JP2001120562A - 組織保持体 - Google Patents

組織保持体

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JP2001120562A JP2000276237A JP2000276237A JP2001120562A JP 2001120562 A JP2001120562 A JP 2001120562A JP 2000276237 A JP2000276237 A JP 2000276237A JP 2000276237 A JP2000276237 A JP 2000276237A JP 2001120562 A JP2001120562 A JP 2001120562A
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    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B17/00Surgical instruments, devices or methods, e.g. tourniquets
    • A61B17/064Surgical staples, i.e. penetrating the tissue
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    • A61B17/064Surgical staples, i.e. penetrating the tissue
    • A61B2017/0649Coils or spirals

Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の組織を互いに所望に保持する。 【解決手段】 組織保持体(1,1a)は、組織に結合
され得る第1固定手段(2,2a)と、遠位の組織と結
合され得る第2固定手段(3,3a)とを含む。組織保
持体は2つの固定手段(2,2a;3,3a)と組織と
を互いに保持する手段をさらに含む。第1固定手段
(2,2a)及び第2固定手段(3,3a)は各々に組
織保持体(1,1a)の長手方向軸線を囲んで延びる少
なくとも1つの湾曲したスパイク(21,22,21
a,22a;31,32,31a,32a)を含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、組織に結合され得
る第1固定手段及び第2固定手段とを有し、さらに固定
手段の各々と組織とを相対的に保持する手段を有する組
織保持体に関する。
【0002】
【従来の技術】組織が損傷したとき、通常は、できるだ
け良好かつ迅速に治癒することが望まれる。これは、と
りわけ膝の半月板の損傷、特に半月板における小さな断
裂にも当てはまる。このような半月板損傷は、成人では
自然に治癒しない。むしろ、治癒のためには、組織は互
いに押圧され、固定されなければならない。組織を互い
に十分に押圧し合わなければ、治癒を行うことは出来な
い。大腿骨関節丘がこの半月板の表面を摺動し、また関
節丘の関節接合表面は軟骨であるため、半月板の表面に
おける擦れに対し非常に敏感である。そのため、治療後
の目標は、術後に半月板の表面を擦れなどのないできる
だけ滑らかな表面にすることにある。
【0003】組織を互いに十分に押圧させ合い、組織を
その状態に保持するために、異なる治療方法が確立され
てきた。このような治療法の1つは、縫合術による組織
の固定であり、最も多様な縫合技術が用いられる。例え
ば、半月板断裂と同断裂に適した器具との縫合方法は国
際出願公開第98/31288号に記載されている。こ
の種の組織の固定(縫合)は、一般の認めるところでは
信頼性はあるが、特に関節鏡検査法(接近性)にて挿入
が行なわれる場合には、手術手法が比較的複雑である。
このような症例において、関節鏡検査法にて挿入が行な
われる場合は増えており、このような方法がおそらく既
に通例となっている。
【0004】さらなる治療法は、インプラントの挿入に
より組織を固定する方法である。ここでインプラントと
して用いられているのは、例えば、国際出願公開第97
/18761号に記載されるピン本体(第1固定手段)
に鉤を備え、ピン本体の鈍端に突起(第2固定手段)を
備えたピンである。鉤は、挿入後に断裂の反対側の組織
に掛止され、この組織を断裂部の手前側のピンの鈍端に
ある突起部に向かって引っ張り、2つの組織をこの状態
に保持し、それにより断裂は治癒し得る。組織の固定に
用いられる他のインプラントは、例えば、各々にねじ山
を備えた2つの部分を有するネジである。しかしなが
ら、2つのねじ山(第1固定手段及び第2固定手段)は
互いに異なったピッチを有している(例えば、米国特許
第5,569,252号参照)。この異なるピッチのね
じ山を介して、一方のねじ山が断裂の反対側に螺入さ
れ、他方のねじ山が半月板において断裂の手前側に螺入
されると、2つの組織は互いに引寄せられ、この状態に
保持され、それにより断裂は治癒し得る。
【0005】この種のインプラントの補助による組織の
固定において、インプラント(鉤又はネジをそれぞれ備
えたピン)は、半月板の厚さ方向において中央に挿入さ
れる。いずれの場合においても、大腿骨関節丘は半月板
の表面上を摺動しなければならないので、インプラント
のいかなる部位も半月板の表面に突出しないことが重要
である。この種の固定(インプラントによる)は、手術
手法に関しては縫合術よりも単純である。しかしなが
ら、患者が高齢になるにつれ、半月板の内側の部位(コ
ア)がより粘液状、すなわち柔らかくなるので、インプ
ラントは半月板の内部(コア)において不十分な固定し
かできなくなる。よって、この種の固定方法を用いるこ
とはより困難となる。そこで、インプラントを中央(半
月板のコアにおいて)に埋込み固定することはもはや考
えられないため、手術手法に関しては比較的複雑である
が、前述した縫合術が益々頼りにされる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は組織を簡単に固定し、組織を相対的に所望の位置に保
持する組織保持体(インプラント)を提案することにあ
る。特に、本組織保持体は半月板の断裂の治療に適して
おり、さらに半月板の内部(コア)が既に柔らかくなっ
ているので、他には縫合術に頼らなければならない患者
にも適している。
【0007】
【課題を解決するための手段】本目的は、本発明に従っ
た独立請求項に記載の特色を特徴とする組織保持体によ
り満足される。本発明に従った組織保持体の特に有利な
実施例は従属請求項によりもたらされる。
【0008】特に、組織保持体の第1固定手段及び第2
固定手段(断裂部分の手前側及び反対側における固定手
段)は、組織保持体の長軸線を囲んで延びる湾曲した少
なくとも1つのトゲ状突起部(スパイク)を含む。した
がって、組織保持体が中央に、すなわち半月板の柔らか
い「コア」に挿入されても、2つの組織の接合は湾曲し
たスパイクの支持により行なわれる。前記スパイクは組
織保持体の長軸線の周りに延びており、つまり、半月板
の「コア」ではなく、むしろ半月板表面の下部領域に配
置される。この領域は、組織保持体を十分良好に固定す
るために依然十分な強度を有している。組織との結合部
が、ちょうど組織保持体の良好な固定を行うために組織
が十分な強度を有する領域(半月板の表面の下部)に位
置するので、全てを考慮すると、本組織保持体は半月板
の柔らかであり得る「コア」に極めて良好に挿入するこ
とが可能である。
【0009】本発明の一実施例において、スパイクを保
持することにより、組織を互いに保持する手段は、組織
保持体の長手方向軸線の向きに延びる接続ウェブを備え
る。スパイクはこの接続ウェブの周囲に延びている。構
造的形状及び取扱いに関しては、本例は組織保持体の比
較的簡易で極めて機能的な実施例の変形である。
【0010】さらなる有利な展開において、第1固定手
段の1つ以上のスパイクと第2固定手段の1つ以上のス
パイクとの間の軸線距離は、スパイクの自由端に近づく
につれ増加する。すなわち、この距離はスパイクの自由
端から接続ウェブ向かう方向において減少する。これ
は、組織保持体をねじ込むことにより、組織を共に引寄
せ(半月板における断裂の治療において説明したよう
に)、組織保持体をクランプとして作用させる。
【0011】さらなる有利な展開においては、複数のス
パイクはそれぞれ組織保持体の長手方向軸線を囲んで、
すなわち接続ウェブの周囲に螺旋状に延びている。この
螺旋形状により、組織保持体がねじ込まれる間に2つの
組織が共に引寄せられ、組織保持体はクランプとして作
用することが可能である。しかしながら、原則として、
必要な場合にかぎり、組織を引き離すことも可能である
(すなわち、第1固定手段の1つ以上のスパイクと第2
固定手段の1つ以上のスパイクとの間の距離が、スパイ
クの先端に向かう方向において減少する場合において
は)。しかしながら、前述した半月板における断裂の治
療においては、これは適用されない。
【0012】本組織保持体のさらなる展開においては、
スパイクの軸線方向の厚みはスパイクの自由端に向かっ
て減少している。これにより螺旋形状となり、組織保持
体のねじ込みの間に、2つの組織が共に引寄せられ、組
織保持体はクランプとして作用することが可能である。
軸線方向の厚みの減少の仕方により、組織保持体のねじ
込みの間に、必要な場合にかぎり、組織は引き離される
ことも可能である。
【0013】別のさらなる展開においては、スパイクは
ほぼ円柱状に形成されるが、やはり同スパイクは螺旋状
に延びている。各組織への貫入を容易にするために、ス
パイクは自由端において先端ほど細くなる。そのうえ、
このさらなる展開を用いると、螺旋構造がどう延びるか
によって、クランプの機能を果すことも、組織を引き離
すことも可能である。
【0014】組織保持体のさらなる模範的実施例におい
ては、第1固定手段及び第2固定手段は各々2つのスパ
イクを備える。それぞれの固定手段の2つのスパイク
は、対向する位置において接続ウェブを起点として接続
ウェブの周囲を同一方向に延びている。組織保持体の挿
入において、スパイクが各組織に貫入し、各組織に結合
されるまでに、たとえ好ましくない場合においても組織
保持体はそれほど遠くまで回転される必要はない。
【0015】さらに有利な模範的実施例においては、工
具のための延長部が組織保持体に備えられる。この延長
部により組織保持体の組織との連結が果され得る。例え
ば、この延長部分は回転工具(ドライバーのようなも
の)のための受容スリットを有するか、または器具によ
り組織保持体を動かし得るよう形成された他の形状を有
することが可能である。
【0016】最後に、組織保持体が生体吸収性物質、特
にポリラクチドで製造されると有益である。これによ
り、一方では必要な固定及び治癒がもたらされ、他方で
は組織保持体は手術による介入によって再度除去される
必要はない。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明について以下に図面を参照
してより詳細に説明する。図1において、本発明に従っ
た組織保持体1の模範的な実施例が理解される。本発明
に従った組織保持体1は、2つのスパイク21,22の
形状にある第1固定手段2と、同様に2つのスパイク3
1,32の形状にある第2固定手段2とを有する。前記
固定手段は半月板における断裂の手前側及び反対側にお
いて組織に結合され得る(図4参照)。接続ウェブ4は
第1固定手段2と第2固定手段3との間に延びている。
さらに図1において、組織保持体1は工具(図示されて
いない)のための延長部5を有し、同延長部5は組織保
持体1が組織(例えば、断裂の手前側及び反対側の半月
板箇所。図4参照。)に結合され得ることを補助する。
延長部5は、例えば、図1及び図2に示されるようにド
ライバーの原理により回転器具が係合し得るスリット5
0を備えることが可能である。また、組織保持体1を動
かし得る別の手段も備えてもよい。
【0018】図1及び図2において、第1固定手段2の
スパイク21,22及び第2固定手段3のスパイク3
1,32はそれぞれ湾曲しており、各スパイクは接続ウ
ェブ4を起点として、接続ウェブ4の周囲に延びている
ことが理解される。図3において、スパイク21,22
(対応する事柄がスパイク31,32についても当ては
まる)は螺旋状に接続ウェブ4の周囲に延びていること
が分かる。原則として、第1固定手段2及び第2固定手
段3はそれぞれ1本のスパイクを有すれば十分である。
しかしながら、2本のスパイクを備えて図示された模範
的な本実施例は、挿入時に組織保持体1が大きな角度で
回転する必要がないことに関しては有利であり、むし
ろ、それぞれの組織に迅速に貫入する。2本のスパイク
は接続ウェブ4の対向する位置を起点としており、つま
り接続ウェブ4の周縁部上において約180°転置され
ている。本例においては、それぞれ2本のスパイク2
1,22及びスパイク31,32は、いずれの場合にお
いても接続ウェブの周囲において同一方向に延びてお
り、螺旋状に形成されている。
【0019】たとえ半月板の「コア」が既に柔らかくな
っており、もはやこの種の組織保持体に対し良好な固着
が可能でない場合であっても、スパイク21,22及び
スパイク31,32が接続ウェブ4の周囲に延びている
ので、全体として組織保持体1は半月板の「コア」に挿
入され得る。なぜなら、前記スパイクは半月板表面の下
部領域、すなわち、半月板が組織保持体の良好な固着を
保証するのに十分な強度を有する領域において半月板と
係合するからである。同時に、半月板の表面はスパイク
によって損なわれることはなく、これは各大腿骨関節丘
の関節接合表面と半月板とが支障なく連係するために重
要である。
【0020】図3において、スパイク21,22(対応
する事柄がスパイク31,32についても当てはまる)
の半径方向の厚みRは接続ウェブ4を起点とする各スパ
イクの自由端に向かって減少していることが容易に理解
される。これは、一方においては接続ウェブ4における
スパイクの安定した固定のための基礎を提供し、他方に
おいては組織(ここでは、半月板部位)に貫入し得るよ
うに自由端においてある程度先鋭にされるべきスパイク
を提供する。本例において、スパイクは図3で示される
ように、自由端の接線方向よりやや外側に突出し得るの
で、いかなる場合においても、同スパイクはねじ込まれ
た時に適切な組織に貫入し、例えば組織の下部から滑り
抜けることはない。
【0021】また、スパイクの軸線方向の厚みAも接続
ウェブ4より各スパイクの自由端に向かうにつれて減少
することが図2において容易に理解され得る。これは、
本模範的実施例において、第1固定手段2のスパイク2
1,22、並びに第2固定手段3のスパイク31,32
の双方に適用される。本例において、第1固定手段2の
スパイク21,22の軸線方向において外側に面してい
る各表面、及び第2固定手段3のスパイク31,32の
外側に面している各表面は、軸線方向に直交する平面
上、すなわち接続ウェブ4の長手方向軸線に直交する平
面上に拡がっている。したがって、第1固定手段2のス
パイク21,22の外側に面している各表面210,2
20と第2固定手段3のスパイク31,32の外側に面
している各表面310,320との間の距離は一定であ
る。しかしながら、第1固定手段2のスパイク21,2
2の内側に向いている各表面211,221と、対応す
る第2固定手段3のスパイク31,32の内側に向いて
いる各表面311,321との間の距離bは、スパイク
の自由端を起点と見なすと、接続ウェブ4に向かって減
少している。これは螺旋状の形状をもたらす。この形状
により、組織保持体1が挿入される場合に、組織保持体
1がねじ込まれると、2つの組織は共に引寄せられ、よ
って組織保持体1はクランプの作用を果す。原則とし
て、第1固定手段2のみか、あるいは第2固定手段3の
みが上述のように形成された内側に向かう表面を備えた
スパイクを有すれば、このクランプ作用を十分に果すで
あろう。しかしながら、本例は2つの固定手段がスパイ
クを有する場合であるので、クランプ作用はさらに増
す。
【0022】もし組織を引き離す必要がある場合には、
組織を引き離し、その状態で保持するために、スパイク
の内側に向いている表面の間の距離は一定に保たれ、外
側に向いている表面の間の距離が増加するように(ウェ
ブから自由端を見た場合)、同スパイクは形成され得る
ことが容易に理解される。本方法により、拡張動作が行
なわれ得る。
【0023】組織保持体1が生体吸収性物質、特にポリ
ラクチド(polylactides)で製造されている場合は、特に
有利である。すなわち、一方においては、固定及び治癒
が行われ得るように断裂を結合させることが可能であ
り、他方においては、後日、再び組織保持体1を除去す
るために手術による介入を必要としない。
【0024】図4は、内側の半月板MM(内側半月)に
おける断裂Tの場合において、どのように組織保持体を
挿入し得るかを示している。組織保持体1は、既に断裂
Tの前端の領域に挿入されており、同組織保持体1はま
さに後端領域に挿入されようとしている。本例に関し、
カニューレCはまず断裂Tを介してもう一方の半月板部
位に貫入するまで完全に貫通させられる。次ぎに、組織
保持体1はカニューレCの内部空間を介して、延長部5
のスリット50(図1、図2参照)と係合するドライバ
ー(図示されていない)にてカニューレCの前端まで押
される。ドライバーは遠位端において、同ドライバーの
ブレードを囲む孔を有することが可能である。この孔は
組織保持体の延長部5を受ける。次ぎに、孔によって囲
まれているドライバーのブレードは、延長部5のスリッ
ト50に係合し得る。スリット50はブレードを囲む孔
に捕捉されているので、ブレードがスリット50から半
径方向に逃げることはない。組織保持体1とドライバー
との間の摩擦は、組織保持体1がドライバーの孔から軸
線方向に逃げ出るのを十分に防止する。カニューレCが
断裂Tを介して、丁度もう一方の半月板部位まで貫入す
ると、ドライバーは組織保持体1と共にカニューレC内
を同カニューレCの遠位端まで押し進められる。そし
て、カニューレCはわずかに引き戻される。その後、組
織保持体1はドライバーにより回転させられる。次に、
各スパイク21,22及び各スパイク31,32は、そ
れぞれ断裂Tの手前側と断裂Tの反対側とに位置する組
織に貫入し、組織保持体がさらに回転することにより
(例えば最大1/4回転)組織は引寄せられ、これによ
り断裂Tは閉塞される。
【0025】カニューレCの挿入の前に、組織は断裂T
の両側において既に予備処置が行なわれていても良い。
前記予備処置は、半月板周囲の滑膜(perimeniskale Sy
novium)を治癒応答に対し刺激するために、組織の端部
は既に関節鏡のヤスリ又は機械的なシェーバーにより加
工される方法による。組織保持体1がカニューレCの補
助により挿入され、その後固定されるまで、組織は互い
に保持され、断裂Tは挿入された組織保持体によるクラ
ンプにより最終的に引寄せられ、その結果、断裂Tは治
癒することが可能である。
【0026】図5は、本発明によるさらなる実施例であ
る組織保持体1aを示す。この実施例においては、図1
の実施例と同様に、第1固定手段2a及び第2固定手段
3aはそれぞれ2本のスパイク21a,22a及びスパ
イク31a,32aを有しており、これらのスパイクは
接続ウェブ4aの周囲に延びている。しかしながら、上
述された組織保持体の実施例と比べて、本実施例におけ
るスパイクはほぼ円柱形状(すなわち、接続ウェブにお
いてやや厚く形成されている伸張部、並びに尖頭を有す
る自由端を除いて)に形成されている。しかしながら、
第1固定手段2a及び第2固定手段3aのスパイク21
a,22a,31a,32aは互いに関係していると見
なされ、これらのスパイクの自由端に向かってたどる
と、同スパイクはやはり螺旋形状に、さらに互いから離
れる方向に延びている。スパイクの進路を自由端から接
続ウェブ4aに向かってたどると、スパイク21a,3
1a及びスパイク22a,32aの内部に向かう表面の
間の距離bはそれぞれ小さくなっていく。このように、
ねじ込むことにより、他の模範的実施例を参照して上述
されたクランプ作用を同様に果すことが可能である。組
織保持体1aのねじ込みは上述のように行われ得る。本
目的のために、説明した模範的実施例において延長部を
同様に備える。スパイク21a,22a及びスパイク3
1a,32aの螺旋状の進路をそれぞれ他方の固定手段
のスパイクに向かう方向(再び、各スパイクの自由端に
向かう方向)に反転することにより、必要により、拡張
動作、すなわち組織を引き離すことが可能であろう。
【0027】
【発明の効果】本発明によれば、断裂した組織を容易
に、かつ確実に固定し得るといった優れた効果をもたら
す。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に従った組織保持体の模範的実施例を
示す斜視図。
【図2】 図1に組織保持体を示す側面図。
【図3】 延長部の方向から見た図1に従った組織保持
体を示す正面図。
【図4】 内側の半月板(内側半月)の断裂の治療にお
ける組織保持体の挿入を示す概略図。
【図5】 本発明に従った組織保持体のさらに模範的な
実施例を示す側面図。
【符号の説明】
1,1a…組織保持体、2,2a…第1固定手段、3,
3a…第2固定手段、4,4a…接続ウェブ、21,2
1a,22,22a,31,31a,32,32a…ス
パイク。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ヴェルナー ミュラー スイス国 CH−8542 ヴィーゼンダンゲ ン ヴァネンシュトラーセ 6 (72)発明者 ヘリベルト フライ スイス国 CH−8404 ヴィンターツール プファッフェンヴィーゼンシュトラーセ 79

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 組織に結合され得る第1固定手段(2,
    2a)と、遠位の組織と結合され得る第2固定手段
    (3,3a)とを有し、さらに2つの固定手段(2,2
    a;3,3a)を保持することにより、組織を相対的に
    保持する手段を有する組織保持体(1,1a)におい
    て、第1固定手段(2,2a)及び第2固定手段(3,
    3a)は各々に同組織保持体の長手方向軸線の周囲に延
    びる少なくとも1つの湾曲したスパイク(21,22,
    21a,22a;31,32,31a,32a)を有す
    ることを特徴とする組織保持体。
  2. 【請求項2】 スパイク(21,22,21a,22
    a;31,32,31a,32a)を保持することによ
    り、組織を相対的に保持する手段が、組織保持体の長手
    方向軸線の方向に延びる接続ウェブ(4,4a)を有す
    ることと、スパイク(21,22,21a,22a;3
    1,32,31a,32a)は同接続ウェブ(4,4
    a)の周囲に延びていることとを特徴とする請求項1に
    記載の組織保持体。
  3. 【請求項3】 第1固定手段(2、2a)の1つ以上の
    各スパイク(21,22,21a,22a)と第2固定
    手段(3,3a)の1つ以上の各スパイク(31,3
    2,31a,32a)との間の軸線距離(b)はスパイ
    クの自由端に向かう方向において増加し、スパイクの自
    由端から接続ウェブ(4,4a)に向かう方向において
    減少することを特徴とする請求項2に記載の組織保持
    体。
  4. 【請求項4】 各スパイク(21,22,21a,22
    a;31,32,31a,32a)が組織保持体の長手
    方向軸線の周囲、すなわち接続ウェブ(4,4a)の周
    囲において螺旋状に延びていることを特徴とする請求項
    1乃至3のいずれか1項に記載の組織保持体。
  5. 【請求項5】 スパイク(21,22,21a,22
    a;31,32,31a,32a)の軸線方向の厚み
    (A)がスパイクの自由端に向かう方向において減少す
    ることを特徴とする請求項4に記載の組織保持体。
  6. 【請求項6】 スパイク(21,22,21a,22
    a;31,32,31a,32a)は、ほぼ円柱状に形
    成されていることを特徴とする請求項4に記載の組織保
    持体。
  7. 【請求項7】 第1固定手段(2,2a)及び第2固定
    手段(3,3a)は各々について2つのスパイク(2
    1,22,21a,22a;31,32,31a,32
    a)を有することと、それぞれの固定手段(2,2a;
    3,3a)のスパイク(21,22,21a,22a;
    31,32,31a,32a)は接続ウェブ(4,4
    a)上の対向する位置から接続ウェブ(4,4a)の周
    囲を同一方向に延びていることとを特徴とする請求項2
    乃至6のいずれか1項に記載の組織保持体。
  8. 【請求項8】 工具のための延長部(5,5a)が備え
    られ、同延長部(5,5a)により組織保持体が組織に
    結合されることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか
    1項に記載の組織保持体。
  9. 【請求項9】 生体吸収性物質、特にポリラクチドで製
    造されていることを特徴とする請求項1乃至8のいずれ
    か1項に記載の組織保持体。
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