JP2001120514A - 位相分布測定方法および装置、位相補正方法および装置、並びに、磁気共鳴撮像装置 - Google Patents

位相分布測定方法および装置、位相補正方法および装置、並びに、磁気共鳴撮像装置

Info

Publication number
JP2001120514A
JP2001120514A JP30107699A JP30107699A JP2001120514A JP 2001120514 A JP2001120514 A JP 2001120514A JP 30107699 A JP30107699 A JP 30107699A JP 30107699 A JP30107699 A JP 30107699A JP 2001120514 A JP2001120514 A JP 2001120514A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
phase
phase distribution
reduced
matrix size
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP30107699A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4558866B2 (ja
Inventor
Mitsuharu Miyoshi
光晴 三好
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
GE Healthcare Japan Corp
Original Assignee
GE Yokogawa Medical System Ltd
Yokogawa Medical Systems Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by GE Yokogawa Medical System Ltd, Yokogawa Medical Systems Ltd filed Critical GE Yokogawa Medical System Ltd
Priority to JP30107699A priority Critical patent/JP4558866B2/ja
Publication of JP2001120514A publication Critical patent/JP2001120514A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4558866B2 publication Critical patent/JP4558866B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Image Processing (AREA)
  • Image Analysis (AREA)
  • Magnetic Resonance Imaging Apparatus (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 正確な位相マップを能率良く求める位相分布
測定方法および装置、そのようにして求めた位相マップ
を用いる位相補正方法および装置、並びに、そのような
位相補正を行う磁気共鳴撮像装置を実現する。 【解決手段】 原画像の縮小画像の位相マップを求め
(902,906)、これを原画像のマトリクスサイズ
に対応する位相マップに拡大する(910)。拡大位相
マップを用いて画像の位相補正を行い(914)、位相
補正済みの画像から水・脂肪分離画像を生成する(91
6)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、位相分布測定方法
および装置、位相補正方法および装置、並びに、磁気共
鳴撮像装置に関し、特に、磁気共鳴撮像した画像におけ
る位相分布を測定する方法および装置、測定した位相分
布に基づいてピクセルデータの位相を補正する方法およ
び装置、並びに、位相を補正したピクセルデータに基づ
いて水と脂肪を分離した画像を得る磁気共鳴撮像装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】磁気共鳴撮像装置では、撮像対象を収容
する空間に静磁場を形成し、静磁場空間に勾配磁場と高
周波磁場を形成し、撮像対象のスピン(spin)が発
生する磁気共鳴信号に基づいて画像を生成(再構成)す
るようになっている。脂肪の磁気共鳴信号は、ケミカル
シフト(chemical shift)により水の磁
気共鳴信号とは周波数が異なるので、周波数の相違に基
づく位相差を利用して水と脂肪を別々に画像化すること
が行われる。
【0003】磁気共鳴信号の位相は静磁場強度の不均一
の影響を受けるので、磁場不均一に影響されずに水と脂
肪を別々に画像化するために、静磁場不均一を表す位相
分布すなわち位相マップ(map)を求め、それに基づ
いて予め画像の位相補正を行うようにしている。
【0004】位相マップは、複素数で与えられる画像デ
ータ(data)の位相をピクセル(pixel)ごと
に求めることにより得られる。ノイズ(noise)の
影響を受けない位相マップを得るために、位相マップの
元になる画像についてフィルタリング(filteri
ng)が行われる。
【0005】位相マップを形成する過程で、位相のラッ
プアラウンド(wrap around)の有無を検出
し、ラップアラウンドがある部分ではラップアラウンド
の補正すなわちアンラッピング(unwrappin
g)が行われる。
【0006】ラップアラウンドの有無は、隣り合うピク
セル同士の画像データの位相差の絶対値が2πとなるか
どうかで検出し、ラップアラウンドを検出したピクセル
については、その位相に位相差とは逆符号で2πを加算
する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】位相マップを形成する
には画像データをピクセルごとに処理しなければならな
いので、画像のマトリクスサイズ(matrix si
ze)が大きくなるほど処理時間が長くなるという問題
があった。
【0008】画像のマトリクスサイズを小さくすること
により処理時間を短縮することが可能ではあるが、FO
V(field of view)を同一とした場合、
1ピクセル当たりの撮像対象のボクセル(voxel)
が大きくなるので、同一ボクセル内に位相の異なる複数
のスピンが混在するパーシャルボリューム(parti
al volume)効果により、位相マップが不正確
になるという問題があった。
【0009】本発明は上記の問題点を解決するためにな
されたもので、その目的は、正確な位相マップを能率良
く求める位相分布測定方法および装置、そのようにして
求めた位相マップを用いる位相補正方法および装置、並
びに、そのような位相補正を行う磁気共鳴撮像装置を実
現することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】(1)上記の課題を解決
するための1つの観点での発明は、磁気共鳴撮像した画
像につきマトリクスサイズを縮小した縮小画像を生成
し、前記縮小画像における位相分布を求め、前記求めた
位相分布を前記縮小前の画像のマトリクスサイズに対応
する位相分布に拡大することを特徴とする位相分布測定
方法である。
【0011】この観点での発明では、原画像の縮小画像
の位相マップを求め、これを原画像のマトリクスサイズ
に対応する位相マップに拡大する。縮小画像のピクセル
は原画像のピクセルなのでパーシャルボリュームの影響
が少ない。縮小によりピクセル数が減少するので処理時
間が短縮される。
【0012】(2)上記の課題を解決する他の観点での
発明は、前記マトリクサイズの縮小を前記画像のピクセ
ルを予め定めた個数おきに抽出することにより行うこと
を特徴とする(1)に記載の位相分布測定方法である。
【0013】この観点での発明では、原画像のピクセル
を所定個数おきにサンプリングしたデータで縮小画像を
構成するので、原画像を適切に代表する縮小画像を得る
ことができ、原画像の位相分布を適切に代表する縮小位
相マップを得ることを可能にする。
【0014】(3)上記の課題を解決するための他の観
点での発明は、磁気共鳴撮像した画像につきマトリクス
サイズを縮小した縮小画像を生成する縮小画像生成手段
と、前記縮小画像における位相分布を求める位相分布計
算手段と、前記求めた位相分布を前記縮小前の画像のマ
トリクスサイズに対応する位相分布に拡大する位相分布
拡大手段とを具備することを特徴とする位相分布測定装
置である。
【0015】この観点での発明では、縮小画像生成手段
と位相分布計算手段により、原画像の縮小画像の位相マ
ップを求め、これを位相分布拡大手段により原画像のマ
トリクスサイズに対応する位相マップに拡大する。縮小
画像のピクセルは原画像のピクセルなのでパーシャルボ
リュームの影響が少ない。縮小によりピクセル数が減少
するので処理時間が短縮される。
【0016】(4)上記の課題を解決するための他の観
点での発明は、前記マトリクサイズの縮小を前記画像の
ピクセルを予め定めた個数おきに抽出することにより行
うマトリクスサイズ縮小手段を具備することを特徴とす
る(3)に記載の位相分布測定装置である。
【0017】この観点での発明では、マトリクスサイズ
縮小手段で原画像のピクセルを所定個数おきにサンプリ
ングしたデータで縮小画像を構成するので、原画像を適
切に代表する縮小画像を得ることができ、原画像の位相
分布を適切に代表する縮小位相マップを得ることを可能
にする。
【0018】(5)上記の課題を解決するための他の観
点での発明は、磁気共鳴撮像した画像につきマトリクス
サイズを縮小した縮小画像を生成し、前記縮小画像にお
ける位相分布を求め、前記求めた位相分布を前記撮像し
た画像のマトリクスサイズに対応する位相分布に拡大
し、前記拡大した位相分布を用いて画像の位相補正を行
うことを特徴とする位相補正方法である。
【0019】この観点での発明では、原画像の縮小画像
の位相マップを求め、これを原画像のマトリクスサイズ
に対応する位相マップに拡大する。縮小画像のピクセル
は原画像のピクセルなのでパーシャルボリュームの影響
が少ない。縮小によりピクセル数が減少するので処理時
間が短縮される。拡大した位相マップを用いて画像デー
タの位相補正を行う。
【0020】(6)上記の課題を解決する他の観点での
発明は、前記マトリクサイズの縮小を前記画像のピクセ
ルを予め定めた個数おきに抽出することにより行うこと
を特徴とする(5)に記載の位相補正定方法である。
【0021】この観点での発明では、原画像のピクセル
を所定個数おきにサンプリングしたデータで縮小画像を
構成するので、原画像を適切に代表する縮小画像を得る
ことができ、原画像の位相分布を適切に代表する縮小位
相マップを得ることを可能にする。
【0022】(7)上記の課題を解決するための他の観
点での発明は、磁気共鳴撮像した画像につきマトリクス
サイズを縮小した縮小画像を生成する縮小画像生成手段
と、前記縮小画像における位相分布を求める位相分布計
算手段と、前記求めた位相分布を前記撮像した画像のマ
トリクスサイズに対応する位相分布に拡大する位相分布
拡大手段と、前記拡大した位相分布を用いて画像の位相
補正を行う位相補正手段とを具備することを特徴とする
位相補正装置である。
【0023】この観点での発明では、縮小画像生成手段
と位相分布計算手段により、原画像の縮小画像の位相マ
ップを求め、これを位相分布拡大手段により原画像のマ
トリクスサイズに対応する位相マップに拡大する。縮小
画像のピクセルは原画像のピクセルなのでパーシャルボ
リュームの影響が少ない。縮小によりピクセル数が減少
するので処理時間が短縮される。拡大した位相マップを
用いて位相補正手段で画像データの位相補正を行う。
【0024】(8)上記の課題を解決するための他の観
点での発明は、前記マトリクサイズの縮小を前記画像の
ピクセルを予め定めた個数おきに抽出することにより行
うマトリクスサイズ縮小手段を具備することを特徴とす
る(7)に記載の位相補正装置である。
【0025】この観点での発明では、マトリクスサイズ
縮小手段で原画像のピクセルを所定個数おきにサンプリ
ングしたデータで縮小画像を構成するので、原画像を適
切に代表する縮小画像を得ることができ、原画像の位相
分布を適切に代表する縮小位相マップを得ることを可能
にする。
【0026】(9)上記の課題を解決するための他の観
点での発明は、静磁場空間中の撮像対象について磁気共
鳴を利用して画像を撮像する撮像手段と、前記撮像した
画像につきマトリクスサイズを縮小した縮小画像を生成
する縮小画像生成手段と、前記縮小画像における位相分
布を求める位相分布計算手段と、前記求めた位相分布を
前記撮像した画像のマトリクスサイズに対応する位相分
布に拡大する位相分布拡大手段と、前記拡大した位相分
布を用いて画像の位相補正を行う位相補正手段と、前記
位相補正した画像のピクセルデータの位相差を利用して
水画像と脂肪画像を別々に生成する画像生成手段とを具
備することを特徴とする磁気共鳴撮像装置である。
【0027】この観点での発明では、縮小画像生成手段
と位相分布計算手段により、原画像の縮小画像の位相マ
ップを求め、これを位相分布拡大手段により原画像のマ
トリクスサイズに対応する位相マップに拡大する。縮小
画像のピクセルは原画像のピクセルなのでパーシャルボ
リュームの影響が少ない。縮小によりピクセル数が減少
するので処理時間が短縮される。拡大した位相マップを
用いて位相補正手段で画像データの位相補正を行う。位
相補正済みの画像データに基づいて画像生成手段で水と
脂肪を別々に画像化する。
【0028】(10)上記の課題を解決するための他の
観点での発明は、前記マトリクサイズの縮小を前記画像
のピクセルを予め定めた個数おきに抽出することにより
行うマトリクスサイズ縮小手段を具備することを特徴と
する(9)に記載の磁気共鳴撮像装置である。
【0029】この観点での発明では、マトリクスサイズ
縮小手段で原画像のピクセルを所定個数おきにサンプリ
ングしたデータで縮小画像を構成するので、原画像を適
切に代表する縮小画像を得ることができ、原画像の位相
分布を適切に代表する縮小位相マップを得ることを可能
にする。
【0030】(11)上記の課題を解決するための他の
観点での発明は、静磁場空間中の撮像対象について磁気
共鳴を利用して画像を撮像し、前記撮像した画像につき
マトリクスサイズを縮小した縮小画像を生成し、前記縮
小画像における位相分布を求め、前記求めた位相分布を
前記撮像した画像のマトリクスサイズに対応する位相分
布に拡大し、前記拡大した位相分布を用いて画像の位相
補正を行い、前記位相補正した画像のピクセルデータの
位相差を利用して水画像と脂肪画像を別々に生成するこ
とを特徴とする磁気共鳴撮像方法である。
【0031】この観点での発明では、原画像の縮小画像
の位相マップを求め、これを原画像のマトリクスサイズ
に対応する位相マップに拡大する。縮小画像のピクセル
は原画像のピクセルなのでパーシャルボリュームの影響
が少ない。縮小によりピクセル数が減少するので処理時
間が短縮される。拡大した位相マップを用いて画像デー
タの位相補正を行う。位相補正済みの画像データに基づ
いて水と脂肪を別々に画像化する。
【0032】(12)上記の課題を解決するための他の
観点での発明は、前記マトリクサイズの縮小を前記画像
のピクセルを予め定めた個数おきに抽出することにより
行うことを特徴とする(11)に記載の磁気共鳴撮像方
法である。
【0033】この観点での発明では、原画像のピクセル
を所定個数おきにサンプリングしたデータで縮小画像を
構成するので、原画像を適切に代表する縮小画像を得る
ことができ、原画像の位相分布を適切に代表する縮小位
相マップを得ることを可能にする。
【0034】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を詳細に説明する。なお、本発明は実施の形態
に限定されるものではない。図1に磁気共鳴撮像装置の
ブロック(block)図を示す。本装置は本発明の実
施の形態の一例である。本装置の構成によって、本発明
の装置に関する実施の形態の一例が示される。本装置の
動作によって、本発明の方法に関する実施の形態の一例
が示される。
【0035】図1に示すように、本装置はマグネットシ
ステム(magnet system)100を有す
る。マグネットシステム100は主磁場コイル(coi
l)部102、勾配コイル部106およびRF(rad
io frequency)コイル部108を有する。
これら各コイル部は概ね円筒状の外形を有し、互いに同
軸的に配置されている。マグネットシステム100の内
部空間に、撮像対象300がクレードル(cradl
e)500に搭載されて図示しない搬送手段により搬入
および搬出される。撮像対象300は、本発明における
撮像対象の実施の形態の一例である。
【0036】主磁場コイル部102はマグネットシステ
ム100の内部空間に静磁場を形成する。静磁場の方向
は概ね撮像対象300の体軸の方向に平行である。すな
わちいわゆる水平磁場を形成する。主磁場コイル部10
2は例えば超伝導コイルを用いて構成される。なお、超
伝導コイルに限らず常伝導コイル等を用いて構成しても
良いのはもちろんである。
【0037】勾配コイル部106は静磁場強度に勾配を
持たせるための勾配磁場を生じる。発生する勾配磁場
は、スライス(slice)勾配磁場、リードアウト
(read out)勾配磁場およびフェーズエンコー
ド(phase encode)勾配磁場の3種であ
り、これら3種類の勾配磁場に対応して勾配コイル部1
06は図示しない3系統の勾配コイルを有する。
【0038】RFコイル部108は静磁場空間に撮像対
象300の体内のスピンを励起するための高周波磁場を
形成する。以下、高周波磁場を形成することをRF励起
信号の送信という。RFコイル部108は、また、励起
されたスピンが生じる電磁波すなわち磁気共鳴信号を受
信する。RFコイル部108は図示しない送信用のコイ
ルおよび受信用のコイルを有する。送信用のコイルおよ
び受信用のコイルは、同じコイルを兼用するかあるいは
それぞれ専用のコイルを用いる。
【0039】勾配コイル部106には勾配駆動部130
が接続されている。勾配駆動部130は勾配コイル部1
06に駆動信号を与えて勾配磁場を発生させる。勾配駆
動部130は、勾配コイル部106における3系統の勾
配コイルに対応して、図示しない3系統の駆動回路を有
する。
【0040】RFコイル部108にはRF駆動部140
が接続されている。RF駆動部140はRFコイル部1
08に駆動信号を与えてRF励起信号を送信し、撮像対
象300の体内のスピンを励起する。
【0041】RFコイル部108には、また、データ収
集部150が接続されている。データ収集部150はR
Fコイル部108が受信した受信信号を取り込み、それ
をディジタルデータ(digital data)とし
て収集する。
【0042】勾配駆動部130、RF駆動部140およ
びデータ収集部150には制御部160が接続されてい
る。制御部160は、勾配駆動部130ないしデータ収
集部150をそれぞれ制御する。
【0043】データ収集部150の出力側はデータ処理
部170に接続されている。データ処理部170は、デ
ータ収集部150から取り込んだデータを図示しないメ
モリ(memory)に記憶する。メモリ内にはデータ
空間が形成される。データ空間は2次元フーリエ(Fo
urier)空間を構成する。データ処理部170は、
これら2次元フーリエ空間のデータを2次元逆フーリエ
変換して撮像対象300の画像を再構成する。
【0044】データ処理部170は制御部160に接続
されている。データ処理部170は制御部160の上位
にあってそれを統括する。データ処理部170には、表
示部180および操作部190が接続されている。表示
部180は、データ処理部170から出力される再構成
画像および各種の情報を表示する。操作部190は、操
作者によって操作され、各種の指令や情報等をデータ処
理部170に入力する。
【0045】図2に、磁気共鳴撮像装置のブロック図を
示す。本装置は本発明の実施の形態の一例である。本装
置の構成によって、本発明の装置に関する実施の形態の
一例が示される。本装置の動作によって、本発明の方法
に関する実施の形態の一例が示される。
【0046】図2に示す装置は、図1に示した装置とは
異なるマグネットシステム100’を有する。マグネッ
トシステム100’以外は図1に示した装置と同様な構
成になっており、同様な部分に同一の符号を付して説明
を省略する。
【0047】マグネットシステム100’は主磁場マグ
ネット部102’、勾配コイル部106’およびRFコ
イル部108’を有する。これら主磁場マグネット部1
02’および各コイル部は、いずれも空間を挟んで互い
に対向する1対のものからなる。また、いずれも概ね円
盤状の外形を有し中心軸を共有して配置されている。マ
グネットシステム100’の内部空間に、撮像対象30
0がクレードル500に搭載されて図示しない搬送手段
により搬入および搬出される。
【0048】主磁場マグネット部102’はマグネット
システム100’の内部空間に静磁場を形成する。静磁
場の方向は概ね撮像対象300の体軸方向と直交する。
すなわちいわゆる垂直磁場を形成する。主磁場マグネッ
ト部102’は例えば永久磁石等を用いて構成される。
なお、永久磁石に限らず超伝導電磁石あるいは常伝導電
磁石等を用いて構成しても良いのはもちろんである。
【0049】勾配コイル部106’は静磁場強度に勾配
を持たせるための勾配磁場を生じる。発生する勾配磁場
は、スライス勾配磁場、リードアウト勾配磁場およびフ
ェーズエンコード勾配磁場の3種であり、これら3種類
の勾配磁場に対応して勾配コイル部106’は図示しな
い3系統の勾配コイルを有する。
【0050】RFコイル部108’は静磁場空間に撮像
対象300の体内のスピンを励起するためのRF励起信
号を送信する。RFコイル部108’は、また、励起さ
れたスピンが生じる磁気共鳴信号を受信する。RFコイ
ル部108’は図示しない送信用のコイルおよび受信用
のコイルを有する。送信用のコイルおよび受信用のコイ
ルは、同じコイルを兼用するかあるいはそれぞれ専用の
コイルを用いる。
【0051】図3に、磁気共鳴撮像に用いるパルスシー
ケンス(pulse sequence)の一例を示
す。このパルスシーケンスは、スピンエコー(SE:S
pinEcho)法のパルスシーケンスである。
【0052】すなわち、(1)はSE法におけるRF励
起用の90°パルスおよび180°パルスのシーケンス
であり、(2)、(3)、(4)および(5)は、同じ
くそれぞれ、スライス勾配Gs、リードアウト勾配G
r、フェーズエンコード勾配GpおよびスピンエコーM
Rのシーケンスである。なお、90°パルスおよび18
0°パルスはそれぞれ中心信号で代表する。パルスシー
ケンスは時間軸tに沿って左から右に進行する。
【0053】同図に示すように、90°パルスによりス
ピンの90°励起が行われる。このときスライス勾配G
sが印加され所定のスライスについての選択励起が行わ
れる。90°励起から所定の時間後に、180°パルス
による180°励起すなわちスピン反転が行われる。こ
のときもスライス勾配Gsが印加され、同じスライスに
ついての選択的反転が行われる。
【0054】90°励起とスピン反転の間の期間に、リ
ードアウト勾配Grおよびフェーズエンコード勾配Gp
が印加される。リードアウト勾配Grによりスピンのデ
ィフェーズ(dephase)が行われる。フェーズエ
ンコード勾配Gpによりスピンのフェーズエンコードが
行われる。
【0055】スピン反転後、リードアウト勾配Grでス
ピンをリフェーズ(rephase)してスピンエコー
MRを発生させる。スピンエコーMRはデータ収集部1
50によりビューデータ(view data)として
収集される。このようなパルスシーケンスが周期TR
(repetition time)で64〜512回
繰り返される。繰り返しのたびにフェーズエンコード勾
配Gpを変更し、毎回異なるフェーズエンコードを行
う。これによって、64〜512ビューのビューデータ
が得られる。
【0056】スピンエコーMRは、エコー中心に関して
対称的な波形を持つRF信号となる。中心エコーは90
°励起からTE(echo time)後に生じる。時
間TEを適切に選ぶことにより、水のエコーと脂肪のエ
コーの位相差をπ/2とすることができる。位相差をπ
/2にするTEは静磁場強度が0.2Tの場合で2τ+
8.6msまたは2τ−8.6ms程度である。なお、
τは90°励起から180°励起までの時間間隔であ
る。この程度のTEで得られるスピンエコーは十分な信
号強度を有する。なお、水のエコーと脂肪のエコーの位
相差をπ/2としないときは、このようなTEの設定を
する必要はない。
【0057】磁気共鳴撮像用パルスシーケンスの他の例
を図4に示す。このパルスシーケンスは、グラディエン
トエコー(GRE:Gradient Echo)法の
パルスシーケンスである。
【0058】すなわち、(1)はGRE法におけるRF
励起用のα°パルスのシーケンスであり、(2)、
(3)、(4)および(5)は、同じくそれぞれ、スラ
イス勾配Gs、リードアウト勾配Gr、フェーズエンコ
ード勾配GpおよびスピンエコーMRのシーケンスであ
る。なお、α°パルスは中心信号で代表する。パルスシ
ーケンスは時間軸tに沿って左から右に進行する。
【0059】同図に示すように、α°パルスによりスピ
ンのα°励起が行われる。αは90以下である。このと
きスライス勾配Gsが印加され所定のスライスについて
の選択励起が行われる。
【0060】α°励起後、フェーズエンコード勾配Gp
によりスピンのフェーズエンコードが行われる。次に、
リードアウト勾配Grにより先ずスピンをディフェーズ
し、次いでスピンをリフェーズして、グラディエントエ
コーMRを発生させる。グラディエントエコーMRはデ
ータ収集部150によりビューデータとして収集され
る。このようなパルスシーケンスが周期TRで64〜5
12回繰り返される。繰り返しのたびにフェーズエンコ
ード勾配Gpを変更し、毎回異なるフェーズエンコード
を行う。これによって、64〜512ビューのビューデ
ータが得られる。
【0061】グラディエントエコーMRは、エコー中心
に関して対称的な波形を持つRF信号となる。中心エコ
ーはα°励起からTE後に生じる。時間TEを適切に選
ぶことにより、水のエコーと脂肪のエコーの位相差をπ
/2とすることができる。位相差をπ/2にするTEは
静磁場強度が0.2Tの場合で8.6ms程度である。
この程度のTEで得られるグラディエントエコーは十分
な信号強度を有する。なお、水のエコーと脂肪のエコー
の位相差をπ/2としないときは、このようなTEの設
定をする必要はない。
【0062】図3または図4のパルスシーケンスによっ
て得られたビューデータが、データ処理部170のメモ
リに収集される。なお、パルスシーケンスはSE法また
はGRE法に限るものではなく、例えばファーストスピ
ンエコー(FSE:FastSpin Echo)法や
エコープラナーイメージング(EPI:EchoPla
nar Imaging)等、他の適宜の技法のもので
あって良いのはいうまでもない。
【0063】データ処理部170は、ビューデータを2
次元逆フーリエ変換して撮像対象300の断層像を再構
成する。再構成した画像はメモリに記憶する。ここまで
の本装置の構成および機能は、本発明における撮像手段
の実施の形態の一例である。
【0064】データ処理部170は、再構成した画像か
ら、水分を画像化した像および脂肪分を画像化した像を
それぞれ生成する。以下、水分を画像化した像を水像、
脂肪分を画像化した像を脂肪像という。
【0065】水像および脂肪像を生成するに当たり、デ
ータ処理部170は、静磁場の強度分布に相当する位相
分布すなわち位相マップを求める。なお、位相マップは
水・脂肪分離撮像のためばかりでなく、通常の撮像にお
ける位相補正のために求めるようにしても良いのはいう
までもない。
【0066】データ処理部170は、本発明の位相分布
測定装置の実施の形態の一例である。データ処理部17
0の構成によって、本発明の装置に関する実施の形態の
一例が示される。データ処理部170の動作によって、
本発明の方法に関する実施の形態の一例が示される。
【0067】データ処理部170は、また、位相マップ
を用いて、磁場不均一の影響を除去する位相補正を行
う。データ処理部170は、本発明の位相補正装置の実
施の形態の一例である。データ処理部170の構成によ
って、本発明の装置に関する実施の形態の一例が示され
る。データ処理部170の動作によって、本発明の方法
に関する実施の形態の一例が示される。
【0068】水像と脂肪像を分離して生成する観点から
見たデータ処理部170のブロック図を図5に示す。同
図の各ブロックの機能は、例えばコンピュータプログラ
ム(computer program)等により実現
される。以下同様である。
【0069】同図に示すように、データ処理部170は
縮小画像形成部702を有する。縮小画像形成部702
には、前段の画像再構成部700から再構成画像が入力
される。再構成画像としては、例えば標準ファントム
(phantom)を撮像して得た像等が用いられる。
なお、標準ファントムは水成分だけを含むものである。
再構成画像のピクセルデータ(pixel data)
は複素数で与えられる。すなわち、ピクセルデータは実
数成分と虚数成分を有する。以下、実数成分および虚数
成分をそれぞれリアルパート(real part)お
よびイマジナリパート(imaginary par
t)という。
【0070】縮小画像形成部702は入力画像を縮小し
た画像を形成する。具体的には、入力画像が例えば図6
の(a)に示すようなものである場合、斜線で示すよう
に、入力画像のピクセルデータを例えば4x4マトリク
ス単位で1つずつ抽出し、それら抽出したピクセルデー
タにより(b)に示すような画像を形成する。縮小画像
形成部702は、本発明における縮小画像生成手段の実
施の形態の一例である。
【0071】(b)に示した画像は、原画像を1/16
に縮小した画像となる。原画像のマトリクスサイズが例
えば256x256である場合、縮小画像のマトリクス
サイズは64x64になる。これによって、縮小画像の
ピクセル数は原画像の1/16に削減される。なお、ピ
クセルデータを抽出する単位は4x4マトリクスに限る
ものではなく、縮小率に応じて適宜に設定して良い。
【0072】縮小画像についてフィルタリング部704
がフィルタリングを行う。フィルタリング部704は、
本発明におけるフィルタリング手段の実施の形態の一例
である。フィルタリングは例えばローパスフィルタリン
グ(low−pass filtering)であり、
これによってピクセルデータに含まれるノイズが除去さ
れる。ピクセル数が1/16に減少したことにより、フ
ィルタリングの所要時間も原画像をフィルタリングする
場合の1/16程度に減少する。
【0073】フィルタリング後の縮小画像につき、位相
マップ形成部706で位相マップを形成する。位相マッ
プ形成部706は、ピクセルごとに複素数データの位相
すなわちリアルパートとイマジナリパートのアークタン
ジェント(arc tangent)を求め、この位相
をピクセル値とする画像すなわち位相マップを形成す
る。位相マップ形成部706は、本発明における位相分
布計算手段の実施の形態の一例である。
【0074】縮小画像のマトリクスサイズは小さいもの
の、ピクセルデータはマトリクスサイズが大きいしたが
ってボクセルサイズが小さい画像のものであるから、パ
ーシャルボリュームの影響が小さくなっている。このた
め、パーシャルボリュームの影響が少ない位相マップを
得ることができる。また、ピクセル数が1/16に減少
したことにより、位相マップの形成に要する時間は、原
画像から求める場合の1/16程度に減少する。
【0075】位相マップの模式図を図7の(a)に示
す。同図は、位相マップの1次元プロファイル(pro
file)である。位相マップの1次元プロファイル
(以下、単に位相マップという)は、静磁場が均一な場
合は、同図の一点鎖線で示すように、位相0に相当する
水平な直線になるべきであるが、例えば静磁場がリニア
(linear)に変化するような不均一性を持つとす
ると、それに対応した傾斜で位相が変化する位相マップ
となる。
【0076】撮像空間での静磁場強度は予めシミング
(shimming)が行われているにより、局所的に
急激に変化することはなく概ね滑らかに変化するので、
マトリクスサイズが小さい位相マップでも磁場不均一を
正しく表すことができる。
【0077】位相マップには、±πの範囲を逸脱した位
相が±πの範囲内に折り返すいわゆるラップアラウンド
が生じる。このような位相マップにつき位相アンラッピ
ング(unwrapping)部708で位相アンラッ
ピングを行う。位相アンラッピング部708は、本発明
における位相アンラッピング手段の実施の形態の一例で
ある。
【0078】位相アンラッピング部708は、図7の
(a)に示すようにラップアラウンドすなわち2πの位
相差が生じている部分で、位相差とは逆符号で2πを加
算し、位相マップを(b)のようにラップアラウンドの
ないものにする。ピクセル数が1/16に減少したこと
により、処理時間は原画像と同じマトリクスサイズの位
相マップの場合の1/16程度に減少する。
【0079】アンラッピングされた位相マップにつき、
位相マップ拡大部710により原画像のマトリクスサイ
ズと同じマトリクスサイズを持つ位相マップに拡大す
る。位相マップ拡大部710は、本発明における位相分
布拡大手段の実施の形態の一例である。
【0080】位相マップ拡大部710は、補間演算によ
り縮小位相マップ(b)から拡大位相マップ(c)を生
成する。補間演算としては直線補間(1次補間)が計算
が単純な点で好ましい。なお、直線補間に限るものでは
なく、高次補間やスプライン(spline)補間を用
いても良いのはいうまでもない。これらは精度の高い補
間を行う点で好ましい。
【0081】また、位相マップの拡大は、フーリエ空間
を経由して行うようにしても良い。これを図8によって
説明する。同図の(a)に示すように、マトリクスサイ
ズが例えば64x64の実空間の位相マップがあるとす
ると、先ずそれを2次元フーリエ変換して、同図の
(b)に示すように、フーリエ空間でのマトリクスサイ
ズが64x64の位相マップとする。
【0082】次に、フーリエ空間で位相マップを含む2
56x256のマトリクスを設定し、位相マップの外側
を全て0データで埋める。次に、このようなフーリエ空
間のデータを2次元逆フーリエ変換する。これによっ
て、同図の(c)に示すように、マトリクスサイズが2
56x256の実空間の位相マップ、すなわち、原画像
と同じマトリクスサイズに拡大した位相マップを得る。
この方法は、マトリクスの拡大を円滑に行う点で好まし
い。
【0083】上記のような位相マップの拡大処理を含め
ても、最終的な位相マップを得るまでの所要時間は、従
来のように原画像から直接求める場合よりも大幅に短縮
することができる。拡大位相マップは、静磁場の強度分
布すなわち静磁場不均一を原画像のピクセル対応で表
す。位相マップは位相マップメモリ712に記憶され
る。
【0084】位相マップメモリ712に記憶された位相
マップは、位相補正部714において再構成画像の位相
補正に利用される。位相補正部714は、画像再構成部
700から位相補正すべき再構成画像を入力し、そのピ
クセルデータの位相を位相マップにおける対応するピク
セルの位相によって補正する。位相補正部714は、本
発明における位相補正手段の実施の形態の一例である。
【0085】位相を補正した複素画像は水・脂肪分離部
716に入力される。水・脂肪分離部716は、本発明
における画像生成手段の実施の形態の一例である。水・
脂肪分離部716は、位相補正済みの複素画像のリアル
パートを用いて水像を生成し、イマジナリパートを用い
て脂肪像を生成する。これによって、正確な水像および
脂肪像を得ることができる。生成した水像は水像メモリ
718に記憶し、脂肪像は脂肪像メモリ720に記憶す
る。
【0086】位相マップを求めるための元画像として撮
像対象300を撮像したものを用いる場合は、上記のパ
ルスシーケンスにより、水像と脂肪像はπ/2の位相差
を持つので、位相マップは脂肪像に相当するところでは
静磁場不均一よる位相にπ/2を加えた位相を持つ。
【0087】このような位相マップで位相補正を行う
と、水像と脂肪像の位相差までも補正してしまい、水・
脂肪分離画像を得ることができなくなる。そこで、撮像
対象300を撮像した画像から位相マップを求める場合
は次のような処理を行う。
【0088】図9に、水像と脂肪像がπ/2の位相差を
持つ画像から位相マップを求める観点でのデータ処理部
170のブロック図を示す。同図に示すように、データ
処理部170はパワー(power)画像形成部902
および位相分布計算部904を有する。パワー画像形成
部902および位相分布計算部904には、再構成画像
が入力される。
【0089】パワー画像形成部902は、ピクセルごと
の複素数データのパワーを求め、このパワーをピクセル
値とする画像すなわちパワー画像を形成する。位相分布
計算部904は、再構成画像の位相分布を求める。位相
分布の模式図を図10の(a)に示す。同図は、断層像
が脂肪像とその周囲を囲む水像からなる場合の、位相分
布の1次元プロファイル(profile)である。
【0090】位相分布の1次元プロファイル(以下、単
に位相分布という)は、静磁場が均一であるとすると、
水像の位相が0になることにより、同図の一点鎖線で示
すような図形になるべきであるが、例えば静磁場がリニ
ア(linear)に傾斜す不均一性を持つとすると、
実線で示すような位相分布となる。
【0091】位相分布は位相4倍部906に入力され
る。位相4倍部906は位相分布における各位相をを4
倍する。これにより、図10の(b)に示すような位相
分布が得られる。同図に示すように、4倍したことによ
り水と脂肪の位相差が2πになり両者は同相となる。な
お、位相分布にはラップアラウンドが生じる。また、そ
れに加えて、水と脂肪の境界部分では位相の不連続ない
し急変が生じる。
【0092】このような位相分布が複素画像形成部90
8に入力される。複素画像形成部908にはパワー画像
形成部902からパワー画像も入力される。複素画像形
成部908は、位相分布とパワー画像に基づいて複素画
像を形成する。
【0093】複素画像のリアルパートは、パワー画像デ
ータのコサイン(cosine)として求められる。複
素画像のイマジナリパートは、パワー画像データのサイ
ン(sine)として求められる。なお、コサインおよ
びサインの演算に用いる角度は位相角度である。
【0094】複素画像はローパスフィルタ部910を通
して位相分布計算部912に入力される。位相分布計算
部912は、ローパスフィルタリングされた複素画像か
ら位相分布を形成する。ローパスフィルタリングによ
り、位相分布は、図11の(a)に示すような位相の不
連続ないし急変部分が、例えば(b)に示すように連続
化ないし急変緩和されたものとなる。
【0095】このような位相分布が位相アンラッピング
部914に入力される。アンラッピング部914は、図
12の(a)に示すようにラップアラウンドしている位
相を(b)のようにアンラッピングする。
【0096】アンラッピングされた位相分布は位相1/
4倍部916に入力される。位相1/4倍部916は入
力位相を1/4倍する。これにより、図12の(c)に
示すような位相分布が得られる。この位相分布は、撮像
対象300が水だけからなる場合の位相分布に相当す
る。したがって、この位相分布は静磁場の強度分布すな
わち静磁場不均一を表すものとなる。このような処理
を、図5に示した位相マップ形成部706での処理に置
き換えることにより、脂肪像に影響されない位相マップ
を得ることができる。
【0097】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、正確な位相マップを能率良く求める位相分布測定
方法および装置、そのようにして求めた位相マップを用
いる位相補正方法および装置、並びに、そのような位相
補正を行う磁気共鳴撮像装置を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例の装置のブロック図
である。
【図2】本発明の実施の形態の一例の装置のブロック図
である。
【図3】図1または図2に示した装置が実行するパルス
シーケンスの一例を示す図である。
【図4】図1または図2に示した装置が実行するパルス
シーケンスの一例を示す図である。
【図5】図1または図2に示した装置におけるデータ処
理部のブロック図である。
【図6】図5に示したデータ処理部の機能を説明する図
である。
【図7】図5に示したデータ処理部の機能を説明する図
である。
【図8】図5に示したデータ処理部の機能を説明する図
である。
【図9】図1または図2に示した装置におけるデータ処
理部のブロック図である。
【図10】図9に示したデータ処理部の機能を説明する
図である。
【図11】図9に示したデータ処理部の機能を説明する
図である。
【図12】図9に示したデータ処理部の機能を説明する
図である。
【符号の説明】
100,100’ マグネットシステム 102 主磁場コイル部 102’ 主磁場マグネット部 106,106’ 勾配コイル部 108,108’ RFコイル部 130 勾配駆動部 140 RF駆動部 150 データ収集部 160 制御部 170 データ処理部 180 表示部 190 操作部 300 撮像対象 500 クレードル 700 画像再構成部 902 縮小画像形成部 904 フィルタリング部 906 位相マップ形成部 908 位相アンラッピング部 910 位相拡大部 912 位相マップメモリ 914 位相補正部 916 水・脂肪分離部 718 水像メモリ 720 脂肪像メモリ

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気共鳴撮像した画像につきマトリクス
    サイズを縮小した縮小画像を生成し、 前記縮小画像における位相分布を求め、 前記求めた位相分布を前記縮小前の画像のマトリクスサ
    イズに対応する位相分布に拡大する、ことを特徴とする
    位相分布測定方法。
  2. 【請求項2】 前記縮小画像についてフィルタリングを
    行う、ことを特徴とする請求項1に記載の位相分布測定
    方法。
  3. 【請求項3】 前記求めた位相分布について位相アンラ
    ッピングを行う、ことを特徴とする請求項1または請求
    項2に記載の位相分布測定方法。
  4. 【請求項4】 前記マトリクサイズの縮小を前記画像の
    ピクセルを予め定めた個数おきに抽出することにより行
    う、ことを特徴とする請求項1ないし請求項3のうちの
    いずれか1つに記載の位相分布測定方法。
  5. 【請求項5】 磁気共鳴撮像した画像につきマトリクス
    サイズを縮小した縮小画像を生成する縮小画像生成手段
    と、 前記縮小画像における位相分布を求める位相分布計算手
    段と、 前記求めた位相分布を前記縮小前の画像のマトリクスサ
    イズに対応する位相分布に拡大する位相分布拡大手段
    と、を具備することを特徴とする位相分布測定装置。
  6. 【請求項6】 前記縮小画像についてフィルタリングを
    行うフィルタリング手段、を具備することを特徴とする
    請求項5に記載の位相分布測定装置。
  7. 【請求項7】 前記求めた位相分布について位相アンラ
    ッピングを行う位相アンラッピング手段、を具備するこ
    とを特徴とする請求項5または請求項6に記載の位相分
    布測定装置。
  8. 【請求項8】 前記マトリクサイズの縮小を前記画像の
    ピクセルを予め定めた個数おきに抽出することにより行
    うマトリクスサイズ縮小手段、を具備することを特徴と
    する請求項5ないし請求項7のうちのいずれか1つに記
    載の位相分布測定装置。
  9. 【請求項9】 磁気共鳴撮像した画像につきマトリクス
    サイズを縮小した縮小画像を生成し、 前記縮小画像における位相分布を求め、 前記求めた位相分布を前記撮像した画像のマトリクスサ
    イズに対応する位相分布に拡大し、 前記拡大した位相分布を用いて画像の位相補正を行う、
    ことを特徴とする位相補正方法。
  10. 【請求項10】 前記縮小画像についてフィルタリング
    を行う、ことを特徴とする請求項9に記載の位相補正方
    法。
  11. 【請求項11】 前記求めた位相分布について位相アン
    ラッピングを行う、ことを特徴とする請求項9または請
    求項10に記載の位相補正方法。
  12. 【請求項12】 前記マトリクサイズの縮小を前記画像
    のピクセルを予め定めた個数おきに抽出することにより
    行う、ことを特徴とする請求項9ないし請求項11のう
    ちのいずれか1つに記載の位相補正方法。
  13. 【請求項13】 磁気共鳴撮像した画像につきマトリク
    スサイズを縮小した縮小画像を生成する縮小画像生成手
    段と、 前記縮小画像における位相分布を求める位相分布計算手
    段と、 前記求めた位相分布を前記撮像した画像のマトリクスサ
    イズに対応する位相分布に拡大する位相分布拡大手段
    と、 前記拡大した位相分布を用いて画像の位相補正を行う位
    相補正手段と、を具備することを特徴とする位相補正装
    置。
  14. 【請求項14】 前記縮小画像についてフィルタリング
    を行うフィルタリング手段、を具備することを特徴とす
    る請求項13に記載の位相補正装置。
  15. 【請求項15】 前記求めた位相分布について位相アン
    ラッピングを行う位相アンラッピング手段、を具備する
    ことを特徴とする請求項13または請求項14に記載の
    位相補正装置。
  16. 【請求項16】 前記マトリクサイズの縮小を前記画像
    のピクセルを予め定めた個数おきに抽出することにより
    行うマトリクスサイズ縮小手段、を具備することを特徴
    とする請求項13ないし請求項15のうちのいずれか1
    つに記載の位相補正装置。
  17. 【請求項17】 静磁場空間中の撮像対象について磁気
    共鳴を利用して画像を撮像する撮像手段と、 前記撮像した画像につきマトリクスサイズを縮小した縮
    小画像を生成する縮小画像生成手段と、 前記縮小画像における位相分布を求める位相分布計算手
    段と、 前記求めた位相分布を前記撮像した画像のマトリクスサ
    イズに対応する位相分布に拡大する位相分布拡大手段
    と、 前記拡大した位相分布を用いて画像の位相補正を行う位
    相補正手段と、 前記位相補正した画像のピクセルデータの位相差を利用
    して水画像と脂肪画像を別々に生成する画像生成手段
    と、を具備することを特徴とする磁気共鳴撮像装置。
  18. 【請求項18】 前記縮小画像についてフィルタリング
    を行うフィルタリング手段、を具備することを特徴とす
    る請求項17に記載の磁気共鳴撮像装置。
  19. 【請求項19】 前記求めた位相分布について位相アン
    ラッピングを行う位相アンラッピング手段、を具備する
    ことを特徴とする請求項17または請求項18に記載の
    磁気共鳴撮像装置。
  20. 【請求項20】 前記マトリクサイズの縮小を前記画像
    のピクセルを予め定めた個数おきに抽出することにより
    行うマトリクスサイズ縮小手段、を具備することを特徴
    とする請求項17ないし請求項19のうちのいずれか1
    つに記載の磁気共鳴撮像装置。
JP30107699A 1999-10-22 1999-10-22 位相分布測定方法および装置、位相補正方法および装置、並びに、磁気共鳴撮像装置 Expired - Fee Related JP4558866B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30107699A JP4558866B2 (ja) 1999-10-22 1999-10-22 位相分布測定方法および装置、位相補正方法および装置、並びに、磁気共鳴撮像装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30107699A JP4558866B2 (ja) 1999-10-22 1999-10-22 位相分布測定方法および装置、位相補正方法および装置、並びに、磁気共鳴撮像装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001120514A true JP2001120514A (ja) 2001-05-08
JP4558866B2 JP4558866B2 (ja) 2010-10-06

Family

ID=17892592

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP30107699A Expired - Fee Related JP4558866B2 (ja) 1999-10-22 1999-10-22 位相分布測定方法および装置、位相補正方法および装置、並びに、磁気共鳴撮像装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4558866B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6774629B2 (en) * 2001-10-04 2004-08-10 Ge Medical Systems Global Technology Company, Llc Systems and methods for identifying phases of water and fat

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6373947A (ja) * 1986-09-18 1988-04-04 株式会社東芝 磁気共鳴イメ−ジング方法
JPS63238856A (ja) * 1986-08-07 1988-10-04 エヌ・ベ−・フィリップス・フル−イランペンファブリケン 核磁化分布決定方法及び装置
JPS6434344A (en) * 1987-07-31 1989-02-03 Hitachi Ltd Phase correcting method in magnetic resonance imaging apparatus
JPS6476843A (en) * 1987-09-16 1989-03-22 Sanyo Electric Co Phase correction method in magnetic resonance diagnostic apparatus
JPH02224739A (ja) * 1989-02-28 1990-09-06 Shimadzu Corp Mr位相データの補間装置
JPH05154131A (ja) * 1991-12-10 1993-06-22 Toshiba Corp 磁気共鳴診断装置
JPH0698875A (ja) * 1992-09-22 1994-04-12 Hitachi Ltd 核磁気共鳴による位相分布の補正方法
JP2000083926A (ja) * 1998-09-01 2000-03-28 General Electric Co <Ge> 位相感応性mrイメ―ジング方法及び装置

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63238856A (ja) * 1986-08-07 1988-10-04 エヌ・ベ−・フィリップス・フル−イランペンファブリケン 核磁化分布決定方法及び装置
JPS6373947A (ja) * 1986-09-18 1988-04-04 株式会社東芝 磁気共鳴イメ−ジング方法
JPS6434344A (en) * 1987-07-31 1989-02-03 Hitachi Ltd Phase correcting method in magnetic resonance imaging apparatus
JPS6476843A (en) * 1987-09-16 1989-03-22 Sanyo Electric Co Phase correction method in magnetic resonance diagnostic apparatus
JPH02224739A (ja) * 1989-02-28 1990-09-06 Shimadzu Corp Mr位相データの補間装置
JPH05154131A (ja) * 1991-12-10 1993-06-22 Toshiba Corp 磁気共鳴診断装置
JPH0698875A (ja) * 1992-09-22 1994-04-12 Hitachi Ltd 核磁気共鳴による位相分布の補正方法
JP2000083926A (ja) * 1998-09-01 2000-03-28 General Electric Co <Ge> 位相感応性mrイメ―ジング方法及び装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6774629B2 (en) * 2001-10-04 2004-08-10 Ge Medical Systems Global Technology Company, Llc Systems and methods for identifying phases of water and fat
KR100463363B1 (ko) * 2001-10-04 2004-12-29 지이 메디컬 시스템즈 글로발 테크놀러지 캄파니 엘엘씨 자기 공명 촬상 장치

Also Published As

Publication number Publication date
JP4558866B2 (ja) 2010-10-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3353826B2 (ja) 磁場不均一測定装置、位相補正装置および磁気共鳴撮像装置
US8148981B2 (en) MRI apparatus and MRI method for SSFP with center frequency and 1st order gradient moments zeroed
JP4049649B2 (ja) 磁気共鳴撮影装置
EP1094333B1 (en) Phase correction method and apparatus
KR100405922B1 (ko) 구배 자장 인가 방법 및 장치, 및 자기 공명 촬상 장치
US6906515B2 (en) Magnetic resonance imaging device and method
JP2001120515A (ja) 位相分布測定方法および装置、位相補正方法および装置、並びに、磁気共鳴撮像装置
JP3519128B2 (ja) 磁気共鳴イメージング装置
JP4192139B2 (ja) Ssfpパルスシーケンスにおけるフェーズサイクリング法および磁気共鳴撮影装置
JP4071430B2 (ja) 磁気共鳴撮影装置
JP4558866B2 (ja) 位相分布測定方法および装置、位相補正方法および装置、並びに、磁気共鳴撮像装置
JP4901031B2 (ja) 位相矛盾検出方法および装置、位相矛盾解消方法および装置、並びに、磁気共鳴撮影装置
JPH08191816A (ja) Mrスペクトロスコピーおよびmris装置
US20210373099A1 (en) Method and system for magnetic resonance
JP2002052005A (ja) 磁気共鳴イメージング方法
US4896111A (en) Method and system for improving resolution of images in magnetic resonance imaging
JP2004154399A (ja) 群遅延最適化方法および磁気共鳴撮影装置
JP4494937B2 (ja) Mri装置
CN114624639A (zh) 磁共振成像装置及其控制方法
JP2004254884A (ja) 磁気共鳴撮影装置
JPH0811115B2 (ja) 核磁気共鳴を用いた検査装置
JPH06335467A (ja) Mri装置
JP2001161661A (ja) 磁気共鳴信号収集方法および装置、磁気共鳴撮影装置並びに記録媒体

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20061006

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20081002

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091006

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20091204

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100223

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100422

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100629

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100722

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130730

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130730

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees