JP2001135537A - 電気信号伝達装置 - Google Patents

電気信号伝達装置

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JP2001135537A
JP2001135537A JP35216199A JP35216199A JP2001135537A JP 2001135537 A JP2001135537 A JP 2001135537A JP 35216199 A JP35216199 A JP 35216199A JP 35216199 A JP35216199 A JP 35216199A JP 2001135537 A JP2001135537 A JP 2001135537A
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JP
Japan
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signal line
signal
magnetoresistive element
change
electric
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JP35216199A
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English (en)
Inventor
Hideo Seki
英男 関
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Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 互いに電気的に絶縁された第1の信号線から
第2の信号線へ電気信号の伝達を非接触で行わせるに際
して、熱的影響を受けることなく高信頼性をもって信号
の伝達を安定して行わせ、かつ簡素なかつ小さな構造で
回路基板上に容易に実装できるようにするとともに、第
1の信号線に流れる小さな電流の変化にも感度良く応答
して信号の伝達を行わせることができるようにする。 【構成】 第2の信号線に磁気抵抗素子を直列に接続し
たうえで、その磁気抵抗素子を非接触で挟むように第1
の信号線を折り返して配線し、第1の信号線に流れる電
流の変化を磁気抵抗素子における抵抗の変化に変換して
第2の信号線に電気信号の伝達を行わせるように構成す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、互いに電気的に絶縁さ
れた複数の電気回路系統間における信号の伝達を磁気抵
抗効果を利用して非接触で行わせる電気信号伝達装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば、電気自動車のように高電
圧のモータ駆動系と低電圧の制御系とが混在するような
場合、高電圧系統のサージから低電圧系統を保護するた
めに、モータ駆動系と制御系とを基準電圧(通常GN
D)を共有しないように電気的に絶縁して設けて、ホト
カプラや絶縁トランスを介して制御系からモータ駆動系
に制御信号の伝達を行わせるようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】解決しようとする問題
点は、互いに電気的に絶縁された第1の電気回路系統か
ら第2の電気回路系統にホトカプラを介して信号を伝達
するのでは、ホトカプラ自体が熱に弱くて、温度環境に
よっては信号の伝達を良好に行わせることができなくな
ってしまうことである。
【0004】また、互いに電気的に絶縁された第1の電
気回路系統から第2の電気回路系統に絶縁トランスを介
して信号を伝達するのでは、絶縁トランスはそれ自体が
大きく、各系統の電気回路が実装される回路基板に一体
に組み込むことが困難で、その組立体が大形かつ複雑化
してしまう。また、電流の変化を検出するため、直流信
号を送ることができないという問題がある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明による電気信号伝
達装置は、互いに電気的に絶縁された第1の信号線から
第2の信号線へ電気信号の伝達を非接触で行わせるに際
して、熱的影響を受けることなく高信頼性をもって信号
の伝達を安定して行わせることができるとともに、簡素
なかつ小さな構造で回路基板上に容易に実装することが
できるようにするべく、第2の信号線に磁気抵抗素子を
直列に設けて、第1の信号線に流れる電流の変化をその
磁気抵抗素子により非接触で検出して、そのときの磁気
抵抗素子の抵抗の変化によって第2の信号線に電気信号
を伝達するようにしている。
【0006】その際、特に本発明では、第1の信号線に
流れる小さな電流の変化にも感度良く応答して信号の伝
達を行わせることができるように、第2の信号線に直列
に接続された磁気抵抗素子を非接触で挟むように第1の
信号線を折り返して配線することにより、第1の信号線
に電流が流れたときにその折り返し部分で発生する磁力
線が磁気抵抗素子に対して同じ方向に重ねて作用するよ
うにしている。
【0007】
【実施例】図1および図2は、互いに電気的に絶縁され
た第1の信号線1から第2の信号線2に非接触で電気信
号を伝達させるようにした本発明による電気信号伝達装
置の基本的な構成を示している。
【0008】ここでは、半導体基板3上に配線された信
号線1上をまたぐように絶縁層4を介して磁気抵抗素子
5を薄膜形成することによってIC化されている。そし
て、その磁気抵抗素子5の両端には信号線2が接続され
ている。6は、磁気抵抗素子5の保護膜(絶縁層)であ
る。
【0009】磁気抵抗素子5は、その面方向に磁力線が
作用するように磁界をわずかに印加することによって抵
抗値が大きく変化する特性をもっている。図4は、磁気
抵抗素子5の印加磁界に対する抵抗変化率の特性を示し
ている。そして、磁気抵抗素子5は熱に強く、その印加
磁界による抵抗変化の特性は熱的影響を受けることがな
く安定している。
【0010】このように構成されたものにあっては、信
号線1に何ら電流が流れていないときに磁気抵抗素子5
が高抵抗となって、信号線2を電流小の状態(オフ状
態)にする。そして、信号線1に電流Iが流れたとき
に、信号線1のまわりに図3に示すような磁界Hが発生
し、磁気抵抗素子5の面方向に作用する磁力線によって
その抵抗値が大きく変化して低抵抗となり、信号線2を
電流大の状態(オン状態)にする。
【0011】なお、磁気抵抗素子5の抵抗値の変化に応
じた信号線2のオン,オフ状態は、信号線2側の回路定
数によって設定が可能である。
【0012】しかして、第1の電気回路系統における信
号線1に電流を流したり、流さなかったりすることによ
り、オン,オフ信号を第2の電気回路系統における信号
線2へ非接触で、熱的影響を受けることなく安定して伝
達することができるようになる。
【0013】その際、信号線1に電流Iを流したときの
発生磁界Hの強度が信号線1からの距離に逆比例するの
で、IC製造技術による微細加工によって磁気抵抗素子
5における磁電変換の感度を充分に高めることができる
ようになる。
【0014】また、磁気抵抗素子5の抵抗値の変化にし
たがってオン,オフ信号を伝達させるに際して、その抵
抗値の変化を図5に示すようなブリッジ回路を用いてと
り出すようにすることも可能である。
【0015】ここでは、信号線1に対して2つの磁気抵
抗素子(GMRを用いている)51,52を配し、基準
抵抗Rs1,Rs2とともにブリッジ回路を構成して、
信号線1に何ら電流が流れていないときに平衡状態とな
るようにしている。
【0016】このブリッジ回路にあっては、図6に示す
ように、信号線1に電流Iが流れたとき(同図a)、磁
気抵抗素子GMR1,GMR2の抵抗値がそれぞれ高抵
抗HRから低抵抗LRの状態に変化し(同図b)、それ
によりブリッジ回路が不平衡状態となってA点の電位V
aが基準レベル(零電位)よりも低く、B点の電位Vb
がそれよりも高くなる(同図c)。
【0017】したがって、第2の電気回路系統において
A,B点の電位状態をみることによって、第1の電気回
路系統からのオン,オフ信号の伝達状態を検知できるよ
うになる。
【0018】本発明は、以上のような電気信号伝達装置
にあって、特に、図7および図8に示すように、信号線
1に流れる小さな電流の変化にも感度良く応答して信号
の伝達を行わせることができるように、信号線2に直列
に接続された磁気抵抗素子5を非接触で挟むように、下
側の絶縁層4および上側の絶縁層6を介して、信号線1
を立体的に折り返して配線するようにしている。
【0019】このような構成によれば、信号線1に電流
Iが流れたときに、磁気抵抗素子5の下側部分と上側部
分とでは電流Iの向きが逆となって、その下側部分と上
側部分とでそれぞれ磁力線の向きが逆となる磁場H1,
H2が発生して、その各発生磁場H1,H2の磁力線が
磁気抵抗素子5に対して同じ方向に重ねて作用すること
になる。
【0020】したがって、信号線1に流れる電流Iが比
較的小さくても、磁気抵抗素子5の抵抗値が応答性良く
変化して、信号線2への信号の伝達を高感度に行わせる
ことができるようになる。
【0021】また、通常、磁気抵抗素子5を所定の低抵
抗値に切り換えて信号線2をオン状態にするためには2
00De程度の磁場を磁気抵抗素子5に作用させる必要
がある。しかして、本発明によれば、磁気抵抗素子5を
所定の低抵抗値に切り換えるために必要な磁場を、磁気
抵抗素子5に対して折り返して配線された信号線1の下
側部分と上側部分とでそれぞれ発生する磁場H1,H2
の和によって得ることができ、信号線1に流す電流Iを
通常の半分にすることができるようになる。
【0022】したがって、信号線1の電流容量を通常の
半分に抑えることができ、半導体基板1上に信号線1を
細線によってとり回すことができるようになり、IC化
に有利となる。
【0023】
【発明の効果】以上、本発明による電気信号伝達装置に
あっては、互いに電気的に絶縁された第1の信号線から
第2の信号線へ電気信号の伝達を非接触で行わせるに際
して、第2の信号線に磁気抵抗素子を直列に設けて、第
1の信号線に流れる電流の変化をその磁気抵抗素子によ
り非接触で検出して、そのときの磁気抵抗効果素子の抵
抗の変化によって第2の信号線に電気信号を伝達するよ
うにしたもので、熱的影響を受けることなく高信頼性を
もって信号の伝達を非接触で安定して行わせることがで
きるとともに、簡素なかつ小さな構造で回路基板上に容
易に実装することができるという利点を有している。
【0024】そして、特に本発明によれば、第2の信号
線に直列に接続された磁気抵抗素子を非接触で挟むよう
に第1の信号線を折り返して配線することにより、第1
の信号線に電流が流れたときにその折り返し部分で発生
する磁力線が磁気抵抗素子に対して同じ方向に重ねて作
用して、第1の信号線に流れる小さな電流の変化にも感
度良く応答して信号の伝達を行わせることができるとい
う利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による電気信号伝達装置の基本的な構成
例を示す正断面図である。
【図2】その基本構成における電気信号伝達装置の平面
図である。
【図3】その基本構成にあって第1の信号線に電流が流
れたときの発生磁界によって磁気抵抗素子の面方向に磁
力線が作用する状態を示す正断面図である。
【図4】磁気抵抗素子の印加磁界に対する抵抗変化率の
特性を示す図である。
【図5】第1の信号線に電流が流れたときの磁気抵抗素
子の抵抗値の変化を検出するためのブリッジ回路を示す
図である。
【図6】そのブリッジ回路における各部変化状態の特性
を示すタイムチャートである。
【図7】本発明による電気信号伝達装置の一実施例を示
す正断面図である。
【図8】同実施例における電気信号伝達装置の側断面図
である。
【符号の説明】
1 第1の信号線 2 第2の信号線 3 半導体基板 4 絶縁層 5 磁気抵抗素子 6 絶縁層

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに電気的に絶縁された第1の信号線
    から第2の信号線へ電気信号の伝達を非接触で行わせる
    電気信号伝達装置であって、第2の信号線に磁気抵抗素
    子を直列に接続したうえで、その磁気抵抗素子を非接触
    で挟むように第1の信号線を折り返して配線し、第1の
    信号線に流れる電流の変化を磁気抵抗素子における抵抗
    の変化に変換して電気信号の伝達を行わせるようにした
    ことを特徴とする電気信号伝達装置。
  2. 【請求項2】 基板上に形成された第1の信号線をまた
    ぐように、その第1の信号線上に絶縁層を介して磁気抵
    抗素子が形成され、さらにその磁気抵抗素子の上に絶縁
    層を介して、立体的に折り返された第1の信号線が基板
    上に形成された第1の信号線と平行になるように形成さ
    れたことを特徴とする請求項1の記載による電気信号伝
    達装置。
JP35216199A 1999-11-05 1999-11-05 電気信号伝達装置 Pending JP2001135537A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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