JP2001121286A - 銅くわれ防止無鉛はんだ - Google Patents
銅くわれ防止無鉛はんだInfo
- Publication number
- JP2001121286A JP2001121286A JP30235999A JP30235999A JP2001121286A JP 2001121286 A JP2001121286 A JP 2001121286A JP 30235999 A JP30235999 A JP 30235999A JP 30235999 A JP30235999 A JP 30235999A JP 2001121286 A JP2001121286 A JP 2001121286A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- copper
- solder
- lead
- mass
- free solder
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Conductive Materials (AREA)
- Electric Connection Of Electric Components To Printed Circuits (AREA)
Abstract
ぐれた銅くわれ防止無鉛はんだを提供する。 【解決手段】 Snを主成分とし、残余の組成にCu
5.5〜8.0質量%を含む銅くわれ防止無鉛はんだを
構成する。
Description
銅箔等をはんだ付けするときに用いられる無鉛はんだに
関するものである。
細線等の銅細線や、蒸着銅、銅箔をはんだ付けする際
に、これらに含まれる銅(Cu)がはんだ中に拡散し
て、はんだ付け不良をおこす銅くわれ現象が発生する場
合がある。特にウレタン被覆細銅線をはんだ付けする場
合には著しく銅線が痩せたり消失したりすることがあっ
た。
n)と鉛(Pb)との共晶はんだに銅(Cu)1.5質
量%程度を添加して、銅くわれを防止していたが、これ
に使用している鉛が人体に対して毒性を有することか
ら、それらの産業廃棄物による環境汚染が問題視されて
いる。従って銅くわれ防止はんだに対しても、環境面を
考慮した無鉛はんだの要求が高まってきている。
れ無鉛はんだは、従来使用しているSn−Pbはんだに
1.5質量%程度の銅(Cu)を添加した銅くわれ防止
はんだと比較して、Snを主成分としているため、銅く
われ現象が増加する傾向が認められると共に機械的特性
に問題があった。
定供給可能な銅くわれ防止無鉛はんだの組成を検討し、
Sn−Cuを基本組成として選定した。本願の第1発
明、第2発明は、上記基本組成の組成割合を下記のよう
に選定したり、あるいはこれに次のような組成を添加し
て構成されている。
が、Cu 5.5〜8.0質量%を含む銅くわれ防止無
鉛はんだに係るものである。
が、Cu 5.5〜8.0質量%、Ag 0.01〜
1.00質量%、Ni 0.001〜0.010質量%
を含む銅くわれ防止無鉛はんだに係るものである。
加は銅くわれによるはんだ付け不良の発生を防止するた
めに、あらかじめ銅をはんだの中に含有させておいて、
はんだ中への銅の拡散を防止する効果がある。しかしな
がら、Cu添加量が5.5質量%未満では、銅くわれ防
止の効果は不十分で、一方8.0質量%を超えると結晶
の粗大化により、製品の脆性を促進し、機械的特性およ
び加工性を低下させるという欠点がある。Cu添加量
が、5.5質量%から8.0質量%において銅くわれ防
止、機械的特性の両面からみて良好であり、特に6.5
質量%から7.5質量%において最も好ましい。
特に機械的特性の改善を図ったものである。すなわち第
2発明のはんだ組成において、Agの添加は銅くわれ防
止と機械的特性とぬれ性を改善する効果がある。しかし
ながら、Ag添加量が0.01質量%未満では、機械的
特性およびぬれ性を改善する効果は不十分で、一方1.
00質量%を超えるとコスト高になり実用的でない。A
g添加量が、0.05質量%から0.50質量%におい
て機械的特性を改善する効果が顕著にみられるので好ま
しい。
ある。しかしながら、Ni添加量が0.001質量%未
満では、その効果は不十分で、一方0.010質量%を
超えると酸化によりドロスの発生を増大させ、機械的特
性を低下させるので、その効果は期待できない。Ni添
加量が、0.002質量%から0.008質量%におい
て機械的特性を改善する効果が顕著にみられるので好ま
しい。
施例No.1−01〜1−06)に第1発明に対応する
Sn−Cu系の実施例を、表2(実施例No.2−01
〜2−05)に第2発明に対応するSn−Cu−Ag−
Ni系の実施例を、表3(実施例No.3−01〜3−
03)に第2発明に対応し、Sn−Cu−Ag−Ni系
に、Ge、Auを添加した実施例を示す。そして表1〜
表3に示す組成のはんだ合金を製作し、その銅くわれ時
間、引張強度、広がり率を実験により求めた。
各欄に示す数字は組成率を示し、単位は質量%である。
また銅くわれ時間は、図1に示すこて先にはんだを供給
し、ウレタン被覆銅細線と接触してからウレタン被覆銅
細線が破断するまでの時間(秒)をストップウォッチで
測定した数値を示し、溶融温度は固相線温度〜液相線温
度を示したものである。
ための比較例として、表4に示す組成のはんだ合金(比
較例No.1−07〜1−17)を製作し、その銅くわ
れ時間、引張強度および広がり率を測定した。
ための比較例として、表5に示す組成のはんだ合金(比
較例No.2−06〜2−08)を製作し、その銅くわ
れ時間、引張強度および広がり率を測定した。
は、銅細線約φ30μmにウレタンコーティングをした
ものを使用した。) 評価:こて先にはんだを供給し、ウレタン被覆銅細線と
接触してからウレタン被覆銅細線が破断するまでの時間
(秒)を測定する。
温度と液相線温度との間に温度差があり、この温度差
は、少ないほどはんだ付け作業が良好である。銅くわれ
試験において、銅くわれ防止効果が認められるのは、銅
の含有量が5.5%以上であり、一般の共晶はんだ(比
較例No.1−17)と比較して、破断時間が長くなっ
ていた。
すなわち現在使用されている鉛入りの銅くわれ防止はん
だ(比較例No.1−16)と同等な銅くわれ防止無鉛
はんだは、実施例のNo.1−03〜No.1−06
や、No.2−01〜No.2−05、No.3−01
〜No.3−03に示されるようにCuを6.5質量%
以上含むものである。
u含有量および数種の元素を添加し、元素の持っている
特性により、機械的特性およびぬれ性を向上させる相乗
効果を目的としている。更に、Ge、Auの元素を単独
あるいは、組み合わせて添加すること(実施例No.3
−01〜No.3−03)により、さらにぬれ性を向上
させることができる。
械的強度およびぬれ性に優れた銅くわれ防止無鉛はんだ
を提供することができ、信頼性の高いはんだ付けを行う
ことができる。
定する装置を示す図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 Snを主成分とし、残余の組成にCu
5.5〜8.0質量%を含む銅くわれ防止無鉛はんだ。 - 【請求項2】 Snを主成分とし、残余の組成にCu
5.5〜8.0質量%、Ag 0.01〜1.00質量
%、Ni 0.001〜0.010質量%を含む銅くわ
れ防止無鉛はんだ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30235999A JP3501700B2 (ja) | 1999-10-25 | 1999-10-25 | 銅くわれ防止無鉛はんだ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30235999A JP3501700B2 (ja) | 1999-10-25 | 1999-10-25 | 銅くわれ防止無鉛はんだ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001121286A true JP2001121286A (ja) | 2001-05-08 |
JP3501700B2 JP3501700B2 (ja) | 2004-03-02 |
Family
ID=17907961
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30235999A Expired - Fee Related JP3501700B2 (ja) | 1999-10-25 | 1999-10-25 | 銅くわれ防止無鉛はんだ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3501700B2 (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2004105997A1 (en) * | 2003-05-28 | 2004-12-09 | Koninklijke Philips Electronics N.V. | Method for soldering to a copper comprising object using a lead-free solder alloy |
JPWO2003020468A1 (ja) * | 2001-08-30 | 2004-12-16 | スミダコーポレーション株式会社 | 無鉛半田合金およびそれを用いた電子部品 |
US7172726B2 (en) | 2002-10-15 | 2007-02-06 | Senju Metal Industry Co., Ltd. | Lead-free solder |
EP1918064A1 (en) * | 2003-10-16 | 2008-05-07 | Senju Metal Industry Co., Ltd. | Lead-free solder |
JP2009071315A (ja) * | 2008-10-20 | 2009-04-02 | Sumida Corporation | コイル部品 |
-
1999
- 1999-10-25 JP JP30235999A patent/JP3501700B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPWO2003020468A1 (ja) * | 2001-08-30 | 2004-12-16 | スミダコーポレーション株式会社 | 無鉛半田合金およびそれを用いた電子部品 |
US7172726B2 (en) | 2002-10-15 | 2007-02-06 | Senju Metal Industry Co., Ltd. | Lead-free solder |
CN100364711C (zh) * | 2002-10-15 | 2008-01-30 | 千住金属工业株式会社 | 无铅焊料 |
JP2008266791A (ja) * | 2002-10-15 | 2008-11-06 | Senju Metal Ind Co Ltd | コイル端部の予備メッキ方法 |
WO2004105997A1 (en) * | 2003-05-28 | 2004-12-09 | Koninklijke Philips Electronics N.V. | Method for soldering to a copper comprising object using a lead-free solder alloy |
EP1918064A1 (en) * | 2003-10-16 | 2008-05-07 | Senju Metal Industry Co., Ltd. | Lead-free solder |
JP2009071315A (ja) * | 2008-10-20 | 2009-04-02 | Sumida Corporation | コイル部品 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3501700B2 (ja) | 2004-03-02 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP0985486B1 (en) | Leadless solder | |
KR101339025B1 (ko) | 솔더 합금 | |
US20020015660A1 (en) | Lead-free solder alloys | |
KR19980068127A (ko) | 납땜용 무연 합금 | |
JP3684811B2 (ja) | 半田および半田付け物品 | |
JP2000197988A (ja) | 無鉛はんだ合金 | |
JP2000094181A (ja) | はんだ合金組成物 | |
JP2000015476A (ja) | 無鉛はんだ | |
JPWO2012002173A1 (ja) | Bi−Sn系高温はんだ合金 | |
EP1971699A2 (en) | Lead-free solder with low copper dissolution | |
JP2001071173A (ja) | 無鉛はんだ | |
JPH10314980A (ja) | はんだ材料 | |
JP3501700B2 (ja) | 銅くわれ防止無鉛はんだ | |
JPS6247117B2 (ja) | ||
WO2007014530A1 (fr) | Alliage de brasage sans plomb contenant un systeme sn-ag-cu-ni-al | |
WO1999004048A1 (en) | Tin-bismuth based lead-free solders | |
JP5051633B2 (ja) | はんだ合金 | |
JP2001047276A (ja) | はんだ材料 | |
JP2004330260A (ja) | SnAgCu系無鉛はんだ合金 | |
JPS6272496A (ja) | はんだ合金 | |
JP2004330259A (ja) | SnCu系無鉛はんだ合金 | |
JP2007111715A (ja) | はんだ合金 | |
KR100443230B1 (ko) | 납땜용 무연합금 | |
KR100445350B1 (ko) | 납땜용 무연합금 | |
JP3700668B2 (ja) | 半田および半田付け物品 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20031202 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091212 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101212 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101212 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111212 Year of fee payment: 8 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |