JP2001137197A - 耳式体温計のプローブカバー、およびその製造装置並びに製造方法 - Google Patents

耳式体温計のプローブカバー、およびその製造装置並びに製造方法

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JP2001137197A
JP2001137197A JP32539199A JP32539199A JP2001137197A JP 2001137197 A JP2001137197 A JP 2001137197A JP 32539199 A JP32539199 A JP 32539199A JP 32539199 A JP32539199 A JP 32539199A JP 2001137197 A JP2001137197 A JP 2001137197A
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Teruo Kawaida
照雄 川井田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡易な製造法により製造することができ、製
造コストが低いとともに、プローブの先端を覆う部分の
厚みが均一である耳式体温計のプローブカバー、および
その製造装置並びに製造方法を提供すること。 【解決手段】 プラスチックからなるリング状基材12
と、プラスチックフィルムからなる袋体14と、から構
成される耳式体温計のプローブカバーであって、リング
状基材12の全周に袋体14の開口部が溶着されてなる
ことを特徴とする耳式体温計のプローブカバー、および
その製造装置並びに製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、赤外線を検知して
温度を測定する耳式体温計に使用するプローブカバー、
およびその製造装置並びに製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】耳式体温計は、環境温度の影響を受けに
くく、からだの内部温度をよく反映する鼓膜の温度を直
接測定するものであるため、からだの内部温度を正確
に、簡易かつ即時に測定できるとともに、乳幼児や老人
に使用する際にも安全性が高いことから、近年注目され
ている。
【0003】耳式体温計は、プローブを耳孔に挿入して
体温を測定するものであるが、体温測定時に、衛生上の
観点、およびプローブの汚染防止、さらには、病院等で
感染を防ぐ目的で、プローブにプローブカバーを装着す
る。
【0004】かかるプローブカバーとしては、図14や
図15に示すようなものが使用されている。図14の
(A)のプローブカバー110は、プローブの根幹に位
置決めされてプローブカバーを固定する基部112aと
カバー本体112bとが、一体化されたものであり、例
えばポリエチレン製等の材料で成型されてなる。図14
の(B)のプローブカバー114は、筒状体116aの
先端にフィルム116bを溶着したものである。また、
図15のプローブカバー120は、フィルム124を、
リング状の基部122aおよび122bで挟み込んで取
付けたものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところでプローブカバ
ーは、衛生上の観点や病気等の感染防止を企図すべく、
使い捨てであり、プローブに装着して体温を測定した後
は、取り外して廃棄される。したがって、耳式体温計の
ランニングコストを抑えるため、できるだけプローブカ
バーを低コストで供給することが望まれる。また、プロ
ーブの先端を覆う部分は、鼓膜からの赤外線を良好に透
過してプローブの先端に伝えるべく、厚みが均一である
ことが要求される。
【0006】しかしながら、上記図14や図15に示す
プローブカバー110、114、120では、これらプ
ローブカバーに求められる特性を十分には満足し得な
い。図14(A)のプローブカバー110では、基部1
12aとカバー本体112bとの一体成型が困難であ
り、またカバー本体112b先端部分を成型により均一
の厚みにするのは精度の高い成型法が必須となり、高コ
スト化につながる。図14(B)のプローブカバー11
4では、筒状体116aとフィルム116bとを組み立
てるのに手間が掛かる。
【0007】図15のプローブカバー120では、基部
122aおよび122bでフィルム124を挟みこむ操
作が困難で、同様に組み立てるのに手間が掛かる。さら
に、基部122aおよび122bは、その構造上、どう
してもある程度の大きさとなってしまうため、多数個保
管し、あるいは多数個まとめて取引しようとすると嵩張
ってしまうといった問題点もある。
【0008】その他、ロール状に巻き取ってあるフィル
ムを、使用のたびに引き出してプローブカバー状に成型
して使用する提案もある(特開平7−72016号公報
等)。しかし、体温測定のたびにいちいち成型する手間
がかかるとともに、成型のためのきっかけをフィルムに
設けておかなければならず、当該きっかけが嵩張り、う
まく巻き取ることができないといった問題があった。ま
た、ロール状に巻き取ってあるフィルムを耳式体温計の
本体に常に備えておくことは、装置のコンパクト化の観
点からも好ましくない。
【0009】以上のように、上記従来のプローブカバー
は、いずれも使い捨てにしては、決して低コストとはい
えなかった。したがって本発明の目的は、上記従来の問
題点を解決し得る耳式体温計のプローブカバー、および
その製造装置並びに製造方法を提供することを目的とす
る。詳しくは、簡易な製造法により製造することがで
き、製造コストが低いとともに、プローブの先端を覆う
部分の厚みが均一である耳式体温計のプローブカバー、
およびその製造装置並びに製造方法を提供することを目
的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的は、耳式体温計
のプローブカバー(以下、単に「プローブカバー」とい
う場合がある。)、およびその製造装置並びに製造方法
に関する下記本発明により達成される。
【0011】すなわち、第1の本発明は、プラスチック
からなるリング状基材と、プラスチックフィルムからな
る袋体と、から構成される耳式体温計のプローブカバー
であって、前記リング状基材の全周に前記袋体の開口部
が溶着されてなることを特徴とするプローブカバーであ
る。
【0012】第1の本発明によれば、双方ともプラスチ
ックからなるリング状基材と袋体とを、溶着により取り
付けプローブカバーを作製しているため、組み立てるた
めの手間がかからず、低コストでプローブカバーを提供
することができる。また、プローブの先端を覆う部分
が、1枚のフィルムにより構成されているため、厚みを
容易に均一化することができ、体温の測定における微妙
な誤差を生じさせることがない。
【0013】第2の本発明は、第1の本発明のプローブ
カバーであって、リング状基材および袋体の材質が、同
一であることを特徴とする。第2の本発明によれば、溶
着対象となるリング状基材および袋体について、その材
質が同一であるため、容易に溶着することができ、本発
明が目的とするところの低コスト化をより確実ならしめ
ることができる。
【0014】第3の本発明は、第1の本発明のプローブ
カバーであって、リング状基材および/または袋体の材
質が、ポリエチレンであることを特徴とする。第3の本
発明によれば、成型が容易で、均質性の高いフィルムを
製造することが可能で、かつ、コストの低いポリエチレ
ンをリング状基材および/または袋体の材料として用い
ることで、高精度なプローブカバーを極めて低いコスト
で製造することができる。
【0015】第4の本発明は、第1〜第3のいずれか1
の本発明のプローブカバーの製造装置であって、円形開
口部を有し、該円形開口部の縁にリング状基材を載置し
得る基台と、該基台の円形開口部に嵌合し得る凸部、お
よび該凸部の裾に前記基台の円形開口部の縁に対向する
リング状の平面部、を有する成型治具と、から構成さ
れ、前記成型治具の凸部の外形が、プローブカバーの袋
体と同一形状であり、前記成型治具の平面部に、プロー
ブカバーの袋体とリング状基材とを溶着し得るリング状
の加熱部材、および、リング状基材の外径と同径のリン
グ状の裁断刃、が配されてなることを特徴とする。
【0016】第4の本発明のプローブカバー製造装置を
用いれば、基台の円形開口部の縁に、プラスチックから
なるリング状基材を載置し、さらにその上にシート状の
プラスチックフィルムを載置し、成型治具の凸部がプラ
スチックフィルムを介して前記基台の円形開口部に嵌合
し、かつ、前記成型治具の平面部が前記プラスチックフ
ィルムを押圧するように、前記成型治具を前記基台と嵌
合させるとともに、前記成型治具の平面部に配された加
熱部材に熱を与えることで、袋状に形成されたプラスチ
ックフィルムの開口部とリング状基材とを溶着するとと
もに、余剰のプラスチックフィルムを、裁断刃により裁
断除去することにより、プローブカバーを製造すること
ができる。
【0017】すなわち、第4の本発明によれば、成型治
具の凸部の外形が、プローブカバーの袋体と同一形状で
あるため、シート状のプラスチックフィルムから直接プ
ローブカバーの袋体を形成することができるとともに、
該袋体の開口部とリング状基材の全周とを容易に溶着す
ることができる。また同時に、リング状基材の外径の外
側に位置する余剰のプラスチックフィルムを裁断刃で裁
断することができ、第1〜3のいずれか1の本発明のプ
ローブカバーを簡便に、かつ低コストで製造することが
できる。なお、第4の本発明において、加熱部材および
裁断刃は、兼用のものであってもよい。
【0018】第5の本発明は、第4の本発明のプローブ
カバー製造装置であって、基台の円形開口部の縁に、リ
ング状基材と嵌合し得る窪みが形成されてなることを特
徴とする。第5の本発明によれば、プローブカバーの製
造に供するリング状基材を、基台の円形開口部の縁に形
成された窪みに嵌合させることにより、該リング状基材
とプラスチックフィルムからなる袋体との溶着におい
て、リング状基材が所定の位置からずれることがなく、
精度の高いプローブカバーを簡便に製造することができ
る。
【0019】第6の本発明は、第4または第5の本発明
のプローブカバー製造装置であって、成型治具の凸部
が、支持体と、端部と、該端部を支持体から基台の円形
開口部との嵌合方向に付勢し得る凸部弾性体と、からな
り、かつ、前記凸部弾性体が縮んだ状態で、前記支持体
および端部により形作られる凸部の外形が、プローブカ
バーの袋体と同一形状であり、基台が、円形開口部を有
する凹部を有し、該凹部の底に、平板、および、該平板
を前記円形開口部方向に付勢し得る基台弾性体が配さ
れ、前記凸部弾性体の付勢力よりも、前記基台弾性体の
付勢力の方が強い、ことを特徴とする。
【0020】第6の本発明のプローブカバー製造装置に
おいて、前記基台の円形開口部の縁に、プラスチックか
らなるリング状基材を載置し、さらにその上にシート状
のプラスチックフィルムを載置し、成型治具の凸部がプ
ラスチックフィルムを介して前記基台の円形開口部に嵌
合するように、前記成型治具を前記基台方向へ進行させ
ると、前記端部が、前記プラスチックフィルムを押出し
ながら、前記基台の凹部の底に配された平板に到達す
る。そのまま前記成型治具の進行を続けると、付勢力の
弱いバネ等の凸部弾性体が押圧され、前記支持体および
端部により凸部がプローブカバーの袋体の形状に形作ら
れ、それにつれて前記プラスチックフィルムも袋状に形
成される。さらに前記成型治具の進行を続けると、付勢
力の強いバネ等の基台弾性体が押圧され、最終的に前記
成型治具の平面部と円形開口部の縁とが接触して、前記
成型治具の凸部と前記基台との嵌合が完了する。そこ
で、前記成型治具の平面部に配された加熱部材に熱を与
え、袋状に形成されたプラスチックフィルムの開口部と
リング状基材とを溶着するとともに、前記成型治具の平
面部に配された裁断刃により余剰のプラスチックフィル
ムを裁断除去することによって、プローブカバーを製造
することができる。
【0021】その後、前記成型治具を前記基台との嵌合
を解除する方向(既述の進行方向と逆方向)に移動(以
下、「後退」という。)すると、まず、付勢力の強い基
台弾性体の押圧が解除され、該基台弾性体が前記平板を
前記円形開口部方向に付勢し、袋状に形成されたプラス
チックフィルムと、該プラスチックフィルムと溶着した
リング状基材と、により形成されたプローブカバーのリ
ング状基材が、プラスチックフィルムを介して前記成型
治具の平面部に貼りついた状態で、全体として持ち上げ
られる。そのまま前記成型治具を後退させると、前記基
台弾性体が完全に伸び切ったところで、今度は前記凸部
弾性体の押圧が解除され、該凸部弾性体が前記端部を支
持体から基台の円形開口部との嵌合方向に付勢し、それ
につられて前記形成されたプローブカバーが押し出さ
れ、前記成型治具の平面部に貼りついていたプローブカ
バーのリング状基材が剥がされる。したがって、第6の
本発明の製造装置によれば、製造後のプローブカバーの
成型治具または基台からの取り外しが容易であり、生産
性が向上する。
【0022】第7の本発明は、第1〜第3のいずれか1
の本発明のプローブカバーの製造方法であって、第4〜
第6のいずれか1のプローブカバー製造装置の基台の円
形開口部の縁に、プラスチックからなるリング状基材を
載置し、さらにその上にシート状のプラスチックフィル
ムを載置し、成型治具の凸部がプラスチックフィルムを
介して前記基台の円形開口部に嵌合し、かつ、前記成型
治具の平面部が前記プラスチックフィルムを押圧するよ
うに、前記成型治具の凸部を前記基台と嵌合させるとと
もに、前記成型治具の平面部に配された加熱部材に熱を
与え、袋状に形成されたプラスチックフィルムの開口部
とリング状基材とを溶着するとともに、前記成型治具の
平面部に配された裁断刃により余剰のプラスチックフィ
ルムを裁断除去することによって、プローブカバーを製
造することを特徴とする。
【0023】第7の本発明の製造方法によれば、成型治
具の凸部の外形が、プローブカバーの袋体と同一形状で
あるため、シート状のプラスチックフィルムから直接プ
ローブカバーの袋体を形成することができるとともに、
該袋体の開口部とリング状基材の全周とを容易に溶着す
ることができる。また同時に、リング状基材の外径の外
側に位置する余剰のプラスチックフィルムを裁断刃で裁
断することができ、第1〜3のいずれか1の本発明のプ
ローブカバーを簡便に、かつ低コストで製造することが
できる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明を実施の形態に基づ
いて詳細に説明する。 [プローブカバー]図1に本発明のプローブカバー10
の一例を、斜視図にて示す。プローブカバー10は、リ
ング状基材12と袋体14とから構成され、袋体14の
開口部(端部)がリング状基材12の全周と溶着してい
る。
【0025】リング状基材12は、リング状の形状を維
持し得るプラスチック製の材料であれば、如何なる材料
からも選択することができ、例えば、ポリエチレン、ポ
リプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ナイロ
ン、メチルメタクリレート、エチルメタクリレート、塩
化ビニル、塩化ビニリデン等種々のプラスチック材料を
挙げることができる。なかでも、低コスト、成型容易性
等の観点よりポリエチレンが好ましい。
【0026】リング状基材12の形状は、保護する対象
となるプローブの径よりも若干大きい開口を有するもの
であることが必要であるが、あまり大き過ぎると装置の
コンパクト化に反し、また製造コストの上昇につながる
ため好ましくない。具体的には、開口部の径が5〜50
mm程度であることが好ましく、より好ましくは8〜2
0mm程度、外径が6〜52mm程度であることが好ま
しく、より好ましくは9〜21mm程度である。また、
リング状基材12はそれ自体の形状保持性の観点より、
ある程度硬質であることが要求され、厚みが0.2〜3
mm程度であることが好ましく、より好ましくは0.5
〜2mm程度である。
【0027】袋体14としては、測定対象となる赤外線
の光を吸収せず、透過し得る、好ましくは透明な材料か
らなり、その厚みができる限り均一なものであることが
望まれる。袋体14の材料として、具体的には、上記リ
ング状基材12で挙げた材料と同様であって透明(実質
的には、赤外線に対して透明)のものが挙げられ、なか
でも、低コスト、成型容易性等の観点よりポリエチレン
が好ましい。また、リング状基材12と袋体14とは、
溶着の容易性および確実性の観点より、同一の材料を用
いることが望ましい。
【0028】袋体14の厚みとしては、使用する材料に
よっても異なってくるが、低コスト、製造容易、強度、
赤外線透過性等の観点より、通常、0.01〜100μ
m程度が好ましく、より好ましくは0.05〜20μm
程度であり、使用する材料によっても好ましい厚みの範
囲は異なってくる。袋体14は、平面状のプラスチック
フィルムを、その側面にしわを寄せながら袋状に形成し
たものであることが好ましい。予め袋状に成型したもの
は、成型時にプローブの先端を覆う部分の厚みの均一性
を阻害する場合があり、また、これを精密に加工しよう
とすると高コスト化につながるため好ましくない。
【0029】袋体14の形状は、カバーしようとする耳
式体温計のプローブ先端部分を十分に覆うことができる
形状であれば問題ないが、プローブに装着した際、プロ
ーブの先端を覆う部分にしわが寄りにくく、厚みが均一
となる載頭円錐状とすることが好ましい。なお、本発明
において「袋体の形状」という場合には、袋体が常にそ
の形状を維持していることを意味するものではなく、耳
式体温計のプローブに装着した際に形作られる形状を言
う。
【0030】以上ようにある程度硬質のリング状基材1
2と、フィルム状の袋体14とから構成され、かつ、両
者を溶着することにより製造された本発明のプローブカ
バー10は、以下〜に示すような種々のメリットが
ある。
【0031】 プローブカバー全体を成型するのでは
なく、リング状基材12と袋体14とを溶着するだけで
プローブカバー10を製造することができ、製造が容易
であるため、低コストである。
【0032】 取り扱いに際して手でつかむきっかけ
となる、ある程度硬質のリング状基材12を有するた
め、取り扱いが容易である。例えば、プローブカバー1
0を耳式体温計のプローブに取りつける際、袋体14の
部分を手で触れてしまうことがなく、リング状基材12
をつかむことができるため、袋体14におけるプローブ
の先端を覆う部分を手の皮脂等で汚す心配が少なく、か
つ容易に作業を行うことができる。
【0033】 平面状のプラスチックフィルムにおい
て、厚みの均一なものを調達することは比較的容易かつ
低コストでできるため、かかるプラスチックフィルムか
らなる袋体14をリング状基材12に溶着しただけで得
られる本発明のプローブカバー10は、極めて精度の高
いものとなる。したがって、プローブカバー10のプロ
ーブの先端を覆う部分の厚みの不均一から招来する測定
誤差を抑えることができるとともに、プローブカバー1
0の交換前後の測定誤差をも抑えることができる。
【0034】 本発明のプローブカバー10は、その
構造が単純なため必要最小限の大きさにすることがで
き、多数個保管し、あるいは多数個まとめて取引しよう
とする際にも嵩張らない。
【0035】[プローブカバーの取り付け]本発明のプ
ローブカバーは、耳式体温計のプローブ先端を覆うよう
に取りつけられる。図2は、上記プローブカバー10を
耳式体温計に取り付けた際の状態を示す分解斜視図であ
る。プローブカバー10は、耳式体温計本体20の先端
に位置するプローブ22に被せられ、プローブカバー押
さえ24によりリング状基材12が押さえ込まれ固定さ
れる。このときプローブカバー10の袋体14の張りが
整えられ、プローブ22の先端を覆う部分にしわが寄る
ことがなく、体温測定に支障をきたすことがない。耳式
体温計を使用しないときには、プローブ22およびプロ
ーブカバー10の外界からの衝撃や汚染を防止すべく、
これら全体を覆うように、キャップ26が耳式体温計本
体20に挿し込まれ固定される。
【0036】図2におけるプローブ22周辺の断面図を
図3に示す。プローブ22は、耳式体温計本体20から
連続して成型された筒体32の内部に、アルミニウム製
等の支持台36により固定された銅管34と、筒体32
開口部と反対側の銅管34の端部に配されたセンサー3
8と、により構成される。当該プローブ22を耳孔内に
挿し込み体温測定を行う際には、鼓膜より発生した赤外
線Aが銅管34を通ってセンサー38に達し、これをセ
ンサー38が検知して、体温が瞬時に測定される。
【0037】センサー38は、精密な機械であり、わず
かな汚れをも嫌う。また、一度測定し、プローブ22周
辺が汚れたものを再度、特に他者が使用しようとする際
には、衛生面、病気の感染等の観点より好ましくない。
したがって、プローブカバー10が装着される。
【0038】このような構造の耳式体温計に、本発明の
プローブカバー10を装着する際には、プローブカバー
押さえ24によりプローブカバー10のリング状基材1
2が簡単に押さえ込まれ固定されるので、プローブカバ
ー10には固定のための爪等は必要なく、非常にシンプ
ルな構造で足り、プローブカバー10の製造コストが低
減されるほか、プローブカバー10およびそれを装着し
た状態の耳式体温計、双方の意匠性も優れたものとな
る。
【0039】[プローブカバーの製造装置および製造方
法]図4に、上記本発明のプローブカバーを製造するに
適した製造装置の一例を断面図にて示す。図4におい
て、40は円形開口部42を有する基台であり、円形開
口部42の縁には、リング状基材12を載置し、かつ、
位置決めされた状態で保持し得るように窪み44が設け
られている。ただし、リング状基材12がきちんと位置
決めされる構成となっていれば、窪み44は必須ではな
い。また図4において、基台40は、窪み44の外側が
ゴム体58により形成されているが、これは後述の余剰
のプラスチックフィルムの裁断を確実ならしめるための
ものであり、必須ではない。
【0040】図4において、50は、凸部46および平
面部48とから構成される成型治具であり、基台40の
円形開口部42に凸部46が、円形開口部42の縁に平
面部48が、それぞれ対向する形で配される。凸部46
の外形は、図1におけるプローブカバー10の袋体14
と同一形状であり、図4においては、載頭円錐状となっ
ている。平面部48は凸部46の裾に位置し、その形状
はリング状となっている。なお、「袋体と同一形状」と
いう場合における「袋体の形状」は、前述の定義と同一
である。
【0041】平面部48には、図1におけるプローブカ
バー10の袋体14とリング状基材12とを溶着するた
めの加熱部材52がリング状に配され、加熱部材52に
は、ヒーター56により不図示の伝達手段を介して熱が
供給できるようになっている。勿論、ヒーター56の位
置は図4に示す箇所に限定されるものではなく、加熱部
材52に熱が供給できるようになっていればどのような
箇所に配されても問題なく、あるいは、ヒーター加熱に
よらないものでも構わない。さらに加熱部材52には、
裁断刃54がリング状に配されている。
【0042】以上の構成からなるプローブカバー製造装
置について、図5に示すように、窪み44にプラスチッ
クからなるリング状基材12を嵌合させて載置し、さら
にその上にシート状のプラスチックフィルム60を載置
する。この状態を、成型治具50を省略して、図6に斜
視図で示す。図6において、プラスチックフィルム60
は、図面の関係上、基台40の上端部の径より若干大き
い程度のものを示したが、さらに四方に広がりのある大
面積のものでもよいし、図面上、左右または上下等につ
づくテープ状であっても構わない。
【0043】次に、図5における矢印B方向に、成型治
具50が進行し、図7に示すように、凸部46がプラス
チックフィルム60を介して基台40の円形開口部42
に嵌合し、かつ、成型治具50の平面部48がプラスチ
ックフィルム60を押圧するように、成型治具50が基
台40と嵌合する。すると凸部46がプラスチックフィ
ルム60を円形開口部42に押し込むようにして進行
し、プラスチックフィルム60は、袋状に形成される
(プラスチックフィルム60における当該部分を「60
a」との番号で表す。)。
【0044】このとき予め、あるいはほぼ同時に、成型
治具50の平面部48に配された加熱部材52に熱を与
え、袋状に形成されたプラスチックフィルム60aの開
口部とリング状基材12とを溶着する。そして同時に、
成型治具50の平面部48に配された裁断刃54によ
り、プラスチックフィルム60におけるリング状基材1
2の外径の外側に位置する部分(本発明において、プラ
スチックフィルムにおける当該部分を「余剰のプラスチ
ックフィルム」と称し、これを「60b」との番号で表
す。)が裁断される。
【0045】この状態における平面部48周辺の拡大断
面図を図8に示す。図8に示すように、平面部48に
は、加熱部材52と裁断刃54とが並んで配されてお
り、加熱部材52によるプラスチックフィルム60aの
開口部とリング状基材12との溶着、および、リング状
基材12の外径の外側に位置する余剰のプラスチックフ
ィルム60bの裁断除去が同時にできるような構成にな
っている。
【0046】加熱部材52の構成としては、本製造装置
のように、他の熱源から熱が伝達されることにより熱を
発するものであってもよいが、加熱部材52自身が発熱
するような構成であってもよい。加熱部材52の形状と
しては、図8においては扁平状のものを示したが、プラ
スチックフィルム60aの開口部とリング状基材12と
を溶着し得るものであれば、形状は特に限定されず、例
えばその断面が三角形状、台形状、半円状等如何なる形
状であってもよい。
【0047】図8において加熱部材52は、(プラスチ
ックフィルム60aを介して)リング状基材12全平面
とは接しない状態を示したが、プラスチックフィルム6
0aの開口部とリング状基材12の全周とが十分に溶着
できるよう両者に熱を与え得るものであれば、リング状
基材12全平面と接していても、線状に(図8において
は、断面図であるため点で)接していても構わない。
【0048】加熱部材52によりプラスチックフィルム
60aの開口部とリング状基材12とに与えるべき熱の
温度は、両者の材質によって適宜選択すればよく、両者
の材質が同一である場合にはその融点以上、異なる場合
にはいずれか低い方(好ましくは高い方)の融点以上と
すればよい。ただし、エネルギーコストの観点からあま
り高い温度とすることは好ましくなく、両者の材質が同
一である場合にはその融点から、異なる場合にはいずれ
か高い方の融点から、+50℃以下とすることが好まし
く、+20℃以下とすることがより好ましい。
【0049】裁断刃54は、余剰のプラスチックフィル
ム60bの裁断が可能な程度に丈夫で、かつ、鋭利なも
のであればよく、裁断性の観点より、加熱部材52より
も平面部48から突出していることが好ましい。ただ
し、ゴム体58、凹部44、リング状基材12の位置関
係によっては、裁断刃54が加熱部材52よりも平面部
48から突出していなくても構わない。
【0050】なお本発明においては、加熱部材52と裁
断刃54とが兼用のもの、例えば、裁断刃の形状であり
ながらこれが発熱し、プラスチックフィルム60および
リング状部材12の溶着と、余剰のプラスチックフィル
ム60の裁断除去とを同時に行えるようにしてもよい。
【0051】最後に図9に示すように、成型治具50を
元の場所まで引き上げると、プラスチックフィルム60
aの開口部とリング状基材12の全周とが溶着されたプ
ローブカバー10が完成している。すなわち、袋状に形
成されたプラスチックフィルム60aは図1のプローブ
カバー10における袋体14となり、該袋体14(60
a)の開口部がリング状基材12の全周に溶着され、余
剰のプラスチックフィルム60bが裁断除去されること
で、本発明のプローブカバー10が製造される。この状
態を、成型治具50を省略して、図10に斜視図で示
す。
【0052】ところで、以上のようなプローブカバーの
製造装置でプローブカバーの製造を行えば、本発明のプ
ローブカバーを簡便に、かつ低コストで製造することが
できるが、製造後のプローブカバー10は、図10に示
すように基台40の円形開口部に嵌った状態で残ってし
まうか、または、成型治具50の平面部48に貼りつい
た状態で成型治具50に持っていかれるか、となる。す
ると、製造した本発明のプローブカバーの取り外しに手
間がかかる。
【0053】図11は、製造後のプローブカバーの取り
外しが容易な、本発明のプローブカバーの製造装置の一
例を示す断面図である。図11において、図4〜10と
同一の機能を有する部材については、同一の符号を付し
て、その詳細な説明は省略する。図11において、基台
40には円形開口部42を有する凹部70を有し、該凹
部70の底には、平板74、および、該平板74を円形
開口部42方向に付勢し得る基台バネ体(基台弾性体)
72が配されている。また、成型治具50の凸部46
は、支持体64と、端部66と、端部66を支持体64
から基台40の円形開口部42との嵌合方向に付勢し得
る凸部バネ体(凸部弾性体)68と、から構成される。
凸部バネ体(凸部弾性体)68が縮んだ状態では、支持
体64および端部66により形作られる凸部46の外形
は、製造されるプローブカバーの袋体の形状になるよう
になっている。62は耐熱性樹脂であり、プラスチック
フィルム60におけるプローブカバーの袋体となる箇所
(図12における60a)へ、溶着時の熱が伝わるのを
防止する。
【0054】ここで、凸部バネ体(凸部弾性体)68よ
りも、基台バネ体(基台弾性体)72の方が、バネの弾
発力(付勢力)の強いものを採用する。なお、本例では
基台弾性体および凸部弾性体として、コイル状のバネ体
を用いているが、これら弾性体としては、コイル状のバ
ネ体に限定されるものではなく、その他形状のバネ体
や、ゴムその他のエラストマー等を使用することも可能
である。
【0055】このプローブカバー製造装置において、基
台40の円形開口部42の窪み44に、プラスチックか
らなるリング状基材12を載置し、さらにその上にシー
ト状のプラスチックフィルム60を載置し、成型治具5
0の凸部46がプラスチックフィルム60を介して基台
40の円形開口部42に嵌合するように、成型治具50
を基台40方向(矢印B方向)へ進行させると、端部6
6が、プラスチックフィルム60を押出しながら、基台
40の凹部70の底に配された平板74に到達する。端
部66と平板74とにより挟みこまれたプラスチックフ
ィルム60は、当該挟みこまれた部分が成型後のプロー
プカバーにおけるプローブを覆う部分となり、端部66
および平板74の面を平面状としておけば、プローブを
覆う部分の成型時の損傷を抑制することができ、かつそ
の平滑性を損なうことなくプローブカバーの製造をする
ことができる。
【0056】そのまま成型治具50の矢印B方向への進
行を続けると、弾発力の弱い凸部バネ体(凸部弾性体)
68が押圧され、支持体64および端部66により凸部
46がプローブカバーの袋体の形状に形作られ、それに
つれてプラスチックフィルム60も袋状に形成される。
さらに成型治具50の進行を続けると、図12に示すよ
うに弾発力の強い基台バネ体(基台弾性体)72が押圧
され、最終的に成型治具50の平面部48と円形開口部
42の縁とが接触して、成型治具50と基台40と嵌合
が完了する。そこで、成型治具50の平面部48に配さ
れた加熱部材52に熱を与え、袋状に形成されたプラス
チックフィルム60aの開口部とリング状基材12とを
溶着するとともに、成型治具50の平面部48に配され
た裁断刃54により余剰のプラスチックフィルム60b
を裁断除去することによって、プローブカバー10を製
造することができる。
【0057】その後、成型治具50を基台40との嵌合
を解除する方向(進行方向C)に移動する(後退する)
と、まず、付勢力の強い基台弾性体72の押圧が解除さ
れ、該基台弾性体72が、平板74を円形開口部42方
向(図12における上方向)に付勢し、袋状に形成され
たプラスチックフィルム60aと、該プラスチックフィ
ルム60aと溶着したリング状基材12と、により形成
されたプローブカバー10のリング状基材12が、プラ
スチックフィルム60aを介して成型治具50の平面部
48に貼りついた状態で、全体として持ち上げられる。
そのまま前記成型治具50を後退させると、図13に示
すように、基台弾性体72が完全に伸び切ったところ
で、今度は凸部弾性体68の押圧が解除され、該凸部弾
性体68が、端部66を支持体64から基台40の円形
開口部42との嵌合方向(図13における下方向)に付
勢し、それにつられて形成されたプローブカバー10が
押し出され、成型治具50の平面部48に貼りついてい
たプローブカバー10のリング状基材12が剥がされ
る。このようにして、一連のプローブカバーの成型操作
で、自動的に製造後のプローブカバー10が、成型治具
50または基台40から取り外しされた(浮いた)状態
となり、生産性が極めて向上する。
【0058】以上のようなプローブカバーの製造装置お
よび製造方法によれば、本発明のプローブカバーを簡便
に、かつ低コストで製造することができる。また、上記
プローブカバーの製造装置および製造方法においては、
基台と成型治具とが1セットのみで構成される例を用い
て説明したが、基台と成型治具とを複数並べ、広い面積
のプラスチックシートをこれら複数の基台上に載置し、
対応する複数の成型治具を基台にそれぞれ嵌合させ、複
数のプローブカバーを同時に、大量に製造することもで
きる。
【0059】勿論、本発明のプローブカバーは、上記プ
ローブカバーの製造装置および製造方法により製造され
るものに限定されるものではなく、本発明の構成を有す
るものとすることができる製造装置および製造方法であ
れば、如何なる製造装置および製造方法を適用してもよ
い。
【0060】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、簡易な
製造法により製造することができ、製造コストが低いと
ともに、プローブの先端を覆う部分の厚みが均一である
耳式体温計のプローブカバー、およびその製造装置並び
に製造方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のプローブカバーの一例を示す斜視図
である。
【図2】 本発明のプローブカバーを耳式体温計に取り
付けた際の状態を示す分解斜視図である。
【図3】 図2における耳式体温計のプローブ周辺の断
面図である。
【図4】 本発明のプローブカバーを製造するに適した
製造装置の一例を示す断面図である。
【図5】 図4の製造装置の基台に、リング状基材およ
びプラスチックフィルムを載置した状態を示す断面図で
ある。
【図6】 図4の製造装置の基台に、リング状基材およ
びプラスチックフィルムを載置した状態を、成型治具を
省略して示す斜視図である。
【図7】 図4の製造装置により、プローブカバーが製
造される状態を示す断面図である。
【図8】 図7の状態における平面部周辺の拡大断面図
である。
【図9】 図4の製造装置により、プローブカバーが製
造され、成型治具を元の場所まで引き上げた状態を示す
断面図である。
【図10】 図4の製造装置により、プローブカバーが
製造された状態を、成型治具を省略して示す斜視図であ
る。
【図11】 本発明のプローブカバーを製造するに適し
た製造装置の他の一例を示す断面図である。
【図12】 図11の製造装置により、プローブカバー
が製造される状態を示す断面図である。
【図13】 図11の製造装置により、プローブカバー
が製造され、成型治具を元の場所まで引き上げている途
中の状態を示す断面図である。
【図14】 従来のプローブカバーの例を示す斜視図で
ある。
【図15】 従来のプローブカバーの一例を示す分解斜
視図である。
【符号の説明】
10:プローブカバー、 12:リング状基材、 1
4:袋体、 20:耳式体温計本体、 22:プロー
ブ、 24:プローブカバー押さえ、 26:キャッ
プ、 32:筒体、 34:銅管、 36:支持台、
38:センサー、 40:基台、 42:円形開口部、
44:窪み、 46:凸部、 48:平面部、50:
成型治具、 52:加熱部材、 54:裁断刃、 5
6:ヒーター、58:ゴム体、 60,60a,60
b:プラスチックフィルム、 62:耐熱性樹脂、 6
4:支持体、 66:端部、 68:凸部バネ体(凸部
弾性体)、70:凹部、 72:基台バネ体(基台弾性
体)、 74:平板

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プラスチックからなるリング状基材と、
    プラスチックフィルムからなる袋体と、から構成される
    耳式体温計のプローブカバーであって、前記リング状基
    材の全周に前記袋体の開口部が溶着されてなることを特
    徴とする耳式体温計のプローブカバー。
  2. 【請求項2】 リング状基材および袋体の材質が、同一
    であることを特徴とする請求項1に記載の耳式体温計の
    プローブカバー。
  3. 【請求項3】 リング状基材および/または袋体の材質
    が、ポリエチレンであることを特徴とする請求項1に記
    載の耳式体温計のプローブカバー。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか1に記載の耳式
    体温計のプローブカバーの製造装置であって、 円形開口部を有し、該円形開口部の縁にリング状基材を
    載置し得る基台と、該基台の円形開口部に嵌合し得る凸
    部、および該凸部の裾に前記基台の円形開口部の縁に対
    向するリング状の平面部、を有する成型治具と、から構
    成され、 前記成型治具の凸部の外形が、プローブカバーの袋体と
    同一形状であり、 前記成型治具の平面部に、プローブカバーの袋体とリン
    グ状基材とを溶着し得るリング状の加熱部材、および、
    リング状基材の外径と同径のリング状の裁断刃、が配さ
    れてなることを特徴とする耳式体温計のプローブカバー
    製造装置。
  5. 【請求項5】 基台の円形開口部の縁に、リング状基材
    と嵌合し得る窪みが形成されてなることを特徴とする請
    求項4に記載の耳式体温計のプローブカバー製造装置。
  6. 【請求項6】 成型治具の凸部が、支持体と、端部と、
    該端部を支持体から基台の円形開口部との嵌合方向に付
    勢し得る凸部弾性体と、からなり、かつ、前記凸部弾性
    体が縮んだ状態で、前記支持体および端部により形作ら
    れる凸部の外形が、プローブカバーの袋体と同一形状で
    あり、 基台が、円形開口部を有する凹部を有し、該凹部の底
    に、平板、および、該平板を前記円形開口部方向に付勢
    し得る基台弾性体が配され、 前記凸部弾性体の付勢力よりも、前記基台弾性体の付勢
    力の方が強い、ことを特徴とする請求項4または5に記
    載の耳式体温計のプローブカバー製造装置。
  7. 【請求項7】 請求項1〜3のいずれか1に記載の耳式
    体温計のプローブカバーの製造方法であって、 請求項4〜6のいずれか1に記載のプローブカバー製造
    装置の基台の円形開口部の縁に、プラスチックからなる
    リング状基材を載置し、 さらにその上にシート状のプラスチックフィルムを載置
    し、 成型治具の凸部がプラスチックフィルムを介して前記基
    台の円形開口部に嵌合し、かつ、前記成型治具の平面部
    が前記プラスチックフィルムを押圧するように、前記成
    型治具の凸部を前記基台と嵌合させるとともに、前記成
    型治具の平面部に配された加熱部材に熱を与え、 袋状に形成されたプラスチックフィルムの開口部とリン
    グ状基材とを溶着するとともに、前記成型治具の平面部
    に配された裁断刃により余剰のプラスチックフィルムを
    裁断除去することによって、プローブカバーを製造する
    ことを特徴とする耳式体温計のプローブカバー製造方
    法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6625355B2 (en) 2000-12-01 2003-09-23 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Adaptive dispersion compensating element
CN100340208C (zh) * 2002-11-15 2007-10-03 众智光电科技股份有限公司 耳温计的探测罩盖及耳温计的组合件
JP2015525096A (ja) * 2012-06-08 2015-09-03 ペーター ハーグルPeter Hagl カバーキャップ及び測定器
CN113155294A (zh) * 2021-04-29 2021-07-23 江苏奥普莱医疗用品有限公司 一种高精度耳温枪

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