JP2001129920A - 金属音樹脂成形品及びその製造方法 - Google Patents
金属音樹脂成形品及びその製造方法Info
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- JP2001129920A JP2001129920A JP35491799A JP35491799A JP2001129920A JP 2001129920 A JP2001129920 A JP 2001129920A JP 35491799 A JP35491799 A JP 35491799A JP 35491799 A JP35491799 A JP 35491799A JP 2001129920 A JP2001129920 A JP 2001129920A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】金属被膜を施した樹脂成形品に高級感を出すた
めに、金属音に近い音を持たせた樹脂成形品及びその製
造方法を提供することを目的とする。 【構成】剛直な分子構造を有する樹脂を用い、前記樹脂
にめっき、真空蒸着、スパッタリングなどの金属被膜を
施し、金属音に近い音を持たせることができ、金属音樹
脂成形品を製造する。
めに、金属音に近い音を持たせた樹脂成形品及びその製
造方法を提供することを目的とする。 【構成】剛直な分子構造を有する樹脂を用い、前記樹脂
にめっき、真空蒸着、スパッタリングなどの金属被膜を
施し、金属音に近い音を持たせることができ、金属音樹
脂成形品を製造する。
Description
【００１】
【産業上の利益分野】本発明は、剛直な分子構造を有す
る樹脂で成形した樹脂成形品に金属被膜を施して、金属
音に近い音を持たせた樹脂成形品及びその製造方法に関
するものである。
る樹脂で成形した樹脂成形品に金属被膜を施して、金属
音に近い音を持たせた樹脂成形品及びその製造方法に関
するものである。
【００２】
【従来の技術】従来、自動車、自動二輪車及び日用家庭
雑貨等に用いられる樹脂製装飾部品は、主にアクリロニ
トリル−ブタジエン−スチレン共重合体、ポリカーボネ
ート、ポリアミド、ポリプロピレン、ポリエチレンテレ
フタレートといった樹脂が用いられている。それの樹脂
成形品に金属被膜を施した樹脂成形品は外観を重視して
いた。
雑貨等に用いられる樹脂製装飾部品は、主にアクリロニ
トリル−ブタジエン−スチレン共重合体、ポリカーボネ
ート、ポリアミド、ポリプロピレン、ポリエチレンテレ
フタレートといった樹脂が用いられている。それの樹脂
成形品に金属被膜を施した樹脂成形品は外観を重視して
いた。
【００３】
【本発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記
従来技術においては、金属調の外観を重視していて、叩
いたときの音に対しては軽視し、金属系の音にはほど遠
い音であった。このため、金属被膜を施した樹脂成形品
自体に高級感が欠け、安価に見られている。
従来技術においては、金属調の外観を重視していて、叩
いたときの音に対しては軽視し、金属系の音にはほど遠
い音であった。このため、金属被膜を施した樹脂成形品
自体に高級感が欠け、安価に見られている。
【００４】本発明は、上記問題点を解決するためになさ
れたものであって、その目的は、金属被膜を施した樹脂
成形品でありながら、高級感を出すために、金属音に近
い音を持たせた樹脂成形品及びその製造方法を提供する
ことである。
れたものであって、その目的は、金属被膜を施した樹脂
成形品でありながら、高級感を出すために、金属音に近
い音を持たせた樹脂成形品及びその製造方法を提供する
ことである。
【００５】
【課題が解決する手段】上記問題を解決するため、本発
明では、剛直な分子構造を有する樹脂を用い、前記樹脂
に金属被膜を施し、金属音に近い音を持たせることをそ
の要旨とし、金属音に近い音を持たせるために金属被膜
を施した樹脂成形品及びその製造方法を提供する。
明では、剛直な分子構造を有する樹脂を用い、前記樹脂
に金属被膜を施し、金属音に近い音を持たせることをそ
の要旨とし、金属音に近い音を持たせるために金属被膜
を施した樹脂成形品及びその製造方法を提供する。
【００６】
【作用】上記の構成によれば、剛直な分子構造を有する
樹脂を用い、前記樹脂に金属被膜を施し、金属音に近い
音を持たせることができ、また金属音樹脂成形品を製造
することができる。
樹脂を用い、前記樹脂に金属被膜を施し、金属音に近い
音を持たせることができ、また金属音樹脂成形品を製造
することができる。
【００７】
【実施例】本発明による金属音のする樹脂成形品の製造
方法を以下に説明する。
方法を以下に説明する。
【００８】剛直な分子構造を有する樹脂としてポリフェ
ニレンサルファイド樹脂（以下ＰＰＳと表記する）を用
いる。ＰＰＳが剛直と言える理由は、分子構造を見ても
フェニル基のように大きな基は立体構造的にじゃまにな
るために分子が動きにくく、または／及びポリマーの分
子構造が規則正し〈並んでいるために結晶性になってい
る。この効果により、金属結合には及ばないが擬似的な
金属音調が得られる。この結晶化度を上げるために樹脂
成形品を成形するときに金型温度を通常より高めに設定
し、冷却時間を長めにとりゆっくりと冷却していく。Ｐ
ＰＳの場合では、金型温度１４０℃〜１６０℃で１５０
℃付近が好ましく、冷却時間１５秒以上で３０秒〜４０
秒が好ましいが樹脂成形品の形状によってこれらの値は
変わってくる。
ニレンサルファイド樹脂（以下ＰＰＳと表記する）を用
いる。ＰＰＳが剛直と言える理由は、分子構造を見ても
フェニル基のように大きな基は立体構造的にじゃまにな
るために分子が動きにくく、または／及びポリマーの分
子構造が規則正し〈並んでいるために結晶性になってい
る。この効果により、金属結合には及ばないが擬似的な
金属音調が得られる。この結晶化度を上げるために樹脂
成形品を成形するときに金型温度を通常より高めに設定
し、冷却時間を長めにとりゆっくりと冷却していく。Ｐ
ＰＳの場合では、金型温度１４０℃〜１６０℃で１５０
℃付近が好ましく、冷却時間１５秒以上で３０秒〜４０
秒が好ましいが樹脂成形品の形状によってこれらの値は
変わってくる。
【００９】前記ＰＰＳの標準めっき工程でめっきする。
ＰＰＳの標準めっき工程は、 １．成形品表面の汚れ、ゴミ等を除去する脱脂工程 ２．ＰＰＳ表面を硝酸と一水素二フッ化アンモニウムの
混合液で化学的に粗化するエッチング工程 ３．ＰＰＳ表面に触媒が吸着するよう調整する極性付与
工程 ４．化学めっきを析出させるための触媒を付与する触媒
付与工程 ５．付与した触媒を活性化する触媒活性化工程 ６．化学めっき ７．電気めっき と以上のように行う。
ＰＰＳの標準めっき工程は、 １．成形品表面の汚れ、ゴミ等を除去する脱脂工程 ２．ＰＰＳ表面を硝酸と一水素二フッ化アンモニウムの
混合液で化学的に粗化するエッチング工程 ３．ＰＰＳ表面に触媒が吸着するよう調整する極性付与
工程 ４．化学めっきを析出させるための触媒を付与する触媒
付与工程 ５．付与した触媒を活性化する触媒活性化工程 ６．化学めっき ７．電気めっき と以上のように行う。
【０１０】上記実施例では、剛直な分子構造を有する樹
脂としてＰＰＳを用いてめっき行ったが、その他とし
て、シンジオタクチックポリスチレン樹脂（ＳＰＳ）、
ポリエーテルイミド樹脂（ＰＥＩ）、液晶樹脂（ＬＣ
Ｐ）等の樹脂でも良い。めっき工程についてもその樹脂
に応じためっき工程に従うものとする。金属被膜工程も
めっきに限らず、真空蒸着、スパッタリング、金属フレ
ーク塗装などでも良い。また、樹脂成形品の形状や肉
厚、電気めっきでの膜厚を厚くしたり、樹脂中にガラス
繊維やフィラーを入れることにより、より金属音に近い
音を持つことができる。
脂としてＰＰＳを用いてめっき行ったが、その他とし
て、シンジオタクチックポリスチレン樹脂（ＳＰＳ）、
ポリエーテルイミド樹脂（ＰＥＩ）、液晶樹脂（ＬＣ
Ｐ）等の樹脂でも良い。めっき工程についてもその樹脂
に応じためっき工程に従うものとする。金属被膜工程も
めっきに限らず、真空蒸着、スパッタリング、金属フレ
ーク塗装などでも良い。また、樹脂成形品の形状や肉
厚、電気めっきでの膜厚を厚くしたり、樹脂中にガラス
繊維やフィラーを入れることにより、より金属音に近い
音を持つことができる。
【０１１】なお本発明は、上記実施例に限定されるもの
ではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で構成の一部を
適宜に変更し実施することもできる。
ではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で構成の一部を
適宜に変更し実施することもできる。
【０１２】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の金属音樹
脂成形品及びその製造方法によれば、剛直な分子構造を
有する樹脂に金属音に近い音を待たせることにより、よ
り金属に近い金属被膜を施した樹脂成形品を作ることが
できる。このため、金属被膜を施した樹脂成形品に高級
感が出るという優れた効果を奏する。
脂成形品及びその製造方法によれば、剛直な分子構造を
有する樹脂に金属音に近い音を待たせることにより、よ
り金属に近い金属被膜を施した樹脂成形品を作ることが
できる。このため、金属被膜を施した樹脂成形品に高級
感が出るという優れた効果を奏する。
Claims (1)
- 【請求項１】剛直な分子構造を有する樹脂で成形した樹
脂成形品に金属被膜を施して、金属音に近い音を持たせ
た金属音樹脂成形品及びその製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP35491799A JP2001129920A (ja) | 1999-11-08 | 1999-11-08 | 金属音樹脂成形品及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP35491799A JP2001129920A (ja) | 1999-11-08 | 1999-11-08 | 金属音樹脂成形品及びその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2001129920A true JP2001129920A (ja) | 2001-05-15 |
Family
ID=18440787
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP35491799A Pending JP2001129920A (ja) | 1999-11-08 | 1999-11-08 | 金属音樹脂成形品及びその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2001129920A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2022249619A1 (ja) * | 2021-05-25 | 2022-12-01 | Dic株式会社 | 電磁波シールド部材及びそれらの製造方法 |
-
1999
- 1999-11-08 JP JP35491799A patent/JP2001129920A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2022249619A1 (ja) * | 2021-05-25 | 2022-12-01 | Dic株式会社 | 電磁波シールド部材及びそれらの製造方法 |
| JP7264317B1 (ja) * | 2021-05-25 | 2023-04-25 | Dic株式会社 | 電磁波シールド部材及びそれらの製造方法 |
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