JP2001122137A - 電動式舵取装置 - Google Patents

電動式舵取装置

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JP2001122137A
JP2001122137A JP30465599A JP30465599A JP2001122137A JP 2001122137 A JP2001122137 A JP 2001122137A JP 30465599 A JP30465599 A JP 30465599A JP 30465599 A JP30465599 A JP 30465599A JP 2001122137 A JP2001122137 A JP 2001122137A
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JP
Japan
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housing
insertion hole
lid
torque sensor
conductor
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JP30465599A
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English (en)
Inventor
Kaname Shiroshita
要 城下
Yosuke Mori
洋介 森
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Koyo Seiko Co Ltd
Original Assignee
Koyo Seiko Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 舵取機構のべローズが破損した場合において
もハウジング内の空気圧の変化を吸収でき、ハウジング
内へ外部の水、及び塵埃が吸入されることを防止できる
ようにする。 【解決手段】 トルクセンサ5と操舵補助用のモータ7
を駆動制御する制御部8とに接続される導体6が挿通さ
れる導体挿通孔4aを有し、トルクセンサ5が収容され
るハウジング4と、前記導体挿通孔4aの外部への開放
端を閉じる蓋体28とを備え、該蓋体28の内側に前記
導体挿通孔4aの周面及び前記導体6の間の空間を封止
し、可撓性を有する可撓蓋29を設け、雰囲気温度、ま
たはモータ7の自己発熱によってハウジング4内の空気
圧が変化するとき可撓蓋29を弾性変形によって撓ま
せ、前記空気圧の変化を吸収できるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は操舵トルクを検出す
るトルクセンサが検出したトルクに基づいて操舵補助用
のモータを駆動制御する制御部を備えた電動式舵取装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】図6は従来の電動式舵取装置の構成を示
す正面図、図7は図6のVII −VII 線の拡大断面図であ
る。電動式舵取装置としては、例えばバー挿入孔100
を有し、上端が操舵輪(図示せず)に繋がる入力軸10
1と、前記バー挿入孔100に挿入され、その上端が前
記入力軸101の上端と同軸的に繋がるトーションバー
102と、該トーションバー102の下端に同軸的に繋
がる出力軸103と、導体挿通孔104を有するハウジ
ング105内に収容され、前記操舵輪の回転によって前
記入力軸101に加わるトルクを前記トーションバー1
02に生ずる捩れ角度によって検出するトルクセンサ1
06と、前記導体挿通孔104に挿通される導体107
を介して前記トルクセンサ106に接続され、該トルク
センサ106が検出したトルクに基づいて操舵補助用の
モータ108を駆動制御する制御部109と、前記モー
タ108の回転を前記出力軸103に伝達する減速機構
110と、前記出力軸103の回転に連動する舵取機構
111とを備え、操舵輪の回転に応じた前記舵取機構1
11の動作を前記モータ108の回転により補助し、舵
取りのための運転者の労力負担を軽減するように構成さ
れている。
【0003】舵取機構111は、前記出力軸103の下
端に設けられるピニオン112と、車体の前部に左右方
向へ延設され、前記ピニオン112と噛合するラック軸
113と、該ラック軸113を収容するラックハウジン
グ114及び前記ラック軸113の両端部の間を封止す
る一対のべローズ115,115とを備え、ラックハウ
ジング114と前記ハウジング105とが締付ねじ11
6により離脱を可能に連結されている。尚、ピニオン1
12及びラック軸113の周りには夫々が連通する空間
がある。
【0004】入力軸101及び前記ハウジング105の
間の空間はオイルシール117によって封止されてお
り、また、トーションバー102の上端及び前記バー挿
入孔100の間はゴム製のOリング118によって封止
されている。
【0005】ハウジング105は前記トルクセンサ10
6及び減速機構110を収容するとともに前記入力軸1
01及び出力軸103を回転可能に支持するアルミニウ
ム製であり、該ハウジング105に、前記導体挿通孔1
04の外部への開放端を閉じる蓋体119が取付けられ
ている。尚、減速機構110の周り、トルクセンサ10
6を構成する複数の部品の間、該トルクセンサ106と
入力軸101及び出力軸103との間、入力軸101及
び出力軸103の間、トーションバー102及び導体1
07の周りには夫々が連通する空間があり、また、減速
機構110の周りの空間と前記ピニオン112の周りの
空間とが出力軸103を支持する玉軸受の内部を介して
連通している。
【0006】蓋体119は、外部からの静電的及び磁気
的な誘導の影響から前記トルクセンサ106を遮蔽する
アルミニウム製であり、その中央部には前記導体107
が挿入される貫通孔120及び該貫通孔120に嵌合し
て前記導体107の周りを封止するゴム製の封止環12
1が設けられている。また、蓋体119の外縁部には前
記導体挿通孔104に挿嵌される筒部が一体に設けてあ
り、該筒部の外周にゴム製のOリング122が保持され
ている。
【0007】以上の如く構成された電動式舵取装置は、
ハウジング105内に収容されたトルクセンサ106を
保護するため、前記オイルシール117、封止環12
1、Oリング118,122、一対のべローズ115,
115を設けて外部の水がハウジング105及びラック
ハウジング114内へ浸入することを防止するように構
成されている。
【0008】また、車室の外部に配されるハウジング1
05及びラックハウジング114内の空気が雰囲気温
度、またはモータ108の自己発熱によって膨張した
り、この膨張状態でハウジング105及びラックハウジ
ング114に路上の水がかかることによって前記膨張し
た空気が収縮したりすることによりハウジング105及
びラックハウジング114内に空気圧の変化が発生した
とき、前記舵取機構111のべローズ115,115が
弾性変形し、前記空気圧の変化を吸収し、この空気圧の
変化によってハウジング105及びラックハウジング1
14内へ外部の水が吸入されることを防止するようにな
っている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところが、舵取機構1
11のべローズ115,115は操舵輪の操舵によって
伸縮を繰り返すため、該べロース115,115が破損
することがある。この場合、破損したべローズ115,
115によって前記空気圧の変化を吸収することができ
ないため、前記空気圧の変化が発生したとき、べローズ
115,115の破損部分からラックハウジング114
内を経てハウジング105内へ外部の水が吸入され、こ
の水がトルクセンサ部分へ浸入することになるという問
題がある。
【0010】本発明は上記問題点を解決することができ
る電動式舵取装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】第1発明に係る電動式舵
取装置は、導体挿通孔を有するハウジング内に収容され
るトルクセンサと、該トルクセンサと外部とを接続可能
であり、前記導体挿通孔に挿通される導体と、前記導体
挿通孔の外部への開放端を閉じる蓋体とを備えた電動式
舵取装置において、可撓性を有し、前記蓋体の内側で前
記導体挿通孔を封止する可撓蓋を備えていることを特徴
とする。
【0012】第1発明にあっては、雰囲気温度、または
モニタの自己発熱によってハウジング内に空気圧の変化
が発生したとき、可撓蓋が撓み、空気圧の変化を吸収す
ることができる。このため、ハウジング内を完全封止構
造にでき、ハウジングを備えたトルクセンサユニットと
舵取機構部分とに分離させ、夫々別個に封止試験を行う
ことができ、前記した従来に比べて封止試験を容易に行
うことができる。また、従来の如く舵取機構のべローズ
が破損した場合においても、このべローズの破損に影響
されることなく前記可撓蓋の撓みによってハウジング内
の空気圧の変化を吸収でき、ハウジング内へ外部の水、
及び塵埃が吸入されることを防止でき、トルクセンサを
良好に保護することができる。また、可撓蓋は蓋体の内
側に設けられているため、該可撓蓋を蓋体によって良好
に保護することができる。
【0013】第2発明に係る電動式舵取装置は、前記蓋
体は吸気及び排気用の吸排孔を有していることを特徴と
する。
【0014】第2発明にあっては、蓋体及び可撓蓋の間
の空間が常に外部と連通しているため、ハウジング内の
空気圧が急激に変化する場合においても、可撓蓋を直ち
に撓ませることができ、前記空気圧の変化をより一層良
好に吸収することができる。
【0015】第3発明に係る電動式舵取装置は、バー挿
入孔を有し、上端が操舵輪に繋がる入力軸と、前記バー
挿入孔に挿入され、その上端が前記入力軸の上端と同軸
的に繋がるトーションバーと、該トーションバーの下端
に同軸的に繋がる出力軸と、前記操舵輪の回転によって
前記入力軸に加わるトルクを前記トーションバーに生ず
る捩れによって検出するトルクセンサと、該トルクセン
サが検出したトルクに基づいて駆動制御される操舵補助
用のモータとを備えた電動式舵取装置において、前記ト
ーションバーの上端及び前記バー挿入孔の間に空気通路
を有しており、前記入力軸の上端に止水性及び通気性を
有する通気蓋を設けてあることを特徴する。
【0016】第3発明にあっては、外部の水がハウジン
グ内へ浸入することを通気蓋の止水性によって防止で
き、また、ハウジング内の空気が膨張するとき、ハウジ
ング内の空気をトーションバーの上端及びバー挿入孔の
間の空気通路を経て通気蓋の内側へ移動させることがで
きるとともに、この空気を通気蓋の通気性によって通気
蓋から外部へ排出することができ、ハウジング内での空
気の圧縮をなくすることができるとともに、空気の収縮
をなくすることができ、前記空気圧の変化をなくするこ
とができるため、ハウジング内を完全封止構造にでき
る。
【0017】従って、ハウジングを備えたトルクセンサ
ユニットと舵取機構部分とに分離させ、夫々別個に封止
試験を行うことができ、前記した従来に比べて封止試験
を容易に行うことができる。また、従来の如く舵取機構
のべローズが破損した場合においても、このべローズの
破損に影響されることなくハウジング内の空気圧の変化
を吸収でき、ハウジング内へ外部の水が吸入されること
を防止でき、トルクセンサを良好に保護することができ
る。
【0018】
【発明の実施の形態】以下本発明をその実施の形態を示
す図面に基づいて詳述する。 実施の形態1 図1は電動式舵取装置の構成を示す正面図、図2は図1
のII−II線の拡大断面図である。
【0019】この電動式舵取装置は、バー挿入孔1aを
有し、上端が舵取りのための操舵輪に繋がる筒状の入力
軸1と、前記バー挿入孔1aに挿入され、その上端が前
記入力軸1の上端と同軸的に繋がるトーションバー2
と、該トーションバー2の下端に同軸的に繋がる出力軸
3と、導体挿通孔4aを有するハウジング4内に収容さ
れ、前記操舵輪の回転によって前記入力軸1に加わるト
ルクを前記トーションバー2に生ずる捩れ角度によって
検出するトルクセンサ5と、前記導体挿通孔4aに挿通
される導体6を介して前記トルクセンサ5に接続され、
該トルクセンサ5が検出したトルクに基づいて操舵補助
用のモータ7を駆動制御する制御部8と、前記モータ7
の回転を前記出力軸3に伝達する減速機構9と、前記出
力軸3の回転に連動する舵取機構10とを備えている。
【0020】舵取機構10は、前記出力軸3の下端に設
けられるピニオン11と、車体の前部に左右方向へ延設
され、前記ピニオン11と噛合するラック軸12と、該
ラック軸12を収容するラックハウジング13及び前記
ラック軸12の両端部の間を封止する一対のべローズ1
4,14とを備え、ラックハウジング13と前記ハウジ
ング4とが締付ねじ15により離脱を可能に連結されて
いる。
【0021】出力軸3は、上端に前記入力軸1の下端部
の外周に挿嵌される挿嵌孔3a及び該挿嵌孔3aと連続
する凹凸条孔3bが設けてあり、下端の外周に前記ピニ
オン11が設けられている。また、出力軸3の中間部は
一対の玉軸受20,20を介して前記ハウジング4に支
持されており、下端はニードル軸受21を介して前記ラ
ックハウジング13に支持されている。前記玉軸受2
0,20の一方は、内環及び外環の間の環状空間を封止
する環状の封止板22が設けられており、該封止板22
によってハウジング4内とラックハウジング13内との
連通を遮断してある。
【0022】トーションバー2は、その両端が所望の捩
じれ特性を有する中間よりも大径に形成され、上端には
ラジアル方向へ貫通するピン孔2a及び環状溝2bが設
けられており、下端には前記凹凸条孔3bに嵌合される
凹凸条部2cが設けられている。前記ピン孔2aにはダ
ウエルピン23が打設されており、環状溝2bにはOリ
ング24が挿嵌され、該Oリング24によってトーショ
ンバー2及び入力軸1の連結部を封止してある。
【0023】入力軸1は、上端がハウジング4から外部
へ突出し、中間部が玉軸受25を介して前記ハウジング
4に支持されているとともに、該中間部及びハウジング
4の間の空間がオイルシール等の封止環26によって封
止されている。
【0024】トルクセンサ5は、端面に矩形状の歯部が
周方向に形成され、前記入力軸1の中途部外周面及び出
力軸3の一端部外周面に夫々固定される一対の磁性体製
リング5a,5aと、これら磁性体製リング5a,5a
の周りに配置される環状のトルク検出コイル5bとを備
え、前記トーションバー2の捩れに対応して前記磁性体
製リング5a,5aが相対回転したとき前記歯部の対向
面積が変化し、トルク検出コイル5bのインピーダンス
の変化を捉えることにより前記操舵トルクを検出するよ
うに構成されている。また、前記トルク検出コイル5b
には前置増幅器を有する検出回路27が前記導体6を介
して接続され、該検出回路27が前記導体挿通孔4a内
に離脱を可能に取付けられている。
【0025】ハウジング4は前記トルクセンサ5及び減
速機構9を収容するとともに前記入力軸1及び出力軸3
を回転可能に支持するアルミニウム製であり、該ハウジ
ング4に、前記導体挿通孔4aの外部への開放端を閉じ
る蓋体28と、該蓋体28の内側で前記導体挿通孔4a
の周面及び前記導体6の間の空間を封止し、可撓性を有
する可撓蓋29を備えている。
【0026】図3は可撓蓋29及び蓋体28の斜視図で
ある。この可撓蓋29は、外縁部がハウジング4及び蓋
体28の間で挾着固定される四角形のゴム板を用いてな
り、その中央部に前記導体6が挿入される貫通孔29a
及び該貫通孔29aに嵌合して前記導体6の周りを封止
するゴム製の封止環30が設けられている。また、外縁
部及び前記貫通孔29aの間の中間には補強用のリブ2
9bが環状に設けられている。尚、この可撓蓋29はゴ
ム製である他、可撓性を有する合成樹脂であってもよ
い。
【0027】蓋体28は、外部からの静電的及び磁気的
な誘導の影響から前記トルクセンサ5を遮蔽するアルミ
ニウム製であり、椀状の蓋本体28a及び該蓋本体28
aの周縁に突設されたフランジ28bを備え、該フラン
ジ28bが締付ねじ31によって前記ハウジング4に離
脱を可能に取付けられる。また、蓋本体28aには、吸
気及び排気用の吸排孔28cと、前記導体6が挿入され
る貫通孔28dとが設けられ、該貫通孔28dに前記導
体6の周りを封止するゴム製の封止環32が嵌合されて
いる。
【0028】マイクロプロセッサを用いてなる制御部8
の入力部には前記トルクセンサ5が接続されており、出
力部には前記モータ7の駆動回路が接続されている。
【0029】減速機構9は、前記出力軸3の外周であり
前記トルクセンサ5と軸長方向に隣合う位置に嵌合によ
つて固定されるウォームホイール9a及び該ウォームホ
イール9aに噛合し、前記モータ7の回転軸に連動する
ウォーム(図示せず)とを備え、前記モータ7の回転を
減速して出力軸3に伝達するようにしてある。
【0030】以上の如く構成された電動式舵取装置は、
ハウジング4内及びラックハウジング13内の連通が封
止板22によって遮断されているとともに、ハウジング
4の導体挿通孔4aが可撓蓋29によって封止され、さ
らに、入力軸1及びハウジング4の間の空間が封止環2
6によって封止されており、また、トーションバー2及
び入力軸1の連結部がOリング24によってを封止され
ており、外部の水がハウジング4内へ浸入することを防
止できる。
【0031】しかして、車室の外部に配されるハウジン
グ4及びラックハウジング13内の空気が雰囲気温度、
またはモニタの自己発熱によって膨張したり、この膨張
状態でハウジング4及びラックハウジング13に路上の
水がかかることによってハウジング4及びラックハウジ
ング13内の空気が収縮したりすることによりハウジン
グ4内及びラックハウジング13内に空気圧の変化が発
生したとき、ハウジング4内にあっては可撓蓋29が弾
性変形によって撓み、前記空気圧の変化を吸収し、この
空気圧の変化によってハウジング4内へ外部の水、及び
塵埃が吸入されることを防止できる。
【0032】また、ラックハウジング13内にあって
は、前記空気圧の変化によりべローズ14,14が弾性
変形し、前記空気圧の変化を吸収し、この空気圧の変化
によってラックハウジング13内へ外部の水、及び塵埃
が吸入されることを防止できる。
【0033】このようにハウジング4内にあっては空気
圧の変化をハウジング4に設ける可撓蓋29の撓みによ
って吸収するため、ハウジング4内及びラックハウジン
グ13内の連通を封止板22で遮断し、ハウジング4側
をトルクセンサユニットとすることができる。
【0034】従って、このトルクセンサユニットを水槽
に漬け、水面に気泡が発生するか否かを目視することに
よってハウジング4内の封止が良好であるか否かの封止
試験を行うことができるとともに、操舵輪の操舵によっ
て伸縮を繰り返すべローズ14,14が破損した場合に
おいても、前記空気圧の変化を良好に吸収することがで
きる。また、舵取機構10はトルクセンサユニットと分
離されるため、トルクセンサユニットと別個に独立して
べローズ14,14部分の封止試験を行うことができ
る。
【0035】尚、実施の形態1では、可撓蓋29をハウ
ジング4と蓋体28との間で挾着固定することにより導
体挿通孔4aの周面及び前記導体6の間の空間を封止し
たが、その他、例えばハウジング4と蓋体28との間を
封止する環状の封止部と、可撓性を有する可撓板部とに
分離させ、該可撓板部の周縁を椀状の蓋本体28aの開
口端部に取付けることにより導体挿通孔4aの周面及び
前記導体6の間の空間を封止してもよい。また、可撓蓋
29は板状である他、べローズ状としてもよい。また、
可撓蓋29は全体が可撓性を有している他、一部分が可
撓性を有する構造であってもよい。
【0036】また、実施の形態1では、蓋体28に吸排
孔28cを設けたが、その他、例えば蓋体28の貫通孔
28dに嵌合される封止環32部分又は蓋体28のハウ
ジング4への取付部に若干の隙間を設け、該隙間が前記
吸排孔28cを兼ねるようにしてもよい。
【0037】実施の形態2 図4は電動式舵取装置の実施の形態2の構成を示す断面
図、図5は入力軸の上端部の構成を示す拡大断面図であ
る。
【0038】この実施の形態2の電動式舵取装置は、ハ
ウジング4の導体挿通孔4aに可撓蓋29を設ける代わ
りに、前記入力軸1の上端に止水性及び通気性を有する
通気蓋33を設け、さらに、前記トーションバー2及び
入力軸1の連結部を封止する前記Oリング24を設ける
ことなく、トーションバー2の上端及び前記バー挿入孔
1aの間に空気通路34を設け、ハウジング4内の空気
が前述の如く膨張するとき、ハウジング4内の空気を前
記空気通路34を経て通気蓋33から外部へ排出するこ
とができるようにしてある。
【0039】通気蓋33はゴアテックスと称されるもの
で、空気の通過を許容でき、しかも、霧雨程度の水粒の
通過を阻止できる大きさの微細孔が複数個設けられた合
成樹脂フィルムを備え、該合成樹脂フィルムが繊維を包
むことにより円板状に形成されている。この通気蓋33
は、合成ゴム、合成樹脂等の可撓性を有する筒体35の
一端に保持されており、筒体35の他端に設けられた引
掛片35aが、前記入力軸1の上端外周面に設けられた
環状の係止溝1bに係止されることにより入力軸1に保
持される。
【0040】導体挿通孔4aの外部への開放端を閉じる
蓋体28は、中央部の貫通孔28dに嵌合される封止環
32によって導体6の周りを封止しており、また、椀状
の蓋本体28aの周縁に、前記導体挿通孔4aに挿嵌さ
れる筒部28eを一体に設け、該筒部28eの外周にゴ
ム製のOリング36を保持することにより導体挿通孔4
aを封止している。
【0041】その他の構成及び作用は実施の形態1と同
じであるため、同様の部品については同じ符号を付し、
その詳細な説明及び作用を省略する。
【0042】実施の形態2にあっては、ハウジング4内
及びラックハウジング13内の連通が封止板22によっ
て遮断されているとともに、ハウジング4の導体挿通孔
4aがOリング36によって封止され、さらに、入力軸
1及びハウジング4の間の空間が封止環26によって封
止され、また、入力軸1の上端が通気蓋33によって封
止されており、外部の水がハウジング4内へ浸入するこ
とを防止できる。
【0043】しかして、前述の如く雰囲気温度、または
モニタの自己発熱によってハウジング4内の空気が膨張
するとき、該ハウジング4内の空気を、トーションバー
2の上端及びバー挿入孔1aの間の空気通路34を経て
通気蓋33から外部へ排出することができ、膨張による
空気の圧縮をなくすることができるとともに、空気の収
縮をなくすることができ、前記空気圧の変化をなくする
ことができる。このため、ハウジング4内及びラックハ
ウジング13内の連通を封止板22で完全に遮断するこ
とができ、舵取機構10のべローズ14,14が破損し
た場合においても、前記空気圧の変化をなくすることが
できる。
【0044】このようにハウジング4内にあっては空気
圧の変化をなくすることができるため、ハウジング4内
及びラックハウジング13内の連通を封止板22で遮断
し、ハウジング4側をトルクセンサユニットとすること
ができる。従って、このトルクセンサユニットを水槽に
漬けて封止試験を行うことができるとともに、操舵輪の
操舵によって伸縮を繰り返すべローズ14,14が破損
した場合においても、このべローズ14,14の破損部
分からハウジング4内へ外部の水が吸入されることを防
止でき、トルクセンサ5を保護することができる。ま
た、舵取機構10はトルクセンサユニットと分離される
ため、トルクセンサユニットと別個に独立してべローズ
14,14部分の封止試験を行うことができる。
【0045】また、トーションバー2及び入力軸1の連
結部を封止するOリング24と、該Oリング24を保持
する環状溝2bとをなくするため、部品点数を増加する
ことなく前記空気圧の変化をなくすることができるとと
もに、前記環状溝2bを設ける場合に比べて加工工数を
少なくできる。
【0046】
【発明の効果】第1発明によれば、ハウジング内の空気
圧の変化を可撓蓋によって吸収することができるため、
ハウジング内を完全封止構造にできる。従って、ハウジ
ングを備えたトルクセンサユニットと舵取機構部分とに
分離させて封止試験を行うことができ、前記した従来に
比べて封止試験を容易に行うことができる。しかも、従
来の如く舵取機構のべローズが破損した場合において
も、このべローズの破損に影響されることなくハウジン
グ内の空気圧の変化を吸収でき、ハウジング内へ外部の
水、及び塵埃が吸入されることを防止でき、トルクセン
サを良好に保護することができる。
【0047】第2発明によれば、蓋体及び可撓蓋の間の
空間が常に外部と連通しているため、ハウジング内の空
気圧が急激に変化する場合においても、可撓蓋を直ちに
可動させることができ、前記空気圧の変化をより一層良
好に吸収することができる。また、可撓蓋は蓋体によっ
て良好に保護することができる。
【0048】第3発明によれば、ハウジング内の空気が
膨張するとき、ハウジング内の空気を空気通路を経て通
気蓋から外部へ排出することができ、ハウジング内の空
気圧の変化をなくすることができるため、ハウジング内
を完全封止構造にできる。従って、ハウジングを備えた
トルクセンサユニットと舵取機構部分とに分離させて封
止試験を行うことができ、前記した従来に比べて封止試
験を容易に行うことができる。しかも、従来の如く舵取
機構のべローズが破損した場合においても、このべロー
ズの破損に影響されることなくハウジング内の空気圧の
変化を吸収でき、ハウジング内へ外部の水が吸入される
ことを防止でき、トルクセンサを良好に保護することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電動式舵取装置の構成を示す正面
図である。
【図2】図1のII−II線の拡大断面図である。
【図3】本発明に係る電動式舵取装置の可撓蓋及び蓋体
の斜視図である。
【図4】本発明に係る電動式舵取装置の実施の形態2の
構成を示す断面図である。
【図5】本発明に係る電動式舵取装置の実施の形態2の
入力軸の上端部の構成を示す拡大断面図である。
【図6】従来の電動式舵取装置の構成を示す正面図であ
る。
【図7】図6のVII −VII 線の拡大断面図である。
【符号の説明】
1 入力軸 1a バー挿入孔 2 トーションバー 3 出力軸 4 ハウジング 4a 導体挿通孔 5 トルクセンサ 6 導体 7 モータ 8 制御部 28 蓋体 29 可撓蓋 28c 吸排孔 33 通気蓋 34 空気通路
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年11月4日(1999.11.
4)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】第1発明にあっては、雰囲気温度、または
モータの自己発熱によってハウジング内に空気圧の変化
が発生したとき、可撓蓋が撓み、空気圧の変化を吸収す
ることができる。このため、ハウジング内を完全封止構
造にでき、ハウジングを備えたトルクセンサユニットと
舵取機構部分とに分離させ、夫々別個に封止試験を行う
ことができ、前記した従来に比べて封止試験を容易に行
うことができる。また、従来の如く舵取機構のべローズ
が破損した場合においても、このべローズの破損に影響
されることなく前記可撓蓋の撓みによってハウジング内
の空気圧の変化を吸収でき、ハウジング内へ外部の水、
及び塵埃が吸入されることを防止でき、トルクセンサを
良好に保護することができる。また、可撓蓋は蓋体の内
側に設けられているため、該可撓蓋を蓋体によって良好
に保護することができる。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0031
【補正方法】変更
【補正内容】
【0031】しかして、車室の外部に配されるハウジン
グ4及びラックハウジング13内の空気が雰囲気温度、
またはモータ7の自己発熱によって膨張したり、この膨
張状態でハウジング4及びラックハウジング13に路上
の水がかかることによってハウジング4及びラックハウ
ジング13内の空気が収縮したりすることによりハウジ
ング4内及びラックハウジング13内に空気圧の変化が
発生したとき、ハウジング4内にあっては可撓蓋29が
弾性変形によって撓み、前記空気圧の変化を吸収し、こ
の空気圧の変化によってハウジング4内へ外部の水、及
び塵埃が吸入されることを防止できる。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0043
【補正方法】変更
【補正内容】
【0043】しかして、前述の如く雰囲気温度、または
モータ7の自己発熱によってハウジング4内の空気が膨
張するとき、該ハウジング4内の空気を、トーションバ
ー2の上端及びバー挿入孔1aの間の空気通路34を経
て通気蓋33から外部へ排出することができ、膨張によ
る空気の圧縮をなくすることができるとともに、空気の
収縮をなくすることができ、前記空気圧の変化をなくす
ることができる。このため、ハウジング4内及びラック
ハウジング13内の連通を封止板22で完全に遮断する
ことができ、舵取機構10のべローズ14,14が破損
した場合においても、前記空気圧の変化をなくすること
ができる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導体挿通孔を有するハウジング内に収容
    されるトルクセンサと、該トルクセンサと外部とを接続
    可能であり、前記導体挿通孔に挿通される導体と、前記
    導体挿通孔の外部への開放端を閉じる蓋体とを備えた電
    動式舵取装置において、可撓性を有し、前記蓋体の内側
    で前記導体挿通孔を封止する可撓蓋を備えていることを
    特徴とする電動式舵取装置。
  2. 【請求項2】 前記蓋体は吸気及び排気用の吸排孔を有
    している請求項1記載の電動式舵取装置。
  3. 【請求項3】 バー挿入孔を有し、上端が操舵輪に繋が
    る入力軸と、前記バー挿入孔に挿入され、その上端が前
    記入力軸の上端と同軸的に繋がるトーションバーと、該
    トーションバーの下端に同軸的に繋がる出力軸と、前記
    操舵輪の回転によって前記入力軸に加わるトルクを前記
    トーションバーに生ずる捩れによって検出するトルクセ
    ンサと、該トルクセンサが検出したトルクに基づいて駆
    動制御される操舵補助用のモータとを備えた電動式舵取
    装置において、前記トーションバーの上端及び前記バー
    挿入孔の間に空気通路を有しており、前記入力軸の上端
    に止水性及び通気性を有する通気蓋を設けてあることを
    特徴する電動式舵取装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013121750A (ja) * 2011-12-09 2013-06-20 Honda Motor Co Ltd ステアリング装置
CN103204179A (zh) * 2012-01-13 2013-07-17 日立汽车系统转向器株式会社 动力转向装置
JP2019051752A (ja) * 2017-09-13 2019-04-04 ヤンマー株式会社 作業車両

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