JP2001116846A - 放射線撮像装置、放射線感知装置、放射線撮像方法、及び検出及び制御のための方法 - Google Patents

放射線撮像装置、放射線感知装置、放射線撮像方法、及び検出及び制御のための方法

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JP2001116846A
JP2001116846A JP2000217256A JP2000217256A JP2001116846A JP 2001116846 A JP2001116846 A JP 2001116846A JP 2000217256 A JP2000217256 A JP 2000217256A JP 2000217256 A JP2000217256 A JP 2000217256A JP 2001116846 A JP2001116846 A JP 2001116846A
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    • H04N5/32Transforming X-rays

Abstract

(57)【要約】 【課題】 改良型平面パネル・アクティブ・マトリック
ス放射線検出器を使用する、X線画像の高度検出のため
のシステム及び検出・制御方法を実現する。 【解決手段】 実時間放射線データと積算放射線データ
を提供するよう動作する複数の放射線感知要素と、複数
の放射線感知要素に結合され実時間放射線データの読み
出しと積算放射線データの読み出しを提供する回路を含
み、積算放射線データを利用して放射線画像を提供する
よう動作する、放射線撮像装置を提供する。撮像される
べき物体の下に置かれた放射線検出モジュールを提供す
るステップと、その撮像されるべき物体を放射線にさら
すステップと、少なくとも2つの異なった空間解像度で
その物体に対応する露出データを提供するために放射線
検出モジュールを利用するステップとを含む放射線撮像
の方法も提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は放射線撮像の分野で
のシステム及び方法に関し、特に、改良型平面パネル・
アクティブ・マトリックス(flat panel active matri
x)放射線検出器を使用するX線画像の高度検出のため
のシステム及び方法に関する。
【0002】
【従来の技術及び課題】特許文献では、X線画像を記録
する非常に多くのシステム及び方法が説明されている。
従来のX線撮像システム(X-ray imaging system)はX
線感受性蛍光スクリーンと感光性フィルムを使用して変
調X線パターンの可視アナログ表示を形成する。蛍光ス
クリーンはX線放射線を吸収し可視光線を放出する。可
視光線は感光性フィルムを露光し、X線パターンの潜像
を形成する。その後このフィルムは化学処理され、潜像
はX線パターンの可視アナログ表示に変換される。
【0003】最近、静的及び/または動的なX線画像を
検出するシステム及び方法が提案された。これらのデジ
タルX線システム及び方法はX線画像のデジタル表示を
提供するが、そこではX線画像は可読電気信号として記
録されるので、撮像(imaging)処理におけるフィルム
/スクリーンの必要はなくなる。デジタルX線システム
は通常、X線から電荷キャリア(charge carriers)への
直接変換か、またはその代わりにX線がまず光に変換さ
れた後電荷キャリアに変換される間接変換に依存してい
る。
【0004】直接変換法は通常、蓄積コンデンサのアレ
イに結合された薄膜トランジスタ(TFT)またはダイ
オードのアドレス指定(addressing)を有するソリッド
ステート・アレイ(salid state array)を備えるソリッ
ドステート要素の上に置かれたアモルファス・セレンの
ようなX線感受性光導電体(X-ray sensitive photocon
ductor)を使用する。直接変換法の例はLee外の米国
特許第5,313,066号によって提供されており、
これは、複数の個別アクセス可能マイクロプレート(mi
croplates)と複数のアクセス電極(access electrode
s)を備える導電性層を含む層状構造を有するパネルと、
そのパネルの上に搭載された電子部品を備えるX線画像
収集要素(X-ray image capturing element)を説明して
いる。
【0005】直接変換法のさらに別の例はLeeの米国
特許第5,652,430号であるが、これは、電荷蓄
積コンデンサとダイオードに接続された放射線検出器を
各センサが含む行と列に配列された放射線検出器センサ
のアセンブリから構成された放射線検出パネルを説明し
ている。間接変換法は通常、フォトダイオードを備える
ソリッドステート・アクティブ・マトリックス・アレイ
(solid state active matrix array)の上に置かれた柱
状ヨウ化セシウム(columnar cesium iodide)のような
シンチレーション(scintillating)材料を使用する。X
線はシンチレーション材料によって光に変換され、その
光がフォトダイオードによって電荷に変換される。間接
法の例はPetrick外の米国特許第5,668,3
75号によって提供され、これはフォトダイオードから
構成された行と列に配置された複数のセルを有する大型
ソリッドステートX線検出器を説明している。
【0006】直接及び間接変換によるデジタルX線検出
器は撮像情報(imaging information)を保持するために
電荷蓄積マトリックス(charge storage matrices)を使
用しており、この撮像情報はそれから電子的にアドレス
指定され、露出(exposure)の後蓄積された電荷が読み
出される。蛍光透視法(fluoroscopy)のような動的撮像
では、蓄積マトリックスの積算放射線値(integrated r
adiation values)を繰返し読み取って毎秒当たり十分に
多数のフレーム、例えば30フレーム/秒を提供するこ
とで「実時間」画像がシミュレートされる。電荷蓄積マ
トリックスに保持された画像情報(image information)
は、検出器が記憶モードで動作しているのでX線パルス
の終了後まで利用できない。従って、現世代のデジタル
検出器によってなされる測定は実時間ではない。
【0007】医療診断の場合、診断のために許容可能な
コントラストと輝度を有する良好な画像を提供する最小
限のX線露出線量(X-ray exposure dose)を使用するこ
とが望ましい。多様な体型の患者に対して異なったX線
検査が行われる場合、診断用の良好な画像を提供するた
めに必要な線量は様々である。すなわち、全ての種類の
検査に適したシステムのダイナミックレンジは104
1程度である。
【0008】個々のX線検査のための実際のX線露出線
量は、所定の撮像露出パラメータ(imaging exposure p
arameters)と定期的に更新されるルックアップテーブル
からX線システムの操作卓にロードされる患者の特性を
使用して選択される。また、実際の線量は、通常X線検
出器の前に配置され、X線発生源への実時間フィードバ
ックを提供する自動露出制御装置を使用して自動的に調
整されることもある。
【0009】自動露出制御装置は、実時間で動作しなけ
ればならず、通常米国特許第5,084,911号で説
明されているようなマルチチャンバ電離箱(ion chambe
r)または区分フォトタイマを使用する。こうした装置は
装置に衝突して貫通する放射線を感知し、望ましい密度
レベルを生じる所定の線量値に達すると、X線露出を終
了する信号を提供する。
【0010】露出の前に、使用される電離箱(単数また
は複数)がX線技術者によって選択され、患者またはX
線検出器がそれに合わせて位置調整される。露出制御装
置の欠点には、実時間露出信号が一定の電離箱範囲にわ
たって平均され、関心ある領域の画像情報に直接対応し
ないこと、装置が検出器の前にあるためX線の不均一な
減衰が発生し、検出器中の信号に寄与するはずの放射線
の一部が失われること、装置が通常大型で外部電源を必
要とすること、及び装置のスペクトル感度は使用される
放射線画像検出器のものと異なるので、管電圧(kV
p)が変化する際訂正及び較正が必要になること、が含
まれる。
【0011】実時間露出制御をデジタルX線検出器、特
に「間接」変換法に基づく検出器に組み込む努力がなさ
れた。「間接」シンチレータ(scintillator)に基づく
デジタル検出器のための実時間露出情報を検出する際使
用される装置の例は、Granfors外の米国特許第
5,751,783号で説明されている。この特許はフ
ォトダイオードの撮像アレイ(imaging array)の背後に
配置されたフォトダイオードの露出検出アレイを説明し
ている。独立した構成要素であり、独立した電子部品等
を含む露出検出アレイが、比較的低いピクセルの占有率
によって生じる隣接ピクセル間のギャップのために、あ
る領域で撮像アレイを通過する光を検出するために使用
される。ピクセルは、領域密度測定を提供するために領
域毎にグループ分けされる。
【0012】また、デジタルX線撮像(digital X-ray
imaging)に対して、デジタル検出器が2ステップ法を使
用して撮像露出の前にその露出をサンプリングし、それ
によって実時間露出情報をシミュレートできるようにす
る特殊な方法が適用されてもよい。2ステップ露出法の
例は、まず検出器を「較正」パルスにさらすことによっ
てデジタル検出器に対する露出情報を生成する方法であ
り、ここで短い持続期間のX線露出がソリッドステート
検出器に露光を発生し、その後それが撮像されるべき物
体のX線透明度(X-ray transparency)を計算するよう
処理され、最適なX線線量を計算するもので、Hass
ler外の米国特許第5,608,775号で説明され
ている。
【0013】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明の好適
実施例によれば、直接変換に基づくデジタルX線撮像検
出器(digital X-ray imaging detector)のための実時
間及び積算露出情報を提供する一体型システムが提供さ
れる。また、本発明の好適実施例によれば、実時間放射
線データ(real-time radiation data)と積算放射線デ
ータ(integrated radiation data)を提供するよう動作
する複数の放射線感知要素(radiation sensing elemen
ts)と、複数の放射線感知要素に結合され、実時間放射
線データの読み出し(readout)と積算放射線データの読
み出しを提供し、放射線画像を提供するために積算放射
線データを利用するよう動作する回路とを含む放射線撮
像装置が提供される。
【0014】さらに、本発明の好適実施例によれば、複
数の放射線感知要素には、少なくとも1つの空間解像度
(spatial resolution)での実時間放射線感知のために
利用される複数の放射線感知要素の少なくとも1つの第
1グループと、少なくとももう1つの空間解像度での積
算放射線感知のために利用される放射線感知要素の少な
くとも1つの第2グループとが含まれる。
【0015】本発明のまた別の好適実施例によれば、複
数のセルを有する放射線感知装置が提供されるが、各セ
ルには、放射線センサと、放射線センサに接続され、放
射線センサによって感知された実時間放射線データを出
力する第1出力端子と、前記放射線センサに接続され、
放射線センサをアドレス指定するために利用される入力
端子と、放射線センサに接続され、アドレス指定される
とき放射線センサによって感知された積算放射線データ
を出力する第2出力端子とが含まれる。
【0016】さらに、本発明の好適実施例によれば、複
数のセルはクラスタ(cluster)、行及び列接続を有する
マトリックス・アレイに配置され、それによってクラス
タ中のセルの第1出力端子は共通クラスタ・データ出力
ライン(common cluster data output line)に接続さ
れ、行中のセルのアドレス指定入力端子は共通行アドレ
ス指定ライン(common row addressing line)に電気的
に接続され、列中のセルの第2出力端子は共通列データ
出力ライン(common column data output line)に接続
される。
【0017】またさらに、本発明の好適実施例によれ
ば、クラスタの数は一般に列の数に等しい。さらに、本
発明の好適実施例によれば、データ読み出しのための回
路と、クラスタからのデータと列からのデータの間の選
択をするよう動作するソリッドステート・スイッチも含
まれる。
【0018】さらに、本発明の好適実施例によれば、実
時間放射線データがクラスタ・データ出力ラインから同
時に第1空間解像度で読み出され、積算放射線データが
共通行アドレス指定ラインの順次行毎のマトリックス・
アドレス指定(sequential row-by-row matrix address
ing)を介して共通列データ出力ラインから第2空間解像
度で読み出される。さらに、実時間放射線データが自動
露出制御のために利用される。
【0019】またさらに、本発明の好適実施例によれ
ば、感知される放射線は電離放射線(ioniging radiati
on)である。好適には、この電離放射線はX線放射線で
ある。さらに、本発明の好適実施例によれば、プレート
電極と、電極の下に置かれ、電極を通過しこの層に衝突
する放射線を電荷キャリアに変換するよう動作する光電
変換層と、光電変換層の下に置かれ、電荷キャリアを蓄
積するよう動作する複数のピクセル・コンデンサを含む
ソリッドステート・アクティブ・マトリックス・アレイ
であって、各ピクセル・コンデンサがアドレス可能マイ
クロプレートと区分対抗電極を含むソリッドステート・
アクティブ・マトリックス・アレイと、アドレス可能マ
イクロプレートの選択アドレス指定のための制御回路
と、対抗電極の少なくとも1つの区分に流れ込む電荷を
感知し、それによって実時間露出情報を提供し、かつア
ドレス可能マイクロプレートのうちアドレス指定された
ものから蓄積電荷を感知し、それによって放射線に関連
する積算放射線情報を提供する読み出し回路とを含むソ
リッドステート放射線撮像装置が提供される。さらに、
実時間露出情報は一般に画像様式(imagewise)であり、
この実時間露出情報を使用して制御可能X線発生源から
の放射線露出の終了を制御することができる。さらに、
ソリッドステート放射線撮像装置にはまた制御可能X線
発生源を含んでもよい。
【0020】さらに、本発明の好適実施例によれば、区
分対抗電極は各々少なくとも2つの異なった静電容量に
関連する少なくとも2つの異なった区分に分割され、そ
の際そこから電荷の流れが感知される少なくとも1つの
区分に関連する静電容量は、少なくとも2つの区分のも
う一方に関連する静電容量より大きさが1〜2桁小さ
い。
【0021】またさらに、本発明の好適実施例によれ
ば、ソリッドステート放射線撮像装置にはまた、各々が
アドレス可能マイクロプレートの1つをアドレス指定す
るよう動作する低雑音スイッチングトランジスタが含ま
れる。さらに、本発明の好適実施例によれば、ソリッド
ステート放射線撮像装置には各低雑音スイッチングトラ
ンジスタと直列のダイオードが含まれ、ここにこのダイ
オードは一般に各ピクセル・コンデンサの過剰な電荷蓄
積を防止し、回路の破壊を防止するよう動作する。
【0022】さらに、本発明の好適実施例では、ソリッ
ドステート放射線撮像装置にはまた、各々がアドレス可
能マイクロプレートの1つをアドレス指定し、一般に各
ピクセル・コンデンサでの過剰な電荷蓄積を防止し、回
路の破壊を防止するよう動作するスイッチング・ダイオ
ードが含まれる。さらに、ソリッドステート放射線撮像
装置にはまた、対抗電極の少なくとも1つの区分に流れ
込む電荷と、アドレス可能マイクロプレートのアドレス
指定されたものからの蓄積電荷とのどちらが読み出し回
路によって感知されるかを選択するソリッドステート・
セレクタが含まれる。好適には読み出し回路は、対抗電
極の少なくとも1つの区分に流れ込む電荷の読み出しに
関する少なくとも第1利得値と、アドレス指定可能マイ
クロプレートのアドレス指定されたものからの蓄積電荷
の読み出しに関する少なくとも第2利得値とを規定す
る。
【0023】さらに、読み出し回路には、対抗電極の少
なくとも1つの区分に流れ込む電荷を感知するよう動作
する第1専用読み出し回路と、アドレス指定可能マイク
ロプレートのアドレス指定されたものからの蓄積電荷を
感知するよう動作する第2専用読み出し回路が含まれ
る。さらに、本発明の好適実施例によれば、衝突放射線
は電離放射線である。好適にはこの電離放射線はX線放
射線である。
【0024】さらに、本発明の好適実施例によれば、光
電変換層には光導電体と、光導電体の上下に置かれた電
荷阻止層が含まれ、ここに電荷阻止層は対抗する単極性
電荷阻止特性を有する。またさらに、本発明の好適実施
例によれば、光導電体は、少なくともアモルファス・セ
レン及びセレン合金の1つから形成される。追加または
代案として、光導電体は、ヨウ化鉛、酸化鉛臭化タリウ
ム、テルル化カドミウム、テルル化カドミウム亜鉛、硫
化カドミウム、及びヨウ化水銀からなるグループから選
択される材料から形成される。
【0025】またさらに、本発明の好適実施例によれ
ば、ソリッドステート撮像装置は、複数のピクセル・コ
ンデンサに蓄積された積算電荷から一定の成分を除外す
る調整可能基準バイアス電位を利用し、基準バイアス電
位を動的に調整するために実時間露出情報が使用され
る。さらに、本発明の好適実施例によれば、基準バイア
ス電位の動的調整は、感知された放射線画像から直流成
分を実時間で自動的に除外し、それによってソリッドス
テート放射線撮像装置のダイナミックレンジを拡大す
る。追加的または代案として、基準バイアス電位の動的
調整は、積算放射線情報の階調スケール再マッピング
(tone scale remapping)を自動的に提供する。
【0026】さらに、本発明の好適実施例によれば、撮
像されるべき物体の下に置かれた放射線検出モジュール
を提供するステップと、撮像されるべき物体を放射線に
露出するステップと、少なくとも2つの異なった空間解
像度で前記物体に対応する露出データを提供するために
放射線検出モジュールを利用するステップとを含む放射
線撮像のための方法が提供される。
【0027】さらに、本発明の好適実施例によれば、少
なくとも2つの異なった空間解像度の1つで露出データ
を提供するステップは、一般に露出中連続的に実時間で
実行される。さらに、本発明の好適な実施例によれば、
制御可能電離放射線発生源(controllable ionizing ra
diation source)を提供するステップと、複数の感知要
素を有する画像検出モジュールを提供するステップと、
制御可能電離放射線発生源と画像検出モジュールの間で
撮像されるべき物体を位置決めするステップと、撮像さ
れるべき物体を制御可能電離放射線発生源によって放射
される放射線に露出するステップと、露出中に画像検出
モジュールに衝突する放射線に対応する複数の感知要素
から実時間データを一般に連続的に提供するステップ
と、画像検出モジュールに衝突する放射線の積算レベル
に対応する積算データを提供するために、複数の感知要
素でデータを積算するステップと、画像検出モジュール
にフィードバックを提供するために実時間データを実時
間処理するステップと、撮像されるべき物体に対応する
デジタル画像表示を提供するために積算データを処理す
るステップとを含む画像様式の放射線検出のための方法
が提供される。
【0028】さらに、本発明の好適実施例によれば、制
御可能電離放射線発生源に終了信号を供給し、それによ
って自動露出制御を提供するためにフィードバックが利
用される。追加的または代案として、積算データから、
撮像されるべき物体に関する情報を一般に含まない成分
を除外し、それによって画像検出モジュールのダイナミ
ックレンジを拡大することを提供するためにフィードバ
ックが採用される。さらに、除外ステップは積算データ
の階調スケール再マッピングを提供する。さらに、この
除外ステップは画像検出モジュールの暗電流許容度を増
大させる。
【0029】さらに、本発明の好適実施例によれば、積
算データは実時間データの感知によって減衰されない。
また、本発明のまた別の好適実施例によれば、X線放射
線画像検出モジュール中の一般に矩形の被照射フィール
ド(irradiated field)の検出のための方法であって、
行及び列に配置された画像ピクセル・アレイを含むX線
放射線センサを提供するステップと、行中の最大露出値
を決定するために画像ピクセル・アレイの行を探索する
ステップと、列中の最大露出値を決定するために画像ピ
クセル・アレイの列を探索するステップと、行の最大露
出値を含むベクトルを生成するステップと、列の最大露
出値を含むベクトルを生成するステップと、ベクトルを
分析し、その交差が一般に矩形の被照射フィールドを定
義する2つの行と2つの列を決定するために、線量正規
化しきい値弁別基準(dose normalized thresholddiscr
imination criteria)を適用するステップとを含む方法
が提供される。
【0030】さらに、本発明の好適実施例によれば、探
索される画像ピクセル・アレイ(image pixel array)の
行と列は、マクロピクセル(macropixel)の行と列であ
り、ここに各マクロピクセルには画像ピクセルのクラス
タが含まれる。またさらに、本発明の好適実施例によれ
ば、一般に矩形の被照射フィールドは実時間で検出さ
れ、一般に矩形の被照射フィールドは好適には露出の後
検出される。
【0031】また、本発明のまた別の好適実施例によれ
ば、X線システムにおける自動露出制御のための方法で
あって、撮像されるべき物体の下に置かれた画像ピクセ
ルのアレイを含む放射線検出器を提供するステップと、
撮像されるべき物体を照射するステップと、放射線検出
器で、画像ピクセルの少なくとも幾つかにわたる被照射
フィールドを実時間で検出するステップと、少なくとも
1つのローカル領域を決定するために、検出された被照
射フィールドを利用するステップと、少なくとも1つの
ローカル領域の各々に対する領域ピクセル・マップ(re
gional pixel map)を生成するステップであって、ここ
に各領域ピクセル・マップが対応するローカル領域内に
含まれる画像ピクセルの露出値を含むステップと、露出
終了のタイミングを決定するために関連する分析基準を
使用して領域ピクセル・マップを繰り返し分析するステ
ップと、露出終了信号を提供するステップとを含む方法
が提供される。
【0032】さらに、本発明の好適実施例によれば、ロ
ーカル領域、対応する領域ピクセルマップとそれらに関
連する分析基準は、個々の診断検査に従って選択され
る。また、本発明の好適実施例によれば、放射線画像の
高度検出のための方法であって、撮像されるべき物体の
下に置かれた画像ピクセルのアレイを含む放射線画像検
出器を提供するステップと、撮像されるべき物体を照射
するステップと、画像検出器で、画像ピクセルの少なく
とも幾つかにわたる被照射フィールドを実時間で検出す
るステップと、被照射フィールド内に含まれる画像ピク
セルの露出値を含む広域ピクセル・マップ(global pix
el map)を決定するために、検出された被照射フィール
ドを利用するステップと、放射線画像検出器にフィード
バックを提供するために、関連する分析基準を使用して
広域ピクセル・マップを繰り返し分析するステップと、
放射線画像の高度検出のためそのフィードバックを利用
するステップとを含む方法が提供される。
【0033】さらに、本発明の好適実施例によれば、広
域ピクセル・マップを繰り返し分析するステップは、露
出値に対するピクセル数のヒストグラム分布を繰り返し
生成し、そのヒストグラム分布を画像様式に分析するス
テップを含む。好適には、照射終了出力を提供するため
に放射線画像検出器へのそのフィードバックが用いられ
る。
【0034】
【発明の実施の形態】ここで、本発明の好適実施例によ
る高度画像検出モジュールを組み込んだデジタルX線シ
ステムを例示する図1を参照する。図1は、デジタルX
線撮像システム20を例示するが、これにはX線ビーム
を放出するX線発生源22が含まれる。コリメータ24
は好適には放出されるX線ビームを整形する。X線ビー
ムは、好適にはX線透過性患者支持具28の上に横にな
るかまたはその前に立っている患者26に好適には衝突
する。このとき照射(irradiation)は画像検出モジュー
ル30に衝突するが、これは通常、以下説明されるよう
に、X線放射線から電荷への直接変換器と電荷読み出し
のためのソリッドステート・アクティブ・マトリックス
を含む平面パネル・デジタルX線検出器である。X線撮
像システムは当業技術分野で周知の散乱防止格子(anti
-scatter grid)32を含んでもよい。
【0035】通常、コリメータ24には、X線ビームを
制限及び整形し、通常矩形である所望の照射フィールド
エリアを規定するように配列された2組の可動鉛シャッ
タが含まれる。被照射フィールドを患者の解剖学的組織
(anatomy)の関連領域に制限することによって、患者へ
のX線の総線量が低減され、1次X線放射の散乱が減少
するためX線画像のコントラストが強められる。
【0036】好適には、画像検出モジュール30は、通
常制御装置とデータ・プロセッサ(図示せず)を含むシ
ステム・ホスト・コンピュータ34によって制御され
る。通信リンク36は、USBのような標準通信プロト
コルを使用することができ、好適には画像検出モジュー
ル30をシステム・ホスト・コンピュータに接続し、制
御情報の通信のために使用される。画像検出モジュール
30からシステム・ホスト・コンピュータ34のデータ
・プロセッサへの高速データ転送は、好適には電気また
は光ファイバ・リンクを使用する高速データ・リンク3
8によって取り扱われる。代案として高速データ・リン
ク38は無線式であってもよい。
【0037】システム・ホスト・コンピュータ34の制
御装置は好適には、X線発生器40を制御して、管電圧
(kVp)、管電流(ミリアンペア)及びX線露出パル
スの最大予想持続期間といったX線管22の露出パラメ
ータを設定する。これらのパラメータは通常、操作員の
制御のもとで個々の患者検査の要求に従って設定され
る。本発明の好適実施例によれば、X線露出の実際の持
続期間は以下説明されるように自動的に決定される。
【0038】本発明の代案の実施例によれば、X線発生
器40の露出パラメータは手動で発生器操作卓(図示せ
ず)に入力されてもよい。デジタルX線システム20に
はまた好適には、画像ディスプレイ・ステーションの役
目をするモニタ42が含まれ、好適にはまたシステム操
作員へのユーザ・インターフェースが含まれる。
【0039】画像検出モジュール30は、一般のX線撮
影法(radiography)および乳房X線撮影法(mammograph
y)といった静的X線撮像またはその代わりに蛍光透視法
のような動的X線撮像のためのデジタルX線システムと
共に使用されてもよいことが認識される。ここで述べる
非制限的な例では、Philips Medical
Systems Internationalによって
市販されるもののような一般のX線撮影システムがデジ
タルX線撮像システム(digital X-ray imaging syste
m)20の一部を形成し、通常以下の方法で動作する。
【0040】患者データがモニタ42に入力され、実行
されるべき検査の種類が好適には検査ライブラリから選
択される。患者データと検査の種類によって、提案され
る露出パラメータが、システム・ホスト・コンピュータ
34のデータベースに記憶されたルックアップテーブル
から技術者(図示せず)に提供される。技術者によって
選択された露出パラメータがX線発生器40に転送され
る。露出の前に技術者はX線透過性患者支持具28の前
またはその上に好適に患者の位置を決める。次に技術者
はX線管22、コリメータ24を好適に調節し、被照射
フィールドを空間的に規定する。また、コリメータ24
はコリメータの鉛シャッタを適切な位置に動かすために
使用される感知装置を備えて自動化されることもある。
【0041】患者の位置を決めた後、モニタ42を使用
する技術者によってか、または専用露出スイッチ(図示
されていない)を使用することによってX線露出が開始
される。患者の露出中、X線ビームは患者に衝突し、患
者の解剖学的組織を通過する際空間的に変調される。す
なわち、患者の解剖学的組織に関する情報を含む空間的
に変調されたパターンが画像検出モジュール30に衝突
する。本発明の好適な実施例によれば、画像検出モジュ
ール30によって露出データが実時間で生成され、デー
タリンク38を通してシステム・ホスト・コンピュータ
34のデータ・プロセッサに転送される。
【0042】認識されるように、同じデータリンク38
が、積算放射線データおよび実時間露出データの両方の
転送のために使用される。実時間線量制御を提供するた
めに実時間露出データが使用されるので、各検査のため
の線量の最適化が可能になり、従来技術の方法の自動露
出制御装置に関連する不完全な調節や患者の位置合わせ
に起因する不正確さを除去することができることが理解
される。さらに、通常従来技術のフォトタイマやその他
の露出制御装置に関連する従来技術の固定絞り(apertu
re)及び固定位置密度センサを使用する代わりに、本発
明は、以下説明するように最適化された線量制御のため
に採用される実時間画像コントラスト・フィードバック
を可能にする実時間露出データを提供する。すなわち本
発明は、多様な異なった種類の検査に対する所望の診断
コントラストに達するために必要な線量を低下させるこ
とができる。
【0043】さらに、本発明の好適な実施例によれば、
実時間露出データは、撮像の向上のために、生成される
X線画像の直流成分を実時間で除外するために使用され
る。好適には、患者の露出終了の際、デジタル画像を表
す積算放射線値を含む生画像データが読み出され、画像
検出モジュール30からシステム・ホスト・コンピュー
タ34のデータ・プロセッサにデータリンク38を介し
て転送される。生画像データは好適にはまず較正された
後画像処理され、撮像された物体に対応するモニタ42
上の表示を提供する。
【0044】デジタル画像は、当業技術分野で周知のD
igital Imaging and commun
ications in Medicine(DICO
M、医用におけるデジタル撮像と通信)プロトコルを用
いた標準ネットワーク通信を介して、Picture
Archiving and Communicati
ons System(PACS、映像記録保管および
通信システム)に保存またはそこから検索されるのが好
ましい。代案または追加として、デジタル画像はレーザ
撮像装置のようなハードコピー出力装置に取り出され、
フィルムまたは何らかの他の適切な基板上に画像を供給
してもよい。
【0045】ここで図2を参照すると、これは、本発明
の好適実施例による図1の画像検出モジュール30の一
部を形成するX線センサ・アレイ50を例示したもので
ある。認識されるように、X線センサ・アレイ50に加
えて、画像検出モジュール30(図1)には通常、好適
にはEMI−RFIから保護し、X線センサ・アレイ5
0に衝突するX線が通過する少なくとも1つの表面を有
する光遮蔽外被(図示せず)が含まれる。X線遮蔽読み
出し電子装置(図示せず)は好適にはその周辺の非活動
領域(non-active regions)でX線センサ・アレイ50
に結合される。X線遮蔽読み出し電子装置(図示せず)
からX線センサ・アレイ50への接続は好適には、当業
技術分野で周知のTABボンディングやワイヤ・ボンデ
ィングのような標準相互接続技術を使用して実行され
る。また、可撓相互接続ボードを用いて、X線センサ・
アレイ50を外部読み出し電子装置(図示せず)に取り
外し式または永久的に接続しても良い。取り外し式接続
は高密度弾性ゼブラ・コネクタ(elastomeric zebra con
nectors)を使用し、一方、永久的接続は異方性導電接着
フィルム(anisotropic conducting adhesive films)を
使用してもよい。単純かつ簡潔のため、ここではX線セ
ンサ・アレイ50だけを示す。
【0046】X線センサ・アレイ50は好適には、上部
から底部に向って、上部導電性層52、第1電荷阻止層
54、光電変換層56、第2電荷阻止層58、ソリッド
ステート・アクティブ・マトリックス・アレイ60、及
び支持基板62を有する層状スタックを備えた多層構造
である。上部導電性層52は好適には、酸化インジウム
錫、クロム、金、銀、銅またはチタンといったX線透過
性電気伝導性材料から形成された連続電極であり、バイ
アス電圧HVを上部導電性層52に印加する外部高電圧
電源(図示せず)へのバイアス用電気接続を有する。
【0047】上部導電性電極52の下には、好適には単
極性阻止特性(unipolar blockingcharacteristics)を
有する第1電荷阻止層54が置かれる。上部導電性層5
2からのバイアス電圧HVと同じ極性を有する電荷キャ
リアの注入は阻止されるが、一方反対の極性の電荷キャ
リアの通過は阻止されず、それらは上部導電性層52に
移動し、そこに集められる。
【0048】光電変換層56がアモルファス・セレンで
ある場合、第1電荷阻止層54はアルカリをドープした
セレンから形成されてもよい。また、第1電荷阻止層5
4は、両方の極性の電荷キャリアに対して阻止特性を有
するサブミクロンの厚さの誘電体層であってもよい。光
電変換層56は好適には、直接変換X線感知材料(dire
ct conversion X-ray sensing material)としての役目
を果たすのに適するようにする特性を有する。その増感
とそれに続く入射放射線(incident radiation)への露
出の際、光電変換層56は、好適には電荷キャリアの平
均自由行程が層の所望の厚さより大きいような高い電荷
キャリア移動度と寿命を有する適切な数の抽出可能自由
電子正孔対を生成する。さらに、光電変換層56は好適
には一般に低い暗電流を生じる高い暗抵抗率を示し、そ
れによってX線撮像中この層にかかる電界を維持するこ
とができることが好ましい。さらに、光電変換層56は
好適には内部の電荷キャリアトラップサイト(charge c
arrier trap sites)の密度が低いことを特徴とする。
【0049】光電変換層56は、アモルファス・セレ
ン、セレン合金、ヨウ化鉛、酸化鉛、臭化タリウム、テ
ルル化カドミウム亜鉛、硫化カドミウム、ヨウ化水銀、
または当該放射線スペクトルで光電X線感度(photoele
ctric X-ray sensitivity)を示す何らかの他の適切な材
料を含むものであってもよい。通常医用撮像の用途で
は、X線光子エネルギースペクトルは18〜150ke
Vの範囲である。
【0050】認識されるように、その高い暗抵抗率の故
に、アモルファス・セレンが一般に光電変換層56のた
めに選択される材料と考えられる。しかし、以下詳細に
説明されるように、積算放射線データから直流成分を除
外することによって、画像検出モジュール30(図1)
のダイナミックレンジの許容できない部分を占めること
なく高い暗電流を有する材料が許容されるのは本発明の
特徴である。
【0051】好適には、光電変換層56の厚さは、以下
にさらに説明されるように、入射X線放射線束の少なく
とも50%の吸収が可能になるようなものである。例え
ば、アモルファス・セレンまたはセレン合金を使用する
場合、少なくとも50%の吸収を達成するために必要な
層の厚さは約30ミクロン(18keV)〜600ミク
ロン(150keV)の範囲である。従って、アモルフ
ァス・セレンが用いられる場合、例えば、乳房X線撮影
法、一般X線撮影法または蛍光透視法といった使用され
る個々の医用撮像の用途によって、光電変換層56の厚
さは100ミクロン(乳房X線撮影法)〜1000ミク
ロン(蛍光透視法)の範囲である。
【0052】光電変換層56の下には好適には単極性阻
止特性を有する第2電荷阻止層58が置かれる。ソリッ
ドステート・アクティブ・マトリックス・アレイ60か
らのバイアス電圧HVと反対の極性を有する電荷キャリ
アの注入は阻止されるが、一方バイアス電圧HVと同じ
極性を有する電荷キャリアの通過は阻止されず、それら
はソリッドステート・アクティブ・マトリックス・アレ
イ60に移動し、そこに集められる。
【0053】光電変換層56がアモルファス・セレンで
ある場合、単極性阻止特性を有する第2電荷阻止層58
はアモルファス三セレン化砒素(a−As.sub.2
Se.sub.3)から形成されてもよい。また、第
2電荷阻止層58は、両方の極性の電荷キャリアに対す
る阻止特性を有するサブミクロンの厚さの誘電体層であ
ってもよい。
【0054】ソリッドステート・アクティブ・マトリッ
クス・アレイ60は好適には、画像ピクセルに対応する
電荷蓄積コンデンサに関連する複数のアドレス可能電荷
蓄積マイクロプレートを備えている。各マイクロプレー
トの寸法はピクセルの感知エリアとピクセル占有率を決
定する。好適には、ピクセル占有率はできる限り高い。
アドレス可能電荷蓄積マイクロプレート及び蓄積コンデ
ンサの説明は、特に図6及び図8に関連して以下説明さ
れるとおりである。
【0055】支持基板62は好適にはX線センサ・アレ
イ50に対して電気絶縁、機械的支持及び寸法安定性を
提供し、ソリッドステート・アクティブ・マトリックス
・アレイ60及び層52〜58がその上に形成される基
礎の役目を果たす。支持基板62は好適には数ミリメー
トル厚(約1mm〜5mm)で、平坦で一般に無傷な上
部表面を有するガラス・パネルである。支持基板62の
ための適切な材料の例は“Corning glass
7059及び1737”である。支持基板62とソリッ
ドステート・アクティブ・マトリックス・アレイ60
は、撮像エリア全体の寸法に応じて、1つのパネルか、
または互いにタイル張りにして継ぎ合わされたいくつか
のパネルを備える。
【0056】X線撮像中、数百〜数千ボルト程度で高バ
イアス電圧HVを上部導電性層52に印加して、同じ極
性の異なったはるかに低いバイアス電圧をソリッドステ
ート・アクティブ・マトリックス・アレイ60のマイク
ロプレート(図示せず)に供給することによって、X線
センサ・アレイ50は好適には増感され(sensitize
d)、光電変換層56にかかる電界が維持される。
【0057】通常、HVの値は、光電変換層56にかか
る高いが持続可能な電界を生成するように選択される。
例えば、光電変換層56がアモルファス・セレンまたは
セレンベースの合金である場合、HVは好適には正の極
性を有し、望ましい電界強度は5〜30ボルト/ミクロ
ンの範囲であり、好適には10ボルト/ミクロンである
が、電界強度が高いほどX線放射に対する感度が増大す
る。
【0058】露出中、X線放射64は部分的に光電変換
層56によって吸収され、吸収された放射線は物体(例
えば、人体の解剖学的領域)の伝送変調X線画像(tran
smission modulated X-ray image)を表す。X線放射線
光子(X-ray radiation photons)は、光電変換層56の
X線感受性材料のバンドギャップよりエネルギーが高
く、光電変換層56に多数の自由電子/正孔対を生成
し、自由キャリアの合計数は画像様式X線パターンに空
間的に対応する。光電変換層56にかかっている電界
は、再結合の後に生き残ったそれらの生成された電子/
正孔対を、光電変換層56の平面に対して一般に垂直で
ある電界線にそって反対の方向に光電変換層56を移動
させる。
【0059】電界は好適には十分に強く、そのため空間
電荷効果(space charge effects)は無視でき、光電変
換層56の平面に対して垂直な直線電界線に沿って電荷
キャリアの移動が発生し、にじみまたは散乱、及びそれ
らに対応する画像空間解像度の低下を生じさせる電荷の
横向き運動(横方向の広がり)は事実上発生しない。従
って、光電変換層56全体にわたって層の厚さへの依存
は最小で高い空間解像度が通常維持される。
【0060】図示の例では正極性のバイアス電圧が上部
導電性層52に印加されるので、光電変換層56内に生
成される負の電荷キャリアは上部導電性層52の方向に
移動し、光電変換層56内に生成される正の電荷キャリ
アはソリッドステート・アクティブ・マトリックス・ア
レイ60のマイクロプレート(図示せず)の方向に移動
し、そこに蓄積される。以下に説明されるように、好適
にはマトリックスのアドレス指定がそのとき使用され
て、X線吸収の結果蓄積された電荷をマイクロプレート
(図示せず)から外部電子装置(図示せず)に転送さ
せ、従って伝送変調X線画像のデジタル表示を提供す
る。
【0061】認識されるように、放射線への露出中、画
像検出モジュール30(図1)は常に、衝突する放射線
がまず物体を通過した後画像検出モジュール30(図
1)に衝突するように、撮像されるべき物体に対して位
置が決められる。認識されるように、下に置かれる画像
検出モジュール30(図1)は、それが衝突する放射線
の下流側にある限り撮像されるべき物体の上に位置決め
されてもあるいは下でもよい。
【0062】ここで図3を参照すると、これは、本発明
の好適実施例による図2のソリッドステート・アクティ
ブ・マトリックス・アレイ60のある領域の概略を例示
したものである。ソリッドステート・アクティブ・マト
リックス・アレイ60(図2)には好適には、望ましい
形状のクラスタを規定する行と列に配置された複数の個
別電荷蓄積ピクセル要素100が含まれる。各ピクセル
要素100は好適には、導体層、半導体層及び誘電体層
を含むパターン成形多層構造を備えており、これは電荷
蓄積とピクセルのアドレス指定能力を提供する。ピクセ
ル要素100の構造と動作は好適には以下に図6〜図9
を参照して説明されるようなものである。行アドレス指
定と列読み出しを提供する外部電子装置が、特に図4を
参照して以下説明されるように、好適にはソリッドステ
ート・アクティブ・マトリックス・アレイ60(図2)
に結合される。外部電子装置の構造と動作は好適には図
6〜図9を参照して以下説明されるようなものである。
【0063】本発明の好適実施例によれば、各ピクセル
要素100には3つのI/O端子、すなわちアドレス指
定端子102、積算放射線データ出力端子104及び実
時間放射線データ出力端子106が含まれる。認識され
るように、従来技術で説明されるもののようなX線撮像
用のソリッドステート・アクティブ・マトリックス・ア
レイの場合、1つがアドレス指定用で1つが積算放射線
データ出力の提供用である2つのI/O端子が使用さ
れ、マトリックス・アレイから直接の実時間放射線デー
タ出力はない。
【0064】積算放射線データ読み出し中、ピクセル要
素100の行は通常、その行を構成するピクセル要素1
00のアドレス指定端子102に制御ラインCによって
与えられるアドレス指定信号A(図示せず)によって同
時にアドレス指定される。アドレス指定信号の受信によ
って、ピクセル要素100に格納された電荷が積算放射
線データ出力端子104を介して出力され、積算データ
ラインDIを介して外部読み出し電子装置(図示せず)
に転送される。この結果格納された電荷値が読み出さ
れ、ピクセル要素100がリセットされる。認識される
ように、積算放射線データ出力端子104を介して出力
される電荷は、以下に図6〜図9を参照して説明される
ように、前のリセット以来経過した時間中にピクセル要
素100が受けた放射線照射の合計を表す積算電荷値で
ある。
【0065】制御ラインCは、全ての所望のピクセル要
素100を含むフレームが読み出されるまでピクセル要
素100の行から情報を読み出すように順次作動し、そ
の結果X線画像が収集され、それに対応するデジタルX
線画像が生成される。動的撮像に対しては、高速アドレ
ス指定が使用され、積算電荷値のフレームを繰り返し読
み出す。例えば、蛍光透視法は、毎秒30フレームまで
の読み出し頻度を必要とする。蛍光透視法が通常必要と
する解像度は静的撮像より低いので、ピクセル要素10
0を切り捨てること(binning)によって空間解像度の低
下を犠牲にして速度を高めることを達成することができ
る。
【0066】本発明の好適実施例によれば、積算データ
読み出しと無関係に、各ピクセル要素100の実時間放
射線データ出力端子106はそのピクセル要素100へ
の実時間放射線衝突に対応する実時間電荷流れ情報を提
供し、それは露出に関する実時間データを提供するため
に使用することができる。定義によれば、実時間放射線
データはアドレス指定メカニズムを通して提供されるの
ではなく露出中直接出力される。好適には、ピクセル要
素100のクラスタは一般に、共通実時間データライン
DRを介して、そのクラスタでの実時間放射線衝突を表
す電荷の形態で実時間放射線データ出力を集合的に提供
する。従って、複数のクラスタは、対応する複数のそれ
ぞれのデータラインDRを介して電荷の形態でそれぞれ
の実時間放射線衝突データを出力する。実時間データラ
インDRは、電荷を積算し画像様式の実時間露出情報を
感知するための読み出し電子装置(図示せず)に結合さ
れる。
【0067】図3の実施例では、クラスタ108が9つ
のピクセル要素100を備える場合についてピクセル・
クラスタの配線とグループ分けが示されている。この場
合、画像様式の実時間放射線データの空間解像度は、各
々がクラスタ108に対応し、9つの基本ピクセル要素
100を備えるマクロピクセルによって規定される。1
つのクラスタを構成する実際の数は通常、図4を参照し
て以下説明されるようにして決定される。
【0068】クラスタ配線がピクセルの周囲を取り囲む
ような経路になっている図3に示すピクセルのグループ
分けは説明の目的のためだけであることに注意を要す
る。クラスタ配線は、基本ピクセル要素100の下を通
る経路としてもよく、また、孔があいていない領域では
電気絶縁を、そして穴のあいた領域では電気的接触を提
供する穴のあいた誘電体層を上に置くパターン成形導電
性層によって実施されてもよい。
【0069】認識されるように、本発明の好適実施例に
よれば、図6〜図7を参照して以下説明されるような積
算放射線データを減衰させたり、またはそれに干渉した
りすることなく実時間データが提供される。ソリッドス
テート・アクティブ・マトリックス・アレイ60に実時
間放射線感知機能を与えることで、外部のフォトタイマ
または自動露出制御(AEC)装置及び方法の必要が回
避される。このような装置を除去することで、撮像され
る物体から検出器を隔てる距離の短縮とそれに伴う画像
拡大倍率の低減が可能になる。さらに、ソリッドステー
ト・アクティブ・マトリックス・アレイ60のその複合
機能によって、それがない場合は異なったX線管KVp
値でのスペクトル感度の差を補償するために必要だった
較正と補正の必要が除去される。さらに、実時間放射線
感知機能を備えることで、以下に説明されるように撮像
が向上する。
【0070】ここで図4を参照すると、本発明の好適実
施例によって構成され動作する画像検出モジュール13
0の概略が例示されており、そこにはその一部を形成す
るX線センサ・アレイ140の部分裁断実体図が含まれ
ている。画像検出モジュール130は画像検出モジュー
ル30(図1)の役目を果たす。X線センサ・アレイ1
40は、X線センサ・アレイ50(図2)の役目を果た
し、行制御装置142と読み出し電子装置144と協働
することができる。
【0071】好適には、X線センサ・アレイ140は、
特に図2を参照して上記で説明されたような多層構造で
あり、上部から底部に、上部導電性層150、第1電荷
阻止層152、光電変換層154、第2電荷阻止層15
6、ソリッドステート・アクティブ・マトリックス・ア
レイ158及び支持基板160を有する層状スタック構
造を備えている。
【0072】上部導電性層150は好適には上部導電性
層52(図2)を参照して上記で説明されたようなもの
であり、バイアス電圧HVを上部導電性層150に印加
する外部高電圧電源(図示せず)へのバイアス用電気接
続を有する。第1電荷阻止層152、光電変換層15
4、第2電荷阻止層156、ソリッドステート・マトリ
ックス・アレイ158及び支持基板160は好適には、
それぞれ第1電荷阻止層54(図2)、光電変換層56
(図2)、第2電荷阻止層58(図2)、ソリッドステ
ート・マトリックス・アレイ60(図2)及び支持基板
62(図2)を参照して上記で説明されたようなもので
ある。
【0073】好適には、ソリッドステート・アクティブ
・マトリックス・アレイ158はマトリックスに配置さ
れた多数のピクセル要素162を備えている。ピクセル
要素162は図3の実施例のピクセル要素100の役目
を果たすことができる。一般X線撮影法に適した画像検
出モジュール130を得るために、43.18cm(1
7”)×43.18cm(17”)のイメージングエリア
が通常使用され、その各ピクセル要素162の寸法は好
ましくは100〜160ミクロンの範囲である。行アド
レス指定可能M×Mマトリックスに配置されたピクセル
要素162の合計数は3000×3000〜4500×
4500の間であり、これは3000〜4500の間の
読み出しチャネルに対応する。
【0074】実時間露出感知(real-time exposure sen
sing)の目的のために、基本ピクセル要素162はマク
ロピクセル164にクラスタ化(clustered)されてもよ
い。マクロピクセル164の数、従ってまた各マクロピ
クセル164中のピクセル要素162の数は、次の要素
を考慮して決定される。即ち、画像様式の実時間露出感
知では、マクロピクセル164の数を最大化してより多
くの空間情報を提供することが好適である。しかし、露
出制御の際必要になるように得られたデータを実時間で
処理する場合には、マクロピクセル164の数は、処理
時間を短縮するため制限されることが好ましい。さら
に、実時間露出データの信号対雑音比を増大させるため
に、比較的大きなマクロピクセルが好適である。
【0075】例えば、3000〜4500マクロピクセ
ルの間の合計M個のマクロピクセル164を有するマト
リックスを提供するクラスタ化設計(clustering schem
e)を選択する場合、画像様式の実時間露出感知のために
多数のマクロピクセルが必要であることと、実時間デー
タ処理のためにマクロピクセルの数の低減が必要である
こととの間のトレードオフを伴なう。
【0076】好適なクラスタ化配置によれば、M個のマ
クロピクセル164の各々にはM個のピクセル要素16
2が含まれる。マクロピクセル164は、Mの平方根の
行とMの平方根の列に配置される。例えば、基本ピクセ
ル要素162が幅100ミクロンである場合、43.1
8cm(17”)×43.18cm(17”)の撮像エリア
には通常4318×4318の基本ピクセル要素162
のアレーが含まれる。好適には4318のピクセル要素
162を含む、各マクロピクセル164の寸法は、約
6.5mm×6.5mmであり、65の行と65の列に
配置される。
【0077】露出中、実時間放射線データが、DRライ
ン(図3)を介してマクロピクセル164から電荷の形
態で出力され、各マクロピクセル164は専用DRライ
ン(図3)に連結される。電荷の形態の実時間放射線デ
ータは好適には、DRラインから、DR/DIセレクタ
170を経て、ライン出力チャネルLO−1〜LO−M
を経由して読み出し電子装置144に転送され、そこで
積算されて実時間露出データを提供する。認識されるよ
うに、DRライン(図3)の数とDIラインの数は好適
にはマクロピクセル164の数に等しい。
【0078】DR/DIセレクタ170は、DIライン
(図3)からの電荷の形態の積算放射線データと、DR
ライン(図3)からの電荷の形態の実時間放射線データ
のどちらがライン出力チャネルLO−1〜LO−Mに転
送されるかを決定する入力R及びIを介して制御され
る。DR/DIセレクタ170は好適には、特に図6及
び図8を参照して以下に説明されるようなM個の個別ソ
リッドステート・スイッチのリニア・アレイから構成さ
れる。各スイッチはDRラインまたはDIラインの何れ
かを対応するLOラインに接続する。DR/DIセレク
タ170の動作と基本アーキテクチャは好適には特に図
6及び図8を参照して以下に説明されるようなものであ
る。
【0079】好適には、DR/DIセレクタ170は、
好適にはソリッドステート・アクティブ・マトリックス
・アレイ158を製造するために使用されると同じソリ
ッドステート製造技術を使用して実施されるソリッドス
テート・アクティブ・マトリックス・アレイ158の一
体構成部分である。DR/DIセレクタ170をソリッ
ドステート・アクティブ・マトリックス・アレイ158
に組み込むことによって、読み出し電子装置144への
外部接続量は低く抑えられる。
【0080】また、DR/DIセレクタ170は、当業
技術分野で周知のチップオングラス(chip on glass)技
術を使用するなどして単結晶専用セレクタ(single cry
staldedicated selector)ASICをソリッドステート
・アクティブ・マトリックス・アレイ158に組み込む
ことで実施されてもよい。さらに別の代替案として、D
R/DIセレクタ170は読み出し電子装置144のA
SICの一部として実施されてもよい。これらの実施方
法は、さらに多くの数の外部接続が必要になるため、上
記で説明された一体構成の実施方法より望ましくない。
【0081】X線センサ・アレイ140からの読み出し
の説明に戻ると、電荷の形態の実時間放射線データは、
X線露出中X線センサ・アレイ140のマクロピクセル
164から読み出されるのが好適であることに注意を要
する。X線露出の終了に続いて、電荷の形態の積算デー
タのフレームが、行制御装置142を使用して順次行マ
トリックス・アドレス指定によってピクセル要素162
から読み出される。電荷の形態の積算データは、DIラ
インから、DR/DIセレクタ170を経て、ライン出
力チャネルLO−1〜LO−Mを経由し読み出し電子装
置144に転送される。
【0082】認識されるように、実時間放射線データは
好適には露出中に読み出され、積算データは露出の後読
み出されるので、読み出し電子装置144は実時間放射
線データの読み出しと積算放射線データの読み出しの両
方のために共有して使用されてもよく、従って画像検出
モジュール130は単純化される。読み出し電子装置1
44には好適には、合計少なくともMチャネルのカスケ
ード接続多チャネル・アナログASICが含まれる。各
多チャネル・アナログASICには好適には、多チャネ
ル低雑音電荷増幅段172、多チャネル・アナログ・サ
ンプルホールド段174、およびアナログマルチプレク
サ176が含まれる。
【0083】読み出し電子装置144には好適には、グ
ラウンド電位と調整可能電位Vrefの間で切り換え可
能でバイアスがかけられる浮動共通基準(floating com
monreference)178が含まれるが、Vrefはグラウ
ンド電位から数十ボルトの範囲の値である。浮動共通基
準178のバイアス電位は出力チャネルLO−1〜LO
−Mに現れる。
【0084】チャネルLO−1〜LO−Mからの電荷の
形態のデータは好適には並列で電荷増幅段172に流
れ、そこで電荷が積算される。好適には、各電荷増幅器
180には、積算データ読み出しのための第1利得レベ
ルと実時間データ読み出しのための第2利得レベルとい
った異なった動作モードのために望ましい利得レベルの
数に対応する数の積算コンデンサ182が含まれる。図
4に示される実施例では、2つの別個の値の積算コンデ
ンサ182が使用される。
【0085】電荷増幅段172の各電荷増幅器180は
好適にはラインLOを介してそのデータ入力を受信する
単1のチャネルに対応する。電荷増幅器180には好適
にはそのフィードバックに電荷リセット・スイッチ18
4も含まれる。電荷増幅器180は好適には、画像検出
モジュール130の制御装置(図示せず)によって与え
られるトリガによって共同でリセットされる。
【0086】後続の電荷リセットの間に各電荷増幅器1
80によって積算された電荷に対応する電圧値は多チャ
ネル・アナログ・サンプルホールド段174に並列に出
力され、それによってサンプリングされる。アナログマ
ルチプレクサ176はアナログ・サンプルホールド段1
74を順次アドレス指定し、そこからアナログデータを
シリアルに出力する。シリアルアナログデータ出力は、
好適には8〜14ビットの間の解像度スケール(resolu
tion scale)でA/D変換器186によってデジタルデ
ータに変換される。A/Dによって使用される解像度ス
ケールは、以下に説明されるように、Vrefが読み出
し中動的に調整されるか否かに依存する。Vrefが調
整される場合は、8ビットA/Dといった比較的低い解
像度スケールが利用される。そうでない場合は、より高
い解像度スケールが好適には利用される。好適には、A
/D変換器186はまた浮動共通基準178を基準とす
る。
【0087】アナログ電荷増幅段172がリセットされ
る速度とアナログ・サンプルホールド段174がサンプ
リングする速度は、画像検出モジュール130の制御装
置(図示せず)から受信される信号によって決定され
る。認識されるように、リセットとサンプリングの速度
は積算データと実時間データのどちらが読み出されるか
によって異なる。
【0088】ラインDRに沿って全てのマクロピクセル
から読み出される、電荷の形態の実時間放射線データ出
力は一般に、改善された自動露出制御を提供するシステ
ム・フィードバックとして使用され得る画像密度及びコ
ントラストに関する画像様式の実時間露出情報を提供す
る。さらに、画像様式の実時間露出情報は動的Vref
値を確立するために分析され、このVref値はオンザ
フライ(on-the-fly)で生成されるX線画像から直流成
分を除外する際有益である。
【0089】ここで図5(A)及び図5(B)を参照す
ると、これらは本発明の好適実施例によるVrefの決
定と画像検出モジュール130(図4)の動作を理解す
る際有用なX線画像のヒストグラムである。図5(A)
及び図5(B)は、それぞれ患者の2つの異なった当該
解剖学的領域(anatomical regions)の画像を表す、2
つの異なった合成X線画像ヒストグラム(synthetic X-
ray image histograms)H1及びH2を示す。各ヒスト
グラムH1及びH2は、各階調値(tone value)につい
て、その階調値を有する画像エリア中のピクセルの数を
示す。当業技術分野で周知のように、当該解剖学的領域
は通常特性ヒストグラム構成(characteristic histogr
am configuration)に関連する。
【0090】生成されるX線画像のヒストグラムが実時
間露出データと実時間処理を使用してオンザフライで分
析され、画像検出モジュール130(図4)のダイナミ
ックレンジの有効な拡大と自動階調スケール再マッピン
グを提供することは本発明の特徴である。さらに、本発
明の好適実施例によれば、オンザフライでのヒストグラ
ム分析は自動露出制御を提供するために使用される。
【0091】画像検出モジュール130(図4)のダイ
ナミックレンジは、ダイナミックレンジの下限では雑音
によって、またダイナミックレンジの上限では飽和によ
って決定される。上限では、ダイナミックレンジは、垂
直破線DSによって示される飽和前にX線センサ・アレ
イ140(図4)によって検出可能な最大信号、及び/
または垂直破線DEによって示される飽和前に読み出し
電子装置144(図4)によって検出可能な最大信号の
何れか小さい方によって決定される。ダイナミックレン
ジの下限は、X線センサ・アレイ140(図4)または
読み出し電子装置144(図4)に関連する雑音の何れ
か大きい方によって決定される。
【0092】図5(A)に示されるヒストグラムH1
は、飽和値DS及びDE以下であるため画像検出モジュ
ール130(図4)によって検出可能な最大階調値を有
する画像を表しているが、一方図5(B)に示されるヒ
ストグラムH2は飽和値DS及びDEを越えているの
で、本発明による有効なダイナミックレンジの拡大の実
施なしには検出できなかったものである。
【0093】本発明の好適実施例によれば、実時間露出
データは好ましくは図10及び図11を参照して以下に
説明されるようなアルゴリズムを使用してオンザフライ
で分析されて、ヒストグラムの最小階調値を決定する。
ヒストグラムの最小階調値は、露出中にVref(図
4)を調整し、従って生成されるX線画像のヒストグラ
ムを絶えず左側のグラフ原点の方向にシフトし、その結
果それぞれ図5(A)及び図5(B)に見られるように
ヒストグラムH1’およびH2’に平行移動させる効果
を有する、フィードバック信号を生成するために使用さ
れる。
【0094】ヒストグラムの平行移動はX線画像から直
流成分を除外することを表す。直流成分は画像情報に何
ら寄与せず、画像検出モジュール130(図4)のダイ
ナミックレンジの一部を占拠することになる。Vref
を動的に調整することで生成されるX線画像の直流成分
を減衰させ、ひいては画像検出モジュール130(図
4)のダイナミックレンジを拡大することができる一方
で、垂直破線DEによって示されるような比較的低いダ
イナミックレンジを有する読み出し電子装置144(図
4)を利用できるようにする。これによって比較的安価
で低雑音な読み出し電子装置144(図4)の使用が可
能になる。
【0095】認識されるように、本発明によって1桁の
大きさまでの放射線検出の有効ダイナミックレンジの拡
大が可能である。さらに、ヒストグラムの平行移動は自
動階調スケール再マッピング機能を提供し、それによっ
てX線画像のコントラストを読み出しおよび後処理のた
めの好適なスケールにする。ここで説明されるような階
調スケール再マッピングを提供することで、A/D変換
器186(図4)の解像度スケールは如何なる階調情報
をも失うことなく8ビット程度の低さに維持することが
できる。
【0096】本発明の代替実施例によれば、Vrefは
露出の前も、露出中および露出後も一定の静的な値を有
してもよい。この場合、画像検出モジュール130(図
4)の有効ダイナミックレンジは拡大されず、自動階調
スケール再マッピングは行われない。また、Vrefは
露出の前および露出中は一定であるが、露出の後積算デ
ータの読み出し中に適切な値に調整されるようにするこ
ともできる。この場合、垂直破線DSによって表される
X線センサ・アレイ140(図4)のダイナミックレン
ジは一定に留まり拡大されないが、DEによって表され
る画像検出モジュールのダイナミックレンジはDSによ
って設定される限度まで拡大される。この場合、画像読
み出しおよび後処理のための自動階調スケール再マッピ
ングは行われる。
【0097】ここで図6を参照すると、これは、本発明
の好適実施例による基本ピクセル要素200とチャネル
読み出し電子装置(channel readout electronics)20
1、及びそれらと共に有用な調整可能電源203の概略
回路図である。このようなピクセル要素200の行と列
は、チャネル読み出し電子装置201と共に、画像検出
モジュール30(図1)のX線センサ・アレイ50(図
2)または画像検出モジュール130(図4)のX線セ
ンサ・アレイ140(図4)といった、本発明の好適実
施例によって構成され動作する典型的なX線センサ・ア
レイに組み込まれている。
【0098】基本ピクセル要素200は、ピクセル要素
100(図3)またはピクセル要素162(図4)の役
目を果たすことができ、本発明の好適実施例による積算
放射線データと実時間放射線データを提供する。各ピク
セル要素200は好適には3つのI/O端子、すなわ
ち、図3のアドレス指定端子102に対応するアドレス
指定端子202、図3の積算データ出力端子104に対
応する積算データ出力端子204、及び図3の実時間放
射線データ出力端子106に対応する実時間放射線デー
タ出力端子206を有することができる。
【0099】光電変換層56(図2)に対応する光電変
換層(図示せず)は、上部導電性層52(図2)に対応
する上に置かれた連続上部電極208と、各々が好適に
は単一のピクセルに対応する多数の下に置かれたマイク
ロプレート210の間に配置されている。コンデンサC
Dが、連続上部電極208と各マイクロプレート210
の間の各ピクセルで規定される。
【0100】各マイクロプレート210は対抗電極21
1と共働し、それから誘電体層(図示せず)で隔てられ
ている。対抗電極211は好適には2つの別個の電極2
12及び214から構成される区分された電極である。
電極212は好適にはVrefに接続され、その値は、
以下に説明されるように実時間露出データ処理アルゴリ
ズムによる制御信号218によって制御される調整可能
外部電源203によって決定される。認識されるよう
に、単一外部電源203が電圧VrefをX線センサ・
アレイ50(図2)またはX線センサ・アレイ140
(図4)に与える。電極214は好適には実時間放射線
データ出力端子206を介してラインDRに接続され
る。
【0101】本発明の代替実施例によれば、対抗電極2
11はラインDRに直接接続された単一の区分化されな
い電極であってもよい。ピクセル電荷蓄積コンデンサC
Sはマイクロプレート210と対抗電極211の間に規
定される。好適には、図示の例のように、対抗電極21
1のために2つの別個の電極212及び214が使用さ
れる場合、ピクセル電荷蓄積コンデンサCSは2つのそ
れぞれ別個のコンデンサCS1及びCS2を備える。
【0102】コンデンサCSとCDの関係は好適には、
CSがCDより2〜3桁大きいというものである。CS
の静電容量がCS1とCS2の間で分割される場合、C
S2は好適にはCS1より1〜2桁大きさが小さく、特
に図4を参照して上記で説明されたマクロピクセルのク
ラスタ化計画と以下に説明されるような実時間データ読
み出しの望ましい利得とによって選択される。
【0103】好適には低雑音スイッチング・ダイオード
であるダイオード220と、好適には電界効果トランジ
スタのような低雑音スイッチング・トランジスタである
トランジスタ222がマイクロプレート210と直列に
接続される。以下説明されるような積算電荷読み出し
中、アドレス指定信号Aが制御ラインCに沿ってトラン
ジスタ222に提供されてマイクロプレート210をア
ドレス指定し、そこに蓄積された電荷が積算放射線デー
タ出力端子204を通して出力されるようにする。
【0104】複数のピクセル要素200は通常、X線セ
ンサ・アレイ50(図2)のソリッドステート・アクテ
ィブ・マトリックス・アレイ60(図2)またはX線セ
ンサアレイ140(図4)のソリッドステート・アクテ
ィブ・マトリックス・アレイ158(図4)のようなX
線センサ・アレイのソリッドステート・アクティブ・マ
トリックス・アレイの一部を形成する。ピクセル要素2
00の正確な三次元構造は、当業技術分野、特に平面パ
ネル・ディスプレイの分野で周知の標準水素化合アモル
ファス・シリコン(a−Si:H)またはポリシリコン
技術及び製造技術に基づくソリッドステート製造技術に
準拠することができる。また、ピクセル要素200は、
当業技術分野で周知のソリッドステート多結晶セレン化
カドミウムCe:Se技術および製造工程に基づいて実
施されることもできる。
【0105】さらに別の代替案として、ピクセル要素2
00は当業技術分野で周知のソリッドステート結晶回路
(solid state crystalline circuitry)に基づいて実施
されることも可能であり、その場合ソリッドステート・
アクティブ・マトリックス・アレイ(図示せず)には、
相互接続された別個のソリッドステート結晶回路でその
各々が複数のピクセル要素200を備えるもののモザイ
ク(mosaic)が含まれる。
【0106】各製造技術および設備は、ピクセル要素2
00を構成する電子回路を実現する独特の解決方法を有
し得ることが理解される。従って、本発明に従って、ピ
クセル要素の電気的構造だけを議論し、その三次元構造
は議論しないこととする。特に図3を参照して上記で説
明されたように、それぞれマクロピクセルおよびピクセ
ルから電荷信号を受信するラインDRおよびDIは、図
4のDR/DIセレクタ170のような役目を果たすD
R/DIセレクタ224に結合される。DR/DIセレ
クタには好適にはソリッドステート・トランジスタ・ス
イッチ226及び228が含まれ、これらはそれぞれ制
御信号R及びIを受信し、ラインDRからの実時間デー
タとラインDIからの積算データのどちらが、読み出し
電子装置144(図4)の単一チャネルを表わすチャネ
ル読み出し電子装置201に転送されるかを決定する。
【0107】チャネル読み出し電子装置201には通常
電荷増幅器230が含まれ、これは好適には、2つの別
個の利得を提供するために使用される2つの積分コンデ
ンサ231及び232を有する。以下に説明されるよう
に、望ましい利得に応じて積分コンデンサ231を電荷
増幅器230と切断または接続するためにソリッドステ
ート・スイッチ233が使用される。電荷増幅器230
はリセット・スイッチ234を使用してリセットされる
のが好適である。積分コンデンサおよびスイッチの数と
値を調整することで、2つより多い別個の利得を備えら
れることが認識される。
【0108】電荷増幅器230の入力235は、好適に
は非反転入力であり、好適には浮動共通基準236に接
続される。信号Tによってトリガされるソリッドステー
ト・スイッチ240は浮動共通基準236に印加される
バイアスを設定するために使用される。電荷増幅器23
0の入力237は、好適には反転入力であり、ラインD
Rからの電荷の形態の実時間放射線データか、またはラ
インDIからの電荷の形態の積算放射線データかの何れ
かを受信する。どちらの場合でも、電荷増幅器230は
出力電圧Voを供給し、従ってデータ読み出しを提供す
る。
【0109】ラインDIが入力237に接続されると
き、積算放射線データが電荷増幅器230に入力され、
そこから読み出される。スイッチ240は、浮動共通基
準236がグラウンド電位にバイアスされるような位置
になる。さらに、ソリッドステート・スイッチ233は
開であり、従って積分コンデンサ232だけが使用され
る。
【0110】ラインDRが入力237に接続されると
き、実時間放射線データが電荷増幅器230に入力さ
れ、そこから読み出される。スイッチ240は、Vre
fが浮動共通基準236に印加されるような状態にあ
る。さらに、スイッチ233は好適には閉であるので、
積分コンデンサ231及び232は両方とも接続され、
従って電荷増幅器230の利得を下げる。
【0111】認識されるように、各ラインDRは、特に
図4を参照して上記で説明されたように多数のピクセル
を備えるマクロピクセルからデータを運ぶ。ラインDR
が入力237に接続されているとき電荷増幅器230の
飽和を防止するため、ラインDRからの実時間露出デー
タの読み出し利得を低減しなければならない。利得の引
き下げは、上記で説明されたように対抗電極211を2
つの電極212及び214に区分してCSを2つの部分
CS1及びCS2に分割し、上記で説明されたようにC
S1とCS2の間の比を調整して、CS2からの実時間
放射線データだけをサンプリングすることで達成され
る。また、電荷増幅器230の読み出し利得がスイッチ
233を使用して選択され、利得をさらに低減し、実時
間データの望ましい合計読み出し利得を調整する。
【0112】チャネル読み出し電子装置201は好適に
は、特に図4を参照して上記で説明したようなASIC
で実施される。ここで説明されるようにVrefを動的
に調整することで、比較的低いダイナミックレンジのチ
ャネル読み出し電子装置201を、かなり高いダイナミ
ックレンジの画像検出モジュールで使用できるようにす
ることは本発明の特徴である。特に図5(A)及び図5
(B)を参照して上記で説明されたように、画像検出モ
ジュールの有効ダイナミックレンジはその読み出し電子
装置によって提供されるものより1桁高くすることがで
きる。これによって比較的安価な低雑音読み出し電子装
置を採用することが可能になる。
【0113】認識されるように、図4を参照して上記で
説明したように、DR/DIセレクタ224はソリッド
ステート・アクティブ・マトリックス・アレイの一部と
して実施されるか、またその代りにチャネル読み出し電
子装置201の一部として実施されてもよい。ここで図
7を参照すると、これは本発明の好適な実施例による、
読み出しサイクル中の図6のピクセル要素200とチャ
ネル読み出し電子装置201の動作を示すタイミング図
である。
【0114】図7に示されるように、読み出しサイクル
には通常2つの読み出し段階、すなわち、その間、電荷
の形態の実時間放射線データがラインDRから読み出さ
れている実時間読み出し段階と、その間、電荷の形態の
積算放射線データのフレームがラインDIから読み出さ
れている積算データ読み出し段階が含まれる。認識され
るように、蛍光透視法のような動的撮像の用途に適した
フレームレートを提供するため、読み出しサイクルの全
部または一部は、積算データの30フレーム/秒といっ
た適切に高いレートで周期的に繰り返される。
【0115】また、ある種の蛍光透視法の場合のよう
に、放射線露出が露出パルスではなくて一般に連続的で
ある場合に対しては、実時間データ読み出しから積算デ
ータ読み出しへの移行は所定の時間間隔で行われてもよ
い。認識されるように、信号I、T、R、AおよびRE
SETは好適にはアクティブ状態と非アクティブ状態を
有する。ここでの説明のため、アクティブ状態は「ハ
イ」と、非アクティブ状態は「ロー」と呼ぶ。
【0116】図6に示されるように、直流高電圧HV
は、読み出しサイクルの2つの段階を通じて上述のよう
に上部電極208に印加される。図7に示されるよう
に、図6を参照すると、実時間データ読み出しの開始前
に、信号Tはハイになってスイッチ240にトリガを与
え、電荷増幅器230の入力235に接続された浮動共
通基準236をVrefに接続させる。
【0117】信号Tがハイになった直後、実時間データ
読み出しが開始され、それに続いて浮動共通基準236
でバイアスVrefが固定すると、信号Rはハイになっ
てDR/DIセレクタ224のスイッチ226にトリガ
を与え、従ってラインDRを電荷増幅器230の入力2
37に接続する。信号Rはまたスイッチ233をトリガ
して積分コンデンサ231を電荷増幅器230に接続
し、適当な読み出し利得を提供する。Vrefは直接電
極212にバイアスをかけ、また電荷増幅器230を介
して電極214にバイアスをかける。すなわち、電極2
12及び214はどちらも実時間データ読み出し中Vr
efにバイアスをかけられ、一方ラインDIはDR/D
Iセレクタ224のスイッチ228を介してグラウンド
に接続される。
【0118】信号Rがハイになった後、X線センサ・ア
レイ140(図4)の全ての制御ラインCに印加される
信号Aはハイになり、各ピクセル要素200のトランジ
スタ222をターンオンにし、ダイオード220とトラ
ンジスタ222を通してコンデンサCSを完全に放電さ
せる。図7に見られるように、信号Aがハイになり、従
ってコンデンサCSを完全に放電させた後の短時間、V
refはゼロからマイナスΔSMAXの値まで傾斜して
下降する。特に図5(A)及び図5(B)の垂直破線D
Eに関連して上述したように、マイナスΔSMAXの値
は、電荷増幅器230によって読み出せる最大信号範囲
に関連する。Vrefの傾斜下降の結果、ダイオード2
20は逆バイアスをかけられ非導通となる。その結果、
そのとき、コンデンサCDは、HVにVrefの絶対値
をプラスした値にほぼ等しい値まで充電される。
【0119】Vrefが傾斜下降し安定すると、画像検
出モジュール30(図1)は放射線露出の準備が整う。
これは本発明の特徴であるが、図7に示されるように、
全ての制御ラインCに印加される信号Aは、放射線露出
完了後の短い時間までハイに留まり、これによってX線
センサ・アレイの各ピクセル要素200のトランジスタ
222(図6)を放射線への露出中ずっとオンにする。
【0120】放射線露出中、コンデンサCSに生ずる電
位VCSは、以下説明されるように絶えず上昇する。特
に図2を参照して上述したように、放射線露出によって
光電変換層内に電子/正孔対を発生させる。再結合を生
き残った電荷キャリアは電界線に沿って掃き出され、1
つの極性の電荷は上部電極208の方向に移動し反対の
極性の電荷はマイクロプレート210の方向に移動し、
それによってコンデンサCDを放電する。コンデンサC
Dの放電の量は、光電変換層のマイクロプレート210
に対応するエリアでの露出と、そこで発生する暗電流の
レベルとの関数である。
【0121】コンデンサCDの放電の結果、上部電極2
08と電極212及び214の間で電荷の再分配が生ず
るが、これはその間で電位差がHVとVrefによって
維持されているからである。電荷の再分配によって、各
ピクセル要素200に対応する各ピクセル蓄積コンデン
サCSは、そのピクセルの放射線露出と暗電流に対応す
る電位VCSに充電される。
【0122】説明の目的で、2つの異なった行に配置さ
れ異なった量の放射線に露出される2つの別個のピクセ
ルiとjの電位VCSが示されている。ピクセルiの電
位VCSはピクセルjの電位VCSより早く上昇し大き
いので、ピクセルiがピクセルjより大きな量の放射線
に露出されたことが示されていることが分かる。図7に
よって示されるように、電位VCSの上昇と同時に、値
Vrefは、以下に説明されるような画像様式の実時間
露出データ処理アルゴリズムにより、制御信号218
(図6)によってますます負の値に調整される。認識さ
れるように、Vrefの変化によるコンデンサCSの電
荷再分配は、CDがCSより充分に小さく、Vrefの
変化の大部分をCDが受け持つので無視できる。
【0123】動的Vref値の使用は本発明の好適な実
施例の特徴である。Vrefの値を調整することで、各
ピクセル要素200のVCSの最大値と、従ってX線セ
ンサ・アレイ140(図4)の飽和の前に検出され得る
X線放射線の最大量とが動的となり、生成されるX線画
像の関数となることができる。通常、直接の減衰されな
いX線露出を受けるピクセルのような、多量の放射線を
受けるピクセルで高いVCS電位が発生する。Vref
を調整することで、X線センサ・アレイ140(図4)
のダイナミックレンジが増大する。
【0124】本発明の好適実施例によれば、X線センサ
・アレイ140(図4)のピクセルの飽和は、このよう
なピクセルの結合値、Vref+VCSがグラウンドに
対して正になる時だけ生ずる。飽和の際、飽和したピク
セルのダイオード220は順方向にバイアスされ導通が
始まり、それによってマイクロプレート210に蓄積し
た過剰な電荷はラインDIを通じて漏洩し、流出する。
【0125】トランジスタ222がオンの間にダイオー
ド220を通じて過剰な電荷を流出させることの利点
は、ピクセル回路のアクティブ要素に対する過電圧が防
止されることである。ピクセル回路における過電圧の問
題は当業技術分野で周知であり、これはトランジスタの
破壊につながる。Leeの米国特許第5,313,06
6号は、X線感受性層と導電性層の間に配置された比較
的厚い誘電体層を使用することでトランジスタ破壊の問
題を克服する実施例を述べている。図6に述べた回路
は、動的撮像を妨げる厚い誘電体層を必要とせずにトラ
ンジスタ破壊の問題を除去することが分かる。すなわ
ち、本発明の好適実施例によれば、静的及び動的撮像に
対する過電圧自己抑制メカニズムが各ピクセル要素20
0に対して提供される。
【0126】認識されるように、図7に示されているよ
うに、露出の前に、VrefはΔSMAXに等しい負の
値まで低下し、この値は電荷増幅器230が飽和するこ
となく積分できる最大電荷信号に対応するものである。
従って、過剰な電荷は、蓄積された電荷の量が電荷増幅
器230の飽和値を越えるときだけ排出される。電荷増
幅器230の出力値Voは一般にVCSに対応し、以下
の方法で読み出される。
【0127】コンデンサCSを電位VCSに充電する
と、電荷再分配の結果、電荷は電極212及び214に
流れてそこで蓄積し、従って露出中マイクロプレート2
10に掃き出されそこに蓄積された電荷を反映する。電
極214に流れる電荷は、CSに流れる電荷全体のサン
プリングであり、電荷増幅器230を通って流れる。実
時間放射線データは電荷再分配の間電極214に流れる
電荷から読み出され、電荷蓄積コンデンサCSに蓄積さ
れる電荷を減少させないことは本発明の特徴である。従
って、X線画像を形成する積算電荷データは、以下に説
明されるように読み出され、実時間露出データ読み出し
によって減少または干渉されることはない。
【0128】電荷増幅器230は電極214に流れる電
荷を積分し、上述のように共通ラインDRに接続された
複数のピクセル要素200を含むマクロピクセルでの実
時間露出値に対応する出力値Voを提供する。好適に
は、出力値Voは所定のレートでリセット・スイッチ2
34をトリガするRESET信号によってリセットさ
れ、この所定のレートは好適には実時間データ読み出し
中一定に留まり、特に図10を参照して以下に説明され
るように決定される。出力値Voをリセットすることで
実時間データ読み出し中電荷増幅器230の飽和が防止
され、従って実時間放射線データの読み出しと共に積算
データの読み出しにも同じ電荷増幅器230が使用でき
るようになる。
【0129】図7に示されるように、露出の終了後、信
号Aはローになり、X線センサ・アレイを構成する各ピ
クセル要素200のトランジスタ222をターンオフに
し従って非導電性になるようにする。信号Aがローにな
った後、信号Rはローになってスイッチ226の状態が
切り換わり、それによってラインDRは電荷増幅器23
0の入力237から切り離され直接Vrefに接続され
る。信号Rもまたスイッチ233をトリガし、積分コン
デンサ231を電荷増幅器230から切り離し、従って
電荷増幅器230の利得を増大させる。
【0130】信号Rがローになった後、信号Tはローに
なってスイッチ240にトリガを与え、浮動共通基準2
36をVrefから切り離しグラウンドに接続させる。
Tがローになった直後、積算データ読み出しが開始す
る。信号Iはハイになってスイッチ228にトリガを与
え、ラインDIを電荷増幅器230の入力237に接続
する。
【0131】その後、図7に示されたように、Vref
はΔSMAXに等しい量だけ増大し、それによって行毎
のアドレス指定と積算データの読み出しの準備のためダ
イオード220に順方向バイアスをかける。認識される
ように、Vrefは積算データ読み出しの残りの期間中
一定に留まる。Vrefが増大し安定した後、全ての制
御ラインCに印加される信号Aはローになる。認識され
るように、積算データ読み出し中、信号Aは順次各制御
ラインCに印加され、行毎のアドレス指定を提供する。
信号Aはアドレス指定された行の各ピクセル要素200
のトランジスタ222をターンオンにし、以下のように
その蓄積コンデンサCSから電荷が読み出されることを
可能にする。
【0132】アドレス指定されたピクセルでは、露出中
コンデンサCSに蓄積された電荷がラインDIを介して
マイクロプレート210から電荷増幅器230に流れ
る。この電荷の流れの結果、アドレス指定された行のピ
クセルの電位VCSはVrefの絶対規定値(absolute
settled value)に達するまで低下するが、これはそれ
を越えるとダイオード220に逆バイアスがかけられて
非導通となり、マイクロプレート210からそれ以上電
荷が流れないように防止するという値である。電荷増幅
器230は流れる電荷を積分し、対応するVoの値を出
力する。
【0133】認識されるように、積算データ読み出し
中、各出力値Voは好適には単一ピクセルに対応する。
図7に見られるように、ピクセルiを含む行がアドレス
指定されてピクセルiの積算データがそこから読み出さ
れた後、ピクセルjを含む行がアドレス指定されピクセ
ルjの積算データがそこから読み出される。
【0134】出力値Voが電位VCSの一部だけを表す
のは本発明の特徴である。電位VCSの残りの部分は、
特に図5(A)及び図5(B)を参照して上記で説明さ
れたように何ら画像情報を伝えない直流成分を表す。画
像情報に寄与しない、直流成分に関連する電荷は除外さ
れる。直流成分を除外することで、X線画像に関連する
ヒストグラムは平行移動され、従って図5(A)及び図
5(B)を参照して上記で説明したように、読み出され
るX線画像のための自動階調スケール再マッピング機能
を提供する。
【0135】RESET信号は、積算データ読み出し中
に所定のトリガ・レートで与えられる電荷増幅器230
のリセットのためのトリガである。通常この所定のトリ
ガ・レートは望ましい行アドレス指定およびフレーム読
み出しレートに関連し、実時間データ読み出し中に使用
されるトリガ・レートとは異なる。電荷は順次アドレス
指定(sequential addressing)を通じてX線センサ・ア
レイの全ての行から読み出され、X線画像を表す積算デ
ータのフレームを与える。電荷が最終行から読み出され
た後、信号Iはローになってスイッチ240にトリガを
提供し、ラインDIを電荷増幅器230の入力から切り
離しグラウンドに接続する。
【0136】信号IがラインDIを切り離した後、信号
Tはハイになってスイッチ240にトリガを与え、Vr
efを浮動共通基準236に接続する。Vrefが浮動
共通基準236で固定された後、信号Rはハイになって
スイッチ226にトリガを与え、ラインDRを電荷増幅
器230の入力237に接続する。信号Rはまたスイッ
チ233を閉にし、従って電荷増幅器230の利得を低
下させる。
【0137】全ての制御ラインCに印加される信号Aが
ハイになると、X線センサ・アレイ140(図4)の各
ピクセル要素200のトランジスタ222をターンオン
させる。信号Aの上昇と同時に、Vrefはゼロまで傾
斜して上昇し、ダイオード220に順方向バイアスをか
け導電させる。Vrefの傾斜した上昇によってコンデ
ンサCSは完全に放電され、VCSはその最小値まで低
下する。認識されるように、CSからの電荷は、直流成
分を伴なうため積算データ読み出し中読まれなかったも
のであるが、この時点でマイクロプレート210からダ
イオード220と導通トランジスタ222を通じてライ
ンDIに沿ってグラウンドに漏出する。
【0138】各ピクセル要素200でのコンデンサCS
の完全放電の後、画像検出モジュール30(図1)はそ
の後の実時間データ読み出しサイクルに入るよう準備さ
れる。ここで図8を参照すると、これは、基本ピクセル
要素300、それと協働するチャネル読み出し電子装置
301、及びそれと共に有用な調整可能電源303の概
略回路図である。図8の構成は、上記で説明された図6
の構成の代替案である。このピクセル要素300とチャ
ネル読み出し電子装置301の行と列は、画像検出モジ
ュール30(図1)のX線センサ・アレイ50(図2)
または画像検出モジュール130(図4)のX線センサ
・アレイ140(図4)といった、本発明の好適実施例
によって構成され動作する典型的なX線センサ・アレイ
に組み込まれる。
【0139】基本ピクセル要素300は、ピクセル要素
100(図3)またはピクセル要素162(図4)の役
目を果たすことができ、本発明の好適実施例により積算
放射線データと実時間放射線データを提供する。各ピク
セル要素300は好適には3つのI/O端子、すなわ
ち、図3のアドレス指定端子102に対応し得るアドレ
ス指定端子302、図3の積算データ出力端子104に
対応し得る積算データ出力端子304、及び図3の実時
間放射線データ出力端子106に対応し得る実時間放射
線データ出力端子306を有する。
【0140】光電変換層56(図2)に対応し得る光電
変換層(図示せず)が、上部導電性層52(図2)に対
応し得る上に置かれた連続上部電極308と、各々が単
一ピクセルに対応し得る下に置かれた多数のマイクロプ
レート310の間に配置される。コンデンサCDは、連
続上部電極308と各マイクロプレート310の間の各
ピクセルで規定される。ピクセル電荷蓄積コンデンサC
Sは各マイクロプレート310と対抗電極311の間の
各ピクセルで規定され、対抗電極311は好適にはそれ
ぞれの電極312及び314に区分され、これによって
コンデンサCS1及びCS2を規定する。電極314は
好適には実時間放射線データ出力端子306を経由して
ラインDRに接続される。電極312は好適にはアドレ
ス指定端子302を経由して制御ラインCに接続され
る。
【0141】コンデンサCSとCDの関係は好適には、
CSがCDよりおよそ2〜3桁大きくなるようなもので
ある。CSの静電容量がCS1とCS2に分割される場
合、CS2は好適にはCS1より1〜2桁小さく、特
に、図4を参照して上記で説明されたマクロピクセルク
ラスタ化計画と、以下説明されるような実時間データ読
み出しの望ましい利得によって選定される。
【0142】マイクロプレート310は、好適には低雑
音スイッチング・ダイオードであるダイオード320を
経由して、積算放射線データ出力端子304からライン
DIに電荷または電流情報を出力する。認識されるよう
に、図8の実施例では、スイッチング・ダイオード32
0は有効にアドレス指定を行い、図6の実施例のような
低雑音トランジスタの必要を回避することができる。
【0143】複数のピクセル要素300は通常、X線セ
ンサ・アレイ50(図2)のソリッドステート・アクテ
ィブ・マトリックス・アレイ60(図2)またはX線セ
ンサ・アレイ140(図4)のソリッドステート・アク
ティブ・マトリックス・アレイ158(図4)といった
X線センサ・アレイのソリッドステート・アクティブ・
マトリックス・アレイの一部を形成する。ピクセル要素
300の正確な三次元構造は、当業技術分野、特に平面
パネル・ディスプレイの分野で周知の標準水素化合アモ
ルファス・シリコン(a−Si:H)またはポリシリコ
ン技術及び製造技術に基づくもののようなソリッドステ
ート製造技術に準拠するものであり得る。また、ピクセ
ル要素300は、当業技術分野で周知のソリッドステー
ト多結晶セレン化カドミウムCe:Se技術及び製造工
程に基づいて実施されてもよい。
【0144】さらに別の代替案として、ピクセル要素3
00は当業技術分野で周知のソリッドステート結晶回路
に基づいて実施されてもよく、その場合結果として得ら
れるソリッドステート・アクティブ・マトリックス・ア
レイには、各々複数のピクセル要素300を備える相互
接続された別個のソリッドステート結晶回路のモザイク
が含まれる。
【0145】各製造技術及び設備は、ピクセル要素30
0を構成する電子回路を実施することに対して固有の解
決法を有することができることが理解される。従って、
本発明の好適な実施例によるピクセル要素300の電気
的構造だけを議論し、その物理的構造は議論しないこと
とする。ラインDR及びDIは、好ましくは特に図3を
参照して上記で説明されたようにそれぞれマクロピクセ
ル及びピクセルから電荷信号を受信し、図4のDR/D
Iセレクタ170の役目を果たすことができるDR/D
Iセレクタ324に結合される。DR/DIセレクタに
は好適にはそれぞれ制御信号R及びIを受信するソリッ
ドステート・トランジスタ・スイッチ326及び328
が含まれ、読み出し電子装置144(図4)の単一チャ
ネルを表すことができるチャネル読み出し電子装置30
1にラインDRからの実時間データとラインDIからの
積算データのどちらが転送されるかが決定される。
【0146】チャネル読み出し電子装置301には通
常、好ましくは2つの別個の利得を提供するために使用
される2つの積分コンデンサ331及び332を有する
電荷増幅器330が含まれる。ソリッドステート・スイ
ッチ333は、以下説明されるように所望の利得に応じ
て積分コンデンサ331を電荷増幅器330から切り離
したり接続したりするために使用される。電荷増幅器3
30は好適にはリセット・スイッチ334を使用してリ
セットされる。認識されるように、積分コンデンサ及び
スイッチの数と値を選択することで2つより多くの異な
った利得が提供され得る。
【0147】電荷増幅器330の入力335は、好適に
は非反転入力であり、好適には浮動共通基準336に接
続される。信号Tによってトリガされるソリッドステー
ト・スイッチ340が、グラウンドとVrefの間で浮
動共通基準336を切り換えるために使用される。電荷
増幅器330の入力337は、好適には反転入力であ
り、ラインDRからの電荷の形態の実時間露出データ
か、またはラインDIからの電荷の形態の積算データか
の何れかを受信する。どちらの場合でも、電荷増幅器3
30は出力電圧Voを提供し、従ってデータ読み出しを
提供する。
【0148】ラインDIが入力337に接続されると
き、積算放射線データが電荷増幅器330に入力され、
そこから読み出される。スイッチ340は、浮動共通基
準336がVrefにバイアスされるような位置にな
る。さらに、ソリッドステート・スイッチ333は開で
あるので積分コンデンサ332だけが好適に使用され
る。ラインDRが入力337に接続されるとき、実時間
放射線データが電荷増幅器330に入力され、そこから
読み出される。スイッチ340は、浮動共通基準336
がグラウンド電位を受け取るような状態にある。スイッ
チ333は好適には閉であるので、積分コンデンサ33
1及び332の両方が使用され、従って電荷増幅器33
0の利得を下げる。
【0149】認識されるように、各ラインDRは、特に
図4を参照して上記で説明されたように多数のピクセル
を備えるマクロピクセルからデータを運ぶ。ラインDR
が入力337に接続されているとき電荷増幅器330の
飽和を防止するために、ラインDRからの実時間露出デ
ータの読み出し利得を低減しなければならない。利得の
引き下げは、上記で説明されたように対抗電極311を
2つの電極312及び314に分割し、従ってCSを2
つの部分CS1及びCS2に分割し、上記で説明された
ようにCS1とCS2の間の比を制御して、CS2から
の実時間放射線データだけをサンプリングすることで達
成される。また、電荷増幅器330の読み出し利得がス
イッチ333を使用して選択され、利得をさらに低減し
実時間データの所望の合計読み出し利得を調整すること
ができる。
【0150】チャネル読み出し電子装置301は好まし
くは、特に図4を参照して上記で説明したようにASI
Cで実施される。認識されるように、図4を参照して上
記で説明したように、DR/DIセレクタ324はソリ
ッドステート・アクティブ・マトリックス・アレイの一
部として実施されるか、またチャネル読み出し電子装置
301の一部として実施されることができる。
【0151】ここで図9を参照すると、これは、本発明
の好適な代替実施例による、読み出しサイクル中の図8
のピクセル要素300とチャネル読み出し電子装置30
1の動作を示すタイミング図である。図9に示されるよ
うに、読み出しサイクルには通常2つの読み出し段階、
すなわち、その間、実時間放射線データがラインDRか
ら読み出される実時間データ読み出し段階と、その間、
積算放射線データのフレームがラインDIから読み出さ
れる積算データ読み出し段階が含まれる。認識されるよ
うに、蛍光透視法のような動的撮像の用途に適したフレ
ームレートを提供するために、読み出しサイクルの全部
または一部が、積算データの30フレーム/秒といった
適当に高いレートで定期的に繰り返され得る。
【0152】また、ある種の蛍光透視法の場合のよう
に、放射線露出が一般に露出パルスとは対照的に連続的
である場合、実時間データ読み出しから積算データ読み
出しへの移行は所定の時間間隔で行われ得る。認識され
るように、信号I、T、R、A及びRESETは好適に
はアクティブ状態と非アクティブ状態を有する。ここで
の説明のため、アクティブ状態を「ハイ」と呼び、非ア
クティブ状態を「ロー」と呼ぶ。
【0153】図8に示されるように、直流高電圧HV
は、読み出しサイクルの両方の段階中を通して上部電極
308に印加される。図9に示されるように、図8を参
照すると、実時間データ読み出しの開始前に、信号Tは
ハイになってスイッチ340にトリガを提供し、電荷増
幅器330の入力335に接続された浮動共通基準33
6をグラウンドに接続し、従って電極314をグラウン
ドに接続する。
【0154】信号Tがハイになった直後、実時間データ
読み出しの開始と、それに続く浮動共通基準336への
グラウンド接続の確定で、信号RはハイになってDR/
DIセレクタ324のスイッチ326にトリガを提供
し、従って、ラインDRを電荷増幅器330の入力33
7に接続する。信号Rはまたスイッチ333をトリガし
て積分コンデンサ331を電荷増幅器330に接続し、
適当な読み出し利得を提供する。制御ラインCに印加さ
れる信号Aはグラウンド電位に維持されるので、電極3
12と電極314の両方は実時間データ読み出し中電荷
増幅器330を経由してグラウンドに接続され、一方、
ラインDIはDR/DIセレクタ324のスイッチ32
8を経由してVrefに接続される。
【0155】信号Rがハイになった後、Vrefはゼロ
からΔSMAXの値まで傾斜をもって上昇する。特に図
5(A)及び図5(B)の垂直破線のラインDRを参照
して上記で説明されたように、値ΔSMAXは、電荷増
幅器330によって読み出せる最大信号範囲に関連す
る。Vrefの傾斜上昇の結果、ダイオード320は逆
バイアスをかけられ非導通となる。その結果、コンデン
サCDはHVプラスVrefにほぼ等しい値まで充電さ
れる。
【0156】Vrefが確定した後、放射線露出が開始
される。特に図2を参照して上記で説明されたように、
放射線露出によって、電子/正孔の対が光電変換層内に
生成される。再結合を生き残った電荷キャリアは電界線
に沿って運ばれ、1つの極性の電荷は上部電極308の
方向に移動し反対の極性の電荷はマイクロプレート31
0の方向に移動し、それによってコンデンサCDを放電
する。コンデンサCDの放電の量は、光電変換層の、マ
イクロプレート310に対応する範囲での露出と、そこ
で発生する暗電流のレベルとの関数である。
【0157】コンデンサCDの放電の結果として、電位
差がHVとVrefによってその間に維持されているの
で、上部電極308と電極312及び314の間で電荷
の再分配が生ずる。電荷の再分配によって、各ピクセル
要素300に対応する各ピクセル蓄積コンデンサCS
は、そのピクセルでの放射線露出と暗電流に対応する電
位VCSまで充電される。
【0158】認識されるように、露出中及びピクセル・
アドレス指定までは、コンデンサCS1の電圧VCS1
とコンデンサCS2の電圧VCS2は、コンデンサCS
の電圧VCSに等しい。ピクセル・アドレス指定中は、
VCS1はVCS2と異なる。VCS1は積算データ読
み出しに関連し、データ読み出しサイクルにより多く関
係するので、図9ではVCS1だけが示されている。
【0159】説明の目的で、2つの別個の行に配置され
異なった量の放射線にさらされた2つの別個のピクセル
i及びjの電位VCS1が示されている。ピクセルiの
電位VCS1はピクセルjの電位VCS1より急速かつ
大きく上昇するので、ピクセルiがピクセルjより多く
の量の放射線にさらされたことを示していることが見ら
れる。
【0160】図9によって示されるように、電位VCS
1の上昇と同時に、値Vrefは、以下説明されるよう
な画像様式の実時間露出データ処理アルゴリズムによ
り、制御信号338(図8)によってますます正の値に
調整される。認識されるように、Vrefの変化による
コンデンサCSの電荷再分配は、CDがCSよりはるか
に小さく、Vrefの変化の大部分を受け持つので無視
できる。
【0161】動的Vref値の使用は本発明の好適実施
例の特徴である。値Vrefを調整することで、各ピク
セル要素300でのVCS1の最大値、従ってX線セン
サ・アレイ140(図4)の飽和の前に検出され得るX
線放射線の最大量は動的となり、生成されるX線画像の
関数となる。通常、直接の、減衰されないX線露出を受
けるピクセルのような高い放射線量を受けるピクセルで
高いVCS1電位が生ずる。Vrefを調整することに
よって、X線センサ・アレイ140(図4)のダイナミ
ックレンジが増大する。
【0162】本発明の好適実施例によれば、X線センサ
・アレイ140(図4)のピクセルの飽和は、このよう
なピクセルの結合値、Vref−VCSがグラウンドに
対して正になる時だけ生ずる。飽和の際、飽和したピク
セルのダイオード320は順方向バイアスがかけられ導
通し始めるので、マイクロプレート310に蓄積した過
剰の電荷はラインDIを通じて漏れて流出する。
【0163】ダイオード320を通して過剰な電荷を流
出させることの利点は、ピクセル回路のアクティブ要素
に対する過電圧が防止されることである。ピクセル回路
における過電圧の問題は当業技術分野で周知であり、回
路の破壊につながる。実時間放射線データ読み出し中、
電荷増幅器330は、以下の方法でピクセル要素300
のグループを含むマクロピクセルでの放射線露出の量に
対応する値Voを出力する。
【0164】電荷再分配の結果、電荷は電極312及び
314に流れてそこに蓄積し、ひいては露出中マイクロ
プレート310に運ばれそこに蓄積された電荷を反映す
る。電極314に流れる電荷は、CSに流れる電荷全体
のサンプリングであり、電荷増幅器330を通じて流れ
る。電荷増幅器330はラインDRを通じてマクロピク
セルの全ての電極314に流れる電荷を積分し、上記で
説明されたようにマクロピクセルの実時間露出値に対応
する出力値Voを提供する。
【0165】好適には、出力値Voは所定のレートでリ
セット・スイッチ334をトリガするRESET信号に
よってリセットされ、この所定のレートは好適には実時
間データ読み出し中一定に留まり、特に図10を参照し
て以下説明されるように決定される。出力値Voをリセ
ットすることで実時間放射線データ読み出し中の電荷増
幅器330の飽和が防止され、従って、実時間放射線デ
ータの読み出しと共に積算データの読み出しにも同じ電
荷増幅器330が使用できるようになる。
【0166】露出の終了に続いて、信号Rは図9に示さ
れるようにローになり、スイッチ326をトリガするの
で、ラインDRは電荷増幅器330の入力337から切
断され直接グラウンドに接続される。信号Rはまたスイ
ッチ333をトリガするので、積分コンデンサ331は
電荷増幅器330から切断され、電荷増幅器330の利
得が増大する。
【0167】信号Rがローになった後、信号Tはローに
なってスイッチ340にトリガを提供し、浮動共通基準
336をVrefに接続する。浮動共通基準336でV
refが安定した後、信号Iはハイになってスイッチ3
28にトリガを提供し、ラインDIを電荷増幅器330
の入力337に接続する。積算データ読み出しが、信号
Aによる行毎の行アドレス指定を通じて開始し、信号A
は所定のアドレス指定レートで順次制御ラインCをアド
レス指定する。行をアドレス指定するため、信号Aは急
傾斜でΔSMAXの値となり、アドレス指定された行の
ピクセル要素300のダイオード320が順方向バイア
スされる。認識されるように、Vrefは積算データ読
み出し中一定である。
【0168】アドレス指定されたピクセルでは、露出中
コンデンサCS1に蓄積された電荷がラインDIを通じ
てマイクロプレート310から電荷増幅器330に流れ
る。この電荷流れの結果として、アドレス指定された行
のピクセル要素300の電位VCS1は値(Vref−
ΔSMAX)まで低下するが、この値は、それ以下では
ダイオード320が逆バイアスをかけられ非導通となる
ので、マイクロプレート310からそれ以上電荷が流れ
ることを防止するという値である。電荷増幅器330は
流れる電荷を積分し、電圧値Voを出力する。
【0169】認識されるように、積算データ読み出し段
階では、電荷増幅器330の各出力値Voは好適には単
一ピクセルのデータに対応する。図9に見られるよう
に、ピクセルjを含む行の前にピクセルiを含む行から
の積算データがアドレス指定され、それに関連する積算
データを出力する。出力値Voが電位VCS1の一部だ
けを表すのが本発明の特徴である。電位VCS1の残り
の部分は、特に図5(A)及び図5(B)を参照して上
記で説明されたように何ら画像情報を伝えない直流成分
を表す。画像情報に寄与しない、直流成分に関連する電
荷は除外される。直流成分を除外することで、X線画像
に関連するヒストグラムは平行移動され、図5(B)を
参照して上記で説明されたように、読み出されるX線画
像に関する自動階調スケール再マッピング機能を提供す
る。
【0170】RESET信号は、積算データ読み出し中
所定のトリガ・レートで供給される電荷増幅器330の
リセットに関するトリガである。通常この所定のトリガ
・レートは所望の行アドレス指定及びフレーム読み出し
レートに関連し、実時間データ読み出し中に使用される
トリガ・レートとは異なる。電荷は制御ラインCを経由
して順次アドレス指定を通じて全ての行から読み出さ
れ、X線画像を表す積算データのフレームを提供する。
電荷が最終行から読み出された直後に、信号Iはローに
なってスイッチ328にトリガを提供し、ラインDIを
電荷増幅器330の入力337から切り離しグラウンド
に接続する。
【0171】信号IがラインDIを切り離した後、信号
Tはハイになってスイッチ340にトリガを提供し、V
refを浮動共通基準336に接続する。Vrefが浮
動共通基準336で安定した後、信号Rはハイになって
スイッチ326にトリガを提供し、ラインDRを電荷増
幅器330の入力337に接続する。信号Rはまたスイ
ッチ333を閉にし、従って、電荷増幅器330の利得
を下げる。
【0172】信号Rがハイになった後、Vrefはゼロ
まで傾斜下降してダイオード320に順方向バイアスが
かかるようにして導通させる。Vrefの傾斜下降によ
ってコンデンサCSは完全放電され、VCSはその最小
値まで低下する。認識されるように、直流成分に関連す
るため積算データ読み出し中は読み出されなかったCS
1からの電荷と、CS2からの電荷は、この時マイクロ
プレート310からダイオード320を通じてラインD
Iに沿って、このときグラウンド電位にあるVrefに
漏出する。
【0173】各ピクセル要素300のコンデンサCSの
完全放電後、システムはその後の実時間データ読み出し
サイクルに入るよう準備される。ここで図10を参照す
ると、これは、本発明の好適実施例によって画像様式の
実時間露出データを処理し、改良型線量制御とVref
値を提供するアルゴリズムのステップを例示するブロッ
ク図である。Vref値は、上記で説明されたように放
射線検出の有効なダイナミックレンジの拡大とX線画像
のための自動階調スケール再マッピング機能を提供す
る。
【0174】認識されるように、ここで説明されるアル
ゴリズムはシステム・ホスト・コンピュータ34(図
1)に存在するデータ・プロセッサの実時間部によって
X線露出中に実行される。通常一般X線撮影法で実行さ
れる様々な種類の試験に関連する露出分析基準はシステ
ム・ホスト・コンピュータ34(図1)の検査ライブラ
リ・データベースに保存されており、定期的に更新され
る。
【0175】露出の前に、実行される個々の検査に関連
する露出分析基準が好適にはブロック396に示される
ように検査ライブラリ・データベースから検索される。
検査ライブラリ・データベースから検索される露出分析
基準は、実行されるべき検査の種類と、解剖学的領域、
患者の体格等といった詳細に対応する。検索された露出
分析基準に基づいて、フレーム取り込みと読み出しリセ
ットのためのトリガが所定のレートでブロック398に
よって示されるように生成される。特に図7及び図9を
参照して上記で説明されるように、RESET信号のた
めの出力トリガも所定のレートで提供される。
【0176】RESETトリガ・レートは好適には、露
出分析基準の一部として検索される最大予想露出持続期
間の関数である。実時間露出データを処理するために、
露出持続期間と無関係に一般に一定の数のフレームを
「取り込み」することが望ましい。従って、最大予想露
出が短い場合、適当な数のフレームを取り込むためにト
リガ・レートが通常増大させられる。
【0177】RESETレートは最大予想露出持続期間
と読み出し電子装置の電荷増幅器のダイナミックレンジ
に基づいて決定され、上記で説明されたように露出中の
読み出し飽和を防止する。露出中、実時間露出データの
フレーム毎の取り込みがブロック400によって示され
るように行われる。各フレームは好適には、特に図7及
び図9を参照して上記で説明されたように、前の読み出
しのリセット以来蓄積された、画像検出モジュール30
(図1)の全てのマクロピクセルからの電荷の形態の実
時間露出データを備えている。
【0178】ブロック402に示されるように、取り込
みされたデータは当業技術分野で周知の方法で較正さ
れ、オフセットと利得の変化が補償される。各読み出し
RESETで、サンプリングされた実時間露出データの
前に取り込みされたフレームはブロック404に示され
るように保存される。ブロック406に示されるよう
に、取り込みされた新しい各フレームについて、構成機
能(composing function)が実行され、最新の取り込み
されたフレームが保存されたフレーム情報と結合され
る。
【0179】露出中に生成された構成済データ・フレー
ム(composed data frame)は、ブロック408に示され
るように被照射フィールド境界(irradiated field bor
der)の検出に使用される。被照射フィールドは好適に
は、撮像されるべき物体によって変調された1次X線放
射線が直接衝突する画像検出モジュール30(図1)の
矩形の範囲である。
【0180】被照射フィールドの境界は調整可能であ
り、通常、被照射フィールドが当該領域全体を含むよう
に撮像される当該領域にしたがってコリメータ24(図
1)によって規定される。さらに、被照射フィールドに
は最大露出を受ける背景領域が含まれるが、これは通常
減衰されないX線が衝突する(物体なしで)背景領域で
ある。
【0181】認識されるように、撮像される物体からの
放射線散乱によって発生する2次X線放射線はコリメー
タによって制限されない。放射線散乱は散乱防止格子3
2(図1)を使用して低減することができ、通常被照射
フィールド内外で画像検出モジュール30(図1)に衝
突する。この散乱の結果、物体の最大減衰に対応する被
照射フィールド内の最小露出値は、場合によっては被照
射フィールド境界外の露出値より低いことがある。
【0182】本発明によって説明された境界検出方法
は、画像検出モジュール30(図1)の各行及び各列に
沿った最大露出値の検出に基づいている。被照射フィー
ルドを横断しない行と列は、被照射フィールドを横断す
る行と列よりはるかに低い最大露出値を有する。ブロッ
ク408に示される被照射フィールド境界の検出は、本
発明の好適実施例による被照射フィールド境界の検出の
ステップを詳細に説明する図11をさらに参照すること
によって理解される。
【0183】また、本発明の好適実施例による境界検出
ステップを理解する際有用なグラフによる例示である図
12(A)及び図12(B)も参照される。図11に見
られるように、好適にはX×Yマクロピクセルのマトリ
ックスを備える上記で説明されたような構成済データ・
フレームが、ブロック410で示されるようにロードさ
れる。好適には、XとYの積はマクロピクセルMの合計
数に等しい。
【0184】ローディングに続いて、各行iの各マクロ
ピクセルの露出値が評価され、行iに対する最大露出値
Xi(MAX)が決定される。ブロック412によって
示されるように、全ての行の最大露出値が計算され、全
ての行に対するSXi(MAX)値を備えるベクトルが生
成される。サンプル結果ベクトル(sample resultingve
ctor)の値が図12(A)に示される。
【0185】評価に続いて、各列jの各マクロピクセル
の露出値が評価され、列jに対する最大露出値SYj(M
AX)が決定される。全ての列の最大露出値が計算さ
れ、ブロック414によって示されるように全ての列に
対するSYj(MAX)値を含むベクトルが生成される。
サンプル結果ベクトルの値が図12(B)に示される。
各ベクトルSXi(MAX)とSYj(MAX)は、しきい
値弁別基準によって、要素毎に第1ベクトル要素から最
終ベクトル要素までとその最終要素からその第1要素ま
で分析され、所定のしきい値が交差する2つの行Xa及
びXbと2つの列Ya及びYbを決定し、それによって
ブロック416によって示され図11に図示されるよう
に被照射フィールドの境界を規定する。認識されるよう
に、被照射フィールドを規定する各境界は好適には±1
マクロピクセルの位置決め精度で決定される。
【0186】ベクトル最大値を使用する、または平均最
大ピーク値を使用して線量正規化しきい値を提供すると
いった、しきい値弁別基準を決定する様々な方法が実現
され得る。また、露出中に被照射フィールドを決定する
他の方法も使用することができる。通常一般X線撮影法
では、画像検出モジュール30(図1)のアクティブ範
囲は43.18cm(17”)×43.18cm(17”)
で一定である。周知のように、検査には多様なさらに小
さい撮像範囲が必要であるが、これはスクリーン/フィ
ルム・システムの場合、小型のカセットを使用する、ま
たは風景や人物の撮像のためのカセットを設置すること
によって達成されるであろう。デジタル撮像の場合、被
照射フィールド境界を決定し、フィールド境界外の範囲
であり、従って無関係な範囲からデータを除外する能力
によって、以下説明されるようにデータ分析のさらに良
好な精度が提供される。
【0187】図13の例示では、被照射フィールドを構
成するマクロピクセルの広域クラスタが参照番号418
によって示される。参照番号419は、図10を参照し
て以下説明されるような被照射フィールドの境界内のマ
クロピクセルの領域クラスタを示す。認識されるよう
に、広域クラスタ418は通常ヒストグラム分析のため
に使用され、領域クラスタ419は通常以下説明される
ように密度分析のために使用される。
【0188】図10に戻ると、被照射フィールド境界の
決定に続くステップは、ブロック420に示される広域
マクロピクセル・マップと、ブロック422によって示
される領域マクロピクセル・マップの生成である。広域
マクロピクセル・マップは広域クラスタ418(図1
3)内の全てのマクロピクセルの露出階調値(explosur
e tone valne)を含み、一方領域マクロピクセル・マッ
プは領域クラスタ419(図13)の露出階調値を含
む。
【0189】領域クラスタ419(図13)の位置は画
像検出モジュール30(図1)に対して一定であること
ができる。代替的または追加的に、領域クラスタ419
(図13)の位置は被照射フィールド原点に対して調整
可能とすることもできる。領域クラスタ419(図1
3)を形成するよう選択されるマクロピクセルは、ブロ
ック396に示されるように、実行されるべき検査の種
類に応じた露出分析基準によって決定され得る。すなわ
ち、検査の種類は各々、個々の検査に対してより高い精
度の露出感知を提供する固有の領域クラスタスキームに
関連する。
【0190】露出中、広域及び/または1つかそれ以上
の領域マクロピクセル・マップは、ブロック396によ
って示されるように実行されるべき検査に応じて検査ラ
イブラリから検索される露出分析基準に対して、ブロッ
ク424によって示されるように比較分析される。例え
ば、分析はヒストグラム比較に基づき、当該領域の画像
コントラストが診断目的のために許容可能な値に達する
露出持続期間を提供する。所望のコントラスト・レベル
が達成されると、露出は好適には、ブロック426によ
って示されるように、露出終了信号をX線発生器40
(図1)に送信することで終了する。また、露出パラメ
ータがX線発生器40(図1)の操作卓(図示せず)に
入力される場合、露出終了信号はX線発生器40(図
1)を制御せず、終了は露出終了信号に基づかない従来
の方法で実行される。
【0191】実際の露出の持続期間は、通常上記で論じ
られた最大予想露出時間より短く、そのアルゴリズムの
出力によって制御され、自動露出制御としても知られる
線量制御を提供する。認識されるように、実際の露出の
持続期間が最大予想露出時間を越えることが可能になる
場合はなく、撮像システムの安全な動作が保証される。
【0192】本発明の好適実施例によれば、画像様式の
照射データは実時間で利用可能なので、広域マクロピク
セル・マップの画像コントラスト及び/または領域マク
ロピクセル・マップの密度レベルを決定する実時間画像
分析のための適当な周知の方法が本発明の好適実施例で
実施され、自動露出制御のために使用される。露出制御
に加えて、広域マクロピクセル・マップのヒストグラム
が分析され、図5(A)及び図5(B)を参照して上記
で説明されたような被照射フィールド内の動的最小露出
レベルを決定する。最小露出レベルは、X線露出中のあ
る任意の時点で、ブロック428によって示されるよう
にVrefの値を制御及び設定するために使用される。
Vrefの制御は調整可能電源203(図6)または調
整可能電源303(図8)に出力され、Vrefの値を
動的に調整することで生成されるX線画像から直流成分
を除外し、上記で説明されたように放射線検出のダイナ
ミックレンジを拡大すると共にX線画像の読み出し及び
後処理のための自動階調スケール再マッピング機能を提
供する。
【0193】認識されるように、従来技術のソリッドス
テート・デジタルX線装置からX線画像を読み出しする
際、表示または印刷可能な画像を生成するために生デー
タの大きな画像処理が通常必要である。画像処理の量
は、処理される基本ピクセルの量と、通常12〜16ビ
ットである、各ピクセルに関連するビットの数とのため
に大きなものになる。
【0194】本発明の好適実施例によれば、露出後のX
線画像読み出しと画像処理は、被照射フィールド境界が
露出中に検出され画像読み出し及び後処理の間被照射フ
ィールドの外のピクセルを無視することができるという
事実のために単純化される。画像処理はVrefの機構
によって発生する自動階調スケール再マッピングによっ
てさらに単純化され加速される。認識されるように、上
記で説明されたように、Vrefを使用して階調スケー
ル再マッピングを提供する場合、アナログX線画像をデ
ジタルX線画像に変換する際使用されるピクセル毎のビ
ット数は8ビットに削減される。
【0195】当業技術分野に熟練した者によって、本発
明は上記で説明されたものに制限されるものではないこ
とが認識される。本発明の範囲には、上記の開示を読む
際当業技術分野に熟練した者に想起され、従来技術にな
い様々な特徴及びそれに対する修正及び追加の組合せ及
び副次的組合せが含まれる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好適な実施例による高度画像検出モジ
ュールを組み込んだデジタルX線システムを例示する図
である。
【図2】本発明の好適な実施例による図1の画像検出モ
ジュールの一部を形成するX線センサ・アレイを例示す
る図である。
【図3】本発明の好適な実施例による図2のソリッドス
テート・アクティブ・マトリックス・アレイのある領域
を概略例示する図である。
【図4】本発明の好適な実施例によって構成され動作す
る画像検出モジュールを概略例示する図であって、その
一部を形成するX線センサ・アレイの部分裁断実体図を
含む。
【図5】本発明の好適実施例によって撮像される患者の
2つの異なった当該解剖学的領域の検査をそれぞれ表
す、平行移動前後の2つの異なった合成X線画像ヒスト
グラムをグラフによって例示した図である。
【図6】本発明の好適な実施例による基本ピクセル要素
とそれに関連する読み出し電子装置の概略回路図であ
る。
【図7】本発明の好適な実施例による読み出しサイクル
中の図6のピクセル回路の動作を示すタイミング図であ
る。
【図8】本発明の代案の好適な実施例による基本ピクセ
ル要素とそれに関連する読み出し電子装置の概略回路図
である。
【図9】本発明の代案の好適な実施例による読み出しサ
イクル中の図8のピクセル回路の動作を示すタイミング
図である。
【図10】本発明の好適な実施例による画像様式の実時
間露出データを処理するアルゴリズムのステップを例示
する構成図である。
【図11】本発明の好適な実施例による被照射フィール
ド境界の検出のステップを示す構成図である。
【図12】本発明の好適な実施例による境界検出ステッ
プを理解するのに有用なグラフによって例示した図であ
る。
【図13】被照射フィールドを構成するマクロピクセル
の広域クラスタを例示した図である。
【符号の説明】
20…ディジタルX線撮像システム 22…X線発生源(X線管) 24…コリメータ 26…患者 28…X線透過性患者支持具 30…画像検出モジュール 32…散乱防止格子 34…システム・ホスト・コンピュータ 36…通信リンク 38…高速データリンク 40…X線発生器 42…モニタ 50…X線センサ・アレイ 52,150…上部導電性層 54,152…第1電荷阻止層 56,154…光電変換層 58,156…第2電荷阻止層 60,158…ソリッドステート・アクティブ・マトリ
ックス・アレイ 62,160…支持基板 100…個別電荷蓄積ピクセル要素 102…アドレス指定端子 104…積算放射線データ出力端子 106…実時間放射線データ出力端子 108…クラスタ 130…画像検出モジュール 140…X線センサ・アレイ 142…行制御装置 144…読み出し電子装置 162,200,300…基本ピクセル要素 164…マクロピクセル 170,224,324…DR/DIセレクタ 172…多チャンネル低雑音電荷増巾器 174…多チャンネル・アナログ・ホンプルホールド 176…アナログマルチプレクサ 178,236,336…浮動共通基準 180,230,330…電荷増巾器 182,231,232,331,332…積分コンデ
ンサ 184…電荷リセットスイッチ 186…A/D変換器 201,301…チャネル読み出し電子装置 202,302…アドレス指定端子 203,303…調整可能電源 204,304…積算データ出力端子 206,306…実時間放射線データ出力端子 208,308…連続上部電極 210,310…マイクロプレート 211,311…対抗電極 212,214,312,314…電極 218…制御信号 220…ダイオード 222…トランジスタ 226,228,326,328…ソリッド・ステート
・トランジスタ・スイッチ 233,240,333,340…ソリッドステート・
スイッチ 234,334…リセット・スイッチ 235,237,337…電荷増巾器入力 396,398,400,402,404,406,4
08,418,419,420,422,424,42
6,428…図10のブロック図のブロック番号 410,412,414,416…図11のブロック図
のブロック番号
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 27/14 H04N 5/32 31/09 H05G 1/44 A H04N 5/32 H01L 27/14 K H05G 1/44 31/00 A

Claims (49)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 放射線撮像装置であって、 実時間放射線データと積算放射線データを提供するよう
    動作する複数の放射線感知要素と、 前記複数の放射線感知要素に結合され、前記実時間放射
    線データの読み出しと前記積算放射線データの読み出し
    を提供し、放射線画像を提供するために前記積算放射線
    データを利用するよう動作する回路とを備える放射線撮
    像装置。
  2. 【請求項2】 前記複数の放射線感知要素が、少なくと
    も1つの空間解像度での実時間放射線感知のために利用
    される前記複数の放射線感知要素の少なくとも1つの第
    1グループと、少なくとももう1つの空間解像度での積
    算放射線感知のために利用される放射線感知要素の少な
    くとも1つの第2グループとを含む、請求項1に記載の
    放射線撮像装置。
  3. 【請求項3】 複数のセルを有する放射線感知装置であ
    って、前記セルの各々が、 放射線センサと、 前記放射線センサに接続され、前記放射線センサによっ
    て感知された実時間放射線データを出力する第1出力端
    子と、 前記放射線センサに接続され、前記放射線センサをアド
    レス指定するために利用される入力端子と、 前記放射線センサに接続され、アドレス指定されるとき
    前記放射線センサによって感知される積算放射線データ
    を出力する第2出力端子とを含む放射線感知装置。
  4. 【請求項4】 前記複数のセルがクラスタ、行及び列接
    続を有するマトリックス・アレイに配置され、それによ
    って、 クラスタ内のセルの前記第1出力端子が共通クラスタ・
    データ出力ラインに接続され、 行内のセルの前記のアドレス指定入力端子が共通行アド
    レス指定ラインに電気的に接続され、 列内のセルの前記第2出力端子が共通列データ出力ライ
    ンに接続される、請求項3に記載の放射線感知装置。
  5. 【請求項5】 前記クラスタの数が一般に列の数に等し
    い、請求項4に記載の放射線感知装置。
  6. 【請求項6】 データ読み出しのための回路をさらに備
    える、請求項4に記載の放射線感知装置。
  7. 【請求項7】 データ読み出しのための回路と、前記ク
    ラスタからのデータと前記列からのデータの間で選択を
    行うよう動作するソリッドステート・スイッチとをさら
    に備える、請求項5に記載の放射線感知装置。
  8. 【請求項8】 実時間放射線データが前記クラスタ・デ
    ータ出力ラインから同時に第1空間解像度で読み出さ
    れ、 積算放射線データが、前記共通行アドレス指定ラインの
    順次行毎のマトリックス・アドレス指定によって前記共
    通列データ出力ラインから第2空間解像度で読み出され
    る、請求項4に記載の放射線感知装置。
  9. 【請求項9】 前記実時間放射線データが自動露出制御
    のために利用される、請求項8に記載の放射線感知装
    置。
  10. 【請求項10】 感知された前記の放射線が電離放射線
    である、請求項3に記載の放射線感知装置。
  11. 【請求項11】 前記電離放射線がX線放射線である、
    請求項10に記載の放射線感知装置。
  12. 【請求項12】 ソリッドステート放射線撮像装置であ
    って、 プレート電極と、 光電変換層であって、前記の電極の下に置かれ、前記プ
    レート電極を通過して前記の層に衝突する放射線を電荷
    キャリアに変換するよう動作する光電変換層と、 前記光電変換層の下に置かれ、前記電荷キャリアを蓄積
    するよう動作する複数のピクセル・コンデンサを含むソ
    リッドステート・アクティブ・マトリックス・アレイで
    あって、各前記ピクセル・コンデンサが、 アドレス指定可能マイクロプレートと、 区分対抗電極とを含むソリッドステート・アクティブ・
    マトリックス・アレイと、 前記アドレス指定可能マイクロプレートの選択的アドレ
    ス指定のための制御回路と、 前記の対抗電極の少なくとも1つの区分に流れる電荷を
    感知し、それによって実時間露出情報を提供し、かつ前
    記アドレス指定可能マイクロプレートのアドレス指定さ
    れた1つから蓄積された電荷を感知し、それによって前
    記放射線に関連する積算放射線情報を提供するための読
    み出し回路とを備えるソリッドステート放射線撮像装
    置。
  13. 【請求項13】 前記の区分対抗電極が各々少なくとも
    2つの異なった静電容量に関連する少なくとも2つの異
    なった区分に分割され、電荷の流れがそれから感知され
    る前記区分の少なくとも1方の区分に関連する静電容量
    が、前記の少なくとも2つの区分の他方のものに関連す
    る静電容量より1〜2桁小さい、請求項12に記載のソ
    リッドステート放射線撮像装置。
  14. 【請求項14】 各々が前記アドレス指定可能マイクロ
    プレートの1つをアドレス指定するよう動作する低雑音
    スイッチングトランジスタをも備える、請求項12に記
    載のソリッドステート放射線撮像装置。
  15. 【請求項15】 各前記低雑音スイッチングトランジス
    タと直列のダイオードをも備え、前記ダイオードが一般
    に各前記ピクセル・コンデンサでの過剰な電荷の蓄積を
    防止し、回路の破壊を防止するよう動作する、請求項1
    4に記載のソリッドステート放射線撮像装置。
  16. 【請求項16】 各々が前記アドレス指定可能マイクロ
    プレートの1つをアドレス指定し、そして一般に各前記
    ピクセル・コンデンサでの過剰な電荷蓄積を防止して回
    路の破壊を防止するよう動作するスイッチング・ダイオ
    ードをも備える、請求項12に記載のソリッドステート
    放射線撮像装置。
  17. 【請求項17】 さらに、前記対抗電極の前記少なくと
    も1つの区分に流れる電荷か、または前記アドレス指定
    可能マイクロプレートの前記アドレス指定されたものか
    らの蓄積された電荷のどちらが前記読み出し回路によっ
    て感知されるかを選択するためのソリッドステート・セ
    レクタを含む、請求項12に記載のソリッドステート放
    射線撮像装置。
  18. 【請求項18】 前記読み出し回路が、前記対抗電極の
    少なくとも1つの区分に流れる電荷の読み出しのための
    少なくとも第1利得値と、前記アドレス指定可能マイク
    ロプレートの前記アドレス指定されたものから蓄積され
    た電荷の読み出しのための少なくとも第2利得値とを規
    定する、請求項17に記載のソリッドステート放射線撮
    像装置。
  19. 【請求項19】 前記読み出し回路が、前記対抗電極の
    少なくとも1つの区分に流れる電荷を感知するよう動作
    する第1専用読み出し回路と、前記アドレス指定可能マ
    イクロプレートの前記アドレス指定されたものから蓄積
    された電荷を感知するよう動作する第2専用読み出し回
    路とを含む、請求項12に記載のソリッドステート放射
    線撮像装置。
  20. 【請求項20】 前記衝突する放射線が電離放射線であ
    る、請求項12に記載のソリッドステート放射線撮像装
    置。
  21. 【請求項21】 前記電離放射線がX線放射線である、
    請求項20に記載のソリッドステート放射線撮像装置。
  22. 【請求項22】 前記光電変換層が光導電体と、前記光
    導電体の上及び下に置かれた電荷阻止層とを含む、請求
    項12に記載のソリッドステート放射線撮像装置。
  23. 【請求項23】 前記電荷阻止層が対抗する単極性阻止
    特性を有する、請求項22に記載のソリッドステート放
    射線撮像装置。
  24. 【請求項24】 前記光導電体がアモルファス・セレン
    及びセレン合金の少なくとも1つから形成される、請求
    項22に記載のソリッドステート放射線撮像装置。
  25. 【請求項25】 前記光導電体が、ヨウ化鉛、酸化鉛臭
    化タリウム、テルル化カドミウム、テルル化カドミウム
    亜鉛、硫化カドミウム、及びヨウ化水銀からなるグルー
    プから選択される材料から形成される、請求項22に記
    載のソリッドステート放射線撮像装置。
  26. 【請求項26】 前記実時間露出情報が一般に画像様式
    である、請求項12に記載のソリッドステート撮像装
    置。
  27. 【請求項27】 制御可能X線発生源をも備える、請求
    項12に記載のソリッドステート放射線撮像装置。
  28. 【請求項28】 前記実時間露出情報が、前記制御可能
    X線発生源からの放射線露出の終了を制御するために使
    用される、請求項27に記載のソリッドステート撮像装
    置。
  29. 【請求項29】 前記複数のピクセル・コンデンサに蓄
    積された前記の積算された電荷から一定の成分を除外す
    るために調整可能基準バイアス電位を利用する、請求項
    12に記載のソリッドステート撮像装置。
  30. 【請求項30】 前記実時間露出情報が、前記の基準バ
    イアス電位を動的に調整するために使用される、請求項
    29に記載のソリッドステート放射線撮像装置。
  31. 【請求項31】 前記基準バイアス電位の動的調整が、
    感知された放射線画像から直流成分を実時間で自動的に
    除外し、それによって前記ソリッドステート放射線撮像
    装置のダイナミックレンジを拡大する、請求項30に記
    載のソリッドステート放射線撮像装置。
  32. 【請求項32】 前記基準バイアス電位の動的調整が、
    前記積算放射線情報の階調スケール再マッピングを自動
    的に提供する、請求項30に記載のソリッドステート放
    射線撮像装置。
  33. 【請求項33】 放射線撮像方法であって、 撮像されるべき物体の下に置かれた放射線検出モジュー
    ルを提供するステップと、 撮像されるべき前記物体を放射線に露出するステップ
    と、 少なくとも2つの異なった空間解像度で前記物体に対応
    する露出データを提供するために前記放射線検出モジュ
    ールを利用するステップとを含む方法。
  34. 【請求項34】 前記少なくとも2つの異なった空間解
    像度の1つで露出データを提供する前記ステップが露出
    中一般には連続的に実時間で実行される、請求項33に
    記載の方法。
  35. 【請求項35】 画像様式の放射線検出の方法であっ
    て、 制御可能電離放射線発生源を提供するステップと、 複数の感知要素を有する画像検出モジュールを提供する
    ステップと、 前記制御可能電離放射線発生源と前記画像検出モジュー
    ルの間に撮像されるべき物体を配置するステップと、 撮像されるべき前記物体を前記制御可能電離放射線発生
    源によって放射される放射線に露出するステップと、 露出中前記画像検出モジュールに衝突する放射線に対応
    する前記複数の感知要素から実時間データを一般に連続
    的に提供するステップと、 前記画像検出モジュールに衝突する放射線の積算レベル
    に対応する積算データを提供するために、前記複数の感
    知要素でデータを積算するステップと、 前記画像検出モジュールにフィードバックを提供するた
    めに前記実時間データを実時間処理するステップと、 撮像されるべき前記物体に対応するデジタル画像表示を
    提供するために前記積算データを処理するステップとを
    含む画像様式の放射線検出の方法。
  36. 【請求項36】 前記フィードバックが、終了信号を前
    記制御可能電離放射線発生源に提供するために利用さ
    れ、従って自動露出制御を提供する、請求項35に記載
    の方法。
  37. 【請求項37】 前記フィードバックが、撮像されるべ
    き前記物体に関連する情報を一般に含まない成分を前記
    積算データから除外するために利用され、従って前記画
    像検出モジュールのための拡大されたダイナミックレン
    ジを提供する、請求項35に記載の方法。
  38. 【請求項38】 前記の除外のステップが前記積算デー
    タの階調スケール再マッピングを提供する、請求項37
    に記載の方法。
  39. 【請求項39】 前記の除外のステップが、前記画像検
    出モジュールに対して増大された暗電流許容度を提供す
    る、請求項37に記載の方法。
  40. 【請求項40】 前記積算データが前記実時間データの
    感知によって減衰されない、請求項35に記載の方法。
  41. 【請求項41】 X線放射線画像検出モジュールにおい
    て一般に矩形の被照射フィールドを検出する方法であっ
    て、 行と列に配置された画像ピクセル・アレイを含むX線放
    射線センサを提供するステップと、 行中の最大露出値を決定するために前記画像ピクセル・
    アレイの前記行を探索するステップと、 列中の最大露出値を決定するために前記画像ピクセル・
    アレイの前記列を探索するステップと、 前記行の前記最大露出値を含むベクトルを生成するステ
    ップと、 前記列の前記最大露出値を含むベクトルを生成するステ
    ップと、 前記ベクトルを分析し、その交差が前記一般に矩形の被
    照射フィールドを規定する2つの行と2つの列を決定す
    るために線量正規化しきい値弁別基準を適用するステッ
    プとを含む被照射フィールドを検出する方法。
  42. 【請求項42】 探索される前記画像ピクセル・アレイ
    の前記行と列が、マクロピクセルの行と列であり、そこ
    に各該マクロピクセルが画像ピクセルのクラスタを含
    む、請求項41に記載の方法。
  43. 【請求項43】 前記一般に矩形の被照射フィールドが
    実時間で検出される、請求項42に記載の方法。
  44. 【請求項44】 前記一般に矩形の被照射フィールドが
    露出の後検出される、請求項41に記載の方法。
  45. 【請求項45】 X線システムにおける自動露出制御の
    ための方法であって、 撮像されるべき物体の下に置かれた画像ピクセルのアレ
    イを含む放射線検出器を提供するステップと、 撮像されるべき前記物体を照射するステップと、 前記放射線検出器で、前記画像ピクセルの少なくとも幾
    つかにわたる被照射フィールドを実時間で検出するステ
    ップと、 少なくとも1つのローカル領域を決定するために前記の
    検出された被照射フィールドを利用するステップと、 前記少なくとも1つのローカル領域の各々に対して領域
    ピクセル・マップを生成するステップであって、各前記
    領域ピクセル・マップが前記の対応するローカル領域内
    に含まれる画像ピクセルの露出値を含むステップと、 露出終了のタイミングを決定するために関連分析基準を
    使用して前記領域ピクセル・マップを繰り返し分析する
    ステップと、 露出終了信号を提供するステップとを含む自動露出制御
    のための方法。
  46. 【請求項46】 ローカル領域、対応する領域ピクセル
    ・マップとそれらに関連する分析基準が個々の診断用検
    査によって選択される、請求項45に記載のX線システ
    ムにおける自動露出制御のための方法。
  47. 【請求項47】 放射線画像の高度検出のための方法で
    あって、 撮像されるべき物体の下に置かれた画像ピクセルのアレ
    イを含む放射線画像検出器を提供するステップと、 撮像されるべき前記物体を照射するステップと、 前記の画像検出器で前記画像ピクセルの少なくとも幾つ
    かにわたる被照射フィールドを実時間で検出するステッ
    プと、 前記被照射フィールド内に含まれる画像ピクセルの露出
    値を含む広域ピクセル・マップを決定するために前記の
    検出された被照射フィールドを利用するステップと、 前記放射線画像検出器にフィードバックを提供するため
    に関連分析基準を使用して前記広域ピクセル・マップを
    繰り返し分析するステップと、 放射線画像の高度検出のため前記フィードバックを利用
    するステップとを含む放射線画像の高度検出のための方
    法。
  48. 【請求項48】 前記広域ピクセル・マップを繰り返し
    分析する前記ステップが、ピクセルの数対露出値のヒス
    トグラム分布を繰り返し生成するステップと、前記ヒス
    トグラム分布を画像様式の分析をするステップとを含
    む、請求項47に記載の放射線画像の高度検出のための
    方法。
  49. 【請求項49】 前記放射線画像検出器への前記フィー
    ドバックが露出終了出力を提供するために利用される、
    請求項47に記載の方法。
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