JP4261415B2 - 組立て・分解自在のコンテナおよびその補強方法 - Google Patents

組立て・分解自在のコンテナおよびその補強方法 Download PDF

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Description

本発明は、通い箱として使用可能な組立て・分解自在のコンテナに関するものであり、更に詳しくは、底面を構成すべきパレットと、当該パレット上に載置されて周壁を構成すべき段ボール製スリーブと、当該スリーブの上方開口を覆うように配置されて上面を構成すべき蓋部材とを有する組立て・分解自在のコンテナに関する。
従来より、物品の搬送に繰り返し使用可能な通い箱として、底面を構成すべきパレットと、当該パレット上に載置されて周壁を構成すべき段ボール製スリーブと、当該スリーブの上方開口を覆うように配置されて上面を構成すべき蓋部材とを有する組立て・分解自在のコンテナが知られている(例えば特許文献1,3参照)。この種のコンテナは、組立て状態で物品を収容して搬送され、着荷先で物品が取り出された後に分解されて発送元に返却される。そして、発送元では、そのコンテナが組立てられ、新たに搬送すべき物品がそこに収容される。このようにして、この種のコンテナは物品の搬送に繰り返し使用される。
この種のコンテナは、上記のように繰り返し使用が可能であるので、廃材処理が発生しにくいという利点を有している。また、周壁を構成すべきスリーブが段ボール製であるので、軽量であって輸送コストを低減でき、使用前の保管時や物品の搬送後の返却時には折り畳むことによってスペースを有効利用できるという利点を有している。
特表平8−504715号公報 特開平9−328125号公報 特開2002−255173号公報
上記のように段ボール製スリーブを使用したコンテナは、金属製コンテナ等に比べ強度が必ずしも十分でなく、物品を収容した複数のコンテナを段積み等をしながら物品の搬送に繰り返し使用されると、段ボール製スリーブが破損したり折れ曲がったりすることがある。このため、この種のコンテナにおけるスリーブは、例えば5〜10回以下しか使用できないというように、繰り返し使用できる回数に制限がある。
これに対し特許文献2において、上記のような段ボール製スリーブを使用したコンテナに相当する折畳み通い函であって、前記スリーブの壁面を補強するためのスリーブ補強柱を具備し、前記スリーブには、その軸方向に前記スリーブ補強柱を着脱自在に支持するための補強柱支持部が設けられた折畳み通い函が開示されている。
しかし、この折畳み通い函では、折り畳み(分解)の際には補強柱を引き抜き、組立ての際には補強柱をスリーブの補強柱支持部に挿入するという余分な作業が必要となり、また、折り畳み状態で保管するときのスペースも補強柱の分だけ余分に必要となる。
そこで本発明では、組立て・分解における作業性を損なうことなくかつ余分なスペースを必要とせずに段ボール製スリーブが補強された組立て・分解自在のコンテナを提供することを目的とする。
第1の発明は、底面を構成すべきパレットと、当該パレット上に載置されて周壁を構成すべき段ボール製のスリーブと、当該スリーブの上方開口を覆うように配置されて上面を構成すべき蓋部材とを有する組立て・分解自在のコンテナであって、
前記スリーブにて構成されるべき周壁内に、当該コンテナが組立てられたときに鉛直方向を向くように挿入された長尺状の鋼鉄製補強板を備えることを特徴とする。
第2の発明は、第1の発明において、
前記挿入された補強板の端部の一方または双方に相当する位置で前記スリーブを挟み込むように前記スリーブの周縁部に取り付けられたコの字型部材を更に備えることを特徴とする。
第3の発明は、第1の発明において、
前記補強板は、流動性を有する接着剤を塗布された状態で前記周壁内に挿入されて当該接着剤によって固定されていることを特徴とする。
第4の発明は、底面を構成すべきパレットと、当該パレット上に載置されて周壁を構成すべき段ボール製のスリーブと、当該スリーブの上方開口を覆うように配置されて上面を構成すべき蓋部材とを有する組立て・分解自在のコンテナの補強方法であって、
前記スリーブにて構成されるべき周壁内に、当該コンテナが組立てられたときに鉛直方向を向くように長尺状の鋼鉄製補強板を挿入するステップを備えることを特徴とする。
第5の発明は、第4の発明において、
前記挿入された補強板の端部の一方または双方に相当する位置で前記スリーブを挟み込むようにコの字型部材を前記スリーブの周縁部に取り付けるステップを更に備えることを特徴とする。
第6の発明は、第4の発明において、
前記補強板が前記周壁内に挿入される前に前記補強板に流動性を有する接着剤を塗布するステップを更に備えることを特徴とする。
第7の発明は、第4の発明において、
前記周壁内に前記補強板を挿入しない状態で前記コンテナによる物品の搬送および前記コンテナの返送を所定回数だけ繰り返した後に、前記補強板が前記周壁内に挿入されることを特徴とする。
第8の発明は、第4または第7の発明において、
前記周壁を少なくとも1対の直線状剛性部材によって挟み込むステップを更に備え、
前記少なくとも1対の直線状剛性部材によって挟み込まれた前記周壁内に前記補強板が挿入されることを特徴とする。
上記第1の発明によれば、段ボール製のスリーブによって構成されるべき周壁内に(組立て時における)鉛直方向に長尺状補強板が挿入されるので、物品を収容した状態でのコンテナの段積みや搬送作業などによってスリーブが折れ曲がったり損傷を受けたりするのを防止することができる。したがって、段ボール製スリーブを使用する従来のコンテナよりも耐久性が向上し、コンテナを繰り返し使用できる回数が増える。しかも、補強板はスリーブにて構成されるべき周壁内に挿入されるので、コンテナの組立てや分解時における作業性が低下することはなく、補強板によって余分なスペースを必要とすることもない。
また、補強板は鋼鉄製であるので、スリーブの耐久性を大きく向上させることができる。一方、補強板は、周壁内に挿入されるので、錆びにくく、また、錆びた場合にもコンテナの外観を損なうことがない。
上記第2の発明によれば、補強板の端部に相当する位置でスリーブを挟み込むようにコの字型部材がスリーブ周縁部に取り付けられているので、スリーブ内(周壁内)の補強板の脱落が防止される。また、物品を収容したコンテナが段積みされた場合等において、スリーブ内に挿入された補強板の端部によるパレットや蓋部材の損傷がコの字型部材によって防止されるという効果も得られる。
上記第3の発明によれば、補強板は流動性を有する接着剤を塗布された状態で周壁内に挿入されるので、挿入時の摩擦が低減され、かつ、挿入してから所定時間以上経過した後にはその接着剤によって補強板が周壁内(スリーブ内)に固定される。
上記第4の発明によれば、第1の発明と同様の効果を奏する。
上記第5の発明によれば、第2の発明と同様の効果を奏する。
上記第6の発明によれば、第3の発明と同様の効果を奏する。
上記第7の発明によれば、コンテナによる物品の搬送およびコンテナの返送が所定回数だけ繰り返された後に、そのコンテナのスリーブに対して補強板が挿入されるので、その補強前におけるコンテナは、補強板が挿入されていない分だけ軽量な状態で使用できる。
上記第8の発明によれば、少なくとも1対の直線状剛性部材によって挟み込まれ周壁に補強板が挿入されるので、所定回数使用されて曲がりや折れを有するスリーブに対しても容易に補強板を挿入することができる。
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
<1.全体構成および使用方法>
まず、本発明の一実施形態に係る組立て・分解自在のコンテナの全体的な構成および使用方法について説明する。図1は、本実施形態に係るコンテナの構成を示す分解斜視図である。このコンテナは、底面を構成すべきパレット10と、周壁を構成すべきスリーブ20と、上面を構成すべき蓋部材30とから構成される。パレット10は、合成樹脂(例えばポリエチレンやポリプロピレンなど)からなり、このパレット10の周縁部には、スリーブ20の下端部を着脱自在に差し込めるように溝が設けられている。スリーブ20は、段ボール製の4角筒状部材であって、1対の対向壁には折り曲げ線BLが形成されており、図2(a)に示すように折り曲げ線BLで折り曲げることにより、図2(b)に示すように折り畳むことができる。スリーブ20の素材としては多層段ボール(例えば3層段ボール)が好ましいが、これに限定されるものではない。蓋部材30は、コンテナが組み立てられたときにスリーブ20の上方開口を覆う上蓋に相当し、パレット10と同様の合成樹脂からなる。そして、蓋部材30の周縁部には、スリーブ20の上端部を着脱自在に差し込めるように溝が設けられている。
このようなコンテナで物品を搬送する際には、パレット10の周縁部の溝にスリーブ20の下端部が差し込まれるようにパレット上にスリーブ20が載置されることで、コンテナが組み立てられ、パレット10を底面としスリーブを周壁とする容器内に、搬送すべき物品が収容される。その後、蓋部材30の周縁部の溝にスリーブ20の上端部が差し込まれるように蓋部材30がスリーブ20の上方開口に被せられ、これにより当該開口が閉鎖される。このようにして組み立てられて物品が収容されたコンテナは、保管の際に、図3に示すように上下に複数段が積み重ねられる(段積みされる)。
上記のようなコンテナによって物品が搬送され、着荷先でその物品がコンテナから取り出されると、そのコンテナは、分解されて再使用のために発送元に返送される。このとき、パレット10とスリーブ20と蓋部材30とは分離され、スリーブ20は上述の図2(b)に示すように折り畳まれる。このようにして分解されたコンテナの複数個分は、図4に示すように、パレット10同士、スリーブ20同士、蓋部材30同士がそれぞれ積み重ねられたコンパクトな状態(以下「返送用積み重ね状態」という)に纏められる。
このような返送用積み重ね状態で発送元に戻ったコンテナは、次に物品を搬送するときに、上述のように再び組立てられて物品が収容される。このようにして、本実施形態に係るコンテナは、組立て→搬送→分解→返送という一連のステップを繰り返しつつ、通い箱として使用される。
このように繰り返し使用される過程で、コンテナを構成する段ボール製のスリーブ20は、例えば図3の段積み時の加重などによって本来の折れ曲げ線BL以外の部分で折れ曲がったり、損傷したりすることがある。そこで本実施形態では、組立て→搬送→分解→返送という一連のステップを所定回数(例えば5回)だけ繰り返したときに、スリーブ20に対して補強のために以下のような加工が施される。
<2.スリーブの補強方法>
図5は、本実施形態におけるスリーブ20を補強するための手順を示すフローチャートであり、上述のように、コンテナについて組立て→搬送→分解→返送という一連のステップが所定回数だけ繰り返されたときに、すなわち、組立て状態のコンテナによる物品の搬送および分解状態でのコンテナの返送が所定回数だけ繰り返されたときに、そのコンテナのスリーブ20に対して以下の手順で加工が施され、これにより、スリーブ20にて構成されるべき周壁内に長尺状の補強板が挿入される。
まず、図6(a)に示すようにスリーブ20を挟み込むための治具(ジグ)として曲がり矯正具100が使用される。この曲がり矯正具100は、組立て時のスリーブ20の鉛直方向の長さ(すなわち高さ)よりも若干長い2つの長尺状剛性部材(例えば鋼鉄製部材)を、両部材の一端が当該一端における所定軸を中心に回動可能に結合されており、両部材の他端には互いに係合するための係合部材102が取り付けられている。そして、係合部材102は、補強板200を挿入するための長方形状の貫通孔102hを有している。このような曲がり矯正具100で、補強板を挿入すべき位置でスリーブ20を挟み込んで、当該曲がり矯正具100を図6(b)に示すように係合状態とすることにより、コンテナの繰り返し使用で生じたスリーブ20(周壁)における曲がりや折れが矯正される(ステップS10)。なお、曲がり矯正具100を同時に2つ以上使用して補強板200を挿入するようにしてもよい。
次に、スリーブ20にて構成されるべき周壁内に挿入すべき長尺状補強板200に液状接着剤(例えば紙用の糊)を塗布する(ステップS20)。この液状接着剤の塗布は、挿入後の補強板200の周壁内での固定だけでなく、補強板200の周壁内への挿入時の摩擦低減をも目的の1つとしている。したがって、ここで塗布される接着剤は、この補強板200の挿入の際の摩擦を低減出来る程度の流動性を有するものであればよい。なお、この補強板200は、組立て時におけるスリーブ20の鉛直方向の長さ(高さ)にほぼ等しい長さの長尺状板材であって、本実施形態では鋼鉄製であるが、これに限定されるものではなく、段積み時などにおける荷重に耐えられる十分な強度を有する材質からなるものであればよい。
その後、図7(a)(b)に示すように、補強板200を、曲がり矯正具100の係合部材102における貫通孔102hを経て、スリーブ20にて構成されるべき周壁内に挿入する(ステップS30)。ここで、スリーブ20において補強板200が挿入されるべき部分は曲がりや折れが矯正されており、かつ、補強板200には液状接着剤が塗布されているので、補強板200を容易に(スムーズに)周壁内に挿入することができる。なお本実施形態では、補強板200は、4角筒状部材としてのスリーブ20における4つの平面状壁のそれぞれに2個ずつ、当該4つの平面状壁のそれぞれの各端面における略3等分の位置に挿入され、1つのスリーブ20当たり8個の補強板200が使用される。しかし、挿入すべき補強板200の位置や個数はこれに限定されるものではなく、補強板200の材質等を勘案して、段積み時等における荷重に十分に耐えるために適切な個数や位置を適宜選択すればよい。また、上記曲がり矯正具100は、スリーブ20によって構成されるべき周壁を1対の直線状剛性部材によって挟み込むことによって当該周壁の曲がりを矯正できるようなものであればよく、図6(a)(b)に示すような構成の曲がり矯正具100に限定されない。また、上記曲がり矯正具100は補強板200を挿入するための貫通孔102hを有しているが、これに代えて、このような貫通孔102hを有しない曲がり矯正具を使用してもよい。この場合、スリーブ20のうち当該曲がり矯正具によって挟み込まれた部分近傍の位置において、補強板200を、スリーブ20(周壁内)に挿入すればよい。なお、補強板200は、挿入前に塗布された接着剤により、挿入してから所定時間以上経過した後にはスリーブ20内(周壁内)に固定される。
このようにして、スリーブ20にて構成されるべき周壁内に補強板200が挿入された後、曲がり矯正具100をスリーブ20から取り外して(図9(a))補強板200を周壁内に完全に挿入し、図9(b)に示すように、その補強板200の両端に相当する位置でスリーブ20を挟み込むように2個のコの字型部材202をスリーブ20の周縁部にそれぞれ取り付ける(ステップS40)。したがって、1つのスリーブ20に8個の補強板200が挿入される場合には、図9(c)に示すように、そのスリーブ20における上端側および下端側の周縁部のそれぞれに8個ずつコの字型部材202が取り付けられる。このコの字型部材202は、塑性と剛性を有する素材(例えば鋼鉄)からなる矩形の板状部材を図8(a)に示すように2カ所で折り曲げる(スリーブ20の取り付けられたときには略90度に折り曲げる)ことによって作製することができ、4つの隅部が内側に曲げられることによって爪202pが形成されている。また、このような爪202pを有するコの字型部材202に代えて、図8(b)に示すように内側に複数の突起202qを有するコの字型部材202を使用してもよい。図8(a)または(b)に示すようなコの字型部材202をスリーブ20周縁部の上記位置に取り付ける際には、図9(b)に示すようなペンチに類似した押圧ツール206を使用し、この押圧ツール206のつかみの部分を作業者が握ることによりコの字型部材202が周壁内側に向かって押圧される。これによりコの字型部材202は、その爪202pまたは突起202qがスリーブ200の素材である段ボール内に入り込むことによってスリーブ20に固定される。なお、コの字型部材202として同様の形状の樹脂製部材を使用してもよい。また、コの字型部材202のスリーブ20への取り付け方法(固定方法)は上記のものに限定されず、例えば、貫通孔を設けてボルトとナット等からなる締結具でコの字型部材202をスリーブ20に取り付けてもよい。以上のようなコの字型部材202の取付によりスリーブ20の補強が終了する(図5参照)。
<3.効果>
上述のような本実施形態によれば、段ボール製のスリーブ20にその高さにほぼ等しい長さの長尺状補強板200が挿入されることで、スリーブ20が補強され、これにより、物品を収容した状態でのコンテナの段積みや搬送作業などによってスリーブ200が折れ曲がったり損傷を受けたりするのを防止することができる。したがって、段ボール製スリーブを使用する従来のコンテナよりも耐久性が向上し、組立て→搬送→分解→返送という一連のステップにてコンテナを繰り返し使用できる回数が増え、その結果、省資源化に寄与し、物流コストも低減できる。しかも、補強板200はスリーブ20にて構成されるべき周壁内に挿入されるので、コンテナの組立てや分解時における作業性が低下することはなく、また、補強板200によって余分なスペースを必要とすることもない。
また本実施形態では、組立て状態のコンテナによる物品の搬送および分解状態でのコンテナの返送(組立て→搬送→分解→返送という一連のステップ)が所定回数だけ繰り返された後に、そのコンテナのスリーブ20に対して補強のための加工が施されるので、その補強前におけるコンテナは、補強板200が挿入されていない分だけ軽量な状態で使用できる。なお、既述のように、補強板200の挿入の際には曲がり矯正具100が使用されるので、所定回数使用されて曲がりや折れを有するスリーブ20に対しても容易に補強板200を挿入することができる。
さらに、本実施形態では、強度の高い鋼鉄製の補強板200が使用されることでスリーブの耐久性を大きく向上させることができる一方、補強板200は、スリーブ20にて構成されるべき周壁の内部に挿入されるので、錆びにくく、また、錆びた場合にもコンテナの外観を損なうことがない。
さらにまた、本実施形態では、スリーブ20に挿入された補強板200の両端に相当する位置でスリーブ20を挟み込むように2個のコの字型部材202がそれぞれ取り付けられるので、補強板200への接着剤の塗布(ステップS20)と相俟ってスリーブ20内の補強板200の脱落が確実に防止される。また、物品を収容したコンテナが段積みされた場合等において、スリーブ20内に挿入された補強板200の端部によるパレット10や蓋部材の損傷がコの字型部材202によって防止されるという効果も得られる。
<4.変形例>
上記実施形態におけるスリーブ20の補強方法では、補強板200は、スリーブ20にて構成されるべき周壁内に挿入される前に液状接着剤を塗布されるが、液状接着剤を塗布することなく、補強板200を周壁内に挿入してもよい。この場合においても、その挿入された補強板200の両端に相当する位置でスリーブ20を挟み込むように2個のコの字型部材202が取り付けられるので(ステップS40)、スリーブ20内の補強板200の脱落が防止される。一方、補強板200に塗布される液状接着剤の接着力が十分に大きい場合には、スリーブ20周縁部における補強板200の両端に相当する位置に取り付けるべき2個のコの字型部材202の一方または双方を省略してもよい。ただし、スリーブ20内に挿入された補強板200の端部によるパレット10や蓋部材30の損傷防止の観点から、上記2個のコの字型部材202をスリーブ20に取り付けるのが好ましい。
また、上記実施形態におけるスリーブ20の補強方法では、組立て→搬送→分解→返送という一連のステップが所定回数だけ繰り返されたコンテナすなわち所定回数だけ使用されたコンテナのスリーブ20に対して上記ステップS10〜S40により補強が施されるが、未使用のスリーブ20に対してこのような補強が施されてもよい。
また、上記実施形態におけるスリーブ20の補強方法では、補強板200のスリーブ20への挿入の際に曲がり矯正具100が使用されるが、上記のように未使用のスリーブ20に補強板200を挿入する場合等、スリーブ20に折れや曲がり等が生じていない場合には、曲がり矯正具100を使用しなくてもよい。
さらに、上記実施形態におけるスリーブ20の補強方法における各ステップS10〜S40は、手作業によって実行されるものとしているが、適宜機械を導入してステップS10〜S40の作業の一部または全部を自動化してもよい。
なお、上記実施形態では、パレット10および蓋部材30は、合成樹脂で作製されているが、これに限定されるものではなく、これらの一方または双方が、段ボール、木材、金属等の他の素材によって作製されてもよい。
本発明の一実施形態に係る組立て・分解自在のコンテナの構成を示す分解斜視図である。 上記実施形態におけるスリーブの折り畳みを説明するための図である。 上記実施形態に係る複数のコンテナに物品を収容して段積みにした状態を示す正面図である。 上記実施形態に係る複数のコンテナを分解して積み重ねた状態(返送用積み重ね状態)を示す正面図である。 上記実施形態におけるスリーブを補強するための手順を示すフローチャートである。 上記実施形態において補強板の挿入に際して行われるスリーブの曲がりや折れの矯正を説明するための斜視図である。 上記実施形態においてスリーブを補強するための補強板の挿入を説明するための斜視図(a)および挿入中の補強板を示す拡大図(b)である。 上記実施形態においてスリーブ周縁部における補強板の両端に相当する位置に取り付けられるコの字型部材を示す斜視図である。 上記実施形態におけるスリーブ周縁部における補強板の両端に相当する位置へのコの字型部材の取り付けを説明するための図である。
符号の説明
10 …パレット
20 …スリーブ
30 …蓋部材
100 …曲がり矯正具
102 …係合部材
102h …貫通孔
200 …(長尺状)補強板
202 …コの字型部材
202p …爪
202q …突起
206 …押圧ツール

Claims (8)

  1. 底面を構成すべきパレットと、当該パレット上に載置されて周壁を構成すべき段ボール製のスリーブと、当該スリーブの上方開口を覆うように配置されて上面を構成すべき蓋部材とを有する組立て・分解自在のコンテナであって、
    前記スリーブにて構成されるべき周壁内に、当該コンテナが組立てられたときに鉛直方向を向くように挿入された長尺状の鋼鉄製補強板を備えることを特徴とするコンテナ。
  2. 前記挿入された補強板の端部の一方または双方に相当する位置で前記スリーブを挟み込むように前記スリーブの周縁部に取り付けられたコの字型部材を更に備えることを特徴とする、請求項1に記載のコンテナ。
  3. 前記補強板は、流動性を有する接着剤を塗布された状態で前記周壁内に挿入されて当該接着剤によって固定されていることを特徴とする、請求項1に記載のコンテナ。
  4. 底面を構成すべきパレットと、当該パレット上に載置されて周壁を構成すべき段ボール製のスリーブと、当該スリーブの上方開口を覆うように配置されて上面を構成すべき蓋部材とを有する組立て・分解自在のコンテナの補強方法であって、
    前記スリーブにて構成されるべき周壁内に、当該コンテナが組立てられたときに鉛直方向を向くように長尺状の鋼鉄製補強板を挿入するステップを備えることを特徴とする補強方法。
  5. 前記挿入された補強板の端部の一方または双方に相当する位置で前記スリーブを挟み込むようにコの字型部材を前記スリーブの周縁部に取り付けるステップを更に備えることを特徴とする、請求項4に記載の補強方法。
  6. 前記補強板が前記周壁内に挿入される前に前記補強板に流動性を有する接着剤を塗布するステップを更に備えることを特徴とする、請求項4に記載の補強方法。
  7. 前記周壁内に前記補強板を挿入しない状態で前記コンテナによる物品の搬送および前記コンテナの返送を所定回数だけ繰り返した後に、前記補強板が前記周壁内に挿入されることを特徴とする、請求項4に記載の補強方法。
  8. 前記周壁を少なくとも1対の直線状剛性部材によって挟み込むステップを更に備え、
    前記少なくとも1対の直線状剛性部材によって挟み込まれた前記周壁内に前記補強板が挿入されることを特徴とする、請求項4または7に記載の補強方法。
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