JP2003123653A - プラズマディスプレイパネル - Google Patents

プラズマディスプレイパネル

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JP2003123653A
JP2003123653A JP2001310926A JP2001310926A JP2003123653A JP 2003123653 A JP2003123653 A JP 2003123653A JP 2001310926 A JP2001310926 A JP 2001310926A JP 2001310926 A JP2001310926 A JP 2001310926A JP 2003123653 A JP2003123653 A JP 2003123653A
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亨 安藤
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祐助 高田
Ryuichi Murai
隆一 村井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 クロストークの発生を防止できるプラズマデ
ィスプレイパネルを提供する。 【解決手段】 放電ギャップXmgをあけて配置した走
査電極12と維持電極13とからなる電極対を、この電
極対の間に隣接セル間ギャップXipgを設けて走査電
極12と維持電極13とが交互に並ぶように、基板上に
複数形成する。走査電極12および維持電極13それぞ
れの隣接セル間ギャップXipg側に複数のスリット1
4を設け、隣接セル間ギャップXipgを介して隣り合
う走査電極12および維持電極13それぞれに設けられ
たスリット14を、走査電極12および維持電極13の
伸長方向に互いにずらして配置している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プラズマディスプ
レイパネルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のAC面放電型プラズマディスプレ
イパネルの斜視図を図6に示し、電極構造の図を図7に
示す。図6に示すように、従来のパネル1では、ガラス
製の表面基板2とガラス製の背面基板3とが対向して配
置されているとともに、その間隙には放電によって紫外
線を放射するガス、例えばネオンおよびキセノンが封入
されている。図6では、図面を見やすくするために表面
基板2と背面基板3とを実際よりも離して示している。
【0003】表面基板2上には、対を成すストライプ状
の走査電極4と維持電極5とからなる電極対が互いに行
方向に平行配列されており、走査電極4と維持電極5は
誘電体層6で覆われ、誘電体層6上には保護膜7が形成
されている。走査電極4および維持電極5はそれぞれ、
導電性を高めるための金属母線4a、5aと透明電極4
b、5bとから構成されている。透明電極4b、5b
は、放電を広げ、より大きな容積で放電が起こるように
する働きを有している。
【0004】背面基板3上には、走査電極4および維持
電極5と直交する列方向に誘電体層10に覆われたスト
ライプ状の書き込み電極11が互いに平行配列されてお
り、またこの各書き込み電極11を隔離し、かつ放電空
間を形成するためのストライプ状の隔壁8が誘電体層1
0上の書き込み電極11間に設けられている。また、誘
電体層10上および隔壁8の側面には蛍光体層9が形成
されている。
【0005】図7に示すように、走査電極4および維持
電極5と書き込み電極11との交差部に放電セルC1、
C2・・・が形成される。なお、図7では例えば1行目
に配置した走査電極4および維持電極5をそれぞれ走査
電極4−1、維持電極5−1というように、ハイフォン
のあとに行を表す数字を付けて示している。金属母線4
a、5aおよび透明電極4b、5bについても同様の表
記をして示している。このように構成されたパネル1は
表面基板2側から画像表示を見るようになっており、放
電空間内での走査電極4と維持電極5との間の放電によ
り発生する紫外線によって蛍光体層9を励起し、この蛍
光体層9からの可視光を表示発光に利用するものであ
る。
【0006】次に、従来のパネルの駆動方法について、
走査電極4、維持電極5、書き込み電極11の各電極に
印加される電圧波形の一例を示した図8を用いて説明す
る。
【0007】図8に示すように、まず初期化期間におい
て、走査電極4に初期化パルスVse tを印加し、パネル
の放電セル内の壁電荷を初期化する。次に書き込み期間
において、選択する放電セル以外の走査電極4にバイア
ス電圧Vscanをかけておき、選択する放電セルにはバイ
アス電圧Vscanを取り除くと同時に書き込み電極11に
書き込みパルスVdataを印加し、書き込み放電を起こ
す。この書き込み放電によって、誘電体層6、保護膜7
および蛍光体層9表面に壁電荷が蓄積される。同様の書
き込み動作をパネル全面にわたって順次行い、表示する
放電セルを選択する。
【0008】次に維持期間において、書き込み電極11
を接地し、走査電極4と維持電極5に交互に維持パルス
susを印加することによって、壁電荷が蓄積された放
電セルでは保護膜7表面の電位が放電開始電圧を上回る
ことによって放電が発生し、維持パルスが印加される度
に維持放電が行われる。その後消去期間において、消去
パルスVeraseを印加することによって壁電荷を消滅
し、消去が行われる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】図6、図7に示すよう
な従来のパネルにおいては、隔壁8に平行な方向(列方
向)に隣接する放電セル間には仕切りがないため、放電
が隣の放電セルに伸展してしまういわゆるクロストーク
が起こるという問題があった。特に、列方向に隣接する
放電セルの間(隣接セル間ギャップXipg)の距離が
小さくなると、顕著となる。したがって、高精細表示の
パネルを提供する際には、セルピッチ(放電セルの配列
ピッチ)が小さくなるため、クロストークの発生は特に
大きな問題となる。これに対して、列方向に隣接する放
電セルを隔離する第2の隔壁を設けるという手段が考え
られているが、完全に放電セルを隔壁で囲ってしまう
と、ガスを排気する工程が困難になる。また、表面基板
2と背面基板3との間で、第2の隔壁の位置を正確に合
わせる必要が生じ、製造が難しくなる。
【0010】本発明はこのような課題を解決するために
なされたものであり、クロストークの発生を防止できる
プラズマディスプレイパネルを提供することを目的とす
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明のプラズマディスプレイパネルは、放電ギャ
ップをあけて配置した走査電極と維持電極とからなる電
極対を、この電極対の間に隣接セル間ギャップを設けて
走査電極と維持電極とが交互に並ぶように基板上に複数
形成したプラズマディスプレイパネルにおいて、前記走
査電極および維持電極それぞれの隣接セル間ギャップ側
に複数のスリットを設け、かつ前記隣接セル間ギャップ
を介して隣り合う走査電極および維持電極それぞれに設
けられたスリットを、前記走査電極および維持電極の伸
長方向に互いにずらして配置したものである。これによ
り、隣接セル間ギャップにおいて放電が起こりにくくな
る。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態につ
いて図1〜図5の図面を用いて説明する。なお、図1〜
図5において図6〜図8に示す部分と同一部分について
は同一番号を付している。
【0013】(実施の形態1)図1は本発明の実施の形
態1によるプラズマディスプレイパネルを示す図であ
り、走査電極、維持電極、隔壁および書き込み電極の位
置関係がわかるように示した概略平面図である。なお、
本発明のプラズマディスプレイパネルの全体構成は、図
6に示す従来のパネルの構成とほぼ同様であり、異なる
点は走査電極および維持電極の構造である。また、パネ
ルの駆動方法は図8を用いて説明した従来の駆動方法と
同じである。
【0014】まず、本発明の実施の形態1にかかるパネ
ルは、図6に示した従来のパネルと同様に、ガラス製の
表面基板2とガラス製の背面基板3とが間に放電空間を
形成するように対向して配置されている。放電空間に
は、放電ガスとしてたとえばキセノン(Xe)とネオン
(Ne)との混合ガスが封入されている。
【0015】表面基板2上には、図1に示すような形状
の走査電極12と維持電極13とからなる電極対が行方
向に伸びて、走査電極12と維持電極13とが交互に並
ぶように複数配列されており、走査電極12および維持
電極13は誘電体層6で覆われている。誘電体層6上に
は、酸化マグネシウム(MgO)等のように耐スパッタ
性が高く、二次電子放射係数の大きい材料からなる保護
膜7を形成している。
【0016】背面基板3上には、列方向に伸びる複数の
書き込み電極11が配列形成されており、この書き込み
電極11を覆って誘電体層10が形成されている。放電
空間を形成するためのストライプ状の隔壁8が誘電体層
10上の書き込み電極11間に設けられている。隣接す
る隔壁8の間には、誘電体層10上および隔壁8の側面
を覆うように蛍光体層9が形成されている。蛍光体層9
は、書き込み電極11の伸長方向(列方向)には同色の
蛍光体材料を用いて形成されており、電極対の伸長方向
(行方向)には、例えば赤色、緑色、青色の順に三原色
の蛍光体材料を順次用いて形成されている。
【0017】このパネルは表示面側である表面基板2側
から画像表示を見るようになっており、放電空間内の放
電により発生する紫外線によって蛍光体層9を励起し、
発生する可視光を表示発光に利用するものである。
【0018】次に、本発明の実施の形態1にかかる電極
構造について図1を用いて説明する。図1において、破
線で囲った領域は放電セルの領域を表しており、走査電
極12および維持電極13と書き込み電極11との交差
部に形成される。すなわち、図1においては、走査電極
12−1および維持電極13−1と書き込み電極11と
の交差部に放電セルC1が形成され、走査電極12−2
および維持電極13−2と書き込み電極11との交差部
に放電セルC2が形成される。電極対の伸長方向に隣接
して並んだ赤色、緑色および青色を表示する3つの放電
セルにより、図1中に一点鎖線で示すような1つの表示
画素16が構成される。
【0019】同じ放電セル内の走査電極12と維持電極
13、例えば走査電極12−1と維持電極13−1は放
電ギャップXmgを介して配置されており、放電ギャッ
プXmgで発生させる放電を主に表示に利用する。ま
た、隣接した放電セル間、例えば維持電極13−1と走
査電極12−2との間には隣接セル間ギャップXipg
が設けられ、走査電極12と維持電極13とからなる電
極対の間に隣接セル間ギャップXipgが設けられてい
る。
【0020】走査電極12および維持電極13は、それ
ぞれ金属製のバス電極12a、13aとインジウムスズ
酸化物(ITO)等からなる透明電極12b、13bと
から構成されている。バス電極12a、13aは電極全
体の抵抗を下げる役割を有し、透明電極12b、13b
は放電の広がる領域を規定している。そして、走査電極
12および維持電極13の透明電極12b、13bそれ
ぞれの隣接セル間ギャップXipg側には、切り込みに
よるスリット14が設けられている。
【0021】本実施の形態によるパネルでは、走査電極
12および維持電極13それぞれの隣接セル間ギャップ
Xipg側にスリット14を設けているので、走査電極
12および維持電極13の隣接セル間ギャップXipg
側の電気容量が小さくなるため、この部分における壁電
荷の蓄積量が小さくなり、隣接セル間ギャップXipg
において放電が起こりにくくなる。
【0022】本実施の形態の電極構造において、維持電
極13−1に100Vを印加した場合に誘電体層6上に
現れる電位分布(等電位線)を図2(a)に示し、図7
に示した従来の電極構造において維持電極5−1に10
0Vを印加した場合に誘電体層6上に現れる電位分布を
図2(b)に示す。図中の数値は電位(V)を表してお
り、破線は維持電極5−1、13−1を形成した領域を
表している。維持電極5−1、13−1と放電空間との
間には誘電体層6が存在しているため、実際に放電動作
に関係するのは、このように誘電体層6表面に現れる電
位になる。この電位の大きさは、誘電体層6の誘電率や
厚み等によって変化する。
【0023】図2(a)と図2(b)を比較すれば明ら
かなように、図2(a)のようにスリット14を設けた
維持電極13−1の場合、スリット14のない部分にも
スリット14の影響が及んで電位が低くなっていること
が分かる。これにより、隣接セル間ギャップXipgを
挟んで隣り合う放電セル間の電位差も小さくなり、また
蓄積される壁電荷量も小さくなる。
【0024】本実施の形態において、さらに効果を高め
ているのは、図1において、維持電極13−1と走査電
極12−2のそれぞれに設けられたスリット14の位置
関係である。つまり、維持電極13−1に設けたスリッ
ト14と走査電極12−2に設けたスリット14とが向
かい合って配置されないように、走査電極12−1およ
び維持電極13−1の伸長方向に互いに位置をずらして
形成している。これは、図2(a)に示すように、スリ
ット14を設けても、スリット14に挟まれた突起部1
5の中央の電位は比較的高くなるためであり、突起部1
5は維持電極13−1に正の電圧を印加した場合比較的
高い電位となり、そのため放電によって負の壁電荷がた
められる量も多くなる。すなわち、維持放電の際の電位
変化の振幅が相対的に大きい部分となる。それに対し、
スリット14の部分は、正の電圧を印加したときの電位
が低いため、ためられる負の壁電荷量も少なく、結果と
して電位変化の振幅は小さくなる。
【0025】したがって、電位変化の振幅の大きい突起
部15が隣接セル間ギャップXipgを介して向き合わ
ないようにすることで、図1のような電極配列の場合に
は維持電極13−1と走査電極12−2との間の電位差
が小さくなり、クロストーク放電が起こりにくくなる。
【0026】さらに、本実施の形態においては、走査電
極12および維持電極13ともに、放電ギャップXmg
側の形状は平行な直線状であり、隣接セル間ギャップX
ipg側のみ、放電を起こりにくくするためにスリット
14を設けている。これは、同じように放電ギャップX
mg側にもスリット14や、それと似たような電極構造
を有していると、放電ギャップXmgにおける放電開始
電圧が上昇したり、放電ギャップXmg付近における壁
電荷の蓄積量が減少するため、放電が起こりにくくなっ
てしまう。そこで、走査電極12および維持電極13の
形状を、放電ギャップXmg側で平行な直線状とし、隣
接セル間ギャップXipg側にスリット14を設けるこ
とにより、隣接セル間ギャップXipgでは、蓄積壁電
荷を減らし放電を起こりにくくし、逆に放電ギャップX
mgでは放電を起こりやすくしている。
【0027】なお、これまで述べたように放電ギャップ
Xmgを挟んで走査電極12と維持電極13とが向かい
合う部分が平行であって、隣接セル間ギャップXipg
側においてスリット14を設けた電極構造であれば、そ
れ以外の電極の部分の構造は任意のものでよい。例え
ば、走査電極12、維持電極13において、スリット1
4と放電ギャップXmg側の端部との中央付近に、所定
形状の孔を設けて電流を削減してもよい。また、走査電
極12と維持電極13とが向かい合う平行な部分が、走
査電極12および維持電極13の伸長方向(行方向)と
平行でなくともよい。
【0028】さらに、本実施の形態において、スリット
14は走査電極12や維持電極13の伸長方向に対して
垂直な方向(列方向)、すなわち書き込み電極11の伸
長方向に長い形状としている。これは、維持放電を自然
に起こすためであり、さらに輝度を低下させないためで
ある。
【0029】例えば、図3(a)のように、行方向に長
いスリット14を設けた場合、放電は、図に網掛けで示
すように突起部15に沿って広がり、スリット14の部
分にはほとんど放電が及ばなくなってしまう。その原因
としては、突起部15と突起部15の間が空きすぎてし
まうために、スリット14の部分を覆う誘電体層6上に
現れる電位が低くなりすぎてしまい、スリット14上の
領域まで放電を引き寄せることができなくなってしまう
からであり、また、壁電荷の蓄積が小さくなりすぎて、
放電による電荷の移動がスリット14上の領域まで及ば
ないからである。
【0030】これによって、スリット14上の領域に発
光分布として暗い部分ができてしまうとともに、放電の
広がりが2つ以上の部分に分かれてしまうために、放電
が不安定になることがある。したがって、突起部15と
突起部15との間をある程度近づけ、プラズマ領域が2
つ以上の部分に分かれてしまわないようにするために、
スリット14の幅(行方向長さ)をその深さ(列方向の
長さ)に比べて短くするのが好ましい。すなわち、スリ
ット14は書き込み電極11の伸長方向(列方向)に長
い形状を有しているのが好ましい。
【0031】また、走査電極12および維持電極13の
それぞれに、スリット14を1つの放電セルに対して2
つ以上設けているのが好ましい。これにより、表面基板
2と背面基板3との位置合わせを容易にすることができ
る。スリット14の位置が放電セルに1つしか存在しな
いとすると、そのスリット14の位置によって放電の広
がり方が変わってしまうことになる。例えば、各放電セ
ルに1つづつ対応するように所定のパターン形状の透明
電極が配置された構造(特開2000−243299号
公報)や、図3(b)のような構造にした場合、表面基
板2と背面基板3との位置合わせにずれが起こり、突起
部15の位置がほとんど隔壁8に近い位置に配置されて
しまうと、隔壁8の壁面の効果で突起部15に十分放電
が広がらず、輝度がさらに低下してしまう。さらに、そ
のずれ方がパネル面内で放電セルによってばらつくと、
大きな輝度ばらつきとなってしまう。これは、スリット
14の数が放電セルに対して1個の割合であるためであ
る。さらに、図3(b)の構造の場合、図中に網掛けで
示すように、放電は突起部15の周辺に広がることなく
突起部15のみになってしまい、輝度が低下してしま
う。輝度を確保するためには、突起部15の幅を広くす
る必要があるが、広くするほどクロストークの発生を抑
制する効果は低下してしまう。
【0032】これに対し図4や図1に示すように、スリ
ット14を1つの放電セルに2つ以上の割合で形成する
ことにより、位置合わせ精度によらず同じ放電状態が得
られ、また図4中に網掛けで示すように放電の広がる範
囲も確保することができる。また、突起部15を放電ギ
ャップXmgから外に向かう方向に連続させることで、
放電の広がりが自然に起こり、放電が不安定になること
もない。
【0033】さらに、所定のスリット14を設けた電極
パターン形状が走査電極12および維持電極13の伸長
方向における表示画素16毎にほぼ同一パターン形状で
繰り返されるように構成しておけば、ある画素とそれに
隣接する画素において走査電極12および維持電極13
の電極形状が常に等しくなるため、電極形状の違いによ
る輝度むら等を発生しない。なお、表示画素16を形成
する放電セルにおいて、赤色を表示する放電セルの電極
形状と青色を表示する放電セルの電極形状を同一にする
必要はなく、表示画素16単位で電極形状がほぼ同一と
なるようにスリット14を形成するようにしておけばよ
い。
【0034】(実施の形態2)本発明の実施の形態2に
よる電極構造を図5(a)〜(c)に示しており、これ
らの図は走査電極12にスリット14を設けた場合を示
している。本実施の形態2の電極構造では、スリット1
4の幅が放電ギャップXmgから遠ざかるにつれ大きく
なるような形状にしており、例えば、スリット14の形
状は図5(a)のような三角形、図5(b)のような台
形、図5(c)のようなU字形等が考えられる。スリッ
トの形状以外の構成および得られる効果については実施
の形態1と同様であり、隣接セル間ギャップXipgを
挟んで隣接する電極間の電位差、および隣接セル間ギャ
ップXipg付近に蓄積する壁電荷量が少なくなるた
め、クロストークの発生を抑制するのにさらに効果があ
る。また、放電が外に広がるにつれて、徐々に電位が低
下し、蓄積壁電荷が少なくなっていくため、放電を自然
に広げることができる。
【0035】なお、本発明において、隔壁8よりやや低
い隔壁を隣接する放電セル間に配置すれば、さらにクロ
ストークの発生を抑制する効果を高めることができる。
また、上記の説明では、行方向に並ぶ赤、青、緑の色を
表示する3つの放電セルを組み合わせて1つの表示画素
とする場合を用いて説明したが、本発明の効果は画素配
列の形態によらず得られる。
【0036】また、駆動方法は図8を用いて説明した従
来の駆動方法と同じであるが、初期化波形や維持波形な
どが全く図8の通りである必要はなく、走査電極12、
維持電極13および書き込み電極11の3つの電極によ
る書き込み放電と、その後に続く維持放電を起こすよう
に駆動すればよい。
【0037】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、クロスト
ークによる表示不良を防止したプラズマディスプレイパ
ネルを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1によるプラズマディスプ
レイパネルの電極構造を表す概略平面図
【図2】(a)は本発明の電極構造における電位分布を
表す等電位線図 (b)は従来の電極構造における電位分布を表す等電位
線図
【図3】(a)はスリット幅が広い場合の放電の広がり
を表す概略平面図 (b)は突起部を放電セルに1つ配置した場合の放電の
広がりを表す概略平面図
【図4】本発明のプラズマディスプレイパネルにおいて
放電セルにスリットを2つ設けた場合の放電の広がりを
表す概略平面図
【図5】(a)〜(c)は本発明の実施の形態2による
プラズマディスプレイパネルの電極構造を表す概略平面
【図6】従来のプラズマディスプレイパネルの要部を表
す斜視図
【図7】従来のプラズマディスプレイパネルの電極構造
を表す概略平面図
【図8】従来のプラズマディスプレイパネルの駆動方法
を表す波形図
【符号の説明】
1 パネル 2 表面基板 3 背面基板 4、12 走査電極 5、13 維持電極 6、10 誘電体層 7 保護膜 8 隔壁 9 蛍光体層 11 書き込み電極 14 スリット 15 突起部 16 表示画素
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 村井 隆一 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 5C040 FA01 FA04 GB03 GB14 GC02 GC06 LA05 MA17 MA20

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 放電ギャップをあけて配置した走査電極
    と維持電極とからなる電極対を、この電極対の間に隣接
    セル間ギャップを設けて走査電極と維持電極とが交互に
    並ぶように基板上に複数形成したプラズマディスプレイ
    パネルにおいて、前記走査電極および維持電極それぞれ
    の隣接セル間ギャップ側に複数のスリットを設け、かつ
    前記隣接セル間ギャップを介して隣り合う走査電極およ
    び維持電極それぞれに設けられたスリットを、前記走査
    電極および維持電極の伸長方向に互いにずらして配置し
    たことを特徴とするプラズマディスプレイパネル。
  2. 【請求項2】 電極対が形成された基板に対向して配置
    される基板上に前記電極対と垂直な方向に書き込み電極
    を形成することにより、電極対と書き込み電極との交差
    部に放電セルを形成し、かつその1個の放電セル内に走
    査電極および維持電極それぞれに設けたスリットが2つ
    以上存在するように形成したことを特徴とする請求項1
    に記載のプラズマディスプレイパネル。
  3. 【請求項3】 電極対の伸長方向に隣接して並んだ3つ
    の放電セルで1つの表示画素を構成し、前記伸長方向に
    おける前記表示画素毎にほぼ同一パターン形状となるよ
    うにスリットを形成したことを特徴とする請求項1に記
    載のプラズマディスプレイパネル。
  4. 【請求項4】 スリットは、書き込み電極の伸長方向に
    長い形状を有していることを特徴とする請求項1に記載
    のプラズマディスプレイパネル。
  5. 【請求項5】 スリットは、放電ギャップから遠ざかる
    にしたがって幅が広くなる形状を有していることを特徴
    とする請求項1に記載のプラズマディスプレイパネル。
  6. 【請求項6】 スリットが三角形、台形またはU字形で
    あることを特徴とする請求項5に記載のプラズマディス
    プレイパネル。
  7. 【請求項7】 走査電極および維持電極の放電ギャップ
    側の形状が直線状であることを特徴とする請求項1に記
    載のプラズマディスプレイパネル。
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