JP4176947B2 - 組織保持体 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、組織に結合され得る第1固定手段及び第2固定手段とを有し、さらに固定手段の各々と組織とを相対的に保持する手段を有する組織保持体に関する。
【0002】
【従来の技術】
組織が損傷したとき、通常は、できるだけ良好かつ迅速に治癒することが望まれる。これは、とりわけ膝の半月板の損傷、特に半月板における小さな断裂にも当てはまる。このような半月板損傷は、成人では自然に治癒しない。むしろ、治癒のためには、組織は互いに押圧され、固定されなければならない。組織を互いに十分に押圧し合わなければ、治癒を行うことは出来ない。大腿骨関節丘がこの半月板の表面を摺動し、また関節丘の関節接合表面は軟骨であるため、半月板の表面における擦れに対し非常に敏感である。そのため、治療後の目標は、術後に半月板の表面を擦れなどのないできるだけ滑らかな表面にすることにある。
【0003】
組織を互いに十分に押圧させ合い、組織をその状態に保持するために、異なる治療方法が確立されてきた。このような治療法の1つは、縫合術による組織の固定であり、最も多様な縫合技術が用いられる。例えば、半月板断裂と同断裂に適した器具との縫合方法は国際出願公開第98/31288号に記載されている。この種の組織の固定(縫合)は、一般の認めるところでは信頼性はあるが、特に関節鏡検査法(接近性)にて挿入が行なわれる場合には、手術手法が比較的複雑である。このような症例において、関節鏡検査法にて挿入が行なわれる場合は増えており、このような方法がおそらく既に通例となっている。
【0004】
さらなる治療法は、インプラントの挿入により組織を固定する方法である。ここでインプラントとして用いられているのは、例えば、国際出願公開第97/18761号に記載されるピン本体(第1固定手段)に鉤を備え、ピン本体の鈍端に突起(第2固定手段)を備えたピンである。鉤は、挿入後に断裂の反対側の組織に掛止され、この組織を断裂部の手前側のピンの鈍端にある突起部に向かって引っ張り、2つの組織をこの状態に保持し、それにより断裂は治癒し得る。組織の固定に用いられる他のインプラントは、例えば、各々にねじ山を備えた2つの部分を有するネジである。しかしながら、2つのねじ山(第1固定手段及び第2固定手段)は互いに異なったピッチを有している(例えば、米国特許第5,569,252号参照)。この異なるピッチのねじ山を介して、一方のねじ山が断裂の反対側に螺入され、他方のねじ山が半月板において断裂の手前側に螺入されると、2つの組織は互いに引寄せられ、この状態に保持され、それにより断裂は治癒し得る。
【0005】
この種のインプラントの補助による組織の固定において、インプラント(鉤又はネジをそれぞれ備えたピン)は、半月板の厚さ方向において中央に挿入される。いずれの場合においても、大腿骨関節丘は半月板の表面上を摺動しなければならないので、インプラントのいかなる部位も半月板の表面に突出しないことが重要である。この種の固定(インプラントによる)は、手術手法に関しては縫合術よりも単純である。しかしながら、患者が高齢になるにつれ、半月板の内側の部位(コア)がより粘液状、すなわち柔らかくなるので、インプラントは半月板の内部(コア)において不十分な固定しかできなくなる。よって、この種の固定方法を用いることはより困難となる。そこで、インプラントを中央(半月板のコアにおいて)に埋込み固定することはもはや考えられないため、手術手法に関しては比較的複雑であるが、前述した縫合術が益々頼りにされる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
従って、本発明の目的は組織を簡単に固定し、組織を相対的に所望の位置に保持する組織保持体(インプラント)を提案することにある。特に、本組織保持体は半月板の断裂の治療に適しており、さらに半月板の内部(コア)が既に柔らかくなっているので、他には縫合術に頼らなければならない患者にも適している。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本目的は、本発明に従った独立請求項に記載の特色を特徴とする組織保持体により満足される。本発明に従った組織保持体の特に有利な実施例は従属請求項によりもたらされる。
【0008】
特に、組織保持体の第1固定手段及び第2固定手段(断裂部分の手前側及び反対側における固定手段)は、組織保持体の長軸線を囲んで延びる湾曲した少なくとも1つのトゲ状突起部(スパイク)を含む。したがって、組織保持体が中央に、すなわち半月板の柔らかい「コア」に挿入されても、2つの組織の接合は湾曲したスパイクの支持により行なわれる。前記スパイクは組織保持体の長軸線の周りに延びており、つまり、半月板の「コア」ではなく、むしろ半月板表面の下部領域に配置される。この領域は、組織保持体を十分良好に固定するために依然十分な強度を有している。組織との結合部が、ちょうど組織保持体の良好な固定を行うために組織が十分な強度を有する領域(半月板の表面の下部)に位置するので、全てを考慮すると、本組織保持体は半月板の柔らかであり得る「コア」に極めて良好に挿入することが可能である。
【0009】
本発明の一実施例において、スパイクを保持することにより、組織を互いに保持する手段は、組織保持体の長手方向軸線の向きに延びる接続ウェブを備える。スパイクはこの接続ウェブの周囲に延びている。構造的形状及び取扱いに関しては、本例は組織保持体の比較的簡易で極めて機能的な実施例の変形である。
【0010】
さらなる有利な展開において、第1固定手段の1つ以上のスパイクと第2固定手段の1つ以上のスパイクとの間の軸線距離は、スパイクの自由端に近づくにつれ増加する。すなわち、この距離はスパイクの自由端から接続ウェブ向かう方向において減少する。これは、組織保持体をねじ込むことにより、組織を共に引寄せ(半月板における断裂の治療において説明したように)、組織保持体をクランプとして作用させる。
【0011】
さらなる有利な展開においては、複数のスパイクはそれぞれ組織保持体の長手方向軸線を囲んで、すなわち接続ウェブの周囲に螺旋状に延びている。この螺旋形状により、組織保持体がねじ込まれる間に2つの組織が共に引寄せられ、組織保持体はクランプとして作用することが可能である。しかしながら、原則として、必要な場合にかぎり、組織を引き離すことも可能である(すなわち、第1固定手段の1つ以上のスパイクと第2固定手段の1つ以上のスパイクとの間の距離が、スパイクの先端に向かう方向において減少する場合においては)。しかしながら、前述した半月板における断裂の治療においては、これは適用されない。
【0012】
本組織保持体のさらなる展開においては、スパイクの軸線方向の厚みはスパイクの自由端に向かって減少している。これにより螺旋形状となり、組織保持体のねじ込みの間に、2つの組織が共に引寄せられ、組織保持体はクランプとして作用することが可能である。軸線方向の厚みの減少の仕方により、組織保持体のねじ込みの間に、必要な場合にかぎり、組織は引き離されることも可能である。
【0013】
別のさらなる展開においては、スパイクはほぼ円柱状に形成されるが、やはり同スパイクは螺旋状に延びている。各組織への貫入を容易にするために、スパイクは自由端において先端ほど細くなる。そのうえ、このさらなる展開を用いると、螺旋構造がどう延びるかによって、クランプの機能を果すことも、組織を引き離すことも可能である。
【0014】
組織保持体のさらなる模範的実施例においては、第1固定手段及び第2固定手段は各々2つのスパイクを備える。それぞれの固定手段の2つのスパイクは、対向する位置において接続ウェブを起点として接続ウェブの周囲を同一方向に延びている。組織保持体の挿入において、スパイクが各組織に貫入し、各組織に結合されるまでに、たとえ好ましくない場合においても組織保持体はそれほど遠くまで回転される必要はない。
【0015】
さらに有利な模範的実施例においては、工具のための延長部が組織保持体に備えられる。この延長部により組織保持体の組織との連結が果され得る。例えば、この延長部分は回転工具(ドライバーのようなもの)のための受容スリットを有するか、または器具により組織保持体を動かし得るよう形成された他の形状を有することが可能である。
【0016】
最後に、組織保持体が生体吸収性物質、特にポリラクチドで製造されると有益である。これにより、一方では必要な固定及び治癒がもたらされ、他方では組織保持体は手術による介入によって再度除去される必要はない。
【0017】
【発明の実施の形態】
本発明について以下に図面を参照してより詳細に説明する。
図1において、本発明に従った組織保持体1の模範的な実施例が理解される。本発明に従った組織保持体1は、2つのスパイク21,22の形状にある第1固定手段2と、同様に2つのスパイク31,32の形状にある第2固定手段2とを有する。前記固定手段は半月板における断裂の手前側及び反対側において組織に結合され得る(図4参照)。接続ウェブ4は第1固定手段2と第2固定手段3との間に延びている。さらに図1において、組織保持体1は工具(図示されていない)のための延長部5を有し、同延長部5は組織保持体1が組織(例えば、断裂の手前側及び反対側の半月板箇所。図4参照。)に結合され得ることを補助する。延長部5は、例えば、図1及び図2に示されるようにドライバーの原理により回転器具が係合し得るスリット50を備えることが可能である。また、組織保持体1を動かし得る別の手段も備えてもよい。
【0018】
図1及び図2において、第1固定手段2のスパイク21,22及び第2固定手段3のスパイク31,32はそれぞれ湾曲しており、各スパイクは接続ウェブ4を起点として、接続ウェブ4の周囲に延びていることが理解される。図3において、スパイク21,22(対応する事柄がスパイク31,32についても当てはまる)は螺旋状に接続ウェブ4の周囲に延びていることが分かる。原則として、第1固定手段2及び第2固定手段3はそれぞれ1本のスパイクを有すれば十分である。しかしながら、2本のスパイクを備えて図示された模範的な本実施例は、挿入時に組織保持体1が大きな角度で回転する必要がないことに関しては有利であり、むしろ、それぞれの組織に迅速に貫入する。2本のスパイクは接続ウェブ4の対向する位置を起点としており、つまり接続ウェブ4の周縁部上において約180°転置されている。本例においては、それぞれ2本のスパイク21,22及びスパイク31,32は、いずれの場合においても接続ウェブの周囲において同一方向に延びており、螺旋状に形成されている。
【0019】
たとえ半月板の「コア」が既に柔らかくなっており、もはやこの種の組織保持体に対し良好な固着が可能でない場合であっても、スパイク21,22及びスパイク31,32が接続ウェブ4の周囲に延びているので、全体として組織保持体1は半月板の「コア」に挿入され得る。なぜなら、前記スパイクは半月板表面の下部領域、すなわち、半月板が組織保持体の良好な固着を保証するのに十分な強度を有する領域において半月板と係合するからである。同時に、半月板の表面はスパイクによって損なわれることはなく、これは各大腿骨関節丘の関節接合表面と半月板とが支障なく連係するために重要である。
【0020】
図3において、スパイク21,22(対応する事柄がスパイク31,32についても当てはまる)の半径方向の厚みRは接続ウェブ4を起点とする各スパイクの自由端に向かって減少していることが容易に理解される。これは、一方においては接続ウェブ4におけるスパイクの安定した固定のための基礎を提供し、他方においては組織(ここでは、半月板部位)に貫入し得るように自由端においてある程度先鋭にされるべきスパイクを提供する。本例において、スパイクは図3で示されるように、自由端の接線方向よりやや外側に突出し得るので、いかなる場合においても、同スパイクはねじ込まれた時に適切な組織に貫入し、例えば組織の下部から滑り抜けることはない。
【0021】
また、スパイクの軸線方向の厚みAも接続ウェブ4より各スパイクの自由端に向かうにつれて減少することが図2において容易に理解され得る。これは、本模範的実施例において、第1固定手段2のスパイク21,22、並びに第2固定手段3のスパイク31,32の双方に適用される。本例において、第1固定手段2のスパイク21,22の軸線方向において外側に面している各表面、及び第2固定手段3のスパイク31,32の外側に面している各表面は、軸線方向に直交する平面上、すなわち接続ウェブ4の長手方向軸線に直交する平面上に拡がっている。したがって、第1固定手段2のスパイク21,22の外側に面している各表面210,220と第2固定手段3のスパイク31,32の外側に面している各表面310,320との間の距離は一定である。しかしながら、第1固定手段2のスパイク21,22の内側に向いている各表面211,221と、対応する第2固定手段3のスパイク31,32の内側に向いている各表面311,321との間の距離bは、スパイクの自由端を起点と見なすと、接続ウェブ4に向かって減少している。これは螺旋状の形状をもたらす。この形状により、組織保持体1が挿入される場合に、組織保持体1がねじ込まれると、2つの組織は共に引寄せられ、よって組織保持体1はクランプの作用を果す。原則として、第1固定手段2のみか、あるいは第2固定手段3のみが上述のように形成された内側に向かう表面を備えたスパイクを有すれば、このクランプ作用を十分に果すであろう。しかしながら、本例は2つの固定手段がスパイクを有する場合であるので、クランプ作用はさらに増す。
【0022】
もし組織を引き離す必要がある場合には、組織を引き離し、その状態で保持するために、スパイクの内側に向いている表面の間の距離は一定に保たれ、外側に向いている表面の間の距離が増加するように(ウェブから自由端を見た場合)、同スパイクは形成され得ることが容易に理解される。本方法により、拡張動作が行なわれ得る。
【0023】
組織保持体1が生体吸収性物質、特にポリラクチド(polylactides)で製造されている場合は、特に有利である。すなわち、一方においては、固定及び治癒が行われ得るように断裂を結合させることが可能であり、他方においては、後日、再び組織保持体1を除去するために手術による介入を必要としない。
【0024】
図4は、内側の半月板MM(内側半月)における断裂Tの場合において、どのように組織保持体を挿入し得るかを示している。組織保持体1は、既に断裂Tの前端の領域に挿入されており、同組織保持体1はまさに後端領域に挿入されようとしている。本例に関し、カニューレCはまず断裂Tを介してもう一方の半月板部位に貫入するまで完全に貫通させられる。次ぎに、組織保持体1はカニューレCの内部空間を介して、延長部5のスリット50(図1、図2参照)と係合するドライバー(図示されていない)にてカニューレCの前端まで押される。ドライバーは遠位端において、同ドライバーのブレードを囲む孔を有することが可能である。この孔は組織保持体の延長部5を受ける。次ぎに、孔によって囲まれているドライバーのブレードは、延長部5のスリット50に係合し得る。スリット50はブレードを囲む孔に捕捉されているので、ブレードがスリット50から半径方向に逃げることはない。組織保持体1とドライバーとの間の摩擦は、組織保持体1がドライバーの孔から軸線方向に逃げ出るのを十分に防止する。カニューレCが断裂Tを介して、丁度もう一方の半月板部位まで貫入すると、ドライバーは組織保持体1と共にカニューレC内を同カニューレCの遠位端まで押し進められる。そして、カニューレCはわずかに引き戻される。その後、組織保持体1はドライバーにより回転させられる。次に、各スパイク21,22及び各スパイク31,32は、それぞれ断裂Tの手前側と断裂Tの反対側とに位置する組織に貫入し、組織保持体がさらに回転することにより(例えば最大1/4回転)組織は引寄せられ、これにより断裂Tは閉塞される。
【0025】
カニューレCの挿入の前に、組織は断裂Tの両側において既に予備処置が行なわれていても良い。前記予備処置は、半月板周囲の滑膜(perimeniskale Synovium)を治癒応答に対し刺激するために、組織の端部は既に関節鏡のヤスリ又は機械的なシェーバーにより加工される方法による。組織保持体1がカニューレCの補助により挿入され、その後固定されるまで、組織は互いに保持され、断裂Tは挿入された組織保持体によるクランプにより最終的に引寄せられ、その結果、断裂Tは治癒することが可能である。
【0026】
図5は、本発明によるさらなる実施例である組織保持体1aを示す。この実施例においては、図1の実施例と同様に、第1固定手段2a及び第2固定手段3aはそれぞれ2本のスパイク21a,22a及びスパイク31a,32aを有しており、これらのスパイクは接続ウェブ4aの周囲に延びている。しかしながら、上述された組織保持体の実施例と比べて、本実施例におけるスパイクはほぼ円柱形状(すなわち、接続ウェブにおいてやや厚く形成されている伸張部、並びに尖頭を有する自由端を除いて)に形成されている。しかしながら、第1固定手段2a及び第2固定手段3aのスパイク21a,22a,31a,32aは互いに関係していると見なされ、これらのスパイクの自由端に向かってたどると、同スパイクはやはり螺旋形状に、さらに互いから離れる方向に延びている。スパイクの進路を自由端から接続ウェブ4aに向かってたどると、スパイク21a,31a及びスパイク22a,32aの内部に向かう表面の間の距離bはそれぞれ小さくなっていく。このように、ねじ込むことにより、他の模範的実施例を参照して上述されたクランプ作用を同様に果すことが可能である。組織保持体1aのねじ込みは上述のように行われ得る。本目的のために、説明した模範的実施例において延長部を同様に備える。スパイク21a,22a及びスパイク31a,32aの螺旋状の進路をそれぞれ他方の固定手段のスパイクに向かう方向(再び、各スパイクの自由端に向かう方向)に反転することにより、必要により、拡張動作、すなわち組織を引き離すことが可能であろう。
【0027】
【発明の効果】
本発明によれば、断裂した組織を容易に、かつ確実に固定し得るといった優れた効果をもたらす。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に従った組織保持体の模範的実施例を示す斜視図。
【図2】 図1に組織保持体を示す側面図。
【図3】 延長部の方向から見た図1に従った組織保持体を示す正面図。
【図4】 内側の半月板(内側半月)の断裂の治療における組織保持体の挿入を示す概略図。
【図5】 本発明に従った組織保持体のさらに模範的な実施例を示す側面図。
【符号の説明】
1,1a…組織保持体、2,2a…第1固定手段、3,3a…第2固定手段、4,4a…接続ウェブ、21,21a,22,22a,31,31a,32,32a…スパイク。

Claims (9)

  1. 組織に結合され得る第1固定手段(2,2a)と、遠位の組織と結合され得る第2固定手段(3,3a)とを有し、さらに2つの固定手段(2,2a;3,3a)を保持することにより、組織を相対的に保持する手段を有する組織保持体(1,1a)において、第1固定手段(2,2a)及び第2固定手段(3,3a)は各々に同組織保持体の長手方向軸線の周囲に延びる少なくとも1つの、先細りになった先端を備える湾曲したスパイク(21,22,21a,22a;31,32,31a,32a)を有することを特徴とする組織保持体。
  2. スパイク(21,22,21a,22a;31,32,31a,32a)を保持することにより、組織を相対的に保持する手段が、組織保持体の長手方向軸線の方向に延びる接続ウェブ(4,4a)を有することと、スパイク(21,22,21a,22a;31,32,31a,32a)は同接続ウェブ(4,4a)の周囲に延びていることとを特徴とする請求項1に記載の組織保持体。
  3. 第1固定手段(2、2a)の1つ以上の各スパイク(21,22,21a,22a)と第2固定手段(3,3a)の1つ以上の各スパイク(31,32,31a,32a)との間の軸線距離(b)はスパイクの自由端に向かう方向において増加し、スパイクの自由端から接続ウェブ(4,4a)に向かう方向において減少することを特徴とする請求項2に記載の組織保持体。
  4. 各スパイク(21,22,21a,22a;31,32,31a,32a)が組織保持体の長手方向軸線の周囲、すなわち接続ウェブ(4,4a)の周囲において螺旋状に延びていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の組織保持体。
  5. スパイク(21,22,21a,22a;31,32,31a,32a)の軸線方向の厚み(A)がスパイクの自由端に向かう方向において減少することを特徴とする請求項4に記載の組織保持体。
  6. スパイク(21,22,21a,22a;31,32,31a,32a)は、ほぼ円柱状に形成されていることを特徴とする請求項4に記載の組織保持体。
  7. 第1固定手段(2,2a)及び第2固定手段(3,3a)は各々について2つのスパイク(21,22,21a,22a;31,32,31a,32a)を有することと、それぞれの固定手段(2,2a;3,3a)のスパイク(21,22,21a,22a;31,32,31a,32a)は接続ウェブ(4,4a)上の対向する位置から接続ウェブ(4,4a)の周囲を同一方向に延びていることとを特徴とする請求項2乃至6のいずれか1項に記載の組織保持体。
  8. 工具のための延長部(5,5a)が備えられ、同延長部(5,5a)により組織保持体が組織に結合されることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の組織保持体。
  9. 生体吸収性物質、特にポリラクチドで製造されていることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の組織保持体。
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