JP2001130825A - シート排出処理装置とこの装置を備えた画像形成装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構造で、排出シート積載手段を選択し
てシートの排出場所を選択できるようにする。 【解決手段】 シート排出処理装置１は、シート排出手
段９によって排出されたシートが積載される第１の排出
シート積載手段３０のシートをシート搬送方向の上流側
と下流側へ選択的に送り出すシート送り出し手段６０
と、第１の排出シート積載手段の下流側に配設され、シ
ート送り出し手段によって第１の排出シート積載手段か
ら送り出されたシートが積載される第２の排出シート積
載手段８０と、第１の排出シート積載手段の上流側に配
設され、シート送り出し手段によって第１の排出シート
積載手段から１枚ずつ送り出されたシートが積載される
第３の排出シート積載手段５０４と、シート送り出し手
段を制御し、第１の排出シート積載手段のシートを、シ
ート送り出し手段によって第２の排出シート積載手段と
第３の排出シート積載手段とに選択的に送り出させるシ
ート搬送制御手段５４０と、を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、排出されるシート
を積載する排出シート積載手段を複数有するシート排出
処理装置と、このシート排出処理装置を本体に備えた、
複写機、プリンタ、レーザービームプリンタ、及びこれ
らの複合機器等の画像形成装置とに関する。

【０００２】

【従来の技術】シートに画像を形成する画像形成装置の
本体には、図１１に示す、シート処理装置が接続されて
いることがある。

【０００３】このシート処理装置１００は、シートを、
上ガイド５と下ガイド６とからなるシートパス７の案内
と、搬送ローラ１１ａとこの搬送ローラ１１ａにシート
を押圧する搬送ころ１１ｂとからなるシート搬送ローラ
対１１の搬送とによって下流側に搬送し、排出ローラ９
ａとこの排出ローラ９ａにシートを押圧する排出ころ９
ｂとからなる排出ローラ対９によって第１の排出シート
積載手段である後処理トレイ３０に排出するようになっ
ている。

【０００４】この後処理トレイ３０は、排出ローラ対９
から排出されたシートＳを一時的に集積し、整合し、ス
テイブルを行わせる中間トレイとなっている。ステイプ
ルは、シート綴じ装置１０によって行われる。

【０００５】また、後処理トレイ３０上のシート束は、
束排出ベルト６０によって、第２の排出シート積載手段
であるスタックトレイ８０上に排出されるか、シート折
り装置５００に送り込まれるようになっている。シート
束は、シート折り装置５００に送り込まれる途中におい
て、シートの中央部分をシート綴じ装置１０によって束
綴じ処理が行われる。

【０００６】シート折り装置５００は、シート綴じ装置
１０により中央部を綴じられたシート束を突き出し板５
０１により突いて、折りローラ５０２ａ，５０２ｂに突
入させて、２つ折りにする。２つ折りに折られたシート
束は、排出ローラ５０３ａ、５０３ｂにより、折られた
シート束専用の排出トレイ５０４に排出される。

【０００７】

【発明が解決しようとする課題】このような従来のシー
ト排出処理装置は、シート排出処理装置を本体に備えた
画像形成装置である、例えば、複写機において、複写機
モードによりコピー動作が行われているとき、ジョブが
割り込んでも、スタックトレイ５０が１つしかないため
に、複写動作が終了するまで、他のジョブを行うことが
できなかった。

【０００８】また、スタックトレイが複数設けられた不
図示のシート排出処理装置においては、複写動作で使用
しているスタックトレイの他のトレイに、割り込みのジ
ョブによって出力されたシートを積載することができる
が、部品が増え機構が複雑になるため、装置が大きくな
り、且つコスト高になっていた。

【０００９】さらに、シート排出処理装置を本体に備え
た画像形成装置において、画像形成装置が画像面を上向
きにしてシートを排出（フェイスアップ排紙）する場合
がある。画像形成装置が、プリンタかＦＡＸの場合、シ
ートを先頭のページから画像を出力して、頁順を狂わさ
ないようにしているため、画像面を下向きにしてシート
を排出（フェイスダウン排紙）するのが一般的である。

【００１０】そのため、画像形成装置の本体からシート
排出処理装置にシートを受け渡す途中に、反転機構を設
ける必要があり、装置が大きくなり、且つコスト高にな
っていた。

【００１１】本発明は、簡単な構造で、排出シート積載
手段を選択してシートの排出場所を選択することができ
るシート排出処理装置と、このシート排出処理装置を本
体に備えた画像形成装置とに関する。

【００１２】

【課題を解決するための手段】本発明のシート排出処理
装置は、シート排出手段によって排出されたシートが積
載される第１の排出シート積載手段と、前記第１の排出
シート積載手段に積載された前記シートをシート搬送方
向の上流側と下流側へ選択的に送り出し可能なシート送
り出し手段と、前記第１の排出シート積載手段の下流側
に配設され、前記シート送り出し手段によって前記第１
の排出シート積載手段から送り出された前記シートが積
載される第２の排出シート積載手段と、前記第１の排出
シート積載手段の上流側に配設され、前記シート送り出
し手段によって前記第１の排出シート積載手段から送り
出された前記シートが積載される第３の排出シート積載
手段と、前記シート送り出し手段を制御し、前記第１の
排出シート積載手段に積載された前記シートを、前記シ
ート送り出し手段によって前記第２の排出シート積載手
段と前記第３の排出シート積載手段とに選択的に送り出
させるシート搬送制御手段と、を備えている。

【００１３】本発明のシート排出処理装置は、シート排
出手段によって排出されたシートが積載される第１の排
出シート積載手段と、前記第１の排出シート積載手段に
積載された前記シートをシート搬送方向の上流側と下流
側へ選択的に送り出し可能なシート送り出し手段と、前
記第１の排出シート積載手段の下流側に配設され、前記
シート送り出し手段によって前記第１の排出シート積載
手段から送り出された前記シートが積載される第２の排
出シート積載手段と、前記第１の排出シート積載手段の
上流側に配設され、前記シート送り出し手段によって前
記第１の排出シート積載手段から送り出された前記シー
トが積載される第３の排出シート積載手段と、前記排出
手段によって排出されるシートが、複写機、ファック
ス、プリンタの複数のジョブから排出されるシートであ
るとき、前記ジョブによって前記シート送り出し手段を
制御し、前記第１のシート積載手段に積載された前記シ
ートを、前記シート送り出し手段によって前記第２の排
出シート積載手段と前記第３の排出シート積載手段とに
選択的に送り出させるシート搬送制御手段と、を備えて
いる。

【００１４】本発明のシート排出処理装置の前記シート
搬送制御手段は、前記シート送り出し手段を制御し、前
記シート送り出し手段によって前記第２の排出シート積
載手段と前記第３の排出シート積載手段とのいずれか一
方の排出シート積載手段に前記シートを送り出している
とき、他方の排出シート積載手段に前記シートを送り出
すように前記シート送り出し手段を切替制御可能であ
る。

【００１５】本発明のシート排出処理装置は、前記第１
の排出シート積載手段と前記第３の排出シート積載手段
との間に、前記シートを案内しながら表裏反転する反転
路を備えている。

【００１６】本発明のシート排出処理装置は、前記第１
の排出シート積載手段と前記第３の排出シート積載手段
との間に、前記シートを案内しながら表裏反転する反転
路を備え、前記第１の排出シート積載手段に前記シート
が画像形成面を上向きにして排出されたとき、前記シー
ト搬送制御手段が、前記シート送り出し手段を制御し、
前記第１の排出シート積載手段に積載された前記シート
を、前記シート送り出し手段によって前記第３の排出シ
ート積載手段に送り出させるようになっている。

【００１７】本発明のシート排出処理装置は、前記第１
の排出シート積載手段と前記第３の排出シート積載手段
との間に、前記シートを案内しながら表裏反転する反転
路と、前記反転路から分岐されて、前記シートをスイッ
チバック搬送によって表裏反転するスイッチバック反転
手段と、前記反転路から前記スイッチバック反転手段へ
の前記シートの進入を許容し、前記スイッチバック反転
手段から前記第１の排出シート積載手段への前記シート
の進入を阻止するシート案内手段と、を備え、前記第１
の排出シート積載手段に前記シートが画像形成面を下向
きにして排出されて前記シート搬送制御手段が、前記シ
ート送り出し手段を制御し、前記第１の排出シート積載
手段に積載された前記シートを、前記シート送り出し手
段によって前記第３の排出シート積載手段に送り出し、
前記シート案内手段と前記スイッチバック反転手段とを
作動させて、前記反転路と前記スイッチバック反転手段
とによって前記シートを２度反転させ、前記シートの画
像形成面を下向きにして前記シートを前記第３の排出シ
ート積載手段に排出させるようになっている。

【００１８】本発明のシート排出処理装置は、前記第１
の排出シート積載手段と前記第３の排出シート積載手段
との間に設けられて前記シートを案内しながら表裏反転
する反転路と、前記第１の排出シート積載手段から送り
出された前記シートを受け入れるために前記反転路から
分岐された受入搬送路と前記反転路とに跨がったシート
の中間部分を突き出し部材で押圧して当該シートを前記
第３の排出シート積載手段側に突き出しながら折り曲げ
るシート折り曲げ手段と、前記反転路から前記受入搬送
路への前記シートの進入の許容と阻止とを選択的に行う
シート案内手段と、を備え、前記シート搬送制御手段
が、前記第１の排出シート積載手段から送り出された折
る必要のないシートが前記シート折り曲げ手段を通過す
るとき、前記シート案内手段を制御して、当該シートが
前記受入搬送路に進入しないように前記シート案内手段
によって阻止するようになっている。

【００１９】本発明のシート排出処理装置は、前記第１
の排出シート積載手段と前記第３の排出シート積載手段
との間に設けられて前記シートを案内しながら表裏反転
する反転路と、前記第１の排出シート積載手段から送り
出された前記シートを受け入れるために前記反転路から
分岐された受入搬送路と前記反転路とに跨がったシート
の中間部分を突き出し部材で押圧して当該シートを前記
第３の排出シート積載手段側に突き出しながら折り曲げ
るシート折り曲げ手段と、前記受入搬送路の下流端に設
けられ、前記受入搬送路からのシートを一旦受け入れ
て、前記シートの後端が前記反転路と前記受入搬送路と
の分岐部を通過してから当該シートを逆送可能なスイッ
チバック反転手段と、前記分岐部に出没可能に設けられ
たシート案内手段と、を備え、前記第１の排出シート積
載手段に前記シートが画像形成面を下向きにして排出さ
れて前記シート搬送制御手段が、前記シート送り出し手
段を制御し、前記第１の排出シート積載手段に積載され
た前記シートを、前記シート送り出し手段によって前記
第３の排出シート積載手段に送り出し、前記シート案内
手段を前記分岐部から退避させて、当該シートを前記受
入搬送路に案内させ、前記スイッチバック反転手段を作
動させ、その後、前記シート案内手段を前記分岐部に進
入させて、当該シートを前記シート案内手段によって前
記反転路に案内させるようになっている。

【００２０】本発明の画像形成装置は、シートに画像を
形成する画像形成手段と、前記画像形成手段の下流側に
設けられた上記いずれか１つのシート排出処理装置と、
を備えている。

【００２１】（作用）本発明のシート排出処理装置は、
シート搬送制御手段がシート送り出し手段を制御するこ
とによって、第１の排出シート積載手段に積載されたシ
ートを、第２の排出シート積載手段と第３の排出シート
積載手段とに選択的に排出する。

【００２２】本発明のシート排出処理装置は、排出手段
によって排出されるシートが、複写機、ファックス、プ
リンタの複数のジョブから排出されるシートであると
き、シート搬送制御手段が上記ジョブによってシート送
り出し手段を制御し、第１のシート積載手段に積載され
たシートを、シート送り出し手段によって第２の排出シ
ート積載手段と第３の排出シート積載手段とに選択的に
排出する。

【００２３】本発明のシート排出処理装置は、シート送
り出し手段によって、第１の排出シート積載手段から第
２の排出シート積載手段と第３の排出シート積載手段と
のいずれか一方の排出シート積載手段にシートを送り出
している最中に、他のシートを送り出すとき、シート搬
送制御手段によって、シート送り出し手段の動作を切替
制御し、他の排出シート積載手段にシートを送り出す。
これによって、シートの混載が防止される。

【００２４】本発明のシート排出処理装置において、第
１の排出シート積載手段と第３の排出シート積載手段と
の間に、シートを案内しながら表裏反転する反転路を備
えると、第１の排出シート積載手段上のシートは裏返し
にして第３の排出シート積載手段に送り出される。

【００２５】本発明のシート排出処理装置において、第
１の排出シート積載手段と第３の排出シート積載手段と
の間に、シートを案内しながら表裏反転する反転路を備
えると、第１の排出シート積載手段にシートが画像形成
面を上向きにして排出されたとき、シート搬送制御手段
が、シート送り出し手段を制御し、第１の排出シート積
載手段に積載されたシートを、第３の排出シート積載手
段に送り出させる。このとき、シートは、反転路によっ
て画像形成面を下向きにして第３の排出シート積載手段
に送り出される。これによって、第１の排出シート積載
手段に画像形成面を上向きに連続して送り出されたシー
トは、第３の排出シート積載手段に画像形成面を下にし
て頁順に連続して送り出されることになる。

【００２６】本発明のシート排出処理装置において、反
転路と、スイッチバック反転手段と、シート案内手段と
を備えると、第１の排出シート積載手段にシートが画像
形成面を下向きにして排出されたとき、シート搬送制御
手段は、シート送り出し手段を制御し、第１の排出シー
ト積載手段に積載されたシートを、シート送り出し手段
によって第３の排出シート積載手段に送り出す。さらに
シート搬送制御手段は、シート案内手段とスイッチバッ
ク反転手段とを作動させて、反転路とスイッチバック反
転手段とによってシートを２度反転させ、シートの画像
形成面を下向きにしてシートを第３の排出シート積載手
段に排出させる。

【００２７】従って、第２の排出シート積載手段と第３
の排出シート積載手段とのどちらにも同じようにシート
を選択的に排出できる。

【００２８】本発明のシート排出処理装置において、反
転路を利用したシート折り曲げ手段を設けると、シート
折り曲げ手段によってシートを折り曲げることができる
とともに、第１の排出シート積載手段から送り出された
折る必要のないシートは、シート折り曲げ手段を通過す
るとき、シート案内手段の案内によって、当該シートを
受入搬送路に進入しないように阻止されて、第３の排出
シート積載手段に積載される。

【００２９】本発明のシート排出処理装置において、反
転路を利用したシート折り曲げ手段とスイッチバック反
転手段とを設けると、シート折り曲げ手段によってシー
トを折り曲げることができるとともに、スイッチバック
反転手段によってシートを折り曲げないで、第１の排出
シート積載手段に画像形成面を下向きにして排出された
シートを第３の排出シート積載手段に送り出すとき、シ
ート搬送制御手段が、シート送り出し手段を制御し、シ
ート案内手段を分岐部から退避させて、当該シートを第
１の排出シート積載手段から受入搬送路に案内させ、ス
イッチバック反転手段に進入させ、その後、シート案内
手段を分岐部に進入制御して、当該シートをスイッチバ
ック反転手段からシート案内手段によって反転路に案内
させて第３の排出シート積載手段に送り出せる。

【００３０】結果的にシートは、２回反転させられ、第
１の排出シート積載手段に積載されたままの状態で第３
の排出シート積載手段に排出される。

【００３１】また、第２の排出シート積載手段上には、
第１の排出シート積載手段上のシートと同じ表裏状態で
シートが排出される。

【００３２】従って、第２の排出シート積載手段と第３
の排出シート積載手段とにどちらも同じようにシートを
選択的に排出できる。

【００３３】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図１
乃至図１０に基づいて説明する。

【００３４】シート排出処理装置（所謂、フイニッシヤ
ー）１は、画像形成装置３００の本体３０１に接続され
ている。画像形成装置３００は、複写機、プリンタ、Ｆ
ＡＸの機能を備えた複合機である。

【００３５】画像形成装置３００の本体３０１の上部に
は原稿自動搬送装置（ＡＤＦ）３０５が搭載されてい
る。

【００３６】画像形成装置３００の本体３０１内で画像
形成されたシートＳは、画像形成装置３００の本体３０
１の出口に配設された排出ローラ対３９９から排出され
て、シート排出処理装置１に送り込まれる。

【００３７】排出ローラ対３９９から排出されたシート
Ｓは、シート排出処理装置１内の上ガイド５と下ガイド
６とからなるシートパス７の案内と、搬送ローラ１１ａ
とこの搬送ローラ１１ａにシートを押圧する搬送ころ１
１ｂとからなるシート搬送ローラ対１１の搬送とによっ
て下流側に搬送され、排出ローラ９ａとこの排出ローラ
９ａにシートを押圧する排出ころ９とからなるシート排
出手段である排出ローラ対９によって、第１の排出シー
ト積載手段である後処理トレイ３０に排出される。

【００３８】後処理トレイ３０の両側には、互いに接近
離間してシートの幅を揃える１対の整合板４０（片方は
図示省略）が設けられている。この後処理トレイ３０は
排出ローラ対９から排出されたシートＳを一時的に集積
し、整合し、ステイプルを行えるようにする中間トレイ
として構成される。

【００３９】シート綴じ装置１０は、後処理トレイ３０
上のシートＳ束のステイプル綴じを行うようになってい
るとともに、シート束が後述するシート折り装置５００
に搬送される途中で、シート束の略中央部分にステイプ
ル束綴じも行うようになっている。

【００４０】シート送り出し手段である束排出ベルト６
０は、反時計方向に回転し、束排出ベルト６０に突設し
てあるストッパ６１で後処理トレイ３０上に積載された
シート束の後端を押圧紙ながら搬送して第２の排出シー
ト積載手段であるスタックトレイ８０上に束排出するよ
うになっている。

【００４１】次に、シート綴じ装置１０について説明す
る。

【００４２】後処理トレイ３０に積載されたシート束
は、１対の整合板４０によって両側が整合されてから、
束排出ベルト６０の時計方向への回転と、この回転に伴
うストッパ６１の下方への退避移動とによって、下流側
に送られ、搬送ローラ９２とこの搬送ローラ９２に接離
可能な搬送ローラ９１との挟持回転によって、シート綴
じ装置１０に搬送される。

【００４３】シート束のほぼ中央部分がステイプル位置
に到達すると、シート綴じ装置１０によってそのほぼ中
央部分が針綴じされる。針綴じされたシート束は、搬送
ローラ９１，９２と、搬送ローラ９３ｂとこの搬送ロー
ラ９３ｂにシート束を押圧する搬送ころ９３ａとからな
る搬送ローラ対９３とによってさらに搬送される。

【００４４】符号５０１は、突き出し板５０１を示して
いる。符号５０２は、１対の折りローラ５０２ａ，５０
２ｂからなる折りローラ対を示している。符号５０３
は、１対の排出ローラ５０３ａ，５０３ｂからなる排出
ローラ対を示している。

【００４５】入口フラッパ５０５は、搬送ローラ対９３
によってシート送り出しパス５２１を搬送されてきたシ
ート束を搬送上ガイド５０６と搬送下ガイド５０７とに
より形成された搬送パス５０８に送るか、折りローラ対
５０２に送るか、搬送方向を切り替えるフラッパであ
る。

【００４６】図２において、入口フラッパ５０５は、常
時、引張スプリング５１４によって折りローラ対５０２
側に回転付勢されて搬送パス５０８を塞いでおり、回動
リンク５１５を介してソレノイド５０９に連動してい
る。

【００４７】従って、ソレノイド５０９が、引張スプリ
ング５１４の引っ張り力に抗して作動し、回動リンク５
１５を回動させると、入口フラッパ５０５は、実線の位
置から破線の位置に回動し、搬送パス５０８を開くよう
になっている。このとき、回動リンク５１５の回動中心
５１６が、入口フラッパ５０５よりもソレノイド５０９
側に配設されているため、回動リンク５１５は、ソレノ
イド５０９の動作を拡大して入口フラッパ５０５を回動
させるようになっている。

【００４８】入口フラッパ５０５は、１点鎖線の位置に
あるとき、シー卜束先端を搬送パス５０８に導き、実線
の位置にあるときは、シート束先端を折りローラ５０２
に導くことが出来るようになっている。

【００４９】なお、入口フラッパ５０５、ソレノイド５
０９、引張スプリング５１４、及び回動リンク５１５等
は、シート案内手段であるシート案内機構５１７を構成
している。

【００５０】シート束の略中央を綴じ、折りを行う場合
は、入口フラッパ５０５が１点鎖線に位置し、搬送ロー
ラ対９３によってシート送り出しパス５２１を搬送され
てきたシート束は、先端が搬送パス５０８の入口の受入
搬送パス（受入搬送路）５２２に導かれ、搬送方向の略
中央部が突き出し板５０１の位置で停止する。シート束
は、突き出し板５０１によって突き出され、折りローラ
対５０２によって２つに折られ、排出ローラ対５０３よ
り折り排出パス５２３を搬送されて第３の排出シート積
載手段である排出トレイ５０４に排出される。

【００５１】次に、コピー動作中にプリンタ、ファック
ス等の割り込みジョブが入った時について動作説明す
る。

【００５２】上記説明したシート排出処理装置１が本体
３０１に設けられた画像形成装置３００は、複写機、プ
リンタ、ＦＡＸの機能を備えた複合機であるため、シー
ト排出処理装置１は、スタックトレイ８０を１つしか有
していない。

【００５３】コピー動作中にはコピー画像出力紙がスタ
ックトレイ８０に積載されるため、プリンタ、ＦＡＸ等
の割り込みジョブが入ったとき、スタックトレイ８０に
積載することが出来ない。そこで、割り込みジョブのシ
ートは、排出トレイ５０４に排出することで、コピー動
作終了まで待つ必要がなくなる。

【００５４】コピー動作で後処理トレイ３０上のシート
束をスタックトレイ８０に排出した後、プリンタ、ＦＡ
Ｘ等の割り込みジョブを行う。割り込みジョブにより出
力されたシートＳは後処理トレイ３０に積載された後、
搬送ローラ９１，９２、搬送ローラ対９３によりシート
綴じ装置１０側に搬送される。

【００５５】この時、図２で示すように、ソレノイド５
０９により、入口フラッパ５０５を実線の位置に切り替
える。入口フラッパ５０５は、シートＳを、搬送ローラ
対９３から折りローラ対５０２に導く。シートＳは、排
出ローラ対５０３により排出トレイ５０４に排出されて
積載される。

【００５６】次に、上記の画像形成装置３１０の本体３
０１から、画像面を下にした（以下「フェイスダウン」
と言う）シートが排出され、先頭ページのシートから画
像が形成されているときの動作について説明する。

【００５７】図３に示すように画像形成装置３００の本
体３０１から、フェイスダウン排紙されたシートは、後
処理トレイ３０に先頭ページから順次積載されて、スタ
ックトレイ８０に束搬送される。

【００５８】ここで、複写機稼動中にファックス、プリ
ンタ等の割り込みジョブが入ったとき、スタックトレイ
８０には、既に、上記のシートが積載されているため、
割り込みジョブによるシートを既に積載されている上記
シートの上に積載すると、シートが混載されることにな
る。そこで、この混載を防止するため、割り込みジョブ
によるシートは、排出トレイ５０４に排出される。

【００５９】後処理トレイ３０から排出トレイ５０４へ
の割り込みジョブによるシートの搬送は、入口フラッパ
５０５を実線の位置に移動させて、後処理トレイ３０か
ら、入口フラッパ５０５の傍までのシート送り出しパス
５２１と、入口フラッパ５０５の傍から排出ローラ対５
０３に至る折り排出パス５２３とを連続させて形成され
たパス５２４によって排出トレイ５０４に排出してもよ
い。

【００６０】しかし、この場合、パス５２４がシートを
表裏反転する反転パス（反転路）を形成しており、図３
に示すように、排出トレイ５０４に排出されたシートは
フェイスアップで積載されることになり、且つ先頭のペ
ージから積載されるためページ順が変わってしまう。

【００６１】そこで、図４に示すように、反転パス５２
４から搬送パス５０８を分岐（符号５２５は分岐部を示
す）し、分岐した搬送パス５０８にシートを表裏反転さ
せるスイッチバック反転手段であるスイッチバック機構
５３０を設ける。

【００６２】搬送ローラ対９３によりシート送り出しパ
ス５２１をシートが搬送されて来たとき、入口フラッパ
５０５を図４の実線の位置に切り替える。これによりシ
ートＳは搬送パス５０８に導かれる。

【００６３】搬送パス５０８にはスイッチバックローラ
対５１０が設けられており、搬送ローラ対９３から搬送
されたシートを、搬送方向の後端がスイッチバックセン
サ５１１を過ぎるまで搬送する（矢印Ａ方向）。スイッ
チバックセンサ５１１は、シートＳの搬送方向の後端が
入口フラッパ５０５を確実に過ぎることを検知するため
のセンサである。本実施例においては光学式のスイッチ
バックセンサ５１１によりシート搬送方向の後端を検知
しているが、シート搬送方向の先端を検知しても良い。
また、フラグ式のセンサでも構わない。

【００６４】スイッチバックセンサ５１１によりシート
後端が入口フラッパ５０５を過ぎたことを検知した後、
図５に示すように、スイッチバックローラ対５１０の駆
動モータ５１２を逆転し、シートをスイッチバックさ
せ、入口フラッパ５０５側に搬送する（矢印Ｂ方向）。

【００６５】同時にソレノイド５０９により入口フラッ
パ５０５を実線の位置に切り替え、シートの先端を折り
ローラ対５０２に導く。スイッチバックローラ対５１０
は、スイッチバックローラ５１０ａと、スイッチバック
ローラ５１０ａにシートを押圧するスイッチバックころ
５１０ｂとを有している。

【００６６】従って、後処理トレイ３０に積載されたシ
ートは、排出トレイ５０４に排出される間に、スイッチ
バック機構５３０によって１回表裏反転し、反転路５２
４で再度表裏反転されるため、後処理トレイ３０に積載
された状態と同じ状態で排出トレイ５０４に排出され
る。

【００６７】すなわち、フェイスダウン排紙の画像形成
装置の本体３０１で後処理トレイ３０にフェイスダウン
で積載されたシートにおいても、排出トレイ５０４にシ
ートをフェイスダウンで排出できるため、ページ順を狂
わすことなく排紙積載できる。

【００６８】また、コピー動作がシート中綴じ製本処理
のジョブの時は、シート束はスタックトレイ８０ではな
く排出トレイ５０４に積載されているため、割り込みジ
ョブによる出力紙はスタックトレイ８０に排紙積載する
ことが出来る。

【００６９】本実施例では、割り込みのジョブの時につ
いて記述したが、スタックトレイ８０、排出トレイ５０
４が空いていれば、どちらのトレイにシートを排出する
ことができる。

【００７０】さらに、本実施例においては第１の積載ト
レイである後処理トレイ３０から第３の積載トレイであ
る排出トレイ５０４にシートを搬送する際に、シートの
表裏を裏返す反転パスを有しているが、図９に示すシー
ト排出処理装置２のようにシートの表裏を裏返さないス
トレートパスであっても構わない。すなわち、後処理ト
レイ３０に積載されたシートをシート搬入方向上流側に
搬送し、排紙ローラ対９３により積載トレイ５１３に反
転せずに積載しても良い。

【００７１】次に、画像形成装置が、画像面を上に（以
下、「フェイスアップ」と言う）排出する画像形成装置
であり、原稿自動搬送装置が、原稿トレイにフェイスア
ップで積載し、ラストページから分離給紙する（下分
離）機構を備えた原稿自動搬送装置である場合のシート
排出処理装置１の動作について説明する。

【００７２】図６に示すように、画像形成装置３００が
フェイスアップ排紙のため、シートが、シート排出処理
装置１に搬送され、後処理トレイ３０に積載される時
は、ラストページから先に排紙積載されていく。Ｓ１は
１ページ目の原稿の画像出力シートであり、画像が形成
された面は上である。Ｓ２は２ページ目の原稿の画像出
力シートであり、画像が形成された面は上である。

【００７３】原稿自動搬送装置３０５においては、下分
離給紙によりラストページから原稿を給紙していく。後
処理トレイ３０に積載されたシート束は整合（ステイプ
ル）された後、スタックトレイ８０に排出される（矢印
Ｃ方向）。ここで、上記画像形成装置が、複写機、プリ
ンタ、ＦＡＸの機能を備えた複合機のときは、複写機動
作により画像が形成されたシートにおいては、原稿自動
搬送装置３０５が下分離給紙によりラストページから原
稿を給紙していくため、ページ順は変わらない。

【００７４】しかし、プリンタ、ＦＡＸの画像出力紙に
おいては、出力紙は先頭のページから出力されるため、
フェイスアップ排紙で積載されるとページ順が変わって
しまう（図７）。

【００７５】そこで、図８に示すように、プリンタ、Ｆ
ＡＸでの画像出力紙は、後処理トレイ３０に排紙した
後、搬送ローラ９１，９２、搬送ローラ対９３、入口フ
ラッパ５０５、折りローラ対５０２、排出ローラ対５０
３により、排出トレイ５０４にフェイスダウンで排紙積
載する。

【００７６】すなわち、反転パス５２４でシートを案内
しながら表裏反転する。この場合、スイッチバック機構
５３０は使用しない。

【００７７】以上の図１乃至図８に示すシート排出処理
装置１の動作は、シート搬送制御手段であるシート搬送
制御部５４０によって行われ、図９に示すシート排出処
理装置２の動作も、シート搬送制御手段であるシート搬
送制御部５４１によって行われる。

【００７８】シート搬送制御部５４０，５４１は、シー
ト送り出し手段である排出束ベルト６０を制御し、第１
の排出シート積載手段である後処理トレイ３０に積載さ
れたシートを、排出束ベルト６０によって第２の排出シ
ート積載手段であるスタックトレイ８０と第３の排出シ
ート積載手段である排出トレイ５０４，５１３とに選択
的に１枚ずつ送り出させるようになっている。

【００７９】シート搬送制御部５４０，５４１は、排出
束ベルト６０を制御し、排出束ベルト６０によってスタ
ックトレイ８０と排出トレイ５０４，５１３とのいずれ
か一方のトレイにシートを送り出しているとき、他方の
トレイにシートを送り出すように排出束ベルト６０を切
替制御可能になっている。

【００８０】後処理トレイ３０にシートが画像形成面を
上向きにして排出されたとき、シート搬送制御部５４
０，５４１は、排出束ベルト６０である排出束ベルト６
０を制御し、後処理トレイ３０に積載されたシートを、
排出束ベルトによって排出トレイ５０４，５１３である
排出トレイ５０４，５１３に１枚ずつ送り出させるよう
になっている。

【００８１】後処理トレイ３０にシートが画像形成面を
下向きにして排出されたとき、シート搬送制御部５４０
は、排出束ベルト６０を制御し、後処理トレイ３０に積
載されたシートを、排出束ベルト６０によって排出トレ
イ５０４へ１枚ずつ送り出し、シート案内手段であるシ
ート案内機構５１７とスイッチバック反転手段であるス
イッチバック機構５３０とを作動させて、反転路である
反転パス５２４とスイッチバック機構５３０とによって
シートを２度反転させ、シートの画像形成面を下向きに
してシートを排出トレイ５０４に排出させるようになっ
ている。

【００８２】シート搬送制御部５４０は、後処理トレイ
３０から送り出された折る必要のないシートがシート折
り曲げ手段であるシート折り装置５００を通過すると
き、シート案内機構５１７を制御して、当該シートが受
入搬送路である受入搬送パス５２２に進入しないように
シート案内機構５１７によって阻止するようになってい
る。

【００８３】後処理トレイ３０にシートが画像形成面を
下向きにして排出されたとき、シート搬送制御部５４０
は、排出束ベルト６０を制御し、後処理トレイ３０に積
載されたシートを、排出束ベルト６０によって排出トレ
イ５０４に送り出し、シート案内機構５１７を分岐部５
２５から退避させて、当該シートを受入搬送パス５２２
に案内させ、スイッチバック機構５３０を作動させ、そ
の後、シート案内機構５１７を分岐部５２５に進入させ
て、当該シートをシート案内機構５１７によって反転パ
ス５２４に案内させるようになっている。

【００８４】次に、図１０に基づいて、シート排出処理
装置１，２が設けられる画像形成装置の一例である画像
形成装置３００の本体３０１の内部構造を概略説明す
る。

【００８５】複写機３００は、複写機本体３０１の一側
部に多量のシートＳを積載収納したシート供給デッキ１
０２を備える他、複写機本体３０１内の下部に所定量の
シートＳを積載収納した複数のシート供給カセット３０
２，３０２を備えている。

【００８６】そして、シートＳを供給するシート供給部
としてのシート供給デッキ３０３とシート供給カセット
３０２，３０２との近くには、それぞれ、リタード分離
方式のシート供給装置３０４，３０４，３０４が備えら
れている。

【００８７】シート供給デッキ３０３、シート供給カセ
ット３０２，３０２内のシートＳは、それぞれのシート
供給装置３０４，３０４，３０４によって供給される
と、まず回転停止しているレジストローラ対３０６に送
られて、ここで斜行状態の矯正が行われる。

【００８８】次いで、感光体ドラム３０７上に形成され
る潜像とのタイミングをとって回転するレジストローラ
３０６により、画像形成手段３０８を構成している感光
体ドラム３０７と転写帯電器３０９との間に送られて、
ここで感光体ドラム３０７上のトナー像が転写される
（画像形成）。

【００８９】この後、シートＳは搬送ベルト３１１によ
り定着器（定着口一ラ対）３１２に送られて、ここで転
写されたトナー像をシート面に定着させるための定着処
理がなされる。

【００９０】本複写機３００は、シートＳへの両面複写
を行う両面複写モードと多重複写を行う多重複写モード
とを備えているが、通常複写モードの場合、定着処理後
のシートＳは、シート排出処理装置１（又は２）に送り
込まれる。

【００９１】また、両面複写モードと多重複写モードの
場合には、内シート排出ローラ対３１３またはスイッチ
バックローラ対３１４により再シート供給パス３１５と
両面搬送パス３１６を介して中間トレイ３１７上に一時
的に積載収納される。

【００９２】そして中間トレイ３１７上に収納されたシ
ートＳは再シート供給装置３１８により再び画像形成の
ためにレジストローラ対３０６に搬送され、以後片面複
写と同一のプロセスを経てシート排出装置１（又は２）
に排出される。

【００９３】以上の説明したように、１つのスタックト
レイ８０とシート束の略中央を綴じ、折ったシート束を
排出する１つの排出トレイ５０４を有するシート後処理
装置１を備えた画像形成装置３００が複写機、プリンタ
ー、ＦＡＸ等の複合機であるとき、コピー動作中にプリ
ンタやＦＡＸの割り込みジョブが入った時に、コピー出
力シートをスタックトレイ８０に排出している時は、割
り込みジョブの出力シートを排出トレイ５０４に排出す
ることができる。

【００９４】逆に、コピー出力シートのシート束の略中
央を綴じ、折ったシート束を排出トレイ５０４に排出し
ている時は、割り込みジョブの出力シートをスタックト
レイ８０に排出することができる。

【００９５】従って、コピー動作終了まで待たずにコピ
ー出力トレイとは別のトレイに出力、排紙することがで
きる。また、スタックトレイ８０を複数設けないで済む
ため、安価で小サイズのシート後処理装置を提供でき
る。

【００９６】なお、複写機、プリンター、ＦＡＸの機能
を備えたフェイスアップシートを排出する画像形成装置
の本体と、原稿フェイスアップセット、ラストページ処
理の下分離機構を備えた原稿自動搬送装置３０５とにシ
ート後処理装置２を接続した場合、複写機の出力シート
はスタックトレイ８０にフェイスアップで排出し、プリ
ンターとＦＡＸ出力は排出トレイ５０４にフェイスダウ
ンでシートを排出することが出来る。

【００９７】この場合、プリンター、ＦＡＸの出力紙が
先頭のページから出力されてきても、ページ順を狂わす
こと無く排出シートを積載することができ、且つ、反転
パス等の複雑な機構を新たに設ける必要がなく、安価で
小サイズのシート後処理装置が得られる。

【００９８】

【発明の効果】本発明のシート排出処理装置は、シート
搬送制御手段がシート送り出し手段を制御することによ
って、第１の排出シート積載手段に積載されたシート
を、第１の排出シート積載手段と第３の排出シート積載
手段とに選択的に排出することができる。

【００９９】本発明のシート排出処理装置は、排出手段
によって排出されるシートが、複写機、ファックス、プ
リンタの複数のジョブから排出されるシートであると
き、シート搬送制御手段がジョブによってシート送り出
し手段を制御し、第１のシート積載手段に積載されたシ
ートを、シート送り出し手段によって第２の排出シート
積載手段と第３の排出シート積載手段とに選択的に排出
することができる。

【０１００】本発明のシート排出処理装置は、シート送
り出し手段によって、第１の排出シート積載手段から第
２の排出シート積載手段と第３の排出シート積載手段と
のいずれか一方の排出シート積載手段にシートを送り出
している最中に、他のシートを送り出すとき、シート搬
送制御手段によって、シート送り出し手段の動作を切替
制御し、他の排出シート積載手段にシートを送り出こと
ができるため、シートの混載を防止することができる。

【０１０１】本発明のシート排出処理装置において、第
１の排出シート積載手段と第３の排出シート積載手段と
の間に、シートを案内しながら表裏反転する反転路を備
えると、第１の排出シート積載手段上のシートは裏返し
にして第３の排出シート積載手段に送り出すことができ
る。

【０１０２】本発明のシート排出処理装置において、第
１の排出シート積載手段と第３の排出シート積載手段と
の間に、シートを案内しながら表裏反転する反転路を備
えると、第１の排出シート積載手段にシートが画像形成
面を上向きにして排出されたとき、第３の排出シート積
載手段に画像形成面を下にして頁順に連続して送り出す
ことができる。

【０１０３】本発明のシート排出処理装置において、反
転路と、スイッチバック反転手段と、シート案内手段と
を備えると、第１の排出シート積載手段にシートが画像
形成面を下向きにして排出されたとき、反転路とスイッ
チバック反転手段とによってシートを２度反転させ、シ
ートの画像形成面を下向きにしてシートを第３の排出シ
ート積載手段に排出させることができるので、第２の排
出シート積載手段と第３の排出シート積載手段とのどち
らにも同じようにシートを選択的に排出することができ
る。

【０１０４】本発明のシート排出処理装置において、反
転路を利用したシート折り曲げ手段を設けると、シート
折り曲げ手段によってシートを折り曲げることができる
とともに、第１の排出シート積載手段から送り出された
折る必要のないシートは、シート折り曲げ手段を通過す
るとき、シート案内手段の案内によって、当該シートを
受入搬送路に進入しないように阻止されて、第３の排出
シート積載手段に積載することができる。

【０１０５】本発明のシート排出処理装置において、反
転路を利用したシート折り曲げ手段とスイッチバック反
転手段を設けると、シート折り曲げ手段によってシート
を折り曲げることができるとともに、シートを折り曲げ
ないとき、第１の排出シート積載手段に画像形成面を下
向きにして排出されたシートをスイッチバック反転手段
によって表裏反転し、反転路によって再度表裏反転し、
第１の排出シート積載手段に積載されたままの状態で第
３の排出シート積載手段に排出して、第２の排出シート
積載手段と第３の排出シート積載手段とにどちらも同じ
ようにシートを選択的に排出することができる。

【０１０６】本発明の画像形成装置は、一方の排出シー
ト積載手段にシートを送り出している最中に、他の排出
シート積載手段にシートを送り出すことができるシート
排出処理装置を備えているので、画像形成装置が複写
機、プリンタ、ＦＡＸ等の複合機であるとき、コピー動
作中にプリンタやＦＡＸの割り込みジョブが入った時
に、コピー出力シートをスタックトレイに排出している
時は、割り込みジョブの出力シートを上記他の排出シー
ト積載手段に排出することができる。

【０１０７】すなわち、コピー動作終了まで待たずに一
方の排出シート積載手段とは別の他方の排出シート積載
手段にシートを排出することができる。

【０１０８】本発明の画像形成装置は、第１の排出シー
ト積載手段にシートが画像形成面を上向きにして排出さ
れたとき、第３の排出シート積載手段に画像形成面を下
にして頁順に連続して送り出すことができるシート排出
処理装置を備えているので、複写機、プリンタ、ＦＡＸ
の機能を備えたフェイスアップシートを排出する画像形
成装置であるとき、頁順を狂わすこと無く排出すること
ができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施形態のシート排出処理装置の概略
正面断面図である。

【図２】図１において、シート案内手段であるシート案
内機構とスイッチバック反転手段であるスイッチバック
機構の一部分の拡大図である。

【図３】第１の排出シート積載手段である後処理トレイ
に画像形成面を下向きにして排出されたシートをスイッ
チバック機構を通さずに第３の排出シート積載手段であ
る排出トレイに排出したときの、本発明の実施形態のシ
ート排出処理装置の概略正面断面図である。

【図４】後処理トレイに画像形成面を下向きにして排出
されたシートをスイッチバック機構を通して排出トレイ
に排出する途中の、本発明の実施形態のシート排出処理
装置の概略正面断面図である。

【図５】後処理トレイに画像形成面を下向きにして排出
されたシートをスイッチバック機構を通して排出トレイ
に排出したときの、本発明の実施形態のシート排出処理
装置の概略正面断面図である。

【図６】後処理トレイに画像形成面を上向きにして排出
されたシートを第２の排出シート積載手段であるスタッ
クトレイに排出するときの本発明の実施形態のシート排
出処理装置の概略正面断面図である。

【図７】後処理トレイに画像形成面を上向きにして排出
されたシートを排出トレイに排出するときの本発明の実
施形態のシート排出処理装置の概略正面断面図である。

【図８】後処理トレイに画像形成面を上向きにして排出
されたシートを排出トレイに排出したときの本発明の実
施形態のシート排出処理装置の概略正面断面図である。

【図９】本発明の他の実施の形態のシート排出処理装置
の概略正面断面図である。

【図１０】本発明の他の実施の形態のシート排出処理装
置を本体に備えた画像形成装置の概略正面断面図であ
る。

【図１１】従来のシート排出処理装置の概略正面断面図
である。

【符号の説明】

Ｓ シート １，２ シート排出処理装置 ７ シートパス ９ 排出ローラ対（シート排出手段） ９ａ 排出ローラ ９ｂ 排出ころ １０ シート綴じ装置 ３０ 後処理トレイ（第１の排出シート積載手
段） ６０ 排出束ベルト（シート搬送手段） ８０ スタックトレイ（第２の排出シート積載手
段） ９１，９２ 搬送ローラ ９３ 搬送ローラ対 ３００ 複写機（画像形成装置） ３０１ 本体 ３０２ シート供給カセット ３０３ シート供給デッキ ３０４ シート供給装置 ３０５ 原稿自動搬送装置 ３０７ 感光ドラム ３０８ 画像形成手段 ５００ シート折り装置（シート折り曲げ手段） ５０１ 突き出し板 ５０２ 折りローラ対 ５０３ 排出ローラ対 ５０４ 排出トレイ（第３の排出シート積載手
段） ５０５ 入口フラッパ ５０８ 搬送パス ５０９ ソレノイド ５１０ スイッチバックローラ対 ５１１ スイッチバックセンサ ５１２ 駆動モータ ５１３ 積載トレイ（第３の排出シート積載手
段） ５１７ シート案内機構（シート案内手段） ５２１ シート送り出しパス ５２２ 受入搬送パス（受入搬送路） ５２３ 折り排出パス ５２４ 反転パス（反転路） ５２５ 分岐部 ５３０ スイッチバック機構（スイッチバック反
転手段） ５４０ シート搬送制御部（シート搬送制御手
段）

フロントページの続き Ｆターム(参考） 3F053 EA02 EA04 EA05 EB04 EC02 LA02 LA05 LA07 LB03 3F054 AA01 AC02 AC03 AC05 BA04 BB22 BF07 BJ11 DA01 DA04 DA16 3F108 GA02 GA03 GA04 GB01 GB03 HA02 HA39

Claims (9)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 シート排出手段によって排出されたシー
   トが積載される第１の排出シート積載手段と、 前記第１の排出シート積載手段に積載された前記シート
   をシート搬送方向の上流側と下流側へ選択的に送り出し
   可能なシート送り出し手段と、 前記第１の排出シート積載手段の下流側に配設され、前
   記シート送り出し手段によって前記第１の排出シート積
   載手段から送り出された前記シートが積載される第２の
   排出シート積載手段と、 前記第１の排出シート積載手段の上流側に配設され、前
   記シート送り出し手段によって前記第１の排出シート積
   載手段から１枚ずつ送り出された前記シートが積載され
   る第３の排出シート積載手段と、 前記シート送り出し手段を制御し、前記第１の排出シー
   ト積載手段に積載された前記シートを、前記シート送り
   出し手段によって前記第２の排出シート積載手段と前記
   第３の排出シート積載手段とに選択的に送り出させるシ
   ート搬送制御手段と、 を備えたことを特徴とするシート排出処理装置。
2. 【請求項２】 シート排出手段によって排出されたシー
   トが積載される第１の排出シート積載手段と、 前記第１の排出シート積載手段に積載された前記シート
   をシート搬送方向の上流側と下流側へ選択的に送り出し
   可能なシート送り出し手段と、 前記第１の排出シート積載手段の下流側に配設され、前
   記シート送り出し手段によって前記第１の排出シート積
   載手段から送り出された前記シートが積載される第２の
   排出シート積載手段と、 前記第１の排出シート積載手段の上流側に配設され、前
   記シート送り出し手段によって前記第１の排出シート積
   載手段から送り出された前記シートが積載される第３の
   排出シート積載手段と、 前記排出手段によって排出されるシートが、複写機、フ
   ァックス、プリンタの複数のジョブから排出されるシー
   トであるとき、前記ジョブによって前記シート送り出し
   手段を制御し、前記第１のシート積載手段に積載された
   前記シートを、前記シート送り出し手段によって前記第
   ２の排出シート積載手段と前記第３の排出シート積載手
   段とに選択的に送り出させるシート搬送制御手段と、 を備えたことを特徴とするシート排出処理装置。
3. 【請求項３】 前記シート搬送制御手段が、前記シート
   送り出し手段を制御し、前記シート送り出し手段によっ
   て前記第２の排出シート積載手段と前記第３の排出シー
   ト積載手段とのいずれか一方の排出シート積載手段に前
   記シートを送り出しているとき、他方の排出シート積載
   手段に前記シートを送り出すように前記シート送り出し
   手段を切替制御可能であることを特徴とする請求項１又
   は２に記載のシート排出処理装置。
4. 【請求項４】 前記第１の排出シート積載手段と前記第
   ３の排出シート積載手段との間に、前記シートを案内し
   ながら表裏反転する反転路を備えたことを特徴とする請
   求項１又は２又は３に記載のシート排出処理装置。
5. 【請求項５】 前記第１の排出シート積載手段と前記第
   ３の排出シート積載手段との間に、前記シートを案内し
   ながら表裏反転する反転路を備え、 前記第１の排出シート積載手段に前記シートが画像形成
   面を上向きにして排出されたとき、前記シート搬送制御
   手段が、前記シート送り出し手段を制御し、前記第１の
   排出シート積載手段に積載された前記シートを、前記シ
   ート送り出し手段によって前記第３の排出シート積載手
   段に送り出させることを特徴とする請求項１又は２又は
   ３に記載のシート排出処理装置。
6. 【請求項６】 前記第１の排出シート積載手段と前記第
   ３の排出シート積載手段との間に、前記シートを案内し
   ながら表裏反転する反転路と、 前記反転路から分岐されて、前記シートをスイッチバッ
   ク搬送によって表裏反転するスイッチバック反転手段
   と、 前記反転路から前記スイッチバック反転手段への前記シ
   ートの進入を許容し、前記スイッチバック反転手段から
   前記第１の排出シート積載手段への前記シートの進入を
   阻止するシート案内手段と、を備え、 前記第１の排出シート積載手段に前記シートが画像形成
   面を下向きにして排出されて前記シート搬送制御手段
   が、前記シート送り出し手段を制御し、前記第１の排出
   シート積載手段に積載された前記シートを、前記シート
   送り出し手段によって前記第３の排出シート積載手段に
   送り出し、前記シート案内手段と前記スイッチバック反
   転手段とを作動させて、前記反転路と前記スイッチバッ
   ク反転手段とによって前記シートを２度反転させ、前記
   シートの画像形成面を下向きにして前記シートを前記第
   ３の排出シート積載手段に排出させることを特徴とする
   請求項１又は２に記載のシート排出処理装置。
7. 【請求項７】 前記第１の排出シート積載手段と前記第
   ３の排出シート積載手段との間に設けられて前記シート
   を案内しながら表裏反転する反転路と、 前記第１の排出シート積載手段から送り出された前記シ
   ートを受け入れるために前記反転路から分岐された受入
   搬送路と前記反転路とに跨がったシートの中間部分を突
   き出し部材で押圧して当該シートを前記第３の排出シー
   ト積載手段側に突き出しながら折り曲げるシート折り曲
   げ手段と、 前記反転路から前記受入搬送路への前記シートの進入の
   許容と阻止とを選択的に行うシート案内手段と、を備
   え、 前記シート搬送制御手段が、前記第１の排出シート積載
   手段から送り出された折る必要のないシートが前記シー
   ト折り曲げ手段を通過するとき、前記シート案内手段を
   制御して、当該シートが前記受入搬送路に進入しないよ
   うに前記シート案内手段によって阻止することを特徴と
   する請求項１又は２又は３に記載のシート排出処理装
   置。
8. 【請求項８】 前記第１の排出シート積載手段と前記第
   ３の排出シート積載手段との間に設けられて前記シート
   を案内しながら表裏反転する反転路と、 前記第１の排出シート積載手段から送り出された前記シ
   ートを受け入れるために前記反転路から分岐された受入
   搬送路と前記反転路とに跨がったシートの中間部分を突
   き出し部材で押圧して当該シートを前記第３の排出シー
   ト積載手段側に突き出しながら折り曲げるシート折り曲
   げ手段と、 前記受入搬送路の下流端に設けられ、前記受入搬送路か
   らのシートを一旦受け入れて、前記シートの後端が前記
   反転路と前記受入搬送路との分岐部を通過してから当該
   シートを逆送可能なスイッチバック反転手段と、 前記分岐部に出没可能に設けられたシート案内手段と、
   を備え、 前記第１の排出シート積載手段に前記シートが画像形成
   面を下向きにして排出されて前記シート搬送制御手段
   が、前記シート送り出し手段を制御し、前記第１の排出
   シート積載手段に積載された前記シートを、前記シート
   送り出し手段によって前記第３の排出シート積載手段に
   送り出し、前記シート案内手段を前記分岐部から退避さ
   せて、当該シートを前記受入搬送路に案内させ、前記ス
   イッチバック反転手段を作動させ、その後、前記シート
   案内手段を前記分岐部に進入させて、当該シートを前記
   シート案内手段によって前記反転路に案内させることを
   特徴とする請求項１又は２又は３に記載のシート排出処
   理装置。
9. 【請求項９】 シートに画像を形成する画像形成手段
   と、 前記画像形成手段の下流側に設けられた請求項１乃至８
   内、いずれか１項に記載のシート排出処理装置と、 を備えたことを特徴とする画像形成装置。