダ装置62を縮長駆動させるとロッ
ド64が退縮し、各棒部材58を枠体22側に近接移動
させることにより、第2ロッドを介して第2把持機構側
の枠体46を枠体22から離隔する方向へも駆動させる
ことができるようになっている。なお、図示しないが、
第1、第2駆動手段としての油圧シリンダ装置42、5
6、62には油圧ホースと電磁弁駆動用の電線が配線さ
れて地上側に配置させた制御盤に接続されており、弁開
閉を行なって油圧駆動させるようになっている。なお、
図1中、66はワイヤ吊支用のシャックルを受ける孔を
有する吊支受け部材である。
【0025】次に、実施例に係る管部材の連結装置10
の作用について図6、7をも参照しつつ説明すると、連
結装置10あるいは小型クレーン等の任意の吊支装置を
用いて掘削された溝G内に管部材102が配置されてい
る。そこで、地上側において、第1フレーム体28側の
第1把持機構12の円弧状把持板34を接続すべき管部
材100の上面に載置させて当てがうと、それぞれの円
弧状把持板34の挟持間隙内に管部材100が位置し、
管部材の円形の外形に沿って各枠体22、24の円弧状
把持板34が自由回動し、同円形の外形に沿って略ハ字
状に回動変位する。そして、第2駆動手段のそれぞれの
シリンダ装置42を駆動させて長板部材38を軸36回
りに図5上、(イ)方向に同時に強制的に回動させると
円弧状把持板34の内壁円弧部が管部材100の外形円
周に沿って密着し、同管部材100をわずかに引きあげ
るようにしてコ字状の枠体22、23、24の当り片3
2に当着することにより、第1把持機構12によって管
部材100を把持する。
【0026】各枠体22、23、24は、門形に配置さ
れた状態で平行に配置された2個の第1ロッド26a、
26bにより同心かつ直列状に、すなわち第1ロッドと
直交する平面において同位相位置にそれぞれ固定され、
さらに、円弧状把持板の直列方向と同心状に位置合わせ
されて配置固定されているから、シリンダ装置42を介
して円弧状把持板34により第1管部材100を挟着し
駆動させるだけで簡単に円弧状把持板の挟持間隙に第1
管部材100を挟装させさらにこの挟装間隙に同心状と
なる受容間隙S内に位置決め収容させる。
【0027】このとき、第1フレーム体28側、すなわ
ち、第1把持機構12において最も第2把持機構14側
に位置する枠体22に支持された円弧状把持板34に第
1管部材100の接続側管口を第2把持機構14側に若
干突出させた状態で把持させ、第2フレーム体50側の
第2把持機構には何も把持させることなく、把持待機あ
るいは非把持状態としておく。
【0028】この状態で、例えば第1フレーム体28側
にワイヤWで玉掛け吊支し、図示しない吊支装置で吊支
しつつ掘削溝G内に吊り降ろす。この際、第1管部材1
00の接続側管口と既に溝内に配置されている第2管部
材102の管口部分を位置合わせさせるように降ろして
行く。そして、非把持状態の第2把持機構14の門形の
枠体46の開口からその受容間隙S側に導入させるよう
に降ろしていくと、前記した第1把持機構12の場合と
同様に、第2フレーム体50側の第2把持機構14の円
弧状把持板54の各対向内端側が第2管部材102の上
面に載置され、それぞれの円弧状把持板34の挟持間隙
内に管部材100が挿入され、管部材102の円形の外
形に沿って枠体46の円弧状把持板54が対向内端側が
持ち上がり、外端側が下降するように自由回動し、同円
形の外形に沿って略ハ字状に回動変位する。円弧状把持
板54(第1把持機構側の円弧状把持板34も含めて)
は長板部材52(38)に自由回動可能の状態で軸支さ
せているから枠体を下降させると自然に円弧状把持板5
4の対向端側が回動し、結局、略90度程度回って縦方
向に把持板が収束する。よって、溝幅方向となる装置1
0の幅方向長さを小さなものとでき、また、軽量化を実
現する。また、把持板による把持動作は中央部を軸支さ
れたレバーである長板部材の軸回り回動によらしめてい
るから、幅方向への直線的な開閉移動形式の把持構成に
比較して把持動作後の狭持間隙あるいは受容間隙内での
位置決めが簡単でかつ確実に行える。
【0029】そして、第2駆動手段のシリンダ装置56
を駆動させて長板部材52を軸36回りに同時に強制的
に回動させると円弧状把持板54の内壁円弧部が管部材
102の外形円周に沿って密着し、同管部材102をわ
ずかに引きあげるようにしてコ字状の枠体46の当り片
32に当着することにより、第1把持機構12によって
把持されている管部材100と直線状となる位置に確実
に位置合わせされる。
【0030】この状態で、地上側の制御盤を操作して連
結用シリンダ装置62を駆動させると、ロッドが伸長し
て枠体22から離隔する方向に角棒部材58を押動させ
る。これによってスライドロッドとしての第2ロッド4
8a、48b、48c、48dを介して第2フレーム体
50全体、すなわち第2管部材102を把持した状態の
第2把持機構14を第1フレーム体28側、すなわち第
1管部材100を把持した状態の第1把持機構12側に
向けて引き寄せ動作を行なう結果、相対的に第1フレー
ム体28側が第2フレーム体、すなわち第2把持機構側
に近接移動する。そして、両管部材100、102の管
口部分が衝合した状態で停止し、管部材どうしの連結を
終了する。この後、第2駆動手段のシリンダ装置42、
56の油圧を解除し、付勢バネ44で長板部材を上記と
逆方向に回動させ、各管部材の把持を解除して吊支装置
で装置10全体を吊り上げ、第1管部材100の次の接
続用管口部分のみを残して溝を埋め戻し、次の接続すべ
き管部材との溝内での連結接続を順次繰り返して行なう
こととなる。
【0031】この装置10を用いれば、作業者は掘削溝
内に全く入ることなく、すべて地上側での作業と、操作
のみで掘削溝内での管部材の連結を行なえ、溝内での人
的災害を完全に防止できるとともに、掘削溝構造の土留
めをそれほど完璧に堅固に行なわなくとも良く、また、
余掘りが不要となり、作業全体のコストも低廉に維持で
き、しかも作業時間の大幅な短縮を図れる。
【0032】また、本発明の管部材の連結方法において
は、掘削溝G内に設置された第2管部材102に第1管
部材100を連結接続させるための管部材の連結方法で
あって、直線状に近接離間方向に駆動され、管部材の把
持離脱機構を有する第1把機構12と第2把持機構14
を直線移動支持機構20を介して一体的に設けた管部材
の連結装置を用い、第1把持機構12のみで接続すべき
第1管部材100を把持させた状態で吊支手段により掘
削溝G内に該第1管部材100を配置させて既に掘削溝
内に設置された第2管部材102に位置合わせし、第1
把持機構12と第2把持機構14でそれぞれの管部材1
00、102を把持させた状態で同第1把持機構12と
第2把持機構14を相対的に近接方向に駆動させて第
1、第2管部材100、102を連結接続させてなる管
部材の連結方法から構成される。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の管部材の
連結装置によれば、掘削溝内に設置された管部材に他の
管部材を連結接続させるための管部材の連結装置であっ
て、既に掘削溝内に設置された第2管部材に接続される
第1管部材を把持離脱自在に把持する第1把持機構と、
第1把持機構に対して直線状に近接離間方向に移動自在
に設けられ既に掘削溝内に設置された第2管部材を把持
離脱自在に把持する第2把持機構と、第1、第2把持機
構の近接離間移動を駆動させる第1駆動手段と、各管部
材に対する第1、第2把持機構の把持離脱を駆動させる
第2駆動手段と、第1、第2把持機構の近接離間方向へ
の相対的な直線移動を支持する直線移動支持機構と、を
備えた構成であるから、掘削溝内に作業者が降り立って
作業することなく地上からの操作のみで掘削溝内での管
部材の連結を行なえ、溝内での人的災害を完全に防止で
きるとともに、掘削溝構造の土留めをそれほど完璧に堅
固に行なわなくとも良く、また、余掘りが不要となり、
作業全体のコストも低廉に維持でき、しかも作業時間の
大幅な短縮を図ることが可能である。
【0034】また、第1、第2把持機構は、中間に管部
材の挟持間隙を形成するように対向状に配置され、第2
駆動手段により管部材を把持離脱させるように駆動さ
れ、さらに中間部を直線移動支持機構に連係された枠体
により自由回動可能に枢支された2個の円弧状把持板を
各々含む構成とすることにより、把持動作の必要なとき
に把持板が縦方向に回動し、円滑確実な把持動作を行な
え、それ以外のときには自由回動構成により任意に幅方
向について把持板の縦方向への収束ができ、把持機構の
構成を簡単にし得るとともに、溝幅方向についての装置
全体の大きさを小さなものとして小型、軽量化を達成で
きる。
【0035】また、支持体は、下面が開口し内部に把持
すべき管部材を受け入れ円弧状把持板の狭持間隙と略同
心状となる受容間隙を備えた枠体である構成とすること
により、複数の円弧状把持板により管部材を把持させて
第1把持機構により把持させるときに装置に対する管部
材の直線状の位置決めを確実に行なえ、接続すべき他の
管部材との連結接続を円滑に行なわせると同時に円弧状
把持板の把持離脱を確実に支持させることができる。
【0036】また、直線移動支持機構は、第1把持機構
の支持体に連結された第1ロッドと、第2把持機構の支
持体に連結された第2ロッドと、第2ロッドの他端側に
連結され、第1ロッドに係合しつつ第1ロッドに沿って
スライド移動するリード体と、を含む構成とすることに
より、第1、第2把持機構の直線移動を確実に支持しつ
つ両者を一体構成とし、第1把持機構のみで第1管部材
を把持し、吊支、下降させて第2管部材に連結接続させ
る一連の作業を円滑に実現させることができる。
【0037】さらに、本発明の管部材の連結方法によれ
ば、掘削溝内に設置された第2管部材に第1管部材を連
結接続させるための管部材の連結方法であって、直線状
に近接離間方向に駆動され、管部材の把持離脱機構を有
する第1把機構と第2把持機構を直線移動支持機構を介
して一体的に設けた管部材の連結装置を用い、第1把持
機構のみで接続すべき第1管部材を把持させた状態で吊
支手段により掘削溝内に該第1管部材を配置させて既に
掘削溝内に設置された第2管部材に位置合わせし、第1
把持機構と第2把持機構でそれぞれの管部材を把持させ
た状態で同第1把持機構と第2把持機構を相対的に近接
方向に駆動させて第1、第2管部材を連結接続させてな
る構成であるから、掘削溝内に作業者が降り立って作業
することなく地上からの操作のみで掘削溝内での管部材
の連結を行なえ、溝内での人的災害を完全に防止できる
とともに、掘削溝構造の土留めをそれほど完璧に堅固に
行なわなくとも良く、また、余掘りが不要となり、作業
全体のコストも低廉に維持でき、しかも作業時間の大幅
な短縮を図ることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る管部材の連結装置の正面
図である。
【図2】その平面図である。
【図3】長板部材部分を省略した装置全体構成の斜視図
である。
【図4】図1のA−A線矢示図である。
【図5】図1のB−B線矢示図である。
【図6】本装置を用いて第1管部材を地上側から掘削溝
内に下降させる状態を示す一部構成を省略した作用説明
図である。
【図7】同溝内での第1、第2管部材の連結作業状態を
示す一部構成を省略した説明図である。
【符号の説明】 10 管部材の連結装置 12 第1把持機構 14 第2把持機構 16 第1駆動手段 18 第2駆動手段 20 直線移動支持機構 22 枠体 26a,26b 第1ロッド 28 第1フレーム体 34 円弧状把持板 38 長板部材 42 シリンダ装置 46 枠体 48a,48b,48c,48d 第2ロッド 50 第2フレーム体 52 長板部材 54 円弧状把持板 56 シリンダ装置 60 スライドロッド装置 62 連結用シリンダ装置 G 掘削溝 S 受容空間

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 掘削溝内に設置された管部材に他の管部
    材を連結接続させるための管部材の連結装置であって、 既に掘削溝内に設置された第2管部材に接続される第1
    管部材を把持離脱自在に把持する第1把持機構と、 第1把持機構に対して直線状に近接離間方向に移動自在
    に設けられ既に掘削溝内に設置された第2管部材を把持
    離脱自在に把持する第2把持機構と、 第1、第2把持機構の近接離間移動を駆動させる第1駆
    動手段と、 各管部材に対する第1、第2把持機構の把持離脱を駆動
    させる第2駆動手段と、 第1、第2把持機構の近接離間方向への相対的な直線移
    動を支持する直線移動支持機構と、を備えてなる管部材
    の連結装置。
  2. 【請求項2】 第1、第2把持機構は、中間に管部材の
    挟持間隙を形成するように対向状に配置され、第2駆動
    手段により管部材を把持離脱させるように駆動され、さ
    らに中間部を直線移動支持機構に連係された支持体によ
    り自由回動可能に枢支された2個の円弧状把持板を各々
    含む請求項1記載の管部材の連結装置。
  3. 【請求項3】 支持体は、下面が開口し内部に把持すべ
    き管部材を受け入れ円弧状把持板の狭持間隙と略同心状
    となる受容間隙を備えた枠体である請求項2記載の管部
    材の連結装置。
  4. 【請求項4】 直線移動支持機構は、第1把持機構の支
    持体に連結された第1ロッドと、第2把持機構の支持体
    に連結された第2ロッドと、第2ロッドの他端側に連結
    され、第1ロッドに係合しつつ第1ロッドに沿ってスラ
    イド移動するリード体と、を含む請求項1ないし3のい
    ずれかに記載の管部材の連結装置。
  5. 【請求項5】 掘削溝内に設置された第2管部材に第1
    管部材を連結接続させるための管部材の連結方法であっ
    て、 直線状に近接離間方向に駆動され、管部材の把持離脱機
    構を有する第1把機構と第2把持機構を直線移動支持機
    構を介して一体的に設けた管部材の連結装置を用い、 第1把持機構のみで接続すべき第1管部材を把持させた
    状態で吊支手段により掘削溝内に該第1管部材を配置さ
    せて既に掘削溝内に設置された第2管部材に位置合わせ
    し、 第1把持機構と第2把持機構でそれぞれの管部材を把持
    させた状態で同第1把持機構と第2把持機構を相対的に
    近接方向に駆動させて第1、第2管部材を連結接続させ
    てなる管部材の連結方法。
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