JP2001124325A - スラグ流下口の閉塞防止方法及び装置 - Google Patents

スラグ流下口の閉塞防止方法及び装置

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JP2001124325A
JP2001124325A JP30207199A JP30207199A JP2001124325A JP 2001124325 A JP2001124325 A JP 2001124325A JP 30207199 A JP30207199 A JP 30207199A JP 30207199 A JP30207199 A JP 30207199A JP 2001124325 A JP2001124325 A JP 2001124325A
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lance
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melting furnace
slag flow
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Kenichi Fujii
健一 藤井
Tsutomu Haba
勉 羽場
Kenji Mori
建二 森
Hiroshi Fujiyama
博 藤山
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Kawasaki Heavy Industries Ltd
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Kawasaki Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スラグランスをスラグ層にぶつけて固化スラ
グを壊し落とすことにより、スラグ流下口の開口部分を
広く保持し、溶融プラントを安定して運転することがで
きるようにする。 【解決手段】 灰等の鉱物質を高温溶融状態でスラグと
して排出させる溶融炉17のスラグ流下口内に、スラグ
ランス15を貫通して上下移動させる方法において、ス
ラグ流下口を貫通するスラグランス15の位置を変更し
て、スラグ流下口の開口部18aの開口面積をスラグラ
ンス横断面積より大きくして、スラグ流下口の閉塞トラ
ブルを防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、灰分等の鉱物質を
溶融してスラグとする旋回溶融炉等の溶融炉におけるス
ラグ流下口の閉塞防止方法及び装置、詳しくは、スラグ
ランス(スラグ突き棒)軸を傾斜させたり、公転させた
りすることで、スラグ流下口の開口部分を広く保持する
ようにしてスラグ流下口の閉塞を防止する方法及び装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、旋回溶融炉におけるスラグ流
下口の閉塞防止装置として、実公平3−24978号公
報に記載されているように、スラグ流下口を貫通してス
ラグランスを上下移動させるようにしたスラグ閉塞防止
装置が知られている。このスラグ閉塞防止装置は、図1
6及び図17に示すように、ボイラ火炉1などの工業所
と、この工業炉の前炉として設置されたサイクロン式石
炭部分燃焼炉(旋回溶融炉)2と、この炉2のスラグ流
下口3の下方に設けられたスラグタンク4とからなる石
炭燃焼装置において、シリンダ軸(スラグランス)6が
スラグ流下口3を貫通してスラグタンク4内の水面付近
まで上下移動し得る水冷シリンダ装置5を、スラグ流下
口3の上方に設けたものである。図17に示す水冷エア
シリンダ装置5において、8は冷却水管、10は冷却水
出口、11、12は圧縮空気出入口、13はピストン、
14は密封取付用フランジである。図16及び図17に
おいては、シリンダ軸6がスラグランス(スラグ突き
棒)15となる。
【0003】図14は従来のスラグ流下口の閉塞防止装
置を模式的に示し、図15はスラグランス15とスラグ
塊との間の隙間(黒く塗りつぶした部分)16の平断面
を示している。17は溶融炉、18はスラグ流下口開口
部である。上記の従来技術では、スラグランス15がス
ラグ流下口を貫通して単純上下運動をするだけであるた
め、スラグランス15と略同一径の穴を形成することが
できるものの、時間経過につれて穴周りのスラグ厚みが
厚くなり、スラグランス通過時の摩擦力が増大し、貫通
スラグランスがスラグ層につかまり、上方に戻らなくな
り、また、固化スラグ層が厚くなってスラグランスが入
らなくなるというトラブルを引き起こすことが多い。ま
た、従来、スラグ流下口部の光量を光センサーで計測し
たり、溶融炉とスラグ流下口下側との差圧を計測したり
して、スラグランスの駆動を制御する方法が知られてい
る(例えば、特許第2505869号公報参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】図19はスラグ流下口
3が閉塞にいたる過程を示す説明図である。スラグ流動
性が悪い(粘性が高い)場合には、時間経過につれて以
下のような挙動が生じる。すなわち、流動性が悪いの
で、太い実線で示すスラグ層20の上にスラグ堆積層2
1が形成されてスラグ層が次第に厚くなり、スラグラン
スの上下移動だけではランス径による穴22がかろうじ
て確保される程度である。そして、スラグとスラグラン
スの接触面積の増大につれて摩擦力も増大し、放置して
おくと以下のトラブルに至る。 (1) 貫通スラグランスがスラグにつかまり、上方に
戻らなくなる。 (2) 固化スラグ層が厚くなって、スラグランスが入
らなくなる(スラグ層が壊れない)。 (3) スラグ流下口が完全に閉塞すると、溶融炉の開
放復旧に時間を要する。
【0005】本発明は上記の事態を避けるためになされ
たもので、本発明の目的は、スラグ穴がスラグランス径
に一致した時点、すなわち、図18及び図19における
太い実線(許容限界ライン)で示すスラグ層20が形成
された時点(スラグ厚みが薄くて衝撃力で壊れやすい状
態)で、スラグランス軸を前後・左右にいくらか移動さ
せる拡径操作(周期的な自動運転とすることが好まし
い)で、スラグランスをぶつけて固化スラグを壊し落と
すことにより、広いスラグ流下口面積を確保するように
したスラグ流下口の閉塞防止方法及び装置を提供するこ
とにある。なお、図18はスラグランス自動運転による
スラグ流下口3の閉塞防止の概念図を示している。スラ
グランスの前後・左右の運動により、スラグ層が薄いの
で、Aで示す部分のスラグを簡単に壊し落とすことがで
きる。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明のスラグ流下口の閉塞防止方法は、鉱物質
を高温溶融状態でスラグとして排出させる溶融炉のスラ
グ流下口内に、スラグランス(スラグ突き棒)を貫通し
て上下移動させる方法において、スラグ流下口を貫通す
るスラグランスの位置を変更して、スラグ流下口の開口
面積をスラグランス横断面積より大きくするように構成
されている(図1〜図10参照)。溶融炉としては、微
粉炭をガス化燃焼・溶融する石炭部分燃焼炉、下水汚泥
や建設汚泥の乾燥粉を燃焼・溶融する汚泥溶融炉、ごみ
のガス化生成物又はガス化チャーを燃焼・溶融するごみ
ガス化溶融炉、石炭やごみの燃焼灰を燃焼・溶融する灰
溶融炉、汚染土壌の乾燥粉を燃焼する土壌溶融炉等が用
いられる。
【0007】上記の方法において、スラグランスの位置
を自動的に周期的に変更させることが好ましい。また、
スラグ流下口の開口面積をスラグランス横断面積の1.
2倍以上に保持することが好ましい。開口面積がスラグ
ランス横断面積の1.2倍未満の場合は、貫通したスラ
グランスがスラグ層につかまって上方に戻らなくなった
り、固化スラグ層が厚くなってスラグランスが入らなく
なるという不具合が生じる。なお、スラグランス横断面
積に対する開口面積の値は大きい程好ましいが、上限は
2倍程度あれば十分である。本発明の方法では、スラグ
ランス軸を傾斜させることで、スラグ流下口部分を通過
するスラグランスの位置が周期的に変わり、スラグ層に
スラグランスをぶつけて固化スラグを壊し落とせるの
で、スラグ流下口の開口部分を広く保持することができ
る。
【0008】これらの方法において、球面軸受け継手を
用いてスラグランス軸を傾斜させ、スラグランス通過位
置を変えることができる(図1、図2参照)。また、ス
ラグランスと溶融炉との継手配管にフレキシブル継手を
用いてスラグランス軸を傾斜させ、スラグランス通過位
置を変えることができる(図3〜図5参照)。また、ス
ラグランスを溶融炉へ偏心させて取り付け、このスラグ
ランス取付部を回転させて、スラグランス軸を公転移動
させることができる(図6〜図9参照)。さらに、溶融
炉へのスラグランス取付部を押し引きして、スラグラン
ス軸を移動させることができる(図10参照)。
【0009】上記の各方法において、スラグ流下口の光
量を計測してスラグ流下口の開口面積を演算することに
より、スラグランス駆動の必要性を判定することが好ま
しい(図11参照)。また、スラグ流下口の固化スラグ
の位置を検出することにより、スラグランス駆動の必要
性を判定することができる(図12参照)。さらに、溶
融炉内圧力とスラグ流下口下側圧力との差圧を計測し、
該差圧の変化に基づいてスラグランス駆動の必要性を判
定することができる(図13参照)。
【0010】本発明のスラグ流下口の閉塞防止装置は、
鉱物質を高温溶融状態でスラグとして排出させる溶融炉
のスラグ流下口を貫通して上下移動するスラグランスを
備えた装置において、スラグランスを上下移動させるシ
リンダ装置の下部と溶融炉上部とを球面軸受け継手を介
して接続し、スラグランスを前後・左右に傾斜させるた
めの傾斜駆動手段をシリンダ装置に接続して設けたこと
を特徴としている(図1参照)。
【0011】また、本発明の装置は、鉱物質を高温溶融
状態でスラグとして排出させる溶融炉のスラグ流下口を
貫通して上下移動するスラグランスを備えた装置におい
て、スラグランスを上下移動させるシリンダ装置の下部
と溶融炉上部とをフレキシブル継手を介して接続し、ス
ラグランスを前後・左右に傾斜させるための傾斜駆動手
段をシリンダ装置に接続して設けたことを特徴としてい
る(図3、図5参照)。
【0012】また、本発明の装置は、鉱物質を高温溶融
状態でスラグとして排出させる溶融炉のスラグ流下口を
貫通して上下移動するスラグランスを備えた装置におい
て、スラグランスを上下移動させるシリンダ装置の下部
と溶融炉上部とを遊星継手を介して接続し、この遊星継
手を回転させることによりスラグランス軸を偏心させて
公転移動させるように、遊星継手に回転駆動手段を接続
して設けたことを特徴としている(図6、図8、図9参
照)。
【0013】さらに、本発明の装置は、鉱物質を高温溶
融状態でスラグとして排出させる溶融炉のスラグ流下口
を貫通して上下移動するスラグランスを備えた装置にお
いて、シリンダ装置により上下移動するスラグランスの
ガイド部を溶融炉上部に設け、このガイド部を略水平方
向に前後・左右に押し引きするための水平移動手段をガ
イド部に連結したことを特徴としている(図10参
照)。
【0014】上記の各装置において、スラグ流下口の光
量を計測するための光センサーを、スラグ流下口の下流
側に設け、光量の計測値に基づいてスラグ流下口の開口
面積を演算するための開口面積演算装置を光センサーに
接続し、スラグ流下口の開口面積が所定の値より小さく
なると、シリンダ装置を駆動させてスラグランスを通過
位置を変えて上下移動させるように、開口面積演算装置
に制御装置を介してスラグランス駆動装置が接続された
構成とすることが好ましい(図11参照)。
【0015】また、スラグ流下口の固化スラグの位置を
検出するための1又は複数の位置検知センサーを、スラ
グ流下口の下流側に設け、スラグ流下口に付着した固化
スラグが所定の量又は所定の幅より大きくなってスラグ
流下口が狭くなると、シリンダ装置を駆動させてスラグ
ランスを通過位置を変えて上下移動させるように、位置
検知センサーに制御装置を介してスラグランス駆動装置
が接続された構成とすることができる(図12参照)。
【0016】さらに、溶融炉に溶融炉内圧力検出器を接
続するとともに、スラグ流下口下側にスラグ流下口下側
圧力検出器を接続し、溶融炉内圧力とスラグ流下口下側
圧力との差圧が所定の値より大きくなると、シリンダ装
置を駆動させてスラグランスを通過位置を変えて上下移
動させるように、溶融炉内圧力検出器及びスラグ流下口
下側圧力検出器に制御装置を介してスラグランス駆動装
置が接続された構成とすることができる(図13参
照)。この装置において、溶融炉内圧力検出器及びスラ
グ流下口下側圧力検出器の代りに差圧計を接続した構成
としてもよい。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明するが、本発明は下記の実施の形態に何ら限定さ
れるものではなく、適宜変更して実施することができる
ものである。図1は本発明の実施の第1形態によるスラ
グ流下口の閉塞防止装置の縦断面説明図であり、図2は
スラグランスとスラグ塊との間の隙間を示す平断面説明
図である。23はシリンダ装置で、スラグランス15を
上下移動させるためのものである。シリンダ装置として
はエアシリンダ、油圧シリンダ等が用いられる。この場
合、水冷構造にしてスラグランスを冷却するように構成
することが好ましい。このシリンダ装置23の下部と溶
融炉17の上部とは球面軸受け継手24を介して接続さ
れ、この継手24の球面部25にスラグランス15が貫
通されており、シリンダ装置23が傾くとシリンダ装置
23と一体となって球面部25が摺動して、スラグラン
ス15が二点鎖線で示すように傾斜して上下移動するよ
うに構成されている。
【0018】シリンダ装置23には、シリンダ装置23
を左右・前後に傾斜させてスラグランス15を左右・前
後に傾斜させるための傾斜駆動手段26a、26bが接
続されている。傾斜駆動手段26a、26bとしては、
エアシリンダ、油圧シリンダ、ジャッキ、ラックピニオ
ン装置等が用いられる。傾斜駆動手段26a、26bを
時間をずらして駆動させることにより、シリンダ装置2
3が左右・前後に傾斜し、これによって、スラグランス
15が傾斜した状態で上下移動し、スラグ流下口開口部
18aは広くなる。
【0019】このように、スラグランス15の取付部分
に球面軸受け継手24を設けることで、スラグ流下口を
貫通するスラグランス軸をある範囲内で前後・左右に傾
斜させることができ、スラグ流下口を貫通するスラグラ
ンス位置を変更させることができる。スラグランス位置
の変更に伴い、スラグランス15の移動部分のスラグ塊
(スラグ層の広い部分のスラグ塊)を壊し落とすことが
できる。このため、スラグランスの全周がスラグで覆わ
れることがなくなり、摩擦力増大でスラグランスがスラ
グ層につかまることもなくなり、スラグ流下口開口部1
8aを広く確保でき、結果的にスラグ閉塞トラブルを回
避することができる。図1において、中央の実線はスラ
グランス中央移動線を示し、左側の二点鎖線はスラグラ
ンス左側移動線を示し、右側の二点鎖線はスラグランス
右側移動線を示している。また、図2における16a
(黒塗りの部分)は、スラグ流下口開口部18aにおけ
るスラグランスとスラグ塊との間の隙間を示している。
【0020】図3は本発明の実施の第2形態によるスラ
グ流下口の閉塞防止装置の縦断面説明図であり、図4は
スラグランスとスラグ塊との間の隙間を示す平断面説明
図であり、図5は図3におけるフレキシブル継手まわり
の一例の詳細図である。スラグランス15を上下移動さ
せるためのシリンダ装置23の下部と溶融炉17の上部
とがフレキシブル配管等のフレキシブル継手(たわみ継
手)27を介して接続され、シリンダ装置23に傾斜駆
動手段26a、26bが接続されている。傾斜駆動手段
26a、26bを時間をずらして駆動させることによ
り、シリンダ装置23が左右・前後に傾斜し、これによ
って、フレキシブル継手がたわんでスラグランス15が
傾斜した状態で上下移動し、スラグ流下口開口部18b
が広くなる。図4における16b(黒塗りの部分)は、
スラグ流下口開口部18bにおけるスラグランスとスラ
グ塊との間の隙間を示している。また、図5に示す実施
形態において、28はコイルバネで、球面部25aにフ
レキシブル継手27の座27aを押し付けるためのもの
である。30はスラグランス15がスラグにつかまった
時に、引き抜くに際してのストッパーである。他の構成
及び作用は実施の第1形態の場合と同様である。
【0021】図6は本発明の実施の第3形態によるスラ
グ流下口の閉塞防止装置の縦断面説明図であり、図7は
スラグランスとスラグ塊との間の隙間を示す平断面説明
図であり、図8は図6における遊星継手まわりの一例を
示す横断面説明図である。スラグランス15を上下移動
させるためのシリンダ装置23の下部と溶融炉17の上
部とが遊星継手31を介して接続され、この遊星継手3
1を回転させることによりスラグランス15の軸を偏心
させて公転移動させるように、遊星継手31に回転駆動
手段32が接続されている。本実施形態における遊星継
手とは、鉛直方向の回転軸を備えた回転体に偏心したス
ラグランス穴が設けられ、この穴にスラグランスを挿通
させるとともに、回転体を回転させることにより、スラ
グランス穴を回転体の回転軸を中心にして公転運動させ
るように構成された継手のことを言う。
【0022】図8は図6に示す遊星継手31の一例を示
す平断面図である。左右のプーリー軸33、34を固定
して右側プーリー35を回転させると、チェーン又はベ
ルト36による駆動で左側プーリー37が回転し、偏心
して設けられているスラグランス穴38がプーリー軸3
3を中心にして公転運動する。40はスラグランス穴3
8が公転移動する環状部である。このため、少なくとも
スラグランスの通過部分(スラグ層の広い部分)のスラ
グ層を打ち壊せるので、スラグ流下口を広く確保するこ
とができ、結果的にスラグ閉塞トラブルを回避すること
ができる。すなわち、スラグ流下口が広くなると、スラ
グランス15がスラグ層に捕まったり、スラグランス1
5が貫通しなくなるというトラブルを防止することがで
きる。
【0023】また、図9に示すように、上側プーリー3
7aと下側プーリー37bとから遊星継手31aを構成
し、各プーリー37a、37bにおけるスラグランス穴
の偏心位置が異なるようにして、例えば、上側プーリー
37aのスラグランス穴の偏心距離(プーリー軸中心と
スラグランス穴中心との間の距離)を、下側プーリー3
7bのスラグランス穴の偏心距離より大きくして、スラ
グランスを偏心・傾斜させた状態で上下移動させるよう
に構成することもできる。3はスラグ流下口、35a、
35bは駆動用のプーリーである。他の構成及び作用は
図6の場合と同様である。
【0024】図10は本発明の実施の第4形態によるス
ラグ流下口の閉塞防止装置の縦断面説明図を示してい
る。シリンダ装置23により上下移動するスラグランス
15のガイド部(スラグランス取付部)41を溶融炉1
7の上部に略水平方向に摺動可能に設け、このガイド部
41を略水平方向に左右・前後に押し引きするための水
平移動手段42a、42bをガイド部41に連結してい
る。43はシリンダ軸、44はシリンダ軸43とスラグ
ランス15との連結部である。水平移動手段42a、4
2bとしては、エアシリンダ、油圧シリンダ、ジャッ
キ、ラックピニオン装置等が用いられる。水平移動手段
42a、42bを時間をずらして駆動させることによ
り、スラグランス15が連結部44を支点(中心)にし
て傾斜し、この状態で上下移動する。スラグ流下口を貫
通するスラグランス軸は左右・前後に傾斜し、スラグ層
の広い部分を壊し落とすことができるため、スラグ流下
口開口部18dを広く確保でき、結果的にスラグ閉塞ト
ラブルを回避することができる。
【0025】図11は本発明の実施の第5形態によるス
ラグ流下口の閉塞防止装置を示している。スラグ流下口
3の下部の光量を計測するための光センサー(例えば、
フォトマルチプライヤー)45が、スラグ流下口3の下
流側のスラグ落下通路(スラグタンク上部)46にスラ
グ流下口3を向くように設けられている。そして、光セ
ンサー45での光量の測定値に基づいてスラグ流下口3
の開口面積を演算するための開口面積演算装置47が光
センサー45に接続され、この開口面積演算装置47に
制御装置48を介してスラグランス駆動装置50が接続
されている。スラグ流下口3の開口面積が所定の値より
小さくなると、すなわち、スラグ流下口3にスラグが固
着してくると、スラグランス駆動装置50を駆動させ
て、スラグランス15の通過位置を変える(スラグラン
スを傾斜させるか、又は/及びスラグランスを偏心させ
る)とともに、上下移動させる。このように、スラグラ
ンスとスラグ塊との間の隙間が狭くなった時にのみ、ス
ラグランスを位置を変更して上下移動させるような制御
を組み込む。なお、従来は周期的な駆動、又はスラグ流
下口下部の映像モニタリングによる人間判断の手動操作
で行われている。
【0026】図12は本発明の実施の第6形態によるス
ラグ流下口の閉塞防止装置を示している。スラグ流下口
3の固化スラグの位置を検出するための1又は複数の位
置検知センサー(例えば、レーザー光による位置検知セ
ンサー)51が、スラグ流下口3の下流側のスラグ落下
通路46にスラグ流下口3を向くように設けられてい
る。そして、位置検知センサー51でスラグ流下口3に
付着した固化スラグ量又はスラグ幅を検出し検出信号を
制御装置52に入力して、この量又は幅が所定の値より
大きくなってスラグ流下口3が狭くなると、スラグラン
ス駆動装置50を駆動できるように、位置検知センサー
51に制御装置52を介してスラグランス駆動装置50
が接続されている。他の構成及び作用は実施の第5形態
の場合と同様である。
【0027】図13は本発明の実施の第7形態によるス
ラグ流下口の閉塞防止装置を示している。溶融炉17に
溶融炉内圧力検出器53が接続されるとともに、スラグ
流下口3の下側のスラグ落下通路46にスラグ流下口下
側圧力検出器54が接続されている。そして、溶融炉内
圧力とスラグ流下口下側圧力との差が所定の値より大き
くなると、すなわち、スラグ流下口の開口面積が小さく
なると、シリンダ装置を駆動させてスラグランス15を
通過位置を変えて上下移動させるように、溶融炉内圧力
検出器53及びスラグ流下口下側圧力検出器54に制御
装置55を介してスラグランス駆動装置50が接続され
ている。なお、溶融炉内圧力検出器53及びスラグ流下
口下側圧力検出器54を設ける代りに、溶融炉17内の
圧力とスラグ落下通路46内の圧力との差圧を計測する
ための差圧計を設け、この差圧計に制御装置55を介し
てスラグランス駆動装置50を接続するように構成する
こともできる。
【0028】
【発明の効果】本発明は上記のように構成されているの
で、つぎのような効果を奏する。 (1) スラグ流下口を貫通するスラグランスの位置を
変更して、スラグランスを上下移動させるので、スラグ
ランスをスラグ層にぶつけて固化スラグを壊し落とすこ
とができ、これにより、スラグ流下口の開口部分を広く
保持でき、溶融プラントを安定して運転することができ
る。 (2) 光量計測、位置検知又は差圧計測によりスラグ
流下口の開口面積を推定してスラグランス駆動装置を駆
動させる場合は、スラグランスの駆動を最小必要限に低
減できるので、スラグランスの損耗が少なく長寿命化が
可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の第1形態によるスラグ流下口の
閉塞防止装置の縦断面説明図である。
【図2】図1におけるスラグランスとスラグ塊との隙間
を示す平断面説明図である。
【図3】本発明の実施の第2形態によるスラグ流下口の
閉塞防止装置の縦断面説明図である。
【図4】図3におけるスラグランスとスラグ塊との隙間
を示す平断面説明図である。
【図5】図3におけるフレキシブル継手まわりの一例を
示す断面詳細図である。
【図6】本発明の実施の第3形態によるスラグ流下口の
閉塞防止装置の縦断面説明図である。
【図7】図6におけるスラグランスとスラグ塊との隙間
を示す平断面説明図である。
【図8】図6における遊星継手まわりの平断面説明図で
ある。
【図9】図6に示す装置の変形例を示す断面説明図であ
る。
【図10】本発明の実施の第4形態によるスラグ流下口
の閉塞防止装置の縦断面説明図である。
【図11】本発明の実施の第5形態によるスラグ流下口
の閉塞防止装置の縦断面説明図である。
【図12】本発明の実施の第6形態によるスラグ流下口
の閉塞防止装置の縦断面説明図である。
【図13】本発明の実施の第7形態によるスラグ流下口
の閉塞防止装置の縦断面説明図である。
【図14】従来のスラグ流下口の閉塞防止装置の縦断面
説明図である。
【図15】図1におけるスラグランスとスラグ塊との隙
間を示す平断面説明図である。
【図16】従来のスラグ流下口の閉塞防止装置を示す概
略構成図である。
【図17】図16における水冷エアシリンダの断面詳細
図である。
【図18】スラグランス自動運転によるスラグ流下口の
閉塞防止の概念図である。
【図19】スラグ流下口が閉塞にいたる過程を示す概念
図である。
【符号の説明】
3 スラグ流下口 15 スラグランス 16、16a、16b、16c スラグランスとスラグ
塊との隙間 17 溶融炉 18、18a、18b、18c、18d スラグ流下口
開口部 20 スラグ層 21 スラグ堆積層 22 ランス径による穴 23 シリンダ装置 24 球面軸受け継手 25、25a 球面部 26a、26b 傾斜駆動手段 27 フレキシブル継手 27a フレキシブル継手の座 28 コイルばね 30 ストッパー 31、31a 遊星継手 32 回転駆動手段 33、34 プーリー軸 35、35a、35b、37、37a、37b プーリ
ー 36 チェーン又はベルト 38 スラグランス穴 40 環状部 41 ガイド部(スラグランス取付部) 42a、42b 水平移動手段 43 シリンダ軸 44 連結部 45 光センサー 46 スラグ落下通路 47 開口面積演算装置 48、52、55 制御装置 50 スラグランス駆動装置 51 位置検知センサー 53 溶融炉圧力検出器 54 スラグ流下口下側圧力検出器
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年5月12日(2000.5.1
2)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正内容】
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明のスラグ流下口の閉塞防止方法は、鉱物質
を高温溶融状態でスラグとして排出させる溶融炉のスラ
グ流下口内に、スラグランス(スラグ突き棒)を貫通し
て上下移動させる方法において、スラグ流下口を貫通す
るスラグランスの位置を変更して、変更した位置でスラ
グランスを上下移動させて、スラグランス通過部分のス
ラグ層にスラグランスをぶつけて固化スラグを壊し落と
し、スラグ流下口の開口面積をスラグランス横断面積よ
り大きくするように構成されている(図1〜図10参
照)。溶融炉としては、微粉炭をガス化燃焼・溶融する
石炭部分燃焼炉、下水汚泥や建設汚泥の乾燥粉を燃焼・
溶融する汚泥溶融炉、ごみのガス化生成物又はガス化チ
ャーを燃焼・溶融するごみガス化溶融炉、石炭やごみの
燃焼灰を燃焼・溶融する灰溶融炉、汚染土壌の乾燥粉を
燃焼する土壌溶融炉等が用いられる。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】上記の各方法において、スラグ流下口の光
量を計測してスラグ流下口の開口面積を演算することに
より、スラグランス駆動の必要性を判定し、スラグ流下
口の開口面積が小さくなってスラグ流下口にスラグが固
着してきたら、スラグランスを通過位置を変えて上下移
動させることが好ましい(図11参照)。また、スラグ
流下口の固化スラグの位置を検出することにより、スラ
グランス駆動の必要性を判定し、スラグ流下口に付着す
る固化スラグの量又は幅が大きくなってスラグ流下口が
狭くなったら、スラグランスを通過位置を変えて上下移
動させることができる(図12参照)。さらに、溶融炉
内圧力とスラグ流下口下側圧力との差圧を計測し、該差
圧の変化に基づいてスラグランス駆動の必要性を判定
し、溶融炉内圧力とスラグ流下口下側圧力との差圧が大
きくなってスラグ流下口の開口面積が小さくなったら、
スラグランスを通過位置を変えて上下移動させることが
できる(図13参照)。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】本発明のスラグ流下口の閉塞防止装置は、
鉱物質を高温溶融状態でスラグとして排出させる溶融炉
のスラグ流下口を貫通して上下移動するスラグランスを
備えた装置において、スラグランスを上下移動させるシ
リンダ装置の下部と溶融炉上部とを球面軸受け継手を介
して接続し、スラグランスを前後・左右に傾斜させるた
めの傾斜駆動手段をシリンダ装置に接続して設け、スラ
グランスが傾斜した状態で上下移動してスラグランスの
移動部分のスラグ塊を壊し落とすようにしたことを特徴
としている(図1参照)。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正内容】
【0011】また、本発明の装置は、鉱物質を高温溶融
状態でスラグとして排出させる溶融炉のスラグ流下口を
貫通して上下移動するスラグランスを備えた装置におい
て、スラグランスを上下移動させるシリンダ装置の下部
と溶融炉上部とをフレキシブル継手を介して接続し、ス
ラグランスを前後・左右に傾斜させるための傾斜駆動手
段をシリンダ装置に接続して設け、スラグランスが傾斜
した状態で上下移動してスラグランスの移動部分のスラ
グ塊を壊し落とすようにしたことを特徴としている(図
3、図5参照)。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】また、本発明の装置は、鉱物質を高温溶融
状態でスラグとして排出させる溶融炉のスラグ流下口を
貫通して上下移動するスラグランスを備えた装置におい
て、スラグランスを上下移動させるシリンダ装置の下部
と溶融炉上部とを遊星継手を介して接続し、この遊星継
手を回転させることによりスラグランス軸を偏心させて
公転移動させるように、遊星継手に回転駆動手段を接続
して設け、スラグランスが位置変更された状態で上下移
動してスラグランスの移動部分のスラグ塊を壊し落とす
ようにしたことを特徴としている(図6、図8、図9参
照)。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正内容】
【0013】さらに、本発明の装置は、鉱物質を高温溶
融状態でスラグとして排出させる溶融炉のスラグ流下口
を貫通して上下移動するスラグランスを備えた装置にお
いて、シリンダ装置により上下移動するスラグランスの
ガイド部を溶融炉上部に設け、このガイド部を略水平方
向に前後・左右に押し引きするための水平移動手段をガ
イド部に連結し、スラグランスが傾斜した状態で上下移
動してスラグランスの移動部分のスラグ塊を壊し落とす
ようにしたことを特徴としている(図10参照)。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0028
【補正方法】変更
【補正内容】
【0028】
【発明の効果】本発明は上記のように構成されているの
で、つぎのような効果を奏する。 (1) スラグ流下口を貫通するスラグランスの位置を
変更して、スラグランスの位置が変更された状態でスラ
グランスを上下移動させるので、スラグランスをスラグ
層にぶつけて固化スラグを壊し落とすことができ、これ
により、スラグ流下口の開口部分を広く保持でき、溶融
プラントを安定して運転することができる。 (2) 光量計測、位置検知又は差圧計測によりスラグ
流下口の開口面積を推定してスラグランス駆動装置を駆
動させる場合は、スラグランスの駆動を最小必要限に低
減できるので、スラグランスの損耗が少なく長寿命化が
可能となる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 森 建二 兵庫県明石市川崎町1番1号 川崎重工業 株式会社明石工場内 (72)発明者 藤山 博 神戸市中央区東川崎町1丁目1番3号 川 崎重工業株式会社神戸本社内 Fターム(参考) 3K061 NB13 NB15 NB24 NB27 NB30 PB11 PB15

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鉱物質を高温溶融状態でスラグとして排
    出させる溶融炉のスラグ流下口内に、スラグランスを貫
    通して上下移動させる方法において、 スラグ流下口を貫通するスラグランスの位置を変更し
    て、スラグ流下口の開口面積をスラグランス横断面積よ
    り大きくすることを特徴とするスラグ流下口の閉塞防止
    方法。
  2. 【請求項2】 スラグランスの位置を周期的に変更させ
    る請求項1記載のスラグ流下口の閉塞防止方法。
  3. 【請求項3】 スラグ流下口の開口面積をスラグランス
    横断面積の1.2倍以上に保持する請求項1又は2記載
    のスラグ流下口の閉塞防止方法。
  4. 【請求項4】 球面軸受け継手を用いてスラグランス軸
    を傾斜させ、スラグランス通過位置を変える請求項1、
    2又は3記載のスラグ流下口の閉塞防止方法。
  5. 【請求項5】 スラグランスと溶融炉との継手配管にフ
    レキシブル継手を用いてスラグランス軸を傾斜させ、ス
    ラグランス通過位置を変える請求項1、2又は3記載の
    スラグ流下口の閉塞防止方法。
  6. 【請求項6】 スラグランスを溶融炉へ偏心させて取り
    付け、このスラグランス取付部を回転させて、スラグラ
    ンス軸を公転移動させる請求項1、2又は3記載のスラ
    グ流下口の閉塞防止方法。
  7. 【請求項7】 溶融炉へのスラグランス取付部を押し引
    きして、スラグランス軸を移動させる請求項1、2又は
    3記載のスラグ流下口の閉塞防止方法。
  8. 【請求項8】 スラグ流下口の光量を計測してスラグ流
    下口の開口面積を演算することにより、スラグランス駆
    動の必要性を判定する請求項4〜7のいずれかに記載の
    スラグ流下口の閉塞防止方法。
  9. 【請求項9】 スラグ流下口の固化スラグの位置を検出
    することにより、スラグランス駆動の必要性を判定する
    請求項4〜7のいずれかに記載のスラグ流下口の閉塞防
    止方法。
  10. 【請求項10】 溶融炉内圧力とスラグ流下口下側圧力
    との差圧を計測し、該差圧の変化に基づいてスラグラン
    ス駆動の必要性を判定する請求項4〜7のいずれかに記
    載のスラグ流下口の閉塞防止方法。
  11. 【請求項11】 鉱物質を高温溶融状態でスラグとして
    排出させる溶融炉のスラグ流下口を貫通して上下移動す
    るスラグランスを備えた装置において、 スラグランスを上下移動させるシリンダ装置の下部と溶
    融炉上部とを球面軸受け継手を介して接続し、スラグラ
    ンスを前後・左右に傾斜させるための傾斜駆動手段をシ
    リンダ装置に接続して設けたことを特徴とするスラグ流
    下口の閉塞防止装置。
  12. 【請求項12】 鉱物質を高温溶融状態でスラグとして
    排出させる溶融炉のスラグ流下口を貫通して上下移動す
    るスラグランスを備えた装置において、 スラグランスを上下移動させるシリンダ装置の下部と溶
    融炉上部とをフレキシブル継手を介して接続し、スラグ
    ランスを前後・左右に傾斜させるための傾斜駆動手段を
    シリンダ装置に接続して設けたことを特徴とするスラグ
    流下口の閉塞防止装置。
  13. 【請求項13】 鉱物質を高温溶融状態でスラグとして
    排出させる溶融炉のスラグ流下口を貫通して上下移動す
    るスラグランスを備えた装置において、 スラグランスを上下移動させるシリンダ装置の下部と溶
    融炉上部とを遊星継手を介して接続し、この遊星継手を
    回転させることによりスラグランス軸を偏心させて公転
    移動させるように、遊星継手に回転駆動手段を接続して
    設けたことを特徴とするスラグ流下口の閉塞防止装置。
  14. 【請求項14】 鉱物質を高温溶融状態でスラグとして
    排出させる溶融炉のスラグ流下口を貫通して上下移動す
    るスラグランスを備えた装置において、 シリンダ装置により上下移動するスラグランスのガイド
    部を溶融炉上部に設け、このガイド部を略水平方向に前
    後・左右に押し引きするための水平移動手段をガイド部
    に連結したことを特徴とするスラグ流下口の閉塞防止装
    置。
  15. 【請求項15】 スラグ流下口の光量を計測するための
    光センサーを、スラグ流下口の下流側に設け、光量の計
    測値に基づいてスラグ流下口の開口面積を演算するため
    の開口面積演算装置を光センサーに接続し、スラグ流下
    口の開口面積が所定の値より小さくなると、シリンダ装
    置を駆動させてスラグランスを通過位置を変えて上下移
    動させるように、開口面積演算装置に制御装置を介して
    スラグランス駆動装置が接続された請求項11〜14の
    いずれかに記載のスラグ流下口の閉塞防止装置。
  16. 【請求項16】 スラグ流下口の固化スラグの位置を検
    出するための1又は複数の位置検知センサーを、スラグ
    流下口の下流側に設け、スラグ流下口に付着した固化ス
    ラグが所定の量又は所定の幅より大きくなってスラグ流
    下口が狭くなると、シリンダ装置を駆動させてスラグラ
    ンスを通過位置を変えて上下移動させるように、位置検
    知センサーに制御装置を介してスラグランス駆動装置が
    接続された請求項11〜14のいずれかに記載のスラグ
    流下口の閉塞防止装置。
  17. 【請求項17】 溶融炉に溶融炉内圧力検出器を接続す
    るとともに、スラグ流下口下側にスラグ流下口下側圧力
    検出器を接続し、溶融炉内圧力とスラグ流下口下側圧力
    との差圧が所定の値より大きくなると、シリンダ装置を
    駆動させてスラグランスを通過位置を変えて上下移動さ
    せるように、溶融炉内圧力検出器及びスラグ流下口下側
    圧力検出器に制御装置を介してスラグランス駆動装置が
    接続された請求項11〜14のいずれかに記載のスラグ
    流下口の閉塞防止装置。
  18. 【請求項18】 溶融炉内圧力検出器及びスラグ流下口
    下側圧力検出器の代りに差圧計を接続した請求項17記
    載のスラグ流下口の閉塞防止装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108151043A (zh) * 2018-01-15 2018-06-12 无锡雪浪环境科技股份有限公司 改进型出渣机补水防堵装置
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