JP2001129703A - 切削工具用被覆焼結体 - Google Patents
切削工具用被覆焼結体Info
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Abstract
と耐熱性を有する切削工具用被覆焼結体を提供する。 【解決手段】 立方晶窒化ホウ素を99.5体積%以上含む
焼結体からなる基材と、この基材表面に形成された被覆
層とを具える。この被覆層はAl2O3層を有し、Al2O3
層の厚さが0.5〜10μmである。
Description
化ホウ素(以下cBNと記す)のみからなる焼結体を基材
とし、この基材上にAl2O3層またはTiの炭化物、窒化
物、硼化物、炭窒化物とAl2O3とからなる複合層を被
覆した切削工具用焼結体に関するものである。
度の高さから、一般的な鉄系材料切削において適した材
料であり、靭性に比較的優れる超硬工具基材にAl2O3
を被覆した切削工具が製品化されている。また、Tiの炭
化物、窒化物、硼化物、炭窒化物は鉄系材料を切削する
際に耐摩耗性に優れており、これらを被覆した切削工具
や第一層にこれらを被覆し、第二層にAl2O3を被覆し
た切削工具も製品化されている。
物質であり、10〜60体積%のTiN、TiC、Al、Co等の結合
材を用いて超高圧下で焼結されたcBN焼結体が切削工具
用途として市販されている。これらは主に焼入鋼や鋳鉄
の切削加工用工具に使用されている。
のとして、ホウ窒化マグネシウムなどの触媒を用いて六
方晶窒化ホウ素(hBN)を原料として、反応焼結させた
焼結体がある。この焼結体は熱伝導率が600〜700W/m・K
と高く、ヒートシンク材やTABボンディングツールなど
に用いられている。しかし、この焼結体の中には触媒が
いくらか残留しているため、熱を加えるとこの触媒とcB
Nとの熱膨張差による微細クラックが入りやすく、その
耐熱温度は700℃程度と低い。また、粒径が10μm前後
と大きいため、熱伝導率が高いものの、強度が十分でな
く、切削工具としては適用できなかった。
高温下で、無触媒で合成(直接変換)することが可能で
ある。このhBN→cBN変換と同時に焼結させることで、バ
インダーを含まないcBN焼結体を作製できることが知ら
れている。例えば、特開昭47-34099号公報や特開平3-15
9964号公報に、hBNを超高圧高温下でcBNに変換させ、cB
N焼結体を得る方法が示されている。また、特公昭63-39
4号公報や特開平8-47801号公報には熱分解窒化ホウ素
(pBN)原料にして、cBN焼結体を作製する方法が示され
ており、比較的被削性の良いねずみ鋳鉄の高速切削に用
いることが提案されている。
率向上を目的とした鋼の高速切削化や環境問題に伴う乾
式高速切削化の進む中、コーティング超硬合金をはじめ
とする従来工具では、切削時の刃先の高温、高負荷化に
ともなう基材の塑性変形や、熱衝撃による亀裂の発生、
耐熱強度の不足による損傷が問題となっていた。
59-8679号公報において高温硬度に優れるcBN基焼結体に
Al2O3やTiC、TiN、TiBとAl2O3との複合層を被覆す
る方法が提案されている。しかし、Al2O3の結晶性の
最適化が不充分であることや、基材のcBN基焼結体の耐
熱性や高温強度が低いことにより、鋼の高速切削におい
ては、切削温度の上昇により膜が剥離し、急激に摩耗が
進行する。特に、高速断続切削では、基材の熱伝導率が
低く、熱膨張係数が高いために激しい熱衝撃によって基
材に熱亀裂が発生するなど、顕著な耐摩耗性および耐欠
損性の向上がみられていなかった。
の高速切削では優れた耐熱性を示すが、硬度の低い鋼や
焼入鋼の切削においてはcBNと鋼との反応によって刃先
の摩耗の進行が速く工具寿命が著しく低下する。
切削において、優れた耐摩耗性と耐熱性を有する切削工
具用被覆焼結体を得ることにある。
るcBN焼結体に必要な耐摩耗性と耐熱衝撃性とを検討し
た結果、従来のcBN焼結体は結合材の軟化や劣化によっ
て耐熱性や耐熱衝撃性が低下するとの知見を得た。そこ
で、本発明では、実質的にcBNのみからなる基材に Al2
O3層を含む被覆層を形成して、この被覆層の厚みを特
定することで上記の目的を達成する。
99.5体積%以上含む焼結体からなる基材と、この基材表
面に形成された被覆層とを具える切削工具用被覆焼結体
において、前記被覆層はAl2O3層を有し、Al2O3層の
厚さが0.5〜10μmであることを特徴とする。
て説明する。基材におけるcBNの含有率は99.5体積%以
上とする。99.5体積%未満であると、不純物などcBN以
外の構成物質はcBNに比べて耐熱性が低いことが多く、
切削温度が高温となる条件においてcBN粒子以外の構成
物質が劣化し、高温強度が低下するためである。cBNの
含有率が99.5体積%以上であれば高温条件下でも硬度低
下が少なく、被覆層の高硬度を維持させる効果も発揮す
るため、工具の耐摩耗性を著しく向上させる。さらにcB
N本来の優れた耐熱性を得るため、cBNの含有率は99.9体
積%以上が一層望ましい。
あることが好ましい。cBNの結晶粒径をこのように微細
にすることで、より一層焼結体の強度を向上させること
ができる。平均粒径が1μmを超えると、cBN粒子の粒界
面積が減少し、亀裂の伝播が速くなるために強度が低下
する。
て、cBNの(220)面のX線回折強度I(220)とcBNの(11
1)面のX線回折強度I(111)との比I(220)/I(111)が0.05
以上であることが好ましい。それによりへき開による欠
損を抑制して、切削工具としての強度を維持することが
できる。
Kとしたり、基材の20〜600℃の温度範囲における熱膨張
係数を3.0〜4.0×10−6の範囲とすることが好適であ
る。このような高い熱伝導率と低い熱膨張係数により、
熱衝撃による亀裂の発生を抑制することができる。
測定における上記基材の抗折力を80kgf/mm2以上とした
り、基材の室温での硬度をHv4000kgf/mm2以上とするこ
とで、高温下での機械的強度を改善し、刃先温度が上昇
する高速断続切削時の欠損を低減することができる。
もしくは微粒の高純度な常圧型BNを出発原料として、高
圧・高温下で直接変換することが挙げられる。常圧型BN
とは、熱力学的に常圧で安定な窒化ホウ素で、六方晶BN
(hBN)、菱面体BN(rBN)、乱層構造のBN(tBN)、および
非晶質のBN(aBN)が含まれる。ただし、もともと配向性
の高いpBNや結晶粒度の大きいhBNを原料に用いると、(1
11)方向に配向したcBN焼結体となり易い。この配向性の
ため、切削工具として使用した場合、層状亀裂、剥離な
どの不具合が生じることがある。低結晶性もしくは微粒
の高純度な常圧型BNを出発原料とすれば、得られるcBN
焼結体は配向し難く、かつ結晶粒子も大きくならない。
なお、cBNの平均結晶粒径を微細にするには、焼結温度
を2200℃未満、特に1800〜2000℃程度とすることが好適
である。
酸素を含む化合物を、炭素と窒素とを含む化合物で還元
することにより得られる。さらに、このような常圧型BN
からcBNへの直接変換は、前記ホウ素と酸素とを含む化
合物の沸点以上の温度で、常圧型BNを非酸化性雰囲気で
加熱した後に行うことが好適である。
る。被覆層は耐熱性の観点からAl2O3層を含む構成と
する。すなわち、基材上に直接Al2O3層を形成しても
良いし、基材とAl 2O3層との間に、これら両者との密
着性に優れる介在層を形成しても良い。介在層の材質と
しては、TiN、TiC、TiB、TiCNより選ばれる1種以上が
挙げられる。TiN、TiC、TiB、TiCNを介在層として用い
た場合、基材とAl2O3層との密着性を改善すると共に
基材における被覆個所の耐摩耗性をさらに高めることが
できる。そして、被覆層の最外層としてTiN、TiC、TiB
およびTiCNより選ばれる1種以上を被覆することで、一
層の耐摩耗性を実現できる。
主成分とすることが好ましい。これにより、高温下でも
チッピングや剥離を起こすことがなく、逃げ面摩耗量お
よびクレータ摩耗量が抑制され工具寿命が増加する。そ
して、既存の工具では適用不可能であった鋼の高速切削
用途において優れた工具寿命を有する。κ-Al2O3を密
着力良く被覆した場合にもクレータ摩耗量が抑制されて
工具寿命は向上するが、特に高速切削では逃げ面摩耗量
が抑制されない。
もすくい面とすることが望ましい。特に、切削に作用す
るすくい面と逃げ面の両方に設けると最も効果的であ
る。ただし、すくい面のみに被覆した場合でも、特にク
レータ摩耗の発達が著しく抑制できる。
的蒸着法(CVD法)および物理的蒸着法(PVD法)等の公
知のコーティング技術が利用できる。特に、イオンプレ
ーティング法やプラズマCVD法を用いて基材との密着性
に優れた被覆を形成れば、切削時における被覆層の弾塑
性変形が基材との界面で拘束され、被覆層の高硬度をさ
らに向上すると共に、剥離のない密着強度の高い膜を作
ることができる。
する。 (試験例1)酸化ホウ素(B2O3)とメラミン(C3N6
H6)をモル比で3:1で配合し、乳鉢で均一に混合し
た。これを、管状炉で、窒素ガス雰囲気中、合成温度85
0℃で2時間処理した。得られた粉末をエタノールで洗
浄して未反応のB2O3を除去し、さらに、高周波炉で、
窒素ガス中、2100℃で2時間処理した。得られた窒化ホ
ウ素粉末の酸素含有量を、ガス分析で測定すると0.75重
量%であった。窒素ガス中、2100℃の熱処理でB2O3や
吸着ガスは完全に除去されているため、この酸素はhBN
に固溶した不純物と思われる。こうして得られた窒化ホ
ウ素のX線回折図形は、hBNの(102)回折線がなく、hBN
の(002)回折線が非常にブロードで、結晶性がかなり
低いことを示した。hBN(002)回折線の半値幅より結晶
粒子サイズLcを計算すると8nmであった。
型押し成型し、この成型体を再度、高周波炉で、窒素ガ
ス中、2100℃で2時間処理した。次に、これをMoカプセ
ルに入れ、ベルト型超高圧発生装置で6.5GPa、1800℃〜
2000℃の温度条件で15分処理した。得られた焼結体の組
成、粒度、X線回折におけるcBNの(220)回折強度のcBN
(111)回折強度に対する比率を表1に示す。
に加工し、このcBN焼結体のすくい面と逃げ面にプラズ
マCVD法によりAl2O3を厚み3μm被覆した。比較例と
しては、次の各々を準備した。
80℃で15分間処理して得た被覆なしのチップ。 比較例2:前記低結晶性常圧型BN粉末を2200℃の温度で
15分間処理して得たcBN焼結体に3μmのAl2O3を被覆
したチップ。 比較例3:原料としてpBNを用いて6.5GPa、1880℃で15
分処理して得たcBN焼結体に3μmのAl2O3を被覆した
チップ。 比較例4:TiNを結合材とした市販の焼入鋼切削用cBN焼
結体工具に3μmのA120 3を被覆したチップ。
旋削にて、V=800/min、f=0.2mm/rev、d=0.5mm、乾式
の条件下で10分間切削し、工具の逃げ面摩耗量を測定し
た。その結果も表1に示す。
積%以上で、その結晶粒径が1μm以下、回析強度比が
0.05以上である全ての実施例は比較例に比べて切削時間
が長く、欠損も生じていない。また、被覆のない比較例
1と比べても各段に逃げ面摩耗量が少ない。
〜4の基材について、硬度、抗折力、熱膨張係数、熱伝
導率を測定した。硬度はビッカース硬度を測定した。ま
た、抗折力は3点曲げ測定において、雰囲気温度を20〜
1000℃の間で変化させて計測した。試験片のサイズは6
×3×0.7mm(スパン4mm)である。さらに、熱膨張係
数は20〜600℃の間で温度を変化させて測定した。その
結果を表2に示す。
て高純度処理をした低結晶性常圧型BN粉末をMoカプセル
に入れ、ベルト型高圧発生装置で圧力6.5GPa、温度1880
℃の条件で15分処理し、cBNに直接変換焼結した。さら
に、この焼結体を切削チップの形に加工し、このcBN焼
結体の表面である工具すくい面と逃げ面にCVD法により
表3に示す構成と厚みの膜を被覆し、実施例切削工具お
よび比較例切削工具とした。比較例10は市販の被覆超硬
合金工具を基材としている。
れたSCM435の丸棒連続切削を行い、切削性能を評価し
た。切削条件はV=400m/min、d=0.5mm、f=0.12mm/re
v、乾式で行い、10分切削後の工具の逃げ面摩耗量を測
定した。結果を表3に示す。
〜10μmの範囲内であれば優れた耐摩耗性を示してい
る。特に、被覆層を多層構造とした実施例の耐摩耗性が
優れている。中でも最外層にTiNを被覆した実施例14、1
5の耐摩耗性が優れている。
もしくは被覆層全体の厚みが0.5μm未満または20μm超
のものは耐摩耗性に劣っている。
て高純度処理をした低結晶性常圧型BN粉末をMoカプセル
に入れベルト型高圧発生装置で圧力6.5GPa、温度1880℃
の条件で15分処理し、cBNに直接変換焼結した。さら
に、この焼結体を切削チップの形に加工し、このcBN焼
結体の表面である工具すくい面と逃げ面にCVD法により
表4に示す構成と厚みの膜を被覆し、実施例切削工具お
よび比較例切削工具とした。比較例16は市販の被覆超硬
合金工具を基材としている。
00mmの丸棒の外周に12箇所のV字形状の溝を有するSCM41
5の丸棒断続切削を行った。切削条件はV=1000m/min、d
=0.5mm、f=0.15mm/rev、湿式で行い、工具摩耗幅と欠
損寿命を測定した。結果も表4に示す。
例に比べて欠損寿命が格段に長い。特に、被覆層を多層
構造にした実施例は10分切削後の逃げ面摩耗量が非常に
少なくなっている。
は、上述の実施例にのみ限定されるものではなく、本発
明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得
ることは勿論である。
によれば、実質的にcBNのみからなる基材にAl2O3層を
含む被覆層を形成することで、優れた耐摩耗性と耐熱性
を実現でき、特に鋼の高速切削に有効利用することがで
きる。
Claims (11)
- 【請求項1】 立方晶窒化ホウ素を99.5体積%以上含む
焼結体からなる基材と、この基材表面に形成された被覆
層とを具える切削工具用被覆焼結体において、 前記被覆層はAl2O3層を有し、Al2O3層の厚さが0.5
〜10μmであることを特徴とする切削工具用被覆焼結
体。 - 【請求項2】 Al2O3層と基材との間に、TiN、TiC、T
iBおよびTiCNより選ばれる1種以上からなる介在層を有
し、 Al2O3層と介在層との合計厚さが0.5〜20μmであるこ
とを特徴とする請求項1に記載の切削工具用被覆硬質焼
結体。 - 【請求項3】 Al2O3層のAl2O3がα-Al2O3を主成
分とすることを特徴とする請求項1または請求項2に記
載の切削工具用被覆硬質焼結体。 - 【請求項4】 上記基材を構成する立方晶窒化ホウ素の
平均粒径が1μm以下であることを特徴とする請求項1
または請求項2に記載の切削工具用被覆硬質焼結体。 - 【請求項5】 上記基材における立方晶窒化ホウ素の
(220)面のX線回折強度I(220)と立方晶窒化ホウ素の
(111)面のX線回折強度I(111)との比I(220)/I(111)が
0.05以上であることを特徴とする請求項1または請求項
2に記載の切削工具用被覆硬質焼結体。 - 【請求項6】 上記基材が99.9体積%以上の立方晶窒化
ホウ素からなることを特徴とする請求項1〜5のいずれ
かに記載の切削工具用被覆硬質焼結体。 - 【請求項7】 上記基材の熱伝導率が250〜1000W/m・K
であることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載
の切削工具用被覆硬質焼結体。 - 【請求項8】 上記基材の20〜600℃の温度範囲におけ
る熱膨張係数が3.0〜4.0×10−6の範囲にあることを特
徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の切削工具用被
覆硬質焼結体。 - 【請求項9】 20〜1000℃の間の温度で、3点曲げ測定
における上記基材の抗折力が80kgf/mm2以上であること
を特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の切削工具
用被覆硬質焼結体。 - 【請求項10】 上記基材の室温での硬度がHv4000kgf/
mm2以上であることを特徴とする請求項1〜5のいずれ
かに記載の切削工具用被覆硬質焼結体。 - 【請求項11】 被覆層の最外層としてTiN、TiC、TiB
およびTiCNより選ばれる1種以上が被覆されていること
を特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の切削工具
用被覆硬質焼結体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31444099A JP2001129703A (ja) | 1999-11-04 | 1999-11-04 | 切削工具用被覆焼結体 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP31444099A JP2001129703A (ja) | 1999-11-04 | 1999-11-04 | 切削工具用被覆焼結体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001129703A true JP2001129703A (ja) | 2001-05-15 |
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ID=18053392
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31444099A Pending JP2001129703A (ja) | 1999-11-04 | 1999-11-04 | 切削工具用被覆焼結体 |
Country Status (1)
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JP (1) | JP2001129703A (ja) |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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-
1999
- 1999-11-04 JP JP31444099A patent/JP2001129703A/ja active Pending
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