JP2001129893A - マイクロレンズアレイ及びその製造方法並びに表示装置 - Google Patents

マイクロレンズアレイ及びその製造方法並びに表示装置

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JP2001129893A
JP2001129893A JP31344499A JP31344499A JP2001129893A JP 2001129893 A JP2001129893 A JP 2001129893A JP 31344499 A JP31344499 A JP 31344499A JP 31344499 A JP31344499 A JP 31344499A JP 2001129893 A JP2001129893 A JP 2001129893A
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light
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microlens array
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JP31344499A
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Atsushi Takakuwa
敦司 高桑
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Seiko Epson Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 気泡の形成が防止されたマイクロレンズアレ
イ及びその製造方法並びに表示装置を提供することにあ
る。 【解決手段】 マイクロレンズアレイの製造方法は、複
数の曲面部16が形成された第1領域12と、第1領域
12のコーナー部18に隣接して平坦な面で形成された
第2領域14と、を有する原盤10を用意して、原盤1
0における第1領域12に、その対角線に沿って光透過
性層前駆体38を設ける第1工程と、原盤10上で光透
過性層前駆体38を塗り拡げる第2工程と、光透過性層
前駆体38を固化して光透過性層40を形成し、原盤1
0を、光透過性層40から剥離する第3工程と、を含
む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マイクロレンズア
レイ及びその製造方法並びに表示装置に関する。
【0002】
【発明の背景】液晶表示パネル等に使用されるマイクロ
レンズアレイの製造方法として、レンズに対応する複数
の曲面部が形成された原盤に樹脂を滴下し、この樹脂を
固化して光透過性層を形成し、これを剥離することで、
マイクロレンズアレイを製造する方法が知られている。
【0003】ここで、原盤として、複数の曲面部が矩形
領域に形成され、かつ、その矩形領域の周囲に平坦領域
が形成されたものを使用し、樹脂を原盤の中央に滴下し
て、他の基板と原盤とを樹脂を介して密着させると、曲
面部が形成された矩形領域のコーナー部に気泡ができて
しまう。
【0004】その作用は次のように推測される。原盤の
中央から矩形領域のコーナー部への距離は、原盤の中央
から矩形領域の各辺への距離よりも長い。したがって、
樹脂は、コーナー部よりも速く、矩形領域の各辺を超え
て平坦領域に至る。そして、平坦領域で矩形領域を回り
込んでコーナー部に進んできた樹脂と、原盤の中央から
コーナー部に進んできた樹脂とで、空間を囲んでしまっ
て気泡ができると推測される。気泡ができたマイクロレ
ンズアレイは使用することができないので、歩留まりを
上げるためにさらなる改良が求められている。
【0005】本発明は、このような問題点を解決するも
ので、その目的は、気泡の形成が防止されたマイクロレ
ンズアレイ及びその製造方法並びに表示装置を提供する
ことにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】(1)本発明に係るマイ
クロレンズアレイの製造方法は、レンズに対応した形状
の複数の曲面部が形成されてコーナー部を有する第1領
域と、前記第1領域の前記コーナー部に隣接して平坦な
面で形成された第2領域と、を有する原盤を用意して、
前記原盤における前記第1領域に光透過性層前駆体を設
ける第1工程と、前記原盤上で、前記光透過性層前駆体
を塗り拡げる第2工程と、を含み、前記第2工程で、前
記第1領域から前記第2領域に進み、前記第2領域上を
進む前記光透過性層前駆体の第1の流れと、前記第1領
域上を前記コーナー部の先端に向かう前記光透過性層前
駆体の第2の流れと、が存在し、前記光透過性層前駆体
の前記第1の流れが、前記コーナー部の先端付近で2方
向から合流する前に、前記光透過性層前駆体の前記第2
の流れが、前記コーナー部の先端に至るように、前記第
1工程で前記光透過性層前駆体を設ける。
【0007】本発明では、原盤を型として、複数の曲面
部を光透過性層前駆体に転写してマイクロレンズアレイ
を製造する。原盤は、一旦製造すればその後、耐久性の
許す限り何度でも使用できるため、2枚目以降のマイク
ロレンズアレイの製造工程において省略でき、工程数の
減少および低コスト化を図ることができる。
【0008】本発明によれば、第2領域上を流れてきた
光透過性層前駆体が、コーナー部の先端付近で2方向か
ら合流する前に、第1領域上を流れてきた光透過性層前
駆体が、コーナー部の先端に至る。したがって、コーナ
ー部で光透過性層前駆体が空間を囲まないので、気泡の
発生を防止することができる。これにより、製造される
マイクロレンズアレイの品質の均一化を図ることができ
る。
【0009】(2)このマイクロレンズアレイの製造方
法において、前記第1工程で、前記光透過性層前駆体
を、前記第1領域の中央部から前記コーナー部に向けて
延びる部分を含んだ平面形状で設けてもよい。
【0010】このような形状で光透過性層前駆体を設け
ることで、第1領域上で光透過性層前駆体を、第2領域
上を流れる光透過性層前駆体よりも先に、コーナー部の
先端に至らせることができる。
【0011】(3)このマイクロレンズアレイの製造方
法において、前記第1領域は矩形をなし、前記第1工程
で、前記光透過性層前駆体を、前記第1領域の対角線に
沿って延びる部分を含んだ平面形状で設けてもよい。
【0012】このような形状で光透過性層前駆体を設け
ることで、矩形をなす第1領域上で光透過性層前駆体
を、第2領域上を流れる光透過性層前駆体よりも先に、
コーナー部の先端に至らせることができる。
【0013】(4)このマイクロレンズアレイの製造方
法において、前記光透過性層前駆体を、前記第1領域の
対角線の長さの約50%以上100%以下の長さで設け
てもよい。
【0014】(5)このマイクロレンズアレイの製造方
法において、前記第1工程で、前記光透過性層前駆体
を、前記第1領域の4辺に向かって延びる部分をさらに
含んだ平面形状で設けてもよい。
【0015】こうすることで、第1領域の4辺の方向へ
押し広げる光透過性層前駆体を補充することができる。
【0016】(6)このマイクロレンズアレイの製造方
法において、前記第1領域は、平坦な面で形成された区
画面によって、複数の個別領域に区画されていてもよ
い。
【0017】この原盤を使用して製造されたマイクロレ
ンズアレイは、原盤の複数の個別領域に対応して、複数
の領域に区画されているので、各領域毎に切断して複数
のチップ状のマイクロレンズアレイを得ることができ
る。
【0018】(7)このマイクロレンズアレイの製造方
法において、前記区画面は、複数の平行な第1の帯状面
と、複数の平行な第2の帯状面と、が直角に交差した格
子状に形成され、前記光透過性層前駆体の前記第1領域
の4辺に向かって延びる部分を、前記第1の帯状面に沿
った第1の部分と、前記第2の帯状面に沿った第2の部
分と、を有するように形成してもよい。
【0019】(8)このマイクロレンズアレイの製造方
法において、前記第1の部分を、前記第1の帯状面に重
複することを避けて設け、前記第2の部分を、前記第2
の帯状面に重複することを避けて設けてもよい。
【0020】これによれば、光透過性層前駆体が、第1
の部分が第1の帯状面と重複せず、かつ、第2の部分が
第2の帯状面と重複しないように設けられる。光透過性
層前駆体は、平坦な面で形成された区画面上を、曲面部
が形成された第1領域よりも、同じ直線距離を短い時間
で進むが、上記構成を採用することで、光透過性層前駆
体が第1領域で拡がる前に、区画面を通って第2領域に
至ることを避けられる。
【0021】(9)このマイクロレンズアレイの製造方
法において、前記第1工程で、前記光透過性層前駆体
を、線を描いて前記原盤に滴下してもよい。
【0022】このようにすることで、所望の形状に簡単
に光透過性層前駆体を設けることができる。
【0023】(10)このマイクロレンズアレイの製造
方法において、前記光透過性層前駆体を固化して光透過
性層を形成し、前記原盤を、前記光透過性層から剥離す
る第3工程をさらに含んでもよい。
【0024】(11)このマイクロレンズアレイの製造
方法において、前記第2工程を、基板と前記原盤とを前
記光透過性層前駆体を介して密着させることで行っても
よい。
【0025】(12)このマイクロレンズアレイの製造
方法において、前記基板は、光透過性を有し、前記基板
を、前記光透過性層の補強板として残してもよい。
【0026】(13)このマイクロレンズアレイの製造
方法において、前記第2工程後に、前記基板を前記光透
過性層から剥離してもよい。
【0027】(14)本発明に係るマイクロレンズアレ
イは、上記方法により製造される。
【0028】(15)本発明に係る表示装置は、上記マ
イクロレンズアレイを有する。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
について図面を参照して説明するが、本発明は以下の実
施の形態に限定されるものではない。
【0030】(第1の実施の形態)図1〜図5は、本発
明を適用した第1の実施の形態に係るマイクロレンズア
レイの製造方法を説明する図である。
【0031】(原盤)図1は、本実施の形態で使用する
原盤の平面図である。原盤10の平面形状は特に限定さ
れず、円形であっても、矩形などの多角形であってもよ
い。原盤10は、少なくとも一方(一方のみあるいは両
方)の面に、第1領域12及び第2領域14を有する。
図1において、一点鎖線で囲まれた領域が第1領域12
である。
【0032】第1領域12の平面形状は、例えば矩形な
どの多角形であり、少なくとも1つ(1つ又は複数)の
コーナー部18を有する。コーナー部18は、第1領域
12の一対の辺が接合されて形成される。コーナー部1
8を形成する辺は、直線で描かれても曲線で描かれても
よい。
【0033】第1領域12には、複数の曲面部16が形
成されている。各曲面部16は、マイクロレンズアレイ
の個々のレンズ形状に対応した形状をなしている。例え
ば、原盤10から直接マイクロレンズアレイを形成する
ときには、曲面部16は、レンズの反転形状である。す
なわち、凸レンズを形成するときには曲面部16は凹面
をなし、凹レンズを形成するときには曲面部16は凸面
をなす。
【0034】第1領域12は、区画面20によって、複
数の個別領域22に区画されている。区画面20は、平
坦な面で形成される。複数の曲面部16は、平坦な面で
形成された区画面20によって、複数のグループに区画
されている。区画面20は、少なくとも1つ(1つ又は
複数)の第1の帯状面24と、少なくとも1つ(1つ又
は複数)の第2の帯状面26と、を含んでもよい。図1
に示す例では、複数の平行な第1の帯状面24と、複数
の平行な第2の帯状面26と、が直角に交差しており、
区画面20は格子状をなす。区画面20によって区画さ
れたそれぞれの個別領域22に形成された曲面部16に
よって、個々のマイクロレンズアレイのチップが形成さ
れる。すなわち、原盤10は、複数のチップが一体的に
集合したマイクロレンズアレイを製造するためのもので
あり、このマイクロレンズアレイを切断して、個々のチ
ップが得られる。
【0035】第2領域14は、平坦な面で形成されてい
る。第2領域14は、第1領域12のコーナー部18に
隣接して形成されている。第2領域14は、第1領域1
2を囲んでいてもよい。第1領域12が矩形等の多角形
をなす場合には、第2領域14は、第1領域12の各辺
に隣接してもよい。第2領域14と区画面20とは、面
一であってもよいし、段差が形成されていてもよい。
【0036】(第1工程)本実施の形態では、原盤10
を用意して、原盤10に光透過性層前駆体38を設ける
第1工程を行う。
【0037】図2(A)〜図2(E)は、本実施の形態
で使用する原盤の製造工程の一例を示す図である。
【0038】まず、図2(A)に示すように、基材28
上にレジスト層30を形成する。基材28をエッチング
して、曲面部16を形成する。そのため、基材28は、
エッチング可能な材料であれば特に限定されるものでは
ないが、シリコン又は石英は、エッチングにより高精度
の曲面部16の形成が容易であるため、好適である。
【0039】レジスト層30を形成する物質としては、
例えば、半導体デバイス製造において一般的に用いられ
ている、クレゾールノボラック系樹脂に感光剤としてジ
アゾナフトキノン誘導体を配合した市販のポジ型のレジ
ストをそのまま利用できる。ここで、ポジ型のレジスト
とは、所定のパターンに応じて放射線に暴露することに
より、放射線によって暴露された領域が現像液により選
択的に除去可能となる物質のことである。
【0040】レジスト層30を形成する方法としては、
スピンコート法、ディッピング法、スプレーコート法、
ロールコート法、バーコート法等の方法を用いることが
可能である。
【0041】次に、図2(B)に示すように、マスク3
2をレジスト層30の上方に配置し、マスク32を介し
てレジスト層30の所定領域のみを放射線34によって
暴露する。マスク32は、曲面部16の形成に必要とさ
れる領域においてのみ、放射線34が透過するようにパ
ターン形成されたものである。
【0042】放射線としては波長200nm〜500n
mの領域の光を用いることが好ましい。この波長領域の
光の利用は、液晶パネルの製造プロセス等で確立されて
いるフォトリソグラフィの技術及びそれに利用されてい
る設備の利用が可能となり、低コスト化を図ることがで
きる。
【0043】レジスト層30を放射線34によって暴露
した後に所定の条件により現像処理を行うと、図2
(C)に示すように、放射線34の暴露領域36におい
てのみ、レジスト層30の一部が選択的に除去されて基
材28の表面が露出し、それ以外の領域はレジスト層3
0により覆われたままの状態となる。
【0044】こうしてレジスト層30がパターン化され
ると、図2(D)に示すように、このレジスト層30を
マスクとして基材28を所定の深さエッチングする。詳
しくは、基材28におけるレジスト層30から露出した
領域に対して、どの方向にもエッチングが進む等方性エ
ッチングを行う。例えば、ウエットエッチングを適用し
て、化学溶液(エッチング液)に基材28を浸すこと
で、等方性エッチングを行うことができる。基材28と
して石英を用いた場合には、エッチング液として、例え
ば、沸酸と沸化アンモニウムを混合した水溶液(バッフ
ァード沸酸)を用いてエッチングを行う。等方性エッチ
ングを行うことで、基材28には、凹状の曲面部16が
形成される。
【0045】エッチングの完了後に、図2(E)に示す
ように、レジスト層30を除去すると、基材28に曲面
部16が形成されており、これが原盤10となる。
【0046】原盤10は、本実施の形態では、一旦製造
すればその後、耐久性の許す限り何度でも使用できるた
め経済的である。また、原盤10の製造工程は、2枚目
以降のマイクロレンズアレイの製造工程において省略で
き、工程数の減少および低コスト化を図ることができ
る。
【0047】上記工程では、基材28に曲面部16を形
成するに際し、ポジ型のレジストを用いたが、放射線に
暴露された領域が現像液に対して不溶化し、放射線に暴
露されていない領域が現像液により選択的に除去可能と
なるネガ型のレジストを用いても良く、この場合には、
上記マスク32とはパターンが反転したマスクが用いら
れる。あるいは、マスクを使用せずに、レーザ光あるい
は電子線によって直接レジストをパターン状に暴露して
も良い。
【0048】原盤10を用意したら、図3(A)に示す
ように、原盤10に光透過性層前駆体38を設ける。
【0049】ここで、光透過性層前駆体38は、液状あ
るいは液状化可能な物質であることが好ましい。液状と
することで、曲面部16が凹面であればその内部に、曲
面部が凸面であれば曲面部間に、光透過性層前駆体38
を充填することが容易となる。液状の物質としては、エ
ネルギーの付与により硬化可能な物質が利用でき、液状
化可能な物質としては、可塑性を有する物質が利用でき
る。
【0050】また、光透過性層前駆体38は、光透過性
層40(図3(D)参照)を形成した際に、光透過性等
の要求される特性を有するものであれば特に限定される
ものではないが、樹脂であることが好ましい。樹脂は、
エネルギー硬化性を有するもの、あるいは可塑性を有す
るものが容易に得られ、好適である。
【0051】エネルギー硬化性を有する樹脂としては、
光及び熱の少なくともいずれかー方の付与により硬化可
能であることが望ましい。光や熱の利用は、汎用の露光
装置、ベイク炉やホットプレート等の加熱装置を利用す
ることができ、省設備コスト化を図ることが可能であ
る。
【0052】このようなエネルギー硬化性を有する樹脂
としては、例えば、アクリル系樹脂、エポキシ系樹脂、
メラミン系樹脂、ポリイミド系樹脂等が利用できる。特
に、アクリル系樹脂は、市販品の様々な前駆体や感光剤
(光重合開始剤)を利用することで、光の照射で短時間
に硬化するものが容易に得られるため好適である。
【0053】光硬化性のアクリル系樹脂の基本組成の具
体例としては、プレポリマーまたはオリゴマー、モノマ
ー、光重合開始剤があげられる。
【0054】プレポリマーまたはオリゴマーとしては、
例えば、エポキシアクリレート類、ウレタンアクリレー
ト類、ポリエステルアクリレート類、ポリエーテルアク
リレート類、スピロアセタール系アクリレート類等のア
クリレート類、エポキシメタクリレート類、ウレタンメ
タクリレート類、ポリエステルメタクリレート類、ポリ
エーテルメタクリレート類等のメタクリレート類等が利
用できる。
【0055】モノマーとしては、例えば、2−エチルヘ
キシルアクリレート、2−エチルヘキシルメタクリレー
ト、2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキ
シエチルメタクリレート、N−ビニル−2−ピロリド
ン、カルビトールアクリレート、テトラヒドロフルフリ
ルアクリレート、イソボルニルアクリレート、ジシクロ
ペンテニルアクリレート、1,3−ブタンジオールアク
リレート等の単官能性モノマー、1,6−ヘキサンジオ
ールジアクリレート、1,6−ヘキサンジオールジメタ
クリレート、ネオペンチルグリコールジアクリレート、
ネオペンチルグリコールジメタクリレート、エチレング
リコールジアクリレート、ポリエチレングリコールジア
クリレート、ペンタエリスリトールジアクリレート等の
二官能性モノマー、トリメチロールプロパントリアクリ
レート、トリメチロールプロパントリメタクリレート、
ペンタエリスリトールトリアクリレート、ジペンタエリ
スリトールヘキサアクリレート等の多官能性モノマーが
利用できる。
【0056】光重合開始剤としては、例えば、2,2−
ジメトキシ−2−フェニルアセトフェノン等のアセトフ
ェノン類、α−ヒドロキシイソブチルフェノン、p−イ
ソプロピル−α−ヒドロキシイソブチルフェノン等のブ
チルフェノン類、p−tert−ブチルジクロロアセト
フェノン、p−tert−ブチルトリクロロアセトフェ
ノン、α,α−ジクロル−4−フェノキシアセトフェノ
ン等のハロゲン化アセトフェノン類、ベンゾフェノン、
N,N−テトラエチル−4,4−ジアミノベンゾフェノ
ン等のベンゾフェノン類、ベンジル、ベンジルジメチル
ケタール等のベンジル類、ベンゾイン、ベンゾインアル
キルエーテル等のベンゾイン類、1−フェニル−1,2
−プロパンジオン−2−(o−エトキシカルボニル)オ
キシム等のオキシム類、2−メチルチオキサントン、2
−クロロチオキサントン等のキサントン類、ベンゾイン
エーテル、イソブチルベンゾインエーテル等のベンゾイ
ンエーテル類、ミヒラーケトン、ベンジルメチルケター
ル等のラジカル発生化合物が利用できる。
【0057】なお、必要に応じて、酸素による硬化阻害
を防止する目的でアミン類等の化合物を添加したり、塗
布を容易にする目的で溶剤成分を添加してもよい。溶剤
成分としては、特に限定されるものではなく、種々の有
機溶剤、例えば、プロピレングリコールモノメチルエー
テルアセテート、メトキシメチルプロピオネート、エト
キシエチルプロピオネート、エチルラクテート、エチル
ピルビネート、メチルアミルケトン等が利用可能であ
る。
【0058】これらの物質によれば、高精度のエッチン
グが可能な点で原盤10の材料として優れているシリコ
ン又は石英からの離型性が良好であるため好適である。
【0059】また、可塑性を有する樹脂としては、例え
ば、ポリカーボネート系樹脂、ポリメチルメタクリレー
ト系樹脂、アモルファスポリオレフィン系樹脂等の熱可
塑性を有する樹脂を利用できる。このような樹脂を、軟
化点温度以上に加温することにより可塑化させて液状と
し、図3(A)に示すように原盤10に設ける。
【0060】図4は、光透過性層前駆体38を設ける工
程を説明する図である。本実施の形態では、光透過性層
前駆体38を、第1領域12の例えば中央部に設ける。
また、光透過性層前駆体38を、第1領域12の中央部
からコーナー部18に向けて延びる部分42を含む平面
形状で設けることが好ましい。その部分42は、第1領
域12が矩形をなす場合には、対角線に沿って延びるこ
とが好ましい。また、その部分42は、対角線の長さの
約50%以上100%以下の長さで設けることが好まし
い。
【0061】さらに、光透過性層前駆体38を、矩形を
なす第1領域12の4辺に向かって延びる第1及び第2
の部分44、46を含む平面形状で設けてもよい。図4
に示す例では、第1の部分44は、第1の帯状面24に
沿って延びており、第2の部分46は、第2の帯状面2
6に沿って延びている。また、第1の部分44は、第1
の帯状面24と重複しないように設けられることが好ま
しい。第2の部分46は、第2の帯状面26と重複しな
いように設けられることが好ましい。
【0062】このように光透過性層前駆体38を設ける
には、線を描くようにして光透過性層前駆体38を原盤
10に滴下すればよい。例えば、光透過性層前駆体38
からなる部分42、第1の部分44及び第2の部分46
のいずれか1つを線を描くようにして形成して、その
後、1つずつ形成してもよい。
【0063】以上説明したようにして光透過性層前駆体
38を設けることで、次に述べる工程を良好に行える。
その作用については後述する。
【0064】(第2工程)次に、光透過性層前駆体38
を塗り拡げる第2工程を行う。例えば、図3(B)に示
すように、光透過性層前駆体38を介して、基板48と
原盤10とを密着させることにより、光透過性層前駆体
38を所定領域まで塗り拡げる。
【0065】基板48は、光透過性層前駆体38を塗り
拡げるために要求される機能を少なくとも有していれば
よい。基板48の一方の面が平坦になっていてもよく、
その場合、平坦な面を光透過性層前駆体38に密着させ
てもよい。基板48を光透過性層40の補強板として残
すときには、基板48としては、マイクロレンズアレイ
として要求される光透過性等の光学的な物性や、機械的
強度等の特性を満足するものであれば特に限定されるも
のではなく、例えば、石英やガラス、あるいは、ポリカ
ーボネート、ポリアリレート、ポリエーテルサルフォ
ン、ポリエチレンテレフタレート、ポリメチルメタクリ
レート、アモルファスポリオレフィン等のプラスチック
製の基板あるいはフィルムを利用することが可能であ
る。基板48を後の工程で剥離するのであれば、基板4
8には光透過性がなくてもよい。
【0066】必要に応じて、原盤10と基板48とを光
透過性層前駆体38を介して密着させる際に、原盤10
及び基板48の少なくともいずれか一方を介して光透過
性層前駆体38を加圧しても良い。加圧することで、光
透過性層前駆体38が拡がる時間を短縮できることで作
業性が向上し、かつ、光透過性層前駆体38の曲面部1
6又は曲面部16間への充填が確実となる。
【0067】光透過性層前駆体38を介して原盤10と
基板48を密着させることで、光透過性層前駆体38
は、原盤10の曲面部16に対応する形状になる。つま
り、光透過性層前駆体38に、曲面部16の反転パター
ンを転写することができる。
【0068】図3(A)及び図3(B)に示す例では、
第1工程で光透過性層前駆体38を原盤10上に載せ
て、第2工程で基板48と原盤10とを密着させた。本
発明はこれに限定されない。例えば、第1工程で、基板
48に光透過性層前駆体38を載せてその上に原盤10
を被せることで原盤10に光透過性層前駆体38を設
け、第2工程で、さらに基板48及び原盤10によって
光透過性層前駆体38を塗り拡げてもよい。また、第1
工程で、予め原盤10及び基板48の両方に光透過性層
前駆体38を設けてもよい。
【0069】図5は、光透過性層前駆体38が塗り拡げ
られるときの作用を示す図である。原盤10の中央部
(端部を除く部分)に設けられた光透過性層前駆体38
は、塗り拡げられると、原盤10の端部の方向に進む。
本実施の形態では、原盤10の第1領域12に光透過性
層前駆体38を設けるので、光透過性層前駆体38は、
塗り拡げられて第2領域14に進む。
【0070】また、塗り拡げられる光透過性層前駆体3
8には、第1及び第2の流れ50、52が存在する。第
1の流れ50は、第1領域12から第2領域14に進
み、第2領域14上で、第1領域12のコーナー部18
を形成する2辺に沿ってコーナー部18の先端に向かう
流れである。第2の流れ52は、第1領域12上をコー
ナー部18の先端に向かう流れである。
【0071】本実施の形態では、図4に示す形状で、光
透過性層前駆体38を設けた。その結果、光透過性層前
駆体38の第1の流れ50が、コーナー部18の先端付
近で2方向から合流する前に、光透過性層前駆体38の
第2の流れ52が、コーナー部18の先端に至る。
【0072】詳しくは、図4に示すように、第1領域1
2の中央部からコーナー部18に向けて延びる部分42
を含む平面形状で光透過性層前駆体38を設けた。その
ことにより、第2の流れ52が第1の流れ50よりも先
にコーナー部18に至り、コーナー部18で光透過性層
前駆体38が空間を囲まないので、コーナー部18に気
泡が発生することを防止できる。
【0073】また、図4に示すように、光透過性層前駆
体38を、第1及び第2の部分44、46を含むように
設けたので、第1領域12の4辺の方向に進ませる光透
過性層前駆体38の量を補充することができる。その結
果、光透過性層前駆体38を均一に拡げることができ、
光透過性層40の厚みを均一にすることができる。
【0074】さらに、図4に示すように、第1の部分4
4を第1の帯状面24に重複することを避けて設け、第
2の部分46を第2の帯状面26に重複することを避け
て設けた。その結果、第1及び第2の帯状面24、26
上を進む光透過性層前駆体38の量を減らすことができ
る。光透過性層前駆体38は、平坦な面で形成された区
画面20(第1及び第2の帯状面24、26)上を、曲
面部16が形成された第1領域12よりも、同じ直線距
離を短い時間で進む。本実施の形態によれば、光透過性
層前駆体38を上述したように設けたので、光透過性層
前駆体38が第1領域12で拡がる前に、区画面20を
通って第2領域14に至ることを避けられる。そして、
第2領域14上で光透過性層前駆体38が、第1領域1
2上でコーナー部18に進む光透過性層前駆体38より
も先にコーナー部18に至ることを防止できる。その結
果、気泡の発生を防止できる。
【0075】なお、気泡が発生しないのであれば、第1
の部分44を第1の帯状面24に重複させて設けたり、
第2の部分46を第2の帯状面26に重複させて設けた
り、第1の部分44及び第2の部分46を、それぞれ第
1の帯状面24及び第2の帯状面26に重複させて設け
てもよい。
【0076】以上の工程を経て、図3(C)に示すよう
に、原盤10と基板48の間に光透過性層前駆体38か
らなる層を形成する。そして、光透過性層前駆体38に
応じた固化処理を施す。例えば、光硬化性の樹脂を用い
た場合であれば、所定の条件で光を照射する。これによ
り光透過性層前駆体38を固化させて、図3(C)に示
すように、光透過性層40を形成することができる。
【0077】なお、光硬化性の物質にて光透過性層40
を形成するときには、基板48及び原盤10のうち少な
くとも一方が、光透過性を有することが必要となる。あ
るいは、軟化点温度以上に加温した可塑化した樹脂を光
透過性層前駆体38として使用する場合には、冷却する
ことにより固化させることができる。
【0078】(第3工程)次いで、図3(D)に示すよ
うに、原盤10を、光透過性層40及び基板48から剥
離する。光透過性層40は、原盤10の曲面部16に対
応した複数のレンズ54が形成されているので、マイク
ロレンズアレイとなる。光透過性層40には、原盤10
の区画面20に対応する平坦面56によって、複数の領
域に区画されているので、光透過性層40を平坦面56
に沿って切断することで複数のチップが得られる。すな
わち、光透過性層40の全体からなるマイクロレンズア
レイは、複数のチップ状のマイクロレンズアレイが一体
化したものである。あるいは、光透過性層40の全体を
そのまま完成品として使用してもよい。その場合には、
区画面20が形成されていない原盤10を使用し、光透
過性層40に区画のための平坦面56を形成しないこと
が好ましい。
【0079】なお、光透過性層40単独で、マイクロレ
ンズアレイとして要求される機械的強度等の特性を満足
することが可能であれば、基板48は不要であるから、
基板48を光透過性層40から剥離してもよい。この剥
離工程は、原盤10から光透過性層40を剥離する前で
あっても、その後であってもよい。
【0080】(表示装置)図6は、本発明に係るマイク
ロレンズアレイを適用した表示装置の一例として液晶プ
ロジェクタの一部を示す図である。この液晶プロジェク
タは、上述した方法により製造されたマイクロレンズア
レイ(光透過性層40の全体からなるマイクロレンズア
レイであっても、光透過性層40から切断されてなるチ
ップ状のマイクロレンズアレイであってもよい)を組み
込んだライトバルブ60と、光源としてのランプ70と
を有する。光透過性層40がマイクロレンズアレイであ
り、光透過性層40には基板48が補強板として設けら
れている。この場合、光透過性層40及び基板48を一
体的にマイクロレンズアレイと称してもよい。
【0081】マイクロレンズアレイは、レンズ54面
が、ランプ70からみて凹状になるように配置されてい
る。そして、レンズ54上に第2の光透過性層62が形
成され、光透過性層62上にはブラックマトリクス64
が設けられている。さらに、ブラックマトリクス64上
には、透明な共通電極66及び配向膜68が積層されて
いる。
【0082】ライトバルブ60には、配向膜68からギ
ャップをあけて、TFT基板61が設けられている。T
FT基板61には、透明な個別電極63及び薄膜トラン
ジスタ65が設けられており、これらの上に配向膜67
が形成されている。また、TFT基板61は、配向膜6
7を配向膜68に対向させて配置されている。
【0083】配向膜67、68間には、液晶69が封入
されており、薄膜トランジスタ65によって制御される
電圧によって、液晶69が駆動されるようになってい
る。
【0084】この液晶プロジェクタによれば、ランプ7
0から照射された光72が、各画素毎にレンズ54にて
集光するので、明るい画面を表示することができる。
【0085】なお、その前提として、第2の光透過性層
62の光屈折率naと、光透過性層40の光屈折率nbと
は、 na<nb の関係にあることが必要である。この条件を満たすこと
で、屈折率の大きい媒質から、屈折率の小さい媒質に光
が入射することになり、光72は両媒質の界面の法線か
ら離れるように屈折して集光する。そして、画面を明る
くすることができる。
【0086】(第2の実施の形態)図7は、本発明を適
用した第2の実施の形態に係るマイクロレンズアレイの
製造方法を説明する図である。本実施の形態で使用され
る原盤80には、第1領域82及び第2領域84が形成
されている。第1領域82及び第2領域84には、第1
の実施の形態で説明した第1領域12及び第2領域14
の内容が該当する。また、第1領域82には、区画面9
0(第1及び第2の帯状面94、96)が形成されてい
る。区画面90(第1及び第2の帯状面94、96)に
は、第1の実施の形態で説明した区画面20(第1及び
第2の帯状面24、26)の内容が該当する。なお、図
7に示す原盤80は矩形をなす。
【0087】本実施の形態では、光透過性層前駆体88
を、第1及び第2の帯状面94、96と重複させて設け
る。図7に示す例では、十字部92を有する平面形状
で、光透過性層前駆体88を原盤80に設ける。十字部
92は、第1及び第2の帯状面94、96が交差して十
字を描く領域に設けられている。原盤80が比較的大き
い場合などは、光透過性層前駆体88を、第1及び第2
の帯状面94、96と重複させて設けても、曲面部98
の方向にも流れるため、気泡が形成されない場合があ
る。
【0088】あるいは、第1の実施の形態で説明した方
法と同様に、光透過性層前駆体88を、第1及び第2の
帯状面94、96と重複させずに設けてもよい。例え
ば、図8に示すように、矩形部93を有する平面形状
で、光透過性層前駆体88を原盤80に設ける。矩形部
93は、第1の帯状面94と平行であるが重複しない部
分と、第2の帯状面96と平行であるが重複しない部分
と、を有する形状である。この形状で光透過性層前駆体
88を設けてもよい。
【0089】本実施の形態でも、光透過性層前駆体88
を、第1領域82の対角線に沿って延びる部分を有する
平面形状で設ける。図7及び図8に示す例では、X部8
6を有する平面形状で、光透過性層前駆体88を原盤8
0に設ける。その効果は、第1の実施の形態で説明した
通りである。
【0090】(第3の実施の形態)図9(A)〜図10
(C)は、本発明を適用した第3の実施の形態に係る原
盤の製造方法を説明する図である。
【0091】第1の実施の形態では、凹状の曲面部16
を有する原盤10の製造方法を説明した。本実施の形態
では、図10(C)に示す複数の凸状の曲面部102を
有する原盤100の製造方法を説明する。
【0092】まず、図9(A)に示すように、基材10
4上にレジスト層106を形成する。この工程並びに基
材104及びレジスト層106の材料については、第1
の実施の形態と同様である。
【0093】次に、図9(B)に示すように、マスク1
08をレジスト層106の上に配置し、マスク108を
介してレジスト層106の所定領域のみを放射線34に
よって暴露する。マスク108は、図10(C)に示す
曲面部102の形成に必要とされる領域において、放射
線34が透過しないようにパターン形成されたものであ
る。
【0094】レジスト層106を放射線34によって暴
露した後に所定の条件により現像処理を行うと、図9
(C)に示すように、放射線34の暴露領域110にお
いてのみ、レジスト層106が選択的に除去されて基材
104の表面が露出し、それ以外の領域はレジスト層1
06により覆われたままの状態となる。
【0095】こうしてレジスト層106がパターン化さ
れると、リフロー工程で、レジスト層106を加熱す
る。そして、レジスト層106が熱により溶融される
と、表面張力により、図9(D)に示すようにレジスト
層106の表面は、曲面形状をなす。
【0096】続いて、図9(D)に示すように、このレ
ジスト層106をマスクとして、エッチャント112に
よって、基材104を所定の深さエッチングを行う。詳
しくは、異方性エッチング、例えば反応性イオンエッチ
ング(RIE)などのドライエッチングを行う。
【0097】図10(A)〜図10(C)は、基板がエ
ッチングされる過程を示す図である。基材104は、部
分的に、曲面形状をなすレジスト層106によって覆わ
れている。基材104は、まず、レジスト層106に覆
われていない領域においてエッチングされる。そして、
レジスト層106は、エッチャント112によりエッチ
ングされて、図10(A)及び図10(B)に示すよう
に、二点鎖線で示す領域から実線で示す領域へと徐々に
小さくなる。ここで、レジスト層106は曲面形状をな
しているので、この形状のレジスト層106が徐々に小
さくなると、基材104は徐々に露出していき、この露
出した領域が連続的に徐々にエッチングされていく。こ
うして、基材104が連続的に徐々にエッチングされる
ので、エッチング後の基材104の表面形状は曲面とな
る。最後には、図10(C)に示すように、基材104
に凸状の曲面部102が形成されて、原盤100とな
る。
【0098】この原盤100を使用すれば、第1の実施
の形態の光透過性層40とは逆に、凹状の曲面部を有す
る光透過性層を形成することができる。
【0099】図11は、上記原盤100を使用して製造
したマイクロレンズアレイを組み込んだ表示装置の一例
として液晶プロジェクタの一部を示す図である。この液
晶プロジェクタは、光透過性層120に形成されたレン
ズ124が凹レンズである。また、第2の光透過性層6
2の光屈折率naと、光透過性層120の光屈折率ncと
は、na>ncの関係にあることが必要である。この条件
を満たすことで、屈折率の小さい媒質から、屈折率の大
きい媒質に光が入射することになり、光72は両媒質の
界面の法線に近づくように屈折して集光する。そして、
画面を明るくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明を適用した第1の実施の形態に
係るマイクロレンズアレイの製造に使用される原盤を示
す図である。
【図2】図2(A)〜図2(E)は、第1の実施の形態
で使用される原盤の製造方法を示す図である。
【図3】図3(A)〜図3(D)は、第1の実施の形態
に係るマイクロレンズアレイの製造方法を示す図であ
る。
【図4】図4は、第1の実施の形態に係るマイクロレン
ズアレイの製造方法を示す図である。
【図5】図5は、第1の実施の形態に係るマイクロレン
ズアレイの製造方法を示す図である。
【図6】図6は、第1の実施の形態に係るマイクロレン
ズアレイを組み込んだ表示装置を示す図である。
【図7】図10は、本発明を適用した第2の実施の形態
に係るマイクロレンズアレイの製造方法を示す図であ
る。
【図8】図8は、第2の実施の形態の変形例を示す図で
ある。
【図9】図9(A)〜図9(E)は、本発明を適用した
第3の実施の形態で使用される原盤の製造方法を示す図
である。
【図10】図10(A)〜図10(C)は、第3の実施
の形態で使用される原盤の製造方法を示す図である。
【図11】図11は、第3の実施の形態に係るマイクロ
レンズアレイを組み込んだ表示装置を示す図である。
【符号の説明】
10 原盤 12 第1領域 14 第2領域 16 曲面部 18 コーナー部 20 区画面 22 個別領域 24 第1の帯状面 26 第2の帯状面 38 光透過性層前駆体 40 光透過性層 42 光透過性層前駆体の部分 44 第1の部分 46 第2の部分 48 基板 50 第1の流れ 52 第2の流れ 54 レンズ 80 原盤 82 第1領域 84 第2領域 88 光透過性層前駆体 90 区画面 94 第1の帯状面 96 第2の帯状面 98 曲面部 100 原盤 102 曲面部 120 光透過性層 124 レンズ

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レンズに対応した形状の複数の曲面部が
    形成されてコーナー部を有する第1領域と、前記第1領
    域の前記コーナー部に隣接して平坦な面で形成された第
    2領域と、を有する原盤を用意して、前記原盤における
    前記第1領域に光透過性層前駆体を設ける第1工程と、 前記原盤上で、前記光透過性層前駆体を塗り拡げる第2
    工程と、 を含み、 前記第2工程で、 前記第1領域から前記第2領域に進み、前記第2領域上
    を進む前記光透過性層前駆体の第1の流れと、 前記第1領域上を前記コーナー部の先端に向かう前記光
    透過性層前駆体の第2の流れと、 が存在し、 前記光透過性層前駆体の前記第1の流れが、前記コーナ
    ー部の先端付近で2方向から合流する前に、前記光透過
    性層前駆体の前記第2の流れが、前記コーナー部の先端
    に至るように、前記第1工程で前記光透過性層前駆体を
    設けるマイクロレンズアレイの製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のマイクロレンズアレイの
    製造方法において、 前記第1工程で、前記光透過性層前駆体を、前記第1領
    域の中央部から前記コーナー部に向けて延びる部分を含
    んだ平面形状で設けるマイクロレンズアレイの製造方
    法。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のマイクロレンズアレイの
    製造方法において、 前記第1領域は矩形をなし、 前記第1工程で、前記光透過性層前駆体を、前記第1領
    域の対角線に沿って延びる部分を含んだ平面形状で設け
    るマイクロレンズアレイの製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項3記載のマイクロレンズアレイの
    製造方法において、 前記光透過性層前駆体を、前記第1領域の対角線の長さ
    の約50%以上100%以下の長さで設けるマイクロレ
    ンズアレイの製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項3又は請求項4記載のマイクロレ
    ンズアレイの製造方法において、 前記第1工程で、前記光透過性層前駆体を、前記第1領
    域の4辺に向かって延びる部分をさらに含んだ平面形状
    で設けるマイクロレンズアレイの製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項1から請求項5のいずれかに記載
    のマイクロレンズアレイの製造方法において、 前記第1領域は、平坦な面で形成された区画面によっ
    て、複数の個別領域に区画されてなるマイクロレンズア
    レイの製造方法。
  7. 【請求項7】 請求項5を引用する請求項6記載のマイ
    クロレンズアレイの製造方法において、 前記区画面は、複数の平行な第1の帯状面と、複数の平
    行な第2の帯状面と、が直角に交差した格子状に形成さ
    れ、 前記光透過性層前駆体の前記第1領域の4辺に向かって
    延びる部分を、前記第1の帯状面に沿った第1の部分
    と、前記第2の帯状面に沿った第2の部分と、を有する
    ように形成するマイクロレンズアレイの製造方法。
  8. 【請求項8】 請求項7記載のマイクロレンズアレイの
    製造方法において、 前記第1の部分を、前記第1の帯状面に重複することを
    避けて設け、 前記第2の部分を、前記第2の帯状面に重複することを
    避けて設けるマイクロレンズアレイの製造方法。
  9. 【請求項9】 請求項1から請求項8のいずれかに記載
    のマイクロレンズアレイの製造方法において、 前記第1工程で、前記光透過性層前駆体を、線を描いて
    前記原盤に滴下するマイクロレンズアレイの製造方法。
  10. 【請求項10】 請求項1から請求項9のいずれかに記
    載のマイクロレンズアレイの製造方法において、 前記光透過性層前駆体を固化して光透過性層を形成し、
    前記原盤を、前記光透過性層から剥離する第3工程をさ
    らに含むマイクロレンズアレイの製造方法。
  11. 【請求項11】 請求項1から請求項10のいずれかに
    記載のマイクロレンズアレイの製造方法において、 前記第2工程を、基板と前記原盤とを前記光透過性層前
    駆体を介して密着させることで行うマイクロレンズアレ
    イの製造方法。
  12. 【請求項12】 請求項11記載のマイクロレンズアレ
    イの製造方法において、 前記基板は、光透過性を有し、 前記基板を、前記光透過性層の補強板として残すマイク
    ロレンズアレイの製造方法。
  13. 【請求項13】 請求項11記載のマイクロレンズアレ
    イの製造方法において、 前記第2工程後に、前記基板を前記光透過性層から剥離
    するマイクロレンズアレイの製造方法。
  14. 【請求項14】 請求項1から請求項13のいずれかに
    記載の方法により製造されるマイクロレンズアレイ。
  15. 【請求項15】 請求項14記載のマイクロレンズアレ
    イを有する表示装置。
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