JP2001133572A - 溶融塩炉 - Google Patents

溶融塩炉

Info

Publication number
JP2001133572A
JP2001133572A JP31030299A JP31030299A JP2001133572A JP 2001133572 A JP2001133572 A JP 2001133572A JP 31030299 A JP31030299 A JP 31030299A JP 31030299 A JP31030299 A JP 31030299A JP 2001133572 A JP2001133572 A JP 2001133572A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
molten salt
reactor
furnace
core
reflector
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP31030299A
Other languages
English (en)
Inventor
Kozo Shiratori
廣藏 白鳥
Hiroshi Shimizu
博 清水
Yasuyuki Moriki
保幸 森木
Mitsuaki Yamaoka
光明 山岡
Reiko Fujita
玲子 藤田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP31030299A priority Critical patent/JP2001133572A/ja
Publication of JP2001133572A publication Critical patent/JP2001133572A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E30/00Energy generation of nuclear origin
    • Y02E30/30Nuclear fission reactors

Abstract

(57)【要約】 【課題】簡素な原子炉設備と保守の低減を図るととも
に、再処理施設を削除、高、低レベル放射性廃棄物の処
理、保管施設の簡素化が図れる溶融塩炉を得る。 【解決手段】溶融塩を燃料とする円筒状の炉心2と、2
を包囲する反射体20と、20を包囲すると共に、20
の外周部に所定空間を形成するように配設された外部炉
容器25と、25と2の円周部にある反射体20との空
間に、配設され複数の炉内装荷機器を構成するものであ
って、2の炉心部出口から炉心部入口の間に炉心内の燃
料が該各炉内装荷機器毎に循環可能に配設された複数の
主循環ポンプ18、複数の中間熱交換器16、複数の核
分裂生成物除去装置17と、2の上部に配設されている
20の上部側に配設され2の出力を制御する制御棒駆動
機構15と、25と20との空間内であって炉内装荷機
器の外周部熱遮蔽層を兼ねた放射線遮蔽体21,22と
を具備した溶融塩炉。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、冷却材として燃料
を溶融した溶融塩を用いた溶融塩炉(溶融塩高速炉も含
む)溶融塩炉に関する。
【0002】
【従来の技術】ナトリウム等の液体金属を冷却材に用い
た従来の高速増殖炉の一例として図13のように構成さ
れたものがある。原子炉容器1内に設置された炉心2か
ら出た冷却材は上部プレナム4を上昇し、中間熱交換器
52の上部から流入し熱交換をし、冷却された冷却材は
下部プレナム3に流出した後、主循環ポンプ53により
吸い込まれ入口配管54を炉心2の下部に吐出され原子
炉容器1内を一巡する。
【0003】ナトリウム等は低圧で使用され、かつ軽水
より比重が小さく冷却材重量、液深による圧力も小さい
ことから、原子炉容器1は主要部板厚が30mmから5
0mm程度で、上部から吊り下げる方式が一般的であ
る。
【0004】また、炉心2は燃料集合体、ブランケット
燃料集合体、遮蔽体等の各集合体で構成されているが、
燃焼反応度が大きいことから炉心2の制御は炉心部にほ
ぼ均等に配分された制御棒及び制御棒駆動機構15によ
り行われ、当該制御棒駆動機構15は炉心2の上方部に
設けられた炉心上部機構51内に収納され、燃料交換時
には炉心上部機構51は、回転プラグ等により炉心上部
から退避する構造となっている。
【0005】燃料交換によって炉外へ引き抜かれた使用
済燃料集合体は、炉外の貯蔵設備で冷却された後、再処
理施設に搬入、処理される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
高速炉では定期的な燃料交換が必要であり、そのために
回転プラグ、燃料交換機、燃料貯蔵設備、燃料検査設備
他、燃料交換のための一連の設備を備える必要があると
ともに、これらの設備の保守、点検を行う必要があり、
軽水炉と比べ設備が複雑なものとなっており、プラント
の初期建設費、ランニングコスト増の一因となってい
る。
【0007】また、交換された燃料は再処理して再利用
されるが、そのために使用済燃料集合体の受入れ貯蔵設
備、燃料の剪断、溶解、精製、再処理された燃料の貯
蔵、集合体への加工等、大掛かりな再処理施設が別に必
要となる。
【0008】さらに、上記の各工程で生じる高、低レベ
ル放射性廃棄物の処理が必要である。
【0009】本発明は上記に鑑み、簡素な原子炉設備と
保守の低減を図るとともに、再処理施設を削除、高、低
レベル放射性廃棄物の処理、保管施設の簡素化が図れる
溶融塩炉を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、溶融塩を燃料
とする円筒状の炉心と、前記炉心を包囲する反射体と、
前記反射体を包囲すると共に、該反射体の外周部に所定
空間を形成するように配設された原子炉容器と、前記原
子炉容器と前記炉心の円周部にある反射体との空間に、
複数の円筒部が配設され、且つ該各円筒部内に収納され
る炉内装荷機器を構成するものであって、前記炉心の炉
心部出口から炉心部入口の間に炉心内の燃料が該各炉内
装荷機器毎に循環可能に配設された複数の主循環ポン
プ、複数の中間熱交換器、複数の核分裂生成物除去装置
と、前記炉心の上部に配設されている反射体の上部側に
配設され、上部開口部を閉鎖する上部蓋を有する中央円
筒部と、前記上部蓋を貫通して円周状に設置され前記炉
心の出力を制御する制御棒駆動機構と、前記原子炉容器
内であって前記反射体との空間内であって前記炉内装荷
機器の外周部熱遮蔽層を兼ねた放射線遮蔽体とを具備し
た溶融塩炉である。
【0011】本発明は、前記原子炉容器の下部と前記炉
内装荷機器の上部に設けられた炉上部床からなる炉容器
支持構造と、前記原子炉容器内であって、前記放射線遮
蔽体との間に配設され、両者間のギャップを保持し該放
射線遮蔽体を一様に該囲ったガードベッセルとから構成
した請求項1に記載の溶融塩炉である。
【0012】本発明は、前記核分裂生成物除去装置は、
溶融塩を供給する循環流路を主循環ポンプより分岐して
設けたことを特徴とする請求項1に記載の溶融塩炉であ
る。
【0013】本発明は、前記制御棒駆動機構は、出力運
転時に燃焼補償を行う炉運転棒と緊急時の炉停止棒を有
し、前記炉運転棒、前記炉停止棒の吸収材としてハフニ
ウムを用いたことを特徴とする請求項1に記載の溶融塩
炉である。本発明は、前記ガードベッセルは、通常の鋼
製容器で周囲を保温材で覆われ、内側に炉容器に形成さ
れている溶接線部を除き詰め物を保持したことを特徴と
する請求項2に記載の溶融塩炉である。
【0014】本発明は、ウランを回収する陰極には固体
金属製の陰極を用い、プルトニウム等の超ウラン元素を
回収する陰極には液体陰極を使用し、溶融塩中に浸漬し
た陽極と陰極との間に電流を流して、溶融塩中に溶解し
ているウランおよびプルトニウムを陰極で金属に還元す
ることにより他の核分裂生成物を分離すると共に、陰極
に析出した金属の形でウランおよびプルトニウムを回収
する再処理装置を備えたことを特徴とする請求項1に記
載の溶融塩炉である。
【0015】本発明は、前記溶融塩は350℃〜100
0℃で溶解し、陽極と陰極を浸漬して電流を流した際に
前記溶融塩を分解することのない安定に電解のできる電
位の範囲である電位窓が広いものであって、化学形態が
塩化物、フッ化物、水酸化物、炭酸塩、もしくは硝酸塩
であることを特徴とする請求項11に記載の溶融塩炉で
ある。
【0016】本発明は、前記核分裂生成物除去装置は、
前記炉心の余剰反応度の燃焼変化を小さくするように、
原子炉運転中に核分裂生成物除去率を調整可能に構成し
たことを特徴とする請求項1の溶融塩炉である。
【0017】本発明は、前記溶融塩の循環流量を変化で
きるように構成し、前記原子炉の出力制御を、前記溶融
塩の循環流量を変化させて行うことを特徴とする請求項
1に記載の溶融塩炉である。
【0018】本発明は、前記原子炉の出力制御を、溶融
塩に注入するガスの注入量を変化させて行うことを特徴
とする請求項1に記載の溶融塩炉である。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につき
図面を参照して説明する。
【0020】<第1の実施形態>図1は本発明の溶融塩
炉に係る第1の実施形態を原子炉構造の垂直断面図であ
り、図2は図1のC―C線に沿って切断し、矢印方向に
見た断面図である。
【0021】コンクリート又は鋼製の壁19で区切られ
た原子炉容器室内に、以下のように構成された外部炉容
25内に収納される原子炉容器1が収納されている。円
筒形状の原子炉容器1には、溶融塩を燃料とする円筒状
の炉心2と、炉心2を包囲する反射体20と、反射体2
0を包囲すると共に、該反射体20の外周部に所定空間
を形成するように配設された原子炉容器1と、原子炉容
器1と炉心2の円周部にある反射体20との空間に、複
数の円筒部11が配設され、且つ該各円筒部11内に収
納される炉内装荷機器を構成するものであって、炉心2
の炉心部出口から炉心部入口の間に炉心内の燃料が該各
炉内装荷機器毎に循環可能に配設された複数の主循環ポ
ンプ18、複数の中間熱交換器16、複数の核分裂生成
物除去装置(FP除去装置)17と、炉心2の上部に配
設されている反射体20の上部側に配設され、上部開口
部を閉鎖する上部蓋10を有する中央円筒部26と、上
部蓋10を貫通して円周状に設置され炉心2の出力を制
御する制御棒駆動機構15と、外部炉容器25と反射体
20との空間内であって前記炉内装荷機器の外周部並び
に上部及び下部に配設された熱遮蔽層を兼ねた放射線遮
蔽体(放射線遮蔽層)21,22とを具備したものであ
る。
【0022】また、炉容器支持構造として、原子炉容器
1の下部と炉内装荷機器の上部に設けられた炉上部床1
0と、原子炉容器1内であって、放射線遮蔽体21との
間に配設され、両者間のギャップを保持し該放射線遮蔽
体21を一様に該囲ったガードベッセル12とから構成
したものである。
【0023】さらに、プラント寿命がきた時点で使用す
るものであって、核分裂生成物除去装置17を取り除い
た部分に設ける再処理装置(図示せず)を備えている。
【0024】又、原子炉構造の下部に炉容器1の支持ス
カート7を有し、複数の円筒部11の上部には地震時の
容器支持を兼ねた炉上部床9を備えており、この炉容器
1の外側には溶融塩漏洩事故に備えて、炉容器1より一
回り大きい安全容器(ガードベッセル)12が設けられ
ている。
【0025】炉容器1の上部開口は上部蓋10、主循環
ポンプ18、FP除去装置17及び中間熱交換器16で
気密に閉鎖されており、この上部蓋10等の下面と溶融
塩冷却材の液面との間の空間にはアルゴンガス等の不活
性ガスが充填され、カバーガス5の空間が形成されてい
る。
【0026】次に、図1及び図2を用いて原子炉容器1
内の溶融塩(冷却材)の流れを説明する。炉容器1内
は、使用する燃料の燃焼効率を高めるため、炉心外部の
炉容器内溶融塩を極力排除する目的で熱遮蔽層を兼ねた
放射線遮蔽層21,22で埋められており、これらの遮
蔽層21,22をくり抜き流路が設けられている。炉心
2の下方には炉心入口プレナム6が設けられており、図
2に示す主循環ポンプ18により吐出された冷却材が炉
心入口プレナム6に流入する。炉心入口プレナム6に流
入した冷却材は、炉心2を通り炉心上部より上部プレナ
ム4及び各中間熱交換器16へと流れ、中間熱交換器1
6の上方に設けられた入り口窓より中間熱交換器16内
に流入し、伝熱管内を通り中間熱交換器16の下部より
流出する。中間熱交換器16の下部より流出した冷却材
は、主循環ポンプ18の下部に設けられたポンプ入口プ
レナム部にを経て主循環ポンプ18により吸い込まれる
ことにより一巡する。FP除去装置17FP除去装置への
流量は、炉心入口プレナム6から分岐し設けられた流路
により供給され、FP除去装置17本体内に設けられた
流量調節機構により制御され、FP除去装置17本体内
を通過後、中間熱交換器16の下部に合流し主循環ポン
プ18に戻る。
【0027】炉心2の制御を行う制御棒及び制御棒駆動
機構15は、図1及び図2に示したように、上部蓋10
には円周状に配置されており、出力運転時に燃焼補償を
行う炉運転棒15Uと緊急時の炉停止棒15Sを有した
従来型炉と同じ2種類の構成となっている。炉運転棒1
5U、炉停止棒15Sには吸収材として反応ガスを出さ
ないハフニウムを用い、高放射線、高温下に耐える構造
としている。
【0028】なお、図13で示すように、低温冷却材を
導く下部案内管を設け、その中に炉運転棒、炉停止棒を
上下駆動させる従来型方式も適用可能であることは云う
までもない。
【0029】反射体20は分割あるいは一体構造で組み
立てられ、中央円筒部11より引き抜きを可能とした構
成となっている。
【0030】さらに、原子炉構造の支持構造は、原子炉
構造の下部に炉容器1の支持スカート7と、円筒部11
の上部に設けられた炉上部床9によりなされ、通常時の
原子炉構造は支持スカート7により支持されている。支
持スカート7を原子炉構造の下部に設けることにより、
炉容器1並びに支持スカート7を圧縮応力下で使用で
き、高温で使用される容器、支持構造の耐クリープ変形
を緩和することができる。
【0031】又、上記円筒部11と炉上部床9とは微小
ギャップで取り合っており、支持スカート7より上部の
炉容器の熱膨張は円筒部11が上下にスライドすること
で吸収され、地震時には、支持スカート7と相俟って水
平方向地震時荷重を受けることにより支持スカート7へ
のモーメント荷重を緩和している。
【0032】炉心の形状を構成している反射体20は、
中性子照射に晒されることから炉心槽内に分割構造で取
りつけられ、交換の必要に応じ中央円筒部11より引き
抜き可能となっている。また、炉心槽自体も万一の交換
に備え中央円筒部より引き抜き可能となっている。
【0033】ガードベッセル12は、通常の鋼製で、こ
の周囲を保温材25で覆われ熱放散を抑制している。ガ
ードベッセル12の内側には炉容器の溶接線周囲を除き
詰め物(図示せず)をして、炉容器1とガードベッセル
12間の空間体積を減じて、万一、炉容器1に漏洩が生
じ溶融塩が容器外に漏洩した場合でも、炉容器内の溶融
塩液位低下による流路のサイホンブレークを防止し、流
れの循環が止まらないようになっている。
【0034】以上述べた第1の実施形態によれば、冷却
材として燃料を溶融した溶融塩を用いることにより燃料
集合体は不要となり、定期点検の期間を利用した核分裂
生成物除去装置の再生の他は、燃料交換無しで原子炉運
転が可能となる。これにより原子炉構造、燃料取扱設備
の簡素化を図ることができるとともに、これらの可動設
備の保守、点検が不要となり、燃料交換不要とあわせて
定期点検期間の短縮にも寄与することができる。
【0035】また、プラント寿命がきた時点で使用する
再処理装置は、FP除去装置を撤去し、その貫通孔を利用
して炉内に装荷され、溶融塩中の燃料の再処理をオンサ
イトで行うことができ、大掛かりな再処理施設は不要と
なる。
【0036】<第2の実施の形態>本発明の溶融塩炉に
使用する液体燃料の溶融塩として用いられる塩は、プル
トニウムとウランの混合物、トリウムとウランの混合
物、濃縮ウランのいずれかを含む塩化物、フッ化物、水
酸化物、炭酸塩もしくは硝酸塩であり、例えば、10NaCl
-20UCl3-2.5PuCl3の組成の溶融塩を用いると極めて効率
良く溶融塩炉を運転できる。
【0037】又、溶融塩としては、塩化ナトリウムの代
わりに塩化ナトリウムとフッ化ナトリウムの混合塩を用
いることも可能である。前記、塩化ナトリウムとフッ化
ナトリウムの混合塩の代わりに、塩化リチウム、塩化ナ
トリウム、塩化カリウム、塩化マグネシウム、塩化カル
シウム、塩化アルミニウム、塩化錫等の塩化物もしくは
混合塩化物、フッ化リチウム、フッ化ナトリウム、フッ
化カリウム、フッ化マグネシウム、フッ化カルシウム、
フッ化アルミニウム、フッ化錫等のフッ化物もしくは混
合フッ化物、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸
化カリウム、水酸化マグネシウム、水酸化カルシウム、
水酸化アルミニウム、水酸化錫等水酸化物もしくは混合
水酸化物、炭酸リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウ
ム、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、炭酸アルミニ
ウム、炭酸錫等の炭酸塩もしくは混合炭酸塩、もしくは
硝酸リチウム、硝酸ナトリウム、硝酸カリウム、硝酸マ
グネシウム、硝酸カルシウム、硝酸アルミニウム、硝酸
錫等の硝酸塩もしくは混合硝酸塩を用いることも可能で
ある。
【0038】<第3の実施の形態>図3は本発明の溶融
塩炉に係る第3の実施形態におけるFP除去装置17を
説明するための図であり、図3(a)は図1のC―C線
に沿って切断し、矢印方向に見た断面図であり、図3
(b)は図3(a)のFP除去装置17を示す垂直断面
図である。FP除去装置17は、抽出槽101の中に溶
融塩102と核分裂生成物を抽出して除去する液体金属
103が収容されている。
【0039】FP除去装置17により除去する核分裂生
成物としては、溶融塩に安定に存在しにくいMo,T
c,Ru、Rh,Pd等の貴金属もしくは白金族元素で
ある。抽出槽101は溶融塩炉の内部に設けられ、溶融
塩炉内温度と異なる温度で操業するために、断熱材10
4を外側に巻いてあり、液体金属103としてカドミウ
ムを用いる場合には溶融塩炉の操業温度より低い470
℃〜550℃で運転される。 核分裂生成物を除去する
溶融塩は抽出槽101の底部の溶融塩入口105から抽
出槽101に挿入され液体金属103で抽出されて溶融
塩出口106から溶融塩炉に排出される。
【0040】抽出槽101内の温度を低下もしくは制御
するために、冷却ガスが導入される構造となっており、
冷却ガスは冷却ガス入口107から抽出槽101の上部
に挿入され、冷却ガス出口108からオフガス系へ排出
される。
【0041】一方、核分裂生成物の抽出を効率良く行う
ために、抽出槽101の中心には攪拌軸109が設けら
れている。また、核分裂生成物を抽出した液体金属10
3は抽出槽101の底部に設けられた液体金属排出口1
10から取り出すことも可能である。
【0042】使用する液体金属としてカドミウムの代わ
りに、融点が比較的低く、500℃以上で液体であるビ
スマスや亜鉛も使用可能である。冷却ガスとしては、溶
融塩や液体金属と反応しない、アルゴンガスもしくはヘ
リウムガス等の不活性ガスが使用可能である。
【0043】<第4の実施の形態>図4は本発明の溶融
塩炉に係る第4の実施形態における再処理装置を説明す
るための図(溶融塩炉電解工程の概念を説明するための
図)であり、図4(a)は図1のC―C線に沿って切断
し、矢印方向に見た断面図であり、図4(b)は図4
(a)の再処理装置を示す垂直断面図である。
【0044】溶融塩電解では電解槽111にアルカリ金
属フッ化物もしくはアルカリ土類金属フッ化物もしくは
両者に混合者を融点以上に加熱して溶融状態にした溶融
塩112を電解槽111に収容しておき、この溶融塩1
12に陽極113を還元されたウランもしくは超ウラン
元素が付着した廃棄物24そのものを電解槽111の溶
融塩112に浸漬する。陽極としては、溶融塩と反応し
ないグラファイトやカーボン電極が適当である。
【0045】また、溶融塩112には炭素鋼もしくはモ
リブデン等からなる固体の陰極114を浸漬する。これ
らの電極に電源115から電流を供給することにより、
固体の電極114に固体陰極析出物(金属ウラン)11
6を析出させる。すなわち、陽極では、以下の反応が起
こっている。
【0046】2Cl → Cl + 2e 一方、陰極では、以下の反応により、金属ウランもしく
は、超ウラン元素もしくは放射性核種が陰極に析出して
回収される。
【0047】U4+ + e → U3+3+ + 3e → U 所定の電流を流した後、固体陰極析出物116が析出し
た固体陰極114を溶融状態の溶融塩112から取り出
す。
【0048】次に図4に示すように、新たな陰極として
るつぼ117に溶融状態の金属(例えば:カドミウム)
からなる液体陰極118を収容したものを溶融塩112
に浸漬し、電源115から電流を供給することにより、
液体陰極118に液体陰極析出物119(金属ウラン、
超ウラン元素の金属)を析出させる。
【0049】所定の電流を供給した後、るつぼ117と
ともに液体陰極118を溶融状態の溶融塩112から取
り出す。液体陰極118としては、500℃で溶融する
物質であることが重要であり、カドミウムの代わりに、
ビスマス、もしくは亜鉛を用いることも可能である。
【0050】また、再処理の処理速度を大きくするため
に、固体陰極114と液体陰極118に同時に電流を流
すことも可能である。電解槽111は溶融塩炉の内部に
設けられ、溶融塩炉内温度と異なる温度で操業するため
に、断熱材120を外側に巻いてあり、液体金属陰極1
18としてカドミウムを用いる場合には溶融塩炉の操業
温度より低い500℃〜550℃で運転される。
【0051】再処理する溶融塩は電解槽111の底部の
溶融塩入口121から電解槽111に挿入され電解槽1
11で処理されて溶融塩出口122から溶融塩炉に排出
される。電解槽内の温度を低下もしくは制御するため
に、冷却ガスが導入される構造となっており、冷却ガス
は冷却ガス入口123から電解槽111の上部に挿入さ
れ、冷却ガス出口124からオフガス系へ排出される。
【0052】使用する液体陰極金属としてはカドミウム
の代わりに融点が比較的低く、500℃以上で液体であ
るビスマスや亜鉛も使用可能である。冷却ガスとして
は、溶融塩や液体金属と反応しない、アルゴンガスもし
くはヘリウムガス等の不活性ガスが使用可能である。
【0053】以上述べた第4の実施形態によれば、プラ
ント寿命がきた時点で使用する再処理装置は、各原子炉
に共用の設備であり、炉内の使用済み燃料は再処理さ
れ、新たな溶融塩として別の炉で使用することができ
る。 <第5の実施の形態>ここで図4を参照して第5の実施
形態を説明する。図5において、溶融塩112に浸漬し
て陽極113と陰極114もしくは117間に電流を流
して電解すると、溶融塩中に容器亜しているウランもし
くは超ウラン元素イオンは還元されて陰極に金属ウラン
115もしくは超ウラン元素金属118として析出する
ので回収する。
【0054】前記溶融塩112は低温で溶解し、陽極と
陰極を浸漬して電流を流した際に前記溶融塩を分解する
ことのない安定に電解のできる電位の範囲である電位窓
が広いことを特徴とする。
【0055】溶融塩112としては、塩化ナトリウムと
フッ化ナトリウムの混合塩を用いる。前記塩化ナトリウ
ムとフッ化ナトリウムの混合塩の代わりに、塩化リチウ
ム、塩化ナトリウム、塩化カリウム、塩化マグネシウ
ム、塩化カルシウム、塩化アルミニウム、塩化錫等の塩
化物もしくは混合塩化物、フッ化リチウム、フッ化ナト
リウム、フッ化カリウム、フッ化マグネシウム、フッ化
カルシウム、フッ化アルミニウム、フッ化錫等のフッ化
物もしくは混合フッ化物、水酸化リチウム、水酸化ナト
リウム、水酸化カリウム、水酸化マグネシウム、水酸化
カルシウム、水酸化アルミニウム、水酸化錫等水酸化物
もしくは混合水酸化物、炭酸リチウム、炭酸ナトリウ
ム、炭酸カリウム、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウ
ム、炭酸アルミニウム、炭酸錫等の炭酸塩もしくは混合
炭酸塩、もしくは硝酸リチウム、硝酸ナトリウム、硝酸
カリウム、硝酸マグネシウム、硝酸カルシウム、硝酸ア
ルミニウム、硝酸錫等の硝酸塩もしくは混合硝酸塩を用
いることも可能である。
【0056】<第6の実施の形態>図5及び図6は本発
明の溶融塩炉に係る第6の実施形態を説明するためのも
のであり、図5は余剰反応度の時間変化を示すものであ
り、図6は余剰反応度制御を行うための制御系のブロッ
ク図である。
【0057】本実施形態は、余剰反応度の制御を前記制
御棒によるのではなく、核分裂生成物除去率を運転中に
調整することにより行う場合である。燃焼が進むと核分
裂生成物が蓄積し、核分裂生成物を除去しない従来の原
子炉では、図5の細線1のごとく中性子吸収の増大によ
り余剰反応度は時間とともに低下していく。そこで、核
分裂生成物を除去することができれば余剰反応度変化を
抑制できる。
【0058】本実施形態の溶融塩炉では、図6に示すよ
うに、運転中に核分裂生成物を除去する装置203を備
えているので、これが可能となる。核分裂生成物を除去
しない場合、燃焼初期で余剰反応度の低下率が大きく、
次第に低下率は小さい。従って、核分裂生成物除去率を
初期で大きく、末期で小さくすることにより、図5の実
線2に示すように余剰反応度の燃焼変化を小さくできる
ので、燃料交換なしに長期間運転することが可能とな
る。
【0059】以上の原理に基づく余剰反応度制御を行う
ための制御系の構成例を図6に示す。この場合、余剰反
応度制御は余剰反応度燃焼変化予測装置201と、余剰
反応度制御装置202と、核分裂生成物除去率制御装置
203と、核分裂生成物除去装置204によって行う。
【0060】余剰反応度燃焼変化予測装置201は、炉
心核特性計算により余剰反応度燃焼変化を予測し、余剰
反応度制御装置202へ入力する。余剰反応度制御装置
202は各燃焼時点で必要な核分裂生成物除去率を核分
裂生成物除去率制御装置203へ伝え、核分裂生成物除
去率制御装置203は核分裂生成物除去装置204の除
去率を調整する。ここで、余剰反応度制御装置202へ
入力される余剰反応度燃焼変化は、オフラインであらか
じめ計算しておく方法も可能であるとともに、何らかの
手段で測定された実際の余剰反応度を反映して予測値を
補正しながら、核分裂生成物除去率を調整することも考
えられる。
【0061】余剰反応度の制御方法として、前述の制御
棒による方式と、前述の方式を組み合わせることも可能
であることはいうまでもない。この場合、必要な制御棒
を削減できるメリットがある。この場合、制御棒の挿入
位置をもとに余剰反応度を測定して、前述の余剰反応度
の計算への補正が可能となる。
【0062】以上述べた第6の実施形態によれば、核分
裂生成物を運転中に除去し、かつ、余剰反応度に応じて
その除去率を制御する余剰反応度制御方式により、余剰
反応度の燃焼変化を最小化でき、燃料交換の不要化ある
いは燃料交換間隔の大幅な延長が可能となるとともに、
制御棒本数を大幅に削減することができる。
【0063】<第7の実施の形態>図7及び図8は、本
発明の溶融塩炉に係る第7の実施形態を説明するための
ものであり、図7(a)、(b)及び(c)は溶融塩流
量、溶融塩温度及び原子炉出力(熱出力)の時間変化を
示す図であり、図8は出力制御系の構成を示すブロック
図である。
【0064】本実施形態における溶融塩炉では、出力制
御の全部または一部を溶融塩の循環流量を調整すること
により行う。その原理を以下に説明する。
【0065】一定の出力状態において、溶融塩の循環流
量を変化させるとそれに伴って溶融塩の温度が変化し、
さらに燃料密度の変化により反応度が投入され出力が変
化する。
【0066】ここで、溶融塩ではこの温度変化による反
応度投入率が従来の原子炉に比べて大きいために出力制
御が可能となる。これは従来の原子炉の固体燃料に比べ
て、溶融塩でははるかに大きな膨張率が得られることに
起因している。溶融塩の循環流量を上げた場合につい
て、図8に示している。流量の増大により温度が低下す
るとともに、燃料密度が増大するために正の反応度が投
入される。これにより、炉心出力が増大するがこれによ
り温度が上昇を始めるので正の反応度が打ち消され、炉
心出力はあるレベルに落ち着くことになる。流量を減少
させれば負の反応度が投入され、炉心出力はあるレベル
に低下することになる。これを利用して、炉心出力の制
御を行うことができる。
【0067】以上述べた原理による出力制御を行うため
の制御系の構成は、図8に示すように、出力制御は、溶
融塩温度測定装置205と、中性子束測定装置206
と、原子炉出力計算装置207と、原子炉出力制御装置
208と、溶融塩循環ポンプ209と、溶融塩循環流量
測定装置210と、溶融塩循環流量制御装置211によ
り行われる。
【0068】原子炉出力は、溶融塩温度と、中性子束
と、溶融塩循環流量の測定結果から原子炉出力計算装置
207により計算される。原子炉出力制御は現在の原子
炉出力と指示された原子炉出力を比較して、原子炉出力
制御装置208が溶融塩循環流量制御装置211へ信号
を出し、それにより溶融塩循環ポンプ流量が制御される
ことで行われる。
【0069】なお、原子炉出力の制御方式として、本方
式と前記制御棒による方式とを組み合わせることも可能
なことはいうまでもない。
【0070】<第8の実施の形態>図9、図10及び図
11は、本発明の第8の実施形態を説明するための図で
あり、図9は炉内における溶融塩の流れを示す図であ
り、図10(a)と(d)、(b)と(e)、(c)と
(f)は溶融塩炉に係るガス注入量、余剰反応度、原子
炉出力(熱出力)の時間変化を示す図であり、図11は
出力制御系の構成を示すブロック図である。
【0071】本実施形態の溶融塩炉では、出力制御の全
部または一部を溶融塩にガスを注入することにより行
う。この場合の原子炉容器内の燃料の流れを図9に示
す。原子炉容器212の内部では、核燃料を含んだ溶融
塩は溶融塩ポンプ213により炉心214から流れ出
て、中間熱交換器215へ流入し、二次冷却材に熱を伝
えた後、再び炉心へ戻る。この炉心214への入口にお
いて、ガス注入装置216からの配管が合流しており、
ガスが注入されると溶融塩と混合し、炉心内を上方へ流
れる。ガス注入装置216は、注入ポンプ217と、ガ
ス溜218からなる。ガス溜218は、炉心から回収し
たガスを一時ためておく場所である。ガスとしては、ア
ルゴンガスやヘリウムガスのような不活性ガスが考えら
れる。炉心から溶融塩は側面の配管を通して流出する
が、注入されたガスは液面の上方にたまり、原子炉容器
上方からガス注入装置216へ戻る構造となっている。
この図9で、核分裂生成物除去装置は省略している。
【0072】図10(a)、(b)、(c)はガス注入
量と、余剰反応度・原子炉出力の関係を横軸に時間をと
って示したものである。溶融塩の場合、ガスが混合され
ると負の反応度が入る。これはガス混合により燃料密度
が低下するためである。そのため、ガスを一定時間注入
すると、負の反応度が投入され、原子炉出力を低下させ
ることができる。
【0073】また、一定のガス注入を定常的に行う設計
とすれば、注入量の増減により、原子炉出力の低下だけ
でなく増大も可能となる。すなわち、ガスの注入量と時
間に応じて、原子炉出力を制御することができる。
【0074】上記の原子炉出力制御を行うための制御系
の構成例を図11に示す。出力制御は、溶融塩温度測定
装置205と、中性子束測定装置206と、原子炉出力
計算装置207と、原子炉出力制御装置208と、ガス
注入装置216と、ガス注入量制御装置219と、ガス
注入量測定装置220により行われる。
【0075】原子炉出力は溶融塩炉心出入口温度と、中
性子束と、ガス注入量の測定結果をもとに原子炉出力計
算装置により計算される。原子炉出力制御は、原子炉出
力制御装置208がガス注入量制御装置219へ信号を
出し、それに従ってガス注入量制御装置219がガス注
入装置216を制御することで行われる。
【0076】また、なんらかの理由で溶融塩の温度が異
常に上昇した場合、例えば、ポンプが停止した場合に
は、図10(d)、(e)、(f)に示すように、強制
的にガスを大量に送り込み、大きな負の反応度を投入し
て炉心を停止させることもできる。この場合、制御の流
れとしては、図11に示す中性子束測定装置206によ
り原子炉出力の異常な変化を検知して、原子炉出力制御
装置208へ信号を送ることになる。中性子束測定の方
が早期に原子炉出力の変化を捉えられるからである。こ
れにより、原子炉の安全を確保する炉停止手段のひとつ
としても利用できる。
【0077】なお、原子炉出力の制御方式として、本方
式と前記制御棒による方式や前記溶融塩流量による方式
とを組み合わせることも可能なことはいうまでもない。
【0078】<第9の実施の形態>図12(a)及び
(b)は本発明の溶融塩炉に係る第9の実施形態を説明
するための図であり、図12(a)は水平断面図[図1
2(b)のB―B線に沿って切断し矢印方向に見た断面
図]であり、図12(b)は垂直断面図[図12(a)
のA―A線に沿って切断し矢印方向に見た断面図]であ
る。
【0079】原子炉容器室の壁221で区切られた空間
の外部炉容器(原子炉容器)212の下部空間は、原子
炉容器212を保持する壁222のほかに、複数の壁2
23により小空間224に小分けされている。
【0080】この小空間224は、何らかの原因により
原子炉容器212から溶融塩が漏洩し、原子炉容器21
2の下部空間に溜まった場合でも、臨界となることを避
けるためのものである。前記のように、原子炉容器21
2から溶融塩が漏洩した場合を想定して、これを受ける
ためのガードベッセルが設けられているが、さらにガー
ドベッセルからの漏洩を想定している。
【0081】溶融塩は一定の体積以上で臨界となる可能
性があるが、本実施形態のように下部空間に溜まった場
合でもいくつかの領域に分断し、臨界体積となることを
避けることで、溶融塩の漏洩を想定した場合でも安全性
を高めることができる。
【0082】<変形例>本発明は、以上述べた実施形態
に限定されず、以下のようにしてもよい。前述した各実
施形態は、いずれも炉心2を円筒形状の反射体20で囲
った構成の高速増殖炉であるが、本発明の適用範囲はこ
のような高速増殖炉に限定されるものではなく、増殖性
を考慮し反射体の内側に劣化ウラン等よりなるブランケ
ット燃料集合体を配置して炉心を構成した溶融塩高速炉
にも適用することができる。
【0083】また、制御棒による出力制御方式以外に、
溶融塩循環流量調整による方式、溶融塩ガス注入方式を
組み合わせることができ、これにより、制御棒本数を削
減できるとともに、出力制御系・炉停止系を多重化する
ことができる。
【0084】さらに、原子炉容器から溶融塩が大量に漏
洩する事態を想定しても、溶融塩の集中化を避けるため
の原子炉下部空間の工夫を施すことができ、これによ
り、臨界となることを避けることができ、安全性の高い
溶融塩炉を得ることがまた、制御棒による出力制御方式
以外に、溶融塩循環流量調整による方式、溶融塩ガス注
入方式を組み合わせることにより、制御棒本数を削減で
きるとともに、出力制御系・炉停止系を多重化すること
ができる。
【0085】また、原子炉容器から溶融塩が大量に漏洩
する事態を想定しても、溶融塩の集中化を避けるための
原子炉下部空間の工夫により、臨界となることを避ける
ことができ、安全性の高い溶融塩炉を得ることができ
る。
【0086】
【発明の効果】本発明によれば、簡素な原子炉設備と保
守の低減を図るとともに、再処理施設を削除、高、低レ
ベル放射性廃棄物の処理、保管施設の簡素化が図れる溶
融塩炉を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の溶融塩炉に係る第1の実施形態を説明
するため原子炉構造垂直断面図。
【図2】図1のC―C線に沿って切断し、矢印方向に見
た水平断面図。
【図3】(a)及び(b)は本発明の溶融塩炉に係る第
3の実施形態の核分裂生成物除染装置を説明するための
水平断面図及び垂直断面図。
【図4】(a)及び(b)は本発明の溶融塩炉に係る第
4の実施形態の再処理装置を説明するための水平断面図
及び垂直断面図。
【図5】本発明の溶融塩炉に係る第6の実施形態を説明
するための余剰反応度の時間変化を示す図。
【図6】本発明の溶融塩炉に係る第6の実施形態を説明
するための余剰反応度制御系のブロック図。
【図7】(a)、(b)及び(c)は本発明の溶融塩炉
に係る第7の実施形態を説明するための溶融塩流量、溶
融塩温度及び原子炉出力(熱出力)の時間変化を示す
図。
【図8】本発明の溶融塩炉に係る第7の実施形態を説明
するための出力制御系のブロック図。
【図9】本発明の溶融塩炉に係る第8の実施形態を説明
するための炉内における溶融塩の流れを示す図。
【図10】(a)と(d)、(b)と(e)、(c)と
(f)は本発明の溶融塩炉に係る第8の実施形態を説明
するためのガス注入量、余剰反応度、原子炉出力(熱出
力)の時間変化を示す図。
【図11】本発明の溶融塩炉に係る第8の実施形態を説
明するための出力制御系の構成を示すブロック図。
【図12】(a)及び(b)は本発明の溶融塩炉に係る
第9の実施形態を説明するための水平断面図及び垂直断
面図。
【図13】従来の高速増殖炉の一例を説明するための概
略構成図。
【符号の説明】
1…原子炉容器 2…炉心 3…下部プレナム 4…上部プレナム 5…カバーガス 6…炉心入口プレナム 7…支持スカート 9…炉上部床 10…上部蓋 11…円筒部 11…中央円筒部 12…ガードベッセル(安全容器) 15…制御棒駆動機構 15U…炉運転棒 15S…炉停止棒 16…中間熱交換器 17…核分裂生成物除去装置(FP除去装置) 18…主循環ポンプ 19…壁 20…反射体 21、22…放射線遮蔽体(放射線遮蔽層) 24…廃棄物 25…外部炉容器 51…炉心上部機構 52…中間熱交換器 53…主循環ポンプ 54…入口配管 101…抽出槽 102…溶融塩 103…液体金属 104…断熱材 105…溶融塩入口 106…溶融塩出口 107…冷却ガス入口 108…冷却ガス出口 109…攪拌軸 110…液体金属排出口 111…電解槽 112…溶融塩 113…陽極 114…陰極 114…電極 114…固体陰極 115…電源 115…金属ウラン 116…固体陰極析出物 118…液体陰極 118…液体金属陰極 118…超ウラン元素金属 119…液体陰極析出物 120…断熱材 121…溶融塩入口 122…溶融塩出口 123…冷却ガス入口 124…冷却ガス出口 201…余剰反応度燃焼変化予測装置 202…余剰反応度制御装置 203…装置 203…核分裂生成物除去率制御装置 204…核分裂生成物除去装置 205…溶融塩温度測定装置 206…中性子束測定装置 207…原子炉出力計算装置 208…原子炉出力制御装置 209…溶融塩循環ポンプ 210…溶融塩循環流量測定装置 211…溶融塩循環流量制御装置 212…原子炉容器 212…外部炉容器 213…溶融塩ポンプ 214…炉心 215…中間熱交換器 216…ガス注入装置 217…注入ポンプ 218…ガス溜 219…ガス注入量制御装置 220…ガス注入量測定装置 221…壁 222…壁 223…壁 224…小空間
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 森木 保幸 神奈川県川崎市川崎区浮島町2番1号 株 式会社東芝浜川崎工場内 (72)発明者 山岡 光明 神奈川県川崎市川崎区浮島町2番1号 株 式会社東芝浜川崎工場内 (72)発明者 藤田 玲子 神奈川県川崎市川崎区浮島町2番1号 株 式会社東芝浜川崎工場内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 溶融塩を燃料とする円筒状の炉心と、 前記炉心を包囲する反射体と、 前記反射体を包囲すると共に、該反射体の外周部に所定
    空間を形成するように配設された原子炉容器と、 前記原子炉容器と前記炉心の円周部にある反射体との空
    間に、複数の円筒部が配設され、且つ該各円筒部内に収
    納される炉内装荷機器を構成するものであって、前記炉
    心の炉心部出口から炉心部入口の間に炉心内の燃料が該
    各炉内装荷機器毎に循環可能に配設された複数の主循環
    ポンプ、複数の中間熱交換器、複数の核分裂生成物除去
    装置と、 前記炉心の上部に配設されている反射体の上部側に配設
    され、上部開口部を閉鎖する上部蓋を有する中央円筒部
    と、 前記上部蓋を貫通して円周状に設置され前記炉心の出力
    を制御する制御棒駆動機構と、 前記原子炉容器内であって前記反射体との空間内であっ
    て前記炉内装荷機器の外周部熱遮蔽層を兼ねた放射線遮
    蔽体と、 を具備した溶融塩炉。
  2. 【請求項2】 前記原子炉容器の下部と前記炉内装荷機
    器の上部に設けられた炉上部床からなる炉容器支持構造
    と、前記原子炉容器内であって、前記放射線遮蔽体との
    間に配設され、両者間のギャップを保持し該放射線遮蔽
    体を一様に該囲ったガードベッセルと、 から構成した請求項1に記載の溶融塩炉。
  3. 【請求項3】 前記核分裂生成物除去装置は、溶融塩を
    供給する循環流路を主循環ポンプより分岐して設けたこ
    とを特徴とする請求項1に記載の溶融塩炉。
  4. 【請求項4】 前記制御棒駆動機構は、出力運転時に燃
    焼補償を行う炉運転棒と緊急時の炉停止棒を有し、前記
    炉運転棒、前記炉停止棒の吸収材としてハフニウムを用
    いたことを特徴とする請求項1に記載の溶融塩炉。
  5. 【請求項5】 前記ガードベッセルは、通常の鋼製容器
    で周囲を保温材で覆われ、内側に炉容器に形成されてい
    る溶接線部を除き詰め物を保持したことを特徴とする請
    求項2に記載の溶融塩炉。
  6. 【請求項6】 ウランを回収する陰極には固体金属製の
    陰極を用い、プルトニウム等の超ウラン元素を回収する
    陰極には液体陰極を使用し、溶融塩中に浸漬した陽極と
    陰極との間に電流を流して、溶融塩中に溶解しているウ
    ランおよびプルトニウムを陰極で金属に還元することに
    より他の核分裂生成物を分離すると共に、陰極に析出し
    た金属の形でウランおよびプルトニウムを回収する再処
    理装置を備えたことを特徴とする請求項1に記載の溶融
    塩炉。
  7. 【請求項7】 前記溶融塩は350℃〜1000℃で溶
    解し、陽極と陰極を浸漬して電流を流した際に前記溶融
    塩を分解することのない安定に電解のできる電位の範囲
    である電位窓が広いものであって、化学形態が塩化物、
    フッ化物、水酸化物、炭酸塩、もしくは硝酸塩であるこ
    とを特徴とする請求項11に記載の溶融塩炉。
  8. 【請求項8】 前記核分裂生成物除去装置は、前記炉心
    の余剰反応度の燃焼変化を小さくするように、原子炉運
    転中に核分裂生成物除去率を調整可能に構成したことを
    特徴とする請求項1の溶融塩炉。
  9. 【請求項9】 前記溶融塩の循環流量を変化できるよう
    に構成し、前記原子炉の出力制御を、前記溶融塩の循環
    流量を変化させて行うことを特徴とする請求項1に記載
    の溶融塩炉。
  10. 【請求項10】 前記原子炉の出力制御を、溶融塩に注
    入するガスの注入量を変化させて行うことを特徴とする
    請求項1に記載の溶融塩炉。
JP31030299A 1999-10-29 1999-10-29 溶融塩炉 Pending JP2001133572A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31030299A JP2001133572A (ja) 1999-10-29 1999-10-29 溶融塩炉

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31030299A JP2001133572A (ja) 1999-10-29 1999-10-29 溶融塩炉

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001133572A true JP2001133572A (ja) 2001-05-18

Family

ID=18003596

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP31030299A Pending JP2001133572A (ja) 1999-10-29 1999-10-29 溶融塩炉

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001133572A (ja)

Cited By (25)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102549674A (zh) * 2009-05-08 2012-07-04 中央研究院 二液型熔盐反应器
WO2013041085A3 (de) * 2011-09-21 2013-05-30 Huke Armin Dual fluid reaktor
CN103400608A (zh) * 2013-07-09 2013-11-20 哈尔滨工程大学 一种用于熔盐堆的非能动余热排出系统
WO2013180029A1 (ja) * 2012-05-30 2013-12-05 Kamei Takashi 溶融塩原子炉
RU2522139C2 (ru) * 2012-03-20 2014-07-10 Олег Николаевич Морозов Реакторная установка
JP2015102436A (ja) * 2013-11-26 2015-06-04 株式会社 トリウムテックソリューション 溶融塩原子燃料モジュール
WO2016109579A1 (en) * 2014-12-29 2016-07-07 Terrapower, Llc Fission reaction control in a molten salt reactor
WO2016170705A1 (ja) * 2015-04-21 2016-10-27 佐藤 誠 ナトリウム漏れのない原子力発電システム
CN107281993A (zh) * 2016-03-30 2017-10-24 中国科学院上海应用物理研究所 反应器及包括其的反应系统和运行方法
CN109065196A (zh) * 2018-07-27 2018-12-21 中国科学院上海应用物理研究所 一种熔盐堆液态燃料的制备装置及其制备方法
CN109478433A (zh) * 2016-05-04 2019-03-15 水利矿业核能公司 控制杆和关机杆在芯和芯的支撑结构外部的核反应堆
KR20200018666A (ko) * 2017-06-16 2020-02-19 시보그 에이피에스 용융 염 원자로
US10665356B2 (en) 2015-09-30 2020-05-26 Terrapower, Llc Molten fuel nuclear reactor with neutron reflecting coolant
US10734122B2 (en) 2015-09-30 2020-08-04 Terrapower, Llc Neutron reflector assembly for dynamic spectrum shifting
US10741293B2 (en) 2016-05-02 2020-08-11 Terrapower, Llc Molten fuel reactor cooling and pump configurations
US10867710B2 (en) 2015-09-30 2020-12-15 Terrapower, Llc Molten fuel nuclear reactor with neutron reflecting coolant
US10923238B2 (en) 2016-11-15 2021-02-16 Terrapower, Llc Direct reactor auxiliary cooling system for a molten salt nuclear reactor
US11075015B2 (en) 2018-03-12 2021-07-27 Terrapower, Llc Reflectors for molten chloride fast reactors
US11075013B2 (en) 2016-07-15 2021-07-27 Terrapower, Llc Removing heat from a nuclear reactor by having molten fuel pass through plural heat exchangers before returning to core
US11145424B2 (en) 2018-01-31 2021-10-12 Terrapower, Llc Direct heat exchanger for molten chloride fast reactor
US11276503B2 (en) 2014-12-29 2022-03-15 Terrapower, Llc Anti-proliferation safeguards for nuclear fuel salts
US11373765B2 (en) 2016-08-10 2022-06-28 Terrapower, Llc Electro-synthesis of uranium chloride fuel salts
RU2778908C1 (ru) * 2022-01-24 2022-08-29 Федеральное государственное унитарное предприятие "Горно-химический комбинат" (ФГУП "ГХК") Способ получения топливной соли на основе lif-bef2 для жидкосолевых ядерных реакторов
US11728052B2 (en) 2020-08-17 2023-08-15 Terra Power, Llc Fast spectrum molten chloride test reactors
US11881320B2 (en) 2019-12-23 2024-01-23 Terrapower, Llc Molten fuel reactors and orifice ring plates for molten fuel reactors

Cited By (49)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102549674B (zh) * 2009-05-08 2015-05-27 中央研究院 二液型熔盐反应器
CN102549674A (zh) * 2009-05-08 2012-07-04 中央研究院 二液型熔盐反应器
JP2014534413A (ja) * 2011-09-21 2014-12-18 フーケ・アルミン 二対流体原子炉
WO2013041085A3 (de) * 2011-09-21 2013-05-30 Huke Armin Dual fluid reaktor
KR102086453B1 (ko) * 2011-09-21 2020-03-09 아민 후케 이중 유체 반응기
RU2608082C2 (ru) * 2011-09-21 2017-01-13 Армин ХУКЕ Двухфлюидный реактор
KR20140074355A (ko) * 2011-09-21 2014-06-17 아민 후케 이중 유체 반응기
RU2522139C2 (ru) * 2012-03-20 2014-07-10 Олег Николаевич Морозов Реакторная установка
WO2013180029A1 (ja) * 2012-05-30 2013-12-05 Kamei Takashi 溶融塩原子炉
JP2013250056A (ja) * 2012-05-30 2013-12-12 Takashi Kamei 溶融塩原子炉
CN103400608A (zh) * 2013-07-09 2013-11-20 哈尔滨工程大学 一种用于熔盐堆的非能动余热排出系统
JP2015102436A (ja) * 2013-11-26 2015-06-04 株式会社 トリウムテックソリューション 溶融塩原子燃料モジュール
JP2018506047A (ja) * 2014-12-29 2018-03-01 テラパワー, エルエルシー 溶融塩原子炉の核分裂反応制御
CN107004446A (zh) * 2014-12-29 2017-08-01 泰拉能源公司 在熔融盐反应堆中的裂变反应控制
KR20170104149A (ko) * 2014-12-29 2017-09-14 테라파워, 엘엘씨 용융염 원자로 내에서의 핵분열 반응 제어
KR102484831B1 (ko) * 2014-12-29 2023-01-04 테라파워, 엘엘씨 용융염 원자로 내에서의 핵분열 반응 제어
JP7060381B2 (ja) 2014-12-29 2022-04-26 テラパワー, エルエルシー 溶融塩原子炉および核分裂反応制御方法
US11276503B2 (en) 2014-12-29 2022-03-15 Terrapower, Llc Anti-proliferation safeguards for nuclear fuel salts
CN107004446B (zh) * 2014-12-29 2019-09-13 泰拉能源公司 在熔融盐反应堆中的裂变反应控制
RU2709966C2 (ru) * 2014-12-29 2019-12-25 ТерраПауэр, ЭлЭлСи Ядерное реакторное устройство для выработки энергии из ядерной реакции
US11170901B2 (en) 2014-12-29 2021-11-09 Terrapower, Llc Fission reaction control in a molten salt reactor
WO2016109579A1 (en) * 2014-12-29 2016-07-07 Terrapower, Llc Fission reaction control in a molten salt reactor
RU2718961C2 (ru) * 2014-12-29 2020-04-15 ТерраПауэр, ЭлЭлСи Регулирование реакции деления в ядерном реакторе на расплавах солей
WO2016170705A1 (ja) * 2015-04-21 2016-10-27 佐藤 誠 ナトリウム漏れのない原子力発電システム
US10665356B2 (en) 2015-09-30 2020-05-26 Terrapower, Llc Molten fuel nuclear reactor with neutron reflecting coolant
US10867710B2 (en) 2015-09-30 2020-12-15 Terrapower, Llc Molten fuel nuclear reactor with neutron reflecting coolant
US11798694B2 (en) 2015-09-30 2023-10-24 Terrapower, Llc Molten fuel nuclear reactor
US10734122B2 (en) 2015-09-30 2020-08-04 Terrapower, Llc Neutron reflector assembly for dynamic spectrum shifting
CN107281993B (zh) * 2016-03-30 2021-03-26 中国科学院上海应用物理研究所 反应器及包括其的反应系统和运行方法
CN107281993A (zh) * 2016-03-30 2017-10-24 中国科学院上海应用物理研究所 反应器及包括其的反应系统和运行方法
US11367536B2 (en) 2016-05-02 2022-06-21 Terrapower, Llc Molten fuel reactor thermal management configurations
US10741293B2 (en) 2016-05-02 2020-08-11 Terrapower, Llc Molten fuel reactor cooling and pump configurations
CN109478433B (zh) * 2016-05-04 2023-06-06 水利矿业核能公司 控制杆和关机杆在芯和芯的支撑结构外部的核反应堆
CN109478433A (zh) * 2016-05-04 2019-03-15 水利矿业核能公司 控制杆和关机杆在芯和芯的支撑结构外部的核反应堆
US11075013B2 (en) 2016-07-15 2021-07-27 Terrapower, Llc Removing heat from a nuclear reactor by having molten fuel pass through plural heat exchangers before returning to core
US11373765B2 (en) 2016-08-10 2022-06-28 Terrapower, Llc Electro-synthesis of uranium chloride fuel salts
US10923238B2 (en) 2016-11-15 2021-02-16 Terrapower, Llc Direct reactor auxiliary cooling system for a molten salt nuclear reactor
US11488731B2 (en) 2016-11-15 2022-11-01 Terrapower, Llc Direct reactor auxiliary cooling system for a molten salt nuclear reactor
KR102497625B1 (ko) 2017-06-16 2023-02-09 시보그 에이피에스 용융 염 원자로
KR20200018666A (ko) * 2017-06-16 2020-02-19 시보그 에이피에스 용융 염 원자로
KR102448289B1 (ko) * 2017-06-16 2022-09-30 시보그 에이피에스 용융 염 원자로
KR20220135253A (ko) * 2017-06-16 2022-10-06 시보그 에이피에스 용융 염 원자로
US11145424B2 (en) 2018-01-31 2021-10-12 Terrapower, Llc Direct heat exchanger for molten chloride fast reactor
US11075015B2 (en) 2018-03-12 2021-07-27 Terrapower, Llc Reflectors for molten chloride fast reactors
US11791057B2 (en) 2018-03-12 2023-10-17 Terrapower, Llc Reflectors for molten chloride fast reactors
CN109065196A (zh) * 2018-07-27 2018-12-21 中国科学院上海应用物理研究所 一种熔盐堆液态燃料的制备装置及其制备方法
US11881320B2 (en) 2019-12-23 2024-01-23 Terrapower, Llc Molten fuel reactors and orifice ring plates for molten fuel reactors
US11728052B2 (en) 2020-08-17 2023-08-15 Terra Power, Llc Fast spectrum molten chloride test reactors
RU2778908C1 (ru) * 2022-01-24 2022-08-29 Федеральное государственное унитарное предприятие "Горно-химический комбинат" (ФГУП "ГХК") Способ получения топливной соли на основе lif-bef2 для жидкосолевых ядерных реакторов

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2001133572A (ja) 溶融塩炉
CN105027224B (zh) 一种实用熔盐裂变反应堆
Laidler et al. Development of pyroprocessing technology
Chang The integral fast reactor
JP2014119429A (ja) 熔融塩炉
RU2762312C1 (ru) Механизм электрохимического разделения в реакторе на расплавах солей
US10622112B2 (en) Conversion of spent uranium oxide fuel into molten salt reactor fuel
JP2010127616A (ja) 使用済燃料からの金属燃料物質の回収方法及び使用済燃料の再処理方法
CN111712886B (zh) 用于长期存储乏燃料的方法及用于其实施的冷却存储罐
JP2002181976A (ja) 原子炉及びこれを備える原子力プラント
RU143978U1 (ru) Бланкет термоядерного реактора
JP4746911B2 (ja) 高速炉および高速炉施設の建設方法
US5337336A (en) Method and apparatus to decrease radioactive iodine release
JPH0373899A (ja) 溶融塩電解精製装置
RU2680252C1 (ru) Тепловыделяющий элемент ядерного энергетического реактора на быстрых нейтронах
JPS61169798A (ja) 使用済核燃料の連続溶解装置
US11894154B2 (en) Modular, integrated, automated, compact, and proliferation-hardened method to chemically recycle used nuclear fuel (UNF) originating from nuclear reactors to recover a mixture of transuranic (TRU) elements for advanced reactor fuel to recycle uranium and zirconium
KR102523857B1 (ko) 용융염 원자로 및 이를 위한 피동적 연료 주입방법
US11069449B2 (en) Electrochemically modulated molten salt reactor
RU2344500C2 (ru) Ядерный реактор с активной зоной в виде солевого расплава
JP2006322816A (ja) 使用済原子燃料の再処理方法
Hebditch et al. Conceptual Design for Oxide Electrowinning Pyroproeess at Industrial-Scale
CN117524534A (zh) 用钠冷快堆辐照回路在线生产放射性同位素的系统和方法
RU2246767C2 (ru) Способ создания активной зоны ядерного реактора с жидким топливом
CN116703149A (zh) 应对硼误稀释风险的方法及其装置