JP2001121102A - 遮水シートの張設方法および遮水シートの摘み具 - Google Patents

遮水シートの張設方法および遮水シートの摘み具

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 集積場に堆積した廃棄物や安定処理土層等の
荷重が遮水シートに加わり、斜め下方への引張力が作用
しても、遮水シートが破損したり、破損により下方にず
り落ちることを防いで、廃棄物処分場等の施設の機能が
損なわれることを防止する。 【解決手段】 地盤1に凹所2を形成し、該凹所2に遮
水シート6を布設する施設において、前記遮水シート6
の上部部分の途中を周方向にそって折り畳み、該折り畳
み部を摘み具10で摘んで遮水シート6の引っ張り伸び代
11とし、凹所2への投入物の集積による荷重増加にとも
なう遮水シート6への下方への引張力に対して、前記摘
み具10をゆるめて引っ張り伸び代11を引張方向に適宜引
き出し遮水シート6の布設長を調節する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は廃棄物最終処分場等
の施設に布設する遮水シートの張設方法および遮水シー
トの摘み具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、廃棄物最終処分場は、例えば図
6に示すように地盤1を掘削して凹所2を形成し、これ
を廃棄物(ゴミ)4の集積場3として利用するもので、
該処分場に運び込まれる廃棄物4は凹所2内に投棄さ
れ、該廃棄物4は長い年月にわたって層状に充填転圧し
て集積される。そして、集積場3がここに集積された廃
棄物4で満杯になればその表面を遮水層で覆土して廃棄
物(ゴミ)層への雨水等の含浸を防ぐようにしている。
【0003】このように廃棄物(ゴミ)層への雨水等の
含浸を防ぐ構造となってはいるものの、長い年月の間に
は廃棄物4から出る有害物質やいわゆるゴミ汁などが地
中に漏液して浸透し、土壌を汚染することがあり、かか
る不都合を防ぐために、一例として、廃棄物処分場の構
築の際には遮水工として集積場3となる凹所2には、最
下層にベントナイト等による遮水層5を張りつけ施工
し、、その上にゴムシートまたは合成樹脂シートなどに
よる漏液防止用の遮水シート6を布設し、さらにその上
にセメント改良などによる適度の強度を有する安定処理
土層7を覆土するようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】遮水シート6は前記の
ようにゴムシートや合成樹脂シートなど、既成品として
のものであり、比較的薄いものなので、これを布設する
施工時に重機などによって破損され、この破損されたも
のがそのまま布設されることがある。
【0005】また、前記のように遮水層5の表面に張ら
れた遮水シート6には安定処理土層7が先行して張りつ
けられ、後追いで廃棄物4が水平方向に巻き出し転圧締
め固められながら堆積されるため、上載される廃棄物4
の荷重が安定処理土層7に伝達され、さらに遮水シート
6に伝えられて、遮水シート6のうち凹所2の斜面に張
りつけた部分に斜め下方向の引張力となって作用し、遮
水シート6を下方に引っ張る。
【0006】その結果、破壊荷重を越えたところで遮水
シート6は破損し、その上の安定処理土層7と廃棄物4
とを載せたまま下方にずれ落ちるようにして沈下するこ
とになる。
【0007】本発明の目的は前記従来例の不都合を解消
し、集積場に堆積した廃棄物や安定処理土層等の荷重が
遮水シートに加わり、斜め下方への引張力が作用して
も、遮水シートが破損したり、破損により下方にずり落
ちることを防いで、廃棄物処分場等の施設の機能が損な
われることを防止できる遮水シートの張設方法および遮
水シートの摘み具を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は前記目的を達成
するため、遮水シートの張設方法として、第1に、地盤
に凹所を形成し、該凹所に遮水シートを布設する施設に
おいて、前記遮水シートの上部部分の途中を周方向にそ
って折り畳み、該折り畳み部を摘み具で摘んで遮水シー
トの引っ張り伸び代とし、凹所への投入物の集積による
荷重増加にともなう遮水シートへの下方への引張力に対
して、前記摘み具をゆるめて引っ張り伸び代を引張方向
に適宜引き出し遮水シートの布設長を調節することを要
旨とするものである。
【0009】第2に、凹所の周囲を小段部を有する法面
に形成し、遮水シートの引っ張り伸び代は上方に向けて
立ち上がる逆U字形に折り畳むとともに、前記小段部の
法肩部の位置に設けることを要旨とするものである。
【0010】遮水シートの摘み具として、第3に、地盤
に凹所を形成し、該凹所に遮水シートを付設する施設
の、前記遮水シートの摘み具であって、該摘み具は、遮
水シートの途中に形成した逆U字形の折り畳み部の両側
を上方から挟み込む対向する摘み板と、該摘み板に装着
されてこれを遮水シートに固定する固定部材とで構成す
ることを要旨とするものである。
【0011】第4に、摘み板は遮水シートの折り畳み部
の長さ方向に適宜間隔で複数取り付け、該摘み板と遮水
シートの折り畳み部との間に、複数の摘み板にわたるよ
うに細長板状の挟み板を介在させることを要旨とするも
のである。
【0012】第5に、固定部材は、対向する摘み板間に
貫通するボルトとナットで構成すること、第6に、固定
部材は、摘み板と挟み板との間に位置させてくさび状体
を摘み板または挟み板のいずれかに固定し、摘み板を挟
み板に回動自在に取り付けたこと、第7に、固定部材
は、対向する摘み板間に弾装したバネであることを要旨
とするものである。
【0013】請求項1記載の本発明によれば、堆積した
投入物の荷重によって遮水シートが斜め下方向への引張
力が作用したときは、摘み具をゆるめて、遮水シートの
上部分の途中に形成してある引っ張り伸び代である折り
畳み部を引き伸ばし、遮水シートの布設長を長くして遮
水シートに加わる下方への引張力に対処する。これによ
り、遮水シートか破損したりずれ落ちたりすることを防
止できる。
【0014】請求項2記載の本発明によれば、前記作用
に加えて、遮水シートの引っ張り伸び代は上方に向けて
立ち上がる逆U字形に折り畳んで、凹所の周囲の法面の
小段部の法肩部の位置に設けることにより、この引っ張
り伸び代が周壁となって小段部の平面が仮設水路とな
る。よって、法面からの雨水等の流下による安定処理土
層の軟弱化、流動化を防止できる。
【0015】請求項3記載の本発明によれば、遮水シー
トの引っ張り伸び代を折り畳み形状に保持する摘み具
は、折り畳み部の両側を上方から摘み板で挟み込み、固
定部材で遮水シートに固定すればよいから、引っ張り伸
び代を簡単に形成でき、また、引っ張り伸び代を必要に
応じて容易に伸長することができ、遮水シートに加わる
下方への引張力に対して迅速に対処できる。
【0016】請求項4記載の本発明によれば、前記作用
に加えて、摘み板と遮水シートの折り畳み部との間に、
複数の摘み板にわたるように細長板状の挟み板を介在さ
せることにより、摘み板と固定部材とによる固定力が遮
水シートの折り畳み部に長さ方向にそって各部均等にか
かり、引っ張り伸び代の折り畳み形状が全長にわたって
保持される。
【0017】請求項5記載の本発明によれば、前記作用
に加えて、固定部材を、対向する摘み板間に貫通するボ
ルトとナットで構成することにより、ボルトを締めつけ
るだけで摘み板が遮水シートの引っ張り伸び代に加わり
固定される。引っ張り伸び代を引き出すには、ボルトを
ゆるめればよい。そして、ボルトとナットは市販の部材
を使用できる。
【0018】請求項6記載の本発明によれば、前記作用
に加えて、摘み板と挟み板との間に位置させてくさび状
体を摘み板または挟み板のいずれかに固定し、摘み板を
挟み板に回動自在に取り付けたことにより、摘み板を挟
み板に対して回動するだけで、くさび状体が摘み板と挟
み板との間に食い込んで、摘み板からの押圧力が挟み板
を介して引っ張り伸び代に伝わり、ワンタッチ的に簡単
に固定される。引っ張り伸び代を引き出すには、前記と
逆の方向に摘み板を回動すればよい。
【0019】請求項7記載の本発明によれば、前記作用
に加えて、固定部材を、対向する摘み板間に弾装したバ
ネとすることにより、バネの弾力に抗して対向する摘み
板を外側に押し広げるだけで、摘み板を遮水シートにワ
ンタッチ的に容易に着脱できる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、図面について本発明の実施
の形態を詳細に説明する。図1は本発明の遮水シートの
張設方法および遮水シートの摘み具の第1実施形態を示
す説明図、図2は同上摘み具の側面図、図3は本発明が
実施される施設としての、例えば廃棄物最終処分場の縦
断側面図で、廃棄物最終処分場の構成は図6に示した従
来例と基本的には同様であり、同一の構成要素には同一
の参照符号を付してある。
【0021】本発明が実施される廃棄物最終処分場も、
地盤1を掘削して凹所2を形成し、これを廃棄物(ゴ
ミ)4の集積場3とするもので、この集積場3は最下層
に遮水層5を張りつけ、その上にゴムシートなどによる
漏液防止用の遮水シート6を布設し、さらにその上にセ
メント改良などによる適度の強度を有する安定処理土層
7を覆土している。そして、前記凹所2は周囲を法面に
形成し、その途中に小段部8を設けてある。
【0022】かかる構造の廃棄物最終処分場において、
布設する遮水シート6の小段部8の法肩部9に位置する
部分を、集積場3の周方向にそって上方に向けた立ち上
がる偏平な逆U字形に折り畳み、この折り畳み部を折り
畳み形状が保持されるように摘み具10で摘んで、遮水シ
ート6の引っ張り伸び代11とする。
【0023】摘み具10の構造は、遮水シート6の逆U字
形の折り畳み部による引っ張り伸び代11の両側を上方か
ら挟み込む対向する摘み板12と、該摘み板12に装着され
てこれを遮水シート6に固定する固定部材13とで構成
し、第1実施形態として図1、図2に示すように対向す
る摘み板12は上部を連接して全体をコ字形に形成し、高
さ方向の長さを引っ張り伸び代11の高さよりも大きく
(図示の例では2倍程度)形成した。
【0024】固定部材13は対向する摘み板12間に貫通す
るボルト14と該ボルト14の両側で摘み板12の外側位置に
螺合する蝶ナット15とで構成し、ボルト14は後述のよう
に引っ張り伸び代11を摘み板12間に挟み込んだ状態で、
引っ張り伸び代11の上端の上方位置で摘み板12を貫通す
るように位置決める。
【0025】図中16は摘み板12と遮水シート6の引っ張
り伸び代11との間に介在させる細長板状の挟み板を示
す。
【0026】次にかかる摘み具10と挟み板16を使用して
遮水シート6を凹所2に張りつけた遮水層5の上面に布
設する方法について説明する。遮水層5の上面に遮水シ
ート6を布設するとき、小段部8の法肩部9の箇所で遮
水シート6の途中を上方に摘んで偏平な逆U字形に折り
畳み、この折り畳み部を引っ張り伸び代11として、摘み
具10で上方から挟み込む。
【0027】挟み込みの具体的方法は、挟み板16を引っ
張り伸び代11の長さ方向にわたってその両側にあてが
い、挟み板16の外側から引っ張り伸び代11の長さ方向に
わたって適宜間隔で複数の摘み具10を挿着する。この場
合、蝶ナット15をゆるめて対向する摘み板12間の間隔を
広げて、摘み板12間に引っ張り伸び代11と挟み板16をと
もに挿入し、その後、蝶ナット15を締めつけて摘み板12
を引っ張り伸び代11に対して両側から押圧する。これに
より、摘み具10による固定力が遮水シート6の折り畳み
部に長さ方向にそって各部均等にかかり、摘み具10が引
っ張り伸び代11に仮固定されて、引っ張り伸び代11は全
長にわたって折り畳み形状が保持される。
【0028】集積場3に廃棄物4が投棄され、水平方向
に巻き出し転圧締め固められながら堆積されると、廃棄
物4の荷重が増加し、こうして上載される廃棄物4の荷
重が安定処理土層7に伝達され、廃棄物4と安定処理土
層7との荷重が遮水シート6に伝えられて、斜め下方向
の引張力となって作用し、遮水シート6を下方に引っ張
るようになる。
【0029】かかる場合には遮水シート6に下方への引
張力が加わっている部分から、当該箇所の摘み具10の蝶
ナット15をゆるめて摘み板12の引っ張り伸び代11に対す
る押圧を解除して、引っ張り伸び代11として折り畳まれ
ている分の遮水シート6を引張力の強さに対応する長さ
だけ適宜長下方の引張方向に引出し、布設長を調節す
る。こうして遮水シート6に加わっている引張力を開放
すれば、遮水シート6が下方にずれ落ちたり、破損した
りすることを防止できる。
【0030】引っ張り伸び代11を適宜長引き出した後
は、摘み具10の蝶ナット15を再度締めつけて摘み具10を
遮水シート6に仮固定する。
【0031】なお、この状態で、引っ張り伸び代11は小
段部8の法肩部9に立ち上がるから、周壁としても機能
し、小段部8の平面が仮設水路17となる。よって、法面
からの雨水等の流下による安定処理土層7の軟弱化、流
動化を防止でき、安定処理土層7の形状が保持できなく
なったり、集積場3の品質を確保できなくなることを防
げる。
【0032】そして、集積場3に堆積した廃棄物4が小
段部8の付近まで達すれば、遮水シート6の引っ張り伸
び代11を摘んでいた摘み具10を撤去して、廃棄物4の上
を安定処理土層で覆土して仕上げる。
【0033】図4は摘み具10の第2実施形態を示し、摘
み板12の下部の一方の角部を斜めに切欠いてテーパー部
12aに形成し、他方の角部の近傍をナット18で挟み板16
に回動自在に取り付ける。
【0034】さらに、摘み板12と挟み板16との間に固定
部材13としてくさび状体19を介装する。該くさび状体19
は摘み板12または挟み板16のいずれかに、図示の例では
挟み板16の外面に溶接などにより固定したもので、正面
形状を挟み板16とほぼ同じ幅で、横長手方向の長さを摘
み板12の高さ方向の長さよりも短く形成し、摘み板12の
軸着部とは反対の側のほぼ半分(図において右半分)
が、下方および長さ方向の端部(図において右下端)に
向けて徐々に肉厚となるように表面をテーパー面19aに
形成した。
【0035】よって、摘み具10を遮水シート6に仮固定
するには、摘み板12を垂直に立てた状態で対向する摘み
板12間の隙間を広げて、この隙間に遮水シート6の引っ
張り伸び代11、くさび状体19を固定してある挟み板16を
挿入する。そして、摘み板12をナット18による軸着部を
中心にして上部を下方に回動すれば、摘み板12の内側が
くさび状体19の外側のテーパー面19aに摺接する。この
場合、摘み板12の角部はテーパー部12aとして欠損して
あるから、摘み板12の角が遮水シート6にぶつかって回
動の妨げとなることはない。
【0036】その結果、摘み板12はテーパー面19aによ
って外側に押し広げられ、これに抗する力が押圧力とな
って摘み板12からくさび状体19を介して挟み板16および
遮水シート6の引っ張り伸び代11に加わり、摘み板12が
遮水シート6に仮固定される。
【0037】引っ張り伸び代11を引き出すには、前記と
逆の動作で摘み板12を垂直方向に回動すれば、摘み板12
による遮水シート6への押圧力が解除されるから、引っ
張り伸び代11の引出しが可能となる。
【0038】なお、図示の例ではくさび状体19は挟み板
16の側に固定したが、摘み板12の側に固定することもで
きる。
【0039】図5は摘み具10の第3実施形態を示し、対
向する摘み板12の間の上方に固定部材13としてバネ20を
弾装した。図中21は摘み板12の下方部の内側に溶接など
により固定した調整板を示し、バネ20の弾力により対向
する摘み板12に相互に引き合うような押圧力が付勢され
るようにしている。
【0040】よって、摘み具10を遮水シート6に仮固定
するには、バネ20の弾力に抗して摘み板12間の隙間を広
げて、この隙間に遮水シート6の引っ張り伸び代11およ
び挟み板16を挿入すれば、バネ20の弾力で摘み板12が遮
水シート6に仮固定される。
【0041】引っ張り伸び代11を引き出すには、バネ20
の弾力に抗して摘み板12間の隙間を広げて、遮水シート
6の引っ張り伸び代11を引き出せばよい。
【0042】
【発明の効果】以上述べたように本発明の遮水シートの
張設方法は、集積場に堆積した廃棄物や安定処理土層等
の荷重が遮水シートに加わり、斜め下方への引張力が作
用しても、遮水シートの途中に引っ張り伸び代を設けた
から、遮水シートが破損したり、破損により下方にずり
落ちることを防いで、廃棄物処分場等の施設の機能が損
なわれることを防止できる。また、引っ張り伸び代によ
り投入物の集積場の小段部に仮設の水路も同時に形成で
きるから、集積場への法面からの雨水などの流下による
安定処理土層の軟弱化、流動化防止も図れるものであ
る。
【0043】そして、遮水シートの摘み具は構造が簡単
でワンタッチ的に遮水シートに着脱できるから、取扱が
容易である。
【0044】なお、本発明は廃棄物処分場の遮水シート
への適用のみならず、汚染土壌の封じ込め施設の遮水シ
ート、漏液防止シートの張り方にも適用される。また、
本発明は「エコベースシステム」(商標登録出願中、出
願人:鹿島建設株式会社)の遮水シートの張り方にも同
様に適用される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の遮水シートの張設方法および遮水シー
トの摘み具の第1実施形態を示す説明図である。
【図2】本発明の遮水シートの摘み具の第1実施形態を
示す側面図である。
【図3】本発明が実施される廃棄物最終処分場の縦断側
面図である。
【図4】本発明の遮水シートの張設方法および遮水シー
トの摘み具の第2実施形態を示す説明図である。
【図5】本発明の遮水シートの張設方法および遮水シー
トの摘み具の第3実施形態を示す説明図である。
【図6】従来の廃棄物最終処分場の縦断側面図である。
【符号の説明】
1…地盤 2…凹所 3…集積場 4…廃棄物 5…遮水層 6…遮水シート 7…安定処理土層 8…小段部 9…法肩部 10…摘み具 11…引っ張り伸び代 12…摘み板 12a…テーパー部 13…固定部材 14…ボルト 15…蝶ナット 16…挟み板 17…仮設水路 18…ナット 19…くさび状体 19a…テーパー面 20…バネ 21…調整板

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 地盤に凹所を形成し、該凹所に遮水シー
    トを布設する施設において、前記遮水シートの上部部分
    の途中を周方向にそって折り畳み、該折り畳み部を摘み
    具で摘んで遮水シートの引っ張り伸び代とし、凹所への
    投入物の集積による荷重増加にともなう遮水シートへの
    下方への引張力に対して、前記摘み具をゆるめて引っ張
    り伸び代を引張方向に適宜引き出し遮水シートの布設長
    を調節することを特徴とする遮水シートの張設方法。
  2. 【請求項2】 凹所の周囲を小段部を有する法面に形成
    し、遮水シートの引っ張り伸び代は上方に向けて立ち上
    がる逆U字形に折り畳むとともに、前記小段部の法肩部
    の位置に設ける請求項1記載の遮水シートの張設方法。
  3. 【請求項3】 地盤に凹所を形成し、該凹所に遮水シー
    トを付設する施設の、前記遮水シートの摘み具であっ
    て、該摘み具は、遮水シートの途中に形成した逆U字形
    の折り畳み部の両側を上方から挟み込む対向する摘み板
    と、該摘み板に装着されてこれを遮水シートに固定する
    固定部材とで構成することを特徴とする遮水シートの摘
    み具。
  4. 【請求項4】 摘み板は遮水シートの折り畳み部の長さ
    方向に適宜間隔で複数取り付け、該摘み板と遮水シート
    の折り畳み部との間に、複数の摘み板にわたるように細
    長板状の挟み板を介在させる請求項3記載の遮水シート
    の摘み具。
  5. 【請求項5】 固定部材は、対向する摘み板間に貫通す
    るボルトとナットで構成する請求項3または請求項4に
    記載の遮水シートの摘み具。
  6. 【請求項6】 固定部材は、摘み板と挟み板との間に位
    置させてくさび状体を摘み板または挟み板のいずれかに
    固定し、摘み板を挟み板に回動自在に取り付けた請求項
    3または請求項4に記載の遮水シートの摘み具。
  7. 【請求項7】 固定部材は、対向する摘み板間に弾装し
    たバネである請求項3または請求項4に記載の遮水シー
    トの摘み具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010063999A (ja) * 2008-09-10 2010-03-25 Taiyo Kogyo Geo Techno Service Kk 遮水シートの端部の保護方法及び保護構造

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010063999A (ja) * 2008-09-10 2010-03-25 Taiyo Kogyo Geo Techno Service Kk 遮水シートの端部の保護方法及び保護構造

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