JP2001119991A - モーター駆動装置の自己診断方法 - Google Patents

モーター駆動装置の自己診断方法

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JP2001119991A
JP2001119991A JP29262799A JP29262799A JP2001119991A JP 2001119991 A JP2001119991 A JP 2001119991A JP 29262799 A JP29262799 A JP 29262799A JP 29262799 A JP29262799 A JP 29262799A JP 2001119991 A JP2001119991 A JP 2001119991A
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Takashi Matsushima
崇 松島
Kazuyuki Murakami
和幸 村上
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Alps Electric Co Ltd
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    • G01RMEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
    • G01R31/00Arrangements for testing electric properties; Arrangements for locating electric faults; Arrangements for electrical testing characterised by what is being tested not provided for elsewhere
    • G01R31/34Testing dynamo-electric machines
    • G01R31/343Testing dynamo-electric machines in operation

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 モーター5〜9や電力供給線10〜16に不
具合が生じたとき、不具合状態に係わりなく検出するこ
とが可能な高信頼性を持ったモーター駆動装置の自己診
断方法を提供する。 【解決手段】 複数モーター5〜9、各モーター5〜9
に電力供給線10〜16を介して接続され、各モーター
5〜9を各別に駆動するモーター駆動部2〜4、モータ
ー駆動部2〜4に制御信号を供給して制御動作する制御
部1を備え、制御部1が実行するモーター駆動装置の自
己診断方法であり、モーター5〜9を通常動作する直前
になる度に、モーター駆動部2〜4を通してモーター5
〜9及び電力供給線10〜16に順次短時間診断電力を
供給し、診断電力に対するモーター5〜9及び電力供給
線10〜16の応答をモーター駆動部2〜4で検出し、
検出結果によってモーター5〜9及び電力供給線10〜
16の不具合の有無を判断する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、モーター駆動装置
の自己診断方法に係わり、特に、モーターを通常動作さ
せる直前毎に、電力供給線を通してモーターに短時間診
断電力を供給し、供給した診断電力に対する応答状態に
よって電力供給線及びモーターに発生している不具合の
検出を行なうモーター駆動装置の自己診断方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車においては、自動車の各部
に設置されている電動制御機構、例えばドアロック機
構、ドアミラー可動機構等を制御動作させるために、そ
れぞれ個別のモーター駆動装置が搭載されている。
【0003】これらのモーター駆動装置は、各部に設置
されている電動制御機構に各別に連結されている複数の
モーターと、複数のモーターにそれぞれ電力供給線を介
して接続され、複数のモーターを各別に制御駆動するモ
ーター駆動部と、自動車搭乗者の手動操作に応答し、そ
の応答に対応した制御信号をモーター駆動部に供給する
制御部とを備え、制御部から出力された制御信号がモー
ター駆動部を通して複数のモーターの中の選択されたモ
ーターに供給され、そのモーターの動作によって連結さ
れている電動制御機構を適宜可動させるものである。そ
して、このモーター駆動装置は、動作中に自己診断を行
なっているもので、制御部によりモーター駆動装置の各
部の不具合状態を検出している。
【0004】ここで、図6は、自己診断が行われる既知
のモーター駆動装置の構成の概略を示すブロック図であ
る。
【0005】図6に示されるように、このモーター駆動
装置は、制御部(MCU)61と、第1モーター駆動部
(DR1)62と、第2モーター駆動部(DR2)63
と、第3モーター駆動部(DR3)64と、第1モータ
ー65と、第2モーター66と、第3モーター67と、
第4モーター68と、第5モーター69と、第1電力供
給線70と、第2電力供給線71と、第3電力供給線7
2と、第4電力供給線73と、第5電力供給線74と、
第6電力供給線75と、第7電力供給線76と、車載電
源77とからなり、制御部61、第1モーター駆動部6
2、第2モーター駆動部63、第3モーター駆動部64
は、それぞれ個別の集積回路(IC)によって構成され
る。そして、第1モーター駆動部62、第2モーター駆
動部63を含む構成部分は、自動車のドアロック制御が
行われる制御システムを示すものであり、第3モーター
駆動部64を含む構成部分は、自動車のドアミラー制御
が行われる制御システムを示すものである。
【0006】この場合、制御部61は、第1制御信号出
力ポートPCO1、第2制御信号出力ポートPCO2、
第3制御信号出力ポートPCO3、第4制御信号出力ポ
ートPCO4、第5制御信号出力ポートPCO5、第6
制御信号出力ポートPCO6、第7制御信号出力ポート
PCO7、第1診断信号入力ポートPSI1、第2診断
信号入力ポートPSI2、第3診断信号入力ポートPS
I3、電源ポートPWを備える。第1モーター駆動部6
2は、第1制御信号入力ポートPCI1、第1駆動信号
出力ポートPDO1、第1診断信号出力ポートPSO
1、電源ポートPWを備える。第2モーター駆動部63
は、第2制御信号入力ポートPCI2、第3制御信号入
力ポートPCI3、第2駆動信号出力ポートPDO2、
第3駆動信号出力ポートPDO3、第2診断信号出力ポ
ートPSO2、電源ポートPWを備える。第3モーター
駆動部64は、第4制御信号入力ポートPCI4、第5
制御信号入力ポートPCI5、第6制御信号入力ポート
PCI6、第7制御信号入力ポートPCI7、第4駆動
信号出力ポートPDO4、第5駆動信号出力ポートPD
O5、第6駆動信号出力ポートPDO6、第7駆動信号
出力ポートPDO7、第3診断信号出力ポートPSO
3、電源ポートPWを備える。
【0007】そして、制御部61と、第1モーター駆動
部62、第2モーター駆動部63、第3モーター駆動部
64との間は、制御線(図番なし)によって図6に図示
されるように接続され、第1モーター駆動部62及び第
2モーター駆動部63と、第1モーター65及び第2モ
ーター66との間は、第1電力供給線70、第2電力供
給線71、第3電力供給線72によって図6に図示され
るように接続される。第3モーター駆動部64と、第3
モーター67、第4モーター68、第5モーター69と
の間は、第4電力供給線73、第5電力供給線74、第
6電力供給線75、第7電力供給線76によって図6に
図示されるように接続される。車載電源77と、制御部
61、第1モーター駆動部62、第2モーター駆動部6
3、第3モーター駆動部64との間は、電源線(図番な
し)によって図6に図示されるように接続される。
【0008】前記構成を有するモーター駆動装置は、次
のように動作する。
【0009】自動車搭乗者が所望の操作スイッチ(図6
に図示なし)を手動操作すると、制御部61は、手動操
作した操作スイッチに対応した制御信号を発生する。
【0010】このとき、手動操作した操作スイッチが第
1モーター65に連結されている電動制御機構を操作す
るものであったとき、制御部61は、第1制御信号出力
ポートPCO1から制御信号を発生して第1モーター駆
動部62の第1制御信号入力ポートPCI1に供給し、
同時に、第2制御信号出力ポートPCO2から制御信号
を発生して第2モーター駆動部63の第2制御信号入力
ポートPCI2に供給する。これらの制御信号を受けた
第1モーター駆動部62及び第2モーター駆動部63
は、第1駆動信号出力ポートPDO1から第1電力供給
線70に、第2駆動信号出力ポートPDO2から第2電
力供給線70にそれぞれ駆動信号を供給し、それによっ
て第1モーター65が所定方向に回転し、第1モーター
65に連結されている電動制御機構が操作される。
【0011】また、手動操作した操作スイッチが第5モ
ーター69に連結されている電動制御機構を操作するも
のであったとき、制御部61は、第6制御信号出力ポー
トPCO6及び第7制御信号出力ポートPCO7からそ
れぞれ制御信号を発生して第3モーター駆動部64の第
6制御信号入力ポートPCI6及び第7制御信号入力ポ
ートPCI7に供給する。これらの制御信号を受けた第
3モーター駆動部64は、第6駆動信号出力ポートPD
O6から第6電力供給線75に、第7駆動信号出力ポー
トPDO7から第7電力供給線76にそれぞれ駆動信号
を供給し、第5モーター69が所定方向に回転し、第5
モーター69に連結されている電動制御機構が操作され
る。
【0012】同じように、手動操作した操作スイッチが
第2乃至第4モーター66、67、68のいずれかに連
結されている電動制御機構を操作するものであったと
き、前述の場合と同様に、制御部61は、対応する第2
乃至第5、第7制御信号出力ポートPCO2、PCO
3、PCO4、PCO5、PCO7のいずれか2つのポ
ートから制御信号を発生し、それらの制御信号を対応す
る第2モーター駆動部63の第2乃至第3制御信号入力
ポートPCI2、PCI3、第3モーター駆動部64の
第4乃至第5、第7制御信号入力ポートPCI4、PC
I5、PCI7のいずれか2つのポートに供給する。こ
れらの制御信号を受けた第2乃至第3モーター駆動部6
3、64は、対応する第2乃至第5、第7駆動信号出力
ポートPDO2、3、4、5、7のいずれか2つのポー
トから対応する第2乃至第5、第7電力供給線71、7
2、73、74、76の2本の線に駆動信号を供給し、
駆動信号が供給された第2乃至第4モーター66、6
7、68が所定方向に回転し、そのモーターに連結され
ている電動制御機構が操作される。
【0013】このようなモーター駆動装置の動作中に、
制御部61は、第1モーター駆動部62、第2モーター
駆動部63、第4モーター駆動部64を介して、第1乃
至第5モーター65乃至69のいずれか、または、第1
乃至第7電力供給線70乃至76のいずれかに何等かの
不具合状態が生じたか否かを検出している。そして、第
1モーター駆動部62が第1モーター65及び第1電力
供給線70に何等の不具合状態が生じていないことを検
出すると、第1診断信号出力ポートPSO1から正常で
あることを示す正常診断信号を出力し、この正常診断信
号が制御部61の第1診断信号入力ポートPSI1に供
給される。また、第2モーター駆動部63が第2モータ
ー66及び第2乃至第3電力供給線71、72に何等の
不具合状態が生じていないことを検出すると、第2診断
信号出力ポートPSO2から正常であることを示す正常
診断信号を出力し、この正常診断信号が制御部61の第
2診断信号入力ポートPSI2に供給される。さらに、
第4モーター駆動部64が第3乃至第5モーター67乃
至69及び第4乃至第7電力供給線73乃至76に何等
の不具合状態が生じていないことを検出すると、第3診
断信号出力ポートPSO3から正常であることを示す正
常診断信号を出力し、この正常診断信号が制御部61の
第3診断信号入力ポートPSI3に供給される。そし
て、制御部61は、第1乃至第3モーター駆動部62乃
至64から正常診断信号が供給されている間、制御部6
1に接続されている表示部(図6に図示なし)にモータ
ー駆動装置の動作異常を示す情報の表示を行わず、引き
続いて第1乃至第3モーター駆動部62乃至64の駆動
制御を行なう。
【0014】一方、モーター駆動装置の動作中に、1つ
のモーター、例えば第1モーター65に不具合状態が生
じたとき、第1モーター駆動部62は、第1モーター6
5の不具合状態を検知し、第1診断信号出力ポートPS
O1から第1モーター65が異常であることを表す異常
診断信号を出力し、この異常診断信号が制御部61の第
1診断信号入力ポートPSI1に供給される。制御部6
1は、第1モーター駆動部62から異常診断信号が供給
されると、表示部に第1モーター65の動作が異常であ
ること及びその異常の内容を表示して自動車搭乗者に異
常内容を報知し、その後の第1乃至第3モーター駆動部
62乃至64の駆動制御を停止する。
【0015】また、モーター駆動装置の動作中に、他の
1つのモーター、例えば第5モーター69に不具合状態
が生じたとき、第3モーター駆動部64は、第5モータ
ー69の不具合状態を検知し、第3診断信号出力ポート
PSO3から第5モーター69が異常であることを表す
異常診断信号を出力し、この異常診断信号が制御部61
の第3診断信号入力ポートPSI3に供給される。制御
部61は、第3モーター駆動部64から異常診断信号が
供給されると、表示部に第5モーター69の動作が異常
であること及びその異常の内容を表示し、自動車搭乗者
に異常内容を報知し、同様に、その後の第1乃至第3モ
ーター駆動部62乃至64の駆動制御を停止する。
【0016】さらに、モーター駆動装置の動作中に、別
のモーター66乃至68の中のいずれかに不具合状態が
生じたとき、対応する第2乃至第3モーター駆動部6
3、64は、不具合モーターの不具合状態を検知し、第
2乃至第3診断信号出力ポートPSO2、PSO3から
不具合モーターが異常であることを表す異常診断信号を
出力し、この異常診断信号が制御部61の第2乃至第3
診断信号入力ポートPSI2、PSI3に供給される。
このときも、制御部61は、第2乃至第3モーター駆動
部63、64から異常診断信号が供給されると、表示部
に不具合モーターの動作が異常であること及びその異常
の内容を表示し、自動車搭乗者に異常内容を報知し、そ
の後の第1乃至第3モーター駆動部62乃至64の駆動
制御を停止する。
【0017】同じように、モーター駆動装置の動作中
に、第1乃至第7電力供給線70乃至76の中のいずれ
かに不具合状態が生じたときも、前述の過程と同じ過程
を経て、表示部に不具合電力供給線が異常であること及
びその異常の内容を表示し、自動車搭乗者に異常内容を
報知し、その後の第1乃至第3モーター駆動部62乃至
64の駆動制御を停止する。
【0018】このように、自己診断が行われる既知のモ
ーター駆動装置においては、モーター駆動装置の動作中
に、いずれかのモーター65乃至69またはいずれかの
電力供給線70乃至76に不具合状態が生じたとき、そ
の不具合状態を表示して自動車搭乗者に対してその異常
内容の報知を行っているものである。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】前記自己診断が行われ
る既知のモーター駆動装置は、いずれかのモーター65
乃至69またはいずれかの電力供給線70乃至76の各
不具合状態を検出するタイミングがモーター駆動装置の
動作中である。このため、第1乃至第3モーター駆動部
62乃至64は、第1乃至第7駆動信号出力ポートPD
O1乃至PDO7の中の被駆動信号出力ポートから駆動
信号電圧を出力し続けた状態にあるので、被駆動信号出
力ポートの出力は駆動信号電圧によって固定された状態
になっている。このような状態のとき、その被駆動信号
出力ポートに接続されている電力供給線またはモーター
のいずれかに不具合が生じた場合、その不具合状態の内
容によっては、被駆動信号出力ポートの出力が駆動信号
電圧によって固定されていることから、電力供給線やモ
ーターに生じた不具合を対応するモーター駆動装置にお
いて検出することができないことが生じる。このような
状態のときに、モーター駆動装置から制御部61に異常
診断信号が供給されず、制御部61は、電力供給線やモ
ーターのいずれかに生じた不具合を検出できずに見逃す
結果になり、その後も、第1乃至第3モーター駆動部6
2乃至64を駆動し続けると、モーター駆動装置に動作
上大きな支障を生じることになる。
【0020】本発明は、このような技術的背景に鑑みて
なされたもので、その目的は、モーターや電力供給線に
不具合が生じたとき、その不具合状態に係わりなく検出
することが可能な高信頼性を持ったモーター駆動装置の
自己診断方法を提供することにある。
【0021】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明に係わるモーター駆動装置の自己診断方法
は、複数のモーターと、複数のモーターに電力供給線を
介して接続され、複数のモーターを各別に駆動するモー
ター駆動部と、モーター駆動部に制御信号を供給し、モ
ーター駆動部を制御動作する制御部とを備え、制御部に
よって実行されるものであって、モーターを通常動作す
る直前になる度に、モーター駆動部を通して選択された
電力供給線及びモーターに順次短時間診断電力を供給
し、供給した診断電力に対する電力供給線及びモーター
の応答状態をモーター駆動部を通して検出し、この検出
結果に基づいて電力供給線及びモーターにおける不具合
の有無の判断を行なう構成を具備している。
【0022】前記構成において、電力供給線及びモータ
ーに診断電力を供給する時間は、モーターが回転しない
程度の短時間である。
【0023】また、前記構成において、電力供給線及び
モーターにおける不具合の有無は、モーター巻線と電力
供給線との間の短絡の有無、電力供給線の断線の有無、
モーター端子間の短絡の有無からなるものである。
【0024】これらの構成によれば、制御部は、モータ
ー駆動部に配置されている各モーターを通常動作させる
直前になる度に、それぞれのモーター駆動部の駆動信号
出力ポートを通して選択された電力供給線及びモーター
に順番にモーターが回転しない程度の短い時間診断電力
を供給し、供給した診断電力に対する電力供給線及びモ
ーターの応答状態をモーター駆動部を通して検出し、こ
の検出結果に基づいて電力供給線及びモーターの不具合
の有無の判断を行っているので、モーターを通常動作さ
せる直前に自己診断をモーターの通常動作と無関係に実
行することができ、かつ、モーター駆動部の被駆動信号
出力ポートの駆動信号電圧の出力の固定に伴う電力供給
線またはモーターの不具合状態の検出の見逃しを回避し
て、高信頼性を持った自己診断を行なうことができる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。
【0026】図1は、本発明によるモーター駆動装置の
自己診断方法が実施されるモーター駆動装置の概略構成
を示すブロック図であって、自己診断を行う既知のモー
ター駆動装置とほぼ同じ構成を有するものである。
【0027】図1に示されるように、このモーター駆動
装置は、制御部(MCU)1と、第1モーター駆動部
(DR1)2と、第2モーター駆動部(DR2)3と、
第3モーター駆動部(DR3)4と、第1モーター5
と、第2モーター6と、第3モーター7と、第4モータ
ー8と、第5モーター9と、第1電力供給線10と、第
2電力供給線11と、第3電力供給線12と、第4電力
供給線13と、第5電力供給線14と、第6電力供給線
15と、第7電力供給線16と、車載電源17とからな
り、制御部1、第1モーター駆動部2、第2モーター駆
動部3、第3モーター駆動部4は、それぞれ個別の集積
回路(IC)によって構成されている。そして、この例
においても、第1モーター駆動部2、第2モーター駆動
部3を含む構成部分は、自動車のドアロック制御が行わ
れるドアロック制御システムを示すものであり、第3モ
ーター駆動部4を含む構成部分は、自動車のドアミラー
制御が行われるドアミラー制御システムを示すものであ
る。
【0028】この場合、制御部1は、第1制御信号出力
ポートPCO1、第2制御信号出力ポートPCO2、第
3制御信号出力ポートPCO3、第4制御信号出力ポー
トPCO4、第5制御信号出力ポートPCO5、第6制
御信号出力ポートPCO6、第7制御信号出力ポートP
CO7、第1診断信号入力ポートPSI1、第2診断信
号入力ポートPSI2、第3診断信号入力ポートPSI
3、電源ポートPWを備える。第1モーター駆動部2
は、第1制御信号入力ポートPCI1、第1駆動信号出
力ポートPDO1、第1診断信号出力ポートPSO1、
電源ポートPWを備える。第2モーター駆動部3は、第
2制御信号入力ポートPCI2、第3制御信号入力ポー
トPCI3、第2駆動信号出力ポートPDO2、第3駆
動信号出力ポートPDO3、第2診断信号出力ポートP
SO2、電源ポートPWを備える。第3モーター駆動部
64は、第4制御信号入力ポートPCI4、第5制御信
号入力ポートPCI5、第6制御信号入力ポートPCI
6、第7制御信号入力ポートPCI7、第4駆動信号出
力ポートPDO4、第5駆動信号出力ポートPDO5、
第6駆動信号出力ポートPDO6、第7駆動信号出力ポ
ートPDO7、第3診断信号出力ポートPSO3、電源
ポートPWを備えている。
【0029】そして、制御部1は、第1制御信号出力ポ
ートPCO1、第1診断信号入力ポートPSI1が第1
モーター駆動部2の第1制御信号入力ポートPCI1、
第1診断信号出力ポートPSO1にそれぞれ接続線(図
番なし)を介して接続され、第2制御信号出力ポートP
CO2、第3制御信号出力ポートPCO3、第2診断信
号入力ポートPSI2が第2モーター駆動部3の第2制
御信号入力ポートPCI2、第3制御信号入力ポートP
CI3、第2診断信号出力ポートPSO2にそれぞれ接
続線(図番なし)を介して接続され、第4制御信号出力
ポートPCO4、第5制御信号出力ポートPCO5、第
6制御信号出力ポートPCO6、第7制御信号出力ポー
トPCO7、第3診断信号入力ポートPSI3が第3モ
ーター駆動部64の第4制御信号入力ポートPCI4、
第5制御信号入力ポートPCI5、第6制御信号入力ポ
ートPCI6、第7制御信号入力ポートPCI7、第3
診断信号出力ポートPSO3にそれぞれ接続線(図番な
し)を介して接続され、電源ポートPWが電源線(図番
なし)を通して車載電源17に接続される。
【0030】第1モーター駆動部2は、第1駆動信号出
力ポートPDO1が第1電力供給線10を通して第1モ
ーター5の一端に接続され、電源ポートPWが電源線
(図番なし)を通して車載電源17に接続される。第2
モーター駆動部3は、第2駆動信号出力ポートPDO2
が第2電力供給線11を通して第1モーター5の他端及
び第2モーター6の一端に接続され、第3駆動信号出力
ポートPDO3が第3電力供給線12を通して第2モー
ター6の他端に接続され、電源ポートPWが電源線(図
番なし)を通して車載電源17に接続される。第3モー
ター駆動部4は、第4駆動信号出力ポートPDO4が第
4電力供給線13を通して第3モーター7の一端に接続
され、第5駆動信号出力ポートPDO5が第5電力供給
線14を通して第4モーター8の一端に接続され、第6
駆動信号出力ポートPDO6が第6電力供給線15を通
して第5モーター9の一端に接続され、第7駆動信号出
力ポートPDO7が第7電力供給線16を通して第3乃
至第5モーター7乃至9の各他端に接続され、電源ポー
トPWが電源線(図番なし)を通して車載電源17に接
続される。
【0031】次に、図2は、図1に図示のモーター駆動
装置で行なわれる自己診断の第1の実施の形態の動作経
緯を示すフローチャートであって、第1モーター駆動部
2及び第2モーター駆動部3を含む構成部分(ドアロッ
ク制御システム)において行なわれるものである。
【0032】また、図3は、図2に図示のフローチャー
トによる自己診断が行われる際に、モーターまたは電力
供給線の不具合状態の種別と種別に対応した診断信号の
形式との関係を示す説明図である。
【0033】図3において、上段に示された制御形態1
乃至4は、第1及び第2モーター5、6が通常動作を行
なっている際の第1乃至第3駆動信号出力ポートPDO
1乃至PDO3の電圧状態またはハイインピーダンス状
態を示すものであり、下段に示された制御形態5乃至1
1は、第1及び第2モーター5、6や第1乃至第3電力
供給線10乃至12の不具合を検出する際の第1乃至第
3駆動信号出力ポートPDO1乃至PDO3の電圧状態
またはハイインピーダンス状態を示すものである。
【0034】ここで、図2に図示のフローチャート及び
図3に図示の説明図を併用し、図1に図示のモーター駆
動装置で行なわれる自己診断方法について説明する。
【0035】ところで、この自己診断が行われるタイミ
ングは、第1及び第2モーター5、6が通常動作に入る
直前であって、通常動作に入る度毎に後述するような自
己診断が行なわれる。
【0036】また、以下の説明においては、ハイレベル
(図3においてHで表している)が車載電源17の正電
圧(+12V)に等しい電圧レベルを示し、ローレベル
(図3においてLで表している)が車載電源17の負電
圧(0V)に等しい電圧レベルを示す。
【0037】始めに、ステップS1において、制御部1
は、第1乃至第3駆動信号出力ポートPDO1乃至PD
O3と車載電源17の正電圧側との短絡(以下、これを
天絡という)を検出するため、第1モーター駆動部2及
び第2モーター駆動部3に制御信号を供給し、制御形態
(5)、すなわち第1乃至第3駆動信号出力ポートPD
O1乃至PDO3をそれぞれハイインピーダンス(以
下、この状態を図中ではZで表す)に設定する。
【0038】次に、ステップS2において、制御部1
は、第1及び第2モーター駆動部2、3を通して第1乃
至第3駆動信号出力ポートPDO1乃至PDO3の天絡
が検出されたかを、第2モーター駆動部3の第2診断信
号出力ポートPSO2に得られる第2診断信号がローレ
ベル(L)になったかによって判断する。そして、制御
部1は、第2診断信号がローレベル(L)になったと判
断した(Y)とき、第1乃至第3駆動信号出力ポートP
DO1乃至PDO3のいずれかが天絡した不具合状態に
なっているので、制御部1に接続された表示部(図1に
図示なし)にその不具合状態を表示してステップS2以
降の動作を中止し、一方、第2診断信号がローレベル
(L)になってないと判断した(N)とき、次のステッ
プS3に移行する。
【0039】次いで、ステップS3において、制御部1
は、第1乃至第3駆動信号出力ポートPDO1乃至PD
O3と車載電源17の負電圧側との短絡(以下、これを
地絡という)を検出するため、第1及び第2モーター駆
動部2、3に制御信号を供給し、制御形態(6)、すな
わち第1及び第3駆動信号出力ポートPDO1、PDO
3をハイインピーダンス(Z)に、第2駆動信号出力ポ
ートPDO2をハイレベル(H)にそれぞれ設定する。
【0040】続いて、ステップS4において、制御部1
は、第1及び第2モーター駆動部2、3を通して第1乃
至第3駆動信号出力ポートPDO1乃至PDO3の地絡
が検出されたかを、第2診断信号がハイレベル(H)に
なったかによって判断する。そして、制御部1は、第2
診断信号がハイレベル(H)になったと判断した(Y)
とき、第1乃至第3駆動信号出力ポートPDO1乃至P
DO3のいずれかが地絡した不具合状態になっているの
で、表示部にその不具合状態を表示してステップS4以
降の動作を中止し、一方、第2診断信号がハイレベル
(H)になってないと判断した(N)とき、次のステッ
プS5に移行する。
【0041】続く、ステップS5において、制御部1
は、第1及び第2駆動信号出力ポートPDO1及びPD
O2における車載電源17の地絡を検出するため、第1
及び第2モーター駆動部2、3に制御信号を供給し、制
御形態(7)、すなわち第1及び第2駆動信号出力ポー
トPDO1、PDO2をハイインピーダンス(Z)に、
第3駆動信号出力ポートPDO3をハイレベル(H)に
それぞれ設定する。
【0042】次に、ステップS6において、制御部1
は、第1及び第2モーター駆動部2、3を通して第1及
び第2駆動信号出力ポートPDO1及びPDO2の地絡
が検出されたかを、第2診断信号がハイレベル(H)に
なったかによって判断する。そして、制御部1は、第2
診断信号がハイレベル(H)になったと判断した(Y)
とき、第1乃至第2駆動信号出力ポートPDO1乃至P
DO2のいずれかが地絡した不具合状態になっているの
で、表示部にその不具合状態を表示してステップS6以
降の動作を中止し、一方、第2診断信号がハイレベル
(H)になっていないと判断した(N)とき、次のステ
ップS7に移行する。
【0043】次いで、ステップS7において、制御部1
は、第1及び第2モーター駆動部2、3を通して第1及
び第2駆動信号出力ポートPDO1、PDO2の未接続
状態を検出するため、第1及び第2モーター駆動部2、
3に制御信号を供給し、制御形態(8)、すなわち第1
駆動信号出力ポートPDO1をローレベル(L)に、第
2駆動信号出力ポートPDO2をハイレベル(H)に、
第3駆動信号出力ポートPDO3をハイインピーダンス
(Z)にそれぞれ設定する。
【0044】続いて、ステップS8において、制御部1
は、第1及び第2モーター駆動部2、3を通して第1乃
至第2駆動信号出力ポートPDO1乃至PDO2のいず
れかの未接続状態が検出されたかを、第2診断信号がロ
ーレベル(L)になったかによって判断する。そして、
制御部1は、第2診断信号がローレベル(L)になった
と判断した(Y)とき、第1または第2駆動信号出力ポ
ートPDO1またはPDO2の未接続による不具合状態
になっているので、表示部にその不具合状態を表示して
ステップS8以降の動作を中止し、一方、第2診断信号
がローレベル(L)になっていないと判断した(N)と
き、次のステップS9に移行する。
【0045】続く、ステップS9において、制御部1
は、第1及び第2モーター駆動部2、3を通して第2ま
たは第3駆動信号出力ポートPDO2またはPDO3の
未接続状態を検出するため、第1及び第2モーター駆動
部2、3に制御信号を供給し、制御形態(9)、すなわ
ち第1駆動信号出力ポートPDO1をハイインピーダン
ス(Z)に、第2駆動信号出力ポートPDO2をハイレ
ベル(H)に、第3駆動信号出力ポートPDO3をロー
レベル(L)にそれぞれ設定する。
【0046】次に、ステップS10において、制御部1
は、第1及び第2モーター駆動部2、3を通して第2ま
たは第3駆動信号出力ポートPDO2またはPDO3の
未接続が検出されたかを、第2診断信号がローレベル
(L)になったかによって判断する。そして、制御部1
は、第2診断信号がローレベル(L)になったと判断し
た(Y)とき、第2または第3駆動信号出力ポートPD
O2またはPDO3の未接続による不具合状態になって
いるので、表示部にその不具合状態を表示してステップ
S10以降の動作を中止し、一方、第2診断信号がロー
レベル(L)になっていないと判断した(N)とき、次
のステップS11に移行する。
【0047】次いで、ステップS11において、制御部
1は、第1及び第2モーター駆動部2、3を通して第1
及び第2駆動信号出力ポートPDO1、PDO2間の短
絡(負荷短絡)を検出するため、第1及び第2モーター
駆動部2、3に制御信号を供給し、制御形態(10)、
すなわち第1駆動信号出力ポートPDO1をハイレベル
(H)からハイインピーダンス(Z)に切換設定し、第
2駆動信号出力ポートPDO2をローレベル(L)から
ハイインピーダンス(Z)に切換設定し、第3駆動信号
出力ポートPDO3を前記切換設定が行なわれる間、引
き続いてハイインピーダンス(Z)に設定する。
【0048】続いて、ステップS12において、制御部
1は、第1及び第2モーター駆動部2、3を通して第1
及び第2駆動信号出力ポートPDO1、PDO2間の短
絡が検出されたかを、第2診断信号がハイレベル(H)
になったかによって判断する。そして、制御部1は、第
2診断信号がハイレベル(H)になったと判断した
(Y)とき、第1及び第2駆動信号出力ポートPDO
1、PDO2間が短絡した不具合状態になっているの
で、表示部にその不具合状態を表示してステップS12
以降の動作を中止し、一方、第2診断信号がハイレベル
(H)になっていないと判断した(N)とき、次のステ
ップS13に移行する。
【0049】これまでの各ステップS1乃至ステップS
11で実行された自己診断は、第1及び第2モーター
5、6が通常動作に入る直前に行なわれる自己診断制御
に係わるもので、この自己診断時に第1及び/または第
2モーター5、6に供給される電圧は、第1及び第2モ
ーター5、6を回転しない程度の短時間である。
【0050】これに対し、次の2つのステップS12、
S13で実行される自己診断は、第2モーター6を通常
動作状態、すなわち第2モーター6を回転させて行う通
常動作時の自己診断に係わるものである。
【0051】始めに、ステップS13において、制御部
1は、第2モーター駆動部3を通して第2及び第3駆動
信号出力ポートPDO2、PDO3間の短絡(負荷短
絡)を検出するため、第2モーター駆動部3に制御信号
を供給し、制御形態(11)、すなわち第1駆動信号出
力ポートPDO1の状態に係わりなく、第2駆動信号出
力ポートPDO2をハイレベルまたはローレベル(H/
L)に設定し、第3駆動信号出力ポートPDO3を第2
駆動信号出力ポートPDO2のレベルと異なるレベル、
すなわちローレベルまたはハイレベル(L/H)に設定
して第2モーター6を回転する。
【0052】次に、ステップS14において、制御部1
は、第2モーター駆動部3を通して第2及び第3駆動信
号出力ポートPDO2、PDO3間の短絡が検出された
かを、第2診断信号がハイレベル(H)からローレベル
(L)に、それに続いてローレベル(L)からハイレベ
ル(H)に変化したかによって判断する。そして、制御
部1は、第2診断信号がローレベル(L)に変化したこ
とを判断した(Y)とき、第2及び第3駆動信号出力ポ
ートPDO2、PDO3間が短絡した不具合状態になっ
ているので、表示部にその不具合状態を表示してステッ
プS14に引き続いて実行される通常動作を中止し、一
方、第2診断信号がローレベル(L)に変化しないと判
断した(N)とき、モーター駆動装置に何等の不具合も
生じていないので、引き続いて通常動作を実行させる。
【0053】このように、モーター駆動装置の自己診断
方法の第1の実施の形態によれば、各モーターを通常動
作させる直前になる度に、対象とする第1乃至第3駆動
信号出力ポートPDO1乃至PDO3のいずれかに第1
乃至第2モーター5、6を回転しない程度の短時間だけ
診断電力を供給し、このときの第1乃至第2モーター
5、6及び第1乃至第3電力供給線10乃至12の応答
に基づいてそれらの不具合の有無の判断を行っているの
で、第1乃至第2モーター5、6及び第1乃至第3電力
供給線10乃至12の不具合を確実に検出することがで
きる。
【0054】また、図4乃至図9は、図1に図示のモー
ター駆動装置で行なわれる自己診断の第2の実施の形態
の動作経緯を示すフローチャートであって、第3モータ
ー駆動部4を含む構成部分(ドアミラー制御システム)
で行なわれるものである。
【0055】この場合、図4はドアミラー角度を上方向
に制御するときのフローチャート、図5はドアミラー角
度を下方向に制御するときのフローチャート、図6はド
アミラー角度を左方向に制御するときのフローチャー
ト、図7はドアミラー角度を左方向に制御するときのフ
ローチャート、図8はドアミラー位置を開状態に制御す
るときのフローチャート、図9はドアミラー位置を閉状
態に制御するときのフローチャートをそれぞれ示してい
る。
【0056】また、図10は、図4乃至図9に図示のフ
ローチャートによる自己診断が行われる際に、モーター
または電力供給線の不具合状態の種別と、その種別に対
応した診断信号の形式との関係を示す説明図である。
【0057】図10において、上段に示された制御形態
(A)乃至(G)は、第3乃至第5モーター7乃至9が
通常動作を行う際の第4乃至第7駆動信号出力ポートP
DO4乃至PDO7の電圧状態またはハイインピーダン
ス状態を示すものであり、下段に示された制御形態
(H)乃至(J)は、第3乃至第5モーター7乃至9及
び第4至第7電力供給線13乃至16の不具合を検出す
る際の第4乃至第7駆動信号出力ポートPDO4乃至P
DO7の電圧状態またはハイインピーダンス状態を示す
ものである。
【0058】以下、図4乃至図9に図示のフローチャー
ト及び図10に図示の説明図を併用し、図1に図示のモ
ーター駆動装置で行われる第2の実施の形態に係わる自
己診断方法について説明する。
【0059】なお、これらの自己診断が行われるタイミ
ングは、それぞれ、ドアミラー角度の上下方向制御の場
合、第3モーター7が通常の制御動作に入る直前、ドア
ミラー角度の左右方向制御の場合、第4モーター8が通
常の制御動作に入る直前、ドアミラー位置の開閉制御の
場合、第5モーター9が通常の制御動作に入る直前であ
って、いずれの自己診断も通常の制御動作に入る度毎に
行われる。
【0060】また、以下の説明においても、ハイレベル
(H)が車載電源17の正電圧(+12V)に等しい電
圧レベルを示し、ローレベル(L)が車載電源17の負
電圧(0V)に等しい電圧レベルを示す。
【0061】第1に、図4に図示のフローチャートに基
づいて、ドアミラー角度の上方向制御動作に先立って実
行される自己診断について説明する。
【0062】まず、ステップS21において、制御部1
は、第3モーター駆動部4を通して第4または第7駆動
信号出力ポートPDO4、PDO7の未接続状態を検出
するため、第3モーター駆動部4に制御信号を供給し、
制御形態(H)、すなわち第4乃至第6駆動信号出力ポ
ートPDO4乃至PDO6をローレベル(L)に、第7
駆動信号出力ポートPDO7をハイレベル(H)にそれ
ぞれ設定する。
【0063】次に、ステップS22において、制御部1
は、第3モーター駆動部4を通して第4または第7駆動
信号出力ポートPDO4、PDO7の未接続状態が検出
されたかを、第3モーター駆動部4の第3診断信号出力
ポートPSO3に得られる第3診断信号がローレベル
(L)になったか否かによって判断する。そして、制御
部1は、第3診断信号がローレベル(L)になったと判
断した(Y)とき、第4または第7駆動信号出力ポート
PDO4、PDO7のいずれかが未接続状態による不具
合状態になっているので、表示部にその不具合状態を表
示してステップS22以降の動作を停止し、一方、第3
診断信号がローレベル(L)になってないと判断した
(N)とき、次のステップS23に移行する。
【0064】次いで、ステップS23において、制御部
1は、第3モーター駆動部4を通して第4駆動信号出力
ポートPDO4の天絡または第7駆動信号出力ポートP
DO7の地絡を検出するため、第3モーター駆動部4に
制御信号を供給し、制御形態[(I)上]、すなわち第
4駆動信号出力ポートPDO4をローレベル(L)に、
第5及び第6駆動信号出力ポートPDO5、PDO6を
ハイインピーダンス(Z)に、第7駆動信号出力ポート
PDO7をハイレベル(H)にそれぞれ設定する。
【0065】続いて、ステップS24において、制御部
1は、第3モーター駆動部4を通して第4駆動信号出力
ポートPDO4の天絡または第7駆動信号出力ポートP
DO7の地絡が検出されたかを、第3診断信号がローレ
ベル(L)になったかによって判断する。そして、制御
部1は、第3診断信号がローレベル(L)になったと判
断した(Y)とき、第4駆動信号出力ポートPDO4が
天絡または第7駆動信号出力ポートPDO7が地絡した
不具合状態になっているので、表示部にその不具合状態
を表示してステップS24以降の動作を停止し、一方、
第3診断信号がローレベル(L)になっていないと判断
した(N)とき、次のステップS25に移行する。
【0066】これまでの各ステップS21乃至S24で
実行された自己診断は、第3モーター7が通常動作に入
る直前に行われるもので、この自己診断時に第3モータ
ー7に供給される電力は、第3モーター7を回転しない
程度の短時間だけである。
【0067】これに対し、次の2つのステップS25、
S26で実行される自己診断は、第3モーター7を通常
動作状態、すなわち第3モーター7を回転させて行うも
のである。
【0068】まず、ステップS25において、制御部1
は、第3モーター駆動部4を通してドアミラー角度を上
方向に移動制御するため、第3モーター駆動部4に制御
信号を供給し、制御形態[(J)上]、すなわち第4駆
動信号出力ポートPDO4をハイレベル(H)に、第5
及び第6駆動信号出力ポートPDO5、PDO6をハイ
インピーダンス(Z)に、第7駆動信号出力ポートPD
O7をローレベル(L)にそれぞれ設定する。
【0069】次に、ステップS26において、制御部1
は、第3モーター駆動部4を通して第7駆動信号出力ポ
ートPDO7の天絡または第4駆動信号出力ポートPD
O4の地絡が検出されたかを、第3診断信号がローレベ
ル(L)になったかによって判断する。そして、制御部
1は、第3診断信号がローレベル(L)になったと判断
した(Y)とき、第7駆動信号出力ポートPDO7が天
絡または第4駆動信号出力ポートPDO4が地絡した不
具合状態になっているので、表示部にその不具合状態を
表示して以後の通常の動作を直ちに停止し、一方、第3
診断信号がローレベル(L)になっていないと判断した
(N)とき、通常の動作を継続する。
【0070】第2に、図5に図示のフローチャートに基
づいて、ドアミラー角度の下方向制御動作に先立って実
行される自己診断について説明する。
【0071】まず、ステップS31において実行される
動作は、図4に図示のステップS21で行われる動作と
同じで説明が重複するため、この動作の説明は省略す
る。
【0072】次に、ステップS32において実行される
動作も、図4に図示のステップS22で行われる動作と
同じで説明が重複するため、この動作の説明は省略す
る。
【0073】次いで、ステップS33において、制御部
1は、第3モーター駆動部4を通して第7駆動信号出力
ポートPDO7の天絡または第4駆動信号出力ポートP
DO4の地絡を検出するため、第3モーター駆動部4に
制御信号を供給し、制御形態[(I)下]、すなわち第
4駆動信号出力ポートPDO4をハイレベル(H)に、
第5及び第6駆動信号出力ポートPDO5、PDO6を
ハイインピーダンス(Z)に、第7駆動信号出力ポート
PDO7をローレベル(L)にそれぞれ設定する。
【0074】続いて、ステップS34において、制御部
1は、第3モーター駆動部4を通して第7駆動信号出力
ポートPDO7の天絡または第4駆動信号出力ポートP
DO4の地絡が検出されたかを、第3診断信号がローレ
ベル(L)になったかによって判断する。そして、制御
部1は、第3診断信号がローレベル(L)になったと判
断した(Y)とき、第7駆動信号出力ポートPDO7が
天絡または第4駆動信号出力ポートPDO4が地絡した
不具合状態になっているので、表示部にその不具合状態
を表示してステップS34以降の動作を停止し、一方、
第3診断信号がローレベル(L)になっていないと判断
した(N)とき、次のステップS35に移行する。
【0075】ここで、前記各ステップS31乃至S34
で実行された自己診断は、第3モーター7が通常動作に
入る直前に行われるもので、この自己診断時に第3モー
ター7に供給される電力は、第3モーター7を回転しな
い程度の短時間だけである。
【0076】一方、次の2つのステップS35、S36
で実行された自己診断は、第3モーター7を通常動作状
態、すなわち第3モーター7を回転させて行うものであ
る。
【0077】まず、ステップS35において、制御部1
は、第3モーター駆動部4を通してドアミラー角度を下
方向に移動制御するため、第3モーター駆動部4に制御
信号を供給し、制御形態[(J)下]、すなわち第4駆
動信号出力ポートPDO4をローレベル(H)に、第5
及び第6駆動信号出力ポートPDO5、PDO6をハイ
インピーダンス(Z)に、第7駆動信号出力ポートPD
O7をハイレベル(H)にそれぞれ設定する。
【0078】次に、ステップS36において、制御部1
は、第3モーター駆動部4を通して第4駆動信号出力ポ
ートPDO4の天絡または第7駆動信号出力ポートPD
O7の地絡が検出されたかを、第3診断信号がローレベ
ル(L)になったかによって判断する。そして、制御部
1は、第3診断信号がローレベル(L)になったと判断
した(Y)とき、第4駆動信号出力ポートPDO4が天
絡または第7駆動信号出力ポートPDO7が地絡した不
具合状態になっているので、表示部にその不具合状態を
表示して以後の通常の動作を直ちに停止し、一方、第3
診断信号がローレベル(L)になっていないと判断した
(N)とき、通常の動作を継続する。
【0079】第3に、図6に図示のフローチャートに基
づいて、ドアミラー角度の左方向制御動作に先立って実
行される自己診断について説明する。
【0080】まず、ステップS41において、制御部1
は、第3モーター駆動部4を通して第5または第7駆動
信号出力ポートPDO5、PDO7の未接続状態を検出
するため、第3モーター駆動部4に制御信号を供給し、
前記と同じ制御形態(H)に設定する。
【0081】次に、ステップS42において、制御部1
は、第3モーター駆動部4を通して第5または第7駆動
信号出力ポートPDO5、PDO7の未接続状態が検出
されたかを、第3診断信号がローレベル(L)になった
かによって判断する。そして、制御部1は、第3診断信
号がローレベル(L)になったと判断した(Y)とき、
第5または第7駆動信号出力ポートPDO5、PDO7
のいずれかが未接続状態による不具合状態になっている
ので、表示部にその不具合状態を表示してステップS4
2以降の動作を停止し、一方、第3診断信号がローレベ
ル(L)になっていないと判断した(N)とき、次のス
テップS43に移行する。
【0082】次いで、ステップS43において、制御部
1は、第3モーター駆動部4を通して第5駆動信号出力
ポートPDO5の天絡または第7駆動信号出力ポートP
DO7の地絡を検出するため、第3モーター駆動部4に
制御信号を供給し、制御形態[(I)左]、すなわち第
4及び第6駆動信号出力ポートPDO4、PDO6をハ
イインピーダンス(Z)に、第5駆動信号出力ポートP
DO5をローレベル(L)に、第7駆動信号出力ポート
PDO7をハイレベル(H)にそれぞれ設定する。
【0083】続いて、ステップS44において、制御部
1は、第3モーター駆動部4を通して第4駆動信号出力
ポートPDO5の天絡または第7駆動信号出力ポートP
DO7の地絡が検出されたかを、第3診断信号がローレ
ベル(L)になったかによって判断する。そして、制御
部1は、第3診断信号がローレベル(L)になったと判
断した(Y)とき、第4駆動信号出力ポートPDO5が
天絡または第7駆動信号出力ポートPDO7が地絡した
不具合状態になっているので、表示部にその不具合状態
を表示してステップS44以降の動作を停止し、一方、
第3診断信号がローレベル(L)になっていないと判断
した(N)とき、次のステップS45に移行する。
【0084】ここでも、前記各ステップS41乃至S4
4で実行された自己診断は、第4モーター8が通常動作
に入る直前に行われるもので、このときに第4モーター
8に供給される電力は、第4モーター8を回転しない程
度の短時間だけである。
【0085】一方、次の2つのステップS45、S46
で実行される自己診断は、第4モーター8を通常動作状
態、すなわち第4モーター8を回転させて行うものであ
る。
【0086】まず、ステップS45において、制御部1
は、第3モーター駆動部4を通してドアミラー角度を左
方向に移動制御するため、第3モーター駆動部4に制御
信号を供給し、制御形態[(J)左]、すなわち第4及
び第6駆動信号出力ポートPDO4及びPDO6ハイイ
ンピーダンス(Z)に、第5駆動信号出力ポートPDO
5をハイレベル(H)に、第7駆動信号出力ポートPD
O7をローレベル(L)にそれぞれ設定する。
【0087】次に、ステップS46において、制御部1
は、第3モーター駆動部4を通して第7駆動信号出力ポ
ートPDO7の天絡または第5駆動信号出力ポートPD
O5の地絡が検出されたかを、第3診断信号がローレベ
ル(L)になったかによって判断する。そして、制御部
1は、第3診断信号がローレベル(L)になったと判断
した(Y)とき、第7駆動信号出力ポートPDO7が天
絡または第5駆動信号出力ポートPDO5が地絡した不
具合状態になっているので、表示部にその不具合状態を
表示して以下の通常の動作を直ちに停止し、一方、第3
診断信号がローレベル(L)になっていないと判断した
(N)とき、通常の動作を継続する。
【0088】第4に、図7に図示のフローチャートに基
づいて、ドアミラー角度の右方向制御動作に先立って実
行される自己診断について説明する。
【0089】まず、ステップS51において実行される
動作は、図6に図示のステップS41で行われる動作と
同じで説明が重複するため、この動作の説明は省略す
る。
【0090】次に、ステップS52において実行される
動作も、図6に図示のステップS42で行われる動作と
同じで説明が重複するため、この動作の説明は省略す
る。
【0091】次いで、ステップS53において、制御部
1は、第3モーター駆動部4を通して第7駆動信号出力
ポートPDO7の天絡または第5駆動信号出力ポートP
DO5の地絡を検出するため、第3モーター駆動部4に
制御信号を供給し、制御形態[(I)右]、すなわち第
4及び第6駆動信号出力ポートPDO4、PDO6をハ
イインピーダンス(Z)に、第5駆動信号出力ポートP
DO5をハイレベル(H)に、第7駆動信号出力ポート
PDO7をローレベル(L)にそれぞれ設定する。
【0092】続いて、ステップS54において、制御部
1は、第3モーター駆動部4を通して第7駆動信号出力
ポートPDO7の天絡または第5駆動信号出力ポートP
DO5の地絡が検出されたかを、第3診断信号がローレ
ベル(L)になったかによって判断する。そして、制御
部1は、第3診断信号がローレベル(L)になったと判
断した(Y)とき、第7駆動信号出力ポートPDO7が
天絡または第5駆動信号出力ポートPDO5が地絡した
不具合状態になっているので、表示部にその不具合状態
を表示してステップS54以降の動作を停止し、一方、
第3診断信号がローレベル(L)になっていないと判断
した(N)とき、次のステップS55に移行する。
【0093】ここでも、前記各ステップS51乃至S5
4で実行された自己診断は、第4モーター8が通常動作
に入る直前に行われるもので、このときに第4モーター
8に供給される電力は、第4モーター8を回転しない程
度の短時間だけである。
【0094】これに対し、次の2つのステップS55、
S56で実行される自己診断は、第4モーター8を通常
動作状態、すなわち第4モーター8を回転させて行うも
のである。
【0095】まず、ステップS55において、制御部1
は、第3モーター駆動部4を通してドアミラー角度を右
方向に移動制御するため、第3モーター駆動部4に制御
信号を供給し、制御形態[(J)右]、すなわち第4及
び第6駆動信号出力ポートPDO4、PDO6ハイイン
ピーダンス(Z)に、第5駆動信号出力ポートPDO5
をローレベル(L)に、第7駆動信号出力ポートPDO
7をハイレベル(H)にそれぞれ設定する。
【0096】次に、ステップS56において、制御部1
は、第3モーター駆動部4を通して第5駆動信号出力ポ
ートPDO5の天絡または第7駆動信号出力ポートPD
O7の地絡が検出されたかを、第3診断信号がローレベ
ル(L)になったかによって判断する。そして、制御部
1は、第3診断信号がローレベル(L)になったと判断
した(Y)とき、第5駆動信号出力ポートPDO5が天
絡または第7駆動信号出力ポートPDO7が地絡した不
具合状態になっているので、表示部にその不具合状態を
表示して以下の通常の動作を直ちに停止し、一方、第3
診断信号がローレベル(L)になっていないと判断した
(N)とき、通常の動作を継続する。
【0097】第5に、図8に図示のフローチャートに基
づいて、ドアミラー位置の開動作に先立って実行される
自己診断について説明する。
【0098】まず、ステップS61において、制御部1
は、第3モーター駆動部4を通して第6または第7駆動
信号出力ポートPDO6、PDO7の未接続状態を検出
するため、第3モーター駆動部4に制御信号を供給し、
前記と同じ制御形態(H)に設定する。
【0099】次に、ステップS62において、制御部1
は、第3モーター駆動部4を通して第6または第7駆動
信号出力ポートPDO6、PDO7の未接続状態が検出
されたかを、第3診断信号がローレベル(L)になった
かによって判断する。そして、制御部1は、第3診断信
号がローレベル(L)になったと判断した(Y)とき、
第6または第7駆動信号出力ポートPDO6、PDO7
のいずれかが未接続状態による不具合状態になっている
ので、表示部にその不具合状態を表示してステップS6
2以降の動作を停止し、一方、第3診断信号がローレベ
ル(L)になっていないと判断した(N)とき、次のス
テップS63に移行する。
【0100】次いで、ステップS63において、制御部
1は、第3モーター駆動部4を通して第6駆動信号出力
ポートPDO6の天絡または第7駆動信号出力ポートP
DO7の地絡を検出するため、第3モーター駆動部4に
制御信号を供給し、制御形態[(I)開]、すなわち第
4及び第5駆動信号出力ポートPDO4、PDO5をハ
イインピーダンス(Z)に、第6駆動信号出力ポートP
DO6をローレベル(L)に、第7駆動信号出力ポート
PDO7をハイレベル(H)にそれぞれ設定する。
【0101】続いて、ステップS64において、制御部
1は、第3モーター駆動部4を通して第6駆動信号出力
ポートPDO6の天絡または第7駆動信号出力ポートP
DO7の地絡が検出されたかを、第3診断信号がローレ
ベル(L)になったかによって判断する。そして、制御
部1は、第3診断信号がローレベル(L)になったと判
断した(Y)とき、第6駆動信号出力ポートPDO6が
天絡または第7駆動信号出力ポートPDO7が地絡した
不具合状態になっているので、表示部にその不具合状態
を表示してステップS64以降の動作を停止し、一方、
第3診断信号がローレベル(L)になっていないと判断
した(N)とき、次のステップS65に移行する。
【0102】ここでも、前記各ステップS61乃至S6
4で実行された自己診断は、第5モーター9が通常動作
に入る直前に行われるもので、このときに第5モーター
9に供給される電力は、第5モーター9を回転しない程
度の短時間だけである。
【0103】一方、次の2つのステップS65、S66
で実行される自己診断は、第5モーター9を通常動作状
態、すなわち第5モーター9を回転させて行うものであ
る。
【0104】まず、ステップS65において、制御部1
は、第3モーター駆動部4を通してドアミラー角度を左
方向に移動制御するため、第3モーター駆動部4に制御
信号を供給し、制御形態[(J)開]、すなわち第4及
び第5駆動信号出力ポートPDO5、PDO6をハイイ
ンピーダンス(Z)に、第6駆動信号出力ポートPDO
6をハイレベル(H)に、第7駆動信号出力ポートPD
O7をローレベル(L)にそれぞれ設定する。
【0105】次に、ステップS66において、制御部1
は、第3モーター駆動部4を通して第7駆動信号出力ポ
ートPDO7の天絡または第6駆動信号出力ポートPD
O6の地絡が検出されたか否かを、第3診断信号がロー
レベル(L)になったかにより判断する。そして、制御
部1は、第3診断信号がローレベル(L)になったと判
断した(Y)とき、第7駆動信号出力ポートPDO7が
天絡または第6駆動信号出力ポートPDO6が地絡した
不具合状態になっているので、表示部にその不具合状態
を表示して以下の通常の動作を直ちに停止し、一方、第
3診断信号がローレベル(L)になっていないと判断し
た(N)とき、通常の動作を継続する。
【0106】第6に、図9に図示のフローチャートに基
づいて、ドアミラー位置の閉制御動作に先立って実行さ
れる自己診断について説明する。
【0107】まず、ステップS71において実行される
動作は、図8に図示のステップS61で行われる動作と
同じで説明が重複するため、この動作の説明は省略す
る。
【0108】次に、ステップS62において実行される
動作も、図8に図示のステップS62で行われる動作と
同じで説明が重複するため、この動作の説明は省略す
る。
【0109】次いで、ステップS73において、制御部
1は、第3モーター駆動部4を通して第7駆動信号出力
ポートPDO7の天絡または第6駆動信号出力ポートP
DO6の地絡を検出するため、第3モーター駆動部4に
制御信号を供給し、制御形態[(I)閉]、すなわち第
4及び第5駆動信号出力ポートPDO4及びPDO5を
ハイインピーダンス(Z)に、第6駆動信号出力ポート
PDO6をハイレベル(H)に、第7駆動信号出力ポー
トPDO7をローレベル(L)にそれぞれ設定する。
【0110】続いて、ステップS74において、制御部
1は、第3モーター駆動部4を通して第7駆動信号出力
ポートPDO7の天絡または第6駆動信号出力ポートP
DO6の地絡が検出されたか否かを、第3診断信号がロ
ーレベル(L)になったかによって判断する。そして、
制御部1は、第3診断信号がローレベル(L)になった
と判断した(Y)とき、第7駆動信号出力ポートPDO
7が天絡または第6駆動信号出力ポートPDO6が地絡
した不具合状態になっているので、表示部にその不具合
状態を表示してステップS54以降の動作を停止し、一
方、第3診断信号がローレベル(L)になっていないと
判断した(N)とき、次のステップS75に移行する。
【0111】ここでも、前記各ステップS71乃至S7
4で実行された自己診断は、第5モーター9が通常動作
に入る直前に行われるもので、このときに第5モーター
9に供給される電力は、第5モーター9を回転しない程
度の短時間だけである。
【0112】一方、次の2つのステップS75、S76
で実行される自己診断は、第5モーター9を通常動作状
態、すなわち第5モーター9を回転させて行うものであ
る。
【0113】まず、ステップS75において、制御部1
は、第3モーター駆動部4を通してドアミラー位置を閉
方向に移動制御するため、第3モーター駆動部4に制御
信号を供給し、制御形態[(J)閉]、すなわち第4及
び第5駆動信号出力ポートPDO4及びPDO5をハイ
インピーダンス(Z)に、第6駆動信号出力ポートPD
O6をローレベル(L)に、第7駆動信号出力ポートP
DO7をハイレベル(H)にそれぞれ設定する。
【0114】次に、ステップS76において、制御部1
は、第3モーター駆動部4を通して第7駆動信号出力ポ
ートPDO7の天絡または第6駆動信号出力ポートPD
O6の地絡が検出されたか否かを、第3診断信号がロー
レベル(L)になったかにより判断する。そして、制御
部1は、第3診断信号がローレベル(L)になったと判
断した(Y)とき、第7駆動信号出力ポートPDO7が
天絡または第6駆動信号出力ポートPDO6が地絡した
不具合状態になっているので、表示部にその不具合状態
を表示して以下の通常の動作を直ちに停止し、一方、第
3診断信号がローレベル(L)になっていないと判断し
た(N)とき、通常の動作を継続する。
【0115】このように、モーター駆動装置の自己診断
方法の第2の実施の形態においても、第3乃至第5モー
ター7乃至9を通常動作させる直前になる度に、対象と
する第4乃至第7駆動信号出力ポートPDO4乃至PD
O7のいずれかに第3乃至第5モーター7乃至9を回転
させない程度の短時間だけ診断電力を供給し、このとき
の第3乃至第5モーター7乃至9及び第4乃至第7電力
供給線13乃至16の応答に基づき、それらの不具合の
有無の判断を行っているので、第3乃至第5モーター7
乃至9及び第4乃至第7電力供給線13乃至16の不具
合を確実に検出することができる。
【0116】なお、前記第1及び第2の実施の形態にお
いては、モーター駆動装置がドアロック制御システム及
びドアミラー制御システムを構成している例を挙げて説
明したが、本発明によるモーター駆動装置はこれらの制
御システムに用いられるものに限られず、自動車の他の
電動機構を制御する制御システムにも同様に適用するこ
とができる。
【0117】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、制御部
は、モーター駆動部に配置されている各モーターを通常
動作させる直前になる度に、それぞれのモーター駆動部
を通して、選択された駆動信号出力ポートを通して電力
供給線及びモーターに順番にモーターが回転しない程度
の短い時間だけ診断電力を供給し、供給した診断電力に
対する電力供給線及びモーターの応答状態をモーター駆
動部を通して検出し、この検出結果に基づいて電力供給
線及びモーターにおける不具合の有無の判断を行ってい
るので、モーターを通常動作させる直前に自己診断をモ
ーターの通常動作と無関係に実行することができ、か
つ、モーター駆動部の被駆動信号出力ポートの駆動信号
電圧の出力の固定に伴う電力供給線またはモーターの不
具合状態の検出の見逃しを回避して、高信頼性を持った
自己診断を行なうことができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるモーター駆動装置の自己診断方法
が実施されるモーター駆動装置の概略構成を示すブロッ
ク図である。
【図2】図1に図示のモーター駆動装置で行なわれる自
己診断の第1の実施の形態の動作経緯を示すフローチャ
ートである。
【図3】図2に図示のフローチャートによる自己診断が
行われたとき、モーター駆動装置で得られる不具合状態
の種類と診断信号との関係を示す説明図である。
【図4】図1に図示のモーター駆動装置で行なわれる自
己診断の第2の実施の形態の第1の動作経緯を示すフロ
ーチャートである。
【図5】図1に図示のモーター駆動装置で行なわれる自
己診断の第2の実施の形態の第2の動作経緯を示すフロ
ーチャートである。
【図6】図1に図示のモーター駆動装置で行なわれる自
己診断の第2の実施の形態の第3の動作経緯を示すフロ
ーチャートである。
【図7】図1に図示のモーター駆動装置で行なわれる自
己診断の第2の実施の形態の第4の動作経緯を示すフロ
ーチャートである。
【図8】図1に図示のモーター駆動装置で行なわれる自
己診断の第2の実施の形態の第5の動作経緯を示すフロ
ーチャートである。
【図9】図1に図示のモーター駆動装置で行なわれる自
己診断の第2の実施の形態の第6の動作経緯を示すフロ
ーチャートである。
【図10】図4乃至図9に図示のフローチャートによる
自己診断が行われたとき、モーター駆動装置で得られる
不具合状態の種類と、診断信号との関係を示す説明図で
ある。
【図11】自己診断が行われる既知のモーター駆動装置
の構成の概略を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 制御部(MCU) 2 第1モーター駆動部(DR1) 3 第2モーター駆動部(DR2) 4 第3モーター駆動部(DR3) 5 第1モーター 6 第2モーター 7 第3モーター 8 第4モーター 9 第5モーター 10 第1電力供給線 11 第2電力供給線 12 第3電力供給線 13 第4電力供給線 14 第5電力供給線 15 第6電力供給線 16 第7電力供給線 17 車載電源 PCO1 第1制御信号出力ポート PCO2 第2制御信号出力ポート PCO3 第3制御信号出力ポート PCO4 第4制御信号出力ポート PCO5 第5制御信号出力ポート PCO6 第6制御信号出力ポート PCO7 第7制御信号出力ポート PCI1 第1制御信号入力ポート PCI2 第2制御信号入力ポート PCI3 第3制御信号入力ポート PCI4 第4制御信号入力ポート PCI5 第5制御信号入力ポート PCI6 第6制御信号入力ポート PCI7 第7制御信号入力ポート PDO1 第1駆動信号出力ポート PDO2 第2駆動信号出力ポート PDO3 第3駆動信号出力ポート PDO4 第4駆動信号出力ポート PDO5 第5駆動信号出力ポート PDO6 第6駆動信号出力ポート PDO7 第7駆動信号出力ポート PSI1 第1診断信号入力ポート PSI2 第2診断信号入力ポート PSI3 第3診断信号入力ポート PSO1 第1診断信号出力ポート PSO2 第2診断信号出力ポート PSO3 第3診断信号出力ポート PW 電源ポート

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のモーターと、前記複数のモーター
    に電力供給線を介して接続され、前記複数のモーターを
    各別に駆動するモーター駆動部と、前記モーター駆動部
    に制御信号を供給し、前記モーター駆動部を制御動作す
    る制御部とを備え、前記制御部によって実行されるモー
    ター駆動装置の自己診断方法であって、前記モーターを
    通常動作する直前になる度に、前記モーター駆動部を通
    して選択された前記電力供給線及び前記モーターに順次
    短時間診断電力を供給し、前記供給した診断電力に対す
    る前記電力供給線及び前記モーターの応答状態を前記モ
    ーター駆動部を通して検出し、この検出結果に基づいて
    前記電力供給線及び前記モーターにおける不具合の有無
    の判断を行なうことを特徴とするモーター駆動装置の自
    己診断方法。
  2. 【請求項2】 前記電力供給線及び前記モーターに前記
    診断電力を供給する時間は、前記モーターが回転しない
    程度の短時間であることを特徴とする請求項1に記載の
    モーター駆動装置の自己診断方法。
  3. 【請求項3】 前記電力供給線及び前記モーターにおけ
    る不具合の有無は、前記モーター巻線と前記電力供給線
    との間の短絡の有無、前記電力供給線の断線の有無、モ
    ーター端子間の短絡の有無であることを特徴とする請求
    項1に記載のモーター駆動装置の自己診断方法。
JP29262799A 1999-10-14 1999-10-14 モーター駆動装置の自己診断方法 Withdrawn JP2001119991A (ja)

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