JP2001125360A - 現像装置、プロセスカートリッジ、及び電子写真画像形成装置 - Google Patents

現像装置、プロセスカートリッジ、及び電子写真画像形成装置

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JP2001125360A
JP2001125360A JP30889899A JP30889899A JP2001125360A JP 2001125360 A JP2001125360 A JP 2001125360A JP 30889899 A JP30889899 A JP 30889899A JP 30889899 A JP30889899 A JP 30889899A JP 2001125360 A JP2001125360 A JP 2001125360A
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Masahiro Yoshida
雅弘 吉田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 使い始め初期濃度薄と高温高湿環境下での使
用後朝一濃度薄を防止でき、常に安定した画像濃度を得
ることのできる現像装置、プロセスカートリッジ、及び
電子写真画像形成装置を提供すること。 【解決手段】 現像剤収納容器104内に配設される仕
切り部材1の下部側先端1a位置を、現像剤担持体10
5の反対側で現像剤残量検知部材108に接して鉛直方
向に引かれる接線1と、現像剤担持体105の反対側で
現像剤攪拌部材130の回転軌跡に接して鉛直方向に引
かれる接線2との挟まれた領域X内に位置させる。ま
た、現像剤収納容器104内の上部側に前記現像剤収納
容器104内の上部との間に開口部312を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、現像装置、プロセ
スカートリッジ、及び電子写真画像形成装置に関する。
【0002】ここで、電子写真画像形成装置とは、電子
写真画像形成方式を用いて記録媒体に画像を形成するも
のである。そして、電子写真画像形成装置の例として
は、例えば、電子写真複写機、電子写真プリンタ(例え
ばレーザープリンタ、LEDプリンタ等)、ファクミリ
装置及びワードプロセッサ等が含まれる。
【0003】また、プロセスカートリッジとは、帯電手
段、現像手段またはクリーニング手段と電子写真感光体
とを一体的にカートリッジ化し、このカートリッジを画
像形成装置本体に対して着脱可能とするものである。及
び帯電手段、現像手段、クリーニング手段の少なくとも
1つと電子写真感光体とを一体的にカートリッジ化して
画像形成装置本体に着脱可能とするものである。更に、
少なくとも現像手段と電子写真感光体とを一体的にカー
トリッジ化して画像形成装置本体に着脱可能とするもの
をいう。
【0004】また、現像装置とは、現像手段と現像剤収
納容器とを有し、電子写真感光体に形成された静電潜像
を現像手段により現像剤によって現像して可視像化する
ものである。
【0005】
【従来の技術】従来、電子写真画像形成プロセスを用い
た電子写真画像形成装置では、現像剤収納容器及び現像
手段を有する現像装置を備え、電子写真感光体に形成さ
れた静電潜像を前記現像装置の現像手段により現像剤
(トナー)によって現像して可視像化している。また画
像形成装置本体に着脱可能なプロセスカートリッジが、
電子写真感光体と、現像剤収納容器及び現像手段を有す
る現像装置とを備えていてもよい。
【0006】このような現像装置やプロセスカートリッ
ジにおいては、1ドット再現性の向上を目的とした現像
剤(トナー)の小粒径化に伴い、使い始めしばらくの
間、画像濃度が薄くなる(以後単にこの現象を「使い始
め初期濃度薄」と呼称する)傾向が見られる場合があ
る。また、高温高湿環境下において、長時間画像出力を
行った後、出力停止状態で長時間放置すると次の画像出
力において濃度薄(以後単にこの現象を「高温高湿環境
下での使用後朝一濃度薄」と呼称する)が発生する場合
がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記事情に鑑
みて為されたものであって、その主要な目的は、使い始
め初期濃度薄と高温高湿環境下での使用後朝一濃度薄を
防止でき、常に安定した画像濃度を得ることのできる現
像装置を提供することにある。
【0008】他の主要な目的は、使い始め初期濃度薄と
高温高湿環境下での使用後朝一濃度薄を防止でき、常に
安定した画像濃度を得ることのできるプロセスカートリ
ッジを提供することにある。
【0009】また、他の主要な目的は、使い始め初期濃
度薄と高温高湿環境下での使用後朝一濃度薄を防止で
き、常に安定した画像濃度を得ることのできる電子写真
画像形成装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】(1)上記目的を達成す
るための本発明に係る現像装置の代表的な構成は、電子
写真感光体に形成された静電潜像を形成するための現像
装置において、重量平均粒径がほぼ7μm以下である一
成分磁性現像剤を収納するための現像剤収納容器と、前
記電子写真感光体に形成された静電潜像を前記一成分磁
性現像剤により現像するための現像手段と、前記現像剤
収納容器内を仕切るための仕切り部材と、前記仕切り部
材により仕切られる前記現像剤収納容器内の前記現像手
段側で前記一成分磁性現像剤の残量を検出するための現
像剤残量検知部材と、前記仕切り部材により仕切られる
前記現像剤収納容器内の前記現像手段側で前記一成分磁
性現像剤を前記現像手段の方向へ攪拌するための回転可
能な現像剤攪拌部材と、を有し、前記現像手段は、内部
に磁束発生手段を有し、前記磁束発生手段により発生す
る磁力によって前記一成分磁性現像剤を担持する現像剤
担持体と、前記現像剤担持体に当接し、前記現像剤担持
体が担持する一成分磁性現像剤の量を規制するための現
像剤規制部材と、を有し、前記現像剤収納容器内に収納
されている前記一成分磁性現像剤の重心が前記現像剤担
持体の回転中心より鉛直方向に上方に位置し、前記仕切
り部材は、前記現像剤収納容器内の下部と上部の中間に
配設され、前記現像剤収納容器内の下部側先端位置が、
前記現像剤担持体の反対側で前記現像剤残量検知部材に
接して鉛直方向に引かれる接線1と、前記現像剤担持体
の反対側で前記現像剤攪拌部材の回転軌跡に接して鉛直
方向に引かれる接線2との挟まれた領域内に位置し、前
記現像剤収納容器内の上部側には、前記現像剤収納容器
内の上部との間に開口部を有していることを特徴とする
現像装置である。
【0011】(1−2)上記目的を達成するための本発
明に係る現像装置の代表的な構成は、電子写真感光体に
形成された静電潜像を形成するための現像装置におい
て、重量平均粒径がほぼ7μm以下である一成分磁性現
像剤を収納するための現像剤収納容器と、前記電子写真
感光体に形成された静電潜像を前記一成分磁性現像剤に
より現像するための現像手段と、前記現像剤収納容器内
を仕切るための第一の仕切り部材と、前記第一の仕切り
部材により仕切られる前記現像剤収納容器内の前記現像
手段側で前記一成分磁性現像剤の残量を検出するための
現像剤残量検知部材と、前記第一の仕切り部材により仕
切られる前記現像剤収納容器内の前記現像手段側で前記
一成分磁性現像剤を前記現像手段の方向へ攪拌するため
の回転可能な現像剤攪拌部材と、前記第一の仕切り部材
とで前記現像剤収納容器内を仕切るための第二の仕切り
部材と、を有し、前記現像手段は、内部に磁束発生手段
を有し、前記磁束発生手段により発生する磁力によって
前記一成分磁性現像剤を担持する現像剤担持体と、前記
現像剤担持体に当接し、前記現像剤担持体が担持する一
成分磁性現像剤の量を規制するための現像剤規制部材
と、を有し、前記現像剤収納容器内に収納されている前
記一成分磁性現像剤の重心が前記現像剤担持体の回転中
心より鉛直方向に上方に位置し、前記第一の仕切り部材
は、前記現像剤収納容器内の下部と上部の中間に配設さ
れ、前記現像剤収納容器内の下部側先端位置が、前記現
像剤担持体の反対側で前記現像剤残量検知部材に接して
鉛直方向に引かれる接線1と、前記現像剤担持体の反対
側で前記現像剤攪拌部材の回転軌跡に接して鉛直方向に
引かれる接線2との挟まれた領域内に位置し、前記第二
の仕切り部材は、前記現像剤収納容器内の上部に配設さ
れ、前記第一の仕切り部材により仕切られる前記現像剤
収納容器内の前記現像手段側から前記現像手段の反対側
への前記一成分磁性現像剤の循環を可能とする整流機能
を有することを特徴とする現像装置である。
【0012】(2)上記目的を達成するための本発明に
係るプロセスカートリッジの代表的な構成は、電子写真
画像形成装置本体に着脱可能なプロセスカートリッジに
おいて、電子写真感光体と、重量平均粒径がほぼ7μm
以下である一成分磁性現像剤を収納するための現像剤収
納容器と、前記電子写真感光体に形成された静電潜像を
前記一成分磁性現像剤により現像するための現像手段
と、前記現像剤収納容器内を仕切るための仕切り部材
と、前記仕切り部材により仕切られる前記現像剤収納容
器内の前記現像手段側で前記一成分磁性現像剤の残量を
検出するための現像剤残量検知部材と、前記仕切り部材
により仕切られる前記現像剤収納容器内の前記現像手段
側で前記現像剤を前記現像手段の方向へ攪拌するための
回転可能な現像剤攪拌部材と、を有し、前記現像手段
は、内部に磁束発生手段を有し、前記磁束発生手段によ
り発生する磁力によって前記一成分磁性現像剤を担持す
る現像剤担持体と、前記現像剤担持体に当接し、前記現
像剤担持体が担持する一成分磁性現像剤の量を規制する
ための現像剤規制部材と、を有し、前記現像剤収納容器
内に収納されている前記一成分磁性現像剤の重心が前記
現像剤担持体の回転中心より鉛直方向に上方に位置し、
前記仕切り部材は、前記現像剤収納容器内の下部と上部
の中間に配設され、前記現像剤収納容器内の下部側先端
位置が、前記現像剤担持体の反対側で前記現像剤残量検
知部材に接して鉛直方向に引かれる接線1と、前記現像
剤担持体の反対側で前記現像剤攪拌部材の回転軌跡に接
して鉛直方向に引かれる接線2との挟まれた領域内に位
置し、前記現像剤収納容器内の上部側には、前記現像剤
収納容器内の上部との間に開口部を有していることを特
徴とするプロセスカートリッジである。
【0013】(2−2)上記目的を達成するための本発
明に係るプロセスカートリッジの代表的な構成は、電子
写真画像形成装置本体に着脱可能なプロセスカートリッ
ジにおいて、電子写真感光体と、重量平均粒径がほぼ7
μm以下である一成分磁性現像剤を収納するための現像
剤収納容器と、前記電子写真感光体に形成された静電潜
像を前記一成分磁性現像剤により現像するための現像手
段と、前記現像剤収納容器内を仕切るための第一の仕切
り部材と、前記第一の仕切り部材により仕切られる前記
現像剤収納容器内の前記現像手段側で前記一成分磁性現
像剤の残量を検出するための現像剤残量検知部材と、前
記第一の仕切り部材により仕切られる前記現像剤収納容
器内の前記現像手段側で前記一成分磁性現像剤を前記現
像手段の方向へ攪拌するための回転可能な現像剤攪拌部
材と、前記第一の仕切り部材とで前記現像剤収納容器内
を仕切るための第二の仕切り部材と、を有し、前記現像
手段は、内部に磁束発生手段を有し、前記磁束発生手段
により発生する磁力によって前記一成分磁性現像剤を担
持する現像剤担持体と、前記現像剤担持体に当接し、前
記現像剤担持体が担持する一成分磁性現像剤の量を規制
するための現像剤規制部材と、を有し、前記現像剤収納
容器内に収納されている前記一成分磁性現像剤の重心が
前記現像剤担持体の回転中心より鉛直方向に上方に位置
し、前記第一の仕切り部材は、前記現像剤収納容器内の
下部と上部の中間に配設され、前記現像剤収納容器内の
下部側先端位置が、前記現像剤担持体の反対側で前記現
像剤残量検知部材に接して鉛直方向に引かれる接線1
と、前記現像剤担持体の反対側で前記現像剤攪拌部材の
回転軌跡に接して鉛直方向に引かれる接線2との挟まれ
た領域内に位置し、前記第二の仕切り部材は、前記現像
剤収納容器内の上部に配設され、前記第一の仕切り部材
により仕切られる前記現像剤収納容器内の前記現像手段
側から前記現像手段の反対側への前記一成分磁性現像剤
の循環を可能とする整流機能を有することを特徴とする
プロセスカートリッジである。
【0014】(3)上記目的を達成するための本発明に
係る電子写真画像形成装置の代表的な構成は、記録媒体
に画像を形成するための電子写真画像形成装置におい
て、(a)電子写真感光体と、(b)重量平均粒径がほ
ぼ7μm以下である一成分磁性現像剤を収納するための
現像剤収納容器と、前記電子写真感光体に形成された静
電潜像を前記一成分磁性現像剤により現像するための現
像手段と、前記現像剤収納容器内を仕切るための仕切り
部材と、前記仕切り部材により仕切られる前記現像剤収
納容器内の前記現像手段側で前記一成分磁性現像剤の残
量を検出するための現像剤残量検知部材と、前記仕切り
部材により仕切られる前記現像剤収納容器内の前記現像
手段側で前記一成分磁性現像剤を前記現像手段の方向へ
攪拌するための回転可能な現像剤攪拌部材と、を有し、
前記現像手段は、内部に磁束発生手段を有し、前記磁束
発生手段により発生する磁力によって前記一成分磁性現
像剤を担持する現像剤担持体と、前記現像剤担持体に当
接し、前記現像剤担持体が担持する一成分磁性現像剤の
量を規制するための現像剤規制部材と、を有し、前記現
像装置の有する前記現像剤収納容器内に収納されている
前記一成分磁性現像剤の重心が前記現像剤担持体の回転
中心より鉛直方向に上方に位置し、前記仕切り部材は、
前記現像剤収納容器内の下部と上部の中間に配設され、
前記現像剤収納容器内の下部側先端位置が、前記現像剤
担持体の反対側で前記現像剤残量検知部材に接して鉛直
方向に引かれる接線1と、前記現像剤担持体の反対側で
前記現像剤攪拌部材の回転軌跡に接して鉛直方向に引か
れる接線2との挟まれた領域内に位置し、前記現像剤収
納容器内の上部側には、前記現像剤収納容器内の上部と
の間に開口部を有している現像装置と、(c)前記記録
媒体を搬送するための搬送手段と、を有することを特徴
とする電子写真画像形成装置である。
【0015】(3−2)上記目的を達成するための本発
明に係る電子写真画像形成装置の代表的な構成は、記録
媒体に画像を形成するための電子写真画像形成装置にお
いて、(a)電子写真感光体と、(b)重量平均粒径が
ほぼ7μm以下である一成分磁性現像剤を収納するため
の現像剤収納容器と、前記電子写真感光体に形成された
静電潜像を前記一成分磁性現像剤により現像するための
現像手段と、前記現像剤収納容器内を仕切るための第一
の仕切り部材と、前記第一の仕切り部材により仕切られ
る前記現像剤収納容器内の前記現像手段側で前記一成分
磁性現像剤の残量を検出するための現像剤残量検知部材
と、前記第一の仕切り部材により仕切られる前記現像剤
収納容器内の前記現像手段側で前記一成分磁性現像剤を
前記現像手段の方向へ攪拌するための回転可能な現像剤
攪拌部材と、前記第一の仕切り部材とで前記現像剤収納
容器内を仕切るための第二の仕切り部材と、を有し、前
記現像手段は、内部に磁束発生手段を有し、前記磁束発
生手段により発生する磁力によって前記一成分磁性現像
剤を担持する現像剤担持体と、前記現像剤担持体に当接
し、前記現像剤担持体が担持する一成分磁性現像剤の量
を規制するための現像剤規制部材と、を有し、前記現像
装置の有する前記現像剤収納容器内に収納されている前
記一成分磁性現像剤の重心が前記現像剤担持体の回転中
心より鉛直方向に上方に位置し、前記第一の仕切り部材
は、前記現像剤収納容器内の下部と上部の中間に配設さ
れ、前記現像剤収納容器内の下部側先端位置が、前記現
像剤担持体の反対側で前記現像剤残量検知部材に接して
鉛直方向に引かれる接線1と、前記現像剤担持体の反対
側で前記現像剤攪拌部材の回転軌跡に接して鉛直方向に
引かれる接線2との挟まれた領域内に位置し、前記第二
の仕切り部材は、前記現像剤収納容器内の上部に配設さ
れ、前記第一の仕切り部材により仕切られる前記現像剤
収納容器内の前記現像手段側から前記現像手段の反対側
への前記一成分磁性現像剤の循環を可能とする整流機能
を有する現像装置と、(c)前記記録媒体を搬送するた
めの搬送手段と、を有することを特徴とする電子写真画
像形成装置である。
【0016】(3−3)上記目的を達成するための本発
明に係る電子写真画像形成装置の代表的な構成は、プロ
セスカートリッジを着脱可能であって、記録媒体に画像
を形成するための電子写真画像形成装置において、
(a)電子写真感光体と、重量平均粒径がほぼ7μm以
下である一成分磁性現像剤を収納するための現像剤収納
容器と、前記電子写真感光体に形成された静電潜像を前
記一成分磁性現像剤により現像するための現像手段と、
前記現像剤収納容器内を仕切るための仕切り部材と、前
記仕切り部材により仕切られる前記現像剤収納容器内の
前記現像手段側で前記一成分磁性現像剤の残量を検出す
るための現像剤残量検知部材と、前記仕切り部材により
仕切られる前記現像剤収納容器内の前記現像手段側で前
記一成分磁性現像剤を前記現像手段の方向へ攪拌するた
めの回転可能な現像剤攪拌部材と、を有し、前記現像手
段は、内部に磁束発生手段を有し、前記磁束発生手段に
より発生する磁力によって前記一成分磁性現像剤を担持
する現像剤担持体と、前記現像剤担持体に当接し、前記
現像剤担持体が担持する一成分磁性現像剤の量を規制す
るための現像剤規制部材と、を有し、前記現像剤収納容
器内に収納されている前記一成分磁性現像剤の重心が前
記現像剤担持体の回転中心より鉛直方向に上方に位置
し、前記仕切り部材は、前記現像剤収納容器内の下部と
上部の中間に配設され、前記現像剤収納容器内の下部側
先端位置が、前記現像剤担持体の反対側で前記現像剤残
量検知部材に接して鉛直方向に引かれる接線1と、前記
現像剤担持体の反対側で前記現像剤攪拌部材の回転軌跡
に接して鉛直方向に引かれる接線2との挟まれた領域内
に位置し、前記現像剤収納容器内の上部側には、前記現
像剤収納容器内の上部との間に開口部を有しているプロ
セスカートリッジを取り外し可能に装着するための装着
手段と、(b)前記記録媒体を搬送するための搬送手段
と、を有することを特徴とする電子写真画像形成装置で
ある。
【0017】(3−4)上記目的を達成するための本発
明に係る電子写真画像形成装置の代表的な構成は、プロ
セスカートリッジを着脱可能であって、記録媒体に画像
を形成するための電子写真画像形成装置において、
(a)電子写真感光体と、重量平均粒径がほぼ7μm以
下である一成分磁性現像剤を収納するための現像剤収納
容器と、前記電子写真感光体に形成された静電潜像を前
記一成分磁性現像剤により現像するための現像手段と、
前記現像剤収納容器内を仕切るための第一の仕切り部材
と、前記第一の仕切り部材により仕切られる前記現像剤
収納容器内の前記現像手段側で前記一成分磁性現像剤の
残量を検出するための現像剤残量検知部材と、前記第一
の仕切り部材により仕切られる前記現像剤収納容器内の
前記現像手段側で前記一成分磁性現像剤を前記現像手段
の方向へ攪拌するための回転可能な現像剤攪拌部材と、
前記第一の仕切り部材とで前記現像剤収納容器内を仕切
るための第二の仕切り部材と、を有し、前記現像手段
は、内部に磁束発生手段を有し、前記磁束発生手段によ
り発生する磁力によって前記一成分磁性現像剤を担持す
る現像剤担持体と、前記現像剤担持体に当接し、前記現
像剤担持体が担持する一成分磁性現像剤の量を規制する
ための現像剤規制部材と、を有し、前記現像剤収納容器
内に収納されている前記一成分磁性現像剤の重心が前記
現像剤担持体の回転中心より鉛直方向に上方に位置し、
前記第一の仕切り部材は、前記現像剤収納容器内の下部
と上部の中間に配設され、前記現像剤収納容器内の下部
側先端位置が、前記現像剤担持体の反対側で前記現像剤
残量検知部材に接して鉛直方向に引かれる接線1と、前
記現像剤担持体の反対側で前記現像剤攪拌部材の回転軌
跡に接して鉛直方向に引かれる接線2との挟まれた領域
内に位置し、前記第二の仕切り部材は、前記現像剤収納
容器内の上部に配設され、前記第一の仕切り部材により
仕切られる前記現像剤収納容器内の前記現像手段側から
前記現像手段の反対側への前記一成分磁性現像剤の循環
を可能とする整流機能を有するプロセスカートリッジを
取り外し可能に装着するための装着手段と、(b)前記
記録媒体を搬送するための搬送手段と、を有することを
特徴とする電子写真画像形成装置である。
【0018】(作用)(1)の上記現像装置において
は、現像剤収納容器内に配設される仕切り部材の下部側
先端位置を、現像剤担持体の反対側で現像剤残量検知部
材に接して鉛直方向に引かれる接線1と、現像剤担持体
の反対側で現像剤攪拌部材の回転軌跡に接して鉛直方向
に引かれる接線2との挟まれた領域内に位置させること
によって、現像剤残量検知部材と現像剤攪拌部材との空
間への一成分磁性現像剤の自重作用による大量の流れ込
みを抑制でき、かつ、適正量の一成分磁性現像剤を現像
剤担持体側の反対側から該現像剤担持体側に供給でき
る。これによって、現像剤残量検知部材と現像剤攪拌部
材上部からの現像剤落下に起因する使い始め初期濃度薄
を防止できる。また、仕切り部材上部の開口部より一成
分磁性現像剤を現像剤担持体側から該現像剤担持体と反
対側に流入させることできるので、繰り返し現像剤担持
体近傍で現像剤循環に供される一成分磁性現像剤の割合
を減少させることができ、現像剤担持体近傍での集中的
な現像剤劣化を改善できる。これによって、現像剤劣化
による一成分磁性現像剤の流動性悪化に起因する高温高
湿環境下での使用後朝一濃度薄を防止できる。従って、
使い始め初期濃度薄と高温高湿環境下での使用後朝一濃
度薄を防止でき、常に安定した画像濃度を得ることがで
きる。
【0019】(1−2)の上記現像装置においては、現
像剤収納容器内に配設される第一の仕切り部材の下部側
先端位置を、現像剤担持体の反対側で現像剤残量検知部
材に接して鉛直方向に引かれる接線1と、現像剤担持体
の反対側で現像剤攪拌部材の回転軌跡に接して鉛直方向
に引かれる接線2との挟まれた領域内に位置させること
によって、現像剤残量検知部材と現像剤攪拌部材との空
間への一成分磁性現像剤の自重作用による大量の流れ込
みを抑制でき、かつ、適正量の一成分磁性現像剤を現像
剤担持体側の反対側から該現像剤担持体側に供給でき
る。これによって、現像剤残量検知部材と現像剤攪拌部
材上部からの現像剤落下に起因する使い始め初期濃度薄
を防止できる。また、第二の仕切り部材は第一の仕切り
部材により仕切られる現像剤収納容器内の現像手段側か
ら現像手段の反対側への一成分磁性現像剤の循環を可能
とするので、繰り返し現像剤担持体近傍で現像剤循環に
供される一成分磁性現像剤の割合を減少させることがで
き、現像剤担持体近傍での集中的な現像剤劣化を改善で
きる。これによって、現像剤劣化による一成分磁性現像
剤の流動性悪化に起因する高温高湿環境下での使用後朝
一濃度薄を防止できる。従って、使い始め初期濃度薄と
高温高湿環境下での使用後朝一濃度薄を防止でき、常に
安定した画像濃度を得ることができる。
【0020】(2)の上記プロセスカートリッジにおい
ては、現像剤収納容器内に配設される仕切り部材の下部
側先端位置を、現像剤担持体の反対側で現像剤残量検知
部材に接して鉛直方向に引かれる接線1と、現像剤担持
体の反対側で現像剤攪拌部材の回転軌跡に接して鉛直方
向に引かれる接線2との挟まれた領域内に位置させるこ
とによって、現像剤残量検知部材と現像剤攪拌部材との
空間への一成分磁性現像剤の自重作用による大量の流れ
込みを抑制でき、かつ、適正量の一成分磁性現像剤を現
像剤担持体側の反対側から該現像剤担持体側に供給でき
る。これによって、現像剤残量検知部材と現像剤攪拌部
材上部からの現像剤落下に起因する使い始め初期濃度薄
を防止できる。また、仕切り部材上部の開口部より一成
分磁性現像剤を現像剤担持体側から該現像剤担持体と反
対側に流入させることできるので、繰り返し現像剤担持
体近傍で現像剤循環に供される一成分磁性現像剤の割合
を減少させることができ、現像剤担持体近傍での集中的
な現像剤劣化を改善できる。これによって、現像剤劣化
による一成分磁性現像剤の流動性悪化に起因する高温高
湿環境下での使用後朝一濃度薄を防止できる。従って、
使い始め初期濃度薄と高温高湿環境下での使用後朝一濃
度薄を防止でき、常に安定した画像濃度を得ることがで
きる。
【0021】(2−2)の上記プロセスカートリッジに
おいては、現像剤収納容器内に配設される第一の仕切り
部材の下部側先端位置を、現像剤担持体の反対側で現像
剤残量検知部材に接して鉛直方向に引かれる接線1と、
現像剤担持体の反対側で現像剤攪拌部材の回転軌跡に接
して鉛直方向に引かれる接線2との挟まれた領域内に位
置させることによって、現像剤残量検知部材と現像剤攪
拌部材との空間への一成分磁性現像剤の自重作用による
大量の流れ込みを抑制でき、かつ、適正量の一成分磁性
現像剤を現像剤担持体側の反対側から該現像剤担持体側
に供給できる。これによって、現像剤残量検知部材と現
像剤攪拌部材上部からの現像剤落下に起因する使い始め
初期濃度薄を防止できる。また、第二の仕切り部材は第
一の仕切り部材により仕切られる現像剤収納容器内の現
像手段側から現像手段の反対側への一成分磁性現像剤の
循環を可能とするので、繰り返し現像剤担持体近傍で現
像剤循環に供される一成分磁性現像剤の割合を減少させ
ることができ、現像剤担持体近傍での集中的な現像剤劣
化を改善できる。これによって、現像剤劣化による一成
分磁性現像剤の流動性悪化に起因する高温高湿環境下で
の使用後朝一濃度薄を防止できる。従って、使い始め初
期濃度薄と高温高湿環境下での使用後朝一濃度薄を防止
でき、常に安定した画像濃度を得ることができる。
【0022】(3)の上記電子写真画像形成装置におい
ては、現像装置の有する現像剤収納容器内に配設される
仕切り部材の下部側先端位置を、現像剤担持体の反対側
で現像剤残量検知部材に接して鉛直方向に引かれる接線
1と、現像剤担持体の反対側で現像剤攪拌部材の回転軌
跡に接して鉛直方向に引かれる接線2との挟まれた領域
内に位置させることによって、現像剤残量検知部材と現
像剤攪拌部材との空間への一成分磁性現像剤の自重作用
による大量の流れ込みを抑制でき、かつ、適正量の一成
分磁性現像剤を現像剤担持体側の反対側から該現像剤担
持体側に供給できる。これによって、現像剤残量検知部
材と現像剤攪拌部材上部からの現像剤落下に起因する使
い始め初期濃度薄を防止できる。また、仕切り部材上部
の開口部より一成分磁性現像剤を現像剤担持体側から該
現像剤担持体と反対側に流入させることできるので、繰
り返し現像剤担持体近傍で現像剤循環に供される一成分
磁性現像剤の割合を減少させることができ、現像剤担持
体近傍での集中的な現像剤劣化を改善できる。これによ
って、現像剤劣化による一成分磁性現像剤の流動性悪化
に起因する高温高湿環境下での使用後朝一濃度薄を防止
できる。従って、使い始め初期濃度薄と高温高湿環境下
での使用後朝一濃度薄を防止でき、常に安定した画像濃
度を得ることができる。
【0023】(3−2)の上記電子写真画像形成装置に
おいては、現像装置の有する現像剤収納容器内に配設さ
れる第一の仕切り部材の下部側先端位置を、現像剤担持
体の反対側で現像剤残量検知部材に接して鉛直方向に引
かれる接線1と、現像剤担持体の反対側で現像剤攪拌部
材の回転軌跡に接して鉛直方向に引かれる接線2との挟
まれた領域内に位置させることによって、現像剤残量検
知部材と現像剤攪拌部材との空間への一成分磁性現像剤
の自重作用による大量の流れ込みを抑制でき、かつ、適
正量の一成分磁性現像剤を現像剤担持体側の反対側から
該現像剤担持体側に供給できる。これによって、現像剤
残量検知部材と現像剤攪拌部材上部からの現像剤落下に
起因する使い始め初期濃度薄を防止できる。また、第二
の仕切り部材は第一の仕切り部材により仕切られる現像
剤収納容器内の現像手段側から現像手段の反対側への一
成分磁性現像剤の循環を可能とするので、繰り返し現像
剤担持体近傍で現像剤循環に供される一成分磁性現像剤
の割合を減少させることができ、現像剤担持体近傍での
集中的な現像剤劣化を改善できる。これによって、現像
剤劣化による一成分磁性現像剤の流動性悪化に起因する
高温高湿環境下での使用後朝一濃度薄を防止できる。従
って、使い始め初期濃度薄と高温高湿環境下での使用後
朝一濃度薄を防止でき、常に安定した画像濃度を得るこ
とができる。
【0024】(3−3)の上記電子写真画像形成装置に
おいては、プロセスカートリッジの有する現像剤収納容
器内に配設される仕切り部材の下部側先端位置を、現像
剤担持体の反対側で現像剤残量検知部材に接して鉛直方
向に引かれる接線1と、現像剤担持体の反対側で現像剤
攪拌部材の回転軌跡に接して鉛直方向に引かれる接線2
との挟まれた領域内に位置させることによって、現像剤
残量検知部材と現像剤攪拌部材との空間への一成分磁性
現像剤の自重作用による大量の流れ込みを抑制でき、か
つ、適正量の一成分磁性現像剤を現像剤担持体側の反対
側から該現像剤担持体側に供給できる。これによって、
現像剤残量検知部材と現像剤攪拌部材上部からの現像剤
落下に起因する使い始め初期濃度薄を防止できる。ま
た、仕切り部材上部の開口部より一成分磁性現像剤を現
像剤担持体側から該現像剤担持体と反対側に流入させる
ことできるので、繰り返し現像剤担持体近傍で現像剤循
環に供される一成分磁性現像剤の割合を減少させること
ができ、現像剤担持体近傍での集中的な現像剤劣化を改
善できる。これによって、現像剤劣化による一成分磁性
現像剤の流動性悪化に起因する高温高湿環境下での使用
後朝一濃度薄を防止できる。従って、使い始め初期濃度
薄と高温高湿環境下での使用後朝一濃度薄を防止でき、
常に安定した画像濃度を得ることができる。
【0025】(3−4)の上記電子写真画像形成装置に
おいては、プロセスカートリッジの有する現像剤収納容
器内に配設される第一の仕切り部材の下部側先端位置
を、現像剤担持体の反対側で現像剤残量検知部材に接し
て鉛直方向に引かれる接線1と、現像剤担持体の反対側
で現像剤攪拌部材の回転軌跡に接して鉛直方向に引かれ
る接線2との挟まれた領域内に位置させることによっ
て、現像剤残量検知部材と現像剤攪拌部材との空間への
一成分磁性現像剤の自重作用による大量の流れ込みを抑
制でき、かつ、適正量の一成分磁性現像剤を現像剤担持
体側の反対側から該現像剤担持体側に供給できる。これ
によって、現像剤残量検知部材と現像剤攪拌部材上部か
らの現像剤落下に起因する使い始め初期濃度薄を防止で
きる。また、第二の仕切り部材は第一の仕切り部材によ
り仕切られる現像剤収納容器内の現像手段側から現像手
段の反対側への一成分磁性現像剤の循環を可能とするの
で、繰り返し現像剤担持体近傍で現像剤循環に供される
現像剤の割合を減少させることができ、現像剤担持体近
傍での集中的な現像剤劣化を改善できる。これによっ
て、現像剤劣化による一成分磁性現像剤の流動性悪化に
起因する高温高湿環境下での使用後朝一濃度薄を防止で
きる。従って、使い始め初期濃度薄と高温高湿環境下で
の使用後朝一濃度薄を防止でき、常に安定した画像濃度
を得ることができる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて説明する。
【0027】〔実施形態例1〕本実施形態例に係る現像
装置及びそれを有する電子写真画像形成装置(レーザー
ビームプリンタ)について、図1及び図3を参照して具
体的に説明する。なお、図1は本実施形態例に係る現像
装置の特徴を最も良く表した説明図、図3は図1に示す
現像装置を有する電子写真画像形成装置の一例を表した
説明図である。
【0028】ここでは説明の順序として、電子写真画像
形成装置の全体構成を説明し、次に現像装置の構成につ
いて説明する。
【0029】(全体構成)図3において、101は電子
写真画像形成装置(レーザービームプリンタ)136の
プリンターエンジンたる電子写真画像形成装置本体(以
下「画像形成装置本体」という)である。111はドラ
ム形状の電子写真感光体(以下「感光ドラム」という)
であり、図示しないドラム軸を中心に一方向に回転す
る。感光ドラム111は帯電装置である帯電ローラ10
3にその表面を一様に帯電された後、露光装置102に
より静電潜像を形成される。8は現像装置である。現像
装置8は、図15に示すように、現像剤担持体としての
現像スリーブ105の長手方向(軸線方向)両端部にコ
ロ209が設けられており、該コロ209が感光ドラム
111に接触することにより、現像スリーブ105と感
光ドラム111との間に所定の間隙をもたせている。現
像スリーブ105は長手方向一端部に設けられた現像ス
リーブギヤ212が感光ドラム111の感光ドラムギヤ
211より駆動を受けて回転を行い、現像剤規制部材1
07aにより現像スリーブ105上に現像剤であるトナ
ー109がコートされる。現像スリーブ105上にコー
トされた現像剤であるトナー109は、画像形成装置本
体101側の不図示の摺動接点を介して現像スリーブ1
05にバイアスが印加されると同時に現像領域中におい
て感光ドラム111上に飛翔し、感光ドラムl11上に
形成した静電潜像を顕像化する。そして、画像形成装置
本体101側の不図示のエンジン制御部により、感光ド
ラム111と現像スリーブ105の間には直流バイアス
に交流バイアスを重畳した現像バイアスを与えるように
なっている。エンジン制御部は、画像形成装置本体10
1を駆動するための電源、画像形成するためのバイアス
を現像スリーブ105に供給するための高圧回路を備え
ている。トナー109により可視化された感光ドラム1
11上のトナー像は転写装置110により記録媒体(記
録紙、OHPシート、布等)としての転写材114に転
写される。転写材114は給送用カセット117に保管
されており、給送ローラ116で給送され、レジストロ
ーラ(不図示)により感光ドラム111上のトナー像と
同期がとられて転写装置110に送られる。転写装置1
10により転写材114に転写されたトナー109によ
る可視像は転写材114とともに定着装置115に搬送
され、熱もしくは圧力により転写材114に定着され記
録画像となる。一方、転写後に転写されずに感光ドラム
111上に残ったトナー109はクリーニング装置11
2内のクリーニングブレード113により除去される。
トナー109を除去された感光ドラム111表面は再び
帯電ローラ103によって帯電され上述の工程を繰り返
す。なお、給送ローラ116及びレジストローラは転写
材114を搬送するための搬送手段135を構成してい
る。
【0030】(現像装置の構成)次に前記電子写真画像
形成装置に用いられる現像装置の構成を説明する。
【0031】本実施形態例の現像装置8は、図1に示す
ように、トナーを収納するための現像剤収納容器として
の現像容器104と、現像手段131とを有する。現像
容器104内にはトナー109が収納されており、現像
手段131は感光ドラム111に形成された静電潜像を
トナー109によって現像して可視像化する。即ち、前
記現像手段131は、現像容器104内の回転可能な第
一及び第二の攪拌部材7,130でトナー109を現像
スリーブ105側へ送り出し、磁束発生手段としてのマ
グネットロール106を内蔵した前記現像スリーブ10
5を回転させると共に、現像剤規制部材107aによっ
て摩擦帯電電荷を付与したトナー層を現像スリーブ10
5の表面に形成し、そのトナー109を前記静電潜像に
応じて感光ドラム111へ転移させることによってトナ
ー像を形成して可視像化するものである。
【0032】更に詳述する。現像スリーブ105は、φ
16の非磁性アルミスリーブで、トナーの搬送及びトリ
ボ付与を行う為に表面を導電性粒子を含有する樹脂層で
コートされており、その表面の表面粗さはJIS規格の
Raで、通常、平均0.4μm〜3.5μmである。本
実施形態例では平均Ra0.90μmのものを用いた。
現像スリーブ105内には磁束発生手段としての4極の
マグネットロール106が配置されている。このマグネ
ットロール106の磁極の磁力によって現像スリーブ1
05はトナー109を担持する。
【0033】現像剤規制部材107aは、JIS硬度4
0°程度のシリコンゴムを現像スリーブ105に対して
当接力が0.196〜0.392N/cm(20〜40
gf/cm)(スリーブ長手方向についての1cmあた
りの当接荷重)となるように用いられている。この当接
力によって現像剤規制部材107aは現像スリーブ10
5が担持するトナー層厚を一定に規制する。前記現像剤
規制部材107aは現像容器104に支持板金107b
により支持されている。
【0034】トナー109は負帯電性磁性一成分トナー
が用いられる。成分としては、結着樹脂としてスチレン
n−ブチルアクリレート共重合体100重量部に、磁性
体粒子80重量部、モノアゾ系鉄錯体の負荷電制御剤2
部、ワックスとして低分子量ポリプロピレン3部を14
0℃に加熱された2軸エクストルーダーで溶融混練し、
冷却した混練物をハンマーミルで粗粉砕し、粗粉砕物を
ジェットミルで微粉砕し、得られた微粉砕物を風力分級
して、重量平均径5.0μmの分級粉を得る。平均粒径
5.0μmの分級品に疎水性シリカ微粉体1.0重量部
をヘンシェルミキサーで混合し、現像剤を得る。そし
て、重量平均粒径が3.5〜7.0μmの範囲(主に6
μm程度)のものが用いられる。尚、以上の構成の現像
装置8においては、現像スリーブ105上のトナー10
9のコート量は、0.5〜2.0mg/cm2 程度にな
る。
【0035】第一の攪拌部材7は、現像容器104内の
トナー109をほぐし、且つ、現像剤攪拌部材としての
第二の攪拌部材130にトナー109を受け渡すべく、
該第二の攪拌部材130の現像スリーブ105側と反対
側に配置されている。前記第一の攪拌部材7は、図21
に示すように、クランク形状の棒部材であり、現像容器
104の長手方向(現像スリーブ105の軸線方向)両
側面に支持される両端部7aを回転中心とし、図1中に
示した矢印方向へ回転させて用いている。
【0036】また、現像容器104は、現像スリーブ1
05の回転中心Oに対し、鉛直方向上方に位置してい
る。このため、現像容器104中のトナー重心Gが現像
スリーブ105の回転中心Oより鉛直方向に上方に位置
するため、重力を有効に利用でき、トナー109が現像
スリーブ105近傍に搬送されやすいというメリットが
ある。
【0037】また、現像容器104内に第一の攪拌部材
7を用いる場合も、トルクが小さくて済み、本実施形態
例で用いるような簡略な構成でもトナー109を現像ス
リーブ105近傍へ充分搬送可能となる。現像容器10
4中のトナー重心Gと現像スリーブ105の回転中心O
とを結ぶ直線L1と、現像スリーブ105の回転中心O
を水平に通る直線L2とのなす角度θは5°〜70°ほ
どであれば、トナー109を現像スリーブ105近傍に
搬送することは可能である。本実施形態例においては、
初期のトナー満載時の重心が図1中Gの位置に存在し、
現像スリーブ105の回転中心Oを通る直線L2に対
し、40°(=θ)上方に位置している。
【0038】なお、上記角度θがおおよそ50°以上に
なれば、現像容器104内の容器下面のトナー109は
自重での落下が容易になる為、現像容器104中の第一
の攪拌部材7は必ずしも必要でなくなる。
【0039】現像スリーブ105に印加される現像バイ
アスは、例えば感光ドラム111と現像スリーブ105
間のギャップが320μm程度であった場合、直流電
圧:−450V、交流電圧:矩形波Vpp=1750
v、周波数2700Hzを印加する。感光体の帯電電位
はVd=−700Vに帯電され、レーザ露光部の電位を
V1=−100Vとする。これによりV1部を反転現像
行う。この現像バイアスは、図19に示す従来の現像装
置208と同様、画像形成装置本体101側の交流電源
118と直流電源119からなるバイアス供給電源より
現像スリーブ105に印加される。
【0040】現像容器104内には現像剤残量検知部材
としてのアンテナ部材108が現像スリーブ105に対
して平行に配置されている。本実施形態例では、トナー
残量検知方法として、現像スリーブ105−アンテナ部
材108間のトナー量によるインピーダンス変化を利用
し、交流現像バイアスによりアンテナ部材108に誘起
される電流変化を検知してトナー残量を推測する方法を
用いている。誘起電流検知手段は、図19に示す現像装
置208と同様、図19中にて示す符号120〜123
の部材からなる。120は、トナーが無い状態と同等の
静電容量を持つコンデンサで、このコンデンサ120の
容量とアンテナ部材108から検出された静電容量と
を、それぞれダイオード121,122を介した後、コ
ンパレータ123で比較する事でトナー有無を判断す
る。
【0041】前記トナー残量検知を行う場合、現像容器
104内部において現像スリーブ105の長手方向に配
置されたアンテナ部材108は、トナー109の動きを
妨げる作用をもたらす場合がある。特にアンテナ部材1
08の下部は、現像容器104下部とアンテナ部材10
8の間にトナー109の壁が形成され易い。この為、前
記現像容器104下部とアンテナ部材108との間に第
二の攪拌部材130を現像スリーブ105の長手方向に
該現像スリーブ105と平行に配置し、トナー109を
ほぐしながら、現像スリーブ105へのトナー供給をス
ムーズにするように構成してある。
【0042】第二の攪拌部材130としては、図20に
示すように、クランク形状の棒部材が用いられ、現像容
器104の長手方向両側面に支持される両端部130a
を回転中心とし、図1中に示した矢印方向へ回転させて
用いている。前記第二の攪拌部材130及び第一の攪拌
部材7を回転させる駆動は、例えば現像スリーブ105
の駆動源からのギア列で適当な回転速度に落とすことで
利用するようにしてある。
【0043】(使い始め初期濃度薄、高温高湿環境下で
の使用後朝一濃度薄の発生要因)先ず、現像装置の使い
始め初期濃度薄の発生要因について、図13を参照して
説明する。図13は、トナー中心粒径の違いによる、初
期の画像濃度推移を表したグラフである。
【0044】図13に示すように、平均粒径6μmのト
ナーと平均粒径8μmのトナーの場合、いずれも初期の
濃度は薄い傾向があるが、中心粒径が小さい方(平均粒
径6μm)がより顕著にその傾向が現れている。このよ
うに1ドット再現性の向上を目的としたトナーの小粒径
化に伴い、現像装置の使い始めしばらくの間、画像濃度
が薄くなる傾向が見られる。このような使い始め時の初
期濃度薄のレベルについては、中心粒径が8μm以上の
場合には、問題になる程のレベルではないが、それ未満
のトナー粒径を用いる場合には、改善する方が望ましい
レベルになると考えられる。
【0045】筆者らの検討によれば、この濃度低下の原
因を調べた所、図16に示すように、トナー中の比較的
粒径の小さな微粉の量と初期のベタ黒濃度(濃度測定
は、マクベス反射濃度計(マクベス社製)を用いた)に
は相関関係があり、微粉量が多いほど濃度薄になること
がわかった。つまり、初期における使い始めの時期に
は、現像器中のトナー中の比較的粒径の小さなものが現
像スリーブ近傍に集まる傾向があり、これによって現像
スリーブ上にコートされたトナーのトリボ分布がブロー
ド化(現像するのに最適なトリボを持ったトナーの割合
が減少する)し、現像能力が低下している事が解った。
そして、小さい粒径のトナーの存在が問題となる為、当
然トナーの中心粒径が小さくなる程、顕著に現れ易くな
る現象でもある。更に本現象は、トナー消費が少ないパ
ターンを印字し続ける程顕著になる(例えばベタ白を続
けて印字した直後のベタ黒はより薄くなる)こともわか
った。これはトナー消費が少ない程、現像スリーブ近傍
の微粉量が増加していく為である。
【0046】ここで、本実施形態例の現像装置と従来の
現像装置との構成上の差異を明確にするため、図19に
従来の現像装置である磁性一成分トナーを用いた現像装
置の詳細を示す。そして図17に従来の現像装置を有す
る電子写真画像形成装置の概要構成を示す。なお、図1
9及び図17において、本実施形態例の現像装置及び電
子写真画像形成装置と同じ部材には同じ符号を用いてい
る。
【0047】図19に示す現像装置208において、現
像スリーブ105はアルミニウムやステンレススチール
のパイプから形成された現像剤担持体としての非磁性現
像スリーブであり、その中には、磁極N・Sが交互に複
数個形成された磁石106が現像スリーブ105に対し
て不動に配設されている。現像スリーブ105の表面
は、所望量のトナー109が搬送できるよう、適切な表
面粗さに加工されている。現像スリーブ105上には、
現像剤規制部材として、例えばウレタンゴムやシリコー
ンゴム等の弾性ブレード107aが支持板金107bに
固定されて現像スリーブ105に対し所定の圧力で当接
されている。磁石106の磁力により現像スリーブ10
5に引き付けられたトナー109は、現像スリーブ10
5上にて搬送されることによる摩擦帯電、及び弾性ブレ
ード107a部で適量が規制された後、現像スリーブ1
05と弾性ブレード107a間で摺擦されての摩擦帯電
で、適切な電荷を与えられて現像領域へと搬送される。
【0048】このような構成の現像装置208における
トナー109のトナー残量検知の手段としては、現像ス
リーブ105に対して平行に配置されたアンテナ部材1
08により、現像スリーブ105−アンテナ部材108
間のトナー量によるインピーダンス変化を利用し、交流
電源118によりアンテナ部材108に誘起される電流
変化を検知してトナー残量を推測する手段を用いてい
る。現像バイアスは、画像形成装置本体101側の交流
電源118と直流電源119からなるバイアス供給電源
より現像スリーブ105に印加される。
【0049】アンテナ部材108のトナー残量検知によ
る誘起電流検知手段は、図中120〜123の部材から
なる。120は、トナーが無い状態と同等の静電容量を
持つコンデンサで、このコンデンサ120の容量とアン
テナ部材108から検出された静電容量とを、それぞれ
ダイオード121,122を介した後、コンパレータ1
23で比較する事でトナー有無を判断する。
【0050】なお、第一の攪拌部材7及び第二の攪拌部
材130の構成、これらの各攪拌部材7,130の駆動
構成は、本実施形態例の現像装置8と同じである。
【0051】図19に示す現像装置208内のトナー1
09の動きを図14に示す。なお、図14は従来のクラ
ンク型攪拌部材を用いた現像装置内のトナーの動きを表
した説明図である。
【0052】図14(a)において、現像容器104側
からの新しいトナー109の供給は、矢印4のようにア
ンテナ部材108下部を通して行われるものと、図14
(b)に示すようにトナー109の自重作用により矢印
5のように第二の攪拌部材130とアンテナ部材108
との間に流れ込むものがある。矢印4、5により現像ス
リーブ105近傍に流れたトナー109は、現像スリー
ブ105内部のマグネット106の磁力によって引きつ
けられた後、現像剤規制部材107aで現像スリーブ1
05上にコートされたもの以外は、矢印9または矢印3
の方向に循環していく。この循環はトナー109のトリ
ボ付与に寄与している。そして筆者らの検討によれば、
第二の攪拌部材130が回転する事で回転進行方向に押
されて供給されるトナー109よりも、第二の攪拌部材
130とアンテナ部材108との空間が広くなった時、
その空間部に流れ込む量の方がはるかに多く、この大量
な流れが使い始め初期濃度薄発生の原因となっている事
もわかった。つまり、図14に示す現像装置208のよ
うにアンテナ部材108を有する構成においては、クラ
ンク型の第二の攪拌部材130とアンテナ部材108間
のトナー流入を制御し、現像スリーブ105側へのトナ
ー供給を最適化した構成が必要と判明した。
【0053】この間題を防止する手投として、まずトナ
ー109の粒径を揃える(微粉側を製造時にカットす
る)事が考えられるが、トナー製造時の歩留まりが非常
に悪化し、高コストを招く為、現実的な手段にはなり得
ない。
【0054】また、特許番号第2682003号公報で
は、現像装置内のトナー収容槽内の現像スリーブ側に、
現像装置内下側に仕切り部材を設け、その仕切り部材と
現像スリーブ間にあるトナー収容槽内の小室に、攪拌部
材によってトナーを補給する補給室を設ける構成におい
て、その小室内のトナーから優先的に現像させることに
より、均一な粒径のトナーを安定して供給する提案がな
されている。しかしながら、下側からの壁を乗り越える
だけのトナー搬送力が求められる為、攪拌構成に対する
性能要求が厳しく、コストアップを招き易い。また、現
像スリーブの回転中心よりトナー収容槽の重心が上部に
位置する系においては、図14(a)、図14(b)に
よる矢印4、5からのトナー流入は抑制することができ
るものの、攪拌部材として、回転トルクが軽くコストの
かからない攪拌部材(第一の攪拌部材7)を使用する場
合や、該攪拌部材を持たずにトナーの自重落下のみでト
ナー供給を行う場合においては、上記小室内へのトナー
の絶対供給量が不足し易く、現像スリーブヘのトナー供
給が不安定になり、現像容器中にトナーが大量にあるに
も関わらず、画像上白抜けを発生させる可能性があっ
た。
【0055】また、特開平10−104943号公報に
より、トナー層規制部材の極近傍に、現像室の上壁部か
ら下方に向かって防御壁を、トナー層規制部材と同程度
突出させるという提案があるが、この構成においても、
図14(b)に示す矢印5のトナーの流れ込みを抑制で
きなく、使い始め初期濃度薄を良化させることができな
かった。
【0056】次に、現像装置の高温高湿環境下での使用
後朝一濃度薄の発生要因について説明する。
【0057】筆者らの検討によれば、この濃度低下の原
因を調べた所、主に、同じトナーが繰り返し現像スリー
ブ近傍で循環に供されることによるトナーと現像スリー
ブ間やトナー同士間の摩擦によるトナー劣化と、長時間
の画像出力による画像形成装置本体の昇温(主に定着器
や電気基板の昇温)によるトナーヘの熱ダメージと、高
湿によるトナーの吸湿と、放置状態が長時間続くことに
よりトナー間の空気が抜けることでトナー同士が凝集
し、その結果、トナーの流動性が非常に悪化し、図14
(a)における矢印9と矢印3の方向の循環が非常に弱
くなり、現像スリーブヘのトナーコートとトナーのトリ
ボ付与が不安定になるため発生することがわかった。
【0058】この高温高湿環境下での使用後朝一濃度薄
を解決すべく、図18に示すようなアンテナ部材108
の上方に第二の攪拌部材130と同様のクランク型棒部
材の第三の攪拌部材400を設ける。そして、第三の攪
拌部材400近傍のトナー109を攪拌することで、図
14(a)における矢印9のトナー循環を主に活性化
し、現像スリーブ105近傍のトナー循環も活性化させ
つつ、同じトナー109が繰り返し現像スリーブ105
近傍で循環に供されることによるトナー劣化を改善すべ
く、矢印9と矢印3で流れるトナー109の一部を第一
の攪拌部材7で受け取り、矢印403で示すように現像
容器104内上方に大きく搬送する方法が考えられる。
この方法を用いた場合、確かに高温高湿環境下での使用
後朝一濃度薄は改善されるが、第二の攪拌部材130近
傍のトナー109がよく崩されるため、図14(b)中
の矢印5のトナー109の流れ込みが多くなり、最初に
挙げた使い始め初期濃度薄のレベルが更に悪化した。こ
のため、使い始め初期濃度薄と、高温高湿環境下での使
用後朝一濃度薄の2つの問題を同時に解決することがで
きなかった。
【0059】(使い始め初期濃度薄、高温高湿環境下で
の使用後朝一濃度薄の改善策)次に、本実施形態例の特
徴である使い始め初期濃度薄及び高温高湿環境下での使
用後朝一濃度薄改善策について詳述する。
【0060】本実施形態例では、現像容器104内部の
現像スリーブ105側に、現像容器104の上部と下部
の中間部分に仕切り部材1を設け、トナー109の自重
作用によるアンテナ部材108と第二の攪拌部材130
間への大量のトナー流れ込み防止と、高温高湿環境下で
繰り返し現像スリーブ105近傍でトナー循環に供され
ることによるトナー劣化防止によるトナー流動性悪化を
防止しているのが大きな特徴である。
【0061】使い始め初期濃度薄は、前述したように、
図14(b)に示す矢印5のトナー109の流れ込みが
原因であり、これは主にアンテナ部材108と第二の攪
拌部材130上部からのトナー落下により発生する。そ
の為、このトナー落下を防ぐべく、図1中の仕切り部材
1の現像容器104下部側の先端1a(以下「下側先
端」という)を、現像スリーブ105遠方側(現像スリ
ーブ105の反対側、以下同じ)でアンテナ部材108
に接する鉛直方向に引かれた接線1と、現像スリーブ1
05遠方側で第二の攪拌部材130の回転軌跡に接する
鉛直方向に引かれた接線2との挟まれた領域X内に位置
させるようにすることが有効な手段となる。
【0062】また、高温高湿環境下での使用後朝一濃度
薄は、前述したように、トナー109の流動性の悪化が
原因であり、その一因であるトナー劣化を防止するた
め、現像容器104内の仕切り部材1で仕切られた現像
スリーブ105側の空間310にて循環に供されている
トナー109の一部を仕切り部材1の上部から現像スリ
ーブ105遠方側の空間311に流入することが有効な
手段となる。
【0063】次に、仕切り部材1を設けた最適構成を設
計する上での一例である、現像装置の検討した結果を述
べる。
【0064】まずは、使い始め初期濃度薄を改善するこ
とに着目し、現像容器104内の現像スリーブ105側
の中間部(第一の攪拌部材7と第二の攪拌部材130と
の間)に仕切り部材1を設けた現像装置8を用いて、仕
切り部材1の下側先端1a位置の最適な構成を検討し
た。このとき、仕切り部材1の上側先端1b(図1参
照)位置の高さは、仕切り部材1の上部側において現像
容器104内の上部との間に設けられた開口部としての
上部開口部312を通って、仕切り部材1より現像スリ
ーブ105遠方側の空間311から仕切り部材1より現
像スリーブ105側の空間310ヘトナーが流入すると
初期濃度薄を悪化させることが考えられるため、それを
防ぐべく現像容器104内の仕切り部材1に接している
空間311内におけるトナー面109aより高くした。
【0065】この仕切り部材1の下側先端1a位置の高
さを、図2(a)に示すように仕切り部材1下側の先端
部(ア)、(イ)、(ウ)、(エ)の位置で振り、該各
位置での現像装置401の初期濃度等の現像特性を確認
した。他に比較検討として、図18に示す、第三の攪拌
部材400を設けた現像装置402(攪拌部材400構
成)と、レファレンスとして、図19に示す、仕切り部
材のない従来の現像装置208とを確認した。
【0066】実験においては、仕切り部材1の下側先端
1a位置による初期濃度薄への効果と、仕切り部材1を
設けたことにより予想される弊害である現像スリーブ1
05ヘのトナー供給不足から生ずるフェーディングの発
生に着目した。
【0067】詳細な実験内容は以下のとおりである。 [実験1] (実験条件) 実験環境:温度23℃、湿度60% 画像形成装置のプロセススピード:80mm/sec アンテナ部材108の直径:Φ2.0mm アンテナ部材108下部〜攪拌部材130の回転中心間
距離:6.0mm 攪拌部材130の回転軌跡円直径:6.5mm 攪拌部材130の回転速度:35rpm 攪拌部材400の回転軌跡円直径:6.5mm 攪拌部材400の回転速度:35rpm 仕切り部材1の(ア)の位置:X領域外であって、接線
2より現像スリーブ遠方側 仕切り部材1の(イ)の位置:X領域内であって、接線
2近傍 仕切り部材1の(ウ)の位置:X領域内であって、接線
1近傍 仕切り部材1の(エ)の位置:X領域外であって、接線
1より現像スリーブ近側 (実験方法) 1.仕切り部材1の下側先端1a位置の高さを振った各
位置での現像装置401において、まずベタ白画像を1
0枚出す。目的は、現像スリーブ105近傍のトナー1
09の微粉量を増やし、濃度薄を顕著にする為。
【0068】2.ベタ黒を1枚出し、画像濃度を測定す
る。目的は、初期濃度薄に対する効果確認のため。濃度
測定は、マクベス反射濃度計(マクベス社製)を用いた
(以後の実験も全て濃度測定は同じ方法を用いた)。
【0069】3.再度ベタ白画像を10枚出した後、現
像スリーブ105上のトナーサンプルを採取し、その中
の微粉量を測定する。目的は、濃度薄の直接的原因とな
っている微粉量の量で、効果の判断を行う為。トナー1
09の粒径測定は、コールタールマルチライザー(コー
ルタール社製)を用い、3.2μm以下の粒径のものを
微粉と判断し、その割合を計算する。なお本実験で用い
たトナーでは、製造時の段階での3.2μm以下の微粉
量の含有率は約13%であった。
【0070】4.その後ベタ黒を30枚出し、フェーデ
ィング発生の有無、及びその程度をサンプルを見て判断
する。
【0071】上記実験における結果を以下の表1にまと
めた。表1は図2(a)に示す(ア)、(イ)、
(ウ)、(エ)の位置で仕切り部材1の下側先端1a位
置の高さを振った現像装置8と、攪拌部材400構成の
現像装置402と、レファレンスの現像装置208との
検討結果一覧表である。
【0072】
【表1】
【0073】表1より、仕切り部材1の下側先端部の各
位置と濃度の関係は、(ア)、(イ)は共に大きな効果
があり、その効果もほぼ同等であった。現像スリーブ1
05上の微粉量も(ア)、(イ)では製造時の含有率の
約13%に近い値になっている。(ウ)の位置において
は、微粉量が増加した分、濃度が若干低くなったが、効
果は認められる領域である。(エ)の位置においては、
濃度、微粉量共にレファレンスと同等であり、初期濃度
薄への効果はなかった。また、攪拌部材400構成は、
前述したように、第三の攪拌部材400のため、かえっ
てアンテナ部材108〜第二の攪拌部材130間へのト
ナー109の流れ込みが多くなり、現像装置208より
微粉量が増加し使い始め初期濃度薄が悪化した。
【0074】仕切り部材1の下側先端部の各位置とフェ
ーディングの関係は、(ア)の位置で発生しており、
(イ)、(ウ)、(エ)の位置においての発生はなかっ
た。
【0075】次に、(ア)、(イ)、(ウ)、(エ)の
各位置でのトナー循環を観察した。
【0076】(ア)の位置でのトナー循環は、図4
(a)に示すように、仕切り部材1から現像スリーブ1
05側の空間310でトナー109が矢印301で示す
ように現像スリーブ105近傍を上昇し、その後矢印3
02と矢印306の二手に別れる。矢印302は矢印3
03へと流れ攪拌部材130へ受け継がれ、現像スリー
ブ105に吸着されて現像されるか、もしくは矢印30
1の元の循環に戻っていた。矢印306は現像スリーブ
105側の空間310から仕切り部材1の上側開口部3
12を乗り越えて現像スリーブ105遠方側の空間31
1内に流入し、矢印307に示すように、現像容器10
4内上方に流入していた。また、若干ではあるが、現像
スリーブ105側の空間310から現像スリーブ105
遠方側の空間311へと流れていく矢印305の循環も
あった。また、(ア)の位置の仕切り部材1の下側先端
1a位置が、接線2から現像容器104後方側(第一の
攪拌部材7側)にあるため、図14(b)に示す、矢印
5のようなアンテナ部材108〜第二の攪拌部材130
間へのトナー109の流れ込みを防止していた。この
為、現像スリーブ105上での微粉量増加を防止してい
ることがわかった。しかしながら、仕切り部材1の下側
開口部313の面積が小さいため、矢印304による第
一の攪拌部材7の第二の攪拌部材130へのトナー受け
渡しが充分に行われておらず、この為、ベタ黒連続印字
の際のトナー供給が間に合わなくなりフェーディングを
発生させたものとわかった。
【0077】ここで、フェーディングを発生させない為
には、第一の攪拌部材7から第二の攪拌部材130へと
トナー109が次々と充分に受け渡される必要があり、
そのためには、第二の攪拌部材130の回転軌跡以内に
トナー109が受け渡されなければならない。そのため
には、仕切り部材1の下側先端1a位置が、少なくとも
第二の攪拌部材130の回転軌跡の接線2より現像スリ
ーブ105側に位置すれば、第一の攪拌部材7から第二
の攪拌部材130へのトナー109の受け渡しは可能で
あると考えられる。つまり、(ア)の位置でフェーディ
ングが発生したのは、仕切り部材1の下側先端1a部分
が、第一の攪拌部材7から第二の攪拌部材130へのト
ナー供給を妨げていた為に発生したのであり、仕切り部
材1の下側先端1a位置が接線2より現像容器104後
方側に位置していた為であったと考えられる。
【0078】(イ)の位置でのトナー循環を図4(b)
に示す。(イ)の位置の仕切り部材1の下側先端1a位
置は、領域X内にあり、図14(b)中の矢印5のよう
なアンテナ部材108〜第二の攪拌部材130間へのト
ナー109の流れ込みを大きく抑制している。また、現
像スリーブ105側の空間310において、トナー10
9の循環経路は(ア)の位置と基本的に同じであるが、
矢印305のトナー109の流れが(ア)に比較して大
きくなっており、矢印303と矢印305のトナー10
9の流れも上部からのトナー落下を抑制する働きがある
事もわかった。この為、(ア)の位置同様(イ)の位置
においても、このことで必要以上の現像スリーブ105
遠方側の空間311からのトナー供給がされないため、
現像スリーブ105上での微粉量増加を防止しているこ
とがわかった。更には、仕切り部材1の下側先端1a位
置が接線2より現像スリーブ105側に存在するため、
現像スリーブ105遠方側の空間311から現像スリー
ブ105側の空間310への矢印304のトナー供給は
充分おこなわれており、ベタ黒連続印字においても充分
現像スリーブ105上にトナー供給できていることがわ
かった。
【0079】(ウ)の位置でのトナー循環を図4(c)
に示す。(ウ)の位置の仕切り部材1の下側先端1a位
置も領域X内にある。この位置では(イ)の位置の時よ
りも、上部からのトナー109が落下し易い状況があ
る。更に、アンテナ部材108と仕切り部材1の間隔が
広まった事により、矢印303のトナー109の流れ、
もしくは現像スリーブ105側の空間310から現像ス
リーブ105遠方側の空間311へと循環していく矢印
305のトナー109の流れが(イ)の位置よりも分散
して弱くなる事でトナー流れ込み抑制効果が弱くなり、
現像スリーブ105遠方側の空間311からのトナー供
給がやや多くなってしまい、現像スリーブ105上での
微粉量が(イ)の位置よりも若干増加したものとわかっ
た。
【0080】(エ)の位置でのトナー循環を、図4
(d)に示す。この位置では(ウ)の位置よりも更にト
ナー109が落下し易い事と、トナー流れ込み抑制効果
のある矢印305及び303のトナー109の流れが更
に弱まったため、レファレンスなみにアンテナ部材10
8〜第二の攪拌部材130間への矢印5のトナーの流れ
込みが発生していた。このため、現像スリーブ105遠
方側の空間311からのトナー供給が多くなってしま
い、現像スリーブ105上での微粉量もレファレンスと
同様に増加してしまったものとわかった。
【0081】しかしながら、(エ)の位置では、現像ス
リーブ105遠方側の空間311から現像スリーブ10
5側の空間310への矢印304のトナー供給は充分お
こなわれており、ベタ黒連続印字においても充分現像ス
リーブ105上にトナー供給できていることがわかっ
た。
【0082】以上の検討結果から、使い始め初期濃度薄
は、仕切り部材1を現像容器104内の下部と上部の中
間部に設け、しかも、仕切り部材1の下側先端1a位置
を接線1と接線2との挟まれた領域X内に存在させるこ
とにより改善することができる。
【0083】次に、高温高湿環境下での使用後朝一濃度
薄を改善することに着目し、以下に示す実験2で各現像
装置を比較検討した。検討に用いた現像装置は、図1に
示すように、仕切り部材1の下側先端1a位置が図2
(a)における(イ)と(ウ)の中間に位置するように
設けた現像装置8(仕切り部材1構成)と、図2(b)
に示す、仕切り部材2の下側先端2a位置が現像装置8
と同じで、該仕切り部材2の上側開口部312のない仕
切り部材2を設けた現像装置412(仕切り部材2構
成)と、図18に示す、第三の攪拌部材400を設けた
現像装置402(攪拌部400構成)と、レファレンス
として、図19に示す、仕切り部材1と攪拌部材400
を設けない現像装置208である。 [実験2] (実験条件)以下に示す以外は実験1と同じ条件。
【0084】実験環境:温度32.5℃、湿度80% 仕切り部材1の下側先端位置:実験1の(イ)と(ウ)
の中間位置 (実験方法)以下に高温高湿環境下での使用後朝一濃度
薄に対する実験方法を述べる。同時に確認した使い始め
初期濃度薄は実験1と同じ方法で行う。
【0085】1.各現像装置8,412,402,20
8を用いて画像比率4%の印字サンプルを1日に200
0枚ずつ耐久し、これを2日行う。目的は、トナー10
9に現像スリーブ105近傍で循環に繰り返し供される
ことによるトナー劣化と画像形成装置本体101の昇温
によるトナー109ヘの熱ダメージを与える為。
【0086】2.4000枚耐久後、実験3日目にベタ
黒を1枚出し、画像濃度を測定する。目的は、高温高湿
環境下での使用後朝一濃度薄に対する効果確認のため。
【0087】3.再度画像比率4%の印字サンプルを2
9枚出力した後、ベタ黒サンプルを1枚出力し、画像濃
度を測定する。目的は、濃度薄の回復具合を確認する
為。
【0088】上記実験における結果を以下の表2にまと
めた。表2は各現像装置8,412,402,208の
検討結果一覧表である。
【0089】
【表2】
【0090】表2において、「朝一濃度」とは、[実験
2]の(実験方法)の2.での濃度データを示してい
る。「朝一30枚目濃度」とは、[実験2]の(実験方
法)の3.での濃度データを示している。
【0091】表2より、朝一濃度は、仕切り部材1構成
で最も濃度が出ており、仕切り部材2構成とレファレン
スはほぼ同等であった。朝一30枚目濃度は、どの現像
器構成においても、充分濃度が出ており、ほぼ同等の濃
度であった。
【0092】次に、仕切り部材1構成と仕切り部材2構
成で朝一濃度に差が出たことに着目し、それを考察する
ために、仕切り部材1構成と仕切り部材2構成で、[実
験2]の(実験方法)の1.と2.の状態でのトナー循
環を観察した。
【0093】図5(a)に、[実験2]の(実験方法)
の1.の状態での仕切り部材1構成のトナー循環の様子
を示す。トナー109は前述したように、仕切り部材1
から現像スリーブ105側の空間310において矢印3
01の流れから矢印302と矢印306の二手に別れ、
矢印302から矢印303→第二の攪拌部材130へ受
け継がれ、現像スリーブ105に吸着されて現像される
か、もしくは矢印301の元の循環に戻り、もしくは矢
印302→矢印305へと受け継がれ、下側開口部31
3より現像スリーブ105遠方側の空間311へと流れ
る。そして矢印306にて示すトナー109は仕切り部
材1の上部開口部312を超えて矢印307へと現像容
器104内後部に大きく搬送されている。このように基
本的なトナー循環の経路は図4(a)と同じであった。
但し、各トナー109の流れが、前述した[実験1]の
場合と比較して、全体的に若干弱い流れになっていた。
また、現像スリーブ105遠方側の空間311から現像
スリーブ105側の空間310ヘトナー109が搬送さ
れる矢印304の流れもあるが、これも前述した[実験
1]の場合と比較して、若干弱い流れとなっていた。ト
ナー109の流れが全体的に若干弱くなったのは、前述
した理由の中での放置によるもの以外の要因によりトナ
ー109の流動性が若干悪化した為であった。
【0094】図5(b)に[実験2]の(実験方法)の
2.の状態での仕切り部材1構成のトナー循環の様子を
示す。トナーの循環経路は図5(a)と同じであった。
但し、前述した放置による影響が加わり、図5(a)の
状態よりやや循環が弱っていたものの現像スリーブ10
5ヘのトナーコートとトナー109のトリボ付与が安定
して行われるだけの流動性を保っていた。従って、朝一
濃度も問題のないレベルであったと考えられる。
【0095】次に、図5(c)に[実験2]の(実験方
法)の1.の状態での仕切り部材2構成のトナー循環の
様子を示す。トナー109は、仕切り部材2から現像ス
リーブ105側の空間310で矢印301→矢印302
へと流れ、矢印302→矢印303→第二の攪拌部材1
30へ受け継がれ、現像スリーブ105に吸着されて現
像されるか、もしくは矢印301の元の循環に戻り、も
しくは矢印302→矢印305へと受け継がれ、下側開
口部313より現像スリーブ105遠方側の空間311
へと流れる循環と、現像スリーブ105遠方側の空間3
11から現像スリーブ105側の空間310ヘトナー1
09が搬送される矢印304の流れが観察された。全体
的なトナー109の流れの強さは仕切り部材1構成の場
合とほぼ同じであった。仕切り部材1構成のときと大き
く異なるのは、仕切り部材2の上部に開口部312が存
在しないため、矢印302から別れていた矢印306の
トナー分が矢印303と矢印305に配分されてしま
い、現像スリーブ105近傍で繰り返し循環に供される
トナー109の割合が増えていることであった。
【0096】次に、図5(d)に[実験2]の(実験方
法)の2.の状態での仕切り部材2構成のトナー循環の
様子を示す。トナー109の循環経路は図5(c)と同
じであった。但し、前述した放置による影響が加わり、
図5(c)の状態より循環が非常に弱っていた。
【0097】ここでトナー循環の強さに仕切り部材1構
成と差が出たのは、図5(a)に示す矢印306の流れ
がないために現像スリーブ105近傍で繰り返し循環に
供されるトナー109の割合が増えたことでトナー劣化
の要素が大きくなったためであり、そのため現像スリー
ブ105ヘのトナーコートとトナー109のトリボ付与
が不安定になり朝一濃度薄が発生していた。
【0098】つまり、仕切り部材1構成で朝一濃度に効
果があったのは、前述したトナー循環において、仕切り
部材1の上側開口部312を介し、図4中の矢印306
のトナー109の流れが現像スリーブ105側の空間3
10から現像スリーブ105遠方側の空間311へとト
ナー109を流入させ、矢印307に示すように、現像
容器104内上方にトナー109が流入していたこと
で、繰り返し現像スリーブ105近傍でトナー循環に供
されるトナー109の割合が減少したためであった。そ
の結果、現像スリーブ105近傍で集中的にトナーが劣
化することがないため、高温高湿環境下の使用後におい
てもトナー劣化によるトナー109の流動性の悪化を防
ぎ、トナー109の現像性を保つことが可能になったと
考えられる。
【0099】以上の検討結果より、仕切り部材1の下側
先端1a位置が接線1と接線2との挟まれた領域X内に
存在し、上側先端1b位置が仕切り部材1に接している
現像スリーブ遠方側の空間311内の初期状態でのトナ
ー面109aより高くなるように現像容器104内の下
部と上部の中間部に仕切り部材1を設けることにより、
アンテナ部材108と第二の攪拌部材130との間への
大量のトナー109の流れ込みを抑制し現像スリーブ1
05上の微粉量増加を防ぐことで、現像スリーブ105
ヘのトナー供給を問題なく行いつつも、使い始め初期濃
度薄に対し効果を持たせることができ、且つトナー劣化
を改善させることで、トナー劣化によるトナー109の
流動性の悪化を防ぎ、高温高湿環境下での使用後朝一濃
度薄を同時に改善させることができる。
【0100】また、本実施形態例の現像装置8を用いて
画像白抜けが発生するまで印字試験を行ったところ、現
像容器104内のトナー109がほぼ無くなるまで高濃
度で印字することができた。また画像白抜けが発生する
までフェーディング、画像欠落等の弊害の発生もなく安
定して良好な画像を得ることができた。
【0101】尚、本実施形態例は電子写真画像形成装置
に用いる現像装置において、使い始め初期濃度薄と高温
高湿環境下での使用後朝一濃度薄との問題を解決する上
で、仕切り部材1による最適構成を求める上での現像装
置の一例を示したのであって、他の現像系においては、
本実施形態例に限定されることなく、その系に適した仕
切り部材1を設けることで対応してももちろん良い。
【0102】このように本実施形態例の現像装置8にお
いては、現像容器104内の下部と上部の中間部に仕切
り部材1を設けることで、アンテナ部材108と第二の
攪拌部材130との空間に現像器後方側の新しいトナー
109が一度に大量に流入する事による使い始め初期濃
度低下と、トナー109の流動性が悪化することによる
高温高湿環境下での使用後朝一濃度薄とを防止できる。
これに加えて、適正量のトナー109を現像スリーブ1
05側に供給できる能力も有する為、耐久に対して安定
した画像濃度を得ることができる。これによって、使い
始め時の画像濃度低下と、高温高湿環境下での使用後朝
一濃度薄とを防止でき、常に安定した画像濃度が得られ
る。
【0103】そして、本実施形態例の現像装置8を有す
る電子写真画像形成装置136においては、使い始め時
の画像濃度低下と高温高湿環境下での使用後朝一濃度薄
とを防止でき、常に安定した画像濃度が得られ、より高
品位な画像が得られる。
【0104】〔実施形態例2〕本実施形態例の特徴は、
先の実施形態例1で説明した現像装置を、感光ドラム、
クリーニング装置、帯電装置と一緒に一体化して、画像
形成装置本体101に対し着脱可能なプロセスカートリ
ッジとした事にある。
【0105】図6は本実施形態例に係るプロセスカート
リッジの一例を表わした断面図であり、図7は図6に示
すプロセスカートリッジを画像形成装置本体に装着した
時の様子を表わした図である。図6及び図7において前
述の実施形態例1で述べたものと同じ構成のものには同
一の符号をつけた。
【0106】本実施形態例のプロセスカートリッジ10
は、図6に示すように、前述した実施形態例1の現像装
置8と、感光ドラム111と、クリーニング手段として
のクリーニング装置112と、帯電手段としての帯電装
置103と、をプロセスカートリッジの筐体を構成する
カートリッジ枠体としての外装部材6によって一体化し
ている。そして、このプロセスカートリッジ10は、画
像形成装置本体101に設けたカートリッジ装着手段に
対して着脱可能に装着される。
【0107】このカートリッジ装着手段は、画像形成装
置本体101に開閉可能に設けられた開閉部材(図示せ
ず)を軸を中心に開くと、カートリッジ装着部の空間が
表れ、その左右には不図示のカートリッジ装着用のガイ
ド部材が配されている。そして、プロセスカートリッジ
10の外装部材6の左右両側面に設けたボスとリブから
なるガイド(図示せず)が該装着ガイド部材に嵌合して
導かれ、プロセスカートリッジ10が画像形成装置本体
101に対し所定の方向に着脱されるものである。
【0108】本実施形態例で示すプロセスカートリッジ
10は、トナー109を使い切った時に、他の装置(帯
電装置103)もほぼ同時に寿命を迎えるよう設計され
ている。従って、ユーザーはプロセスカートリッジ10
内のトナー109がある間は常に安定した画像を得る事
ができ、しかも現像装置8と感光ドラム111とクリー
ニング装置112と帯電装置103との一体型であるた
めに、画像形成装置本体101への装着も容易に行うこ
とができるという利点がある。
【0109】そして、プロセスカートリッジ10内の現
像装置8に、仕切り部材1を前述した適正な高さで設
け、且つアンテナ部材108の上側で現像スリーブ10
5と仕切り部材1との間に第三の攪拌部材400(図1
8参照)を設けてトナー劣化の改善を図る事で、プロセ
スカートリッジ本来の利点に加えて、使い始め初期から
安定した画像濃度が得られ、且つ高温高湿環境下での使
用後放置を経た後もレベルの良い画像濃度が得られると
いう利点が加わるのである。
【0110】このように本実施形態例のプロセスカート
リッジ10においては、前述した実施形態例1の現像装
置8を用いる事で、プロセスカートリッジの利点である
画像安定性・イージーメンテナンス性に加え、使い始め
時の画像濃度低下と高温高湿環境下での使用後朝一濃度
薄とを防止でき、常に安定した画像濃度が得られ、より
高品位な画像が得られる。
【0111】そして、本実施形態例のプロセスカートリ
ッジ10を装着する電子写真画像形成装置136(図7
参照)においては、使い始め時の画像濃度低下と高温高
湿環境下での使用後朝一濃度薄とを防止でき、常に安定
した画像濃度が得られ、より高品位な画像が得られる。
【0112】〔実施形態例3〕本実施形態例の特徴は、
現像装置自身が最初から現像スリーブ105の長手中央
部に比して端部で薄くなり易い構成を有している場合で
の初期濃度薄と高温高湿環境下での使用後朝一濃度薄に
対し有効な手段である。具体的には、図8に示すよう
に、現像容器104内部に設けた仕切り部材3の下側先
端3a位置の高さを現像スリーブ105の長手方向端部
と中央部で変えて、中央部に対し比較的濃度の低い端部
の濃度を上げ、現像スリーブ105の長手方向の濃度の
均一化を行っていることである。
【0113】現像スリーブ105の端部の濃度が中央部
に比して薄くなり易い一例としては以下のケースのよう
なものがある。
【0114】A3サイズ、LDR紙等が印字可能な現像
スリーブ、感光ドラム等の長手の長さが長い場合の現像
装置において、現像スリーブと感光ドラムとの所定のギ
ャップが、端部に対し、中央部で近くなってしまうケー
スがある。つまり、図15において、コロ209が現像
スリーブ105の両端部において感光ドラム111に接
しているため、現像装置の重量が現像スリーブ105の
両端部にて支えられている。そのため支えのない現像ス
リーブ105の中央部においては、更に感光ドラム11
1側に押し出されてしまい、端部に比して中央部の感光
ドラム111との間隙が狭くなってしまう。そのため、
現像スリーブ105の端部は中央部に比して現像バイア
ス印加における電界強度が小さくなっており、中央部に
対して端部は現像性が弱くなってしまう。
【0115】図8に本実施形態例の特徴を表わす現像装
置408を示す。図8において、実施形態例1の現像装
置と構成上同一のものについては同一の符号を用いた。
【0116】図8において、408は本実施形態例の現
像装置であり、現像容器104内部には、実施形態例1
と同様、現像容器104内の下部と上部の中間部に仕切
り部材3を設けている。同図において、矢印A方向から
みた仕切り部材3を図9に示した。図9において、本実
施形態例の特徴である仕切り部材3の下側先端1a位置
の高さが長手方向で異なっている。詳しくは、仕切り部
材3を現像装置408に設けた状態で、端部3aが図1
中(イ)の位置にくるようになっており、中央部3bが
図1中(ウ)の位置にくるようにしたものである。つま
り、仕切り部材3の下側先端3aが、現像スリーブ10
5の長手方向において、端部3a1より中央部3a2が
現像容器104内の上部側に位置している。
【0117】この仕切り部材3を設けた現像装置408
(仕切り部材3構成)で実施形態例1と同様の実験1、
及び実験2を行った。
【0118】この実験では、現像装置408において仕
切り部材3を取り除いた現像装置208(図19参照)
をレファレンスとして行った。
【0119】本実施形態例における検討では、現像スリ
ーブ105長手の端部、及び中央部の2箇所に相当する
位置でベタ黒の濃度測定を行った。
【0120】実験1の結果を表3に示し、実験2の結果
を表4に示す。表3、及び表4は何れも各現像装置40
8,208の検討結果一覧表である。
【0121】
【表3】
【0122】
【表4】
【0123】表3において、現像スリーブ105長手の
端部においては、実施形態例1と同様、初期から充分な
高濃度の画像を得ることができる。また中央部において
も濃度アップ効果が端部ほどではないにしても、元々感
光ドラム111と現像スリーブ105間が端部より近い
分濃度に対し有利であり、このため、画像上長手におい
て濃度を均一化することができるのである。
【0124】表4において、現像スリーブ105長手の
端部と中央部の濃度差は、レファレンスに対し小さくな
っており、画像上長手において濃度を均一にする効果が
確認できた。また、前述した仕切り部材3の上側開口部
312を設ける効果で朝一濃度が大きく改善されてい
る。
【0125】尚、現像スリーブ105長手の中央部と端
部で濃度差が更に大きい現像系においては、中央部と端
部の仕切り部材3の高さの差を更に大きくすることで現
像スリーブ105長手の濃度の均一化を行ってももちろ
ん良い。また、現像スリーブ105長手の端部の仕切り
部材3の高さも、本実施形態例での位置に限定されるこ
となく、仕切り部材3の設ける前の現像装置208(レ
ファレンス)の実力により適正な位置にしてももちろん
良い。
【0126】以上のように、本実施形態例によれば、仕
切り部材3の高さを現像スリーブ105長手の中央部と
端部で異ならせ、且つ仕切り部材3と現像容器104と
の間に上側開口部312を設けことにより、使い始め初
期濃度及び高温高湿環境下での使用後朝一濃度におい
て、現像スリーブ105長手の中央部、端部でそれぞれ
適度の濃度アップを行うことができ、画像上長手の濃度
の均一化が可能となるのである。
【0127】このように本実施形態例の現像装置408
においては、現像スリーブ105長手の中央部と端部で
下側端部1a位置の高さが異なる仕切り部材3と、アン
テナ部材108の上側で現像スリーブ105と仕切り部
材3との間に第三の攪拌部材400(図18参照)とを
設けることで、使い始め初期濃度薄防止と高温高湿環境
下での使用後朝一濃度薄とに対する効果を上げつつ、現
像スリーブ105長手の画像濃度を均一化することがで
きる。
【0128】そして、本実施形態例の現像装置408を
有する電子写真画像形成装置(図示せず)においては、
使い始め時の画像濃度低下と高温高湿環境下での使用後
朝一濃度薄とを防止でき、かつ現像スリーブ105長手
の画像濃度を均一化できることから、常に安定した画像
濃度が得られ、より高品位な画像が得られる。
【0129】〔実施形態例4〕本実施形態例の特徴は、
現像容器内のトナーが満載状態の場合において、現像容
器内の仕切り部材を設ける位置で仕切り部材の上側開口
部より高い位置にトナー面が存在する場合での使い始め
初期濃度薄と高温高湿環境下での使用後朝一濃度薄に対
し有効な手段である。
【0130】図10に本実施形態例の特徴を示す現像装
置を示す。図10において、実施形態例1の現像装置と
構成上同一のものについては同一の符号を用いた。
【0131】図10において、404は本実施形態例の
現像装置であり、現像容器104内部には、実施形態例
1と同様、現像等浮き104内の下部と上部の中間部に
第一の仕切り部材(以下「仕切り部材」という)1を設
けている。また、現像容器104内部には、仕切り部材
1の上部開口部312を塞ぐように第二の仕切り部材と
しての板部材405が配設されている。板部材405は
現像容器104内上部に取り付けられており、その板部
材405の先端部405aは仕切り部材1の現像スリー
ブ遠方側の面1cに接触している。前記板部材405は
現像容器104内の上部の接点位置413で回転可能に
なっており、仕切り部材1の上部開口部312を開閉す
る機能を有している。また図10に示す現像装置404
は初期状態であり、トナー109が満載になっていて、
そのトナー面109aは仕切り部材1の上部先端部1b
(以下「上部先端」という)より上側に位置している。
【0132】本実施形態例の現像装置404は、仕切り
部材1と板部材405によって仕切られた現像スリーブ
105側の空間406と、同じく現像スリーブ105遠
方側の空間407とにおいて、板部材405により現像
スリーブ105側の空間406から現像スリーブ105
遠方側の空間407へのトナー流入を可能にし、現像ス
リーブ105遠方側の空間407から現像スリーブ10
5側の空間406へのトナー流入を防止する整流機能を
有するのが大きな特徴である。
【0133】図11に実施形態例1で示した[実験2]
の(実験方法)の1.の状態でのトナー循環の様子を示
す。図11に示すように、実施形態例1と同様に現像ス
リーブ105側の空間406内のトナー循環において矢
印306のトナー109の流れが発生するが、そのトナ
ー109の流入の圧力により板部材405が開き、現像
スリーブ105遠方側の空間407内へトナー109が
流入し矢印307で現像容器104内上方に循環され
る。
【0134】従って、仕切り部材1及び板部材405に
より、図14(b)に示す、矢印5のようなアンテナ部
材108〜第二の攪拌部材130間へのトナー109の
流れ込みを防止し、且つ板部材405の作用(整流作
用)により、現像スリーブ105側の空間406内にお
いて循環に供されているトナー109の一部を現像スリ
ーブ105遠方側の空間407内へ流入させて現像スリ
ーブ105近傍で集中的にトナー109が劣化するのを
防止することで、使い始め初期濃度薄と高温高湿環境下
での使用後朝一浪度薄を同時に改善する。
【0135】この仕切り部材1と板部材405を組み合
わせた現像装置404(仕切り部材1+板部材405構
成)を用いて、実施形態例1と同様に実験1、及び実験
2を行った。比較検討として、図12(a)に示す、仕
切り部材1を用いているが板部材405を設けない現像
装置414(仕切り部材1構成)と、レファレンスとし
て、図19に示す現像装置208を用い、比較検討し
た。
【0136】結果を以下の表5、及び表6に示す。表
5、及び表6は何れも各現像装置404,414,20
8の検討結果一覧表である。
【0137】
【表5】
【0138】
【表6】
【0139】表5において、仕切り部材1+板部材40
5構成は、前述した実施形態例1と同様の作用により、
初期から充分な濃度が出ている。それに比較して、板部
材405を設けない仕切り部材1構成はレファレンスに
対し、微粉量が若干減った程度で初期濃度への効果が小
さい。
【0140】表6において、仕切り部材1+板部材40
5構成と板部材405を設けない仕切り部材1構成での
朝一濃度は同等に良いレベルの濃度が出ており、仕切り
部材1+板部材405構成は、前述した実施形態例1と
同様の作用を板部材405の作用で行うことの効果で、
朝一濃度が大きく改善されている。
【0141】ここで、仕切り部材1に板部材405を組
み合わせていない現像装置414において、使い始め初
期濃度薄に対しては効果が小さく、また高温高湿環境下
での使用後朝一濃度に対しては板部材405を組み合わ
せた場合と同等に良いレベルなのか考察するために、各
実験の状況におけるトナー循環を観察した。
【0142】まずは、初期濃度の結果を考察するため
に、[実験1]の(実験方法)の2.の状態でのトナー
循環を観察した。
【0143】図12(b)に、仕切り部材1に板部材4
05を組み合わせていない現像装置414の[実験1]
の(実験方法)の2.の状態でのトナー循環を示す。
【0144】トナー109の循環経路で、前述した実施
形態例1の初期濃度薄の効果のあった図4(b)もしく
は図4(c)の場合と大きく異なる点は、矢印306→
矢印307のトナー109の流れが、仕切り部材1の上
部先端1b位置よりトナー面109aが高いことによ
り、トナー109の自重がややかかる為若干弱くなって
いたことと、仕切り部材1の上部先端1b位置を超えた
トナーが矢印308の方向で流れており、矢印303と
共に第二の攪拌部材130に供給されていた。つまり、
矢印306→矢印307のトナー109の流れが若干弱
いことと、仕切り部材1の上部先端1b位置よりトナー
面109aが高いことにより、矢印308の流れが発生
し、現像容器104側からの新しいトナー109の供給
が矢印308の流れの分だけ多くなってしまい、その結
果、板部材405を組み合わせていない場合よりも微粉
量が増加し、初期濃度への効果が小さくなっていた。
【0145】次に、高温高湿環境下での使用後朝一濃度
の結果を考察するために、[実験2]の(実験方法)の
2.の状態でのトナー循環の様子を観察した。
【0146】図12(c)に、仕切り部材1に板部材4
05を組み合わせいない現像装置414の[実験2]の
(実験方法)の2.の状態でのトナー循環を示す。
【0147】トナー109の循環経路で、前述した実施
形態例1の高温高湿環境下での使用後朝一濃度に効果の
あった図5(b)の場合と大きく異なる点は、矢印30
6→307のトナー109の流れが、現像装置414の
他の部分のトナー109の流れと比較して弱くなってい
たことと、図12(b)と同様に、仕切り部材1の上部
先端1b位置を超えたトナー109が矢印308の方向
で流れており、矢印303と共に第二の攪拌部材130
に供給されていた。但し、図12(b)に比較して、全
体的にトナー循環が弱くなっていたもののトナー109
の全体的な流れの強さは実施形態例1の図5(b)の場
合と同程度で、現像スリーブ105へのトナーコートと
トナー109のトリボ付与が安定して行われるだけの流
動性を保っていた。つまり、矢印306→307のトナ
ー109の流れが弱くなるものの矢印308からの流れ
で現像容器104内の新しいトナー109が第二の攪拌
部材130へと供給されるため、繰り返し循環に供され
るトナー109の割合を減らすことができており、その
結果、トナー109の劣化を防止し、朝一濃度も問題の
ないレベルであったと考えられる。
【0148】以上の結果より、仕切り部材1の上部先端
1b位置よりトナー面109aが高くなる場合は、初期
濃度と高温高湿環境下での使用後朝一濃度を両立させ
て、より安定した画像を得る為には、仕切り部材1の上
部開口部312を塞ぐ板部材405の作用を行う部材を
現像容器104内に取り付けることが望ましい。
【0149】以上の検討より、現像容器104内のトナ
ー面109aが仕切り部材1の上部先端1b位置より高
い場合においても、本実施形態例に示すように、現像容
器104内の下部と上部の中間部に仕切り部材1を設
け、且つ現像容器104内の上部から板部材405を、
下部先端405aが仕切り部材1の現像スリーブ105
遠方側の面1cに接触し、仕切り部材1の上部開口部3
12が開閉可能なように設けることで、使い始め初期濃
度薄と高温高湿環境下での使用後朝一濃度薄を同時に改
善することが可能になる。
【0150】尚、本実施形態例では仕切り部材1の上部
開口部312を塞ぐために板部材405を用いたが、同
様の機能を有していれば、これに限ったものではなく、
他の現像系においては、その系に適した部材を用いるこ
とで対応してももちろん良い。
【0151】このように本実施形態例の現像装置404
においては、現像容器内104内の下部と上部の中間部
に仕切り部材1を設け、且つ現像容器104内の上部か
ら仕切り部材1の上部開口部312を塞ぐように板部材
405を配設し、その板部材405の先端部405aを
仕切り部材1の現像スリーブ105遠方側の面1cに接
触させ、板部材405を現像容器104内の上部の接点
位置で回転可能にし、仕切り部材1の上部開口部312
を開閉する機能を持たせることで、仕切り部材1より現
像容器104内後方のトナー面109aが、仕切り部材
1の上部先端1b位置より高い場合においても、アンテ
ナ部材108と第二の攪拌部材130との空間に現像容
器104後方側の新しいトナー109が一度に大量に流
入する事による使い始め初期濃度低下と、トナー109
の流動性が悪化することによる高温高湿環境下での使用
後朝一濃度薄とを防止できる。これに加えて、適正量の
トナー109を現像スリーブ105側に供給できる能力
も有する為、耐久に対して安定した画像濃度を得る事が
できる。これによって、使い始め時の画像濃度低下と、
高温高湿環境下での使用後朝一濃度薄とを防止し、常に
安定した画像濃度を得られる。
【0152】そして、本実施形態例の現像装置404を
有する電子写真画像形成装置(図示せず)においては、
使い始め時の画像濃度低下と高温高湿環境下での使用後
朝一濃度薄とを防止でき、常に安定した画像濃度が得ら
れ、より高品位な画像が得られる。
【0153】〔他の実施の形態〕前述した実施の形態で
示したプロセスカートリッジは実施形態例1の現像装置
を有する場合を例示したが、本発明に係るプロセスカー
トリッジは実施形態例3の現像装置、又は実施形態例4
の現像装置を有する構成とすることもできる。実施形態
例3の現像装置を有するプロセスカートリッジにおいて
は、実施形態例3で説明した理由によって使い始め初期
濃度薄防止と高温高湿環境下での使用後朝一濃度薄とに
対する効果を上げつつ、現像スリーブ105長手の画像
濃度を均一化することができる。そして、実施形態例3
の現像装置を有するプロセスカートリッジを装着する電
子写真画像形成装置においては、使い始め時の画像濃度
低下と高温高湿環境下での使用後朝一濃度薄とを防止で
き、かつ現像スリーブ105長手の画像濃度を均一化で
きることから、常に安定した画像濃度が得られ、より高
品位な画像が得られる。また、実施形態例4の現像装置
を有するプロセスカートリッジにおいては、実施形態例
4で説明した理由によって使い始め時の画像濃度低下
と、高温高湿環境下での使用後朝一濃度薄とを防止し、
常に安定した画像濃度を得られる。そして、本実施形態
例4の現像装置404を有するプロセスカートリッジを
装着する電子写真画像形成装置においては、使い始め時
の画像濃度低下と高温高湿環境下での使用後朝一濃度薄
とを防止でき、常に安定した画像濃度が得られ、より高
品位な画像が得られる。
【0154】また、電子写真感光体としては、前記感光
ドラムに限定されることなく、例えば次のものが含まれ
る。先ず感光体としては光導電体が用いられ、光導電体
としては例えばアモルファスシリコン、アモルファスセ
レン、酸化亜鉛、酸化チタン及び有機光導電体(OP
C)等が含まれる。また前記感光体を搭載する形状とし
ては例えばドラム状またはベルト状のものが用いられて
おり、例えばドラムタイプの感光体にあっては、アルミ
合金等のシリンダ上に光導電体を蒸着或いは塗工を行っ
たものである。
【0155】また帯電手段の構成も、前述した実施の形
態では所謂接触帯電方法を用いたが、他の構成として従
来から用いられているタングスワイヤーの三方周囲にア
ルミ等の金属シールドを施し、前記タングスワイヤーに
高電圧を印加することによって生じた正または負のイオ
ンを感光体ドラムの表面に移動させ、該ドラムの表面を
一様に帯電する構成を用いても良いことは当然である。
【0156】なお、前記帯電手段としては前記ローラ型
以外にも、ブレード(帯電ブレード)、パッド型、ブロ
ック型、ロッド型、ワイヤ型等のものでも良い。
【0157】また感光体ドラムに残存するトナーのクリ
ーニング方法としても、ブレード、ファーブラシ、磁気
ブラシなど用いてクリーニング手段を構成しても良い。
【0158】また前述したプロセスカートリッジとは、
例えば電子写真感光体と、少なくともプロセス手段の1
つを備えたものである。従って、そのプロセスカートリ
ッジの態様としては、前述した実施形態のもの以外に
も、例えば、電子写真感光体と帯電手段とを一体的にカ
ートリッジ化し、装置本体に着脱可能にするもの。電子
写真感光体と現像手段とを一体的にカートリッジ化し、
装置本体に着脱可能にするもの。電子写真感光体とクリ
ーニング手段とを一体的にカートリッジ化し、装置本体
に着脱可能にするもの。更には電子写真感光体と、前記
プロセス手段の2つ以上のものを組み合わせて一体的に
カートリッジ化し、装置本体に着脱可能にするもの等が
ある。
【0159】即ち、前述したプロセスカートリッジと
は、帯電手段、現像手段又はクリーニング手段と電子写
真感光体とを一体的にカートリッジ化し、このカートリ
ッジを画像形成装置本体に対して着脱可能とするもので
ある。及び帯電手段、現像手段、クリーニング手段の少
なくとも一つと電子写真感光体とを一体的にカートリッ
ジ化して画像形成装置本体に着脱可能とするものであ
る。更に少なくとも現像手段と電子写真感光体とを一体
的にカートリッジ化して画像形成装置本体に着脱可能と
するものをいう。そして、このプロセスカートリッジ
は、使用者自身が装置本体に着脱することができる。そ
こで、装置本体のメンテナンスを使用者自身で行うこと
ができる。
【0160】更に、前述した実施の形態では、電子写真
画像形成装置としてレーザービームプリンタを例示した
が、本発明はこれに限定する必要はなく、例えば、電子
写真複写機、ファクシミリ装置、或いはワードプロセッ
サ等の電子写真画像形成装置に使用することも当然可能
である。
【0161】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る現像
装置は、使い始め初期濃度薄と高温高湿環境下での使用
後朝一濃度薄を防止でき、常に安定した画像濃度を得る
ことができる。
【0162】また、本発明に係るプロセスカートリッジ
は、使い始め初期濃度薄と高温高湿環境下での使用後朝
一濃度薄を防止でき、常に安定した画像濃度を得ること
ができる。
【0163】また、本発明に係る電子写真画像形成装置
は、使い始め初期濃度薄と高温高湿環境下での使用後朝
一濃度薄を防止でき、常に安定した画像濃度を得ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施形態例1に係る現像装置の断面図
【図2】 (a)は使い始め初期濃度薄を改善するため
の比較検討で用いた仕切り部材の下側先端位置の高さ例
の説明図、(b)は高温高湿環境下での使用後朝一濃度
薄を改善するための比較検討で用いた現像装置の断面図
【図3】 図1に示す現像装置を有する電子写真画像形
成装置の断面図
【図4】 図2(a)に示す(ア)、(イ)、(ウ)、
(エ)を下側先端位置の高さとする仕切り部材を有する
各現像装置内のトナーの動きを表した図
【図5】 (a)及び(b)は実施形態例1の現像装置
内のトナーの動きを表した図、(c)及び(d)は図2
(b)に示す現像装置内のトナーの動きを表した図
【図6】 実施形態例1に係るプロセスカートリッジの
断面図
【図7】 図6に示すプロセスカートリッジを有する電
子写真画像形成装置の断面図
【図8】 実施形態例3の現像装置の断面図
【図9】 実施形態例3の現像装置に用いられる仕切り
部材の長手図
【図10】 実施形態例4の現像装置の断面図
【図11】 実施形態例4の現像装置内のトナーの動き
を表した図
【図12】 (a)は実施形態例4の現像装置との比較
検討で用いた現像装置の断面図、(b)及び(c)は実
施形態例4の現像装置との比較検討で用いた現像装置内
のトナーの動きを表した図
【図13】 トナーの平均粒径と現像装置長手中央部、
端部における初期濃度推移の図
【図14】 (a)及び(b)は従来の現像装置内のト
ナーの動きを表した図
【図15】 現像スリーブと感光ドラムとの関係図
【図16】 現像スリーブ上のトナー微粉量と初期ベタ
黒濃度の関係図
【図17】 図14に示す従来の現像装置を有する電子
写真画像形成装置の断面図
【図18】 他の従来の現像装置の断面図
【図19】 電子写真画像形成装置本体側のバイアス供
給電源及びトナー残量検知の説明図
【図20】 第二の攪拌部材の長手図
【図21】 第一の攪拌部材の長手図
【符号の説明】
1,2,3 仕切り部材 1a 下側先端 3a1 端部 3a2 中央部 7 第一の攪拌部材 8,404 現像装置 10 プロセスカートリッジ 101 電子写真画像形成装置本体 103 帯電装置 104 現像容器 105 現像スリーブ 106 マグネットロール 107 現像剤規制部材 108 トナー残量検出用アンテナ部材 109 現像剤(トナー) 112 クリーニング装置 130 第二の攪拌部材 131 現像手段 135 搬送手段 312 開口部 405 板部材

Claims (30)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子写真感光体に形成された静電潜像を
    形成するための現像装置において、 重量平均粒径がほぼ7μm以下である一成分磁性現像剤
    を収納するための現像剤収納容器と、 前記電子写真感光体に形成された静電潜像を前記一成分
    磁性現像剤により現像するための現像手段と、 前記現像剤収納容器内を仕切るための仕切り部材と、 前記仕切り部材により仕切られる前記現像剤収納容器内
    の前記現像手段側で前記一成分磁性現像剤の残量を検出
    するための現像剤残量検知部材と、 前記仕切り部材により仕切られる前記現像剤収納容器内
    の前記現像手段側で前記一成分磁性現像剤を前記現像手
    段の方向へ攪拌するための回転可能な現像剤攪拌部材
    と、 を有し、 前記現像手段は、内部に磁束発生手段を有し、前記磁束
    発生手段により発生する磁力によって前記一成分磁性現
    像剤を担持する現像剤担持体と、前記現像剤担持体に当
    接し、前記現像剤担持体が担持する一成分磁性現像剤の
    量を規制するための現像剤規制部材と、を有し、 前記現像剤収納容器内に収納されている前記一成分磁性
    現像剤の重心が前記現像剤担持体の回転中心より鉛直方
    向に上方に位置し、 前記仕切り部材は、前記現像剤収納容器内の下部と上部
    の中間に配設され、前記現像剤収納容器内の下部側先端
    位置が、前記現像剤担持体の反対側で前記現像剤残量検
    知部材に接して鉛直方向に引かれる接線1と、前記現像
    剤担持体の反対側で前記現像剤攪拌部材の回転軌跡に接
    して鉛直方向に引かれる接線2との挟まれた領域内に位
    置し、前記現像剤収納容器内の上部側には、前記現像剤
    収納容器内の上部との間に開口部を有していることを特
    徴とする現像装置。
  2. 【請求項2】 前記開口部は、前記仕切り部材により仕
    切られる前記現像剤収納容器内の前記現像手段側から前
    記現像手段の反対側への前記一成分磁性現像剤の循環を
    可能にすることを特徴とする請求項1に記載の現像装
    置。
  3. 【請求項3】 前記仕切り部材の下部側先端が、前記現
    像剤担持体の長手方向において、端部より中央部が前記
    現像剤収納容器内の上部側に位置していることを特徴と
    する請求項1に記載の現像装置。
  4. 【請求項4】 電子写真感光体に形成された静電潜像を
    形成するための現像装置において、 重量平均粒径がほぼ7μm以下である一成分磁性現像剤
    を収納するための現像剤収納容器と、 前記電子写真感光体に形成された静電潜像を前記一成分
    磁性現像剤により現像するための現像手段と、 前記現像剤収納容器内を仕切るための第一の仕切り部材
    と、 前記第一の仕切り部材により仕切られる前記現像剤収納
    容器内の前記現像手段側で前記一成分磁性現像剤の残量
    を検出するための現像剤残量検知部材と、 前記第一の仕切り部材により仕切られる前記現像剤収納
    容器内の前記現像手段側で前記一成分磁性現像剤を前記
    現像手段の方向へ攪拌するための回転可能な現像剤攪拌
    部材と、 前記第一の仕切り部材とで前記現像剤収納容器内を仕切
    るための第二の仕切り部材と、 を有し、 前記現像手段は、内部に磁束発生手段を有し、前記磁束
    発生手段により発生する磁力によって前記一成分磁性現
    像剤を担持する現像剤担持体と、前記現像剤担持体に当
    接し、前記現像剤担持体が担持する一成分磁性現像剤の
    量を規制するための現像剤規制部材と、を有し、 前記現像剤収納容器内に収納されている前記一成分磁性
    現像剤の重心が前記現像剤担持体の回転中心より鉛直方
    向に上方に位置し、 前記第一の仕切り部材は、前記現像剤収納容器内の下部
    と上部の中間に配設され、前記現像剤収納容器内の下部
    側先端位置が、前記現像剤担持体の反対側で前記現像剤
    残量検知部材に接して鉛直方向に引かれる接線1と、前
    記現像剤担持体の反対側で前記現像剤攪拌部材の回転軌
    跡に接して鉛直方向に引かれる接線2との挟まれた領域
    内に位置し、 前記第二の仕切り部材は、前記現像剤収納容器内の上部
    に配設され、前記第一の仕切り部材により仕切られる前
    記現像剤収納容器内の前記現像手段側から前記現像手段
    の反対側への前記一成分磁性現像剤の循環を可能とする
    整流機能を有することを特徴とする現像装置。
  5. 【請求項5】 前記現像剤残量検知部材は前記現像剤担
    持体の長手方向に前記現像剤担持体と平行に配されてい
    ることを特徴とする請求項1又は4に記載の現像装置。
  6. 【請求項6】 前記現像剤攪拌部材は前記現像剤担持体
    の長手方向に前記現像剤担持体と平行に配されているこ
    とを特徴とする請求項1又は4に記載の現像装置。
  7. 【請求項7】 前記第二の仕切り部材は、前記第一の仕
    切り部材により仕切られる前記現像剤収納容器内の前記
    現像手段側から前記現像手段の反対側への前記一成分磁
    性現像剤の循環を可能とする方向へ開閉するよう前記現
    像剤収納容器内の上部に配されていることを特徴とする
    請求項4に記載の現像装置。
  8. 【請求項8】 記録媒体に画像を形成するための電子写
    真画像形成装置において、(a)電子写真感光体と、
    (b)重量平均粒径がほぼ7μm以下である一成分磁性
    現像剤を収納するための現像剤収納容器と、 前記電子写真感光体に形成された静電潜像を前記一成分
    磁性現像剤により現像するための現像手段と、 前記現像剤収納容器内を仕切るための仕切り部材と、 前記仕切り部材により仕切られる前記現像剤収納容器内
    の前記現像手段側で前記一成分磁性現像剤の残量を検出
    するための現像剤残量検知部材と、 前記仕切り部材により仕切られる前記現像剤収納容器内
    の前記現像手段側で前記一成分磁性現像剤を前記現像手
    段の方向へ攪拌するための回転可能な現像剤攪拌部材
    と、 を有し、 前記現像手段は、内部に磁束発生手段を有し、前記磁束
    発生手段により発生する磁力によって前記一成分磁性現
    像剤を担持する現像剤担持体と、前記現像剤担持体に当
    接し、前記現像剤担持体が担持する一成分磁性現像剤の
    量を規制するための現像剤規制部材と、を有し、 前記現像装置の有する前記現像剤収納容器内に収納され
    ている前記一成分磁性現像剤の重心が前記現像剤担持体
    の回転中心より鉛直方向に上方に位置し、 前記仕切り部材は、前記現像剤収納容器内の下部と上部
    の中間に配設され、前記現像剤収納容器内の下部側先端
    位置が、前記現像剤担持体の反対側で前記現像剤残量検
    知部材に接して鉛直方向に引かれる接線1と、前記現像
    剤担持体の反対側で前記現像剤攪拌部材の回転軌跡に接
    して鉛直方向に引かれる接線2との挟まれた領域内に位
    置し、前記現像剤収納容器内の上部側には、前記現像剤
    収納容器内の上部との間に開口部を有している現像装置
    と、(c)前記記録媒体を搬送するための搬送手段と、
    を有することを特徴とする電子写真画像形成装置。
  9. 【請求項9】 前記開口部は、前記仕切り部材により仕
    切られる前記現像剤収納容器内の前記現像手段側から前
    記現像手段の反対側への前記一成分磁性現像剤の循環を
    可能にすることを特徴とする請求項8に記載の現像装
    置。
  10. 【請求項10】 前記現像装置の有する前記仕切り部材
    の下部側先端が、前記現像剤担持体の長手方向におい
    て、端部より中央部が前記現像剤収納容器内の上部側に
    位置していることを特徴とする請求項8に記載の電子写
    真画像形成装置。
  11. 【請求項11】 記録媒体に画像を形成するための電子
    写真画像形成装置において、(a)電子写真感光体と、
    (b)重量平均粒径がほぼ7μm以下である一成分磁性
    現像剤を収納するための現像剤収納容器と、 前記電子写真感光体に形成された静電潜像を前記一成分
    磁性現像剤により現像するための現像手段と、 前記現像剤収納容器内を仕切るための第一の仕切り部材
    と、 前記第一の仕切り部材により仕切られる前記現像剤収納
    容器内の前記現像手段側で前記一成分磁性現像剤の残量
    を検出するための現像剤残量検知部材と、 前記第一の仕切り部材により仕切られる前記現像剤収納
    容器内の前記現像手段側で前記一成分磁性現像剤を前記
    現像手段の方向へ攪拌するための回転可能な現像剤攪拌
    部材と、 前記第一の仕切り部材とで前記現像剤収納容器内を仕切
    るための第二の仕切り部材と、 を有し、 前記現像手段は、内部に磁束発生手段を有し、前記磁束
    発生手段により発生する磁力によって前記一成分磁性現
    像剤を担持する現像剤担持体と、前記現像剤担持体に当
    接し、前記現像剤担持体が担持する一成分磁性現像剤の
    量を規制するための現像剤規制部材と、を有し、 前記現像装置の有する前記現像剤収納容器内に収納され
    ている前記一成分磁性現像剤の重心が前記現像剤担持体
    の回転中心より鉛直方向に上方に位置し、 前記第一の仕切り部材は、前記現像剤収納容器内の下部
    と上部の中間に配設され、前記現像剤収納容器内の下部
    側先端位置が、前記現像剤担持体の反対側で前記現像剤
    残量検知部材に接して鉛直方向に引かれる接線1と、前
    記現像剤担持体の反対側で前記現像剤攪拌部材の回転軌
    跡に接して鉛直方向に引かれる接線2との挟まれた領域
    内に位置し、 前記第二の仕切り部材は、前記現像剤収納容器内の上部
    に配設され、前記第一の仕切り部材により仕切られる前
    記現像剤収納容器内の前記現像手段側から前記現像手段
    の反対側への前記一成分磁性現像剤の循環を可能とする
    整流機能を有する現像装置と、(c)前記記録媒体を搬
    送するための搬送手段と、 を有することを特徴とする電子写真画像形成装置。
  12. 【請求項12】 前記現像装置の有する前記現像剤残量
    検知部材は前記現像剤担持体の長手方向に前記現像剤担
    持体と平行に配されていることを特徴とする請求項8又
    は11に記載の電子写真画像形成装置。
  13. 【請求項13】 前記現像装置の有する前記現像剤攪拌
    部材は前記現像剤担持体の長手方向に前記現像剤担持体
    と平行に配されていることを特徴とする請求項8又は1
    1に記載の電子写真画像形成装置。
  14. 【請求項14】 前記第二の仕切り部材は、前記第一の
    仕切り部材により仕切られる前記現像剤収納容器内の前
    記現像手段側から前記現像手段の反対側への前記一成分
    磁性現像剤の循環を可能とする方向へ開閉するよう前記
    現像剤収納容器内の上部に配されていることを特徴とす
    る請求項11に記載の電子写真画像形成装置。
  15. 【請求項15】 電子写真画像形成装置本体に着脱可能
    なプロセスカートリッジにおいて、 電子写真感光体と、 重量平均粒径がほぼ7μm以下である一成分磁性現像剤
    を収納するための現像剤収納容器と、 前記電子写真感光体に形成された静電潜像を前記一成分
    磁性現像剤により現像するための現像手段と、 前記現像剤収納容器内を仕切るための仕切り部材と、 前記仕切り部材により仕切られる前記現像剤収納容器内
    の前記現像手段側で前記一成分磁性現像剤の残量を検出
    するための現像剤残量検知部材と、 前記仕切り部材により仕切られる前記現像剤収納容器内
    の前記現像手段側で前記現像剤を前記現像手段の方向へ
    攪拌するための回転可能な現像剤攪拌部材と、 を有し、 前記現像手段は、内部に磁束発生手段を有し、前記磁束
    発生手段により発生する磁力によって前記一成分磁性現
    像剤を担持する現像剤担持体と、前記現像剤担持体に当
    接し、前記現像剤担持体が担持する一成分磁性現像剤の
    量を規制するための現像剤規制部材と、を有し、 前記現像剤収納容器内に収納されている前記一成分磁性
    現像剤の重心が前記現像剤担持体の回転中心より鉛直方
    向に上方に位置し、 前記仕切り部材は、前記現像剤収納容器内の下部と上部
    の中間に配設され、前記現像剤収納容器内の下部側先端
    位置が、前記現像剤担持体の反対側で前記現像剤残量検
    知部材に接して鉛直方向に引かれる接線1と、前記現像
    剤担持体の反対側で前記現像剤攪拌部材の回転軌跡に接
    して鉛直方向に引かれる接線2との挟まれた領域内に位
    置し、前記現像剤収納容器内の上部側には、前記現像剤
    収納容器内の上部との間に開口部を有していることを特
    徴とするプロセスカートリッジ。
  16. 【請求項16】 前記開口部は、前記仕切り部材により
    仕切られる前記現像剤収納容器内の前記現像手段側から
    前記現像手段の反対側への前記一成分磁性現像剤の循環
    を可能にすることを特徴とする請求項15に記載のプロ
    セスカートリッジ。
  17. 【請求項17】 前記仕切り部材の下部側先端が、前記
    現像剤担持体の長手方向において、端部より中央部が前
    記現像剤収納容器内の上部側に位置していることを特徴
    とする請求項15に記載のプロセスカートリッジ。
  18. 【請求項18】 電子写真画像形成装置本体に着脱可能
    なプロセスカートリッジにおいて、 電子写真感光体と、 重量平均粒径がほぼ7μm以下である一成分磁性現像剤
    を収納するための現像剤収納容器と、 前記電子写真感光体に形成された静電潜像を前記一成分
    磁性現像剤により現像するための現像手段と、 前記現像剤収納容器内を仕切るための第一の仕切り部材
    と、 前記第一の仕切り部材により仕切られる前記現像剤収納
    容器内の前記現像手段側で前記一成分磁性現像剤の残量
    を検出するための現像剤残量検知部材と、 前記第一の仕切り部材により仕切られる前記現像剤収納
    容器内の前記現像手段側で前記一成分磁性現像剤を前記
    現像手段の方向へ攪拌するための回転可能な現像剤攪拌
    部材と、 前記第一の仕切り部材とで前記現像剤収納容器内を仕切
    るための第二の仕切り部材と、 を有し、 前記現像手段は、内部に磁束発生手段を有し、前記磁束
    発生手段により発生する磁力によって前記一成分磁性現
    像剤を担持する現像剤担持体と、前記現像剤担持体に当
    接し、前記現像剤担持体が担持する一成分磁性現像剤の
    量を規制するための現像剤規制部材と、を有し、 前記現像剤収納容器内に収納されている前記一成分磁性
    現像剤の重心が前記現像剤担持体の回転中心より鉛直方
    向に上方に位置し、 前記第一の仕切り部材は、前記現像剤収納容器内の下部
    と上部の中間に配設され、前記現像剤収納容器内の下部
    側先端位置が、前記現像剤担持体の反対側で前記現像剤
    残量検知部材に接して鉛直方向に引かれる接線1と、前
    記現像剤担持体の反対側で前記現像剤攪拌部材の回転軌
    跡に接して鉛直方向に引かれる接線2との挟まれた領域
    内に位置し、 前記第二の仕切り部材は、前記現像剤収納容器内の上部
    に配設され、前記第一の仕切り部材により仕切られる前
    記現像剤収納容器内の前記現像手段側から前記現像手段
    の反対側への前記一成分磁性現像剤の循環を可能とする
    整流機能を有することを特徴とするプロセスカートリッ
    ジ。
  19. 【請求項19】 前記現像剤残量検知部材は前記現像剤
    担持体の長手方向に前記現像剤担持体と平行に配されて
    いることを特徴とする請求項15又は18に記載のプロ
    セスカートリッジ。
  20. 【請求項20】 前記現像剤攪拌部材は前記現像剤担持
    体の長手方向に前記現像剤担持体と平行に配されている
    ことを特徴とする請求項15又は18に記載のプロセス
    カートリッジ。
  21. 【請求項21】 前記第二の仕切り部材は、前記第一の
    仕切り部材により仕切られる前記現像剤収納容器内の前
    記現像手段側から前記現像手段の反対側への前記一成分
    磁性現像剤の循環を可能とする方向へ開閉するよう前記
    現像剤収納容器内の上部に配されていることを特徴とす
    る請求項18に記載のプロセスカートリッジ。
  22. 【請求項22】 前記プロセスカートリッジとは、前記
    電子写真感光体に帯電を行うための帯電手段、前記電子
    写真感光体に残留する一成分磁性現像剤を除去するため
    のクリーニング手段の少なくとも一つと前記電子写真感
    光体と前記現像手段とを一体的にカートリッジ化して、
    前記電子写真画像形成装置本体に対し着脱可能とするこ
    とを特徴とする請求項15又は18に記載のプロセスカ
    ートリッジ。
  23. 【請求項23】 プロセスカートリッジを着脱可能であ
    って、記録媒体に画像を形成するための電子写真画像形
    成装置において、(a)電子写真感光体と、 重量平均粒径がほぼ7μm以下である一成分磁性現像剤
    を収納するための現像剤収納容器と、 前記電子写真感光体に形成された静電潜像を前記一成分
    磁性現像剤により現像するための現像手段と、 前記現像剤収納容器内を仕切るための仕切り部材と、 前記仕切り部材により仕切られる前記現像剤収納容器内
    の前記現像手段側で前記一成分磁性現像剤の残量を検出
    するための現像剤残量検知部材と、 前記仕切り部材により仕切られる前記現像剤収納容器内
    の前記現像手段側で前記一成分磁性現像剤を前記現像手
    段の方向へ攪拌するための回転可能な現像剤攪拌部材
    と、 を有し、 前記現像手段は、内部に磁束発生手段を有し、前記磁束
    発生手段により発生する磁力によって前記一成分磁性現
    像剤を担持する現像剤担持体と、前記現像剤担持体に当
    接し、前記現像剤担持体が担持する一成分磁性現像剤の
    量を規制するための現像剤規制部材と、を有し、 前記現像剤収納容器内に収納されている前記一成分磁性
    現像剤の重心が前記現像剤担持体の回転中心より鉛直方
    向に上方に位置し、 前記仕切り部材は、前記現像剤収納容器内の下部と上部
    の中間に配設され、前記現像剤収納容器内の下部側先端
    位置が、前記現像剤担持体の反対側で前記現像剤残量検
    知部材に接して鉛直方向に引かれる接線1と、前記現像
    剤担持体の反対側で前記現像剤攪拌部材の回転軌跡に接
    して鉛直方向に引かれる接線2との挟まれた領域内に位
    置し、前記現像剤収納容器内の上部側には、前記現像剤
    収納容器内の上部との間に開口部を有しているプロセス
    カートリッジを取り外し可能に装着するための装着手段
    と、(b)前記記録媒体を搬送するための搬送手段と、
    を有することを特徴とする電子写真画像形成装置。
  24. 【請求項24】 前記開口部は、前記仕切り部材により
    仕切られる前記現像剤収納容器内の前記現像手段側から
    前記現像手段の反対側への前記一成分磁性現像剤の循環
    を可能にすることを特徴とする請求項23に記載の電子
    写真画像形成装置。
  25. 【請求項25】 前記プロセスカートリッジの有する前
    記仕切り部材の下部側先端が、前記現像剤担持体の長手
    方向において、端部より中央部が前記現像剤収納容器内
    の上部側に位置していることを特徴とする請求項23に
    記載の電子写真画像形成装置。
  26. 【請求項26】 プロセスカートリッジを着脱可能であ
    って、記録媒体に画像を形成するための電子写真画像形
    成装置において、(a)電子写真感光体と、 重量平均粒径がほぼ7μm以下である一成分磁性現像剤
    を収納するための現像剤収納容器と、 前記電子写真感光体に形成された静電潜像を前記一成分
    磁性現像剤により現像するための現像手段と、 前記現像剤収納容器内を仕切るための第一の仕切り部材
    と、 前記第一の仕切り部材により仕切られる前記現像剤収納
    容器内の前記現像手段側で前記一成分磁性現像剤の残量
    を検出するための現像剤残量検知部材と、 前記第一の仕切り部材により仕切られる前記現像剤収納
    容器内の前記現像手段側で前記一成分磁性現像剤を前記
    現像手段の方向へ攪拌するための回転可能な現像剤攪拌
    部材と、 前記第一の仕切り部材とで前記現像剤収納容器内を仕切
    るための第二の仕切り部材と、 を有し、 前記現像手段は、内部に磁束発生手段を有し、前記磁束
    発生手段により発生する磁力によって前記一成分磁性現
    像剤を担持する現像剤担持体と、前記現像剤担持体に当
    接し、前記現像剤担持体が担持する一成分磁性現像剤の
    量を規制するための現像剤規制部材と、を有し、 前記現像剤収納容器内に収納されている前記一成分磁性
    現像剤の重心が前記現像剤担持体の回転中心より鉛直方
    向に上方に位置し、 前記第一の仕切り部材は、前記現像剤収納容器内の下部
    と上部の中間に配設され、前記現像剤収納容器内の下部
    側先端位置が、前記現像剤担持体の反対側で前記現像剤
    残量検知部材に接して鉛直方向に引かれる接線1と、前
    記現像剤担持体の反対側で前記現像剤攪拌部材の回転軌
    跡に接して鉛直方向に引かれる接線2との挟まれた領域
    内に位置し、 前記第二の仕切り部材は、前記現像剤収納容器内の上部
    に配設され、前記第一の仕切り部材により仕切られる前
    記現像剤収納容器内の前記現像手段側から前記現像手段
    の反対側への前記一成分磁性現像剤の循環を可能とする
    整流機能を有するプロセスカートリッジを取り外し可能
    に装着するための装着手段と、(b)前記記録媒体を搬
    送するための搬送手段と、 を有することを特徴とする電子写真画像形成装置。
  27. 【請求項27】 前記現像剤残量検知部材は前記現像剤
    担持体の長手方向に前記現像剤担持体と平行に配されて
    いることを特徴とする請求項23又は26に記載の電子
    写真画像形成装置。
  28. 【請求項28】 前記現像剤攪拌部材は前記現像剤担持
    体の長手方向に前記現像剤担持体と平行に配されている
    ことを特徴とする請求項23又は26に記載の電子写真
    画像形成装置。
  29. 【請求項29】 前記第二の仕切り部材は、前記第一の
    仕切り部材により仕切られる前記現像剤収納容器内の前
    記現像手段側から前記現像手段の反対側への前記一成分
    磁性現像剤の循環を可能とする方向へ開閉するよう前記
    現像剤収納容器内の上部に配されていることを特徴とす
    る請求項26に記載の電子写真画像形成装置。
  30. 【請求項30】 前記プロセスカートリッジは、前記電
    子写真感光体と前記現像手段とに加えて、前記電子写真
    感光体に帯電を行うための帯電手段、前記電子写真感光
    体に残留する一成分磁性現像剤を除去するためのクリー
    ニング手段の少なくとも一つを有することを特徴とする
    請求項23又は26に記載の電子写真画像形成装置。
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