JP2001137217A - 生体光計測装置 - Google Patents

生体光計測装置

Info

Publication number
JP2001137217A
JP2001137217A JP32498599A JP32498599A JP2001137217A JP 2001137217 A JP2001137217 A JP 2001137217A JP 32498599 A JP32498599 A JP 32498599A JP 32498599 A JP32498599 A JP 32498599A JP 2001137217 A JP2001137217 A JP 2001137217A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
living body
light
passing
optical fiber
measurement
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP32498599A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2001137217A5 (ja
JP4356954B2 (ja
Inventor
Shingo Kawasaki
真護 川崎
Tokiyoshi Ichikawa
祝善 市川
Fumio Kawaguchi
文男 川口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Healthcare Manufacturing Ltd
Original Assignee
Hitachi Medical Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Medical Corp filed Critical Hitachi Medical Corp
Priority to JP32498599A priority Critical patent/JP4356954B2/ja
Publication of JP2001137217A publication Critical patent/JP2001137217A/ja
Publication of JP2001137217A5 publication Critical patent/JP2001137217A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4356954B2 publication Critical patent/JP4356954B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Measurement Of The Respiration, Hearing Ability, Form, And Blood Characteristics Of Living Organisms (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 装着及び装着後の確認を容易にすることが可
能な技術を提供すること。 【解決手段】 光源から光ファイバで誘導した複数波長
の光を生体に照射し、前記生体内を通過した光を複数部
位から集光する計測プローブと、前記計測プローブに配
置可能な光ファイバの配置位置情報を格納する格納手段
と、前記集光した通過光から前記生体の生体通過光強度
画像を生成する手段と、前記生体通過光強度画像を表示
する表示手段とを有する生体光計測装置において、前記
計測プローブには基準位置を示す印が表記されており、
前記記憶手段は基準位置を示す印を記した計測プローブ
毎の情報を格納しており、前記表示手段は前記計測プロ
ーブの光ファイバの配置位置と共に、前記記憶手段に格
納される前記基準位置を示す印を表示させる手段を備え
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、生体光計測装置に
関し、特に、生体に装着した計測プローブの装着状態の
確認に適用して有効な技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、生体内部を簡便且つ生体に害を与
えずに計測する装置が臨床医学及び脳科学等の分野で切
望されていた。この要望に対し、可視から赤外の波長の
光を生体に照射し、生体を通過した光を検出することで
生体内部を計測する装置が、例えば、特開平9−989
72号公報(以下、「文献1」と記す)もしくは特開平
9−149903号公報(以下、「文献2」と記す)に
記載されていた。
【0003】これらの文献に記載の「生体光計測装置」
は、異なる変調周波数の光を発生する、及び生体通過光
から生体通過光強度画像(トポグラフィ画像)を生成し
表示させる信号処理装置と、信号処理装置で発生した光
を生体に照射し生体を通過した光を集光して信号処理装
置に出力する計測プローブとから構成されていた。
【0004】信号処理装置は、集光された光が入射され
るフォトダイオードから出力される生体通過光強度を表
す電気信号(以下、「生体通過光強度信号」と記す)か
ら波長及び照射位置に対応する反射光強度をそれぞれ分
離するロックインアンプと、ロックインアンプの出力を
デジタル信号に変換するA/D変換器と、A/D変換後
の生体通過光強度信号から計測点毎の酸化及び還元ヘモ
グロビン濃度の相対変化量を計算し、この相対変化量を
生体通過光強度画像(トポグラフィ画像)として表示す
る表示装置とから構成されていた。
【0005】計測プローブは、信号処理装置から出射さ
れる異なる変調周波数の光を生体に誘導し異なる位置に
照射する照射用光ファイバと、生体を通過した光を集光
しフォトダイオードに誘導する検出用光ファイバと、照
射用光ファイバ及び検出用光ファイバの先端を交互に格
子状配列させる光ファイバ固定部材と、この光ファイバ
固定部材を生体に固定する固定ベルトとから構成されて
いた。この光ファイバ固定部材は、例えば、四辺形をし
た厚さ3mm程度の熱可逆性プラスチックシートの基盤
を生体の計測部位の形状に沿うように曲面形状に形成す
る、あるいは熱可逆性プラスチックシートの基盤をヘル
メットあるいはキャップ形状に形成する等のように、計
測部位に応じて種々用意していた。また、光ファイバ固
定部材には、生体に光を照射・検出する複数の位置毎に
穴があけられ、この穴に光ファイバフォルダが配置され
ていた。この光ファイバフォルダは、中空状のホルダ本
体、ナットねじ、光ファイバ固定ねじから構成され、こ
のナットねじにより光ファイバ固定部材にホルダ本体が
固定して取り付けられていた。このホルダ本体の内部
に、照射用光ファイバもしくは検出用光ファイバを挿入
し、生体表面に光ファイバを軽く接触させて光ファイバ
固定ねじで固定していた。
【0006】一方、信号処理装置は、生体に装着された
照射用及び検出用光ファイバ位置や生体通過光の計測位
置等を表示装置に表示させるモード、A/D変換後の生
体通過光強度信号レベルを時系列で表示装置に直接表示
させるモード、及び計測点毎の酸化及び還元ヘモグロビ
ン濃度の相対変化量から計算された生体通過光強度画像
を表示させるモードを有していた。ただし、生体光計測
装置における生体通過光の計測位置は、照射用光ファイ
バと検出用光ファイバとの隣接位置となる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明者は、前記従来
技術を検討した結果、以下の問題点を見いだした。従来
の生体光計測装置では、使用する光ファイバ固定部材の
種別、並びにこの光ファイバ固定部材に配置した照射用
光ファイバ及び検出用光ファイバ位置に基づいて、計測
の開始前に信号処理装置にも光ファイバ固定部材の種別
情報、並びに光ファイバ固定部材に配置した照射用光フ
ァイバ及び検出用光ファイバ位置情報を設定していた。
信号処理装置は、計測開始前に設定された光ファイバ固
定部材の種別情報、並びに光ファイバ固定部材に配置し
た照射用光ファイバ及び検出用光ファイバ位置情報に基
づいて、計測中あるいは計測後における照射用及び検出
用光ファイバ位置や生体通過光の計測位置等の表示、計
測点毎の酸化及び還元ヘモグロビン濃度の相対変化量の
時系列での表示、及び生体通過光強度画像の表示を行っ
ていた。
【0008】このために、従来の生体光計測装置では、
光ファイバ固定部材が信号処理装置に設定した向きで生
体に装着されているか否かは、例えば照射用及び検出用
光ファイバの位置や固定ベルトの取り付け位置等から行
うのみであったために、計測プローブの生体への装着に
慎重をきす必要が生じ、装着及び装着後の確認に多くの
時間を要してしまうという問題があった。このために、
診断効率が低下してしまうという問題があった。
【0009】また、従来の生体光計測装置では、負荷に
起因する血液動態の変化を計測する場合、生体に負荷を
印加している期間に計測される計測信号である生体光強
度信号は、生体に負荷を印加しない時の血液動態の信号
と、生体に負荷を印加したことに起因する血液動態の信
号とが加算されたものとなっていた。ただし、血液動態
は被検体の血圧変化、脈波、呼吸器の動き及び脳脊椎液
の変化等の生体のゆらぎによって変化することが知られ
ており、この生体のゆらぎに伴って計測される生体通過
光強度も大きく変化していた。
【0010】一方、従来の生体光計測装置では、A/D
変換後の生体通過光強度信号レベルを時系列で表示装置
に直接表示させるモード時、あるいはA/D変換後の生
体通過光強度信号から計算された計測点毎の酸化及び還
元ヘモグロビン濃度の相対変化量レベルを時系列で表示
画面に直接表示させるモード時では、生体通過光強度信
号レベルあるいは酸化及び還元ヘモグロビン濃度の相対
変化量レベルを時系列で表示するのみとなっていたの
で、表示されるレベル変化が負荷に起因する血液動態の
変化によるものであるか、生体のゆらぎに起因するもの
であるかを判断することができないという問題があっ
た。
【0011】本発明の目的は、装着及び装着後の確認を
容易にすることが可能な技術を提供することにある。
【0012】本発明の他の目的は、生体に負荷を印加し
たことに起因する血液動態の変化個所を容易に特定する
ことが可能な技術を提供することにある。本発明のその
他の目的は、診断効率を向上することが可能な技術を提
供することにある。本発明の前記ならびにその他の目的
と新規な特徴は、本明細書の記述及び添付図面によって
明らかになるであろう。
【0013】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
下記のとおりである。
【0014】(1)光源から光ファイバで誘導した複数
波長の光を生体に照射し、前記生体内を通過した光を複
数部位から集光する計測プローブと、前記計測プローブ
に配置可能な光ファイバの配置位置情報を格納する格納
手段と、前記集光した通過光から前記生体の生体通過光
強度画像を生成する手段と、前記生体通過光強度画像を
表示する表示手段とを有する生体光計測装置において、
前記計測プローブには基準位置を示す印が表記されてお
り、前記記憶手段は基準位置を示す印を記した計測プロ
ーブ毎の情報を格納しており、前記表示手段は前記計測
プローブの光ファイバの配置位置と共に、前記記憶手段
に格納される前記基準位置を示す印を表示させる手段を
備えた。
【0015】(2)光源からの複数波長の光を生体に照
射し、前記生体内を通過した通過光の強度から前記生体
に負荷を印加した状態のヘモグロビン濃度の相対変化量
を計算する計算手段と、該ヘモグロビン濃度の相対変化
量から生体通過光強度画像を生成する手段と、前記生体
内を通過した通過光の強度あるいは前記生体通過光強度
画像を表示する表示手段とを有する生体光計測装置にお
いて、前記表示手段は、前記生体内を通過した通過光の
強度あるいは前記生体通過光強度画像と共に、前記生体
に負荷を印加した負荷状態での計測期間と負荷を印加し
ない無負荷状態での計測期間とを示す手段を備えた。
【0016】前述した(1)の手段によれば、計測プロ
ーブには基準位置を示す印が表記されている。また、記
憶手段は基準位置を示す印を記した計測プローブ毎の情
報を格納している。ここで、表示手段が計測プローブの
光ファイバの配置位置と共に、記憶手段に格納される基
準位置を示す印を表示させることによって、測定対象で
ある生体に装着された計測プローブの状態と、集光した
通過光から生体の生体通過光強度画像を生成する手段で
ある信号処理手段に設定された計測プローブの状態とを
容易に比較することができるので、所望の向きで生体に
計測プローブを装着したか、あるいは集光した通過光か
ら生体の生体通過光強度画像を生成する手段に計測プロ
ーブの状態を正確に設定したかを容易に確認することが
できる。従って、診断効率を向上することができる。
【0017】前述した(2)の手段によれば、表示手段
が生体内を通過した通過光の強度あるいは生体通過光強
度画像と共に、生体に負荷を印加した負荷状態での計測
期間と負荷を印加しない無負荷状態での計測期間とを示
すことによって、通過光の強度あるいは生体通過光強度
画像の表示モードにおける、生体に負荷を印加したこと
に起因する血液動態の変化個所を容易に特定することが
できる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明について、発明の実
施の形態(実施例)とともに図面を参照して詳細に説明
する。
【0019】なお、発明の実施の形態を説明するための
全図において、同一機能を有するものは同一符号を付
け、その繰り返しの説明は省略する。
【0020】図1は本発明の一実施の形態である生体光
計測装置の概略構成を説明するための図であり、1は光
源部、2は光モジュール、3は半導体レーザ、8は照射
用光ファイバ、9は生体、10は検出用光ファイバ、1
1はフォトダイオード、12はロックインアンプモジュ
ール、16はA/D変換器、17は制御部、18は記録
部、19は処理部、20は入出力部を示す。ただし、制
御部17における計測値の処理を除く他の構成は、周知
の手段及び機構を用いる。
【0021】本実施の形態では、例えば、生体9の頭部
の皮膚表面から光を照射し、頭部の皮膚表面で検出され
た通過光から大脳内部を画像化する実施の形態を、計測
チャンネルの個数すなわち計測位置が12の場合につい
て説明する。もちろん、本発明は測定対象として頭部に
限らず他の部位、さらには人体以外の生体あるいは生体
以外にも適用可能である。また、光照射位置及び光検出
位置の数をさらに増加させることにより、計測チャンネ
ルの個数を増加させることが可能であり、計測領域を拡
大させることも可能となる。
【0022】図1において、光源部1は4個の光モジュ
ール2から構成されている。各光モジュール2は、可視
から赤外の波長領域中で複数の波長、例えば780nm
及び830nmの二波長の光をそれぞれ放射する2個の
半導体レーザ3から構成されている。これらの二波長の
値は、780nmと830nmとに限定されるものでは
なく、また、波長数も二波長に限定されるものではな
い。この光源部1については、半導体レーザ3の代わり
に発光ダイオードを用いてもよい。この光源1に含まれ
る全ての半導体レーザ8個は、それぞれ発振周波数の異
なる図示しない発振器で構成される発振部により、それ
ぞれ変調される。ただし、この変調として、本実施の形
態では正弦波によるアナログ変調の場合を示すが、これ
に限定されることはなく、それぞれ異なる時間間隔の矩
形波によるデジタル変調を用いてもよい。また、光モジ
ュール2には、それぞれの半導体レーザから放射された
780nm及び830nmの波長の光を1本の光ファイ
バ(照射用光ファイバ8)に導入させる図示しない光フ
ァイバ結合器とが備えられている。
【0023】従って、光源部1から放射される二波長光
を混合した光は、各光モジュール2に接続される4本の
照射用光ファイバ8の先端部分から測定対象となる生体
9の頭部に照射される。このとき、各照射用光ファイバ
8は図示しない計測プローブの光ファイバ固定部材に固
定され、それぞれ異なる位置に光を照射する。ただし、
本実施の形態では、照射用光ファイバ8及び検出用光フ
ァイバ10の先端部分は、交互に正方格子上に配置され
る。なお、計測プローブの詳細については、特開平9−
149903号公報に記載される。
【0024】頭部を通過した光すなわち生体通過光は、
図示しない計測プローブの光ファイバ固定部材に固定さ
れた5本の検出用光ファイバ10でそれぞれ集光され、
各検出用光ファイバ10の他端に接続される光検出器で
あるフォトダイオード11で検出される。このフォトダ
イオード11としては、例えば高感度な光計測が実現可
能な周知のアバランシェフォトダイオードが望ましい。
また、光検出器としては、光電子増倍管等の光電変換素
子ならば他のものでもよい。
【0025】これらのフォトダイオード11で生体通過
光は電気信号(生体通過光強度信号)に変換された後、
変調信号の選択的な検出回路、例えば複数のロックイン
アンプから構成されるロックインアンプモジュール12
で、照射位置且つ波長に対応した変調信号が選択的に検
出される。このとき、ロックインアンプモジュール12
から出力される変調信号は、波長及び照射位置に対応す
る生体通過強度信号にそれぞれ分離されたものである。
ただし、本実施の形態では、二波長の光を用いて12の
計測位置での計測を行うので、計測すべき信号数は12
×2=24となる。従って、本実施の形態のロックイン
アンプモジュール12では、合計24個の図示しないロ
ックインアンプを用いる。ただし、デジタル変調を用い
た場合には、変調信号検出としてデジタルフィルタもし
くはデジタルシグナルプロセッサを用いる。
【0026】ロックインアンプモジュール12からアナ
ログ出力される生体通過光強度信号は、24チャンネル
のA/D変換器(アナログデジタル変換器)16により
それぞれデジタル信号に変換される。それぞれのデジタ
ル信号は、波長及び照射位置毎の生体通過光強度信号で
ある。これらの計測は、制御部17により制御されてい
る。
【0027】デジタル信号に変換された生体通過光強度
信号は、記録部18で記録される。記録部18に記録さ
れた生体通過光強度信号は処理部19において読み出さ
れ、該処理部19において、各検出位置の生体通過光強
度信号から求められる脳活動に伴う酸素化ヘモグロビン
濃度変化及び脱酸素化ヘモグロビン濃度変化、さらには
これらヘモグロビン濃度総量が計算され、複数の計測位
置の経時情報として入出力部20の図示しない表示画面
上に表示される。また、複数の計測位置の経時情報は記
録部18に格納されてもよい。なお、各検出位置の生体
通過光強度信号から酸素化及び脱酸素化ヘモグロビン濃
度変化並びにヘモグロビン濃度総量を計算する方法につ
いては、文献1及び文献2に記載されているので、詳細
な説明は省略する。
【0028】このとき、本実施の形態の生体光計測装置
では、記録部18には、予め当該生体光計測装置で使用
可能な光ファイバ固定部材の種別情報が格納されてい
る。この光ファイバ種別情報としては、適用(計測)部
位の生体の計測部位の形状に沿う曲面形状やヘルメット
あるいはキャップ形状等のように、計測部位に応じて種
々用意された光ファイバ固定部材毎の形状情報と、各光
ファイバ固定部材に記された基準位置の情報と、各光フ
ァイバ固定部材毎に使用可能な照射用及び検出用光ファ
イバ8,10の本数情報と、生体通過光強度の計測部位
を模した形状情報等である。なお、光ファイバ固定部材
の格納情報として、光ファイバ固定部材毎に使用可能な
1〜n本の照射用及び検出用光ファイバ8,10の本数
と、予め決定しておいた光ファイバ固定部材への各照射
用及び検出用光ファイバ8,10の配置位置とを格納し
ていてもよい。ただし、nは使用する照射用及び検出用
光ファイバ8,10のそれぞれの本数を示している。
【0029】従って、本実施の形態の生体光計測装置を
用いて生体通過光強度信号の計測を行う場合には、入出
力部20から生体光計測に使用する計測プローブに係わ
る情報を信号処理装置に設定する必要がある。具体的に
は、以下に示すステップ1〜ステップ3の手順に従って
行う。まず、計測の開始前に記録部18から計測に使用
する。すなわち生体に装着する光ファイバ固定部材を選
択する(ステップ1)。次に、信号処理手段の記録部1
8からステップ1で選択された光ファイバ固定部材に係
わる情報を読み出す(ステップ2)。使用する光ファイ
バ固定部材に記された基準位置に対する照射用及び検出
用光ファイバ8,10の位置に従って、ステップ2で読
み出した光ファイバ固定部材に照射用及び検出用光ファ
イバ8,10の位置を設定する(ステップ3)。計測部
位へ装着する光ファイバ固定部材の位置及び向きに基づ
いて、計測部位を模した形状情報へ光ファイバ固定部材
の位置及び向きを設定する(ステップ4)。ただし、ス
テップ3における照射用及び検出用光ファイバ8,10
の位置の設定と、ステップ4における計測部位を模した
形状情報への光ファイバ固定部材の配置及び向きの設定
とは、例えばステップ2で読み出された光ファイバ固定
部材情報中に記された基準位置と、使用する光ファイバ
固定部材の基準位置とが一致するように行う。
【0030】ステップ4の後に、予め設定した向きで所
望の計測部位に計測プローブを装着することによって、
生体に装着した計測プローブの状態と、信号処理装置に
設定した計測プローブの状態とが異なったものとなるこ
とを防止することが可能となる。なお、計測プローブの
生体への装着は、前述するステップ1を行う前、あるい
はステップ1〜3の間でもよいことはいうまでもない。
【0031】図2は本実施の形態の計測プローブを生体
に装着したときの光ファイバ固定部材並びに照射用及び
検出用光ファイバと生体通過光の計測位置との関係を説
明するための図であり、図3は本実施の形態の信号処理
装置における生体に装着された照射用及び検出用光ファ
イバ位置や生体通過光の計測位置等を表示画面上に表示
させた時の図である。
【0032】図2に示すように、21,23の光ファイ
バ固定部材に22の基準マークを記している。この光フ
ァイバ固定部材を実際に頭部へ装着した状態を24に示
している。24,25はそれぞれ光照射ファイバ固定
部、光検出ファイバ固定部である。
【0033】このとき、例えば計測部ローブの取り付け
方向及び位置が正常に成されているかを確認するため
に、入出力部20から生体に装着された照射用及び検出
用光ファイバ位置や生体通過光の計測位置等を入出力部
20の表示画面上に表示させるモードに設定する。この
モード設定によって、信号処理装置は、図3に示すよう
に、生体通過光強度の計測部位を模した形状情報32と
計測プローブの配置位置33とを表示させると共に、生
体通過光の計測位置と基準マーク31とを表示させる。
これによって、検者は形状情報32と計測プローブの配
置位置33との関係と、生体に装着される計測プローブ
位置とを確認することによって、容易に所望の計測部位
に計測プローブを装着したかを確認することができる。
また、生体通過光の計測位置と基準マーク31との関係
と、生体の向きと生体に装着される計測プローブの基準
マークとの関係とを比較することによって、容易に所望
の向きで計測プローブを装着したかを確認することがで
きる。
【0034】従って、図4に示すように、生体に装着さ
れた計測プローブにおける照射用及び検出用光ファイバ
の検出光の信号レベルを確認するモードに設定した場合
であっても、例えば赤色で表示される信号レベルが予め
設定された値に収まらない光ファイバ位置41の特定が
容易となる。なお、本実施の形態では、信号レベルが予
め設定された値に収まっている光ファイバ位置42は、
緑色で表示させる構成となっている。
【0035】ただし、図4に示す照射用及び検出用光フ
ァイバ位置と共に、基準マーク31を表示させてもよ
く、基準マーク31を表示させることによって、表示画
面上の照射用及び検出用光ファイバ位置と、生体に装着
される計測プローブにおける照射用及び検出用光ファイ
バ位置とを容易に把握することができるという効果があ
る。
【0036】図5は生体への負荷の印加を行わない場合
での本実施の形態における信号処理装置でのA/D変換
後の生体通過光強度信号レベルを時系列で表示画面上に
直接表示させるモードでの表示の一例である。
【0037】通常の生体光計測においては、図5に示す
ように、各計測位置毎の二波長での24個(24チャン
ネル)分の計測をそれぞれ表示させることによって、各
計測位置毎の生体通過光強度信号を監視する。このと
き、生体の特定の負荷印加に係わる酸化及び還元ヘモグ
ロビン濃度の相対変化量、すなわち負荷に起因する血液
動態の変化を計測する場合には、A/D変換後の生体通
過光強度信号レベルを時系列で表示画面上に直接表示さ
せるモードにおいて、図6に示すように、経過時間方向
の生体通過光強度信号レベルと共に、負荷の印加期間を
示す領域61を表示させることによって、負荷印加によ
る生体通過光強度信号レベル変化と、生体に負荷を印加
している期間に計測される生体光強度信号レベル変化と
の観察が容易となる。
【0038】図7は本実施の形態の信号処理装置でのA
/D変換後の生体通過光強度信号から計算された計測点
毎の酸化及び還元ヘモグロビン濃度の相対変化量レベル
を時系列で表示画面に直接表示させるモードでの表示の
一例である。
【0039】図7から明らかなように、本実施の形態で
は、計測点毎の酸化及び還元ヘモグロビン濃度の相対変
化量レベルと共に、負荷の印加期間を示す領域71を表
示させることによって、負荷印加による計測点毎の酸化
及び還元ヘモグロビン濃度の相対変化量レベル変化と、
生体に負荷を印加している期間に計測される計測点毎の
酸化及び還元ヘモグロビン濃度の相対変化量レベル変化
との観察が容易となる。この負荷の印加期間を示す表示
は、図8に示すように、計測点毎の酸化及び還元ヘモグ
ロビン濃度の相対変化量から計算された生体通過光強度
画像を表示させるモードにおいても、生体通過光強度画
像と共に負荷の印加期間を示す領域81を表示させ、例
えば時刻表示バー82の位置によって、現在表示されて
いる生体通過光強度画像が印加期間83にあるかないか
を判断できる。時刻表示バー82は、時刻表示バー移動
ボタン81によって移動することができる。
【0040】以上、本発明者によってなされた発明を、
前記発明の実施の形態に基づき具体的に説明したが、本
発明は、前記発明の実施の形態に限定されるものではな
く、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能で
あることは勿論である。
【0041】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち代表
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、下
記の通りである。
【0042】(1)装着及び装着後の確認が容易とな
る。 (2)生体に負荷を印加したことに起因する血液動態の
変化個所を容易に特定することができる。 (3)診断効率を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態である生体光計測装置の
概略構成を説明するための図である。
【図2】本実施の形態の計測プローブを生体に装着した
ときの光ファイバ固定部材並びに照射用及び検出用光フ
ァイバと生体通過光の計測位置との関係を説明するため
の図である。
【図3】本実施の形態の信号処理装置における生体に装
着された照射用及び検出用光ファイバ位置や生体通過光
の計測位置等を表示画面上に表示させた時の図である。
【図4】生体に装着された計測プローブにおける照射用
及び検出用光ファイバの検出光の信号レベルを確認する
モードにおける表示の一例である。
【図5】生体への負荷の印加を行わない場合での本実施
の形態における信号処理装置でのA/D変換後の生体通
過光強度信号レベルを時系列で表示画面上に直接表示さ
せるモードでの表示の一例である。
【図6】生体への負荷の印加を行なう場合での本実施の
形態の信号処理装置でのA/D変換後の生体通過光強度
信号レベルを時系列で表示画面上に直接表示させるモー
ドでの表示の一例である。
【図7】生体への負荷の印加を行なう場合での本実施の
形態の信号処理装置でのA/D変換後の生体通過光強度
信号から計算された計測点毎の酸化及び還元ヘモグロビ
ン濃度の相対変化量レベルを時系列で表示画面に直接表
示させるモードでの表示の一例である。
【図8】生体への負荷の印加を行なう場合での本実施の
形態の信号処理装置での生体通過光強度画像を表示画面
に直接表示させるモードでの表示の一例である。
【符号の説明】
1…光源部、2…光モジュール、3…半導体レーザ、8
…照射用光ファイバ、9…生体、10…検出用光ファイ
バ、11…フォトダイオード、12…ロックインアンプ
モジュール、16…A/D変換器、17…制御部、18
…記録部、19…処理部、20…入出力部、31…基準
マーク、32…生体通過光強度の計測部位を模した形状
情報、33…計測プローブの配置位置、41…信号レベ
ルが予め設定された値に収まらない光ファイバ位置、4
2…信号レベルが予め設定された値に収まっている光フ
ァイバ位置、61,71,81…負荷の印加期間を示す
領域

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源から光ファイバで誘導した複数波長
    の光を生体に照射し、前記生体内を通過した光を複数部
    位から集光する計測プローブと、前記計測プローブに配
    置可能な光ファイバの配置位置情報を格納する格納手段
    と、前記集光した通過光から前記生体の生体通過光強度
    画像を生成する手段と、前記生体通過光強度画像を表示
    する表示手段とを有する生体光計測装置において、 前記計測プローブには基準位置を示す印が表記されてお
    り、前記格納手段は基準位置を示す印を記した計測プロ
    ーブ毎の情報を格納しており、前記表示手段は前記計測
    プローブの光ファイバの配置位置と共に、前記格納手段
    に格納される前記基準位置を示す印を表示させる手段を
    備えたことを特徴とする生体光計測装置。
  2. 【請求項2】 光源からの複数波長の光を生体に照射
    し、前記生体内を通過した通過光の強度から前記生体に
    負荷を印加した状態のヘモグロビン濃度の相対変化量を
    計算する計算手段と、該ヘモグロビン濃度の相対変化量
    から生体通過光強度画像を生成する手段と、前記生体内
    を通過した通過光の強度あるいは前記生体通過光強度画
    像を表示する表示手段とを有する生体光計測装置におい
    て、 前記表示手段は、前記生体内を通過した通過光の強度あ
    るいは前記生体通過光強度画像と共に、前記生体に負荷
    を印加した負荷状態での計測期間と負荷を印加しない無
    負荷状態での計測期間とを示す手段を備えたことを特徴
    とする生体光計測装置。
JP32498599A 1999-11-16 1999-11-16 生体光計測装置 Expired - Fee Related JP4356954B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32498599A JP4356954B2 (ja) 1999-11-16 1999-11-16 生体光計測装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32498599A JP4356954B2 (ja) 1999-11-16 1999-11-16 生体光計測装置

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2001137217A true JP2001137217A (ja) 2001-05-22
JP2001137217A5 JP2001137217A5 (ja) 2006-12-14
JP4356954B2 JP4356954B2 (ja) 2009-11-04

Family

ID=18171851

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP32498599A Expired - Fee Related JP4356954B2 (ja) 1999-11-16 1999-11-16 生体光計測装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4356954B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006006425A (ja) * 2004-06-23 2006-01-12 Hitachi Ltd 生体光計測装置
JP2009268707A (ja) * 2008-05-08 2009-11-19 Hitachi Ltd 生体光計測装置
WO2011046072A1 (ja) * 2009-10-14 2011-04-21 株式会社 日立メディコ 生体光計測装置及び参照画像表示方法
WO2011114479A1 (ja) * 2010-03-18 2011-09-22 株式会社島津製作所 ホルダ及びそれを用いた光計測装置
CN103096813A (zh) * 2010-07-16 2013-05-08 株式会社岛津制作所 支架以及使用该支架的光测量装置

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006006425A (ja) * 2004-06-23 2006-01-12 Hitachi Ltd 生体光計測装置
JP4543774B2 (ja) * 2004-06-23 2010-09-15 株式会社日立製作所 生体光計測装置
JP2009268707A (ja) * 2008-05-08 2009-11-19 Hitachi Ltd 生体光計測装置
WO2011046072A1 (ja) * 2009-10-14 2011-04-21 株式会社 日立メディコ 生体光計測装置及び参照画像表示方法
CN102596032A (zh) * 2009-10-14 2012-07-18 株式会社日立医疗器械 生物体光测量装置及参照图像显示方法
JP5686738B2 (ja) * 2009-10-14 2015-03-18 株式会社日立メディコ 生体光計測装置
US9138146B2 (en) 2009-10-14 2015-09-22 Hitachi Medical Corporation Biological optical measurement instrument and reference image display method
WO2011114479A1 (ja) * 2010-03-18 2011-09-22 株式会社島津製作所 ホルダ及びそれを用いた光計測装置
CN102811668A (zh) * 2010-03-18 2012-12-05 株式会社岛津制作所 支架以及使用该支架的光测量装置
JP5549728B2 (ja) * 2010-03-18 2014-07-16 株式会社島津製作所 ホルダ及びそれを用いた光計測装置
US10307062B2 (en) 2010-03-18 2019-06-04 Shimadzu Corporation Holder and light measuring device using same
CN103096813A (zh) * 2010-07-16 2013-05-08 株式会社岛津制作所 支架以及使用该支架的光测量装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP4356954B2 (ja) 2009-11-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4097522B2 (ja) 生体光計測装置
US6542763B1 (en) Optical measurement equipment and recording medium and optical measurement method
CA2315192C (en) Method and device for tissue modulation
EP0808605B1 (en) An optimal diagnosis point detector for noninvasive diagnosis of blood constituents
JP3916985B2 (ja) 生体光計測装置
JPH0581253B2 (ja)
JP4295296B2 (ja) 生体光計測装置
JP2007020735A (ja) 生体光計測装置
WO2001019252A1 (fr) Instrument biologique de mesure de lumiere
JP3977947B2 (ja) 光計測方法及び装置
JP4167860B2 (ja) 生体光計測装置
JP2002143169A (ja) 光計測装置、および光ファイバー保持装置
JP4356954B2 (ja) 生体光計測装置
JP4266453B2 (ja) 生体光計測装置
JP4722556B2 (ja) 生体光計測装置
JP4360661B2 (ja) 生体光計測装置
JPH078473A (ja) 測定装置
JP2010057718A (ja) 評価機能付き生体光計測装置
JP4817808B2 (ja) 生体光計測装置
JP2000300569A (ja) 生体光計測装置
JP4230729B2 (ja) 生体光計測装置
JP4678976B2 (ja) 生体光計測装置
RU2032376C1 (ru) Способ определения состояния биологической ткани и фотоплетизмограф
JP4480831B2 (ja) 生体光計測装置
Cysewska-Sobusiak Examples of acquisition and application of biooptical signals

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20061031

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20061031

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090610

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090622

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090707

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090729

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090803

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120814

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120814

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130814

Year of fee payment: 4

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees