JP2001127520A - 車両用ガラスアンテナ - Google Patents

車両用ガラスアンテナ

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JP2001127520A
JP2001127520A JP30306599A JP30306599A JP2001127520A JP 2001127520 A JP2001127520 A JP 2001127520A JP 30306599 A JP30306599 A JP 30306599A JP 30306599 A JP30306599 A JP 30306599A JP 2001127520 A JP2001127520 A JP 2001127520A
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thin film
conductive thin
film
glass
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Toshiaki Hamaguchi
敏昭 濱口
Hidenori Noguchi
英憲 野口
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Central Glass Co Ltd
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Central Glass Co Ltd
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01QANTENNAS, i.e. RADIO AERIALS
    • H01Q1/00Details of, or arrangements associated with, antennas
    • H01Q1/12Supports; Mounting means
    • H01Q1/1271Supports; Mounting means for mounting on windscreens

Landscapes

  • Variable-Direction Aerials And Aerial Arrays (AREA)
  • Details Of Aerials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】車両用窓ガラスに移動体電話、GPS用、自動
料金収受システム、高度道路交通システム用等の衛星通
信等の電波の送受信に対応できるアンテナを設ける。 【構成】導電性薄膜を有する車両用窓ガラスの膜抜き領
域にアンテナパターンを設けてなる0.8GHz以上の
周波数に対応するガラスアンテナにおいて、膜抜き部分
に設けたアンテナを第1のエレメントとし、金属ボディ
に直接、又は高周波的に接地した前記導電性薄膜を第2
のエレメントとしてそれぞれに同軸ケーブルの内部導線
と外部導線を接続し、第1のエレメントと前記第2のエ
レメントである導電性薄膜間の最近接距離を送受信周波
数帯の最小周波数における最大波長λmaxの1/40
以上、1/5以下の長さとした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用窓ガラスに
設けた導電性薄膜の膜抜き領域に移動体電話、GPS、
自動料金収受システム、高度道路交通システム、衛星通
信等の電波の送受信に対応できるアンテナを設けたガラ
スアンテナに関する。
【0002】
【従来の技術とその問題点】従来より、車両等の移動体
の室内に窓ガラスから直射日光が照射されることにより
室温が上昇したり、冷暖房等による室内の熱が窓ガラス
を通して車外に逃げるのを防止するために、ガラス板面
に熱線反射膜等の断熱機能を有する断熱性薄膜を設けた
り、車両等の窓ガラスの曇りを防止するために防曇機能
を有する防曇性薄膜等の、透明あるいは半透明の導電性
薄膜を設けることが行われてきた。
【0003】一方、車両の窓ガラスには各種のアンテナ
線条を設けることも行われているが、前記導電性薄膜を
備えたガラス板にガラスアンテナを設けた場合、送受信
された電波は、前記窓ガラスに設けられた金属あるいは
金属化合物からなる導電性薄膜によって、送受信が低下
したり、送受信ができなくなったりするといった問題点
があった。
【0004】このため、導電性薄膜を備えた車両用の窓
ガラスに、アンテナ線条を設ける場合には、アンテナの
送受信利得を低下させないようなさまざまな工夫がされ
てきている。
【0005】例えば、実開昭61−121010号公報
には、熱線反射膜または電導性膜とアンテナ線とを備え
た自動車用窓ガラスにおいて、前記熱線反射膜または電
導性膜は前記アンテナ線が設けられていない部分に設け
られていることを特徴とする自動車用窓ガラスが開示さ
れている。
【0006】また、実開昭62−32611号公報に
は、自動車用窓ガラスのガラス板面にアンテナ導体を設
けてなる車載パーソナル無線機用ガラスアンテナにおい
て、アンテナ導体の基端部周側は、このアンテナ導体と
は電気的に非接続状態で近接配置させた導電体で囲繞し
たことを特徴とする車載パーソナル無線機用ガラスアン
テナが開示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】前記実開昭61−12
1010号公報に記載されたものについては、窓ガラス
に設けられた熱線反射膜や導電性膜が、単なる断熱用と
してアンテナ領域を膜抜きしてアンテナとは完全に仕切
られて設けたものに過ぎず、アンテナの受信性能を向上
させるものではない。
【0008】また、実開昭62−32611号公報に記
載されたものについては、アンテナ導体と導電体とを近
接させたものであるが、導電体はアンテナ電流の漏洩を
防止させるために設けられたものであるので、窓ガラス
の一部のみであり、全面に設けられたものではなく、断
熱効果や防曇効果が得られるものではない。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、このような点
に鑑みてなされたものであり、断熱性や防曇性の機能を
有する導電性薄膜を備えた車両用窓ガラスに、周波数が
0.8MHz以上の移動体電話や、GPS(カーナビゲ
ーション)、ETCS(自動料金収受システム)などの
準マイクロ波帯以上の周波数を使用するITS(高度道
路交通システム)、衛星通信等の電波の送受信に対応で
きるアンテナを設けても、電波の送受信性能を低下させ
ない車両用ガラスアンテナの提供を目的とし、導電性薄
膜を有する車両用窓ガラスの膜抜き領域にアンテナパタ
ーンを設けてなる0.8GHz以上の周波数に対応する
ガラスアンテナにおいて、膜抜き部分に設けたアンテナ
を第1のエレメントとし、金属ボディに直接、又は高周
波的に接地した前記導電性薄膜を第2のエレメントとし
てそれぞれに同軸ケーブルの内部導線と外部導線を接続
し、第1のエレメントと前記第2のエレメントである導
電性薄膜間の最近接距離を送受信周波数帯の最小周波数
における最大波長λmaxの1/40以上、1/5以下
の長さとしたことを特徴とする車両用ガラスアンテナ、
あるいは、導電性薄膜を有する車両用窓ガラスの膜抜き
領域にアンテナパターンを設けてなる0.8GHz以上
の周波数に対応するガラスアンテナにおいて、膜抜き領
域に設けた第1のエレメントと第2のエレメントにそれ
ぞれに同軸ケーブルの内部導線と外部導線を接続し、金
属ボディに直接又は高周波的に接地した導電性薄膜をア
ンテナパターンの一部として使用せず、該導電性薄膜と
前記第1または第2のエレメント間の最近接距離を送受
信周波数帯の最小周波数における最大波長λmaxの1
/20以上、1/5以下の長さとしたことを特徴とする
車両用ガラスアンテナ、あるいはまた、前記膜抜き領域
に設けたアンテナを第1エレメントのみからなる接地型
アンテナとし、該第1エレメントを給電点に接続して、
同軸ケーブルの内部導線を給電点に、外部導線をボディ
に接続し、前記導電性薄膜と前記第1のエレメント間の
最近接距離を送受信周波数帯の最小周波数における波長
λmaxの1/20以上、1/5以下の長さとしたこと
を特徴とする上述の車両用ガラスアンテナをそれぞれ提
供する。
【0010】
【発明の実施の形態】図1に示すように、車両用の前部
窓ガラス、後部窓ガラス、側部窓ガラス、あるいはサン
ルーフガラスなどの窓ガラス1に断熱性、あるいは防曇
性等の機能性の導電性薄膜3を設けると共に、該窓ガラ
ス1の膜抜きした領域に、0.8MHz以上の高周波用
アンテナパターンを設ける。
【0011】前記膜抜き領域4に設けた高周波用のアン
テナパターンを第1のエレメント2とし、膜抜き部分4
を除いたほぼ全面に設けた導電性薄膜3を第2のエレメ
ントとしてそれぞれに第1、第2の給電点5、6を設
け、同軸ケーブル7の内部導線を第1のエレメント2の
第1の給電点5に接続し、外部導線を導電性薄膜3であ
る第2のエレメントに設けた第2の給電点6に接続し
た。
【0012】第1のエレメント2は、導電性薄膜3の膜
抜き領域4内に設けたものであり、水平線条の両端より
垂直線条を連結し、前記水平線条の中心付近よりV字状
部を連結させたパターンからなり、該V字状部と水平線
条の交点近傍を第1の給電点5とした。
【0013】前記導電性薄膜3を設けた窓ガラス1を車
両のボディの金属フランジに導電性の接着剤によって接
着させ、導電性薄膜3の端部が接着剤を介して金属ボデ
ィに直接、接地されるようにした。
【0014】あるいは、前記導電性薄膜3を設けた窓ガ
ラス1を車両のボディの金属フランジに絶縁性の接着剤
によって接着させ、導電性薄膜3の端部が接着剤を介し
て金属ボディに高周波的に接地されるようにした。
【0015】また、第1のエレメント2と導電性薄膜3
である第2のエレメント間の最も接近した距離を、実際
に使用される送受信周波数帯の最小周波数における最大
波長λmaxの1/40以上、1/5以下の長さとなる
ようにし、λmaxの1/5に近づけるほど好ましい。
【0016】導電性薄膜3は、ガラス板1上に銀、アル
ミニウム、クロム、ニッケルなどの金属薄膜を形成した
が、必要に応じて該導電性薄膜3の上部面にスズ酸化
物、チタン酸化物等の保護層を形成しても良い。
【0017】前記保護層を設ける場合には、保護層の一
部を膜抜きして、導電性薄膜3の一部を露出させて第2
の給電点6とし、該第2の給電点6に前記同軸ケーブル
7の外部導線を接続した。
【0018】前記第1のエレメント2と導電性薄膜3で
ある第2のエレメントからなるアンテナは、0.8GH
z以上の移動体電話、高度道路交通システム、カーナビ
ゲーション、自動料金収受システム、衛星ラジオ放送な
どの周波数に対応する帯域用として用いられる。
【0019】これらの準マイクロ波帯以上の高い周波数
を使用する周波数帯域は波長が短く、アンテナ寸法が小
さくて済むので、車両の前部窓ガラスにおいては、周辺
部などの小面積な部位において、電波の送受信をする場
合に好適である。
【0020】さらに、車両用窓ガラス1に設けた第1の
エレメント2の周辺を金属、あるいは金属化合物からな
る導電性薄膜3からなる第2のエレメントで閉じた構造
とし、第1のエレメント2と該導電性薄3とは前記距離
をおいて設けているので、第1のエレメント2と導電性
薄膜3からなる第2のエレメントとが、それぞれ受信し
た電波の受信利得を互いに低下させることはない。
【0021】また、本発明は、各種パターンから構成さ
れる第1のエレメント2を、銀粉末と低融点ガラス粉末
とを混合させた銀ペースト等からなる導電ペーストによ
りスクリーン印刷し、焼成して形成した。
【0022】また、第1のエレメント2は、上記パター
ンに限定されるものではない。第1のエレメント2は、
線状のアンテナではなくて、帯状であっても良い。
【0023】続いて、図2に別の実施の形態を示す。車
両用窓ガラス1のほぼ全面に導電性薄膜3を設け、その
一部分に膜抜き領域4を設け、該膜抜き領域4内に第1
のエレメント2と第2のエレメント2’を設けた。
【0024】該第1のエレメント2は、水平線条の両端
より垂直線条を連結し、前記水平線条の中心付近よりV
字状部を連結させたパターンとし、該V字状部と水平線
条の交点近傍を第1の給電点5とした。
【0025】また、第2のエレメント2’は、前記第1
のエレメント2の水平線条に平行に水平線条を設けたも
ので、その中心を第2の給電点6とした。
【0026】前記第1の給電点5には同軸ケーブル7の
内部導線を接続し、第2の給電点には同軸ケーブル7の
外部導線を接続した。
【0027】前記導電性薄膜3を設けた窓ガラス1を車
両のボディの金属フランジに導電性の接着剤によって接
着させ、導電性薄膜3の端部が接着剤を介して金属ボデ
ィに直接、接地されるようにした。
【0028】あるいは、前記導電性薄膜3を設けた窓ガ
ラス1を車両のボディの金属フランジに絶縁性の接着剤
によって接着させ、導電性薄膜3の端部が接着剤を介し
て金属ボディに高周波的に接地されるようにした。
【0029】また、前記導電性薄膜3をアンテナパター
ンの一部として使用せず、該導電性薄膜3と前記第2の
エレメント2’間の最も接近した距離を、実際に使用さ
れる送受信周波数帯の最小周波数における最大波長λm
axの1/20以上、1/5以下の長さとなるように
し、λmaxの1/5に近づけるほど好ましい。
【0030】この場合、導電性薄膜3を直接アンテナの
エレメントとして給電するものではないが、導電性薄膜
3と前記第2のエレメント2’間の距離を、送受信周波
数帯の最小周波数における最大波長λmaxの1/20
以上、1/5以下の長さとすることにより、第1のエレ
メント2と第2のエレメント’が導電性薄膜の影響を受
けずに、効率よく電波を受信することが可能となる。
【0031】続いて、図3にさらに別の実施の形態を示
す。図2で示した車両用窓ガラス1のほぼ全面に導電性
薄膜3を設け、その一部分に膜抜き領域4を設け、該膜
抜き領域4内に第1のエレメント2のみを設けた。
【0032】該第1のエレメント2は、水平線条の両端
より垂直線条を連結し、前記水平線条の中心付近よりV
字状部を連結させたパターンとし、該V字状部と水平線
条の交点近傍を第1の給電点5とした。
【0033】前記第1の給電点5には同軸ケーブル7の
内部導線を接続し、同軸ケーブル7の外部導線はボディ
アースに接続した。
【0034】前記導電性薄膜3を設けた窓ガラス1を車
両のボディの金属フランジに導電性の接着剤によって接
着させ、導電性薄膜3の端部が接着剤を介して金属ボデ
ィに直接、接地されるようにした。
【0035】あるいは、前記導電性薄膜3を設けた窓ガ
ラス1を車両のボディの金属フランジに絶縁性の接着剤
によって接着させ、導電性薄膜3の端部が接着剤を介し
て金属ボディに高周波的に接地されるようにした。
【0036】また、前記導電性薄膜3をアンテナパター
ンの一部として使用せず、該導電性薄膜3と前記第1の
エレメント2間の最も接近した距離を、実際に使用され
る送受信周波数帯の最小周波数における最大波長λma
xの1/20以上、1/5以下の長さとなるようにし、
λmaxの1/5に近づける程好ましい。
【0037】この場合についても、導電性薄膜3を直接
アンテナのエレメントとして給電するものではないが、
導電性薄膜3と前記第1のエレメント2間の距離を、送
受信周波数帯の最小周波数における最大波長λmaxの
1/20以上、1/5以下の長さとすることにより、第
1のエレメント2が導電性薄膜の影響を受けずに、効率
よく電波を受信することが可能となる。
【0038】以上の通り、本発明のガラスアンテナによ
り、金属ボディに直接、または高周波的に接地した断熱
性や防曇性の導電性薄膜3をアンテナエレメントとして
使用する場合は、該導電性薄膜部の一部分を膜抜きした
領域に設けたアンテナエレメントと前記導電性薄膜3間
の距離を、送受信周波数帯の最小周波数における最大波
長λmaxの1/40以上、1/5以下の長さとするこ
とにより、0.8GHz以上の高周波について、断熱効
果や防曇効果を損なうことなく送受信利得を低下させな
いようにすることができる。
【0039】また、金属ボディに直接、または高周波的
に接地した導電性の断熱性や防曇性の導電性薄膜3をア
ンテナエレメントとして使用せずに、該導電性薄膜部の
一部分を膜抜きした領域に設けた接地型アンテナエレメ
ント、あるいは非接地型アンテナエレメントとした場合
は、前記導電性薄膜3と膜抜き領域4に設けた該アンテ
ナエレメントとの距離を、送受信周波数帯の最小周波数
における最大波長λmaxの1/20以上、1/5以下
の長さとすることにより、0.8GHz以上の高周波に
ついて、断熱性や防曇性を損なうことなく送受信利得を
低下させないようにすることができる。
【0040】上記の実施の形態では、窓ガラス1に設け
た導電性薄膜3の端部側から切り欠いた形状の膜抜き領
域4としたが、図4に示すように、導電性薄膜3の端部
近傍でくり抜き形状の膜抜き領域4を設けるようにして
も良い。
【0041】また、本発明のガラスアンテナは、使用目
的に応じて、前部窓ガラス、側部窓ガラス、あるいは後
部窓ガラスなどの何れか一カ所だけ設けるようにしても
良いが、複数箇所設けることによって、ダイバーシティ
受信を可能とするものである。
【0042】2ケ所に設けたアンテナは同じパターンで
あっても良く、また異なるパターンであっても良く、ま
た、2カ所のアンテナの内の1カ所をポールアンテナ等
ガラスアンテナ以外のアンテナにしても良い。
【0043】導電性薄膜3およびアンテナエレメント
は、通常ガラス板1の室内側面に設けられるが、本発明
のガラス板が合わせガラスである場合、室内側ガラスの
室内側面に設けるのが一般的であるが、中間膜を介して
接着される2枚のガラス板の室外側ガラスの合わせ面
(接着面)に設けても良い。この場合、室内側ガラスの
一部を切り欠くあるいは孔明けして、給電点部を露出さ
せればよい。
【0044】
【実施例】実施例1 周波数が1565〜1586MHzのGPS帯対応のア
ンテナを導電性膜4の膜抜き領域4に設け、導電性薄膜
3をアンテナの一部として用いる場合アンテナエレメン
ト2と導電性膜3が最も接近する場所でのアンテナエレ
メント2と導電性薄膜3間の距離をdとすると、 λmax=電磁波の速度/周波数 =3×1011mm/(1565×106Hz) =192mm d=λmax/40=4.8mm 前記間隔を4.8mm以上とした場合の送受信感度は、
例えばd=2mmに比べ10dB程度良好であった。実施例2 周波数が1565〜1586MHzのGPS帯対応のア
ンテナを導電性膜3の膜抜き領域4に設けた非接地型ア
ンテナとし、導電性薄膜3をアンテナの一部として用い
ず、該導電性薄膜を金属ボディに直接又は高周波的に接
地した場合アンテナエレメント2と導電性膜3が最も接
近する場所でのアンテナエレメント2’と導電性薄膜3
間の距離をdとすると、 λmax=電磁波の速度/周波数 =3×1011mm/(1565×106Hz) =192mm d=λmax/20=9.6mm 前記間隔を9.6mm以上とした場合の送受信感度は、
d=5mmに比べて13dB程度良好であった。実施例3 周波数が1565〜1586MHzのGPS帯対応のア
ンテナを導電性膜3の膜抜き領域4に設けた接地型アン
テナとし、導電性薄膜3をアンテナの一部として用い
ず、該導電性薄膜3を金属ボディに直接又は高周波的に
接地した場合アンテナエレメント2と導電性膜3が最も
接近する場所でのアンテナエレメント2と導電性薄膜3
間の距離をdとすると、 λmax=電磁波の速度/周波数 =3×1011mm/(1565×106Hz) =192mm d=λmax/20=9.6mm 前記間隔を9.6mm以上とした場合の送受信感度は、
d=5mmに比べて13dB程度良好であった。
【0045】
【発明の効果】断熱性や防曇性の導電性薄膜を金属ボデ
ィに直接または高周波的に接地し、高周波用のアンテナ
のエレメントの一部とみなし、該導電性薄膜部の一部分
を膜抜きした領域に設けたアンテナエレメントと共に、
給電した非接地型アンテナとしたことにより、断熱性や
防曇性を損なうことなく、送受信利得を低下させないよ
うにすることができる。
【0046】また、前記導電性薄膜をアンテナの一部と
して用いない場合でも、断熱性や防曇性の導電性薄膜を
金属ボディに直接または高周波的に接地し、該導電性薄
膜部の一部分を膜抜きした領域に設けたアンテナエレメ
ントと共に、給電したアンテナとしたことにより、断熱
性や防曇性を損なうことなく、送受信利得を低下させな
いようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のアンテナを前部窓ガラスに設けた実施
例1を示す正面図。
【図2】本発明のアンテナを前部窓ガラスに設けた実施
例2を示す正面図。
【図3】本発明のアンテナを前部窓ガラスに設けた実施
例3を示す正面図。
【図4】本発明のアンテナを前部窓ガラスに設けた実施
の形態の一例を示す正面図。
【符号の説明】
1 ガラス板 2 第1のアンテナエレメント 2’ 第2のアンテナエレメント 3 導電性薄膜 4 膜抜き領域 5 第1の給電点 6 第2の給電点 7 同軸ケーブル

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導電性薄膜を有する車両用窓ガラスの膜
    抜き領域にアンテナパターンを設けてなる0.8GHz
    以上の周波数に対応するガラスアンテナにおいて、膜抜
    き部分に設けたアンテナを第1のエレメントとし、金属
    ボディに直接、又は高周波的に接地した前記導電性薄膜
    を第2のエレメントとしてそれぞれに同軸ケーブルの内
    部導線と外部導線を接続し、第1のエレメントと前記第
    2のエレメントである導電性薄膜間の最近接距離を送受
    信周波数帯の最小周波数における最大波長λmaxの1
    /40以上、1/5以下の長さとしたことを特徴とする
    車両用ガラスアンテナ。
  2. 【請求項2】 導電性薄膜を有する車両用窓ガラスの膜
    抜き領域にアンテナパターンを設けてなる0.8GHz
    以上の周波数に対応するガラスアンテナにおいて、膜抜
    き領域に設けた第1のエレメントと第2のエレメントに
    それぞれに同軸ケーブルの内部導線と外部導線を接続
    し、金属ボディに直接又は高周波的に接地した導電性薄
    膜をアンテナパターンの一部として使用せず、該導電性
    薄膜と前記第1または第2のエレメント間の最近接距離
    を送受信周波数帯の最小周波数における最大波長λma
    xの1/20以上、1/5以下の長さとしたことを特徴
    とする車両用ガラスアンテナ。
  3. 【請求項3】 前記膜抜き領域に設けたアンテナを第1
    エレメントのみからなる接地型アンテナとし、該第1エ
    レメントを給電点に接続して、同軸ケーブルの内部導線
    を給電点に、外部導線をボディに接続し、前記導電性薄
    膜と前記第1のエレメント間の最近接距離を送受信周波
    数帯の最小周波数における波長λmaxの1/20以
    上、1/5以下の長さとしたことを特徴とする請求項2
    記載の車両用ガラスアンテナ。
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