JP2001135243A - プラズマディスプレイパネル - Google Patents

プラズマディスプレイパネル

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JP2001135243A
JP2001135243A JP31256899A JP31256899A JP2001135243A JP 2001135243 A JP2001135243 A JP 2001135243A JP 31256899 A JP31256899 A JP 31256899A JP 31256899 A JP31256899 A JP 31256899A JP 2001135243 A JP2001135243 A JP 2001135243A
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discharge
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electrodes
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欣穂 瀬尾
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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J2211/00Plasma display panels with alternate current induction of the discharge, e.g. AC-PDPs
    • H01J2211/20Constructional details
    • H01J2211/22Electrodes
    • H01J2211/24Sustain electrodes or scan electrodes
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プラズマディスプレイパネルに関し、金属電
極による遮光をおさえつつ、放電ギャップに対する電極
面積小さくするとともに、電極の少なくとも2方向から
放電を発生させる構造とすることで、放電の発光効率を
向上させて、消費電力を低減する。 【解決手段】 一対の基板の一方側の内側面に設けられ
た面放電発生用の複数の電極を備え、各電極が、水平方
向に配置された直線状の主電極と、主電極から延出され
た第1枝電極と、互いに隣接する各第1枝電極から互い
に入り込むように交互に延出された複数の第2枝電極を
具備し、1つのセル内において隣接する複数の第2枝電
極間で複数の放電ギャップを設けた構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プラズマディスプ
レイパネル(PDP)に関し、さらに詳しくは、パネル
を構成する一対の基板の一方の内側面に面放電発生用の
複数の電極を備えたPDPに関する。
【0002】
【従来の技術】PDPは、一対の基板(通常はガラス基
板)を微少な間隔を設けて対向配置し、周囲を封止する
ことによって内部に放電空間を形成した自己発光型の表
示パネルである。
【0003】図19は従来のPDPの構成を示す斜視図
であり、従来のPDPとしてAC駆動方式の3電極面放
電型のPDPを例に挙げて説明する。
【0004】図において、10はPDPであり、ガラス
からなる前面側の基板11と背面側の基板21とから構
成されている。
【0005】前面側の基板11の内側面上には、表示ラ
インL毎に面放電発生用の一対の主電極(表示用の維持
放電を発生するのでサスティン電極とも呼ばれる)X,
Yが水平方向にほぼ平行に配置され、その上に誘電体層
17、及びMgOからなる保護膜18が形成されてい
る。サスティン電極X,Yは、前面側の基板に設けられ
るため、ITOからなる透明電極12とCr/Cu/C
rからなる金属電極(バス電極)13とで形成されてい
る。
【0006】背面側の基板21の内側面上には、下地層
22、アドレス放電発生用の複数のアドレス電極(デー
タ電極)A、及び誘電体層24が順次形成され、その上
にアドレス電極Aを挟むように放電を物理的に区分する
ための高さ100〜200μm程度のストライプ状の多
数の隔壁(リブ)29が垂直方向(サスティン電極と交
差する方向)にほぼ平行に設けられており、隔壁間の細
長い溝内には蛍光体層28R,28G,28Bが形成さ
れている。3色の配置パターンは、1列のセルの発光色
が同一でかつ隣接する列どうしの発光色が異なるストラ
イプパターンである。
【0007】放電空間30には主成分のネオンにキセノ
ンを混合した放電ガスが充填されており(封入圧力は約
500Torr)、蛍光体層28R,28G,28Bは
放電時にキセノンが放つ紫外線によって局部的に励起さ
れて発光する。
【0008】図20はPDP10の平面図である。この
図に示すように、面放電の際に対となるサスティン電極
Xとサスティン電極Yは、それぞれ放電ギャップGを介
して配置されている。また、サスティン電極X,Yとサ
スティン電極X,Yとの間には、放電ギャップGよりも
間隔の広いギャップ(一般に「逆スリット」と呼ばれ
る)Fが設けられ、この間での放電を防止するようにし
ている。表示の1セルCは図中斜線で示す領域となる。
サスティン電極Yは点灯セルを選択する際のスキャン電
極として用いられる。
【0009】表示は、アドレス電極Aとサスティン電極
(スキャン電極)Yとの間で点灯セルを選択するための
放電(一般にアドレス放電と呼ばれる)が発生された
後、その残留壁電荷を利用して、サスティン電極Yから
サスティン電極Xに向けて表示放電(サスティン放電と
も呼ばれる)が発生された後、次にサスティン電極Xか
らサスティン電極Yに向けて表示放電が発生され、これ
が各セルの輝度に応じた回数だけ繰り返されて表示が行
われる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上記したようなサステ
ィン電極X,Y間で面放電を発生させるタイプのPDP
では、面放電発生の際、セル内の放電の発光は、放電ギ
ャップの放電部分で大きく、そこから離れるにしたがっ
て急激に弱くなっていく。
【0011】したがって、放電の発光効率を高めるに
は、放電ギャップに対して電極面積を小さくする、ある
いは放電の移動を妨げるための障壁を設ける等の、放電
の発光部分の移動が少ない構造が有効であると考えられ
る。
【0012】本発明は、このような事情を考慮してなさ
れたもので、金属電極による遮光をおさえつつ、放電ギ
ャップに対する電極面積小さくするとともに、電極の少
なくとも2方向から放電を発生させる構造とすること
で、放電の発光効率を向上させて、消費電力を低減する
ようにしたプラズマディスプレイパネルを提供するもの
である。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、一対の基板の
一方側の内側面に設けられた面放電発生用の複数の電極
を備え、各電極が、水平方向に配置された直線状の主電
極と、主電極から延出された第1枝電極と、互いに隣接
する各第1枝電極から互いに入り込むように交互に延出
された複数の第2枝電極を具備してなり、1つのセル内
において隣接する複数の第2枝電極間で複数の放電ギャ
ップが設けられてなるプラズマディスプレイパネルであ
る。この電極構成により、放電ギャップに対する電極面
積を小さくして、放電の広がりを抑制することができ
る。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明のプラズマディスプレイパ
ネルの電極構造は、電極間で面放電を発生させるタイプ
のPDPであれば、どのようなPDPであっても適用可
能である。
【0015】本発明において、一対の基板としては、ガ
ラス、石英、シリコン等の基板や、これらの基板上に、
電極、絶縁膜、誘電体層、保護膜等の所望の構成物を形
成した基板が含まれる。
【0016】面放電用の複数の電極は、各電極が、水平
方向に配置された直線状の主電極と、主電極から延出さ
れた第1枝電極と、互いに隣接する各第1枝電極から互
いに入り込むように交互に延出された複数の第2枝電極
から構成される。
【0017】第1枝電極は主電極から延出されるが、こ
の電極の延出は、放電ギャップに対して電極面積を小さ
くするためのものであり、この作用が満足されれは、必
ずしも直角方向に延出される必要はなく、いづれの方向
に延出されてもよい。第2枝電極は、互いに隣接する各
第1枝電極から互いに入り込むように交互に延出される
が、これも必ずしも直角方向に延出される必要はなく、
いづれの方向に延出されてもよい。
【0018】主電極は、配線抵抗を低下させる意味あい
からは金属電極で構成することが望ましい。第1枝電極
は、金属電極と透明電極とのいずれで形成してもよく、
また、金属電極と透明電極を重ねて形成してもよいが、
隔壁と重なる位置に設けるのであれば金属電極で構成す
ることが望ましく、放電領域に設けるのであれば透明電
極で構成することが望ましい。
【0019】隔壁は必ずしも設ける必要はないが、一対
の基板の他方側の内側面に、主電極と交差する方向にス
トライプ状の複数の隔壁を設け、この隔壁でセルの領域
を画定するようにしてもよい。
【0020】その場合、放電による発光の遮光を防止す
る意味では、その隔壁と平面的に重なるように第1枝電
極を設けることが望ましい。
【0021】本発明においては、電極面積に対して放電
領域を広くして、発光の効率を向上させるために、1つ
のセル内において隣接する複数の第2枝電極間で複数の
放電ギャップを設けることが望ましい。
【0022】以下、図面に示す実施例に基づいて本発明
を詳述する。なお、これによって本発明が限定されるも
のではない。
【0023】図19および図20で説明したように、サ
スティン電極X,Y間で面放電を発生させるタイプのP
DPでは、面放電発生の際、セル内の放電の発光は、放
電ギャップの放電部分で大きく、そこから離れるにした
がって急激に弱くなっていく。
【0024】このような放電発光過程を詳細に観察する
と、一つの放電による発光は、まず、放電ギャップ部分
で強く起こり、その後、陰極上を放電部分から遠ざかる
ように移動する。そして、表示放電はサスティン電極
X,Y間で交互に行われるので、この放電の発光が、陰
極、陽極のそれぞれの位置関係が入れ替わりながら繰り
返され、これにより発光が維持される。
【0025】このように、陰極上を発光部が移動して発
光が弱くなるために、長時間の観察では、放電の位置で
発光が強く、放電の位置から離れると発光が弱くなる。
このことから、放電の発光効率を高めるには、放電ギャ
ップに対して電極面積を小さくする、あるいは放電の移
動を妨げるための障壁を設ける等の、放電の発光部分の
移動が少ない構造が有効であると考えられる。その事を
確認するために、以下のようにして放電の発光状態を調
べた。
【0026】まず、図1に示すような電極構造のPDP
を用意した。図では前面側の基板11と背面側の基板2
1は省略し、前面側の基板11に設けたサスティン電極
X,Yと、背面側の基板21に設けた隔壁29との平面
的な位置関係だけを示している。
【0027】このPDPは、サスティン電極Xとサステ
ィン電極Yが、ともに透明電極12の中央に金属電極1
3が設けられた構造であり、サスティン電極Xとサステ
ィン電極Yは、すべて等間隔で配置されている。
【0028】このような構造のPDPを用いて、図2と
図3に示す状態で放電を発生させて発光効率を測定し
た。すなわち、図2に示すように、隣り合うサスティン
電極X,Yどうしを同じ電位で駆動した場合(以下駆動
A)と、図3に示すように、それぞれサスティン電極
X,Yとして駆動した場合(以下駆動B)とで、発光効
率を測定した。
【0029】駆動Aの場合は、電極S1,電極S2間
(放電ギャップG1)および電極S3,電極S4間(放
電ギャップG3)では電位差がなく、電極S2,電極S
3間(放電ギャップG2)に電位差が生じ、この間で放
電が発生される。放電は放電ギャップG2を中心におこ
り、図中斜線で示す放電領域Hが発光する。つまり駆動
Aの場合、S2全体がX電極、S3全体がY電極とな
り、G2を放電ギャップとするような1セルが構成され
ることになる。
【0030】駆動Bの場合、S1bをX電極、S2aを
Y電極とし、G1を放電ギャップとするような放電領域
Hができ、同様にG2を放電ギャップとし、G3を放電
ギャップとするような放電領域ができる。放電は図中、
放電ギャップG1,G2,G3の3箇所でおこり、図中
斜線で示す放電領域Hが発光する。
【0031】駆動Aと駆動Bを比べると、放電に関与す
る電極の面積と、発光領域の面積はほぼ等しく、ギャッ
プの幅も等しい。しかし、1つの放電スリットに対する
電極の面積は駆動Aの方が倍近く大きい。そのため放電
による発光は長距離を移動することになる。
【0032】さらに、駆動Bでは電極を共通とする異な
る2つの放電があり、壁電荷は電極の2つの方向から形
成され、双方向から進展する放電によってそれぞれの放
電の広がりが抑制される。
【0033】この発光効率の測定結果を図4および図5
に示す。図4はサステイン電圧−消費電力の関係を示し
たグラフであり、図5はサステイン電圧−効率の関係を
示したグラフである。
【0034】駆動Aと駆動Bとを、図4に示した消費電
力のサステイン電圧依存性について比較すると、駆動B
のほうが10%程度少ないが、同じサステイン電圧依存
性を示している。このことより、サステイン電圧によっ
て放電に関与する電極の面積が変化することはないもの
と思われる。
【0035】駆動Aと駆動Bとを、図5で示す効率のサ
ステイン電圧依存性について比較すると、サステイン電
圧170V〜200V付近では駆動Bの効率は駆動Aよ
りも低くなっているが、220V程度のサステイン電圧
においては、駆動Bの効率は駆動Aのどの状態よりも高
くなっている。前述の消費電力の結果より、この効率の
改善は輝度の向上によるものと考えらえる。駆動Bにつ
いては、低サステイン電圧で駆動させたとき、たとえば
放電ギャップG1,G3の部分は発光しているが、放電
ギャップG2の部分は発光していないといった現象が観
測される。この現象を放電干渉という。
【0036】この駆動Bにおける低サステイン電圧駆動
時に放電干渉が起こる要因について考慮した場合、この
ような状態になるサステイン電圧は駆動電圧のマージン
内にある。よって、各電極ギャップ放電開始電圧のばら
つきによる非点灯ではなく、電極を共通とする異なるギ
ャップでの放電、つまり非点灯部分が放電ギャップG2
であれば、電極S2を共通としている放電ギャップG1
での放電が影響していることになる。
【0037】各電極ギャップでのばらつきには、他に放
電遅れがあり、これを考えあわせて、図6に示す各電極
の電位の模式図を用いて説明する。たとえば、放電ギャ
ップG2の部分が放電ギャップG1,G3に比べて遅れ
が大きいとする。この場合、サステイン電圧が印加さ
れると、放電ギャップG1,G3の部分で放電が始ま
り、少し遅れて放電ギャップG2で放電が起きること
になる。
【0038】において、○印の部分は、電極上の電荷
の移動、放電の広がりなどによって壁電荷が形成された
ために、放電ギャップG2にかかる実効的な電位差が減
少すると予想できる。印加電圧が十分に高い場合は、放
電ギャップG2での放電が起きるが、低いと、の時点
での電位差の減少によって、放電ギャップG2での放電
が起きず、放電ギャップG1,G3での放電のみとな
る。
【0039】このような観点から、駆動Bのような電極
構成で駆動を行うと、高サステイン電圧において効率が
向上することがわかる。ただし、低サステイン電圧にお
いて、電荷のリーク、放電の広がりのため、放電干渉が
おこる可能性がある。したがって、放電の広がりを抑
え、放電干渉を抑制するセル構造が望ましい。以上よ
り、電極面積に対して放電ギャップを多くとる、もしく
は放電の進展距離を小さくすることが、高効率化の有効
な手段であることが確認できた。
【0040】図7は1つの放電ギャップを有するサステ
ィン電極と複数の放電ギャップを有するサスティン電極
との比較を示す説明図である。PDPにおいて、1つの
セルの大きさは画素数と画面の大きさによって決定され
る要素である。したがって、放電ギャップに対する電極
面積を小さくするには、図7(a)で示すような、1つ
のセルC中に1つの放電ギャップG1が形成され従来タ
イプのサスティン電極X,Yを、図7(b)で示すよう
な、1つのセルC中に3つの放電ギャップG1,G2,
G3が形成されたサスティン電極X,Yに変更すること
が考えられる。つまり図2で示した電極群を縦方向に縮
小し、1つのセル内に複数の電極対が存在するような形
状にすることが考えられる。なお、このような電極形状
は特開平5−266800号公報に示されている。
【0041】しかし、図7(b)で示すような電極構成
にすると、セルCの中央部に金属電極13が位置するこ
とになるため、放電によって得られた発光が金属電極1
3によって遮られ、発光の強い部分が無駄になってしま
う。これを解決するため、本発明においては、以下の実
施例で示すような、金属電極で発光を遮らず、かつ放電
ギャップに対する電極面積の小さい構成のプラズマディ
スプレイパネルとする。
【0042】[実施例1]図8は本発明のプラズマディ
スプレイパネルの電極構成の実施例1を示す平面図であ
る。本例においては、サスティン電極X,Yを、Cr/
Cu/Crからなる金属電極(バス電極)13とITO
からなる透明電極12とで構成する。金属電極13は直
線的な帯状のものを、画面に対して水平方向に平行に配
列する。
【0043】そして、透明電極12を、金属電極13か
ら直角方向に延出された第1枝電極12aと、第1枝電
極12aから直角方向に延出された第2枝電極12bと
で構成する。第1枝電極12aは平面的にみた場合、隔
壁29と重なる位置に配置される。
【0044】サスティン電極X,Y以外の構成は、図1
9で示した従来の3電極面放電型のPDPと同じであ
る。
【0045】1つのセルC内では、サスティン電極Xと
サスティン電極Y間で5つの放電ギャップG1,G2,
G3,G4、G5が形成されるので、この5箇所の放電
ギャップで放電が発生される。
【0046】このような電極構成にすると、セルC内の
中央部に金属電極がないので発光が遮られず、かつ1セ
ルC内の放電ギャップの総面積を増やすことができるの
で、発光効率を向上させることができる。
【0047】[実施例2]図9は本発明のプラズマディ
スプレイパネルの電極構成の実施例2を示す平面図であ
る。本例の電極構成は、基本的には実施例1と同じであ
るが、異なるのは第1枝電極12aを金属電極で形成し
ている点である。実施例1で示した構成では、第1枝電
極12aが細いので配線抵抗が問題となるが、本実施例
のように、第1枝電極12aを金属電極にすることで、
配線抵抗を下げることができる。この第1枝電極12a
は隔壁29上に重ねて配置されているので、第1枝電極
12aを金属電極にしても放電時の発光は遮られず、非
常に有効である。第1枝電極12aは透明電極と金属電
極とを重ねて形成してもよい。
【0048】[実施例3]図11は本発明のプラズマデ
ィスプレイパネルの電極構成の実施例3を示す平面図で
ある。図は1セルだけを拡大して示しており、5箇所の
放電ギャップG1,G2,G3,G4,G5の位置は先
の実施例と同様である。
【0049】実施例1および2で示した電極構造では、
放電ギャップはX電極とY電極の第2枝電極12bどう
しの間に形成される。この放電面積を広くするには、図
10に間隔K(横線の○印)で示すように、サスティン
電極X(またはサスティン電極Y)側の電極の第2枝電
極12bの先端部と、その先端部に対向するサスティン
電極Y(またはサスティン電極X)側の電極の第1枝電
極12aとの間隔Kを狭くする必要がある。また、この
部分における放電の特性が変化するために、動作マージ
ンが悪くなることがある。したがって、この間隔Kにお
ける放電の抑制のために、本実施例のように、第2枝電
極12bの先端部と第1枝電極12aとの間に放電抑制
用の隔壁29aを設ける。この放電抑制用の隔壁29a
は前面側の基板と背面側の基板のどちらに設けてもよ
い。
【0050】[実施例4]図12は本発明のプラズマデ
ィスプレイパネルの電極構成の実施例4を示す平面図で
ある。本実施例においては、放電干渉を抑制するため
に、各放電ギャップG1,G2,G3,G4,G5を区
画するように、第2枝電極12bの中央に放電区画用の
隔壁29bを設けた構造となっている。第2枝電極12
bの中央に隔壁29bを配置することによって、放電を
分離することができ、放電干渉を緩和することができ
る。この放電区画用の隔壁29bは、前面側の基板と背
面側の基板のどちらに設けてもよく、両方に設けてもよ
い。
【0051】[実施例5]図13は本発明のプラズマデ
ィスプレイパネルの電極構成の実施例5を示す平面図で
ある。本実施例においては、実施例3と実施例4の両方
の作用を満足させる。つまり、一方の電極の第2枝電極
12bの先端部と、他方の電極の第1枝電極12aとの
間における放電を抑制し、かつ第2枝電極12bにおけ
る放電の干渉を抑制する。
【0052】この双方を満足させるために、本実施例に
おいては、一方の電極の第2枝電極12bの先端部と他
方の電極の第1枝電極12aとの間に放電抑制用の隔壁
29aを設けるとともに、一方の電極の第2枝電極12
bの中央に放電区画用の隔壁29bを設けた構造として
いる。これにより、第2枝電極12bの先端部と第1枝
電極12aとの間の放電と、第2枝電極12bにおける
放電干渉との双方を抑制することができる。
【0053】[実施例6]図14は本発明のプラズマデ
ィスプレイパネルの電極構成の実施例6を示す平面図で
ある。本実施例においては、実施例4と同様の目的のた
めに、実施例4の放電区画用の隔壁29bに代えて、第
2枝電極12bの中央に空孔29cを設けた電極構造と
なっている。この空孔29cの部分は透明電極が取り除
かれた構造となっている。この空孔部分のために、放電
が分離でき、また電荷の移動が緩和できる。このことに
よって、放電干渉を緩和することができる。
【0054】[実施例7]図15は本発明のプラズマデ
ィスプレイパネルの電極構成の実施例7を示す平面図で
ある。本実施例においては、実施例3と実施例6の両方
の作用を満足させる。つまり、一方の電極の第2枝電極
12bの先端部と、他方の電極の第1枝電極12aとの
間の放電を抑制し、かつ第2枝電極12bにおける放電
干渉を抑制する。
【0055】この双方を満足させるために、一方の電極
の第2枝電極12bの中央に空孔29cを設けるととも
に、一方の電極の第2枝電極12bの先端部と他方の電
極の第1枝電極12aとの間に放電抑制用の隔壁29a
を設けた構造としている。これにより、第2枝電極12
bの先端部と第1枝電極12aとの間の放電と、第2枝
電極12bにおける放電干渉との双方を抑制することが
できる。
【0056】[実施例8]図16は本発明のプラズマデ
ィスプレイパネルの電極構成の実施例8を示す平面図で
ある。本実施例においては、一方の電極の第2枝電極1
2bと他方の電極の第1枝電極12aとの間の放電を有
効利用しつつ、放電ギャップの面積を増加させるため、
一方の電極の第2枝電極12bと他方の電極の第1枝電
極12aとの間に透明電極で第3電極部14を形成した
構成となっている。
【0057】この第3電極部14を形成した構造にする
ことにより、一方の電極の第2枝電極12bと他方の電
極の第1枝電極12aとの間における放電を利用するこ
とができ、発光効率を向上させることができる。
【0058】[実施例9]図17は本発明のプラズマデ
ィスプレイパネルの電極構成の実施例9を示す平面図で
ある。本実施例においては、実施例8の構成に加えて、
第2枝電極12bの中央に放電区画用の隔壁29bを設
けた構造としている。これにより、第2枝電極12bに
おける放電の干渉を抑制する。この放電区画用の隔壁2
9bは、前面側の基板と背面側の基板のどちらに設けて
もよく、両方に設けてもよい。
【0059】[実施例10]図18は本発明のプラズマ
ディスプレイパネルの電極構成の実施例10を示す平面
図である。本実施例においては、第2枝電極12bか
ら、さらに第3枝電極12cと第4枝電極12dが延出
された構成となっている。第3枝電極12cと第4枝電
極12dは透明電極で形成されている。
【0060】このような、枝電極どうしが一定の放電ギ
ャップを保ちつつ、複雑に絡み合う電極構成にすること
により、一層放電ギャップに対する電極面積を小さくす
ることができ、発光効率を向上させることができる。
【0061】このようにして、金属電極による発光の遮
光をおさえつつ、放電ギャップに対する電極面積を小さ
くするとともに、電極の少なくとも2方向から放電を発
生させる電極構造とすることにより、放電ギャップに対
する電極面積を小さくして、放電の広がりを抑制するこ
とができるので、放電の発光効率を向上させて、消費電
力を低減することができる。
【0062】
【発明の効果】本発明によれば、面放電発生用の各電極
を、水平方向に配置された直線状の主電極と、主電極か
ら延出された第1枝電極と、互いに隣接する各第1枝電
極から互いに入り込むように交互に延出された複数の第
2枝電極で構成したので、放電ギャップに対する電極面
積を小さくして、放電の広がりを抑制することができ、
これにより放電の発光効率を向上させて、消費電力を低
減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における放電の発光効率を調べるための
PDPの電極構造を示す平面図である。
【図2】本発明における放電の発光効率を調べるための
駆動Aを示す説明図である。
【図3】本発明における放電の発光効率を調べるための
駆動Bを示す説明図である。
【図4】駆動Aと駆動Bにおけるサステイン電圧−消費
電力の関係を示したグラフである。
【図5】駆動Aと駆動Bにおけるサステイン電圧−効率
の関係を示したグラフである。
【図6】駆動Bにおける各電極の電位を示す模式図であ
る。
【図7】1つの放電ギャップを有するサスティン電極と
複数の放電ギャップを有するサスティン電極との比較を
示す説明図である。
【図8】本発明のプラズマディスプレイパネルの電極構
成の実施例1を示す平面図である。
【図9】本発明のプラズマディスプレイパネルの電極構
成の実施例2を示す平面図である。
【図10】実施例2の放電の抑制部分を示す説明図であ
る。
【図11】本発明のプラズマディスプレイパネルの電極
構成の実施例3を示す平面図である。
【図12】本発明のプラズマディスプレイパネルの電極
構成の実施例4を示す平面図である。
【図13】本発明のプラズマディスプレイパネルの電極
構成の実施例5を示す平面図である。
【図14】本発明のプラズマディスプレイパネルの電極
構成の実施例6を示す平面図である。
【図15】本発明のプラズマディスプレイパネルの電極
構成の実施例7を示す平面図である。
【図16】本発明のプラズマディスプレイパネルの電極
構成の実施例8を示す平面図である。
【図17】本発明のプラズマディスプレイパネルの電極
構成の実施例9を示す平面図である。
【図18】本発明のプラズマディスプレイパネルの電極
構成の実施例10を示す平面図である。
【図19】従来のPDPの構成を示す斜視図である。
【図20】従来のPDPの平面図である。
【符号の説明】
10 AC駆動方式の3電極面放電型のPDP 11 前面側の基板 12 透明電極 12a 第1枝電極 12b 第2枝電極 12c 第3枝電極 12d 第4枝電極 13 金属電極(バス電極) 14 第3電極部 17 誘電体層 18 保護膜 21 背面側の基板 22 下地層 24 誘電体層 28R,28G,28B 蛍光体層 29 隔壁 29a 放電抑制用の隔壁 29b 放電区画用の隔壁 29c 空孔 30 放電空間 A アドレス電極 C セル G1,G2,G3,G4、G5 放電ギャップ H 放電領域 L 表示ライン X,Y サスティン電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5C040 FA01 FA04 GB03 GB14 GC02 GC05 GC06 GC11 GF02 GF12 GF16 LA05 LA12 MA03

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対の基板の一方側の内側面に設けられ
    た面放電発生用の複数の電極を備え、各電極が、水平方
    向に配置された直線状の主電極と、主電極から延出され
    た第1枝電極と、互いに隣接する各第1枝電極から互い
    に入り込むように交互に延出された複数の第2枝電極を
    具備してなり、 1つのセル内において隣接する複数の第2枝電極間で複
    数の放電ギャップが設けられてなるプラズマディスプレ
    イパネル。
  2. 【請求項2】 主電極が金属電極からなり、第1枝電極
    が金属電極と透明電極または金属電極と透明電極とのい
    ずれか一方からなり、第2枝電極が透明電極からなる請
    求項1記載のプラズマディスプレイパネル。
  3. 【請求項3】 一対の基板の他方側の内側面に主電極と
    交差する方向に設けられセルの領域を画定するためのス
    トライプ状の複数の隔壁をさらに備え、 第1枝電極が、その隔壁と平面的に重なるように設けら
    れていることを特徴とする請求項1記載のプラズマディ
    スプレイパネル。
  4. 【請求項4】 面放電発生用の一方側の電極の第2枝電
    極とそれに対向する他方側の電極の第1枝電極との間に
    放電を抑制する障壁が設けられていることを特徴とする
    請求項3記載のプラズマディスプレイパネル。
  5. 【請求項5】 第2枝電極上に、その電極上を移動する
    放電を抑制する障壁が設けられていることを特徴とする
    請求項3記載のプラズマディスプレイパネル。
  6. 【請求項6】 第2枝電極に、その電極上を移動する放
    電を抑制する空孔が設けられていることを特徴とする請
    求項3記載のプラズマディスプレイパネル。
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