JP2001116969A - テープ心線の集合方法 - Google Patents

テープ心線の集合方法

Info

Publication number
JP2001116969A
JP2001116969A JP29858099A JP29858099A JP2001116969A JP 2001116969 A JP2001116969 A JP 2001116969A JP 29858099 A JP29858099 A JP 29858099A JP 29858099 A JP29858099 A JP 29858099A JP 2001116969 A JP2001116969 A JP 2001116969A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
die
groove
pitch
grooved rod
speed
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP29858099A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshimi Uchiyama
義実 内山
Hiroyuki Sato
広行 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujikura Ltd
Original Assignee
Fujikura Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujikura Ltd filed Critical Fujikura Ltd
Priority to JP29858099A priority Critical patent/JP2001116969A/ja
Publication of JP2001116969A publication Critical patent/JP2001116969A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 テープ心線を溝付きロッドの一方向巻き溝の
中に確実に挿入する。 【解決手段】 外周部に一方向巻き溝2が等角的に穿設
された溝付きロッド1を、溝2のピッチをpとして、回
転数Nで軸線の周りに回転させつつ引取速度V=pNで
引き取りながら、溝付きロッドの長手方向適宜位置に配
置した集合ダイス5において各溝2内にテープ心線3を
落し込む工程と、集合ダイス5の上流において溝2のピ
ッチ変動を検知する工程と、このピッチ変動に応じて集
合ダイス5を溝付きロッドの長手方向に移動させてテー
プ心線3の落し込み位置を調整する工程と、集合ダイス
5が中立位置から外れたときにこれを中立位置に戻すよ
うに引取速度Vを変化させる工程とを有するテープ心線
の集合方法において、集合ダイス5の移動量としてピッ
チ変動に応ずる量以外の付加的調整移動量を与える工程
とを有するテープ心線の集合方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はテープ心線の集合
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図1について従来技術を説明する前に、
テープ心線3を一方巻き溝付きロッド1の溝2の中に落
とし込むための基本操作を図2について説明する。溝2
はピッチpのつるまき線状をなし常に決まった方向に巻
いている。溝2は円周当分複数個所に、つまり等角的に
穿設されているが図2では1本だけ示している。
【0003】集合ダイス5のP点のところで溝付きロッ
ド1の外周部から導入されるテープ心線3(図示なし)
を溝2の中に確実に落とし込む(はめ込む)には、テー
プ心線3と溝2の走る方向が一直線状に合致することが
好ましい。このために溝付きロッド1をN回転させつつ
速度Vで引き取るようにする。その理由を以下に説明す
る。
【0004】いま溝2の、集合ダイス5から1/4ピッ
チ離れたA点に注目すると、溝付きロッド1を回転させ
ないでそのまま引き取るときはこのA点は集合ダイス5
のP点に達しないでQ点に行ってしまう。これを希望通
りP点に行かせるためには溝付きロッド1が距離p/4
走行する時間にこれを矢印方向に1/4回転させなけれ
ばならないことが分かる。
【0005】つまり速度Vでp/4だけ走行するに要す
る時間(p/4V)と、単位時間にN回転のとき1/4
回転させるに要する時間(1/4N)とを等しくするよ
うにしなければならない。これからV=pNの関係が導
かれる。すなわちテープ心線をピッチpのつるまき線状
の溝2の中に落とし込むためには、溝付きロッド1をp
N=Vの関係に従って動かすことが必要である。
【0006】このため主モータ14の回転は無段変速機
15によって変速され、この変速された回転数をもって
下流のテープ巻き機、引取装置(特に引取速度Vの変更
が重要)や巻取装置が駆動される。無段変速機15の基
本的な作用は、使用する溝付きロッド1の溝ピッチpの
大きさ(500〜700mm前後のものが主流)に従っ
て、運転のはじめに設定することである。
【0007】図3は従来の方法を実施するための装置で
あるが、これについて装置説明をまじえながらテープ心
線3の落とし込み方法を説明する。集合ダイス5は移動
台51に乗って、モータ12によって回転駆動される送
りねじ軸10の回転に従って溝付きロッド1の走行方向
に移動調節できるようにされている。
【0008】溝検知板8は適宜のフレームによって回転
自在に支承される円板状のもので、溝付きロッド1を通
す中央の孔の内周部から半径方向内方に突出する爪を備
え、この爪がが溝2に係合するものである。しかしてこ
の溝検知板8の回転はポテンショメータのような適宜の
回転角検知装置9によって計測される。
【0009】溝付きロッド1に全く狂いがなく、つるま
き線状の溝2が正確にピッチpであれば、溝付きロッド
1のV=pNに従う運動によってはこの溝検知板8は回
転することはない。なぜなら各溝2は上述のことから自
明のように溝付きロッド1の軸線に平行な直線状に運動
するからである。
【0010】さて溝付きロッド1は送出装置4において
貯留ドラムから繰り出されるものであるが、種々の条件
が影響して集合ダイス5に到達するときに軸線の周りに
ねじれていることがある(また製作時につるまき線のピ
ッチが狂うこともある)。たとえば溝2のつるまき線の
巻き方向と同じ方向にねじれていれば、このつるまき線
状の溝2のピッチpは小さくなり、基本的な運転条件で
あるV=pNから外れて、溝検知板8は小角度(溝付き
ロッド1はかなり剛性が強いから大きくねじれることは
ない)回転することになり、回転角検知装置9によって
検知される。
【0011】回転角検知装置9によって検知された回転
角に関する情報信号(回転角の大きさと方向)は表示メ
ータ13に表示され、また増幅器Aで増幅されて送りね
じ軸10を回転するモータ12に伝えられる。こうして
移動台51、すなわち集合ダイス5を上流、下流いずれ
の方向にも直ちに移動させることができ、テープ心線3
の集合ダイス5における落とし込みを確実にするのであ
る。
【0012】さてこのような集合ダイス5の移動による
調節が続いた結果、たまたま移動方向が一方向に偏った
ときどうなるか、という問題が起こる。移動台51は送
りねじ軸10によって送られるわけだから、送りねじ軸
10の長さも有限だし、装置としても集合ダイス5が通
常は中立位置に待機している状態が望ましい。
【0013】このような集合ダイス5の移動の偏りは表
示メータ13に表れるから、従来はこれを見て機械のオ
ペレータがサーボモータ117のボタンを押して回転さ
せ、これによって無段変速機15を一時的に変速して修
正するのである。
【0014】つまり集合ダイス5が、たとえばピッチp
が小さくなる方向にのみ偏るということは、はじめから
そういう大きさのピッチの溝付きロッドを使用した場合
と考えて、例の基本運転条件V=pNに合うように、一
時的に引取装置6の引取速度Vを小さくすることによっ
て修正がなされ、集合ダイス5が中立位置に戻されるの
である。なお符号7は引取装置6と一体的に溝付きロッ
ド1の軸線の周りに回転する巻取装置である。
【0015】なお基本運転条件V=pNに合うようにす
るには、回転数Nを変えることによっても可能である
が、このためには上流から下流に至る装置全体の回転数
を変えねばならず、装置の回転モーメントが大きすぎる
から得策ではない。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】ところがここに一つの
問題が起こる。上の例でたとえば溝ピッチpが小さくな
るような溝付きロッド1のねじれの場合は、図2のたと
えばA点がA1 点に移るような移動であるから、集合ダ
イス5を図3で上流側に移動させることによって対応調
整できることは明白である。
【0017】しかし集合ダイス5を中立位置に戻すため
に溝付きロッド1の引取速度Vを小さくする調整は、溝
付きロッド1と集合ダイス5との間の相対運動に着目す
れば、これは一時的に集合ダイス5を下流に移動させる
ような力を作用させることと同等になるから、ここに大
きい矛盾が生じ、機械の運転に重大に支障となる不都合
がある。
【0018】上述の不都合をさらに正確に定量的に説明
すれば、溝付きロッド1のねじれの短縮分をΔpとすれ
ば、集合ダイス5はまずこのΔpだけ上流方向に移動さ
せる調整がなされるが、運転条件V=pNの方から、
(p−Δp)に対応する引取速度に変えれば、この変更
調整に要する小時間をΔtとするとき、集合ダイス5は
逆に下流方向にN・Δp・Δtだけ移動することになっ
て、はじめに企図した集合ダイス5の移動調整はこの値
とΔpとの差だけ狂うことになる、ということである。
【0019】
【課題を解決するための手段】この発明は上述の課題を
解決するためになされたものであって、請求項1の発明
によるその解決手段は、外周部に一方向巻き溝が等角的
に穿設された溝付きロッドを、前記溝のピッチをpとし
て、回転数Nで軸線の周りに回転させつつ引取速度(V
=pN)で引き取りながら、溝付きロッドの長手方向適
宜位置に配置した集合ダイスにおいて前記各溝内にテー
プ心線を落し込む工程と、前記集合ダイスの上流におい
て前記溝のピッチ変動を検知する工程と、このピッチ変
動に応じて前記集合ダイスを溝付きロッドの長手方向に
移動させてテープ心線の落し込み位置を調整する工程
と、前記集合ダイスが中立位置から外れたときにこれを
前記中立位置に戻すように前記引取速度を変化させる工
程とを有するテープ心線の集合方法において、前記集合
ダイスの移動量として前記ピッチ変動に応ずる量以外の
付加的調整移動量を与える工程とを有するテープ心線の
集合方法である。
【0020】また請求項2の発明によるその解決手段
は、請求項1の発明において前記付加的調整移動量の方
向と大きさとを常時判別してこれにより前記引取速度を
変化させる工程を有することを特徴とするテープ心線の
集合方法である。
【0021】
【発明の実施の形態】図1を用い、この発明の方法を実
施するための装置例についてこの発明の方法を説明す
る。図1の装置については図3の従来技術に関して既に
説明の終わっている要素の説明はもちろん省略する。
【0022】この発明の重要な特徴は、送りねじ軸10
をモータ12から直接駆動しないで第1差動歯車装置1
1を介して回転駆動することである。しかして第1差動
歯車装置11の付加用回転(符号を考え、マイナスの付
加、つまり減速を含む)の入力軸はモータ20によって
回転駆動し、その回転量はたとえばロータリーエンコー
ダのような回転角検出装置19によって検出されるよう
にしておく。
【0023】また無段変速機15の出力軸に第2差動歯
車装置16を接続し、ここから引取装置6以下を回転駆
動するようにする。しかして第2差動歯車装置16の付
加用入力軸は、たとえばエンコーダ付ACサーボモータ
のようなモータ21によって入力するようにする。
【0024】しかしてモータ20,モータ21の回転制
御は、溝付きロッド1のねじれの程度を示す情報源であ
る回転角検知装置9から増幅器Aを経由して与えられ
る。
【0025】さらに従来はオペレータの手動となってい
た無段変速機15の変速用モータ117の代わりに、た
とえばサーボモータのような変速用モータ17を設け、
回転角検出装置19からの信号を回転判別器18(回転
方向と回転量の判別)を経由してこの変速用モータ17
に入れるように構成する。
【0026】本発明方法の実施に用いるこの装置の構成
によって、まず溝付きロッド1のねじれが回転検知装置
9により検知されたときに、この信号は増幅器Aを経て
モータ12と共にモータ20に至ってこれを回転させ、
第1差動歯車装置11の作用によって送りねじ軸10が
急速な付加的回転力をも受けて集合ダイス5を急速に所
要方向に移動させることになる。
【0027】もちろん同時にモータ21の回転開始によ
って第2差動歯車装置16の作用によって引取速度Vの
変更が急速になされ、集合ダイス5の中立位置への復帰
が図られることになる。
【0028】しかしてさらに同時にモータ20の回転に
伴う回転角検出装置19からの信号が判別されて変速比
変換用モータ17に入り、無段変速機15の出力軸の回
転をその根元から変更することによって引取速度Vの最
終的変更、すなわち今使用している溝付きロッド1のピ
ッチpに対応する本来のVへの戻し変更がなされる。し
かして次のねじれ部分に向けて待機する状態となるので
ある。
【0029】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、溝付きロッド
1のねじれに対応する集合ダイス5の移動調整が、送り
ねじ軸10を付加的回転力を加えて急速に回転すること
によって素早く実行できる効果があり、引取速度変更に
ともなう集合ダイス5の逆方向の移動という矛盾を瞬時
に解消できる利点もある。
【0030】また請求項2の発明によれば、従来手動で
おこなっていた調整が、上の項で述べた効果を含めて完
全に自動的になされ、集合ダイスが常に中立位置に置か
れる状態が実現できる利点もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法を実施する装置例を示す側断面図で
ある。
【図2】一方向巻きの溝付きロッドへのテープ心線落し
込みを説明する略図である。
【図3】従来の装置例を示す側断面図である。
【符号の説明】
1 溝付きロッド 2 一方向巻き溝 3 テープ心線 4 送出装置 5 集合ダイス 51 移動台 6 引取装置 7 巻取装置 8 溝検知板 9 回転角検知装置 10 送りねじ軸 11 第1差動歯車装置 12 モータ 13 表示メータ 14 主モータ 15 無段変速機 16 第2差動歯車装置 17 変速比変換用モータ 18 回転判別器 19 回転角検出装置 A 増幅器

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外周部に一方向巻き溝(2)が等角的に
    穿設された溝付きロッド(1)を、前記溝(2)のピッ
    チをpとして、回転数Nで軸線の周りに回転させつつ引
    取速度(V=pN)で引き取りながら、溝付きロッドの
    長手方向適宜位置に配置した集合ダイス(5)において
    前記各溝(2)内にテープ心線(3)を落し込む工程
    と、前記集合ダイス(5)の上流において前記溝(2)
    のピッチ変動を検知する工程と、このピッチ変動に応じ
    て前記集合ダイス(5)を溝付きロッドの長手方向に移
    動させてテープ心線(3)の落し込み位置を調整する工
    程と、前記集合ダイス(5)が中立位置から外れたとき
    にこれを前記中立位置に戻すように前記引取速度(V)
    を変化させる工程とを有するテープ心線の集合方法にお
    いて、前記集合ダイス(5)の移動量として前記ピッチ
    変動に応ずる量以外の付加的調整移動量を与える工程と
    を有するテープ心線の集合方法。
  2. 【請求項2】 前記付加的調整移動量の方向と大きさと
    を常時判別してこれにより前記引取速度(V)を変化さ
    せる工程を有する請求項1記載のテープ心線の集合方
    法。
JP29858099A 1999-10-20 1999-10-20 テープ心線の集合方法 Pending JP2001116969A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29858099A JP2001116969A (ja) 1999-10-20 1999-10-20 テープ心線の集合方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29858099A JP2001116969A (ja) 1999-10-20 1999-10-20 テープ心線の集合方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001116969A true JP2001116969A (ja) 2001-04-27

Family

ID=17861591

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP29858099A Pending JP2001116969A (ja) 1999-10-20 1999-10-20 テープ心線の集合方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001116969A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5209414A (en) Apparatus for precisely winding a coil of wire
US4515320A (en) Traverse winding frame for producing the winding of a package
US6216506B1 (en) Double-draft wire drawing and collection machine with tension-sensitive speed control
US3986330A (en) Method of and apparatus for twisting a yarn
EP0816806A1 (de) Verfahren und Vorrichtung zum Bestimmen des Durchmessers einer Kreuzspule
JP2001116969A (ja) テープ心線の集合方法
US4259139A (en) Method and apparatus for producing a reinforced plastic pipe
JP2733916B2 (ja) スロットスペーサ型ケーブルの製造装置
JP2863912B2 (ja) Szスロットスペーサへの心線落とし込み方法
JP3641812B2 (ja) テープ巻き付け巻き取り装置
JPH05101728A (ja) 圧縮撚線導体の製造装置
CN2232930Y (zh) 单绞机
JP2004021221A (ja) 光ファイバスペーサのスロット形状検出方法
JP2864329B2 (ja) 光ケーブルの製造方法
EP0549843B1 (en) Apparatus for manufacturing slot-spacer type optical cable
JPH06158569A (ja) 撚線機
JP2583797B2 (ja) 光ファィバケーブル製造装置
JPH0747423Y2 (ja) 撚線機におけるテープ等の巻付機
JPS6334765Y2 (ja)
JPH07218788A (ja) Szスロットケーブルの製造装置
JP2001228376A (ja) 溝付き線条体への光ファイバ心線挿入案内方法
JPH0529087B2 (ja)
KR970005423B1 (ko) 슬롯스페이서형 광케이블의 제조장치
JP2000178889A (ja) 回転型計尺装置
JPS5846529Y2 (ja) フィラメントコイル巻回装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060529

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080128

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080207

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20080630