JP2001138070A - 摩擦肉盛補修方法 - Google Patents

摩擦肉盛補修方法

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JP2001138070A JP32376099A JP32376099A JP2001138070A JP 2001138070 A JP2001138070 A JP 2001138070A JP 32376099 A JP32376099 A JP 32376099A JP 32376099 A JP32376099 A JP 32376099A JP 2001138070 A JP2001138070 A JP 2001138070A
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善弘 山下
Masato Koshiishi
正人 越石
Takahiko Kato
隆彦 加藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 補修対象の温度を融点以下に保つ入熱により
補修対象の表面損傷部を補修すること。 【解決手段】 母材32表面の損傷部を切削して母材3
2の表面に切削溝34を形成し、切削溝34に摩擦棒1
8を回転させながら押圧し、摩擦棒18と切削溝34と
の摩擦により切削溝34に摩擦棒18の一部を摩擦肉盛
部36として順次形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、摩擦肉盛補修方法
に係り、特に、鋼構造物表面の損傷部を補修するに好適
な摩擦肉盛補修方法に関する。
【0002】
【従来の技術】原子力発電プラントの原子炉を構成する
構造物や海洋鋼構造物の構造部材としてステンレス鋼が
用いられている。ステンレス鋼は優れた耐食性を示すた
め各種の構造部材として用いられているが、長年の運転
に伴う時効硬化により延性が低下し、表面に微細な亀裂
が発生することがある。このような場合、構造部材表面
の損傷部を補修するために、例えば、特願平6−203
185号にて提案しているように、時効疲労している材
料の表面にノンフィラーのTIG溶接を施し、材料表面
に形成されたキャビティを材料表面に抜き出し、材料表
面の微小部位を溶融させて凝固し、材料の表面を改質し
た後、キャビティの生じた部位にワイヤ供給による肉盛
溶接を実施する方法が採用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来技術においては、
構造材料の脆化により延性が低下したり疲労強度が低下
したりした部位を溶融させているので、溶接に伴う入熱
時に材料の温度が融点、例えば、1400℃以上とな
り、材料の入熱部位に入熱に伴う影響が残ることがあ
る。特に、原子炉内のステンレス製構造物は放射線によ
って脆化していることから、低入熱での補修が要求され
ている。
【0004】本発明の目的は、補修対象の温度を融点以
下に保つ入熱により補修対象の表面損傷部を補修するこ
とができる摩擦肉盛補修方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明は、補修対象の表面損傷部を切削して前記補
修対象の表面に凹部を形成し、前記補修対象表面の凹部
に摩擦棒を押し当てて摩擦し、この摩擦に従って前記補
修対象表面の凹部に前記摩擦棒を摩擦肉盛する摩擦肉盛
補修方法を採用したものである。
【0006】前記摩擦肉盛補修方法を採用するに際して
は、補修対象の表面に凹部を形成する代わりに、補修対
象の表面のうち損傷部を含む領域を切削して補修対象の
表面に切削溝を形成し、この切削溝に摩擦棒を押し当て
て摩擦し、この摩擦にしたがって補修対象表面の切削溝
に摩擦棒を摩擦肉盛する方法を採用することもできる。
【0007】補修対象の表面に切削溝を形成するに際し
ては、補修対象の表面のうち損傷部を含む領域に多重の
段付き加工を施して補修対象の表面に多重の段付き切削
溝を形成し、多重の段付き切削溝に摩擦棒を順次押し当
てて摩擦し、多重の段付き切削溝に摩擦にしたがって摩
擦棒を摩擦肉盛する方法を採用することもできる。
【0008】また、補修対象の表面に切削溝を形成する
に際しては、以下の要素を付加することができる。
【0009】(1)前記切削溝の底面と側面との境界部
にR加工を施すかあるいは前記切削溝の側面を傾斜面に
加工する。
【0010】(2)前記切削溝の幅を前記摩擦棒の直径
よりも小さく形成する。
【0011】前記した手段によれば、補修対象の表面損
傷部、例えば、時効(時間脆化効果)により補修対象表
面の浅い領域に亀裂が生じた部位を切削して除去し、こ
の部位に凹部または切削溝を形成し、凹部または切削溝
に摩擦棒を押し当てて摩擦し、この摩擦にしたがって凹
部または切削溝に摩擦棒を摩擦肉盛するようにしたた
め、補修対象の温度を融点以下の温度に保つ入熱により
補修対象の表面損傷部を補修することができる。すなわ
ち、凹部または切削溝に摩擦肉盛された摩擦肉盛部は、
補修対象の凹部または切削溝に摩擦棒の摩擦圧接力によ
り圧接されることから、補修対象(母材)および摩擦棒
の融点よりも100℃から200℃程度低い温度で肉盛
される。これは、補修対象や摩擦棒の材料融点よりも低
い温度領域で発生する塑性流動状態を使用して肉盛補修
するからである。さらに、摩擦肉盛による温度は、補修
対象や摩擦棒の融点より100℃〜200℃程度低く、
しかも、溶接棒を溶融させる溶融補修による肉盛の温度
よりも低いことから、時効材のような補修溶接時の熱荷
重を低減する必要のある構造材料の補修に摩擦肉盛によ
る補修方法が適している。
【0012】また、補修対象の表面損傷部として、一層
の摩擦肉盛では補修できない深い亀裂が生じたときに
は、補修対象の損傷部を含む領域に多重の段付き加工を
施して補修対象の表面に多重の段付き切削溝を形成して
亀裂の生じた部位を除去し、多重の段付き切削溝に順次
摩擦棒を摩擦肉盛することで、損傷部が補修対象表面の
深い領域に形成された場合でも補修することができる。
【0013】また、切削溝を形成するに際しては、切削
溝の底面と側面との境界部にR加工を施すかあるいは切
削溝の側面を傾斜面、例えば90°以上の勾配を有する
傾斜面に加工することで、摩擦肉盛を容易にし、かつ肉
盛欠陥を低減することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
に基づいて説明する。図1は本発明を適用した装置の一
実施形態を示す要部正面図である。図1において、摩擦
肉盛補修装置は、電動機10、油圧シリンダ12、伝達
ベルト14、クランプ16、摩擦棒18、水平移動台車
20を備えており、電動機10、油圧シリンダ12、ク
ランプ16が壁面に固定されている。電動機10の回転
軸22は鉛直方向に沿って配置されており、この回転軸
22の先端側にはプーリ24が固定され、このプーリ2
4には伝達ベルト14が装着されている。油圧シリンダ
12は、鉛直方向に沿って往復運動するシリンダロッド
26を備えており、シリンダロッド26の先端側にはプ
ーリ28が固定され、このプーリ28には伝達ベルト1
4が装着されている。シリンダロッド26の先端側はク
ランプ16により往復動自在および回転自在に支持され
ている。クランプ16には、円柱状の摩擦棒18が往復
動自在および回転自在に支持されている。そして、電動
機10の回転駆動に伴う回転力が伝達ベルト14、シリ
ンダロッド26を介して摩擦棒18に伝達されるととも
に、油圧シリンダ12の駆動による押圧力(加圧力)が
摩擦棒18に伝達されるようになっている。この場合、
電動機10の回転駆動に伴って摩擦棒18が300〜1
000rpmの回転数で回転するとともに、油圧シリン
ダ12の駆動により摩擦棒18が水平移動台車20と直
交する方向(鉛直方向)に沿って0.1〜1.0mm/
secで送給されるようになっている。
【0015】水平移動台車20には複数のローラベアリ
ング30が回転自在に配置されており、この水平移動台
車20は駆動装置(図示省略)により水平方向に0.3
〜2.0mm/secで移動できるようになっている。
この水平移動台車20上には補修対象としての母材32
が固定されている。母材32は、原子炉の構造物あるい
は海洋鋼構造物の構造部材として、例えば、ステンレス
鋼を用いて構成されている。そして、母材32の表面近
傍に、時効により亀裂が生じた場合、例えば、母材32
の表面中央部に損傷部として浅い亀裂が生じた場合、母
材32の表面損傷部は切削加工装置(図示省略)により
切削され、母材32の表面には凹部として切削溝34が
形成される。この切削溝34は、幅5mm〜25mm、
深さ1mm〜3mmで切削加工される。母材32の表面
中央部に直線上の切削溝34が加工された後、母材32
は水平移動台車20の移動に伴って摩擦棒18の下方に
搬送される。
【0016】水平移動台車20上の母材32の切削溝3
4に摩擦肉盛を施すに際しては、摩擦棒18の材料とし
て、母材32と同一の材料、すなわちステンレス材を用
いるとともに、摩擦棒18として、切削溝34の幅より
も直径の大きいものを用いる。
【0017】母材32の先端側が摩擦棒18の下方に位
置されたときには、電動機10の回転駆動に伴う回転力
が伝達ベルト14を介して摩擦棒18に伝達されるとと
もに、油圧シリンダ12の駆動に伴う加圧力が摩擦棒1
8に伝達される。すなわち摩擦棒18を切削溝34に押
し当てて摩擦するに際して、摩擦棒18に回転力を与え
るとともに加圧力を与え、摩擦棒18と切削溝34とを
摩擦した状態で母材32を水平方向に移動させる。これ
により、図2に示すように、水平移動台車20の移動に
伴って、切削溝34には、摩擦棒18の一部がほぼ円板
形状の摩擦肉盛部36として順次クラッディング(cl
adding)されていく。この場合、油圧シリンダ1
2には、摩擦棒18から数100kgの反力が付加され
るので、油圧シリンダ12としては剛性の高い保持力が
要求される。また水平移動台車20は母材32の水平移
動時に、摩擦棒18からの押し付け反力として数100
kgの力が付加された状態で移動するので、ローラベア
リング30などを高い荷重に耐えられるもので構成する
必要がある。なお、摩擦肉盛部36の表面は他の工程で
研磨される。
【0018】また、前記実施形態において、切削溝34
に摩擦肉盛を施すに際しては、摩擦棒18の送給速度の
みを一定速度に制御する方法と、摩擦棒18の母材32
への圧接力(加圧力)のみを一定に制御する方法のいず
れかを用いることができる。摩擦棒18の母材32への
圧接力のみを一定に制御する場合、圧接力を100〜1
000kgに設定すると、摩擦棒18の送給速度のみを
一定速度に制御する方法と同等の圧接力となる。
【0019】本実施形態によれば、母材32の表面損傷
部を切削して母材32の表面に切削溝34を形成し、切
削溝34に摩擦棒18を押し当てて摩擦し、切削溝34
に摩擦棒18の一部を摩擦肉盛部36として順次摩擦肉
盛するようにしたため、母材32の温度を融点以下に保
った入熱により母材32の表面損傷部を補修することが
できる。
【0020】この場合、摩擦肉盛部36は、母材32の
切削溝34に摩擦棒18の摩擦圧接力により圧接される
ため、母材32および摩擦棒18の融点より100℃〜
200℃程度低い温度で肉盛される。これは、材料(母
材32)の融点よりも少し低い温度領域で発生する塑性
流動状態を使用して摩擦肉盛されるためである。
【0021】したがって、本実施形態による摩擦肉盛補
修方法は、摩擦肉盛部36の温度が材料の融点より10
0℃〜200℃程度低くできるので、時効材のような補
修溶接時の熱荷重を低減する必要のある構造材料の補修
に適することになる。
【0022】次に、本発明の第2実施形態を図3にした
がって説明する。
【0023】本実施形態は、母材32の表面に、一層の
摩擦肉盛によっては補修できない損傷部として深い亀裂
が生じたときに、母材32の表面のうち損傷部を含む領
域に多重の段付き加工として多段の切削溝、例えば、第
1の切削溝38、第2の切削溝40、42を形成し、各
切削溝38、40、42に前記実施形態と同様に摩擦棒
18を順次押し当てて摩擦し、各切削溝38、40、4
2に摩擦にしたがって摩擦棒18の一部を順次摩擦肉盛
するようにしたものである。この場合、第1切削溝38
の幅を摩擦棒18の直径よりも小さく形成するととも
に、第2切削溝40、42の幅を摩擦棒18の直径の半
分以下に形成する。
【0024】各切削溝38、40、42に摩擦肉盛を施
すに際しては、まず、第1切削溝38に摩擦棒18を押
し当てて1パスによる摩擦肉盛部36を順次形成する。
この後、第2切削溝40または42に、2パスあるいは
3パスによる摩擦肉盛を実施する。この場合、第2切削
溝40、42の幅は摩擦棒18の直径の半分以下に設定
されているため、2パスまたは3パスの摩擦肉盛による
摩擦肉盛部36の端部が、第2切削溝40、42の壁に
十分な圧接力で保持されるので、肉盛欠陥を低減するこ
とができる。そして各切削溝に対する摩擦肉盛が完了し
た後は、摩擦肉盛部36の表面が研磨加工される。な
お、切削溝38〜42を形成するだけでは損傷部を削除
できないときには、第3、第4切削溝を形成して損傷部
を削除し、各切削溝に多段の摩擦肉盛を施すことで、深
い亀裂による損傷部を補修することができる。
【0025】本実施形態によれば、一層の摩擦肉盛によ
っては補修できない損傷部が母材32に形成された場合
でも、母材32に多重の段付き加工を施すとともに各切
削溝38、40、42に多層摩擦肉盛を施すことで、一
層の摩擦肉盛では補修できない損傷部でも補修すること
ができる。
【0026】次に、本発明の第3実施形態を図4にした
がって説明する。
【0027】本実施形態は、母材32の表面近傍に、一
層の摩擦肉盛により補修できない損傷部として深い亀裂
が生じたときに、母材32の損傷部を含む領域に多段の
段付き加工を施して母材32の表面に多段に段付き切削
溝として第1切削溝44、第2切削溝46、48を形成
し、第1切削溝44の側面を90°以上の勾配を有する
傾斜面50として形成し、第2切削溝46、48の底面
と側面との境界部にR加工を施し、各切削溝44、4
6、48に摩擦棒48を順次押し当てて摩擦し、各切削
溝44〜48に摩擦にしたがって摩擦棒18の一部を順
次摩擦肉盛するようにしたものである。
【0028】第1切削溝44に摩擦棒18の摩擦による
第1摩擦肉盛部52を形成した後、第2切削溝46、4
8に摩擦肉盛を施すに際しては、摩擦棒18の中心を第
2切削溝46のエッジ近傍に設定し、第2切削溝46上
に第2摩擦肉盛部54を順次摩擦肉盛する。この場合、
第1摩擦肉盛部52の表面は、機械加工により滑らかに
加工しても良く、また加工しなくても良い。前者の場合
には、より清浄な肉盛界面が得られる。そして第2摩擦
肉盛部54の摩擦肉盛が完了した後は、摩擦棒18の中
心を第2切削溝48のエッジ近傍に設定し、第2切削溝
48と第1摩擦肉盛部52上に第3摩擦肉盛を実施す
る。これら多段(3段階)の摩擦肉盛が完了した後は、
必要に応じて、第2および第3摩擦肉盛部表面に母材3
2表面と同等の仕上げ加工を施す。
【0029】本実施形態によれば、一層の摩擦肉盛によ
って補修できない損傷部に対しても補修を行なうことが
できるとともに、切削溝44、46、48のコーナ部に
R加工または90°以上の勾配を有する傾斜面50が形
成されているため、切削溝のコーナ部に肉盛欠陥が発生
するのを防止することができる。
【0030】本実施形態において、切削溝44の底面と
側面との境界部にR加工を施したりあるいは切削溝4
6、48の側面を90°以上の勾配を有する傾斜面に加
工することもできる。
【0031】前記各実施形態においては、母材32を融
点以下の温度に保って母材32に摩擦肉盛を施している
ため、母材32に摩擦肉盛を実施するに際しては、母材
32を気中あるいは水中で実施することができる。そし
て母材32を水中に配置して母材32に切削加工および
摩擦肉盛を実施する場合、容器などを用いて海水を排除
することなく母材32に摩擦肉盛を実施することができ
る。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
補修対象の表面損傷部を切削して除去し、この部位に凹
部または切削溝を形成し、凹部または切削溝に摩擦棒を
押し当てて摩擦し、この摩擦にしたがって凹部または切
削溝に摩擦棒を摩擦肉盛するようにしたため、補修対象
の温度を融点以下の温度に保つ入熱により補修対象の表
面損傷部を補修することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した装置の一実施形態を示す要部
正面図である。
【図2】摩擦棒と母材との関係を説明するための図であ
る。
【図3】本発明の第2実施形態を適用した母材の斜視図
である。
【図4】本発明の第3実施形態を適用した母材の斜視図
である。
【符号の説明】
10 電動機 12 油圧シリンダ 14 伝達ベルト 16 クランプ 18 摩擦棒 18 水平移動台車 22 回転軸 24 プーリ 26 シリンダロッド 28 プーリ 30 ローラベアリング 32 母材 34 切削溝 36 摩擦肉盛部 38 第1切削溝 40、42 第2切削溝 44 第1切削溝 46、48 第2切削溝 50 傾斜面 52 第1摩擦肉盛部 54 第2摩擦肉盛部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 加藤 隆彦 茨城県日立市幸町三丁目1番1号 株式会 社日立製作所原子力事業部内 Fターム(参考) 4E067 BG00 DA13 DA17 EA00

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 補修対象の表面損傷部を切削して前記補
    修対象の表面に凹部を形成し、前記補修対象表面の凹部
    に摩擦棒を押し当てて摩擦し、この摩擦に従って前記補
    修対象表面の凹部に前記摩擦棒を摩擦肉盛する摩擦肉盛
    補修方法。
  2. 【請求項2】 補修対象の表面のうち損傷部を含む領域
    を切削して前記補修対象の表面に切削溝を形成し、前記
    補修対象表面の切削溝に摩擦棒を押し当てて摩擦し、こ
    の摩擦に従って前記補修対象表面の切削溝に前記摩擦棒
    を摩擦肉盛する摩擦肉盛補修方法。
  3. 【請求項3】 補修対象の表面のうち損傷部を含む領域
    に多重の段付き加工を施して前記補修対象の表面に多重
    の段付き切削溝を形成し、前記補修対象表面に形成され
    た多重の段付き切削溝に摩擦棒を順次押し当てて摩擦
    し、前記補修対象表面に形成された多重の段付き切削溝
    に前記摩擦に従って前記摩擦棒を摩擦肉盛する摩擦肉盛
    補修方法。
  4. 【請求項4】 前記切削溝の底面と側面との境界部にR
    加工を施すかあるいは前記切削溝の側面を傾斜面に加工
    することを特徴とする請求項2または3のいずれか1項
    に記載の摩擦肉盛補修方法。
  5. 【請求項5】 前記切削溝の幅を前記摩擦棒の直径より
    も小さく形成することを特徴とする請求項2、3または
    4のいずれか1項に記載の摩擦肉盛補修方法。
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