JP2001133363A - 光学式情報記録再生ユニットの光学性能評価システム - Google Patents

光学式情報記録再生ユニットの光学性能評価システム

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JP2001133363A
JP2001133363A JP31465099A JP31465099A JP2001133363A JP 2001133363 A JP2001133363 A JP 2001133363A JP 31465099 A JP31465099 A JP 31465099A JP 31465099 A JP31465099 A JP 31465099A JP 2001133363 A JP2001133363 A JP 2001133363A
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Hiroshi Yamamoto
博 山本
Hiroshi Nishikawa
博 西川
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Original Assignee
Asahi Kogaku Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 信頼度の高い温度特性の評価を行うことが可
能な光学式情報記録再生ユニットの評価装置を提供す
る。 【解決手段】 光学式情報記録再生ユニット11が収納
され、そこから射出される光束を外部へ導く透過部17
が設けられ、内部温度を任意に設定可能なチャンバ10
と、光学式情報記録再生ユニットから射出され、透過部
を透過したレーザ光束の光学性能を測定するための光学
性能測定装置20とを有し、透過部には所定の開口径を
有する絞り部17が形成され、絞り部近傍には情報記録
再生ユニットの設計上の光軸と略直交する面に平行な反
射面が設けられ、光学性能測定装置は、対物光学系24
と、反射部に向けて光束を射出する光源と、反射部によ
り反射された光束を受光する受光手段とを有し、対物光
学系を介して観察される窓部の位置に基づいて位置ずれ
が検出され、受光手段による光束の受光位置に基づいて
光学性能測定装置のチャンバに対する傾角が検出され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、光情報記録再生
装置などの光学系の光学性能の温度特性を評価する、光
学式情報記録再生装置の評価装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、光学式情報記録再生装置の光
学性能が、環境温度によりどの程度変化するのかを評価
するため、図8に示すような評価装置が用いられてい
る。図8において、検査対象となる光学情報記録再生ユ
ニット101が、密閉されたチャンバ100に設けられ
た台座102に取り付けられている。チャンバ内はダク
ト103を介して加熱もしくは冷却用の空気が送り込ま
れ、内部温度が変更できるようになっている。光学情報
記録再生ユニット101は、対物レンズおよびその駆動
部が組み込まれない状態でチャンバ内に設置され、ユニ
ット内部の光源部(図示せず)から射出されたレーザ光
束(ほぼ平行光)が、チャンバ壁面に設けられた透明部
104から、光学性能測定装置105に入射する。光学
性能測定装置105の光軸(対物レンズ106の光軸)
は、チャンバ内に設置された光学式情報記録再生ユニッ
ト101の光軸(射出光束の中心光線)と一致してい
る。このような状態で、チャンバ内の温度を変えつつ、
光学式情報記録再生ユニット101からの出射レーザ光
束の出射角度、強度分布、波面収差等の光学性能を観測
する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】図9は、温度特性を評
価する際の、従来の光学式情報記録再生ユニット101
と光学性能測定装置105の位置関係を示す拡大図であ
る。チャンバ内の温度変化により、光学式情報記録再生
ユニット101からの射出光が、光学性能評価装置10
5の光軸に対して傾く。光学性能評価装置105に入射
する光束の角度が変化するために、評価装置において測
定されるレーザ光束の出射角度、強度分布、波面収差な
どが変化することになる。
【0004】図9において、角度θ10は光学性能測定装
置105により測定される、光束射出方向のずれ角、θ
11は光学性能測定装置105とチャンバ100の相対的
なずれ角、そしてθ12は光学式情報記録再生装ユニット
101のみの温度特性による光束の射出方向のずれ角で
ある。この、従来の構成では、測定の結果得られる角度
θ10は、光学式情報記録再生ユニット101の温度特性
によるずれ角θ12と、それ以外の要因によるずれ角(光
学性能測定装置とチャンバの相対的なずれ角)θ11の合
成角である。すなわち、従来の装置では、測定計の各装
置の相対的な位置関係にずれが生じた場合、測定された
光学性能の変化が、光学式情報記録再生ユニットの温度
特性のみによる変化なのか、それとも測定系の温度特性
も含まれた変化なのかを判断することが極めて困難であ
り、信頼度の高い温度特性の評価の妨げとなっていた。
【0005】この発明は、上述した従来技術の問題に鑑
みてなされたものであり、信頼度の高い温度特性の測定
を行うことが可能な光学式情報記録再生ユニットの評価
システムを提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、請求項1に記載の光学性能評価システムは、光学式
情報記録再生ユニットが収納され、前記光学式情報記録
再生ユニットから射出される光束を外部へ導く透過部が
設けられ、内部温度を任意に設定することが可能な密閉
されたチャンバと、前記光学式情報記録再生ユニットか
ら射出され、前記透過部を透過したレーザ光束の光学性
能を測定するための光学性能測定装置と、を有し、前記
透過部には所定の開口径を有する絞り部が形成され、前
記絞り部近傍には前記情報記録再生ユニットの設計上の
光軸とほぼ直交する面に平行な反射面が形成されてお
り、前記光学性能測定装置は、対物光学系と、前記反射
部に向けて光束を射出する光源と、前記反射部により反
射された光束を受光する受光手段と、を有し、前記対物
光学系を介して観察される前記窓部の位置に基づいて位
置ずれが検出され、前記受光手段による光束の受光位置
に基づいて前記光学性能測定装置の前記チャンバに対す
る傾角が検出されること、を特徴としている。
【0007】なお、情報記録再生ユニットの光学性能の
測定には、情報記録再生ユニットの光源を用いても良い
し、情報記録再生ユニットに光源を取り付けない状態で
該チャンバに収納し、外部の光源を基準光源として利用
しても良い。この場合、測定装置から位置あわせの為に
射出される光束を利用して、上記透過部から情報記録再
生ユニットに入射した光束が、情報記録再生ユニット内
の光学部品を通過した後に反射された後、上記透過部か
ら測定装置に入射するようにしても良い。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、この発明に係る光情報記録
再生ユニットの光学性能評価システムについて説明す
る。
【0009】図1は、本発明の第1の実施形態の評価シ
ステム1の全体構成を示す側面図である。評価システム
1は、被検サンプルである光学式情報記録再生ユニット
(以下記録再生ユニットと略す)11が取り付けられる
チャンバ10と、記録再生ユニット11から射出される
レーザ光束の出射角度、強度分布、波面収差などを測定
するための光学性能測定装置(以下、測定装置と略す)
20とを有する。
【0010】チャンバ10は、補強部材12によりベー
ス部材30上に立設されたチャンバ基準部材14にケー
ス部材15が取り付けられた構造となっている。ケース
部材15のチャンバ基準部材側は開口となっており、チ
ャンバ基準部材14とケース部材15により、チャンバ
10が形成されている。チャンバ内部は密閉されてお
り、加熱・冷却装置に接続されたエア・ダクト5が取り
付けられている。チャンバ内部に記録再生ユニット11
が取り付けられ、エア・ダクト5を介してチャンバ内に
空気を送り込むことにより、チャンバ内部の温度を所望
の温度に設定することができる。
【0011】測定装置20は、本体がY軸ステージ21
およびゴニオステージ22を介して断面L字状の固定部
材23に取り付けられており、固定部材23がX軸ステ
ージ26および回転ステージ25を介してベース部材3
0に取り付けられている。Y軸ステージ21は、本体
を、ゴニオステージ22と共に、図中縦方向(Y軸方
向)に移動させためのステージである。ゴニオステージ
22は本体を図中矢印RBで示す方向に回動させる。X
軸ステージ26は、固定部材23をX軸方向(図1の紙
面に垂直な方向)に移動させることができる。また、回
転ステージ25は固定部材23を図中矢印RAで示す方
向に回動させる。
【0012】図2は、チャンバ内部および測定装置20
の対物レンズ24近傍を拡大して示す側面図である。チ
ャンバ基準部材14のチャンバ内部の面には、基準座面
部16が数カ所に設けられている。記録再生ユニット1
1は、図2に示すように、その底面が基準座面部16に
当接された状態でチャンバ内部に保持される。
【0013】記録再生ユニット11の温度変化に対する
光学性能を評価する際には、まず、測定装置20・記録
再生ユニット11を、両者の光軸が一致するように配置
する。上述のX軸ステージ26、Y軸ステージ21、ゴ
ニオステージ22、回転ステージ25等を適宜調整し
て、チャンバ10に対する測定装置20の姿勢を適宜調
整する。なお、以下に述べる位置ずれの補正方法は、初
期位置の設定時にも用いることができる。
【0014】チャンバー基準部材14の、光学性能測定
装置20の対物レンズ24と対向する位置には、光学的
強度分布などを観測する際の基準となる基準絞り部17
が形成されており、基準絞り部17の、光学性能測定装
置20に面した外縁部には、基準反射部18が設けられ
ている。基準反射部18の反射面は、チャンバー基準部
材14に取り付けられた光学式情報記録再生ユニット1
1から射出されるレーザ光束とほぼ直交する平面に含ま
れる。なお、上記反射部18を形成するため、チャンバ
基準部材14は研磨加工可能な金属により形成されてお
り、反射面18は鏡面仕上げにより形成されている。
【0015】なお、本実施の形態において、光学式情報
記録再生ユニットは、光源はすでに組み込まれ、かつ対
物レンズ(およびその駆動部)は取り付けられていない
状態でチャンバ10に装着される。また、光学式情報記
録再生ユニット11がチャンバ基準部材14に取り付け
られた状態で、記録再生ユニットに取り付けられるべき
対物レンズ(図2に破線で示す)19の主平面の位置が
基準絞り17の位置とほぼ一致するようになっている。
基準絞り17の径は、記録再生ユニット11に取り付け
られるべき対物レンズ19の有効径とほぼ同等か、それ
以上の大きさに設定されている。また、光学性能測定装
置20は、その対物レンズ24の焦点位置が基準絞り1
7の位置とほぼ一致するように配置される。
【0016】図2においては、記録再生ユニット11か
ら射出される光束は、測定装置20の光軸とほぼ一致し
ているが、チャンバ内の温度変化により、記録再生ユニ
ット11から射出される光束は、図2の縦方向(Y軸方
向)に変動すると共に、その射出方向も測定装置20の
光軸(すわちX軸方向)に対し傾く可能性がある。この
時、もしも測定装置20とチャンバ10との間で相対的
な位置ずれや、傾角のずれが生じていると、記録再生装
置の温度試験を正確に行うことができなくなる。
【0017】上記の問題を避けるため、本実施の形態に
おいては、測定装置20とチャンバ10との相対的な位
置ずれを検出することができるようになっている。この
装置間の位置ずれについて図3および図4を参照して説
明する。
【0018】図3は、Y軸方向において測定装置20と
チャンバ10の位置がずれている場合の例を示す図であ
る。図中D1は、記録再生ユニット11のみの温度特性
に起因する、光束の強度分布の中心の、基準絞り17の
中心位置からのずれ量(Y軸方向)を示し、D2は、測
定装置20とチャンバ10とのY軸方向における相対的
ずれ量を示す。D0は、測定装置20の光軸と、記録再
生ユニット11から射出される光束の強度分布の中心と
のY軸方向における距離を示す。
【0019】測定装置20の対物レンズは、測定装置2
0の光軸と基準絞り部17の中心が一致しているとき
に、記録再生ユニット11から射出され基準絞り部17
を透過したレーザ光束をすべて取り込むことができるよ
うになっているため、図3のように、基準絞り部17と
測定装置20との間にずれがある場合には、そのずれ量
(すなわちD2)だけ基準絞り部17の位置がずれて観
測されることになる。
【0020】ここで、基準絞り部17の中心が観測範囲
の中心となるよう、測定装置20本体をY軸ステージに
よりY軸方向に移動させることにより、D2をゼロにす
ることができる。すなわち、基準絞り部17と測定装置
20との間の相対的なずれ量D2をゼロにすることがで
き、記録再生装置のみの温度特性に起因するずれ量D1
を求めることができる。
【0021】図4は、測定装置20とチャンバ10との
間に相対的な傾角ずれがある場合の例を示す図である。
図中、角度θ1は、記録再生ユニット11のみの温度特
性に起因する、光束の出射方向の、設計上の光軸からの
ずれを示し、角度θ2は、測定装置20とチャンバ10
との間の相対的傾角ずれを示す。θ0は、測定装置20
の光軸と、記録再生ユニット11から射出されるレーザ
光束との間の相対的なずれ角を示す。
【0022】次に図5を参照して、測定装置20とチャ
ンバ10との相対位置のずれ量および相対的な傾角の測
定について説明する。図5は、測定装置とチャンバ10
との相対位置を計測するための測定システムの原理を示
す図である。測定装置20内部には、ビームスプリッタ
62、63を介して基準反射部に入射する光束を射出す
るレーザ光源61、基準反射部18で反射された光束
を、ビームスプリッタ63、62、コリメートレンズ6
5を介して受光するCCDカメラ66、同じくビームス
プリッタ63、64および結像レンズ67を介して受光
するCCDカメラ68とが配置されている。
【0023】基準反射部18で反射され、ビームスプリ
ッタ63のハーフミラー面63Aを透過し、ビームスプ
リッタ64のハーフミラー面64Aで反射された光束
は、結像レンズ67によりCCDカメラ68の受光面上
で結像する。CCDカメラ68の受光面は基準反射部1
8(基準絞り17)とほぼ共役な位置に配置されてい
る。CCDカメラ68により撮像される基準絞り17の
像の重心位置の、基準位置からのずれ量(X方向および
Y方向)を検出することにより、測定装置20とチャン
バ10との相対的な位置ずれを知ることができる。
【0024】また、基準反射部18で反射され、ビーム
スプリッタ63のハーフミラー面63Aで反射され、ビ
ームスプリッタ62のハーフミラー面62Aで反射され
た光束がコリメートレンズ65を介してCCDカメラ6
6により受光される。CCDカメラ66の受光面上に結
像した光点の、チャンバ10と測定装置20の相対的な
傾きが0の時の基準位置に対する位置を検出することに
より、チャンバ10の測定装置20に対する傾角および
その方向を検出することができる。
【0025】CCDカメラ68で撮像された基準絞りの
像をディスプレイに表示し、これをモニタしながらXス
テージ26およびYステージ21を調整して、基準絞り
の重心を基準位置(ディスプレイ上の所定位置)に合わ
せることにより、測定装置20とチャンバ10との間の
相対的な位置ずれをゼロにする事ができる。また、CC
Dカメラ66で撮像された光点をディスプレイに表示
し、これをモニタしながら光点がディスプレイ上の所定
位置に来るよう、ゴニオステージ22により測定装置2
0の傾角を変えることにより、測定装置20とチャンバ
10との間の相対的傾角ずれθ2をゼロにすることがで
きる。常温において上記のようにして測定装置20とチ
ャンバ10との相対位置を調整した後に、レーザ光源6
1をオフにする。次に、エア・ダクト5を介してチャン
バ10内に冷気または熱気を送り込むと共にチャンバ1
0内の記録再生ユニット11の光源を点灯し、基準絞り
から射出された光束を干渉計を用いて計測することによ
り、記録再生ユニット11のみの温度特性に起因するレ
ーザ光の射出角度の変化を測定することができる。
【0026】上述のように、測定装置20とチャンバ1
0との間の相対的な位置ずれ・傾角ずれを修正すること
ができるため、常に記録再生ユニット11のみの温度特
性を測定することができる。
【0027】なお、Y軸ステージ21・ゴニオステージ
22(さらには、X軸ステージ26・回転ステージ2
5)をモータ駆動するよう構成し、上述のずれ量D2、
ずれ角θ2に基づいて、各ステージをフィードバック制
御するようにすれば、測定装置20とチャンバ10との
間のずれを自動修正することも可能である。
【0028】また、測定装置20とチャンバ10との間
の相対的なずれは比較的小さいものであるため、測定装
置20の位置・姿勢の修正を行わず、測定された位置D
0、角度θ0と、位置ずれD2、傾角ずれθ2とに基づいて
測定値に補正演算を施すことにより、正しい値を求める
ことも可能である。
【0029】例えば、レーザ強度分布は、基準絞り17
の位置を検出し、絞り位置に対する相対的な強度分布を
測定すればよい。また、傾角の測定は、まず、ディスプ
レイ上での初期位置を傾角ゼロとの位置とする。この状
態から、もしも傾角にずれが生じれば、ディスプレイ上
の光点が傾角のずれ量の2倍の感度でずれる。このと
き、ディスプレイ上での光点の軌跡の中点を新たな傾角
ゼロの位置として、光学式情報記録再生ユニット11か
ら射出される光束の角度を測定すればよい。波面収差に
ついては、測定装置20とチャンバ10との間の相対的
なずれに起因する見かけ上の絞り位置の移動に合わせ
て、絞り内の領域を測定領域とし、さらに測定された波
面収差に現れるチルト成分のうち傾角のずれによるもの
を差し引くことにより、補正された値を得ることができ
る。
【0030】図6は、図2に示す構成の第1の変形例を
示す図である。図2に示す実施形態においては、記録再
生ユニット11には光源が搭載されており、該光源から
射出される光束を測定装置20により測定するように構
成されていた。本変形例においては、光源が搭載される
前の、光学部品のみが設けられた記録再生ユニット11
Aの温度特性を計測することができる。
【0031】図6に示すように、本変形例においては、
チャンバ基準部材14に取り付けられたチャンバケース
部材15には、光源が搭載される前の記録再生ユニット
11Aが設置される。記録再生ユニット11Aの、図中
下方の側面(光源からの光束が記録再生ユニット11A
に入射する部位)には開口部11Wが形成されている。
チャンバケース部材15の、上記開口部11Wと対向す
る部分に窓部15Wが形成されており、上記窓部15W
および開口部11Wを介して、チャンバケース部材15
の外部から光束が記録再生装置内に入射するように、基
準光源40がチャンバ基準部材14に取り付けられてい
る。
【0032】図6では、記録再生ユニットの光学部品
は、図面を単純化するために、2つのプリズム11P、
11Qのみを示している。基準光源40から射出された
レーザ光束は、窓部15W、開口部11Wを透過してプ
リズム11Qに入射し、さらにプリズム11Pにより進
行方向が90度偏向されて、基準絞り部17から測定装
置20に向けて射出される。基準光源40は、温度変化
による波長変化などの特性の変動を抑えるため、チャン
バケース部材15の外に設けられている。なお、これ以
外の構成は第1の実施形態と同様であり、光束の測定も
第1の実施形態の場合と同様であるため、説明は省略す
る。
【0033】上記の構成によれば、光源を搭載しない記
録再生ユニットの温度特性も、第1の実施形態と同様に
して、正確に測定することが可能となる。特に、同一の
基準光源40を光源として検査を行うことができ、基準
光源40は、チャンバケース部材15の外部にあるた
め、温度変化が光源に与える影響を除いた温度特性を調
べることが可能になる。
【0034】図7は、図2に示す構成の第2の変形例を
示す図である。本変形例においても、光源が搭載される
前の、光学部品のみが設けられた記録再生装置の温度特
性を計測することができる。
【0035】図7に示すように、本変形例においては、
チャンバ基準部材14に取り付けられたチャンバケース
部材15には、光源が搭載される前の記録再生ユニット
11Aが設置される。記録再生ユニット11Aの構造は
第1の変形例と同一である。記録再生ユニット11Aの
窓部11Wに対向するチャンバの面は、チャンバ基準部
材14により構成されており、特に記録再生ユニット1
1Aの窓部11Wに対向する部位には反射部14Rが形
成されている。反射部14Rは、基準絞り部17に形成
された反射部18と同様に、基準部材14を研磨して鏡
面仕上げすることにより形成する。第2変形例において
は、測定装置側に基準光源71が設けられており、コリ
メートレンズ72を介し、ビームスプリッタ73のハー
フミラー面73Aにより反射されて測定装置20から射
出される。測定装置20から射出された光束は、基準絞
り部17を介して記録再生ユニット内部の光学部品内を
透過し、反射部14Rで反射された後、再度記録再生ユ
ニット内部の光学部品を透過し、基準絞り部17から射
出される。基準絞り部17から射出された光束は対物レ
ンズ72を介してビームスプリッタ73に入射し、ハー
フミラー面73を透過した光束が干渉計により測定され
る。
【0036】図7も、図面を単純化するために、記録再
生ユニット11Aの光学部品は2つのプリズム11P、
11Qのみを示している。基準光源から射出されたレー
ザ光束は、基準絞り部17からプリズム11Pに入射
し、プリズム11Qへと進む。光束は、記録再生ユニッ
ト11Aの窓部11Wを透過し、反射部14Rで反射さ
れる。反射された光束は、再度プリズム11Qに入射
し、さらにプリズム11Pにより進行方向が90度偏向
されて、基準絞り部17より測定装置20に向けて射出
される。
【0037】上記第2の変形例によっても、光源を搭載
しない記録再生ユニット11Aの温度特性を、第1の変
形例と同様にして、正確に測定することができる。
【0038】なお、第2の変形例においては、図7に示
すように、測定用の光源71,対物レンズ72、ビーム
スプリッタ73を、図5に示すような、測定装置20と
チャンバ10との相対的なずれ量および傾角のずれを補
正するための光学系と別に設けられているが、図5の光
学系のみを用いて、両方の機能を達成するようにしても
良い。
【0039】なお、上述の実施形態及び変形例において
は、対物レンズ及びその駆動部を取り付ける前の記録再
生ユニットから射出される平行光を測定装置で受光して
いるが、対物レンズが組み込まれた状態の記録再生ユニ
ットの、対物レンズ焦点位置のスポットの測定を行うこ
とができるよう、測定装置の光学系を変更してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態である光学性能評価システム
の全体構成を示す側面図である。
【図2】図1に示す構成における、チャンバ内部および
測定装置の対物レンズ近傍を拡大して示す側面図であ
る。
【図3】Y軸方向において測定装置とチャンバの位置が
ずれている場合の例を示す図である。
【図4】測定装置とチャンバとの間に相対的な傾角ずれ
がある場合の例を示す図である。
【図5】測定装置とチャンバとの間の相対的な位置ずれ
および傾角ずれの検出原理を説明する図である。
【図6】図2に示す構成の第1の変形例を示す図であ
る。
【図7】図2に示す構成の第2の変形例を示す図であ
る。
【図8】従来の光学式情報記録再生ユニットの評価シス
テムの構成を示す図である。
【図9】図7に示す、従来の光学式情報記録再生ユニッ
トと光学性能測定装置の配置を示す拡大図である。
【符号の説明】
1 光学性能評価システム 10 チャンバ 11 光学式情報記録再生ユニット 14 チャンバ基準部材 15 チャンバケース部材 17 基準絞り部 18 反射部 20 光学性能測定装置 21 Y軸ステージ 22 ゴニオステージ 23 固定部材 25 回転ステージ 26 X軸ステージ 11W 窓部 14R 反射部 15W 透過部 40 基準光源

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光学式情報記録再生ユニットが収納さ
    れ、前記光学式情報記録再生ユニットから射出される光
    束を外部へ導く透過部が設けられ、内部温度を任意に設
    定することが可能な密閉されたチャンバと、前記光学式
    情報記録再生ユニットから射出され、前記透過部を透過
    したレーザ光束の光学性能を測定するための光学性能測
    定装置と、を備えた光学式情報記録再生ユニットの光学
    性能測定評価システムにおいて、 前記透過部には所定の開口径を有する絞り部が形成さ
    れ、 前記絞り部近傍には前記情報記録再生ユニットの設計上
    の光軸とほぼ直交する面に平行な反射面が形成されてお
    り、 前記光学性能測定装置は、対物光学系と、前記反射部に
    向けて光束を射出する測定装置側光源と、前記反射部に
    より反射された光束を受光する受光手段と、を有し、 前記対物光学系を介して観察される前記窓部の位置に基
    づいて位置ずれが検出され、前記受光手段による光束の
    受光位置に基づいて前記光学性能測定装置の前記チャン
    バに対する傾角が検出されること、を特徴とする光学式
    情報記録再生ユニットの光学性能評価システム。
  2. 【請求項2】 前記情報記録再生ユニットは、記録再生
    ユニット側光源を備えた状態で前記チャンバに収納さ
    れ、前記光学性能測定装置は、前記記録再生ユニット側
    光源から射出され、前記情報記録再生ユニット内部を通
    って前記透過窓から前記光学性能測定装置へと射出され
    た光束に基づいて光学性能を測定すること、を特徴とす
    る請求項1に記載の光学式情報記録再請求ニットの光学
    性能評価システム。
  3. 【請求項3】 前記情報記録再生ユニットは、光源を備
    えない状態で前記チャンバに収納され、前記光学性能測
    定装置は、前記情報記録再生ユニット外部から前記情報
    記録再生ユニットに入射し、前記情報記録再生ユニット
    内部の光学部品を介して前記透過窓から前記光学性能測
    定装置へと射出された光束に基づいて前記情報記録再生
    ユニットの光学性能を測定すること、を特徴とする請求
    項2に記載の光学式情報記録再請求ニットの光学性能評
    価システム。
  4. 【請求項4】 光学式情報記録再生ユニットを取り付け
    る基準部材と、 前記光学式情報記録再生ユニットと覆った状態で前記基
    準部材に取り付けられて密閉されたチャンバを構成する
    ケース部材と、 を有し、 前記チャンバの内部温度は任意に設定することが可能で
    あり、 前記基準部材に取り付けられ、前記ケース部材に設けら
    れた窓部を介して前記光学式情報記録再生ユニットに光
    束を入射させる基準光源と、 前記基準光源により射出され前記光学式情報記録再生ユ
    ニット内の光学部品中を通過した後に射出される光束
    を、前記チャンバ外部へ導く透過部が設けられ、 前記光学式情報記録再生ユニットから射出され、前記透
    過部を透過したレーザ光束の光学性能を測定するための
    光学性能測定装置を有し、 前記透過部には所定の開口径を有する絞り部が形成さ
    れ、 前記絞り部近傍には前記情報記録再生ユニットの設計上
    の光軸とほぼ直交する面に平行な反射面が形成されてお
    り、 前記光学性能測定装置は、対物光学系と、前記反射部に
    向けて光束を射出する光源と、前記反射部により反射さ
    れた光束を受光する受光手段と、を有し、 前記対物光学系を介して観察される前記窓部の位置に基
    づいて位置ずれが検出され、前記受光手段による光束の
    受光位置に基づいて前記光学性能測定装置の前記チャン
    バに対する傾角が検出されること、を特徴とする光学式
    情報記録再生ユニットの光学性能評価システム。
  5. 【請求項5】 光学式情報記録再生ユニットを取り付け
    る基準部材と、 前記光学式情報記録再生ユニットを覆った状態で前記基
    準部材に取り付けられて密閉されたチャンバを構成する
    ケース部材と、 を有し、 前記チャンバの内部温度は任意に設定することが可能で
    あり、 前記光学式情報記録再生ユニットから射出され、前記ケ
    ース部材に設けられた透過部を透過したレーザ光束の光
    学性能を測定するための光学性能測定装置を有し、 前記光学性能測定装置は、対物光学系と、前記透過部に
    向けて光束を射出する第1の光源とを有し、前記光源か
    ら射出された光束は前記透過部を介して前記情報記録再
    生ユニットに入射し、 前記第1の光源により射出され前記光学式情報記録再生
    ユニット内の光学部品中を通過した光束を、同一光路を
    辿って前記透過部から前記光学性能測定装置に向けて反
    射させるよう配置された反射部が前記チャンバ内部に形
    成されており、 前記透過部には所定の開口径を有する絞り部が形成さ
    れ、前記絞り部近傍には前記情報記録再生ユニットの設
    計上の光軸とほぼ直交する面に平行な反射面が形成され
    ており、前記光学性能測定装置は、前記対物レンズを介
    して前記反射部に向けて光束を射出する第2の光源と、
    前記反射部により反射された光束を受光する受光手段を
    有し、 前記第2の光源からの光束により照明され、前記対物光
    学系を介して観察される前記絞り部近傍に形成された反
    射面の位置に基づいて前記光学性能測定装置と前記情報
    記録再生装置との位置ずれが検出され、前記受光手段に
    よる光束の受光位置に基づいて前記光学性能測定装置の
    前記チャンバに対する傾角が検出すると共に、 前記第1の光源から射出され、前記透過窓を介して、前
    記光学式情報記録再生ユニット内の光学部品中を通過し
    た後に前記反射面により反射されて前記透過部より前記
    光学性能測定装置に戻る光束に基づいて前記記録再生装
    置の光学性能を測定すること、を特徴とする光学式情報
    記録再生ユニットの光学性能評価システム。
  6. 【請求項6】 前記第1の光源と前記第2の光源とは、
    同一の光源であることを特徴とする請求項5に記載の光
    学式情報記録再生ユニットの光学性能評価システム。
  7. 【請求項7】 前記光学性能測定装置の対物レンズの焦
    点がほぼ前記絞り部の観測面上に位置し、前記光学式情
    報再生ユニットに組み付けられるべき対物レンズの主平
    面が前記絞り部の観測面とほぼ一致していることを特徴
    とする請求項1から請求項6の何れかに記載の光学式情
    報記録再生ユニットの光学性能評価システム。
  8. 【請求項8】 前記絞り部の開口径は、前記光学式情報
    再生ユニットに組み付けられるべき対物レンズの有効径
    とほぼ同一かそれ以上であることを特徴とする請求項1
    から請求項7の何れかに記載の光学式情報記録再生ユニ
    ットの光学性能評価システム。
  9. 【請求項9】 前記光学性能測定装置の、前記情報記録
    再生ユニットに対する傾角を変更する傾角変更手段と、
    前記光学性能測定装置と前記情報記録再生ユニットと
    の、前記情報記録再生ユニットの設計上の光軸とほぼ直
    交する方向における相対位置を変更する位置変更手段と
    を備えることを特徴とする請求項1から請求項8のいず
    れかに記載の光学式情報記録再生ユニットの光学性能評
    価システム。
  10. 【請求項10】 検出された位置ずれおよび傾角に基づ
    いて、前記傾角変更手段および前記位置変更手段を駆動
    する駆動制御手段を備えることを特徴とする請求項9に
    記載の光学式情報記録再生ユニットの光学性能評価シス
    テム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006003112A (ja) * 2004-06-15 2006-01-05 Fuji Photo Film Co Ltd 偏芯測定装置、偏芯測定方法、レンズ用金型、および撮像モジュール
JP2017032430A (ja) * 2015-08-03 2017-02-09 三菱電機株式会社 波面センサ、波面測定方法および光モジュール位置決め方法

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