JP2001124892A - 放射線遮蔽用手袋およびその製造方法 - Google Patents

放射線遮蔽用手袋およびその製造方法

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JP2001124892A
JP2001124892A JP30422099A JP30422099A JP2001124892A JP 2001124892 A JP2001124892 A JP 2001124892A JP 30422099 A JP30422099 A JP 30422099A JP 30422099 A JP30422099 A JP 30422099A JP 2001124892 A JP2001124892 A JP 2001124892A
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rubber latex
tungsten powder
resin emulsion
radiation shielding
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JP30422099A
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Toshimichi Shiromizu
利通 白水
Atsuko Ochi
敦子 越智
Takefumi Nakashita
武文 中下
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Sumitomo Rubber Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Rubber Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 放射線の遮蔽能力や皮膜の柔軟性、装着感に
優れ、簡易な方法で製造可能な継ぎ目のない放射線遮蔽
用手袋と、その製造方法とを提供する。 【解決手段】 本発明の放射線遮蔽用手袋は、粘度が8
0cps以上であり、かつタングステン粉末の含有割合
が20容量%を超えるゴムラテックスまたは樹脂エマル
ジョンを用いて成膜される、継ぎ目を有しない手袋であ
る。本発明の放射線遮蔽用手袋は、少なくとも、タング
ステン粉末を含有するゴムラテックスまたは樹脂エマル
ジョンを用いて成膜された、タングステン粉末を20容
量%以上の割合で含有する皮膜を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、放射線吸収能に優
れた継ぎ目のない手袋に関し、より詳しくは、X線を用
いる医療分野等の、放射線の被爆を受けるおそれのある
環境での使用に適した、継ぎ目を有しない放射線遮蔽用
の手袋に関する。
【0002】
【従来の技術】X線技師等の、X線を用いた診断、処
置、治療等に従事する者(以下、「X線医療従事者」と
いう。)は、例えば血管造影検査等のX線を用いた診断
を行う際に、手などに許容水準を超える放射線を浴びて
しまう問題があった。かかる問題を避けるには、X線を
用いた診断や処置を行う際に放射線を遮蔽する保護手袋
を付けて、放射線の被爆量を低減するのが好ましい。
【0003】放射線を遮蔽するための手袋としては、従
来、鉛を含んだものが知られているが、鉛は有毒物質で
あるために、その使用に問題があった。さらに、放射線
の遮蔽効果を十分なものにするには手袋を極めて肉厚な
ものとする必要があるために、その結果、手袋の装着感
が著しく低下したり、手袋を装着しながら作業をするの
が困難になるといった問題もあった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】鉛を含有する手袋に代
わる放射線遮蔽用手袋として、米国特許第500135
4号には、タングステン粉末を含有する天然ゴムラテッ
クスの分散液を用いて浸漬法によって作製される、60
〜100KVPの電圧で生じるX線の50〜80%を吸
収することのできる放射線保護手袋が開示されている。
【0005】しかしながら、上記特許に開示されてい
る、タングステン粉末を含有する天然ゴムラテックスの
分散液は、タングステンの比重が極めて高いことに起因
して、その含有量が20容量%以下と低く抑えられてい
る。さらに、高比重のタングステン粉末が沈降してしま
うのを防ぎ、分散液の懸濁状態を維持するために、たと
えその含有割合が低くても、複雑な配置のポンプの集積
装置で連続的に撹拌し、懸濁状態を保たなければならな
いという問題があった。
【0006】一方、特表平6−511315号公報に
は、上記特許に開示の発明よりもタングステンの含有割
合が高い手袋として、「少なくとも25容量%の粒状タ
ングステン材料を含み、少なくとも0.13mm厚の鉛
と等価の放射線吸収力を有する可撓性のあるポリマーの
層」からなる手袋(請求項1)が開示されている。しか
しながら、上記公報に開示の手袋を製造する具体的な方
法としては、タングステン粉末を含有するポリマー組成
物を一旦シート状に成形し、こうして得られたシートか
ら手袋形状片を切断して、その周辺部あるいは周縁部で
1つ以上の手袋形状片を接合する方法についてのみ言及
されている(同公報第4頁左下欄17〜22行)。すな
わち、最終的に得られる手袋は、接合部を有するもので
あった。また、タングステン粉末等を含んだシートは比
較的硬くなるため、得られる手袋は装着したときの操作
性、作業性や装着感に欠ける傾向があった。
【0007】なお、上記公報には、接合部や縫合部等の
継目を有しない手袋の成形方法として、「手袋前駆体に
ポリマー混合物の熱溶融液あるいは粉末懸濁液の溶液で
噴霧するかあるいはそれらの液の溶液に浸漬する方法、
ポリマー混合物の溶液あるいはプラスチックの塊を射出
成形、圧縮成形あるいは熱成形することからなる方法」
(同公報第5頁左上欄1〜5行)が開示されているが、
かかる方法についての具体的な手段等については何ら開
示されていない。
【0008】また、上記公報には、高比重のタングステ
ン粉末が沈降するのを抑制することについて、何らの解
決手段も提示されておらず、しかも、タングステン粉末
の含有割合が20容量%以上のゴムラテックス分散液を
生成し、米国特許第5001354号に記載の手袋より
も高い放射線保護力を有する手袋を作成することはほぼ
不可能であるとの旨が自ら言及されている(同公報の第
2頁右下欄11〜15行)ことからも明らかなように、
上記の方法でもって継ぎ目のない手袋を作製するには技
術面で極めて困難であった。
【0009】そこで本発明の目的は、優れた放射線の遮
蔽能力を有するとともに、皮膜の柔軟性が高く、装着感
に優れ、接合部や縫合部等の継ぎ目がなく、かつ簡易な
方法で製造することのできる放射線遮蔽用手袋と、かか
る放射線遮蔽用手袋の製造方法とを提供することであ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段および発明の効果】本発明
者らは、上記課題を解決するために鋭意研究を重ねてい
く中で、ゴムラテックスまたは樹脂エマルジョンに所定
量を超えるタングステン粉末を含有させ、かつその粘度
をある一定値以上に設定したときは、当該ゴムラテック
スまたは樹脂エマルジョンに分散させたタングステン粉
末が沈降しにくくなり、タングステン粉末が安定に分散
された状態を長時間に亘って十分に維持することができ
るという、全く新たな、しかも驚くべき知見を得た。
【0011】そこで、この知見をもとにしてさらに検討
を重ねた結果、所定量を超えるタングステン粉末を含有
し、かつその粘度がある一定値以上に設定されたゴムラ
テックスまたは樹脂エマルジョンを用いて浸漬法により
成膜したときは、十分な量のタングステン粉末を含有
し、かつ柔軟性に優れた皮膜を形成することができ、そ
の結果、優れた放射線の遮蔽能力を発揮するとともに、
接合部や縫合部等の継ぎ目がなく、装着感にも優れ、か
つ簡易な方法で製造することのできる放射線遮蔽用手袋
を得ることができるという事実を見出して、本発明を完
成するに至った。
【0012】すなわち、本発明の放射線遮蔽用手袋は、
少なくとも、タングステン粉末を含有するゴムラテック
スまたは樹脂エマルジョンを用いて成膜された皮膜を有
するものであって、当該皮膜中でのタングステン粉末の
含有割合が20容量%を超える、継ぎ目を有しないもの
であることを特徴とする。上記本発明の放射線遮蔽用手
袋によれば、手袋の皮膜を構成するゴムラテックスまた
は樹脂エマルジョンに高い濃度で含有されたタングステ
ン粉末の作用によって優れた放射線遮蔽能力を示すとと
もに、従来の鉛を含有する手袋のように人体に悪影響を
及ぼすおそれがない。
【0013】また、本発明の放射線遮蔽用手袋は、特表
平6−511315号公報に開示された手袋のように、
タングステン粉末を含有するポリマー組成物からなる手
袋形状のシートを接合することによって形成されたもの
とは異なり、タングステン粉末を含有するゴムラテック
スまたは樹脂エマルジョンから直接手袋の皮膜が形成さ
れたものであることから、手袋に接合部や縫合部等の継
ぎ目を生じることがない。さらに、皮膜の柔軟性が高い
ことから、本発明の放射線遮蔽用手袋は、その装着感が
極めて優れたものとなる。
【0014】一方、本発明に係る放射線遮蔽用手袋の製
造方法は、粘度が80cps以上であり、かつタングス
テン粉末の含有割合が20容量%を超えるゴムラテック
スまたは樹脂エマルジョンに手袋の型を浸漬して、当該
型に前記ゴムラテックスまたは樹脂エマルジョンからな
る皮膜を形成することを特徴とする。上記ゴムラテック
スおよび樹脂エマルジョンは、その粘度が高いことに起
因して、タングステン粉末の分散性および分散状態の安
定性が極めて高くなっており、それゆえ、タングステン
粉末が20容量%を超える高い濃度で含有されているに
もかかわらず、安定した分散状態を十分にかつ長時間に
亘って維持することができる。また、分散状態を維持す
るために、米国特許第5001354号に記載されてい
るような複雑な撹拌装置を用いる必要がない。
【0015】従って、上記本発明の製造方法によれば、
特別な撹拌装置等を用いることなく、上記ゴムラテック
スおよび樹脂エマルジョンに手袋の型を浸漬するという
簡易な方法によって、優れた放射線遮蔽能力を有し、皮
膜の柔軟性が高く、継ぎ目がなく、かつ装着感に優れた
手袋を製造することができる。さらに、上記本発明の製
造方法によれば、手袋の製造時にタングステン粉末を含
有するゴムラテックスまたは樹脂エマルジョンの撹拌が
不要であるか、あるいは極めて微弱な撹拌で十分である
ことから、ゴムラテックスまたは樹脂エマルジョン中に
気泡が発生するおそれがなく、それゆえ、手袋の皮膜中
にピンホールが発生するのを防止することもできる。
【0016】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係る放射線遮蔽用
手袋について詳細に説明する。 〔ゴムラテックスまたは樹脂エマルジョンの粘度とタン
グステン粉末の沈降速度との関係〕前述のように、ゴム
ラテックスまたは樹脂エマルジョンの粘度が上昇させれ
ば、タングステンの沈降速度が下がって懸濁状態を維持
することのできる時間が長くなることから、浸漬法によ
る手袋の製造をスムーズに行えるようになる。
【0017】本発明者らは、分散媒としての水にタング
ステン粉末(平均粒径3μm)を20容量%の割合で含
有させるとともに、その粘度をポリアクリル酸アンモニ
ウムによって調節して、分散媒の粘度(cps)とタン
グステンの沈降速度(mm/h)との関係を求める試験
を行った。上記試験の結果を図1に示す。図2は図1の
部分拡大図である。
【0018】図1および図2より明らかなように、水系
分散媒の粘度を上げると、50cpsを超えた辺りで急
激に沈降速度が低下した。すなわち、水系分散媒の粘度
が50cps以上であれば軽い撹拌によって十分に沈降
を抑制することができ、130cps以上であれば、1
〜2時間撹拌しなくてもほとんど沈降が生じないことが
わかった。また、粘度が250cps以上であれば、撹
拌を行わなくても、長時間に亘ってほとんど沈降が生じ
ないこともわかった。
【0019】ところで、上記測定結果は水系分散媒中に
タングステン粉末を懸濁させたものであるが、水に代え
てゴムラテックスまたは樹脂エマルジョンを分散媒とし
て用いた場合においても、ラテックスやエマルジョンの
粘度が上記水系分散媒の粘度と同程度であれば同様の結
果が得られることが判った。なお、ゴムラテックスまた
は樹脂エマルジョンを分散媒として用いた場合には、懸
濁層と水(漿液)層との境界を判別するのが水系分散媒
の場合よりも困難であったため、水系分散媒での測定結
果のみを図に示した。
【0020】タングステン粉末の懸濁液を浸漬法による
手袋の製造に供する場合には、ゴムラテックスまたは樹
脂エマルジョン中でのタングステン粉末の懸濁状態が、
最低でも1分以上、好ましくは10分以上、より好まし
くは30分以上の時間に亘って維持される必要がある。
従って、タングステン粉末の沈降速度は、少なくとも2
5mm/h以下となるように、好ましくは10mm/h
以下となるように、より好ましくは2mm/h以下とな
るように調整される必要がある。
【0021】上記試験の結果、天然ゴムラテックスの粘
度が80cpsであれば、ゴムラテックスに対して99
容量%以上のタングステン粉末を添加したとしても、沈
降速度が25mm/h以下にまで抑制され、軽度の撹拌
を施すことで懸濁状態を十分に維持できることがわかっ
た。この結果は、他のゴムラテックスや樹脂エマルジョ
ン中においてもほぼ同様であった。
【0022】〔ゴムラテックスまたは樹脂エマルジョン
の濃度〕本発明の放射遮蔽用手袋の製造に用いられるゴ
ムラテックスまたは樹脂エマルジョンは、その粘度が8
0cps以上となるように設定される。ゴムラテックス
や樹脂エマルジョンの粘度が80cps以上であれば、
上記試験結果からも明らかなように、タングステン粉末
を高い濃度で含有させても懸濁状態を十分な時間に亘っ
て維持することができる。
【0023】ゴムラテックスや樹脂エマルジョンの粘度
は、上記範囲の中でも特に、130cps以上であるの
が好ましく、250cps以上であるのが好ましい。一
方、ゴムラテックスや樹脂エマルジョンの粘度の上限
は、もっぱら、浸漬法等による手袋の作製時における作
業性の観点から限定されるものであって、通常、800
cps以下、好ましくは400cps以下となるように
設定するのが適当である。
【0024】皮膜の厚みが大きい手袋を作製する場合に
おいては、ゴムラテックスまたは樹脂エマルジョンの粘
度の上限は上記範囲に限定されるものではなく、例えば
その粘度を5000cps、あるいは10000cps
のように極めて高い値に設定することもできる。ゴムラ
テックスおよび樹脂エマルジョンの粘度を所定の範囲に
設定するには、所望の粘度に応じて、増粘剤等を配合す
ればよい。
【0025】上記増粘剤としては、例えばポリアクリル
酸アンモニウム等が挙げられ、具体的には、BASF社
製の商品名「ラテコールD」等を用いることができる。 〔タングステン粉末〕本発明に用いられるタングステン
粉末は、特に限定されるものではないが、ゴムラテック
スまたは樹脂エマルジョンに十分にかつ安定して分散さ
せることができるように、その粒径が0.4〜5.0μ
mの範囲であるものが好ましい。
【0026】タングステン粉末の粒径が上記範囲を超え
ると、ゴムラテックスや樹脂エマルジョンに分散させた
ときに沈降し易くなるおそれがある。一方、粒径が上記
範囲を下回るものは市販されておらず、また、かかる粒
径のものを得るのは極めて困難である。なお、タングス
テン粉末の平均粒径を上記範囲に設定することにより、
粒径の大きなタングステン粉末によって引き起こされか
ねない皮膜のざらつき感を防止し、皮膜の柔軟性や手袋
の装着感を優れた状態に維持することもできる。
【0027】本発明で使用するタングステン粉末には、
ゴムラテックスや樹脂エマルジョンとの親和性を高める
ためにカップリング処理を施してもよい。かかる処理に
用いられるカップリング剤としては、例えばチタネート
系、アルミニウム系、シラン系等が挙げられる。本発明
の放射線遮蔽用手袋を作製するためのゴムラテックスま
たは樹脂エマルジョンにおけるタングステン粉末の含有
割合は、タングステン粉末の沈降速度と、手袋の放射線
遮蔽能力とを考慮して適宜設定される。
【0028】タングステン粉末の含有割合の上限は、前
述のように、粘度が80cpsの天然ゴムラテックスで
は、ゴムラテックスや樹脂エマルジョンに対して99容
量%もの高い値に設定することができる。ゴムラテック
スや樹脂エマルジョンの粘度がさらに高い場合にあって
は、タングステン粉末の含有割合は99容量%を超える
値に設定することも可能である。
【0029】一方、タングステン粉末の含有割合の下限
は、手袋の十分な放射線遮蔽能力を付与するためにも、
ゴムラテックスや樹脂エマルジョンに対して20容量%
以上、好ましくは25容量%以上、より好ましくは30
容量%以上となるように設定するのが好ましい。タング
ステン粉末の含有割合がゴムラテックスや樹脂エマルジ
ョンに対して20容量%を下回ると、手袋の放射線遮蔽
能力が低下して、十分な効果が得られなくなるおそれが
ある。
【0030】〔ゴムラテックス〕本発明に用いられるゴ
ムラテックスは特に限定されるものではなく、例えば天
然ゴムラテックス(NR)、脱蛋白天然ゴムラテックス
(DPNR)等の天然ゴムラテックス;イソプレンゴム
ラテックス(IR)、アクリロニトリル−ブタジエンゴ
ムラテックス(NBR)、水素化NBR(HNBR)、
スチレン−ブタジエンゴム(SBR)等の合成ゴムラテ
ックス;上記例示のゴムラテックスからなる混合ゴムラ
テックスなどが挙げられる。
【0031】本発明に係る放射線遮蔽用手袋において
は、その皮膜を構成するゴムラテックスとして、脱蛋白
天然ゴムラテックスを用いることができる。この場合、
天然ゴム特有の優れた伸び、弾性、皮膜強度等を放射線
遮蔽用手袋に付与し、より一層柔軟で、装着感に優れた
手袋を得ることができるとともに、さらに、手袋を使用
する者に天然ゴム中の蛋白質に起因するアレルギー症状
を起こさせないようにもすることができる。
【0032】上記ゴムラテックスには、加硫剤、加硫促
進剤、加硫促進助剤、加硫遅延剤、老化防止剤、分散安
定剤、充填剤等の、従来公知の種々の配合剤を必要に応
じて配合することができる。本発明に使用可能な加硫剤
としては、例えば硫黄や、トリメチルチオ尿素、N,
N’−ジエチルチオ尿素等の有機含硫黄化合物が挙げら
れ、これらは単独でまたは2種以上を混合して用いるこ
とができる。加硫剤の配合量は、前加硫の程度や加硫促
進剤等の配合量と兼ね合いによって決定されるものであ
るが、通常、ゴムラテックス中のゴム固形分100重量
部に対して0.1〜5重量部、好ましくは0.5〜2重
量部の範囲で設定される。
【0033】加硫促進剤としては、例えばN−エチル−
N−フェニルジチオカルバミン酸亜鉛(ZnEPDC,
PX)、ジメチルジチオカルバミン酸亜鉛(ZnMD
C,PZ)、ジエチルジチオカルバミン酸亜鉛(ZnE
DC,EZ)、ジブチルジチオカルバミン酸亜鉛(Zn
BDC,BZ)、2−メルカプトベンゾチアゾール亜鉛
塩(ZnMBT,MZ)、テトラメチルチウラムジスル
フィド(TMTD,TT)等が挙げられ、これらは単独
でまたは2種以上を混合して使用できる。
【0034】加硫促進助剤としては、例えば亜鉛華等が
挙げられ、これらは単独でまたは2種以上を混合して用
いることができる。老化防止剤としては、一般に非汚染
性であるフェノール系、アミン系等の老化防止剤を用い
ることができる。分散安定剤としては、例えば各種の陰
イオン系界面活性剤等が挙げられる。
【0035】充填剤としては、例えば炭酸カルシウムや
クレー類等が挙げられる。ゴムラテックスの前加硫(熟
成)は、30〜50℃で12〜96時間行うのが好まし
い。前加硫時の温度が前記範囲を下回ると前加硫に時間
がかかりすぎてしまい、逆に前記範囲を超えるとラテッ
クスが不安定化したり、ゴム膜の表面が乾燥してゴム手
袋の特性に悪影響を及ぼしてしまうおそれがある。ま
た、前加硫の時間が前記範囲を下回ると十分に前加硫が
施されなくなるおそれがあり、逆に前記範囲を超えると
前加硫が進行し過ぎて、ゴム手袋の特性に悪影響を及ぼ
してしまうおそれがある。
【0036】さらに、上記ゴムラテックスには、本発明
に係る放射線遮蔽用手袋を浸漬法によって製造するため
に、必要に応じて、感熱化剤やアノード凝着剤を配合す
ることができる。上記感熱化剤としては、例えば硝酸ア
ンモニウム、酢酸アンモニウム、亜鉛アンモニウム錯塩
等の無機または有機のアンモニウム塩、あるいは例えば
ポリビニルメチルエーテル、ポリアルキレングリコー
ル、ポリエーテルポリホルマール、官能性ポリシロキサ
ン等の、曇点が常温以上、100℃以下の水溶性高分子
が挙げられる。
【0037】また、上記アノード凝着剤としては、例え
ば硝酸カルシウム、塩化カルシウム等の2価以上の金属
塩、あるいはテトラメチルアンモニウム塩酸塩等の有機
アルキルアミン塩等が挙げられる。 〔樹脂エマルジョン〕本発明に用いられる樹脂エマルジ
ョンは特に限定されるものではなく、例えばアクリル系
樹脂エマルジョン等の、従来公知の種々の樹脂エマルジ
ョンを用いることができる。
【0038】上記樹脂エマルジョンには、架橋剤、老化
防止剤、充填剤、分散剤等の、従来公知の種々の配合剤
を必要に応じて配合することができる。上記架橋剤とし
ては、例えば亜鉛華、メラミン樹脂、エポキシ樹脂等
の、ポリマーの加工に用いられる従来公知の種々の架橋
剤が挙げられる。架橋剤の添加量は特に限定されない
が、アクリル系樹脂エマルジョンの樹脂固形分100重
量部に対して1〜10重量部、特に1〜5重量部である
のが好ましい。
【0039】上記アクリル系樹脂エマルジョンには、前
記架橋剤および後述する有機充填剤のほか、例えば等
の、従来公知の種々の配合剤を必要に応じて添加するこ
とができる。かかる老化防止剤、充填剤および分散剤と
しては、前記のものと同じものが挙げられる。
【0040】さらに、上記樹脂エマルジョンには、本発
明に係る放射線遮蔽用手袋を浸漬法によって製造するた
めに、必要に応じて、感熱化剤やアノード凝着剤を配合
することができる。かかる感熱化剤やアノード凝着剤と
しては、前記のものと同じものが挙げられる。
【0041】〔放射線遮蔽用手袋の構成およびその製造
方法〕本発明に係る放射線遮蔽用手袋は、前述のよう
に、少なくとも、タングステン粉末を含有するゴムラテ
ックスまたは樹脂エマルジョンを用いて浸漬法により成
膜された、タングステン粉末が20容量%を超える割合
で含有されている皮膜を有する継ぎ目を有しないもので
ある。
【0042】具体的には、(i) 上記タングステン粉末を
20容量%を超える割合で含有する皮膜のみからなる単
層の手袋、(ii)前記皮膜の内面または両面に、タングス
テン粉末を含有しないゴムラテックスまたは樹脂エマル
ジョンを用いて成膜された皮膜を有する複層の手袋、(i
ii) 内面または両面に可撓性ポリマーからなる保護コー
ティング層を設けた複層の手袋等が挙げられる。
【0043】上記(i) 〜(iii) のいずれの場合であって
も、手袋中に、タングステン粉末が20容量%を超える
割合で含有されている皮膜を有することから、優れた放
射線遮蔽能を発揮し得る。但し、手袋の使用時にタング
ステンを含有する皮膜が直接人体に触れるのは好ましく
ないことから、本発明の手袋はその内面、好ましくは両
面に、タングステン粉末を含有しないゴムラテックスま
たは樹脂エマルジョンを用いて成膜されたさらなる皮膜
を有するものや、あるいは可撓性ポリマーを用いて形成
された保護コーティング層を有するもの〔上記(ii)およ
び(iii) 参照〕であるのがより好ましい。
【0044】上記(i) に示した単層の手袋を製造するに
は、例えば、タングステン粉末を均一に分散させた、粘
度が80cps以上のゴムラテックスまたは樹脂エマル
ジョンに、必要に応じて感熱化剤やアノード凝着剤を配
合しておき、これに手袋の型を浸漬し、その表面に付着
した皮膜を乾燥、加硫すればよい。浸漬条件や乾燥・加
硫条件は常法に従って適宜設定すればよい。
【0045】上記(ii)に示した複層の手袋を製造するに
は、上記(i) の手袋を製造するのと同じ手法にて、一旦
手袋の型表面に皮膜を形成させた後、さらに、タングス
テンを含有していないゴムラテックスまたは樹脂エマル
ジョンに、前述の、表面に皮膜が形成された手袋の型を
浸漬させて、皮膜を積層させればよい。形成した皮膜を
上記(i) と同様にして乾燥した後、通常の方法にて脱型
(すなわち、反転脱型)すれば、タングステン粉末を含
有しないゴムラテックスまたは樹脂エマルジョンからな
る皮膜が内面に形成された手袋を得ることができる。
【0046】このように、ゴムラテックスまたは樹脂エ
マルジョンからなるさらなる皮膜を設けて複層構造とす
る場合においては、手袋の使用時に層間剥離が生じるの
を防ぐためにも、外側の層と内側の層とでは主体となる
ゴムラテックスまたは樹脂エマルジョンが同一のもので
あるか、あるいは互いの相溶性が極めて高いものである
のが好ましい。
【0047】また、タングステン粉末を含有しない皮膜
を手袋の内面だけでなく、両面に形成する場合には、タ
ングステン粉末を含有する皮膜を手袋の型表面に形成す
る前に、あらかじめタングステン粉末を含有しない皮膜
を型表面に形成しておき、その上で、上記(ii)の手順を
行えばよい。上記(iii) の複層の手袋を製造する場合に
は、例えば上記(i) に示す手順にて単層の手袋を形成し
た後、形成した皮膜の表面に可撓性ポリマーの溶液を塗
布するなどして、当該可撓性ポリマーからなる層を形成
すればよい。かかる層の形成方法は特に限定されるもの
ではなく、上記塗布によるほかに、例えば浸漬法による
形成方法を採用することができる。
【0048】可撓性ポリマーからなる層は手袋の両面に
形成されてもよい。また、タングステン粉末を含有する
皮膜の一方の表面にタングステン粉末を含有しない皮膜
を形成し、他方の表面に上記可撓性ポリマーからなる保
護コーティング層を形成してもよい。上記保護コーティ
ング層を構成する可撓性ポリマーとしては、例えば手袋
の本体と同じゴムラテックスまたは樹脂エマルジョンの
ほか、メタクリル酸ブチル共重合体等が挙げられる。
【0049】本発明に係る放射線遮蔽用手袋の厚みにつ
いては特に限定されるものではなく、通常の浸漬法によ
って得られるゴム手袋等に応じた厚みに設定すればよ
い。具体的には、0.20〜0.50mm程度であるの
が好ましく、0.30〜0.40mm程度であるのがよ
り好ましい。
【0050】
【実施例】次に、実施例を挙げて本発明を説明する。 〔内面層用ゴムラテックスの調製〕天然ゴムラテックス
(NRラテックス、TSC60%)のゴム固形分濃度1
00重量部に対して、亜鉛華(ZnO)1重量部、加硫
促進剤(ジブチルカルバミン酸亜鉛、BZ)1重量部、
硫黄1重量部、老化防止剤1重量部および水酸化カリウ
ム1重量部を添加し、50℃で5時間前加硫を行って、
前加硫NRラテックスとした。
【0051】次いで、この前加硫ラテックスを撹拌しな
がら、平均粒径が5μmのタングステン粉末を徐々に加
えた。さらに、増粘剤(BASF社製の商品名「ラテコ
ールD」および水酸化カリウム(KOH)を適量加え、
蒸留水または上記前加硫ラテックスで粘度を調整しつ
つ、最終的に粘度を250cpsに設定した。こうし
て、タングステン粉末の含有割合が、ゴムラテックスに
対して30容量%である内面層用ゴムラテックスを得
た。
【0052】なお、前加硫ラテックスとタングステン粉
末との体積は、前加硫ラテックスの比重を0.93と
し、タングステン粉末の比重を19.3として計算し
た。 (外面層用ゴムラテックスの調製)脱蛋白天然ゴム(D
PNRラテックス、ゴム固形分濃度60%)のゴム固形
分100重量部に対して、亜鉛華(ZnO)1重量部、
加硫促進剤(ジブチルカルバミン酸亜鉛、BZ)0.5
重量部、硫黄1重量部、老化防止剤1重量部および水酸
化カリウム1重量部を添加し、30℃で18時間前加硫
を行って、外面層用ゴムラテックスとした。
【0053】(放射線遮蔽用手袋の製造)手型(陶器
型)を硝酸カルシウム25%溶液に浸漬して乾燥した
後、上記外面層用ゴムラテックスに10秒間浸漬した。
表面が完全にゲル化した後、さらに内面層用ゴムラテッ
クスに20秒間浸漬し、これを100℃のオーブンで4
0分間加硫・乾燥して、放射線遮蔽手袋を作製した。
【0054】得られた手袋は、外面層の厚みが0.15
mm、内面層の厚みが0.2mmであって、60KVP
の電圧で生じたX線を80%吸収した。なお、上記ゴム
ラテックスに手袋の型を浸漬している最中にラテックス
の撹拌は行わなかったが、タングステン粉末の沈降は見
られなかった。
【図面の簡単な説明】
【図1】ゴムラテックスの粘度と、タングステン粉末の
沈降速度との関係を示すグラフである。
【図2】図1に示すグラフを部分的に拡大したものであ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G21F 1/10 G21F 1/10 Fターム(参考) 3B033 AC01 AC03 BA00 4C093 CA32 CA50

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも、タングステン粉末を含有する
    ゴムラテックスまたは樹脂エマルジョンを用いて成膜さ
    れた皮膜を有する手袋であって、当該皮膜中でのタング
    ステン粉末の含有割合が20容量%を超える、継ぎ目を
    有しない放射線遮蔽用手袋。
  2. 【請求項2】前記タングステン粉末の平均粒径が0.4
    〜5.0μmである請求項1記載の放射線遮蔽用手袋。
  3. 【請求項3】前記ゴムラテックスが脱蛋白天然ゴムラテ
    ックスである請求項1記載の放射線遮蔽用手袋。
  4. 【請求項4】内面または両面に可撓性ポリマーからなる
    保護コーティング層を設けた請求項1記載の放射線遮蔽
    用手袋。
  5. 【請求項5】粘度が80cps以上であり、かつタング
    ステン粉末の含有割合が20容量%を超えるゴムラテッ
    クスまたは樹脂エマルジョンに手袋の型を浸漬して、当
    該型に前記ゴムラテックスまたは樹脂エマルジョンから
    なる皮膜を形成することを特徴とする、継ぎ目を有しな
    い放射線遮蔽用手袋の製造方法。
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