JP2001135276A - ショートアーク型超高圧水銀ランプ - Google Patents

ショートアーク型超高圧水銀ランプ

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JP2001135276A
JP2001135276A JP31712199A JP31712199A JP2001135276A JP 2001135276 A JP2001135276 A JP 2001135276A JP 31712199 A JP31712199 A JP 31712199A JP 31712199 A JP31712199 A JP 31712199A JP 2001135276 A JP2001135276 A JP 2001135276A
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JP
Japan
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anode
mercury lamp
high pressure
pressure mercury
arc type
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JP31712199A
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Tomoyoshi Arimoto
智良 有本
Takashi Yamashita
高史 山下
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Ushio Denki KK
Ushio Inc
Original Assignee
Ushio Denki KK
Ushio Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】水銀を発光管に0.15mg/mm3以上封入
した超高圧水銀ランプであって、陽極または陽極の軸部
分が折れることのない構造を提供することである。 【解決手段】石英ガラスからなる放電容器(1)に陽極
(15)と陰極(14)が極間距離3.0mm以下で対向
配置しており、この放電容器(1)に0.15mg/m
3以上の水銀を封入した構造であって、陽極(15)
の根元を支点とするモーメントをM(gf・mm)、陽
極(15)の前記支点における断面積をS(mm2)と
するとき、陽極(15)の寸法が、M/S≦9.0(g
f・mm)であることを特徴とする。さらに、前記陽極
(15)は金属箔(18)に接続させることを特徴とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は液晶プロジェクタ等
の光源に使うショートアーク型超高圧水銀ランプに関
し、特に、放電容器に0.15mg/mm3以上の水銀
を封入したショートアーク型超高圧水銀ランプに関す
る。
【0002】
【従来技術】投射型の液晶ディスプレイ装置は、矩形状
のスクリーンに対して均一に、しかも十分な演色性をも
って画像を照明させることが要求され、このため、光源
として、水銀や金属ハロゲン化物を封入させたメタルハ
ライドランプが使われる。また、メタルハライドランプ
でも、最近では、より一層の小型化、点光源化が進めら
れ、電極間距離の極めて小さいものが実用化されてい
る。
【0003】このような背景のもと、最近では、メタル
ハライドランプに代わって、極めて高い水銀蒸気圧、例
えば200バール(約197気圧)以上、を持つランプが
提案されている。これは、水銀蒸気圧をより高くするこ
とで、アークの広がりを抑える(絞り込む)とともに、
より一層の光出力の向上を図るというものであり、例え
ば、特開平2−148561号、特開平6−52830
号に開示されている。
【0004】ここで内圧が大きい放電ランプは封止部の
耐圧が問題となる。内圧に耐えられなくなると封止部に
おいてクラックが発生するが、このクラックは封止部に
埋設された金属箔周辺から生じることが多い。従って、
内圧の高い放電ランプにあっては、耐圧という観点から
見れば、可能な限り小さい(幅の狭い)金属箔を使うこ
とが好ましい。また、金属箔に溶接する陽極の軸部分も
金属箔の幅が狭くなる分、一般には細径のものとなる。
【0005】その一方で、より明るい照明が求められる
ことから、水銀ランプの光出力の向上が求められる。こ
の要求に応える一つの方策は電流量を大きくして、電極
サイズも大型化することである。
【0006】上記のように超高圧水銀ランプ、とりわけ
0.15mg/mm3以上の水銀を封入する水銀ランプ
は、陽極サイズが大きいわりに、陽極軸棒が細いもので
あり、このような放電ランプの製造時および使用時に陽
極軸に直角な方向から衝撃が加わると、陽極およびその
軸部分が発光空間に突出する位置から折れることがあ
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】この発明が解決しよう
とする課題は、水銀を発光管に0.15mg/mm3
上封入した超高圧水銀ランプであって、陽極または陽極
の軸部分が折れることのない構造を提供することであ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、この発明のショートアーク型超高圧水銀ランプは、
石英ガラスからなる放電容器に陽極と陰極が極間距離
3.0mm以下で対向配置しており、この放電容器に0.
15mg/mm3以上の水銀を封入した構造であって、
陽極の根元を支点とするモーメントをM(gf・m
m)、陽極の前記支点における断面積をS(mm2)と
するとき、陽極の寸法が、M/S≦10.0(gf・m
m)であることを特徴とする。さらに、前記陽極は金属
箔に接続させることを特徴とする。
【0009】
【作用】上記の構成によれば、放電ランプの製造時およ
び使用時に、陽極あるいは陽極軸棒に直角な方向から放
電ランプの製造時および使用時に通常発生し得る程度の
衝撃が加わっても、陽極あるいは陽極軸部分がその根元
において折れることはない。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明のショートアーク型
超高圧水銀ランプについて、図面を参照にして詳細に説
明する。図1は、本発明のショートアーク型超高圧水銀
ランプ(以下、単に「放電ランプ」ともいう)の構成を
示す図である。放電ランプは、直流点灯型のものであ
り、その放電容器10は石英ガラスにより形成され、楕
円球形の発光管部11とこの発光管部11の両端から外
方に伸びるように連設されたロッド状の封止部12,1
3を有する。
【0011】発光管部11内には、放電容器10の管軸
上において、電極間距離が例えば3.0mm以下となる
状態で陰極14、陽極15とが対向配置しており、陽極
15は軸部分16(以下「陽極棒」ともいう)が一方の
封止部12内を伸び、当該封止部12の外側部において
気密に埋設された金属箔18を介して外部リード19に
接続されて気密シール部が形成される。陰極14につい
ても、同様の構成とされる。図において17は陰極棒で
ある。そして、発光管部11内には、例えば0.15m
g/mm3以上の水銀、および例えばアルゴンなどの希
ガス、さらに必要に応じて沃素などのハロゲン化物が封
入されている。
【0012】図2は陽極15と封止部12の一部拡大図
を示す。Sは陽極の根元部分の断面積を示し、詳しくは
陽極軸棒の発光空間と封止部の境界部の断面積を表し、
0は陽極重心を示し、詳しくは陽極(陽極軸の発光空
間に突出した部分を含むが、封止部に埋設された部分は
含まない)の重心である。そして、本発明はこの陽極の
根元部分の中心を支点とするモーメントM(gf・m
m)と陽極の根元部分の断面積Sとの比率を規定するこ
とで放電ランプの陽極棒が折れることのない構造を提案
するものである。
【0013】ここで、モーメントMは、陽極の重量mに
陽極の根元部分から重心l0までの直線距離lを掛けた
値、すなわちm×lで表される。図3にこの計算を説明
するための図を示す。図に示すように、陽極(陽極棒)
が封止部に溶接される境界位置を支点x=0として、陽
極先端に向けて伸びる軸上にx座標を形成する。この場
合、陽極(陽極軸の発光空間に突出した部分を含むが、
封止部に埋設された部分は含まない)の質量mは、式
(1)のようになる。ここで、ρは物質の密度であり、
タングステンの場合は、0.0193g/mm3とな
る。また、S(x)は位置Xにおける陽極の断面積(m
2)を示す。
【0014】
【数1】式(1)
【0015】重心の位置lは、.S(X)・dxで微
少距離dxにおける体積を求め、.その値にρを掛け
ることで微少距離dxの質量を求め、.その値に座標
xの値を掛けることで微少距離におけるモーメントを求
め、.それを陽極の突出長Lまで積分することで全モ
ーメントを求め、、その値を質量mで割ることで重心
の位置l0(長さl)を求めることができる。これを式
(2)で表す。ここで、Lは陽極の根元から先端までの
距離を表す。
【0016】
【数2】式(2)
【0017】上記式(1)で求めた陽極の質量と、式
(2)で求めた重心の位置までの距離lを掛ける、すな
わち、m×lで陽極のモーメントMが求まる。なお、断
面積S(X)は、X線写真から陽極の形を読み取ること
で求めることができる。
【0018】次に、発明の効果を表す実験について説明
する。実験は、大きさの異なる3種類の陽極について、
各々のモーメントM/陽極の根元部分の断面積Sを求
め、衝撃試験器を使って、当該陽極が折れたときの加速
度Gを求めた。実験は、各陽極棒について各々10本程
度の測定を行い、陽極が折れたときの加速度(折れ加速
度)はその平均値を求めている。実験結果を図4に示す
が、陽極1のM/Sは13.64であり加速度Gは50
0、陽極2のM/Sは10.01であり加速度Gは90
0、陽極3のM/Sは7.64であり加速度Gは150
0、陽極4のM/Sは6.05であり加速度Gは160
0であった。なお、本ランプの製造工程および本用途に
おける使用に対しては、耐衝撃性が900G以上であれ
ば、衝撃による破損が良好に防止されることが経験的に
示されている。したがって、M/Sが10以下であれば
十分に課題を解決することができる。
【0019】
【実施例】以下、本発明のショートアーク型超高圧放電
ランプの実施例について具体的に説明するが、本発明は
これらに限定されるものではない。 <実施例1> 放電容器10:材質;石英ガラス、寸法;放電容器の全
長160mm、発光管部の外径12.6mm、発光管部
の内径7.4mm、封止部12の長さ47mm、封止部
12の外径7.3mm金属箔18の長さ36mm、金属
箔の幅1.5mm、金属箔の厚み20μm 陽極14:材質;タングステン、寸法;陽極15の最大
外径3mm、陽極15の長さ6.5mm 陽極棒16の長さ7.9mm、陽極棒の外径0.8mm 極間距離:1.5mm 定格電力:200W 定格電圧:82V 封入物:アルゴンガス(封入時圧力13kPa)、水銀
0.2mg/mm3 管壁負荷:1W/mm2
【0020】
【発明の効果】本発明のショートアーク型超高圧水銀ラ
ンプによれば、放電ランプの製造時および使用時に陽極
あるいは陽極軸棒に直角な方向から衝撃が加わっても陽
極あるいは陽極軸部分がその根元において折れることは
ない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のショートアーク型超高圧水銀ランプを
示す。
【図2】本発明のショートアーク型水銀ランプの部分拡
大図を示す。
【図3】本発明の説明用の図を示す。
【図4】本発明の効果を示す。
【符号の説明】
10 放電容器 11 発光管部 12 封止部 13 封止部 14 陰極 15 陽極 16 陽極棒 17 陰極棒 18 金属箔 19 外部リード

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】石英ガラスからなる放電容器に陽極と陰極
    が極間距離3.0mm以下で対向配置しており、この放電
    容器に0.15mg/mm3以上の水銀を封入したショ
    ートアーク型超高圧水銀ランプにおいて、陽極の根元を
    支点とするモーメントをM(gf・mm)、陽極の前記
    支点における断面積をS(mm2)とするとき、陽極の
    寸法が、M/S≦10.0(gf・mm)であることを
    特徴とするショートアーク型超高圧水銀ランプ。
  2. 【請求項2】前記陽極は金属箔に接続させることを特徴
    とする請求項1のショートアーク型超高圧水銀ランプ。
JP31712199A 1999-11-08 1999-11-08 ショートアーク型超高圧水銀ランプ Pending JP2001135276A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100341108C (zh) * 2003-03-03 2007-10-03 优志旺电机株式会社 短弧型超高压放电灯
CN100382227C (zh) * 2002-03-05 2008-04-16 优志旺电机株式会社 短弧型超高压放电灯

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100382227C (zh) * 2002-03-05 2008-04-16 优志旺电机株式会社 短弧型超高压放电灯
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