JP2001118267A - 対物レンズ駆動装置及び光ディスク装置 - Google Patents

対物レンズ駆動装置及び光ディスク装置

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JP2001118267A
JP2001118267A JP29760299A JP29760299A JP2001118267A JP 2001118267 A JP2001118267 A JP 2001118267A JP 29760299 A JP29760299 A JP 29760299A JP 29760299 A JP29760299 A JP 29760299A JP 2001118267 A JP2001118267 A JP 2001118267A
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objective lens
driving device
magnet
lens driving
thickness
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JP29760299A
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Hiromitsu Mori
弘充 森
Nobuo Arai
信夫 新井
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】小型化が可能でかつ量産性に優れた光ピックア
ップの対物レンズ駆動装置を提供すること。 【解決手段】フォーカスコイル104とトラッキングコ
イル105とこれらのコイルに対向して配置されたマグ
ネット107とマグネット107を取付けるヨーク10
6から構成された駆動部において、マグネット107は
その磁化方向と垂直な面の2辺(幅、高さ)についてそ
れぞれの大きさAを等しく形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はディスク状記録媒体
にレーザ光を照射して情報の記録または再生を行う光デ
ィスク装置とこれに搭載される対物レンズ駆動装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】MO(光磁気ディスク)、CD−RO
M、DVD−RAM、DVD−ROM等のディスク状情
報記録媒体には媒体の情報記録面に光スポットを照射し
て信号を記録再生するための光ピックアップが備えられ
ている。この光ピックアップにはレーザ光源部、レーザ
光源部から出射したレーザ光を光ディスクに照射するプ
リズム、対物レンズ等の光学素子部、光ディスクからの
反射光を検出して電気信号に変換する光検出部等からな
る光学系とともに、光スポットの焦点をディスク記録媒
体の目標位置に保持するための対物レンズ駆動装置が搭
載されている。この対物レンズ駆動装置は回転するディ
スク状情報記録媒体の面振れ量に応じて対物レンズをそ
の光軸方向に微小移動させるとともに、ディスク状情報
記録媒体のトラック偏心量に応じて対物レンズをトラッ
ク方向に微小移動させる機能を持っており、例えば特開
平6−139599号公報にその構成例が開示されてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】近年、ノート型パソコ
ン等の情報機器に搭載可能な光ディスク装置(CD−R
OM、DVD−ROM等)、いわゆるスリム型といった
光ディスク装置に対する需要が高まっており、光ピック
アップに搭載される対物レンズ駆動装置に対しても従来
にも増して小型化が要求されている。上記従来技術で述
べた対物レンズ駆動装置では駆動部は図12、図13に
示すような構成、すなわち、2個のマグネット2001
がコの字型のヨーク2002に取り付けられ、マグネッ
ト2001の磁気ギャップ2003内に2個のトラッキ
ングコイル2004と1個のフォーカスコイル2005
の一部が挿入された構成になっている。その中で、マグ
ネット2001は図14に示すように幅A、高さB、厚
さtの直方体形状をしており、厚さtの方向(=幅A、
高さBの2辺に対して垂直な方向H)に磁化されてい
る。マグネット2001にはヨーク2002に組付ける
際に磁化方向Hと取付方向を判別するため、例えば、高
さBと厚さtの2辺で囲まれた面内にマジックインキ等
によってマーキング2201を付けて製作される。つま
り、マーキング2201をつけるためには幅A、高さB
の方向判別が必要となる。
【0004】さて、この対物レンズ駆動装置の小型化を
実現するためには図12、図13で示した駆動部の小型
化、ひいては駆動部に使われるマグネット2001を従
来よりも小型化することが必要となる。上記従来の対物
レンズ駆動装置では設計スペースに余裕があったので、
(図12、図13に示す)駆動部の大きさを比較的大き
くとることが可能であり、ひいては図14に示すマグネ
ット2001の幅A、高さBの寸法を大きくとることが
できた。さらに、肉眼でも容易に幅A、高さBの方向が
判別できる程度の差をつけることが容易であり、マグネ
ット2001の製造工程において磁化方向Hを示すマー
キング2201を容易に付けることが可能であった。そ
のため、マグネット2001の製造工程に支障をきたす
ことはなく、コストに大きな影響を与えることなかった
が、対物レンズ駆動装置に使われる部品の中でマグネッ
トのコストは無視できない。さて、対物レンズ駆動装置
の小型化を図るためマグネットを従来よりも小型化する
必要が出てくると、当然、マグネット2001の幅A、
高さBの寸法を従来よりも小さくする必要が生じる。こ
のとき、従来と同様に、肉眼で明らかに判別できる程度
に幅A、高さBに差を付けようとすると、マグネット2
001の体積を犠牲にしなければならず、磁気ギャップ
2003内での磁束密度が低下し、トラッキングコイル
2004、フォーカスコイル2005で発生する推力F
A、FTの低下を招く。また、これらのコイルに発生す
る推力FA、FTの低下を抑えるためマグネット200
1の幅A、高さBの寸法差を小さくしていくと、今度は
幅A、高さBの判別が難しくなる。すなわち、マグネッ
ト2001の製造工程において、磁化方向Hを示すマー
キング2201を付けることが難しくなる。そのため、
例えばマーキングを付けるために寸法判別用の専用設備
を導入しなければならなくなる、あるいはマーキングを
間違えるといった事態を招き、マグネットの生産性が著
しく低下し、部品コストが大幅に上昇する。
【0005】以上、述べたように、対物レンズ駆動装置
に使われる部品の中でマグネットの部品コストは無視で
きないうえに、前述した理由により部品コストが大幅に
上昇すると、結果として、対物レンズ駆動装置の量産性
が著しく低下し、製造コストが大幅に上昇するという問
題が発生する。そこで、本発明では、上述したマグネッ
トの問題点を解決し、小型化が可能でかつ量産性に優れ
た光ピックアップの対物レンズ駆動装置を提供すること
を目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明では、回転するディスク状記録媒体に対して
レーザ光を集光して記録または再生を行う対物レンズ
と、前記対物レンズを保持するレンズホルダと、前記レ
ンズホルダの支持手段と、駆動手段と、固定手段を備え
た対物レンズ駆動装置において、前記駆動手段はフォー
カスコイルと、トラッキングコイルと、これらのコイル
に対向して配置された1つまたは複数のマグネットと、
前記マグネットを取付けるヨークから構成されており、
前記マグネットをその磁化方向と垂直な面の2辺につい
てその大きさを等しく形成した。
【0007】前記トラッキングコイルは、略矩形の空芯
部を有し略平板状に巻線が施され、対物レンズのフォー
カス方向とトラッキング方向の軸線を含む平面と平行な
面に複数配置されたコイルであって、前記対物レンズが
前記フォーカス方向およびトラッキング方向に所定の範
囲だけ変位することに伴ない前記トラッキングコイルが
前記各方向に変位する場合に、前記フォーカス方向に関
して、前記トラッキングコイルの外形部と空芯部で囲ま
れた領域内に前記マグネットの外形部が常に位置するよ
うにした。
【0008】前記マグネットは磁化方向に垂直な面の2
辺の大きさが等しく互いに同一形状である2個の直方体
から構成され、前記ヨークは一方のマグネットに接する
部分の厚さが他方のマグネットに接する部分の厚さと差
が設けられる。
【0009】また、前記マグネットはその磁化方向に垂
直な面の2辺の大きさが等しい2個の直方体から構成さ
れてかつ一方のマグネットの厚さと他方のマグネットの
厚さに差が設けられ、前記ヨークは一方のマグネットに
接する部分の厚さが他方のマグネットに接する部分の厚
さと差が設けられている。前記ヨークは一方のマグネッ
トに接する部分の厚さが他方のマグネットに接する部分
の厚さと差が設けられ、かつ一体成形で形成されたもの
である。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の実施形態について以下、
図面をもとにして説明する。図1は本発明の第1の実施
形態の対物レンズ駆動装置における駆動部付近を拡大し
て示しており、図2は対物レンズ駆動装置全体の構成を
示している。図1において、本対物レンズ駆動装置の駆
動部はフォーカスコイル104と、トラッキングコイル
105と、これらのコイルに対向して配置された同一形
状の2個のマグネット107(斜線部)と、マグネット
107を取り付けるヨーク106から構成されている。
マグネット107は、図3に示すように、磁化方向Hに
垂直な面の2辺の大きさ、すなわち、幅Aと高さAの寸
法が等しい直方体形状で形成され、厚さtの方向(=幅
A、高さAの2辺に対して垂直な方向)に磁化(磁化方
向をHで示す)されている。マグネット107にはヨー
ク106に組付ける際に磁化方向Hを判別するため、例
えば同図に示すように高さAと厚さtの2辺で囲まれた
面内にマジックインキ等によりマーキング301が設け
られている。また、マグネット107の磁化方向Hに垂
直な面の2辺の大きさ、すなわち幅Aと高さAはトラッ
キングコイル105の高さHTRと略等しく設定されて
いる。さらに、ヨーク106はフロントマグネット10
7aに接するフロントヨーク106aの厚さty1がバ
ックマグネット107bに接するバックヨーク106b
の厚さty2と差が設けられている。
【0011】次に、図2に示した対物レンズ駆動装置全
体の構成および動作を説明する。101はPPS樹脂、
LCP樹脂等のエンジニアリングプラスチックで形成さ
れたレンズホルダであり、このレンズホルダ101の先
端部には対物レンズ102が、レンズホルダ101の後
部には上下/前後方向のバランスをとるためのバランサ
103が取り付けられている。レンズホルダ101の内
部には1個のフォーカス駆動コイル104と2個のトラ
ッキング駆動コイル105が接着固定され、これらの駆
動コイル104、105に対向するように固定部側には
ヨーク106とともにマグネット107が配置されてい
る。レンズホルダ101の左右側面には例えばりん青
銅、べリリウム銅等の細い金属線からなる断面が円形あ
るいは矩形形状等の4本のサスペンション108の一端
が取り付けられ、この4本のサスペンション108の他
端はサスペンションホルダ109に取り付けられた基板
110に半田付け等の手段により取り付けられ、サスペ
ンションホルダ109はユニットベース111に固定さ
れる。この状態で対物レンズ102を含むレンズホルダ
101は光ディスクの面振れ方向(Z方向)と半径方向
(Y方向)に平行移動可能に支持される。また、前記フ
ォーカス駆動コイル104、トラッキング駆動コイル1
05に通電制御することによって対物レンズ102を保
持するレンズホルダ108がフォーカス方向(Z方向)
あるいはトラッキング方向(Y方向)に駆動するように
なっている。
【0012】以下、本実施形態をとることによる効果に
ついて述べる。第1に、マグネット107の幅Aと高さ
Aの寸法を等しく設定したことによる効果を説明する。
幅Aと高さAの寸法を等しく設定したので、マグネット
107を製造する上で磁化方向Hを示すマーキング30
1を付けるときに幅A、高さAの方向判別が不要となっ
て、マグネット107の製作が容易となるため、生産性
が向上して部品コストの上昇が抑えられる。よって、マ
グネット107の幅Aと高さAを周囲の実装条件に合わ
せて適時小型化したとしても、マグネットのコスト上昇
に大きな影響を与えることは少ない。その結果、対物レ
ンズ駆動装置を小型化でき、かつ量産性に優れたものに
できるという効果が得られる。
【0013】第2に、マグネット107の磁化方向Hに
垂直な面の2辺の大きさ、すなわち幅Aと高さAをトラ
ッキングコイル105の高さHTRと略等しく設定した
ことによる効果を図4、図5を用いて説明する。図4は
図2で示したトラッキングコイル105とフォーカスコ
イル104を同図の+X方向から見た状態を示してい
る。上段はこれらのコイル104、105がマグネット
107に対して中立位置にある(=静止している)とき
の状態を示している。コイル104、105を貫く磁束
は紙面に垂直な+X方向に作用しており、フォーカスコ
イル104に対して黒矢印406の方向に、トラッキン
グコイル105に対して矢印405の方向に電流を流す
と各コイルに推力が発生し、図1で示した対物レンズ1
02はフォーカス方向(=+Z方向)およびトラッキン
グ方向(=+Y方向)に移動する。このとき、フォーカ
スコイル104およびトラッキングコイル105の重心
CGは中段、下段に示すように中立軸402から(軸4
03に)ΔAF、中立軸401から(軸404に)ΔT
Rだけ移動することになる。この際、フォーカスコイル
104には中段に示すように、+Z方向に推力FAが作
用するが、マグネット107は固定部であるため、この
推力FAの作用中心は図の×印(=中立軸401と中立
軸402の交点OのZ方向延長線上)にあり、コイルの
重心CGには時計回りの方向に(1)式で表されるモー
メントMAが働く。
【0014】 MA=FA×ΔTR (1) 一方、トラッキングコイル105には下段の図で示すよ
うに、Z軸方向に関して大きさF1、F2、F3、F4
の推力が作用する。重心CGとこれらの推力点までのY
軸方向の距離をLとすると、コイルの重心CGには反時
計回りの方向に(2)式で表されるモーメントMTが働
く。
【0015】 MT=−L×(−F1+F2+F3−F4) (2) よって、重心CGに働くトータルのモーメントMは
(1)式と(2)式の和で表され、 M=MA+MT =FA*ΔTR−L*(−F1+F2+F3−F4) (3) となる。結局、コイル104、105がフォーカス方向
(=Z軸方向)およびトラッキング方向(=Y軸方向)
に移動すると、このモーメントMの作用によって対物レ
ンズ102はX軸回りに傾くことになるが、この傾き角
が大きいと光スポットの品質が劣化して記録および再生
特性に悪影響を及ぼすため、この傾きは十分に小さく抑
える必要がある。図5は重心CGがフォーカス方向(=
Z軸方向)およびトラッキング方向(=Y軸方向)に移
動したときに作用するモーメントMA、MT、Mの関係
を示しており、本図はトラッキングコイル105の高さ
HTRに対してマグネットの高さ寸法AとモーメントM
A(一点鎖線部)、モーメントMT(点線部)の関係を
示している。同図からわかるように、モーメントMAは
A寸法にあまり影響を受けない。
【0016】一方、モーメントMTはA寸法がHTRに
比べて大きい条件では小さな値を示すが、A寸法がHT
R寸法に近づくに従って大きな値を示す傾向にある。こ
れは、マグネット107の高さ寸法AがTRコイル10
5の高さ寸法HTRに近い条件では、コイルの重心CG
がOから移動した状態(=図4下段に示す状態)では、
TRコイル105の内周部上辺409aと外周部上辺4
09bの間にマグネット107の上辺部407が位置す
るため、(2)式において−符号のついた推力F1、F
4がともに0に近づくためである。その結果、トータル
のモーメントMはA寸法がHTR寸法の近傍(白矢印で
示した範囲)では0に近い値(黒矢印で示した範囲)を
示すことになり、傾き角を十分小さく抑えることが可能
となる。
【0017】第3に、ヨーク106に関してフロントマ
グネット107aに接するフロントヨーク106aの厚
さty1とバックマグネット107bに接するバックヨ
ーク106bの厚さty2に差を設けたことによる効果
について図6、図7を用いて説明する。図6において、
矢印601は駆動部における磁束の流れを示しており、
フォーカスコイル104のうち、マグネット107a、
107bに対向して挟まれたギャップ部分には同図の矢
印に示すように+X軸方向に磁束が作用し、+Y方向に
電流が流れると+Z方向に推力FA1が働く。一方、フ
ォーカスコイル104のうち、バックヨーク106bの
外側に位置する部分には図の矢印で示すように、バック
ヨーク106bからの漏れ磁束によって−X方向に磁束
が作用し、−Y方向に電流が流れるので−Z方向に推力
FA2が働く。その結果、Y軸回りのモーメントの釣り
合いにより、フォーカスコイル104に作用する推力
(Z軸方向)の中心位置(CFA)は図の一点鎖線60
2上に位置することになる。
【0018】また、トラッキングコイル105について
は同図に示すように、フォーカスコイル104の外側に
実装されているため、フロントマグネット107aとバ
ックマグネット107bに対向して挟まれたギャップ部
の中央には位置せず、フロントマグネット107a側に
片寄って配置されている。このため、トラッキングコイ
ル105に作用する推力(Y方向)の中心位置(CF
T)は厚み中心(X方向に関する幾何学的な中心位置)
からずれて、図の破線603上に位置することになる。
バックヨーク106bの厚さty2とCFA、CFTの
位置関係を示すと図7のようになり、上記理由によって
ty2がty1と等しい場合にはCFAとCFTに差が
生じる。
【0019】そこで対物レンズ102、レンズホルダ1
01を含む可動部の重心位置GをCFAとCFTの中間
位置に設定することになるが、フォーカス方向(Z方
向)、トラッキング方向(Y方向)ともに重心位置Gと
推力中心位置がずれることになり、応答特性が不安定に
なる場合がある。ty2をty1より小さくしていく
と、CFTの位置はほとんど変わらないが、バックヨー
ク106bからの漏れ磁束が増加して推力FA2がより
大きくなるため、CFAの位置は+X方向に(対物レン
ズ102側に)移動する。その結果、CFTとCFAを
一致させることができ、この位置に可動部の重心位置G
を設定することによってフォーカス方向(Z方向)、ト
ラッキング方向(Y方向)ともに応答特性がより安定す
るという効果が得られる。
【0020】図8は図1で示した駆動部とは別の構成で
ある第2の実施形態を示している。マグネット107
a、107bは上記実施形態と同様、その磁化方向に垂
直な面の2辺の大きさ、すなわち幅寸法Aと高さ寸法A
の寸法が等しい2個の直方体から構成されているが、フ
ロントマグネット107aの厚さtm1とバックマグネ
ット107bの厚さtm2には差が設けられている。こ
の構成をとることによる効果を以下に説明する。図6、
図7で説明した内容と同様の考え方により、図9に示す
ようにtm2の大きさに関して、tm1と等しい場合に
はCFAとCFTの間には差が生じるが、tm1より大
きくするにしたがってCFAの位置は+X方向に移動す
る。その結果、CFTとCFAを一致させることがで
き、この位置に可動部の重心位置Gを設定することによ
ってフォーカス方向、トラッキング方向ともに応答特性
がより安定するという効果が得られる。
【0021】図10は本発明の第3の実施形態の対物レ
ンズ駆動装置を示した上面図および側面図を示してい
る。レンズホルダ1001の中央部に対物レンズ100
2が、対物レンズ1001の中心Oに関して対称なレン
ズホルダ1001左右側面にはそれぞれフォーカス駆動
コイル1003と2個のトラッキング駆動コイル100
4が接着固定され、これらの駆動コイル1003、10
04に対向するように固定部側にはヨーク1005とと
もに2個のマグネット1006が配置されている。本図
ではヨーク1005にマグネット1006を2個配置し
ているが、マグネットの個数は1個であってもよい。
【0022】レンズホルダ1001の両端には例えばり
ん青銅、べリリウム銅等の細い金属線からなる断面が円
形あるいは矩形形状等の4本のサスペンション1007
の一端が取り付けられ、この4本のサスペンション10
07の他端はサスペンションホルダ1008に取り付け
られた基板1009に半田付け等の手段により取り付け
られ、サスペンションホルダ1009はユニットベース
1010に固定される。この状態で対物レンズ1002
を含むレンズホルダ1001は光ディスクの面振れ方向
(Z軸方向)と半径方向(Y軸方向)に平行移動可能に
支持される。
【0023】また、前記フォーカス駆動コイル100
3、トラッキング駆動コイル1004に通電制御するこ
とによって対物レンズ1002を保持するレンズホルダ
1001がフォーカス方向(Z軸方向)あるいはトラッ
キング方向(Y軸方向)に駆動するようになっている。
この中で、マグネット1006は第1の実施形態と同様
(図3に示すように)、幅Aと高さAの寸法が等しい直
方体形状で形成されている。さらに、マグネットの幅A
と高さAはトラッキングコイル1004の高さHTRと
略等しく設定されている。これらの構成によって得られ
る効果についてはすでに第1の実施形態で述べた内容と
同一であるため、以下、その説明については省略する。
【0024】図11は本発明の実施形態の対物レンズ駆
動装置を搭載した光ディスク装置の実施形態を示してい
る。光ディスク1102はスピンドルモータ1101に
チャッキングされて矢印1108の方向に回転し、光デ
ィスク1102の下面に本発明の対物レンズ駆動装置1
103(=一点鎖線の内部)、光学系1104を搭載す
るキャリッジケース1105が配置されている。なお、
本発明の対物レンズ駆動装置1103はアクチュエータ
ベース111を介してキャリッジケース1105に取り
付けられている。このキャリッジケース1105の一端
には送りネジ1106が取り付けられ、他端にガイドバ
ー1107が挿入された状態でキャリッジケース110
5が保持されている。本図では図示せぬパルスモータ、
ギア等を介して送りネジ1106が駆動することにより
キャリッジケース1105は光ディスク1502の半径
方向(図のR方向)にわたって移動する。
【0025】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、対物
レンズ駆動装置を小型化でき、かつ量産性に優れたもの
とすることが可能となるので、光ディスク装置の小型化
および生産性の向上に寄与できるという効果が得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態の対物レンズ駆動装置
における駆動部付近の拡大図。
【図2】本発明の第1の実施形態の対物レンズ駆動装置
の構成図。
【図3】本発明の第1の実施形態の対物レンズ駆動装置
におけるマグネットを示す図。
【図4】図2で示したトラッキングコイルとフォーカス
コイルを+X方向から見た図。
【図5】重心CGがフォーカス方向、トラッキング方向
に移動したときに作用するモーメントMA、MT、Mを
説明する図。
【図6】駆動部における磁束の流れと推力を説明する
図。
【図7】バックヨークの厚さty2とCFA、CFTの
関係を示す図。
【図8】本発明の第2の実施形態の対物レンズ駆動装置
における駆動部付近の拡大図。
【図9】バックマグネットの厚さtm2とCFA、CF
Tの関係を示す図。
【図10】本発明の第3の実施形態の対物レンズ駆動装
置を示した図。
【図11】本発明の実施形態の対物レンズ駆動装置を搭
載した光ディスク装置の実施形態を示した図。
【図12】従来の対物レンズ駆動装置における駆動部を
示す上面図。
【図13】従来の対物レンズ駆動装置における駆動部を
示す側面図。
【図14】図12、図13におけるマグネットを示す
図。
【符号の説明】
101…レンズホルダ、102… 対物レンズ、103
… バランサ、104…フォーカスコイル、105… ト
ラッキングコイル、106… ヨーク、106a… フロ
ントヨーク、106b… バックヨーク、107… マ
グネット、107a… フロントマグネット、 107
b… バックマグネット、108… サスペンション、
109… サスペンションホルダ、110… 基板、11
1… ユニットベース、301… マーキング、406…
黒矢印、 402… 中立軸、 403… 軸、 404…
軸、601… 磁束の流れる方向、 602… 一点鎖
線、603… 破線、1001… レンズホルダ、 10
02… 対物レンズ、1003… フォーカス駆動コイ
ル、1004… トラッキング駆動コイル、 1005…
ヨーク、 1006… マグネット、1007… サスペ
ンション、 1008…サスペンションホルダ、 100
9… 基板、… ユニットベース、 1101…スピンド
ルモータ、 1102… 光ディスク、… 本発明の対物
レンズ駆動装置、 1104… 光学系、 1105… キ
ャリッジケース、 1106… 送りネジ、 1107…
ガイドバー、1108… 光ディスクの回転方向、20
01… マグネット、 2002… ヨーク、 2003
… 磁気ギャップ、2004… トラッキングコイル、
2005… フォーカスコイル。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5D118 AA01 AA06 BA01 DC03 EC07 ED05 ED07 ED08

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転するディスク状記録媒体に対してレー
    ザ光を集光して記録または再生を行う対物レンズと、前
    記対物レンズを保持するレンズホルダと、前記レンズホ
    ルダの支持手段と、駆動手段と、固定手段を備えた対物
    レンズ駆動装置において、前記駆動手段はフォーカスコ
    イルと、トラッキングコイルと、これらのコイルに対向
    して配置された1つまたは複数のマグネットと、前記マ
    グネットを取付けるヨークから構成されており、前記マ
    グネットはその磁化方向と垂直な面の2辺についてその
    大きさが等しく形成されたことを特徴とする対物レンズ
    駆動装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の対物レンズ駆動装置におい
    て、前記トラッキングコイルは、略矩形の空芯部を有し
    略平板状に巻線が施され、対物レンズのフォーカス方向
    とトラッキング方向の軸線を含む平面と平行な面に複数
    配置されたコイルであって、前記対物レンズが前記フォ
    ーカス方向およびトラッキング方向に所定の範囲だけ変
    位することに伴ない前記トラッキングコイルが前記各方
    向に変位する場合に、前記フォーカス方向に関して、前
    記トラッキングコイルの外形部と空芯部で囲まれた領域
    内に前記マグネットの外形部が常に位置することを特徴
    とする対物レンズ駆動装置。
  3. 【請求項3】請求項1、2記載の対物レンズ駆動装置に
    おいて、前記マグネットは互いに同一形状である2個の
    直方体から構成され、前記ヨークは一方のマグネットに
    接する部分の厚さが他方のマグネットに接する部分の厚
    さと差が設けられていることを特徴とする対物レンズ駆
    動装置。
  4. 【請求項4】請求項1、2記載の対物レンズ駆動装置に
    おいて、前記マグネットはその磁化方向に垂直な面の2
    辺の大きさが等しい2個の直方体から構成されてかつ一
    方のマグネットの厚さと他方のマグネットの厚さに差が
    設けられ、前記ヨークは一方のマグネットに接する部分
    の厚さが他方のマグネットに接する部分の厚さと差が設
    けられていることを特徴とする対物レンズ駆動装置。
  5. 【請求項5】請求項3、4記載の対物レンズ駆動装置に
    おいて、前記ヨークは一方のマグネットに接する部分の
    厚さが他方のマグネットに接する部分の厚さと差が設け
    られており、かつ一体成形で形成されていることを特徴
    とする対物レンズ駆動装置。
  6. 【請求項6】請求項1乃至請求項5に記載の対物レンズ
    駆動装置を搭載したことを特徴とする光ディスク装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003030870A (ja) * 2001-07-17 2003-01-31 Sony Corp 光学ピックアップ及びディスクドライブ装置

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JP2003030870A (ja) * 2001-07-17 2003-01-31 Sony Corp 光学ピックアップ及びディスクドライブ装置

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