JPH08191816A - Mrスペクトロスコピーおよびmris装置 - Google Patents

Mrスペクトロスコピーおよびmris装置

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JPH08191816A
JPH08191816A JP7006232A JP623295A JPH08191816A JP H08191816 A JPH08191816 A JP H08191816A JP 7006232 A JP7006232 A JP 7006232A JP 623295 A JP623295 A JP 623295A JP H08191816 A JPH08191816 A JP H08191816A
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spectrum
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slice
mrs
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Eiji Yoshitome
英二 吉留
Hiroyuki Kabasawa
宏之 椛沢
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GE Yokogawa Medical System Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 任意形状の対象領域のMRスペクトラムをそ
の対象領域以外の部分からのコンタミネーションを抑制
して得ることが出来る。 【構成】 信号強度の強い核子を対象にMR撮像してM
RIデータを取得し(V1)、MRスペクトルを得たい
核子を対象にCSI撮像してそのMRIデータと同一部
位のMRSデータを取得し、(V2)MR画像を表示す
る(V3)。対象領域内の関心領域を設定し(V4)、
その中のボクセルに対応するMRSデータのボクセルを
抽出し(V5)、その中の一つのボクセルを基準ボクセ
ルとして選択する(V7)。その基準ボクセルのMRS
データとそれ以外の抽出各ボクセルのMRSデータの周
波数ずれ量を推定し(V9)、そのずれ量に基づいて抽
出した各ボクセルのMRSデータを周波数補正する(V
10)。これにより、補正した抽出の各ボクセルMRS
データを全て加算し(V12)、MRスペクトラムを生
成する(V13)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、MRスペクトロスコ
ピー(Magnetic Resonance Spectroscopy)およびM
RIS(Magnetic Resonance Imaging and Spectros
copy)装置に関する。さらに詳しくは、任意形状の対象
領域のMRスペクトラム(Spectrum)をその対象領域以
外の部分からのコンタミネーション(Contamination)
を抑制して得ることが出来ると共にそのMRスペクトラ
ムの周波数分解能を保ったままS/N比を向上すること
が出来るMRスペクトロスコピーおよびMRIS装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】例えば腫瘍や灰白質部分のような対象領
域の局所的なMRスペクトラムを得るMRスペクトロス
コピーの従来技術として、CSI(Chemical Shift Ima
ging)撮像を利用したMRスペクトロスコピーが知られ
ている。このCSI撮像を利用したMRスペクトロスコ
ピーでは、まず、CSI撮像方法によりCSI画像を取
得し、図17の(a)のように表示する。このCSI画
像Cの画質はあまり良くないため、対象領域Hは、ハッ
チングで示すように不明瞭に見える程度である。次に、
図17の(b)に示すように、対象領域H中の一つのボ
クセルBsを選択し、そのボクセルBsのMRSデータ
からMRスペクトラムを得て、それで対象領域HのMR
スペクトラムとしている。なお、MRSデータは、対象
領域における吸収(absorption)成分と分散(dispersi
on)成分とをあわせ持つ複素数データである。また、M
Rスペクトラムは、対象領域における吸収成分を表わす
特性である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記CSI撮像を利用
したMRスペクトロスコピーでは、S/N比と患者測定
時間の関係から、約20cm×約20cmのFOV(F
ield Of View)を8×8のボクセルに分割することが
多い。しかし、これでは1つのボクセルが一辺約2.5
cmの直方体となり、低空間分解能のため、対象領域の
形状によっては、選択したボクセルに対象領域H以外の
部分を多く含むこととなり、それによるコンタミネーシ
ョンが無視できない程の大きさとなる問題点がある。ま
た、一つのボクセルのMRSデータから得たMRスペク
トラムで対象領域Hを代表させるのは、信頼性が低い問
題点がある。なお、分割数を増やしてボクセルサイズを
小さくし、空間分解能を高めようとすると、S/N比の
悪化により画質が悪化し、対象領域が全く見えなくなる
ため、ボクセルの選択すら出来なくなってしまう。そこ
で、この発明の目的は、任意形状の対象領域のMRスペ
クトラムをその対象領域以外の部分からのコンタミネー
ションを抑制して得ることが出来ると共にそのMRスペ
クトラムの周波数分解能を保ったままS/N比を向上す
ることが出来るMRスペクトロスコピーおよびMRIS
装置を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】第1の観点では、この発
明は、対象領域を含む所定部位をMRI撮像してMRI
データを取得するMRI撮像ステップと、前記所定部位
をCSI撮像してMRSデータを取得するCSI撮像ス
テップと、前記MRIデータに基づいてMR画像を表示
しそのMR画像上で操作者が前記対象領域内の関心領域
を設定する関心領域設定ステップと、前記関心領域中の
MRIデータのボクセルに対応する前記MRSデータの
ボクセルを抽出するボクセル抽出ステップと、前記MR
Sデータのボクセルの中の一つのボクセルを基準ボクセ
ルとして選択する基準ボクセル選択ステップと、前記抽
出したボクセルのMRSデータと基準ボクセルのMRS
データの周波数ずれ量を推定する周波数ずれ量推定ステ
ップと、前記周波数ずれ量に基づいて前記抽出した各ボ
クセルのMRSデータを周波数補正する周波数補正ステ
ップと、補正後の前記各ボクセルのMRSデータの加算
演算を行って前記対象領域のMRスペクトラムを生成す
るMRスペクトラム生成ステップとを有することを特徴
とするMRスペクトロスコピーを提供する。
【0005】なお、上記MRスペクトロスコピーを3次
元に拡張する場合は、対象領域を含む所定部位をマルチ
スライスまたは3次元撮像法でMRI撮像して3次元の
MRIデータを取得するMRI撮像ステップと、前記M
RI撮像と同じスライスをマルチスライスまたは3次元
撮像法でCSI撮像して3次元のMRSデータを取得す
るCSI撮像ステップと、前記MRIデータに基づいて
各スライスのMR画像を表示しそれらMR画像上で操作
者が前記対象領域内の関心領域を設定する関心領域設定
ステップと、各スライスでの前記関心領域中のMRIデ
ータのボクセルに対応する前記MRSデータのボクセル
を抽出するボクセル抽出ステップと、各スライスごとに
前記MRSデータのボクセルの中の一つのボクセルを基
準ボクセルとして選択する基準ボクセル選択ステップ
と、前記抽出したボクセルのMRSデータと基準ボクセ
ルのMRSデータの周波数ずれ量を推定する周波数ずれ
量推定ステップと、各スライスごとに前記周波数ずれ量
に基づいて前記抽出した各ボクセルのMRSデータを周
波数補正するMRSデータ周波数補正ステップと、各ス
ライスごとに補正後の前記各ボクセルのMRSデータの
加算演算を行ってスライス代表MRスペクトラムを生成
するスライス代表MRスペクトラム生成ステップと、各
スライス代表MRスペクトラムの中の一つのスライス代
表MRスペクトラムを基準スペクトラムとして選択する
基準スペクトラム選択ステップと、前記基準スペクトラ
ムとその基準スペクトラム以外の各スライス代表MRス
ペクトラムの周波数ずれ量を推定するスライス間周波数
ずれ量推定ステップと、前記周波数ずれ量に基づいて前
記各スライス代表MRスペクトラムを周波数補正するM
Rスペクトラム周波数補正ステップと、補正後の前記ス
ライス代表MRスペクトラムの加算演算を行って前記対
象領域のMRスペクトラムを生成するMRスペクトラム
生成ステップとを有するものとすればよい。
【0006】また、上記MRスペクトラム生成ステップ
または上記スライス代表MRスペクトラム生成ステップ
において、関心領域がMRSデータのボクセルに占める
割合に応じて当該ボクセルのMRSデータに重みを付け
て加算するのが好ましい。
【0007】第2の観点では、この発明は、対象領域を
含む所定部位をMRI撮像してMRIデータを取得する
MRI撮像手段と、前記所定部位をCSI撮像してMR
Sデータを取得するCSI撮像手段と、前記MRIデー
タに基づいてMR画像を表示しそのMR画像上で操作者
が前記対象領域内の関心領域を設定する関心領域設定手
段と、前記関心領域中のMRIデータのボクセルに対応
する前記MRSデータのボクセルを抽出するボクセル抽
出手段と、前記MRSデータのボクセルの中の一つのボ
クセルを基準ボクセルとして選択する基準ボクセル選択
手段と、前記抽出したボクセルのMRSデータと基準ボ
クセルのMRSデータの周波数ずれ量を推定する周波数
ずれ量推定手段と、前記周波数ずれ量に基づいて前記抽
出した各ボクセルのMRSデータを周波数補正する周波
数補正手段と、補正後の前記各ボクセルのMRSデータ
の加算演算を行って前記対象領域のMRスペクトラムを
生成するMRスペクトラム生成手段とを具備したことを
特徴とするMRIS装置を提供する。
【0008】第3の観点では、この発明は、対象領域を
含む所定部位をマルチスライスまたは3次元撮像法でM
RI撮像して3次元のMRIデータを取得するMRI撮
像手段と、前記MRI撮像と同じスライスをマルチスラ
イスまたは3次元撮像法でCSI撮像して3次元のMR
Sデータを取得するCSI撮像手段と、前記MRIデー
タに基づいて各スライスのMR画像を表示しそれらMR
画像上で操作者が前記対象領域内の関心領域を設定する
関心領域設定手段と、各スライスでの前記関心領域中の
MRIデータのボクセルに対応する前記MRSデータの
ボクセルを抽出するボクセル抽出手段と、各スライスご
とに前記MRSデータのボクセルの中の一つのボクセル
を基準ボクセルとして選択する基準ボクセル選択手段
と、前記抽出したボクセルのMRSデータと基準ボクセ
ルのMRSデータの周波数ずれ量を推定する周波数ずれ
量推定手段と、各スライスごとに前記周波数ずれ量に基
づいて前記抽出した各ボクセルのMRSデータを周波数
補正するMRSデータ周波数補正手段と、各スライスご
とに補正後の前記各ボクセルのMRSデータの加算演算
を行ってスライス代表MRスペクトラムを生成するスラ
イス代表MRスペクトラム生成手段と、各スライス代表
MRスペクトラムの中の一つのスライス代表MRスペク
トラムを基準スペクトラムとして選択する基準スペクト
ラム選択手段と、前記基準スペクトラムとその基準スペ
クトラム以外の各スライス代表MRスペクトラムの周波
数ずれ量を推定するスライス間周波数ずれ量推定手段
と、前記周波数ずれ量に基づいて前記各スライス代表M
Rスペクトラムを周波数補正するMRスペクトラム周波
数補正手段と、補正後の前記スライス代表MRスペクト
ラムの加算演算を行って前記対象領域のMRスペクトラ
ムを生成するMRスペクトラム生成手段とを具備したこ
とを特徴とするMRIS装置を提供する。
【0009】上記構成において、上記第2の観点による
MRIS装置におけるMRスペクトラム生成手段または
上記第3の観点によるMRIS装置におけるスライス代
表MRスペクトラム生成手段は、関心領域がMRSデー
タのボクセルに占める割合に応じて当該ボクセルのMR
Sデータに重みを付けて加算するのが好ましい。
【0010】また、上記構成において、あるボクセルと
他のボクセルの周波数ずれ量は、あるボクセルのMRS
データから得たスペクトラムと他のボクセルのMRSデ
ータから得たスペクトラムのピーク周波数の差を求める
ことや相互相関によって推定することが出来る。あるい
は、被検体またはファントムをMRIS装置にロードし
た状態での磁場分布を測定することにより推定すること
が出来る。磁場分布の測定方法は、例えば特公平2−5
2499号公報に開示された空間磁場分布測定方法を利
用すればよい。なお、被検体をMRIS装置にロードし
た状態での磁場分布を測定する方が、サセプティビリテ
ィ(susceptibility)変化を反映するので、好ましい。
【0011】
【作用】上記第1の観点によるMRスペクトロスコピー
および上記第2の観点によるMRIS装置では、所定部
位をMRI撮像してMRIデータを取得し、そのMRI
データに基づいてMR画像を表示する。このMR画像は
高空間分解能であり、MRIデータはS/N比が良いか
ら、MR画像上で対象領域が明瞭に見える。そこで、こ
のMR画像上で、操作者が関心領域を設定すれば、任意
形状の対象領域に忠実に関心領域を設定できる。一方、
前記MRI撮像と同じ所定部位を中空間分解能または高
空間分解能にCSI撮像してMRSデータを取得してお
く。なお、このMRSデータに基づいてCSI画像を表
示しても、ボクセルサイズの小さいMRSデータはS/
N比が非常に悪いから、CSI画像上で対象領域は見え
ない。
【0012】前記関心領域が設定されると、その関心領
域中のMRIデータのボクセルに対応する前記MRSデ
ータのボクセルを抽出する。次に、前記MRSデータの
ボクセルの中の一つを基準ボクセルとして選択する。次
に、前記抽出したボクセルのMRSデータと基準ボクセ
ルのMRSデータの周波数ずれ量を推定する。次に、そ
の周波数ずれ量に基づいて前記抽出した各ボクセルのM
RSデータを周波数補正する。そして、補正後の前記抽
出した各ボクセルのMRSデータを加算演算し、その結
果を前記対象領域のMRスペクトラムとする。
【0013】上記のように、関心領域は任意形状の対象
領域に忠実に設定されており、且つ、MRSデータのボ
クセルサイズは小さいから、抽出したボクセルに対象領
域以外の部分は余り含まれないことになり、それらによ
るコンタミネーションは無視できる程度となる。また、
抽出したボクセルのMRSデータを加算するから、S/
N比が向上し、信頼性も高くなる。さらに、主磁場不均
一や渦電流に起因する磁場分布の不均一があると、各ボ
クセルのMRSデータに周波数ずれを生じ、S/N比が
低下することがあるが、この周波数ずれを推定して補正
してから加算演算するため、磁場分布の不均一があって
もS/N比を向上できる。従って、対象領域のMRスペ
クトラムをその対象領域以外の部分からのコンタミネー
ションを抑制して得ることが出来ると共に、そのMRス
ペクトラムの周波数分解能を保ったままS/N比を向上
できる。
【0014】上記第3の観点によるMRIS装置では、
マルチスライス又は3次元撮像法により複数のスライス
を得て、それら複数のスライスについて上記第1の観点
によるMRスペクトロスコピーを実施し、各スライスを
代表するスライス代表MRスペクトラムを求める。次
に、スライス代表MRスペクトラムの中の一つを基準ス
ペクトラムとして選択し、その基準スペクトラムとその
基準スペクトラム以外の各々のスライス代表スペクトラ
ムの周波数ずれ量を推定する。次に、その周波数ずれ量
に基づいて前記各スライス代表スペクトラムを周波数補
正する。そして、補正後の前記各スライス代表スペクト
ラムを加算演算し、その結果を前記対象領域のMRスペ
クトラムとする。これによれば、上記第1の観点による
MRスペクトロスコピーの作用が3次元的に働くため、
コンタミネーションを抑制して任意の3次元形状の対象
領域のMRスペクトラムを得ることが出来ると共に、そ
のMRスペクトラムの周波数分解能を保ったままS/N
比を向上できる。
【0015】
【実施例】以下、図に示す実施例によりこの発明をさら
に詳しく説明する。なお、これによりこの発明が限定さ
れるものではない。
【0016】−第1実施例− 図1は、この発明の第1実施例のMRIS装置100を
示すブロック図である。このMRIS装置100におい
て、マグネットアセンブリ1は、内部に被検体を挿入す
るための空間部分(孔)を有し、この空間部分を取りま
くようにして、被検体に一定の主磁場を印加する主磁場
コイルと、勾配磁場を発生するための勾配磁場コイル
(勾配磁場コイルは、スライス軸,位相軸,読み出し軸
のコイルを備えている)と、被検体内の原子核のスピン
を励起するためのRFパルスを与える送信コイルと、被
検体からのNMR(Nuclear Magnetic Resonance)信号
を検出する受信コイル等が配置されている。主磁場コイ
ル,勾配磁場コイル,送信コイルおよび受信コイルは、
それぞれ主磁場電源2,勾配磁場駆動回路3,RF電力
増幅器4および前置増幅器5に接続されている。
【0017】シーケンス記憶回路8は、計算機7からの
指令に従い、記憶しているMRI撮像シーケンスやCS
I撮像シーケンスなどのパルスシーケンスに基づいて勾
配磁場駆動回路3を操作し、前記マグネットアセンブリ
1の勾配磁場コイルから勾配磁場を発生させると共に、
ゲート変調回路9を操作し、RF発振回路10の搬送波
出力信号を所定タイミング・所定包絡線形状のパルス状
信号に変調し、それをRFパルスとしてRF電力増幅器
4に加え、RF電力増幅器4でパワー増幅した後、前記
マグネットアセンブリ1の送信コイルに印加し、目的の
スライス領域を選択励起する。
【0018】前置増幅器5は、マグネットアセンブリ1
の受信コイルで検出された被検体からのNMR信号を増
幅し、位相検波器12に入力する。位相検波器12は、
RF発振回路10の搬送波出力信号を参照信号とし、前
置増幅器5からのNMR信号を位相検波して、A/D変
換器11に与える。A/D変換器11は、位相検波後の
アナログ信号をディジタル信号のデータに変換し、計算
機7に入力する。このデータは、MRI撮像シーケンス
の場合はMRIデータであり、CSI撮像シーケンスの
場合はMRSデータである。
【0019】計算機7は、MRIデータから目的のスラ
イス領域のMR画像を生成し、表示装置6に表示する。
これに対し、操作者は、操作卓13を操作し、前記MR
画像上で、関心領域を設定する。すると、計算機7は、
関心領域中のMRIデータのボクセルに対応するMRS
データのボクセルを抽出し、抽出したボクセルの中の一
つのボクセルを基準ボクセルとして選択し、その基準ボ
クセルのMRSデータとそれ以外の前記抽出したボクセ
ルのMRSデータの周波数ずれをなくすように周波数補
正し、次に前記抽出したボクセルのMRSデータの加算
演算を行って、前記対象領域のMRスペクトラムを生成
する。そして、MRスペクトラムを表示装置6に表示す
る。なお、計算機7は、操作卓13から入力された情報
を受け取るなどの全体的な制御を受け持つ。
【0020】図2は、MRIS装置100の動作のフロ
ー図である。ステップV1では、被検体をMRIS装置
100に入れ(ロードし)、信号強度の強い核子、例え
1Hを対象に、図3に示すMRI撮像シーケンスのよ
うに、所定のスライス厚で、位相エンコード数128×
周波数エンコード数128の高空間分解能に、対象領域
を含む所定部位をMRI撮像して、MRIデータを取得
し、記憶する。図2に戻り、ステップV2では、MRス
ペクトラムを得たい核子、例えば31Pを対象に、図4に
示すCSI撮像シーケンスのように、所定のスライス厚
で位相エンコード数32×位相エンコード数32の中空
間分解能に、対象領域を含む所定部位をCSI撮像し
て、MRSデータを取得し、記憶する。なお、時間に余
裕があれば(例えば、動物や工業製品のMRスペクトラ
ムを得るような場合)、位相エンコード数128×位相
エンコード数128の高空間分解能でCSI撮像しても
よい。
【0021】図2に戻り、ステップV3では、記憶した
上記MRIデータにより、図5に示すようにMR画像M
を表示する。このMR画像Mは高空間分解能であり、M
RIデータはS/N比が良いから、MR画像M上で対象
領域Hは明瞭に見える。
【0022】図2に戻り、ステップV4では、操作者が
上記MR画像M上で、図5に示すように、関心領域Kを
設定する。MR画像M上で対象領域Hは明瞭に見えるか
ら、任意形状の対象領域Hでも、それに忠実に関心領域
Kを設定することが容易にできる。
【0023】図2に戻り、ステップV5では、まず、図
6の(a)に示すように、関心領域Kを含むMRIデー
タのボクセル群Biを取り出す。次に、図6の(b)に
示すように、それら取り出したボクセル群Biに対応す
るCSI画像C中のMRSデータのボクセル群Bsを抽
出する。
【0024】図2に戻り、ステップV6では、抽出した
ボクセル群Bsの中の全てのボクセルの周波数スペクト
ラムを求める。ステップV7では、図7に示すように、
抽出したボクセル群Bsの中の一つのボクセルを基準ボ
クセルvとして選択する。
【0025】図2に戻り、ステップV8では、抽出した
ボクセル群Bs中から基準ボクセル以外の一つのボクセ
ルに着目する。例えば、図7に示すボクセルv’に着目
する。図2に戻り、ステップV9では、着目したボクセ
ルについて周波数ずれ量推定処理を実行し、周波数ずれ
量を推定する。この周波数ずれ量推定処理については、
図9〜図11を参照して後述する。ステップV10で
は、着目したボクセルについて周波数補正処理を実行
し、MRSデータを補正する。この周波数補正処理につ
いては、図12を参照して後述する。ステップV11で
は、補正後のMRSデータを基準ボクセルのMRSデー
タに加算し、基準ボクセルのMRSデータを更新する。
ステップV12では、抽出したボクセル群Bs中の基準
ボクセル以外の全てのボクセルについて前記ステップV
8〜V11を繰り返す。
【0026】ステップV13では、基準ボクセルのMR
Sデータ(または加算したボクセル数で基準ボクセルの
MRSデータを除算して正規化したMRSデータ)から
対象領域Hの局所的なMRスペクトラムを生成する。ス
テップV14では、生成したMRスペクトラムを、図8
に示すように、表示する。
【0027】図9は、上記周波数ずれ量推定処理(ステ
ップV8)の詳細なフロー図である。ステップP1で
は、基準ボクセルの周波数スペクトラムSv(図10の
(a))と着目しているボクセルの周波数スペクトラムS
v’(図10の(b))のどちらか一方を周波数方向に移
動しながら相互相関を行い、図11の(a)に示すよう
な相互相関関数G’を求める。なお、周波数スペクトラ
ムSv,Sv’および相互相関関数G’は離散関数であ
るため、点線で図示する。図9に戻り、ステップP2で
は、スプライン関数を用いた補間やラグランジェ補間な
どにより相互相関関数F’のカーブフィッティングを行
い、図11の(b)に示すような連続相互相関関数Fを
求める。図9に戻り、ステップP3では、連続相互相関
関数Fの最大値を与える周波数を、着目しているボクセ
ルの周波数ずれ量Δfと推定する。
【0028】なお、周波数スペクトラムSvと周波数ス
ペクトラムSv’をそれぞれカーブフィッティングし、
それぞれのピーク周波数を求め、ピーク周波数の差を周
波数ずれ量Δfと推定してもよい。
【0029】図12は、上記周波数補正処理(ステップ
V9)を示す詳細なフロー図である。ステップQ1で
は、着目しているボクセルの周波数スペクトラムのフー
リエ変換を求める。ステップQ2では、着目しているボ
クセルの周波数スペクトラムのフーリエ変換に exp{2
・π・i・k・Δf/L}を乗算する。但し、kはフーリエ
データ配列の番号であり、Lはサンプリング数である。
ステップQ3では、フーリエ逆変換を行い、それを着目
しているボクセルの補正後のMRSデータとする。
【0030】以上の第1実施例のMRIS装置100に
よれば、任意形状の対象領域HのMRスペクトラムが、
コンタミネーションを抑制して得られる。また、抽出し
たボクセルのMRSデータを加算するから、周波数分解
能を保ったまま、S/N比を向上でき、信頼性が高くな
る。さらに、周波数ずれを推定して補正してから加算演
算するため、磁場分布の不均一があっても、S/N比を
向上できる。
【0031】なお、上記説明では、一つのボクセルにつ
いての周波数補正を行う毎にMRSデータの加算を行っ
たが、全てのボクセルについての周波数補正を行った後
でまとめてMRSデータを加算してもよい。
【0032】また、前記ステップV7で、抽出したボク
セル群Bsに含まれないボクセルを基準ボクセルvとし
て選択してもよい。この場合は、前記ステップV8〜v
12を、抽出したボクセル群Bsに含まれる全てのボク
セルについて実行する。また、前記ステップV11で
は、補正後のMRSデータを「基準ボクセルのMRSデ
ータ」に加算するのではなく、補正後のMRSデータを
累積加算する。また、前記ステップV13では、「基準
ボクセルのMRSデータ」ではなく、累積加算したMR
SデータからMRスペクトラムを生成する。
【0033】また、MRSデータの周波数補正と加算を
行う代りに、周波数スペクトラムSvと周波数スペクト
ラムSv’をそれぞれカーブフィッティングし、周波数
スペクトラムSv’を周波数ずれ量Δfだけ逆方向にシ
フトして周波数スペクトラムSvに加算することを、抽
出したボクセル群Bs中の基準ボクセル以外の全てのボ
クセルについて繰り返して、対象領域HのMRスペクト
ラムを得てもよい。
【0034】また、MRSデータのボクセルがMRIデ
ータのボクセルより大きい場合、関心領域Kの輪郭に当
たるMRSデータのボクセルは、関心領域K外の余分な
成分も含んでいる。上記ステップV11の説明では、こ
れを無視しているが、MRSデータのボクセルに占める
関心領域Kの割合に応じて当該ボクセルのMRSデータ
に重みを付けて加算すれば、関心領域K外の余分な成分
の影響を一層抑制することが出来る。この場合、重みが
0なら、そのボクセルを選ばないことと等価になるの
で、重み付けのアルゴリズムでボクセル抽出のアルゴリ
ズムを兼用できる利点もある。
【0035】また、上記ステップV4では、関心領域K
を自由曲線で設定できるものとしたが、ボクセルのマト
リクスにより形成されるグリッド(図6の(a)参照)
に沿ってのみ関心領域Kを設定できるようにしてもよ
い。
【0036】また、1枚のMR画像上で複数の関心領域
を設定可能とし、同時に複数の対象領域のMRスペクト
ラムを得られるようにしてもよい。
【0037】また、スペクトラムは、通常、0次位相補
正後の複素スペクトラムの実数部を抜き出したものを用
いるが、複素数のままのスペクトラムまたは絶対値処理
したスペクトラムを用いてもよい(エコーデータを用い
て測定する場合には、0次位相補正を行う必要はな
い)。
【0038】−第2実施例− 第2実施例のMRIS装置のブロック図は、図1と同様
である。図13は、第2実施例のMRIS装置の動作の
フロー図である。ステップR0では、被検体またはファ
ントムをMRIS装置に入れた(ロードした)状態で、
信号強度の強い核子、例えば 1Hを対象に、図3に示す
MRI撮像シーケンスまたは図4に示すCSI撮像シー
ケンスのように、対象領域を含む所定部位を撮像して、
位相マップを取得する。なお、被検体をMRIS装置に
入れた(ロードした)状態での磁場分布を測定する方
が、サセプティビリティ変化を反映するので、好まし
い。また、図4に示すCSI撮像シーケンスを用いる方
が、主磁場不均一と渦電流とに対する補正を同時に行う
ことが出来るので、好ましい。ステップR0を省略し、
その代りに、ステップV1のMRIデータを流用して位
相マップを取得してもよい。
【0039】ステップV1〜ステップV5は、図2を参
照して説明した通りである。
【0040】ステップR6では、抽出したボクセル群B
s中の全てのボクセルの位相を位相マップから求める。
位相マップのボクセルとCSI画像のボクセルとが対応
しないときは、双線形補間などを利用して平均的な位相
を求めて、それをCSI画像のボクセルの位相とする。
【0041】ステップV7,ステップV8は、図2を参
照して説明した通りである。
【0042】ステップR9では、着目したボクセルにつ
いて図14の周波数ずれ量推定処理を実行し、周波数ず
れ量を推定する。図14において、ステップP11で
は、着目しているボクセルの位相と基準ボクセルの位相
の位相差を求める。ステップP12では、位相差を周波
数ずれ量に換算する。すなわち、位相差をΔθとし、C
SI撮像シーケンスにおける励起からエコーセンタまで
の時間をTとするとき、周波数ずれ量Δf=Δθ/(2
・π・T)とする。
【0043】ステップV10〜ステップV14は、図2
を参照して説明した通りである。
【0044】以上の第2実施例のMRIS装置によれ
ば、任意形状の対象領域HのMRスペクトラムが、コン
タミネーションを抑制して得られる。また、抽出したボ
クセルのMRSデータを加算するから、周波数分解能を
保ったまま、S/N比を向上でき、信頼性が高くなる。
さらに、周波数ずれを推定して補正してから加算演算す
るため、磁場分布の不均一があっても、S/N比を向上
できる。
【0045】なお、上記説明では、位相マップに基づい
て周波数ずれ量Δfを推定したが、磁場分布に基づいて
周波数ずれ量Δfを推定してもよい。すなわち、被検体
またはファントムをMRIS装置にロードした状態で、
例えば特公平2−52499号公報に開示された空間磁
場分布測定方法を利用して磁場分布を測定しておき、抽
出したボクセル群Bs中の全てのボクセルの平均磁場を
求め、2つのボクセルの平均磁場の強度差ΔBを求め、
その強度差ΔBを周波数ずれ量Δf(=−γ・ΔB。γ
は rad/Tesla で表した磁気回転比)に換算してもよ
い。
【0046】−第3実施例− 第3実施例は、上記第1実施例および第2実施例を3次
元に拡張したものである。上記第1実施例および第2実
施例では、スライスの厚み方向には関心領域を設定でき
ないので、スライス厚が大きい場合には、スライスの厚
み方向において対象領域H以外の余分な成分を含む可能
性がある。第3実施例では、これを防止することが出来
る。第3実施例のMRIS装置のブロック図は、図1と
同様である。
【0047】第3実施例のMRIS装置の動作は、ま
ず、図15に示すように、マルチスライスまたは3次元
撮像法により3次元的に対象領域Hを含む部位をMRI
撮像およびCSI撮像し、各スライスS1〜S4につい
てのMRIデータおよびMRSデータを取得する。次
に、各スライスS1〜S4について図2または図13の
処理を行い、各スライスS1〜S4のMRスペクトラム
を取得する。すなわち、各スライスS1〜S4のMR画
像上で関心領域K1〜K4を設定し、それら関心領域K
1〜K4中のMRIデータのボクセルに対応するMRS
データのボクセルを抽出し、抽出したボクセル中の一つ
のボクセルを基準ボクセルとし、その基準ボクセルのM
RSデータを基に他のボクセルのMRSデータを周波数
補正し、その補正後のMRSデータを全て加算して、各
スライスS1〜S4のMRスペクトラムを得る。次に、
図16に示す処理を実行し、全体的なMRスペクトラム
を生成する。
【0048】すなわち、図16のステップS1では、各
スライスS1〜S4のMRスペクトラム(以下、これら
をスライス代表MRスペクトラム群という)の中の一つ
を基準スペクトラムとして選択する。ステップS2で
は、スライス代表MRスペクトラム群中から基準スペク
トラム以外の一つに着目する。ステップS3では、着目
したスライス代表MRスペクトラムについてスライス間
周波数ずれ量推定処理を実行し、周波数ずれ量を推定す
る。このスライス間周波数ずれ量推定処理は、図9の処
理において、「ボクセルの周波数スペクトラム」を「ス
ライス代表MRスペクトラム」に置換すればよい。ステ
ップS4では、着目したスライス代表MRスペクトラム
を周波数ずれ量により周波数補正し、補正したMRSデ
ータを得る。この周波数補正処理は、図12の処理にお
いて、「ボクセルの周波数スペクトラム」を「スライス
代表MRスペクトラム」に置換すればよい。ステップS
5では、補正後のMRSデータを基準スペクトラムのM
RSデータに加算し、基準スペクトラムのMRSデータ
を更新する。ステップS6では、基準スペクトラム以外
の全てのスライス代表MRスペクトラムについて前記ス
テップS2〜S5を繰り返す。ステップS7では、基準
スペクトルのMRSデータ(または加算したスライス代
表MRスペクトラム数で基準スペクトラムのMRSデー
タを除算して正規化したMRSデータ)から対象領域H
の局所的なMRスペクトラムを生成する。ステップS8
では、生成したMRスペクトラムを、図8に示すよう
に、表示する。
【0049】以上の第3実施例のMRIS装置によれ
ば、任意形状の対象領域HのMRスペクトラムが、スラ
イスの厚み方向でのコンタミネーションをも抑制して得
られるようになる。また、MRSデータを加算するか
ら、周波数分解能を保ったまま、S/N比を向上でき、
信頼性が高くなる。さらに、周波数ずれを推定して補正
してから加算演算するため、磁場分布の不均一があって
も、S/N比を向上できる。
【0050】なお、スライス厚方向の磁場分布から第2
実施例と同様にスライス代表MRスペクトラムを周波数
補正してもよい。
【0051】また、スライスの厚み方向に複数のスライ
スを別個にスキャンし上記と同様に加算しても同じ結果
が得られるが、スキャン時間の延長を伴わずに実施でき
る点でマルチスライスの方が好ましい。
【0052】
【発明の効果】この発明のMRスペクトロスコピーおよ
びMRIS装置によれば、対象領域以外の部分からのコ
ンタミネーションを抑制して、任意形状の対象領域のM
Rスペクトラムを得られるようになる。また、MRスペ
クトラムの周波数分解能を保ったままS/N比を向上で
きる。また、磁場分布の不均一があっても、S/N比を
向上することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例のMRIS装置を示すブ
ロック図である。
【図2】この発明の第1実施例のMRIS装置の動作の
フロー図である。
【図3】MRI撮像シーケンスの説明図である。
【図4】CSI撮像シーケンスの説明図である。
【図5】MR画像および関心領域の設定の説明図であ
る。
【図6】ボクセルの抽出の説明図である。
【図7】基準ボクセルの説明図である。
【図8】対象領域のMRスペクトラムの概念図である。
【図9】この発明の第1実施例の周波数ずれ量推定処理
を示すフロー図である。
【図10】周波数スペクトラムの概念図である。
【図11】周波数ずれ量の概念図である。
【図12】周波数補正処理を示すフロー図である。
【図13】この発明の第2実施例のMRIS装置の動作
のフロー図である。
【図14】この発明の第2実施例の周波数ずれ量推定処
理を示すフロー図である。
【図15】この発明の第3実施例の概念図である。
【図16】この発明の第3実施例のMRIS装置の動作
のフロー図である。
【図17】CSI撮像を利用した従来のMRスペクトロ
スコピーの説明図である。
【符号の説明】
100 MRIS装置 2 計算機 3 シーケンスコントローラ H 対象領域 K 関心領域 M MR画像 C CSI画像 v 基準ボクセル v’ 基準ボクセル以外のボクセル Sv,Sv’ 周波数スペクトラム Δf 周波数シフト量

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対象領域を含む所定部位をMRI撮像し
    てMRIデータを取得するMRI撮像ステップと、前記
    所定部位をCSI撮像してMRSデータを取得するCS
    I撮像ステップと、前記MRIデータに基づいてMR画
    像を表示しそのMR画像上で操作者が前記対象領域内の
    関心領域を設定する関心領域設定ステップと、前記関心
    領域中のMRIデータのボクセルに対応する前記MRS
    データのボクセルを抽出するボクセル抽出ステップと、
    前記MRSデータのボクセルの中の一つのボクセルを基
    準ボクセルとして選択する基準ボクセル選択ステップ
    と、前記抽出したボクセルのMRSデータと基準ボクセ
    ルのMRSデータの周波数ずれ量を推定する周波数ずれ
    量推定ステップと、前記周波数ずれ量に基づいて前記抽
    出した各ボクセルのMRSデータを周波数補正する周波
    数補正ステップと、補正後の前記各ボクセルのMRSデ
    ータの加算演算を行って前記対象領域のMRスペクトラ
    ムを生成するMRスペクトラム生成ステップとを有する
    ことを特徴とするMRスペクトロスコピー。
  2. 【請求項2】 対象領域を含む所定部位をMRI撮像し
    てMRIデータを取得するMRI撮像手段と、前記所定
    部位をCSI撮像してMRSデータを取得するCSI撮
    像手段と、前記MRIデータに基づいてMR画像を表示
    しそのMR画像上で操作者が前記対象領域内の関心領域
    を設定する関心領域設定手段と、前記関心領域中のMR
    Iデータのボクセルに対応する前記MRSデータのボク
    セルを抽出するボクセル抽出手段と、前記MRSデータ
    のボクセルの中の一つのボクセルを基準ボクセルとして
    選択する基準ボクセル選択手段と、前記抽出したボクセ
    ルのMRSデータと基準ボクセルのMRSデータの周波
    数ずれ量を推定する周波数ずれ量推定手段と、前記周波
    数ずれ量に基づいて前記抽出した各ボクセルのMRSデ
    ータを周波数補正する周波数補正手段と、補正後の前記
    各ボクセルのMRSデータの加算演算を行って前記対象
    領域のMRスペクトラムを生成するMRスペクトラム生
    成手段とを具備したことを特徴とするMRIS装置。
  3. 【請求項3】 対象領域を含む所定部位をマルチスライ
    スまたは3次元撮像法でMRI撮像して3次元のMRI
    データを取得するMRI撮像手段と、前記MRI撮像と
    同じスライスをマルチスライスまたは3次元撮像法でC
    SI撮像して3次元のMRSデータを取得するCSI撮
    像手段と、前記MRIデータに基づいて各スライスのM
    R画像を表示しそれらMR画像上で操作者が前記対象領
    域内の関心領域を設定する関心領域設定手段と、各スラ
    イスでの前記関心領域中のMRIデータのボクセルに対
    応する前記MRSデータのボクセルを抽出するボクセル
    抽出手段と、各スライスごとに前記MRSデータのボク
    セルの中の1つのボクセルを基準ボクセルとして選択す
    る基準ボクセル選択手段と、各スライスごとに前記抽出
    したボクセルのMRSデータと基準ボクセルのMRSデ
    ータの周波数ずれ量を推定する周波数ずれ量推定手段
    と、各スライスごとに前記周波数ずれ量に基づいて前記
    抽出した各ボクセルのMRSデータを周波数補正する周
    波数補正手段と、各スライスごとに補正後の前記各ボク
    セルのMRSデータの加算演算を行ってスライス代表M
    Rスペクトラムを生成するスライス代表MRスペクトラ
    ム生成手段と、各スライス代表MRスペクトラムの中の
    一つのスライス代表MRスペクトラムを基準スペクトラ
    ムとして選択する基準スペクトラム選択手段と、前記基
    準スペクトラムとその基準スペクトラム以外の各スライ
    ス代表MRスペクトラムの周波数ずれ量を推定するスラ
    イス間周波数ずれ量推定手段と、前記周波数ずれ量に基
    づいて前記各スライス代表MRスペクトラムを周波数補
    正するMRスペクトラム周波数補正手段と、補正後の前
    記スライス代表MRスペクトラムの加算演算を行って前
    記対象領域のMRスペクトラムを生成するMRスペクト
    ラム生成手段とを具備したことを特徴とするMRIS装
    置。
  4. 【請求項4】 請求項2または請求項3に記載のMRI
    S装置において、請求項2のMRスペクトラム生成手段
    または請求項3のスライス代表MRスペクトラム生成手
    段は、関心領域がMRSデータのボクセルに占める割合
    に応じて当該ボクセルのMRSデータに重みを付けて加
    算することを特徴とするMRIS装置。
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