JP2001128557A - 植物の開花促進剤 - Google Patents

植物の開花促進剤

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    • A01N43/90Biocides, pest repellants or attractants, or plant growth regulators containing heterocyclic compounds having two or more relevant hetero rings, condensed among themselves or with a common carbocyclic ring system

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Abstract

(57)【要約】 【課題】優れた植物の開花促進剤の提供。 【解決手段】イノシンを有効成分として含有する植物の
開花促進剤およびこれを使用する植物の開花促進方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、植物の開花促進
剤、より詳細には、イノシンを有効成分とする植物の開
花促進剤、及びイノシンを有効成分として施用すること
を特徴とする植物の開花促進方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、核酸関連物質を植物に用いた例
は、いくつか知られている。
【0003】例えば、(a)特公昭39−22919
は、β−インドール酢酸などと核酸の分解により得られ
るプリン塩基、ピリミジン塩基、ヌクレオシド及びヌク
レオチドの群から選択された少なくとも1種とを有効成
分とする植物生長調整剤を開示している。
【0004】しかしながら、この植物生長調整剤におい
ては、核酸分解により得られる、分解程度の異なる核酸
塩基、ヌクレオシド及びヌクレオチドは、全て、これら
の間の区別のない同効物として取り扱われており、しか
も、これらの核酸分解生成物は、プリン塩基に属する或
種のものを除き実質的な植物生長調整作用を有しない、
と記載されているところから明らかなように、β−イン
ドール酢酸などと核酸分解物との併用を必須要件とする
組成物(植物生長調整剤)である。
【0005】(b)特公昭49−16310は、クロル
フェノキシ酢酸などの植物ホルモン剤と未分解の核酸又
はその分解により得られるピリミジン塩基、プリン塩
基、ヌクレオシド及びヌクレオチド群から選ばれる少な
くとも1種とを有効成分とする果菜類用生長調整剤を開
示している。
【0006】しかしながら、この果菜類用生長調整剤に
おいては、未分解の核酸そのものと分解程度の異なる各
種分解生成物とが同列に取り扱われており、しかも、こ
れらの核酸関連物質は、前記植物ホルモン剤の施用によ
る作物の各種生理的障害の発生を軽減するとともに植物
ホルモン剤施用の所期の効果を増大させるために使用さ
れる旨の記載から明らかなように、植物ホルモン剤と核
酸関連物質との併用は必須要件とされている。
【0007】(c)特公昭54−17670は、ヌクレ
オチド類及び(イノシンを例示する)ヌクレオシド類の
1種または2種以上を成熟した観葉植物の葉、または葉
の茎、あるいは葉の柄の切口に接触させることを特徴と
する観葉植物の葉持ちを向上せしめる方法を開示してい
る。
【0008】しかしながら、この観葉植物の葉持ちを向
上せしめる方法においても、各種のヌクレオチド類及び
ヌクレオシド類が同列に取扱われ、しかも、観葉植物の
葉持ちの向上は、開花促進を目的とする本発明とは明ら
かに異なる。
【0009】(d)特開昭48−26517は、ヌクレ
オチド類、(イノシンを例示する)ヌクレオシド類及び
核酸塩基の単独又は2種以上の混合溶液を蕾期の果樹花
叢に散布することを特徴とする果樹花粉の発芽を促進す
る方法を開示している。
【0010】しかしながら、この果樹花粉の発芽促進方
法においても、各種のヌクレオチド類及びヌクレオシド
類が同列に扱われており、しかも、果樹花粉の発芽促進
という目的は、本発明のそれとは明らかに異なる。
【0011】(e)特開昭50−68848は、イノシ
ンと塩化カルシウムの混合溶液を(生花店頭での生花用
の水又は水盤若しくは花瓶の水などとして)生花に使用
する切り花を長持ちさせる方法を開示している。
【0012】しかしながら、この切り花の長持ち方法
は、イノシンに対する塩化カルシウムの併用を必須要件
としており、しかも、既に開花している切花の長持ち
は、開花促進に関する本発明とは明らかに異なる。
【0013】以上のように、核酸関連物質を植物に用い
た例は、従来知られているが、それらは、これらの物質
と他の物質との併用が必須要件とされていたり、核酸関
連物質が単独に使用されていても、種々の核酸関連物質
はなんら区別されることなく同効物として取り扱われて
いたりするものであり、加えて有効物質の施用目的が本
発明のそれとは明らかに全く異なるものである。
【0014】なお、花芽形成に関しては、京都大学元助
教授小林達治氏のウラシル・プロリン説は有名である。
内容は、稲を材料として調査した結果、花芽形成時にピ
リミジン系の核酸ベースであるウラシルと特殊なアミノ
酸であるプロリンが集中して蓄積する説である。プロリ
ンは別にして花芽形成時に核酸成分が関与することに誰
も異論はない。しかし、一方では何故ウラシルかという
疑問も残る。核酸ベースでもプリン系のアテニンやグア
ニンではなくウラシルに注目された点が理解に苦しむ。
【0015】しかし、その後農業でウラシルが農業資材
として普及しているとは言えない。僅かに海苔栽培で一
部の海苔農家に密かに使用されてきたが成果はバラツキ
が大きかったし、購入単価が高い事からコストも高いも
のにつき、それほど普及はしなかった。
【0016】小林元助教授の記述やデータによると、
(a)水稲体内代謝では花芽形成および着粒時期にプロ
リンが他のアミノ酸に比べて多く蓄積する、(b)プロ
リンは生殖成長期に栄養成長期に比べて著しく高分子タ
ンパク質に取り込まれる、(c)核酸代謝では生殖成長
期にウラシル及びシトシンがアデニン及びグアニンに比
べて高分子核酸への取り込みが高い、(d)水稲の出穂
3週間前から5日毎に分けてウラシル及びプロリン溶液
を追肥した結果、無機肥料のみと比較すると増粒効果は
対照区の2倍に達したという。
【0017】小林元教授の記述やデータに関連して注意
すべきは、核酸塩基しか検討されておらず、イノシンな
どのヌクレオシドは試験の対象にも分析の対象にもなっ
ていない点である。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】果樹が健全で充実した
状態で開花することは、その花が受精して結実した果実
の肥大化に繋がり、延いては大型良質の果実を収穫でき
ることにもなる。また、生花の場合、開花が促進されし
かも大型の品質のよい花を咲かせる生花を作成すること
ができれば、生花の栽培や出荷業者にとって稗益すると
ころ極めて大である。
【0019】従って、このような目的に対応することの
できる、植物の開花促進剤または開花促進方法の開発が
待たれるところ、本発明は、このような植物の開花促進
剤および促進方法を提供することを目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記目的を
達成すべく鋭意研究の結果、核酸塩基、ヌクレオシド、
ヌクレオチドなどの種々の核酸関連物質中、特にイノシ
ンにそのような開花促進作用のあることを見いだし、こ
のような知見に基づいて本発明を完成するに至った。
【0021】すなわち、本発明は、イノシンを有効成分
として含有することを特徴とする植物の開花促進剤、お
よびこのような開花促進剤を開花前の、対象植物によっ
て定まる適当な時期に該植物に施用することを特徴とす
る植物の開花促進方法に関する。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
【0023】本発明の開花促進剤を施用されるべき植物
は、開花して結実する柿その他の果樹、イチゴ、ナス、
トマト等の果実を収穫する果菜、生花などの観賞用の各
種の木本や草本の花などが広く含まれる。
【0024】イノシンは、必ずしも精製品である必要は
なく、塩類障害などの副作用のない限りは、イノシン発
酵液そのもの、その濃縮液、濃縮乾燥物、イノシン発酵
液から分離したイノシンの粗製品、あるいは、核酸を分
解して核酸関連物質(ヌクレオチド、ヌクレオシド、核
酸塩基など)を取得する際の中間処理画分であってイノ
シンを含有するするもの、イノシン酸発酵液の処理液で
イノシンを含有する画分、などの形態のものでもよい。
【0025】有効成分のイノシンを含有する本発明の植
物の開花促進剤は、施用する際、適宜、水などの適当な
溶媒に溶解又は分散した液剤の剤形に調製することがで
きる。また、防腐効果のあるアルカリを添加してpH8
〜12ぐらいにしても良い。さらにまた、適宜の希釈
剤、増量剤、バインダーなどを使用して粉剤の剤形に調
製することもできるが、この場合は、例えば、イチゴで
使用する場合、蕾が出来ている新芽に直接散布する必要
があり、そのとき別の粉末希釈剤がいつまでも成長点に
残ることは好ましくなく、また、果樹でも同様であるこ
とがある。従って、このような場合は、希釈剤の使用を
止めるか希釈剤を選ぶ必要がある。
【0026】本発明の開花促進法方法は、開花時期にオ
スおよびメスの花がより健全に充実した状態で開花する
のを援助する目的を有し、本発明の植物の開花促進剤の
施用時期は、対象植物によって異なる。
【0027】具体的には、例えば、柿のような果樹では
予想開花時期の1か月程度前である。イチゴの例ではも
っと近くなる。イチゴは苗作りの時に顕微鏡で見ると奥
に花芽が観察できるが、苗を定植してある期間が過ぎる
とこれが生長して開花するに到る。しかして、その間は
せいぜい1か月である。こういうわけで、イチゴに上記
の目的で投与する場合は、開花予想時期の半月位前であ
る。生花用の彼岸桜(ヒガンサクラ)やレンギョウに花
を付ける作業では、湿度の高い室(ムロ)に1週間程度
置いて花の芽を出させてから室外へ出すが、本発明の開
花促進剤によるときは室外へ出す初日に僅かに花の芽が
吹き出た枝に本発明の開花促進剤を噴霧することで花を
付けることができる。
【0028】詳述すると、米粒程度の大きさに生長した
花の芽は、これから通常は2週間程度かかって開花する
に到るが、本発明の開花促進剤を投与すると、半分の1
週間位でかつ見事な、色の鮮やかな大きな花が咲くので
ある。本発明によれば、このように、開花が早まると同
時に色鮮やかで大型の花が咲く。彼岸桜では、出始めた
花の芽に施用せずに切り枝の根元にのみ溶液として投与
した例では、開花時期の促進は同様にみられたが花色が
桃色になることもあった。レンギョウの場合、室から出
して僅かに花の芽が吹き出した枝に本発明の開花促進剤
を噴霧したところ、開花が促進され、しかも花の姿が大
きく、ボリュウム感のあるものであった。
【0029】施用時期は、このように対象植物によって
異なるが、当業者であれば、所与の場合に、予想開花時
期のどの位前に施用するのが適当であるかを、後掲実施
例を含む本明細書の記載を参考にし、また予備試験を行
なってみることにより容易に決定することができる。
【0030】また、施用方法は、要するに、植物の花の
芽に有効成分のイノシンを付着させることのできるよう
な仕方であって、例えば、噴霧、浸漬、塗布などを挙げ
ることができるが、これらに限られるものではない。ま
た、生花の場合は、生花用の水に加えておいて、その根
元の切り口から吸収させることもできる。
【0031】施用量は、施用対象植物の種類や果樹など
はその栽培密度などによっても異なるが、要するに、本
発明の植物の開花促進剤を施用した植物の開花促進の程
度が、本発明の植物の開花促進剤を施用しないことを除
いては全く同様の条件下に置かれた植物の開花程度に優
る量であり、この量は、当業者の容易に行うことのでき
る予備比較実験で定めることができるが、例えば、動力
噴霧器で目的の部位が濡れる程度から水滴がしたたり落
ちる程度とすることができる。このように、剤形が液剤
である場合、施用時のイノシン濃度は、例えば、20〜
100ppm、好ましくは40〜80ppmとすること
ができる。後掲実施例2に示す彼岸桜の例では、濃度約
60ppmのイノシン水溶液を動力噴霧器で一日に3回
噴霧するが、この時に枝を束ねてバケツの水の中に入れ
てあり、枝を伝わって残りのイノシン液がバケツに集ま
る。このようにして、米ツブ状の花の芽に散布される
外、根からもイノシンが吸収されることになる。
【0032】最後に、本発明による“開花促進”の意味
について付言する。開花促進というと、花の咲くのを急
がせるという意味だけに取られかねないが、それよりも
健全な大きな雄しべおよび雌しべを持つ花の育成に貢献
する意味が市場では大きいこともある。例えば、生け花
向けの桜の花では開花時期が従来よりも随分早いことが
一つのメリットとなるが、同時に見事な花が咲くのも市
場価値を上げる要素となっている。また、イチゴ等では
早く咲く意味はそれほど重要ではなく、元気な大きな花
が咲くことが求められる。本発明の開花促進剤によれ
ば、開花時期を早めることのみならず、及び/又は立派
な花を咲かせることもできるので、本発明による“開花
促進”はこれら両者を含む広義の開花促進である。
【0033】
【実施例】以下、実施例により本発明を更に詳細に説明
する。
【0034】実施例1:富有柿(果樹) 柿では開花時期に雨が降ったりすると花ガラは付いたま
まになる。これが離れないと灰色カビ(ポトリヌス)ま
たは葉巻き虫がここに入りやすくなって、良い果実とな
らない。逆に早く落ちることは細胞分裂が盛んで肥大が
進んでいる証拠となる。
【0035】ある年の、開花前1月と想定された4月2
5日に富有柿の成木(高さ2.5m、そして樹齢25
年)の限られた部位(施用区)のみに本発明の開花促進
剤(イノシン濃度約60ppmの水酸化カリウムを含む
水溶液)をスプレイで開花前の花房に散布し、他は対照
区として残しておいた。5月20日頃開花して着果が認
められた。6月1日に施用区の着果した果実の先端に通
常はついている花ガラが少ないのに気が付いた。花ガラ
の落下が早いということは、柿に限らずナス、キュウリ
で言えることだが、着果が健全で成育が旺盛である場合
に早く落ちる現象が見られ、成長が速い証拠である。花
ガラがいつまでも付着すると、ここに病原菌が繁殖する
ので落果する要因となる。その年の秋、9月30日の観
察では、柿の総数は10個、うち施用区(試験区)では
4個が残っていた。残りの対照区の6個は、分散して成
り着いていた。なお、試験区は北側に面していたが果実
の肥大は良かった。因みに、9月24日に台風が襲った
が試験区の柿は落下しなかった。
【0036】実施例2:彼岸桜(鑑賞(生け花)用生
花) 僅かに花の芽が吹き出した彼岸桜の枝を数本、室から取
り出し、根元が漬かる程度に水を張ったバケツに入れ、
これに実施例1におけると同じ本発明の植物の開花促進
剤(イノシンの濃度約60ppmの水酸化カリウムを含
む水溶液)を室から出した初日に1日3回噴霧した。
【0037】その結果、通常、ハウス内の明るい部屋で
2週間して開花する(従って、出荷する)のが、僅か1
週間で開花するに到った。しかも、単に早く花が咲いた
だけではなく、花の下の緑色のガクが出来ないうちに出
荷できたので桜色一色に染まったサクラの花となった。
処理しない対照区の桜は、姿も色も別の品種に間違える
ほどの差があった。表現すれば、鮮かさに欠けたショボ
クレた桜の花であった。因みに、このような違いが認め
られて市場での価格が高い評価を受けた。
【0038】このように、本発明によれば、例えば、生
け花向けの彼岸桜の開花を急がせ、かつ見事な花を短期
間に咲かせることができ、延いては誰よりも早い時期か
ら出荷できるというメリットが得られる。また、本発明
の開花促進処理をしたものと処理をせずに通常の開花時
期のものの両者を出荷できることにより出荷期間を延長
せしめることのできる(すなわち、より長期間出荷する
ことのできる)メリットも得られる。早期出荷や出荷期
間の延長は、出荷業者にとって大きな福音となることは
云うまでもない。
【0039】また、レンギョウは、彼岸桜よりも需要の
時期が長く、見事な黄色の花は12月から求められてい
るので、本発明によるメリットは彼岸桜に劣らぬもので
ある。
【0040】
【発明の効果】果樹は過剰の開花や着果をして生理落果
するのが普通であるが、本発明によれば、開花に先立つ
花の芽の形成時に充分量のイノシンが存在し、これがす
ぐに代謝されて各種ヌクレオチドやRNAに転換されて
花を形成する時に必要な核酸類に変換されると考えられ
る。とりわけ、果樹では、通常、過剰の花を付けてから
生理落果するか人間が摘果するのが普通である。すなわ
ち、子孫を残す準備はするが体力に応じて必要以上の果
実は淘汰する。当然ながら、果樹全体が貧弱であれば最
終的には花の芽を放棄する場合もあろうが、通常、樹勢
に応じてそれに耐えられる数だけの果実を守る。摘果す
る場合も多く、より健全な花の芽で受粉した果実を残す
のが普通である。
【0041】果実に限らず、稲などの穀類でも健全な花
の芽を形成させる意味がもちろんある。また、メロンや
トマトではホルモン剤を使用して着果させているが、も
っとさかのぼってより健全な花の芽を形成することが考
えられる。
【0042】本発明の場合は、より充実した花を咲かせ
ることでより立派な果実に育てる手段を求めている。果
実の大きさは殆ど花の大きさで決まってしまう。例え
ば、イチゴでは花ビラの枚数でその果実の大きさが決ま
る。通常は花ビラは5枚であるが、健全な根が備わって
樹勢が強い場合は6枚になる。そして、6枚になれば確
実に大きな果実となる。
【0043】本発明によれば、健全な花の芽を形成する
ことができ、延いては良質な、果実や観賞用の花を容易
に提供することができる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 イノシンを有効成分として含有すること
    を特徴とする植物の開花促進剤。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の開花促進剤を開花前の対
    象植物によって定まる適当な時期に該植物に施用するこ
    とを特徴とする植物の開花促進方法。
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