JP2001133110A - 食品貯蔵庫 - Google Patents

食品貯蔵庫

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JP2001133110A
JP2001133110A JP31200199A JP31200199A JP2001133110A JP 2001133110 A JP2001133110 A JP 2001133110A JP 31200199 A JP31200199 A JP 31200199A JP 31200199 A JP31200199 A JP 31200199A JP 2001133110 A JP2001133110 A JP 2001133110A
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temperature
chamber
temperature chamber
storage
food storage
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JP31200199A
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Tatsuo Miyaji
辰男 宮地
Masaaki Kamitoku
正章 神徳
Yoshinori Ohashi
祥記 大橋
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Refrigeration Co
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25DREFRIGERATORS; COLD ROOMS; ICE-BOXES; COOLING OR FREEZING APPARATUS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F25D2323/00General constructional features not provided for in other groups of this subclass
    • F25D2323/02Details of doors or covers not otherwise covered
    • F25D2323/021French doors

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  • Devices That Are Associated With Refrigeration Equipment (AREA)
  • Refrigerator Housings (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 食品の貯蔵適性に合わせた使い勝手がよく収
納効率の高い総合的な食品貯蔵庫を提供する。 【解決手段】 上下に独立した扉を備えた冷蔵温度室3
7、冷凍温度室38、第3の温度室39を備え、冷蔵温
度室37の設定温度範囲を0℃以上で10℃以下、設定
湿度範囲を50%RH以上とし第3の温度室39の設定
温度範囲を0℃以上で20℃以下、設定湿度範囲を50
%RH以下とするとともに、第3の温度室39を最上部
に、冷凍温度室38を最下部に、冷蔵温度室38を両室
の中間に配置することにより食品類を適正な温度、湿度
管理のもとに長期間貯蔵することができ、設置スペース
を増大、使い勝手の低下を来たさず収納効率の高い集約
貯蔵管理ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、貯蔵適性の異なる
食品を総合的に貯蔵管理する食品貯蔵庫に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来より、貯蔵適性の異なる食品や物品
の貯蔵管理については、貯蔵条件として冷却が必要な食
品、物品については冷蔵庫を利用し、それ以外の食品、
物品については台所近辺に設置した収納庫や適当な収納
場所に保管することが一般的に行われている。
【0003】しかしながら、台所近辺の収納庫や収納場
所に保管した食品、物品については温度、湿度などの管
理がなされず、台所周辺の温、湿度条件下に置かれるこ
とになる。
【0004】これに対し、近年の住宅構造は気密性を増
し、台所内に熱、湿気がこもって高温、多湿条件となり
やすいこと、また、南向き、東向きの台所が増加する傾
向にあり日当たりが良好になってきていることなどか
ら、冷蔵庫の貯蔵温度範囲では冷却貯蔵する必要のない
食品、物品をいわゆる冷暗所で貯蔵管理することが困難
になってきている。
【0005】一方、温度管理のされない台所周辺では季
節による外気温度の変化に大きく影響され、冬季には上
述の事柄とは逆に貯蔵環境温度が大きく低下したり、暖
房の入り切りなども含めて温度変化が著しいなど、低温
環境を好まない食品、物品の貯蔵管理に支障があった。
これらの食品、物品は一般的に10℃以下の温度範囲で
冷却貯蔵を行う冷蔵庫内においても適正な貯蔵環境が得
られず良好な貯蔵管理を行うことが困難であった。
【0006】そこで、上述した問題点に対して、貯蔵適
性の異なる食品、物品に適正環境を与える貯蔵庫の例
が、従来より特開平3−84383号公報や実公昭4―
42693号公報に提案されている。
【0007】以下、図面を参照しながら上記従来の食品
貯蔵庫を説明する。
【0008】図9は従来の食品貯蔵庫の正面図である。
図10は従来の食品貯蔵庫の断面図である。図9、図1
0において、1は食品貯蔵庫本体であり、区画壁2によ
り上部に第1の貯蔵室3、下部に第2の貯蔵室4、第3
の貯蔵室5を区画形成され、第1の貯蔵室3の前面開口
部にはヒンジ開閉式の扉6、第2の貯蔵室4と第3の貯
蔵室5の前面開口部には引き出し式の扉7、8がそれぞ
れ独立して設けられている。また、9は第1の貯蔵室3
内の上部を区画して設けた乾物室である。
【0009】10は食品貯蔵庫本体1の下部後方に設け
た冷凍サイクルの圧縮機、11は第1の貯蔵室3の背面
に収めた冷却器である。12は冷却器11で冷却された
冷気を各貯蔵室に強制通風するための送風機、13は冷
却器12の風下側に感温部を設けた圧縮機10、送風機
11の運転をON/OFF制御するサーモスタットであ
る。
【0010】そして、サーモスタット13のON/OF
F制御により圧縮機10、送風機11を断続的に運転さ
せて第1、第2、第3の貯蔵室3、4、内を中温(10
〜18℃)に維持すると共に、圧縮機10や冷却器12
の能力に余裕を持たせた設計とすることで、比較的温度
の高い中温の室内温度を得るためには圧縮機10、送風
機11の運転時間比率が少なくて済み、冷却器による冷
却に伴う除湿作用が軽減されて各室内が適当な湿度に維
持される。
【0011】このため、貯蔵食品は高温条件にさらされ
ることがなく、酸化、ビタミンCなど栄養素の損失、風
味の劣化が抑えられ長期保存が可能になるとともに、逆
に冷蔵などの低温条件では食品によっては低温障害をお
こしたり、熟成が遅滞したりする不都合が解消される。
また、区画された乾物室9に一般的に臭気の強い乾物類
を収納することで他の貯蔵物への匂い移りを防止しなが
ら好適な貯蔵管理ができる、としている。
【0012】次に、図11は他の従来例を示す冷蔵庫の
斜視図である。図12は他の従来例を示す冷蔵庫の断面
である。図11、図12において、14は冷蔵庫本体で
あり、下断熱箱体15と上断熱箱体16とを重合して構
成されている。下断熱箱体15の内部は区画壁17によ
り上部に冷蔵室18、下部に冷凍室19を区画形成して
いる。20は上断熱箱体16の内部に形成された上部室
である。
【0013】そして、冷蔵室18の前面開口部には観音
開き式扉21、冷凍室19の前面開口部には引き出し式
扉22、上部室20の前面開口部には跳ね上げ式扉23
が設けられている。
【0014】また、下断熱箱体15の下部には冷凍サイ
クルの圧縮機24などが収められた機械室25が配置さ
れている。26は機械室25の前面開口部を覆う機械室
カバーを一体に組み込んだ踏み台であり、前後に摺動自
在に構成されている。
【0015】27は冷蔵室18の天面に設けられた冷却
器、28は冷却器27により冷却された冷気を冷蔵室1
8内に強制通風する送風機である。29は冷凍室19の
背面に設けられた冷却器、30は冷却器29により冷却
された冷気を冷凍室19内に強制通風する送風機であ
る。31は上部室20内の背面に設けたダンパーサーモ
スタットであり、32は冷蔵室18内より下断熱箱体1
5と上断熱箱体16とを貫通して上部室20に連通する
ダクトであり、ダンパーサーモスタット31によってそ
の出口を開閉するように構成されている。
【0016】以上のような構成において、冷凍室19内
に設けたサーモスタット(図示せず)のON/OFF制
御作用で圧縮機24と送風機30を断続的に運転させ冷
凍室内を平均−20℃に冷却維持する。また、冷蔵室1
8内に設けたサーモスタット(図示せず)のON/OF
F制御作用で送風機28を断続的に運転させ冷蔵室内を
約3℃に冷却維持する。さらに、冷蔵室の冷却器27に
より冷却された冷気の一部は送風機28によりダクト3
2を通じて送風されダンパーサーモスタット31の開閉
制御作用によって冷気流入量が調節されて上部室20内
を3〜15℃の範囲に冷却維持させるものである。
【0017】そして、このことにより、貯蔵適性の異な
る食品を収納できる範囲が広くなり、従来の冷蔵庫に加
えてワインなどの貯蔵管理も可能となる。さらに、冷蔵
庫本体の最上部に上部室20を追加した形態となってい
るため冷蔵庫の高さが高くなるが、摺動自在の踏み台2
6を上部室20の利用時に引き出して、その上に乗って
食品の出し入れを行えるので作業が楽になる、としてい
る。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
従来例では、冷蔵温度より高めの中温度帯を適正環境と
する食品、物品の貯蔵管理に対しては所期の目的が達せ
られるものであるが、家庭内における温度管理が必要な
食品、物品を総合的に貯蔵管理するものではなく、これ
を行うためには、この食品貯蔵庫とは別に冷凍および冷
蔵機能を備えた冷蔵庫を併せて用いることが不可欠であ
り、設置スペースや使い勝手の面或いは電力消費など経
済的な面でも課題が残されていた。
【0019】一方、後述の他の従来例では、貯蔵温度環
境的にはひとつの冷蔵庫で守備範囲が広げられているも
のの、湿度環境については配慮がなされておらず、種々
の貯蔵適性をもつ食品を総合的に集約管理するには不十
分であった。
【0020】また、高さ方向に上部室20を追加して設
置スペースを拡大せずに収納効率を高めてはいるもの
の、上部室20の利用に際して踏み台26を使用する面
倒さがあり、跳ね上げ式の扉23を開け閉めする操作性
の悪さや、踏み台26を使用しても上部室20の奧まで
は見渡しにくく、内部にまで手を伸ばして出し入れする
のは負担のかかる作業であることを考慮すると決して使
い勝手が良いとはいえないものであった。
【0021】本発明は上記従来の課題を解決するもの
で、食品の貯蔵適性に合わせた使い勝手がよく収納効率
の高い総合的な食品貯蔵庫を提供することを目的とす
る。
【0022】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
本発明の食品貯蔵庫は、断熱箱体内に上下に独立した扉
を備えた冷凍温度室、冷蔵温度室、第3の温度室を備
え、第3の温度室の設定温度範囲を0℃以上で20℃以
下、設定湿度範囲を50%RH以下とするとともに、第
3の温度室を最上部に、冷凍温度室を最下部に、冷蔵温
度室を第3の温度室と冷凍温度室の中間に配置したので
ある。
【0023】これにより、冷凍、冷蔵貯蔵に加えて、従
来、冷蔵庫外に保管されていた食品類を適正な温度、湿
度管理のもとに長期間貯蔵することが可能となり、設置
スペースの拡大や貯蔵庫全体の使い勝手の低下を招くこ
となく、収納効率の高い集約貯蔵管理ができる。
【0024】また、本発明は、第3の温度室内に物品を
収納して可動する収納棚を備え、収納棚を室外の下方に
下降させる昇降装置を設けたのである。
【0025】これにより、高い位置にある第3の温度室
内の物品でも全体を見渡して楽に出し入れができ使い勝
手が向上する。
【0026】また、本発明は、少なくとも冷蔵温度室ま
たは/および第3の温度室の扉を一方の扉を開けること
で両方の扉が開放する扉開放装置を設けた観音開き式扉
としたのである。
【0027】これにより、使用頻度の高い冷蔵温度室の
扉や高い位置にあって操作のしにくい第3の温度室の扉
でも簡単に全開することができ、使い勝手が向上する。
【0028】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、断熱箱体内に上下に独立した扉を備えた複数の貯蔵
室を設けて少なくとも設定温度範囲の異なる冷凍温度
室、冷蔵温度室、第3の温度室を備え、前記第3の温度
室の設定温度範囲を0℃以上で20℃以下とし設定湿度
範囲を50%RH以下とするとともに、前記第3の温度
室を最上部に、前記冷凍温度室を最下部に、前記冷蔵温
度室を前記第3の温度室と前記冷凍温度室の中間に配置
したものであり、冷凍、冷蔵貯蔵に加えて、従来、冷蔵
庫外に保管されていた食品類を適正な温度、湿度管理の
もとに長期間貯蔵することが可能となり、上部のスペー
スを有効に活用することで設置スペースを拡大すること
なく、また、使用頻度の高い冷蔵温度室を中央部に配置
することで貯蔵庫全体の使い勝手を維持しながら収納効
率の高い集約貯蔵管理ができる。
【0029】請求項2に記載の発明は、請求項1の発明
において、冷蔵温度室の設定温度範囲を0℃以上で10
℃以下とし設定湿度範囲を50%RH以上としたもので
あり、冷蔵貯蔵食品の貯蔵適性に近付いた温、湿度管理
で乾燥を抑制しながら貯蔵品質が高められる。
【0030】請求項3に記載の発明は、請求項1または
請求項2に記載の発明に、さらに、設定温度範囲が−5
℃以上で0℃以下の低温貯蔵室を設けたものであり、魚
介類、肉類などの鮮度維持に対して温度依存性の高い生
鮮食品を含めた広範囲の貯蔵管理が可能となる。
【0031】請求項4に記載の発明は、請求項1から請
求項3のいずれか一項に記載の発明において、冷凍温度
室を設定温度範囲が−12℃以上で−6℃以下の弱冷凍
室と設定温度範囲が−18℃以下の冷凍室に区分したも
のであり、弱冷凍室の利用で調理や解凍のしやすさ、冷
菓などのおいしさや食べやすさが向上し、貯蔵管理だけ
にとどまらず付加価値の高い総合食品管理機能を果たす
ことができる。
【0032】請求項5に記載の発明は、請求項1から請
求項4のいずれか一項に記載の発明において、第3の温
度室を独立した冷却システムで冷却するものであり、下
部貯蔵室の構造や冷却システム構成、風路構成との連関
性を考慮して設計する必要がなく、第3の温度室の組立
構成や温、湿度制御が簡便になる。
【0033】請求項6に記載の発明は、請求項5に記載
の発明において、第3の温度貯蔵室を熱電モジュールを
備えた冷却システムで冷却するものであり、冷却、加熱
作用の使い分けも含めてよりきめ細かな温、湿度管理が
可能となり、併せて騒音、振動の発生も抑えられる。
【0034】請求項7に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、床面から冷蔵温度室の上端面までの高
さを1300mm以上で1900mm以下としたものであ
り、使用頻度の高い冷蔵温度室の上端高さを使用者の肩
の高さから上で手の届く範囲とすることで冷蔵温度室の
収納容量と使い勝手を概ね両立できる。
【0035】請求項8に記載の発明は、請求項7に記載
の発明において、床面から断熱箱体の上端面までの高さ
を1900mm以上で2400mm以下としたものであり、
冷蔵温度室の収納容量と使い勝手を維持しながら第3の
温度室の収納容量を確保し、システムキッチンと高さを
合わせて台所のインテリア性を高められる。
【0036】請求項9に記載の発明は、請求項7または
請求項8に記載の発明に、さらに、第3の温度室の室内
に物品を収納して可動する収納棚を備え、前記収納棚を
室外の下方に下降させる昇降装置を設けたものであり、
第3の温度室内の収納物品が使いやすい高さで見渡しな
がら手元で出し入れできる。
【0037】請求項10に記載の発明は、請求項1並び
に請求項7から請求項9のいずれか一項に記載の発明に
おいて、少なくとも冷蔵温度室または/および第3の温
度室の扉を観音開き式扉とし、前記観音開き式扉に一方
の扉を開けることで両方の扉が開放する扉開放装置を設
けたものであり、使用頻度の高い冷蔵温度室の扉や高い
位置にあり操作し難い第3の温度室の扉でも、片手で簡
単に両扉を開けて貯蔵室の前面を開口させることができ
物品の出し入れがしやすくなる。
【0038】請求項11に記載の発明は、請求項10に
記載の発明に、さらに、扉開放装置による扉の開放に先
立って扉の密閉状態を解除させる開扉補助装置を設けた
ものであり、扉開放時の開扉力が小さくなり、使用頻度
の高い冷蔵温度室の扉や高い位置にあり操作し難い第3
の温度室の扉操作が楽になる。
【0039】
【実施例】以下、本発明による食品貯蔵庫の実施例につ
いて、図面を参照しながら説明する。
【0040】(実施例1)図1は、本発明の実施例1に
よる食品貯蔵庫の正面図である。図2は同実施例による
食品貯蔵庫の断面図である。図3は同実施例による食品
貯蔵庫の昇降装置の動作を示す断面図である。図4は同
実施例による食品貯蔵庫の扉開放装置の平面図である。
図5は同実施例による食品貯蔵庫の開扉補助装置の断面
図である。
【0041】図1から図5において、33は食品、物品
(薬や化粧品など食品以外の物品を貯蔵する場合もある
が、これらを含めて以後単に食品と表現する)を貯蔵す
る食品貯蔵庫本体であり、下部断熱箱体34の上部に上
部断熱箱体35を載置し連結固定して構成されている。
36は下部断熱箱体34内を上下に区画する断熱区画壁
であり、上部に冷蔵温度室37、下部に冷凍温度室38
を区画形成している。39は上部断熱箱体35内に形成
した第3の温度室である。40は冷蔵温度室37の室内
の一部を区画して設けた野菜室、41は同じく冷蔵温度
室37の室内の一部を区画して冷蔵温度より低温の−5
℃以上で0℃以下の温度範囲に設定される低温貯蔵室で
ある。
【0042】42は冷蔵温度室37の前面開口部に設け
た観音開き式扉であり、左右の扉43、44を備えてい
る。45は冷凍温度室38の前面開口部に設けた引き出
し式扉であり、収納容器46と一体に開閉されるよう構
成されている。47は第3の温度室39の前面開口部に
設けた観音開き式扉であり、左右の扉48、49を備え
ている。
【0043】50は下部断熱箱体34の下部後方に設け
た冷凍サイクルの圧縮機、51、52は冷蔵温度室3
7、冷凍温度室38の背面にそれぞれ収めた冷却器、5
3、54は冷却器51、52で冷却した冷気を冷蔵温度
室37、冷凍温度室38内に強制通風させるための送風
機である。
【0044】55は上部断熱箱体35の下部後方に設け
た冷凍サイクルの圧縮機、56は第3の温度室39の背
面に収めた冷却器、57は冷却器56で冷却した冷気を
第3の温度室39内に強制通風させるための送風機であ
る。
【0045】そして、食品貯蔵庫本体33を設置する床
面から冷蔵温度室37の上端面(本実施例では断熱箱体
を分離する方式をとっているため下部断熱箱体34の上
端面と読み替える)までの高さH1を1300mm≦H1
≦1900mmとし、床面から上部断熱箱体35の上端面
までの高さH2を1900mm≦H2≦2400mmとして
いる。
【0046】また、58は第3の温度室39内に設けた
可動式の収納棚であり、左右一対のアームリンク機構5
9、60を備えた昇降装置61により、冷蔵温度室37
の前面に下降移動するように構成されている。
【0047】さらに、62は冷蔵温度室の観音開き式扉
42と第3の温度室の観音開き式扉47に作用するよ
う、それぞれ取り付けられた扉開放装置であり、回動自
在に連結されたとクロスバー63と、クロスバー63の
左右前端部に軸支され前方に押し出される左右一対の押
し出しバー64、65より構成されている。押し出しバ
ー64、65の他端は観音開き式扉42、47の左右の
扉43、44または48、49の上面に軸支の上で固定
されている。
【0048】そして、左右の扉43、44または48、
49のいずれか一方を開けることによって両方の扉が開
放するように構成されている。
【0049】また、66は扉開放装置62による扉の開
放に先立って、扉に取り付けたガスケット67の磁力に
よる密閉状態を解除させる開扉補助装置であり、駆動モ
ーター68と減速ギア群69、ラック70の組み合わせ
により押し出し部材71を前後に動作させるように構成
されている。押し出し部材71はその先端部が観音開き
式扉42、47の中間位置、即ち、左右の扉43、44
または48、49の境界部に押し出されて双方の扉に同
時に当接するように構成されている。
【0050】72は冷蔵温度室の観音開き式扉42に設
けた一対のハンドル、73は第3の温度室の観音開き式
扉47に設けた一対のハンドルであり、それぞれのハン
ドル72、73の背面の、人の手が触れる部分には人体
の静電容量を検知するための導電体(図示せず)が設け
られて、使用者がハンドル72、73を握ることによっ
て開扉補助装置66が作動するよう電気的に構成されて
いる。
【0051】以上のように構成された食品貯蔵庫につい
て、次にその作用について説明する。
【0052】下部断熱箱体34の圧縮機50で圧縮され
た冷媒は冷却器51、52でそれぞれ蒸発し、送風機5
3、54によって冷蔵温度室37、冷凍温度室38に冷
気が強制通風され、それぞれの室内を独立して冷却し冷
蔵温度室37内を野菜室40を含めて0℃以上で10℃
以下に維持し、冷凍温度室38内を約−20℃に維持す
る。
【0053】また、冷蔵温度室37については、冷却器
51における蒸発温度を冷凍温度室の冷却器52の蒸発
温度より予め高く設定し室内温度との差を縮めることに
より、室内の湿度が50%RH以上に設定される。
【0054】また、低温貯蔵室41は図示しないダンパ
ー装置を用いるか、送風機53からの送風量の配分を調
節することによって−5℃以上で0℃以下の低温に維持
される。
【0055】一方、上部断熱箱体35の圧縮機55で圧
縮された冷媒は冷却器56で蒸発し、送風機57によっ
て第3の温度室39内に冷気が強制通風され室内が0℃
以上で20℃以下に維持される。
【0056】このとき、圧縮機55、冷却器56の冷却
能力を調整し断続運転の運転時間比率を適当に調節する
ことにより、冷却器作動中の除湿作用の割合が調整され
て第3の温度室39内の湿度が50%RH以下に制御さ
れる。
【0057】これらのことにより、本実施例の食品貯蔵
庫は冷蔵温度室37が0℃以上で10℃以下の温度と5
0%RH以上の湿度環境下に維持されるため、一般的な
加工食品、惣菜、野菜、果物、飲料、調味料など多様な
要冷蔵食品の乾燥やそれに伴う酸化を抑制し貯蔵品質が
高められる。
【0058】なお、野菜、果物については野菜室40内
に収納することにより、略密閉された室内で野菜、果物
自体からの蒸散作用による高湿雰囲気(概ね70%RH
以上)下で貯蔵され、より鮮度が維持される。さらに、
野菜室40内に透湿膜などの調湿手段を設けることによ
って湿度はさらに安定した高湿雰囲気(概ね80%RH
以上)となり、鮮度をより長期間保つことができる。
【0059】また、低温貯蔵室を−5℃以上で0℃以下
に保つことにより、魚介類、肉類などの生鮮食品におけ
る細菌の増殖や酸化、自己分解などによる鮮度の劣化速
度が抑えられ、冷蔵温度による貯蔵に比べ長期間の鮮度
維持が可能となる。
【0060】また、第3の温度室39が0℃以上で20
℃以下の温度と50%RH以下の湿度環境下に維持され
るため、従来温度管理のされない台所周辺で高温、多湿
条件や季節によっては必要以上の低温条件下に曝されて
いた食品が適性環境で貯蔵管理されることになり、吸
湿、酸化、栄養素の損失、風味の低下、食品によっては
低温障害や熟成不良などの品質劣化要因が抑えられ良好
な貯蔵環境が与えられる。
【0061】第3の温度室39に貯蔵する食品の温度と
湿度の適性の一例を(表1)に示す。
【0062】
【表1】
【0063】なお、第3の温度室39の冷却を独立した
冷却システムで行うように構成したため、下部貯蔵室の
構造や冷却システム構成、風路構成との連関性を考慮し
て設計する必要がなく、組立構成や温度、湿度制御が簡
便になる。また、下部貯蔵室の冷却システムで全体を冷
却しようとすると圧縮機50の能力や距離の離れた第3
の温度室39に冷気を供給する送風機の能力設計が課題
となり、電力消費や騒音の増大が問題となるが、冷却シ
ステムを分離することでこれらに対応できる。
【0064】このように、冷凍温度室38に収納する食
品を含めて、家庭内における食品の適性をほぼ満足する
貯蔵環境を一か所にまとめて実現することができ、台所
など外部の環境変化に関わらず一年を通じて安定して、
食品の品質を維持した貯蔵管理が簡便に行えるものであ
る。
【0065】次に、食品貯蔵庫本体33を設置した床面
から冷蔵温度室37の上端面までの高さH1について、
日本人の平均的な女性(身長1573mm)の肩の高さが
1261mm、手を上方に伸ばした手先の高さが1962
mm(日本規格協会編「図説エルゴノミクス」1990
年)であるので、履き物の高さなどを考慮してH1<1
300mmであれば、使用者は肩より上に腕を上げず腕に
あまり負担を掛けず楽に冷蔵温度室37の全体を使用す
ることができるが、冷蔵温度室37の高さが低くなって
収納容量が十分に確保できない。
【0066】一方、H1>1900mmであれば、冷蔵温
度室37の収納容量は大きくとれるが手を伸ばしても物
の出し入れがしにくくなり使い勝手が低下する。
【0067】このため、1300mm ≦H1≦1900m
m とすることで、使用頻度の高い冷蔵温度室37の上端
高さが使用者の肩の高さから上で比較的手の届きやすい
範囲となり、冷蔵温度室37の収納容量と使い勝手を概
ね両立することができる。
【0068】また、床面から上部断熱箱体35の上端面
までの高さH2について、H2<1900mm であれ
ば、第3の温度室39の全体も含めて使用者が手を伸ば
せば届く範囲に収まるが、冷蔵温度室37の収納容量を
圧迫したり、逆に冷蔵温度室37の収納容量を十分確保
しようとすれば第3の温度室39の収納スペースがほと
んどとれないなど収納容量面で不満が残る。
【0069】一方、H1>2400mmであれば、収納容
量は十分にとれるがシステムキッチンの標準的な高さサ
イズが2350mmと2400mmであることからシステム
キッチンとの調和がとれず、また台所の天井高さに収ま
らないなどの問題がある。
【0070】このため、1900mm≦H2≦2400mm
とすることで、冷蔵温度室37や第3の温度室39の収
納容量を確保した上でシステムキッチンとの高さの調和
をとり、台所のインテリヤ性を高めて高級感を演出する
ことができる。なお、システムキッチンの標準高さサイ
ズ2350mm、2400mmと同サイズとならない場合
は、上部断熱箱体35の前面上部に化粧板や冷却システ
ムの排熱通気口を備えた化粧グリルなどを追加すること
によってデザイン的に調和を図ることができる。
【0071】一方、冷凍温度室38に関しては配置を最
下部として、且つ扉を引き出し式の扉45とすることに
より、腰から下の全体が見渡せる位置で収納容器46内
の食品を確認しながら出し入れができ使い勝手がよいも
のである。
【0072】次に、第3の温度室39の室内に収納され
る食品は可動式の収納棚58内に収められており、使用
者が観音開き式扉47を開けて、収納棚58の下部を手
前に引くことにより図3に示すようにアームリンク機構
59、60の動作で収納棚58が前方に移動した後、斜
め下方に下降し冷蔵温度室37の前面で使用者の使いや
すい高さ位置まで移動する。使用後は収納棚58を上方
に軽く押し上げればもとの第3の温度室39内に戻され
る。
【0073】このため、第3の温度室39が内部に十分
手を伸ばしにくい高い位置にあっても収納棚58ごと全
体が見渡せて奧まで手の届く高さまで移動することで、
収納された食品の出し入れが大変便利になり、使い勝手
が大幅に向上する。したがって、通常手が届きにくいた
め利用されない高さのスペースを有効に活用することが
できる。
【0074】なお、上述の例では昇降装置61の操作を
使用者の手によって手動で行わせたが、例えばアームリ
ンク機構59、60をモーターなどの駆動装置を用いて
機械的に作動させ、人の手によらず自動的に昇降装置6
1の昇降操作を行わせることも可能であり、この場合、
使用者は例えば食品貯蔵庫の外殻の一画に設けた操作ス
イッチを昇降所望時に操作するだけで、一層楽に第3の
温度室39内の収納物を出し入れすることができる。
【0075】次に、使用者が冷蔵温度室37または第3
の温度室39の観音開き式扉42、47を開けようとし
てハンドル72、73を握ると、導電体が人体の静電容
量を検知して開扉補助装置66を作動する信号が発せら
れる。
【0076】そして、駆動モーター68が作動し、減速
ギア群69が回転してラック70を前方に送って押し出
し部材71を前後に往復動作させる。このことにより、
押し出し部材71が観音開き式扉の左右の扉43、44
または48、49を同時に押し、ガスケット67の磁力
による密閉状態を機械的に解除させる。
【0077】このため、使用者は扉を開ける際にガスケ
ットの磁力に抗する最初の大きな力が必要なくなり、き
わめて軽く扉の開扉を行うことができる。冷蔵温度室の
観音開き式扉42は面積が大きく重量的にも重いため利
用効果が大きく、第3の温度室の観音開き式扉47は高
い位置にあるためハンドル操作に力が入りにくい点でそ
の利用価値が大きいものである。
【0078】次に、開扉補助装置66の動作が行われて
扉の密閉状態が解除され、使用者が一対のハンドル72
または73のそれぞれいずれか片側のハンドルを手前に
引くと、扉開放装置62の作用によって扉の開放動作に
追随して押し出しバー64または65が押し出され、ク
ロスバー63が前方に開いてもう一方の押し出しバー6
4または65も前方に押し出される。これに伴って、使
用者が引っ張っていない方の扉も同時に開放される。即
ち、片方の扉を開くことによって観音開き式扉42また
は47の左右の扉43、44または48、49の両方の
扉が同時に開放されるものである。
【0079】このため、使用者は両手を使わずに冷蔵温
度室37、または第3の温度室39の前面を開口させる
ことができ、開放時に前方に大きなスペースを必要とせ
ず邪魔にならないという観音開き式扉の利点を維持しな
がら、片手で、一度の操作で両扉が全開できるという利
便性が付加される。
【0080】したがって、両方の扉を開けて収納する必
要のある幅が大き目の収納物を片手に持った場合など、
そのまま空いたもう一方の手で軽い力で楽に両扉を全開
させて収納することができる。
【0081】また、高い位置にあり左右の扉48、49
を両方開けて収納棚58を昇降させる必要のある第3の
温度室39においては開扉補助装置66の働きと併せて
利用価値が極めて高く、無効スペースの有効活用を支え
る使い勝手面のバックアップ機能の役割を果たすことが
できる。
【0082】このように本実施例によると、台所周りの
食品をその貯蔵適性に合わせた環境で冷凍温度帯から冷
蔵温度帯より高目の中温度帯に区分し、加えて湿度条件
にも配慮して外部環境の変化に関わらず良好な貯蔵環境
を提供できる。また、併せて各区分の使い勝手の低下や
設置スペースの増大などのデメリットを伴うことなく十
分な収納容量を確保できるため、例えば家庭内における
効率的な食品の集約貯蔵管理が可能となるものである。
【0083】(実施例2)図6は、本発明の実施例2に
よる食品貯蔵庫の断面図である。
【0084】図6において、74は食品貯蔵庫本体であ
り、下部断熱箱体34の上部に上部断熱箱体75を載置
し連結固定して構成されている。76は上部断熱箱体7
5内に形成した第3の温度室である。
【0085】77はペルチェ素子を利用した電子冷却式
の熱電モジュールである。78は熱電モジュール77の
放熱側熱交換面を覆い内部に冷却液循環用の循環ポンプ
を一体に備えたマニホールドであり、79は熱電モジュ
ール77の冷却側熱交換面に接合され熱伝導の良い例え
ばアルミニュウムで出来たベースと熱交換表面積を拡大
するためのフィン等を備えた冷却器である。また、80
は放熱用熱交換器、81は第3の温度室76内に冷却器
79で熱交換された冷気を強制通風する送風機である。
【0086】以上のような構成において、熱電モジュー
ル77の冷却作用で冷却された冷却器79と熱交換され
た冷気が送風機81によって第3の温度室76内に強制
通風され、第3の温度室76が0〜20℃の範囲内に冷
却維持される。このとき冷却器79の蒸発温度を室温に
対して比較的高めに維持することにより第3の温度室7
6内の湿度を50%RH以下の湿度環境に維持できる。
【0087】このような温度、湿度の制御において、熱
電モジュール77の冷却作用に加えて、逆電圧を印加す
ることによる加熱作用を適度に交えて精度の高い制御を
行うことが可能であり、圧縮機を利用した冷却システム
よりもさらに、きめ細かい貯蔵管理が可能となる。
【0088】このため、台所周りの食品が適正な温度、
湿度環境で貯蔵管理され、良好な貯蔵品質を得ることが
できる。
【0089】そして、冷却システムが圧縮機を用いない
電子冷却方式を採用することで騒音、振動などの影響が
軽減される。特に、冷却システムが上部に配置されるた
め人の耳の高さ位置に近いことから人に対する騒音、振
動の軽減効果は顕著となる。
【0090】(実施例3)図7は、本発明の実施例3に
よる食品貯蔵庫の正面図である。図8は、同実施例によ
る食品貯蔵庫の断面図である。
【0091】図7、図8において、82は食品貯蔵庫本
体であり、下部断熱箱体34の断熱区画壁36より下部
をさらに、断熱区画壁83によって上下に区画されてい
る。84は断熱区画壁83の上部に区画された弱冷凍
室、85は断熱区画壁83の下部に区画された冷凍室で
あり、弱冷凍室84の後方には冷気流入量を調節するダ
ンパー装置86が設けられている。また、87、88は
それぞれ弱冷凍室84、冷凍室85の前面開口部に設け
た引き出し式の扉である。
【0092】以上のような構成において、冷凍室85は
通常と同様の設定温度範囲が−18℃以下に設定維持さ
れるが、弱冷凍室84はダンパー装置86により室内へ
の冷気流入量が調節されて設定温度範囲が−12℃以上
で−6℃以下の高めの冷凍温度に維持される。
【0093】このため、弱冷凍室84内に貯蔵すること
により調理や解凍のしやすさ、冷菓などのおいしさや食
べやすさが向上する。
【0094】そして、冷凍室85における−18℃以下
の通常の冷凍温度での貯蔵と併せることにより、食品の
貯蔵管理だけにとどまらず付加価値の高い総合的な食品
管理機能を果たすことができる。
【0095】また、冷凍温度の一部を高めに設定できる
ため電力消費面でも有利であり、省エネルギー化にも寄
与できる。
【0096】
【発明の効果】以上説明したように請求項1に記載の発
明は、断熱箱体内に上下に独立した扉を備えた冷凍温度
室、冷蔵温度室、第3の温度室を備え、第3の温度室の
設定温度範囲を0℃以上で20℃以下、設定湿度範囲を
50%RH以下とするとともに、第3の温度室を最上部
に、冷凍温度室を最下部に、冷蔵温度室を第3の温度室
と冷凍温度室の中間に配置したので、冷凍、冷蔵貯蔵に
加えて、従来、冷蔵庫外に保管されていた食品類を適正
な温度、湿度管理のもとに長期間貯蔵することが可能と
なり、設置スペースの拡大や貯蔵庫全体の使い勝手の低
下を招くことなく、収納効率の高い集約貯蔵管理ができ
る。
【0097】また、請求項2に記載の発明は、請求項1
の発明において、冷蔵温度室の設定温度範囲を0℃以上
で10℃以下とし設定湿度範囲を50%RH以上とした
ので、冷蔵貯蔵食品の貯蔵適性に近付いた温、湿度管理
で乾燥を抑制しながら貯蔵品質が高められる。
【0098】また、請求項3に記載の発明は、請求項1
または請求項2に記載の発明に、さらに、設定温度範囲
が−5℃以上で0℃以下の低温貯蔵室を設けたので、温
度依存性の高い生鮮食品を含めた広範囲の貯蔵管理が可
能となる。
【0099】また、請求項4に記載の発明は、請求項1
から請求項3のいずれか一項に記載の発明において、冷
凍温度室を設定温度範囲が−12℃以上で−6℃以下の
弱冷凍室と設定温度範囲が−18℃以下の冷凍室に区分
したので、弱冷凍室の利用で調理や解凍のしやすさ、冷
菓などのおいしさや食べやすさが向上し、付加価値の高
い総合的な食品貯蔵管理機能を果たすことができる。
【0100】また、請求項5に記載の発明は、請求項1
から請求項4のいずれか一項に記載の発明において、第
3の温度室を独立した冷却システムで冷却するので、第
3の温度室の組立構成や温、湿度制御が簡便になる。
【0101】また、請求項6に記載の発明は、請求項5
に記載の発明において、第3の温度貯蔵室を熱電モジュ
ールを備えた冷却システムで冷却するので、よりきめ細
かな温、湿度管理が可能となり、併せて騒音、振動の発
生も抑えられる。
【0102】また、請求項7に記載の発明は、請求項1
に記載の発明において、床面から冷蔵温度室の上端面ま
での高さを1300mm以上で1900mm以下としたの
で、冷蔵温度室の収納容量と使い勝手を両立できる。
【0103】また、請求項8に記載の発明は、請求項7
に記載の発明において、床面から断熱箱体の上端面まで
の高さを1900mm以上で2400mm以下としたので、
第3の温度室の収納容量が十分確保でき、システムキッ
チンと高さを合わせてインテリア性を高められる。
【0104】また、請求項9に記載の発明は、請求項7
または請求項8に記載の発明に、さらに、第3の温度室
の室内に物品を収納して可動する収納棚を備え、前記収
納棚を室外の下方に下降させる昇降装置を設けたので、
第3の温度室内の収納物品が使いやすい高さで見渡しな
がら手元で出し入れできる。
【0105】また、請求項10に記載の発明は、請求項
1並びに請求項7から請求項9のいずれか一項に記載の
発明において、少なくとも冷蔵温度室または/および第
3の温度室の扉を観音開き式扉とし、前記観音開き式扉
に一方の扉を開けることで両方の扉が開放する扉開放装
置を設けたので、片手で簡単に両扉を開けられ物品の出
し入れがしやすくなる。
【0106】また、請求項11に記載の発明は、請求項
10に記載の発明に、さらに、扉開放装置による扉の開
放に先立って扉の密閉状態を解除させる開扉補助装置を
設けたので、扉開放時の開扉力が小さくなり、両扉を楽
に開放できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による食品貯蔵庫の実施例1の正面図
【図2】同実施例の食品貯蔵庫の断面図
【図3】同実施例の食品貯蔵庫の昇降装置の動作を示し
た断面図
【図4】同実施例の食品貯蔵庫の要部平面図
【図5】同実施例の食品貯蔵庫の要部断面図
【図6】本発明による食品貯蔵庫の実施例2の断面図
【図7】本発明による食品貯蔵庫の実施例3の正面図
【図8】同実施例の食品貯蔵庫の断面図
【図9】従来の食品貯蔵庫の正面図
【図10】従来の食品貯蔵庫の断面図
【図11】他の従来の食品貯蔵庫の正面図
【図12】他の従来の食品貯蔵庫の断面図
【符号の説明】
33 食品貯蔵庫本体 34 下部断熱箱体 35 上部断熱箱体 37 冷蔵温度室 38 冷凍温度室 39 第3の温度室 41 低温貯蔵室 42、47 観音開き式扉 50 圧縮機 51、52 冷却器 55 圧縮機 56 冷却器 58 収納棚 61 昇降装置 62 扉開放装置 66 開扉補助装置 72、73 ハンドル 74 食品貯蔵庫本体 76 第3の温度室 77 熱電モジュール 82 食品貯蔵庫 84 弱冷凍室 85 冷凍室
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大橋 祥記 大阪府東大阪市高井田本通4丁目2番5号 松下冷機株式会社内 Fターム(参考) 3L045 AA01 AA07 BA01 CA02 DA02 EA01 HA02 KA08 PA04 3L102 JA01 KA04 KB04 KB24

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 断熱箱体内に上下に独立した扉を備えた
    複数の貯蔵室を設けて少なくとも設定温度範囲の異なる
    冷凍温度室、冷蔵温度室、第3の温度室を備え、前記第
    3の温度室の設定温度範囲を0℃以上で20℃以下とし
    設定湿度範囲を50%RH以下とするとともに、前記第
    3の温度室を最上部に、前記冷凍温度室を最下部に、前
    記冷蔵温度室を前記第3の温度室と前記冷凍温度室の中
    間に配置したことを特徴とする食品貯蔵庫。
  2. 【請求項2】 冷蔵温度室の設定温度範囲を0℃以上で
    10℃以下とし設定湿度範囲を50%RH以上としたこ
    とを特徴とする請求項1に記載の食品貯蔵庫。
  3. 【請求項3】 設定温度範囲が−5℃以上で0℃以下の
    低温貯蔵室を設けたことを特徴とする請求項1または請
    求項2に記載の食品貯蔵庫。
  4. 【請求項4】 冷凍温度室を設定温度範囲が−12℃以
    上で−6℃以下の弱冷凍室と設定温度範囲が−18℃以
    下の冷凍室に区分したことを特徴とする請求項1から請
    求項3のいずれか一項に記載の食品貯蔵庫。
  5. 【請求項5】 第3の温度室を独立した冷却システムで
    冷却することを特徴とする請求項1から請求項4のいず
    れか一項に記載の食品貯蔵庫。
  6. 【請求項6】 第3の温度貯蔵室を熱電モジュールを備
    えた冷却システムで冷却することを特徴とする請求項5
    に記載の食品貯蔵庫。
  7. 【請求項7】 床面から冷蔵温度室の上端面までの高さ
    を1300mm以上で1900mm以下としたことを特徴と
    する請求項1に記載の食品貯蔵庫。
  8. 【請求項8】 床面から断熱箱体の上端面までの高さを
    1900mm以上で2400mm以下としたことを特徴とす
    る請求項7に記載の食品貯蔵庫。
  9. 【請求項9】 第3の温度室の室内に物品を収納して可
    動する収納棚を備え、前記収納棚を室外の下方に下降さ
    せる昇降装置を設けたことを特徴とする請求項7または
    請求項8に記載の食品貯蔵庫。
  10. 【請求項10】 少なくとも冷蔵温度室または/および
    第3の温度室の扉を観音開き式扉とし、前記観音開き式
    扉に一方の扉を開けることで両方の扉が開放する扉開放
    装置を設けたことを特徴とする請求項1並びに請求項7
    から請求項9のいずれか一項に記載の食品貯蔵庫。
  11. 【請求項11】 扉開放装置による扉の開放に先立って
    扉の密閉状態を解除させる開扉補助装置を設けたことを
    特徴とする請求項10に記載の食品貯蔵庫。
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