JP2001124540A - 摩耗量計測装置及び摩耗量計測方法 - Google Patents
摩耗量計測装置及び摩耗量計測方法Info
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- JP2001124540A JP2001124540A JP30608199A JP30608199A JP2001124540A JP 2001124540 A JP2001124540 A JP 2001124540A JP 30608199 A JP30608199 A JP 30608199A JP 30608199 A JP30608199 A JP 30608199A JP 2001124540 A JP2001124540 A JP 2001124540A
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- Indicating And Signalling Devices For Elevators (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 シーブに架けられたワイヤにより重量物を巻
き上げるトラクション駆動機構における、シーブ前後の
ワイヤの伸び差による微小なずれ現象を確実に再現で
き、ワイヤの張力によるシーブの磨耗量を正確に把握で
きる摩耗量計測装置及び計測方法を提供する。 【解決手段】 ワイヤが架けられた複数の溝を有するシ
ーブに重錘等により張力を与え、該シーブの前記ワイヤ
用溝と並設された溝にブレーキワイヤを架けるととも
に、該ブレーキワイヤの両端を、該ブレーキワイヤの長
さを調整可能にして固定し、前記シーブを回転させると
ともに前記ブレーキワイヤにより前記シーブに制動力を
与え、前記ワイヤに加わる張力の変化を前記ブレーキワ
イヤに設けた張力計測手段により計測することを特徴と
する。
き上げるトラクション駆動機構における、シーブ前後の
ワイヤの伸び差による微小なずれ現象を確実に再現で
き、ワイヤの張力によるシーブの磨耗量を正確に把握で
きる摩耗量計測装置及び計測方法を提供する。 【解決手段】 ワイヤが架けられた複数の溝を有するシ
ーブに重錘等により張力を与え、該シーブの前記ワイヤ
用溝と並設された溝にブレーキワイヤを架けるととも
に、該ブレーキワイヤの両端を、該ブレーキワイヤの長
さを調整可能にして固定し、前記シーブを回転させると
ともに前記ブレーキワイヤにより前記シーブに制動力を
与え、前記ワイヤに加わる張力の変化を前記ブレーキワ
イヤに設けた張力計測手段により計測することを特徴と
する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エレベータ、水門
開閉装置等におけるトラクション駆動機構に装備される
シーブと、該シーブに架設されて荷物水門等の重量物を
吊り下げるワイヤとの間の摩耗量を計測する摩耗量計測
装置及び摩耗量計測方法に関する。
開閉装置等におけるトラクション駆動機構に装備される
シーブと、該シーブに架設されて荷物水門等の重量物を
吊り下げるワイヤとの間の摩耗量を計測する摩耗量計測
装置及び摩耗量計測方法に関する。
【0002】
【従来の技術】エレベータ、水門開閉装置においては、
荷物や大重量の水門を吊り下げるワイヤと、該ワイヤが
架けられるシーブの溝との間に大きな摩擦力が発生し、
この摩擦力により前記シーブの溝が磨耗する。かかるシ
ーブの磨耗状況を把握するため、該シーブの溝の磨耗量
を連続的に計測する摩耗量計測装置が従来より提供され
ている。
荷物や大重量の水門を吊り下げるワイヤと、該ワイヤが
架けられるシーブの溝との間に大きな摩擦力が発生し、
この摩擦力により前記シーブの溝が磨耗する。かかるシ
ーブの磨耗状況を把握するため、該シーブの溝の磨耗量
を連続的に計測する摩耗量計測装置が従来より提供され
ている。
【0003】図2は、かかる摩耗量計測装置の従来技術
の一例を示す。図2において、01はシーブ、06は該
シーブの溝に架けられたワイヤで、該ワイヤ06の先端
には重錘08が吊り下げられている。02は前記ワイヤ
に掛かる張力による歪を検出するロードセル、03は動
歪計、04はコンピュータ、05はX−Yプロッタ、0
9はプリンタ、010は前記重錘08を巻き上げるため
のモータである。
の一例を示す。図2において、01はシーブ、06は該
シーブの溝に架けられたワイヤで、該ワイヤ06の先端
には重錘08が吊り下げられている。02は前記ワイヤ
に掛かる張力による歪を検出するロードセル、03は動
歪計、04はコンピュータ、05はX−Yプロッタ、0
9はプリンタ、010は前記重錘08を巻き上げるため
のモータである。
【0004】かかる摩耗量計測装置において、前記重錘
08によってワイヤに掛かる張力による歪は前記ロード
セル02によって検出され、前記動歪計03で所定の処
理がなされた後、デジタル信号に変換されて前記コンピ
ュータに入力され、該コンピュータ04において、シー
ブとワイヤの固着による回転むらが生じないようにモー
タ速度が調整される。
08によってワイヤに掛かる張力による歪は前記ロード
セル02によって検出され、前記動歪計03で所定の処
理がなされた後、デジタル信号に変換されて前記コンピ
ュータに入力され、該コンピュータ04において、シー
ブとワイヤの固着による回転むらが生じないようにモー
タ速度が調整される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ワイヤー巻き上げに用
いるトラクション駆動機構は、ほとんどの場合、搬器側
とカウンターウェイト側の重量が異なる条件で運転され
る。図3は、搬器側とC/W側のワイヤー張力がT1>
T2であるときのワイヤとシーブの接触部分におけるワ
イヤー張力を示す。ワイヤーの張力がシーブ上でT2か
らT1に変化するため、シーブとワイヤ間でワイヤの伸
び差による微小ずれが発生する。ところが、従来のシー
ブ01に架けられたワイヤ06により重錘08を巻き上
げるトラクション駆動機構においては、ワイヤとシーブ
は強制的に大きく滑ってしまい、上記微小ずれによる摩
耗現象は再現できなかった。
いるトラクション駆動機構は、ほとんどの場合、搬器側
とカウンターウェイト側の重量が異なる条件で運転され
る。図3は、搬器側とC/W側のワイヤー張力がT1>
T2であるときのワイヤとシーブの接触部分におけるワ
イヤー張力を示す。ワイヤーの張力がシーブ上でT2か
らT1に変化するため、シーブとワイヤ間でワイヤの伸
び差による微小ずれが発生する。ところが、従来のシー
ブ01に架けられたワイヤ06により重錘08を巻き上
げるトラクション駆動機構においては、ワイヤとシーブ
は強制的に大きく滑ってしまい、上記微小ずれによる摩
耗現象は再現できなかった。
【0006】然るに、図2に示されるような摩耗量計測
装置においては、前記微小ずれによるシーブの摩耗現象
を再現できないため、シーブの摩耗特性を正確に評価で
きなかった。
装置においては、前記微小ずれによるシーブの摩耗現象
を再現できないため、シーブの摩耗特性を正確に評価で
きなかった。
【0007】本発明はかかる従来技術の課題に鑑み、シ
ーブに架けられたワイヤにより重量物を巻き上げるトラ
クション駆動機構における、シーブ前後のワイヤの伸び
差による微小なずれ現象を確実に再現でき、ワイヤの張
力によるシーブの磨耗量を正確に把握できる摩耗量計測
装置及び計測方法を提供することを目的とする。
ーブに架けられたワイヤにより重量物を巻き上げるトラ
クション駆動機構における、シーブ前後のワイヤの伸び
差による微小なずれ現象を確実に再現でき、ワイヤの張
力によるシーブの磨耗量を正確に把握できる摩耗量計測
装置及び計測方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明はかかる課題を解
決するため、請求項1記載の発明として、溝が刻設され
た複数のシーブと、該シーブの溝に嵌合して架けられた
ワイヤとの間の摩耗量を計測する摩耗量計測装置であっ
て、前記ワイヤにより吊り下げられて該ワイヤに張力を
与える重錘と、前記シーブのうちの1つに設けられた他
の溝に前記ワイヤと並行して架けられるとともに両端が
固定され前記シーブを制動するブレーキワイヤと、該ブ
レーキワイヤの両端固定部近傍に設けられて該ブレーキ
ワイヤの張力を計測する張力計測手段とを備えたことを
特徴とする摩耗量計測装置を提案する。
決するため、請求項1記載の発明として、溝が刻設され
た複数のシーブと、該シーブの溝に嵌合して架けられた
ワイヤとの間の摩耗量を計測する摩耗量計測装置であっ
て、前記ワイヤにより吊り下げられて該ワイヤに張力を
与える重錘と、前記シーブのうちの1つに設けられた他
の溝に前記ワイヤと並行して架けられるとともに両端が
固定され前記シーブを制動するブレーキワイヤと、該ブ
レーキワイヤの両端固定部近傍に設けられて該ブレーキ
ワイヤの張力を計測する張力計測手段とを備えたことを
特徴とする摩耗量計測装置を提案する。
【0009】請求項4記載の発明は、請求項1記載の発
明に係る摩耗量計測装置を仕様する方法の発明であり、
ワイヤが架けられた複数の溝を有するシーブに重錘等に
より張力を与え、該シーブの前記ワイヤ用溝と並設され
た溝にブレーキワイヤを架けるとともに、該ブレーキワ
イヤの両端を、該ブレーキワイヤの長さを調整可能にし
て固定し、前記シーブを回転させるとともに前記ブレー
キワイヤにより前記シーブに制動力を与え、前記ワイヤ
に加わる張力の変化を前記ブレーキワイヤに設けた張力
計測手段により計測することを特徴とする摩耗量計測方
法にある。
明に係る摩耗量計測装置を仕様する方法の発明であり、
ワイヤが架けられた複数の溝を有するシーブに重錘等に
より張力を与え、該シーブの前記ワイヤ用溝と並設され
た溝にブレーキワイヤを架けるとともに、該ブレーキワ
イヤの両端を、該ブレーキワイヤの長さを調整可能にし
て固定し、前記シーブを回転させるとともに前記ブレー
キワイヤにより前記シーブに制動力を与え、前記ワイヤ
に加わる張力の変化を前記ブレーキワイヤに設けた張力
計測手段により計測することを特徴とする摩耗量計測方
法にある。
【0010】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明の具体的構成に係り、前記シーブを、支台上に対をな
して設けるとともに、前記両シーブの間に前記重錘が吊
り下げられた滑車を設け、前記両シーブと滑車とに前記
ワイヤを架けて前記重錘の重量を滑車を介してワイヤに
伝達することにより該ワイヤに張力を与え、更に前記シ
ーブの一方側に前記ブレーキワイヤを架け、前記シーブ
の何れか一方を駆動源に連結してなることを特徴とす
る。
明の具体的構成に係り、前記シーブを、支台上に対をな
して設けるとともに、前記両シーブの間に前記重錘が吊
り下げられた滑車を設け、前記両シーブと滑車とに前記
ワイヤを架けて前記重錘の重量を滑車を介してワイヤに
伝達することにより該ワイヤに張力を与え、更に前記シ
ーブの一方側に前記ブレーキワイヤを架け、前記シーブ
の何れか一方を駆動源に連結してなることを特徴とす
る。
【0011】かかる発明によれば、前記滑車に架けた重
錘の重量により、前記両シーブと滑車とにエンドレス状
に架けられた前記ワイヤに平均張力を与える。そして、
前記シーブに連結された駆動源によりシーブを回転させ
るとともに、該シーブの一方に架けられたブレーキワイ
ヤに張力を与えることによりシーブに制動力つまり回転
抵抗力を加える。
錘の重量により、前記両シーブと滑車とにエンドレス状
に架けられた前記ワイヤに平均張力を与える。そして、
前記シーブに連結された駆動源によりシーブを回転させ
るとともに、該シーブの一方に架けられたブレーキワイ
ヤに張力を与えることによりシーブに制動力つまり回転
抵抗力を加える。
【0012】このため前記ブレーキワイヤには、シーブ
回転方向と反回転方向との間に張力差が生じ、この張力
差は、前記両シーブにおけるワイヤの前記重錘側と固定
側との張力差となる。従って、前記ブレーキワイヤの両
端固定部近傍に設けられた張力計測手段により前記張力
差を計測すれば、この張力差は前記各シーブにおけるワ
イヤの伸び差による微小なずれ現象による張力差に相当
するから、実際のトラクション駆動機構におけるシーブ
前後のワイヤの伸び差による微小なずれ現象を確実に再
現できる。
回転方向と反回転方向との間に張力差が生じ、この張力
差は、前記両シーブにおけるワイヤの前記重錘側と固定
側との張力差となる。従って、前記ブレーキワイヤの両
端固定部近傍に設けられた張力計測手段により前記張力
差を計測すれば、この張力差は前記各シーブにおけるワ
イヤの伸び差による微小なずれ現象による張力差に相当
するから、実際のトラクション駆動機構におけるシーブ
前後のワイヤの伸び差による微小なずれ現象を確実に再
現できる。
【0013】また、前記2つのシーブの材質、溝の形状
を変えることにより、該2つのシーブの磨耗量の評価を
同時に得ることができる。また、前記ブレーキワイヤと
シーブとの間の強制的な滑りによる磨耗も計測可能であ
るので、前記微小なずれによる磨耗量との比較が容易に
できる。
を変えることにより、該2つのシーブの磨耗量の評価を
同時に得ることができる。また、前記ブレーキワイヤと
シーブとの間の強制的な滑りによる磨耗も計測可能であ
るので、前記微小なずれによる磨耗量との比較が容易に
できる。
【0014】従って、かかる発明によれば、シーブのワ
イヤ用溝と並設された溝にブレーキワイヤを架け、シー
ブを回転させるとともに前記ブレーキワイヤにより前記
シーブに制動力を与えて、シーブに架けられたワイヤに
張力差を生ぜしめることにより、実際のトラクション駆
動機構と同一の、シーブの磨耗特性を得ることができ
る。
イヤ用溝と並設された溝にブレーキワイヤを架け、シー
ブを回転させるとともに前記ブレーキワイヤにより前記
シーブに制動力を与えて、シーブに架けられたワイヤに
張力差を生ぜしめることにより、実際のトラクション駆
動機構と同一の、シーブの磨耗特性を得ることができ
る。
【0015】また、請求項3記載の発明は、請求項1に
おいて、前記 ブレーキワイヤの長さを調整するワイヤ
長さ調整手段を備えたことを特徴とする。かかる発明に
よれば、ターンバックル等のワイヤ長さ調整手段によっ
て、ブレーキワイヤの長さを調整することにより、ブレ
ーキワイヤの張力を変化させることができ、これによ
り、シーブに掛かる張力差を容易に調整することができ
る。
おいて、前記 ブレーキワイヤの長さを調整するワイヤ
長さ調整手段を備えたことを特徴とする。かかる発明に
よれば、ターンバックル等のワイヤ長さ調整手段によっ
て、ブレーキワイヤの長さを調整することにより、ブレ
ーキワイヤの張力を変化させることができ、これによ
り、シーブに掛かる張力差を容易に調整することができ
る。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図に示した実施例
を用いて詳細に説明する。但し、この実施例に記載され
ている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置など
は特に特定的な記載がない限り、この発明の範囲をそれ
のみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎな
い。
を用いて詳細に説明する。但し、この実施例に記載され
ている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置など
は特に特定的な記載がない限り、この発明の範囲をそれ
のみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎな
い。
【0017】図1は本発明の実施形態に係る磨耗量計測
装置の構造を示す外観斜視図である。図1において、9
は支台で、該支台9上には4つのシーブ受台91が固着
されている。そして、各シーブ受台91には、左右両端
側に駆動シーブ1及び2が、その内側に後述するエンド
レスワイヤ6の向きを変えるための従動シーブ3及び4
が、夫々回転可能に支持されている。
装置の構造を示す外観斜視図である。図1において、9
は支台で、該支台9上には4つのシーブ受台91が固着
されている。そして、各シーブ受台91には、左右両端
側に駆動シーブ1及び2が、その内側に後述するエンド
レスワイヤ6の向きを変えるための従動シーブ3及び4
が、夫々回転可能に支持されている。
【0018】前記各シーブ1、2、3、4の外周には、
後述するエンドレスワイヤ6が嵌合する溝が円周方向に
刻設されている。5は外周に前記エンドレスワイヤ6が
嵌合する溝が刻設された滑車即ち動滑車で、該滑車5の
中心部には重錘8が吊下されている。そして、前記2つ
の駆動シーブ1、2と、2つの従動シーブ3、4と、滑
車5との間には、これらのシーブ1、2、3、4及び滑
車5の溝に嵌合されたエンドレスワイヤ6が架けられて
いる。
後述するエンドレスワイヤ6が嵌合する溝が円周方向に
刻設されている。5は外周に前記エンドレスワイヤ6が
嵌合する溝が刻設された滑車即ち動滑車で、該滑車5の
中心部には重錘8が吊下されている。そして、前記2つ
の駆動シーブ1、2と、2つの従動シーブ3、4と、滑
車5との間には、これらのシーブ1、2、3、4及び滑
車5の溝に嵌合されたエンドレスワイヤ6が架けられて
いる。
【0019】該エンドレスワイヤ6には、前記滑車5に
吊下された重錘8の重力により一定の張力つまり平均張
力が掛かっている。また、前記一方側の駆動シーブ1
は、モータ10に直結されて回転駆動されるようになっ
ており、該モータ10の回転により前記エンドレスワイ
ヤ6が前記4つのシーブ1、2、3、4及び滑車5の溝
に嵌合しながら走行するようになっている。
吊下された重錘8の重力により一定の張力つまり平均張
力が掛かっている。また、前記一方側の駆動シーブ1
は、モータ10に直結されて回転駆動されるようになっ
ており、該モータ10の回転により前記エンドレスワイ
ヤ6が前記4つのシーブ1、2、3、4及び滑車5の溝
に嵌合しながら走行するようになっている。
【0020】7はブレーキワイヤであり、前記他方側の
駆動シーブの、前記エンドレスワイヤ6嵌合用の溝に並
んで刻設された溝に嵌合して架けられている。該ブレー
キワイヤ7の両端は静止部に固定されている。そして、
該ブレーキワイヤ7の両端近傍には、該ブレーキワイヤ
7の張力(即ち該ブレーキワイヤ7の歪)を計測するた
めのロードセル11及び該ブレーキワイヤ7の長さを調
整するためのターンバックル12が設けられている。
駆動シーブの、前記エンドレスワイヤ6嵌合用の溝に並
んで刻設された溝に嵌合して架けられている。該ブレー
キワイヤ7の両端は静止部に固定されている。そして、
該ブレーキワイヤ7の両端近傍には、該ブレーキワイヤ
7の張力(即ち該ブレーキワイヤ7の歪)を計測するた
めのロードセル11及び該ブレーキワイヤ7の長さを調
整するためのターンバックル12が設けられている。
【0021】かかる構成からなる磨耗量計測装置におい
て、エンドレスワイヤ6には、前記滑車5に架けられた
重錘8の重量Wにより、張力(平均張力)T1=W/2
が作用する。そして、前記駆動シーブ1に連結されたモ
ータ10により駆動シーブ1を回転させると、前記エン
ドレスワイヤ6は該駆動シーブ1から駆動シーブ2、従
動シーブ4、滑車5、従動シーブ3をこの順に走行する
(前記と逆方向でもよい)。
て、エンドレスワイヤ6には、前記滑車5に架けられた
重錘8の重量Wにより、張力(平均張力)T1=W/2
が作用する。そして、前記駆動シーブ1に連結されたモ
ータ10により駆動シーブ1を回転させると、前記エン
ドレスワイヤ6は該駆動シーブ1から駆動シーブ2、従
動シーブ4、滑車5、従動シーブ3をこの順に走行する
(前記と逆方向でもよい)。
【0022】そして、前記ブレーキワイヤ7に所定の張
力を与え、駆動シーブ2に制動力つまり回転抵抗力を加
えると(エンドレスワイヤ6の駆動前に与えておいても
よい)、前記駆動シーブ2が図の矢印方向に回転せしめ
られているため、該ブレーキワイヤ7の回転方向に
t1、反回転方向にt2の張力が作用する。該張力t2
>t1となり、張力差dt=t2−t1が生ずる。この
張力差dtにより、駆動シーブ1及び駆動シーブ2の回
転方向と反回転方向との間には、dT=T1−T2なる
張力差が生じ、dt=dTとなる。
力を与え、駆動シーブ2に制動力つまり回転抵抗力を加
えると(エンドレスワイヤ6の駆動前に与えておいても
よい)、前記駆動シーブ2が図の矢印方向に回転せしめ
られているため、該ブレーキワイヤ7の回転方向に
t1、反回転方向にt2の張力が作用する。該張力t2
>t1となり、張力差dt=t2−t1が生ずる。この
張力差dtにより、駆動シーブ1及び駆動シーブ2の回
転方向と反回転方向との間には、dT=T1−T2なる
張力差が生じ、dt=dTとなる。
【0023】従って、前記ブレーキワイヤ7、7の両端
固定部近傍に設けられたロードセル11により前記ブレ
ーキワイヤ7、7の張力差dtを計測すれば、この張力
差dtは前記駆動シーブ1及び駆動シーブ2におけるエ
ンドレスワイヤ6の伸び差による微小なずれ現象による
張力差dTに相当することとなる。従って、かかる実施
形態によれば、実際のトラクション駆動機構におけるシ
ーブ前後のエンドレスワイヤ6の伸び差による微小なず
れ現象を確実に再現できる。
固定部近傍に設けられたロードセル11により前記ブレ
ーキワイヤ7、7の張力差dtを計測すれば、この張力
差dtは前記駆動シーブ1及び駆動シーブ2におけるエ
ンドレスワイヤ6の伸び差による微小なずれ現象による
張力差dTに相当することとなる。従って、かかる実施
形態によれば、実際のトラクション駆動機構におけるシ
ーブ前後のエンドレスワイヤ6の伸び差による微小なず
れ現象を確実に再現できる。
【0024】また、前記2つの駆動シーブ1、2の材
質、溝の形状を変えることにより、該2つの駆動シーブ
の磨耗量の評価を同時になすことができる。また、前記
ブレーキワイヤ7、7と各シーブ1、2、3、4との間
の強制的な滑りによる磨耗も計測可能となる。
質、溝の形状を変えることにより、該2つの駆動シーブ
の磨耗量の評価を同時になすことができる。また、前記
ブレーキワイヤ7、7と各シーブ1、2、3、4との間
の強制的な滑りによる磨耗も計測可能となる。
【0025】
【発明の効果】以上記載の如く本発明によれば、複数の
シーブにエンドレス状に架けられたワイヤに重錘により
平均張力を与え、該シーブを回転させるとともに、該シ
ーブの一方に架けられたブレーキワイヤに張力を与える
ことにより、ブレーキワイヤに、シーブ回転方向と反回
転方向との間に張力差を生ぜしめるので、この張力差
が、前記シーブにおけるワイヤの前記重錘側と固定側と
の張力差となり、従って、前記ブレーキワイヤに設けら
れた張力計測手段により前記張力差を計測することか
ら、前記シーブにおけるワイヤの伸び差による微小なず
れ現象による張力差を計測することができる。これによ
り、実際のトラクション駆動機構におけるシーブ前後の
ワイヤの伸び差による微小なずれ現象を確実に再現で
き、実際のトラクション駆動機構と同一の、シーブの磨
耗特性を得ることができる。
シーブにエンドレス状に架けられたワイヤに重錘により
平均張力を与え、該シーブを回転させるとともに、該シ
ーブの一方に架けられたブレーキワイヤに張力を与える
ことにより、ブレーキワイヤに、シーブ回転方向と反回
転方向との間に張力差を生ぜしめるので、この張力差
が、前記シーブにおけるワイヤの前記重錘側と固定側と
の張力差となり、従って、前記ブレーキワイヤに設けら
れた張力計測手段により前記張力差を計測することか
ら、前記シーブにおけるワイヤの伸び差による微小なず
れ現象による張力差を計測することができる。これによ
り、実際のトラクション駆動機構におけるシーブ前後の
ワイヤの伸び差による微小なずれ現象を確実に再現で
き、実際のトラクション駆動機構と同一の、シーブの磨
耗特性を得ることができる。
【0026】また、前記2つのシーブの材質、溝の形状
を変えることにより、該2つのシーブの磨耗量の評価を
同時に得ることができる。さらに、前記ブレーキワイヤ
とシーブとの間の強制的な滑りによる磨耗も計測可能で
あるので、前記微小なずれによる磨耗量との比較が容易
にできる。
を変えることにより、該2つのシーブの磨耗量の評価を
同時に得ることができる。さらに、前記ブレーキワイヤ
とシーブとの間の強制的な滑りによる磨耗も計測可能で
あるので、前記微小なずれによる磨耗量との比較が容易
にできる。
【0027】また、請求項3のように構成すれば、ター
ンバックル等のワイヤ長さ調整手段によって、ブレーキ
ワイヤの長さを調整することにより、ブレーキワイヤの
張力を変化させることができ、これにより、シーブに掛
かる張力差を容易に調整することができる。
ンバックル等のワイヤ長さ調整手段によって、ブレーキ
ワイヤの長さを調整することにより、ブレーキワイヤの
張力を変化させることができ、これにより、シーブに掛
かる張力差を容易に調整することができる。
【図1】 本発明の実施形態に係る磨耗量計測装置の構
造を示す外観斜視図である。
造を示す外観斜視図である。
【図2】 従来技術に係る磨耗量計測装置の構成図であ
る。
る。
【図3】 シーブに掛かる力の説明図である。
1、2 駆動シーブ 3、4 従動シーブ 5 滑車 6 エンドレスワイヤ 7 ブレーキワイヤ 8 重錘 9 支台 10 モータ 11 ロードセル 12 ターンバックル
Claims (4)
- 【請求項1】 溝が刻設された複数のシーブと、該シー
ブの溝に嵌合して架けられたワイヤとの間の摩耗量を計
測する摩耗量計測装置において、前記ワイヤにより吊り
下げられて該ワイヤに張力を与える重錘と、前記シーブ
のうちの1つに設けられた他の溝に前記ワイヤと並行し
て架けられるとともに両端が固定され前記シーブを制動
するブレーキワイヤと、該ブレーキワイヤの両端固定部
近傍に設けられて該ブレーキワイヤの張力を計測する張
力計測手段とを備えたことを特徴とする摩耗量計測装
置。 - 【請求項2】 前記シーブを、支台上に対をなして設け
るとともに、前記両シーブの間に前記重錘が吊り下げら
れた滑車を設け、前記両シーブと滑車とに前記ワイヤを
架けて前記重錘の重量を滑車を介してワイヤに伝達する
ことにより該ワイヤに張力を与え、更に前記シーブの一
方側に前記ブレーキワイヤを架け、前記シーブの何れか
一方を駆動源に連結してなることを特徴とする請求項1
記載の摩耗量計測装置。 - 【請求項3】 前記 ブレーキワイヤの長さを調整する
ワイヤ長さ調整手段を備えたことを特徴とする請求項1
記載の摩耗量計測装置。 - 【請求項4】 ワイヤが架けられた複数の溝を有するシ
ーブに重錘等により張力を与え、該シーブの前記ワイヤ
用溝と並設された溝にブレーキワイヤを架けるととも
に、該ブレーキワイヤの両端を、該ブレーキワイヤの長
さを調整可能にして固定し、前記シーブを回転させると
ともに前記ブレーキワイヤにより前記シーブに制動力を
与え、前記ワイヤに加わる張力の変化を前記ブレーキワ
イヤに設けた張力計測手段により計測することを特徴と
する摩耗量計測方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30608199A JP2001124540A (ja) | 1999-10-27 | 1999-10-27 | 摩耗量計測装置及び摩耗量計測方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30608199A JP2001124540A (ja) | 1999-10-27 | 1999-10-27 | 摩耗量計測装置及び摩耗量計測方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001124540A true JP2001124540A (ja) | 2001-05-11 |
Family
ID=17952810
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30608199A Withdrawn JP2001124540A (ja) | 1999-10-27 | 1999-10-27 | 摩耗量計測装置及び摩耗量計測方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001124540A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009062180A (ja) * | 2007-09-07 | 2009-03-26 | Toshiba Elevator Co Ltd | エレベータ |
CN103303757A (zh) * | 2012-03-07 | 2013-09-18 | 上海三菱电梯有限公司 | 电梯驱动绳轮磨损检测装置与方法 |
CN110095269A (zh) * | 2019-04-10 | 2019-08-06 | 河海大学 | 双联动索水工钢闸门启闭力性态监测装置 |
WO2020188710A1 (ja) * | 2019-03-18 | 2020-09-24 | 三菱電機株式会社 | エレベーターのブレーキ解放装置 |
-
1999
- 1999-10-27 JP JP30608199A patent/JP2001124540A/ja not_active Withdrawn
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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