JP2001130392A - 電気制御駐車ブレーキ - Google Patents

電気制御駐車ブレーキ

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JP2001130392A
JP2001130392A JP31398499A JP31398499A JP2001130392A JP 2001130392 A JP2001130392 A JP 2001130392A JP 31398499 A JP31398499 A JP 31398499A JP 31398499 A JP31398499 A JP 31398499A JP 2001130392 A JP2001130392 A JP 2001130392A
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brake
parking brake
parking
switch
braking force
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JP31398499A
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Yoshihiko Suzuki
義彦 鈴木
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Akebono Brake Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 駐車ブレーキ手段の発生する制動力の大きさ
を運転者が任意に調整することができ、また、駐車ブレ
ーキ手段の作動中に、発生する制動力の増量を簡単に実
現することもできて、安全性,信頼性に優れた電気制御
駐車ブレーキを提供すること。 【解決手段】 駐車ブレーキ用作動スイッチ15により
駐車ブレーキ手段13の駆動設定する電気制御駐車ブレ
ーキであって、サービスブレーキペダル5の踏み込み量
を検出してブレーキ操作検出信号に変換するブレーキ操
作力センサ19と、駐車ブレーキ用作動スイッチ15の
制動指令信号を基にブレーキ操作検出信号に比例したブ
レーキ作動信号を駐車ブレーキ手段13へ出力する構
成。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、駐車ブレーキスイ
ッチにより駐車ブレーキ手段の駆動設定する電気制御駐
車ブレーキに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車の駐車ブレーキは、運転席
付近に配置された専用のパーキングレバー又はペダルを
操作すると、このパーキングレバー又はペダルの操作力
がワイヤー等を介して駐車ブレーキ手段の入力部に伝達
される機械式のものが一般的であった。しかし、最近で
は、車両のブレーキ装置の電動化に伴い、スイッチの単
純な入切操作で駐車ブレーキ手段の作動・解除を可能に
する電気制御駐車ブレーキの開発が盛んになっている
(特開平5−187467号公報、特開平8−2445
96号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の機械
式の駐車ブレーキは、専用のパーキングレバー又はペダ
ルの操作力を加減することで、駐車ブレーキ手段が発生
する制動力を運転者が任意値に調整することができ、ま
た、駐車ブレーキ手段の作動中においても、制動力が不
足していることに気が付けば、更にパーキングレバーの
操作量を増量させるなどにより、制動力の不足を補うこ
とが容易にできる。しかし、前述したスイッチの単純な
入切操作で駐車ブレーキ手段の作動・解除を可能にする
従来の電気制御駐車ブレーキの場合は、駐車ブレーキ手
段の発生する制動力の大きさを、運転者が操作力の加減
等により自由に調整することができない。更に、スイッ
チの操作直後に運転者が制動力の不足に気が付いても、
速やかに制動力を適正に増量するような制御ができない
という問題もあった。そのため、例えば、駐車した路面
の傾斜等によっては、制動力不足によって車両が動き出
す虞があった。
【0004】本発明は上記事情に鑑みて成されたもの
で、駐車ブレーキスイッチの操作による駐車ブレーキ手
段の作動時に、駐車ブレーキ手段の発生する制動力の大
きさを運転者が任意に調整することができ、また、駐車
ブレーキ手段の作動中に、発生する制動力の増量を簡単
に実現することもでき、従って、制動力不足によって車
両が動き出すといった不都合の発生を確実に防止するこ
とができて、安全性,信頼性に優れた電気制御駐車ブレ
ーキを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明に係る電気制御駐車ブレーキは、駐車ブレーキ
用作動スイッチにより駐車ブレーキ手段の駆動設定する
電気制御駐車ブレーキであって、サービスブレーキペダ
ルの踏み込み量を検出してブレーキ操作検出信号に変換
するブレーキ操作力センサと、前記駐車ブレーキスイッ
チの制動指令信号を基に前記ブレーキ操作検出信号に比
例したブレーキ作動信号を駐車ブレーキ手段へ出力する
ことを特徴とする。
【0006】そして、上記構成によれば、駐車ブレーキ
手段が発生する制動力の大きさは、ブレーキ操作力セン
サによりサービスブレーキペダルの踏み込み量を検出
し、サービスブレーキペダルの踏み込み量に応じた大き
さとする。そのため、駐車ブレーキスイッチの操作によ
る駐車ブレーキ手段の作動時に、駐車ブレーキ手段の発
生する制動力の大きさは、サービスブレーキペダルの踏
み込み量を加減することで運転者が任意に調整すること
ができ、駐車場所の路面の傾斜等に応じて運転者が適正
な制動力保持を図ることができる。
【0007】また、駐車ブレーキ手段が制動保持状態で
ない時点での駐車ブレーキスイッチを制動信号と制動保
持信号との切り替わりとし、駐車ブレーキ手段が制動保
持状態の時点での駐車ブレーキスイッチが制動解除信号
となる構成とすることができる。これにより、駐車ブレ
ーキ手段による作動開始及び作動解除は、駐車ブレーキ
スイッチ操作で行うことができる。
【0008】特に、好ましくは、電気制御駐車ブレーキ
において、駐車ブレーキ手段が制動保持状態でない時点
での駐車ブレーキスイッチの接続が制動信号となり、そ
の作動スイッチが制動保持信号となり、駐車ブレーキ手
段が制動保持状態の時点での駐車ブレーキスイッチが制
動解除信号となる構成とするとよい。これにより、駐車
ブレーキスイッチとしては、接点を開閉する単純構造の
スイッチを使用することができて、作動スイッチにおけ
る故障発生の低減、コストの低減を図り、もって電気制
御駐車ブレーキにおける動作信頼性の向上及びコストの
低減を図ることができる。
【0009】更に、駐車ブレーキ手段が制動保持状態
で、ブレーキ制御手段が、サービスブレーキペダルの踏
み込み量増加のブレーキ操作検出信号を受けると、その
増加量に対応して駐車ブレーキ手段を作動する構成とす
ることができる。この構成により、駐車ブレーキ手段の
作動中に、発生する制動力の増量をサービスブレーキペ
ダルの踏み込み量を増加させるという簡単な操作で実現
することもでき、もしも、最初の操作で制動力の不足が
あっても速やかに十分な制動力確保をすることができ
る。従って、制動力不足によって車両が動き出すといっ
た不都合の発生を確実に防止することができて、電気制
御駐車ブレーキにおける安全性,信頼性を向上させるこ
とができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る電気制御駐車
ブレーキの好適な実施の形態を図面に基づいて詳細に説
明する。図1及び図2は本発明に係る電気制御駐車ブレ
ーキの第1の実施の形態を示したもので、図1は本発明
に係る電気制御駐車ブレーキを搭載した車両のブレーキ
システムの概略構成を示すブロック図、図2は図1に示
した電気制御駐車ブレーキにおける制動力の制御処理の
手順を示すフローチャートである。
【0011】図1に示したブレーキシステム1は、油圧
式のサービスブレーキ2と、本発明の第1の実施の形態
となる電気制御駐車ブレーキ3とを組み合わせたもので
ある。サービスブレーキ2は、ブレーキペダル(サービ
スブレーキペダル)5の踏下量に応じてブレーキ油を出
力するマスタシリンダ7によって、車両の各車輪8a,
8b,8c,8d毎に配置した油圧式ディスクブレーキ
ユニット10にブレーキ油を供給して、制動力を発生さ
せるものである。各油圧式ディスクブレーキユニット1
0の発生する制動力の大きさは、ブレーキペダル5の踏
下量を加減することで、運転者の希望する任意の大きさ
に設定することができる。なお、図1において、車輪8
aは左前輪、車輪8bは右前輪、車輪8cは左後輪、車
輪8dは右後輪である。
【0012】本発明に係る電気制御駐車ブレーキシステ
ム3は、車輪8c,8dの後2輪に制動力を作用させる
もので、後2輪にそれぞれ装備された電動式の駐車ブレ
ーキ手段13と、この駐車ブレーキ手段13の作動する
ための駐車ブレーキスイッチ15と、ブレーキペダル5
の踏下量と駐車ブレーキスイッチ15の入切操作に基づ
いて駐車ブレーキ手段13の作動を制御するブレーキ制
御手段17とを備えた構成である。
【0013】駐車ブレーキ手段13は、油圧式ディスク
ブレーキユニット10のロータ10aの回転挙動を電動
アクチュエータによって制限するものである。駐車ブレ
ーキ手段13に使用する電動アクチュエータは、油圧式
ディスクブレーキユニット10の構造等に応じて、適
宜、選択される。駐車ブレーキスイッチ15は、例え
ば、操作部を押下すると接点を接続し、操作部を離すと
接点が開放される単純構造の入切スイッチで、操作部を
押下している期間だけ接点を接続状態又は切断状態に保
つモーメンタリ型のスイッチである。本実施の形態の場
合、この駐車ブレーキスイッチ15の接点の接続時及び離
脱時(接続解除時)の出力信号は、その直前の駐車ブレ
ーキスイッチ15の操作状態や駐車ブレーキ手段13の
作動状態等に応じて、異なる意味を持つ。即ち、この駐
車ブレーキスイッチ15の出力信号を受け取る駐車ブレ
ーキ制御手段17は、駐車ブレーキ手段13が制動保持
状態でない時点での駐車ブレーキスイッチ15の接続時
の出力信号は制動信号として認識し、切断時の出力信号
は制動保持信号として認識し、更に、駐車ブレーキ手段
13が制動保持状態の時点での駐車ブレーキスイッチ1
5の接続時の出力信号は制動解除信号として認識する。
【0014】サービスブレーキペダル5には、当該ブレ
ーキペダル5の踏み込み量を検出してブレーキ操作検出
信号に変換するブレーキ操作力センサ19が設けられて
いる。本実施の形態の駐車ブレーキ制御手段17は、駐車
ブレーキスイッチ15の制動指令信号を基にブレーキ操
作検出信号に比例したブレーキ作動信号を駐車ブレーキ
手段13へ出力開始する。そして、駐車ブレーキスイッ
チ15の制動保持指令信号の発生時に、ブレーキ操作力
センサ19のブレーキ操作検出信号値により駐車ブレー
キ手段13の制動力を保持し、その駐車ブレーキスイッ
チ15の制動解除指令信号により駐車ブレーキ手段13
の制動保持を解除する。
【0015】また、本実施の形態の駐車ブレーキ制御手
段17は、駐車ブレーキ手段13が制動保持状態のと
き、サービスブレーキペダル5の踏み込み量増加のブレ
ーキ操作検出信号を受けると、その増加量に対応して増
加させた保持制動力で駐車ブレーキ手段13を作動す
る。
【0016】本実施の形態の駐車ブレーキ制御手段17
は、具体的には、図2に示す手順で制御処理を行う。処
理を開始すると、まず、最初のステップS201では、
パーキング保持フラグがONか否かを判定し、パーキン
グ保持フラグがOFFの場合にはステップS202に、
パーキング保持フラグがONの場合にはステップS20
3に進む。パーキング保持フラグは、駐車ブレーキ手段
13が作動中の場合に、判定条件となるデータの1ビッ
トを立てて、ONに設定される。ステップS201で、
既にパーキング保持フラグがONの場合は、既に駐車ブ
レーキが作動中であることを意味する。
【0017】ステップS202では、パーキング調整フ
ラグがONか否かを判定する。パーキング調整フラグ
は、駐車ブレーキ手段13を作動開始させるための操作
中である場合に、判定条件となるデータの1ビットを立
てて、ONに設定される。ステップS202で、パーキ
ング調整フラグがOFFと判定された場合は、駐車ブレ
ーキ手段13が非作動中で、駐車ブレーキ手段13を作
動させるための操作開始初期の段階である可能性を有し
ていることを意味しており、次のステップS211に進
む。また、ステップS202で、パーキング調整フラグ
がONと判定された場合は、パーキング操作中であるこ
とを意味し、次のステップS221に進む。
【0018】ステップS211に進んだ場合は、未だ駐
車ブレーキ手段13が作動しておらず、駐車ブレーキ手
段13を作動させるための操作開始初期の段階である可
能性を有していることを意味している。ステップS21
1では、駐車ブレーキスイッチ15が押下されているか
否かを判定し、駐車ブレーキスイッチ15が押下されて
いない場合には、ステップS201に戻る。ステップS
211で駐車ブレーキスイッチ15が押下されていると
判定された場合には、次のステップS212に進み、サ
ービスブレーキペダル5の踏下の有無を判定し、踏下さ
れていないと判定された時には、ステップS201に戻
る。
【0019】ステップS212で、サービスブレーキペ
ダル5が踏下されている場合にはその踏力FB を検出す
る。ステップS212で、サービスブレーキペダル5が
踏下されていると判定された場合は、現在駐車ブレーキ
を操作中であることを意味し、次のステップS213に
進んで、ステップS212で検出した踏力FB に応じた
駆動電流I=f(FB )で駐車ブレーキ手段13を作動
させ、更に次のステップS214に進んでパーキング調
整フラグをONにした後、次のステップS215で駐車
ブレーキ手段13の作動状態を示す作動ランプ21を点
滅させた後、ステップS201に戻る。作動ランプ21
の点滅は、駐車ブレーキの操作中を意味している。
【0020】ステップS221に進んだ場合は、駐車ブ
レーキの操作が継続していることを意味している。この
ステップS221では、それまで押下されていた駐車ブ
レーキスイッチ15が解除されたか否かを判定し、駐車
ブレーキスイッチ15の押下が解除されない場合には、
未だ操作中であると判定してステップS201に戻る。
ステップS221で駐車ブレーキスイッチ15の押下が
解除されたと判定された場合には、次のステップS22
2に進んで、パーキング調整フラグをOFFに切り替え
ると共に、パーキング保持フラグをONに切り替え、更
に次のステップS223に進んで、作動ランプ21を点
滅から点灯に切り替えた後、ステップS201に戻る。
このとき、踏力に応じた駐車ブレーキ力で保持する。作
動ランプ21の点灯は、駐車ブレーキの制動力保持中で
あることを意味するものである。
【0021】ステップS203では、制動力の保持中
に、駐車ブレーキスイッチ15が再び押下されたか否か
を検出し、押下されていない場合には、ステップS23
1に進み、押下されている場合にはステップS241に
進む。ステップS231への移行は、制動力の保持中
で、且つ、駐車ブレーキスイッチ15の再押下がない場
合で、このステップでは、サービスブレーキペダル5が
踏下されたか否かを検出し、サービスブレーキペダル5
が踏下されていない場合にはステップS201に戻り、
サービスブレーキペダル5が踏下された場合には、その
時のブレーキペダル5の踏力FB を検出し、次いで、次
のステップS232に進んで、ステップS231で検出
した踏力FB に応じた駆動電流I=f(F B )で駐車ブ
レーキ手段13を作動させて、ステップS201に戻
る。
【0022】ステップS241への移行は、制動力の保
持中に駐車ブレーキスイッチ15の再押下があった場合
で、これは、駐車ブレーキの解除を意味する。このステ
ップS241では、駐車ブレーキ手段13による制動力
を解除し(ステップS242)、次いで、次のステップ
S243に進んでパーキング保持フラグをOFFに切り
替えた後、次のステップS244に進んで作動ランプ2
1を消灯させて、ステップS201に戻る。
【0023】以上に説明した電気制御駐車ブレーキシス
テム3では、駐車ブレーキ手段13による作動開始及び
作動解除は、駐車ブレーキスイッチ15の入切操作で行
うが、駐車ブレーキ手段13が発生する制動力の大きさ
は、ブレーキ操作力センサ19によりサービスブレーキ
ペダル5の踏み込み量を検出し、サービスブレーキペダ
ル5の踏み込み量に応じた大きさとする。そのため、駐
車ブレーキスイッチ15の操作による駐車ブレーキ手段
13の作動時に、駐車ブレーキ手段13の発生する制動
力の大きさは、サービスブレーキペダル5の踏み込み量
を加減することで運転者が任意に調整することができ、
駐車場所の路面の傾斜等に応じて運転者が適正な制動力
保持を図ることができる。
【0024】また、本実施の形態の電気制御駐車ブレー
キシステム3では、駐車ブレーキ手段13が制動保持状
態で、駐車ブレーキ制御手段17が、サービスブレーキペ
ダル5の踏み込み量増加のブレーキ操作検出信号を受け
ると、その増加量に対応して増加させた保持制動力で駐
車ブレーキ手段13を作動する構成であるため、駐車ブ
レーキ手段13の作動中に、発生する制動力の増量をサ
ービスブレーキペダル5の踏み込み量を増加させるとい
う簡単な操作で実現することもでき、もしも、最初の操
作で制動力の不足があっても速やかに十分な制動力確保
をすることができる。従って、制動力不足によって車両
が動き出すといった不都合の発生を確実に防止すること
ができて、電気制御駐車ブレーキシステム3における安
全性,信頼性を向上させることができる。
【0025】更に、本実施の形態の電気制御駐車ブレー
キシステム3では、駐車ブレーキ手段13が制動保持状
態でない時点での駐車ブレーキスイッチ15の接続が制
動信号となり、その駐車ブレーキスイッチ15の切断が
制動保持信号となり、駐車ブレーキ手段13が制動保持
状態の時点での駐車ブレーキスイッチ15の接続が制動
解除信号となる構成で、駐車ブレーキスイッチ15とし
ては、接点を開閉する単純構造のスイッチを使用するこ
とができて、駐車ブレーキスイッチ15における故障発
生の低減、コストの低減を図り、もって電気制御駐車ブ
レーキ3における動作信頼性の向上及びコストの低減を
図ることができる。
【0026】図3は本発明に係る電気制御駐車ブレーキ
を搭載した車両のブレーキシステムの第2の実施の形態
の概略構成を示すブロック図で、図4は図3に示した電
気制御駐車ブレーキにおける制動力の制御処理の手順を
示すフローチャートである。図3に示したブレーキシス
テム31は、各車輪8a,8b,8c,8dに電動アク
チュエータにより作動する電動式ディスクブレーキユニ
ット32を装備し、これらのディスクブレーキユニット
32の動作を制御する電動ブレーキ制御手段37に、サ
ービスブレーキとしてディスクブレーキユニット32の
操作を制御するサービスブレーキモードと、ディスクブ
レーキユニット32に所定の制動力を保持させて駐車ブ
レーキとして作動させる駐車ブレーキモードとを備えた
ものである。なお、図3において、車輪8aは左前輪、
車輪8bは右前輪、車輪8cは左後輪、車輪8dは右後
輪である。
【0027】電動ブレーキ制御手段37は、サービスブ
レーキペダル5の踏み込み量を検出してブレーキ操作検
出信号に変換するブレーキ操作力センサ19の出力に基
づいてブレーキペダル5の踏み込み量を検知すると共
に、駐車ブレーキスイッチ15の押下操作時の出力によ
り駐車ブレーキとしての作動指令を検知し、駐車ブレー
キとして作動する場合には、作動ランプ21により駐車
ブレーキとしての作動状態を通知する。駐車ブレーキス
イッチ15やブレーキ操作力センサ19は、図1に示し
た第1の実施の形態のものと同一のものである。
【0028】電動ブレーキ制御手段37は、サービスブ
レーキモードでは、サービスブレーキペダル5の踏下量
に応じた駆動電流をディスクブレーキユニット32のア
クチュエータに出力して、ブレーキペダル5の踏下量に
応じた制動力を発生させる。また、本実施の形態の電動
ブレーキ制御手段37は、駐車ブレーキとしてディスク
ブレーキユニット32を作動させる場合、駐車ブレーキ
スイッチ15の制動指令信号を基にブレーキ操作検出信
号に比例したブレーキ作動信号をディスクブレーキユニ
ット32へ出力開始する。そして、駐車ブレーキスイッ
チ15の制動保持指令信号の発生時に、ブレーキ操作力
センサ19のブレーキ操作検出信号値によりディスクブ
レーキユニット32の制動力を保持し、その駐車ブレー
キスイッチ15の制動解除指令信号によりディスクブレ
ーキユニット32の制動保持を解除する。また、本実施
の形態の電動ブレーキ制御手段37は、ディスクブレー
キユニット32が駐車ブレーキとして制動保持状態のと
き、サービスブレーキペダル5の踏み込み量増加のブレ
ーキ操作検出信号を受けると、その増加量に対応して増
加させた保持制動力でディスクブレーキユニット32を
作動する。
【0029】本実施の形態の電動ブレーキ制御手段37
は、具体的には、図4に示す手順で制御処理を行う。処
理を開始すると、まず、最初のステップS401では、
パーキング保持フラグがONか否かを判定し、パーキン
グ保持フラグがOFFの場合にはステップS402に、
パーキング保持フラグがONの場合にはステップS40
3に進む。パーキング保持フラグは、ディスクブレーキ
ユニット32が駐車ブレーキとして制動力を保持中の場
合に、判定条件となるデータの1ビットを立てて、ON
に設定される。ステップS401で、既にパーキング保
持フラグがONの場合は、既に駐車ブレーキとして作動
中であることを意味する。
【0030】ステップS402では、パーキング調整フ
ラグがONか否かを判定する。パーキング調整フラグ
は、駐車ブレーキとしてディスクブレーキユニット32
を作動開始させるための操作中である場合に、判定条件
となるデータの1ビットを立てて、ONに設定される。
ステップS402で、パーキング調整フラグがOFFと
判定された場合は、ディスクブレーキユニット32が駐
車ブレーキとして非作動中で、ディスクブレーキユニッ
ト32を駐車ブレーキとして作動させるための操作開始
初期の段階である可能性を有していることを意味してお
り、次のステップS411に進む。また、ステップS4
02で、パーキング調整フラグがONと判定された場合
は、既にパーキング操作中であることを意味し、次のス
テップS421に進む。
【0031】ステップS411に進んだ場合は、ディス
クブレーキユニット32が未だ駐車ブレーキとして作動
しておらず、ディスクブレーキユニット32を駐車ブレ
ーキとして作動させるための操作開始初期の段階である
可能性を有していることを意味している。ステップS4
11では、駐車ブレーキスイッチ15が押下されている
か否かを判定し、駐車ブレーキスイッチ15が押下され
ていない場合には、ステップS401に戻る。ステップ
S411で駐車ブレーキスイッチ15が押下されている
と判定された場合には、次のステップS412に進み、
サービスブレーキペダル5の踏下の有無を判定し、踏下
されている場合にはその踏力FB を検出する。
【0032】ステップS412で、サービスブレーキペ
ダル5が踏下されていないと判定された時には、ステッ
プS401に戻る。ステップS412で、サービスブレ
ーキペダル5が踏下されていると判定された場合は、現
在駐車ブレーキを操作中であることを意味し、次のステ
ップS413に進んで、ステップS412で検出した踏
力FB1に応じた駆動電流I=f(FB1)でディスクブレ
ーキユニット32を作動させ、更に次のステップS41
4に進んでパーキング調整フラグをONにした後、次の
ステップS415で駐車ブレーキの作動状態を示す作動
ランプ21を点滅させた後、ステップS401に戻る。
作動ランプ21の点滅は、駐車ブレーキの操作中を意味
している。
【0033】ステップS421に進んだ場合は、駐車ブ
レーキとしての操作が継続していることを意味してい
る。このステップS421では、それまで押下されてい
た駐車ブレーキスイッチ15が解除されたか否かを判定
し、駐車ブレーキスイッチ15の押下が解除されない場
合には、未だ操作中であると判定してステップS401
に戻る。ステップS421で駐車ブレーキスイッチ15
の押下が解除されたと判定された場合には、次のステッ
プS422に進んで、電動ブレーキ制御手段37に組み
込まれている制動力保持装置を作動させ、次のステップ
S423に示すように、その時点でのブレーキペダル5
の踏力がFB1であれば、その踏力FB1に応じた駆動電流
I=f(FB1)に制動力を保持させる。次いで、次のス
テップS424でパーキング調整フラグをOFFに切り
替えると共に、パーキング保持フラグをONに切り替
え、更に次のステップS425に進んで、作動ランプ2
1を点滅から点灯に切り替えた後、ステップS401に
戻る。作動ランプ21の点灯は、駐車ブレーキの制動力
保持中であることを意味するものである。
【0034】ステップS403では、制動力の保持中
に、駐車ブレーキスイッチ15が再び押下されたか否か
を検出し、押下されていない場合には、ステップS43
1に進み、押下されている場合にはステップS441に
進む。ステップS431への移行は、制動力の保持中
で、且つ、駐車ブレーキスイッチ15の再押下がない場
合で、このステップでは、サービスブレーキペダル5が
踏下されたか否かを検出し、サービスブレーキペダル5
が踏下されていない場合にはステップS401に戻り、
サービスブレーキペダル5が踏下された場合には、その
時のブレーキペダル5の踏力FB2を検出し、次いで、次
のステップS432に進んで、ステップS431で検出
した踏力FB2に応じた駆動電流I=f(F B2)によって
ディスクブレーキユニット32を駆動した時の制動力が
それ以前の踏力FB1に応じた駆動電流I=f(FB1)の
時の制動力よりも大きいか否かを判定する。
【0035】そして、新たな踏力踏力FB2に対応する制
動力が以前の踏力FB1に対応する制動力よりも小さい場
合には、保持している制動力はそのままで、直ちにステ
ップS401に戻る。しかし、新たな踏力踏力FB2に対
応する制動力が以前の踏力F B1に対応する制動力よりも
大きい場合には、次のステップS433に進んで、制動
力保持装置の作動を一旦解除し、その後のステップS4
34,S435,S436に示すように、駆動電流をI
=f(FB2)に増加させて再度、制動力保持装置の作動
させた後、保持制動力の大きさを踏力FB2に対応するも
のに更新して、ステップS401に戻る。
【0036】ステップS441への移行は、制動力の保
持中に駐車ブレーキスイッチ15の再押下があった場合
で、これは、駐車ブレーキの解除を意味する。このステ
ップS441では、ディスクブレーキユニット32に出
力していた駆動電流値の保持を解除して、ディスクブレ
ーキユニット32による制動力を解除し(ステップS4
42)、次いで、次のステップS443に進んでパーキ
ング保持フラグをOFFに切り替えた後、次のステップ
S444に進んで作動ランプ21を消灯させて、ステッ
プS401に戻る。
【0037】以上の制動処理によっても、第1の実施の
形態の場合と同様に、駐車ブレーキスイッチ15の操作
による駐車ブレーキの作動時に、駐車ブレーキの発生す
る制動力の大きさは、サービスブレーキペダル5の踏み
込み量を加減することで運転者が任意に調整することが
でき、駐車場所の路面の傾斜等に応じて運転者が適正な
制動力保持を図ることができる。
【0038】また、駐車ブレーキによる制動力保持状態
の時に、サービスブレーキペダル5の踏み込み量を増加
させると、その増加量に対応して増加させた保持制動力
に切り替えて制動力保持を行うため、駐車時に発生する
制動力の増量をサービスブレーキペダル5の踏み込み量
を増加させるという簡単な操作で実現することもでき、
もしも、最初の操作で制動力の不足があっても速やかに
十分な制動力確保をすることができる。従って、制動力
不足によって車両が動き出すといった不都合の発生を確
実に防止することができて、電気制御駐車ブレーキシス
テム3における安全性,信頼性を向上させることができ
る。
【0039】また、本実施の形態の場合は、サービスブ
レーキ用の電動式のブレーキユニットを、制動力保持機
能を装備することで駐車ブレーキとしても共用可能にし
たもので、駐車ブレーキとして専用の機構が不要にな
り、その分、車両の車輪付近の機械部品等の装備を低減
することができる。
【0040】
【発明の効果】本発明の電気制御駐車ブレーキによれ
ば、駐車ブレーキ手段による作動開始及び作動解除は、
駐車ブレーキスイッチの入切操作で行うが、駐車ブレー
キ手段が発生する制動力の大きさは、ブレーキ操作力セ
ンサによりサービスブレーキペダルの踏み込み量を検出
し、サービスブレーキペダルの踏み込み量に応じた大き
さとする。そのため、駐車ブレーキスイッチの操作によ
る駐車ブレーキ手段の作動時に、駐車ブレーキ手段の発
生する制動力の大きさは、サービスブレーキペダルの踏
み込み量を加減することで運転者が任意に調整すること
ができ、駐車場所の路面の傾斜等に応じて運転者が適正
な制動力保持を図ることができる。
【0041】また、請求項2に記載の構成としておけ
ば、駐車ブレーキ手段の作動中に、発生する制動力の増
量をサービスブレーキペダルの踏み込み量を増加させる
という簡単な操作で実現することもでき、もしも、最初
の操作で制動力の不足があっても速やかに十分な制動力
確保をすることができる。従って、制動力不足によって
車両が動き出すといった不都合の発生を確実に防止する
ことができて、電気制御駐車ブレーキにおける安全性,
信頼性を向上させることができる。
【0042】更に、請求項3に記載の構成とすると、駐
車ブレーキスイッチとしては、接点を開閉する単純構造
のスイッチを使用することができて、作動スイッチにお
ける故障発生の低減、コストの低減を図り、もって電気
制御駐車ブレーキにおける動作信頼性の向上及びコスト
の低減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電気制御駐車ブレーキを搭載した
車両のブレーキシステムの第1の実施の形態の概略構成
を示すブロック図である。
【図2】図1に示した電気制御駐車ブレーキにおける制
動力の制御処理の手順を示すフローチャートである。
【図3】本発明に係る電気制御駐車ブレーキを搭載した
車両のブレーキシステムの第2の実施の形態の概略構成
を示すブロック図である。
【図4】図3に示した電気制御駐車ブレーキにおける制
動力の制御処理の手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 ブレーキシステム 2 サービスブレーキ 3 電気制御駐車ブレーキ 5 ブレーキペダル(サービスブレーキペダル) 7 マスタシリンダ 8a,8b,8c,8d 車輪 10 油圧式ディスクブレーキユニット 13 駐車ブレーキ手段 15 駐車ブレーキスイッチ 17 ブレーキ制御手段 19 ブレーキ操作力センサ 21 作動ランプ 31 ブレーキシステム 32 ディスクブレーキユニット 37 電動ブレーキ制御手段

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駐車ブレーキスイッチにより駐車ブレー
    キ手段の駆動設定する電気制御駐車ブレーキであって、 サービスブレーキペダルの踏み込み量を検出してブレー
    キ操作検出信号に変換するブレーキ操作力センサと、 前記駐車ブレーキスイッチの制動指令信号を基に前記ブ
    レーキ操作検出信号に比例したブレーキ作動信号を駐車
    ブレーキ手段へ出力することを特徴とする電気制御駐車
    ブレーキ。
  2. 【請求項2】 前記駐車ブレーキ手段が制動保持状態で
    ない時点での前記駐車ブレーキスイッチを制動信号と制
    動保持信号との切り替わりとし、前記駐車ブレーキ手段
    が制動保持状態の時点での前記駐車ブレーキスイッチが
    制動解除信号となることを特徴とする請求項1に記載の
    電気制御駐車ブレーキ。
  3. 【請求項3】 前記駐車ブレーキ手段が制動保持状態
    で、前記ブレーキ制御手段が、サービスブレーキペダル
    の踏み込み量増加のブレーキ操作検出信号を受けると、
    その増加量に対応して前記駐車ブレーキ手段を作動する
    ことを特徴とする請求項1に記載の電気制御駐車ブレー
    キ。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006199280A (ja) * 2005-01-11 2006-08-03 Messier Bugatti 電気ブレーキが装備された乗物用ブレーキシステムによって発生されるパーキング力を管理する方法
JP2016150600A (ja) * 2015-02-16 2016-08-22 三菱自動車工業株式会社 フレーム車両の車体構造

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JP4511474B2 (ja) * 2005-01-11 2010-07-28 メシエ−ブガッティ 電気ブレーキが装備された乗物用ブレーキシステムによって発生されるパーキング力を調節する方法
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