JP2001136364A - 印刷制御方法および装置 - Google Patents

印刷制御方法および装置

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JP2001136364A JP31312699A JP31312699A JP2001136364A JP 2001136364 A JP2001136364 A JP 2001136364A JP 31312699 A JP31312699 A JP 31312699A JP 31312699 A JP31312699 A JP 31312699A JP 2001136364 A JP2001136364 A JP 2001136364A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】製本印刷の場合、製本後のレイアウトでプレビ
ュー表示を行う。 【解決手段】印刷時に、中間データのストアが指示され
ると、スプーラ302によって中間データおよび出力用
ジョブ設定ファイルがスプールファイル302に格納さ
れる。ストアされたジョブが選択されると、プレビュー
ア306によって印刷イメージのプレビュー表示が行わ
れる。この際、製本印刷が設定されていると、製本され
た見開きの状態・順序で各ページが表示される。また、
右開きや左開きといった開き方や、製本単位もプレビュ
ー画像で表現される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、印刷制御方法およ
び装置および媒体に関するもので、特にパーソナルコン
ピュータ等の情報処理とプリンタからなるシステムにお
ける印刷制御方法および装置および媒体に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、文書編集や画像編集のためのアプ
リケーションプログラムによって編集された文書あるい
は画像といったデータを印刷する際に、実際に用紙上に
印刷する前に、印刷されるイメージを印刷されるレイア
ウトで画面上に表示して利用者に提示する印刷プレビュ
ー機能が知られている。
【0003】利用者は、この印刷プレビュー機能を利用
して印刷される画像をチェックすることで、理想のレイ
アウトが実現できるまで再編集を行うことができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、アプリ
ケーションプログラムにより提供される印刷プレビュー
機能は、プリンタドライバにより設定可能な種々の印刷
条件を反映した画像をプレビュー画像として表示するこ
とができない。例えば用紙の綴じ代をプリンタドライバ
によって指定しても、アプリケーションプログラムによ
る印刷プレビュー機能では、それらをプレビュー画像に
反映して表示できない。このため、プレビュー画像にお
けるレイアウトと実際に印刷される画像におけるレイア
ウトとが異なり、印刷プレビューの意味が失われてしま
う。
【0005】本発明は上記従来例に鑑みて成されたもの
で、レイアウト等の印刷設定を正確に反映したプレビュ
ー表示、特に製本印刷の指定がされた場合に、製本後の
レイアウトを反映した印刷プレビュー表示が可能な印刷
制御方法及び装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は次のような構成からなる。すなわち、格納さ
れた印刷データを印刷する際に、印刷済みのシートを製
本することで本来の順序でページが配置されるように印
刷する製本印刷を指定可能な印刷制御方法であって、製
本印刷が指定されている場合、製本された状態で見開き
となる関係のページを見開きの状態となるように、前記
印刷データをプレビュー表示する。
【0007】さらに好ましくは、見開きとなる関係のペ
ージをプレビュー表示する際に、見開きとなる関係のペ
ージ同士を隣接して表示する。
【0008】さらに好ましくは、製本印刷の指定に際し
て、綴じる単位である製本単位がさらに指定可能であ
り、指定された製本単位ごとに区切ってプレビュー表示
する。
【0009】さらに好ましくは、前記製本単位ごとの区
切りとして、その表裏のページを1ページずつ表示し、
中間のページを見開き単位で隣接して表示する。
【0010】さらに好ましくは、印刷データを格納する
格納工程をさらに備える。
【0011】さらに好ましくは、製本印刷が指定されて
いる場合、前記プレビュー表示した通りの順序となるよ
うに、印刷装置により前記印刷データを印刷させる印刷
工程をさらに備える。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明を適用するのに好適
である実施例について説明を行う。
【0013】<プリンタ制御システムの構成>図1は本
発明の実施例を示すプリンタ制御システムの構成を説明
するブロック図である。なお、本発明の機能が実行され
るのであれば、単体の機器であっても、複数の機器から
なるシステムであっても、LAN,WAN等のネットワ
ークを介して接続がなされ処理が行われるシステムであ
っても本発明を適用できる。
【0014】同図において、ホストコンピュータ300
0は、ROM3のプログラム用ROMあるいは外部メモ
リ11に記憶された文書処理プログラム等に基づいて図
形、イメージ、文字、表(表計算等を含む)等が混在し
た文書処理を実行するCPU1を備え、システムバス4
に接続される各デバイスをCPU1が総括的に制御す
る。また、このROM3のプログラム用ROMあるいは
外部メモリ11には、CPU1の制御プログラムである
オペレーティングシステムプログラム(以下OS)等を
記憶し、ROM3のフォント用ROMあるいは外部メモ
リ11には上記文書処理の際に使用するフォントデータ
等を記憶し、ROM3のデータ用ROMあるいは外部メ
モリ11には上記文書処理等を行う際に使用する各種デ
ータを記憶する。RAM2は、CPU1の主メモリ、ワ
ークエリア等として機能する。
【0015】キーボードコントローラ(KBC)5は、
キーボード9や不図示のポインティングデバイスからの
キー入力を制御する。CRTコントローラ(CRTC)
6は、CRTディスプレイ(CRT)10の表示を制御
する。7はディスクコントローラ(DKC)で、ブート
プログラム、各種のアプリケーション、フォントデー
タ、ユーザファイル、編集ファイル、プリンタ制御コマ
ンド生成プログラム(以下プリンタドライバ)等を記憶
するハードディスク(HD)、フロッピーディスク(F
D)等の外部メモリ11とのアクセスを制御する。プリ
ンタコントローラ(PRTC)8は、双方向性インタフ
ェイス(インタフェイス)21を介してプリンタ150
0に接続されて、プリンタ1500との通信制御処理を
実行する。
【0016】なお、CPU1は、例えばRAM2上に設
定された表示情報RAMへのアウトラインフォントの展
開(ラスタライズ)処理を実行し、CRT10上でのW
YSIWYGを可能としている。また、CPU1は、C
RT10上の不図示のマウスカーソル等で指示されたコ
マンドに基づいて登録された種々のウインドウを開き、
種々のデータ処理を実行する。ユーザは印刷を実行する
際、印刷の設定に関するウインドウを開き、プリンタの
設定や、印刷モードの選択を含むプリンタドライバに対
する印刷処理方法の設定を行える。
【0017】プリンタ1500は、CPU12により制
御される。プリンタCPU12は、ROM13のプログ
ラム用ROMに記憶された制御プログラム等あるいは外
部メモリ14に記憶された制御プログラム等に基づいて
システムバス15に接続される印刷部(プリンタエンジ
ン)17に出力情報としての画像信号を出力する。ま
た、このROM13のプログラムROMには、CPU1
2の制御プログラム等を記憶する。ROM13のフォン
ト用ROMには上記出力情報を生成する際に使用するフ
ォントデータ等が記憶され、ROM13のデータ用RO
Mには、ハードディスク等の外部メモリ14がないプリ
ンタの場合には、ホストコンピュータ上で利用される情
報等が記憶されている。
【0018】CPU12は入力部18を介してホストコ
ンピュータとの通信処理が可能となっており、プリンタ
内の情報等をホストコンピュータ3000に通知でき
る。RAM19は、CPU12の主メモリや、ワークエ
リア等として機能するRAMで、図示しない増設ポート
に接続されるオプションRAMによりメモリ容量を拡張
することができるように構成されている。なお、RAM
19は、出力情報展開領域、環境データ格納領域、NV
RAM等に用いられる。前述したハードディスク(H
D)、ICカード等の外部メモリ14は、メモリコント
ローラ(MC)20によりアクセスを制御される。外部
メモリ14は、オプションとして接続され、フォントデ
ータ、エミュレーションプログラム、フォームデータ等
を記憶する。また、18は前述した操作パネルで操作の
ためのスイッチおよびLED表示器等が配されている。
【0019】また、前述した外部メモリ14は1個に限
らず、複数個備えられ、内蔵フォントに加えてオプショ
ンカード、言語系の異なるプリンタ制御言語を解釈する
プログラムを格納した外部メモリを複数接続できるよう
に構成されていてもよい。更に、図示しないNVRAM
を有し、操作パネル1501からのプリンタモード設定
情報を記憶するようにしてもよい。
【0020】図2は、プリンタ等の印刷装置が直接接続
されているか、あるいはネットワーク経由で接続されて
いるホストコンピュータにおける典型的な印刷処理の構
成図である。アプリケーション201、グラフィックエ
ンジン202、プリンタドライバ203、およびシステ
ムスプーラ204は、外部メモリ11に保存されたファ
イルとして存在し、実行される場合にOSやそのモジュ
ールを利用するモジュールによってRAM2にロードさ
れ実行されるプログラムモジュールである。また、アプ
リケーション201およびプリンタドライバ203は、
外部メモリ11のFDや不図示のCD−ROM、あるい
は不図示のネットワークを経由して外部ディスク11の
HDに追加することが可能となっている。外部メモリ1
1に保存されているアプリケーション201はRAM2
にロードされて実行されるが、このアプリケーション2
01からプリンタ1500に対して印刷を行う際には、
同様にRAM2にロードされ実行可能となっているグラ
フィックエンジン202を利用して出力(描画)を行
う。
【0021】グラフィックエンジン202は、印刷装置
ごとに用意されたプリンタドライバ203を同様に外部
メモリ11からRAM2にロードし、アプリケーション
201の出力をプリンタドライバ203に設定する。そ
して、アプリケーション201から受け取るGDI(Gr
aphic Device Interface)関数からDDI(Device Dri
ver Interface)関数に変換して、プリンタドライバ2
03へDDI関数を出力する。プリンタドライバ203
は、グラフィックエンジン202から受け取ったDDI
関数に基づいて、プリンタが認識可能な制御コマンド、
例えばPDL(Page Description Language)に変換す
る。変換されたプリンタ制御コマンドは、OSによって
RAM2にロードされたシステムスプーラ204を経て
インタフェイス21経由でプリンタ1500へ印刷デー
タとして出力される仕組みとなっている。
【0022】本実施形態の印刷システムは、図2で示す
プリンタとホストコンピュータからなる印刷システムに
加えて、更に第3図に示すように、アプリケーションか
らの印刷データを一旦中間コードデータでスプールする
構成を有する。
【0023】<本実施形態における印刷関連のソフトウ
エアモジュール>図3は、図2のシステムを拡張したも
ので、グラフィックエンジン202からプリンタドライ
バ203へ印刷命令を送る際に、一旦中間コードからな
るスプールファイル303を生成する構成をとる。図2
のシステムでは、アプリケーション201が印刷処理か
ら開放されるのはプリンタドライバ203がグラフィッ
クエンジン202からのすべての印刷命令をプリンタの
制御コマンドへ変換し終った時点である。これに対し
て、図3のシステムでは、スプーラ302がすべての印
刷命令を中間コードデータに変換し、スプールファイル
303に出力した時点である。通常、後者の方が短時間
で済む。また、図3で示すシステムにおいては、スプー
ルファイル303の内容に対して加工することができ
る。これによりアプリケーションからの印刷データに対
して、拡大縮小や、複数ページを1ページに縮小して印
刷する等、アプリケーションの持たない機能を実現する
ことができる。
【0024】これらの目的のために、図2のシステムに
対し、図3の様に中間コードデータでスプールする様、
システムの拡張がなされてきている。なお、印刷データ
の加工を行うためには、通常プリンタドライバ203が
提供するウインドウから設定を行い、プリンタドライバ
203がその設定内容をRAM2上あるいは外部メモリ
11上に保管する。
【0025】以下、図3の詳細を説明する。図に示す通
り、この拡張された処理方式では、グラフィックエンジ
ン202からの印刷命令であるDDI関数をディスパッ
チャ301が受け取る。ディスパッチャ301がグラフ
ィックエンジン202から受け取った印刷命令(DDI
関数)が、アプリケーション201からグラフィックエ
ンジン202へ発行された印刷命令(GDI関数)に基
づくものである場合には、ディスパッチャ301は外部
メモリ11に格納されているスプーラ302をRAM2
にロードし、プリンタドライバ203ではなくスプーラ
302へ印刷命令(DDI関数)を送付する。
【0026】スプーラ302は受け取った印刷命令を解
析し、ページ単位に中間コードに変換してスプールファ
イル303に出力する。このページ単位に格納されてい
る中間コードのスプールファイルをページ描画ファイル
(PDF:Page DescriptionFile)と呼ぶ。また、スプ
ーラ302は、プリンタドライバ203に対して設定さ
れている印刷データに関する加工設定(Nup、両面、
ステイプル、カラー/モノクロ指定等)をプリンタドラ
イバ203から取得してジョブ単位のファイルとしてス
プールファイル303に保存する。このジョブ単位に格
納されている設定ファイルをジョブ設定ファイル(簡略
してSDF:Spool Description Fileと呼ぶこともあ
る)と呼ぶ。このジョブ設定ファイルについては後述す
る。なお、スプールファイル303は外部メモリ11上
にファイルとして生成するが、RAM2上に生成されて
も構わない。更にスプーラ302は、外部メモリ11に
格納されているスプールファイルマネージャ304をR
AM2にロードし、スプールファイルマネージャ304
に対してスプールファイル303の生成状況を通知す
る。その後、スプールファイルマネージャ304は、ス
プールファイル303に保存された印刷データに関する
加工設定の内容に従って印刷を行えるか判断する。
【0027】スプールファイルマネージャ304がグラ
フィックエンジン202を利用して印刷を行えると判断
した際には、外部メモリ11に格納されているデスプー
ラ305をRAM2にロードし、デスプーラ305に対
して、スプールファイル303に記述された中間コード
のページ描画ファイルの印刷処理を行うように指示す
る。
【0028】デスプーラ305はスプールファイル30
3に含まれる中間コードのページ描画ファイルをスプー
ルファイル303に含まれる加工設定情報を含むジョブ
設定ファイルに従って加工し、GDI関数を再生成し、
もう一度グラフィックエンジン202経由でGDI関数
を出力する。
【0029】ディスパッチャ301がグラフィックエン
ジン202から受け取った印刷命令(DDI関数)がデ
スプーラ305からグラフィックエンジン202へ発行
された印刷命令(GDI関数)に基づいたものである場
合には、ディスパッチャ301はスプーラ302ではな
く、プリンタドライバ203に印刷命令を送る。
【0030】プリンタドライバ203はグラフィックエ
ンジン202から取得したDDI関数に基づいてページ
記述言語等からなるプリンタ制御コマンドを生成し、シ
ステムスプーラ204経由でプリンタ1500に出力す
る。
【0031】更に、図3では、これまで説明した拡張シ
ステムに加えて、プレビューア306、設定変更エディ
タ307を配し、プレビュー、印刷設定変更、複数ジョ
ブの結合を可能にした例を示している。
【0032】印刷プレビュー、印刷設定変更、複数ジョ
ブの結合を行うためには、まずユーザが図9に示すプリ
ンタドライバのプロパティにおいて、「出力先の指定」
を行う手段であるプルダウンメニュー901において
「ストア」を指定する必要がある。なお、プレビューだ
けをみたい場合は、出力先の指定として「プレビュー」
を選択することによっても可能である。
【0033】このようにプリンタドライバのプロパティ
で設定されている内容は設定ファイルとしてOSが提供
する構造体(WindowsOSでは、DEVMODEと呼ばれる)に
格納される。その構造体には、例えばスプールファイル
303に含まれる加工設定中にスプールファイルマネー
ジャ304にストアを行うかどうかの設定が含まれてお
り、スプールファイルマネージャ304がプリンタドラ
イバを介して加工設定を読み込み、ストア指定がなされ
ていた場合、前述したようにスプールファイル303に
ページ描画ファイルとジョブ設定ファイルとが生成・格
納され、図16のようにスプールファイルマネージャの
ウィンドウ画面がポップアップされ、スプールファイル
303にスプールされたジョブがリスト表示される。図
16には、4つのジョブがスプールされている例を示し
ており、メニューバーもしくは、そのすぐ下のメニュー
アイコンを押下することにより、ジョブの操作を行うこ
とができる。メニューバーとメニューアイコンの操作の
数は同じである。操作種類としては、ジョブを選択した
状態で、「印刷」、中間コードのスプールファイルをそ
のまま残して印刷を行わせる「セーブして印刷」、印刷
設定を考慮したジョブの出力プレビューを見るための
「プレビュー」、中間コードのスプールファイルを削除
する「削除」、中間コードのスプールファイルのコピー
を生成する「複製」、複数の中間コードのスプールファ
イルのジョブを結合して1つのジョブにする「結合」、
結合ジョブを元の複数のジョブに分割する「分割」、単
体ジョブもしくは結合ジョブの印刷設定(レイアウト設
定やフィニッシング設定等)を変更する「ジョブ編
集」、あるジョブの印刷順序を最初にする「先頭に移
動」、あるジョブの印刷順序を1つ早くする「1つ上に
移動」、あるジョブの印刷順序を1つお則する「1つ下
に移動」、あるジョブの印刷順序を最後にする「最後に
移動」の以上11個の操作がある。
【0034】スプールファイルマネージャのウィンドウ
画面(図16)上で、ある単体ジョブもしくは結合ジョ
ブのプレビュー指定がされた場合、外部メモリ11に格
納されているプレビューア306をRAM2にロード
し、プレビューア306に対して、スプールファイル3
03に記述された中間コードのジョブのプレビュー処理
を行うように指示する。
【0035】(プレビューア)プレビューア306はス
プールファイル303に含まれる中間コードのページ描
画ファイル(PDF)を順次読み出し、スプールファイ
ル303に格納されているジョブ設定ファイル(SD
F)に含まれる加工設定情報の内容に従って加工し、グ
ラフィックエンジン202に対してGDI関数を出力
し、グラフィックエンジン202が自身のクライアント
領域に描画データを出力することによって、画面上の出
力が可能となる。
【0036】グラフィックエンジン202は、指定され
た出力先に応じて適切なレンダリングを行うことが可能
である。このことから、プレビューア306は、デスプ
ーラ305同様に、スプールファイル303に含まれる
中間コードをスプールファイル303に含まれる加工設
定の内容に従って加工し、グラフィックエンジン202
を利用して出力する方法で実現可能となる。このように
プリンタドライバで設定されている加工設定をジョブ設
定ファイルとしてスプールファイル303に格納し、こ
のジョブ設定ファイルに基づいてページ描画ファイルの
データを加工して出力することにより、実際の描画デー
タがどのように印刷されるか、更には、Nup(Nペー
ジの論理ページを1ページの物理ページに縮小配置して
印刷する処理)指定されている場合、両面印刷されてい
る場合、製本印刷指定されている場合、スタンプが指定
されている場合、それぞれに応じて、プリンタで出力さ
れるものに近い印刷プレビューをユーザに提供すること
ができる。なお、従来の文書作成等のアプリケーション
ソフトウェアが有しているプレビュー機能は、あくまで
そのアプリケーションにおけるページ設定に基づいて描
画しているため、プリンタドライバでの印刷設定が反映
されず、実際に印刷出力されるプレビューをユーザに認
識させることはできなかった。
【0037】上記のようにプレビュー処理を行うことに
より、図17のようにスプールファイル303に含まれ
る印刷の加工設定の大プレビューがプレビューア306
によって画面上に表示され、その後、ユーザの非表示指
示によって、プレビューア306がクローズされ、制御
がスプールファイルマネージャのウィンドウ画面(図1
6)に移行する。
【0038】そして、ユーザがプレビューア306によ
って表示された内容に従って、印刷を行うならば、スプ
ールファイルマネージャ304上で、「印刷」もしくは
「セーブして印刷」を指示することにより印刷要求を発
行する。印刷要求は前述したように、デスプーラ305
によりジョブ設定ファイルに基づいてページ描画ファイ
ルを加工してGDI関数を生成し、グラフィックエンジ
ン202に伝えられ、ディスパッチャ301経由で、プ
リンタドライバ203に印刷命令が送られ、印刷が実行
される。
【0039】(設定変更エディタ)次に、設定変更エデ
ィタ307を用いた設定変更について説明する。
【0040】その実現方法としては、プレビュー同様、
図9において「ストア」指定されたジョブに関して設定
可能である。同様のフローによりスプールファイルマネ
ージャ304がポップアップされ、スプールされたジョ
ブがリスト表示される。スプールファイルマネージャの
ウィンドウ画面(図16)上で、「ジョブ編集」が指定
され、設定変更指示がされた場合、外部メモリ11に格
納されている設定変更エディタ307をRAM2にロー
ドし、設定変更エディタ307に対して、現在またはデ
フォルトの加工設定の表示を行うように指示する。そし
て図18のようなジョブ設定画面が表示される。
【0041】設定変更エディタ307は、「ジョブ編
集」が指定されたジョブのジョブ設定ファイルをスプー
ルファイル303から取得し、そのジョブ設定ファイル
に指定されている設定項目に基づいて図18のジョブ設
定画面のデフォルト値を変更する。図18に示す例で
は、「ジョブ編集」指定されたジョブのジョブ設定ファ
イルには、部数:1部、印刷方法:片面、ステイプル:
なし、レイアウト:1ページ/枚等が指定されているこ
とになる。
【0042】この設定変更エディタ307でもスプール
ファイル303に含まれる中間コードのページ描画ファ
イルをスプールファイル303に格納されているジョブ
設定ファイルに含まれる加工設定の内容に従って加工
し、グラフィックエンジン202を用いて自身のクライ
アント領域に出力することによって、図18に示す画面
上の小プレビュー出力が可能となる。
【0043】またここで、スプールファイル303に格
納されているジョブ設定ファイルに含まれる加工設定の
内容を変更、修正することが可能である。その際、プリ
ンタドライバ203の設定可能な項目を設定変更エディ
タ307上のユーザインターフェイスに持っていても、
プリンタドライバ203自身のユーザインターフェイス
を呼び出しても構わない。図18に示すように、分数、
印刷方法(片面、両目、製本印刷)、ステイプル(サド
ルフィニッシャー等)、ページレイアウト、配置順等の
指定ができ、また「詳細設定」を押下することにより、
プリンタドライバで指定できる項目の大半を設定しなお
すことが可能となる。ただし、解像度、グラフィックモ
ード等の印刷品位に関する設定の変更は許可しないもの
とする。
【0044】ここで変更された変更項目は設定変更エデ
ィタ307上の認証要求に従い、変更が認証され、制御
がスプールファイルマネージャ304に移行する。変更
が認証されたものは、印刷設定の変更を保存することに
なるが、オリジナルのジョブ設定ファイルには保存せず
に、ジョブ編集等で用いられるジョブ出力用設定ファイ
ルを新たに生成して保存することになる。ジョブ出力用
設定ファイルについての詳細は、図10以降で後述す
る。
【0045】そして、ユーザがプレビューア306での
確認同様、設定変更内容に従って、印刷を行うならば、
スプールファイルマネージャ304上で、印刷要求を発
行する。印刷要求はグラフィックエンジン202に伝え
られ、ディスパッチャ301経由で、プリンタドライバ
203に印刷命令が送られ、印刷が実行される。
【0046】また、スプールファイルマネージャのウィ
ンドウ画面(図16)では、複数の印刷ジョブを結合
し、一つの印刷ジョブとして印刷するように指定するこ
とが可能である。これも、プレビュー、設定変更同様、
図9のプリンタドライバのプロパティにおいて出力先を
「ストア」指定されたジョブが前提となる。
【0047】ユーザが印刷ジョブの結合を行う場合、ま
ず、アプリケーション201からプリンタドライバ20
3を呼び出し、図9に示すようなユーザインターフェイ
ス上からストアを選択する。前記同様、この選択によ
り、スプールファイル303にストアされ、図16のよ
うにスプールファイルマネージャのウィンドウ画面(図
16)がポップアップされる。スプールされたジョブは
スプールファイルマネージャのウィンドウ上にリスト表
示される。アプリケーション201から同様の操作をす
ることにより、スプールファイルマネージャ304上に
複数ジョブのリスト表示がされることになる。
【0048】ここで、複数ジョブを選択し、「結合」が
指定された場合、外部メモリ11に格納されている設定
変更エディタ307をRAM2にロードし、設定変更エ
ディタ307に対して、リスト上の先頭ジョブまたはデ
フォルトの加工設定の表示を行うように指示する。そし
て図18のような結合設定画面が表示される。ここで
は、設定変更エディタ307を結合設定画面として用い
ているが、別モジュールのものを用いても構わない。
【0049】この設定変更エディタ307は、スプール
ファイル303に含まれる中間コードのページ描画ファ
イルをスプールファイル303に格納されているジョブ
設定情報に含まれる加工設定の内容に従って加工し、結
合ジョブとして指定されたすべてのジョブに対して、グ
ラフィックエンジン202を用いて自身のクライアント
領域に出力することによって、画面上の出力を行う。そ
の際、図18に示すプレビュー領域に選択された全ての
ジョブの小プレビューが可能となる。また、結合ジョブ
を生成する際に、それぞれの単体ジョブのジョブ設定フ
ァイルを拡張したジョブ出力用設定ファイルを生成す
る。このジョブ出力用設定ファイルは、ジョブ編集を行
う際にも生成されるものであり、1つのジョブに対して
1つできるものであり、結合ジョブの場合もまた1つ生
成される。
【0050】ここではそれぞれのジョブに対して、結合
する前の加工設定で表示することも、結合ジョブとして
統一の加工設定に変更、修正して表示することも可能で
ある。その際、プリンタドライバ203の設定可能な項
目を設定変更エディタ307上のユーザインターフェイ
スに持っていても、プリンタドライバ203自身のユー
ザインターフェイスを呼び出しても構わない。
【0051】ここで結合されたジョブ及び変更された変
更項目は、前述したように、設定変更エディタ307上
の認証要求に従い、変更が認証され、制御がスプールフ
ァイルマネージャ304に移行する。これらの操作によ
り、先に選択された複数ジョブは、スプールファイルマ
ネージャのウィンドウ上で一つの結合ジョブとして表示
される。
【0052】そして、ユーザがプレビューア306での
確認同様、設定変更内容に従って、印刷を行うならば、
スプールファイルマネージャ304上で、印刷要求を発
行する。印刷要求はグラフィックエンジン202に伝え
られ、ディスパッチャ301経由で、プリンタドライバ
203に印刷命令が送られ、印刷が実行される。
【0053】<レーザビームプリンタの構成>図4は、
プリンタ1500の一例である両面印刷機能を有するカ
ラーレーザプリンタの断面図である。
【0054】このプリンタはホストコンピュータ300
0より入力した印刷データに基づいて得られる各色毎の
画像データで変調されたレーザ光をポリゴンミラー31
により感光ドラム15を走査して静電潜像を形成する。
そして、この静電潜像をトナー現像して可視画像を得、
これを中間転写体9へ全色について多重転写してカラー
可視画像を形成する。そして更に、このカラー可視画像
を転写材2へ転写し、転写材2上にカラー可視画像を定
着させる。以上の制御を行う画像形成部は、感光ドラム
15を有するドラムユニット、接触帯電ローラ17を有
する一次帯電部、クリーニング部、現像部、中間転写体
9、用紙カセット1や各種ローラ3、4、5、7を含む
給紙部、転写ローラ10を含む転写部及び定着部25に
よって構成されている。
【0055】ドラムユニット13は、感光ドラム(感光
体)15と感光ドラム15のホルダを兼ねたクリーニン
グ機構を有するクリーナ容器14とを一体に構成したも
のである。このドラムユニット13はプリンタ本体に対
して着脱自在に支持され、感光ドラム15の寿命に合わ
せて容易にユニット交換可能に構成されている。上記感
光ドラム15はアルミシリンダの外周に有機光導電体層
を塗布して構成し、クリーナ容器14に回転可能に支持
されている。感光ドラム15は、図示しない駆動モータ
の駆動力が伝達されて回転するもので、駆動モータは感
光ドラム15を画像形成動作に応じて反時計回り方向に
回転させる。感光ドラム15の表面を選択的に露光させ
ることにより静電潜像が形成されるように構成されてい
る。スキャナ部30では、変調されたレーザ光を、モー
タ31aにより画像信号の水平同期信号を同期して回転
するポリゴンミラーにより反射し、レンズ32、反射鏡
33を介して感光ドラムを照射する。
【0056】現像部は、上記静電潜像を可視画像化する
ために、イエロー(Y)、マゼンダ(M)、シアン
(C)の現像を行う3個のカラー現像器20Y、20
M、20Cと、ブラック(B)の現像を行う1個のブラ
ック現像器21Bとを備えた構成を有する。カラー現像
器20Y、20M、20C及びブラック現像器21Bに
は、スリープ20YS、20MS、20CS及び21B
Sと、これらスリープ20YS、20MS、20CS、
21BSそれぞれの外周に圧接する塗布ブレード20Y
B、20MB、20CB及び21BBとがそれぞれ設け
られる。また3個のカラー現像器20Y、20M、20
Cには塗布ローラ20YR、20MR、20CRが設け
られている。
【0057】また、ブラック現像器21Bはプリンタ本
体に対して着脱可能に取り付けられており、カラー現像
器20Y、20M、20Cは回転軸22を中心に回転す
る現像ロータリー23にそれぞれ着脱可能に取り付けら
れている。
【0058】ブラック現像器21Bのスリープ21BS
は感光ドラム15に対して例えば300μm程度の微小
間隔を持って配置されている。ブラック現像器21B
は、器内に内蔵された送り込み部材によってトナーを搬
送すると共に、時計回り方向に回転するスリープ21B
Sの外周に塗布ブレード21BBによって塗布するよう
に摩擦帯電によってトナーへ電荷を付与する。また、ス
リープ21BSに現像バイアスを印加することにより、
静電潜像に応じて感光ドラム15に対して現像を行って
感光ドラム15にブラックトナーによる可視画像を形成
する。
【0059】3個のカラー現像器20Y、20M、20
Cは、画像形成に際して現像ロータリー23の回転に伴
って回転し、所定のスリープ20YS、20MS、20
CSが感光ドラム15に対して300μm程度の微小間
隔を持って対向することになる。これにより所定のカラ
ー現像器20Y、20M、20Cが感光ドラム15に対
向する現像位置に停止し、感光ドラム15に可視画像が
作成される。
【0060】カラー画像形成時には、中間転写体9の1
回転毎に現像ロータリー23が回転し、イエロー現像器
20Y、マゼンダ現像器20M、シアン現像器20C、
次いでブラック現像器21Bの順で現像工程がなされ、
中間転写体9が4回転してイエロー、マゼンダ、シア
ン、ブラックのそれぞれのトナーによる可視画像を順次
形成し、その結果フルカラー可視画像を中間転写体9上
に形成する。
【0061】中間転写体9は、感光ドラム15に接触し
て感光ドラム15の回転に伴って回転するように構成さ
れたもので、カラー画像形成時に時計回り方向に回転
し、感光ドラム15から4回の可視画像の多重転写を受
ける。また、中間転写体9は画像形成時に後述する転写
ローラ10が接触して転写材2を挟持搬送することによ
り転写材2に中間転写体9上のカラー可視画像を同時に
多重転写する。中間転写体の外周部には、中間転写体9
の回転方向に関する位置を検知するためのTOPセンサ
9a及びRSセンサ9bと、中間転写体に転写されたト
ナー像の濃度を検知するための濃度センサ9cが配置さ
れている。
【0062】転写ローラ10は、感光ドラム15に対し
て接離可能に支承された転写帯電器を備えたもので、金
属軸を中抵抗発泡弾性体により巻回することによって構
成されている。
【0063】転写ローラ10は、図4に実線で示すよう
に中間転写体9上にカラー可視画像を多重転写している
間は、カラー可視画像を乱さぬように下方に離開してい
る。そして、上記中間転写体9上に4色のカラー可視画
像が形成された後は、このカラー可視画像を転写材2に
転写するタイミングに合わせてカム部材(不図示)によ
り転写ローラ10を図示点線で示す上方に位置させる。
これにより転写ローラ10は転写材2を介して中間転写
体9に所定の押圧力で圧接すると共に、バイアス電圧が
印加され、中間転写体9上のカラー可視画像が転写材2
に転写される。
【0064】定着部25は、転写2を搬送させながら、
転写されたカラー可視画像を定着させるものであり、転
写材2を加熱する定着ローラ26と転写材2を定着ロー
ラ26に圧接させるための加圧ローラ27とを備えてい
る。定着ローラ26と加圧ローラ27とは中空状に形成
され、内部にそれぞれヒータ28、29が内蔵されてい
る。即ち、カラー可視画像を保持した転写材2は定着ロ
ーラ26と加圧ローラ27とにより搬送されると共に、
熱及び圧力を加えることによりトナーが表面に定着され
る。
【0065】可視画像定着後の転写材2は、その後排紙
ローラ34、35、36によって排紙部37へ排出して
画像形成動作を終了する。
【0066】クリーニング手段は、感光ドラム15上及
び中間転写体9上に残ったトナーをクリーニングするも
のであり、感光ドラム15上に形成されたトナーによる
可視画像を中間転写体9に転写した後の廃トナーあるい
は、中間転写体9上に作成された4色のカラー可視画像
を転写材2に転写した後の廃トナーは、クリーナ容器1
4に蓄えられる。
【0067】印刷される転写材(記録用紙)2は、給紙
トレイ1から給紙ローラ3により取り出されて中間転写
体9と転写ローラ10との間に挟まれるようにして搬送
されてカラートナー画像が記録され、定着部25を通過
してトナー像が定着される。片面印刷の場合には、案内
38が上方の排紙部に記録用紙を導くように搬送経路を
形成するが、両面印刷に対しては、下方の両面ユニット
に導くように経路を形成する。
【0068】両面ユニットに導かれた記録用紙は、搬送
ローラ40によりトレイ1の下部(二点鎖線で示す搬送
経路)に一旦送り込まれた後に逆方向に搬送され、両面
トレイ39に送られる。両面トレイ39上では、用紙は
給紙トレイ1に載置された状態とは表裏が逆になり、ま
た搬送方向について前後が逆になっている。この状態で
再びトナー像の転写、定着を再度行うことで、両面印刷
ができる。
【0069】<印刷用中間データの保存処理>図5は、
スプーラ302における、スプールファイル303の生
成におけるページ単位保存ステップの処理をフローチャ
ートで示したものである。
【0070】まずステップ501では、スプーラ302
は、アプリケーションからグラフィックエンジン202
を介して印刷要求を受けつける。アプリケーションにお
いては、図8に示すような印刷設定を入力するダイアロ
グが表示され、このダイアログから入力された印刷設定
がプリンタドライバよりスプーラ303に渡される。図
8に示す設定入力ダイアログにおいては、801のよう
な1物理ページにレイアウトする論理ページの数を決定
するような設定項目等を含んでいる。
【0071】ステップ502では、スプーラ302は、
受け付けた印刷要求がジョブ開始要求か判定し、もしス
テップ502でジョブ開始要求であると判断した場合に
は、ステップ503に進み、スプーラ302は、中間デ
ータを一時的に保存するためのスプールファイル303
を作成する。続いて、ステップ504では、スプーラ3
02は、スプールファイルマネージャ304へ印刷処理
の進捗を通知し、続くステップ505でスプーラ302
のページ数カウンタを1に初期化する。ここで、スプー
ルファイルマネージャ304においては、印刷が開始さ
れたジョブに対するジョブの情報や加工設定などをスプ
ールファイル303より読み込み、記憶する。
【0072】一方、ステップ502において、ジョブ開
始要求ではなかったと判断した場合には、ステップ50
6に進む。
【0073】ステップ506では、スプーラ302は、
受け付けた要求がジョブ終了要求かどうかの判別を行
う。ジョブ終了要求でないと判断した場合には、ステッ
プ507に進み、改ページかどうかの判別を行う。もし
もステップ507で改ページであると判断した場合に
は、ステップ508に進み、スプールファイルマネージ
ャ304へ印刷処理の進捗を通知する。そしてページ数
カウンタをインクリメントして、中間コードを格納して
いるページ描画ファイルを閉じ、次のページ描画ファイ
ルを生成する。
【0074】ステップ507において、受け付けた印刷
要求が改ページではないと判断した場合には、ステップ
509に進み、スプーラ302は、ページ描画ファイル
への中間コードの書き出しの準備を行う。
【0075】次に、ステップ510では、印字要求をス
プールファイル303へ格納するため、スプーラ302
は、印字要求のDDI関数の中間コードへの変換処理を
行う。ステップ511では、スプーラ302は、ステッ
プ510において格納可能な形に変換された印刷要求
(中間コード)をスプールファイル303のページ描画
ファイルへ書き込む。その後、ステップ501に戻り、
再びアプリケーションからの印刷要求を受けつける。こ
の一連のステップ501からステップ511までの処理
を、アプリケーションよりジョブ終了要求(End Doc)
を受け取るまで続ける。また、スプーラ302は、同時
にプリンタドライバ203からDEVMODE構造体に格納さ
れている加工設定等の情報を取得し、ジョブ設定ファイ
ルとしてスプールファイル303に格納する。一方、ス
テップ506にて、アプリケーションからの印刷要求が
ジョブ終了であると判断した場合には、アプリケーショ
ンからの印刷要求は全て終了であるので、ステップ51
2に進み、スプールファイルマネージャ304へ印刷処
理の進捗を通知し、処理を終える。
【0076】<スプールファイルの生成>図6は、スプ
ールファイルマネージャ304における、スプールファ
イル303生成プロセスと以降説明する印刷データ生成
プロセスの間での制御の詳細をフローチャートで示した
ものである。
【0077】ステップ601では、スプールファイルマ
ネージャ304は、スプーラ302あるいはデスプーラ
305からの印刷処理の進捗通知を受け付ける。
【0078】ステップ602では、スプールファイルマ
ネージャ304は、もし進捗通知が前述のステップ50
4において通知されるスプーラ302からの印刷開始通
知であるかどうか判定し、もしそうであればステップ6
03へ進み、印刷の加工設定をスプールファイル303
から読み込み、ジョブの管理を開始する。一方、ステッ
プ602において、スプーラ302からの印刷開始通知
でなければステップ604へ進み、スプールファイルマ
ネージャ304は、進捗通知が前述のステップ508に
おいて通知されるスプーラ302からの1論理ページの
印刷終了通知であるかどうか判定する。ここで1論理ペ
ージの印刷終了通知であればステップ605へ進み、こ
の論理ページに対する論理ページ情報を格納する。そし
て、続くステップ606では、この時点でスプールが終
了したn論理ページに対して、1物理ページの印刷が開
始できるかを判定する。ここで、印刷可能である場合は
ステップ607へ進み、印刷する1物理ページに対して
割り付けれられる論理数から物理ページ番号を決定す
る。
【0079】物理ページの計算については、例えば、加
工設定が1物理ページに4論理ページを配置するような
設定の場合、第1物理ページは第4論理ページがスプー
ルされた時点で印刷可能となり、第1物理ページとな
る。続いて、第2物理ページは第8論理ページがスプー
ルされた時点で印刷可能となる。
【0080】また、論理ページ数の総数が1物理ページ
に配置する論理ページ数の倍数でなくても、ステップ5
12におけるスプール終了通知によって1物理ページに
配置する論理ページが決定可能である。
【0081】そして、ステップ608では、図10に示
すような形式で、印刷可能となった物理ページを構成す
る論理ページ番号と、その物理ページ番号などの情報が
ジョブ出力用設定ファイル(物理ページ情報を含むファ
イル)に保存され、物理ページ情報が1物理ページ分追
加されたことがデスプーラ305に通知される。その後
ステップ601に戻り、次の通知を待つ。本実施例にお
いては、印刷データ1ページ、即ち1物理ページを構成
する論理ページがスプールされた時点で印刷ジョブのス
プールが全て終了していなくても印刷処理が可能であ
る。
【0082】一方、ステップ604において、進捗通知
がスプーラ302からの1論理ページの印刷終了通知で
なかった場合ステップ609へ進み、スプールファイル
マネージャ304は、前述のステップ512において通
知されるスプーラ302からのジョブ終了通知であるか
どうかを判定する。ここで、ジョブ終了通知である場
合、前述のステップ606へ進む。一方、ジョブ終了通
知でない場合、ステップ610へ進み、スプールファイ
ルマネージャ304は、受け付けた通知がデスプーラ3
05からの1物理ページの印刷終了通知であるかどうか
判定する。ここで、1物理ページの印刷終了通知である
場合はステップ612へ進み、加工設定の印刷が全て終
了したかを判定する。印刷終了した場合、ステップ61
2へ進み、デスプーラ305に印刷終了の通知を行う。
一方、加工設定に対する印刷がまだ終了していないと判
断した場合、前述の606へ進む。本実施例におけるデ
スプーラ305は印刷処理を行う単位として1物理ペー
ジ数を想定している。また、ステップ608では、1物
理ページの印刷処理を行うのに必要な情報をファイルに
逐次保存し、再利用可能な形式にしているが、再利用不
要な場合には、共有メモリ等高速な媒体を使用し、1物
理ページ単位で次々と上書きする実装にして、速度とリ
ソースを節約するような実装形式であってもよい。ま
た、デスプールの進捗よりもスプールの進捗の方が早い
場合や全ページのスプール終了後からデスプールが開始
されるような場合には、ステップ608で1物理ページ
毎にページ印刷可能を通知せずに、デスプール側の進捗
に応じて、複数物理ページもしくは全物理ページが印刷
可能になったという通知内容にして、通知回数を節約す
ることが可能である。
【0083】ステップ610において、通知がデスプー
ラ305からの1物理ページの印刷終了通知でないと判
断された場合、ステップ613へ進み、スプールファイ
ルマネージャ304は、デスプーラ305からの印刷終
了通知かどうかを判定する。通知がデスプーラ305か
らの印刷終了通知と判定された場合、ステップ614へ
進み、スプールファイルマネージャ304は、スプール
ファイル303の該当するページ描画ファイルの削除を
行い処理を終える。ただし、一方、デスプーラ305か
らの印刷終了通知でなかった場合はステップ615へ進
み、その他通常処理を行い、次の通知を待つ。
【0084】<スプールファイルの出力>図7は、デス
プーラ305における、印刷データの生成プロセスの詳
細をフローチャートで示したものである。
【0085】デスプーラ305は、スプールファイルマ
ネージャ304からの印刷要求に応じて、スプールファ
イル303から必要な情報(ページ描画ファイルおよび
ジョブ設定ファイル)を読み出して印刷データを生成す
る。生成された印刷データにおけるプリンタへの転送方
法については図3で説明した通りである。
【0086】印刷データの生成では、まず、ステップ7
01において、前述のスプールファイルマネージャ30
4からの通知を入力する。続くステップ702では、デ
スプーラ305は、入力された通知がジョブの終了通知
かどうか判定し、ジョブ終了通知であるならばステップ
703へ進み、終了フラグを立て、ステップ705へ進
む。一方、ステップ702においてジョブ終了通知でな
い場合は、ステップ704に進み、前述のステップ60
8における1物理ページの印刷開始要求が通知されたか
どうか判定する。ステップ704において開始要求と判
定されなかった場合は、ステップ710へ進み、その他
エラー処理を行い、ステップ701へ戻り次の通知を待
つ。一方、ステップ704において1物理ページの印刷
開始要求と判定された場合は、ステップ705へ進み、
デスプーラ305は、ステップ704で通知を受けた印
刷処理可能な物理ページのIDを保存する。続くステップ
706では、デスプーラ305は、ステップ705で保
存した物理ページIDのすべてのページに関して印刷処理
が済んでいるかどうか判定する。ここで全物理ページの
処理が済んでいる場合は、ステップ707へ進み、前述
のステップ703で終了フラグが立てられているのか判
定する。終了フラグがたっている場合は、ジョブの印刷
が終了したとみなし、デスプーラ305の処理終了の通
知をスプールファイルマネージャ304に通知し、処理
を終える。ステップ707で、終了フラグが立っていな
いと判定された場合は、ステップ701へ戻り次の通知
を待つ。一方、ステップ706で、印刷可能な物理ペー
ジが残っていると判定された場合には、ステップ708
へ進み、デスプーラ305は、保存された物理ページID
から未処理の物理ページIDを順に読み出し、読み出した
物理ページIDに対応する物理ページの印刷データ生成に
必要な情報を読み込み、印刷処理を行う。印刷処理はス
プールファイル303に格納された印刷要求命令をデス
プーラ305においてグラフィックエンジン202が認
識可能な形式(GDI関数)に変換し、転送する。本実
施例のような、複数論理ページを1物理ページにレイア
ウトするような加工設定(以下Nページ印刷)について
は、このステップで縮小配置を考慮にいれながら変換す
る。必要な印刷処理が終えたならば、続くステップ70
9において1物理ページの印刷データ生成終了の通知を
スプールファイルマネージャ304に対して行う。そし
て再びステップ706へ戻り、ステップ705で保存し
ておいた印刷可能な物理ページIDすべてについて印刷処
理を行うまで繰り返す。
【0087】以上が、ディスパッチャ301、スプーラ
302、スプールファイルマネージャ304、デスプー
ラ305を用いた印刷処理の流れである。上記のように
処理することにより、スプーラ302が中間コードを生
成してスプールファイル303に格納するタイミングで
アプリケーション201が印刷処理から開放されるの
で、プリンタドライバ203に直接出力するよりも短時
間で済む。また、スプールファイル303にプリンタド
ライバの印刷設定を踏まえた中間ファイル(ページ描画
ファイル、ジョブ設定ファイル)として一時保存してい
るので、実際に印刷されるべき印刷プレビューをユーザ
に認識させることや、複数のアプリケーションにより生
成した印刷ジョブの結合や並び替えが可能となり、印刷
設定の変更を行う場合にも、再度アプリケーションを立
ち上げて印刷をすることなしにユーザに行わせることを
可能とする。
【0088】ここで、スプーラ302を用いた印刷処理
において、デスプーラ305によりグラフィックエンジ
ン202への印刷要求時にジョブ出力用設定ファイルが
生成されるが、プレビューやジョブ結合等を行う場合も
ジョブ出力用設定ファイルが生成される。ジョブ出力用
設定ファイルは、単体ジョブの場合はジョブ設定ファイ
ルと同等のものであり、結合ジョブの場合は複数のジョ
ブ設定情報に基づいて生成されるものである。ここでジ
ョブ出力用設定ファイルについて説明する。
【0089】<ジョブ出力用設定ファイルの構成>図1
0は、ステップ608において、スプールファイルマネ
ージャ304が生成する印刷可能となった物理ページを
構成する情報を保存しているジョブ出力用設定ファイル
の例を示す。フィールド1001は、ジョブを識別する
ためのIDで、本情報を保存しているファイル名や共有メ
モリの名称という形で保持することも可能である。フィ
ールド1002はジョブ設定情報である。ジョブ設定情
報には、グラフィックエンジン202に対してジョブの
印刷を開始するために必要な構造体、Nページ印刷の指
定、ページ枠などの追加描画の指定、部数、ステープル
などのフィニッシング指定など、1つのジョブに対して
1つしか設定できない情報が含まれている。ジョブ設定
情報1002には、ジョブに対する機能に応じて必要な
だけ情報が保存される。フィールド1003はジョブの
物理ページ数で、本フィールド以降、この数の分だけ物
理ページ情報が保存されていることを示す。本実施例で
は、印刷可能な物理ページ数を通知する方式であるの
で、このフィールドは無くても動作可能である。これ以
降、フィールド1004から最後までフィールド100
3の数だけ物理ページ情報が格納される。物理ページ情
報については図12で説明する。
【0090】図11は、図10のフィールド1002に
図示されたジョブ設定情報の一例である。フィールド1
101は全物理ページ数である。フィールド1102
は、全論理ページ数である。フィールド1101および
1102は、印刷データに追加して、ページ数などを付
加情報として印刷する場合などに利用する。印刷が続い
ている際には、両フィールドは暫定的な値、もしくは、
印刷が終了するまでスプールファイルマネージャ304
は印刷可能な物理ページの情報の作成を延期する。フィ
ールド1103は本印刷ジョブを何部印刷するかを指定
する部数情報である。フィールド1104は、フィール
ド1103で複数部印刷する設定の場合、部単位で印刷
するかどうかの指定である。フィールド1104はステ
ープル、パンチ、Z折などのフィニッシング情報で、プ
リンタ本体もしくは外部にフィニッシャーがある場合に
指定される。フィールド1106は付加印刷情報で、ペ
ージ枠などの飾り、日付などの付加情報、ユーザ名、ペ
ージ数、ウォーターマーク印刷等、ジョブに対して付加
する情報が保存される。機能が増えるに従って本ジョブ
設定情報に含まれるフィールドの数も増加し、例えば、
両面印刷が可能な場合は、両面印刷の指定を保存するフ
ィールドが追加される。
【0091】図12は、図10のフィールド1004に
図示された物理ページ情報の一例を示す。最初のフィー
ルド1201は物理ページ番号で、印刷順序の管理や、
物理ページ番号を追加印刷する際に使用される値であ
る。フィールド1202は物理ページ設定情報で、物理
ページ毎にレイアウトやカラー・モノクロの指定が可能
である場合、レイアウトやカラー・モノクロの設定が保
存される。フィールド1203は本物理ページに割り付
けられる論理ページ数で、1物理ページに4ページを割
り付ける場合には4もしくは4ページ印刷を示すIDが保
存される。フィールド1204以降はフィールド120
3で指定された数だけ論理ページの情報が保存される。
アプリケーション201から印刷されたページ数によっ
ては、1203で指定されるページ数よりも実際のペー
ジデータ数が少なくなる場合がある。その場合には、論
理ページ情報に空ページを示す特別なデータを保存して
対応する。
【0092】図13は、1202の物理ページ設定情報
の例である。フィールド1301は物理ページ上への論
理ページの配置順で、Nページ印刷で、物理ページ上に
論理ページを配置する順番(左上から横へ、左上から下
へ等)の指定が保存されている。システムによっては、
配置順ではなく、フィールド1204以降の論理ページ
情報の順番をページ番号順ではなく、配置順に応じた順
序で配することで1301の設定を代用する場合もあ
る。フィールド1302は両面印刷の表・裏の情報で、
例えば綴じ代を表裏でそろえる際に使用される。フィー
ルド1303はカラーページかモノクロページかの指定
で、プリンタがモノクロモードとカラーモードを持つ場
合、カラーページとモノクロページが混在する文書で、
カラーページをカラーモードで、モノクロページをモノ
クロモードで印刷したい場合などに使用される値であ
る。この情報を持つことにより、オートカラーモードと
して、ページ単位にカラープリンタで処理を変更するこ
とが可能となる。つまり、カラーページは、中間転写体
(中間転写ドラム、中間転写ベルト)もしくは転写体
(転写ドラム、転写ベルト)がデバイスカラーの数分、
YMCKなら4回転し、モノクロページは、ブラックだ
け1回転することにより転写制御することを可能とす
る。フィールド1304は付加印刷情報で、物理ページ
に対して、ページ数や、日付などの付加情報を印刷する
場合に使用される。物理ページ設定情報も、システムの
機能に応じてフィールドが追加される。
【0093】図14は、1204で示された論理ページ
情報の一例を示す。フィールド1401は論理ページの
IDで、このIDを利用して、スプールファイル303から
論理ページに対応するページ描画ファイルの中間コード
を参照する。このIDを利用して論理ページの中間コード
へアクセス可能であれば良く、ファイルやメモリポイン
タであっても、論理ページを構成する中間コード自身が
入っていてもよい。フィールド1402は論理ページ番
号で論理ページ番号を付加情報として印刷する場合や、
論理ページIDの補助情報に使用される。フィールド14
03のフォーマット情報には、論理ページ単位で指定可
能である各種設定項目が保存される。例えば、ページ枠
などの付加印刷情報、拡縮率などの論理ページ単位に指
定される各種設定の情報が保存される。また、必要であ
れば、論理ページ単位のカラー・モノクロ情報などの論
理ページに対する属性情報を保存する事も可能である。
逆に、論理ページ単位で設定を切りかえる事や論理ペー
ジ単位での属性情報が不要であるようなシステムでは、
フィールド1403は不要である。
【0094】ジョブ出力用設定ファイルは、上記のよう
に構成されている。なお、ジョブ設定ファイルもほぼ同
様であり、印刷体裁(片面、両面、製本印刷)、印刷レ
イアウト(Nup、ポスター印刷)、付加情報(ウォー
ターマーク、日付、ユーザ名の付加)、部数、用紙サイ
ズ情報がジョブとして有しており、物理ページ毎に、論
理ページの配置順、両面印刷の表面か、裏面か、カラー
モード等から構成されている。
【0095】更に、図3では、これまで説明した拡張シ
ステムに加えて、ジョブの設定変更機能を持つ設定変更
エディタ307を配した例を示している。本実施例では
ジョブの設定内容は、単体ジョブは、ジョブ設定ファイ
ルに、また結合ジョブは、図10に示したジョブ出力用
設定ファイル中に含まれており、中間コードを保存して
いるページ描画ファイル303とは独立しているため、
ジョブ出力用設定ファイルを作り変えることでジョブの
設定変更が可能である。設定変更エディタ307は単独
で、あるいはスプールファイルマネージャ304と連携
して、ジョブ出力用設定ファイルを作り変え、あるい
は、一部を書き換えることでジョブの設定変更機能を実
現している。
【0096】<設定変更の処理手順>図15は、設定変
更エディタ307におけるジョブ設定変更処理プロセス
の詳細をフローチャートで示したものである。
【0097】まずステップ1501では、設定変更エデ
ィタは、ジョブ設定ファイルもしくはジョブ出力用設定
ファイルを読み込む。ジョブ出力用設定ファイルはプレ
ビューア305、デスプーラ303が読み込むものと同
じファイルである。次に、ステップ1502へ進み、読
み込んだ結果を、ユーザに表示する。ステップ1503
で、図18に示したようなユーザインターフェイス上
で、ユーザとの対話を行い、前述したメニューの指定等
により設定内容を変更する。このステップは、対話形式
でなく、ファイルなどに書きこまれた設定変更の内容に
応じて変更するバッチ形式でもよい。次にステップ15
04へ進み、ステップ1501で設定変更エディタは、
最初に読み込んだ内容と、現在指定されている設定内容
に変更があったかどうかの判定を行う。設定内容に変更
が合った場合は、ステップ1505へ進み、新規のジョ
ブ出力用設定ファイルを生成し、変更があったことをス
プールファイルマネージャに通知して終了する。ステッ
プ1505で、変更がないと判定された場合は、変更が
なかったことをスプールファイルマネージャに通知して
終了する。このように新規のジョブ出力用設定ファイル
を生成するが、図18のユーザインタフェース画面にお
いて、「OK」ボタンが選択されることにより、新規の
ジョブ出力用設定ファイルが有効となり、古いジョブ出
力用設定ファイルは削除される。また、ジョブ出力用設
定ファイルからの変更ではなく、単体ジョブのジョブ設
定ファイルの場合は削除せずに保存しておく。また、図
18の画面で「初期状態に戻す」ボタンが選択された場
合は、新規のジョブ出力用設定ファイルを削除し、古い
ジョブ出力用設定ファイルが有効となり、表示に反映さ
せる。本実施例では、設定変更エディタ307を別モジ
ュールとして説明しているが、単にスプールファイルマ
ネージャ304のユーザインターフェイスの一部であっ
てもよい。設定変更エディタ307で実際に変更内容を
ジョブ出力用設定ファイルに書きこまずに、設定変更の
内容のみをスプールファイルマネージャ304へと通知
するだけで、実際のジョブ出力用設定ファイルの変更は
スプールファイルマネージャ304側で行う実装形式で
もよい。
【0098】図3では、更に、複数印刷ジョブを結合
し、一つの印刷ジョブとして印刷する拡張システムが図
示されているが、結合ジョブをデスプール・プレビュー
するための拡張について説明する。
【0099】通常、中間形式のスプールファイル303
はジョブ単位で作成される。単独ジョブの場合は、処理
対象ジョブファイル中の各論理ページの中間コードを順
に読み出して処理を行うので、フィールド1401の論
理ページIDは、各論理ページがファイルのどこに位置し
ているのかを示す相対あるいは絶対オフセットで実現可
能である。結合ジョブの場合はフィールド1401のジ
ョブIDから、スプールファイルと、そのジョブに属する
ページ情報を特定する必要がある。本実施例では、スプ
ールファイルを識別するIDを論理ページIDに付加するこ
とで、スプールファイルを特定する方式とする。この場
合、主な変更点はフィールド1401のみで済む。スプ
ールファイルが識別できれば、ページ部分の読み込みは
単独ジョブの処理と同じロジックで処理することが可能
であるからである。また、スプールファイルが各論理ペ
ージ毎に別ファイルの形で保存されている場合は、論理
ページのファイル名をそのままフィールド1401の論
理ページIDとする実装形もある。 <ストア処理時のプレビュー表示>次に、前述したよう
に中間データ及びジョブ出力用設定ファイルとして保存
された印刷ジョブに基づいて印刷プレビュー画像を表示
する手順について説明する。利用者は、アプリケーショ
ンプログラムからの印刷時に、図9のように印刷ジョブ
のストア処理を指定することで、図5の手順によって中
間コードとジョブ出力用設定ファイルとにより定義され
る印刷ジョブを作成させることができる。この結果、図
16のように、現在格納されている印刷ジョブのリスト
が表示される。利用者は印刷ジョブりストから所望の印
刷ジョブを指定して、印刷ジョブの編集,結合,すでに
結合されているジョブへの印刷ジョブの追加,結合され
たジョブ内におけるの印刷ジョブの順序変更などの操作
を行うことができる。
【0100】この際、印刷ジョブをリストから指定して
編集や結合等の操作をボタンやメニューなどから指定す
ると、図18に示したようなジョブ全体にわたる印刷プ
レビュー画面が表示される。なお、この印刷プレビュー
画面は、通常のアプリケーションなどで用意されている
プレビュー画面などのように、ページ単位で表示するも
のと異なり、単一の、あるいは結合された印刷ジョブ全
体にわたって、ページのつながりなど、ページ間の関係
についてもプレビュー表示できる。
【0101】図19は、アプリケーションプログラム等
で作成したデータを、ストア指定をして印刷させた場合
の手順である。図9の画面で出力先としてメニュー90
1から「ストア」を選択しておき、印刷させせると、図
9の手順が実行される。まず、ステップS1901にお
いてスプーラを起動し、中間データおよびジョブ出力設
定ファイルを生成して格納する。「ストア」が指定され
た場合には、スプーラは印刷開始をスプールマネージャ
に対して指示せず、中間データは印刷されずに保持され
る。この状態の印刷ジョブを、本実施形態ではストアさ
れた印刷ジョブと呼ぶことにする。
【0102】そして、ステップS1901で中間データ
に変換されて保持されている印刷ジョブを、すでにスト
アされている印刷ジョブリストにステップS1902に
おいて追加する。ただし、本実施形態では、ストアされ
た印刷ジョブは、ストアされた印刷ジョブを管理するた
めのプログラム(図3のプレビューア306および設定
変更エディタ307)の実行中だけ保持され、その実行
を終了するとストアされた印刷ジョブは消去される。し
かしながら、いったんストアした印刷ジョブは、それを
積極的に削除するまでは保持するようにしてもよい。
【0103】ストアされた印刷ジョブのリストに新たな
印刷ジョブが追加されると、ステップS1903におい
て、図16に示すようにそれらジョブのリストを表示す
る。なお、中間データとして保持されている印刷ジョブ
を保持されているジョブ、その中から、結合あるいは編
集のために選択されたジョブを対象ジョブと呼ぶことに
する。
【0104】<ジョブリストの表示>図20は図19の
ステップS1903の詳細を示すフロー図である。な
お、図20の手順は、ジョブリスト中からジョブが選択
された場合など、表示すべき状態に変更が生じる都度実
行され、ジョブリスト表示が更新される。
【0105】まず、ステップS2001において、複数
のジョブが選択されているか判定する。否の場合にはス
テップS2002において選択されているジョブがある
か判定する。選択されているジョブがある場合には、そ
のジョブを注目ジョブとし、また、編集ボタンをイネー
ブルにする。編集ボタンは、図16におけるボタン16
08である。図16はまさに単一のジョブが選択された
状態であり、編集ボタンがイネーブルになっている。
【0106】一方、選択されているジョブがない場合に
は、ステップS2004において、最後に選択されてい
たジョブを注目ジョブとする。最後に選択されていたジ
ョブがなければ、すなわち、最初にジョブリストを表示
する場合にはジョブリストの先頭のジョブを注目ジョブ
とする。
【0107】注目ジョブが決定されると、ステップS2
005において、その注目ジョブと結合できないジョブ
を保持されているジョブ全体から探し出し、それが注目
ジョブと結合できない旨と結合できない理由とを所定の
メモリ領域等に設定する。なお、注目ジョブと結合でき
ないジョブとは、例えば、指定された解像度や1画素あ
たりのビット数、あるいはグラフィックモードのいずれ
かが注目ジョブとは異なるジョブである。
【0108】最後に、ステップS2006において、ジ
ョブリストを表示する。この際、ステップS2005で
結合できない旨およびその理由が設定されたジョブにつ
いては、そのジョブを表示した欄に、注目ジョブと結合
できない旨を示すシンボルとその理由とが表示される。
図26はこの様子を示している。選択されたジョブ26
01に対して、ジョブ2602は結合可能であるが、ジ
ョブ2603以下は結合できないために、その旨示すシ
ンボルが左側に、結合できない理由がコメント欄に表示
されている。
【0109】一方複数のジョブが選択されている場合に
は、ステップS2007において選択されたジョブ同士
が結合可能か判定され、結合可能であればステップS2
008において結合ボタン(図16のボタン1606)
がイネーブル(操作可能状態)にされ、ステップS20
06に進んでジョブリストが表示される。
【0110】また、選択されたジョブすべてを結合でき
ない場合には、ステップS2009において、保持され
ているジョブすべてについて結合できない旨が設定され
る。ステップS2006では、ステップS2009にお
いて結合できない旨設定されたジョブについて、その旨
を示すシンボルやコメントを表示する。
【0111】このようにして、ジョブリストが表示され
る。前述したように、図20の手順はジョブリストから
ジョブが選択される都度再実行されるために、選択され
たジョブに応じて、結合の可否や、編集操作や結合操作
の可・不可を利用者に提示することができる。
【0112】<編集・結合操作>表示されたジョブリス
トからジョブが選択された状態で、編集ボタン(選択ジ
ョブが単一の場合)や結合ボタン(選択ジョブが複数の
場合)が操作されると、図21の手順が遂行される。な
お、結合不可能なジョブが選択されている場合には結合
操作はできない。
【0113】まずステップS2101において、操作が
結合操作であるか判定される。結合操作であれば、ステ
ップS2102において、選択されているジョブ出力用
設定ファイルを仮に結合する。この操作は確定されてい
ないので、仮のジョブ出力用ファイルを作成してそれを
使用する。なお、ジョブの結合時には、各ジョブの設定
をそのまま用いず、一部の設定を変更して統一してい
る。
【0114】統一の仕方としては、所定の設定に変更し
たり、先頭のジョブに他のジョブが合わせたり、クリア
したりしている。例えば、結合されるジョブの印刷方法
の指定は、それらがすべて両面印刷の場合以外には片面
印刷に統一される。また、綴じ代やステープル指定、正
順/逆順の別、フェイスアップ/ダウンの別、インサー
タの使用などは先頭のジョブに合わせられる。部数や製
本指定などはクリアされる。
【0115】そして、ステップS2102で結合された
ジョブ出力用設定ファイル、あるいは編集の対象として
選択されたジョブのジョブ出力用設定ファイルを用い
て、ステップS2103においてプレビュー表示を実行
し、ステップS2104で対象ジョブ一覧を表示する。
プレビュー画面には、編集あるいは結合の対象となるジ
ョブに含まれる全ページのサムネール画像がそのレイア
ウトに従って表示される。また、対象ジョブ一覧には、
編集あるいは結合操作の対象となっているジョブの名称
やページ数、ページレイアウトが一覧表示される。この
一覧表示において、結合操作の場合にはジョブの順序を
所望の順序に入れ替えることができるし、所望のジョブ
を対象ジョブ群から削除することもできる。このように
対象ジョブを操作した場合には、図21の手順は再実行
され、プレビュー画面および対象ジョブ一覧が再表示さ
れる。
【0116】また、対象ジョブの印刷設定を変更するこ
とも可能である。変更できる項目は、ジョブ出力用設定
ファイルの編集によって変更することができる項目であ
る。中間データを操作する必要がある項目は、本実施形
態では操作させていない。しかしながら、処理時間や必
要な資源などを考慮しなければ、すべての項目を再設定
させることもできる。本実施形態のシステムで再設定可
能な項目としては、印刷方法(片面/両面/製本)や、
部数、ステープルの有無などがある。
【0117】<対象ジョブの印刷プレビュー表示>図2
2は、図16に示した印刷ジョブのリスト表示画面にお
いて、利用者がジョブ編集や結合等、所望の操作を指示
した場合に、図18のようなジョブプレビュー画面を表
示する手順を示すフローチャートであり、図21のステ
ップS2103の詳細に相当する。
【0118】図22において、まず、ステップS220
1で対象ジョブそれぞれのレイアウト設定を取得する。
レイアウト設定項目には、印刷方法、ページレイアウ
ト、ページ枠、フィニッシング、給紙切り替え等の項目
があるが、これら情報は図10乃至図13に示したジョ
ブ出力用設定ファイルから取得される。
【0119】ここで、レイアウト設定項目について簡単
に説明しておく。設定される項目の例を挙げると次のよ
うなものがある。 (1)印刷方法:片面/両面/製本のいずれかが指定さ
れる。片面および両面は周知の通りである。製本は、印
刷された用紙を2つ折りにしてとじ合わせるだけで本の
体裁になるように印刷する方法である。製本印刷が指定
された場合には、2つ折りにする単位として、1部分ま
とめて2つ折りにする方法と、所定枚数を指定し、所定
枚数ごとに2つ折りにしてからそれを重ね合わせてとじ
る方法とが指定できる。この2つ折りにする単位を製本
単位と呼ぶ。
【0120】製本印刷の場合、例えば2枚の出力用紙を
重ね合わせて2つ折りにすることで製本するために、ア
プリケーションで作成された論理ページ順に印刷するこ
とはできない。製本された状態で右乃至左から(これは
別途指定される)ページを繰ることで、論理ページ順に
ページが配置されるよう、予め論理ページの出力順、す
なわち、どの物理ページにどのようにどの論理ページを
配置するかを決定しておく。論理ページの順序は、排紙
がフェイスアップかフェイスダウンかによっても異な
る。
【0121】製本印刷は、ページの順序を考えずに形式
だけを考えれば両面2アップ印刷に相当するために、論
理ページ4ページ分が1枚のシートに印刷される。した
がって必要な枚数Sは、S=論理ページ数/4(少数部
切り上げ)によって与えられる。例えば排紙方式をフェ
イスアップ、製本単位をS枚とした場合、第P番目の製
本単位の第Q枚目のシートの表面(初めに印刷される
面)には、第(4×(P−1)+2×Q−1)論理ペー
ジと第(4×(P−1)+4×S−2×(Q−1))論
理ページが、その裏面には第(4×(P−1)+2×
Q)論理ページと第(4×(P−1)+4×S−2×Q
−1)論理ページが配置される。フェイスアップの場合
には、裏面と表面とを入れ替えればよい。 (2)製本開き方向:見開きの方向を示し、上開き、右
開き、左開きが指定できる。 (3)製本単位:前述したとおり、2つ折りにする単位
を示す。 (4)ページレイアウト:Nアップ印刷と呼ばれる、N
論理ページをシートの1面に納めるレイアウトや、ポス
ター印刷と呼ばれる、1論理ページを複数のシートに分
割して印刷するレイアウトを指定できる。 (5)フィニッシング:印刷後の処理を指定できる。例
えば、インサータと呼ばれる外付けの装置により、印刷
したシートとは別途供給されるシートを表紙として挿入
することができる。 (6)給紙切り替え:給紙の仕方を指定する。例えば、
中差しと呼ばれる指定を行うと、2つの給紙口を用い
て、一方の給紙口から供給されるシートに印刷し、他方
の給紙口から供給されるシートを印刷されるシートの間
に挿入して排出する。すなわち、2つの給紙口から交互
にシートを使用する。
【0122】レイアウトとして指定できる項目には以上
のようなものがある。
【0123】次に、ステップS2202において論理ペ
ージ情報が取得される。論理ページとは、アプリケーシ
ョンプログラムなどで作成されたデータにおけるページ
であり、Nアップ印刷が指定された場合には、複数の論
理ページがひとつの物理ページ、すなわち1枚のシート
の片面に印刷されることになる。この論理ページ情報
は、図14に示した通りである。
【0124】ステップS2203では、ステップS22
01およびステップS2202において取得した情報に
基づいて、ページテンプレートを描画する。ページテン
プレートとは、レイアウトに応じた各物理ページの枠組
みであり、指定された用紙サイズや片面/両面/製本の
指定、縦長/横長などのレイアウトに対応したものが描
画される。ただしポスター印刷が指定されている場合に
は組み合わせた状態がプレビュー表示されるために、こ
の限りではない。
【0125】次にステップS2204で、プレビュー表
示される各ページに付されるページ番号を描画する。こ
こでは、レイアウトに応じて論理ページあるいは物理ペ
ージ順にページが付される。これにより、利用者は印刷
プレービュー画面上で、レイアウトに応じた正確なペー
ジ番号を見ることができる。
【0126】ステップS2205では、各ページテンプ
レートに対応して、論理ページを描画する。ここでは、
図10乃至図14に示したジョブ出力用設定ファイルが
参照され、ひとつの物理ページ上に、ジョブ出力用設定
ファイルに登録された設定に従って論理ページを描画す
る。描画される論理ページの中間データは、図14に示
した論理ページ情報を参照して獲得される。
【0127】最後に、ステップS2206において、総
ページ数あるいは必要枚数が描画される。総ページ数と
は論理ページ数であり、必要枚数とは出力される用紙の
枚数である。
【0128】(ページテンプレート描画)図23は、図
22のステップS2203の詳細を示すフロー図であ
る。ステップS2301においてレイアウト設定を取得
し(かっこ書きなのは図22のステップS2201でレ
イアウトを取得しているためである)、ステップS23
02,ステップS2303で印刷方法判定する。製本印
刷であればステップS2304で製本印刷用のページテ
ンプレートを取得し、両面印刷であればステップS23
09で両面印刷用のページテンプレートを取得する。
【0129】片面印刷であれば、ステップS2306で
中差し印刷であるか判定する。中差し印刷とは、出力さ
れる印刷済みの用紙の間に別途供給される用紙を挿入し
て排出する印刷方法で、例えばオーバーヘッドプロジェ
クタ用の透過原稿を印刷する場合などに利用される。中
差し印刷であれば、中差し印刷用のページテンプレート
をステップS2207で取得し、中差し印刷でなければ
ステップS2308で片面印刷用のページテンプレート
を取得する。
【0130】最後に、ステップS2305で取得したペ
ージテンプレートのデータに従ってページテンプレート
を描画する。
【0131】(ページ番号描画)図24は、図22のス
テップS2204の詳細を示すフロー図である。ステッ
プS2401においてレイアウト設定を取得し(かっこ
書きなのは図22のステップS2201でレイアウトを
取得しているためである)、ステップS2402,ステ
ップS2403で印刷方法判定する。製本印刷であれば
ステップS2404で製本印刷用にページ番号を描画
し、両面印刷であればステップS2406で両面印刷用
にページ番号を描画する。片面印刷であれば、ステップ
S2405で片面印刷用のページ番号を描画する。
【0132】(論理ページ描画)図25は、図22のス
テップS2205の詳細を示すフロー図である。ステッ
プS2501においてレイアウト設定を取得し(かっこ
書きなのは図22のステップS2201でレイアウトを
取得しているためである)、ステップS2502,ステ
ップS2503で印刷方法判定する。製本印刷であれば
ステップS2504で製本印刷用に論理ページを描画
し、両面印刷であればステップS2506で両面印刷用
に論理ページを描画する。片面印刷であれば、ステップ
S2505で片面印刷用の論理ページを描画する。な
お、論理ページの描画においては、ジョブ出力用設定フ
ァイルおよび論理ページ情報に従って論理ページを描画
するために、印刷方法に応じた場合分けを行わないよう
な処理とすることもできる <プレビュー表示の詳細>上述のように、レイアウトの
指定に応じて印刷プレビュー画面が表示される。以下で
はの詳細について説明する。
【0133】(中差し指定時のプレビュー)印刷方法と
して片面が指定された場合、複数の給紙口を備えた印刷
装置であれば中差しの指定を行うことができる。中差し
を指定する画面の例が図37に示されている。図37に
おいては、「Enable Cover Insertion Unit」なるチェ
ックボックスがチェックされており、これによって中差
しのフラグ等がセットされ、印刷時および印刷プレビュ
ー時にこのフラグを参照して中差しが実行される。
【0134】ページテンプレートを描画する際に、図2
3のステップS2307では中差し用のページテンプレ
ートを取得している。このテンプレートの例が図38に
示されている。このように、中差しが指定されている場
合、2枚の用紙が重なった様子を示すページテンプレー
トが利用され、その上側に論理ページが描画される。
【0135】こうして、プレビュー画面上においても、
中差しされること、また、中差しがされた結果を確認で
きる。また、図示していないが、図35と同様、中差し
された用紙を示す画像をポインタで指し示すと、その画
像が中差し用紙であることを示す文字列、例えば「中差
し用紙」といった文字列が表示される。
【0136】<製本印刷時プレビュー表示>次に、印刷
方法として製本印刷が指定されている場合のプレビュー
表示の仕方について、その詳細を説明する。
【0137】図27、図28、図29は、それぞれ製本
印刷時のページテンプレート取得、ページ番号描画、論
理ページ描画手順を示すフローチャートである。それぞ
れ、図23のステップS2304、図24のステップS
2404、図25のステップS2504に相当する。
【0138】(製本印刷用ページテンプレートの取得)
図27において、ステップS2701でレイアウト設定
を取得すると、ステップS2702で製本後の開き方が
上開きに設定されているか判定し、上開きであればステ
ップS2704で製本印刷用上開きページのテンプレー
トを取得する。上開き用のページテンプレートを用いて
描画されたプレビュー画面の例が図34(B)に示され
ている。左側から順に第1ページ、第2,3ページ、と
いう順に表示されている。上開きの製本印刷プレビュー
時には、本の体裁は横長になるので、表紙(第1ペー
ジ)および裏表紙(第8ページ)は横長のテンプレート
となる。中間は上方向への見開きとなるので、ページ3
402のように、水平方向の綴じ目を中心として上下に
見開いた状態で表示できるテンプレートが利用される。
【0139】また、上開きでない場合、すなわち左右開
きの場合にはステップS2703において左右開き用の
ページテンプレートを取得する。この例は図30に示さ
れている。この場合には、見開きは左右方向になるため
に、ページ3001のように垂直方向の綴じ目を中心と
して見開いた上他で表示できるテンプレートが利用され
る。右開き・左開きの別は、テンプレートでは区別する
必要はない。
【0140】このようにして取得したテンプレートが、
図23のステップS2305で描画される。なお、後述
するように表紙インサートが指定されている場合には、
表紙はインサータから給紙されるため、印刷の対象には
ならないが、プレビュー画面には表紙として表示され
る。そのために、インサートされる表紙のテンプレート
も描画される。
【0141】(製本印刷用ページ番号描画)図28にお
いては、ステップS2801でレイアウト設定を取得す
ると、ステップS2802で製本後の開き方が右開きに
設定されているか判定し、右開きであればステップS2
805で製本右開き用のページ番号を描画する。また、
右開きでない場合、ステップS2803で左開きが設定
されているか判定し、左開きであればステップS280
6において製本左開き用にページ番号を描画する。また
左開きでない場合には上開きであるから、ステップS2
804で製本上開き用にページ番号を描画する。ただ
し、表紙がインサートされる場合には、インサートされ
る表紙に対してはページ番号は描画しない。
【0142】図30は左開きの場合のページ番号描画例
を示す。この場合には左から右へと、ページの進行に従
ってページ番号も振られている。図34(A)は右開き
の場合のページ番号描画例を示す。この場合には右から
左へと、ページの進行に従ってページ番号が振られてい
る。図34(B)は上開きの場合のページ番号描画例を
示す。この場合には、各論理ページに対応づけてページ
番号を付けるのはスペース的に難しいので、2ページず
つまとめて、ページの進行に従ってページ番号が振られ
ている。
【0143】(製本印刷用論理ページ描画)図27,図
28でページテンプレートおよびページ番号が描画され
ると、図29において論理ページの内容が描画される。
【0144】図29においては、ステップS2901で
レイアウト設定を取得すると、ステップS2902で製
本後の開き方が右開きに設定されているか判定し、右開
きであればステップS2905で製本右開き用に論理ペ
ージを描画する。また、右開きでない場合、ステップS
2903で左開きが設定されているか判定し、左開きで
あればステップS2906において製本左開き用に論理
ページを描画する。また左開きでない場合には上開きで
あるから、ステップS2904で製本上開き用に論理ペ
ージを描画する。
【0145】製本後に論理ページが指定通り配置される
ように、製本印刷時のシートへの論理ページの割付け方
は、前述した(図22の説明において述べた)とおり、
フェイスアップ/ダウンの指定や製本単位の指定によっ
て変わる。しかしながら、プレビュー画面上では、それ
らの指定に関係なく、論理ページの順序で、すなわち、
製本後にページを繰っていく順序で各論理ページが表示
される。ただし、製本単位の指定は、プレビュー画面上
で理解できるように表示される。また、表紙インサート
の場合には、インサートされる表紙には論理ページは描
画されないが、挿入される表紙であることを示すため
に、ページ枠を示すテンプレートは表示される。これた
については後述する。
【0146】図30は左開きの場合の論理ページ描画例
を示す。この場合には左から右へと、ページを繰る順序
で論理ページが進行する。また、図34(A)は左開き
の例であり、最左端を表紙として、右に進行するように
論理ページが配置される。図34(B)は上開きの例で
ある。プレビュー画面では、各印刷されるシートは横方
向に並べられるために、全体としては上から下への配置
はしていないものの、各シートに限れば、上から下へと
論理ページが順次配置される。すなわち、左上から右下
へとジグサグ上に配置される。
【0147】このようにプレビュー表示することで、利
用者は製本時のページ配置を確認しやすくなる。すなわ
ち、片面や両面といった通常のレイアウトでは物理ペー
ジのプレビューを表示する意味があるが、製本印刷時に
は、論理ページは物理ページ上に順を追って配置される
分けではないので、物理をプレビューしても出力結果が
想像しづらい。このため、製本印刷が指定された場合に
は、見開きの状態を表示する。また、通常のレイアウト
では総ページ数(総用紙枚数)を表示するが、製本印刷
時には、総論理ページ数を表示する。
【0148】また、右開き時には、右から左へ、左開き
時には左から右へ、上開き時には上から下へ論理ページ
を並べてプレビュー表示することで、製本印刷の完成形
が理解しやすい。
【0149】(製本単位の指定)製本単位の指定に関わ
らず、プレビュー画面における論理ページの順序は見開
きの順序であることは説明した。しかしながら、製本単
位の指定によって論理ページの描画において利用される
テンプレートは異なる場合がある。
【0150】図31は、全部で8論理ページの文書に対
して、印刷された全用紙をまとめて2つ折りにして製本
する、全ページ単位の設定が指定された場合のプレビュ
ー画像の例である。画面3101の設定画面で全ページ
単位が指定された場合、プレビュー画面3102によう
に、表紙(第1ページ)および裏表紙(第8ページ)以
外はすべて見開きで表示される。
【0151】図32は、全部で8論理ページの文書に対
して、製本単位を1枚とするN枚印刷(N=1)が指定
された場合のプレビュー画像の例である。画面3201
の設定画面でN枚印刷が指定された場合、プレビュー画
面3202にように、N枚単位で表紙と裏表紙がどのペ
ージかわかるように表示される。図32の例では、第1
ページから第4ページまでが製本単位となる1枚のシー
トであり、第5ページから第8ページが次の製本単位と
なる1枚のシートである。このように、製本単位が指定
されると、製本単位ごとに分割されてプレビュー画面が
表示される。なお、図33は製本単位として3枚を指定
する画面の例である。
【0152】この結果、印刷出力前に、分割された製本
という出力結果を予想しづらい印刷結果を画面上で確認
できる。
【0153】(表紙インサート時の論理ページ描画)上
述のように製本印刷時の論理ページは描画されるが、イ
ンサータを利用し、表紙をインサートする場合には図2
9のステップS2904〜S2906における処理にお
いてそのことが考慮される。
【0154】図35,36は表紙インサート時のプレビ
ュー画面の例である。論理ページ描画時に、表紙インサ
ート指定がされていると判定されると、挿入される表紙
の裏表を白紙のページとして、その次のページから第1
論理ページを描画し、引き続き論理ページ順に描画した
後、最後に挿入される表紙の裏表が白紙のページとして
挿入される。
【0155】図35の表示窓3501では、左開きが指
定されており、その最初の2ページは挿入される表紙で
あるので、白紙であり、しかもページ番号も付けられな
い。また図35においてはカーソルが表紙上にある。こ
の場合にはツールチップによってそれがインサートされ
る表紙であることが「製本表紙」と表示される。図36
の表示窓3601では、左開きが指定されており、カー
ソルが表紙裏面にある。この場合にはツールチップによ
って、それがインサートされる表紙の裏面であることが
「製本表紙(裏)」と表示される。
【0156】図36の表示窓3602においては、裏表
紙の部分がプレビュー画面として表示されている。挿入
される表紙は2つ折りにすることで裏表紙にもなるの
で、裏表紙も白紙のページを表示する。この部分にもペ
ージ番号は付けられない。
【0157】図36の表示窓3603は上開きかつ表紙
挿入が指定された場合のプレビュー画面である。この場
合にも左開きと同様(右開きも同様)、インサートされ
る表紙として白紙のページが表示され、それに続いて第
1論理ページから描画される。
【0158】このように、製本印刷のプレビュー時、イ
ンサータから表紙が挿入される設定になっている場合に
は、表紙のついた形でプレビューを行う。なお、この設
定はデバイスのオプション装着状況、インサータの指定
と連動する。
【0159】これによって、インサータから表紙を挿入
する場合にも、実際の出力結果がプレビュー上で確認で
きる。
【0160】以上説明したように、本実施形態の印刷制
御方法および装置によれば、ホスト上でスプールされた
ジョブをプレビューする際、製本印刷が指定されている
場合には見開きの状態をプレビュー表示する。このた
め、製本印刷が指定された場合には、製本後の印刷結果
を確認することができる。
【0161】また、製本単位の指定に応じて、見開きで
表示する単位を変えて表示することで、プレビュー画面
において、分割された製本という出力結果を予想しづら
い印刷結果を確認できる。
【0162】また、製本印刷の「左開き、右開き」ある
いは「上開き」の指定に合わせて、見開きの順序でプレ
ビュー表示することで、製本印刷の完成形が理解しやす
い。
【0163】また、製本印刷のプレビュー時、インサー
タから表紙が挿入される設定になっている場合には、表
紙のついた形でプレビュー表示することで、インサータ
から表紙を挿入する場合にも、実際の出力結果がプレビ
ュー上で確認できる。
【0164】また、デバイスで中差しが差し込まれる設
定になっている場合には、プレビュー上でも中差しがな
されることを反映した表示を行う。これにより、中差し
されること、中差しがどのようになされるのか、がプレ
ビューで確認できる。
【0165】
【他の実施の形態】なお、本発明は、複数の機器(例え
ばホストコンピュータ、インタフェイス機器、リーダ、
プリンタなど)から構成されるシステムに適用しても、
一つの機器からなる装置(複写機、プリンタ、ファクシ
ミリ装置など)に適用してもよい。
【0166】また、本発明の目的は、前述した実施形態
の機能を実現する、図19乃至図25および図27乃至
図29の手順を実現するプログラムコードを記憶した記
憶媒体を、システムあるいは装置のコンピュータ(また
はCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラム
コードを読出し実行することによっても達成される。
【0167】この場合、記憶媒体から読み出されたプロ
グラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現する
ことになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体
は本発明を構成することになる。
【0168】プログラムコードを供給するための記憶媒
体としては、例えば、フロッピーディスク、ハードディ
スク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、C
D−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM
などを用いることができる。
【0169】また、コンピュータが読み出したプログラ
ムコードを実行することにより、前述した実施形態の機
能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指
示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(オペ
レーティングシステム)などが実際の処理の一部または
全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能
が実現される場合も含まれる。
【0170】更に、記憶媒体から読出されたプログラム
コードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードや
コンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメ
モリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に
基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わ
るCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、そ
の処理によって前述した実施形態の機能が実現される場
合も含まれる。
【0171】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、製本印
刷が指定されている場合には見開きの状態をプレビュー
表示する。このため、製本印刷が指定された場合には、
製本後の印刷結果を確認することができるという効果が
ある。
【0172】また、製本単位の指定に応じて、見開きで
表示する単位を変えて表示することで、プレビュー画面
において、分割された製本という出力結果を予想しづら
い印刷結果を確認できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す印刷制御装置の構成を
説明するブロック図である。
【図2】プリンタが接続されたホストコンピュータの典
型的なプリントシステムの構成を示すブロック図であ
る。
【図3】アプリケーションからの印刷命令をプリンタ制
御コマンドに変換する前に、一旦中間コードスプールす
るプリントシステムの構成を示すブロック図である。
【図4】本発明におけるプリンタについて説明した図で
ある。
【図5】スプーラ302における処理を示したフローチ
ャートである。
【図6】スプールファイルマネージャ304における印
刷制御について示したフローチャートである。
【図7】デスプーラ305における処理を示したフロー
チャートである。
【図8】印刷設定画面の一例である。
【図9】印刷スプール設定画面の一例である。
【図10】スプールファイルマネージャ304からデス
プーラ305に対して物理ページの印刷要求を行う際に
渡すデータ形式の一例を示した図である。
【図11】スプールファイルマネージャ304からデス
プーラ305に対して物理ページの印刷要求を行う際に
渡すデータ形式の一例を示した図である。
【図12】スプールファイルマネージャ304からデス
プーラ305に対して物理ページの印刷要求を行う際に
渡すデータ形式の一例を示した図である。
【図13】スプールファイルマネージャ304からデス
プーラ305に対して物理ページの印刷要求を行う際に
渡すデータ形式の一例を示した図である。
【図14】スプールファイルマネージャ304からデス
プーラ305に対して物理ページの印刷要求を行う際に
渡すデータ形式の一例を示した図である。
【図15】設定変更エディタ307における設定変更処
理について示したフローチャートである。
【図16】スプールファイルマネージャ304でスプー
ルされている印刷ジョブ一覧を表示する画面の一例であ
る。
【図17】プレビューア306の画面の一例である。
【図18】設定変更エディタ307の画面の一例であ
る。
【図19】アプリケーションプログラム等で作成したデ
ータをストア指定をして印刷させた場合のフローチャー
トである。
【図20】図19のステップS1903の詳細を示すフ
ロー図である。
【図21】ジョブリストからジョブが選択された状態で
編集ボタンや結合ボタンが操作された際の処理手順のフ
ローチャートである。
【図22】ジョブリストからジョブが選択された状態で
編集ボタンや結合ボタンが操作された際にプレビュー画
面を表示する手順のフローチャートである。
【図23】図22のステップS2203の詳細を示すフ
ロー図である。
【図24】図22のステップS2204の詳細を示すフ
ロー図である。
【図25】図22のステップS2205の詳細を示すフ
ロー図である。
【図26】ジョブリストの表示例を示す図である。
【図27】製本印刷時のページテンプレート取得手順を
示すフローチャートである。
【図28】製本印刷時のページ番号描画手順を示すフロ
ーチャートである。
【図29】製本印刷時の論理ページ描画手順を示すフロ
ーチャートである。
【図30】左開きの場合のプレビュー画面の例を示す図
である。
【図31】全ページ単位の設定が指定された場合のプレ
ビュー画像の例の図である。
【図32】N枚印刷の設定が指定された場合のプレビュ
ー画像の例の図である。
【図33】製本単位として3枚を指定する画面の例の図
である。
【図34】右開きの場合(A)および上開きの場合
(B)のプレビュー画面の例を示す図である。
【図35】表紙インサート時のプレビュー画面の例の図
である。
【図36】表紙インサート時のプレビュー画面の例の図
である。
【図37】中差しを指定する画面の例を示す図である。
【図38】中差し用のページテンプレートの例を示す図
である。
【符号の説明】
1 CPU 2 RAM 3 ROM 4 システムバス 12 CPU 13 ROM 19 RAM 3000 ホストコンピュータ 1500 プリンタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 森 安生 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 Fターム(参考) 5B009 NA14 5B021 AA01 AA02 LE00 PP08 5C062 AA05 AA13 AB11 AB20 AB24 AC06 AC09 AC24 AF07 BA00 BD00 5C076 AA14 AA16 AA17 AA19 AA22 AA37 AA40 CA02 CA08

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 格納された印刷データを印刷する際に、
    印刷済みのシートを製本することで本来の順序でページ
    が配置されるように印刷する製本印刷を指定可能な印刷
    制御方法であって、 製本印刷が指定されている場合、製本された状態で見開
    きとなる関係のページを見開きの状態となるように、前
    記印刷データをプレビュー表示することを特徴とする印
    刷制御方法。
  2. 【請求項2】 見開きとなる関係のページをプレビュー
    表示する際に、見開きとなる関係のページ同士を隣接し
    て表示することを特徴とする請求項1に記載の印刷制御
    方法。
  3. 【請求項3】 製本印刷の指定に際して、綴じる単位で
    ある製本単位がさらに指定可能であり、指定された製本
    単位ごとに区切ってプレビュー表示することを特徴とす
    る請求項1に記載の印刷制御方法。
  4. 【請求項4】 前記製本単位ごとの区切りとして、その
    表裏のページを1ページずつ表示し、中間のページを見
    開き単位で隣接して表示することを特徴とする請求項3
    に記載の印刷制御方法。
  5. 【請求項5】 印刷データを格納する格納工程をさらに
    備えることを特徴とする請求項1に記載の印刷制御方
    法。
  6. 【請求項6】 製本印刷が指定されている場合、前記プ
    レビュー表示した通りの順序となるように、印刷装置に
    より前記印刷データを印刷させる印刷工程をさらに備え
    ることを特徴とする請求項1に記載の印刷制御方法。
  7. 【請求項7】 格納された印刷データを印刷する際に、
    印刷済みのシートを製本することで本来の順序でページ
    が配置されるように印刷する製本印刷を指定可能な印刷
    制御装置であって、 製本印刷が指定されている場合、製本された状態で見開
    きとなる関係のページを見開きの状態となるように、前
    記印刷データをプレビュー表示することを特徴とする印
    刷制御装置。
  8. 【請求項8】 見開きとなる関係のページをプレビュー
    表示する際に、見開きとなる関係のページ同士を隣接し
    て表示することを特徴とする請求項7に記載の印刷制御
    装置。
  9. 【請求項9】 製本印刷の指定に際して、綴じる単位で
    ある製本単位がさらに指定可能であり、指定された製本
    単位ごとに区切ってプレビュー表示することを特徴とす
    る請求項7に記載の印刷制御装置。
  10. 【請求項10】 前記製本単位ごとの区切りとして、そ
    の表裏のページを1ページずつ表示し、中間のページを
    見開き単位で隣接して表示することを特徴とする請求項
    9に記載の印刷制御装置。
  11. 【請求項11】 印刷データを格納する格納手段をさら
    に備えることを特徴とする請求項7に記載の印刷制御装
    置。
  12. 【請求項12】 製本印刷が指定されている場合、前記
    プレビュー表示した通りの順序となるように、印刷装置
    により前記印刷データを印刷させる印刷手段をさらに備
    えることを特徴とする請求項7に記載の印刷制御装置。
  13. 【請求項13】 コンピュータにより、 格納された印刷データを印刷する際に、印刷済みのシー
    トを製本することで本来の順序でページが配置されるよ
    うに印刷する製本印刷が指定されている場合、製本され
    た状態で見開きとなる関係のページを見開きの状態とな
    るように、前記印刷データをプレビュー表示させるため
    のコンピュータプログラムを格納することを特徴とする
    コンピュータ可読の記憶媒体。
  14. 【請求項14】 見開きとなる関係のページをプレビュ
    ー表示する際に、見開きとなる関係のページ同士を隣接
    して表示させることを特徴とする請求項13に記載の記
    憶媒体。
  15. 【請求項15】 製本印刷の指定に際して、綴じる単位
    である製本単位がさらに指定可能であり、指定された製
    本単位ごとに区切ってプレビュー表示させることを特徴
    とする請求項13に記載の記憶媒体。
  16. 【請求項16】 前記製本単位ごとの区切りとして、そ
    の表裏のページを1ページずつ表示し、中間のページを
    見開き単位で隣接して表示させることを特徴とする請求
    項15に記載の記憶媒体。
  17. 【請求項17】 印刷データを格納する格納手段をさら
    に実現させることを特徴とする請求項13に記載の記憶
    媒体。
  18. 【請求項18】 製本印刷が指定されている場合、前記
    プレビュー表示した通りの順序となるように、印刷装置
    により前記印刷データを印刷させる印刷手段をさらに実
    現させることを特徴とする請求項13に記載の記憶媒
    体。
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