JP2001136011A - アンテナ構造 - Google Patents

アンテナ構造

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JP2001136011A
JP2001136011A JP31441499A JP31441499A JP2001136011A JP 2001136011 A JP2001136011 A JP 2001136011A JP 31441499 A JP31441499 A JP 31441499A JP 31441499 A JP31441499 A JP 31441499A JP 2001136011 A JP2001136011 A JP 2001136011A
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Harutaka Azuma
治隆 東
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Kenwood KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アンテナ伸長時の使用中に機械的振動を防止
してガタツキ音を低減するアンテナ構造を提供する。 【解決手段】 携帯電話機の本体1を設け、この本体1
の一端に開口する開口部1aから伸縮するように出し入
れされて両端に太い直径を有する固定部24a、24b
を備えた所定の長さで棒状に延在するアンテナ20を有
し、本体1の開口部1aに固定されてアンテナ20を挿
通して摺動可能に支持する摺動穴32を有したホルダ3
0を備え、アンテナ20の固定部24a、24bに鍔状
に突出する突起部26a、26bを形成し、アンテナ2
0の収納および伸長時に固定部24a、24bが突起部
26a、26bにより摺動穴32内に圧入されてアンテ
ナ20を収納または伸長状態で固定するように設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アンテナ構造に係
り、より詳細には、電子機器の本体から棒状のアンテナ
を伸縮するように出し入して収納および伸長状態に固定
するアンテナ構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば、携帯電話機などの移動体
通信端末は、使用者が通信時に電波の受信状態を向上さ
せるために電話機の本体内に収納したアンテナを引き出
して伸長した状態で通信している。このような従来のア
ンテナ構造では、アンテナを伸長及び収納した状態で動
かないように携帯電話機の本体に確実に固定することが
重要になる。仮に、アンテナを伸長した状態で確実に固
定されない場合、例えば、機械的振動を起こして内部で
ガタツキ音が発生してしまい通信中の使用者に不快感を
与えてしまう。このような、従来のアンテナ構造では、
例えば、アンテナが伸長及び収納した状態で機械的振動
が発生してもガタツキ音が発生しないようにバネなどの
弾性体により付勢して固定するように形成していた。図
8は、このようなバネを使用する携帯電話機に採用した
従来のアンテナ構造を示す構成図である。また、図9
は、図8に示したアンテナ構造の内部構造を示す一部切
り欠いた斜視図である。
【0003】図8に示すように、バネを使用する携帯電
話機に採用した従来のアンテナ構造は、携帯電話機の外
装を形成するフロントケースおよびリアケースとからな
る本体1と、この本体1の所定面に開口した開口部1a
に挿入する棒状のアンテナ80と、このアンテナ80を
挿通して本体1内に摺動可能に支持する摺動穴92を備
えたホルダ90と、このホルダ90内でアンテナ80の
伸長及び収納時に弾性力により付勢して固定するバネ部
材12と、このバネ部材12によりホルダ90内に固定
したアンテナ80の振動を防止する防振材14とを備え
ている。ここで、本体1は、内部にアンテナ80を所定
の側面に沿って収納できる収納スペース(図示せず)を
備え、この収納スペースの一端側にアンテナ80を出し
入れする開口部1aを設けている。
【0004】また、アンテナ80は、棒状に細長く所定
の長さに延在する延在部82と、この延在部82の両端
に太い直径を備える固定部84a、84bとを備えてい
る。この固定部84a、84bには、更に太く直径を形
成した固定端部88a、88bが形成されている。ま
た、アンテナ80は、一端側に設けた固定端部88b内
にヘリカルアンテナ(図示せず)を設けて電波を送受信
するとともに、固定部84a、84b及び延在部82を
介して本体1内のプリント基板(図示せず)に接続され
ている。
【0005】また、ホルダ90は、円筒状に形成された
円筒部96と、この円筒部96の一端側を封止して中心
部に開口する摺動穴92を備える端部94とを一体に形
成している。このホルダ90の摺動穴92は、アンテナ
80の延在部82と固定部84a、84bとが摺動して
挿入可能な大きさに開口され、このアンテナ80の両端
に形成した固定端部88a、88bが当接してアンテナ
80が外れない大きさに開口されている。また、ホルダ
90の円筒部96内には、円筒状のバネ部材12と、円
環状の防振材14とを挿入している。
【0006】バネ部材12は、薄板の板体を円筒状に形
成して一部側面に切り欠きを設け、円筒状の内側面に突
出する円弧状の凸部12aを一列に配列させて複数設け
ている。また、バネ部材12は、内部にアンテナ80を
挿入して延在部82が摺動するように設けているととも
に、このアンテナ80の両端で固定部84a、84bが
挿入されると円弧状の凸部12aの先端が当接して固定
部84a、84bを付勢するように設けてある。これに
より固定部84a、84bとバネ部材12とは、通電状
態になりプリント基板から給電できるようになってい
る。また、防振材14は、円環状に形成されて中心部に
貫通する挿入穴14aが形成されており、この挿入穴1
4aにアンテナ80が挿入されている。この挿入穴14
aは、アンテナ80の延在部82と固定部84a、84
bとが摺動して挿入できるように大きく開口されてい
る。
【0007】このように形成された従来のアンテナ構造
は、図9に示すように、携帯電話機の本体1にホルダ9
0を装着することで、アンテナ80がホルダ90により
支持されて図9に示した矢印方向に摺動して本体1への
出し入れが可能になる。ここで、アンテナ80を出し入
れする場合、使用者が一端に設けた固定端部88bを把
持して図9に示した矢印方向にアンテナ80をスライド
させて本体1から出し入れする。この際、アンテナ80
は、延在部82がホルダ90の内部に沿って抵抗を受け
ることなくスムーズに軸方向にスライドする。また、ア
ンテナ80は、両端に形成した固定部84a、84bが
ホルダ90の内部に挿入されると、バネ部材12及び防
振材14により支持されて固定される。即ち、アンテナ
80は、本体1の側面に沿ってスライドして伸長及び収
納すると両端の固定部84a、84bがホルダ90内に
挿入されてバネ部材12と防振材14とにより支持され
る構造になっている。
【0008】ここで、バネ部材12は、凸部12a(図
8参照)が固定部84a、84bの外側を付勢してアン
テナ80の摺動動作およびガタツキを固定する。一方、
防振材14は、アンテナ80がバネ部材12の凸部12
aを中心として両端部が左右に振動する動きを固定す
る。このように従来のアンテナ構造は、携帯電話機の本
体1にホルダ90を設けて摺動するアンテナ80両端の
固定部84a、84bをバネ部材12と防振材14とに
より支持して固定することで振動を抑えていた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら従来のア
ンテナ構造では、図9に示したように、ホルダ90内の
バネ部材12と防振材14とが所定の弾性を備えている
ため、本体1が大きく振動した際にアンテナ80が左右
に揺れて本体1内の固定端部88aが振動してホルダ9
0などの周囲の部品に接触してガタツキ音を発生させて
しまうという不具合があった。また、従来のアンテナ構
造では、特に、アンテナを伸長して通話する場合、本体
1が人体の耳に当たる時や歩行中に本体に振動が加わり
その影響でアンテナ80がふるえる時などの使用状況に
よりガタツキ音が発生して通話の妨げになるという不具
合があった。本発明はこのような課題を解決し、特に、
アンテナ伸長時の使用中に際し、機械的振動によるガタ
ツキ音を効果的に低減するアンテナ構造を提供すること
を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、本発明によるアンテナ構造は、電子機器の本体
と、この本体の一端から伸縮するように出し入れされて
両端に太い直径を有する固定部を備えた所定の長さで棒
状に延在するアンテナと、本体の一端に固定されてアン
テナを挿通して本体内に摺動可能に支持する摺動穴を有
したホルダとを備え、アンテナの固定部またはホルダの
摺動穴内のいずれか一方或いは両方に複数突出する突起
部を形成してアンテナの収納および伸長時に両端の固定
部が突起部により摺動穴内に圧入されてアンテナを収納
または伸長状態で固定するように設ける。
【0011】ここで、突起部は、アンテナ両端に設けた
固定部に各々形成され、固定部の外周に沿って鍔状に突
出、またはアンテナの両端に向かって外周が円錐状に広
がって突出するいずれかの形状により形成することが好
ましい。また、突起部の他の実施の形態としては、ホル
ダの摺動穴内に形成し、摺動穴の内周に沿って鍔状に突
出、または摺動穴の内周から内側に傾斜して突出するい
ずれかの形状により形成することが好ましい。また、ア
ンテナには固定部の両端に更に太い直径を有した固定端
部を設けて摺動穴から抜けることを防止するとともに、
突起部はアンテナを伸長した際に固定端部に近接して固
定部を固定することで振動を抑えるように設けることが
好ましい。また、本体は、携帯電話機、PHS電話機な
どの移動体通信端末であることが好ましい。
【0012】
【発明の実施の形態】次に、添付図面を参照して本発明
によるアンテナ構造の実施の形態を詳細に説明する。図
1は、本発明によるアンテナ構造の第1の実施の形態を
示す構成図である。また、図2は、図1に示したA−A
線の断面でのホルダ30の内部状態を示す図であり、図
2(a)はアンテナ20を収納した状態を、図2(b)
はアンテナ20を伸長した状態を各々示している。
【0013】図1に示すように、本発明によるアンテナ
構造の第1の実施の形態は、図8に示した従来技術のよ
うに携帯電話機に採用したものであり、携帯電話機の外
装を形成するフロントケースおよびリアケースとからな
る本体1と、この本体1の所定面に開口する開口部1a
に挿入する棒状のアンテナ20と、このアンテナ20が
挿入される本体1の開口部1aに固定されてアンテナ2
0を摺動可能に支持する摺動穴32を設けたホルダ30
とを備えている。ここで、本体1は、内部にアンテナ2
0を所定の側面に沿って収納できる収納スペース(図示
せず)を備え、この収納スペースの一端側にアンテナ2
0を出し入れする開口部1aを形成している。
【0014】また、アンテナ20は、所定の長さで棒状
に細長く延在する延在部22と、この延在部22の両端
に太い直径を備える固定部24a、24bとを備えてい
る。この固定部24a、24bの一端には、更に太く直
径を形成した固定端部28a、28bが形成されてい
る。また、アンテナ20は、一端側に設けた固定端部2
8b内にヘリカルアンテナ(図示せず)を設けて電波を
送受信するとともに、固定部24a、24b及び延在部
22を介して本体1内のプリント基板(図示せず)に接
続されている。また、アンテナ20は、図8に示した従
来技術とは異なり、固定部24a、24bの外周に鍔状
に突出する突起部26a、26bを一体に形成してい
る。
【0015】また、ホルダ30は、円筒状に形成された
円筒部36と、この円筒部36の一端側を封止して中心
部に開口する摺動穴32を備える端部34とを一体に形
成している。このようなホルダ30の摺動穴32は、ア
ンテナ20の延在部22と固定部24a、24bとが摺
動して挿入可能な大きさに開口され、アンテナ20の両
端で固定端部28a、28bが当接してアンテナ20が
外れない大きさに開口されている。ここで、ホルダ30
の円筒部36には、図8に示した従来技術とは異なり、
ホルダ30内でアンテナ20を弾性力により付勢するバ
ネ部材と、アンテナ20の振動を防止する防振材とが収
納されていない。従って、第1の実施の形態では、図8
に示した従来技術のようにバネ部材と防振材とによりア
ンテナを固定するのではなく、アンテナ20の固定部2
4a、24bに形成した突起部26a、26bを図2に
示すようにホルダ30の摺動穴32に圧入することで固
定している。
【0016】このように形成された本発明によるアンテ
ナ構造の第1の実施の形態は、図2に示したように、携
帯電話機の本体1にホルダ30を固定することで、アン
テナ20を本体1から伸縮するように摺動させることが
可能になる。ここで、アンテナ20を本体1内に収納す
る場合、使用者が固定端部28b側から延在部22をホ
ルダ30の摺動穴32内に押し込んで収納する。この
際、アンテナ20は、図2(a)に示すように、ヘリカ
ルアンテナを収納した固定端部28bがホルダ30と当
接する直前に突起部26bがホルダ30の摺動穴32内
に圧入されて一端側が固定される。
【0017】一方、アンテナ20を本体1内から伸長す
る場合、図2(a)に示した収納状態から使用者がアン
テナ20の固定端部28bを把持して引っ張ることで摺
動穴32内に圧入されている突起部26bを引き出だ
す。これによりアンテナ20は、延在部22がホルダ3
0の摺動穴32に沿って抵抗を受けることなくスムーズ
に摺動可能になる。そして、アンテナ20は、固定端部
28bを更に引っ張ることで、図2(b)に示すよう
に、他端側の突起部26aが摺動穴32内に圧入されて
延在部22を本体1の外側に伸長した状態で固定され
る。
【0018】ここで、アンテナ20は、図2(b)に示
したように伸長状態で固定した場合、従来技術では本体
1が大きく振動することでガタツキ音が発生していた。
このガタツキ音の最たる原因は、本体1の振動によりア
ンテナ20が揺れ、これにより固定端部28aが振動し
てホルダ30などの周囲の部品に接触することでガタツ
キ音を発生させていた。そこで、第1の実施の形態で
は、図2(b)に示したように、ホルダ30の摺動穴3
2に圧入される突起部26aの位置を固定端部28aの
近傍に形成している。従って、アンテナ20は、本体1
の振動によりガタツキ音を発生させる固定端部28aの
振動を最小に抑えることができる。このように、本発明
によるアンテナ構造の第1の実施の形態によると、突起
部26aの位置を固定端部28aの近傍に形成している
ため、アンテナ20の振動時に発生する固定端部28a
のガタツキ音を最小に防ぐとともに、通話中の音質を向
上させることが実現できる。また、第1の実施の形態に
よると、従来技術のようにバネ部材と防振材とを必要と
しないため、簡単な構造に形成できるとともに、製造工
数を削減して容易に製造でき、部品のコストを削減する
ことができる。
【0019】ところで、第1の実施の形態では、突起部
を固定部の周壁に鍔状に突出させて形成した実施の形態
を説明したが、これに限定されるものではなく、例え
ば、傾斜面を備えて略円錐状に突出させてもよい。図3
は、このように突起部を円錐状に形成した図1に示した
アンテナの他の実施の形態を示す構成図である。また、
図4は、図3に示したB−B線の断面を示す断面図であ
る。ここで、図3及び図4は、アンテナ以外全て図1に
示した構成要素と同じであり、同じ構成要素には同一符
号を記載している。
【0020】図3に示すように、アンテナの他の実施の
形態は、所定の長さで棒状に細長く延在する延在部42
と、この延在部42の両端に太い直径を備える固定部4
4a、44bとを備えている。この固定部44a、44
bには、図1に示したアンテナとは異なり、一端から略
円錐状に広がるように突出した突起部46a、46bを
一体に形成している。また、このアンテナ40は、両端
に設けた突起部46a、46bから更に太い直径を形成
した固定端部48a、48bが形成されている。そし
て、アンテナ40は、一端側に設けた固定端部48b内
にヘリカルアンテナ(図示せず)を設けて電波を送受信
するとともに、固定部44a、44b及び延在部42を
介して本体1内のプリント基板(図示せず)に接続され
ている。
【0021】このように形成されたアンテナの他の実施
の形態は、携帯電話機の本体1にホルダ30を固定する
ことで、アンテナ40を本体1から伸縮するように摺動
させることが可能になる。このアンテナ40は、図4に
示すように本体1内から伸長した場合、図1に示したア
ンテナと同様に、突起部46aがホルダ30の摺動穴3
2内に圧入されて延在部22を本体1の外側に伸長した
状態で固定する。また、アンテナ40を本体1内に収納
する場合も同様に、他端側の突起部46bが摺動穴32
に圧入されてアンテナ40の一端を固定する。ここで、
アンテナ20は、図4に示したように、ホルダ30の摺
動穴32に圧入される突起部46aの位置が固定端部2
8aに近接して設けられている。これによりアンテナ2
0は、効果的に固定端部28aの振動を抑えられ、ガタ
ツキ音の発生を防止することができる。
【0022】このように、アンテナの他の実施の形態に
よると、図1に示したアンテナと同様の効果を得ること
ができるとともに、突起部46aの位置を固定端部28
aに近接して設けているため、図1に示したアンテナに
比べてより固定端部28aの振動を抑えることができ
る。
【0023】次に、図5及び図6を参照して本発明によ
るアンテナ構造の第2の実施の形態を詳細に説明する。
図5は、本発明によるアンテナ構造の第2の実施の形態
を示す構成図である。また、図6は、図5に示したC−
C線の断面を示す断面図である。また、図7は、図6に
示したホルダの他の実施の形態を示す図である。ここ
で、図5に示す本体は、図1に示した本体と同様のもの
であり、同じ構成要素には同一符号を記載している。図
5に示すように、本発明によるアンテナ構造の第2の実
施の形態は、第1の実施の形態と同様に携帯電話機に採
用したものであり、携帯電話機の外装を形成するフロン
トケースおよびリアケースとからなる本体1と、この本
体1の所定面に開口する開口部1aに挿入する棒状のア
ンテナ50と、このアンテナ50が挿入される本体1の
開口部1aに固定されてアンテナ50を摺動可能に支持
する摺動穴62を設けたホルダ60とを備えている。
【0024】ここで、本体1は、内部にアンテナ50を
所定の側面に沿って収納できる収納スペース(図示せ
ず)を備え、この収納スペースの一端側にアンテナ50
を出し入れする開口部1aを形成している。また、アン
テナ50は、所定の長さで棒状に細長く延在する延在部
52と、この延在部52の両端に太い直径を備える固定
部54a、54bとを備えている。この固定部54a、
54bの一端には、更に太く直径を形成した固定端部5
8a、58bが形成されている。また、アンテナ50
は、一端側に設けた固定端部58b内にヘリカルアンテ
ナ(図示せず)を設けて電波を送受信するとともに、固
定部54a、54b及び延在部52を介して本体1内の
プリント基板(図示せず)に接続されている。
【0025】また、ホルダ60は、円筒状に形成された
円筒部66と、この円筒部66の一端側を封止して中心
部に開口する摺動穴62を備える端部64とを一体に形
成している。このようなホルダ60の摺動穴62は、ア
ンテナ50の延在部52と固定部54a、54bとが摺
動して挿入可能な大きさに開口され、アンテナ50の両
端で固定端部58a、58bが当接してアンテナ50が
外れない大きさに開口されている。ここで、ホルダ60
の円筒部66内には、第1の実施の形態とは異なり、図
6に示すように、摺動穴62の内周に沿って鍔状に突出
する突起部68を一体に形成している。従って、第2の
実施の形態は、第1の実施の形態のようにアンテナの固
定部に突起部を設けるのではなく、ホルダ60の摺動穴
62内周に突起部68を突出させて一体に形成すること
でアンテナ50を固定している。
【0026】このように形成された本発明によるアンテ
ナ構造の第2の実施の形態は、携帯電話機の本体1にホ
ルダ60を固定することで、アンテナ50を本体1から
伸縮するように摺動させることが可能になる。ここで、
アンテナ50は、図6に示すように、本体1内から伸長
した場合に固定部54aがホルダ60の摺動穴62内に
挿入され、この摺動穴62内の突起部68により固定部
54aが押圧されて付勢される。そして、アンテナ50
は、図6に示したように、固定端部58aがホルダ60
に当接するまで伸長されて延在部52が本体1の外側に
露出した状態で固定部54aが固定される。一方、アン
テナ50を本体1内に収納する場合も同様に、他端側の
固定部54bがホルダ60の摺動穴62内に挿入されて
突起部68により圧入した状態で固定される。
【0027】ここで、突起部68は、固定端部58aに
よるガタツキ音を抑えるため、第1の実施の形態と同様
に、固定端部58aの近傍に突出するようにホルダ60
の摺動穴62内に形成している。従って、アンテナ50
は、図2及び図4に示したアンテナと同様に、固定端部
28aの振動により発生するガタツキ音を最小に抑える
ことができる。このように本発明によるアンテナ構造の
第2の実施の形態によると、固定端部58a近傍に突起
部68を設けてアンテナ50を固定する構造により第1
の実施の形態と同様の効果を得ることができるととも
に、第1の実施の形態のように突起部を備えた特別なア
ンテナを形成する必要がないため、製品のコストを削減
することが可能になる。
【0028】ここで、第2の実施の形態では、図6に示
した摺動穴62内に突起部68を鍔状に突出させたホル
ダ60の実施の形態を詳細に説明したが、これに限定さ
れるものではなく、例えば、図7に示すように、摺動穴
72の内周から内側に傾斜面を備えて突出する突起部7
8を設けたホルダ70を形成してもよい。このホルダ7
0は、図6に示したホルダ60と同様に、アンテナ50
の固定端部58aにより発生するガタツキ音を抑えるた
め、固定端部58aの近傍に突出させて形成している。
このように形成されたホルダ70によると、図6に示し
たホルダと同様の効果を得ることができる。以上、本発
明によるアンテナ構造の実施の形態を詳細に説明した
が、本発明は前述の実施の形態に限定されるものではな
く、その要旨を逸脱しない範囲で変更可能である。例え
ば、本発明によるアンテナ構造を携帯電話機に採用した
実施の形態を説明したが、これに限定されるものではな
く、PHS(パーソナルハンディホンシステム)電話機
などの移動体通信端末にも適用可能である。
【0029】
【発明の効果】このように本発明によるアンテナ構造に
よれば、突起部の位置を固定端部に近接して形成してい
るため、アンテナの振動時に発生する固定端部のガタツ
キ音を最小に防ぐことができ、通話中の音質を向上させ
ることが可能になる。また、本発明によるアンテナ構造
によれば、アンテナまたはホルダのいずれか一方或いは
両方に突起部を設けた簡単な構造によりガタツキ音を最
小に防ぐことができるため、製造工数を削減して部品の
コストを削減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるアンテナ構造の第1の実施の形態
を示す構成図。
【図2】図1に示したA−A線の断面でのホルダの内部
状態を示す図。
【図3】図1に示したアンテナの他の実施の形態を示す
構成図。
【図4】図3に示したB−B線の断面を示す断面図。
【図5】本発明によるアンテナ構造の第2の実施の形態
を示す構成図。
【図6】図5に示したC−C線の断面を示す断面図。
【図7】図6に示したホルダの他の実施の形態を示す
図。
【図8】携帯電話機に採用した従来のアンテナ構造を示
す構成図。
【図9】図8に示したアンテナ構造の内部構造を示す一
部切り欠いた斜視図。
【符号の説明】
1 本体 1a 開口部 20 アンテナ 22 延在部 24a、24b 固定部 26a、26b 突起部 28a、28b 固定端部 30 ホルダ 32 摺動穴 34 端部 36 円筒部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子機器の本体と、 前記本体の一端から伸縮するように出し入れされて両端
    に太い直径を有する固定部を備えた所定の長さで棒状に
    延在するアンテナと、 前記本体の一端に固定され前記アンテナを挿通して前記
    本体内に摺動可能に支持する摺動穴を有したホルダとを
    備え、 前記アンテナの固定部または前記ホルダの摺動穴内のい
    ずれか一方或いは両方に複数突出する突起部を形成し、
    前記アンテナの収納および伸長時に両端の前記固定部が
    前記突起部により前記摺動穴内に圧入されて前記アンテ
    ナを収納または伸長状態で固定するように設けたことを
    特徴とするアンテナ構造。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のアンテナ構造におい
    て、 前記突起部は、前記アンテナ両端に設けた前記固定部に
    各々形成され、前記固定部の外周に沿って鍔状に突出、
    または前記アンテナの両端に向かって外周が円錐状に広
    がって突出するいずれかの形状により形成していること
    を特徴とするアンテナ構造。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のアンテナ構造におい
    て、 前記突起部は、前記ホルダの前記摺動穴内に形成され、
    前記摺動穴の内周に沿って鍔状に突出、または前記摺動
    穴の内周から内側に傾斜して突出するいずれかの形状に
    より形成していることを特徴とするアンテナ構造。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載のアンテナ構造におい
    て、 前記アンテナには前記固定部の両端に更に太い直径を有
    した固定端部を設けて前記摺動穴から抜けることを防止
    するとともに、前記突起部は前記アンテナを伸長した際
    に前記固定端部に近接して前記固定部を固定することで
    振動を抑えるように設けたことを特徴とするアンテナ構
    造。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載のアンテナ構造におい
    て、 前記本体は、携帯電話機、PHS電話機などの移動体通
    信端末であることを特徴とするアンテナ構造。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100496157B1 (ko) * 2002-11-14 2005-06-20 주식회사 팬택앤큐리텔 이동 단말기의 안테나 장치

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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