JP2001129991A - インクジェットヘッドの駆動方法 - Google Patents

インクジェットヘッドの駆動方法

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JP2001129991A
JP2001129991A JP31223399A JP31223399A JP2001129991A JP 2001129991 A JP2001129991 A JP 2001129991A JP 31223399 A JP31223399 A JP 31223399A JP 31223399 A JP31223399 A JP 31223399A JP 2001129991 A JP2001129991 A JP 2001129991A
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driving
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ejection
signal
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JP31223399A
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Sukeaki Aoki
右顕 青木
Takashi Kimura
隆 木村
Mitsuru Shingyouchi
充 新行内
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ヘッドの消費電力が大きくなっても消費電力
負担を分割して安価な小型部品を使用することが可能で
あり、また、ヘッドから駆動周期内に異なるタイミング
でインク吐出を行って印字動作する場合にも駆動波形発
生手段によって印字可能となるインクジェットヘッドの
駆動方法を提供することにある。 【解決手段】 一定駆動周期Tでノズルからインク滴の
吐出、非吐出が可能なヘッドに印加する駆動電圧を発生
する駆動波形電圧発生手段である。この駆動波形電圧発
生手段は、前記駆動周期T内における吐出時の圧電素子
への駆動電圧波形を、時間的に電圧値の変動する変動部
と一定値となる定常部を個別に発生する。各圧電素子に
対して前記駆動波形電圧発生手段の信号を選択的に切り
換えて印加し、印字信号に応じて前記信号の切り替えを
制御して各圧電素子に前記駆動波形電圧を印加する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェットヘ
ッドの駆動方法、より詳細には、複数の圧電素子によっ
てインク滴を周期的に吐出もしくは非吐出させて印字動
作させるインクオンデマンド型インクジェットヘッドの
駆動方法に関する。
【0002】
【従来の技術】オンデマンド型のインクジェットプリン
タは装置の簡便な構造とカラー化が容易なことが特徴で
ある。近年、インクジェットプリンタのプリントアウト
スピードの高速化と高画質化が進んでいる。プリントア
ウトスピードを向上させるには、ヘッドのノズル数を増
やすか、もしくは、ヘッドの駆動周波数を高くすること
で可能となる。高画質化するには、印字画像のドット密
度を上げること、インク滴の大きさを制御して階調性を
向上させることが大きな要因となる。しかしながら、高
速化、高画質化を両立させることは難しく、多くのプリ
ンタでは速度のみを重視したドラフトモード、画質を重
視した高画質モードの両モードを別々に備えることが多
い。
【0003】プリントアウトスピードを向上させるドラ
フトモードではヘッドの駆動周波数を高くして印字動作
を行う。高画質モード時にはドラフトモード時よりもヘ
ッドの駆動周波数を低くしたうえで印字動作をする。ま
た、高画質モード時にはヘッドからのインク滴の大きさ
を制御して小滴化して多階調性を持たせるか、複数の大
きさのインク滴を吐出させて画素密度を上げて印字する
ことが行われる。高速化を行うために駆動周波数を増加
させると瞬時電力、平均電力は増加する。また駆動周波
数を増加させずにノズル数を増加させた場合にもそれは
同様である。高画質化においてもインク滴の大きさを制
御しようとすると駆動波形が複雑になることから瞬時電
力、平均電力は高速化の場合と同様に増加する。また駆
動周期内に複数のインク滴を吐出させて階調性を持たせ
る場合も同様である。
【0004】特開平6−127034号公報の発明で
は、N個のノズルをM個のグループに分割して互いに位
相の異なる波形をM個、もしくは、M個の整数分の一の
任意波形発生手段を用いて時分割駆動をすることによっ
て高速化した場合の瞬時電力の低減を行っている。ま
た、特開平10−81014号公報の発明では、駆動周
期内で複数のパルスを印加して多階調を実現している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
6−127034号公報の発明のように、個々のデバイ
スに同一形状の駆動波形を位相をずらして印加する場合
には、異なるタイミングに応じて駆動波形を生成する駆
動波形生成手段が必要となる。さらに、特開平10−8
1014号公報の発明では、波形発生器は駆動周期内に
複数のパルスを発生しなければならない。ここで、波形
発生器の出力回路の負荷は圧電素子であるが、その供給
電力を考えると回路デバイスとしては数Wクラスのスイ
ッチングトランジスタを用いる必要がある。このような
デバイスは素子自体の大きさもさることながら、その放
熱特性を考えると、ヒートシンク等の負荷部品が必要
で、プリンタ自体の小型化を妨げる結果となる。また、
特開平10−81014号公報の発明では、ノズルをグ
ループ分けして吐出タイミングを異ならせているが、異
なるタイミングの数が増えるごとに波形発生器の数が増
加するのでコストの低減が難しくなってしまうという問
題点がある。
【0006】本発明は、上述のごとき実情に鑑みてなさ
れたもので、その目的は、ヘッドの消費電力が大きくな
っても消費電力負担を分割して安価な小型部品を使用す
ることが可能であり、また、ヘッドから駆動周期内に異
なるタイミングでインク吐出を行って印字動作する場合
にも駆動波形発生手段によって印字可能となるインクジ
ェットヘッドの駆動方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、n個
の圧電素子によって一定周期でノズルからインク滴の吐
出、非吐出が可能なヘッドにおいて、一駆動周期内にお
ける吐出時の圧電素子への駆動電圧波形の時間的に電圧
値の変動する変動部と一定値となる定常部を個別に発生
する波形発生手段を有し、各圧電素子には前記波形発生
手段の信号を選択的に印加可能な信号切り替え手段を有
し、印字信号に応じて信号切り替え手段を制御して圧電
素子に駆動波形電圧を印加することを特徴としている。
【0008】請求項2の発明は、n個の圧電素子によっ
て各ノズルからのインク滴がm個(n≧m)の異なるタ
イミングのひとつで吐出する場合に、一駆動周期内にお
ける吐出時の圧電素子への駆動電圧波形の時間的に電圧
値の変動する変動部と一定値となる定常部を個別に発生
する波形発生手段を有し、変動部の発生時間の長さがm
個の吐出タイミング間隔時間の最小値よりも小さく前記
変動部の波形発生手段は駆動周期内にm個の変動部を発
生し、各圧電素子には前記波形発生手段の信号を選択的
に印加可能な信号切り替え手段を有し、印字信号に応じ
て前記信号切り替え手段を制御して圧電素子に駆動波形
電圧を印加することを特徴とするものである。
【0009】請求項3の発明は、請求項1の発明の構成
において、駆動波形の定常部を発生する波形発生手段を
省略し、印字信号に応じて信号切り替え手段によって駆
動波形の変動部を選択的に印加し、駆動波形の時間的に
変動しない定常部のときは圧電素子が開放状態となるよ
うに前記信号切り替え手段を制御して圧電素子に駆動波
形電圧を印加することを特徴とする。
【0010】また、請求項4の発明は、請求項2の発明
の構成において、駆動波形の定常部を発生する波形発生
手段を省略し、印字信号に応じて信号切り替え手段によ
って駆動波形の変動部を選択的に印加し、駆動波形の時
間的に変動しない定常部のときは圧電素子が開放状態と
なるように前記信号切り替え手段を制御して圧電素子に
駆動波形を印加することを特徴とするものである。
【0011】請求項5の発明は、請求項4の発明の構成
において、駆動周期内における吐出時の圧電素子への駆
動電圧波形の時間的に電圧値の変動する変動部の数が異
なる吐出タイミングの数mより小さい駆動波形を用いる
ことを特徴とするものである。
【0012】請求項6の発明は、請求項1〜4のいずれ
かの発明の構成において、駆動波形としてその各変動部
が単調増加もしくは単調減少となっているものを用いる
ことを特徴とするものである。
【0013】請求項7の発明は、請求項1又は2の発明
の構成において、駆動波形の定常部を発生する波形発生
手段としてコンデンサ、演算増幅器からなるサンプルホ
ールド回路と駆動波形の変動部を生成する波形発生手段
によって定常部電圧波形を得ることを特徴とするもので
ある。
【0014】請求項8の発明は、請求項1〜4のいずれ
かの発明の構成をシリアルプリンタに用い、クロック信
号と駆動周期に同期したパルスによってキャリッジ内で
圧電素子に接続された信号切り替え手段を制御する信号
を生成することを特徴とするものである。
【0015】請求項9の発明は、請求項2又は4の発明
の構成において、駆動波形の変動部の波形発生手段とし
てDAコンバータを用い、そのサンプリング周期をTs
としたときに吐出用の駆動波形として各変動部の連続し
た時間の最大値がm個の吐出タイミング間隔時間の最小
値より2Ts以上小さいものを用いて、m個の変動部を
一本の信号線に含んだ個々の変動部信号が個々の駆動波
形上のその変動部の前後の定常部波形を含んでいること
を特徴とするものである。
【0016】請求項10の発明は、請求項2の発明の構
成において、駆動波形の定常部の波形発生手段としてD
Aコンバータを用い、そのサンプリング周期をTsとし
たときに吐出用の駆動波形として各定常部の連続した時
間の最大値がm個の吐出タイミング間隔時間の最小値よ
り2Ts以上小さいものを用いて、m個の定常部を一本
の信号線に含んだ個々の変動部信号が個々の駆動波形上
のその定常部の前後の変動部波形を含んでいることを特
徴とするものである。
【0017】
【発明の実施の形態】図1は、本発明が適用されるイン
クジェットヘッドを搭載したインクジェットプリンタの
一例を示す概略斜視図で、図1に示したインクジェット
プリンタはシリアルプリンタであり、ガイドレール3に
キャリッジ1を移動可能に装着し、このキャリッジ1に
インクジェットヘッド2を搭載する。インクジェットヘ
ッド2は電気信号を受信して記録動作を行うヘッドユニ
ット2aとヘッドユニット2a内の各デバイスを駆動す
る駆動回路ユニット2bとからなり、両ユニットはキャ
リッジ1に装填されると同時に圧接固定されている。キ
ャリッジ1は図示していないモータ等によってガイドレ
ール3に沿って移動可能である。記録媒体4はプラテン
5に取り込まれ、プレシャーローラ6とプラテン5によ
って圧接されて、キャリッジ1の移動方向に垂直な方向
に搬送可能となる。
【0018】図1に示したインクジェットプリンタで
は、キャリッジ1を主走査方向(ガイドレール3に平行
な方向)に移動走査させながら、記録媒体4を副走査方
向(ガイドレール3に垂直な方向)に搬送させる。この
とき片方向もしくは両方向でキャリッジ1上のインクジ
ェットヘッド2よりインク滴を噴射させて記録媒体4に
画像を印字する。なお、本実施例におけるヘッドは圧電
素子に電気エネルギーを与えることによって生じる機械
振動エネルギーを利用したものである。
【0019】図2は、図1に示したインクジェットヘッ
ド2の走査方向要部拡大断面図,図3は、副走査方向要
部拡大断面図,図4は、要部分解斜視図で、図中、10
は駆動ユニット,11は駆動ユニット基板で、該駆動ユ
ニット基板11はセラミック、ガラスエポキシ樹脂等か
らなる絶縁性の基板であって、デバイス実装面には印刷
によってNi・A1等の配線パターン12(共通電極パ
ターン12a、個別電極パターン12b)が設けてあ
る。この駆動ユニット基板11には複数の積層型圧電素
子13が列状に導電性接着剤14によって接合され、切
削加工15,16により分離され(切削加工15により
13a列の圧電素子と13b列の圧電素子が分離され、
切削加工16により、各列における隣接圧電素子間を分
離され)配置されている。ここでは、2つの圧電素子を
対向配置して形成する。さらに、この複数の圧電素子1
3の周囲を取り囲むように複数の穴部17a,17bを
形成したフレーム部材17を接合配置する。この駆動ユ
ニットの複数の圧電素子は、駆動波形を印加する駆動部
と駆動波形を印加しない非駆動部とを交互に構成する。
【0020】ここで、圧電素子13は、図2及び図3に
示すように、積層型圧電素子からなり、暑さ20〜50
μm/1層のPZT(=Pb(Zr・Ti)O3)131
と、厚さ数μm/1層の銀・パラジューム(AgPd)
からなる内部電極132とを交互に積層したものであ
る。圧電素子13を、厚さ20〜50μm/1層の積層
型とすることによって駆動電圧の低電圧化を計ることが
でき、例えば、20〜50Vのパルス電圧で圧電素子の
電界強度1000V/mmを得ることができる。この圧
電素子の内部電極131は1層おきにAgPd等からな
る左右の外部電極に接続しており、そのうち各圧電素子
に共通となる共通電極12aは対向する圧電素子13
a,13bどうしの間に切削により形成された溝15と
コンタクトすることにより駆動ユニット基板11端部へ
と取り出され電気的接続を可能にする。各圧電素子で信
号を独立に印加するための信号電極となる内部電極は圧
電素子の側面の外部電極にだされて導電性接着剤14を
とおして駆動ユニット基板の端部に取り出される。各電
極は駆動ユニット基板端部のFPC18を圧着すること
で駆動回路との接続が可能になる。
【0021】液室ユニット20は、金属或いは樹脂の薄
膜からなる振動板21と、液室隔壁部材を構成する層構
造のフォトレジストフィルムからなる感光性樹脂層22
と、ノズル32を形成した金属、樹脂等からなるノズル
プレート31とが順次を積層され、これらが熱融着され
形成されている。これらの各部材によってノズル32が
連通する加圧液室23と、この加圧液室23の両側に位
置する共通液室24と、共通液室24から加圧液室23
へインクを供給するための流体抵抗路となるインク供給
路25が形成されている。振動板21は、同一平面上に
位置出し又は研削加工した積層型圧電素子及びフレーム
部材上に接着剤30で接合されている。この振動板21
は変位部となるダイアフラム部21a、圧電素子の内の
非駆動部に接合する梁21b及びフレーム部材に接合す
るベース21cとから形成され、また、ダイアフラム部
21aは積層型圧電素子の内の駆動部に接合する島状凸
部21a1と、この凸部の周囲に形成した薄膜部分21
2とからなっている。
【0022】また、ノズルプレート31にはインク滴を
飛翔させるための微細孔である多数のノズル32が形成
されており、このノズル32の径は最適なインク滴に合
わせて設計されている。このノズルプレート31は例え
ばエレクトロンフォーミング工法(電鋳)によって製造
したNi(ニッケル)の金属プレートを用いているが、
Si、その他の金属材料を用いることもできる。ノズル
プレート31の品質は、インクの滴形状、飛翔特性を決
定し、画像品質に大きな影響を与えるものであり、より
高品位の画像品質を得る上で表面の均一化処理が不可欠
であるので、インク吐出側面に撥水層を成膜している。
【0023】このヘッドユニットにおいては、予め駆動
ユニット10と、液室ユニット20を別々に組付けた
後、接着剤30によって両ユニットを接着接合して製造
している。図5は、加工前の駆動ユニット基板11を表
したもので、まず、駆動ユニット基板11に両端面に端
面電極となる電極を形成した2つのプレート状の独立し
た圧電素子13を位置決め治具を用いて位置決めし、導
電性の接着剤にて接着接合する。基板11側にはVi・
Al等によって配線パターン12が形成されているが、
圧電素子13の両側電極の短絡を防止するために、この
Ni・Al等が存在しないパターン11a,11bが設
けられている。圧電素子13の端面の共通電極および個
別電極配線を基盤11の電極パターン12と導電性接着
剤で電気的に接続する。その後、ダイヤモンド砥石をセ
ットしたダイサー或いはワイヤソー等を用いて、所定の
記録密度に応じたピッチの幅で切り込み、圧電素子をス
リット加工して駆動部及び非駆動部に分割形成する。こ
のとき、基板11に深さ50μm程度のスリット溝1
5,16を入れて切断することによって、個々の分割し
た駆動部及び非駆動部を完全に独立させると共に、電極
パターンも分割して、電極パターンを個々の独立した信
号電極とすることができる。なお、この例では基板11
の溝部15にまでスリット溝16が達しないので、電極
パターンは溝部15を通じて共通電極が2つ出来上がる
ことになる。その後、圧電素子のスリット加工が終了し
た駆動ユニット基板11にFPC18を圧着し、さら
に、フレーム部材17を接着接合して、駆動ユニット1
0を完成した後、この駆動ユニット10に別途加工組立
てた液室ユニット20を接着接合することによってヘッ
ドユニットとなる。
【0024】図6は、ヘッドのインク吐出のノズル配列
を示す図で、ノズル配置を考えた場合に、主走査方向
(キャリッジの移動方向)をX軸、副走査方向をY軸と
して考える。このヘッドのノズル数はnであり2列に並
んでいる。それぞれノズルはNodd i,Neven
iで識別される。主走査方向の最大記録密度のピッチ
をdm、副走査方向の最大記録密度のピッチをdsとし
たとき副走査方向に並んだ2列の中心間距離dhはdm
の整数倍となっている。このようなヘッドの印字動作時
のタイミングはキャリッジが一定速度で移動する場合に
はすべて同時になる。
【0025】本実施例におけるヘッドは、吐出、非吐出
の周期がTで、吐出の時は立ち上がり時間立ち下がり時
間の異なるパルス状の波形を印加することによりその立
ち上がり時にノズルからインク吐出を行いそれ以降の波
形でノズルでのインク液面の安定化を計っている。図7
は、周期Tにおける駆動電圧波形を表したもので、圧電
素子に立ち上がり時間Trで示される区間P1でVpま
での電位を直線的に印加することによってインク滴をノ
ズルより吐出するものであり、Vp印加後時間Tpの区
間P2だけ電位を維持することにより、圧電素子の応答
時間遅れによる変位の減少を抑制し、さらに、立ち上が
り時間Trより長い立ち下がり時間Tfの区間P3で共
通電位に戻すこと、及び、その後のP4で共通電位に保
つことによりノズルでの液面の安定化を行っている。
【0026】図8は、ヘッド駆動における回路のブロッ
ク図で、駆動回路ユニット50は、駆動波形制御部5
1、シフトレジスタ52、データラッチ回路53、デバ
イス駆動回路54等から成り、これらはキャリッジ1内
にあり、それ以外のプリントコントローラ61、駆動波
形生成部62、ROM63、駆動データ生成部64等は
本体側メインボード内にあり、両者はフラットケーブル
により電気的に接続されている。
【0027】図9は、ノズルごとのデバイス駆動回路を
示す図で、図9における駆動波形生成部62は図8の駆
動波形生成部62の内部にあり、各ノズル毎の駆動回路
に共通の信号源となる。また、ラッチ回路53は図8に
示したデータラッチ回路53内の素子でノズル毎に一つ
ずつあるもので、シフトレジスタ52から出力された駆
動データをラッチするものである。さらに、4つのアナ
ログスイッチ541〜543は一つのノズルごとにあり、
デバイス駆動回路54内の素子である。また、このアナ
ログスイッチ540〜543は制御信号が論理1のときク
ローズとなり0ではオープンとなる。
【0028】図10(A),(B)は、駆動波形生成部
62の回路構成を示す図で、図10の構成において、演
算増幅器6214,6224及びコンデンサ6213,6223
はサンプルホールド回路となっており、出力電圧値はD
Aコンバータ6211,6221によって決定される。印字
動作中はDAコンバータ6211,6221は駆動波形の変
動部となるように所定のタイミングで出力し、演算増幅
器6214,6224は印字動作中以外に予めDAコンバー
タ6211,6221によって定常部の電圧値を出力するよ
うに設定される。また、W1,W3の出力は各々の変動
部が単調増加のP1、単調減少のP2によりなることか
ら電流は片方向にしか流れないので1つのトランジスタ
6215,6225を介して出力される。
【0029】図11は、印字動作中の駆動回路の各信号
入力端子の印加波形で、吐出、非吐出の周期はTであ
り、信号Qiはラッチ出力された駆動データ、Vsは圧
電素子への印加電圧波形である。このインクジェットヘ
ッドの記録動作を説明する。なお、キャリッジは、図6
の条件のとおりX軸の正の方向に等速度で移動している
ものとする。図8に示したプリンタコントローラ61
は、駆動データ生成部64より印字すべき画像データを
各ノズルに対応した吐出(論理1)、非吐出(論理0)
データとして生成し、シリアルデータとしてフラットケ
ーブルを介してキャリッジのシフトレジスタ52へと転
送する。シフトレジスタ52は、受信データを展開して
各ノズル毎のデータラッチ回路53に出力する。駆動波
形生成部62は予め決められたデータをROM63から
読み取りW0〜W3を図11に示すタイミングで印字動
作時には常時出力している。なお、W0,W2の駆動波
形中の定常部を表わす信号はプリンタが印字動作を行う
前にW1,W3を発生する波形発生手段62によってア
ナログスイッチ540〜543を通して入力され、印字動
作中はアナログスイッチをOffすることでその値が出
力されつづけることになる。
【0030】ラッチ回路53は駆動周期に同期した図示
していないラッチパルスによってノズル毎の駆動データ
を出力する。ラッチ回路53から出力された信号Qiと
キャリッジ内の駆動波形制御部51からの信号S0〜S
3との論理積が取られて所定のタイミングでアナログス
イッチ540〜543を切り替えることになり、Qiが論
理1のときは圧電素子13にW1,W2,W3,W0の
順に電圧が印加される。選択された圧電素子の駆動部に
は積層方向の変位が生起して対応する加圧液室23を振
動板21のダイヤフラムを介して加圧し、これによっ
て、加圧液室23内のインクが加圧されてノズル32か
らインク滴となって噴射され、用紙に画像を記録するこ
とができる。また、非吐出のときはアナログスイッチが
常に開放状態となり圧電素子13に電荷が蓄積されず共
通電位となり、インクは吐出しない。ここで、キャリッ
ジがX軸の負の方向に移動する時に印字動作を行う場合
に同様の動作を行うことになる(請求項1,6,7,8
の発明)。
【0031】ここで、W0,W2を省略して、図12の
ような回路構成をすることも可能である。図12の回路
構成に対して、図11の信号と同一の信号を入力したと
きの吐出動作を説明すると、Qiが1のときに駆動波形
の立ち上がり部分P1入力後に圧電素子に接続されたス
イッチはいずれも開放状態となるため、充電された電荷
がそのまま圧電素子13に保存され、圧電素子13の電
圧はW3が入力されるまでVpを保つことになる。さら
に、駆動波形の立ち下がりP3入力後も同様にして圧電
素子の電圧値はVcとなりインク吐出が行われることに
なる(請求項3の発明)。
【0032】次に、第2の実施例として、ヘッドからの
インク吐出タイミングが異なる場合について説明する。
図13は、第2の実施例のヘッドのノズル配列を表して
いる。このヘッドのノズル数はnであり2列に8個ずつ
周期的に並んでいる。それぞれノズルはNodd i,
Neven i(i=1〜n/2)のいずれかのグルー
プに分けて識別する。主走査方向の最大記録密度のピッ
チをdm、副走査方向の最大記録密度のピッチをdsと
したとき副走査方向に並んだ2列のノズル群はそれぞれ
同じ列で隣り合うものどうし8個ごとにノズルの中心の
X座標がdm/8ずつ異なっている。またノズル列の中
心間距離はY軸方向にdmの整数倍となっている。この
ようなヘッドの印字動作時のタイミングはキャリッジが
一定速度で移動する場合にY軸方向の同じ列で隣り合う
ノズル毎に異なった位相で吐出することになる。
【0033】本実施例2における吐出時の駆動波形は図
14のようになっている。図14はキャリッジが図13
においてX軸の正の方向に移動するときに一定周期T1
で印字動作を行うときのものである。図14において
は、Nodd1,Neven1について吐出時の駆動波
形全体を表示してあるが他についてもタイミングが異な
るのみで波形としては同一である。各ノズルごとの吐出
タイミングは同じ列で隣り合うノズルで8個ごとにT1
/8ずつ時間間隔を持っていることになる。またi=k
であればNodd iとNeven kのグループの吐
出時の駆動波形は同一となる。
【0034】図15は、ヘッドの駆動における回路のブ
ロック図で、図8に示した駆動回路ユニット50に駆動
タイミング制御部55を付加したもので、この駆動タイ
ミング制御部55はノズルごとの駆動タイミング信号
(Control i)を生成して出力する。
【0035】図16は、各デバイスごとの駆動回路を表
しており、各アナログスイッチの状態はS1〜S3、C
ontrol i、Control i+1及び駆動デ
ータDiによって制御される。
【0036】図17は、図16の各部の信号波形を示す
ものである。W0,W1,W2,W3は、図14におけ
る各ノズルごとのP0,P1,P2,P3の部分の波形
を一つの信号線にそれぞれ含むものである。また、S
1,S2,S3はそれぞれW1,W2,W3の波形に対
応して論理1となる制御信号である。また、ここでT1
/8>Tr,Tp,Tfである。
【0037】このインクジェットヘッドの記録動作を説
明する。なお、キャリッジは図7の条件のとおりX軸の
正の方向に等速度で移動しているものとする。プリンタ
コントローラは印字すべき画像データを各ノズルに対応
した吐出(論理1)、非吐出(論理0)データとして生
成しシリアルデータとしてフラットケーブルを介してキ
ャリッジのシフトレジスタへと転送する。シフトレジス
タは受信データを展開して各ノズル毎のラッチ回路に出
力する。ラッチ回路は駆動周期に同期したラッチパルス
によってノズル毎の駆動データを出力する。このときラ
ッチパルスに同期して駆動タイミング制御部からは各C
ontrol信号が送出され、キャリッジ内の駆動波形
制御部からS1,S2,S3の信号が送出される。デバ
イス駆動回路には駆動データDi及びControl信
号とS1,S2,S3が入力されて論理回路によって処
理される。処理された信号によって駆動データが吐出の
ときには所定のタイミングでアナログスイッチを開閉し
デバイスに駆動波形が印加される。
【0038】駆動波形生成部51は予め決められたデー
タをROMから読み取り駆動波形生成部によって、W
1,W2,W3を図10のタイミングで印字動作時には
常時出力している。圧電素子に信号が印加されると選択
された駆動部に積層方向の変位が生起して対応する加圧
液室を振動板のダイヤフラムを介して加圧し、これによ
って加圧液室内のインクが加圧されてノズルからインク
滴となって噴射され、用紙に画像を記録することができ
る。また、非吐出のときは圧電素子に電荷が蓄積されず
共通電位Vcとなりインクは吐出しない。ここでキャリ
ッジがX軸の負の方向に移動する時に印字動作を行う場
合には図17に示されるControliの信号の時間
軸を正負反対にすればよくその他の条件は何ら変化しな
い(請求項2の発明)。
【0039】ここで、図18に示される駆動回路を用い
て印字動作を行うこともできる。このとき、図18にお
ける各部の波形は図17に示されるものと同一のものを
用いればよい。デバイスが吐出動作を行うために駆動波
形が印加されるときには先の実施例と同様であるが図1
4に示されるP2の区間ではW1,W3の接続されたア
ナログスイッチが開放状態となる。デバイスはP1の最
終電圧値Vpがかけられた状態で開放状態となりP3の
区間までその電位を保持することになる。結局、デバイ
スの電位状態は図14に示される駆動波形が印加された
ときと同一となりインクの吐出が可能になる(請求項
4、5の発明)。
【0040】図17に示されるW1,W3を、図19の
ようにすることも可能である。図17において、W1,
W3は図14におけるP1,P3を表わすものである
が、それぞれその前後の波形をTa1,Tb1,Ta
3,Tb3の区間にわたり含んでいる。波形発生手段が
DAコンバータによるものであって、ここではTs<T
a1,Tb1,Ta3,Tb3が成り立つサンプリング
周期Tsを選ぶ。以上のように波形を変更した場合の印
字動作は上記、第2の実施例と全く同一である。しかし
ながら吐出を行うときには、アナログスイッチを切り替
えるための制御信号S1,S3と駆動波形の各変動部信
号W1,W3との間にわずかなディレイが生じても圧電
素子の信号電極に印加される駆動波形にはグリッチ等の
スイッチングノイズを生じることがなくなる(請求項9
の発明)。
【0041】また、図17に示されるW2を図20のよ
うにすることも可能である。図17においてW2は図1
4におけるP2を表わすものであるが前後の波形をTa
2,Tb2の区間にわたり含んでいる。波形発生手段が
DAコンバータによるものであって、ここでは、Ts<
Ta2,Tb2が成り立つサンプリング周期Tsを選
ぶ。以上のように波形を変更した場合の印字動作は上
記、第2の実施例と全く同一である。しかしながら吐出
を行うときには、アナログスイッチを切り替えるための
制御信号S2と駆動波形の各変動部信号W2との間にわ
ずかなディレイが生じても圧電素子の信号電極に印加さ
れる駆動波形にはグリッチ等のスイッチングノイズを生
じることがなくなる(請求項10の発明)。
【0042】
【発明の効果】以上実施例で説明したようにインクオン
デマンド型のインクジェットプリンタにおいて、請求項
1の発明を用いれば駆動波形を分離して処理できるので
消費電力を駆動波形ごとに分割することが可能となるた
め圧電素子を駆動するときの出力回路の小型化、低コス
ト化がはかれる。また、請求項3の発明によって波形発
生回路の数を少なくすることができるので素子数の低減
ができる。
【0043】吐出タイミングが異なるノズルが複数ある
場合に、請求項2の発明を実施すれば同様の効果が得ら
れる。また、請求項4の発明によって波形発生回路の数
を少なくすることができるので素子数の低減ができる。
さらに、請求項5の発明によって吐出タイミングごとに
駆動波形発生手段を用いた場合に比べてその数を低減で
きる。
【0044】また、請求項1〜4の発明において請求項
6の発明を用いることによって圧電素子への電流流入方
向が一方向となるので出力回路の構成素子数を減らすこ
とができる。また、請求項1,2の発明において、請求
項7の発明を用いれば簡単な構成で定常部電圧出力回路
を実現することができるのでコスト削減ができる。ま
た、定常部と変動部の相対誤差を小さくできるので印字
品質を高くすることができる。
【0045】請求項1〜4の発明において請求項8の発
明を用いることによってシリアルプリンタのキャリッジ
への入力信号の数を減らすことができるのでコスト低減
がはかれる。
【0046】請求項2,4の発明において請求項9の発
明を用いることによって信号切り替え時に発生するグリ
ッチ等を低減することができるので安定した吐出動作を
することができ印字画像の精度が向上する。
【0047】請求項2の発明において請求項9の発明を
用いることによって信号切り替え時に発生するグリッチ
等を低減することができるので安定した吐出動作をする
ことができ印字画像の精度が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明が適用されるインクジェットヘッドを
搭載したインクジェットプリンタの一例を示す概略斜視
図である。
【図2】 図1に示したインクジェットヘッドの走査方
向要部拡大断面図である。
【図3】 図1に示したインクジェットヘッドの副走査
方向要部拡大断面図である。
【図4】 図1に示したインクジェットヘッドの要部分
解斜視図である。
【図5】 加工前の駆動ユニット基板を説明するための
図である。
【図6】 ヘッドのインクと吐出のノズル配列を示す図
である。
【図7】 周期Tにおける駆動電圧波形を示す図であ
る。
【図8】 ヘッド駆動における回路のブロック図であ
る。
【図9】 ノズルごとのデバイス駆動回路を示す図であ
る。
【図10】 駆動波形生成部の回路構成を示す図であ
る。
【図11】 印字動作中の駆動回路の各信号入力端子の
印加波形である。
【図12】 ヘッド駆動回路の構成図である。
【図13】 ヘッドのノズル配列の他の列を示す図であ
る。
【図14】 キャリッジ移動時における一定周期T1で
の印字動作を説明するための図である。
【図15】 ヘッド駆動回路の他の回路例を示すブロッ
ク図である。
【図16】 各デバイスごとの駆動回路を示す図であ
る。
【図17】 図16の各部の信号波形を示す図である。
【図18】 駆動回路を用いて印字動作を行う例を示す
図である。
【図19】 図17に示したW1,W3の他の例を示す
図である。
【図20】 図17に示したw2の他の例を示す図であ
る。
【符号の説明】
1…キャリッジ、2…インクジェットヘッド、3…ガイ
ドレール、4…記録媒体、5…プラテン、6…プレシャ
ーローラ、10…駆動ユニット、11…駆動ユニット基
板、12…配線パターン、13…積層型圧電素子、14
…導電性接着剤、15,16…切削加工、17…フレー
ム部材、18…FPC、20…液室ユニット、21…振
動板、22…感光性樹脂層、23…加圧液室、24…共
通液室、25…インク供給路、30…接着剤、31…ノ
ズルプレート、32…ノズル、50…駆動回路ユニッ
ト、51…駆動波形制御部、52…シフトレジスタ、5
3…データラッチ回路、54…デバイス駆動回路、61
…コントローラ、62…駆動波形生成部、63…RO
M、64…駆動データ生成部。
フロントページの続き (72)発明者 新行内 充 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 Fターム(参考) 2C057 AF34 AF39 AG14 AG44 AG48 AM03 AM15 AM18 AR16 BA04 BA14 CA01

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 n個の圧電素子によって一定駆動周期T
    でノズルからインク滴の吐出、非吐出が可能なヘッドで
    あって、前記駆動周期T内における吐出時の圧電素子へ
    の駆動電圧波形の時間的に電圧値の変動する変動部と一
    定値となる定常部を個別に発生する波形発生手段を有
    し、各圧電素子に対して前記波形発生手段の信号を選択
    的に印加可能な信号切り替え手段を有し、印字信号に応
    じて前記信号切り替え手段を制御して各圧電素子に前記
    駆動電圧波形を印加することを特徴とするインクジェッ
    トヘッドの駆動方法。
  2. 【請求項2】 n個の圧電素子によって一定駆動周期T
    でノズルからインク滴の吐出、非吐出が可能なヘッドで
    あって、各ノズルからのインク滴はm(n≧m)個の異
    なるタイミングのひとつで吐出し、駆動周期T内におけ
    る吐出時の圧電素子への駆動電圧波形の時間的に電圧値
    の変動する変動部と一定値となる定常部を個別に発生す
    る波形発生手段を有し、変動部の発生時間の長さがm個
    の吐出タイミング間隔時間の最小値よりも小さく該変動
    部の電圧を発生する波形発生手段は駆動周期内にm個の
    変動部を発生し、各圧電素子には前記波形発生手段の信
    号を選択的に印加可能な信号切り替え手段を有し、印字
    信号に応じて該信号切り替え手段を制御して圧電素子に
    前記駆動電圧波形を印加することを特徴とするインクジ
    ェットヘッドの駆動方法。
  3. 【請求項3】 n個の圧電素子によって一定駆動周期T
    でノズルからインク滴の吐出、非吐出が可能なヘッドで
    あって、1駆動周期T内における吐出時の圧電素子への
    駆動電圧波形の時間的に電圧値の変動する変動部を個別
    に発生する波形発生手段を有し、各圧電素子には前記波
    形発生手段の信号を選択的に印加可能な信号切り替え手
    段を有し、印字信号に応じて該信号切り替え手段によっ
    て駆動電圧波形の変動部を選択的に印加し、駆動電圧波
    形の時間的に変動しない定常状態のときは圧電素子が開
    放状態となるように前記信号切り替え手段を制御して圧
    電素子に前記駆動電圧波形を印加することを特徴とする
    インクジェットヘッドの駆動方法。
  4. 【請求項4】 n個の圧電素子によって一定駆動周期T
    でノズルからインク滴の吐出、非吐出が可能なヘッドで
    あって、各ノズルからのインク滴はm個の異なるタイミ
    ングのいずれかであり、駆動周期T内における吐出時の
    圧電素子への駆動電圧波形の時間的に電圧値の変動する
    変動部を個別に発生する波形発生手段を有し、該変動部
    の発生時間の長さがm個の吐出タイミングの時間間隔の
    最小値よりも小さく前記変動部の波形発生手段は駆動周
    期内にm個の変動部波形を発生し、各圧電素子には前記
    波形発生手段の信号を選択的に印加可能な信号切り替え
    手段を有し、印字信号に応じて該信号切り替え手段によ
    って圧電素子に駆動波形の変動部を選択的に印加して、
    駆動電圧波形が時間的に変動しない定常状態のときは前
    記圧電素子が開放状態となるように制御して該圧電素子
    に前記駆動電圧波形を印加することを特徴とするインク
    ジェットヘッドの駆動方法。
  5. 【請求項5】 前記駆動周期T内における吐出時の圧電
    素子への駆動電圧波形の時間的に電圧値の変動する変動
    部の数が異なる吐出タイミングの数mより小さいことを
    特徴とする請求項4記載のインクジェットヘッドの駆動
    方法。
  6. 【請求項6】 前記吐出時の駆動波形中の各変動部は単
    調増加もしくは単調減少となっていることを特徴とする
    請求項1乃至4のいずれかに記載のインクジェットヘッ
    ドの駆動方法。
  7. 【請求項7】 前記吐出時の駆動電圧波形の定常部はコ
    ンデンサ、演算増幅器からなるサンプルホールド回路に
    よって作成され、前記コンデンサはアナログスイッチを
    経由して駆動電圧波形の変動部を生成する波形発生手段
    に接続されており、その出力電圧である定常部電圧はプ
    リンタが印字動作しないときに前記変動部を生成する波
    形発生手段により決定されることを特徴とする請求項1
    又は2記載のインクジェットヘッドの駆動方法。
  8. 【請求項8】 プリンタがシリアルプリンタであってク
    ロック信号とインク駆動周期に同期したパルスによって
    キャリッジ内に設置された回路によって前記圧電素子に
    接続された信号切り替え手段を制御する信号が生成され
    ることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の
    インクジェットヘッドの駆動方法。
  9. 【請求項9】 前記駆動電圧波形の変動部の波形発生手
    段はDAコンバータであって、サンプリング周期をTs
    としたとき吐出用の駆動電圧波形の各変動部の連続した
    時間の最大値がm個の吐出タイミング間隔時間の最小値
    より2Ts以上小さく、m個の変動部を一本の信号線に
    含まれる個々の変動部信号波個々の駆動電圧波形上の前
    記変動部の前後の定常部波形を含んでいることを特徴と
    する請求項2又は4記載のインクジェットヘッドの駆動
    方法。
  10. 【請求項10】 前記駆動電圧波形の定常部の波形発生
    手段はDAコンバータであって、サンプリング周期をT
    sとしたとき吐出用の駆動電圧波形の各変動部の連続し
    た時間の最大値がm個の吐出タイミング間隔時間の最小
    値より2Ts以上小さく、m個の変動部を一本の信号線
    に含まれる個々の変動部信号は個々の駆動波形上の該定
    常部の前後の変動部波形を含んでいることを特徴とする
    請求項2記載のインクジェットヘッドの駆動方法。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2005119279A (ja) * 2003-09-24 2005-05-12 Seiko Epson Corp 印刷装置、印刷制御装置、印刷制御方法および印刷装置制御プログラム
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