JP2001120032A - 携帯型畔用草刈機 - Google Patents

携帯型畔用草刈機

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JP2001120032A
JP2001120032A JP30063099A JP30063099A JP2001120032A JP 2001120032 A JP2001120032 A JP 2001120032A JP 30063099 A JP30063099 A JP 30063099A JP 30063099 A JP30063099 A JP 30063099A JP 2001120032 A JP2001120032 A JP 2001120032A
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JP
Japan
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cutting blade
portable
shield cover
portable shore
shore mower
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JP30063099A
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English (en)
Inventor
Akira Nagashima
彬 長島
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Kioritz Corp
Original Assignee
Kioritz Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 比較的軽量で簡素な構成でありながら、高畔
の法面に生えている草を安全かつ容易に刈り取ることが
できるようにされた携帯型畔用草刈機を提供する。 【解決手段】 刈刃(10)と、該刈刃(10)が取付
固定された回転軸(45)と、該回転軸(45)を回転
駆動する原動機(31)と、前記刈刃(10)の一部又
は全部を覆うシールドカバー(11)と、該シールドカ
バー(11)に連結された操作桿(50)と、を備え、
前記原動機(31)が前記シールドカバー(11)上に
搭載保持されるとともに、前記シールドカバー(11)
に地面を滑走可能な接地部材(21)が設けられてな
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、作業者が手で容易
に移動させることができる、比較的小型軽量の携帯型畔
用草刈機に係り、特に、高畔の法面に生えている草を刈
り取るのに好適なものに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、畔用草刈機としては、例えば、特
公昭62−61290号公報等にも見られるように、原
動機が搭載された車輪付きの機体と、畔の上面(平面)
に生えている草を刈り取るためのメイン刈刃と、畔の斜
面(法面)に生えている草を刈り取るためのサイド刈刃
と、を備え、前記原動機の動力を減速機や伝導軸等から
なる動力伝達機構を介して前記メイン刈刃及びサイド刈
刃に伝達して、それらを同時に回転駆動させながら、前
記機体を畔の上面を走行させることにより、畔の上面及
び法面に生えている草を同時に刈り取るようにしたもの
が一般的である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記した如くの従来の
畔用草刈機においては、畔の上面を走行させることを前
提としており、また、前記サイド刈刃による法面の刈幅
は、そのサイド刈刃の回転直径のみに依存しているた
め、通常の畔(低畔)には対応できても、段差の大きな
高畔においては法面の刈幅が不足する。かかる従来の畔
用草刈機において、メイン刈刃とサイド刈刃とを同一平
面上に位置させて、機体を高畔の法面に沿って走行させ
れば、該法面の草刈りを行えないこともないが、高畔の
法面は、傾斜がきつく、足場も悪いので、極めて危険で
ある。
【0004】また、二つの刈刃を備えていること、原動
機を搭載した車輪付きの機体を備えていること、及び、
原動機の動力を前記両刈刃に伝達するために比較的長大
で複雑な動力伝達機構を必要としていること、等のた
め、装置構成が複雑で重量も重く、装置コストが高くな
るとともに、作業性、操作性も良いとはいえず、高畔の
法面の草刈りに使用するのは、実際には無理があった。
本発明は、前記した如くの従来の畔用草刈機に伴う問題
を解消すべくなされたもので、その目的とするところ
は、比較的軽量で簡素な構成でありながら、高畔の法面
に生えている草を安全かつ容易に刈り取ることができる
ようにされた携帯型畔用草刈機を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成すべ
く、本発明に係る携帯型畔用草刈機は、基本的には、刈
刃と、該刈刃が取付固定された回転軸と、該回転軸を回
転駆動する原動機と、前記刈刃の一部又は全部を覆うシ
ールドカバーと、該シールドカバーに連結された操作桿
と、を備え、前記原動機が前記シールドカバー上に搭載
保持されるとともに、前記シールドカバーに地面を滑走
可能な接地部材が設けられていることを特徴としてい
る。
【0006】前記接地部材としては、一対のそり状部材
からなっているもの、平面視コ字状であるもの、平面視
円弧状乃至環状であるもの等が挙げられる。前記シール
ドカバーは、好ましくは、平面視概略矩形とされ、その
少なくとも一側面が開口せしめられる。他の好ましい態
様では、前記シールドカバーは、下面のみが開口する概
略伏せ椀形状とされる。他の別の好ましい態様では、前
記シールドカバーは、前記刈刃の前方側の半分以上が開
口せしめられ、かつ、前記接地部材は、前記刈刃の後方
側にのみ配在される。
【0007】また、前記操作桿は、好ましくは、その先
端部が前記シールドカバーに上下方向に揺動自在に連結
され、さらに好ましくは、例えば、長さ方向に伸縮させ
たり、屈曲させること等により、その先端部から把手部
までの長さを任意に変えることができるようにされる。
他の好ましい態様では、前記シールドカバーに前記操作
桿の先端部が連結される連結部が複数箇所設けられる。
【0008】また、別の好ましい態様では、前記接地部
材が地面に平行に置かれている自然状態で、前記刈刃が
前記地面に対して前傾せしめられ、さらに、前記回転軸
の回転軸線に対して前記原動機の出力部材の回転軸線が
後方に傾斜せしめられ、また、前記原動機の出力部材の
回転が一対の傘歯車を介して前記回転軸に伝達せしめら
れるようにされる。さらに、他の好ましい態様では、前
記回転軸上における前記刈刃の下側に円盤状の回転接地
部材が配設される。
【0009】このような構成とされた本発明に係る携帯
型畔用草刈機の好ましい態様においては、高畔の法面の
草刈りを行う際には、通常、作業者が操作桿を持って高
畔の上面に立ち、原動機により刈刃を回転駆動しなが
ら、該刈刃やシールドケース等からなる草刈作業部を高
畔の最上部に位置させるとともに、接地部材を高畔の法
面に着地させ、続いて、前記操作桿で前記草刈作業部を
軽く押せば、前記草刈作業部(接地部材)が法面の最上
部から底部に向けて滑走する。このとき、前記回転駆動
されている刈刃により、法面の草が縦方向にその回転直
径に相当する幅分刈り取られる。
【0010】次に、前記のようにして刈り取られた部分
の横隣に生えている草を刈り取るべく、前記草刈作業部
を一旦法面最上部まで引き上げ、続いて、前記草刈作業
部を次に刈り取るべき草が生えている部分(横隣)に移
動させて、前記と同様に、前記接地部材を高畔の法面最
上部に着地させ、前記操作扞で前記草刈作業部を軽く押
して、該草刈作業部(接地部材)を法面の最上部から底
部に向けて滑走させ、以下、同様にして、法面に生えて
いる草を縦方向に前記刈刃の回転直径に相当する幅分ず
つ刈り取るようにする。
【0011】このように、本発明の携帯型畔用草刈機を
使用すれば、作業者は高畔の上面を移動すればよく、法
面に降りる必要はないので、高畔法面の草刈り作業を安
全かつ容易に、しかも、迅速に行える。また、草刈作業
部全体の重量を接地部材を介して地面(草刈り面)で受
けるようにされているので、作業者の負担が少なくなる
とともに、作業を休み休み行え、その結果、草刈り作業
に要する労力が軽減される。さらに、シールドカバー上
に原動機が搭載されるので、従来のような車輪付きの機
体は不要となるとともに、原動機の動力を刈刃に伝達す
る動力伝達機構等の構成を簡素化できるので、装置コス
トを大幅に削減できる。
【0012】前記に加え、シールドカバーを備えること
で、安全性が一層向上するとともに、刈り取られた草を
前記該カバー内で、そのまま刈り取り済みの地面に放置
してもよい程度まで、さらに細かく切断することが可能
となる。また、操作桿をシールドカバーに上下方向に揺
動自在に連結したこと、及び、前記操作桿を、例えば、
長さ方向に伸縮させたり、屈曲させること等により、そ
の先端部から把手部までの長さを任意に変えることがで
きるようにしたことにより、高さや傾斜角度の異なる種
々の高畔に対応でき、汎用性が増すとともに、作業性や
操作性も向上する。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照しながら説明する。図1〜図3は、本発明に係る
携帯型畔用草刈機の第一実施形態を示している。図示実
施形態の携帯型畔用草刈機1は、短冊状の刈刃10と、
該刈刃10が取付固定された回転軸45(図2)と、前
記刈刃10を前記回転軸45を介して回転駆動する原動
機としての、比較的小型軽量(排気量は約20mL)の
空冷2サイクルガソリンエンジン31と、前記刈刃10
の回転面の前部側Fの端部を除く大部分を覆う、平面視
矩形で前部側Fが開口せしめられたシールドカバー11
と、該シールドカバー11に連結された操作桿50と、
を備え、前記シールドカバー11の下面側外周に、地面
を滑走可能な、前部側Fが開口した平面視コ字状の、概
略矩形中空断面形状の接地部材21が設けられている。
【0014】前記エンジン31は、概略漏斗形状を有す
る外装ケース部材37及び中間支持部材42を介して、
前記シールドカバー11の上面に突設された筒状支持部
17に外装され、固定具43により保持固定されてい
る。前記エンジン31の動力は、クランク軸40a、冷
却ファン付フライホイール(図示省略)、及び、遠心ク
ラッチドラム40b等からなる出力部材40からジョイ
ント部材41を介して前記回転軸45に伝達されるよう
になっている。
【0015】前記ジョイント部材41及び前記回転軸4
5は、前記外装ケース部材37及び前記筒状支持部17
にベアリング46、47、48を介して、軸方向には移
動を阻止された状態で回転自在に支持されている。前記
回転軸45の下端部には、上押さえ部材71と下押さえ
部材72との間に挟まれるようにして前記刈刃10が配
在されるとともに、前記下押さえ部材72の下側に円盤
状の回転接地部材80が配在され、前記上押さえ部材7
1、前記刈刃10、前記下押さえ部材72、及び前記回
転接地部材80は、前記回転軸45に、その下端部に螺
合されたナット75により、一体回転可能に共締め固定
されている。
【0016】また、前記シールドカバー11の上面に
は、その後部側Rと、一側面側(図1で見て右側)と、
それらの間のコーナー部とに、それぞれ前記操作桿50
の先端部50aが連結される一対の立板からなる連結部
61、63、62が設けられており、前記操作桿50
(の先端部50a)は、前記各連結部61、63、62
に水平装架されるボルト類65を支点にして上下方向に
揺動可能に、前記連結部61、63、62のいずれかに
連結されるようになっている。なお、前記のように連結
部を複数箇所設けているのは、畔のどの部分の草刈り作
業を行うのか、また、畔周辺の立地環境如何等によって
は、前記操作桿50と、前記シールドカバー11、前記
刈刃10、前記接地部材21等からなる草刈作業部20
との位置関係を変えた方が良い場合があるからである。
図1、図2には、前記操作桿50が前記連結部61、6
3、62のうちの、右側に位置する連結部63に連結さ
れている状態が示されており、図3には、前記操作桿5
0が、後部側Rに位置する前記連結部61に連結されて
いる状態が示されている。
【0017】前記操作桿50は、図3に示される如く
に、大径管51、該大径管51内に挿入可能な中径管5
2、及び該中径管52に挿入可能な小径管53を有する
伸縮可能な管材からなっており、それ自体周知の適宜の
手段により、その先端部50aから把手部(大径管5
1)までの長さを任意に変えることができるようになっ
ている。このような構成とされた第一実施形態の前記携
帯型畔用草刈機1においては、高畦の法面の草刈りを行
う際には、通常、図3を参照すればよくわかるように、
作業者が前記操作桿50を持って高畔の上面Mに立ち、
前記エンジン31により前記刈刃10を回転駆動しなが
ら、該刈刃10や前記シールドケース11等からなる前
記草刈作業部20を高畔の最上部に位置させるととも
に、前記接地部材21を高畔の法面Nに着地させ、続い
て、前記操作桿50で前記草刈作業部20を軽く押せ
ば、該草刈作業部20(前記接地部材21)が法面Nの
最上部から底部に向けてその自重で滑走する。このと
き、前記回転駆動されている刈刃10により法面Nの草
が縦方向にその回転直径に相当する幅分刈り取られる。
【0018】次に、前記のようにして刈り取られた部分
の横隣に生えている草を刈り取るべく、前記草刈作業部
20を一旦法面N最上部まで引き上げ、続いて、前記草
刈作業部20を次に刈り取るべき草が生えている部分
(横隣)に移動させて、前記と同様に、前記接地部材2
1を高畔の法面N最上部に着地させ、前記操作桿50で
前記草刈作業部20を軽く押して、該草刈作業部20
(前記接地部材21)を法面の最上部から底部に向けて
滑走させ、以下、同様にして、法面Nに生えている草を
縦方向に前記刈刃10の回転直径に相当する幅分ずつ刈
り取るようにする。
【0019】このように、前記携帯型畔用草刈機1を使
用すれば、作業者は高畔の上面Mを移動すればよく、法
面Nに降りる必要はないので、高畔法面Nの草刈り作業
を安全かつ容易に、しかも、迅速に行える。また、草刈
作業部20全体の重量を接地部材21を介して地面(草
刈り面)で受けるようにされているので、作業者の負担
が少なくなるとともに、作業を休み休み行え、その結
果、草刈り作業に要する労力が軽減される。さらに、シ
ールドカバー11上に原動機31が搭載されるので、従
来のような車輪付きの機体は不要となるとともに、原動
機31の動力を刈刃10に伝達する動力伝達機構等の構
成を簡素化できるので、装置コストを大幅に削減でき
る。
【0020】前記に加え、シールドカバー11を備える
ことで、安全性が一層向上するとともに、刈り取られた
草を前記該カバー11内で、そのまま刈り取り済みの地
面に放置してもよい程度まで、さらに細かく切断するこ
とが可能となる。また、操作桿50をシールドカバー1
1に上下方向に揺動自在に連結したこと、及び、前記操
作扞50を、長さ方向に伸縮させてその先端部50aか
ら把手部(前記大径管51)までの長さを任意に変える
ことができるようにしたことにより、高さや傾斜角度の
異なる種々の高畔に対応でき、汎用性が増すとともに、
作業性や操作性も向上する。
【0021】図4〜図6は第二実施形態の携帯型畔用草
刈機2を、図7及び図8は第三実施形態の携帯型畔用草
刈機3を、図9は第四実施形態の携帯型畔用草刈機4
を、図10は第五実施形態の携帯型畔用草刈機5を、図
11は第六実施形態の携帯型畔用草刈機6を、図12
は、第七実施形態の携帯型畔用草刈機7を示しており、
前記各実施形態の携帯型畔用草刈機2、3、4、5、
6、7においては、先に説明した第一実施形態の携帯型
畔用草刈機1の各部と同一機能を有する部分乃至対応す
る部分には同一の符号を付して、重複説明を省略し、相
違点を重点的に説明する。
【0022】図4〜図6に示される第二実施形態の携帯
型畔用草刈機2は、前部側F及び後部側Rが開口せしめ
られた平面視矩形のシールドカバー12を備え、このシ
ールドカバー12の両側に、地面を滑走可能な、概略矩
形中空断面形状の一対のそり状部材からなる接地部材2
2、22が設けられており、該接地部材22、22のう
ちの右側の接地部材22は、刈り草の散乱を防止するた
めに、左側のそれよりやや後部側Rに位置をずらされて
いる。また、前記シールドカバー12には、原動機とし
て、前記第一実施形態のエンジン31とは仕様、形状の
異なる、比較的小型軽量(排気量は約20mL)の空冷
2サイクルガソリンエンジン32が搭載保持されてい
る。なお、前記刈刃10の下押さえ部材73は、前記第
一実施形態の下押さえ部材72と前記回転接地部材80
とを兼ねるように、延長円筒部73aを、一体に形成し
ている。
【0023】図7及び図8に示される第三実施形態の携
帯型畔用草刈機3は、前記刈刃10の前方側Fの半分以
上が開口せしめられ、かつ、前記刈刃10の後方側Rに
のみ、平面視円弧状の接地部材23が設けられている。
また、前記回転軸45の下端部には、上押さえ部材71
と下押さえ部材73との間に挟まれるようにして前記刈
刃10が配在されている。また、前記シールドカバー2
3に、前記外装ケース部材37及び前記筒状支持部17
を兼ねる支持部材38が一体に設けられている。この携
帯型畔用草刈機3は、前記刈刃10の前部側Fの半分以
上が開放されているので、比較的背丈の高い草を刈り取
るのに適している。
【0024】図9に示される第四実施形態の携帯型畔用
草刈機4においては、シールドカバー14は、断面コ字
状の本体部14aとその前端部にヒンジ18を介して前
後方向に揺動可能に設けられた前板部14bと、前記本
体部14aの後端部に固定された後板部14cと、から
なる平面視矩形の比較的大きな内部空間容積を持ってい
る。前記シールドカバー14の前部寄りに、前記回転軸
45が、鉛直線に対して前方側Fへ傾斜した状態で固定
支持具29に保持固定された、下方に突出する筒状支持
部19と上方に突出する歯車ケースを兼ねる外挿部材3
9とにベアリング46、48を介して、傾斜軸線Opの
回りに回転自在に支持されており、これより、前記刈刃
10は、地面(畔の上面M及び法面N)に対して前傾せ
しめられている。
【0025】そして、本実施形態では、原動機34の出
力部材40の終端部は、傘歯車91が設けられた最終出
力軸40cとされ、前記傘歯車91は、前記回転軸45
の上端部に設けられた傘歯車92に噛合せしめられてお
り、前記回転軸45の前記回転(傾斜)軸線Opに対し
て前記原動機34及び前記最終出力軸40cの回転軸線
Oq が後方に傾斜せしめられている。前記のように刈刃
10を前傾させることにより、倒れている草等が刈りや
すくされる。また、前記最終出力軸40cの回転軸線O
q を後傾せしめたことにより、法面N上での機体4の前
方側Fへの転倒傾向を効果的に抑えることができる。
【0026】図10、図11、図12に示される第5、
第6、及び第7実施形態の携帯型畔用草刈機5、6、7
では、シールドカバー15、16、17は、下面のみが
開口する概略伏せ椀形状とされ、前記シールドカバー1
5、16、17は、それに搭載保持された原動機35、
36、37及びその支持構造等のバリエーションを示し
ている。これ等のシールドカバー15、16、17によ
り、刈り取られた草の細断(マルチング)作用が、より
効果的になる。前記の如くの構成とされた第二、第三、
第四、第五、第六、第七実施形態の携帯型畔用草刈機
2、3、4、5、6、7においても、前記第一実施形態
の携帯型畔用草刈機1と略同様な作用効果が得られる。
以上、本発明の実施形態について詳述したが、本発明
は、前記実施形態に限定されるものではなく、特許請求
の範囲に記載された発明の精神を逸脱しない範囲で、設
計において、種々の変更ができるものである。
【0027】
【発明の効果】以上の説明から理解されるように、本発
明によれば、高畔の草刈作業部を行うにあたって、作業
者は高畔の上面を移動すればよく、法面に降りる必要は
ないので、高畔法面の草刈り作業を安全かつ容易に、し
かも、迅速に行える。また、草刈作業部全体の重量を接
地部材を介して地面(草刈り面)で受けるようにされて
いるので、作業者の負担が少なくなるとともに、作業を
休み休み行え、その結果、草刈り作業に要する労力が軽
減される。さらに、シールドカバー上に原動機が搭載さ
れるので、従来のような車輪付きの機体は不要となると
ともに、原動機の動力を刈刃に伝達する動力伝達機構等
の構成を簡素化できるので、装置コストを大幅に削減で
きる。
【0028】前記に加え、シールドカバーを備えること
で、安全性が一層向上するとともに、刈り取られた草を
前記該カバー内で、そのまま放置してもよい程度までさ
らに細かく切断することが可能となる。また、操作桿を
シールドカバーに上下方向に揺動自在に連結したこと、
及び、前記操作桿を、例えば、長さ方向に伸縮させた
り、屈曲させること等により、その先端部から把手部ま
での長さを任意に変えることができるようにしたことに
より、高さや傾斜角度の異なる種々の高畔に対応でき、
汎用性が増すとともに、作業性や操作性も向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第一実施形態の携帯型畔用草刈機
の草刈作業部を示す平面図。
【図2】図1に示される草刈作業部の縦断面図。
【図3】図1に示される携帯型畔用草刈機を使用して高
畔の法面の草刈作業を行う際の説明に供される図。
【図4】本発明に係る第二実施形態の携帯型畔用草刈機
の草刈作業部を示す平面図。
【図5】図4に示される草刈作業部の左側面図。
【図6】図5に示される草刈作業部の回転軸周辺の部分
拡大断面図。
【図7】本発明に係る第三実施形態の携帯型畔用草刈機
の草刈作業部を示す平面図。
【図8】図7に示される草刈作業部の縦断面図。
【図9】本発明に係る第四実施形態の携帯型畔用草刈機
の草刈作業部を示す縦断面図。
【図10】本発明に係る第五実施形態の携帯型畔用草刈
機の草刈作業部を示す縦断面図。
【図11】本発明に係る第六実施形態の携帯型畔用草刈
機の草刈作業部を示す縦断面図。
【図12】本発明に係る第七実施形態の携帯型畔用草刈
機の草刈作業部を示す縦断面図。
【符号の説明】
1〜7 携帯型畔用草刈機 10 刈刃 11〜17 シールドカバー 21〜27 接地部材 31〜37 原動機 45 回転軸 50 操作桿 50a 先端部 51 大径管(把手部) 61〜63 連結部 80 回転接地部材 91、92 傘歯車 F 前部側 R 後部側 Op 回転軸の回転軸線 Oq 出力部材の回転軸線 N 地面(法面) M 地面(上面)

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 刈刃(10)と、該刈刃(10)が取付
    固定された回転軸(45)と、該回転軸(45)を回転
    駆動する原動機(31〜37)と、前記刈刃(10)の
    一部又は全部を覆うシールドカバー(11〜17)と、
    該シールドカバー(11〜17)に連結された操作桿
    (50)と、を備えた携帯型畔用草刈機(1〜7)にお
    いて、 前記原動機(31〜37)が前記シールドカバー(11
    〜17)上に搭載保持されるとともに、該シールドカバ
    ー(11〜17)に地面を滑走可能な接地部材(21〜
    27)が設けられていることを特徴とする携帯型畔用草
    刈機。
  2. 【請求項2】 前記接地部材(22、24)は、一対の
    そり状部材からなっていることを特徴とする請求項1に
    記載の携帯型畔用草刈機。
  3. 【請求項3】 前記接地部材(21)は、平面視コ字状
    であることを特徴とする請求項1に記載の携帯型畔用草
    刈機。
  4. 【請求項4】 前記接地部材(23、25〜27)は、
    平面視円弧状乃至環状であることを特徴とする請求項1
    に記載の携帯型畔用草刈機。
  5. 【請求項5】 前記シールドカバー(11、12、1
    4)は、平面視概略矩形とされ、その少なくとも一側面
    が開口せしめられていることを特徴とする請求項1乃至
    4のいずれか一項に記載の携帯型畔用草刈機。
  6. 【請求項6】 前記シールドカバー(15、16、1
    7)は、下面のみが開口する概略伏せ椀形状であること
    を特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の携
    帯型畔用草刈機。
  7. 【請求項7】 前記シールドカバー(13)は、前記刈
    刃(10)の前方側(F)の半分以上が開口せしめら
    れ、かつ、前記接地部材(23)は、前記刈刃の後方側
    (R)にのみ配在されていることを特徴とする請求項1
    に記載の携帯型畔用草刈機。
  8. 【請求項8】 前記操作桿(50)は、その先端部(5
    0a)が前記シールドカバー(11〜17)に上下方向
    に揺動自在に連結されていることを特徴とする請求項1
    乃至6のいずれか一項に記載の携帯型畔用草刈機。
  9. 【請求項9】 前記操作桿(50)の先端部(50a)
    から把手部(51)までの長さを任意に変えることがで
    きるようにされていることを特徴とする請求項1乃至8
    のいずれか一項に記載の携帯型畔用草刈機。
  10. 【請求項10】 前記シールドカバー(11)に前記操
    作桿(50)の先端部(50a)が連結される連結部
    (61、62、63)が複数箇所設けられていることを
    特徴とする請求項1乃至9のいずれか一項に記載の携帯
    型畔用草刈機。
  11. 【請求項11】 前記接地部材(24)が地面(N、
    M)に平行に置かれている自然状態で、前記刈刃(1
    0)が前記地面(N、M)に対して前傾せしめられてい
    ることを特徴とする請求項1乃至10のいずれか一項に
    記載の携帯型畔用草刈機。
  12. 【請求項12】 前記回転軸(45)の回転軸線(O
    p)に対して前記原動機(34)の出力部材(40)の
    回転軸線(Oq )が後方に傾斜せしめられていることを
    特徴とする請求項1乃至11のいずれか一項に記載の携
    帯型畔用草刈機。
  13. 【請求項13】 前記原動機(34)の出力部材(4
    0)の回転が一対の傘歯車(91、92)を介して前記
    回転軸(45)に伝達せしめられるようにされているこ
    とを特徴とする請求項12に記載の携帯型畔用草刈機。
  14. 【請求項14】 前記回転軸(45)上における前記刈
    刃(10)の下側に円盤状の回転接地部材(80)が配
    設されていることを特徴とする請求項1乃至13のいず
    れか一項に記載の携帯型畔用草刈機。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013017440A (ja) * 2011-07-13 2013-01-31 Nobuyuki Kamihara 刈払機
JP2018007593A (ja) * 2016-07-12 2018-01-18 有限会社小林産業 携帯式動力草刈り機およびその使用方法
JP2018074969A (ja) * 2016-11-11 2018-05-17 株式会社システック 畦法面草処理装置
WO2020177396A1 (zh) * 2019-02-18 2020-09-10 苏州科瓴精密机械科技有限公司 自行走设备

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