JP2001131356A - カレンダー加工用ポリオレフィン樹脂とそれより得られるフィルム - Google Patents

カレンダー加工用ポリオレフィン樹脂とそれより得られるフィルム

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JP2001131356A
JP2001131356A JP31242899A JP31242899A JP2001131356A JP 2001131356 A JP2001131356 A JP 2001131356A JP 31242899 A JP31242899 A JP 31242899A JP 31242899 A JP31242899 A JP 31242899A JP 2001131356 A JP2001131356 A JP 2001131356A
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calendering
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polyolefin resin
die
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Hiroki Naito
寛樹 内藤
Katsuya Yamaguchi
勝也 山口
Kunio Shitsupou
邦夫 七宝
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Abstract

(57)【要約】 【課題】カレンダー加工用ポリオレフィン樹脂組成物、
特に、ポリエチレン樹脂組成物と、それより得られるフ
ィルムとその製造方法を提供することにある。 【解決手段】ツインキャピラリーレオメーターにて温度
160℃及び180℃において剪断速度を10000
(1/秒)としたときの伸長粘度が4120〜2630
0Pa・sの範囲にあり、ツインキャピラリーレオメー
ターにて温度160℃において剪断速度を10000
(1/秒)としたときのダイスウェル比が1.0〜2.3の
範囲にあり、キャピラリーレオメーターにて温度180
℃において引取り速度を5m/分以上としたときの溶融
張力が1gf以上であることを特徴とするカレンダー加
工用ポリオレフィン樹脂、好ましくは、ポリエチレン樹
脂が提供される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カレンダー加工用
ポリオレフィン樹脂、特に、ポリエチレン樹脂と、それ
より得られるフィルムとその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリオレフィン樹脂は、低廉であり、し
かも、すぐれた機械的特性や化学的性質を有することか
ら、従来より、種々の分野において広く用いられてお
り、特に、近年においては、「脱塩素」なる環境保護の
観点から、ポリ塩化ビニル樹脂の代替として、注目を集
めている。ポリオレフィン樹脂のなかでは、特に、経済
性や安全性を考慮して、ポリエチレンやポリプロピレン
等が代替材料として有力視されている。
【0003】なかでも、ポリエチレン樹脂からなるシー
トやフィルムは、種々の分野において幅広く用いられて
いる。このようなポリエチレン樹脂からなるシートやフ
ィルムは、従来、通常、押出やインフレーション成形に
よって製造されており、他方、カレンダー加工によるフ
ィルムの製造は、一般に、塩化ビニル系樹脂に比較して
困難であるとされていて、一部、厚み200μm程度の
厚手のシートがカレンダー加工にて工業的に製造されて
いるにすぎない。
【0004】しかし、よく知られているように、カレン
ダー加工は、従来、特に、塩化ビニル系樹脂の加工に広
く用いられており、押出やインフレーション成形に比べ
て、段替えが容易で、材料ロスも少なく、運転中の条件
の変更も比較的容易であって、生産速度が非常に早い利
点がある。
【0005】そこで、最近、ポリオレフィン樹脂のカレ
ンダー加工にてフィルムやシートを製造することが試み
られているが、一般に、ポリオレフィン樹脂は、溶融時
の粘度が低いために、カレンダー加工に際し、樹脂がロ
ールに付着して、所謂「ロールとられ」(カレンダー装
置の最終ロールからフィルムとして剥離することができ
ない不具合)が起こったり、また、カレンダーロールか
らの引取りに際して、ドローダウンなる支障が発生しや
すい。更に、多くの場合、延伸の際に、フィルムが破断
しやすい。かくして、従来、ポリオレフィン樹脂のカレ
ンダー加工によっては、表面の平滑なフィルムを得るこ
とは困難であるとされている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、ポリオレフ
ィン樹脂、特に、ポリエチレン樹脂のカレンダー加工に
おける上述した問題を解決するためになされたものであ
って、カレンダー加工用ポリオレフィン樹脂組成物、特
に、ポリエチレン樹脂組成物と、それより得られるフィ
ルムとその製造方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、ツイン
キャピラリーレオメーターにて温度160℃及び180
℃において剪断速度を10000(1/秒)としたとき
の伸長粘度が4120〜26300Pa・sの範囲にあ
り、ツインキャピラリーレオメーターにて温度160℃
において剪断速度を10000(1/秒)としたときの
ダイスウェル比が1.0〜2.3の範囲にあり、キャピラリ
ーレオメーターにて温度180℃において引取り速度を
5m/分以上としたときの溶融張力が1gf以上である
ことを特徴とするカレンダー加工用ポリオレフィン樹脂
が提供される。
【0008】本発明によれば、上記ポリオレフィン樹脂
は、好ましくは、ポリエチレン樹脂である。
【0009】更に、本発明によれば、上記ポリオレフィ
ン樹脂をカレンダー成形してなるフィルムとその製造方
法が提供される。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明において、溶融ポリオレフ
ィン樹脂の伸長粘度とダイスウェル比は、好適には、ロ
ザンド プレシジョン社(Rosand Precision Ltd.) 製
のツインキャピラリーレオメーター(例えば、RH7−
2型)を用いて測定することができる。伸長粘度もダイ
スウェル比も、溶融樹脂が、例えば、フィルム成形用の
ダイを出た以降の自由表面下での変形のしやすさを示す
一指標であり、要すれば、伸長粘度は、一定の歪み速度
で一定の温度下での粘度であり、ダイスウェル比は、溶
融樹脂をダイから押し出したときの押出物の径とノズル
口径との比である。
【0011】ツインキャピラリーレオメーターは、図1
に示すように、一対のバレル1を有し、一方のバレルに
は適当な長さのロングダイ2が取付けられており、他方
のバレルには殆ど長さのないショートダイ3が取付けら
れている。両方のバレルに測定対象の樹脂を仕込み、予
め定めた温度に加熱して溶融させ、それぞれのピストン
4を同時に作動させて、ダイ入口に取付けた圧力センサ
5にてそれぞれのバレル中の溶融樹脂のダイの長さの差
に基づく圧力損失の差を求め、これとピストンの速度か
ら得られる剪断速度とから、目的とする伸長粘度を求め
ることができる。
【0012】即ち、仮想的な長さ0のダイ(即ち、オリ
フィス)で生じる圧力損失P0 (MPa)を次式から求
める。
【0013】
【数1】
【0014】ここに、PL はロングダイで測定した圧力
損失(MPa)、PS はショートダイで測定した圧力損
失(MPa)、LL はロングダイの長さ(mm)、LS
はショートダイの長さ(mm)である。
【0015】ツインキャピラリーレオメーターによる測
定によって、剪断粘度
【0016】
【数2】
【0017】剪断速度η及び剪断応力τを求めることが
でき、これらに基づいて伸長粘度λを次式から求めるこ
とができる。
【0018】
【数3】
【0019】ここに、nはべき法則指数(power law in
dex) であって、kを定数として、
【0020】
【数4】
【0021】にて定まる値である。
【0022】また、本発明において、溶融張力は、
(株)東洋精機製作所製の単一のバレルを備えたキャピ
ラリーレオメーターであるキャピログラフ(例えば、1
C型)を用いて好適に測定することができる。溶融張力
の測定装置を図2に示すように、キャピラリーレオメー
ター21から一定の速度で溶融樹脂をストランド22に
押し出し、このストランドを張力検出器23に取付けた
張力検出プーリ24を経て、巻取ロール25にて所定の
速度で巻取りながら、この際にストランドに加わる張力
を張力検出器23で測定する。
【0023】本発明によるカレンダー加工用のポリオレ
フィン樹脂は、ツインキャピラリーレオメーターを用い
て、後述する測定条件下において、温度160℃及び1
80℃において剪断速度を10000(1/秒)とした
ときの伸長粘度が4120〜26300Pa・sの範囲
にあり、ツインキャピラリーレオメーターを用いて、後
述する測定条件下において、温度160℃において剪断
速度を10000(1/秒)としたときのダイスウェル
比が1.0〜2.3の範囲にある。
【0024】本発明によれば、ポリオレフィン樹脂のカ
レンダー加工によって表面が平滑なフィルムを得るに
は、カレンダーロール間のギャップで薄く広げた樹脂が
その弾性によって厚く復元しないことが必要であること
から、ダイスウェル比が0.1〜2.3の範囲にあり、更
に、高い剪断力が加わるカレンダーロール間で溶融樹脂
が流れやすいように、伸長粘度が小さく、4120〜2
6300Pa・sの範囲にあることが必要である。
【0025】ダイスウェル比が2.3よりも大きく、又は
伸長粘度が26300Pa・sよりも大きいときは、得
られるフィルムが表面の平滑性に劣り、所謂荒れた表面
を有する。他方、ダイスウェル比が1.0よりも小さく、
又は伸長粘度が4120Pa・sよりも小さいときは、
樹脂は、カレンダーロール上でよく流れるので、平滑性
にはすぐれるが、他方、カレンダーロールへの樹脂の粘
着性、所謂べたつきが高く、糊状となって、ロールとら
れが起こり、かくして、カレンダーロールからのフィル
ムの引取りが困難である。
【0026】また、ポリオレフィン樹脂のカレンダー加
工において、カレンダーロールで溶融樹脂を圧延して得
られたフィルムをカレンダー装置の最終ロールからテイ
クオフ(引取)ロールに引き取る際の延伸(通常、幾ら
か延伸される。)や、又は必要な場合には、カレンダー
装置の最終ロールから引き取ったフィルムをテンターに
導き、延伸して、薄手フィルムとするが、このように、
フィルムをカレンダーロールから引き取る際や、また、
必要な場合にテンターによる延伸を行なった際に、フィ
ルムにドローダウンがあってはならなず、また、このテ
ンターによる延伸に際して、延伸性の不足から、延伸フ
ィルムに孔が空いたり、裂けたりしてはならない。
【0027】そこで、本発明によれば、用いる樹脂は、
キャピラリーレオメーターから温度180℃でストラン
ドとして押し出し、これを引取り速度5m/分以上にて
巻取ロールで巻取るとき、溶融張力が1gf以上である
ことが必要である。この溶融張力が1gfよりも小さい
ときは、ドローダウンが生じて、フィルムをロールから
引取ることができない。また、引取り速度5m/分にて
ストランドが切断するときは、上記延伸工程において、
フィルムが十分に延伸されず、破断する。
【0028】本発明によれば、上記伸長粘度、ダイスウ
ェル比及び溶融張力が上述した条件を満たす限りは、市
販の単一のポリエチレン樹脂を用いてもよく、また、2
種以上のポリエチレン樹脂のブレンドを用いてもよい。
【0029】本発明において、ポリオレフィン樹脂とし
ては、特に、ポリエチレン樹脂が好ましく用いられる。
【0030】本発明によれば、このようにして、厚み0.
05〜0.50mm、好ましくは、0.05〜0.35mm程
度のポリオレフィン樹脂フィルムをカレンダー加工にて
容易に得ることができる。
【0031】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明を説明するが、
本発明はこれら実施例により何ら限定されるものではな
い。以下において、用いたポリエチレン樹脂の流れ特性
とそれより得られたフィルムの物性は次のようにして評
価した。
【0032】伸長粘度 ロザンド プレシジョン社製のツインキャピラリーレオ
メーターRH7−2型(ロングダイ長さ10mm、ロン
グダイ直径1.0mm、ショートダイ長さ0.25mm、シ
ョートダイ直径1.0mm、ダイ入口角度180°)を用
いて、温度160℃及び180℃にて剪断速度を100
00(1/秒)としたときのそれぞれの伸長粘度を求め
た。
【0033】ダイスウェル比 ロザンド プレシジョン社製のツインキャピラリーレオ
メーターRH7−2型(ロングダイ長さ10mm、ロン
グダイ直径1.0mm、ショートダイ長さ0.25mm、シ
ョートダイ直径1.0mm、ダイ入口角度180°)を用
いて、温度160℃にて剪断速度を10000(1/
秒)としたときのダイスウェル比を測定した。
【0034】溶融張力 (株)東洋精機製作所製のキャピログラフ1C型(ダイ
長さ10mm、ダイ直径1.0mm、ピストン速度30m
m/分、ダイ入口角度180°)を用いて、温度180
℃で溶融樹脂をストランドに押し出し、このストランド
を張力検出器に取付けた張力検出プーリを経て、巻取ロ
ールにて5m/分又はそれ以上の速度で巻取りながら、
この際にストランドに加わる張力を張力検出器で測定し
た。
【0035】ロールへの溶融樹脂のべたつき(ロールと
られ) カレンダー加工中に樹脂がロールにとられるときを「あ
り」とし、ロールとられの起こらないときを「なし」と
した。
【0036】フィルムの引取り性 上記溶融張力の測定に際して、ストランドの巻取り速度
を5m/フィルムとしたときにストランドが切断するこ
となく、巻取ることができるときを「良い」とし、スト
ランドが切断するときを「悪い」とした。
【0037】フィルムの表面性状 得られたフィルムの表面が平滑であるかどうかを目視に
て判定し、平滑であるときを「良い」とし、フィルムの
表面に筋や微細な凹凸が存在するときを「悪い」とし
た。
【0038】薄手フィルム化性 ロール間隔を150μmに調整した試験用の小型2本ロ
ールを用いて、下記のポリエチレン樹脂組成物の混練物
を圧延し、引き取ることによって、厚み80μmのフィ
ルムを得ることができるときを「良い」とし、得ること
が困難又は不可能であるときを「悪い」とした。
【0039】延伸性 カレンダー加工によって下記のポリエチレン樹脂組成物
をフィルムに圧延した後、冷却するまでの間に、長手方
向に150〜300%の延伸を行ない、50〜80m/
分の速度で巻取って、ネッキングなしに延伸でき、かく
して、得られるフィルムが全体に均一であるときを「良
い」とし、得られるフィルムの厚みが不均一であった
り、ネッキング又はドローダウンが起こったりするとき
を「悪い」とした。
【0040】実施例1 ポリエチレン樹脂(三井化学(株)製ハイゼックス68
00S)100重量部、亜リン酸エステル系安定剤(旭
電化工業(株)製アデカスタブ2112)0.3重量部、
ヒンダードフェノール系安定剤(日本油脂(株)製アン
チオクス)0.2重量部及び滑剤(ヘンケル社製EW−K
8391)0.1重量部からなるポリエチレン樹脂組成物
をバンバリーミキサーにて混練した後、カレンダー装置
を用いて、上記混練物をカレンダー加工中、温度が15
0〜200℃の範囲にあるように、ロール温度を調節し
ながら、厚み0.08mmのフィルムに加工した。
【0041】用いたポリエチレン樹脂のダイスウェル
比、伸長粘度、溶融張力、その測定時の引取り速度、カ
レンダー加工時の溶融樹脂のロールへのべたつき(ロー
ルとられ)、フィルムのロールからの引取り性、薄手フ
ィルム化性、圧延性及び得られたフィルムの表面性状を
調べた。結果を表1に示す。
【0042】実施例2 ポリエチレン樹脂(三井化学(株)製ハイゼックス60
08B)を用いた以外は、実施例1と同様にして、カレ
ンダー加工にてフィルムを得た。用いた樹脂及びフィル
ムについて、実施例1と同様にして、物性を調べた。結
果を表1に示す。
【0043】実施例3 ポリエチレン樹脂(三井化学(株)製ハイゼックス50
00S)を用いた以外は、実施例1と同様にして、カレ
ンダー加工にてフィルムを得た。用いた樹脂及びフィル
ムについて、実施例1と同様にして、物性を調べた。結
果を表1に示す。
【0044】実施例4 ポリエチレン樹脂(三井化学(株)製ハイゼックス63
00M)を用いた以外は、実施例1と同様にして、カレ
ンダー加工にてフィルムを得た。用いた樹脂及びフィル
ムについて、実施例1と同様にして、物性を調べた。結
果を表1に示す。
【0045】実施例5 ポリエチレン樹脂(三井化学(株)製ハイゼックス53
05E)を用いた以外は、実施例1と同様にして、カレ
ンダー加工にてフィルムを得た。用いた樹脂及びフィル
ムについて、実施例1と同様にして、物性を調べた。結
果を表1に示す。
【0046】比較例1 ポリエチレン樹脂(三井化学(株)製ハイゼックス80
00F)を用いた以外は、実施例1と同様にして、カレ
ンダー加工にてフィルムを得た。用いた樹脂及びフィル
ムについて、実施例1と同様にして、物性を調べた。結
果を表1に示す。
【0047】比較例2 ポリエチレン樹脂(三井化学(株)製ハイゼックス82
00B)を用いた以外は、実施例1と同様にして、カレ
ンダー加工にてフィルムを得た。用いた樹脂及びフィル
ムについて、実施例1と同様にして、物性を調べた。結
果を表1に示す。
【0048】比較例3 ポリエチレン樹脂(三井化学(株)製ハイゼックス22
08J)を用いた以外は、実施例1と同様にして、カレ
ンダー加工にてフィルムを得た。用いた樹脂及びフィル
ムについて、実施例1と同様にして、物性を調べた。結
果を表1に示す。
【0049】比較例4 ポリエチレン樹脂(三井化学(株)製ハイゼックス21
00J)を用いた以外は、実施例1と同様にして、カレ
ンダー加工にてフィルムを得た。用いた樹脂及びフィル
ムについて、実施例1と同様にして、物性を調べた。結
果を表1に示す。
【0050】比較例5 ポリエチレン樹脂(三井化学(株)製ハイゼックス13
00J)を用いた以外は、実施例1と同様にして、カレ
ンダー加工にてフィルムを得た。用いた樹脂及びフィル
ムについて、実施例1と同様にして、物性を調べた。結
果を表1に示す。
【0051】
【表1】
【0052】
【発明の効果】伸長粘度、ダイスウェル比及び溶融張力
が所定の値を有するポリエチレン樹脂を用いることによ
って、カレンダー加工に際して、所謂ロールとられやド
ローダウンなしにフィルムをロールから引き取ることが
でき、また、必要な場合には、延伸工程において、フィ
ルムの破断なしに、表面が平滑なフィルムを得ることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】は、本発明において、溶融ポリオレフィン樹脂
の伸長粘度とダイスウェル比を測定するために用いるツ
インキャピラリーレオメーターの断面図である。
【図2】は、本発明において、溶融張力を測定するため
の装置構成図である。
【符号の説明】
2…ロングダイ、3…ショートダイ、4…ピストン、5
…圧力センサ、21…キャピラリーレオメーター、22
…ストランド、23…張力検出器、25…巻取ロール
2。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B29L 7:00 B29L 7:00 (72)発明者 七宝 邦夫 神戸市兵庫区明和通3丁目2番15号 バン ドー化学株式会社内 Fターム(参考) 4F071 AA14 AA15 AA80 AA83 AA88 AC11 AE05 BA01 BB04 BC01 4F204 AA03 AA04 AB06 AB07 AG01 FA06 FB02 FF23 FJ09 4J002 BB001 BB031 EJ026 4J100 AA02P CA01 DA00 DA09 DA36

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ツインキャピラリーレオメーターにて温度
    160℃及び180℃において剪断速度を10000
    (1/秒)としたときの伸長粘度が4120〜2630
    0Pa・sの範囲にあり、ツインキャピラリーレオメー
    ターにて温度160℃において剪断速度を10000
    (1/秒)としたときのダイスウェル比が1.0〜2.3の
    範囲にあり、キャピラリーレオメーターにて温度180
    ℃において引取り速度を5m/分以上としたときの溶融
    張力が1gf以上であることを特徴とするカレンダー加
    工用ポリオレフィン樹脂。
  2. 【請求項2】ポリオレフィン樹脂がポリエチレン樹脂で
    ある請求項1に記載のポリオレフィン樹脂。
  3. 【請求項3】請求項1又は2に記載のポリオレフィン樹
    脂をカレンダー加工してなるフィルム。
  4. 【請求項4】請求項1又は2に記載のポリオレフィン樹
    脂をカレンダー加工するフィルムの製造方法。
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