JP2001118054A - コンピューターによる短波長発振波通信の地形障害に係るシミュレーション計算とその表現 - Google Patents

コンピューターによる短波長発振波通信の地形障害に係るシミュレーション計算とその表現

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JP2001118054A
JP2001118054A JP29469599A JP29469599A JP2001118054A JP 2001118054 A JP2001118054 A JP 2001118054A JP 29469599 A JP29469599 A JP 29469599A JP 29469599 A JP29469599 A JP 29469599A JP 2001118054 A JP2001118054 A JP 2001118054A
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Takafumi Honda
孝文 本多
Kyoji Sasagawa
恭二 笹川
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WANAMI TSUSHO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コンピューターによる短波長発振波通信の地
形障害に係るシミュレーション計算において、「数値地
図メッシュデータ(標高)」をもとにするデータを用い、
座標指示手段によって得るところの調査したい地点の座
標または緯度経度、および高さ情報を取得したとき、一
方の通信相手との地形障害の有無を判じ、地形障害が無
いときには通信可能である旨を、また地形障害が有って
通信不可のときには通信不可である旨の表現をおこなう
とともに、通信可能となる高度の情報を得る。また、通
信の基点の周辺各地点について通信可能高度を計算し、
地形情報図上に高度別見通し点を表示し、高度に係る面
的な情報を得る。 【解決手段】 コンピューターによる処理で通信の可否
および可能高度を計算し、結果の表現をおこなう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はデータ通信、テレ
ビ中継、測離等の分野で利用されている短波長発振波通
信について、施設の設置に先だっておこなう地形障害に
係る通信可否検討の用に供するためのものである。
【0002】
【従来の技術】短波長発振波は光に似た伝搬性質を持つ
ため、通信の区間に障害が無いときは通信可能(以降、
この状況を「見通し」、また通信可能の地点を「見通し
点」と仮称する)、障害があると不通(以降、この通信不
可の状況を「見通し外」と仮称する)となる。現在では
通信機器の進歩により、区間距離による空間減衰の如何
よりも、障害の有無が通信成否を左右する重大な要素と
なっている。そのため通信施設の設置に先だって区間の
地形障害の有無を調べるのが常である。従来は手作業で
地形図から区間の標高と距離を読み取り、通信理論にか
なう区間断面図 (以降、この図を「プロフィール図」と
仮称する)を作図し、その図の上で可否を判じていた。
また近来では数値地図メッシュデータ(標高)を用い、コ
ンピューターによる処理で「プロフィール図」を得て、
その図上での判定を得るに至っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし従来の方法で
は、「プロフィール図」を展開しなければその判定が得
られず、また一方の通信相手(以降、その相手方を「通
信の基点」と仮称する)と、既に調査した地点以外の地
点についての情報を知りたいときには、都度、同じ作業
をくりかえさなければならず、これによって得られる成
果もまた新たに計算したその1点についてのみを知るに
過ぎなかった。
【0004】通信しようとするとき、どうしてもその地
点にこだわらなければならないこともあれば、予定の地
点が不利な条件下にあるときには、代わりの地点を選ぶ
ことを可とする場合もある。いずれにしても通信に係る
情報は、特定地点のものとあわせ、その周辺地点につい
ても知ることが重要である。
【0005】本発明はコンピューター画面等による表示
手段上にあらわされている地形図、地勢図、海洋図、お
よび海洋を含む地形のイメージ図(以降、これらの図を
「地形情報図」と仮称する)上に座標指示手段を置いた
とき、またGPS(Global Positioning System)を座標指示
手段として現在地の緯度経度・高さ情報を取得したと
き、その地点を調査したい地点(以降、この調査したい
地点を「検索点」と仮称する)として、「通信の基点」
との区間を計算し、地形障害が無く通信可能のときは通
信可能である旨の表現を、地形障害が有って通信不可の
ときは通信不可である旨の表現とともに通信可能となる
ための高度情報を提供することを目的としている。
【0006】また、「通信の基点」に対する周辺の各地
点について通信可能高度を計算し、高度別見通し点を
「地形情報図」上に表示することで、見通し点を集合し
たもの、すなわち面的にあらわした情報を提供すること
を目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】コンピューターによる短
波長発振波通信の地形障害に係るシミュレーション計算
において、数値地図メッシュデータ(標高)をもとにする
データを用い、座標指示手段によって得るところの調査
したい地点の座標または緯度経度、および高さ情報を取
得したとき、一方の通信相手との地形障害の有無を判
じ、地形障害が無いときは通信可能である旨の表現を、
また地形障害が有って通信不可のときは通信不可である
旨の表現を、その座標指示手段の動きにあわせて得る。
また、前記において地形障害があって通信不可のとき、
通信可能となるための高度表現を、その座標指示手段の
動きにあわせて得る。また、通信の基点の周辺地点につ
いて通信可能高度を計算し、それをもとに一定の高度を
得たときに通信可能となる地点のデータを作成し、表示
手段上の「地形情報図」上に高度別見通し点を表示する
ことで、面的な通信可能高度情報を得る。
【0008】
【発明実施の形態】「数値地図メッシュデータ(標高)」
をもとにするデータを用い、コンピューター上で前記を
おこなうよう構成されたプログラムによって通信区間の
地形障害に係るシミュレーション計算をおこない、区間
の通信の可否、通信可能となる高度についての表現を得
る。また「通信の基点」の周辺各地点について、それら
周辺各地点を特定するための範囲指定の後、指定範囲内
各地点についての計算をおこない、通信可能高度ごとに
分別された高度別見通し点データをもって表示手段上の
「地形情報図」上にその表示を得る。
【0009】
【実施例】数値地図は網目のような区画のデータをもつ
ので、一般的にメッシュデータと称されているが、計算
のもとになる標高値は「数値地図メッシュデータ(標
高)」を形式変換し、データベースにしたものを用いる
(以降、このデータベースを「メッシュデータ」と仮称
する) 。
【0010】数値地図メッシュデータ(標高)は縮尺2
5.000分の1地形図に描かれている等高線から求め
た数値標高データで、地形図を経度方向および緯度方向
に等分して得られる各区画の中心点 (以降、この中心点
を「メッシュポイント」と仮称する) の標高値がファイ
ルされている。「メッシュデータ」は地図番号を検索の
キーとして、「メッシュポイント」の標高値をインデッ
クスファイルとしたものである。なお、数値地図メッシ
ュデータ(標高)は、海洋の一部にデータをもたないが、
そのもたないところはプログラム上処理で海洋として扱
う。
【0011】縮尺25.000分の1地形図が、メッシ
ュ座標によるメッシュコード(地図番号)と主枠の四隅に
緯度経度情報をもつと同じく、「メッシュデータ」もま
たメッシュコードをもち、そのメッシュコードから四隅
の緯度経度情報を、また「メッシュデータ」のデータ個
々は標高値とともに、その配列の何番目にあるかで同じ
く経度緯度を割り出すことができる。また仮にデータ全
体を俯瞰視したとすれば、南北の緯度線長(地形図主枠
の下辺長と上辺長)と、東西の経度線長(地形図主枠の右
辺長と左辺長)とが同じ四辺形様をした入れ物のなかに
整然とおさめられているようなものであって、いわゆる
正規化済みの形態を成している。すなわち「メッシュデ
ータ」とおなじく、プログラムで扱う「地形情報図」に
正規化処理をくわえることで、相互の座標関係を同じく
する扱いが可能となる。
【0012】またこの「地形情報図」と「メッシュデー
タ」との座標関係を常におなじくする処理をくわえるこ
とで、表示手段上の「地形情報図」の縮尺や、拡大、縮
小表示にかかわらず「メッシュデータ」もまたその「地
形情報図」の状況にかなうものとする。
【0013】さらに「メッシュデータ」は、計算と表示
の処理を有利にすすめるため、各区画の中心、および隣
区画と接するところの右または上の境界を通る縦横の格
子線(以降、この格子線を「メッシュ線」と仮称する)を
くわえる。各区画の最も左下端を原点とし、区画の中心
すなわち「メッシュデータ」位置を通る「メッシュ線」
を奇数番、その区画の右または上の境界を通る「メッシ
ュ線」を偶数番とする。図2に示す点線は奇数番「メッ
シュ線」、実線は偶数番「メッシュ線」を、また各区画
の中心点の黒丸は、「メッシュデータ」をあらわしてい
る。すなわち、縦横奇数番メッシュ線を網糸とすれば、
その結び目には「メッシュデータ」のそれぞれが存在す
る。本来のメッシュデータはそのデータとデータ間には
情報をもたないものであって、この間は空白という事態
を避けるため、内挿法を用い、近隣のデータからこの間
の値を補う。この内挿により標高値を得るについては奇
数番「メッシュ線」を扱うが、偶数番メッシュ線は、隣
接メッシュコードのデータとの間隔を一定に保つために
設けるものであって、内挿算出には関与しない。(以
降、メッシュ線とメッシュデータをあわせた状態のもの
を「メッシュ展開」と仮称する) 以下、説明に用いる内挿法は、近隣のメッシュデータの
値から補間する方法、すなわち補間法による4点内挿を
用いる例を述べる。なお内挿法を用いた後のデータ間
は、微細な等高線をなぞるに似た標高値補間が得られ
る。
【0014】「地形情報図」上に置く座標指示手段のX,
Y座標値から得た「検索点」は、緯度経度の情報を得る
とともに、奇数番メッシュ線交点位置にあるときにはそ
のままその標高値を得る。それ以外にあるときには、そ
の「検索点」に近隣する4点の「メッシュデータ」から内
挿法を用いて補間の標高値を得る。すなわち、図3のよ
うに「検索点」が黒三角印の位置にあるときには周辺の
黒四角印位置のデータを用い、また白三角印の位置にあ
るときには白四角印位置のデータを用いる。なお「検索
点」がちょうど奇数番メッシュ線上にあるとき、その奇
数番メッシュ線による境界の右または上(あるいは左ま
たは下)にあるものと見なすための境界値処理の式をく
わえる。この概念については、以降の説明にも適応させ
る。
【0015】「検索点」の緯度経度・高さ情報を得た
後、「メッシュ展開」上において、一方の「通信の基
点」(既に緯度経度および高さを得ている)との間に仮想
の直線をひき(以降、この線を「区間線」と仮称する)、
「検索点」と「通信の基点」間の「メッシュ線」数か
ら区間距離を算出するとともに、計算処理を円滑にすす
めるため、「区間線」が縦または横の奇数番「メッシュ
線」と交わる点を数え、合計の計算点数とする。「区間
線」は、短波長発振波が伝搬する道筋そのものであり、
この区間に存在する標高値が通信可否計算の一要素であ
る。
【0016】「メッシュ展開」から区間の標高値を得る
について、図4のように「区間線」1が縦の奇数番「メ
ッシュ線」に平行し、かつ重なるとき、「区間線」1が
横奇数番「メッシュ線」と交わる位置に存在する「メッ
シュデータ」の標高値をそのまま得る。また同図「区間
線」2が縦の奇数番「メッシュ線」に重ならず、かつ平
行のとき、黒四角印位置における内挿は、縦横奇数番
「メッシュ線」が交わるところの黒四角印位置の「メッ
シュデータ」を用いて得る。「区間線」が横の奇数番
「メッシュ線」に平行で、これに重なるとき、および重
ならないときには、同図をそのまま横に倒したものに等
しい。また、図5のように「区間線」が「メッシュ線」と
平行でなく傾斜するときには、往復計算をおこなう。往
路の計算は「区間線」が横奇数番「メッシュ線」(緯度
線と平行)と交わる黒四角印位置における内挿を、帰路
の計算は「区間線」が縦奇数番「メッシュ線」(経度線
と平行)と交わる白丸印位置における内挿をおこなう
が、縦横奇数番メッシュ線交点と交わる黒丸印位置にお
いては、計算の往路および帰路ともにその標高値を得
る。すなわち、データをもたない「メッシュデータ」と
「メッシュデータ」間にあっても内挿補間による標高値
を得て、図6に示すような縦軸を高さ、その両端は「通
信の基点」と「検索点」の高度、地球の丸みと短波長発
振波の大気屈折補正をくわえた距離を横軸、とする通信
理論にかなう「プロフィール図」、の区間にそれぞれ取
得した標高値を置く。このとき「プロフィール図」横軸
に置く標高値のならびの間隔は、「区間線」が縦または
横の奇数番「メッシュ線」に交わるところの間隔になら
うものとする。例えば図5のような往復計算をおこなう
ときには、図6の黒丸(標高値の間隔をあらわす)のよう
に、得た標高値間の間隔(標高値間距離)は一定のものと
はならないが、そのようなときであってもそれぞれの標
高値は、その間隔と、その値を、区間の全体距離に占め
る標高値間距離の割合をもって、順次「プロフィール
図」横軸に移植していくにほかならない。「区間線」の
長さが同じであっても、状況により計算の合計点数、す
なわち、区間に置く標高値の合計数は違うものとなる。
いずれも「プロフィール図」横軸に置いた標高値と標高
値とを結ぶ包絡線(エンベロープ)をもって、区間断面を
表現する。なお、上記に用いる地球の丸みと短波長発振
波の大気屈折補正、および内挿法については、すでに一
般的に利用されているものを用いる。またGPSを座標指
示手段とするとき、そのGPSが取得する緯度経度ととも
にその取得する高さをもって「検索点」の情報とする
が、その高さについて実際の通信設備高にふさわしい補
正をくわえるなら、より確実なシミュレーション結果を
得ることができる。
【0017】また「プロフィール図」上には「通信の基
点」と「検索点」とを結ぶ線(以降、この線を「見通し
線」と仮称する)をくわえ、この「見通し線」を超える
高さが存在するときには地形障害があり、「見通し外」
である。「見通し外」のときは「通信の基点」側端また
は「検索点」側端から、区間に存在する地形障害の高さ
に接線を延ばし、さらに延長した接線が相手側端と交わ
るところの高度をもって、その障害地点を超えるものと
してその数値を記憶する。
【0018】図6のように「見通し線」を超える高さが
複数例あるとき、そのいずれの高さについても計算をお
こない、それぞれの数値を記憶する。記憶した障害地点
を超える高さのなかから、最大数値の例をもってこの
「見通し外」区間を通信可能とする高度として、その表
現をおこなう。一方、「見通し線」を超える高さが無い
ときは地形障害がなく通信可能であり、「見通し」であ
る旨の表現をおこなって計算動作を終了する。
【0019】このときの表現とは数字、文字をもって表
示手段上にデザインされたボックスまたはウィンドウに
表示されることをいう。また音響をもっておこなうこと
をいう。
【0020】なお、「通信の基点」側端から延長した最
大地形障害を超える接線が「検索点」側端に交わるとこ
ろの高度は「検索点」における通信可能高度であり、
「検索点」側端から延長した最大地形障害を超える接線
が「通信の基点」側端に交わるところの高度は「通信の
基点」における通信可能高度である。
【0021】また、プロフィール図上の各側端で得られ
る通信可能高度とは海抜高度であるが、その高度から
「通信の基点」または「検索点」の高度を減じたもの
は、地上、または海上に存在するその通信施設が、あと
どれだけの高さを得れば通信可能となるかをあらわす地
上または海上高度である。海抜高度を得るか、地上また
は海上高度を得るかについてはプログラムの式設定によ
って、そのいずれかを選ぶことができる。なお、図6の
「プロフィール図」は区間に複数の地形障害があり、
「検索点」側における区間の可能高度の計算をイメージ
して示したものである。
【0022】以降、計算について図を追って説明すれば
図1、特定ポイント計算のスタートAで、表示手段上の
「地形情報図」上に置いた座標指示手段の動きにあわせ
て得られるトリガーをもって「検索点」情報を取得し、か
つ計算のイベントを発生し、またGPSによる取得では移
動体で用いるに備え、刻々に変わるその時点で得られる
「検索点」情報をコンピューターのタイマーほかによる
トリガーで計算のイベントを発生し、計算動作をおこな
う。計算はエンドA1またはエンドA2の「見通し点」で
ある旨、または「見通し外」である旨の表現をおこなう
とともに、「見通し外」のときには通信可能高度の表現
を得るまでの一連の動作をおこなって終了する。この計
算はコンピューター内で処理されるものであって通常、
ユーザーにはこの間の処理は見えない。すなわち、座標
指示手段の動きにあわせた、中断のない情報提供を得
る。ただし、割り込み等の構成を用いることで、従来の
ように表示手段上に「プロフィール図」を表示させるこ
ともまた可能である。
【0023】また図1、指定範囲計算のスタートBで、
「通信の基点」の周辺各地点について座標による指示、
または地図番号指定等による範囲指定の後、計算のイベ
ントを与える。計算のイベントを得た後は、同図の点線
および太い実線および太い点線の系をたどり、指定した
範囲内すべての「メッシュポイント」について通信可能
高度を計算し、その結果をデータベース(以降、このデ
ータベースを「通信可能高度基本」と仮称する)として
ファイリングし、エンドBに至る。なお、範囲指定は1/
2.5万地形図1枚分を最小単位とするなどの制限をく
わえることが適当であり、この制限をくわえることによ
り、範囲内の1/2.5万地形図の1枚分を計算完了ご
とに結果をファイリングし、次の1枚分の計算にかかる
こと、また1枚分計算終了を待たない途中の計算中止の
ときには、その途中までの結果を破棄して終了する、な
どの構成を設けることが容易になる。
【0024】次に図1、高度別見通し点データ作成指示
のスタートCで、高度別見通し点計算のイベントを与え
た後、太い点線をたどり、別途に指定する高度分別によ
って先のデータベース、「通信可能高度基本」から新た
なデータベース(以降、このデータベースを「高度別見
通し点」と仮称する)を作成し、ファイリングし、エン
ドCに至る。例えば、高度別見通し点のAの高度を100
メートルに設定したとき、データベース「通信可能高度
基本」の通信可能高度1メートルから100メートルま
での値をもつデータを「見通し点」として、また101
メートル以上の値をもつデータを「見通し外」として、
「高度別見通し点A」にファイリングする。なお、地表
面上または海表面上で「見通し」となる地点については
「地表面上または海表面上見通し」の旨を表現するため
の別途のファイリングをおこなうが、地表面上または海
表面上高度で「見通し外」のとき、その高度が1メート
ルに満たないときのデータは、可能高度1メートルのも
のとして扱う。同様、100メートルを超え、101メ
ートルに満たないデータは可能高度101メートルのも
のとして扱う。さらに高度別見通し点B,C….を設ける構
成により、同じく「高度別見通し点A」の高度以外の指
定による「高度別見通し点B」、同「高度別見通し点
C」、同「高度別見通し点…..」を作成し、ファイリン
グする。
【0025】表示は、図1の高度別見通し点表示のイベ
ントを与えた後、スタートDから、一点鎖線をたどり、
先にファイリングした「高度別見通し点A,B,C….」のデ
ータを、表示手段上の「地形情報図」上に表示させる
(エンドD)。前記の例、「高度別見通し点A」によって表
示した「見通し点」とは、地表面上または海表面上高度
100メートルを得れば、通信可能となる地点をあらわ
している。なお、上記説明では「高度別見通し点A,B,C
…」のそれぞれのデータを個別の専用フアイルとした例
であるが、式の構成により、これらを1つにまとめたフ
ァイルに記録し、表示をおこなわせることもできる。ま
た、表示のときに用いる式設定によって、高度ごとの見
通し点についてANDをとった状態での表示のほか、ある
高度についての単独表示も可能である。またある高度に
ついて単独の表示を得るとき、先に表示のものを上書き
するものであり、かつ「高度別見通し点A,B….」を、高
い値をもつ高度順に表示させるときには、前記の高度ご
との見通し点についてANDをとった状態での表示、と同
じものを得る。このときの表示とは、そのデータを、
「地形情報図」に点または線を用いて表わすことをいう
が、「見通し」点は表示し、「見通し外」点は表示しな
いことをもって一般的な表示とするが、式設定によって
その逆の表示をさせることもまた可能である。
【0026】「通信可能高度基本」および「高度別見通
し点A,B,C….」データのいずれも、データの件数と配列
は、「メッシュデータ」とおなじくするものであり、前
記の「メッシュ展開」の縦横奇数番メッシュ線交点、い
いかえれば「メッシュポイント」それぞれの位置の評価
と表示にほかならない。
【0027】なお、「数値地図メッシュデータ(標高)」
のデータは海洋と陸上との識別が可能であるので、「通
信可能高度基本」計算がこの識別を生かす式設定を用
い、また「通信可能高度基本」と「高度別見通し点」の
計算および表示もその識別を生かす式設定を用いること
で、地上と海上の分別による計算と表示、または非分別
による計算と表示、を得ることができる。
【0028】「通信可能高度基本」データは計算のため
の要素に変更がない限り、再計算不要であるが、「高度
別見通し点A,B,C….」データは用途や、その時点の要求
に応じて都度の高度分別を変えて作成をおこなうという
性格をもっている。前記の「地形情報図」の縮尺、拡
大、縮小と「メッシュデータ」との関係を常におなじく
するとともに、「通信可能高度基本」データ、「高度別
見通し点A,B,C….」データにおいてもまた相互間の座標
をおなじくする処理をくわえ、常に「地形情報図」の状
況にかなうものとする。
【0029】通信は目的の区間を通すことで完成するも
のであるが、計画の区間を通せば良しとする時間的余裕
あるものから、災害対応のテレビ中継などの不特定かつ
偶発的欲求に対応するための時間的余裕のないものま
で、その目的によってシミュレーションに期待するとこ
ろも多様である。
【0030】前記請求項1および請求項2は、2点の区間
について点的かつ垂直的情報を得るものであり、また請
求項3は請求項1および請求項2の結果を用いて面的かつ
水平的情報を得るものである。
【0031】図7は、「地形情報図」上に「通信の基
点」(新潟県弥彦山・画面ほぼ中央の丸で囲んだ黒点)の
地表上に限定した周辺地点について、5つの段階による
「高度別見通し点」データA,B,C,D,Eについて、Aが最大
明度、Eにむかうほど明度が下がる順に、AND表示した例
である(実際はカラー)。なお、この図7に用いた「地形
情報図」は「メッシュデータ」による標高値差で描いた
ところの2次元的イメージ図であり、「見通し点」デー
タもそれにならう2次元的表示によるものである。な
お、図中の小さい白枠は2.5万分の1地形図相当枠で
ある。高度設定は以下のとおりである。地表上で見通し
となる地点。 B. 地表上高度では見通し外、通信可能高度1メートルか
ら100メートルまでの値をもつ地点。すなわち、地表
上100メートルの高度を得れば見通しとなる地点。 同、通信可能高度101メートルから300メートルま
での値をもつ地点。すなわち、地表上300メートルの
高度を得れば見通しとなる地点。 D. 同、301メートルから1200メートルまでの値
をもつ地点。すなわち、地表上1200メートルの高度
を得れば見通しとなる地点。 E. 同、1201メートル以上の値をもつ地点。すなわ
ち、通信可能とするに地表上1201メートル以上の高
度を必要とする地点。
【0032】本説明に用いている数値地図メッシュデー
タ(標高)、地形図、地勢図については日本国建設省国土
地理院発行のものいう。海洋図ほかの「地形情報図」に
ついて、前記の各データと同じ座標関係を保つよう構成
すれば、いずれも使用することができる。地形図、地勢
図、海洋図が紙によるものはイメージスキャナで取り込
んで用い、またコンパクトデスク等によるデジタル刊行
のものはデジタルのまま用いるが、ともに用いるシステ
ムの表示手段の解像度や色の数になじむ画素や色の数の
圧縮修正をくわえ、使用することが適当である。また現
在、数値地図メッシュデータ(標高)はメッシュ間約25
0メートルのものと、約50メートルのものとの2種が
刊行されているが、ふさわしい式設定を用いることと、
上記のシステム環境の整備によって使用することができ
る。
【0033】
【他の実施例】本願発明を用いる実施例として前記に限
定されず、以下による態様も考えられる。例えば 「検索点」と、複数「通信の基点」の情報を得ること 「通信の基点」を複数有するとき、「検索点」側から複
数の各「通信の基点」に対しての計算をおこなうこと
で、「検索点」側からする通信可能「通信の基点」、ま
たは通信不可「通信の基点」の情報を得るとともに、通
信不可の「通信の基点」についてはその可能高度情報を
得る。 通信機器(有指向性アンテナをいう)の制御 前記「区間線」の傾きから方位を、また「見通し線」の
傾きから仰角を得て、通信機器自動制御のための情報を
得る。 任意区間の計算処理 任意の「検索点」の構成を設け、「検索点1」と「検索
点2」の区間情報を得る。 中継点計算 区間が「見通し外」と判定のとき、「通信の基点」と
「検索点」、または任意の「検索点1」と「検索点2」
からする相互の「見通し」計算をおこない、それぞれの
見通し点が重なる点(ANDをとる)をもって中継可能点と
する情報を得る。 実績点の情報処理 過去に通信した実績通信地点または通信不可の非実績通
信地点の情報をファイリングし、表示手段上の「地形情
報図」に位置表示、またインフォメーション表示、その
地形障害に係る「プロフィール図」表示を得る。 6.ナビゲーション 目的とする通信地点までの距離、方位の情報をもって、
移動に係るナビゲーション情報を得る。 7.尺度単位切り替え 換算式をくわえ、メートルをフィート、マイル等ユーザ
ーが用いるに即した尺度の変換を得る。 8.「検索点」入力装置 他の座標指示手段(デジタイザ等)によって「地形情報
図」上での入力を得る。このとき、プログラム上で正規
化補正をくわえる。 9.出力装置 プログラムによる印刷を得る。また、プロット機能によ
る出力を得る。このとき、プログラム上で正規化補正を
くわえる。 10.現在地点表示 GPSを座標指示手段とするとき、表示手段上の「地形情
報図」上に、現在地点の表示を得る。 11.見通し点の3次元的表示 用いる「地形情報図」が3次元的表示のとき、「見通し
点」もおなじく「地形情報図」にならう3次元的表示を
得る。
【0034】
【発明の効果】本発明は、以上に説明したように構成さ
れているので、コンピューターによる短波長発振波通信
の地形障害に係るシミュレーション計算の結果、調査し
たい地点に係る通信の可否とその可能高度を、また、周
辺地点に係る情報を面的に提供するを得て、通信設定に
要する的確な認識と迅速な判断を得ることが可能となっ
た。地上および海上における通信はもとより、ヘリコプ
ター等による航空機通信の分野においても有効であり、
災害時などの火急的対応を迫られる状況ほど、その効果
を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】フロー図
【図2】メッシュデータとメッシュ線概念図
【図3】座標指示手段による標高値の内挿取得概念図
【図4】メッシュ線に平行する区間線間の標高値取得概
念図
【図5】メッシュ線に平行しない区間線間の標高値取得
概念図
【図6】プロフィール図における通信可能高度計算概念
【図7】高度別見通し点の表示例

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンピューターによる短波長発振波通信
    の地形障害に係るシミュレーション計算において、「数
    値地図メッシュデータ(標高)」をもとにするデータを用
    い、座標指示手段によって得るところの調査したい地点
    の座標または緯度経度、および高さ情報を取得したと
    き、一方の通信相手との地形障害の有無を判じ、地形障
    害が無いときは通信可能である旨の表現を、また地形障
    害が有って通信不可のときは通信不可である旨の表現
    を、その座標指示手段の動きにあわせて提供するプログ
    ラムが記憶されていることを特徴とする記憶媒体。
  2. 【請求項2】 前記請求項1において地形障害が有って
    通信不可のとき、通信可能となるための高度表現を、そ
    の座標指示手段の動きにあわせて提供するプログラムが
    記憶されていることを特徴とする記憶媒体。
  3. 【請求項3】 通信の基点の周辺地点について通信可能
    高度を計算し、それをもとに一定の高度を得たときに通
    信可能となる地点のデータを作成し、表示手段上の地形
    情報図上に高度別見通し点を表示することで、面的な通
    信可能高度情報を提供するプログラムが記憶されている
    ことを特徴とする記憶媒体。
JP29469599A 1999-10-18 1999-10-18 コンピューターによる短波長発振波通信の地形障害に係るシミュレーション計算とその表現 Pending JP2001118054A (ja)

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