JP2001120301A - ゴルフシューズ - Google Patents

ゴルフシューズ

Info

Publication number
JP2001120301A
JP2001120301A JP34241499A JP34241499A JP2001120301A JP 2001120301 A JP2001120301 A JP 2001120301A JP 34241499 A JP34241499 A JP 34241499A JP 34241499 A JP34241499 A JP 34241499A JP 2001120301 A JP2001120301 A JP 2001120301A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
outsole
bone
golf shoe
heel
midpoint
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP34241499A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3338893B2 (ja
Inventor
Kosaku Hamada
耕作 浜田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hiroshima Kasei Ltd
Original Assignee
Hiroshima Kasei Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hiroshima Kasei Ltd filed Critical Hiroshima Kasei Ltd
Priority to JP34241499A priority Critical patent/JP3338893B2/ja
Publication of JP2001120301A publication Critical patent/JP2001120301A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3338893B2 publication Critical patent/JP3338893B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 ゴルフシューズを、解剖学的構造から設計
し、疲労を軽減し、不自然な姿勢でのショットでも、足
が捻れたり、振れたりすることをなくする。 【解決手段】 アウトソールの前足部において、母指球
部をはずして第1中足骨の中間付近に相当する箇所と、
第1指の基節骨と末節骨の中間付近に相当する箇所と、
小指球部をはずして第4末節骨と第5末節骨の中間付近
に相当する箇所と、小指球部をはずして第4基節骨と第
5基節骨の中間付近に相当する箇所と、第4中足骨と第
5中足骨の中間付近に相当する箇所にスパイクを配置
し、踵骨に相当する箇所を三角形で支持するように3個
のスパイクをできるだけ離隔するように配置し、アウト
ソールの第2中足骨と第3中足骨及び第2指節骨と第3
指節骨の間に対応する箇所付近に爪先方向に向けて凹型
溝を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ゴルフシューズに
関する。より詳細に述べれば、本発明は、本底の構造を
解剖学的に設計し、ゴルフという特殊な用途に完全に対
応し得る機能と効果を付与した新規なゴルフシューズに
関する。
【0002】
【従来の技術】ゴルフを歩行或いは走行という観点から
見ると、全速力で走る、急停止する、蹴る、跳躍する等
の激しい運動を必要としないスポーツで、むしろ、起伏
のあるコース或いは平坦なコースを長時間通常の速度で
歩行するスポーツである。然しながら、起伏のあるコー
ス或いは平坦なコースを長時間通常の速度で単に歩行す
るというだけではなく、平坦なティーグラウンドでのド
ライビング、斜面でのショット、バンカーの柔らかな砂
地でのショット等瞬間的にではあるが、特定の部位に応
力がかる運動を必要とする。これらの運動は過激ではな
いが、体の軸線、体勢、重心移動、体重移動等のコント
ロールが要求される微妙な運動で、いずれも、足に大き
な負荷或いは応力がかる運動である。
【0003】従って、これらの微妙な運動に対応するに
は、足の骨格、筋肉等の解剖学的な検討をおこなって、
ゴルフシューズの構造及び機能を決定することが必要で
ある。
【0004】然しながら、従来のゴルフシューズの開発
の方向は、安定性、軽量化、防水性、足への親和性、デ
ィザイン等が主体であって、足の構造及び機能を解剖学
的観点から解明して、ゴルフシューズに、上述した微妙
な運動に対応するようにした構造及び機能を付与すると
いうことは行われていなかった。特に、軽量化は著し
く、スパイクの材料が鉄製から、耐久性、耐摩耗性等に
優れ、且つ軽量で錆びないセラミック製に変わり、一
方、甲皮も、皮革から、特殊な新材料に変わって、その
軽量化は一段と進んだ
【0005】スパイクは、ゴルフシューズの機能を効果
的に発揮させるためのもので、上述した理由から、本来
ならば、足の骨格と筋肉の構造と機能を検討して解剖学
的に配列することが理想的である。然しながら、従来の
ゴルフシューズのスパイクの配列は機械的であった。図
9は、従来の代表的なゴルフシューズのスパイクの配列
を示す底面図である。図9に示すように、安定性を維持
するために踵部に4個、前足部に7個、計11個のスパ
イクを意匠的観点から見た目に美しいように配列する例
が殆どであった。
【0006】
【発明が解決すべき課題】従って、発明が解決すべき課
題は、足の構造及び機能を解剖学的観点から解明して、
ゴルフシューズに、上述した微妙な運動に対応するよう
にした構造及び機能を付与することができなっかたこと
である。
【0007】発明が解決すべきより具体的な課題は、足
の構造及び機能を解剖学的観点から解明して、ゴルフシ
ューズに、起伏のあるコース或いは平坦なコースを長時
間通常の速度で歩行する他に、平坦なティーグラウンド
でのドライビング、斜面でのショット、バンカーの柔ら
かな砂地でのショット等体の軸線、体勢、重心移動、体
重移動等のコントロールが要求される瞬間的にではある
が、特定の部位に負荷或いは応力がかる微妙な運動に十
分対応できる構造及び機能を付与させることができなか
ったことである。発明が解決すべき他の課題及び利点は
以下逐次明らかにされる。
【0008】
【課題を解決するための手段】ゴルフで最も大きな比重
を占めるのは、通常速度による歩行運動である。この歩
行動作を運動毎に解析すると、先ず、前に振り出した足
は、踵骨に相当する部分から接地する。この際、着地時
の衝撃が、成るべく踵骨に伝達しないようにすることが
必要である。従って、ゴルフシューズを解剖学的に設計
して、地面からの衝撃が、踵骨に伝達しないようにする
ことが必要である。
【0009】次ぎに、踵から接地した足は、土踏まずの
外側から接地する。この際、足の多くの骨格と関節が、
アーチ式のバネ、いわゆる足弓を形成して、全体重を徐
々に足全体に移行させている。このときの足弓の構造を
図6、図7、及び図8を参照して説明する。図6は、上
から見た足の骨格と荷重のかかる点を示している解剖図
学的見取図である。図7は、右足の骨を下からみた足圧
痕を示す解剖学的見取図である。図8は、内側からみた
足の骨格と足弓を示す解剖学的見取図である。
【0010】図6に示すように、足弓は、踵骨隆起(2
4)、第1中足骨頭(25)及び第5中足骨頭(26)
の3点によって形成、支持されている。一方、足弓にか
かる足圧を足の下から観察すると、図7に示したよう
に、いわゆる土踏まず部分から外側に足圧がかかってい
ることが分かる。また、図8に示したように、体重によ
る圧の伝達は、脛骨(27)から踵骨(28)へ、及び
脛骨(27)から中・前足部(26)へと行われる。体
重圧が、この両方向へ移行・伝達されるので、足弓が下
方向へ押され、下降するが、この下降の度合いは、靱帯
組織と足底の筋肉によって、軽減・調整される。
【0011】靱帯は疲労することなく、筋肉より大きな
抵抗力を持っている。図8に示したように、靱帯装置
は、足底腱膜(30),長足底靱帯(31,32)、底
側踵舟靱帯(33)及び足底の短い靱帯から構成されて
いる。足底腱膜(30)は、踵骨隆起(図6の24)と
指の足底面とを連結していて、ことに、立っている状態
の時に作用を発揮する。
【0012】一方、足底の筋肉も、靱帯と同じように、
圧の放散に抵抗して作用し、足弓の周囲を囲んでいる。
足底の筋肉は、靱帯装置よりも疲労しやすく、且つ弱
い。足底の筋肉は、足根骨と中足骨または足の指骨の間
にある足の短い筋肉と、下腿から下降して各種の足根
骨、中足骨または足の指骨で終了している足の長い筋の
腱から構成されている。足の短い筋肉は、足の指が中足
骨と足根骨に対して作用する。立位では、足の指と中足
骨は地面に対して押しつけられる。従って、ゴルフシュ
ーズを解剖学的に設計して、足弓の機能を最大限に発揮
させ、且つ中足骨が下降するのを防止するような構造に
すれば、足底の筋肉の作用を補助し、疲労を緩和するこ
とができる。
【0013】歩行動作の次の段階として、土踏まずの外
側から、足の指骨の第1指と第5指付根の最も付き出し
た箇所、即ち母指球或いはボールに体重を乗せ終わる
と、足指が横に広がって、横や縦へのぶれを抑制して、
着地するための準備をする。足指が、横へ広がらない
と、関節に大きな負荷がかかる。従って、ゴルフシュー
ズを解剖学的に設計して、足指が横に広がるような構造
にすれば、関節に大きな負荷がかかるのを防止すること
ができる。
【0014】歩行動作の次の段階として、着地した足
は、体重を支持しながら重心を前方に移行させる。重心
が前方に移行すると、脚全体が傾斜するとともに、母指
球部分から屈曲し、踵部分が浮き上がる。この時、土踏
まずの足弓の部分のバネが作用して,上方へ力が働い
て、いわゆる蹴りの動作が起こる。
【0015】歩行動作の次の段階として、足が地面を押
しつけ、母指球部分から先を下方へ屈曲させて、足指全
体で地面を蹴り上げる。
【0016】歩行動作の次の段階として、脚は、一方の
脚を支えにして、空中で次ぎの着地の準備動作に入る。
地面を離れる時に後方へ返った足は、この準備段階で前
方へ振り出されて着地に備える。
【0017】上述したように、ゴルフで最も大きな比重
を占める通常速度での長時間歩行運動において脚は、着
地→体重移動→蹴上げ→次ぎの着地への準備行動という
四つの基本動作を反復して身体を移動させる。この基本
動作を、身体に不自然或いは過重な負荷をかけずにスム
ーズに行わせるには、着地時の衝撃を踵へ与えない若し
くは着地時の衝撃を吸収或いは緩和すること、母指球へ
直接衝撃を与えないこと、靴の内部で足指が横に広がる
こと等の要件を満足させることが必要である。
【0018】従って、課題を解決するための基本的な手
段は、ゴルフシューズを解剖学的に設計して、着地した
際の地面の衝撃が踵部及び母指球に伝達しないような位
置にスパイクを配置すること、足弓部の機能を最大限に
発揮させるような構造にすること、靴の内部で足指が横
に広がるような構造にすること等である。
【0019】課題を解決するためのより具体的な手段
は、アウトソール及びミッドソールとを具備したゴルフ
シューズであって、アウトソールの前足部において、母
指球部をはずして第1中足骨の中間付近に相当する箇所
と、第1指の基節骨と末節骨の中間付近に相当する箇所
と、小指球部をはずして第4末節骨と第5末節骨の中間
付近に相当する箇所と、小指球部をはずして第4基節骨
と第5基節骨の中間付近に相当する箇所と、第4中足骨
と第5中足骨の中間付近に相当する箇所にスパイクを配
置し、アウトソールの踵部において、踵骨に相当する箇
所を三角形で支持するように3個のスパイクを各々の距
離をできるだけ離隔するように配置することである。
【0020】
【実施例】図1は、本発明の実施例のゴルフシューズの
左足を着用した際の足の骨格とスパイクの位置関係等を
示した透視底面図である。先ず、本発明の実施例のゴル
フシューズのスパイクに関して説明する。スパイク
(3)を、母指球部(1)をはずした第1中足骨の中間
付近に、スパイク(2)を、第1指の基節骨と末節骨の
中間付近に配置する。この理由は、起伏のあるコースを
通常速度で歩行する場合は、足が着地した時に、恒常的
に母指球部が衝撃を受けるが、その他に立ち止まって不
自然な姿勢で打球する時には、母指球部(1)は、瞬間
的に強い衝撃を受ける。いずれにしても、母指球部は、
地面からの衝撃を最も強く受ける個所であるからであ
る。
【0021】通常歩行は、踵から着地した足は、次に土
踏まず部の外側から接地することは前述したところであ
る。この他に、打球の仕方によっては、同じように土踏
まず部の外側、すなわち、左側外側、特に小指の付け根
附近、即ち、小指球部(4)で踏ん張ることがある。こ
の際、小指球部(4)にかかる応力を分散させ、衝撃に
よる痛みを緩和させなければならない。そのために、左
足外側に3個のスパイク(5)、(6)及び(7)を配
置する。スパイク(5)は、小指球部(4)にかからな
いように、第4末節骨と第5末節骨の中間付近に配置す
る。スパイク(6)は、小指球部(4)にかからないよ
うに、第4基節骨と第5基節骨の中間付近に配置する。
スパイク(7)は、第4中足骨と第5中足骨の中間付近
に配置する。スパイク(5)、(6)及び(7)をこの
ように配置することによって、ショット時に足を踏ん張
る際に、小指球部にかかる力を分散させ、痛みを防止す
る効果がある。
【0022】一方、後足部では、踵骨(12)を三角形
で支持するように、スパイク(8)、(9)及び(1
0)を配置する。この際、スパイク(8)、(9)及び
(10)の各々の距離をできるだけ離隔することが、歩
行時の衝撃が一点に集中せず、また斜面やバンカーでの
爪先上がりのプレー時に踵を安定させることができるの
で好ましい。
【0023】前述したように足弓は、踵骨隆起(図6の
24)と第1中足骨頭(同25)と第5中足骨頭(同2
6)の3点と、靱帯組織と足底筋によって形成されてい
る。どのような状況下にあっても、プレー中には、この
足弓を効果的に機能させることが理想的である。然しな
がら、ゴルフコースは平坦ではなく、起伏があり、また
不自然な姿勢でのショット等があるので、踵骨、第1中
足骨及び第5中足骨を含む足の骨格、靱帯及び足底筋は
絶えず変形している。特に、足底筋は、地面の凹凸や、
ショット時の姿勢に応じて、捻れたり、正常にもどった
りの反復運動を行っている。その結果、足底筋が最も疲
労し、それが足の疲労現象となって現れる。従って、足
底筋の疲労を緩和することが重要な課題である。
【0024】本発明者は、足底筋に添ってアウトソール
とミッドソールの間に、独特の構造の安定板(12)を
挿入することによってこの課題を解決した。実施例で
は、この安定板(12)を、その構造と機能から、V字
型ダブルアーチシステム(12)と称呼する場合があ
る。
【0025】以下、V字型ダブルアーチシステム(1
2)を詳細に説明する。図2において、図2−Aは、V
字型ダブルアーチシステム(12)を、アウトソール
(13)とミッドソール(15)との間に挿入した状態
を示す平面図である。V字型ダブルアーチシステム(1
2)は、アウトソール(13)とミッドソール(15)
との間に、踵部から土踏まずに至る足底筋(図3)に添
って挿入されている。
【0026】図2において、図2−Bは、Aを線I−I
Iに添って切断した断面図である。(14)は、アウト
ソール(13)のラバーを、(15)はミッドソールの
トップラインを示している。(16)は、V字型ダブル
アーチシステム(12)の立ち上がり部で、ミッドソー
ル(15)の踵部にまで立ち上がっている状態を示して
いる。図では、立ち上がり部(16)が、ミッドソール
(15)の踵部の高さと同じ高さに立ち上がっている
が、この立ち上がり部(16)の高さは、ディザインそ
の他の要件に応じて、任意に設定することが好ましい。
(17)は、V字型ダブルアーチシステム(12)の左
右立ち上がり部で、アウトソール(11)の後足部の左
右の両側を圧接している。V字型ダブルアーチシステム
(12)の左右の立ち上がり部(17)は、その一部
が、ミッドソール(15)にまで伸長して、ミッドソー
ル(15)を圧接するような構造にしてもよい。
【0027】図4は、V字型ダブルアーチシステム(1
2)をアウトソール(13)とミッドソール(15)に
間に挿入する状態を示す分解図である。図4−Aは、V
字型ダブルアーチシステムの構造を示す一例で、実施例
では熱可塑性ポリウレタンで、厚さ0.8mm、硬度7
0乃至80に成形されていて、足底筋(図3の18,1
9)に添った2個の伸長片(20)及び(21)と、本
体Hと、左右の立ち上がり部(22)と(23)と、高
さ2乃至2.5mmの踵部立ち上がり部(17)を具備
している。実施例では、左右立ち上がり部(22)と
(23)と、踵部立ち上がり部(17)は連続して成形
してあるが、そのことによって、立ち上がり部としての
強度が向上し、その機能が一層発揮される。即ち、これ
らの左右立ち上がり部(22)と(23)と、踵部立ち
上がり部(17)とで、ゴルフシューズの左右両側と踵
部の捻れや振れが防止されるという効果を奏効する。然
しながら、左右立ち上がり部(22)と(23)と、踵
部立ち上がり部(17)は、必ずしも連続して成形する
必要はない。
【0028】図4−Bは、実施例ではゴムで成形したア
ウトソールの一部断面図で、図4−Cは、実施例ではエ
チレン−酢酸ビニルコポリマで圧縮成形して製造したミ
ッドソールの一部断面図である。V字型ダブルアーチシ
ステム(12)をゴルフシューズの底に設置するには、
先ずV字型ダブルアーチシステム(12)をアウトソー
ル(13)の所定の凹所に填め込んで、次いでミッドソ
ール(15)を、V字型ダブルアーチシステム(12)
の左右の立ち上がり部(22)と(23)の間に挟支さ
せるようにして挿入すればよい。
【0029】図5は、V字型ダブルアーチシステム(1
2)の別の実施例の斜視図である。踵部立ち上がり部
(17)がないだけで、他の部分は、図−4に示したV
字型ダブルアーチシステムと同一構造で、その設置の仕
方も、図−4のV字型ダブルアーチシステムと同じであ
る。
【0030】ところで、図1及び図2における番号(1
1)は、第2中足骨と第3中足骨及び第2指節骨と第3
指節骨との間に対応する箇所付近に爪先方向に向けて設
けた深さ3.5乃至4mm、長さ120mmの凹型溝で
ある。歩行時にこの凹型溝(11)を踏み付ける度に、
凹形溝(11)を形成する山の圧縮、復元が反復され、
いわゆるクッション効果が発揮され足の披露を緩和する
とともに、足指が横に広がり安定性を益し、且つ長時間
プレーする時に発生しがちな中足骨頭痛を防止する。本
発明では、この凹形溝(11)を設けることが好まし
い。
【0031】以上説明したように、本発明の最も好まし
い実施の態様は、アウトソール及びミッドソールとを具
備したゴルフシューズであって、アウトソールの前足部
において、母指球部をはずして第1中足骨の中間付近に
相当する箇所と、第1指の基節骨と末節骨の中間付近に
相当する箇所と、小指球部をはずして第4末節骨と第5
末節骨の中間付近に相当する箇所と、小指球部をはずし
て第4基節骨と第5基節骨の中間付近に相当する箇所
と、第4中足骨と第5中足骨の中間付近に相当する箇所
にスパイクを配置し、アウトソールの踵部において、踵
骨に相当する箇所を三角形で支持するように3個のスパ
イクを各々の距離をできるだけ離隔するように配置し、
そして足弓部の構造を保護し、その機能を向上させるた
めの、足底筋に添った分離された2個の伸長片とそれら
に連続した本体と、アウトソールの左右の両側を圧接す
る立ち上がり部とそれと連続した踵部立ち上がり部とを
具備しているV−字形ダブルアーチシステムをアウトソ
ールとミッドソールの間の踵部から足底筋に添った位置
に挿入し、そしてアウトソールの第2中足骨、第3中足
骨及び第2指節骨と第3指節骨の間に対応する箇所付近
に爪先方向に向けて凹型溝を設けたことを特徴とするゴ
ルフシューズである。
【0032】以上、本発明の好ましい実施の形態を述べ
たが、本発明は、本発明の特許請求の範囲を逸脱せず
に、各種の修飾及び変形が可能である。たとえば、アウ
トソールの材料としてラバーを例示したが、ラバーと均
等の性質を有するものならば、その他の材料も使用でき
る。また、ミッドソールの材料としてエチレン−酢酸ビ
ニルコポリマーを例示したが、エチレン−酢酸ビニルコ
ポリマーと均等の性質を有するものならば、その他の材
料も使用できる。さらに、V字型ダブルアーチシステム
の材料として熱可塑性ポリウレタンを例示したが、熱可
塑性ポリウレタンと均等の性質を有するものならば、そ
の他の材料も使用できる。更に、V字型ダブルアーチシ
ステムの材料として、熱可塑性ポリウレタンと均等の性
質を有するものならば、その他の材料も使用できる。
【0033】また、スパイクを配置する位置として、た
とえば、第1中足骨の中央付近という言い方をしたが、
これは正確に中央という意味ではなく、母指球にかから
ない位置で且つ第1中足骨の体の中ならばよいという意
味である。その他のスパイクに関しても同様である。
【0034】アウトソールに設ける凹形溝(11)は、
正確に第2中足骨と第3中足骨及び第2指節骨と第3指
節骨の間に対応する箇所に設ける必要はなく、その近傍
に設けることによって、それを踏み付けた時に、横に広
がりクッション効果が発揮され、足の披露を緩和すると
ともに、足指が安定性を益し、且つ長時間プレーする時
に発生しがちな中足骨頭痛を防止するような位置であれ
ばよい。
【0035】
【発明の効果】以上のべたように、本発明のゴルフシュ
ーズは、主として足の骨格の解剖学的構造に添ってスパ
イクを配置し、足の骨格と腱組織と足底筋から形成され
る足弓構造を補強するようなV字型ダブルアーチシステ
ムをアウトソールとミッドソールに間に挿入し、第2中
足骨と第3中足骨及び第2指節骨と第3指節骨の間に対
応する箇所の近傍に縦方向に凹形溝を設けたので、起伏
のあるコースを歩行しても疲労が著しく軽減され、斜面
及びバンカー等での不自然な姿勢でのショットでも、足
が捻れたり、振れたりすることがなく、長時間安定して
心地よくプレーすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例のゴルフシューズを履用した場合の、足
の骨格とスパイクの配置状態を説明する透視見取図。
【図2】実施例のゴルフシューズの内部構造を示す断面
図である。Aは、V字型ダブルアーチシステムと、凹形
溝の位置を示すアウトソールの断面図。Bは、アウトソ
ールと、V字型ダブルアーチシスムと、凹形溝と、ミッ
ドソールの位置関係を示す断面図。
【図3】足底筋を示す見取図。
【図4】V字型ダブルアーチシステムの取付方法を説明
する斜視図。Aは、V字型ダブルアーチシステムの斜視
図。Bは、アウトソールの一部を示す斜視図。Cは、ミ
ッドソールの一部を示す斜視図。
【図5】V字型ダブルアーチシステムの別の実施例示す
斜視図。
【図6】足弓を形成する右足の骨格の荷重のかかる点を
示す概念図
【図7】右足の足圧痕を下から見た概念図
【図8】内側から見た足弓の概念図
【図9】従来のゴルフシューズのスパイクの位置を示す
平面図。
【符号の説明】
1 母指球 2 スパイク 3 スパイク 4 小指球 5 スパイク 6 スパイク 7 スパイク 8 スパイク 9 スパイク 10 スパイク 11 凹形溝 12 V−字形ダブルアーチシステム 13 アウトソール 14 アウトソールラバー 15 ミッドソール 16 V−字形ダブルアーチシステム踵部立ち上がり部 17 V−字形ダブルアーチシステム左側立ち上がり部 18 足底筋 19 足底筋 20 V−字形ダブルアーチシステムの足底筋に添った
伸長片 21 V−字形ダブルアーチシステムの足底筋に添った
伸長片 22 V−字形ダブルアーチシステム左側立ち上がり部 23 V−字形ダブルアーチシステム右側立ち上がり部 24 踵骨隆起 25 第1中足骨頭 26 第5中足骨頭 27 脛骨 28 踵骨 29 中・前足部 30 足底腱膜 31 長足底靱帯 32 長足底靱帯 33 底側踵舟靱帯 34〜44 従来のゴルフシューズのスパイク H ダブルアーチシステム本体

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アウトソール及びミッドソールとを具備し
    たゴルフシューズであって、アウトソールの前足部にお
    いて、母指球部をはずして第1中足骨の中間付近に相当
    する箇所と、第1指の基節骨と末節骨の中間付近に相当
    する箇所と、小指球部をはずして第4末節骨と第5末節
    骨の中間付近に相当する箇所と、小指球部をはずして第
    4基節骨と第5基節骨の中間付近に相当する箇所と、第
    4中足骨と第5中足骨の中間付近に相当する箇所にスパ
    イクを配置し、アウトソールの踵部において、踵骨に相
    当する箇所を三角形で支持するように3個のスパイクを
    各々の距離をできるだけ離隔するように配置したことを
    特徴とするゴルフシューズ。
  2. 【請求項2】 アウトソールの第2中足骨と第3中足骨
    及び第2指節骨と第3指節骨の間に対応する箇所付近に
    爪先方向に向けて凹型溝を設けたことを特徴とする請求
    項1記載のゴルフシューズ。
  3. 【請求項3】 アウトソールとミッドソールの間の踵部
    から足底筋に添った位置に、足弓部の構造を保護し、そ
    の機能を向上させる安定板を挿入したことを特徴とする
    請求項1又は2に記載のゴルフシューズ。
  4. 【請求項4】 安定板が、足底筋に添った分離された2
    個の伸長片とそれらに連続した本体とを具備しているこ
    とを特徴とする請求項3に記載のゴルフシューズ。
  5. 【請求項5】 安定板が、アウトソールの左右の両側を
    圧接する立ち上がり部を具備していることを特徴とする
    請求項3又は4に記載のゴルフシューズ。
  6. 【請求項6】 安定板が、アウトソールの左右の両側を
    圧接する立ち上がり部と、踵部立ち上がり部とを具備し
    ていることを特徴とする請求項3、4及び5のいずれか
    一項に記載のゴルフシューズ。
  7. 【請求項7】 踵部立ち上がり部が、ミッドソールの踵
    部の一部にまで立ち上がっていることを特徴とする請求
    項6に記載のゴルフシューズ。
JP34241499A 1999-10-27 1999-10-27 ゴルフシューズ Expired - Fee Related JP3338893B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34241499A JP3338893B2 (ja) 1999-10-27 1999-10-27 ゴルフシューズ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34241499A JP3338893B2 (ja) 1999-10-27 1999-10-27 ゴルフシューズ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001120301A true JP2001120301A (ja) 2001-05-08
JP3338893B2 JP3338893B2 (ja) 2002-10-28

Family

ID=18353556

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP34241499A Expired - Fee Related JP3338893B2 (ja) 1999-10-27 1999-10-27 ゴルフシューズ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3338893B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100445593B1 (ko) * 2001-12-12 2004-08-25 주식회사 마인드스윙 골프화 밑창 및 쏠림방지수단을 구비한 골프화
JP2007136145A (ja) * 2005-11-23 2007-06-07 Hiroshima Kasei Ltd クッション機能付きシャンクおよび当該シャンクを挿入した靴
JP2011131048A (ja) * 2009-12-23 2011-07-07 Taylor Made Golf Co Inc ゴルフシューズ、その製造方法及び靴底部材
JP2016187550A (ja) * 2016-03-22 2016-11-04 美津濃株式会社 ゴルフシューズのソール構造
US20210298413A1 (en) * 2020-03-31 2021-09-30 Kang Su YOU Smart lifting shoes for taking exercise

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100445593B1 (ko) * 2001-12-12 2004-08-25 주식회사 마인드스윙 골프화 밑창 및 쏠림방지수단을 구비한 골프화
JP2007136145A (ja) * 2005-11-23 2007-06-07 Hiroshima Kasei Ltd クッション機能付きシャンクおよび当該シャンクを挿入した靴
JP2011131048A (ja) * 2009-12-23 2011-07-07 Taylor Made Golf Co Inc ゴルフシューズ、その製造方法及び靴底部材
JP2016187550A (ja) * 2016-03-22 2016-11-04 美津濃株式会社 ゴルフシューズのソール構造
US20210298413A1 (en) * 2020-03-31 2021-09-30 Kang Su YOU Smart lifting shoes for taking exercise

Also Published As

Publication number Publication date
JP3338893B2 (ja) 2002-10-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5694706A (en) Heelless athletic shoe
JP2791658B1 (ja) 靴の底およびそれを含む靴ならびにサンダル
US4866861A (en) Supports for golf shoes to restrain rollout during a golf backswing and to resist excessive weight transfer during a golf downswing
US5727335A (en) Footwear for patients of osteoarthritis of the knee
JPH07298903A (ja) 靴の底
EP3222161A1 (en) Improved heelless athletic shoe
EP0078306A1 (en) Athletic shoe and sole
JP2001178502A (ja) ソール
KR100266925B1 (ko) 골프화
JP6799881B2 (ja) 靴用インソール
US20030029060A1 (en) Cleat
JP3338893B2 (ja) ゴルフシューズ
JP4841736B2 (ja) 前部に突起部を備えた中底およびこの中底を備えた靴
KR200428361Y1 (ko) 다기능 신발밑창
JP2009533132A (ja) 機能性履物
JP2001511375A (ja) スポーツシューズ内で足を支持するための装置
KR100813803B1 (ko) 다기능 신발밑창
JP6631960B2 (ja) 履物底構造
JP4618622B2 (ja) トレ−ニングシュ−ズ
KR101672477B1 (ko) 기능성 인솔
KR101693773B1 (ko) 보행의 특성을 고려한 신발
KR101957213B1 (ko) 탄성력을 이용한 기능성 인솔
JP3224134U (ja) 履物
CN2754404Y (zh) 运动鞋鞋底
JP7318896B2 (ja) 履物のソール構造及び履物

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080816

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110816

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120816

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130816

Year of fee payment: 11

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees