JP2001127690A - 無線端末装置 - Google Patents

無線端末装置

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JP2001127690A
JP2001127690A JP30552499A JP30552499A JP2001127690A JP 2001127690 A JP2001127690 A JP 2001127690A JP 30552499 A JP30552499 A JP 30552499A JP 30552499 A JP30552499 A JP 30552499A JP 2001127690 A JP2001127690 A JP 2001127690A
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signal
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register signal
wireless terminal
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JP30552499A
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Hiroshi Tomita
博 冨田
Hirokazu Matsuura
寛和 松浦
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、ボコーダが搭載された無線端末装
置に関し、通話信号として与えられたレジスタ信号を確
度高く安定に無線伝送することを目的とする。 【解決手段】 通話信号を分析合成方式で符号化して符
号の列を生成する符号化手段11と、無線伝送路に伝送
情報を送信する無線インタフェース手段12と、レジス
タ信号の起点と終点とを検出し、そのレジスタ信号が示
す情報を判別するレジスタ信号復号手段13と、これら
の起点と終点とを識別し、これらの起点と終点との以降
にそれぞれ設定された第一の時点から第二の時点に至る
ミュート期間に、符号化手段11が生成し、かつ無線イ
ンタフェース手段12に伝送情報として与えられるべき
符号の列を阻止する制御手段14と、レジスタ信号復号
手段13が判別した情報をミュート期間に伝送情報とし
て無線インタフェース手段12に与えるレジスタ信号代
替手段15とを備えて構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、通話信号の送信に
供されるボコーダが搭載され、その通話信号と占有帯域
の一部もしくは全てが共通であり、このボコーダによっ
て行われる符号化の方式に馴染まないレジスタ信号を送
出する無線端末装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、移動通信システムについては、高
度の無線伝送技術が適用されることによって、マルチメ
ディア化と加入者の急速な増加とに対する柔軟な適応に
併せて、多様なサービスの提供が図られつつある。この
ような無線伝送技術の内、特に、音声符号化技術は、人
間の聴覚の特性を有効に利用することによって音声に含
まれる冗長性を除去し、その音声を表す通話信号の情報
量を削減することによって、無線周波数の利用効率の向
上と高速の無線伝送とを可能とする技術である。
【0003】したがって、この音声符号化技術が適用さ
れてなるボコーダは、例えば、IS−95のように標準
化された移動通信システムにも積極的に適用されつつあ
る。図7は、ボコーダが適用されたWLLシステムの構
成例を示す図である。図において、無線端末装置40
は、加入者線41を介して電話器42に接続され、かつ
無線基地局43によって形成された無線ゾーン43Zに
位置する。無線基地局43は通信リンク44を介して基
地局制御局45に接続され、その基地局制御局45は局
間リンク46を介して交換局47に接続される。
【0004】無線端末装置40では、ライン回路48の
2線端子と、フック検出部49の入力と、リンギング信
号生成部50の出力とには上述した加入者線41が接続
され、そのライン回路48の4線出力はボコーダ51の
符号化入力とDTMFレシーバ52の入力とに接続され
る。ボコーダ51の符号化出力と復号化入力とはそれぞ
れCDMAモデム53の第一の入力と第一の出力とに接
続され、そのCDMAモデム53の第二の出力と第二の
入力とはそれぞれリンギング信号生成部50の入力とフ
ック検出部49の出力とに接続される。ボコーダ51の
復号化出力は、ライン回路48の4線入力に接続され
る。CDMAモデムの送信出力と受信入力とはそれぞれ
アナログフロントエンド部54を介して送受信部55の
変調入力と復調出力とに接続され、その送受信部55の
アンテナ端子はアンテナ56の給電端に接続される。D
TMFレシーバ52およびCDMAモデム53のバス端
子は、プロセッサ57のバス端子と共にバス58に接続
される。プロセッサ57のクロック入力とクロック出力
とには、それぞれアナログフロントエンド部54のクロ
ック出力とCDMAモデム53のクロック入力とが接続
される。
【0005】このような構成のWLLシステムでは、無
線基地局43は、チャネル制御を主導的に行う基地局制
御局45に通信リンク44を介して連係することによっ
て、無線ゾーン43Zを形成する。無線端末装置40で
は、プロセッサ57は、CDMAモデム53、アナログ
フロントエンド部54および送受信部55の動作を統括
することによって、無線ゾーン43Zと、無線基地局4
3と、通信リンク44とを介して所定の制御情報を送受
し、かつ上述したチャネル制御の手順に適応した処理を
行う。
【0006】したがって、無線端末装置40は、プロセ
ッサ57によって行われるこれらの処理の過程では、規
定のゾーン構成、チャネル配置およびチャネル制御に基
づく位置登録や認証を完了し、かつ待ち受け状態に移行
することができる。なお、このようなチャネル制御の過
程では、アナログフロントエンド部54は送受信部55
およびアンテナ56によって行われる無線ゾーン43Z
との無線インタフェースの下で、同期を確立する。ま
た、CDMAモデム53は、その同期の下で伝送情報
(チャネル制御にかかわる制御情報だけではなく、後述
するディジタル通話信号を含む。)の送受に要する拡散
処理と逆拡散処理とを行う。
【0007】しかし、これらのCDMAモデム53、ア
ナログフロントエンド部54および送受信部55によっ
て行われる一連の処理と、プロセッサ57の主導の下で
行われるチャネル制御の手順とについては、本発明に関
係がなく、かつ多様な公知技術の適用の下で実現が可能
であるので、ここでは、説明を省略する。待ち受け状態
では、フック検出部49は、加入者線41を介して接続
された電話器42の受話器が所定の時間(ここでは、簡
単のため、600ミリ秒であると仮定する。)に亘って
連続して持ち上げられているか否かを判別し、CDMA
モデム53およびバス58を介してプロセッサ57にそ
の判別の結果を通知する。
【0008】プロセッサ57は、その判別の結果が偽か
ら真に変化すると、「無線端末装置40の操作者によっ
て発信の指示が与えられたこと」を識別し、かつCDM
Aモデム53、アナログフロントエンド部54、送受信
部55およびアンテナ56を介して無線基地局43宛に
「発呼信号」を送出する。さらに、プロセッサ57は、
その操作者が行う操作に応じて電話器42から加入者線
41を介して与えられ、かつ着信先の電話番号を示すレ
ジスタ信号(ここでは、DTMF信号(Dual Tone Multi
ple Frequency)として与えられると仮定する。)を待ち
受ける。
【0009】このような状態では、ライン回路48は、
加入者線41を介して電話器42から順次与えられるD
TMF信号をDTMFレシーバ52とボコーダ51とに
並行して与える。DTMFレシーバ52は、このDTM
F信号を順次デコードすることによって上述した電話番
号を桁毎に示す番号の列に変換する。
【0010】プロセッサ57は、バス58を介してこの
番号の列を識別すると、CDMAモデム53、アナログ
フロントエンド部54、送受信部55およびアンテナ5
6を介して無線基地局43宛に、チャネル制御の手順に
基づいてこの番号の列を通知する。基地局制御局45
は、無線基地局43によって受信され、その無線基地局
43から通信リンク44を介して与えられる既述の「発
呼信号」と番号の列とをチャネル制御の手順に基づいて
識別する。
【0011】さらに、基地局制御局45は、該当する呼
の呼設定を行う交換局47に、これらの「発呼信号」と
番号の列とを局間リンク46を介して引き渡す。交換局
47は、このようにして引き渡される番号の列に規定の
番号計画に基づく番号解析処理を施し、かつ基地局制御
局45と連係することによって、着信者の特定とその着
信者の呼び出しに必要な処理を行う。
【0012】なお、局間リンク46に適用された信号方
式と、該当する呼が完了呼となるために交換局47によ
ってその信号方式に適応した手順に基づいて行われるべ
き呼設定の手順とについては、本発明に関係がなく、か
つ多様な公知技術の適用の下で実現が可能であるので、
ここでは、その説明を省略する。また、無線端末装置4
0では、プロセッサ57は、上述した発信呼が完了呼と
なったことを識別した時点には、その完了呼が存続して
いる期間に亘ってDTMFレシーバ52の稼働を規制
し、かつボコーダ51の稼働を許容する。
【0013】このような期間には、ボコーダ51は、電
話器42から加入者線41およびライン回路48を介し
て与えられる「アナログ上り通話信号」に規定の符号化
処理(例えば、QCELP(Qualcom Codebook Excited
Linear Prediction)方式に基づく。)を施すことによっ
て、その通話信号を示す「ディジタル上り通話信号」を
生成する。
【0014】また、無線基地局43から所定の無線チャ
ネルを介してアンテナ56に受信波として到来した下り
の通話信号は、アンテナ56、送受信部55,アナログ
フロントエンド部54およびCDMAモデム53が連係
して行う一連の処理の過程で、上述した「ディジタル上
り通話信号」と形式が共通である「ディジタル下り通話
信号」に変換される。
【0015】ボコーダ51は、CDMAモデム53によ
って与えられるこのような「ディジタル下り通話信号」
に上述した符号化処理と逆の処理である復号化処理を施
すことによって、「アナログ下り通話信号」を生成し、
かつライン回路48および加入者線41を介して電話器
42宛にその「アナログ下り通話信号」を与える。した
がって、電話器42に生起した完了呼の通話信号は、ボ
コーダ51が既述の通りに行う符号化処理と復号化処理
とに基づいて情報量が圧縮されつつ、無線基地局43と
の間に形成された所定の無線チャネルを介して伝送され
る。
【0016】また、上述した完了呼が存続している通話
期間には、電話器42の操作者は、新たに番号を設定す
ることによって、例えば、 ・ 会議通話の相手となるべき所望の着信先、 ・ 話中である着信者が終話次第、コールバックとその
着信者の呼び出しとが並行して行われるべきことを特番
「*59♯」等で示すコールバックサービスの要求、 ・ そのコールバックサービスの要求が解除されるべき
ことを特番「♯59♯」等で示すコールバック解除の要
求を発することができる。
【0017】このようにして新たに指定された番号は、
操作者の指示に応じて発信時と同様に電話器42からD
TMF信号として送出される。したがって、このDTM
F信号は、加入者線41およびライン回路48を介して
ボコーダ51に上述した「アナログ上り通話信号」とし
て与えられ、そのボコーダ51によって行われる符号化
処理の下で、無線基地局43および通信リンク44を介
して基地局制御局45に「ディジタル上り通話信号」と
して与えられる。基地局制御局45は、交換局47に対
して、この「ディジタル上り通話信号」を直接与え、あ
るいは対応するDTMF信号を示すPCM信号(あるい
はADPCM信号)に変換して与える。
【0018】交換局47は、上述した「ディジタル上り
通話信号」あるいはPCM信号として与えられたレジス
タ信号を取り込み、かつ識別することによって、発信元
の要求に適応した呼処理を行う。なお、無線端末装置4
0が着信先となるべき着信呼が生起した場合には、無線
基地局43は、交換局47と連係してチャネル制御を行
う基地局制御局45の主導の下でこの無線端末装置40
の選択呼び出しを行う。
【0019】プロセッサ57は、CDMAモデム53、
アナログフロントエンド部54および送受信部55と所
定の手順に基づいて連係することによって、その選択呼
び出しに応答し、このCDMAモデム53を介してリン
ギング信号生成部50を駆動する。リンギング信号生成
部50は、このようにして駆動されている期間には、加
入者線41にリンギング信号を送出する。
【0020】したがって、電話器42はこのリンギング
信号に応じて鳴動し、この電話器42の操作者に着信の
通知が行われる。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来例では、ボコーダ51は、通話状態において加入者線
41を介して電話器42からDTMF信号が与えられた
ときには、通話信号に施されるべき規定の符号化処理と
同じ符号化処理をそのDTMF信号に施すことによっ
て、無線基地局43宛に送出されるべき「ディジタルレ
ジスタ信号」を生成する。
【0022】しかし、このような符号化処理の過程で
は、通話信号は規定のフレーム毎に分割され、かつこれ
らのフレームは、送話者の声道の形状によって変化し、
かつ情報量が少ない所定のパラメータ(例えば、有声音
と無声音との識別子、ピッチ周期、利得、周波数スペク
トルの分布等々)の列に順次変換される。すなわち、通
話状態においては、電話器42から送出されたDTMF
信号は、送話者の声道からなる発声体とは機構が全く異
なる発信回路等によって生成されるにもかかわらず、上
述したパラメータの列として表現され、かつ伝送特性が
必ずしも高く安定には維持されない無線伝送路を介して
無線基地局43に伝送される。
【0023】したがって、このようなDTMF信号とし
て与えられたレジスタ信号の各桁は交換機47には確実
には伝達されず、そのために、既述の会議通話の相手の
呼び出しやコールバックサービスの要求および解除が確
実には行われない可能性があった。なお、通話状態にお
いて電話器42から与えられるDTMF信号について
は、DTMF信号の成分として与えられ得る7波の周波
数に減衰極を有し、かつ選択特性が先鋭であるフィルタ
がボコーダ51の前段に配置されることによって、その
ボコーダ51による符号化処理が規制されると共に、D
TMFレシーバ52によって行われたエンコードの結果
を示すディジタル情報(通話信号の伝送帯域の帯域内と
帯域外との何れを介して伝送されるものであってもよ
い。)として無線基地局43宛に無線伝送されてもよ
い。
【0024】しかし、このような構成は、 ・ DTMF信号に伴い得る周波数およびレベルの偏差
(電話器42の特性や性能の偏差を含む。)に対する適
応と、 ・ 上述した減衰極に起因して生じる通話品質の劣化が
許容可能な程度に抑えられることとが並行して達成され
難いために、実際には適用され難かった。
【0025】また、通話状態では、DTMF信号の成分
は、上述したフィルタの先鋭度が小さく設定されるほ
ど、無線基地局43、基地局制御極45および交換機4
7に通話信号と同様にして伝達される。したがって、交
換機47の構成や呼処理の方式によっては、無用なレジ
スタ信号の認識に基づく誤接続や不正規な呼設定が行わ
れる可能性があった。
【0026】なお、上述した課題については、例えば、
図8に示すように、 ・ 通話信号(DTMF信号であってもよい。)の振幅
の瞬時値を逐次処理方式(あるいはブロック処理方式)
(例えば、ADPCM(Adaptive DifferentialPulse Co
de Modulation)方式に基づく。)に基づいて符号化する
音声コーデック61がボコーダ51に代えて備えられ、 ・ CDMA方式に代わるTDMA方式に適応した所定
の処理を行うTDMA制御部62がCDMAモデム53
に代えて備えられた点で図7に示す無線端末装置40と
構成が異なる無線端末装置63が適用されたTDMA方
式のWLLシステムでは生じない。
【0027】しかし、特に、秘匿性と耐干渉性とを併有
し、かつ単一呼当たりに確保されるべき伝送容量の増大
とマルチメディア化とに対する柔軟な適応が可能である
CDMA方式の無線伝送系には、無線周波数の有効利用
を実現するボコーダ51は重要な技術である。したがっ
て、既に標準化が完了した実用化が図られつつあり、あ
るいは研究・開発が進められている次世代の移動通信シ
ステムやWLLシステムについては、通話状態に通話信
号として与えられるDTMF信号等のレジスタ信号を良
好な伝送品質で無線伝送できる技術が強く要望されてい
る。
【0028】本発明は、構成の大幅な変更と通話品質の
劣化とを伴うことなく、その通話信号と共通の帯域を介
して与えられるレジスタ信号を確度高く安定に無線伝送
できる無線端末装置を提供することを目的とする。
【0029】
【課題を解決するための手段】図1は、請求項1、3、
5〜9に記載の発明の原理ブロック図である。
【0030】請求項1に記載の発明は、通話信号を分析
合成方式に基づいて符号化し、その通話信号を示す符号
の列を生成する符号化手段11と、無線伝送路に伝送情
報を送信する無線インタフェース手段12と、通話信号
として与えられたレジスタ信号の時間軸上の起点と終点
とを検出し、そのレジスタ信号で示される情報を判別す
るレジスタ信号復号手段13と、レジスタ信号復号手段
13によって検出された起点と終点とを識別し、この起
点の以降に設定された第一の時点からその終点の以降に
設定された第二の時点に至るミュート期間に亘って、符
号化手段11によって生成され、かつ無線インタフェー
ス手段12に伝送情報として与えられるべき符号の列を
阻止する制御手段14と、レジスタ信号復号手段13に
よって判別された情報を取り込み、ミュート期間にその
情報を伝送情報として無線インタフェース手段12に与
えるレジスタ信号代替手段15とを備えたことを特徴と
する。
【0031】図2は、請求項2、4〜9に記載の発明の
原理ブロック図である。請求項2に記載の発明は、通話
信号を分析合成方式に基づいて符号化し、その通話信号
を示す符号の列を生成する符号化手段11と、無線伝送
路に伝送情報を送信する無線インタフェース手段12
と、通話信号として与えられたレジスタ信号の時間軸上
の起点と終点とを検出し、そのレジスタ信号で示される
情報を判別するレジスタ信号復号手段13と、レジスタ
信号復号手段13によって検出された起点と終点とを識
別し、この起点の以降に設定された第一の時点からその
終点の以降に設定された第二の時点に至るミュート期間
に亘って、符号化手段11によって行われる符号化を規
制する制御手段14Aと、レジスタ信号復号手段13に
よって判別された情報を取り込み、ミュート期間にその
情報を伝送情報として無線インタフェース手段12に与
えるレジスタ信号代替手段15とを備えたことを特徴と
する。
【0032】請求項3に記載の発明は、請求項1に記載
の無線端末装置において、自局に生起した完了呼が存続
しているか否かの判別を行うチャネル制御手段21を備
え、制御手段14は、チャネル制御手段21によって行
われた判別の結果が偽である期間に、符号化手段11に
よって生成された符号の列に遅延を与えることなく、こ
の符号の列を伝送情報として無線インタフェース手段1
2に与えることを特徴とする。
【0033】請求項4に記載の発明は、請求項2に記載
の無線端末装置において、自局に生起した完了呼が存続
しているか否かの判別を行うチャネル制御手段21を備
え、制御手段14Aは、チャネル制御手段21によって
行われた判別の結果が偽である期間に、符号化手段11
が行う符号化を許容し、その符号化手段11によって生
成された符号の列に遅延を与えることなく、この符号の
列を伝送情報として無線インタフェース手段12に与え
ることを特徴とする。
【0034】請求項5に記載の発明は、請求項1ないし
請求項4の何れか1項に記載の無線端末装置において、
無線インタフェース手段12は、通話信号の伝送に供さ
れるべき無線伝送路以外の無線伝送路に、レジスタ信号
代替手段15によって与えられた情報を送信することを
特徴とする。請求項6に記載の発明は、請求項1ないし
請求項5の何れか1項に記載の無線端末装置において、
制御手段14、14Aは、通話信号として与えられ得る
レジスタ信号の桁間に確保されるべき最小の休止期間の
長さが予め与えられ、レジスタ信号復号手段13によっ
て検出された終点からその休止期間が経過する時点に第
二の時点を設定することを特徴とする。
【0035】請求項7に記載の発明は、請求項1ないし
請求項6の何れか1項に記載の無線端末装置において、
制御手段14、14Aは、符号化手段11によって行わ
れる符号化の応答時間と、レジスタ信号復号手段13が
起点を検出するために要する所要時間とが予め与えら
れ、その起点からこれらの応答時間と所要時間との差に
等しい時間が経過する時点、あるいはその時点に先行す
る時点に第一の時点を設定することを特徴とする。
【0036】請求項8に記載の発明は、請求項1ないし
請求項6の何れか1項に記載の無線端末装置において、
チャネル制御手段21は、無線伝送路の形成にかかわる
チャネル制御を行い、かつレジスタ信号復号手段13が
起点を検出するために要する所要時間をそのチャネル制
御の手順に基づいて求め、制御手段14、14Aは、符
号化手段11によって行われる符号化の応答時間が予め
与えられ、かつレジスタ信号復号手段13によって検出
された起点に対して、チャネル制御手段21によって求
められた応答時間とその所要時間との差に等しい時間が
経過する時点、あるいはその時点に先行する時点に第一
の時点を設定することを特徴とする。
【0037】請求項9に記載の発明は、請求項7または
請求項8に記載の無線端末装置において、制御手段1
4、14Aは、符号化手段11が符号化を行う単位であ
るフレームに同期した時点に、第一の時点と第二の時点
との双方あるいは何れか一方を設定することを特徴とす
る。請求項1に記載の発明にかかわる無線端末装置で
は、符号化手段11は通話信号を分析合成方式に基づい
て符号化することによって、その通話信号を示す符号の
列を生成する。
【0038】レジスタ信号復号手段13は、上述した通
話信号としてレジスタ信号が与えられると、そのレジス
タ信号の時間軸上の起点と終点とを検出する。制御手段
14は、このようにして検出された起点の以降に設定さ
れた第一の時点からその終点の以降に設定された第二の
時点に至るミュート期間に亘って、符号化手段11によ
って生成され、かつ無線インタフェース手段12に伝送
情報として与えられるべき符号の列を阻止する。
【0039】また、レジスタ信号復号手段13は、既述
のレジスタ信号で示される情報を判別する。レジスタ信
号代替手段15は、上述したミュート期間にその情報を
伝送情報として無線インタフェース手段12に与える。
無線インタフェース手段12は、無線伝送路にその伝送
情報を送信する。すなわち、レジスタ信号は、通話信号
として与えられても上述した符号化を行う符号化手段1
1を介することなく、その符号化手段11に代わるレジ
スタ信号代替手段15と無線インタフェース手段12と
を介して無線伝送される。
【0040】したがって、レジスタ信号が分析合成方式
に基づく符号化に馴染まないにもかかわらず符号化手段
11によって符号化され、かつ無線インタフェース手段
12を介して無線伝送されることに起因するそのレジス
タ信号の伝送品質の低下が回避される。請求項2に記載
の発明にかかわる無線端末装置では、符号化手段11は
通話信号を分析合成方式に基づいて符号化することによ
って、その通話信号を示す符号の列を生成する。
【0041】レジスタ信号復号手段13は、上述した通
話信号としてレジスタ信号が与えられると、そのレジス
タ信号の時間軸上の起点と終点とを検出する。制御手段
14Aは、このようにして検出された起点の以降に設定
された第一の時点からその終点の以降に設定された第二
の時点に至るミュート期間に亘って、符号化手段11に
よって行われる符号化を規制する。
【0042】また、レジスタ信号復号手段13は、既述
のレジスタ信号で示される情報を判別する。レジスタ信
号代替手段15は、上述したミュート期間にその情報を
伝送情報として無線インタフェース手段12に与える。
無線インタフェース手段12は、無線伝送路にその伝送
情報を送信する。すなわち、レジスタ信号は、通話信号
として与えられても上述した符号化を行う符号化手段1
1を介することなく、その符号化手段11に代わるレジ
スタ代替手段15と無線インタフェース手段12とを介
して無線伝送される。
【0043】したがって、レジスタ信号が分析合成方式
に基づく符号化に馴染まないにもかかわらず符号化手段
11によって符号化され、かつ無線インタフェース手段
12を介して無線伝送されることに起因するそのレジス
タ信号の伝送品質の低下が回避される。請求項3に記載
の発明にかかわる無線端末装置では、請求項1に記載の
無線端末装置において、チャネル制御手段21は、自局
に生起した完了呼が存続しているか否かの判別を行う。
制御手段14は、その判別の結果が偽である期間に、符
号化手段11によって生成された符号の列に遅延を与え
ることなく、この符号の列を伝送情報として無線インタ
フェース手段12に与える。
【0044】すなわち、自局に何ら呼が生起していない
期間、あるいは生起した何らかの呼が完了呼となるため
にチャネル制御や呼設定が行われている過程では、符号
化手段11に通話信号として与えられたレジスタ信号
は、その符号化手段11が分析合成方式に基づいて行う
符号化の下で情報量が圧縮され、かつ無用な遅延を伴う
ことなく効率的に無線伝送される。
【0045】したがって、上述したレジスタ信号が分析
合成方式に基づいて符号化された場合であっても、所望
の伝送品質が確保される限り、チャネル制御や呼処理の
効率の低下が回避される。請求項4に記載の発明にかか
わる無線端末装置では、請求項2に記載の無線端末装置
において、チャネル制御手段21は、自局に生起した完
了呼が存続しているか否かの判別を行う。制御手段14
Aは、その判別の結果が偽である期間に、符号化手段1
1が行うべき符号化を許容し、その符号化手段11によ
って生成された符号の列に遅延を与えることなく、この
符号の列を伝送情報として無線インタフェース手段12
に与える。
【0046】すなわち、自局に何ら呼が生起していない
期間、あるいは生起した何らかの呼が完了呼となるため
にチャネル制御や呼設定が行われている過程では、符号
化手段11に通話信号として与えられたレジスタ信号
は、その符号化手段11が分析合成方式に基づいて行う
符号化の下で情報量が圧縮され、かつ無用な遅延を伴う
ことなく効率的に無線伝送される。
【0047】したがって、上述したレジスタ信号が分析
合成方式に基づいて符号化された場合であっても、所望
の伝送品質が確保される限り、チャネル制御や呼処理の
効率の低下が回避される。請求項5に記載の発明にかか
わる無線端末装置では、請求項1ないし請求項4の何れ
か1項に記載の無線端末装置において、無線インタフェ
ース手段12は、通話信号の伝送に供されるべき無線伝
送路以外の無線伝送路に、レジスタ信号代替手段15に
よって与えられた情報を送信する。
【0048】すなわち、レジスタ信号は、占有帯域の全
てあるいは一部が通話信号と共通であっても、伝送に供
される帯域がその通話信号と共用されることに起因する
伝送品質の劣化が生じることなく、チャネル制御や呼処
理に適用される。
【0049】請求項6に記載の発明にかかわる無線端末
装置では、請求項1ないし請求項5の何れか1項に記載
の無線端末装置において、制御手段14、14Aは、通
話信号として与えられ得るレジスタ信号の桁間に確保さ
れるべき最小の休止期間の長さが予め与えられ、レジス
タ信号復号手段13によって検出された終点からその休
止期間が経過する時点に第二の時点を設定する。
【0050】すなわち、通話信号として与えられたレジ
スタ信号が符号化手段11を介して無線伝送されること
は、そのレジスタ信号の立ち下がり時点から上述した最
小の休止期間に亘って、確実に規制される。したがっ
て、レジスタ信号を与えるために行われる操作に制約が
課されることなく、完了呼にかかわるチャネル制御や呼
処理が安定に確度高く行われる。
【0051】請求項7に記載の発明にかかわる無線端末
装置では、請求項1ないし請求項6の何れか1項に記載
の無線端末装置において、制御手段14、14Aは、符
号化手段11によって行われる符号化の応答時間と、レ
ジスタ信号復号手段13が起点を検出するために要する
所要時間とが予め与えられ、その起点からこれらの応答
時間と所要時間との差に等しい時間が経過する時点、あ
るいはその時点に先行する時点に第一の時点を設定す
る。
【0052】すなわち、符号化手段11によって行われ
る符号化の方式が多様であり、あるいはその符号化の速
度に偏差がある場合であっても、通話信号として与えら
れたレジスタ信号が符号化手段11を介して無線伝送さ
れることは、これらの応答時間と所要時間とがそれぞれ
所望の精度で既知の値として予め与えられる限り、確度
高く回避される。
【0053】請求項8に記載の発明にかかわる無線端末
装置では、請求項1ないし請求項6の何れか1項に記載
の無線端末装置において、チャネル制御手段21は、無
線伝送路の形成にかかわるチャネル制御を行い、かつレ
ジスタ信号復号手段13が起点を検出するために要する
所要時間をそのチャネル制御の手順に基づいて求める。
制御手段14、14Aは、符号化手段11によって行わ
れる符号化の応答時間が予め与えられ、かつレジスタ信
号復号手段13によって検出された起点に対して、チャ
ネル制御手段21によって求められた応答時間とその所
要時間との差に等しい時間が経過する時点、あるいはそ
の時点に先行する時点に第一の時点を設定する。
【0054】すなわち、上述したチャネル制御の過程で
適宜求められ、かつ無線伝送路を介して対向する無線局
と自局との双方で行われる通話信号の符号化方式に適応
した応答時間に基づいて、第一の時点が設定される。し
たがって、これらの無線局と自局との構成に対して柔軟
に適応しつつ、通話信号として与えられたレジスタ信号
が符号化手段11を介して無線伝送されることが確度高
く回避される。
【0055】請求項9に記載の発明にかかわる無線端末
装置では、請求項7または請求項8に記載の無線端末装
置において、制御手段14、14Aは、符号化手段11
が符号化を行う単位であるフレームに同期した時点に、
第一の時点と第二の時点との双方あるいは何れか一方を
設定する。すなわち、通話信号として与えられたレジス
タ信号が符号化手段11を介して無線伝送されることが
規制されるべき期間の始点と終点との双方あるいは何れ
か一方は、その符号化手段11によって符号化が行われ
るフレームの先頭あるいは末尾の時点に一致する。
【0056】したがって、このような期間がフレームと
非同期に設定される場合に比べて、通話信号だけではな
く、レジスタ信号伝送品質が安定に高く維持される。
【0057】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施形態について詳細に説明する。
【0058】図3は、本発明にかかわる第一ないし第四
の実施形態を示す図である。図において、図7に示す従
来例と機能および構成が同じものについては、同じ符号
を付与して示し、ここでは、説明を省略する。本実施形
態と図7に示す従来例との構成の相違点は、下記の点で
同図に示す無線端末装置40と異なる無線端末装置30
がその無線端末装置40に代えて備えられた点にある。
【0059】・ ボコーダ51の符号化出力は、CDM
Aモデム53の第一の入力に直結されず、かつ遅延部3
1を介してセレクタ32の第一の入力に接続される。 ・ セレクタ32の他方の入力には、無音パターン生成
部33の出力が接続される。 ・ セレタタ32の出力は、CDMAモデム53の第一
の入力に接続される。
【0060】・ 遅延部31およびセレクタ32の制御
入力にはバス58が接続される。 ・ 無線基地局43、基地局制御局45および交換局4
7に代えて、それぞれ無線基地局43A、基地局制御局
45Aおよび交換局47Aが備えられる。なお、本実施
形態と図1および図2に示すブロック図との対応関係に
ついては、ボコーダ51は符号化手段11に対応し、プ
ロセッサ57、CDMAモデム53、アナログフロント
エンド部54、送受信部55およびアンテナ56は無線
インタフェース手段12に対応し、DTMAレシーバ5
2およびプロセッサ57はレジスタ信号復号手段13に
対応し、プロセッサ57、遅延部31およびセレクタ3
2は制御手段14、14Aに対応し、プロセッサ57、
セレクタ32および無音パターン生成部33はレジスタ
信号代替手段15に対応し、プロセッサ57はチャネル
制御手段21に対応する。
【0061】図4は、本実施形態と動作タイムチャート
である。以下、図3および図4を参照して本発明にかか
わる第一の実施形態の動作を説明する。
【0062】なお、本実施形態は、請求項1〜4、7、
9に記載の発明に対応する。電話器42の操作者が行う
操作に応じて生起した発信呼が完了呼となる過程におい
て無線端末装置30の各部が無線基地局43A、基地局
制御局45Aおよび交換局47Aと連係して行う処理
は、下記の点において従来例と異なる。 ・ 遅延部31の遅延時間は、プロセッサ57の主導の
下で所定の最小値に設定される。
【0063】・ セレクタ32は、プロセッサ57の主
導の下で遅延部31の出力とCDMAモデムの第一の入
力との間に定常的にパスを形成する。プロセッサ57
は、既述のチャネル制御の手順に基づいて上述した発信
呼が完了呼となったことを識別すると、その完了呼が存
続する期間に亘ってDTMFレシーバ52の動作を許容
する。
【0064】DTMFレシーバ48は、このような期間
には、加入者線41およびライン回路48を介して電話
器42から何らかのDTMF信号が与えられると、その
DTMF信号をデコードし、このDTMF信号が継続し
て与えられている期間(図4(1))と、その期間の時間軸
上における始点と終点とを検出する(図4(2)、(3))。さ
らに、DTMFレシーバ48は、バス58を介してプロ
セッサ57宛に、このようなDTMF信号のデコードの
結果に併せて、上述した期間、始点および終点を通知す
る。
【0065】一方、ボコーダ51は、同様の期間には、
プロセッサ51の配下で「アナログ上り通話信号」の符
号化を行うので、上述したように電話器42によってそ
の「アナログ上り通話信号」として与えられたDTMF
信号を従来例と同様の方式に基づいてフレーム毎に符号
化し、かつ既述の「ディジタル上り通話信号」として送
出する(図4(4))。
【0066】また、プロセッサ57には、 ・ DTMFレシーバ52の立ち上がり時間tr(ここ
では、簡単のため、例えば、40ミリ秒であると仮定す
る。)と、 ・ ボコーダ51が符号化処理に要する最小の応答時間
Trとの何れより長く、かつそのボコーダ51と遅延部
31とで生じることが許容されるべき遅延時間の送話
(以下「規定遅延時間」という。)と、 ・ この「規定遅延時間」Dとその応答時間Trとの差
分に等しい「設定遅延時間」dとが予め与えられる。
【0067】さらに、プロセッサ57は、上述した期間
を識別した時点で、遅延部31の遅延時間としてその
「設定遅延時間」dを設定する。したがって、遅延部3
1の出力には、上述したDTMF信号(図4(1))がボコ
ーダ51によって符号化されることによって生成された
「ディジタル上り通話信号」は、そのDTMF信号に対
して規定遅延時間に亘って遅延して得られる(図4
(5))。
【0068】さらに、プロセッサ57は、上述したよう
にDTMFレシーバ52によって通知された始点を識別
すると、ボコーダ51によって行われる符号化の対象と
なるフレーム(上りアナログ通話信号が一定の周期で分
割されることによってなる音声フレーム)に同期した時
点(図4(6))で、先行してセレクタ32に与えられてい
た選択信号の論理値を反転させる。
【0069】セレクタ32は、このような論理値の選択
信号に応じて、遅延部31を介してボコーダ51から与
えられる信号に代えて、無線パターン生成部33が定常
的に与える「無音パターン」(ボコーダ51によって行
われる符号化方式に適応する。)をCDMAモデム53
に与える(図4(7))。また、プロセッサ57は、この選
択信号の論理値が反転している期間(以下、「ミュート
期間」という。)には、DTMFレシーバ48によって
通知されたデコードの結果を取り込み、CDMAモデム
53、アナログフロントエンド部54、送受信部55お
よびアンテナ56を介して無線基地局43A宛に、例え
ば、図5に示すように、チャネル設定の方式に適応した
形式のメッセージ(送信フレーム)としてその結果を送
出する。
【0070】さらに、プロセッサ57は、上述した選択
信号の論理値を反転させた時点以降には、DTMFレシ
ーバ52によって後続して検出されるべき既述の終点を
待ち受け、その終点が検出されると、その時点から規定
の時間が経過し、かつ既述のフレームに同期した時点ま
で待機した後に、この選択信号の論理値を再び反転させ
る(図4(8))。
【0071】すなわち、通話状態に電話器42から通話
信号(アナログ上り通話信号)として与えられたDTM
F信号は、ボコーダ51によって符号化される。しか
し、その符号化の結果として与えられる「ディジタル上
り通話信号」は、上述したミュート期間には、無音パタ
ーン生成部33が与える無音パターンで代替され、その
無音パターンが無線基地局43A宛に無線伝送される。
【0072】したがって、本実施形態によれば、既述の
遅延部31、セレクタ32および無音パターン生成部3
3が従来例に付加され、かつプロセッサ57が実行する
ソフトウエアの制御の下で既述の一連の処理が行われる
軽微な構成の変更の下で、通話状態で電話器42が通話
信号として送出するDTMF信号がボコーダ51を介し
て無線伝送されることが規制される。
【0073】さらに、本実施形態によれば、通話状態に
おいて発信元から与えられ、かつ通話信号と占有帯域の
一部もしくは全てが共通であるDTMF信号は、チャネ
ル制御と呼処理との手順に基づいて確度高く識別され、
多様な形態の通信サービスの実現に供される。なお、本
実施形態では、選択信号の論理値が既述のフレームに同
期した時点で更新されている。
【0074】しかし、このような選択信号の論理値が更
新される時点については、伝送品質の劣化その他の不具
合が許容されるならば、ハードウエアやソフトウエアの
構成の簡略化を目的として、上述したフレームに非同期
に更新されてもよい。以下、図3を参照して本発明にか
かわる第二の実施形態の動作を説明する。なお、本実施
形態は、請求項5に記載の発明に対応する。
【0075】本実施形態と既述の第一の実施形態との相
違点は、プロセッサ57によって行われる下記の処理の
手順にある。プロセッサ57は、ミュート期間には、D
TMFレシーバ48によってデコードの結果が通知され
る度に、そのデコードの結果を取り込み、かつ下記の処
理を行う。
【0076】(1) CDMAモデム53、アナログフロン
トエンド部54および送受信部55の全てあるいは一部
の動作の形態を主導的に決定することによって、 ・ 既述の「ディジタル上り通話信号」の伝送に供され
るべき無線チャネル(以下、「通話チャネル」とい
う。)の伝送帯域の内、その「ディジタル上り通話信
号」の占有帯域外の伝送帯域と、 ・ 規定のチャネル配置に基づいて適用が可能であり、
かつ通話チャネルと異なる所定の無線チャネル(例え
ば、制御用に割り付けられ、かつ収容された全ての無線
端末装置の発信と選択呼び出しとの双方あるいは何れか
一方に適用される制御チャネル)と、の何れかを捕捉す
る。
【0077】(2) 上述したデコードの結果を所定の形式
のメッセージに変換する。 (3) 先行して捕捉された伝送帯域あるいは無線チャネル
を介して無線基地局43A宛に、このメッセージ(自局
の識別情報を含んで構成されてもよい。)を送出する。
すなわち、通話状態で電話器42から加入者線41を介
して与えられ、かつレジスタ信号に相当するDTMF信
号は、通話信号の伝送に供される伝送帯域あるいは無線
チャネルを介することなく、無線基地局43Aに伝達さ
れる。
【0078】したがって、本実施形態によれば、通話状
態を維持する無線端末装置30によって発せられたレジ
スタ信号は、伝送帯域が通話信号と共用されることに起
因する伝送品質の劣化が生じることなく、確度高くチャ
ネル制御や呼処理に供される。以下、図3および図4を
参照して本発明にかかわる第三の実施形態の動作を説明
する。
【0079】なお、本実施形態は、請求項6に記載の発
明に対応する。本実施形態と既述の第一および第二の実
施形態との相違点は、プロセッサ57によって行われる
下記の処理の手順にある。プロセッサ57は、ミュート
期間には、第一の実施形態と同様に、DTMFレシーバ
52によって後続して検出されるべき終点(図4(3))を
待ち受ける。
【0080】さらに、プロセッサ57は、この終点が検
出されると、その時点から下記の時間(以下、「桁間ポ
ーズ」と称し、ここでは、簡単のため「1秒」であると
仮定する。)が経過する時点まで、選択信号の論理値を
再び反転させる(図4(8))処理を保留する。ここに、桁
間ポーズは、「電話器42から加入者線41を介して与
えられるDTMF信号の桁間に確保されるべき無音期間
の最小の長さ」に相当する。
【0081】このような桁間ポーズの期間には、一般
に、ボコーダ51から遅延部31を介して与えられ、か
つ対応するDTMF信号に応じて生成された符号の列
(ディジタル上り通話信号)(図4(5))が消滅する(図4
(9))が、後続する桁を示すDTMF信号が電話器42に
よって与えられることはない。すなわち、ボコーダ51
がDTMF信号を符号化することによって生成された符
号の列は、電話器42の操作者が如何なる速度でダイヤ
ル操作を行った場合であっても、セレクタ32によって
阻止され、かつ無線伝送路に送出されることはない。
【0082】したがって、本実施形態によれば、電話器
42の操作にかかわる制約が何ら生じることなく、既述
の第一および第二の実施形態に比べて安定にレジスタ信
号の無線伝送が行われ、かつサービス品質が高く維持さ
れる。以下、本発明にかかわる第四の実施形態について
説明する。本実施形態と既述の第一ないし第三の実施形
態との相違点は、図3に点線で示すように、バス58に
接続された制御端子を有するボコーダ51Aがボコーダ
51に代えて備えられ、かつプロセッサ57が後述する
処理を行う点にある。
【0083】図6は、本発明にかかわる第四の実施形態
の動作を説明する図である。以下、図3を参照して本発
明にかかわる第四の実施形態の動作を説明する。なお、
本実施形態は、請求項8に記載の発明に対応する。ボコ
ーダ51Aと既述のボコーダ51との相違点は、無線端
末装置30が設置され得る無線ゾーン、あるいはその無
線端末装置30が位置し得る無線ゾーンを形成する全て
の無線基地局、あるいはこれらの無線基地局に割り付け
られた無線チャネルに適用され得る何れの音声符号化方
式(例えば、QCELP、EVRC等々)に対しても、
プロセッサ57の主導の下で適応が可能である点にあ
る。
【0084】プロセッサ57は、図6に示すように、ボ
コーダ51Aが適応可能な全ての音声符号化方式につい
て、個々の音声符号化方式を示す識別子に対応付けら
れ、かつ符号化に要する応答時間(例えば、QCELP
が適用された場合には27.5ミリ秒となり、EVRC
が適用された場合には33ミリ秒となる。)が予め登録
された応答時間テーブル57Tを主記憶の所定の記憶領
域に有する。
【0085】また、プロセッサ57は、自局に生起した
呼(ここでは、発信呼であると仮定する。)にかかわる
チャネル制御の手順に基づいて無線基地局43A(基地
局制御局45A)と相互に所定の制御情報を送受し、そ
の過程では、受信された制御情報に含まれる識別子を取
得し、あるいはその識別子に相当する識別子を所内の内
部処理に基づいて特定する。
【0086】なお、このようにして適用されるべき音声
符号化方式を示す識別子を得るために行われるチャネル
制御の方式および手順については、多様な先行技術が適
用されることによって実現が可能であるので、ここで
は、その説明を省略する。さらに、プロセッサ57は、
このようにして得られた識別子に対応して応答時間テー
ブル57Tに登録されている応答時間Trを取得し、そ
の応答時間Trを適用することによって、選択信号の論
理値を反転させるべき時刻(図4(6))を既述の第一の実
施形態と同様に決定する。
【0087】すなわち、無線端末装置30では、完了呼
が生起した時点で自局が位置する無線ゾーンと、その完
了呼に割り付けられた無線チャネルとの双方あるいは何
れか一方に応じて異なる音声符号化方式が適用され得る
場合であっても、電話器42によって与えられるDTM
F信号に応じて設定されるべきミュート期間の起点は、
実際に適用された音声符号化方式に適応した時点に設定
される。
【0088】このように本実施形態によれば、ミュート
期間は、上述した識別子が確度高く取得され、あるいは
特定される限り、無用に長くなったり短くなったりする
ことなく、ボコーダ51Aによって行われる符号化の方
式に対して適切に設定される。したがって、既述の第一
ないし第三の実施形態に比べて、サービス品質に併せて
通話品質が高く維持される。
【0089】なお、本実施形態では、上述した識別子
は、発信呼にかかわるチャネル制御あるいは呼処理の過
程で取得され、あるいは特定されている。しかし、この
ような識別子については、着信呼だけではなく、位置登
録、ハンドオフにかかわるチャネル制御あるいは呼処理
の手順の下で取得され、あるいは特定されてもよい。
【0090】また、本実施形態では、上述した識別子が
チャネル制御の手順に基づいて得られている。しかし、
このような識別子については、無線端末装置30の設置
時、あるいは稼働の開始時にボコーダ51、51Aによ
って行われるべき符号化の方式が既知の情報として与え
られるならば、上述した識別子を得るチャネル制御が何
ら行われなくてもよい。
【0091】また、このような場合には、チャネル制御
が何ら行われることなく無線伝送路が確保され、かつ所
望の伝送情報の伝送に供される無線端末装置にも、本発
明は適用可能である。さらに、上述した各実施形態で
は、通話状態においてDTMF信号として与えられるレ
ジスタ信号に応じて所望のチャネル制御や呼処理が行わ
れるために、電話器42に対して操作者によって行われ
るフッキングの検出については、何ら記述されていな
い。
【0092】しかし、このようなフッキングの検出につ
いては、公知の多様な技術が適用されることによって実
現が可能であり、本発明の特徴ではないので、説明を省
略することとする。また、上述した各実施形態では、無
線端末装置30に生起した発信呼が完了呼となり、その
完了呼が存続している期間に電話器42からDTMF信
号として与えられたレジスタ信号が無線基地局43宛に
送出される場合のみに記載されている。
【0093】しかし、本発明は、このような完了呼に限
定されず、例えば、無線端末装置30に生起した着信呼
が完了呼となり、その完了呼が存続している場合にも、
同様に適用が可能である。さらに、上述した各実施形態
では、ミュート期間には、ボコーダ51、51Aによっ
て行われるべき符号化が何ら規制されず、かつその符号
化の結果として生成された符号の列については、遅延部
31によって既述の遅延が与えられるにもかかわらず、
セレクタ32によって無線伝送路に対する送信が規制さ
れている。
【0094】しかし、本発明はこのような構成に限定さ
れず、例えば、セレクタ32が無音パターン生成部33
によって与えられる無音パターンを選択するためにその
セレクタ32に与えられる選択信号に応じて、ボコーダ
51、51Aによって行われる符号化が規制されてもよ
い。また、上述した各実施形態では、遅延部31の遅延
時間dが通話状態に限って既述の値に設定されている。
【0095】しかし、このような遅延時間dに起因する
チャネル制御の効率や通話品質の劣化が許容される程度
である場合には、遅延部31の遅延時間は、規定の一定
値に設定され、かつチャネル制御の過程で何ら更新され
なくてもよい。さらに、上述した各実施形態では、アナ
ログ方式の加入者線41を介して電話器42に接続され
るた無線端末装置30に本発明が適用されている。
【0096】しかし、本発明は、通話信号の帯域に占有
帯域を有し、かつ分析合成方式に基づく符号化に馴染ま
ないレジスタ信号が通話状態に与えられるならば、この
ような加入者線41に限らず、多様な信号方式が適用さ
れた2線式および4線式の回線に接続される無線端末装
置にも適用が可能である。また、このような回線につい
ては、ディジタル方式の信号方式が適用されてもよい。
【0097】さらに、上述した各実施形態では、CDM
A方式のWLLシステムに本発明が適用されている。し
かし、本発明は、通話信号として与えられ、かつボコー
ダ51、51Aによって行われる分析合成方式の符号化
に馴染まないレジスタ信号がそのボコーダ51、51A
に入力され得るならば、如何なる多元接続方式、ゾーン
構成、チャネル配置が適用された無線伝送系の端末装置
にも適用が可能である。
【0098】
【発明の効果】上述したように請求項1、2に記載の発
明では、レジスタ信号が本来的に馴染まない分析合成方
式に基づいて符号化され、かつ無線伝送されることに起
因するそのレジスタ信号の伝送品質の低下が回避され
る。
【0099】また、請求項3、4に記載の発明では、完
了呼が何ら生起していない期間に無線伝送されるべきレ
ジスタ信号が通話信号と見なし得る場合であっても、分
析合成方式に基づくそのレジスタ信号の符号化が許容さ
れる限り、チャネル制御や呼処理の効率の低下が回避さ
れる。さらに、請求項5に記載の発明では、レジスタ信
号は、占有帯域の全てあるいは一部が通話信号と共通で
あっても、伝送帯域がその通話信号の伝送にも共用され
ることに起因する伝送品質の劣化が生じることなく、チ
ャネル制御や呼処理に適用される。
【0100】また、請求項6に記載の発明では、レジス
タ信号を与えるために行われる操作に制約が課されるこ
となく、完了呼にかかわるチャネル制御や呼処理が安定
に確度高く行われる。さらに、請求項7に記載の発明で
は、 符号化の方式が多様であり、あるいはその符号化
の速度に偏差がある場合であっても、通話信号として与
えられたレジスタ信号が分析合成方式に基づいて符号化
され、かつ無線伝送されることが確度高く回避される。
【0101】また、請求項8に記載の発明では、無線伝
送路を介して対向する無線局と自局との構成に対して柔
軟に適応すると共に、通話信号として与えられたレジス
タ信号が分析合成方式に基づいて符号化され、かつ無線
伝送されることが確度高く回避される。さらに、請求項
9に記載の発明では、通話信号だけではなく、レジスタ
信号の伝送品質が安定に高く維持される。
【0102】したがって、これらの発明が適用された無
線伝送系では、伝送品質やサービス品質が低下すること
なく、かつ無線周波数の有効利用について制約が伴うこ
となく、所望の多様な多元接続方式、チャネル配置、ゾ
ーン構成および変調方式に適応したボコーダの適用が可
能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1、3、5〜9に記載の発明の原理ブロ
ック図である。
【図2】請求項2、4〜9に記載の発明の原理ブロック
図である。
【図3】本発明にかかわる第一ないし第四の実施形態を
示す図である。
【図4】本実施形態の動作タイムチャートである。
【図5】送信フレームの構成例を示す図である。
【図6】応答時間テーブルの構成例を示す図である。
【図7】ボコーダが適用されたWLLシステムの構成例
を示す図である。
【図8】TDMA方式のWLLシステムの構成例を示す
図である。
【符号の説明】
11 符号化手段 12 無線インタフェース手段 13 レジスタ信号復号手段 14,14A 制御手段 15 レジスタ信号代替手段 21 チャネル制御手段 30,40,63 無線端末装置 31 遅延部 32 セレクタ 33 無音パターン生成部 41 加入者線 42 電話器 43,43A 無線基地局 43Z 無線ゾーン 44 通信リンク 45,45A 基地局制御局 46 局間リンク 47,47A 交換局 48 ライン回路 49 フック検出部 50 リンギング信号生成部 51,51A ボコーダ 52 DTMFレシーバ 53 CDMAモデム 54 アナログフロントエンド部 55 送受信部 56 アンテナ 57 プロセッサ 57T 応答時間テーブル 58 バス 61 音声コーデック 62 TDMA制御部
フロントページの続き Fターム(参考) 5K050 AA08 BB07 BB18 DD06 DD21 DD26 DD30 EE23 EE25 EE32 EE35 FF13 FF14 FF15 FF16 GG10 GG12 GG22 HH03 5K067 AA23 AA33 BB02 DD04 EE02 EE10 EE16 FF34 GG01 GG11 HH21 KK00 9A001 CC05 EE02 EE04 JJ12 KK31 LL03

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通話信号を分析合成方式に基づいて符号
    化し、その通話信号を示す符号の列を生成する符号化手
    段と、 無線伝送路に伝送情報を送信する無線インタフェース手
    段と、 前記通話信号として与えられたレジスタ信号の時間軸上
    の起点と終点とを検出し、そのレジスタ信号で示される
    情報を判別するレジスタ信号復号手段と、 前記レジスタ信号復号手段によって検出された起点と終
    点とを識別し、この起点の以降に設定された第一の時点
    からその終点の以降に設定された第二の時点に至るミュ
    ート期間に亘って、前記符号化手段によって生成され、
    かつ前記無線インタフェース手段に前記伝送情報として
    与えられるべき符号の列を阻止する制御手段と、 前記レジスタ信号復号手段によって判別された情報を取
    り込み、前記ミュート期間にその情報を前記伝送情報と
    して前記無線インタフェース手段に与えるレジスタ信号
    代替手段とを備えたことを特徴とする無線端末装置。
  2. 【請求項2】 通話信号を分析合成方式に基づいて符号
    化し、その通話信号を示す符号の列を生成する符号化手
    段と、 無線伝送路に伝送情報を送信する無線インタフェース手
    段と、 前記通話信号として与えられたレジスタ信号の時間軸上
    の起点と終点とを検出し、そのレジスタ信号で示される
    情報を判別するレジスタ信号復号手段と、 前記レジスタ信号復号手段によって検出された起点と終
    点とを識別し、この起点の以降に設定された第一の時点
    からその終点の以降に設定された第二の時点に至るミュ
    ート期間に亘って、前記符号化手段によって行われる符
    号化を規制する制御手段と、 前記レジスタ信号復号手段によって判別された情報を取
    り込み、前記ミュート期間にその情報を前記伝送情報と
    して前記無線インタフェース手段12に与えるレジスタ
    信号代替手段とを備えたことを特徴とする無線端末装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の無線端末装置におい
    て、 自局に生起した完了呼が存続しているか否かの判別を行
    うチャネル制御手段を備え、 制御手段は、 前記チャネル制御手段によって行われた判別の結果が偽
    である期間に、符号化手段によって生成された符号の列
    に遅延を与えることなく、この符号の列を伝送情報とし
    て無線インタフェース手段に与えることを特徴とする無
    線端末装置。
  4. 【請求項4】 請求項2に記載の無線端末装置におい
    て、 自局に生起した完了呼が存続しているか否かの判別を行
    うチャネル制御手段を備え、 制御手段は、 前記チャネル制御手段によって行われた判別の結果が偽
    である期間に、符号化手段が行う符号化を許容し、その
    符号化手段によって生成された符号の列に遅延を与える
    ことなく、この符号の列を伝送情報として無線インタフ
    ェース手段に与えることを特徴とする無線端末装置。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし請求項4の何れか1項に
    記載の無線端末装置において、 無線インタフェース手段は、 通話信号の伝送に供されるべき無線伝送路以外の無線伝
    送路に、レジスタ信号代替手段によって与えられた情報
    を送信することを特徴とする無線端末装置。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし請求項5の何れか1項に
    記載の無線端末装置において、 制御手段は、 通話信号として与えられ得るレジスタ信号の桁間に確保
    されるべき最小の休止期間の長さが予め与えられ、レジ
    スタ信号復号手段によって検出された終点からその休止
    期間が経過する時点に第二の時点を設定することを特徴
    とする無線端末装置。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし請求項6の何れか1項に
    記載の無線端末装置において、 制御手段は、 符号化手段によって行われる符号化の応答時間と、レジ
    スタ信号復号手段が起点を検出するために要する所要時
    間とが予め与えられ、その起点からこれらの応答時間と
    所要時間との差に等しい時間が経過する時点、あるいは
    その時点に先行する時点に第一の時点を設定することを
    特徴とする無線端末装置。
  8. 【請求項8】 請求項1ないし請求項6の何れか1項に
    記載の無線端末装置において、 チャネル制御手段は、 無線伝送路の形成にかかわるチャネル制御を行い、かつ
    レジスタ信号復号手段が起点を検出するために要する所
    要時間をそのチャネル制御の手順に基づいて求め、 制御手段は、 符号化手段によって行われる符号化の応答時間が予め与
    えられ、かつ前記レジスタ信号復号手段によって検出さ
    れた起点に対して、前記チャネル制御手段によって求め
    られた応答時間とその所要時間との差に等しい時間が経
    過する時点、あるいはその時点に先行する時点に第一の
    時点を設定することを特徴とする無線端末装置。
  9. 【請求項9】 請求項7または請求項8に記載の無線端
    末装置において、 制御手段は、 符号化手段が符号化を行う単位であるフレームに同期し
    た時点に、第一の時点と第二の時点との双方あるいは何
    れか一方を設定することを特徴とする無線端末装置。
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