JP2001136044A - インピーダンス整合装置 - Google Patents

インピーダンス整合装置

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JP2001136044A
JP2001136044A JP31637599A JP31637599A JP2001136044A JP 2001136044 A JP2001136044 A JP 2001136044A JP 31637599 A JP31637599 A JP 31637599A JP 31637599 A JP31637599 A JP 31637599A JP 2001136044 A JP2001136044 A JP 2001136044A
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impedance
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circuit
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Takao Sato
孝雄 佐藤
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Hitachi Kokusai Electric Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 入力側と出力側との間に設けられた整合回路
に備えられた整合用コイルのインダクタンス値を調整し
て入力側と出力側とをインピーダンス整合させるインピ
ーダンス整合装置で、例えば高い周波数で用いられる場
合であっても、高いインピーダンス整合の精度を実現す
る。 【解決手段】 リレーによりインダクタンス値を段階的
に変化可能なコイルL(整合用可変素子Z2)と、1次
コイル側の抵抗値の変化により2次コイルのインダクタ
ンス値を変化可能なトランス13の当該2次コイルとを
直列に接続して整合回路5aの整合用コイルとし、整合
手段3aがインピーダンス誤差検出器1からの検出結果
に基づいて整合用コイルのインダクタンス値を調整して
入力側(インピーダンスZa)と出力側(インピーダン
スZb)とを整合させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、整合回路に備えら
れた整合用コイルのインダクタンス値を調整して入力側
と出力側とをインピーダンス整合させるインピーダンス
整合装置に関し、特に、例えば高い周波数で用いられる
場合であっても、高いインピーダンス整合の精度(整合
精度)を実現するインピーダンス整合装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば通信装置等において電源側の回路
から負荷側の回路へ電力を供給する場合に、これら2つ
の回路の接続点に整合回路を挿入して電源側と負荷側の
インピーダンスを整合させることが行われている。この
ようにしてインピーダンスを整合させると、2つの回路
の接続点で電力の反射による損失がなくなり、負荷側に
最大電力を供給することができる。
【0003】図3には、このような整合回路5を設けた
デジタル自動インピーダンス整合装置の構成例を示して
ある。同図に示したデジタル自動インピーダンス整合装
置は、インピーダンス誤差検出器(DISC)1と、A
/D(アナログ−デジタル)変換器やコンパレータ(比
較器)を備えたデジタル化部2と、MPU(マイクロプ
ロセッサユニット)3と、可変素子駆動回路4と、整合
回路5とから構成されており、例えばインピーダンスZ
aを有した入力側の回路とインピーダンスZbを有した
出力側の回路との間に設けられている。なお、例えば複
素インピーダンスの形で表されるインピーダンスZa、
Zbは、一般に、処理対象となる信号の周波数に応じて
変化し得る。
【0004】また、同図に示した例では、整合回路5は
3つの可変素子(整合用可変素子)Z1〜Z3から構成
されている。そして、直列に接続された第1の整合用可
変素子Z1及び第3の整合用可変素子Z3としてはそれ
ぞれ容量を可変に制御することが可能なコンデンサ(可
変コンデンサ)C1、C2が用いられており、これら2
つの整合用可変素子Z1、Z3の接続点と接地電圧との
間に備えられた第2の整合用可変素子Z2としてはイン
ダクタンス値を段階(ステップ)的に可変に制御するこ
とが可能なコイル(可変コイル)Lが用いられている。
【0005】なお、コイルLのインダクタンス値は、例
えばリレー(可変素子切替用リレー)によりバイナリス
テップで当該コイルLの長さを変化させることで複数の
離散的な値に段階的に切り替えられる構成となってい
る。また、コンデンサC1、C2の容量についても、同
様に、例えばリレー(可変素子切替用リレー)によりバ
イナリステップで切り替えられる構成となっている。
【0006】上記のような構成からなるデジタル自動イ
ンピーダンス整合装置では、入力側の回路から入力され
る信号(例えば通信装置から送信しようとしている信号
(送信信号))がインピーダンス誤差検出器1を通った
後に整合回路5に備えられた一方のコンデンサC1に入
力され、当該信号が当該一方のコンデンサC1及び他方
のコンデンサC2を通った後に整合回路5から出力側の
回路へ出力される。
【0007】次に、同図に示したデジタル自動インピー
ダンス整合装置により行われる動作(整合動作)の一例
を示す。すなわち、同図に示したデジタル自動インピー
ダンス整合装置では、インピーダンス誤差検出器1によ
り検出される各要素がデジタル化部2によりデジタル化
されてMPU3に入力され、MPU3がデジタル化部2
から入力されるデジタル信号に基づいて可変素子駆動回
路4を介してコンデンサC1、C2の容量やコイルLの
インダクタンス値を調整することにより整合回路5全体
としてのインピーダンスを調整して、これにより入力側
と出力側とをインピーダンス整合させる。
【0008】具体的には、インピーダンス誤差検出器1
は入力側のインピーダンスZaと出力側のインピーダン
スZbとのインピーダンス誤差を例えば抵抗分(R)と
位相分(φ)とに分離して検出する機能を有しており、
このようにして検出されるインピーダンス誤差がコンパ
レータによりデジタル信号へ変換されてMPU3に入力
される。
【0009】また、MPU3はコンパレータから入力さ
れるデジタル信号に基づいて、インピーダンス誤差の抵
抗分や位相分をゼロにする(或いはゼロに近づける)た
めの各整合用可変素子Z1〜Z3の制御方向(すなわ
ち、コンデンサC1、C2の容量の増減方向や、コイル
Lのインダクタンス値の増減方向)を決定し、決定した
制御方向の制御を行うための制御信号a、制御信号b、
制御信号cを可変素子駆動回路4へ出力する。
【0010】そして、可変素子駆動回路4はMPU3か
ら入力される制御信号a、制御信号b、制御信号cを各
可変素子切替用リレーを駆動するための信号a’、信号
b’、信号c’へ変換して出力し、これにより2つのコ
ンデンサC1、C2の容量やコイルLのインダクタンス
値をバイナリステップで制御してインピーダンス整合を
実現する。なお、同図では、可変素子駆動回路4から各
整合用可変素子Z1〜Z3への信号線については点線で
示して見易くしてある。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ようなデジタル自動インピーダンス整合装置では、整合
回路に備えられる整合用可変素子としてコイルを用いる
ことが必須であるところ、上記したように整合回路に備
えられたコイルのインダクタンス値をバイナリステップ
で離散的に切り替えるものであるため、例えば当該コイ
ルのストレー容量(浮遊容量)に起因した自己共振周波
数に近づくほどに高い周波数で用いられる場合には特
に、整合動作において整合精度が悪くなってしまうとい
った不具合があった。
【0012】以下で、上記した不具合について詳しく説
明する。すなわち、例えば上記図3に示したようなコイ
ルLには必ずストレー容量が存在してしまい、このよう
なストレー容量は、例えば当該コイルLをプリント基板
に実装して構成したような場合には当該プリント基板等
の影響によりコイル単体のときと比べて大きくなってし
まう。そして、このようなストレー容量とコイルLのイ
ンダクタンスとの作用で並列共振(自己共振)が生じて
しまい、これにより、例えば共振周波数においては、コ
イルLのインダクタンスは、プラス(+)の極大(誘導
性)からマイナス(−)の極大(容量性)に変化する。
【0013】この結果、例えば同一のコイルLについて
は、当該コイルLを高い周波数で使用するほど、コイル
の自己共振周波数に近づくために、当該コイルLのイン
ダクタンス値が大きくなってしまう。従って、コイルL
のインダクタンス値をバイナリステップで切り替えるに
際して、当該コイルLが高い周波数で用いられる場合に
は、段階的に切替可能なインダクタンス値の最小幅(最
小可変幅)が大きくなってしまうため、整合精度が悪く
なってしまう。
【0014】ここで、図4には、コイルLの自己共振の
影響による最小可変幅の変化の一例を示してある。同図
に示したグラフの横軸はコイルLの可変素子切替用リレ
ーを制御するためのバイナリステップデータを示す一
方、縦軸は当該制御により実現されるコイルLのインダ
クタンス値を示してあり、また、コイルLが比較的低い
周波数で用いられた場合におけるインダクタンス値の変
化特性例を実線を用いて示す一方、コイルLが比較的高
い周波数で用いられた場合におけるインダクタンス値の
変化特性例を点線を用いて示してある。同図に示される
ように、高い周波数で用いられるほどコイルLの単位長
さ当たりのインダクタンス値が大きくなるため最小可変
幅が大きく粗くなってしまい、これにより、整合精度が
悪くなってしまう。
【0015】本発明は、このような従来の課題を解決す
るためになされたもので、整合回路に備えられた整合用
コイルのインダクタンス値を調整して入力側と出力側と
をインピーダンス整合させるに際して、例えば高い周波
数で用いられる場合であっても、高い整合精度を得るこ
とができるインピーダンス整合装置を提供することを目
的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明に係るインピーダンス整合装置では、入力側
と出力側との間に設けられる整合回路に備えられる整合
用コイルとして、リレーによりインダクタンス値を段階
的に変化させることが可能なコイルと、1次コイル側の
抵抗値を変化させることにより2次コイルのインダクタ
ンス値を変化させることが可能なトランスの当該2次コ
イルとを直列に接続して備え、整合手段が整合用コイル
のインダクタンス値を調整することにより入力側と出力
側とをインピーダンス整合させる。
【0017】このような構成を用いると、整合用コイル
として備えられた前記コイルによりインダクタンス値を
段階的に変化させることが可能であるとともに、整合用
コイルとして備えられた前記トランスの2次コイルによ
りインダクタンス値を変化させて微調整することが可能
であるため、例えば高い周波数で用いられる場合であっ
ても、高い整合精度を得ることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明に係るインピーダンス整合
装置の一実施例を図面を参照して説明する。図1には、
本発明の一実施例として、デジタル自動インピーダンス
整合装置の一例を示してあり、このデジタル自動インピ
ーダンス整合装置は、例えば上記従来例の図3に示した
デジタル自動インピーダンス整合装置と同様に、インピ
ーダンスZaを有した入力側の回路とインピーダンスZ
bを有した出力側の回路との間に設けられている。
【0019】また、上記図1に示した本例のデジタル自
動インピーダンス整合装置の構成は、整合回路5aにト
ランス13の2次コイルを整合用コイルとして備えた等
といった点を除いては、例えば上記図3に示したデジタ
ル自動インピーダンス整合装置の構成と同様である。な
お、本例では、説明の便宜上から、上記図3に示したも
のと同様な構成部分、すなわち、インピーダンス誤差検
出器1と、デジタル化部2と、可変素子駆動回路4と、
第1の整合用可変素子(コンデンサC1)Z1と、第2
の整合用可変素子(コイルL)Z2と、第3の整合用可
変素子(コンデンサC2)については上記図3に示した
のと同じ符号を用いて示してある。また、上記図3の場
合と同様に、可変素子駆動回路4から各整合用可変素子
Z1〜Z3への信号線については点線で示して見易くし
てある。
【0020】以下では、主として、本例のデジタル自動
インピーダンス整合装置の特徴部分であるトランス13
等の構成について詳しく説明する。すなわち、本例の整
合回路5aには、例えば上記図3に示した整合回路5と
同様に3つの整合用可変素子Z1〜Z3が備えられてい
るとともに、本例では、第2の整合用可変素子Z2であ
るコイルLと本例の特徴部分であるトランス13の2次
コイルとが直列に接続されて、他の2つの整合用可変素
子Z1、Z3の接続点と接地電圧との間に整合用コイル
として備えられている。
【0021】また、上記したトランス13の1次コイル
には抵抗可変回路12が接続されており、具体的には、
当該抵抗可変回路12に備えられた可変抵抗21が当該
1次コイルに接続されている。なお、可変抵抗21は抵
抗値を可変に制御することが可能な抵抗であり、例えば
FETやピンダイオード等の抵抗可変素子を用いること
ができる。
【0022】また、上記した可変抵抗21にはD/A
(デジタル−アナログ)変換器11を介してMPU3a
が接続されており、本例のMPU3aは、可変素子駆動
回路4を介して2つのコンデンサC1、C2の容量やコ
イルLのインダクタンス値を可変に制御することが可能
な機能を有しているばかりでなく、D/A変換器11を
介して可変抵抗21の抵抗値を可変に制御することによ
り上記したトランス13の2次コイルのインダクタンス
値を可変に制御することが可能な機能を有している。な
お、具体的には、本例のMPU3aから出力されるデジ
タル信号がD/A変換器11によりアナログ信号へ変換
されて、当該アナログ信号が可変抵抗21に与えられる
ことにより、当該可変抵抗21の抵抗値が制御される。
【0023】ここで、上記のようなトランス13の2次
コイルを用いたインダクタンス値の調整について詳しく
説明する。すなわち、例えば図2に示すようにトランス
13の1次コイルの巻き数がN1であって2次コイルの
巻き数がN2である場合には、1次コイル側のインピー
ダンスZpの変化に応じて2次コイル側のインピーダン
スZsは式1に示す関係式に従って変化させられ、これ
により、当該2次コイルのインダクタンス値が変化させ
られる。
【0024】
【数1】
【0025】このため、本例では、MPU3aが可変抵
抗21の抵抗値を制御してトランス13の1次コイル側
のインピーダンスZpを変化させることにより、当該ト
ランス13の2次コイルのインダクタンス値を調整する
ことができる。そして、本例のデジタル自動インピーダ
ンス整合装置による整合動作では、例えば上記図3に示
したデジタル自動インピーダンス整合装置による整合動
作と同様にMPU3aが2つのコンデンサC1、C2の
容量やコイルLのインダクタンス値を調整するに際し
て、当該MPU3aはトランス13の2次コイルのイン
ダクタンス値を調整することも実行する。
【0026】具体的には、本例のMPU3aは、例えば
第2の整合用可変素子Z2であるコイルLのインダクタ
ンス値を段階的に制御して最適値に調整した後に、D/
A変換器11を介して可変抵抗21の抵抗値を制御する
信号を出力することによりトランス13の2次コイルの
インダクタンス値を連続的に制御して最適値に調整す
る。本例では、このようにトランス13の2次コイルの
インダクタンス値を調整することにより整合用コイル全
体としてのインダクタンス値(本例では、コイルLのイ
ンダクタンス値とトランス13の2次コイルのインダク
タンス値との和)を微調整することができる。
【0027】なお、本例のような仕方でトランス13の
2次コイルのインダクタンス値を調整する場合には、調
整可能なインダクタンス値の最小幅(最小可変幅)はD
/A変換器11の分解能によって決まるが、通常では、
例えば10ビット程度の分解能は容易に実現することが
可能であるため、実用上では当該2次コイルのインダク
タンス値は連続的に可変に調整することが可能なもので
あるとみなすことができる。すなわち、本例のような仕
方でトランス13の2次コイルのインダクタンス値を調
整する場合には、当該インダクタンス値の最小可変幅が
コイルLのインダクタンス値の最小可変幅と比べて小さ
くなる(上記のように実用上では連続可変になる)た
め、インダクタンス値の微調整が実現される。
【0028】このため、本例のデジタル自動インピーダ
ンス整合装置では、例えば上記図3に示したような従来
のデジタル自動インピーダンス整合装置と比べて、整合
用コイル全体としてのインダクタンス値を細かく調整す
ることができ、これにより、整合回路5a全体としての
インピーダンスを最適な値に細かく調整することができ
ることから、入力側と出力側とを精度よくインピーダン
ス整合させることができる。
【0029】従って、本例のデジタル自動インピーダン
ス整合装置では、例えば高い周波数の信号を処理する入
力側の回路と出力側の回路との間に設けられてコイルL
のインダクタンス値の最小可変幅が大きくなってしまう
ような場合であっても、当該コイルLにより調整可能な
離散的なインダクタンス値の間をトランス13の2次コ
イルのインダクタンス値により連続的に微調整すること
が可能であるため、高く良好な整合精度を得ることがで
きる。
【0030】ここで、本例では、整合回路5aにより本
発明に言う入力側と出力側との間に設けられた整合回路
が構成されており、コイルLにより本発明に言うリレー
によりインダクタンス値を段階的に変化させることが可
能なコイルが構成されており、トランス13の2次コイ
ルにより本発明に言う1次コイル側の抵抗値を変化させ
ることにより2次コイルのインダクタンス値を変化させ
ることが可能なトランスの当該2次コイルが構成されて
おり、コイルLとトランス13の2次コイルとを直列に
接続したものにより本発明に言う整合回路に備えられた
整合用コイルが構成されている。
【0031】また、本例では、MPU3aがインピーダ
ンス誤差検出器1からのインピーダンス誤差検出結果に
基づいてコイルLのインダクタンス値やトランス13の
2次コイルのインダクタンス値を調整して入力側と出力
側とをインピーダンス整合させる機能により、本発明に
言う整合用コイルのインダクタンス値を調整することに
より入力側と出力側とをインピーダンス整合させる整合
手段が構成されている。
【0032】なお、本発明に係るインピーダンス整合装
置の構成としては、必ずしも上記実施例で示した構成に
限られることはなく、要は、リレーによりインダクタン
ス値を段階的に変化させることが可能なコイルと、1次
コイル側の抵抗値を変化させることにより2次コイルの
インダクタンス値を変化させることが可能なトランスの
当該2次コイルとを直列に接続して整合用コイルとした
ものであれば、種々な構成が用いられてもよい。
【0033】また、本発明に係るインピーダンス整合装
置により入力側と出力側とをインピーダンス整合させる
ための処理としては、例えば上記実施例のようにプロセ
ッサやメモリ等を備えたハードウエア資源においてプロ
セッサが制御プログラムを実行することにより制御され
る構成であってもよく、また、例えば当該処理を実行す
るための各機能手段を独立したハードウエア回路として
構成することもできる。また、本発明は上記の制御プロ
グラムを格納したフロッピーディスクやCD−ROM等
のコンピュータにより読み取り可能な記録媒体として把
握することもでき、当該制御プログラムを記録媒体から
コンピュータに入力してプロセッサに実行させることに
より、本発明に係る処理を遂行させることができる。
【0034】また、上記実施例では、一例として、本発
明の一実施例に係るデジタル自動インピーダンス整合装
置を通信装置に適用して当該通信装置からの送信信号
(例えば高い周波数の信号)を処理する入力側の回路と
出力側の回路とをインピーダンス整合させる場合を示し
たが、本発明に係るインピーダンス整合装置は、入力側
と出力側とをインピーダンス整合させることが必要な種
々な分野の装置に適用することが可能なものである。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るイン
ピーダンス整合装置によると、入力側と出力側との間に
設けられた整合回路に備えられた整合用コイルのインダ
クタンス値を調整することにより入力側と出力側とをイ
ンピーダンス整合させるに際して、リレーによりインダ
クタンス値を段階的に変化させることが可能なコイル
と、1次コイル側の抵抗値を変化させることにより2次
コイルのインダクタンス値を変化させることが可能なト
ランスの当該2次コイルとを直列に接続して整合用コイ
ルとして整合回路に備えるようにしたため、例えば高い
周波数で用いられる場合であっても、高い整合精度を得
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るデジタル自動インピー
ダンス整合装置の一例を示す図である。
【図2】トランスのインピーダンス関係の一例を説明す
るための図である。
【図3】従来例に係るデジタル自動インピーダンス整合
装置の一例を示す図である。
【図4】コイルのインダクタンス値の最小可変幅の変化
の一例を示す図である。
【符号の説明】
1・・インピーダンス誤差検出器、 2・・デジタル化
部、3、3a・・MPU、 4・・可変素子駆動回路、
5、5a・・整合回路、Z1〜Z3・・整合用可変素
子、 11・・D/A変換器、12・・抵抗可変回路、
13・・トランス、 21・・可変抵抗、

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力側と出力側との間に設けられた整合
    回路に備えられた整合用コイルのインダクタンス値を調
    整することにより入力側と出力側とをインピーダンス整
    合させるインピーダンス整合装置において、 リレーによりインダクタンス値を段階的に変化させるこ
    とが可能なコイルと、1次コイル側の抵抗値を変化させ
    ることにより2次コイルのインダクタンス値を変化させ
    ることが可能なトランスの当該2次コイルとを直列に接
    続して整合用コイルとして整合回路に備えるとともに、 整合用コイルのインダクタンス値を調整することにより
    入力側と出力側とをインピーダンス整合させる整合手段
    を備えたことを特徴とするインピーダンス整合装置。
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