JP2001130566A

JP2001130566A - 分離、合体型パレット

Info

Publication number: JP2001130566A
Application number: JP34665599A
Authority: JP
Inventors: Fujio Koga; 冨士夫古賀
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1999-10-30
Filing date: 1999-10-30
Publication date: 2001-05-15

Abstract

(57)【要約】【課題】通常の２本爪フォークリフトを使用し、両面
パレットの使いやすさとシートパレットの経済性を兼ね
備えた荷役用具を提供する。【解決手段】フォークリフトの爪の挿入位置により非
反復使用部分と反復使用部分を、分離、合体できること
を特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は製品の工場内での
移動、客先への輸送など広範囲に用いられるパレットの
改良に関する。

【０００２】

【従来の技術】パレットの材質としては、木、金属、合
成樹脂、段ボールなどがあり、また、形状としては、両
面型パレット、片面型パレット、四方差しパレット、シ
ートパレットなど多種類である。主としてフォークリフ
トを用い各種製品の工場内移動、倉庫内での高積みなど
の短距離の運搬用、また、トラック、コンテナなどの輸
送機関への積み込み用として用いられ、荷役及び輸送の
効率向上に貢献している。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかし、これには、次
のような欠点があった。（イ）両面型パレットを使用した一貫パレチゼーション
を行えば、発荷主と受荷主間の往復時、多数の行方不明
パレットが発生し、繁雑にパレットの補充をしなければ
ならない。（ロ）片面型パレットを使用した場合、荷物にふれる面
が片側にしかないために、パレットだけを使用しての高
積みができない。（ハ）シートパレットを使用した場合、一貫パレチゼー
ションには一番適しているが、発荷主側と受荷主側に特
殊な治具を装着したフォークリフト（プッシュプルフォ
ークリフト）が必要であり、初期の投資金額が大きく、
さらに操作も難しいため、リフトマンの教育訓練に時間
を要する。この発明は従来のパレットを改良して上述の問題点を取
り除くことを目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】通常の両面型パレットに
おいて、上下の面を支える脚部に、フォークリフト等で
支える部分を設け、上側の面と下側の面を分離すること
により片面型パレットとしての使用と、かつ合体使用時
は両面パレットとしての使用が可能な形状にしたパレッ
トを発明したことにより、上記目的を達成した。

【０００５】

【発明の実施の形態】本発明のパレットにおいて、フォ
ークリフト等によりパレット下部の面を支える部分に使
用する材料としては、金属柱、金属板、木板、合成樹脂
板、などが主として用いられるその中で、加工性、経済
性などを総合的に判断すると、金属製の丸棒が最良であ
るが、フォークリフトの爪を差し込んだ場合において、
下部を上げることができれば材質・形状は問わない。
又、パレット全体の材質としては、木板、集成材板、合
成樹脂板、段ボール、竹などで２本爪フォークリフトで
持ち上げたときに、たわみがない程度の曲げ強度がある
物であれば何でも良い。

【０００６】

【実施例】以下、図面を参照して本発明を具体的に説明
する。なお、これは脚材を４本使用した具体例である
が、脚材３本でも十分に目的を達成できることであり、
本発明の要旨を逸脱しない範囲で変更したものも当然本
発明に含まれるものである。図１（１）は平板材であ
り、上部に全高が同じ脚材（２Ａ・２Ｂ・２Ｃ・２Ｄ）
を取り付ける。次に脚材２Ａの上部両端２ヶ所と２Ｃの
上部両端２ヶ所に金属製の丸棒にて作成した治具（３Ａ
・３Ｂ・３Ｃ・３Ｄ）を取り付ける。（…非回転使用部
分）治具（３Ａ・３Ｂ・３Ｃ・３Ｄ）が硬質板（４）と接す
ることにより、治具と脚材の接続部分にかかる荷重は、
硬質板（４）に積載した荷物の重量の影響を受けること
が無くなる。図２の（４）は硬質板であり、図１の上部
全体に重ね密着させる。（…回転使用部分）

【０００７】本パレットを使用するとき、フォークリフ
トの爪を○印へ差し込み持ち上げれば分離の状態にな
り、回転使用部分のみが持ち上がり、片面パレット及び
シートパレットとして使用することができる。また、◎
印へ爪を差し込み持ち上げれば、合体状態となり、両面
型パレットとして使用できる。つまり、工場内の横持
ち、倉庫内の積み付けなど短距離運搬は両面パレットと
して使用し、トラック、コンテナなどの輸送機関へ輸送
用として使用する場合は、上部の硬質板だけを積み込
み、輸送用専用のパレットとして使用する。

【０００８】本発明パレットに、パレタイザーにて１，
５００ｋｇの製品を積み付けし、倉庫内での高積み（４
段積み）後、倉庫内からトラック積込場までの横持ちを
行い、トラックへの積み込み時、フォークリフトのサイ
ドシフト機能により爪の位置を変更し、上部の硬質板の
みをトラックへ積み込み、輸送を行ったところ、両面型
パレットと同じ結果が得られた。

【０００９】

【発明の効果】本発明の効果としては、（イ）両面型パレットを回転使用して製品の発送を行っ
ている発荷主にとっては、両面型パレットを外部に出す
必要がなくなるため、パレット購入費用が大幅に削減で
きる。（ロ）発荷主及び、運送業者にとっては、パレット回収
時に、回転使用部分の硬質板のみの回収となり、両面型
パレットに比べ、積載車両１車当たり多く積載できるの
で、回収費用を削減できる。（ハ）シートパレットを回転使用することによって、製
品の発送、荷受けを行っている荷主にとっては、通常の
フォークリフトを使用してシートパレットと同様の荷役
及び輸送を行うことができるため、特殊な治具を装着し
たフォークリフト（プッシュプルフォークリフト）の購
入等の投資が不要となり、物流に関する諸費用は大幅に
減少する。（ニ）物流に関する総費用が減少すれば、運輸省、労働
省が推進する一貫パレチゼーション物流に貢献できる。（ホ）材質は、木、集成材、合成樹脂、金属、段ボール
等で作成できるが、特に廃プラスチックの再使用を行え
ば、木材資源の保護となり、近年問題視されている地球
環境悪化の防止に貢献できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一部の斜視図である。

【図２】本発明の一部の斜視図である。

【図３】本発明の一部の正面図である。

【符号の説明】

１：平面板２Ａ，２Ｂ，２Ｃ，２Ｄ：全高が同じ脚材３Ａ，３Ｂ，３Ｃ，３Ｄ：金属製丸棒にて作成した治具４：硬質板５：パレットに積載した荷物 ◎：合体使用時におけるフォークリフトの爪の挿入位置 ○：分離使用時におけるフォークリフトの爪の挿入位置

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】下部の面、または下部の面の上部に設けら
れた脚部に、下部の面を支える部分を設け、下部の面と
は分離して使用できる上部の面を設けたパレット。
【請求項２】（イ）平面板（１）の上部に全高が同じ脚
材（２Ａ・２Ｂ・２Ｃ・２Ｄ）を取り付ける。（ロ）脚材（２Ａ・２Ｃ）の上部両端２ヶ所に治具（３
Ａ・３Ｂ・３Ｃ・３Ｄ）を脚材（２Ａ・２Ｂ・２Ｃ・２
Ｄ）と高さが同一になるように取り付ける。（ハ）同一平面になった治具（３Ａ・３Ｂ・３Ｃ・３
Ｄ）の上部全面に一定の曲げ強度がある材質で作成した
硬質板（４）を重ね密着させる。以上のごとく構成された分離・合体型パレット。