JP2001129441A - 粉体スプレガン - Google Patents

粉体スプレガン

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    • B05B5/00Electrostatic spraying apparatus; Spraying apparatus with means for charging the spray electrically; Apparatus for spraying liquids or other fluent materials by other electric means
    • B05B5/025Discharge apparatus, e.g. electrostatic spray guns
    • B05B5/03Discharge apparatus, e.g. electrostatic spray guns characterised by the use of gas, e.g. electrostatically assisted pneumatic spraying
    • B05B5/032Discharge apparatus, e.g. electrostatic spray guns characterised by the use of gas, e.g. electrostatically assisted pneumatic spraying for spraying particulate materials
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B05SPRAYING OR ATOMISING IN GENERAL; APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05BSPRAYING APPARATUS; ATOMISING APPARATUS; NOZZLES
    • B05B1/00Nozzles, spray heads or other outlets, with or without auxiliary devices such as valves, heating means
    • B05B1/02Nozzles, spray heads or other outlets, with or without auxiliary devices such as valves, heating means designed to produce a jet, spray, or other discharge of particular shape or nature, e.g. in single drops, or having an outlet of particular shape
    • B05B1/04Nozzles, spray heads or other outlets, with or without auxiliary devices such as valves, heating means designed to produce a jet, spray, or other discharge of particular shape or nature, e.g. in single drops, or having an outlet of particular shape in flat form, e.g. fan-like, sheet-like
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B05SPRAYING OR ATOMISING IN GENERAL; APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05BSPRAYING APPARATUS; ATOMISING APPARATUS; NOZZLES
    • B05B15/00Details of spraying plant or spraying apparatus not otherwise provided for; Accessories
    • B05B15/60Arrangements for mounting, supporting or holding spraying apparatus
    • B05B15/62Arrangements for supporting spraying apparatus, e.g. suction cups

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 迅速かつ効果的な洗浄及び色交換が可能なま
まで、ガンの取付けを簡単かつ良好にした装置を提供す
ること。 【解決手段】 ノズル端72と入口端62とを有するガ
ン・ハウジング4と、粉体路60とを具備し、上記入口
端はスプレされる粉体の供給部に接続可能な粉体入口を
有し、上記ノズルは、電極6と、粉体を表面に向けてス
プレする粉体出口3とを有し、上記粉体路60は、上記
ハウジングの単一軸に沿った直線状に、上記粉体入口か
ら上記粉体出口まで上記ハウジング4を貫通延在する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】「関連する特許出願」本願は、「粉体スプ
レガン」を発明の名称とする1999年9月16日に出
願された米国仮特許出願第60/154,194号の利
益を請求すると共に、その出願の全開示が引用により本
願明細書に完全に組込まれることを請求する。
【0002】
【発明の属する技術分野】本発明は粉体コーティング材
料のスプレ技術に関する。特に、本発明は粉体を収集又
は滞留させるような間隙及び表面を実質的に除去するこ
とによって、内部及び外部の洗浄を容易にしたスプレガ
ンに関する。
【0003】
【従来の技術】粉体コーティング材料はスプレによって
種々の物体及び表面に塗布される。一般に使用されるス
プレ技術は、静電スプレガンによる静電スプレである。
このようなスプレ装置において、スプレガンは典型的に
はスプレ・ノズルを具備し、粉体はこのスプレ・ノズル
を介して対象表面又は物体に噴出され、それを被覆す
る。しばしば、その物体又は表面は粉体スプレ・ブース
内に配置される。この粉体スプレ・ブースは、限られた
領域内に粉体を制限して粉体オーバースプレの回収を容
易にする。
【0004】粉体は、粉体供給部、典型的には、流動化
された粉体床を有するであろう粉体供給ホッパーからガ
ンに送られる。この粉体は、ホッパーの床を通る空気流
によってホッパー内で流動化される。一本以上の粉体ポ
ンプが、流動化された粉体を、ホッパーから一本以上の
スプレ・ガンに対応する本数の粉体供給ホースを介し
て、ポンプ移送するために使用することも可能である。
このような粉体スプレ装置は本発明の譲受人に譲渡され
た米国特許第5,454,256号に記載される。尚、
この米国特許は引用によって本願明細書に完全に組み入
れられる。しかしながら、これらの粉体スプレ装置は典
型的なシステムにすきず、当業者は本発明が種々の粉体
スプレ装置と共に使用できることを容易に理解するであ
ろう。
【0005】静電粉体スプレは多数の方法で実行するこ
とができる。本発明の目的の為に、特に関心のある静電
スプレガンはコロナ帯電式のものであり、このコロナ帯
電式にあってはノズルにおいて粉体をコロナ、即ちイオ
ン衝撃に晒すことによって、静電荷がスプレされるであ
ろう粉体に印加される。このイオン衝撃は、電界が空気
分子をイオン化できる程度まで電極において高い時に、
発生する。電界は、ノズルの所に配置された電極によっ
て発生され、この電極は、一般に電圧マルチプライアと
して称される高電圧源に接続される。対象物体又は表面
は、電極に対して或る電位、典型的には接地電位に保た
れ、帯電された粉体粒子はその対象表面に引き寄せられ
容易にそこに付着する。こうして、典型的な静電コロナ
帯電粉体スプレガンは、電力入力ケーブルと粉体ホース
とを具備し、更にパージ空気用の空気ラインをも具備す
ることもある。尚、これらは全て、スプレガンの後端に
接続可能である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】静電スプレ装置の一般
的な問題は、色交換作業に多くの時間と労力を要するこ
とである。粉体コーティングは、大きさが約30ミクロ
ンのオーダーの粉体粒子から作られ、多くの場合、実質
的にもっと小さい。これらの微小粒子は、スプレガン・
ハウジング内の種々の間隙や凹部に容易に入り込んでし
まう。この現象は、特に空気圧を使用して粉体をガン・
ハウジング及びノズルに移送した場合に、発生し易い。
第1の粉体色のスプレから別の粉体色のスプレにガンを
切換える為には、できるだけ多くの第1粉体を洗浄して
ガンから取除かなければならない。さもないと、残留し
た第1粉体色粒子が、スプレガンのその後の使用の際に
第2粉体色に混合し、それを汚染してしまう恐れがあ
る。また通常のメンテナンス作業でも、スプレガンを洗
浄してガン内部から余剰粉体を取除いて粉体の詰まりや
固まりを防止する。従って、通常のメンテナンス作業や
色交換作業において、典型的には、空気を使用して粉体
を、スプレガンの種々の部品、即ちガン内部やガン外部
ハウジングに設けられた種々の部品及び供給ラインから
吹き飛ばしている。
【0007】公知の静電粉体スプレガン装置は、ガン・
アッセンブリ内での粉体の捕捉又は収集をうまく防止し
ていない。この結果、捕捉された粉体を吹き飛ばす為に
ガンを分解し、その後にガン構成部品を再組立てするの
に多くの時間とコストを必要とする。公知のガン装置は
また、通常のメンテナスン作業や色交換作業の一部とし
て、ガンの貫通粉体路を流れる空気によってガン・パー
ジを行うことを考慮していない。更に、粉体オーバース
プレを閉じ込めて回収する為のスプレ・ブースの使用が
増加しているので、迅速かつ効果的な洗浄及び色交換が
可能なままで、ガンの取付けを簡単かつ良好にした装置
の必要性が高まっている。
【0008】従って、本発明の目的はメンテナンスと色
交換の両方の為に迅速かつ容易に洗浄することができる
粉体スプレガンを提供することである。このようなガン
では、好ましくはスプレガン内部で粉体を捕捉する凹部
やデッド・スポットを最小にする又は無視することがで
きる。好ましくは、このようなスプレガンは、洗浄作業
を支援する任意選択の自動ガン・パージ機能を具備する
こともできる。また、本発明の目的は、組立て及び色交
換及びメンテナンス洗浄の容易性を維持しながら、ガン
の取付け性を改良した装置を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述の目的及びその他の
目的を達成する為に、本発明は、第1の実施例におい
て、スプレガン・ハウジングと、このハウジングのスプ
レ端に取付けられるノズルと、上記ハウジングにその入
口端で接続可能な粉体供給ホースと、粉体路とを具備
し、上記ノズルが粉体を静電帯電する電極と、粉体スプ
レされる対象表面に向けて粉体を噴出する粉体出口とを
有し、上記粉体路が上記粉体入口から粉体出口まで、上
記ハウジングの軸に沿って実質的に直線状に延在するよ
うな静電スプレガン装置を提供する。本発明の一態様に
よると、粉体路は取囲まれた滑らかな粉体通路の形で実
現され、この粉体通路は、粉体を捕捉したり滞留させた
りする恐れのある凹部や間隙を実質的に全て除去する為
に、粉体入口から粉体出口まで実質的に連続し中断する
ことがない。好適の形にあっては、粉体通路は複数の管
状セグメントを含み、これらのセグメントはハウジング
軸に沿って位置合わせされると共に端同士が当接してい
る。更に好ましくは、これらの粉体通路セグメントはオ
ネジ付きのコネクタによって軸方向に位置合わせされた
状態で互いに保持され、これらのオネジ付きのコネクタ
はハウジングに組立てられた時に、セグメントを互いに
軸方向に圧接して、デッド・スポットや凹部を実質的に
除去して連続する滑らかな粉体路を作る。
【0010】本発明の別の態様によると、ガン・パージ
機能が、ガン・アッセンブリへのパージ・ラインの取付
けを可能にするアダプター・キットの形で設けられる。
このバージ機能は、ガンの標準機能とすることもできる
が、任意選択の機能として、ユーザーの為のガン構成の
柔軟性又は適応性を増すことができる。このガン・パー
ジ機能は、色交換を容易にすると共に、洗浄及びメンテ
ナンス作業に役立つ。パージ機能の好適実施例による
と、パージ入口接続部がガン・ハウジングの長手方向軸
のまわりに回転可能であり、これによって、パージ入口
を他のガン部品と干渉しないように位置決めすることが
できる。
【0011】本発明の別の態様によると、直線状の粉体
路の使用により、スプレガン電圧マルチプライアはガン
・ハウジング長手方向軸に対してオフ・アクシス状態、
即ち軸ずれ状態で取付けられる。従って、マルチプライ
アは、マルチプライアからノズルの方へ折れ曲った導線
を介してガン電極に電気的に接続される。ガン内部の洗
浄の際に電極を簡単に取外すことができる為に、ノズル
のガン電極と電圧マルチプライアの出力との間に導線カ
ートリッジが設けられる。本発明の更に別の態様による
と、導線カートリッジは、好ましくは弁棒付きの逆止め
弁(Stemcheck valve)の形の弁を具備
し、この逆止め弁は、ガン電極がノズルから取除かれ
た、又は少なくともノズルに着座していない時に閉弁す
る。この弁は閉弁時には、粉体がガン・ハウジング、特
に電圧マルチプライアの方へ流入することを阻止する。
また、この弁は開弁時には、従来の空気電極洗浄作業、
即ち電極を空気で洗浄する作業を可能とする。
【0012】本発明の別の態様によると、改良型のガン
取付け構成が設けられる。一実施例にあっては、ボール
形のバー取付け体が設けられ、このバー取付け体は、取
付けられたガンが二つの独立軸に沿って向きを変えるこ
とを可能とする。このガンの向きの変更は、例えばガン
を鉛直軸及び水平軸のまわりに回動することによって行
われる。別の実施例にあっては、本発明は管取付け体構
成を提供し、この管取付け体構成では、細長の取付け体
管がスプレガンの後方からアッセンブリ全体の後方の取
付け構成まで延在する。好適の形では管取付け体は、タ
イバーによって、ガン・ハウジングと一体に軸方向圧接
状態にしっかりと保持される。この構成は、振動や通常
のスプレ運転によって緩むことのない非常に堅固な構造
を提供する。更に、本構成は修理やメンテナンスの為に
迅速かつ簡単に分解及び組立てを行うことができる。
【0013】本発明のその他の種々な実施例が本明細書
に記載され、かつ特許請求される。また、本願装置のそ
の他の特徴や利点は、明細書の一部を構成する添付の図
面や特許請求の範囲を参照した以下の詳細な説明から明
らかになるであろう。
【0014】
【発明の実施の形態】I.一般的な粉体スプレ・システ
図1において、本明細書は粉体スプレガン・システムに
関する。図1に示された粉体スプレ・システム10は、
代表例として意図されたものであり、本発明の範囲を制
限する為のものとして解釈すべきではない。本発明は、
高電圧の静電粉体スプレ・ガンに関連して説明される
が、しかしながら、当業者は、本発明の多くの態様や利
点が異なった種々のタイプの粉体スプレ・システムにつ
いて実現できることを、容易に理解できるであろう。従
って、本明細書に記した本発明の特定の用途例は、代表
例として解釈されるべきであって、本発明の範囲を制限
するものとして解釈されるべきではない。
【0015】典型的な粉体スプレ・システム10は粉体
スプレ・ブースAを具備し、このスプレ・ブースAは粉
体Cでスプレされるべき物体又は表面Bを取囲むもので
ある。スプレ・ブースAは種々の多くの構成のものが使
用でき、ここで選択した特定のスプレ・ブースは、本発
明の一又はそれ以上の発明的な態様を含む粉体スプレ・
システム全体の一部として本発明の一部を構成するが、
それ以外の点では本発明の特別な一部を構成するもので
はない。代表例のスプレ・ブースAは、オハイオ州Am
herstのNordson Corporation
から入手することができる「Excel 2001」で
ある。代表的なスプレ・システム10のシステム構成部
品の全てはNordson Corporationか
ら市販されている。
【0016】システム10は、物体Bに塗布される粉体
Cの供給部を更に含む。この粉体Cは供給ホッパーDに
収容してもよい。この供給ホッパーDは、主供給ホッパ
ーであってもよいし、又は主ホッパー(不図示)から粉
体が供給されるホッパーであってもよい。ホッパーDは
典型的には流動床Eを含む。この流動床Eは、当業者に
は周知のように、粉体を流動化する為にホッパーDの多
孔床を通る空気の供給源を備える。ホッパーの代表例
は、Nordson社から入手できるモデルNo.HR
−2−50供給ホッパーである。
【0017】粉体ポンプFは、粉体を吸引管Gを介して
ホッパーDから吸引して、粉体供給ホース又は供給ライ
ンHに送出する。ポンプFはベンチュリ型ポンプである
Nordsonモデル100プラスのような市販の任意
のものでよい。粉体供給ホースHは後に詳述される粉体
スプレガン1に接続可能である。システム10は、単一
のガン1及び単一の供給システムF、Hを含むものとし
て図示されているが、これは簡単・単純化の為の例示に
すぎない。当業者は、単一のスプレ・ブースに対して又
は複数のスプレ・ブースに対して、複数のホッパーや複
数のポンプや複数の粉体ラインや複数のスプレガンを設
けてもよいこと及び、典型的にはそうなることを、容易
に理解できるであろう。
【0018】粉体スプレガン1は、スプレされる物体に
対してガンを位置決めする為に適した任意の支持構成体
に取付けられるであろう。図示の実施例にあっては、ガ
ン1は従来のクランプ機構Jによって支持バーIに取付
けられる。図1のガン1は本発明による第1の実施例の
ガンであり、後述の理由の為に本明細書にあっては「管
取付け体(チューブマウント)」形と称する。本発明は
後述する「バー取付け体(バーマウント)」形も存在
し、この「バー取付け体」形はボール型の取付け構成体
(図8参照)を使用するものである。管取付け体形又は
バー取付け体形のいずれにあっても、ガン1は図1に示
した据付のプラットフォーム又は支持体に取付けるか、
又はその代りにガン移動体や往復体やその他の支持シス
テム(不図示)に取付けてもよい。
【0019】従来の制御システムKはガン1の運転を制
御する為のものであり、例えばNordsonのモデル
「Versa−SprayII IPS制御モジュー
ル」を使用してもよい。制御システムKは空気ラインL
を介してガンに送られる空気の供給部や、ポンプFに送
られる霧化用空気の供給部や、電力ケーブルMを介する
電源を制御する。この空気は、当業者には周知であるよ
うに電極を空気洗浄する為に、及びガン1の内部、特に
高電圧マルチプライアを冷却する為に使用される。本発
明の重要な態様によると、空気はまた、後に詳述するよ
うに、選択自由の(オプションの)空気パージ・キット
がガン1に組み込まれた時に自動ガン・パージ機能を実
行する為にガンに供給され得る。空気はまた、手持ち式
の空気ノズルに供給され、この空気ノズルは後述するよ
うに、メンテナンス又は色交換の間に、ガンの外部や種
々のガン部品から粉体を吹き飛ばす為に使用される。
【0020】ガン1の前方端はノズル・アッセンブリ2
を含む。ガン1はその使用の際に、粉体スプレNが物体
Bの方に向くように、適宜に位置決めされる。典型的に
は、ガン1はブース壁Pのポート又は開口Oを介してス
プレ・ブースA内に位置付けられる。本明細書の代表的
な実施例にあっては、ガン1は静電式のスプレガンであ
り、この静電式のスプレガンはガンのノズル端から流出
する粉体に静電荷を印加する。しかしながら、本発明の
多くの態様は他のガン構成にも適用できることは明らか
であろう。例えば、新規のボール取付け構成やガン・パ
ージの選択や間隙無し即ち無間隙の粉体路及び管取付け
体構成が種々色々なガンの種類に応じて使用することが
できる。
【0021】本発明が軽減する重要な問題は、ガン1、
特に粉体に対して露出されるガンの内部部品を清浄又は
清掃することができる問題である。粉体Cは多数の導管
又は管状部材を通ってガン1内を移送される。尚、これ
らの多数の導管は全体で粉体路を形成する。粉体は、こ
の粉体路に沿ったガン1内の極小の凹部や間隙に集ま
り、ついにはそこに集積して、当業者には周知であるよ
うな種々の問題を引き起こす。もし、粉体路が無間隙で
ない場合には、粉体は例えば電圧マルチプライアの領域
のような、粉体の存在が望ましくないガンの種々の内部
領域内に侵入してしまうか、又は大気中に漏洩すること
すら起こり得る。ガン内部の粉体をうまく清浄、又は洗
浄できることは、粉体の色交換の際に非常に重要であ
る。粉体自体は、単に粉体供給ホースHをガンから取外
して、異なった色の粉体を収容した別の供給ホッパー及
び供給ホースに切換えることによって、容易に交換でき
る。しかしながら、古い色の粉体をガン1の粉体路及び
内部から除去することが重要であり、もし除去しない
と、その古い色の粉体が新しい色の粉体に混合し、その
後のスプレの品質を低下させてしまうことがある。
【0022】本発明は種々の方法で清浄及び色交換の問
題を解決するものであり、これらの種々の方法は個々に
使用できるし、又はその他の一以上の特徴、即ち機能と
組合せて使用できる。これらの機能は、ガン1の粉体入
口端からノズル・アッセンブリ2の出口までの直線状の
滑らかな無間隙の粉体路を含む。粉体路を密着した、無
間隙な直線状の粉体路とすることによって、粉体は、ガ
ン内に閉じ込められ、ガン内部の清掃困難な領域に侵入
することはない。無間隙の粉体路はまた、本発明による
ガン・パージ機能の効果を一層高める。このパージ機能
は、自由選択のパージ・キットがそのガンに組み込まれ
た時に、ガン制御機能Kによって自動的に制御される。
このパージ機能は、自由選択の付加キットとは異なった
標準のガン機能として使用することもできる。しかしな
がら、本発明では、このようなキットは非常にわずかな
部品の変更によって種々の顧客の要求を容易に満たすこ
とができるので、所望の場合又は必要な場合の自由選択
のキットとする。
【0023】清浄性及び色交換性を改良した本発明によ
るガン1の別の態様は、取付け体管ハウジング延長体及
びタイ・バーを備え、これは、メンテナンス及び修理の
際のガン組立及び分解を非常に簡単にすると同時に、ガ
ン・アッセンブリを振動に対して敏感でなくかつ弛みが
生じにくい堅強な構成とする。
【0024】清浄性及び色交換性を改良した本発明の更
に別の態様は、ノズルの分解の間、特にガン電極アッセ
ンブリの取外し又は取替えの間、粉体が電圧マルチプラ
イア及びガン1の内部に侵入することを防止する逆止め
弁を備える。
【0025】II.管取付け体構成 図2Aは本発明によるスプレガン1の第1実施例を示
す。このガン1はノズル・アッセンブリ2を含み、この
ノズル・アッセンブリ2は粉体スプレ出口3を有する。
ガン1は更に主ガン・ハウジング4を有し、この主ガン
・ハウジング4は典型的にはガン1の長手軸Xに沿った
細長の構造体である。ガン・ハウジング4はスプレガン
1の関連構成部品、特にガン電極及び電圧マルチプライ
アを取囲みかつ支持する為に使用される。尚、電圧マル
チプライアは、ノズル・アッセンブリ2を通って流出す
る粉体スプレを静電帯電させる為に高電圧を電極に供給
する。
【0026】主ハウジング4の後端からハウジング延長
体又は取付け体管5が軸方向に延在する。この取付け体
管5は図2Aには、管コネクター5Aと延長体5Bとを
含む2部品のアッセンブリとして示されているが、この
取付け体管5は、例えば部分5A及び5Bを単一部品で
製造するか、又は二部品を互いに接着剤などによって永
久的に接合することによって単一の管状構造体にするこ
とが好ましい。このように、取付け体管を単一の一体部
品にすることによって、ガン1の全体が後に詳述するよ
うに、更に強固かつ安定なアッセンブリになる。
【0027】取付け体管5は、ガン1がスプレ・ブース
A内で特定のスプレ運転にとって適正な位置に位置付け
されるような、長さとしても良い。取付け体管5の典型
的な長さは例えば2フィート、3フィート及び4フィー
トであるが、しかしながら、取付け体管5は任意の所望
の長さとすることができる。ノズル・アッセンブリ2と
ハウジング4及び5は適宜の強固なプラスチック材料製
とすることが好ましいが、必ずしもそのようにする必要
はない。主ガン・ハウジング4は典型的には長さが約1
0インチである。取付け体管5は後に詳述するように、
タイバーの作用によってガン・ハウジング4に対して軸
方向圧接状態に保持される。このタイバーによって、メ
ンテナンス及び修理の際にガン1を容易かつ迅速に組立
て及び分解することができると共に、スプレ運転の際に
はアッセンブリを堅強な状態に維持する。
【0028】取付け体管5は、制御システムK及び供給
ホッパーD(図1)からガン1に至る多数の供給ライン
を取囲んでいる。これらの供給ラインは、粉体供給管6
2と電力ケーブルMと空気ラインL(図2Aには不図
示)を含む。取付け体管延長部分5Bは、所望の場合に
は図示のように卵形(長円形)かつ小型化してもよい。
ガン1はまた、マルチプライアをも収容するので、外形
が多少膨らんだ卵形になりがちであり、従って、コネク
タ部分5Aは2個の径の異なる卵形部品1及び5Bを互
いに接続する。しかしながら、取付け体管5として、テ
ーパー状でなく、寸法が連続的な管を使用することを、
何ら妨げるものではない。このような連続寸法の取付け
体管5は、連続寸法管が望ましく、かつ取付け体管5の
材料自体の節約及びその材料のコスト・重量の軽減以外
の特別な利点が図示のテーパー付き部分に存在しない場
合に、使用されるであろう。こうして、取付け体管5は
基本的には、管取付け体構成の場合のガン1の支持の為
に使用されると共に、スプレガン1に至る種々の供給ラ
イン用のカバーとして働く。
【0029】取付け体管5は調整可能なバー・クランプ
・アッセンブリ14に取付けられる。このバー・クラン
プ・アッセンブリ14はガン・アッセンブリを支持バー
Iに調整可能に固定する。ガン・アッセンブリは、クラ
ンプ・アッセンブリ14によって支持バーIの軸方向に
選択的に位置決めされる。このクランプ・アッセンブリ
14は従来の構成のものを使用でき、本発明の特別な一
部を構成するものではない。取付けスリーブ16はガン
・アッセンブリをバー・クランプ・アッセンブリ14に
固定する為に使用される。好ましくは、スリーブ16
は、スプレ・ブースAとスプレされる物体Bとに対して
ガン・アッセンブリを位置決めする為に、取付け体管5
の長さ方向に沿って調整可能に位置決めされる。
【0030】III.バー取付け体構成 図2Bにおいて、バー取付け体構成の好適実施例が斜視
図で示されている。基本的なスプレガン1の構成は図2
Aの管取付け体構成の場合と同一にすることができ、こ
うして、後の説明から明らかなように、2個の構成を2
〜3の構成部品の変更によって容易に取替え可能とでき
る。バー取付け体構成はスプレガン1を含み、このスプ
レガン1は主ガン・ハウジング4とノズル・アッセンブ
リ2とを有する。しかしながら取付け体管5は、このバ
ー取付け体構成には使用されない。この取付け体管5の
代りに、供給ラインH、L、Mがスプレガン・アッセン
ブリ1の後端にまで達している。これらの供給ラインは
後に詳述するように取付けブラケット18を介して接続
される。
【0031】ガン1は、図2Aに示したような従来のク
ランプ・アッセンブリを使用した主支持バーに支持され
る。しかしながら、この実施例にあっては、ガン1は、
バー・クランプ・アッセンブリ14に接続された調整ロ
ッド20に直接取付けられる。こうしてこの調整ロッド
20は、バー・クランプ・アッセンブリ14が緩められ
た時に、バー・クランプ・アッセンブリ14に対して軸
方向に調整可能である。この調整ロッド20は、その第
2の端において、ボール取付け体アッセンブリ30にし
っかりと取付けられ、又はクランプされる。このボール
取付け体アッセンブリ30によって、ガン1は、スプレ
されるべき物体に対して選択可能な向きに位置合せ可能
になる。好適実施例にあっては、ボール取付け体アセン
ブリ30は、水平軸及び鉛直軸に対して、広範囲の角度
調整が可能である。ボルト24はボール取付け体アッセ
ンブリ30を緩めたり締付けたりするのに工具と共に使
用される。このようなボルト24の代りに、ノブを使用
してボール取付け体アッセンブリ30を手動調整するこ
ともできる(図4参照)。
【0032】図3において、ボール取付け体アッセンブ
リ30は、固定のクランプ・ハーフ(片割れ)26とピ
ボット・クランプ・ハーフ(片割れ)28とを含む。こ
れらの固定のクランプ26とピボット・クランプ28と
は、組立てられた時に、ボール取付け体アセンブリ30
を選択可能な位置合せ状態にしっかりと保持する解除可
能なクランプを構成する。固定のクランプ26は円筒状
の外側シェル又はスリーブ32と一体構成の同心の内側
スリーブ34とを含む。図8Bに明示したように、調整
バー20のガン支持端は、固定クランプ26の内側及び
外側のスリーブ32、34の間に形成された環36の中
に挿入される。このような2重のスリーブ構成34、3
6は、単に2個の異なった調整バー20の直径に対応す
る為に、設けられたものである。小径のバー20は、内
側のスリーブ34内に挿入可能であり(図8Bに想像線
で示した)、他方、大径のバー20は環36内に挿入可
能である。いずれの場合であっても、メネジ付きの貫通
孔38がスリーブ32、34に穿孔され、止めネジ(不
図示)がこれらの貫通孔38に螺合されて固定のクラン
プ・ハーフ26を調整ロッド20の端に固着する。
【0033】固定のクランプ・アーム40が固定のクラ
ンプ・スリーブ32と一体的に形成される。この固定の
クランプ・アーム40は、第1のクランプ表面44(図
3)を形成するように弧状又は弓形であり、この第1の
クランプ表面44はボール30aの球形状にほぼ合致、
又は対応する形状を有する。ピボット・クランプ・ハー
フ28は同様の弧状又は弓形状を有し、第2のクランプ
表面46を形成する。このピボット・クランプ28は中
央切欠き42を含む。この切欠き42の大きさは、固定
クランプ26に対してピボット・クランプ28がゆるや
かに滑動するように定められ、これによって、第1及び
第2のクランプ表面44、46は互いにほぼ向き合う状
態になる。クランプ表面44、46はボール30aが配
置される空洞又はポケットを形成する。
【0034】固定のクランプ・アーム40はネジ付きの
ボルト孔48を含み、ピボット・クランプ28はネジ刻
設されていない貫通孔50を含む。調整ボルト24は一
端にネジ付き部分52を有し、このボルト24は図3に
示したようにクランプ・ハーフ26、28をその間にク
ランプされたボール30aと共にしっかりと保持する。
調整ボルト24は、クランプ部材26、28を締付ける
のに別の工具を必要とするアレン(Allen)形のソ
ケットを含む。但し、図4はアレン形ソケットのボルト
ヘッドではない手動調整用のノブを備えたタイプのボル
ト24を示している。
【0035】図5は取付けブラケット18の端面図であ
る。ボール取付け体アセンブリ30はブラケット18か
ら一体の延長片54によって吊り下げられる。ブラケッ
ト18は例えばアルミニウムのような頑丈な軽量材料か
ら作ることが好ましい。後述のように、ブラケット18
の本体はガン・ハウジング4の後端内に挿入され、延長
片54を受け入れるためにハウジング4にスロットが形
成される。ブラケット18は、ネジのような任意の適宜
手段によって、ガンに固定される(これはバー取付け体
構成の場合のみである)。こうして、ボール取付け体ア
センブリ30はスプレガン1を完全に支持することがで
きる。
【0036】使用の際には、まず、固定のクランプ26
が調整バー20の端に固着されるが、この固着は、スリ
ーブ孔38を通った止めネジの締付けによって行われ
る。その後に、操作者は、固定のクランプ・アーム40
の自由端をスロット42内に貫通挿入させることによっ
て、ピボット・クランプ28を固定のクランプ26に滑
動挿入する。この時、ピボット・クランプ28は固定の
クランプ26に、緩い状態で、即ち或る範囲内で移動可
能に、吊下げ状態に支持される。次に、ボール30aが
クランプ表面44、46の間に位置するように、組立て
られたガン1を保持する。その後に、ボルト52が第1
の孔50とボール30aを貫通するスロット56(図7
参照)とを貫通して、固定のクランプ26のネジ付き孔
48に挿入される。ボルト52が締付けられると、ボー
ル30aは固定のアーム40とピボット・クランプ28
との間にクランプされる。こうして、ボルト52はボー
ル30aのピボット軸としても働く。ボルト52の完全
な締付け前の状態では、ボール30aは、クランプ表面
44、46の間で自由に旋回でき、これによって、ガン
1は鉛直独立軸及び水平独立軸の両方について広い角度
範囲にわたって角度位置合わせが可能となる。なお、ク
ランプ表面44、46には、ボール30aにしっかりと
嵌合する鋭いエッジ46aが機械加工される、又は形成
されることが好ましく、これによって、ボール30a
は、ボルト52が充分に締付けられた時に、適正位置に
しっかりと保持される。
【0037】図5及び図6に示したように、ボール30
aのスロット56は、直線状のスロットではなく、V字
形状のものが好ましい。これにより、ボール30aは水
平面内で調整可能となる。典型的な実施例にあっては、
V字形は、調整ロッド20の長手軸に対してガンの約3
0°の遅れ角又は進み角を許容する為に形成され、これ
によって、スプレされる部品に対して遅れ又は進み角が
許容される。こうして、溝壁58は最大の遅れ及び進み
角におけるボルト52のストッパーとして働く。特別な
用途の場合には別の角度を選定してもよい。クランプ動
作を一層確実にする為に、クランプがボールにしっかり
と嵌合するようにボール30aの材料をクランプ28、
40の材料よりも軟らかくすることが好ましいが、しか
しながら、これは必要事項ではない。
【0038】IV.バー取付け体構成を備えた粉体スプレ
ガン 次に図8において、スプレガン1がバー取付け体構成の
場合について詳細に説明される。しかしながら、ガン1
の詳細構成部品の大部分はバー取付け体構成と管取付け
体構成との両方について、その取付け構造に関する特別
の詳細部品を除き、同一である。従って、ガン1の基本
的な構成は両取付け構成の場合について同一であるの
で、ガン1の詳細な説明は1回のみにとどめる。好都合
なことに、両取付け構成について、後述のように2〜3
の部品を取替えるだけで、同一のガン1の構成が使用で
きるので、粉体スプレ装置の柔軟性及び適合性が大幅に
向上する。
【0039】前述したように、本願開示の重要な態様
は、スプレガン1を貫通する無間隙の粉体路の使用であ
る。図8A及び図8Bの実施例において、粉体路60は
多数のセグメントから成り、これらのセグメントはその
端同士が密着的に互いに隣接又は当接し、これによっ
て、粉体粒子を滞留させたり又は粉体を漏出させてガン
1の内部に侵入させ若しくは大気中に放出するような全
ての間隙や凹部やその他の異常部を除去する。こうし
て、本発明のこの態様によると、密着した密閉の粉体路
60が、ガン1の粉体入口からノズル・アッセンブリ2
の前方端の粉体スプレ出口3に至まで、設けられてい
る。粉体路60の複数のセグメントは後述するようにオ
ネジ付きのコネクタによって、軸方向に圧接状態で互い
に密着保持される。内ネジ部やファスナーを使用するこ
となしに粉体路を作っているので粉体路60は入口から
出口まで連続的に滑らかになり、従って、粉体が捕捉又
は滞留する機会が大幅に低減される。好ましくは、粉体
路60は実質的に直線、この例ではガンの長手軸Xに沿
って延在する。粉体路60全体を単一軸に沿って直線状
にすることによって、粉体路60の各セグメント間の境
界継目を更に密着させることができる。
【0040】粉体スプレガンの粉体路60の基本セグメ
ントは粉体供給管62である。この粉体供給管62は、
好ましくはプラスチックのかなり堅い円筒状の管であ
り、粉体入口端62aと外方に拡った出口端72とを有
する。この出口端72は、端72及び肩部70aにおけ
る境界に対するバックアップ・シールとしてのOリング
73を含む。粉体供給管62は、主ガン・ハウジング4
内に挿入され、この実施例にあっては、ハウジング・イ
ンサート64を介してハウジング4に支持される。
【0041】このハウジング・インサート64は好まし
くは、プラスチック又はその他の適宜の材料から作られ
た部品の構成部品である。図9A及び図9Bはこのハウ
ジング・インサート64の詳細を示すものである。ハウ
ジング・インサート64はほぼ円筒状の構造であり、メ
ネジ付きの後端66を有する。中央の通路68は、イン
サート64を貫通して延在し、その前方端の近くに内方
に突出したリブ70を有する。このリブ70は後方面7
0aと前方面70bとを形成する。粉体供給管62は、
中央通路68内にぴったりと、かつ容易に摺動するよう
にその大きさが定められる。図10に更に明示したよう
に、粉体供給管62は前方端72を有し、この前方端7
2はリブ70の後方面70aに隣接又は当接し、これら
の前方端72と後方面70aとの間には実質的な間隙又
は凹部が存在しない。図9Bにおいて、中央通路68
は、その中央部分よりも大径である前方部分を有し、こ
の大径の前方部分はスパイダー収容穴74を構成する。
ハウジング・インサート64の前方端は壁76を有し、
この壁76の外径はハウジング・インサート64の本体
の外径よりもわずかに小径であり、これにより肩部又は
段差78を形成する。図示のように壁76には、Oリン
グ・シール80a(図11)などの為のシール溝80を
設けてもよい。
【0042】ハウジング・インサート64は下方かつ後
方に延在したカートリッジ穴82を更に含む。このカー
トリッジ穴82は、その前方端に、減径部、即ち小径部
を有し、この小径部の終端は、スパイダー穴74に開口
した開口84(図9B)に達する。穴82は、後述のよ
うにカートリッジ・アッセンブリ150を摺動可能に収
容することができる適当な大きさに、定められている。
【0043】ハウジング・インサート64は、その後端
の近傍に、2個の下方延在の保持タブ86を更に含む。
図12A及び図12B(ここで、図12Aは主ガン・ハ
ウジング4の特徴のみを示すものであり、その内部構成
部品を示していない)において、主ガン・ハウジング4
は内方に延在した保持リブ88を含み、これらの保持リ
ブ88は、ハウジング・インサート64が主ガン・ハウ
ジング4内に完全に挿入された時に、ハウジング・イン
サート64の保持タブ86を係止して保持する。このよ
うにして、ハウジング・インサート64は、ネジ付きフ
ァスナーの使用なしに、主ハウジング4内にしっかりと
保持され、以下のようにして容易に取外すことができ
る。即ち、このハウジング・インサート64の取外し
は、両方のタブ86をリブ88から離れるようにわずが
に内方に曲げて、その後にインサート64を主ハウジン
グ4の後端から引き抜くことによって、簡単に行うこと
ができる。図8Aは、ハウジング・インサート64が主
ガン・ハウジング4内に完全に挿入された状態のアッセ
ンブリを示している。図11において、ハウジング・イ
ンサート64は前方の肩部90を含み、この前方の肩部
90は、主ガン・ハウジング4の前方端の近傍の内方延
在肩部92から軸方向に離間している。この離間は間隙
を形成し、これによって、ハウジング・インサート64
を主ハウジング4の内に押し込んで、保持リブ88を保
持タブ86に係合させることができる。また、ハウジン
グ・インサート64が適正に着座した、即ち、完全に挿
入された時には、保持タブ86がリブ88の一部である
スロット89内に落ち込んだことによって生ずる音を聞
くことができる。
【0044】図8Aにおいて、スパイダー・インサート
100がスパイダー穴74内に押し込まれる。このスパ
イダー・インサート100は後壁102を有し、この後
壁102はハウジング・インサート・リブ70の前方面
70bに突き当たる。後に詳述するように、粉体供給管
62の前方端72と、リブ70の内側の円筒状表面と、
スパイダー100の後壁とは、軸方向圧接状態に互いに
保持され、これによって、粉体供給管62を通ってノズ
ル・アッセンブリ2に至る粉体の流路が間隙の存在しな
い連続路となる。スパイダー100は前方に延在してノ
ズル・アッセンブリ2内に入り込んでいる。スパイダー
100は前方壁104を有し、この前方壁104はノズ
ル先端108の肩部106に当接している。Oリング溝
110a(図13A及び図13E)がスパイダー100
の前方部分に設けられても良く、これらのリング溝11
0aは大気中への粉体の漏洩に対してシールするOリン
グ110を保持する。ノズル・ロック(係止)・ナット
112はその後端114にメネジが刻設され、このナッ
ト112は主ガン・ハウジング4の前方のネジ付き端1
16に締付けられている。ノズル・ロック・ナット11
2はテーパー付きの前部118を有し、このテーパー付
きの前部118は118aの所でノズル先端108の前
方テーパー付き端をしっかりとつかんでいる。図8Cに
明示したように、ノズル・ロック・ナット112は内方
突出片119を有する。この突出片119は半径状ビー
ド(radius bead)119a又はその他の滑
らかな曲面状の外形体を有し、このビード119aは、
ロック・ナット112がハウジング4にネジ込まれた時
に、ガン・ノズルの外側の粉体スプレに対してノズル1
08と共にシールを構成する。ロック・ナット118が
主ハウジング4に締付けられると、ナット118はノズ
ル先端108を後方へ引き寄せる。こうして、ノズル先
端108とスパイダー100は、ロック・ナット118
の締付けにつれて、後方へ引き寄せられ、これによっ
て、スパイダー後壁102とリブ70との間、及びスパ
イダー前壁104と肩部106との間に密着圧接の境界
を作る。従って、ガンの後端からノズル先端108まで
ガン1を貫通する粉体路60は、無間隙の連続的直線状
の通路となる。
【0045】図8Dにおいて、ノズル及びノズル・ロッ
ク・ナットの代替構成が示されている。図8Aの構成に
あっては、ロック・ナット112がノズル先端108を
後方へ引き寄せるにつれて、突出片119が半径方向に
広がりがちである。或る場合には、特にロック・ナット
112の材料の選択しだいによっては、ロック・ナット
112は、スパイダー前方壁104とノズル先端肩部1
06との間に密接境界を作り出すのに充分な程には、ノ
ズル先端108を後方に引き寄せられず、又は点118
aでのシールがうまく働かないかもしれない。図8Dの
実施例にあっては、変更されたノズル先端400は外方
延在の肩部402を含む。このノズル先端400は同一
の内方の肩部106を有し、この肩部106は、ノズル
先端400が取付けられた時に、スパイダー端壁104
に係合する。ノズル・ロック・ナット404は内方の突
出片406を有し、この突出片406は408の所がほ
ぼ平坦であり、半径方向の肩部410を形成する。ロッ
ク・ナット404がガン・ハウジング4のネジ付き端1
16に取付けられると、ロック・ナット肩部410がノ
ズル肩部402に係合してノズル先端400を後方に引
き寄せる。このような構成によって、ノズル先端400
は確実に、後方に引張られて密着状態になる。
【0046】再び図8Aにおいて、スパイダー100は
外方延在のフランジ101を有する。スパイダー100
はOリング溝103とこの溝103内に配置されたOリ
ング・シール103aとを更に有し、このシール103
aはフランジ101から軸方向に離間している。このフ
ランジ101は、ノズル先端108がテーパー付きでな
く円筒形である場合に、使用される。このような場合に
は、ナット112はノズル先端108を後方へ引き寄せ
ることができず、その代りに肩部が形成され、この肩部
がスパイダー・フランジ101を押してスパイダー10
0をハウジング・インサート64内に引き込む。必要な
場合には、フランジ101の後にガスケット(不図示)
を設けてもよい。
【0047】スパイダー100は後壁102に隣接した
減径部分、即ち小径部分105を有する。スパイダー1
00のこの部分は、ハウジング・インサート64の溝1
07aに収容されたOリング・シール107に当接して
シールする。
【0048】図10に示した代替実施例にあっては、ス
パイダー100は後方に延在した環状の翼状部(張出
部)120を有し、この翼状部120はハウジング・イ
ンサート64の減径の前方端76の上に滑り込んでい
る。図10の実施例において、Oリング122が翼状部
120の後端とハウジング・インサート64の肩部78
との間に配置される。図10の実施例は、スパイダー1
00とハウジング・インサート64とに関する上述の変
形部分以外については、図8Aと実質的に同一であるの
で、同一の参照番号が使用されている。
【0049】スパイダー100は図13A乃至図13E
に詳細に示されている。図13A乃至図13Dは図10
に使用されたスパイダー100の実施例を示したもの
で、他方、図8Aに使用されたスパイダーの実施例は図
13Eに示されている。これらの二つの構成は、前述の
ように翼状部120を除くと実質的に同一であり、従っ
て本明細書では一度のみ説明する。
【0050】図13A乃至図13Dにおいて、スパイダ
ー100は、ほぼ円筒形状の構造体であり、電極ホルダ
ー124(図8A及び図10)を介して高電圧電極6を
収容しかつ位置合わせする為に使用される。スパイダー
100は直径方向に配置された粉体ダイバータ(div
erter)126を有する。このダイバータ126は
スパイダー100の内部の一部を貫通して軸方向に延在
する。ダイバータ126は後方向にテーパーが付けられ
(図13D参照)、その前方端に軸方向に中心に位置し
たネジ付き穴128を有する。横断孔130は、その内
側端においてネジ付き穴128の後方部に開口し、その
外側端においてスパイダー100本体の側壁を貫通す
る。ダイバータ126はその製造工程の一部として12
6aの所をくりぬいてもよい。接触管又は中空ピン13
2が孔130内に挿入され、このピン132はスパイダ
ー100の外壁からネジ付き穴128の後端まで延在す
る。ピン132は好ましくは拡大ピン頭部132aを有
し、この拡大ピン頭部132aはピン132が孔130
内に深く押し込まれすぎることを防止すると共に、後で
明らかになるように、大きな電気接点領域を形成する。
中空管又はピン132は、後に説明される目的の為に、
空気の流れを考慮している。あるいはまた、孔130は
例えばメッキした貫通孔とすることもできる。いずれの
場合であっても導電路が穴128の後端からスパイダー
100の本体の外壁を貫通するように、形成される。
【0051】軸方向に延在したスロット又はキー溝13
4がピン132から後方へスパイダー100の後端近く
まで延在する。このスロット134には、ハウジング・
インサート64(図9B参照)の「6時」の位置に形成
された軸方向延在のリブ又はキー136が摺動可能に収
容される。スロット134とキー136とは、スパイダ
ー100がハウジング・インサート64の前方端でスパ
イダー穴74内に軸方向に挿入された時に、そのスパイ
ダー100が適正に位置合わせされることを、協働して
保証する。スパイダー100に形成されたキー溝は、軸
方向の長いキー溝を必要とすることなしにハウジング・
インサート64内でのスパイダー100のキー止めの位
置合わせを行う。例えばもし、キー溝がハウジング・イ
ンサート64に形成され、キーがスパイダーに形成され
た場合には、キー溝は、組立てを容易にする為にはハウ
ジングに沿って軸方向にかなり長くする必要があるであ
ろう。ハウジングにこのような長いスロットを形成する
と、ガンの前面の方に電気放電用の望ましくない導管を
設けなければならない。また、ハウジングのスロット
は、このスロットを形成しながらハウジングの構造的完
全性を保つためには、ハウジング壁を厚くしなければな
らない。本発明はこのような事態を回避する。
【0052】粉体供給管62からスパイダー100の後
端に流入した粉体は、ダイバータ126の所で向きを変
えられて、ダイバータ126の両側部の2つの流れチャ
ンネル138を通過する。粉体流は、スパイダー100
の本体の前方部分を通って再合流して単一流となり、そ
こを流出してノズル先端108に流入する。
【0053】電極ホルダー124はその後端にネジ付き
ボス140(図8A)を有する。電極ホルダー124は
スパイダー100のネジ付き穴128内にネジ込まれ、
これによって、電極ホルダー124は、スパイダー10
0及びノズル・アッセンブリ2を流通する粉体流内で、
中心位置に位置合わせされる。電極ホルダー124は好
ましくは、軸方向にテーパーの付いた構造体であり、電
極6はこの構造体内に軸方向に配置される。電極6は、
その後端に接続されたバネ142を有し、このバネ14
2は、電極ホルダー124が穴128に完全に着座され
た時にスパイダー100の導電性管132の内側端と電
気的に接続される。
【0054】図8A、図10及び図11において、弁及
び電極接点用のカートリッジ・アッセンブリ150は、
電極マルチプライア152から導電性ピン132を介し
て電極6までの電気的接続を達成する。カートリッジ1
50はカートリッジ・ハウジング154を含み、このカ
ートリッジ・ハウジング154は長手方向に変位可能な
バネ付勢された2個の接点を摺動可能に保持する。これ
らの接点はマルチプライア用の接点156とスパイダー
電極用の接点158である。この例のハウジング154
は、ガンの外部で組立てられる2部品から成るほぼ円筒
状の装置である。両接点156、158は、ハウジング
154の内側に位置する接点の部分を保持する肩部を有
する。導電性のバネ162は、両接点156、158の
間を電気的に接続すると共に、両接点156、158を
ハウジング154内において互いに離れる方向に付勢す
る。マルチプライア接点156は、マルチプライア15
2が主ガン・ハウジング4に完全に挿入されそこに着座
した時に、マルチプライア出力ワイヤ160に電気的に
接触する。この出力ワイヤ160は本実施例にあっては
かなり堅い部品から成る高電圧用の静電ケーブル・コア
であり、その端には接点160aを有する。ワイヤ16
0は、マルチプライア152がガン・ハウジング4内に
挿入された時にハウジング・インサート64の折れ曲が
りのカートリッジ穴82内に入るように、適宜の角度に
曲げられている。
【0055】スパイダー電極接点158は、カートリッ
ジ・ハウジング154内から延在し、弁棒164を有す
る。この弁棒164は、カートリッジ・ハウジング15
4の外部に延在し、ハウジング・インサート64のカー
トリッジ穴82内に形成された弁座166に着座しそれ
をシールするような適宜の大きさに定められている。バ
ネ162は、図11に示したように弁棒164をその閉
位置に付勢する。弁棒164は、スパイダー100がス
パイダー穴74に完全には着座していない時には、バネ
162の力によって閉弁することができる。図11に示
したように、スパイダー100が穴74から取り除かれ
た時、又は少なくともスパイダー接点ピン158と接触
しなくなった時には、バネ162は弁棒164と一緒に
接点158を前方に押して弁を閉じる。この位置におい
て、接点158はハウジング・インサート64内の小径
の傾斜孔168を貫通延在する。スパイダー100が穴
74内に挿入されると、このスパイダー100は接点1
58をバネ162の力に抗して押し下げる。スパイダー
100が、ノズル・ロック・ナット112の締付けによ
って、穴74に完全に挿入され着座すると、電極接点ピ
ン132と特にピン頭部132aとがバネ付勢された接
点158と電気的に接触する。こうして、マルチプライ
ア出力ワイヤ160は、マルチプライア接点156とバ
ネ162とスパイダー接点158と接点ピン132と電
極バネ142とを介して電極6に確実に電気的に接続さ
れる。
【0056】この構成のいくつかの特徴又は機能が重要
である。粉体供給管62とスパイダー100とノズル・
アッセンブリ2とによって形成される直線状のインライ
ン粉体路60は、スプレガン1の長手軸に沿って中心位
置に配置され、無間隙の完全取囲みの粉体路になる。電
極6も、粉体流の中心と同心であるガン長手軸に沿って
理想的に配置される。傾斜したカートリッジ150によ
って、マルチプライア152は粉体路60の上方又は下
方にガン・ハウジング4内に配置可能となり、マルチプ
ライア152とスパイダー100は個々にガン・ハウジ
ング4から取外し可能である。スパイダー100は洗浄
時に取外すことができ、電極ホルダー124はスパイダ
ー100の取外しなしに、取外すことができる。スパイ
ダー100が取外された時には、弁棒164は弁座16
6に着座して閉弁する。この閉弁は、粉体が穴82を通
ってマルチプライア152に流入することを阻止する。
こうして、通常のメンテナンスや色交換作業の間、空気
によってガン・ハウジング4の前端から残留粉体を吹き
飛ばすことができ、この時粉体がハウジング内部に流入
することはない。これと同時に、マルチプライアと電極
には、修理や取替えの為に簡単にアクセスすることがで
きる。リブ及びスロット構成136、134は以下のこ
とを保証する、即ち、スパイダー100がそのハウジン
グ4内への挿入時に適正な向きに位置付けられ、これに
よってスパイダーピン132とスパイダー接点158と
が確実に接触することを、保証する。
【0057】カートリッジ・アッセンブリ150は、マ
ルチプライア152とスパイダー100がガン1に完全
に挿入されそこに着座した時に、空気流路がマルチプラ
イア152の領域からカートリッジ150と接点158
の周囲と孔168と管132とを介して電極ホルダー1
24内までに形成されるように、構成されている。これ
は、例えば空気流路をカートリッジ・ハウジング154
に設けることによって、簡単に達成することができる。
図示の実施例にあっては、空気は接点156、158を
通ってバネ162の周囲を通り、開位置にある弁棒16
4から流出する。電極ホルダー124はその長手方向に
沿った空気チャンネル170を含む。この空気路は、電
極空気洗浄作業に使用されるもので、正の空気圧を電極
先端に付与して、これによって粉体が電極に蓄積するこ
とを防止すると共に粉体が電極ホルダー124を介して
ガン1内に逆流することを防止する。弁164が閉止し
た時には、空気路は、カートリッジ150の所で、具体
的には弁棒164と弁座166との間に形成されたシー
ルにおいて、遮断される。
【0058】図8A及び図8Bにおいて、マルチプライ
ア152が主ガン・ハウジング4内にそのハウジング後
端から挿入される。このマルチプライア152はマルチ
プライア出力ロック・ナット172を含み、このロック
・ナット172はマルチプライア出力ワイヤ160をマ
ルチプライア152の出力ピン178に確実に保持す
る。更に詳述すると、ナット172は内側肩部176を
有し、この内側肩部176は、導線160の後端のフェ
ルール(口輪)177に係合する。このフェルール17
7はしっかりと導線160を把持している。ナット17
2はマルチプライア152のハウジングに螺合又はその
他の方法によって取付けられる。ナット172が締め付
けられるにつれて、フェルール177はマルチプライア
152の方に引き寄せられて導線160をマルチプライ
ア152の出力ピン178に確実に電気的に接触するよ
うに付勢する。マルチプライア152とナット172と
フェルール177とケーブル160とは、マルチプライ
ア152が主ハウジング4に挿入される前に、完全なユ
ニットとして完全に組立てられることが好ましい。マル
チプライア152は、ハウジング4とハウジング・イン
サート64とによって形成される空洞174内の、主ガ
ン・ハウジング4の底壁のリブに載置される。空気入口
用の取付具180が設けられ、この取付具には適当な空
気ラインLが接続可能である。取付具180は、空気通
路(不図示)に流体連通しており、空気を空気ラインL
からマルチプライア空洞174内に供給して、マルチプ
ライア152を冷却する。このマルチプライア空洞17
4に流入する空気は、前述したように電極の空気洗浄の
為にも使用される。
【0059】マルチプライア152が主ガン・ハウジン
グ4に据付けられた後に、取付けブラケット18(図
7)が主ガン・ハウジング4の後端に挿入される。弾性
変形可能なガスケット182が取付けブラケット18と
マルチプライア152との間に配置され、これによっ
て、マルチプライア152をハウジング4内に軸方向に
固定して振動を最小に抑制する。ブラケット18はネジ
付き穴184を有し、電力ケーブルMのコネクタがこの
ネジ付き穴184を通ってハウジング4内に挿入され、
マルチプライア152の入力に接続される。ケーブルM
のロック・ナット185がネジ付き穴184に螺合し、
これによって、ケーブルMは、マルチプライア152の
複数の入力ピンと電気的に接触した状態に、しっかりと
保持される。複数ネジ186(図5)を使用して、取付
けブラケット18をハウジング・インサート64の後端
にしっかりと取付けることができる(尚、管取付け体構
成の場合の取付けブラケットは図14Aにおいて数字1
9で示されており、この場合の取付けブラケット内は後
述のようにネジ又はその他の方法によってハウジング・
インサート64に取付けられるものではない)。端キャ
ップ188を使用して主ガン・ハウジング4を被覆して
もよい。取付けブラケット18は延長部54に穴190
を有してもよい。この穴190にはイオン・コレクター
・ロッド192がしっかりと取付けられる。取付けブラ
ケット18はまた、粉体供給管用の穴194を有する。
ブラケット18(及び図14Aに示した管取付け体構成
用のブラケット19も)は、シール溝300を有し、こ
のシール溝300は、ハウジング4に対してブラケット
18をシールするOリング・シールを保持する。これは
ハウジング4の内側の空気圧をシールする。
【0060】図8A及び図8Bにおいて、粉体供給管6
2がブラケット18を介して主ガン・ハウジング4内に
滑動して挿入される。この挿入は、供給管62の前方端
がハウジング・インサート・リブ70(図9B)の後面
70aに当接するまで、行われる。管状の供給管用のロ
ック・ナット200は、粉体供給管62をガン・ハウジ
ング4内にしっかりと保持すると共に、粉体供給管62
をハウジング・インサート・リブ70に密着的に当接さ
せて、両者間の間隙を最小化する。このロック・ナット
200はオネジ付きの前方端202を有する。この前方
端202は、ハウジング・インサート64(図9B)の
後端のネジ付き穴66内に螺合挿入される。Oリング2
03が、ブラケット18に対してロック・ナット200
をシールする為に設けられ、ガン・ハウジング4内の空
気をシールする。粉体管用のロック・ナット200は、
その後端近傍に内側肩部204を有し、この肩部204
は、ロック・ナット200がハウジング・インサート6
4の後端内に螺合されるにつれて、粉体管62を軸方向
前方に引寄せて、ハウジング・インサート64のリブ7
0に密着当接させる。こうして、粉体供給管62は、そ
の前方端がリブ70に軸方向に密着するように圧接さ
れ、これによって前述のように滑らかな連続的直線状の
無間隙粉体路60の一部が形成される。重要なことは、
粉体路の全体について無間隙、即ち間隙が存在せず、か
つ種々のセグメントがオネジ付きのコネクターを使用し
て互いに圧接状態に保持されることである。尚、これら
のオネジ付きコネクターは、ファスナー(締め具)を備
えない。Oリング205はロック・ナット200に対し
て粉体管の後端をシールする。
【0061】粉体供給ホースHをスプレガン1の後端に
接続する為に、粉体供給ホース用コネクター206が使
用される。このコネクター206は、ロック・ナット2
00の後端内に滑動挿入され、粉体供給管62の後端6
2aに当接する。継ぎ具206は外方延在の肩部208
を有する。ナット200の後端200aにはオネジが刻
設され、ロック・ナット210がナット200の後端に
螺合される。ロック・ナット210は、コネクター20
6の肩部208に係合する内側フランジを有する。ナッ
ト210は、締め付けられるにつれて、継ぎ具206を
軸方向前方に引寄せて、粉体供給管の後端62aと継ぎ
具206との境界を無間隙にする。こうして、粉体入口
供給ラインHからノズル2に至までの粉体路が完全取囲
みの無間隙路となり、この粉体路は多数のオネジ付きコ
ネクターによって軸方向圧接状態に保持される。図8の
例にあっては、粉体路は、粉体ホース・コネクター20
6と粉体供給管62とスパイダー100とノズル先端1
08とを含む複数のセグメントによって、形成される。
コネクター206は後方に延在したニップル部分212
を有し、このニップル部分212には粉体供給ホースH
が押込み又はその他の方法で接続される。尚、注意すべ
き点は、ロック・ナット200が取付けブラケット穴1
94を通って主ガン・ハウジング4内に延在することで
ある。
【0062】V.管取付け体構成を備えた粉体スプレガ
図14において、管取付け体構成の場合のスプレガン1
の基本的構成は、バー取付け体構成の場合と同一であ
る。最も顕著な差異は、管取付け体構成用の取付けブラ
ケット19が下方延長体54とボール取付け体30とを
具備しないことである。更に、ブラケット19はガン1
にファスナー又はその他の手段によって固定されるので
はなく、ガン・ハウジング4の後端に単に滑り(スリッ
プ)嵌合されるだけである。
【0063】前述したように、管取付け体構成にあって
は、細長の取付け体管5が設けられ、この取付け体管5
は例えば、永久的に一体に接合された2個の一体型部分
品5A、5Bから作られる。取付け体管の前方端5c
は、主ガン・ハウジング4の後部の減径のボス端に入れ
子式に嵌合する。取付け体管5をガン・ハウジング4の
後端に固定する為に、ファスナーやその他の手段を使用
することはない。内方延在の肩部214は、取付けブラ
ケット19の後端に当接して、ガン1の完全組立時に、
ブラケット19を軸方向に位置決めする。
【0064】管取付け体構成にあっては、粉体供給管6
2は、スパイダー100及びノズル・アッセンブリ2か
ら取付け体管5の後端を通るまでの全てに延在する。供
給管62の外周囲には同心的にタイバー216が配置さ
れる。このタイバー216は、ほぼ管状の構造体であ
り、その前方端216aとその後方端216bとにオネ
ジが刻設されている。このタイバー216の前方ネジ付
き端216aは、ハウジング・インサート64の後端の
メネジ付き穴66に螺合する。また前方端216aはガ
ン・ハウジング4内の空気をシールするOリング・シー
ルを有する。この好適実施例にあってはタイバー216
はその前端でハウジング・インサートの後部分に固着さ
れるが、これは単に便宜上の為である。タイバーは主ガ
ン・ハウジング4内に更に延在してもよく、ハウジング
・インサートの異なった部分に螺合取付けすることもで
きるであろう。更に、粉体供給管自身は当業者には容易
に明らかなように、ネジ付きの前方端を有することによ
って、タイバーとしての目的又は機能をも果たすことが
できる。ハウジング・インサート64の後端に設置され
るタイバー216は、以下の理由で長さが短い方が好ま
しい。即ちその理由は、それがブラインド(blin
d)組立工程であり、従って短いタイバーの方が組み立
てが容易になる為である。
【0065】管入口ブラケット218が、タイバー21
6固定用の堅いフレームを作る為に、 使用される。図
15A及び図15Bはこの管入口ブラケット218の典
型的な実施例を示す。ブラケット218はネジ付きの後
穴220とネジ無しの前穴222とを有する。これらの
穴220、222は、軸方向に互いに離間しているが、
共通のブラケット本体224によって接合されている。
このような構成によって、間もなく説明される目的の為
にほぼ中央の開放スロット226が形成される。ネジ無
し穴222を形成するブラケット本体の外周囲には控え
リブ228が設けられる。図14に示したように、タイ
バー216は、以下の点まで後方に延在する。即ち、タ
イバー216は、タイバー216がハウジング・インサ
ート64のネジ付きの後端66内に完全に着座した時に
タイバー216のネジ付きの後端216bが一部、ブラ
ケット・スロット226の領域内に軸方向に延在する点
まで、後方に延在する。しかしながら、タイバー後端2
16bは、スロット226を通り過ぎてネジ付き穴22
0に達成するまで延在するものではなく、むしろ、ネジ
付きの引張ナット230がタイバー216の後端に螺合
することを可能にする軸方向の間隙が残存する。ネジ無
し穴222の後壁232は引張ナット230の前方面に
係合する(図14参照)。引張ナット230がタイバー
216の後端に螺合するにつれて、ナット230はブラ
ケット218を前方に押す。控えリブ228は取付け体
管5の後壁に当接する。引張ナット230がタイバー2
16に対して更に締め付けられるにつれて、ブラケット
218は更に前方に押されて、これによって、取付け体
管5が主ガン・ハウジング4に押し付けられその主ガン
・ハウジング4に圧接状態でしっかりと保持される。好
ましくは、タイバー216は、PVCのような非常に堅
いプラスチックから作られ、これによって、ガン1を一
体にしっかりと保持する非常に堅強な構造体が作られ
る。
【0066】ホース・コネクタ206は、図8の実施例
と実質的に同一の方法によって管ロック・ナット200
を使用して、粉体供給管62の後端に組立てられて接合
される。しかしながら、図14の実施例にあっては、ロ
ック・ナット200の前方端は、図8の実施例のような
ハウジング・インサート64にではなく、管入口ブラケ
ット218のネジ付き穴220に螺合接続される。ロッ
ク・ナット210がコネクタ200を、粉体供給管の後
端62aに圧接係合するように、引寄せる。
【0067】こうして、図14A及び図14Bに示した
管取付け体構成にあっては、連続的な直線状取囲み無間
隙の粉体路60は、入口ホース・コネクタ206と粉体
供給管62とスパイダー100とノズル先端108とに
よって形成される。この粉体路は、オネジ付きのコネク
タの使用によりその粉体路の種々のセグメントを一体的
に接合することによって、軸方向に圧接状態で完全に固
定される。更に、タイバー216を二つのハウジング
4、5と組合せて使用することによって、振動によって
緩んでしまうことのない非常に堅固な構造体が作られ
る。
【0068】任意選択の管類支持ブラケット234が管
入口ブラケット218に取外可能に取付けてもよい。こ
のブラケット234(図16及び図16Aも参照のこ
と)は、弧状フレーム236を有し、このフレーム23
6は粉体入口コネクタ端212の後方の粉体供給ホース
Hを支持する。この支持は、スプレガン1への流動化粉
体の自由流入を制限する恐れのある粉体供給ホースHの
過度な曲げを防止する。ブラケット234は係止用タブ
238を含み、これらのタブ238は管入口ブラケット
218の複数のリブ239をしっかりと把持する。更
に、舌状体及び溝の構成による付加的な支持体が設けら
れている。支持ブラケット234は、鉛直方向のリブ延
長体280とほぼ水平であるが多少湾曲した舌状体28
2とを有する。これらのリブ及び舌状体280、282
は、この形状に対応したT字形状のスロット284内に
摺動される。尚、このスロット284は管入口ブラケッ
ト218の一対の下方延長体286a、286bによっ
て形成される。
【0069】前述した管取付け体構成にあっては、取付
けブラケット19は下部延長体54とボール取付け体3
0とを具備しない。イオン・コレクター・ロッド192
を取付ける為に、イオン・コレクター取付けブラケット
240を任意選択的に設けてもよい(図17)。このブ
ラケット240は主ブラケット本体244の下方に延在
したフランジ242を有する。このブラケット本体24
4は例えばネジ241によって取付けブラケット19の
底部に取付けられる。フランジ242は貫通孔を有し、
イオン・コレクター・ロッド192はこの貫通孔内に挿
入され、止めネジ246又はその他の従来の手段でブラ
ケット240に固着される。
【0070】VI.ガン・パージ 本発明の無間隙の直線状粉体路60の重要な利点は、非
常に有効な自動式又は手動式ガン・パージ洗浄作用であ
る。尚、自動ガン・パージとは、ガン1がスプレ運転中
に使用されていない時にスプレガン制御システムKが粉
体流路に加圧空気を導入できることを意味する。この空
気は粉体路内の残留粉体をガン1のノズル2から外へ吹
き飛ばす。これは色交換の時にも効果的に使用すること
ができる。この自動パージ機能は従来の手動粉体パージ
の一部として又はそれの代りとして実行することができ
る。尚、従来の手動粉体パージは、粉体供給ホースHを
ガン1から外して、そして空気ノズルからの空気流を粉
体供給管に吹付けることによって行われている。
【0071】本発明のこの態様によると、自動ガン・パ
ージ・キットはガン1の任意選択機能として設けること
ができる。もちろん、このガン・パージ機能は、任意選
択機能では無く、ガン1の標準機能とすることもでき
る。
【0072】ガン・パージ機能はガン1のアッセンブリ
の2〜3の部品のみを変えるだけで容易に実行すること
ができる。更に、このガン・パージ機能はバー取付け体
構成と管取付け体構成の両方について、同様の方法で実
行することができるので、本装置については一回のみ説
明する。取り替える主要部品は粉体管ロック・ナット2
00である。一部変更された部品が図19に示され、図
18に取付け状態が示されている。変更された粉体管ロ
ック・ナット250はネジ付きの前方端252を有し、
この前方端252は、管取付け体構成の場合には管入口
ブラケット218のネジ付き穴220に、バー取付け体
構成の場合にはハウジング・インサート64のネジ付き
の後端66に夫々螺合して着座する。このネジ付き端2
52の反対側には減径のニップル254が存在し、この
ニップル254は軸方向に互いに離間した2個のOリン
グ256を有する。一個以上の孔258が2個のOリン
グ256の間のニップル端254の壁を半径方向に貫通
延在する。
【0073】パージ・ハウジング260が図18に示し
たようにニップル254の上に摺動可能に被せられる。
このハウジング260は中央通路262を有し、この中
央通路262は、ハウジング260内、特に軸方向に両
Oリング256の間に空気室を形成する。ネジ付きの穴
264には標準の空気取付具266が入る。この空気取
付具266には空気ラインが押し込み又はその他の適宜
の方法によって接続される。穴264はハウジング26
0内の空気室に開口している。こうして、取付具266
からハウジング260及び孔258を介してロック・ナ
ット250内の粉体流路に至る空気通路が形成される。
この方法により、加圧空気を粉体路内に自動的に供給す
ることができる。ハウジング260はニップル254上
の2個のOリング256によって滑り(スリップ)嵌合
取付けされ、これによって、空気取付具266は任意の
適宜位置に回転可能である(図18では12時の位置、
即ち上位置で示されている)。
【0074】ホース・コネクタ268は、ハウジング2
60の後端内に挿入されて、ニップル254の内部に延
在する。このコネクタ268は、「ターン・ツウ・ロッ
ク(回転ロック)式」係止機構270を備えることがで
き、この係止機構270はニップル254の後端に形成
された係止リブ272に係合する。この代りに、コネク
タ268をロック・ナット250に螺合取付けすること
もできる。
【0075】図21はガン・パージ・アッセンブリの代
替実施例を示す。この実施例にあっては、ハウジング2
60’はOリング256を保持する2個の溝を有する。
これらのOリング256をハウジング260の方に移す
ことによって、孔258’からのOリングの損傷を防止
する。
【0076】この実施例に置いて、ホース・コネクタ2
68’は、ネジ接続又はキー接続ではなく、プル・アッ
プ(pull up)取付けを使用できるように変更さ
れた。コネクタ268’は外側肩部700を有する。ニ
ップル254’もその後端にオネジ付き端702を有す
るようにわずかに変更される。ロック・ナット704
は、ネジ付き端702に螺合取付けされると共に、内方
フランジ706を有する。このフランジ706は、肩部
700に係合して、ナット704の締め付けに応じてコ
ネクタ268’をしっかりと引き寄せる。Oリング70
8はパージ運転時に粉体及び空気の逆流を防止する。こ
のOリングは、図18及び図19では番号を付さなかっ
たが、図18及び図19の実施例でも使用される。
【0077】図21の実施例には従来のインライン形の
逆止め弁710が追加される。この逆止め弁710は空
気取付具266とハウジング260’との間に配置され
る。逆止め弁710は、パージ機能が使用されていない
時に、空気及び粉体の逆流が取付具266に流入するの
を防止する。この逆止め弁は、PISCO Pneum
atic Equipment(空気機器)社の部品番
号CVFNI−NIBUのような従来のものを使用でき
る。
【0078】VII.スプレガンの組立及び分解 管取付け体構成にあっては、ガンの組立は以下の典型的
な方法で実行できる。カートリッジ弁150がハウジン
グ・インサート64に収容、即ち着座され、それから、
このハウジング・インサート64が主ガン・ハウジング
4にスナップ嵌合取付けされる。マルチプライア152
は、ワイヤ160がカートリッジ・マルチプライア接点
156にしっかりと接触するまで、挿入される。それか
らガスケット182と取付けブラケット19とがガン・
ハウジング4内に滑動挿入される。好ましくは、ガスケ
ット182はブラケット19の前方端に接着される。こ
の接着によって、ガスケット182はその後の分解の際
にブラケット19と一体に取外される。その後に、空気
ラインと電気ラインを取付け体管5内に通して、夫々の
端子に接続する。タイバー216がハウジング・インサ
ート64の後端内に螺合される。その後に取付け体管5
がガン・ハウジング4の後端に押し付けられ、ブラケッ
ト218がタイバー216の後端に取付けられる。それ
から引張ナット230がタイバー216に締め付けら
れ、これにより、取付け体管5をガン・ハウジング4に
引き寄せて密着圧接状態にする。次に、粉体管62がタ
イバー216を通ってガン・ハウジング4内に挿入され
る。それから、ロック・ナット200が管入口ブラケッ
ト218内に螺合され、これによって粉体管62を引き
寄せてハウジング・インサート64に密着圧接する。そ
れから、ホース継ぎ具206とホース支持ブラケット2
34と関連部品とがパージ機能と共に又はパージ機能な
しで、取付けられる。
【0079】本発明の重要な特徴は、粉体供給管62を
最終取付け部品の一つとすることができる点である。タ
イバー216は、取付けられた粉体供給管62と共に又
はそれなしで、ガン1をしっかりとかつ強く保持する。
こうして、色交換の間、粉体管62は、ガンをその取付
け体から分解する必要なしに、ガン1から引き抜かれる
ことが可能となる。これによって、粉体管62は、操作
者がスプレ・ブースに入る必要なしに、取り外し可能と
なる。粉体路60は、間隙が無い滑らかな直線状の粉体
路であるので、パージ洗浄は非常に効果的であり、これ
により粉体供給管の交換が容易になる。
【0080】ガン1の前方端において、電極6が電極ホ
ルダー24に取り付けられ、その後にこの電極ホルダー
24がスパイダー100に着座される。このスパイダー
100は、その後にハウジング・インサート64の前端
内に押し込まれ、カートリッジ接点158に電気的に接
触し、これにより、マルチプライア152から電極6ま
での電気的接続が行われる。最後に、ノズル先端108
がスパイダー100の前方端上に滑動挿入され、それか
らノズル・ロック・ナット112がガン・ハウジング4
の前方端に対して締め付けられる。
【0081】バー取付け体構成の場合は、ガン1の組立
は実質的に同一である。取付けブラケット18がハウジ
ング・インサート64内にネジ込まれた後に、端キャッ
プ188が取付けられる。ボール取付け体30はその後
に、クランプ・アッセンブリ26、28内に取付けるこ
とができる。
【0082】VIII.管取付け体構成の代替構成 図20A乃至図20Dにおいて、前述したような管取付
け体構成に関連する本発明の態様の更なる実施例が示さ
れている。タイバー216(例えば図14A参照のこ
と)の使用の基本的概念の一つは、第3のハウジング部
品又は同様の弱い接続部の必要なしに、二つのハウジン
グ部分4、5を互いに軸方向に圧接状態でしっかりと保
持する機構を提供することである。しかしながら、この
軸方向の圧接は種々の方法で実現することができ、後に
説明される。種々の代替実施例にあっては、基本的なガ
ン構造は図14A及び図14Bの実施例と同一であるの
で、繰り返し説明する必要はない。ただし、同様の部品
は、上述の実施例の参照番号と同一のものを使用してい
る。
【0083】図20Aの実施例において、供給管は、供
給管400とタイバーの両方の機能を有するように変更
されている。この目的の為に、供給管400の前方端は
オネジ付き端402を有する。この端402はハウジン
グ・インサート64のメネジ付き部分404内に取付け
られる。供給管400の後端の近傍であって、管入口ブ
ラケット218の領域には、供給管400はオネジ部4
06を有する。このオネジ部406には引張ナット23
0が螺合する。
【0084】組立において、ガン1は、供給管400が
ハウジング・インサート64に螺合されることを除い
て、上述の実施例のように組立てられる。ブラケット2
18が組込まれた後に、引張ナット230が供給管40
0に対して締め付けられ、これによって、ナット230
はブラケット218を押し、これによりブラケット21
8はハウジング部分4と5を互いに軸方向に圧接する。
【0085】当業者にとっては、供給管400がハウジ
ング・インサート64内の任意の適宜位置で螺合係合で
きると共に電極支持体(スパイダー)100の後端に螺
合挿入してもよいことは、明らかであろう。
【0086】図20Bにおいて、この実施例にあっては
小径の堅いタイロッド500を使用して、二つのハウジ
ング部分4と5を軸方向に圧接して一体に保持する。ロ
ッド500はその各端にネジが刻設されている。ロッド
500の前方端はハウジング・インサート64の後端に
形成されたネジ付き孔506内に取付けられる。タイロ
ッド500は、供給管62とほぼ平行に、軸方向後方に
延在する。タイバー500の後端500aは、ネジが刻
設され、管入口ブラケット218の孔502を貫通延在
する。ナット504がタイロッド500の後端に螺合さ
れる。このナット500は、締め付けられるにつれて、
ブラケット218を押圧し、これによりブラケット21
8は、図14A及び図14Bの実施例と同様の方法で二
つのハウジング部分4と5を互いに軸方向に圧接する。
好ましくは、しかし必ずしも必要ではないが、タイロッ
ド500はガン1の中央長手方向軸にほぼ沿って延在す
る。しかしながら、ロッド500は、長手方向軸からず
らすこともでき、この場合にもガン1を互いに軸方向圧
接状態に保持することができる。
【0087】図20Cにおいて、図20Bに示したよう
な単一のタイバーの代りに、ケーブル550が使用され
る。アイボルト552と取付け体554とがハウジング
・インサート64の後方端に取付けられる。このアイボ
ルト552は取付け体554に設けられ又は取付けら
れ、また取付け体554はネジ付き端を有し、このネジ
付き端はハウジング・インサート64のネジ付き孔55
6内に取付けられる。ケーブル550の前方端にはルー
プ、即ち輪が作られており、その輪をアイボルト552
に通すことができる。第2のアイボルト558が第2の
取付け体560に取付けられ、又はその他の方法で固定
される。この第2の取付け体560は、管入口ブラケッ
ト218を貫通延在し、ネジ付きの後端を有する。この
ネジ付きの後端にはナット562が設けられる。ケーブ
ル550はその後端にループ、即ち輪を有し、この輪は
第2のアイボルト558に通される。ナット562が第
2の取付け体560に対して締め付けられるにつれて、
ケーブル550は引張られた状態になり、前述の実施例
と同様の方法により、ガン・ハウジング部分4と5を互
いに軸方向圧接状態に保持する。
【0088】図20Dにおいて、この実施例は、ハウジ
ング・インサート64がオネジ付きの延長部600を有
することを除き、図14A及び図14Bの実施例とほと
んどの点で類似する。この延長部600は取付けブラケ
ット19を貫通して軸方向後方に延在する。この実施例
にあっては、タイバーをガン・ハウジング4内のハウジ
ング・インサート64の後方端に取付けるのではなく、
タイバー602はメネジ付きの前方端604を有し、こ
の前方端604はハウジング・インサート延長部600
のネジ付き端に取付けられる。タイバー602の前方端
は、取付けブラケット19に係合し、その取付けブラケ
ット19を所定位置に保持するのに役立っている。但
し、ブラケット19は、ガン・ハウジング4内に依然と
して完全に内蔵され、ハウジング4や延長部5やハウジ
ング・インサート64には取付けられていない。
【0089】タイバー602は、図14A及び図14B
と同様に供給管62を取囲んでいる。タイバー602の
後方端はネジが刻設され、引張ナット230が前述の実
施例のようにハウジング部分4と5を軸方向に圧接状態
となるように引き寄せている。
【0090】本発明は好適実施例について説明してき
た。本明細書に基づく種々の変更例や代替例が存在する
であろう。添付の特許請求の範囲内又はその均等物内で
ある限り、全ての変更例や代替例を包含するものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明を組み込んだ粉体スプレ・システムの
単純化した概略図。
【図2A】 本明細書において管取付け体と称される第
1のスプレガン構成の斜視図。
【図2B】 本明細書においてバー取付け体と称される
第2のスプレガン構成の斜視図。
【図3】 固定クランプ・ハーフ及びピボット・クラン
プ・ハーフを示したボール取付け体アッセンブリの分解
斜視図。
【図4】 ボール取付け体をしっかりと狭持する為に組
立てられた固定クランプ・ハーフ及びピボット・クラン
プ・ハーフの側面図。
【図5】 バー取付け体構成に使用される取付けブラケ
ットの背面図。
【図6】 図5の線6−6に沿ったボール取付け体の断
面図。
【図7】 図5の取付けブラケットの鉛直方向断面図。
【図8A】 本発明によるバー取付け体形の静電粉体ス
プレガンの詳細縦断面図。
【図8B】 本発明によるバー取付け体形の静電粉体ス
プレガンの詳細縦断面図。
【図8C】 ノズル・ロック・ナットの詳細縦断面図。
【図8D】 代替のノズル及びノズル・ロック・ナット
構成を備えたガン・ノズル部分の詳細図。
【図9A】 粉体スプレガンと共に使用されるスプレガ
ン・ハウジング・インサートを示す図。
【図9B】 粉体スプレガンと共に使用されるスプレガ
ン・ハウジング・インサートを示す図。
【図10】 スパイダー及びハウジング・インサートの
代替実施例を示した、図8Aと同様の図。
【図11】 スパイダーが取除かれてカートリッジ弁が
閉弁状態である粉体スプレガンの前方端の拡大縦断面
図。
【図12A】 主ガン・ハウジングの後端の鉛直方向断
面図。
【図12B】 図12Aの線12B−12Bに沿ったガ
ン・ハウジングの部分断面図。
【図13A】スパイダー・インサートの第1の実施例の
図。
【図13B】スパイダー・インサートの第1の実施例の
図。
【図13C】スパイダー・インサートの第1の実施例の
図。
【図13D】スパイダー・インサートの第1の実施例の
図。
【図13E】 スパイダー・インサートの代替好適実施
例の縦断面図。
【図14A】 管取付け体構成を使用するスプレガンの
縦断面図。
【図14B】 管取付け体構成を使用するスプレガンの
縦断面図。
【図15A】 管入口ブラケットの図。
【図15B】 管入口ブラケットの図。
【図16】 管類支持ブラケットの斜視図。
【図16A】 管入口ブラケットを備えた図16の支持
ブラケットを後方から見た時の斜視図。
【図17】 管取付け構成に任意選択的に使用されるイ
オン・コレクター・ロッド取付け用ブラケットの拡大縦
断面図。
【図18】 本発明によるガン・パージ・アッセンブリ
がスプレガンに取付けられた時の縦断面図。
【図19】 図18のガン・パージ装置の分解斜視図。
【図20A】 タイバー構成用の代替例の図。
【図20B】 タイバー構成用の代替例の図。
【図20C】 タイバー構成用の代替例の図。
【図20D】 タイバー構成用の代替例の図。
【図21】 図18及び図19のガン・パージ・アッセ
ンブリの代替実施例の図。
【符号の説明】 1 粉体カプレガン 2 ノズル・アッセンブリ 3 粉体スプレ出口 4 主ガン・ハウジング 5 ハウジング延長部 6 電極 60 粉体路 A 粉体スプレ・ブース B 物体 C 粉体 D ホッパー X 長手方向軸
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Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ノズル端と入口端とを有するガン・ハウジ
    ングと、 粉体路と、 を具備し、 上記入口端はスプレされる粉体の供給部に接続可能な粉
    体入口を有し、 上記ノズルは、電極と、粉体を表面に向けてスプレする
    粉体出口とを有し、 上記粉体路は、上記ハウジングの単一軸に沿った直線状
    に、上記粉体入口から上記粉体出口まで上記ハウジング
    を貫通延在することを特徴とする静電粉体スプレガン。
  2. 【請求項2】上記ノズルは上記粉体路に配置された電極
    ホルダーを具備し、 上記電極は弁を介して電力供給部に接続され、上記弁
    は、上記電極ホルダーが上記ノズルに着座されていない
    時に上記電力供給部への粉体の流入を遮断することを特
    徴とする請求項1に記載の装置。
  3. 【請求項3】上記弁は弁棒を有する逆止め弁を具備し、
    上記弁棒は、上記電極ホルダーが上記ノズルに着座して
    いる時に、上記電極ホルダーによって変位されて上記弁
    を開弁することを特徴とする請求項2に記載の装置。
  4. 【請求項4】上記ハウジングは、端同士で接合された第
    1及び第2のハウジング部分を具備し、 上記複数のハウジング部分は、上記入口から上記出口ま
    で、粉体供給管と空気ラインと電気ケーブルとを取囲
    み、 上記複数のハウジング部分は、上記粉体入口から延在す
    るタイバーによって、軸方向圧接状態に互いに保持され
    ることを特徴とする請求項1に記載の装置。
  5. 【請求項5】上記タイバーは、上記第1のハウジング部
    分の一端に位置する上記粉体入口から上記第2のハウジ
    ング部分内の終端まで延在し、 上記第2のハウジング部分は上記第1のハウジングの第
    2の端に当接する第1の端を有し、上記第2のハウジン
    グ部分は第2の端を有し、 上記ノズルは上記第2のハウジング部分の第2端に取付
    けられ、そこから取外し可能であることを特徴とする請
    求項4に記載の装置。
  6. 【請求項6】上記第2ハウジング部分は、上記第2のハ
    ウジングにスナップ嵌合する取外し可能なハウジング・
    インサートを具備し、 上記インサートはネジ付きの穴を具備し、 上記タイバーは、上記ネジ付き穴に螺合可能に着座され
    る第1のネジ付き端を有することを特徴とする請求項5
    に記載の装置。
  7. 【請求項7】上記タイバーは第2ネジ付き端を具備し、 上記装置はナットを具備し、上記ナットは、上記タイバ
    ーの第2のネジ付き端に螺合された時に上記複数のハウ
    ジング部分を互いに圧接状態に引き寄せることを特徴と
    する請求項6に記載の装置。
  8. 【請求項8】一つの軸に沿って、互いに端同士位置合わ
    せされた第1及び第2のハウジング部分と、 上記第2のハウジング部分の一端に取付けられたノズル
    ・アッセンブリと、 上記第1ハウジング部分の一端に配置された粉体入口
    と、 上記複数のハウジング部分を互いに軸方向圧接状態に保
    持する手段と、 を具備することを特徴とする粉体スプレ装置。
  9. 【請求項9】上記保持手段は第1の端において上記第2
    のハウジングに取付けられるタイバーを具備し、 上記タイバーは第2の端において、部材を収容するよう
    に構成され、上記部材は、上記タイバーに取付けられた
    時に、上記複数のハウジングを互いに圧接状態に付勢す
    ることを特徴とする請求項8に記載の装置。
  10. 【請求項10】ガン・ハウジングと、 ホース支持ブラケットと、 を具備し、 上記ガン・ハウジングは、上記ハウジングのスプレ端に
    取付け可能なノズルと、上記ハウジングの粉体入口端に
    取付け可能な粉体ホースとを有し、 上記ホース支持ブラケットは上記ハウジングの上記粉体
    入口端に位置し、 上記ブラケットは、粉体ホースが上記粉体入口に接続さ
    れた時に上記粉体ホースの過度の曲げを防止する為に、
    上記粉体ホースを支持することを特徴とするスプレガ
    ン。
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