JP2001130796A - ラベル用紙供給装置 - Google Patents

ラベル用紙供給装置

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JP2001130796A JP31347999A JP31347999A JP2001130796A JP 2001130796 A JP2001130796 A JP 2001130796A JP 31347999 A JP31347999 A JP 31347999A JP 31347999 A JP31347999 A JP 31347999A JP 2001130796 A JP2001130796 A JP 2001130796A
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博美 佐藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】一定トルクを付加しながらラベル用紙を繰り出
すことのできるラベル用紙供給装置を提供する。 【解決手段】本発明のラベル用紙供給装置１０は、固定
軸１２に回転体１８が回動自在に支持され、該回転体１
８にラベル用紙３２が外嵌される。固定軸１２は、フェ
ルト２４、受け板２６、スプリング２８に挿入されてお
り、これによって前記回転体１８は、フェルト２４、受
け板２６を介してスプリング２８に押圧される。受け板
２６の孔２６Ａは、Ｄ字状に形成されており、この孔２
６Ａに固定軸１２のＤカット部１２Ｃが嵌入される。し
たがって、受け板２６は、固定軸１２に対して回転不能
に支持される。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明はラベル用紙供給装置
に係り、特にロール状に巻回されたラベル用紙を一定ト
ルクを付加しながら繰り出すラベル用紙供給装置に関す
る。
【０００２】
【従来の技術】ラベルプリンタのラベル用紙供給装置に
は、ロール状に巻回されたラベル用紙が円柱状の回転体
に外嵌されて、回転自在に支持されている。そして、ラ
ベルプリンタの印字部や搬送部でラベル用紙の送り動作
が行われると、その送り動作に追従して回転体が回転
し、ラベル用紙が繰り出されるようになっている。
【０００３】前記円柱状の回転体には、スプリングによ
ってスラスト荷重が与えられている。このスプリング
は、表面摩擦の少ないドライメタルを介して前記回転体
を押圧し、前記回転体がスプリングに対して滑動するよ
うになっている。これにより、繰り出されるラベル用紙
に一定トルクを付加することができ、前記印字部におい
て安定した印字を行うことができる。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ラベル用紙供給装置は、ドライメタルがラベル用紙とと
もに回転することがあり、その場合に回転力がスプリン
グに伝わり、スプリングが捩じれるという欠点があっ
た。スプリングの捩じれが大きくなると、スプリング
は、元の状態（捩じれのない状態）に戻ろうとしてキッ
クバック現象を起こし、前記トルクが大きく変動する。
これによって搬送中のラベル用紙に加わる荷重が変動す
るため、ラベル用紙の搬送速度が変化し、印字不良が発
生する。
【０００５】本発明はこのような事情に鑑みて成された
もので、一定トルクを付加しながらラベル用紙を繰り出
すことのできるラベル用紙供給装置を提供することを目
的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明は前記目的を達成
するために、回転自在に支持されるとともに付勢手段に
よってスラスト荷重が付与された回転体に、ロール状に
巻回されたラベル用紙が支持され、前記回転体と前記付
勢手段との間に前記回転体の摩擦を減少させる摩擦減少
部材が配置されたラベル用紙供給装置において、前記摩
擦減少部材と前記付勢手段との間に、前記回転体の回転
軸方向にスライド自在に、且つ回転不能に支持された回
転力遮断部材を設けたことを特徴とする。
【０００７】本発明によれば、摩擦減少部材と付勢手段
との間に回転不能な回転力遮断部材を設けたので、前記
回転体が回転しても、その回転力は、回転力遮断部材で
遮断され、付勢手段に伝達しない。したがって、例えば
付勢手段としてスプリングを使用した場合、スプリング
に捩じれが生じないので、キックバック現象が発生しな
い。これにより、一定トルクを付加しながらラベル用紙
を繰り出すことができ、ラベルプリンタの印字部で精度
の良い印字を行うことができる。
【０００８】
【発明の実施の形態】以下添付図面に従って、本発明に
係るラベル用紙供給装置の好ましい実施の形態について
詳説する。
【０００９】図１は、本実施の形態のラベル用紙供給装
置１０の要部を示す縦断面図であり、図２は、ラベル用
紙供給装置１０の分解図である。
【００１０】これらの図に示すように、ラベル用紙供給
装置１０は、固定軸１２を有しており、この固定軸１２
の端部が支持部材１４によってラベルプリンタ本体（図
示せず）に固定されている。固定軸１２には、ベアリン
グ１６を介して円筒状の回転体１８が回動自在に支持さ
れており、この回転体１８にガイド板２０がビス２２、
２２によって取り付けられている。ロール状に巻回され
たラベル用紙３２は、前記回転体１８に外嵌され、その
幅方向の端部がガイド板２０に当接された状態で取り付
けられる。これにより、ラベル用紙３２は、ガイド板２
０によって位置決めされた状態で、回動自在に支持され
る。
【００１１】また、前記固定軸１２には、図２に示すよ
うに、フェルト（摩擦減少部材に相当）２４、受け板
（回転力遮断部材に相当）２６、コイル状のスプリング
２８が順に挿入されている。さらに、固定軸１２の端部
には、径が小さく、且つ雄ねじが形成された細径部１２
Ａが設けられ、この細径部１２Ａにナット部材３０がね
じ込まれている。したがって、スプリング２８は、一方
側がナット部材３０によって抜け止めされるとともに、
他方側がフェルト２４及び受け板２６を回転体１８に押
し付け、回転体１８にスラスト荷重を与えている。この
スラスト荷重は、ナット部材３０の締め込み量を変える
ことによって調節される。
【００１２】前記フェルト２４は、糸を織らずに絡ま
せ、圧縮した高密度の生地によって構成されており、回
転体１８及び受け板２６に対して摩擦が小さい。したが
って、回転する回転体１８にフェルト２４を押しつけて
も、回転体１８は、スムーズに回転することができる。
【００１３】また、前記フェルト２４は、リング状に形
成されており、固定軸１２の太径部１２Ｂよりも大きい
径の孔２４Ａが形成され、この孔２４Ａに前記固定軸１
２が挿入される。これにより、フェルト２４は、固定軸
１２に対して回動自在に、且つ固定軸１２方向にスライ
ド自在に支持される。
【００１４】前記受け板２６は、略リング状に形成され
ており、中央の孔２６Ａに前記固定軸１２を挿入するこ
とによって、固定軸１２の軸方向にスライド自在に支持
されている。孔２６Ａは、Ｄ字状に形成され、この孔２
６Ａが、太径部１２Ｂの端部に形成されたＤカット部分
に嵌入される。したがって、受け板２６は、固定軸１２
に対して回転させることができない状態で支持されてい
る。また、受け板２６は、ステンレスで形成されてお
り、フェルト２４と接触する面の摩擦が小さくなるよう
に加工されている。
【００１５】次に上記の如く構成されたラベル用紙供給
装置１０の作用について説明する。
【００１６】ラベルプリンタの印字部や搬送部などでラ
ベル用紙３２の送り動作を行うと、この送り動作に追従
して、ラベル用紙供給装置１０からラベル用紙３２が繰
り出される。このとき、回転体１８は、スプリング２８
によってスラスト荷重が付加された状態で回転するが、
回転体１８とスプリング２８との間にフェルト２４が回
転自在に配置されているので、回転体１８は、スムーズ
に回転することができる。
【００１７】また、前記スプリング２８とフェルト２４
との間には、固定軸１２に対して回転不能な受け板２６
が配設されている。したがって、回転体１８の回転力
は、受け板２６によって遮断され、スプリング２８に伝
達されない。これにより、スプリング２８が捩じれるこ
とを防止することができ、キックバック現象の発生を防
止することができる。
【００１８】このように本実施の形態のラベル用紙供給
装置１０によれば、フェルト２４とスプリング２８の間
に、回転不能な受け板２６を配設したので、回転体１８
が回転しても、スプリング２８が捩じれることがない。
したがって、ラベル用紙供給装置１０によれば、スプリ
ング２８がキックバック現象を起こすことなく、一定ト
ルクを付加しながらラベル用紙３２を繰り出すので、ラ
ベルプリンタの印字部において精度の良い印字を行うこ
とができる。
【００１９】また、本実施の形態のラベル用紙供給装置
１０によれば、スプリング２８の端部をナット部材３０
によって抑えているので、ナット部材３０の締め込み量
を調節することによって、スラスト荷重を簡単に調節す
ることができる。
【００２０】なお、上述した実施の形態では、摩擦減少
部材としてフェルト２４を用いたがこれに限られるもの
ではなく、回転体１８をスムーズに回動させるものであ
ればよい。例えば、プラスチックや硬質のゴム類を回転
体１８と受け板２６との間に配置してもよい。
【００２１】また、剥離部で一枚ずつ剥離して被着体に
ラベルを自動貼り付けするラベル貼り付け装置に、本発
明のラベル用紙供給装置を適用してもよい。その場合、
剥離部においてラベルが停止する停止位置が安定するの
で、ラベルの貼り付け位置がずれることなく、所定の貼
り付け位置にラベルを貼り付けることができる。
【００２２】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るラベ
ル用紙供給装置によれば、摩擦減少部材と付勢手段との
間に回転不能な回転力遮断部材を設け、該回転力遮断部
材によって回転体の回転力が付勢手段に伝わることを防
止したので、一定のトルクを付加しながらラベル用紙を
繰り出すことができ、ラベルプリンタの印字部において
精度の良い印字を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本実施の形態のラベル用紙供給装置の要部を示
す縦断面図
【図２】図１に示したラベル用紙供給装置の分解図
【符号の説明】
１０…ラベル用紙供給装置、１２…固定軸、１８…回転
体、２４…フェルト、２６…受け板、２８…スプリン
グ、３０…ナット部材

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】回転自在に支持されるとともに付勢手段に
    よってスラスト荷重が付与された回転体に、ロール状に
    巻回されたラベル用紙が支持され、前記回転体と前記付
    勢手段との間に前記回転体の摩擦を減少させる摩擦減少
    部材が配置されたラベル用紙供給装置において、 前記摩擦減少部材と前記付勢手段との間に、前記回転体
    の回転軸方向にスライド自在に、且つ回転不能に支持さ
    れた回転力遮断部材を設けたことを特徴とするラベル用
    紙供給装置。
JP31347999A 1999-11-04 1999-11-04 自動ラベル貼付機用ラベル用紙供給装置 Expired - Lifetime JP4388179B2 (ja)

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