JP2001119487A - 通訳支援システム - Google Patents

通訳支援システム

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JP2001119487A
JP2001119487A JP29358599A JP29358599A JP2001119487A JP 2001119487 A JP2001119487 A JP 2001119487A JP 29358599 A JP29358599 A JP 29358599A JP 29358599 A JP29358599 A JP 29358599A JP 2001119487 A JP2001119487 A JP 2001119487A
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JP29358599A
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Masao Nakagawa
正雄 中川
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Keio University
Original Assignee
Keio University
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 通訳者がどこにいても通訳のサービスを受け
られるとともに、多数人が集まる場においても利用可能
な通訳支援システムを提供する。 【解決手段】 発言者1がある言語で発言した言葉は、
マイクロホン11で拾われて端末側通話装置13から公
衆回線網21を介して通訳者側通話装置31に伝えられ
る。通訳者3は、発言内容を別の言語に通訳し、通訳し
た言葉が公衆回線網21を介して端末側通話装置13に
伝えられ、スピーカ12から音声出力される。これによ
って聴取者2は、通訳された発言内容を聴取することが
できる。通訳者3は、発言者1及び聴取者2と同席する
必要はなく、任意の場所で通訳を行うことができる。ま
た、多数の人が集まっている場においても、通訳者3を
共有して通訳を利用することが可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、異なる言語を話す
複数人のうち、少なくとも1つの言語を話す発言者が話
した言葉を通訳者が他の言語に通訳して、他の言語を話
す他の聴取者に聴取させる通訳支援システムに関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来より、異なる言語を話す複数人で会
議を行ったり会話を行う場合には、それぞれ異なる言語
間の通訳を行う通訳者を会議や会話の場に同席させ、通
訳者が通訳することによって、会議や会話を進行させて
いる。自動翻訳装置等の開発も試みられているが、くだ
けた会話では翻訳できなかったり、逆に重要な会議では
誤った翻訳による混乱が避けられないなど、通訳者の通
訳の品質にせまるものはいまだに実用化されていない。
【0003】上述のように、異なる言語を話す人々の間
で会議や会話を行うには通訳者が欠かせないが、通訳者
は会議や会話の場に同席しなければならず、そのために
通訳者は会議や会話が行われる場所にその度ごとに移動
しなければならない。そのため、通訳者の労力は、移動
の時間を含めて多大なものとなっている。また、移動時
間の割に実際に通訳にかかわる時間が短い場合もあり、
通訳者の通訳能力を十分に利用できないなどの問題もあ
る。さらに通訳者を利用する側でも、通訳者の移動を含
めて通訳の依頼をする必要があり、いつでもどこでも利
用できるわけではない。
【0004】例えば観光バスなどにおいて外国からの観
光客が乗車する場合、通訳者が同乗することが望まし
い。例えば予め英語などによるガイドのためのテープを
流す場合もあるが、これでは一方的な説明のみしかでき
ず、観光客などからの質問などに臨機応変に対応するこ
とはできない。しかし、通訳者を常駐させることは経済
的にも人材的にも困難である。ましてや、複数台の観光
バスのそれぞれに通訳者を同乗させることはできないで
あろう。また、通訳者を常駐させても、外国からの観光
客が乗車しない場合には通訳者の仕事が無く、通訳の能
力を活かすことができない。さらに、観光客が話す言語
は多様であり、それぞれの言語に合わせた通訳者を同乗
させることは不可能に近い。
【0005】一方、会話の場に通訳者が同席しない技術
の一つとして、三者通話サービスを利用し、所定のセン
ターにいる通訳者によって2人の間の会話を通訳するサ
ービスが行われている。しかしこのサービスにおいては
通話を行う2人の間しか通訳することができない。その
ため、上述のような観光バスや会議といった多数人が集
まる場においては利用することができなかった。また、
通訳者は所定のセンターに詰めていなければならず、通
訳者の自由度を阻害していた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した事
情に鑑みてなされたもので、通訳者がどこにいても通訳
のサービスを受けられるとともに、多数人が集まる場に
おいても利用可能な通訳支援システムを提供することを
目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、異なる言語を話す複数人のうち少なくとも1つの言
語を話す発言者が話した言葉を通訳者が他の言語に通訳
して他の言語を話す他の聴取者に聴取させる通訳支援シ
ステムにおいて、前記複数人に対して設置され前記発言
者が話した言葉を電送するとともに前記通訳者が通訳し
た言葉を前記聴取者に聴取させる端末側通話手段と、前
記通訳者に対して設置された通訳者側通話手段と、前記
端末側通話手段と前記通訳者側通話手段を結ぶ公衆回線
網を有し、前記通訳者は前記公衆回線網を介して任意の
場所で通訳を行うことを特徴とするものである。
【0008】請求項2に記載の発明は、異なる言語を話
す複数人のうち少なくとも1つの言語を話す発言者が話
した言葉を通訳者が他の言語に通訳して他の言語を話す
他の聴取者に聴取させる通訳支援システムにおいて、少
なくとも前記発言者が話した言葉を伝送可能な端末側通
話手段と、前記複数人についてそれぞれが話す言語に対
応して通訳された言葉を聴取可能な個別受話手段と、前
記通訳者に対して設置された通訳者側通話手段と、前記
端末側通話手段と前記個別受話手段と前記通訳者側通話
手段を結ぶ公衆回線網を有し、前記通訳者は任意の場所
において前記端末側通話手段から前記公衆回線網を介し
て聞いた言葉を所定の言語に通訳し、該通訳した言葉を
該言語を話す聴取者の前記個別受話手段に伝送すること
を特徴とするものである。
【0009】このような請求項2に記載の構成におい
て、請求項3に記載のように、前記通訳者側通話手段
を、複数の通訳者に対してそれぞれ設置するとともに、
それぞれを前記公衆回線網に接続し、前記公衆回線網で
は、前記端末側通話手段から送られてくる前記発言者が
話した言葉を少なくとも該言葉の言語を他の言語に通訳
する通訳者の通訳者側通話手段に交換し、それぞれの通
訳者側通話手段から送出されるそれぞれの言語の通訳さ
れた言葉を該言語を話す聴取者が有する1ないし複数の
前記個別受話手段に交換するように構成することができ
る。
【0010】また、請求項4に記載の発明のように、前
記端末側通話手段およびそれぞれの前記個別受話手段
を、無線によって前記公衆回線網の回線とそれぞれ接続
するように構成することができる。
【0011】請求項5に記載の発明は、異なる言語を話
す複数人のうち少なくとも1つの言語を話す発言者が話
した言葉を通訳者が他の言語に通訳して他の言語を話す
他の聴取者に聴取させる通訳支援システムにおいて、前
記複数人についてそれぞれが話す言語に対応して通訳さ
れた言葉を聴取可能な個別受話手段と、前記複数人に対
して設置され前記発言者が話した言葉を電送するととも
に前記通訳者が通訳した言葉を受け取り通訳された言語
ごとに該言語を話す聴取者の前記個別受話手段に交換し
て伝送する端末側通話手段と、前記通訳者に対して設置
された通訳者側通話手段と、前記端末側通話手段と前記
通訳者側通話手段を結ぶ公衆回線網を有し、前記通訳者
は前記公衆回線網を介して任意の場所で通訳を行うこと
を特徴とするものである。
【0012】このような請求項5に記載の構成におい
て、請求項6に記載の発明のように、前記通訳者側通話
手段を、複数の通訳者に対してそれぞれ設置するととも
に、それぞれを前記公衆回線網に接続し、前記公衆回線
網では、前記端末側通話手段から送られてくる前記発言
者が話した言葉を少なくとも該言葉の言語を他の言語に
通訳する通訳者の通訳者側通話手段に交換し、それぞれ
の通訳者側通話手段から送出されるそれぞれの言語の通
訳された言葉をそれぞれ個別の回線を介して前記端末側
通話手段に交換し、前記端末側通話手段では、前記公衆
回線網を介して1ないし複数の言語に通訳した言葉をそ
れぞれの言語を話す聴取者が有する1ないし複数の前記
個別受話手段にそれぞれ交換するように構成することが
できる。
【0013】また、請求項7に記載の発明のように、前
記個別受話手段において、前記端末側通話手段で交換さ
れた対応する言語に通訳された言葉を無線によって受け
取るように構成することができる。
【0014】請求項8に記載の発明は、異なる言語を話
す複数人のうち少なくとも1つの言語を話す発言者が話
した言葉を通訳者が他の言語に通訳して他の言語を話す
他の聴取者に聴取させる通訳支援システムにおいて、前
記複数人について設けられ各人が話した言葉を伝送する
とともに各人が話す言語に対応して通訳された言葉を聴
取可能な個別通話手段と、前記複数人に対して設置され
いずれかの発言者が話した言葉を選択的に電送するとと
もに前記通訳者が通訳した言葉を受け取り通訳された言
語ごとに該言語を話す聴取者の前記個別通話手段に交換
して伝送する端末側通話手段と、前記通訳者に対して設
置された通訳者側通話手段と、前記端末側通話手段と前
記通訳者側通話手段を結ぶ公衆回線網を有し、前記通訳
者は前記公衆回線網を介して任意の場所で通訳を行うこ
とを特徴とするものである。
【0015】このような請求項8に記載の構成におい
て、請求項9に記載の発明のように、前記通訳者側通話
手段を、複数の通訳者に対してそれぞれ設置するととも
に、それぞれを前記公衆回線網に接続し、前記公衆回線
網では、前記端末側通話手段から送られてくる前記発言
者が話した言葉を少なくとも該言葉の言語を他の言語に
通訳する通訳者の通訳者側通話手段に交換し、それぞれ
の通訳者側通話手段から送出されるそれぞれの言語の通
訳された言葉をそれぞれ個別の回線を介して前記端末側
通話手段に交換し、前記端末側通話手段では、前記公衆
回線網を介して1ないし複数の言語に通訳した言葉をそ
れぞれの言語を話す聴取者が有する1ないし複数の前記
個別通話手段にそれぞれ交換するように構成することが
できる。
【0016】また、請求項10に記載の発明のように、
前記個別通話手段が、前記端末側通話手段と無線により
通信するように構成することができる。
【0017】さらに、請求項11に記載の発明は、上述
の請求項1ないし請求項10のいずれか1項に記載の通
訳支援システムにおいて、前記端末側通話手段が、無線
によって前記公衆回線網の回線と接続するように構成し
たことを特徴とするものである。このとき、請求項12
に記載の発明のように、前記複数人は移動中でよく、前
記端末側通話手段を移動体通信装置で構成し、前記公衆
回線網に設けられた移動体通信を行う基地局との間で移
動体通信を行うように構成することができる。
【0018】さらに請求項13に記載の発明は、請求項
1ないし請求項12のいずれか1項に記載の通訳支援シ
ステムにおいて、前記複数人の置かれている状況あるい
は周囲の状況を画像として取得する画像取得手段をさら
に有し、該画像取得手段で取得した画像を前記端末側通
話手段から前記公衆回線網を介して通訳者側に送信する
ことを特徴とするものである。
【0019】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の通訳支援システ
ムの第1の実施の形態を示す模式図である。1は発言
者、2は聴取者、3は通訳者、11はマイクロホン、1
2はスピーカ、13は端末側通話装置、21は公衆回線
網、31は通訳者側通話装置である。この例では、複数
人が例えば車両などに同乗しているものとする。この複
数人のうち、発言を行う人を発言者1とし、発言者の言
葉をそのままあるいは通訳した言葉を聴取する残りの人
を聴取者2とする。もちろん、複数人のうち誰が発言者
になってもよく、その時々で交代してよい。例えば車両
が観光バスなどの場合には、発言者は主にガイドとな
り、聴取者は主に乗客となるが、乗客が質問などによっ
て発言する場合には聴取者が発言者1となるし、ガイド
が聴取者2となり得る。なお、発言者1または聴取者2
となる複数人は、言語としてA語とB語を話すものと
し、通訳者3はA語とB語間の通訳を行うものとする。
【0020】端末側通話装置13は、例えば携帯電話や
自動車電話、PHSといった移動体通話が可能な装置で
あり、無線により公衆回線網21と回線を接続する。ま
た、音声入出力のために、マイクロホン11及びスピー
カ12が設けられている。
【0021】公衆回線網21は、この例では移動体通話
のための基地局や、局内交換機などを含み、端末側通話
装置13と通訳者側通話装置31との回線を接続する。
もちろん、端末側通話装置13と通訳者側通話装置31
との間の経路としてどのような経路を通過してもよく、
例えばインターネットを経由したり、衛星通信回線を経
由してもよい。
【0022】通訳者側通話装置31は、通訳者3が用い
る通話装置である。その形態は通訳者3により任意であ
り、例えば通常の電話機や、携帯電話、ヘッドホン及び
マイクなど、様々な態様の通話装置を利用することがで
きる。
【0023】本発明の通訳支援システムの第1の実施の
形態における動作を説明する。予め、端末側通話装置1
3あるいは通訳者側通話装置31から相手側を呼び出
し、公衆回線網21を介して回線を接続しておく。
【0024】発言者1は、マイクロホン11に向かって
発言する。例えばA語により発言したとする。発言内容
は、スピーカ12から音声として流れ、聴取者2が聴取
することができる。A語を理解できる聴取者2は、その
まま内容を理解することができる。
【0025】また発言者の発した言葉は、端末側通話装
置13から公衆回線網21を介して通訳者側通話装置3
1に届き、通訳者3に聴取される。通訳者3は、発言者
1の発言内容をA語からB語に通訳する。通訳されたB
語の言葉は、通訳者側通話装置31から公衆回線網21
を介して端末側通話装置13に届く。そして、通訳者3
による通訳された言葉が音声としてスピーカ12から流
れるので、聴取者2がそれを聴取すればよい。
【0026】このようにしてA語を話す発言者1の発言
内容が、通訳者3によりB語に通訳されて、B語を話す
聴取者2に聴取されることになる。なお、聴取者2の中
で発言したい人がいれば、その人が発言者1となってマ
イクロホン11に向かって発言すればよい。このとき、
発言したときの言語がA語であれば通訳者3はB語に通
訳し、B語であればA語に通訳することになる。
【0027】上述のように、この通訳支援システムで
は、通訳者3は発言者1や聴取者2に同席する必要はな
く、また、センターなどのように特別な場所にいる必要
もない。通訳者側通話装置31が存在し、公衆回線網2
1に接続可能な場所であれば、どこででも通訳を行うこ
とができる。また、通訳を依頼する複数人にとっても、
通訳者3がどこにいても通訳を依頼することができ、通
訳の費用を低減できるとともに、有能な通訳者を活用で
きる。さらに、従来のように1対1の会話に限らず、多
数の人により通訳者を共有できるという利点がある。
【0028】さらに、この第1の実施の形態では、既存
の公衆回線網を利用すれば構成可能であり、特別な装置
なども不要である。そのため、非常に簡易にシステムを
構成することができる。
【0029】具体例として、観光バスなどにおいては、
ガイドが周囲の風景や建物を説明すると、その説明が通
訳者3に伝えられ、通訳される。通訳された説明は、再
び観光バスなどに伝えられ、スピーカ12から音声で流
れる。これによって、乗客は通訳された周囲の風景や建
物などの説明を聴取することができる。また、乗客に質
問があれば、マイクロホン11により質問を話してもら
うことによって、同様にして通訳者3により質問の内容
が通訳され、スピーカ12から流れる。ガイドがこの質
問に答えて説明すれば、その説明の内容も通訳されるこ
とになる。このようにして、ガイドと乗客とが会話を行
いながら、乗客は旅行を楽しむことができる。
【0030】図1ではマイクロホン11は1つしか示し
ていないが、複数設けてもよく、複数人すべてが有して
いてもよい。この場合、通訳者3が通訳可能なように、
いずれか1人の発言のみを通訳者3に伝えるように切り
替え装置を設けたり、あるいは複数人の間の約束として
1人のみが発言するようにすればよい。また、スピーカ
12についても同様に、複数設けてもよく、各人が例え
ばイヤホンやヘッドホンなどで聴取する構成であっても
よい。
【0031】また、複数人が3以上の言語を用いる場合
には、例えば2人以上の通訳者3と回線を接続すればよ
い。この場合、発言者の声をすべての通訳者3に送り、
各通訳者3が順にそれぞれの言語に通訳すればよい。
【0032】図2は、本発明の通訳支援システムの第2
の実施の形態を示す模式図である。図中、図1と同様の
部分には同じ符号を付して重複する説明を省略する。1
4は個別受話装置である。上述の第1の実施の形態で
は、各人が話す言語以外の言語による発言者1の声及び
通訳者3の声も聞こえるが、言語の数が多くなると各言
語の声が錯綜したり、順に各言語の声を流すと時間がか
かるなどの問題がある。この第2の実施の形態では、各
人が話す言語の声のみを他の言語の声と錯綜せずに聴取
することができるシステム構成の一例を示している。
【0033】図2に示す例では、各人が個別受話装置1
4を有している。なお、1人については、端末側通話装
置13を個別受話装置14の代わりに用いている。ここ
では発言者1が端末側通話装置13を用いているが、こ
れに限られるものではない。例えば個別受話装置14の
利用者が、マイクロホン11を用いる発言者1となって
もよい。なおこの例では、各人は、図2中に括弧を付し
て示す言語(A語〜D語)を話すものとする。また、通
訳者3−1〜3は、それぞれ括弧を付して示すように、
A語とB語間、A語とC語間、A語とD語間の通訳を行
うものとする。
【0034】端末側通話装置13は、上述の第1の実施
の形態と同様に、例えば携帯電話や自動車電話、PHS
といった移動体通話が可能な装置であり、無線により公
衆回線網21と回線を接続する。また、音声入出力のた
めに、マイクロホン11と、この端末側通話装置13を
個別受話装置14としても利用する人に対するヘッドホ
ンやイヤホンなどのスピーカが設けられている。なお、
この端末側通話装置13のスピーカには、すべての言語
について通訳された言葉が流れるように構成することが
できる。発言者1は、通訳の状況を考慮しながら発言を
行うことができる。
【0035】個別受話装置14は、その個別受話装置1
4を持っている人が話す言語に通訳された言葉を受け取
って、例えばヘッドホンやイヤホンなどのスピーカによ
って音声を聞かせる。例えばB語を話す聴取者2−1が
持っている個別受話装置14−1には、B語へ通訳され
た言葉が送られ、聴取者2−1はB語へ通訳された言葉
を聴取することができる。他の聴取者2−2〜4につい
ても同様である。個別受話装置14としては、例えば端
末側通話装置13と同様に携帯電話や自動車電話、PH
Sといった移動体通話が可能な装置を用いることができ
る。ここでは送話は行わないので、受信機能のみで構成
されたレシーバでもよい。
【0036】公衆回線網21は、この例では移動体通話
のための基地局や、局内交換機などを含み、端末側通話
装置13及び個別受話装置14と、通訳者側通話装置3
1との回線を接続する。このとき、端末側通話装置13
から送出される音声は各通訳者3−1〜3に伝えられ
る。またこの例では、例えば通訳者3−1が通訳したB
語の言葉は、B語を話す聴取者2−1,4が有する個別
受話装置14−1,4に送られる。また、例えば通訳者
3−2が通訳したC語の言葉は、C語を話す聴取者2−
2が有する個別受話装置14−2に送られる。同様に、
通訳者3−3が通訳したD語の言葉は、D語を話す聴取
者2−3が有する個別受話装置14−3に送られる。公
衆回線網21は、このように発言者1から複数の通訳者
3への回線と、各通訳者3からそれぞれの言語を話す聴
取者2への回線を別々に確保することになる。また、上
述のような接続関係を確保するように、1対多の接続が
可能な交換機を公衆回線網21に設けておく。あるい
は、端末側通話装置13から各通訳者3への複数回線に
対して送話し、また各通訳者3から複数の聴取者2に対
して複数回線を用いて通訳した言葉を送話するように、
多数の回線を利用するように構成してもよい。なお、こ
れらの回線は、経路としてどのような経路を通過しても
よく、例えばインターネットを経由したり、衛星通信回
線を経由してもよい。
【0037】本発明の通訳支援システムの第2の実施の
形態における動作を説明する。予め、端末側通話装置1
3及び個別受話装置14と通訳者側通話装置31との間
で、公衆回線網21を介して回線を接続しておく。
【0038】発言者1は、マイクロホン11に向かって
発言する。例えばA語により発言したとする。発言者1
の発した言葉は、端末側通話装置13から公衆回線網2
1を介して複数の通訳者側通話装置31に届き、それぞ
れの通訳者3に聴取される。通訳者3−1は、発言者1
の発言内容をA語からB語に通訳する。通訳されたB語
の言葉は、通訳者側通話装置31−1から公衆回線網2
1を介して端末側通話装置13及び個別受話装置14−
1,4に届く。これによって、聴取者2−1,4は通訳
者3−1がB語に通訳した言葉を聴取することができ
る。
【0039】同様にして、通訳者3−2は発言者1の発
言内容をA語からC語に通訳する。通訳されたC語の言
葉は、通訳者側通話装置31−2から公衆回線網21を
介して端末側通話装置13及び個別受話装置14−2に
届く。これによって、聴取者2−2は通訳者3−2がC
語に通訳した言葉を聴取することができる。同様に、通
訳者3−3が通訳したD語の言葉は個別受話装置14−
3に届き、聴取者2−3はD語に通訳された言葉を聴取
することができる。
【0040】このようにしてA語を話す発言者1の発言
内容が、それぞれの通訳者3−1〜3によりB語、C
語、D語に通訳されて、B語を話す聴取者2−1,4、
C語を話す聴取者2−2、D語を話す聴取者2−3に聴
取されることになる。このとき、各人が個別受話装置1
4あるいは端末側通話装置13を有しているので、各言
語の言葉が錯綜することなく、またリアルタイムで、各
人の話す言語に通訳された内容を聴取することができ
る。
【0041】なお、この例においても、聴取者2の中で
発言したい人がいれば、その人が発言者1となってマイ
クロホン11に向かって発言すればよい。このとき発言
者1は、端末側通話装置13の受話装置を装着する必要
はなく、個別受話装置14を持ったままでよい。発言者
1がA語以外の言語を話すとき、例えばB語を話す場合
には、まず通訳者3−1がB語からA語への通訳を行
い、その通訳を通訳者3−2,3がC語、D語に通訳す
ればよい。そのために、通訳者3−1〜3の間でそれぞ
れの通訳した内容が聴取できるようにしておくとよい。
【0042】上述のように、この通訳支援システムの第
2の実施の形態においても、複数の通訳者3は発言者1
や聴取者2に同席する必要はなく、また、センターなど
のように特別な場所にいる必要もない。さらに、各通訳
者どうしも、同じ場所にいる必要はない。通訳者側通話
装置31が存在し、公衆回線網21に接続可能な場所で
あれば、どこででも各通訳者が通訳を行うことができ
る。また、通訳を依頼する複数人にとっても、通訳者3
がどこにいても通訳を依頼することができ、通訳の費用
を低減できるとともに、有能な通訳者を活用できる。さ
らに、従来のように1対1の会話に限らず、多数の人に
より通訳者を共有できるという利点がある。
【0043】具体例として、観光バスなどにおいては、
ガイドが端末側通話装置13を利用し、それぞれの乗客
は例えば携帯電話などの個別受話装置14を持ってい
る。ガイドが周囲の風景や建物を説明すると、その説明
が通訳者3−1〜3に伝えられ、通訳される。通訳され
た説明は、それぞれの言語に応じた個別受話装置14に
伝えられる。これによって、乗客は通訳された周囲の風
景や建物などの説明を、それぞれの言語で聴取すること
ができる。このとき、他の言語を話す他の乗客が聞いて
いる言葉と錯綜せず、自分の話す言葉のみを聴取するこ
とができる。
【0044】また、乗客に質問があれば、マイクロホン
11により質問を話してもらうことによって、同様にし
て通訳者3−1〜3により質問の内容が通訳され、ガイ
ド及び他の乗客に対してそれぞれの言語で伝えられる。
ガイドがこの質問に答えて説明すれば、その説明の内容
もそれぞれの言語で通訳されることになる。このように
して、ガイドと乗客とが会話を行いながら、乗客は旅行
を楽しむことができる。
【0045】図2ではマイクロホン11は1つしか示し
ていないが、複数設けてもよく、複数人すべてが有して
いてもよい。この場合、通訳者3が通訳可能なように、
いずれか1人の発言のみを通訳者3に伝えるように切り
替え装置を設ければよい。また、個別受話装置14が、
例えば通常の携帯電話などの送話機能も有していると
き、各聴取者2は、対応する言語を担当する通訳者3と
の間で、例えば不明瞭だった部分の再通訳を要求するな
どの会話を行うことも可能である。
【0046】なお、図2に示した例では、発言者1が話
すA語を理解する聴取者2がいないが、例えば聴取者2
の中にA語を話す人がいる場合には、端末側通話装置1
3及びすべての通訳者3からの音声を個別受話装置14
へ送るようにしたり、あるいはこれらのうちから選択的
に音声を聴取できるように構成するとよい。
【0047】図3は、本発明の通訳支援システムの第3
の実施の形態を示す模式図である。図中、図1,図2と
同様の部分には同じ符号を付して重複する説明を省略す
る。15は構内交換機、16は構内基地局である。上述
の第2の実施の形態では、公衆回線網21における多数
の回線を使用し、また1対多の通信形式を利用するな
ど、基地局や公衆交換機に複雑な機能を要求する。特に
この複数人が移動する場合には、各基地局のサービスエ
リア間を移動する場合もあり、こうした複雑な形式を継
続して行かなければならない。セルラのシステムによっ
ては不可能であったり、できたとしても回線利用費用は
大きくなる。また、各人が持つ個別受話装置14は公衆
回線網21の基地局と接続する必要があるため、構内用
よりも感度の良好なものが必要とされる。この第3の実
施の形態では、このような第2の実施の形態における問
題を解決するものである。
【0048】端末側通話装置13は、無線により公衆回
線網21と1ないし複数の回線を接続する通信装置とし
て機能する。ここでは公衆回線網21と接続する1本の
回線を利用して通話が可能に構成されており、マイクロ
ホン11と、この端末側通話装置13を個別受話装置1
4としても利用する人に対するヘッドホンやイヤホンな
どのスピーカが設けられている。なお、この端末側通話
装置13のスピーカには、すべての言語について通訳さ
れた言葉が流れるように構成することができる。発言者
1は、通訳の状況を考慮しながら発言を行うことができ
る。
【0049】この例では、端末側通話装置13は構内交
換機15と接続されている。構内交換機15では、端末
側通話装置13が公衆回線網21と接続している各回線
と、各人が持つ個別受話装置14とを交換接続する。こ
のとき、それぞれの聴取者2が話す言語に翻訳する翻訳
者3と、その言語を話す1ないし複数の聴取者2が持つ
個別受話装置14とを接続する。例えば通訳者3−1に
よりB語に通訳された言葉が、B語を話す聴取者2−
1,4が持っている個別受話装置14−1,4に送られ
るように交換する。また、例えば通訳者3−2によりC
語に通訳された言葉が、C語を話す聴取者2−2が持っ
ている個別受話装置14−2に送られるように交換す
る。同様に、例えば通訳者3−3によりD語に通訳され
た言葉が、D語を話す聴取者2−3が持っている個別受
話装置14−3に送られるように交換する。構内交換機
15と個別受話装置14とは構内基地局16を介して無
線で接続される。
【0050】個別受話装置14は、その個別受話装置1
4を持っている人が話す言語に通訳された言葉を受け取
って、例えばヘッドホンやイヤホンなどのスピーカによ
って音声を聞かせる。個別受話装置14としては、例え
ば大電力の送受信が可能な携帯電話や自動車電話などで
ある必要はなく、PHSや、その他構内基地局16から
の電波を受信できる程度の受信機で十分である。
【0051】公衆回線網21は、この例では移動体通話
のための基地局や、局内交換機などを含み、端末側通話
装置13と各通訳者側通話装置31との回線を接続す
る。このとき、発言者1からの音声と、各通訳者3によ
る通訳の音声とをそれぞれ別の回線で伝送するほか、こ
れらを例えば多重化して端末側通話装置13と通信を行
ってもよい。各通訳者3ごとに回線を利用する場合で
も、上述の第2の実施の形態のように聴取者2ごとに回
線を利用する場合に比べて公衆回線網21に与える負荷
は非常に小さくなる。なお、これらの回線は、経路とし
てどのような経路を通過してもよく、例えばインターネ
ットを経由したり、衛星通信回線を経由してもよい。
【0052】本発明の通訳支援システムの第3の実施の
形態における動作を説明する。予め、端末側通話装置1
3と通訳者側通話装置31との間で、公衆回線網21を
介して1ないし複数の回線を接続しておく。また、構内
交換機15に対して、端末側通話装置13が接続してい
る回線と、個別受話装置14との接続関係を設定してお
く。
【0053】発言者11は、マイクロホン11に向かっ
て発言する。例えばA語により発言したとする。発言者
1の発した言葉は、端末側通話装置13から公衆回線網
21を介して複数の通訳者側通話装置31に届き、それ
ぞれの通訳者3に聴取される。通訳者3−1は、発言者
1の発言内容をA語からB語に通訳する。通訳されたB
語の言葉は、通訳者側通話装置31−1から公衆回線網
21を介して端末側通話装置13に届き、構内交換機1
5により個別受話装置14−1,4に交換され、構内基
地局16を介して個別受話装置14−1,4に届く。こ
れによって、聴取者2−1,4は通訳者3−1がB語に
通訳した言葉を聴取することができる。
【0054】同様にして、通訳者3−2は発言者1の発
言内容をA語からC語に通訳する。通訳されたC語の言
葉は、通訳者側通話装置31−2から公衆回線網21を
介して端末側通話装置13に届き、構内交換機15によ
り個別受話装置14−2に交換され、構内基地局16を
介して個別受話装置14−2に届く。これによって、聴
取者2−2は通訳者3−2がC語に通訳した言葉を聴取
することができる。同様に、通訳者3−3が通訳したD
語の言葉は構内交換機15及び構内基地局16を介して
個別受話装置14−3に届き、聴取者2−3はD語に通
訳された言葉を聴取することができる。
【0055】このようにしてA語を話す発言者1の発言
内容が、それぞれの通訳者3−1〜3によりB語、C
語、D語に通訳されて、B語を話す聴取者2−1,4、
C語を話す聴取者2−2、D語を話す聴取者2−3に聴
取されることになる。このとき、各人が個別受話装置1
4あるいは端末側通話装置13を有しているので、各言
語の言葉が錯綜することなく、またリアルタイムで、各
人の話す言語に通訳された内容を聴取することができ
る。また、各通訳者3と、通訳された言葉を聴取する聴
取者2との接続関係は構内交換機15が行うので、公衆
回線網21にかかる負荷を小さくすることができる。さ
らに、個別受話装置14もそれほどの性能を要求されな
いという利点がある。
【0056】なお、この例においても、聴取者2の中で
発言したい人がいれば、その人が発言者1となってマイ
クロホン11に向かって発言すればよい。発言者1がA
語以外の言語を話すとき、例えばB語を話す場合には、
まず通訳者3−1がB語からA語への通訳を行い、その
通訳を通訳者3−2,3がさらにC語、D語に通訳すれ
ばよい。そのために、通訳者3−1〜3の間でそれぞれ
の通訳した内容が聴取できるようにしておくとよい。
【0057】上述のように、この通訳支援システムの第
3の実施の形態においても、複数の通訳者3は発言者1
や聴取者2に同席する必要はなく、また、センターなど
のように特別な場所にいる必要もない。さらに、各通訳
者どうしも、同じ場所にいる必要はない。通訳者側通話
装置31が存在し、公衆回線網21に接続可能な場所で
あれば、どこででも各通訳者が通訳を行うことができ
る。また、通訳を依頼する複数人にとっても、通訳者3
がどこにいても通訳を依頼することができ、通訳の費用
を低減できるとともに、有能な通訳者を活用できるとい
う利点がある。さらに、構内交換機15及び構内基地局
16の利用によって、公衆回線網21の負荷を軽減し、
また、個別受話装置14を簡単なものとすることができ
る。
【0058】具体例は上述の第2の実施の形態と同様で
あり、発言者1及び聴取者2と、通訳者3にとっては利
用形態は変わらない。そのためここでは説明を省略す
る。
【0059】図3ではマイクロホン11は1つしか示し
ていないが、複数設けて選択的に利用してもよい。ま
た、個別受話装置14が、例えば通常の携帯電話などの
送話機能も有しているとき、各聴取者2は、対応する言
語を担当する通訳者3との間で、例えば不明瞭だった部
分の再通訳を要求するなどの会話を行うことも可能であ
る。
【0060】また、図3では1人については端末側通話
装置13の受話機能を利用しているが、この受話機能を
利用せずにすべての人について個別受話装置14を持た
せることも可能である。また、マイクロホン11も個別
送話装置に接続し、構内基地局16に送信するように構
成してもよい。
【0061】さらに、発言者1が話す言語を理解する聴
取者2がいる場合には、構内交換機15においてマイク
ロホン11からの音声をその聴取者2が持つ個別受話装
置14にも送るように交換するとよい。この場合、発言
者がいずれの言語を使用するかによって、構内交換機1
5の交換を変更すれば、いずれの言語についても実現可
能である。
【0062】図4は、本発明の通訳支援システムの第4
の実施の形態を示す模式図である。図中、図1〜図3と
同様の部分には同じ符号を付して重複する説明を省略す
る。17は個別通話装置、18は発言者選択スイッチで
ある。上述の第3の実施の形態では、発言者1の発言は
1ないし複数のマイクロホン11で拾い上げている。こ
の方法は簡単ではあるが、発言者1が変わるごとにマイ
クロホン11の受け渡しを行ったり、あるいは発言者1
がマイクロホン11のある位置まで移動しなければなら
ない。この第4の実施の形態では、このような欠点を解
決するものである。
【0063】この実施の形態では、各人ごとに、受話と
ともに送話も可能な個別通話装置17を有している。こ
の送話機能によって、各人がそれぞれの位置で発言を行
うことが可能である。ただし、複数人の声が混入してし
まうと、通訳者3が通訳を行うことができない。このよ
うな混乱を防ぐために、発言者選択スイッチ18を設け
ている。この発言者選択スイッチ18によって、いずれ
の人が発言を行うかを選択することができる。選択され
ている人の声のみが通訳者3に送られ、通訳されること
になる。選択されていない人の音声は、構内交換機15
によって通訳者3への送出が阻止される。また、通訳者
3が通訳を行っている間の発言を阻止することも可能で
ある。さらに、例えば上述の観光バスの具体例のよう
に、主にガイドが発言者となるような場合には、ガイド
が説明し、その説明を通訳者3が通訳を行っている間
は、乗客の発言が通訳者3に送られるのを阻止するよう
に構成することもできる。図4では、このように特定の
人が存在する場合を想定し、その人の通話を端末側通話
装置13で行う構成になっている。もちろん、全員を対
等に扱い、いずれの人についても発言する場合には発言
者選択スイッチ18によって選択されなければ発言が許
可されないように構成することもできる。
【0064】このほかの構成は、上述の第3の実施の形
態と同様であるので、ここでは重複する説明を省略す
る。
【0065】本発明の通訳支援システムの第3の実施の
形態における動作についても、図4に示す端末側通話装
置13を用いる人が発言者1になる場合については、上
述の第3の実施の形態と同様である。図4において聴取
者2の中で発言したい人がいる場合には、その人の個別
通話装置17からの送話が通訳者3に送られるように、
発言者選択スイッチ18を操作して構内交換機15にお
ける接続を変更する。その後、選択された発言したい人
が自分の個別通話装置17に向かって発言すればよい。
発言した言葉は、構内基地局16,構内交換機15,端
末側通話装置13,公衆回線網21を介して、通訳者3
に伝えられる。そして、各言語に通訳されて、それぞれ
の言語を話す聴取者2に伝えられる。
【0066】図4において発言者選択スイッチ18で選
択された人がA語以外の言語を話すとき、例えばB語を
話す場合には、まず通訳者3−1がB語からA語への通
訳を行い、その通訳を通訳者3−2,3がC語、D語に
通訳すればよい。そのために、通訳者3−1〜3の間で
それぞれの通訳した内容が聴取できるようにしておくと
よい。
【0067】上述のように、この通訳支援システムの第
4の実施の形態では、上述の第3の実施の形態と同様の
利点を有するとともに、各人が自分で所持している個別
通話装置17によって発言を簡単に行うことができる。
また、発言者選択スイッチ18を設けることによって、
多数の人が同時に発言することによる混乱を防止するこ
とができる。なお、各人が常に1人しか発言しないと決
め、それを守っている限りにおいては、発言者選択スイ
ッチ18を省略して構成することも可能である。
【0068】図4では特定の1人については端末側通話
装置13の通話機能を利用しているが、この端末側通話
装置13の通話機能を利用せずに、すべての人について
個別通話装置17を持たせることも可能である。また、
発言者1が話す言語を理解する聴取者2がいる場合に
は、構内交換機15において発言された音声を、同じ言
語を話す聴取者2が持つ個別通話装置17にも送るよう
に交換するとよい。この場合、発言者がいずれの言語を
使用するかによって、構内交換機15の交換を変更すれ
ば、いずれの言語についても実現可能である。
【0069】本発明の第1ないし第4の実施の形態につ
いて説明してきた。上述の説明において、具体例として
観光バスについて示したが、本発明はこれに限られるも
のではない。観光バスに限らず、他のバスや乗用車、電
車、船舶等の移動体について同様に構成可能であるし、
また、複数人がグループで歩いている場合についても同
様に適用可能である。さらには、通訳を必要とする複数
人が移動していなくてもよい。例えば会議場など、移動
しない場所においても、本発明を利用することが可能で
ある。
【0070】複数人が移動体内にいる場合や、会議場な
どのように移動しない場にいる場合には、例えば上述の
第3,第4の実施の形態において構内交換機15と個別
受話装置14あるいは個別通話装置17との間は無線を
用いるほか、有線で結んでもよい。また、会議場などの
ように移動しない場で利用する場合には、端末側通話装
置13と公衆回線網21との間も有線を利用することが
可能である。さらに、上述のように通訳者側通話装置3
1と公衆回線網21との間は、有線でも無線でもよい。
【0071】さらに、通訳者3による通訳を支援するた
めの様々な追加が可能である。例えば、通訳を必要とし
ている複数人がいる場の状況や、周囲の状況などを、例
えばカメラなどによって画像として取得し、公衆回線網
21を介して通訳者3の側に送信することができる。例
えば送られてきた画像を表示装置等に表示させ、通訳者
3はその場の状況や周囲の状況を画像から把握し、通訳
の質を向上させることができる。
【0072】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、通訳者は、通訳を必要とする場に同席する必
要はなく、また従来のように特別な場所にいる必要もな
く、どこででも通訳を行うことができる。また、通訳を
依頼する人にとっても、通訳者がどこにいても通訳を依
頼することができ、通訳の費用を低減できるとともに、
有能な通訳者を活用できる。さらに、従来のように1対
1の会話に限らず、多数の人により通訳者を共有できる
という効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の通訳支援システムの第1の実施の形態
を示す模式図である。
【図2】本発明の通訳支援システムの第2の実施の形態
を示す模式図である。
【図3】本発明の通訳支援システムの第3の実施の形態
を示す模式図である。
【図4】本発明の通訳支援システムの第4の実施の形態
を示す模式図である。
【符号の説明】
1…発言者、2…聴取者、3…通訳者、11…マイクロ
ホン、12…スピーカ、13…端末側通話装置、14…
個別受話装置、15…構内交換機、16…構内基地局、
17…個別通話装置、18…発言者選択スイッチ、21
…公衆回線網、31…通訳者側通話装置。

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 異なる言語を話す複数人のうち少なくと
    も1つの言語を話す発言者が話した言葉を通訳者が他の
    言語に通訳して他の言語を話す他の聴取者に聴取させる
    通訳支援システムにおいて、前記複数人に対して設置さ
    れ前記発言者が話した言葉を電送するとともに前記通訳
    者が通訳した言葉を前記聴取者に聴取させる端末側通話
    手段と、前記通訳者に対して設置された通訳者側通話手
    段と、前記端末側通話手段と前記通訳者側通話手段を結
    ぶ公衆回線網を有し、前記通訳者は前記公衆回線網を介
    して任意の場所で通訳を行うことを特徴とする通訳支援
    システム。
  2. 【請求項2】 異なる言語を話す複数人のうち少なくと
    も1つの言語を話す発言者が話した言葉を通訳者が他の
    言語に通訳して他の言語を話す他の聴取者に聴取させる
    通訳支援システムにおいて、少なくとも前記発言者が話
    した言葉を伝送可能な端末側通話手段と、前記複数人に
    ついてそれぞれが話す言語に対応して通訳された言葉を
    聴取可能な個別受話手段と、前記通訳者に対して設置さ
    れた通訳者側通話手段と、前記端末側通話手段と前記個
    別受話手段と前記通訳者側通話手段を結ぶ公衆回線網を
    有し、前記通訳者は任意の場所において前記端末側通話
    手段から前記公衆回線網を介して聞いた言葉を所定の言
    語に通訳し、該通訳した言葉を該言語を話す聴取者の前
    記個別受話手段に伝送することを特徴とする通訳支援シ
    ステム。
  3. 【請求項3】 前記通訳者側通話手段は、複数の通訳者
    に対してそれぞれ設置されているとともに、それぞれが
    前記公衆回線網に接続されており、前記公衆回線網で
    は、前記端末側通話手段から送られてくる前記発言者が
    話した言葉を少なくとも該言葉の言語を他の言語に通訳
    する通訳者の通訳者側通話手段に交換し、それぞれの通
    訳者側通話手段から送出されるそれぞれの言語の通訳さ
    れた言葉を該言語を話す聴取者が有する1ないし複数の
    前記個別受話手段に交換することを特徴とする請求項2
    に記載の通訳支援システム。
  4. 【請求項4】 前記端末側通話手段およびそれぞれの前
    記個別受話手段は、無線によって前記公衆回線網の回線
    とそれぞれ接続することを特徴とする請求項2または請
    求項3に記載の通訳支援システム。
  5. 【請求項5】 異なる言語を話す複数人のうち少なくと
    も1つの言語を話す発言者が話した言葉を通訳者が他の
    言語に通訳して他の言語を話す他の聴取者に聴取させる
    通訳支援システムにおいて、前記複数人についてそれぞ
    れが話す言語に対応して通訳された言葉を聴取可能な個
    別受話手段と、前記複数人に対して設置され前記発言者
    が話した言葉を電送するとともに前記通訳者が通訳した
    言葉を受け取り通訳された言語ごとに該言語を話す聴取
    者の前記個別受話手段に交換して伝送する端末側通話手
    段と、前記通訳者に対して設置された通訳者側通話手段
    と、前記端末側通話手段と前記通訳者側通話手段を結ぶ
    公衆回線網を有し、前記通訳者は前記公衆回線網を介し
    て任意の場所で通訳を行うことを特徴とする通訳支援シ
    ステム。
  6. 【請求項6】 前記通訳者側通話手段は、複数の通訳者
    に対してそれぞれ設置されているとともに、それぞれが
    前記公衆回線網に接続されており、前記公衆回線網で
    は、前記端末側通話手段から送られてくる前記発言者が
    話した言葉を少なくとも該言葉の言語を他の言語に通訳
    する通訳者の通訳者側通話手段に交換し、それぞれの通
    訳者側通話手段から送出されるそれぞれの言語の通訳さ
    れた言葉をそれぞれ個別の回線を介して前記端末側通話
    手段に交換し、前記端末側通話手段は、前記公衆回線網
    を介して1ないし複数の言語に通訳した言葉をそれぞれ
    の言語を話す聴取者が有する1ないし複数の前記個別受
    話手段にそれぞれ交換することを特徴とする請求項5に
    記載の通訳支援システム。
  7. 【請求項7】 前記個別受話手段は、前記端末側通話手
    段で交換された対応する言語に通訳された言葉を無線に
    よって受け取ることを特徴とする請求項5または請求項
    6に記載の通訳支援システム。
  8. 【請求項8】 異なる言語を話す複数人のうち少なくと
    も1つの言語を話す発言者が話した言葉を通訳者が他の
    言語に通訳して他の言語を話す他の聴取者に聴取させる
    通訳支援システムにおいて、前記複数人について設けら
    れ各人が話した言葉を伝送するとともに各人が話す言語
    に対応して通訳された言葉を聴取可能な個別通話手段
    と、前記複数人に対して設置されいずれかの発言者が話
    した言葉を選択的に電送するとともに前記通訳者が通訳
    した言葉を受け取り通訳された言語ごとに該言語を話す
    聴取者の前記個別通話手段に交換して伝送する端末側通
    話手段と、前記通訳者に対して設置された通訳者側通話
    手段と、前記端末側通話手段と前記通訳者側通話手段を
    結ぶ公衆回線網を有し、前記通訳者は前記公衆回線網を
    介して任意の場所で通訳を行うことを特徴とする通訳支
    援システム。
  9. 【請求項9】 前記通訳者側通話手段は、複数の通訳者
    に対してそれぞれ設置されているとともに、それぞれが
    前記公衆回線網に接続されており、前記公衆回線網で
    は、前記端末側通話手段から送られてくる前記発言者が
    話した言葉を少なくとも該言葉の言語を他の言語に通訳
    する通訳者の通訳者側通話手段に交換し、それぞれの通
    訳者側通話手段から送出されるそれぞれの言語の通訳さ
    れた言葉をそれぞれ個別の回線を介して前記端末側通話
    手段に交換し、前記端末側通話手段は、前記公衆回線網
    を介して1ないし複数の言語に通訳した言葉をそれぞれ
    の言語を話す聴取者が有する1ないし複数の前記個別通
    話手段にそれぞれ交換することを特徴とする請求項8に
    記載の通訳支援システム。
  10. 【請求項10】 前記個別通話手段は、前記端末側通話
    手段と無線により通信することを特徴とする請求項8ま
    たは請求項9に記載の通訳支援システム。
  11. 【請求項11】 前記端末側通話手段は、無線によって
    前記公衆回線網の回線と接続することを特徴とする請求
    項1ないし請求項10のいずれか1項に記載の通訳支援
    システム。
  12. 【請求項12】 前記複数人は移動中であり、前記端末
    側通話手段は移動体通信装置であり、前記公衆回線網に
    は移動体通信を行う基地局を有していることを特徴とす
    る請求項11に記載の通訳支援システム。
  13. 【請求項13】 さらに、前記複数人の置かれている状
    況あるいは周囲の状況を画像として取得する画像取得手
    段を有し、前記端末側通話手段は、該画像取得手段で取
    得した画像を前記公衆回線網を介して前記通訳者側に送
    信することを特徴とする請求項1ないし請求項12のい
    ずれか1項に記載の通訳支援システム。
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